JP4896973B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータ出入口を開閉するエレベータのドア装置に関するものである。
従来、ドアの駆動能力を向上させるために、2つのモータの駆動力によりドアパネルを移動させる滑りドア運転装置が提案されている。各モータは、共通のコントローラにより制御される(特許文献1参照)。
特開平10−88902号公報
しかし、1つのコントローラが2つのモータを制御するので、コントローラの計算負荷が極端に大きくなり、制御周期内に処理することができなくなるおそれがある。従って、処理能力の高い高価なコントローラが必要になり、コストの低減を図ることができなくなってしまう。
また、2つのコントローラによって各モータをそれぞれ独立して制御するようにすると、例えばドアパネルの速度パターン等の設定を各コントローラで個別に行うこととなる。この場合、互いに異なった速度パターンが各コントローラで誤って設定されてしまうと、非常に大きな負荷がドア運転装置自体にかかってしまい、故障するおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コストの低減を図ることができるとともに、故障発生の防止を図ることができるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータのドア装置は、エレベータ出入口を開閉するエレベータドア、第1の回転軸を有する第1のドア駆動装置、第2の回転軸を有する第2のドア駆動装置、第1の回転軸及び第2の回転軸を機構的に連結し、両軸の回転を受けてエレベータドアを移動させる動力伝達機構、及び第1のドア駆動装置を制御するための第1の演算処理を行う第1の処理装置と、第2のドア駆動装置を制御するための第2の演算処理を行う第2の処理装置と、第1及び第2の処理装置間で互いに情報伝達を行う情報伝達手段とを有し、エレベータドアの移動を制御するドア制御装置を備え、第1の処理装置は、第1の演算処理の一部を行って中間処理情報を算出する単独処理部と、中間処理情報を処理することにより第1の演算処理を完了する第1の個別処理部とを有し、第2の処理装置は、情報伝達手段を介して受けた受信遅れを伴う中間処理情報を処理することにより第2の演算処理を完了する第2の個別処理部を有している。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。図において、かご(図示せず)には、かご出入口(エレベータ出入口)1が設けられている。また、かごには、かご出入口1の上部に配置されたハンガケース2が固定されている。
ハンガケース2には、かご出入口1の間口方向に沿って配置されたハンガレール(支持レール)3が固定されている。ハンガレール3には、一対のかごの戸(エレベータドア)4が吊り下げられている。各かごの戸4は、かご出入口1を開閉するドアパネル5と、ドアパネル5の上部に設けられ、ハンガレール3に沿って移動可能なローラハンガ6とを有している。
各ローラハンガ6は、ドアパネル5の上部に固定されたハンガ板7と、ハンガ板7に設けられ、かごの戸4の変位に伴ってハンガレール3上で転動される複数のローラ8とを有している。
ハンガケース2には、かご出入口1の間口方向へ互いに間隔を置いて配置された第1のドア駆動装置9及び第2のドア駆動装置10が設けられている。この例では、第1のドア駆動装置9がハンガケース2の一方の端部に配置され、第2のドア駆動装置10がハンガケース2の他方の端部に配置されている。
第1のドア駆動装置9は、モータを含み各かごの戸4を移動させる駆動力(出力トルク)を発生する第1の駆動装置本体11と、第1の駆動装置本体11の駆動力により回転される第1の回転軸12とを有している。第2のドア駆動装置10は、モータを含み各かごの戸4を移動させる駆動力(出力トルク)を発生する第2の駆動装置本体13と、第2の駆動装置本体13の駆動力により回転される第2の回転軸14とを有している。
第1の回転軸12には第1のプーリ15が固定され、第2の回転軸14には第2のプーリ16が固定されている。第1及び第2のプーリ15,16間には、無端状の歯付きベルト(伝動条体)17が巻き掛けられている。歯付きベルト17は、第1及び第2のプーリ15,16のそれぞれの回転により周回移動される。なお、第1の回転軸12及び第2の回転軸14のそれぞれの回転を受けて各かごの戸4を移動させる動力伝達機構は、第1のプーリ15、第2のプーリ16及び歯付きベルト17を有している。
各かごの戸4は、歯付きベルト17の周回移動により互いに反対方向へ移動されるように、連結部材18,19を介して歯付きベルト17にそれぞれ連結されている。即ち、一方のかごの戸4は歯付きベルト17の往路側の部分に連結部材18を介して連結され、他方のかごの戸4は歯付きベルト17の復路側の部分に連結部材19を介して連結されている。
第1のドア駆動装置9には、第1の回転軸12の回転に応じた信号を発生する第1のレゾルバ(回転角検出器)20が設けられている。第2のドア駆動装置10には、第2の回転軸14の回転に応じた信号を発生する第2のレゾルバ(回転角検出器)21が設けられている。
かごには、かご出入口1の開閉動作の開始時にドア開閉指令を出力する上位コントローラ23と、上位コントローラ23からのドア開閉指令を受けることにより第1のドア駆動装置9を制御する第1の駆動装置用制御装置25と、第2のドア駆動装置10を制御する第2の駆動装置用制御装置26とが搭載されている。
第1の駆動装置用制御装置25及び第2の駆動装置用制御装置26は、信号線(情報伝達手段)27により互いに電気的に接続されている。信号線27は、第1の駆動装置用制御装置25及び第2の駆動装置用制御装置26間で情報伝達を行う。即ち、各かごの戸4の移動を制御するドア制御装置は、第1の駆動装置用制御装置25、第2の駆動装置用制御装置26及び信号線27を有している。
第1の駆動装置用制御装置25は、第1のドア駆動装置9への給電を調整することにより第1の回転軸12の回転速度を制御する。第1のドア駆動装置9への給電量(第1のドア駆動装置9の出力トルク)は、第1の電流検出器(第1のトルク検出器)28により検出される。第1の駆動装置用制御装置25は、第1のレゾルバ20、上位コントローラ23及び第1の電流検出器28のそれぞれからの情報に基づいて、第1のドア駆動装置9を制御する。
第1の駆動装置用制御装置25は、第1のレゾルバ用デジタル変換器29、第1の電流検出器用デジタル変換器30、第1のCPU(第1の処理装置)31及び第1の駆動回路32を有している。
第1のレゾルバ用デジタル変換器29は、第1のレゾルバ20からの信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を第1の実測速度情報として第1のCPU31へ送る。
第1の電流検出器用デジタル変換器30は、第1の電流検出器28からの信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を第1の出力トルク情報として第1のCPU31へ送る。
第1のCPU31は、上位コントローラ23、第1のレゾルバ用デジタル変換器29及び第1の電流検出器用デジタル変換器30のそれぞれからの情報に基づいて、第1のドア駆動装置9を制御するための第1の演算処理を行う。第1のCPU31での第1の演算処理により、第1のドア駆動装置9への給電を制御するための電圧指令が第1の電圧指令情報として算出される。また、第1の演算処理の結果、即ち第1の電圧指令情報は、第1のCPU31から第1の駆動回路32へ送られる。
第1の駆動回路32は、第1のCPU31からの第1の電圧指令情報に応じた給電を第1のドア駆動装置9へ行う。
第2の駆動装置用制御装置26は、第2のドア駆動装置10への給電を調整することにより第2の回転軸14の回転速度を制御する。第2のドア駆動装置10への給電量(第2のドア駆動装置10の出力トルク)は、第2の電流検出器(第2のトルク検出器)33により検出される。第2の駆動装置用制御装置26は、第2のレゾルバ21、第1の駆動装置用制御装置25及び第2の電流検出器33のそれぞれからの情報に基づいて、第2のドア駆動装置10を制御する。第1の駆動装置用制御装置25からの情報は、信号線27を介して第2の駆動装置用制御装置26へ送られる。
第2の駆動装置用制御装置26は、第2のレゾルバ用デジタル変換器34、第2の電流検出器用デジタル変換器35、第2のCPU(第2の処理装置)36及び第2の駆動回路37を有している。
第2のレゾルバ用デジタル変換器34は、第2のレゾルバ21からの信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を第2の実測速度情報として第2のCPU36へ送る。
第2の電流検出器用デジタル変換器35は、第2の電流検出器33からの信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を第2の出力トルク情報として第2のCPU36へ送る。
第2のCPU36は、第1の駆動装置用制御装置31、第2のレゾルバ用デジタル変換器34及び第2の電流検出器用デジタル変換器35のそれぞれからの情報に基づいて、第2のドア駆動装置10を制御するための第2の演算処理を行う。第2のCPU36での第2の演算処理により、第2のドア駆動装置10への給電を制御するための電圧指令が第2の電圧指令情報として算出される。また、第2の演算処理の結果、即ち第2の電圧指令情報は、第2のCPU36から第2の駆動回路37へ送られる。
第2の駆動回路37は、第2のCPU36からの第2の電圧指令情報に応じた給電を第2のドア駆動装置10へ行う。
図2は、図1の第1のCPU31及び第2のCPU36を示す機能ブロック図である。図において、第1のCPU31は、第1の演算処理の一部を行って中間処理情報を算出する単独処理部38と、中間処理情報を処理することにより第1の演算処理を完了する第1の個別処理部39とを有している。また、第2のCPU36は、単独処理部38からの中間処理情報を処理することにより第2の演算処理を完了する第2の個別処理部40を有している。単独処理部38からの中間処理情報は、信号線27を介して第2の個別処理部40へ送られる。
単独処理部38は、上位コントローラ23からのドア開閉指令を受けることにより所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部41を有している。第1及び第2の回転軸12,14のそれぞれの回転速度は、速度パターン算出部41によって算出された所定の速度パターンに沿って変化する。
速度パターン算出部41からのドア速度指令情報は、第1の個別処理部39及び第2の個別処理部40のそれぞれへ送られる。即ち、ドア速度指令情報が中間処理情報とされている。なお、所定の速度パターンの算出は、第1の駆動装置用制御装置25にあらかじめ記憶された複数の速度パターンの中から所定の速度パターンを選択することにより行われる。
第1の個別処理部39は、第1の微分部42、第1のトルク指令部43及び第1の電圧指令部44を有している。
第1の微分部42は、第1のレゾルバ用デジタル変換器29からの第1の実測速度情報(デジタル信号)を微分して第1の回転角速度情報を求める。従って、第1の回転角速度情報は、第1の回転軸12の回転速度に応じた信号になっている。
第1のトルク指令部43は、第1の微分部42からの第1の回転角速度情報と速度パターン算出部41からのドア速度指令情報(中間処理情報)との差を求める第1の速度情報比較部45と、第1の速度情報比較部45からの情報に基づいて、第1のドア駆動装置9の出力トルクを制御するためのトルク指令を第1のトルク指令情報として算出する第1の速度制御部46とを有している。
第1の電圧指令部44は、第1の電流検出器用デジタル変換器30からの第1の出力トルク情報(デジタル信号)と第1のトルク指令部43からの第1のトルク指令情報との差を求める第1のトルク情報比較部47と、第1のトルク情報比較部47からの情報に基づいて、第1の電圧指令情報を算出する第1の電流制御部48とを有している。第1の電圧指令情報は、第1の電流制御部48から第1の駆動回路32へ送られる。
第2の個別処理部40は、第2の微分部49、第2のトルク指令部50及び第2の電圧指令部51を有している。
第2の微分部49は、第2のレゾルバ用デジタル変換器34からの第2の実測速度情報(デジタル信号)を微分して第2の回転角速度情報を求める。従って、第2の回転角速度情報は、第2の回転軸14の回転速度に応じた信号になっている。
第2のトルク指令部50は、速度パターン算出部41から信号線27を介して受けたドア速度指令情報(中間処理情報)と第2の微分部49からの第2の回転角速度情報との差を求める第2の速度情報比較部52と、第2の速度情報比較部52からの情報に基づいて、第2のドア駆動装置10の出力トルクを制御するためのトルク指令を第2のトルク指令情報として算出する第2の速度制御部53とを有している。
第2の電圧指令部51は、第2の電流検出器用デジタル変換器35からの第2の出力トルク情報(デジタル信号)と第2のトルク指令部50からの第2のトルク指令情報との差を求める第2のトルク情報比較部54と、第2のトルク情報比較部54からの情報に基づいて、第2の電圧指令情報を算出する第2の電流制御部55とを有している。第2の電圧指令情報は、第2の電流制御部55から第2の駆動回路37へ送られる。
図3は、図2の第1の速度制御部46を示すブロック図である。図において、第1の速度制御部46は、速度情報比較部45からの情報に比例した信号をそれぞれ算出する乗算器56及び乗算器57と、乗算器57からの情報の積分値に応じた信号を算出する積分器58と、乗算器56及び積分器58のそれぞれからの情報を加算する加算器59とを有している。即ち、第1の速度制御部46の演算アルゴリズムは、PI制御とされている。乗算器56での制御定数はKpとされ、乗算器57での制御定数はKsとされている。
なお、第2の速度制御部53の構成は、第1の速度制御部46と同様とされている。即ち、第2の速度制御部53の演算アルゴリズムも、第1の速度制御部46と同様のPI制御とされている。
ここで、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報は、信号線27を介して第2のトルク指令部50へ送られる。これにより、第2のトルク指令部50は、第1のトルク指令部43よりも遅れてドア速度指令情報を受ける。ドア速度指令情報の受信遅れの大きさは、信号線27の伝達速度や制御周期等によって異なるが、数msec〜数十msec程度となる。従って、第1のトルク指令部43が受けるドア速度指令情報の時間的変化と、第2のトルク指令部50が受けるドア速度指令情報の時間的変化との間にずれが生じる。
一方、第1のプーリ15及び第2のプーリ16は、歯付きベルト17によって互いに機械的(機構的)に連結されている。これにより、第1及び第2のプーリ15,16のそれぞれの回転速度間には、大きな差はない。
図4は、図3の第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれが受ける各ドア速度指令情報、及び第1及び第2のレゾルバ20,21のそれぞれによって検出される各回転速度の信号の時間的変化を示すグラフである。図に示すように、第2のトルク指令部50が受けるドア速度指令情報62は、第1のトルク指令部43が受けるドア速度指令情報61よりも時間的に遅れて変化している。また、第1及び第2のレゾルバ20,21のそれぞれによって検出される各回転速度の信号63,64は、互いに同じ変化をしている(図4では、1本の実線で示している)。これにより、ドア速度指令情報61と回転速度の信号63との差(第1の速度差情報)と、ドア速度指令情報62と回転速度の信号64との差(第2の速度差情報)とは、互いに異なることとなる。このことから、第1のトルク指令部43によって算出される第1のトルク指令情報と、第2のトルク指令部50によって算出される第2のトルク指令情報との間に差が生じることとなる。
第1及び第2のトルク指令情報に差が生じると、第1のドア駆動装置9の出力トルクと、第2のドア駆動装置10の出力トルクとの間に差が生じ、例えば過負荷や温度上昇等の不具合が発生するおそれがある。
従って、この例では、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの差を小さくするために、第2のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性が第1のトルク指令部43のドア速度指令情報に対する追従性よりも高くなっている。即ち、第1のトルク指令部43よりもドア速度指令情報に対して速く反応するように第2のトルク指令部50を設定することにより、第2のトルク指令部50でのドア速度指令情報の受信の遅れを補正するようになっている。
第2のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性は、第2のトルク指令部50での各乗算器56,57の制御定数Kp,Ksを第1のトルク指令部43での各乗算器56,57の制御定数Kp,Ksよりも大きく設定することにより、第1のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性よりも高くされている。
この例では、第2のトルク指令部50の第1のトルク指令部43に対する受信の遅れが10msecであると想定し、第2のトルク指令部50での乗算器56,57の制御定数Kp,Ksを第1のトルク指令部43での乗算器56,57の制御定数Kp,Ksの1.1倍としている。
図5は、図3の第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれのドア速度指令情報に対する追従性が同一であるときの第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。また、図6は、図3の第2のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性を第1のトルク指令部43よりも高めたときの第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。
図に示すように、第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれのドア速度指令情報に対する追従性が同一であるときには、第1のドア駆動装置9の出力トルク65と、第2のドア駆動装置10の出力トルク66との間に差が生じている(図5)。これに対して、第2のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性を第1のトルク指令部43よりも高めたときには、第1のドア駆動装置9の出力トルク67と、第2のドア駆動装置10の出力トルク68との差は、第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれのドア速度指令情報に対する追従性が同一であるときよりも小さくなっている(図6)。即ち、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの不平衡は、第2のトルク指令部50の追従性を第1のトルク指令部43よりも高めた場合のほうが第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれの追従性を同一にした場合よりも緩和されている。
次に、動作について説明する。ドア開閉指令が上位コントローラ23から第1のCPU31に入力されると、速度パターン算出部41により所定の速度パターンがドア速度指令情報として算出される。この後、ドア速度指令情報は、第1のトルク指令部43へ伝送されるとともに、信号線27を介して第2のトルク指令部50へも伝送される。
この後、第1のトルク指令部43では、第1のレゾルバ用デジタル変換器29及び第1の微分部42を介して第1のレゾルバ20から受けた第1の回転角速度情報がドア速度指令情報と比較され、第1のトルク指令情報が算出される。この後、第1のトルク指令情報が第1の電圧指令部44へ伝送される。
この後、第1の電圧指令部44では、第1の電流検出器用デジタル変換器30を介して第1の電流検出器28から受けた第1の出力トルク情報が第1のトルク指令情報と比較され、第1の電圧指令情報が算出される。この後、第1の電圧指令情報が第1の駆動回路32へ伝送される。この後、第1の電圧指令情報に応じた給電が第1の駆動回路32により行われ、第1のドア駆動装置9が駆動される。
一方、第2のトルク指令部50では、第2のレゾルバ用デジタル変換器34及び第2の微分部49を介して第2のレゾルバ21から受けた第2の回転角速度情報がドア速度指令情報と比較され、第2のトルク指令情報が算出される。この後、第2のトルク指令情報が第2の電圧指令部51へ伝送される。
この後、第2の電圧指令部51では、第2の電流検出器用デジタル変換器35を介して第2の電流検出器33から受けた第2の出力トルク情報が第2のトルク指令情報と比較され、第2の電圧指令情報が算出される。この後、第2の電圧指令情報が第2の駆動回路37へ伝送される。この後、第2の電圧指令情報に応じた給電が第2の駆動回路37により行われ、第2のドア駆動装置10が駆動される。
第1及び第2のドア駆動装置9,10のそれぞれの駆動により、第1及び第2の回転軸12,14がそれぞれ回転され、各かごの戸4が移動される。これにより、かご出入口1が開閉される。
このようなエレベータのドア装置では、第1のドア駆動装置9を制御するための第1の演算処理が第1のCPU31により行われ、第1の演算処理の一部の実行により得られたドア速度指令情報(中間処理情報)が第1のCPU31から第2のCPU36へ信号線27を介して送られるようになっており、第1のCPU31からのドア速度指令情報に基づいて、第2のドア駆動装置9を制御するための第2の演算処理が第2のCPU36により行われるので、第1及び第2の演算処理を第1及び第2のCPU31,36のそれぞれで分担して行うことができ、第1及び第2のCPU31,36のそれぞれの処理負担を軽減することができる。これにより、CPUへの入出力ポートが極端に増加することがなくなり、高価なCPUによって処理能力を上げる必要もなくなる。従って、コストの低減を図ることができる。また、第1及び第2のCPU31,36間での信号線27を介した情報伝達により、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの不平衡の発生の防止を図ることができる。これにより、第1及び第2のドア駆動装置9,10等の過負荷の発生の防止を図ることができ、故障発生の防止を図ることができる。
また、第1のCPU31から第2のCPU36へ送られる中間処理情報がドア速度指令情報とされているので、第1及び第2のドア駆動装置9,10が互いに異なるドア速度指令情報により制御されることを防止することができ、第1及び第2のドア駆動装置9,10等の過負荷の発生の防止をさらに図ることができる。
また、第1のトルク指令部43のドア速度指令情報に対する追従性は、第2のトルク指令部50のドア速度指令情報に対する追従性よりの高くなっているので、情報が信号線27を介して送られることにより生じる第2のCPU36での受信の遅れを補正することができる。これにより、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの差を小さくすることができ、第1及び第2のドア駆動装置9,10等の過負荷の発生の防止をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、第1及び第2の速度制御部46,53の演算アルゴリズムがPI制御とされているが、これに限定されることはなく、別の演算アルゴリズムであってもよい。
また、上記の例では、ドア速度指令情報が第1及び第2のトルク指令部43,50のそれぞれへ速度パターン算出部41から同時に出力されるようになっているが、第1のトルク指令部43へのドア速度指令情報の出力と、第2のトルク指令部50へのドア速度指令情報の出力とを時間的にずらして行うようにしてもよい。
また、上記の例では、第1のCPU31から第2のCPU36への情報のみが信号線27を介して送られているが、第1及び第2のCPU31,36間で信号線27を介して互いに情報が送られるようになっていてもよい。例えば、第1のCPU31と第2のCPU36との間で信号線27を介して互いにパルス信号を継続的に送るようにして、第1及び第2のCPU31,36を互いに監視させるようにしてもよい。即ち、第1及び第2のCPU31,36の一方に異常が発生したときには、第1及び第2のCPU31,36の一方から他方へパルス信号の停止情報が異常検出情報として信号線27を介して送られるようにしてもよい。このようにすれば、第1及び第2のCPU31,36のそれぞれの異常の発生を容易に検出することができる。これにより、単体のCPUでは判断不可能な異常の発生を検出することができ、異常検出の信頼性の向上を図ることができる。
また、上記の例では、第1及び第2のドア駆動装置9,10の数がそれぞれ1つずつとされているが、第1のドア駆動装置9の数を1つ、第2のドア駆動装置10の数を複数にしてもよい。
例えば、図7に示すように、第1のドア駆動装置9と、2つの第2のドア駆動装置10とをかご出入口1の間口方向へ互いに間隔を置いてハンガケース2に配置してもよい。この場合、第1の回転軸12には第1のプーリ15が設けられ、2つの第2の回転軸14のそれぞれには第2のプーリ16が設けられる。また、第1のプーリ15と一方の第2のプーリ16との間には、一方の連結部材18が接続された歯付きベルト69が巻き掛けられ、一方の第2のプーリ16と他方の第2のプーリ16との間には、他方の連結部材19が接続された歯付きベルト70が巻き掛けられる。さらに、各第2のドア駆動装置10は、上記の第2のCPU36と同様の機能をそれぞれ有する2つの第2のCPUの演算処理によりそれぞれ独立して制御される。さらにまた、第1のCPU31からのドア速度指令情報(中間処理情報)は、信号線を介して各第2のCPUへ送られる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。図において、第2の個別処理部40は、第2の微分部49、第2のトルク指令部50、第2の電圧指令部51及び位相進み部71を有している。第2の微分部49、第2のトルク指令部50及び第2の電圧指令部51のそれぞれの構成及び機能は、実施の形態1と同様である。
速度パターン算出部41からのドア速度指令情報(中間処理情報)は、信号線27を介して位相進み部71へ送られる。位相進み部71は、ドア速度指令情報に対して位相進み補償を行う。即ち、位相進み部71は、信号線27によって生じたドア速度指令情報の時間的な遅れを補償し、補償後のドア速度指令情報を補償速度情報として第1のトルク指令部50へ送る。
位相進み部71の伝達特性G(s)は、式(1)により表される。
Figure 0004896973
ここで、ω1及びω2は制御係数であり、ω1>ω2である。また、sはラプラス演算子(ラプラス変数)である。
この例では、第2のトルク指令部50の第1のトルク指令部43に対する受信の遅れが10msecであると想定し、ω1=12×2π[rad/s]、ω2=24×2π[rad/s]としている。
第2の速度情報比較部52は、位相進み部71からの補償速度情報と、第2の微分部49からの第2の回転角速度情報との差を求める。第2の速度制御部53は、第2の速度情報比較部52からの情報に基づいて、第2のトルク指令情報を算出する。また、第1及び第2の速度制御部46,53のドア速度指令情報に対する追従性は、互いに同一である。即ち、第1及び第2のトルク指令部43,50では、各乗算器56,57の制御定数Kp,Ksがそれぞれ同一とされている。他の構成は実施の形態1と同様である。
図9は、図8の第1及び第2のCPU31,36の各演算処理によって制御される第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。図に示すように、第1のドア駆動装置9の出力トルク72と、第2のドア駆動装置10の出力トルク73との差は、位相進み部71がない場合(図5)よりも小さくなっている。即ち、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの不平衡は、ドア速度指令情報に対して位相進み部71により位相進み補償を行った場合のほうが位相進み補償を行わない場合よりも緩和されている。
このようなエレベータのドア装置では、ドア速度指令情報に対して位相進み補償を行う位相進み部71が第2の個別処理部40に設けられ、位相進み部71は、速度パターン算出部41から信号線27を介して受けた情報を処理し、処理後の情報を第2のトルク指令部50へ送るようになっているので、第2の個別処理部40による受信の遅れを補正することができ、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの不平衡の防止を図ることができる。従って、第1及び第2のドア駆動装置9,10等の過負荷の発生の防止をさらに図ることができる。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。図において、この例では、第1の速度情報比較部45からの情報が中間処理情報として信号線27を介して第2の個別処理部40へ送られる。即ち、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報と、第1の微分部42からの第1の回転角速度情報(即ち、第1のレゾルバ20からの情報)との差が中間処理情報として第1のCPU31から第2の個別処理部40へ送られる。
また、第1の速度情報比較部45からの中間処理情報は、第1の速度制御部46へも送られる。第1の速度制御部46は、中間処理情報を処理することにより第1のトルク指令情報を算出する。第1のトルク指令情報は、第1の速度制御部46から第1の電圧指令部44へ送られる。
即ち、単独処理部38は、速度パターン算出部41、第1の微分部42及び速度情報比較部45を有している。また、第1の個別処理部39は、第1の速度制御部46及び第1の電圧指令部44を有している。速度パターン算出部41、第1の微分部42、第1の速度情報比較部45、第1の速度制御部46及び第1の電圧指令部44のそれぞれの構成及び機能は、実施の形態1の構成及び機能とそれぞれ同様である。
第2の個別処理部40は、第2の速度制御部53及び第2の電圧指令部51を有している。単独処理部38からの中間処理情報は、第2の速度制御部53により処理され、第2のトルク指令情報が算出される。第2のトルク指令情報は、第2の速度制御部53から第2の電圧指令部51へ送られる。第2の速度制御部53及び第2の電圧指令部51のそれぞれの構成及び機能は、実施の形態1の構成及び機能とそれぞれ同様である。
従って、第1及び第2の速度制御部46,53は、第1の速度制御部46に対する第2の速度制御部53の中間処理情報の受信の遅れにより、時間的にずれた共通の中間処理情報を処理することとなる。即ち、第2の速度制御部53からの第2のトルク指令情報は、第1の速度制御部46からの第1のトルク指令情報に対して、大きさ及び形は等しいが、時間的なずれが生じることとなる。
なお、この例では、実施の形態1に示されている第2のレゾルバ21、第2のレゾルバ用デジタル変換器34、第2の微分部49及び第2の速度情報比較部52は、設けられていない。他の構成は実施の形態1と同様である。
図11は、図10の第1及び第2のCPU31,36の演算処理により制御される第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。図に示すように、第1のドア駆動装置9の出力トルク75と、第2のドア駆動装置10の出力トルク76との間に生じる差は、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報を中間処理情報とした場合(図5)に比べて小さくなっている。
従って、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報と、第1の微分部42からの第1の回転角速度情報との差を中間処理情報とした場合には、第1の速度制御部46,53のそれぞれにより算出される第1及び第2のトルク指令情報間に時間的ずれが生じるが、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルク間の差としては、極めて小さいことが分かる。即ち、第1の個別処理部39に対する第2の個別処理部40の中間処理情報の受信の遅れに起因する第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクのアンバランスは、制御的に補正しなくても抑制されることが分かる。
このようなエレベータのドア装置では、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報と、第1の微分部42からの第1の回転角速度情報との差が中間処理情報として第2の個別処理部40へ送られるので、制御的な補正を行うことなく、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルク間の差をさらに小さくすることができる。これにより、第1及び第2のドア駆動装置9,10等の過負荷の発生の防止をさらに図ることができる。
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。図において、単独処理部38は、速度パターン算出部41、第1の微分部42、総トルク指令部81及びトルク分配部82を有している。速度パターン算出部41及び第1の微分部42の構成及び機能は、実施の形態1と同様である。
総トルク指令部81は、速度パターン算出部41からのドア速度指令情報と、第1の微分部42からの第1の回転角速度情報とに基づいて、第1及び第2のドア駆動装置9,10のそれぞれへのトルク指令の合計を総トルク指令情報として算出する。また、総トルク指令部81は、ドア速度指令情報と第1の回転角速度情報との差を求める速度情報比較部83と、第1の速度情報比較部45からの情報に基づいて、総トルク指令情報を算出する速度制御部84とを有している。
総トルク指令部81からの総トルク指令情報は、トルク分配部82へ送られる。トルク分配部82は、総トルク指令情報を第1のトルク指令情報及び第2のトルク指令情報に分ける。第1のトルク指令情報と第2のトルク指令情報との分配率は、トルク分配部82にあらかじめ設定されている。この例では、トルク分配部82には、第1のトルク指令情報を第2のトルク指令情報よりも大きくするための第1側偏重分配率と、第1及び第2のトルク指令情報を同じ大きさとするための均等分配率と、第2のトルク指令情報を第1のトルク指令情報よりも大きくするための第2側偏重分配率とを含む複数の分配率が設定されている。トルク分配部82は、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの情報に基づいて、第1及び第2のトルク指令情報の分配率を調整する。トルク分配部82での分配率の調整は、あらかじめ設定された各分配率の中から選択することにより行われる。
第1のトルク指令情報は、中間処理情報としてトルク分配部82から第1の電圧指令部44へ送られ、第2のトルク指令情報は、中間処理情報としてトルク分配部82から第2の電圧指令部51へ信号線27を介して送られる。従って、第1の電圧指令部44が第1の個別処理部39とされ、第2の電圧指令部51が第2の個別処理部40とされている。第1及び第2の電圧指令部44,51の構成及び機能は、実施の形態1と同様である。
ここで、歯付きベルト17の張力について説明する。図13は、図11のエレベータのドア装置における動力伝達機構を示す構成図である。図において、歯付きベルト17の第2のプーリ16と一方の連結部材18との間の部分には張力T1が与えられ、歯付きベルト17の第1のプーリ15と一方の連結部材18との間の部分には張力T2が与えられている。また、歯付きベルト17の第1のプーリ15と他方の連結部材19との間の部分には張力T3が与えられ、歯付きベルト17の第2のプーリ16と他方の連結部材19との間の部分には張力T4が与えられている。
第1のドア駆動装置9の出力トルクMaが発生すると、張力T2は大きくなり、張力T3は小さくなる。また、第2のドア駆動装置10の出力トルクMbが発生すると、張力T4は大きくなり、張力T1は小さくなる。これにより、張力T2と張力T1との間、及び張力T3と張力T4との間のそれぞれに差が生じ、歯付きベルト17が移動される。なお、例えばかごの戸4が乗場の戸に係合するための係合装置が各かごの戸4の一方にのみ設置されていること等により、一方の連結部材18が設けられたかごの戸4の重量と、他方の連結部材19が設けられたかごの戸4の重量とは、互いに異なっている。
図14は、図12のトルク分配部82での分配率を均等分配率(1:1)にしたときの歯付きベルト17の張力T1〜T4の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。図に示すように、張力T1は張力T2に逆らう方向へ変化し、張力T3は張力T4に逆らう方向へ変化する。この場合、張力T2及び張力T3の最大値が張力T1及び張力T4の最大値よりも大きく、張力T2及び張力T3の最小値が張力T1及び張力T4の最小値よりも小さくなっている。
トルク分配部82での分配率が一定であると、張力T1〜T4の少なくともいずれかが極端に大きい場合には、振動や音の原因となってしまい、張力T1〜T4の少なくともいずれかが極端に小さい場合には、緩みの原因となってしまう。
図15は、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの合計(Ma+Mb)が正のとき(各かごの戸4を加速させるとき)に第1側偏重分配率とし、各出力トルクの合計(Ma+Mb)が負のとき(各かごの戸4を減速させるとき)に第2側偏重分配率とする制御を図12のトルク分配部82について行ったときの歯付きベルト17の張力T1〜T4の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。
図に示すように、この場合には、第1及び第2のトルク指令情報の分配率を同一にした場合(図14)よりも、張力T2及び張力T3の最大値が低くなっている。これにより、張力T1〜T4のすべての最大値が低く抑えられ、振動及び音の発生が防止される。
このことから、振動及び音の発生を防止するためには、トルク分配部82は、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの合計(Ma+Mb)が正のときに、第1のトルク指令情報を第2のトルク指令情報よりも大きくし、各出力トルクの合計が負のときに、第1のトルク指令情報を第2のトルク指令情報よりも小さくする。
図16は、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの合計(Ma+Mb)が正のときに第2側偏重分配率とし、各出力トルクの合計(Ma+Mb)が負のときに第1側偏重分配率とする制御を図12のトルク分配部82について行ったときの歯付きベルト17の張力T1〜T4の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。図に示すように、この場合には、第1及び第2のトルク指令情報の分配率を同一にした場合(図14)よりも、張力T2及び張力T3の最小値が高くなっている。これにより、張力T1〜T4のすべての最小値が高く保たれ、緩みの発生が防止される。
このことから、緩みの発生を防止するためには、トルク分配部82は、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクの合計(Ma+Mb)が正のときに第1のトルク指令情報を第2のトルク指令情報よりも小さくし、各出力トルクの合計が負のときに第1のトルク指令情報を第2のトルク指令情報よりも大きくする。他の構成及び機能は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのドア装置では、総トルク指令情報を第1及び第2のトルク指令情報にトルク分配部82により分配され、第1及び第2のトルク指令情報のそれぞれが第1の個別処理部39及び第2の個別処理部40へ中間処理情報として送られるので、出力トルクの計算を第1及び第2のCPU31,36のそれぞれで個別に行う必要がなくなり、第2のCPU36の演算負荷を低減することができる。
また、トルク分配部82による第1及び第2のトルク指令情報の分配率が調整可能になっているので、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクを個別に調整することができ、歯付きベルト17の振動や音、緩みの発生の防止を図ることができる。
実施の形態5.
図17は、この発明の実施の形態5によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。図において、第1のCPU31には、第1の電流検出器用デジタル変換器30からの第1の出力トルク情報と、第2の電流検出器用デジタル変換器35からの第2の出力トルク情報とを比較することにより、過負荷の有無を検出する過負荷検出部91が設けられている。即ち、過負荷検出部91は、第1の電流検出器28及び第2の電流検出器33のそれぞれからの情報を比較することにより、過負荷の有無を検出する。
過負荷検出部91には、所定の閾値があらかじめ設定されている。過負荷検出部91は、第1及び第2の出力トルク情報の差が所定の閾値よりも小さいときに、過負荷の発生がないとの正常判定を行い、第1及び第2の出力トルク情報の差が所定の閾値以上であるときに、過負荷が発生しているとの異常判定を行う。
過負荷検出部91は、異常判定を行ったときには、各かごの戸4の移動を反転させるための反転指令を速度パターン算出部41へ送る。速度パターン算出部41は、反転指令を受けると、あらかじめ設定された反転速度パターンを算出し、反転速度パターンをドア速度指令情報として出力する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのドア装置では、第1及び第2のドア駆動装置9,10の各出力トルクに応じた第1及び第2の出力トルク情報を比較して過負荷の有無を検出する過負荷検出部91が第1のCPU31に設けられているので、第1及び第2のドア駆動装置9,10のいずれかの過負荷の有無を容易に検出することができる。これにより、故障の発生を早期に検出することができ、故障の拡大を防止することができる。
なお、上記の例では、過負荷検出部91が第1のCPU31に設けられているが、第2のCPU36に過負荷検出部91を設けてもよい。
実施の形態6.
図18は、この発明の実施の形態6によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。図において、第1のCPU31には、総トルク制限設定部95及びトルク制限情報算出部96が設けられている。
総トルク制限設定部95には、第1のドア駆動装置9の出力トルクを制御するためのトルク指令の制限値と、第2のドア駆動装置10の出力トルクを制御するためのトルク指令の制限値との合計を総トルク制限情報としてあらかじめ設定されている。なお、等トルク制限情報は、例えば各かごの戸4の重量等によって決定されている。
トルク制限情報算出部96は、第1の速度制御部46からの第1のトルク指令情報と、総トルク制限設定部95からの総トルク制限情報との差を分配トルク制限情報として算出する。分配トルク制限情報は、信号線27を介してトルク制限情報算出部96から第2のCPU36へ送られる。
第2のCPU36には、トルク制限情報算出部96からの分配トルク制限情報と、第2の速度制御部53からの第2のトルク指令情報とを比較することにより、過負荷の有無を検出する過負荷検出部97が設けられている。
過負荷検出部97には、所定の閾値があらかじめ設定されている。過負荷検出部97は、分配トルク制限情報と第2のトルク指令情報との差が所定の閾値よりも小さいときに、過負荷の発生がないとの正常判定を行い、分配トルク制限情報と第2のトルク指令情報との差が所定の閾値以上であるときに、過負荷が発生しているとの異常判定を行う。
過負荷検出部97が異常判定を行ったときには、反転指令が過負荷検出部97から速度パターン算出部41へ送られ、各かごの戸4の移動が反転される。他の構成は実施の形態3と同様である。
このようなエレベータのドア装置では、第1のトルク指令情報と、あらかじめ設定された総トルク制限情報との差が分配トルク制限情報として算出され、分配トルク制限情報と第2のトルク指令情報とを比較することにより過負荷の有無が検出されるので、第1及び第2のトルク指令情報の差が小さい状態であっても、第1及び第2のトルク指令情報の合計が総トルク制限情報以上になることにより過負荷の発生を検出することができる。従って、過負荷の有無をさらに確実に検出することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。 図1の第1のCPU及び第2のCPUを示す機能ブロック図である。 図2の第1の速度制御部を示すブロック図である。 図3の第1及び第2のトルク指令部のそれぞれが受ける各ドア速度指令情報、及び第1及び第2のレゾルバのそれぞれによって検出される各回転速度の信号の時間的変化を示すグラフである。 図3の第1及び第2のトルク指令部のそれぞれのドア速度指令情報に対する追従性が同一であるときの第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。 図3の第2のトルク指令部のドア速度指令情報に対する追従性を第1のトルク指令部よりも高めたときの第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置の他の例を示す要部正面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。 図8の第1及び第2のCPUの各演算処理によって制御される第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態3によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。 図10の第1及び第2のCPUの演算処理により制御される第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態4によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。 図11のエレベータのドア装置における動力伝達機構を示す構成図である。 図12のトルク分配部での分配率を均等分配率にしたときの歯付きベルトの張力の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。 第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの合計が正のときに第1側偏重分配率とし、各出力トルクの合計が負のときに第2側偏重分配率とする制御を図12のトルク分配部について行ったときの歯付きベルトの張力の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。 第1及び第2のドア駆動装置の各出力トルクの合計が正のときに第2側偏重分配率とし、各出力トルクの合計が負のときに第1側偏重分配率とする制御を図12のトルク分配部について行ったときの歯付きベルトの張力の戸開動作時の時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態5によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータのドア装置を示す要部ブロック図である。

Claims (9)

  1. エレベータ出入口を開閉するエレベータドア、
    第1の回転軸を有する第1のドア駆動装置、
    第2の回転軸を有する第2のドア駆動装置、
    上記第1の回転軸及び上記第2の回転軸を機構的に連結し、両軸の回転を受けて上記エレベータドアを移動させる動力伝達機構、及び
    上記第1のドア駆動装置を制御するための第1の演算処理を行う第1の処理装置と、上記第2のドア駆動装置を制御するための第2の演算処理を行う第2の処理装置と、上記第1及び第2の処理装置間で互いに情報伝達を行う情報伝達手段とを有し、上記エレベータドアの移動を制御するドア制御装置
    を備え、
    上記第1の処理装置は、上記第1の演算処理の一部を行って中間処理情報を算出する単独処理部と、上記中間処理情報を処理することにより上記第1の演算処理を完了する第1の個別処理部とを有し、
    上記第2の処理装置は、上記情報伝達手段を介して受けた受信遅れを伴う上記中間処理情報を処理することにより上記第2の演算処理を完了する第2の個別処理部を有していることを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. エレベータ出入口を開閉するエレベータドア、
    第1の回転軸を有する第1のドア駆動装置、
    第2の回転軸を有する第2のドア駆動装置、
    上記第1の回転軸及び上記第2の回転軸を機構的に連結し、両軸の回転を受けて上記エレベータドアを移動させる動力伝達機構、及び
    上記第1のドア駆動装置を制御するための第1の演算処理を行う第1の処理装置と、上記第2のドア駆動装置を制御するための第2の演算処理を行う第2の処理装置と、上記第1及び第2の処理装置間で互いに情報伝達を行う情報伝達手段とを有し、上記エレベータドアの移動を制御するドア制御装置
    を備え、
    上記第1の処理装置は、上記第1の演算処理の一部を行って中間処理情報を算出する単独処理部と、上記中間処理情報を処理することにより上記第1の演算処理を完了する第1の個別処理部とを有し、
    上記第2の処理装置は、上記情報伝達手段を介して受けた上記中間処理情報を処理することにより上記第2の演算処理を完了する第2の個別処理部を有しており、
    上記単独処理部は、上記第1及び第2の回転軸のそれぞれの回転速度を制御するための所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部を有し、
    上記中間処理情報は、上記ドア速度指令情報であり、
    上記第1の個別処理部は、上記ドア速度指令情報に基づいて、上記第1のドア駆動装置の出力トルクを制御するためのトルク指令を第1のトルク指令情報として算出する第1のトルク指令部を有し、
    上記第2の個別処理部は、上記ドア速度指令情報に基づいて、上記第2のドア駆動装置の出力トルクを制御するためのトルク指令を第2のトルク指令情報として算出する第2のトルク指令部を有しており、
    上記第2のトルク指令部の上記ドア速度指令情報に対する追従性は、上記第1のトルク指令部の上記ドア速度指令情報に対する追従性よりも高くなっていることを特徴とするエレベータのドア装置。
  3. エレベータ出入口を開閉するエレベータドア、
    第1の回転軸を有する第1のドア駆動装置、
    第2の回転軸を有する第2のドア駆動装置、
    上記第1の回転軸及び上記第2の回転軸を機構的に連結し、両軸の回転を受けて上記エレベータドアを移動させる動力伝達機構、及び
    上記第1のドア駆動装置を制御するための第1の演算処理を行う第1の処理装置と、上記第2のドア駆動装置を制御するための第2の演算処理を行う第2の処理装置と、上記第1及び第2の処理装置間で互いに情報伝達を行う情報伝達手段とを有し、上記エレベータドアの移動を制御するドア制御装置
    を備え、
    上記第1の処理装置は、上記第1の演算処理の一部を行って中間処理情報を算出する単独処理部と、上記中間処理情報を処理することにより上記第1の演算処理を完了する第1の個別処理部とを有し、
    上記第2の処理装置は、上記情報伝達手段を介して受けた上記中間処理情報を処理することにより上記第2の演算処理を完了する第2の個別処理部を有しており、
    上記単独処理部は、上記第1及び第2の回転軸のそれぞれの回転速度を制御するための所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部を有し、
    上記中間処理情報は、上記ドア速度指令情報であり、
    上記第2の個別処理部は、上記ドア速度指令情報に対して位相進み補償を行う位相進み部を有していることを特徴とするエレベータのドア装置。
  4. 上記単独処理部は、上記第1及び第2の回転軸のそれぞれの回転速度を制御するための所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部を有し、
    上記中間処理情報は、上記ドア速度指令情報であり、
    上記第1の個別処理部は、上記ドア速度指令情報に基づいて、上記第1のドア駆動装置の出力トルクを制御するためのトルク指令を第1のトルク指令情報として算出する第1のトルク指令部を有し、
    上記第2の個別処理部は、上記ドア速度指令情報に基づいて、上記第2のドア駆動装置の出力トルクを制御するためのトルク指令を第2のトルク指令情報として算出する第2のトルク指令部を有しており、
    上記第1及び第2の処理装置のいずれかには、上記第1のトルク指令情報とあらかじめ設定された総トルク制限情報との差を分配トルク制限情報として算出するトルク制限情報算出部と、上記分配トルク制限情報と上記第2のトルク指令情報とを比較することにより、過負荷の有無を検出する過負荷検出部とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  5. 上記第1の回転軸の回転に応じた信号を発生する第1速度検出器をさらに備え、
    上記単独処理部は、上記第1及び第2の回転軸のそれぞれの回転速度を制御するための所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部と、上記ドア速度指令情報と上記第1の速度検出器からの情報との差を上記中間処理情報として算出する速度情報比較部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  6. 上記単独処理部は、上記第1及び第2の回転軸のそれぞれの回転速度を制御するための所定の速度パターンをドア速度指令情報として算出する速度パターン算出部と、上記ドア速度指令情報に基づいて、上記第1及び第2のドア駆動装置のそれぞれへのトルク指令の合計を総トルク指令情報として算出する総トルク指令部と、上記総トルク指令情報を第1及び第2のトルク指令情報に分け、上記第1のトルク指令情報を上記中間処理情報として上記第1の個別処理部へ出力し、上記第2のトルク指令情報を上記中間処理情報として第2の個別処理部へ出力するトルク分配部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  7. 上記トルク分配部による上記第1のトルク指令情報と上記第2のトルク指令情報との分配率は、調整可能になっていることを特徴とする請求項6に記載のエレベータのドア装置。
  8. 上記第1のドア駆動装置の出力トルクを検出する第1のトルク検出器、及び
    上記第2のドア駆動装置の出力トルクを検出する第2のトルク検出器をさらに備え、
    上記第1及び第2の処理装置のいずれかには、上記第1のトルク検出器及び上記第2のトルク検出器のそれぞれからの情報を比較することにより、過負荷の有無を検出する過負荷検出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  9. 上記第1及び第2の処理装置の一方に異常が発生したときには、上記第1及び第2の駆動用処理装置の一方から他方へ異常検出情報が上記情報伝達手段を介して送られるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
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