JP4900234B2 - ポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントおよびその製造法、およびポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントからなるフィルター - Google Patents
ポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントおよびその製造法、およびポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントからなるフィルター Download PDFInfo
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Description
r=(1+Eu/100)/(1+Ed/100)×a
のように決定される。ここでaは補正係数で、通常、0.9以上、1.1以下が採られる。
A.溶融粘度
東洋精機社製キャピログラフ1Cを用いて、キャピラリー長40mm、キャピラリー直径1mm、測定温度370℃の条件で溶融粘度の剪断速度依存性を測定し、せん断速度60s−1における溶融粘度を求めた。
B.製糸性
正味30分の紡糸における、未延伸糸の糸切れ回数を求め、ゼロ回を○、1〜2回を△、3回以上を×とした。
C.直径およびその変動係数CV%
約1m間隔で20箇所の直径を測定しその平均値および変動係数を求める。直径は、繊維を樹脂に包埋しミクロトームを用いて繊維軸に垂直な面の切片を作製し、そのまま走査型電子顕微鏡(Nikon社製ESEM−2700)により倍率1000倍で、繊維直径を0.1μmのオーダーで測定した。直径は20本の平均値として求め、変動係数は、標準偏差を平均値で除して求める。繊維断面が非円形の場合は、得られた画像を画像処理ソフト(三谷商事(株)製、Winroof)で円形図形分離を行い、円換算径として直径を求める。
D.強度、タフネス
JIS L1013:1999記載の方法に準じて、試料長100mm、引張速度50mm/分の条件で、オリエンテック社製テンシロンUCT−100を用い1水準当たり10回の測定を行い、強度T(cN/dtex)、伸度E(%)を求めた。
E.開口幅変動率
レピア織機にて経糸に直径29.8μmのポリエステルモノフィラメントを用い、平織で経糸の織密度325本/インチ(2.54cm)、オープニングが略正方形となるよう、サンプル糸を緯打ち込みした。この試織反を走査型電子顕微鏡(Nikon社製ESEM−2700)により倍率1000倍で、任意の20か所のオープニングについて、緯糸間隔の最も広い部分の幅を0.1μmのオーダーで測定し、開口幅の変動係数は標準偏差を平均値で除して求めた。
ビクトレックス・エムシー社製PEEK90G(溶融粘度225Pa・s)を用い、紡糸温度370℃で溶融紡糸した。金属不織布フィルター絶対濾過径10μmで濾過し、孔径0.13mm、ランド長0.26mmの孔を5個有する口金より吐出量3.0g/分(単孔あたり0.6g/分)でポリマーを吐出した。
PEEK樹脂をビクトレックス・エムシー社製PEEK150G(溶融粘度430Pa・s)、PEEK380G(溶融粘度1450Pa・s)とする以外は、実施例1と同様にして紡糸、延伸を行った。糸特性、開口幅変動係数をあわせて表1に示す。
吐出量、冷却開始位置、紡糸速度を表1に示した以外は、実施例1と同様にして紡糸、延伸を行った。糸特性、開口幅変動係数をあわせて表1に示す。比較例1は溶融紡糸に際して糸切れが多発した。比較例3は緯糸打ち込みが困難で試織を断念した。実施例7も打ち込みが困難であったが、何とか試作は可能であった。比較例4では、繊維直径40μm以下、開口幅40μm以下のフィルター目標仕様が達成できない。
延伸工程の第1ローラ温度を表1に示した以外は、実施例1と同様にして紡糸、延伸を行った。糸特性、開口幅変動係数をあわせて表1に示す。実施例9は緯糸打ち込みが困難であったが、何とか試作は可能であった。
粒径1.2μmの室温のミストにより冷却した以外は実施例1と同様にして紡糸、延伸を行った。糸特性、開口幅変動係数をあわせて表1に示す。
溶融紡糸に際して、口金下の温度150℃、長さ30cmの保温ゾーンを通過させた後、40℃の温水バスを通過させ、45m/分で引き取った以外は実施例1と同様にして紡糸、延伸を行った。糸特性、開口幅変動係数をあわせて表1に示す。
Claims (6)
- 直径が10μm以上、40μm以下、直径の変動係数CV%が3.0%以下であることを特徴とするポリエーテルエーテルケトンモノフィラメント。
- 強度4.0cN/dtex以上、10cN/dtex以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエーテルエーテルケトンモノフィラメント。
- タフネスが20以上、50以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエーテルエーテルケトンモノフィラメント。
- 請求項1から3のいずれか1項記載のポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントからなるフィルター。
- ポリエーテルエーテルケトン樹脂を溶融紡糸するに際し、該樹脂を溶融した後、紡糸口金から吐出した糸条を口金から20mm以上、100mm以内で気体による冷却を開始することにより冷却固化して未延伸糸を得、該未延伸糸を加熱された第1ローラと第2ローラの間で延伸することを特徴とするポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントの製造法。
- 該ポリエーテルエーテルケトン樹脂の370℃、せん断速度60s−1における溶融粘度を100Pa・s以上、400Pa.s以下とすることを特徴とする請求項5に記載のポリエーテルエーテルケトンモノフィラメントの製造法。
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