JP4885010B2 - 津波による漂流物の捕捉用構造物および構造体 - Google Patents

津波による漂流物の捕捉用構造物および構造体 Download PDF

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本発明は、津波による漂流物を捕捉するため陸上に設置される構造物および構造物を集合してなる構造体に関するものである。
地震や台風等が原因で津波が発生する。津波が発生すると、住宅や都市の機能に甚大な被害を及ぼすことは知られている。津波は陸上に上がると内陸に数キロまで遡上する場合がある。その際に、水そのものが陸地に浸水する洪水の被害をもたらすとともに、津波によって漁船、木材、いかだ、自動車、コンテナ、クレーンのような港湾施設などの巨大な漂流物が押し流される。津波の漂流物による被害は、人家などの多い平野部においては内陸に数キロにわたって遡上して被害を拡大する。その結果、波の力だけではなく、漂流物群によって家屋や倉庫、各種の施設が破壊されていることが分かっている。それを防ぐための防護体が必要である。
更に、津波の漂流物による被害は、海水が海上から陸上へ上陸する方向と、陸上から海上へ海水が引く場合の双方向に働くために、双方向へ向けた対策が要求される。
津波による漂流物を捕捉する技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1の構造物は、支柱と、支柱間に配置されたスクリーンからなり、スクリーンは、緩衝機能と捕捉機能、および水が透過することが可能な透過機能を備えている。漂流物の衝突による衝撃は、スクリーンに膜やネットなどの弾力性のある材料を設け、これらにより漂流物が衝突した場合の衝撃のエネルギーを吸収する。
特開2006−83659号公報
特許文献1によれば、スクリーンに、膜やネットなどを設けているが、支柱やスクリーン自体に漂流物が衝突する場合には、支柱やスクリーンに対する衝撃が緩衝されずこれらが損傷する問題がある。
本発明の目的は、上述の問題を解決する防護体として、津波による漂流物を捕捉するとともに、衝突による衝撃を緩衝することができ耐久性に優れ、更に、漂流物が海側または陸側の双方向のどちら側から運ばれてきても捕捉しおよび衝撃を緩衝することができる、漂流物の捕捉用構造物および構造体を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するために、以下の特徴を有する。
[1] 津波による漂流物を捕捉する構造物において、陸上に立設される支柱と、前記支柱の所定の高さ位置において前記支柱の外側に配された、漂流物との衝突による衝撃を緩衝するための緩衝体とを備え、前記緩衝体は、前記支柱の周囲を囲み前記支柱と所定の隙間をあけて取付けられた外装衝撃緩衝管と、前記支柱に前記外装衝撃緩衝管を固定するための取付け部材とからなり、前記外装衝撃緩衝管は、その内周面と前記支柱の外周面とを所定箇所において接触または近接させて前記支柱の少なくとも一方側に張り出していることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[2] 津波による漂流物を捕捉する構造物において、陸上に立設される支柱と、前記支柱の所定の高さ位置において前記支柱の外側に配された、漂流物との衝突による衝撃を緩衝するための緩衝体とを備え、前記緩衝体は、前記支柱の周囲を囲み前記支柱と所定の隙間をあけて取付けられた外装衝撃緩衝管と、前記支柱に前記外装衝撃緩衝管を固定するための取付け部材とからなり、前記外装衝撃緩衝管は、所定の双方向における前記外装衝撃緩衝管の内周面と前記支柱の外周面との間の隙間のほうが、前記双方向と直交する方向における前記外装衝撃緩衝管の内周面と前記支柱の外周面との間の隙間よりも大きくなるように配され、かくして、前記外装衝撃緩衝管が、前記所定の双方向に、前記所定の双方向と直交する方向よりも張り出していることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[3] 前記外装衝撃緩衝管が、少なくとも海側または陸側に張出していることを特徴とする、前記[1]または[2]に記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[4] 前記支柱と前記外装衝撃緩衝管との間の隙間内に、複数の内装衝撃緩衝体が配されていることを特徴とする、前記[1]から[3]の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[5] 前記内装衝撃緩衝体は、管状体、多角形構造体または面体からなることを特徴とする、前記[4]に記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[6] 前記緩衝体が、少なくとも2体、前記支柱の上下に所定間隔をあけて配されていることを特徴とする、前記[1]から[5]の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[7] 前記支柱に、照明、屋根およびベンチの少なくとも1つからなる屋外ファニチュアが設けられて公園施設等の設置物が構成されていることを特徴とする、前記[1]から[6]の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
[8] 前記[1]から[7]の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
[9] 前記1から7の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、海側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設され、更に、請求項1から7の何れか1に記載の捕捉用構造物が、陸側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
[10] 前記1から7の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、海側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設され、更に、陸側において、支柱が、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
[11] 前記捕捉用構造体を構成する支柱が、パイプにより連結されていることを特徴とする、前記8から10の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造体。
[12] 前記捕捉用構造体を構成する支柱が、ロープにより連結されていることを特徴とする、前記8から10の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造体。
1.支柱に衝撃体が設けられているので、漂流物が衝突しても、該衝撃緩衝管により衝突によるエネルギーが緩衝され、津波による漂流物捕捉用構造物としての耐久性が向上する。
2.捕捉用構造物を列設して複数の捕捉用構造物からなる捕捉用構造体を構成し、防護柵として用いることにより、漂流物を捕捉することができる。
3.緩衝体を支柱の海側に位置させた捕捉用構造物を列設して捕捉用構造体を構成することにより、海側からの寄せ波による漂流物に対応することができる。緩衝体を支柱の陸側に位置させた捕捉用構造物を列設して捕捉用構造体を構成することにより、陸側からの引き波による漂流物の衝撃を緩衝することができる。
4.緩衝体を支柱の海側に位置させた捕捉用構造物を海側に列設し、緩衝体を支柱の陸側に位置させた捕捉用構造物を陸側に列設して捕捉用構造体を構成することにより、海側からの寄せ波および陸側からの引き波による漂流物の衝撃を緩衝することができる。
5.海側および陸側の両側に衝撃緩衝体を設けた捕捉用構造物を列設して捕捉用構造体を構成することにより、海側および陸側の双方向の漂流物の衝撃を緩衝することができる。
6.支柱を先に陸上に立設しておき、その後に衝撃緩衝体を取付ける作業が可能であり、また、衝撃緩衝体が既に取付けられている捕捉用構造物を陸上に立設する作業も可能である。
7.船舶や車両等の大型漂流物を捕捉する捕捉用構造体は、複数の捕捉用構造物を構成する支柱間に人が通り抜けるのに十分な間隔があり、人の往来の邪魔にならず、海浜の公園などの人々が集まる場所に設置することができる。
8.支柱に、ベンチ、照明、屋根などの屋外ファニチュアを設けることにより、公園施設等の設置物を構成することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
参考実施の形態1]
図1は、本発明の参考実施の形態1を示す側面図、 図2は、平面図である。本実施形態に係る津波による漂流物の捕捉用構造物1は、下部を地中に埋設して陸上2に立設される支柱3と、支柱3の所定の高さの位置に、支柱3と所定間隔をあけて配された衝撃緩衝管4と、支柱3に衝撃緩衝管4を固定するための取付け部材5とからなっている。取付け部材5aは、支柱3の両側に水平に固定されている。衝撃緩衝管4はその軸芯を水平にして、取付け部材5aと平行に配され、取付け部材5bによって取付け部材5aと連結されて支柱3に固定されている。
漂流物が衝撃緩衝管4に衝突すると、図1、図2では右側から衝突すると、衝撃緩衝管が曲げ及び断面変形を(衝突エネルギーを変形エネルギーに変換)することにより、衝突によるエネルギーが緩衝されて、支柱3に直接衝突するよりも支柱3に伝わるエネルギーは小さくなる。図1、図2において、Pと矢印は、漂流物の衝突と方向を示す。
捕捉用構造物1を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設し、すなわち列に並べて、捕捉用構造体を構成すれば、漂流物を捕捉する防護体として機能する。
捕捉用構造物1を海岸の所定の場所において陸上2に設け、衝撃緩衝管4を、支柱3の海側に位置させれば、海側からの漂流物に対応できる。
衝撃緩衝管4を海側に位置させた構造物1を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設し、すなわち列に並べて、捕捉用構造体を構成すれば、海側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
衝撃緩衝管4を、支柱3の陸側に位置させれば、陸側からの漂流物に対応できる。衝撃緩衝管4を陸側に位置させた構造物1を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、陸側からの引き波により流されてくる漂流物の衝撃を緩衝できる。
衝撃緩衝管4を支柱3の海側に位置させた捕捉用構造物1を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設し、および、それよりも陸側に所定距離をあけて、衝撃緩衝管4を支柱3の陸側に位置させた捕捉用構造物1を複数、互いに所定間隔をあけて列設して列を2列とし、2列構造の捕捉用構造体を構成すれば、海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
また、衝撃緩衝管を支柱の海側に位置させて第1衝撃緩衝管を設け、更に該支柱の反対側すなわち陸側にもう1つの衝撃緩衝管を位置させて第2衝撃緩衝管を設け、このように2つの衝撃緩衝管を有する捕捉用構造物を複数用い、互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、1列構造で海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
捕捉用構造体は、捕捉用構造物同士を鋼管等からなるパイプにより連結すれば、より捕捉用構造体として強固となり、耐久性はより向上する(図17参照)。パイプの代わりにロープを用いても同様である。
なお、支柱のどの高さの位置に衝撃緩衝体を取り付けるかは、漂流物を捕捉できるように、漂流物の高さ、すなわち、想定される水面の高さに応じて調整される。
支柱、衝撃緩衝管は、鋼管(鋼板を管状にしたものでもよい)からなっている。素材は限定されず適宜選択できる。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2を示す側面図、図4は、平面図である。本実施形態に係る津波による漂流物の捕捉用構造物11は、下部を地中に埋設して陸上12に立設される支柱13と、支柱13の周囲を囲んで支柱13と所定の隙間をあけて配された外装衝撃緩衝管14と、支柱13と外装衝撃緩衝管14との間の隙間内に配された、複数の内装衝撃緩衝管15とからなっている。円筒形の外装衝撃緩衝管14は、断面円形の支柱13の外径よりも大きい(例えば約3倍)内径を有しており、外装衝撃緩衝管14は、支柱13と同軸(軸芯を同じにして)に配置され、内装衝撃緩衝管15を介して支柱13に固定されている。支柱13と外装衝撃緩衝管14との間の隙間内には、円筒形の、内装衝撃緩衝管15が、複数装入され固着されている。内装衝撃緩衝管15の外径は、前記隙間内に互いに接触して装入可能、且つ、支柱3の外周面、外装衝撃緩衝管14の内周面と接触するような寸法に構成されている。複数の内装衝撃緩衝管15は、上記構成により該隙間内において支柱13および外装衝撃緩衝管14に不動に固定されている。なお、支柱と外装衝撃緩衝管は、内装衝撃緩衝管を介して固定されるとしたが、これに限らず、プレート等で固定してもよい。
本実施形態に係る捕捉用構造物11は、支柱13を中心に、あらゆる方向の角度(360度)から衝突する漂流物に対応可能である。漂流物が外装衝撃緩衝管14に衝突すると、例えば、図3、図4の右側から衝突すると、衝突によるエネルギーが緩衝されて、支柱13に直接衝突するよりも支柱13に伝わるエネルギーは小さくなる。図3、図4において、Pと矢印は、漂流物の衝突と方向を示す。
本実施形態に係る捕捉用構造物11を複数用い、互いに所定間隔をあけて陸上に並べて捕捉用構造体を構成すれば、海および陸の両側、すなわち、双方向からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
捕捉用構造体は、捕捉用構造物同士を鋼管等からなるパイプにより連結すれば、漂流物の捕捉能力および耐久性は、より向上する。パイプの代わりにロープを用いても同様である。
なお、支柱のどの高さの位置に衝撃緩衝体を取付けるかは、漂流物を捕捉できるように、漂流物の高さ、すなわち、想定される水面の高さに応じて調整される。
支柱、外装衝撃緩衝管、内装衝撃緩衝管は、鋼管(鋼板を管状にしたものでもよい)からなっている。素材は限定されず適宜選択できる。内装衝撃緩衝管は、後述する他の内装衝撃緩衝体を用いてもよい。
また、海側からの漂流物と陸側からの漂流物の高さが異なる場合は、それぞれ適正な高さに複数箇所設けてもよい。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3を示す側面図、図6は平面図である。本実施形態に係る津波による漂流物の捕捉用構造物21は、下部を地中に埋設して陸上22に立設される支柱23と、支柱23の周囲を囲んで配された衝撃緩衝管24とからなっている。円筒形の衝撃緩衝管24は、断面円形の支柱23の外径よりも大きい(例えば約3倍)内径を有しており、支柱23と軸芯の方向を同一にして配されている。衝撃緩衝管24の内周面は、支柱23の外周面と接触箇所26において接触しており、これにより、衝撃緩衝管24は、支柱23の一方側に固定され、支柱23との間に所定の隙間をあけて張り出している。支柱23の外周面と衝撃緩衝管24の内周面とは、近接させて(接触させずに)設けてもよい。
衝撃緩衝管24の横断面よりやや大きめの面積を有する円形のプレートを略半円形に切断してなる略半円形プレートに、支柱23を挿通可能な円形孔を設けた孔付きプレートからなる取付け部材25を、前記円形孔に支柱23を挿通して衝撃緩衝管24の上面および下面(天井および底)に蓋をするように配し、この取付け部材25を衝撃緩衝管24に固着することにより支柱23と衝撃緩衝管24とが固定されている。取付け部材25の直線部(径部)は、図6に破線で示すように、中心付近を頂点として所定の角度(例えば、75度)をもたせて形成してもよい。
また、丸鋼28を、衝撃緩衝管24を貫通させて支柱23に取付けることもできる。衝撃緩衝管24の径方向に貫通させた丸鋼28には、衝撃緩衝管24の外側に出た部分に雄ネジが螺刻され、それにナット(図示せず)を螺合し締付けることにより、衝撃緩衝管24に取付けられる。丸鋼28は、漂流物が衝突した際、変形を拘束させる手段となる。
漂流物が、衝撃緩衝管24の一方側に張り出している側(以下、「張出し部27」という)に衝突すると、図5、図6では右側から衝突すると、衝突による支柱に与えるエネルギーが緩衝されて、支柱23に直接衝突するよりも支柱23に伝わるエネルギーは小さくなる。図5、図6において、Pと矢印は、漂流物の衝突と方向を示す。
衝撃緩衝管24の、一方側に張り出している側(張出し部27)を支柱23の海側に位置させれば(すなわち、接触箇所26を陸側に位置させれば)、海側からの漂流物に対応できる。衝撃緩衝管24の張出し部27を海側に位置させた構造物21を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列に並べて捕捉用構造体を構成すれば、海側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
衝撃緩衝管24の、張出し部27を支柱23の陸側に位置させれば(すなわち、接触箇所26を海側に位置させれば)、陸側からの漂流物に対応できる。衝撃緩衝管24の張出し部27を陸側に位置させた構造物21を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、陸側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
衝撃緩衝管24の張出し部27を支柱23の海側に位置させた構造物21を列設し、および、それよりも陸側に所定距離をあけて、衝撃緩衝管24の張出し部27を陸側に位置させた構造物21を列設して列を2列として、2列構造の捕捉用構造体を構成すれば、海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
また、衝撃緩衝管の張出し部を支柱の海側に張り出して第1衝撃緩衝管とし、該第1衝撃緩衝管の上または下に、更にもう1つの衝撃緩衝管をその張出し部を該支柱の反対側すなわち陸側に位置させて第2衝撃緩衝管とし、このように2つの衝撃緩衝管を有する捕捉用構造物を設け、このように設けた捕捉用構造物を複数、互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、1列構造で海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
捕捉用構造体は、捕捉用構造物同士を鋼管等からなるパイプにより連結すればより強固となり、耐久性はより向上する。パイプの代わりにロープを用いても同様である。
なお、支柱のどの高さの位置に衝撃緩衝体を取付けるかは、漂流物を捕捉できるように、漂流物の高さ、すなわち、想定される水面の高さに応じて調整される。
支柱、衝撃緩衝管は、鋼管(鋼板を管状にしたものでもよい)からなっている。素材は限定されず適宜選択できる。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4を示す側面図、図8は、平面図である。本実施形態に係る津波による漂流物の捕捉用構造物31は、下部を地中に埋設して陸上32に立設される支柱33と、支柱33の周囲を囲んで配された筒状の衝撃緩衝管34と、支柱33と衝撃緩衝管34とを固定するための取付け部材35とからなっている。筒状の衝撃緩衝管34の横断面は、直線部34aと曲線部34bを有する略楕円形(矩形と半円形とを結合した形状)の断面を有している。曲線部34bが形成する半円形部分は、直線部34aが形成する矩形部分よりも、支柱33から張り出している(以下、「張出し部36」という)。
衝撃緩衝管34の下面(底)には、直線部34aが形成する矩形部分よりもやや大きめの面積を有する矩形のプレートに、支柱33を挿通可能な円形孔が設けられた孔付きプレートからなる取付け部材35が、前記円形孔に支柱33を挿通して衝撃緩衝管34の底を塞ぐように配され、この取付け部材35を衝撃緩衝管34に固着することにより支柱33と衝撃緩衝管34とが固定されている。これに加えて、衝撃緩衝管34の上面(天井)にも取付け部材35を配し、同様に支柱33と衝撃緩衝管34とを固定することもできる。
漂流物が衝撃緩衝管34に衝突すると、図7、図8では左または右側から衝突すると、衝突によるエネルギーが緩衝されて、支柱33に直接衝突するよりも支柱33に伝わるエネルギーは小さくなる。図7、図8において、P1と矢印は海側からの寄せ波による、P2と矢印は陸側からの引き波による、漂流物の衝突と方向を示す。
捕捉用構造物31を構成する衝撃緩衝管34の両側にある張出し部36を海側および陸側に位置させ、該捕捉用構造物31を複数、互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、1列構造で海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
捕捉用構造体は、捕捉用構造物同士を鋼管等からなるパイプにより連結すればより強固となり、耐久性はより向上する。パイプの代わりにロープを用いても同様である。
なお、支柱のどの高さの位置に衝撃緩衝体を取付けるかは、漂流物を捕捉できるように、漂流物の高さ、すなわち、想定される水面の高さに応じて調整される。
支柱、衝撃緩衝管は、鋼管(鋼板を管状にしたものでもよい)からなっている。素材は限定されず適宜選択できる。
[実施の形態5]
図9は、本発明の実施の形態5を示す側面図、図10は、平面図である。本実施形態に係る津波による漂流物の捕捉用構造物41は、下部を地中に埋設して陸上42に立設される支柱43と、支柱43の周囲を囲んで配された衝撃緩衝管44と、支柱43と衝撃緩衝管44とを固定するための取付け部材とからなっている。円筒形の衝撃緩衝管44は、断面円形の支柱43の外径よりも大きい(例えば約3倍)内径を有しており、支柱43と軸芯の方向を同一にして配されている。衝撃緩衝管44の内周面は、支柱43の外周面と接触箇所46において接触しており、これにより、衝撃緩衝管44は、支柱43の一方側に、支柱43との間に所定の隙間をあけて張り出している。
衝撃緩衝管44は、接触箇所46において、取付け部材(図示せず)によって、支柱43に不動に固定されている。支柱43と衝撃緩衝管44との間の隙間には、図10(a)に示すように板状体47がハニカム構造(多角形構造体)を構成して装入され固定されている。板状体47のハニカム構造により、支柱43と衝撃緩衝管44との間の隙間には、複数の部屋が網目状に構成されている。支柱43と衝撃緩衝管44との間の隙間内に設ける多角形構造体は、衝撃を緩衝できる構造であればハニカム構造に限らず図10(b)に示すような形状でもよい。また、これらの他にも、内装衝撃緩衝体として、支柱43と衝撃緩衝管44との間の隙間にゴム材等の面体を配することもできる。
漂流物が、衝撃緩衝管44に衝突すると、図9、図10では右側から衝突すると、衝突による支柱への衝撃エネルギーが緩衝管とハニカム構造等の多角形構造体の変形により緩衝されて、支柱43に直接衝突するよりも支柱43に伝わるエネルギーは小さくなる。図9、図10において、Pと矢印は、漂流物の衝突と方向を示す。
衝撃緩衝管44の、一方側に張り出している側(以下、「張出し部48」という)を支柱43の海側に位置させれば(すなわち、接触箇所46を陸側に位置させれば)、海側からの漂流物に対応できる。衝撃緩衝管44の張出し部48を海側に位置させた構造物41を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設し捕捉用構造体を構成すれば、海側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
衝撃緩衝管44の、張出し部48を支柱43の陸側に位置させれば(すなわち、接触箇所46を海側に位置させれば)、陸側からの漂流物に対応できる。衝撃緩衝管44の張出し部48を陸側に位置させた構造物41を複数、陸上に互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、陸側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
また、衝撃緩衝管を支柱の海側に張り出して第1衝撃緩衝管とし、該第1衝撃緩衝管の上または下に、更にもう1つの衝撃緩衝管を該支柱の反対側すなわち陸側に位置させて第2衝撃緩衝管とし、このように2つの衝撃緩衝管を有する捕捉用構造物を設け、該捕捉用構造物を複数、互いに所定間隔をあけて列設して捕捉用構造体を構成すれば、1列構造で海および陸の両側からの漂流物の衝撃を緩衝できる。
捕捉用構造体は、捕捉用構造物同士を鋼管等からなるパイプにより連結すればより強固となり、耐久性はより向上する。パイプの代わりにロープを用いても同様である。
なお、支柱のどの高さの位置に衝撃緩衝体を取付けるかは、漂流物を捕捉できるように、漂流物の高さ、すなわち、想定される水面の高さに応じて調整される。
支柱、衝撃緩衝管は、鋼管(鋼板を管状にしたものでもよい)からなっており、ハニカム構造等の多角形構造体を構成する板状体は、鋼材又はアルミニウム材等からなっている。素材は限定されず適宜選択できる。
[実施の形態6]
図11〜16は、本発明の実施の形態6に係る図面であり、図11は、捕捉用構造体の平面図、図12は、捕捉用構造体を構成する捕捉用構造物の側面図、図13は、正面図、図14は、図12のA−A線断面図、図15は、図12のB−B線断面図、図16は、引き波(陸上から海上へ引く波)対策工としての支柱を示す正面図である。
図11において、上方が海側、下方が陸側である。図面に示すように、陸上52には、寄せ波(海上から陸上へ上陸する波)対策工として、図5、図6に示す捕捉用構造物21と同様の構造を有する3本の捕捉用構造物21が、互いに所定間隔をあけて立設されている。捕捉用構造物21を構成する衝撃緩衝管24の張出し部27は、海側に位置するように設けられている。この3本の捕捉用構造物21よりも所定距離陸側の位置には、引き波対策工として2本の支柱53a、53bが、互いに所定間隔をあけて立設されている。支柱53aが立設されているのは、捕捉用構造物21aと21bとの間の空間から所定距離陸側の位置であり、支柱53bが立設されているのは、捕捉用構造物21bと21cとの間の空間から所定距離陸側の位置である。
本発明は、本実施の形態6のように、捕捉用構造物を海側にのみに設け、陸側は支柱とすることができるので経済的である。
なお、実施の形態6において、引き波対策工として、支柱53a、53bの代わりに、捕捉用構造物21を用いることができる。この場合は、捕捉用構造物21を構成する衝撃緩衝管24の張出し部27を陸側に位置させて設ける。これにより、陸側からの漂流物の衝撃緩衝作用が支柱53a、53bを設けた場合よりも向上する。
本実施態様においては、寄せ波対策工として、海側に、請求項4および図5、図6に示す捕捉用構造物21を用いたが、捕捉用構造物として、請求項1〜9および図1〜10のいずれに示す捕捉用構造物をも用いることができる。
更に、引き波対策工として、陸側に、衝撃緩衝管の設けられていない支柱を用いたが、引き波対策工として、請求項1〜9および図1〜10に示す捕捉用構造物を用いることができる。捕捉用構造物を、海側および陸側に2列に列設して捕捉用構造体を構成する場合には、海側に列設する捕捉用構造物の衝撃緩衝管の設置位置を海側とし(衝撃緩衝管が張出し部を有する場合は張出し部を海側とし)、陸側に列設する捕捉用構造物の衝撃緩衝管の設置位置を陸側とする(衝撃緩衝管が張出し部を有する場合は張出し部を陸側とする)。
引き波対策は、寄せ波の漂流物(船舶等)に比較し、質量的に小さくなって(車両等)衝撃エネルギーも小さいので、寄せ波用の支柱径より小径のものを用いることもできる。
また、請求項1〜9および図1〜10に示す捕捉用構造物を、海側および陸側に2列に列設して捕捉用構造体を構成する場合、海側の列と陸側の列とを、同一の捕捉用構造物で構成してもよいし、別の捕捉用構造物で構成してもよい。組合わせは自由である。例えば、海側の列に請求項1(図1、図2)に示すもの、陸側の列に請求項4(図5、図6)に示すものを用いて捕捉用構造物構造体を構成するなどの組合わせである。
また、列中の個々の捕捉用構造物を、別々の捕捉用構造物で構成することもできる。
[実施の形態7]
図17〜23は、本発明の実施の形態7に係る図面であり、図17は、捕捉用構造体の平面図、図18は、捕捉用構造物の側面図、図19は、正面図、図20は、図18のC−C線断面図、図21は、図18のD−D線断面図、図22は、引き波対策工としての支柱を示す平面図、図23は、正面図である。
図面に示すように、陸上62には、図5、図6に示す捕捉用構造物21と同様の構造を有する3本の捕捉用構造物21が、互いに所定間隔をあけて立設されている。捕捉用構造物21を構成する衝撃緩衝管24の張出し部27は、海側に位置するように設けられている。この3本の捕捉用構造物21よりも所定距離陸側の位置には、引き波対策工として2本の支柱63a、63bが、互いに所定間隔をあけて立設されている。支柱63aが立設されているのは、捕捉用構造物21aと21bとの間の空間から所定距離陸側の位置であり、支柱63bが立設されているのは、捕捉用構造物21bと21cとの間の空間から所定距離陸側の位置である。
捕捉用構造物21a、21b、21c、支柱63a、63bは、パイプ66によって連結されている。具体的には、捕捉用構造物21aと構造物21b、支柱63aとの間、構造物21bと構造物21c、支柱63a、63bとの間、構造物21cと支柱63bとの間、および、支柱63aと63bとの間が、パイプ66によって連結されている。67は、パイプとパイプの接合材である。
パイプ66と、支柱{捕捉用構造物21の支柱23、および、支柱63a、63b}とを連結する高さ位置を支柱の上端とすることにより(図18〜19、図23)、人が支柱間を行き来するのにパイプ66が邪魔にならない。また、連結位置を支柱の上端に統一することで正面からの景観性が良好となる。また、漂流物による損傷が少なく、耐久性にも優れる。
本発明は、本実施の形態7のように、捕捉用構造物を海側にのみに設け、陸側は支柱とすることができるので経済的である。
なお、実施の形態7において、引き波対策工として、支柱63a、63bの代わりに、捕捉用構造物21を用いることができる。この場合は、捕捉用構造物21を構成する衝撃緩衝管24の張出し部27を陸側に位置させて設ける。これにより、陸側からの漂流物の捕捉作用が支柱63a、63bを設けた場合よりも向上する。
本実施態様においては、寄せ波対策工として、海側に、請求項4および図5、図6に示す捕捉用構造物21を用いたが、捕捉用構造物として、請求項1〜9および図1〜10のいずれに示す捕捉用構造物を用いることができる。
更に、引き波対策工として、陸側に、衝撃緩衝管の設けられていない支柱を用いたが、引き波対策工として、請求項1〜および図1〜10に示す捕捉用構造物を用いることができる。捕捉用構造物を、海側および陸側に2列に列設して捕捉用構造体を構成する場合には、海側に列設する捕捉用構造物の衝撃緩衝管の設置位置を海側とし(衝撃緩衝管が張出し部を有する場合は張出し部を海側とし)、陸側に列設する捕捉用構造物の衝撃緩衝管の設置位置を陸側とする(衝撃緩衝管が張出し部を有する場合は張出し部を陸側とする)。
また、請求項1〜および 図1〜10に示す捕捉用構造物を、海側および陸側に2列に列設して捕捉用構造体を構成する場合、海側の列と陸側の列とを、同一の捕捉用構造物で構成してもよいし、別の捕捉用構造物で構成してもよい。組合わせは自由である。例えば、海側の列に請求項1(図2)に示すもの、陸側の列に請求項4(図5、図6)に示すものを用いて捕捉用構造物構造体を構成するなどの組合わせである。
また、列中の個々の捕捉用構造物を、別々の捕捉用構造物で構成することもできる。
[実施の形態8]
図24は、本発明の実施の形態8に係る捕捉用構造物を示す斜視図である。図面に示すように、捕捉用構造物71を構成する支柱73に、円板状の板体72を、人が座る高さに水平に設けることにより、ベンチが構成される。このように、捕捉用構造物にベンチや、照明、屋根などの屋外ファニチュアを設ければ、公園施設等の設置物となる。特許文献1のように、支柱間にスクリーンを配置するような構成では、人が支柱の合間を通るのが困難なので、人が来ないようなところにしか設置できないが、本発明は、捕捉用構造物(支柱)の間隔があいているので、人が行き来する海浜公園、港等に設置することができ、本実施の形態8に示すような屋外ファニチュアが有効に機能する。
本発明の参考実施の形態1に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の参考実施の形態1に係る捕捉用構造物を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る捕捉用構造物を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る捕捉用構造物を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る捕捉用構造物を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態5に係る捕捉用構造物を示す平面図である。 本発明の実施の形態6に係る捕捉用構造体を示す平面図である。 本発明の実施の形態6に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態6に係る捕捉用構造物を示す正面図である。 図12のA−A線断面図である。 図12のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態6に係る引き波対策工としての支柱を示す正面図であ。 本発明の実施の形態7に係る捕捉用構造体を示す平面図である。 本発明の実施の形態7に係る捕捉用構造物を示す側面図である。 本発明の実施の形態7に係る捕捉用構造物を示す正面図である。 図18のC−C線断面図である。 図18のD−D線断面図である。 本発明の実施の形態7に係る引き波対策工としての支柱を示す平面図である。 本発明の実施の形態7に係る引き波対策工としての支柱を示す正面図である。 本発明の実施の形態8に係る捕捉用構造物を示す斜視図である。
符号の説明
1 捕捉用構造物
2 陸上
3 支柱
4 衝撃緩衝管
5、5a、5b 取付け部材
11 捕捉用構造物
12 陸上
13 支柱
14 外装衝撃緩衝管
15 内装衝撃緩衝管
21、21a、21b、21c 捕捉用構造物
22 陸上
23 支柱
24 衝撃緩衝管
25 取付け部材
26 接触箇所
27 張出し部
28 丸鋼
31 捕捉用構造物
32 陸上
33 支柱
34 衝撃緩衝管
34a 直線部
34b 曲線部
35 取付け部材
36 張出し部
41 捕捉用構造物
42 陸上
43 支柱
44 衝撃緩衝管
46 接触箇所
47 板状体
48 張出し部
52 陸上
53a、53b 支柱
62 陸上
63a、63b 支柱
66 パイプ
67 接合材
71 捕捉用構造物
72 板体
73 支柱

Claims (12)

  1. 津波による漂流物を捕捉する構造物において、陸上に立設される支柱と、前記支柱の所定の高さ位置において前記支柱の外側に配された、漂流物との衝突による衝撃を緩衝するための緩衝体とを備え、前記緩衝体は、前記支柱の周囲を囲み前記支柱と所定の隙間をあけて取付けられた外装衝撃緩衝管と、前記支柱に前記外装衝撃緩衝管を固定するための取付け部材とからなり、前記外装衝撃緩衝管は、その内周面と前記支柱の外周面とを所定箇所において接触または近接させて前記支柱の少なくとも一方側に張り出していることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  2. 津波による漂流物を捕捉する構造物において、陸上に立設される支柱と、前記支柱の所定の高さ位置において前記支柱の外側に配された、漂流物との衝突による衝撃を緩衝するための緩衝体とを備え、前記緩衝体は、前記支柱の周囲を囲み前記支柱と所定の隙間をあけて取付けられた外装衝撃緩衝管と、前記支柱に前記外装衝撃緩衝管を固定するための取付け部材とからなり、前記外装衝撃緩衝管は、所定の双方向における前記外装衝撃緩衝管の内周面と前記支柱の外周面との間の隙間のほうが、前記双方向と直交する方向における前記外装衝撃緩衝管の内周面と前記支柱の外周面との間の隙間よりも大きくなるように配され、かくして、前記外装衝撃緩衝管が、前記所定の双方向に、前記所定の双方向と直交する方向よりも張り出していることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  3. 前記外装衝撃緩衝管が、少なくとも海側または陸側に張出していることを特徴とする、請求項1または2に記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  4. 前記支柱と前記外装衝撃緩衝管との間の隙間内に、複数の内装衝撃緩衝体が配されていることを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  5. 前記内装衝撃緩衝体は、管状体、多角形構造体または面体からなることを特徴とする、請求項4に記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  6. 前記緩衝体が、少なくとも2体、前記支柱の上下に所定間隔をあけて配されていることを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  7. 前記支柱に、照明、屋根およびベンチの少なくとも1つからなる屋外ファニチュアが設けられて公園施設等の設置物が構成されていることを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造物。
  8. 請求項1から7の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
  9. 請求項1から7の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、海側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設され、更に、請求項1から7の何れか1に記載の捕捉用構造物が、陸側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
  10. 請求項1から7の何れか1つに記載の捕捉用構造物が、海側において、互いに所定間隔をあけて並べて配設され、更に、陸側において、支柱が、互いに所定間隔をあけて並べて配設されていることを特徴とする、津波による漂流物の捕捉用構造体。
  11. 前記捕捉用構造体を構成する支柱が、パイプにより連結されていることを特徴とする、請求項8から10の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造体。
  12. 前記捕捉用構造体を構成する支柱が、ロープにより連結されていることを特徴とする、請求項8から10の何れか1つに記載の、津波による漂流物の捕捉用構造体。
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