JP4873342B2 - 印刷物の作成方法とその印刷物 - Google Patents

印刷物の作成方法とその印刷物 Download PDF

Info

Publication number
JP4873342B2
JP4873342B2 JP2006052408A JP2006052408A JP4873342B2 JP 4873342 B2 JP4873342 B2 JP 4873342B2 JP 2006052408 A JP2006052408 A JP 2006052408A JP 2006052408 A JP2006052408 A JP 2006052408A JP 4873342 B2 JP4873342 B2 JP 4873342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line drawing
drawing object
individual information
object obi
obi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006052408A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007233549A (ja
Inventor
正人 木内
Original Assignee
独立行政法人 国立印刷局
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 独立行政法人 国立印刷局 filed Critical 独立行政法人 国立印刷局
Priority to JP2006052408A priority Critical patent/JP4873342B2/ja
Publication of JP2007233549A publication Critical patent/JP2007233549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4873342B2 publication Critical patent/JP4873342B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

銀行券、株券、債券、その他の有価証券類及び証明書等の偽造防止を目的に使用される背景模様の作成と、背景線画地紋模様の真偽判定方法とその装置に関するものである。
一般的に証明書類では、偽造防止効果を与えるため様々な技術が適用されている。しかし、主にテキスト印刷で発行される証明書類は、どこでも発行できるという高い利便性があると同時に、製品構成がシンプルな故に改ざんも容易で偽造防止効果の寿命が短いという問題がある。少しでも偽造防止効果の寿命を長くするにはシステムを含めたセキュリティーが重要である。
一般的な真偽判定方法としては、印刷物中の真偽判定要素を目視で判定する方法の他、対象となる印刷物を真正物若しくは真正情報と比較照合する方法がある。今日では主にチェックシートと呼ばれる補助具を用いて目視で確認する方法や、テンプレート・マッチングと呼ばれるコンピュータ画像処理を用いて機械的に確認する方法が広く普及している。また、前記印刷物の作製においても、ドキュメント・データ(書類データ)から製版工程を介さずに直接印刷できるオンデマンド印刷と称する技術が一般化し、かつて同一大量生産だった印刷物に対し、1枚ごとに固有の情報や前記真偽判定要素を施すことが可能になった。
チェックシートを用いる代表的な方法は、チェックシートの形態が平行線スクリーンを印刷した透明シートであったりレンチキュラレンズであったりする。これらの代表的な技術は図21に示すものである。例えば図21(1)は、印刷物P1中に施された等間隔を成す平行線の線画地紋模様Aを、背景領域a1と潜像領域a2に区分けし、背景領域a1の線画地紋模様A’と潜像領域a2の線画地紋模様A”には、意図的に位相差を設けることによって隠し情報を設けている。この印刷物P1の上に、図21(2)に示すように、線画地紋模様Aと同じ間隔を有する平行線の線画地紋模様Bを印刷した透明シート状のチェックシートP2を乗せると、図21(3)に示すように、背景領域a1と潜像領域a2にそれぞれ異なるモアレ現象を生ずることによって、目視によって真偽判定を可能にするものである。なお、線画地紋模様A及び線画地紋模様Bは等間隔の網点であっても同様の効果を奏するものである。
前記チェックシートによる方式を拡張した方法として特開2003−175664号公報(特許文献1)の「印刷物用照合要素」においては、請求項4によると「印刷物特に有価証券等用の照合要素であって、その照合要素が第一図形と第二図形とを有していて;その第一図形は、前記印刷物の第一面に印刷され、少なくとも第一幾何学的図形セットを備えていて、その第二図形は、該第一図形に対面しかつ整合するように前記印刷物の第二面に印刷され、少なくとも第一スクリーンに対応する第二幾何学的図形セットを備えている照合要素において;前記幾何学的図形セットの少なくとも一つが、オフセットしたセクタを含んでいて、該第一面/該第二面の整合が正しい場合、該照合要素は、透過光において目視可能でかつ前記オフセットしたセクタにより作られる可変濃度領域を有しているところの照合要素。」としていながらも、該発明では請求項4の特許性の脆弱さを補うが故、従属項にてその図形は平行線、同心の線、波形線及び規則的なスクリーンと述べている。即ち、チェックシートを用いる真偽判定方法は、意匠性に乏しい単純な模様でしかなく、複数の直線及び曲線を組み合わせた線画地紋模様を中心とする有価証券等偽造防止印刷物特有の高級感のあるデザインには不向きである。
また、オンデマンド印刷による印刷物に対し、固有の真偽判定要素を施す方法においても、印刷物に施す個別情報はスクリーン生成技術を用いた網点表現が主流であり、それ以外の方式では前述のような平行線、同心の線、波形線及び規則的なスクリーンといった単純な模様でしかない。例えば、特開2002−218210号公報(特許文献2)の「偽造防止パターンの作製方法及び偽造防止印刷物」の請求項2によると、偽造防止パターンは矩形波形状、正弦波形状、鋸波形状としているが、いずれも線画地紋模様を成す形状は意匠性に乏しいものである。また、例えば、特開平9−251522号公報(特許文献3)の「記録物および記録/再生装置」の請求項項3によると付加情報を奏する図形は色差格子パターンとしている。従って、従来の技術は単純な形状の線画地紋模様であることから、線画デザインを中心とする有価証券等偽造防止印刷物特有の高級感のあるデザインには不向きである。
特開2003−175664号公報 特開2002−218210号公報 特開平9−251522号公報
本発明は上述の問題点に鑑み、線画デザインを中心とする有価証券等、偽造防止用製品特有の高級感のあるデザインの印刷物において、背景模様に個別情報を含む印刷物とその作成方法及び作成装置並びに印刷物の真偽判定方法及び真偽判定装置とを提供することを目的とする。
本発明は、背景模様2の画線の基本図形が、複数の直線及び曲線を組み合わせた線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmで構成するものであって、前記線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmには、前記基本図形の形状k、k・・・・kと、中心線から所定の向きに所定量移動する移動距離Mと、画線幅W、W・・・・Wとを含むとき、
前記個別情報Sを基本図形1上に形成する情報領域G2に変換し基本図形1を背景領域G1と情報領域G2に区分けするステップf22と、
データベースから読み込まれた基本図形1に含まれる線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・ObmをデータベースU2bから読み込むステップf5と、
線画オブジェクトOの中心線からの移動距離Mの設定を行うステップf23と、移動距離Mの適用部分に適用処理を行うステップf24とを備え、
前記適用処理を行うステップf24において、情報領域G2に形成している線画オブジェクトOに前記移動距離を適用する際、個々の線画オブジェクトO同士の最短距離を、移動距離Mを適用する前の状態と略同じ距離に保つために(a)〜(f)のいずれかのイメージング3処理を行うステップf7によって作成されることを特徴とする印刷物の作成方法である。
(a)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiにおいて点aと点bを結ぶ傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1において点cと点dを結ぶ傾きm2の差が90度以下の角度であるとき、前記移動距離は、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線に対し略同じ法線方向とし、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2が略同じ距離を保つこと。
(b)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1は交差の関係にあって、前記線画オブジェクトObiにおける点aと点dの傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1における点cと点bの傾きm2の差が90度以下の角度のとき、なおかつ前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1の交差点P1と、線画オブジェクトObiの点aと、前記線画オブジェクトObi+1の点bから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定されるように、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線からの法線方向に前記移動距離を保つこと。
(c)開図形の線画オブジェクトObiとその次に並ぶ閉図形の線画オブジェクトObi+1の組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(d)開図形の線画オブジェクトObiと閉図形の線画オブジェクトObi+1が重なるような組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(e)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(f)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士が重なるような組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る前記線画オブジェクトObi+1から離れたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
本発明は、個別情報の入力を行うステップf1と、
前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報Sを作成するステップf2と、
背景模様2を記憶部U2のデータベースU2bから読み込むステップf5と、
前記背景模様2に個別情報Sを含ませるステップf7と、
前記個別情報Sを含む前記背景模様2を印刷するステップf9とを備えることを特徴とする前記印刷物の作成方法である。
本発明は、個別情報の入力を行うステップf1と、
前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報6を作成するステップf3と、
前記個別情報Sと個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部U2のデータベースU2aに登録されるステップf4と、
テキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込むステップf6と、
前記テキスト5の中に前記他方の個別情報6を含ませるステップf8と、
前記個別情報6を含むテキスト5を印刷するステップf10とを備えることを特徴とする前記印刷物の作成方法である。
本発明は、個別情報を入力するステップf1と、
前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報6を作成するステップf3と、
一方、印刷物Pの画像情報を取得するステップf11と、
前記印刷物Pを解析するステップf12と、
前記印刷物Pに含まれる個別情報Sを抽出するステップf13と、
前記一方の個別情報Sと前記他方の個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部U2のデータベースU2aに登録されるステップf4と、
前記テキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込むステップf6と、
前記テキスト5の中に前記他方の個別情報6を含ませるステップf8にて処理したイメージを、前記印刷物Pに印刷するステップf14とを備えることを特徴とする前記印刷物の作成方法である。
本発明は、前記背景模様2の画線の基本図形が、複数の直線及び曲線を組み合わせた線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmで構成するものであって、前記線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmには、前記基本図形の形状k、k・・・・kと、中心線から所定の向きに所定量移動する移動距離Mと、画線幅W、W・・・・Wとを含むとき、
前記線画オブジェクト中に前記移動距離を適用していない図形領域を第1の領域、前記線画オブジェクト中に前記移動距離を適用している図形領域を第2の領域とし、
前記背景模様2の画線の基本図形において、情報領域G2に形成している線画オブジェクトOに前記移動距離を適用する際、個々の線画オブジェクトO同士の最短距離を、移動距離Mを適用する前の状態と略同じ距離に保つために(a)〜(f)のいずれかの関係を有することを特徴とする印刷物である。
(a)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiにおいて点aと点bを結ぶ傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1において点cと点dを結ぶ傾きm2の差が90度以下の角度であるとき、前記移動距離は、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線に対し略同じ法線方向とし、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2が略同じ距離を保つこと。
(b)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1は交差の関係にあって、前記線画オブジェクトObiにおける点aと点dの傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1における点cと点bの傾きm2の差が90度以下の角度のとき、なおかつ前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1の交差点P1と、線画オブジェクトObiの点aと、前記線画オブジェクトObi+1の点bから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定されるように、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線からの法線方向に前記移動距離を保つこと。
(c)開図形の線画オブジェクトObiとその次に並ぶ閉図形の線画オブジェクトObi+1の組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(d)開図形の線画オブジェクトObiと閉図形の線画オブジェクトObi+1が重なるような組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(e)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
(f)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士が重なるような組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る前記線画オブジェクトObi+1から離れたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
本発明は、印刷物の印刷面に背景模様2とテキスト5を少なくとも備え、前記背景模様2に不可視の個別情報Sを含み、前記テキスト5に可視の個別情報6を含み、前記不可視の個別情報Sと前記可視の個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部UのデータベースU2aに登録されていることを特徴とする前記印刷物である。
本発明は、操作者からの入力を受け付けて操作内容を演算部U1に与える入力部U4と、
入力された個別情報をもとにコンピュータで処理可能な個別情報S及び個別情報6の作成を行う解析部U1aと、
前記個別情報Sを含む前記背景模様2の作成及び前記個別情報6を含むテキスト5の作成を行う画像処理部U1bとを備えた前記演算部U1と、
前記演算部U1の演算に必要な各種データ及びその演算結果、及び前記個別情報Sと前記個別情報6の相関を登録するためのデータベースU2aと、
あらかじめ登録されている前記背景模様2の前記データベースU2bと、
あらかじめ登録されているテキスト5のデータベースU2cとで構成している記憶部U2と、
コンピュータ端末と前記演算部U1とを接続し、必要に応じて前記コンピュータ端末と前記演算部U1との間で情報の転送を行う通信インタフェースU3と、
前記個別情報S乃至前記個別情報6が配置されたものを印刷し印刷物を得る印刷部U5を備えていることを特徴とする印刷物の作成装置である。
本発明は、不可視の前記個別情報Sを含む背景模様2と可視の個別情報6を含むテキスト5を有する印刷部において、
前記印刷物の画像情報を取得するステップf15と、
取得した画像情報から前記個別情報Sを解析するステップf12と、
並行して前記個別情報6を解析するステップf16と、
前記個別情報Sを抽出するステップf13と、
並行して前記個別情報6を抽出するステップf17と、
前記個別情報Sと前記個別情報6をデータベースの登録データと照会を行うステップf18において、前記背景模様2に含まれる不可視の前記個別情報Sと、
前記テキスト5に含まれる可視の個別情報6とが相関しているか否かを判定するステップf19とを備えていることを特徴とする印刷物の真偽判定方法である。
本発明は、不可視の前記個別情報Sを含む前記背景模様2と可視の前記個別情報6を含む前記テキスト5を有する機械読み取り用の印刷物において、
取得した画像情報から前記個別情報Sを解析するステップf12が、
取得した印刷物の画像情報のアフィン変換をするステップf25と、
基本図形1の形状をもとにした画像情報から成るテンプレートB2を記憶部U10のデータベースU10aから読み込むステップf26と、
基本図形のテンプレートB2と印刷物の画像情報のマッチングを行うステップf27と、
並行して、ステップf15で取得した印刷物の画像情報からテキスト5に含まれる個別情報6部分の切り出しを行うステップf28と、
光学式読み取り処理を行うステップf29とを備えていることを特徴とする前記印刷物の真偽判定方法である。
本発明は、一つの基本図形1をもとに、一方は複数の直線及び曲線を組み合わせた背景模様2を有し、前記背景模様2中に第1の領域と第2の領域とを成すことによって不可視の個別情報Sを形成し、前記背景模様2に含まれる前記個別情報Sと、テキスト5に含まれる可視の個別情報6とが所定相関を成す印刷物と、
もう一方は前記基本図形1の形状をそのままに、フィルム、ガラス、プラスチック板等、透明の素材に印刷したチェックシートを、同サイズの印刷面が略一致するように重ね合わせると、前記印刷物における前記第1の領域と前記第2の領域に相違が生じることにより、前記背景模様2に含まれる前記個別情報Sと、前記テキスト5に含まれる前記個別情報6との相関を確認することを特徴とする個別情報の真偽判定方法である。
本発明は、操作者からの入力を受け付けて操作内容を演算部U9に与える入力部U4と、
印刷物を与えられて搬送し読み取り部U8に供給する搬送部U7と、
搬送部U7によって搬送されてきた前記印刷物の表面上の画像情報を取得する読み取り部U8と、
取得された画像情報に対し、前記印刷物の画像情報の前処理を実施する解析部U9aと、
前記印刷物の画像情報から個別情報S及び個別情報6の抽出を行う前記画像処理部U9bと、真正な印刷物において存在する個別情報Sと個別情報6の相関を判定する判定部U9cとを有する演算部U9と、
前記演算部U9の演算に必要な各種データ及びその演算結果、及び前記個別情報Sと前記個別情報6の相関を判定するためのデータベースU2aと、
あらかじめ登録されている前記背景模様2の前記データベースU2bと、
あらかじめ登録されているテキスト5のデータベースU2cとで構成している記憶部U2と、
コンピュータ端末と前記演算部U2とを接続し、必要に応じて前記コンピュータ端末と前記演算部U2との間で情報の転送を行う通信インタフェースU3と、
記憶部U10に登録されているデータベースU2aの登録データと対比して、前記個別情報Sと前記個別情報6の相関を判定し、真偽判定結果を表示する表示部U6とを備えていることを特徴とする印刷物の真偽判定装置である。
本発明は、線画デザインを中心とする有価証券等、偽造防止用製品特有の高級感のあるデザインの印刷物において、背景模様を構成する基本図形の中心線に、任意の移動距離を適用することにより、印刷物に個別情報を付与できる。
線画デザインを中心とする有価証券等、偽造防止用製品特有の高級感のあるデザインの印刷物において、不可視の個別情報を含んだ背景模様と、可視の個別情報を含んだテキストとを同時に印刷し、それぞれの個別情報との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部のデータベースに登録されていることにより、改ざんを困難にする印刷物とその真偽判定システムを提供できる。
既に印刷されている印刷面版ごとに異なる不可視の個別情報を備えた背景模様によって、この既にある不可視の個別情報と、あとから加えられる可視の個別情報との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部のデータベースに登録されていることにより、改ざんを困難にする印刷物とその真偽判定システムを提供できる。
フィルム、ガラス、プラスチック板等、透明の素材に印刷したチェックシートを、同サイズの印刷面が略一致するように重ね合わせると、前記背景模様に含まれる前記個別情報と、前記テキストに含まれる前記個別情報との相関を容易に確認することができる。
本発明は、図1の印刷物A1に示す印刷物の作成方法とその読み取り方法である。印刷物A1は不可視の個別情報Sを含んだ背景模様2を備え、前記背景模様2の他に、可視のテキスト5も併せて印刷しているものである。可視のテキスト5には、個別情報Sと同じ又は関連付けられる情報を有する個別情報6を含んでいる。以下に印刷物A1において、個別情報S及び個別情報6とそれを認識する方法及びその装置を説明する。
(印刷物の作成装置)
本発明の機械読み取り用の印刷物の作成装置は、図2に示されたように、演算部U1、記憶部U2、通信インタフェース(IF)U3、入力部U4、印刷部U5、表示部U6を備えている。
演算部U1は、処理に必要な演算の全てを行うもので、解析部U1a、画像処理部U1bを有し、記憶部U2、通信インタフェースU3、入力部U4、印刷部U5、表示部U6に接続されている。
解析部U1aは、入力された個別情報をもとにコンピュータで処理可能な個別情報S及び個別情報6の作成を行う。
画像処理部U1bは、個別情報Sを含む背景模様2の作成を行う。個別情報6を含むテキスト5の作成を行う。
記憶部U2は、演算部U1の演算に必要な各種データ及びその演算結果及び個別情報Sと個別情報6の相関を登録するためのデータベースU2aと、あらかじめ登録されている背景模様2のデータベースU2bと、テキスト5のデータベースU2cとで構成されている。
通信インタフェースU3は、図示されていないコンピュータ端末と演算部U1とを接続し、必要に応じてコンピュータ端末と演算部U1との間で情報の転送を行う。
入力部U4は、例えば操作パネル等を備えており、操作者からの入力を受け付けて操作内容を演算部U1に与える。
印刷部U5は、個別情報が配置されたものを印刷し印刷物等の印刷物を得る。例えば、レーザー・プリンタ、インクジェット・プリンタ、フィルム・セッタ、プレート・セッタ、オンデマンド印刷機等を印刷部U5に用いることができる。
表示部U6は、例えばCRT、液晶ディスプレイ、プリンタ等を少なくとも一つ有し、操作者に必要な情報を表示する。
(印刷物の作成方法の実施例1)
本実施例は、個別情報を有する背景模様と個別情報を有するテキストを同時印刷する機械読み取り用の印刷物の作成方法である。
図3は印刷物の作成方法の処理フローチャートを示すものである。まず、ステップf1において個別情報の入力を入力部U4にて行う。個別情報とは様々な情報があるが、本例では「0123456789」の10桁の数字とした。次にステップf2では、前記個別情報を解析部U1aにてコード化し、コンピュータで処理可能な個別情報Sを自動処理で作成する。同時にステップf3では、前記個別情報を解析部U1aにてコード化し、コンピュータで処理可能な個別情報6を自動処理で作成する。前記したように個別情報が「0123456789」の10桁の数字であった場合においても、個別情報Sと個別情報6とで同じ数字や文字列の情報を用いても良いし、また、任意の関数にて変換しそれぞれ異なる数字や文字列の情報を用いても良い。ステップf4では、個別情報Sと個別情報6の相関を記憶部U2のデータベースU2aに登録する。この登録データは印刷物の真偽判定に必要なものとなる。更にステップf5では、背景模様2を記憶部U2のデータベースU2bから読み込む。並行してステップf6ではテキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込むステップf7のイメージング3の処理によって画像処理部U1bが個別情報Sを含む背景模様の作成を行う。ステップf7のイメージング3の処理については後述にて詳細に説明する。
ステップf7のイメージング3の処理と並行して、ステップf8では画像処理部U1bが個別情報6を可視のテキスト5の中に挿入する。最後に、ステップf9において、印刷部U5が個別情報Sを含む背景模様2の印刷と、ステップf10の個別情報6を含むテキスト5を印刷する。
(印刷物の作成方法の実施例2)
本実施例は、背景模様に不可視の個別情報があらかじめ備わった印刷物に、可視の個別情報を含むテキストを印刷する機械読み取り用の印刷物の作成方法である。
テキスト印刷で発行される証明書類は、基本的に同じ背景模様に異なる情報から成るテキストで構成されている。図4は、別途プリプレス工程等を介して印刷された印刷物Pの背景模様2を一見同じ模様に見せておいて、実際は面版ごとに違う個別情報Sが備わっている。本実施例では10面なので、少なくとも10種類の情報が個々の背景模様2にそれぞれ備わっていることになる。
次に図5の示すように、ステップf1の個別情報を入力部U4にて入力する。次にステップf3では、前記個別情報を解析部U1aにてコード化し、コンピュータで処理可能な個別情報6を自動処理で作成する。併せて、ステップf11では図4の印刷物Pの画像情報を、図6に示す読み取り部U8にて取得する。更に図6に示す解析部U9aにてステップf12のイメージング1の処理によって、印刷物Pに含まれる個別情報Sを図6に示す画像処理部U9bにて抽出する。図6に示す読み取り部U8、解析部U9a、画像処理部U9b及びステップf12のイメージング1の処理については後述にて詳細に説明する。
次にステップf4では、図7に示すように個別情報Sと個別情報6の相関を図2に示す記憶部U2のデータベースU2aに登録する。この登録データは印刷物の真偽判定に必要なものとなる。ステップf6ではテキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込む。ステップf7では画像処理部U1bが個別情報6を可視のテキスト5の中に挿入する。最後に、ステップf14において、印刷部U5が個別情報Sを含むテキスト5を図4のように印刷物Pに印刷する。これにより、この既に印刷されている印刷面版ごとに異なる個別情報Sを備えた背景模様2によって、この既にある個別情報Sと、あとから加えられる個別情報6との相関が、改ざん等の偽造防止策として有効作用するものである。
次に、情報付与によって印刷した印刷物中の個別情報を判定する装置とその方法を説明する。個別情報を判定する装置とその方法は、チェックシートと呼ばれる補助具を用いて目視で確認するものや、コンピュータ画像処理を用いて機械的に確認するものがある。以下代表的な装置とその方法について説明する。
(印刷物の真偽判定装置)
先ず、コンピュータ画像処理による確認方法による、印刷物A1また、は印刷物Pの真偽判定の際に用いる機械読み取り用の印刷物の真偽判定装置について説明する。
図6に機械読み取り用の印刷物の真偽判定装置の構成を示す。本装置は、演算部U9、記憶部U10、通信インタフェースU3、入力部U4、搬送部U7、表示部U6、読み取り部U8を備える。
演算部U9は、図示されてないコンピュータ端末と通信インタフェースU3を介して接続されており、必要に応じて情報を送受信する。この演算部U9は、解析部U9a、画像処理部U9b、判定部U9cを有し、通信インタフェースU3、記憶部U10、入力部U4、搬送部U7、表示部U6、読み取り部U8とそれぞれ接続されている。
記憶部U10は、読み取り処理に必要なデータや処理結果等を格納する。
搬送部U7は、真偽判定を行う必要のある図示されていない印刷物A1を与えられて搬送し、読み取り部U8に供給する。
読み取り部U8は、例えばスキャナ等を内蔵する。搬送部U7によって搬送されてきた印刷物A1の表面上を、スキャナを用いて走査し、画像情報を取得する。
取得された画像情報に含まれる個別情報に対し、解析部U9aが印刷物A1また、は印刷物Pの画像情報のアフィン変換等の前処理を実施し、印刷物A1また、は印刷物Pの画像情報が画像処理部U9bで処理できる画像形態に整える。後述する基本図形のテンプレートB2を記憶部U2から読み込む。
画像処理部U9bは、個別情報S及び個別情報6の抽出を行う。
判定部U9cは、真正な印刷物において存在する個別情報Sと個別情報6の相関が、記憶部U10に登録されているデータベースU2aの登録データと対比して、その真偽の判定を行う。表示部U6にて真偽判定結果を表示する。
図2に示された装置と同一の要素には、同一の番号を付して説明を省略する。
(印刷物の真偽判定方法)
このような構成を備えた装置を用いて、機械読み取り用の印刷物の真偽判定を行う手順について図8のフローチャートを用いて説明する。
ステップf15として、搬送されてきた印刷物A1また、は印刷物P上の背景模様2を、読み取り部U8が例えば400dpiの解像度で走査して画像情報を取得する。
ステップf12において、イメージング1の処理を解析部U9aが実行する。並行してステップf16において、イメージング2の処理を解析部U9aが実行する。
ステップf13として画像処理部U9bが個別情報Sを抽出し、同時にステップf17として画像処理部U9bが個別情報6を抽出する。
次にステップf18において、個別情報Sと個別情報6をデータベースの登録データと照会を行い、ステップf19として、抽出された背景模様2に含まれる個別情報Sと、可視のテキスト5に含まれる個別情報6とが相関しているか否か、判定部U9cが判定する。
そして、両者の相関が成立していることを確認できた場合ステップf20へ移行して当該印刷物A1は真正な印刷物であると判定し、確認できない場合はステップf21へ移行して当該印刷物A1は偽造物であると判定する。
このような本実施の形態に従い、印刷物A1上の個別情報S及び個別情報6を読み取ることで、真正な印刷物A1と偽造されたものとを容易に判定することができる。
(個別情報の付与方法)
本発明の印刷物は図1に示すものであるが、背景模様2の基本図形は図14(1)に示す形態を成すものである。まず、複数の直線及び曲線を組み合わせた背景模様2の形態を有する基本図形1を用意する。基本図形1は、ベジエ曲線、また、はスプライン曲線、また、はベクターデータ等で形成された曲線及び直線から成り、コンピュータで処理可能な図形データである。なお、基本図形1にはコンピュータのアルゴリズムに従って、第1の領域と第2の領域が設けられる。即ち、図14(2)に示すように背景領域G1と、任意の個別情報Sから成る情報領域G2がコンピュータの演算処理によって設定される。
前記基本図形1に情報を付与する方法は図3に示す通りである。図3のステップf7のイメージング3は、図9に示す処理によって行われるものである。なお、基本図形1は市販の線画デザインソフトウェア等を用いて作成しても良い。線画デザインソフトウェア等を用いて作成した図形データは、一般的にオブジェクト指向から成るデータ構造を有し、基本図形1は複数の直線及び曲線を組み合わせた線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmで構成している。
先ず、線画オブジェクトOには、基本図形1の形状k、k・・・・kと、中心線からの移動距離Mと、画線幅W、W・・・・Wとを含むもので、本例ではO[k,M,W]と仮定する。まず、ステップf1において個別情報Sの入力を行う。次に、ステップf22では、個別情報Sを基本図形1上に形成する情報領域G2に変換する。これにより、基本図形1は背景領域G1と情報領域G2に区分けされ、データベースから読み込まれた基本図形1に含まれる線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmをメモリーに記録する。次に、ステップf23において、線画オブジェクトOの中心線からの移動距離Mの設定を行う。次に、ステップf24において、移動距離Mの適用部分に適用処理を行う。
ステップf24は、主に次のような6種類の処理が適時選択され実行される。ステップf24の適用処理で必須なのは、情報領域G2に形成している線画オブジェクトOに移動距離Mを適用した場合においても、個々の線画オブジェクトO同士の最短距離を、移動距離Mを適用する前の状態と略同じ距離に保つことである。
図10は、情報領域G2の中での線画オブジェクトOの変化のバリエーションを示すものである。なお、線画オブジェクトOには開図形と閉図形があり、その組合せによっても異なる処理が適用されるものである。
図10(1)は、線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せを示したものである。線画オブジェクトObiにおいて点aと点bを結ぶ傾きと、線画オブジェクトObi+1において点cと点dを結ぶ傾きの差が90度以下の角度であるとき、移動距離Mは、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1とも中心線に対し略同じ法線方向である。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。また、最短距離L2を略同じ距離で保てれば良いため、中心線に対し図10(1)とは逆の法線方向に移動距離Mを適用しても良い。
図10(2)は図10(1)と同様に、線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せを示したものである。線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1は交差の関係にあって、線画オブジェクトObiにおける点aと点dの傾きと、線画オブジェクトObi+1における点cと点bの傾きの差が90度以下の角度のとき、なおかつ線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1の交差点P1と、線画オブジェクトObiの点aと、線画オブジェクトObi+1の点bから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定されるように、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1とも中心線からの法線方向に移動距離Mを適用させるものである。また、図10(2)とは逆に、交差点P1と、線画オブジェクトObiの点dと、線画オブジェクトObi+1の点cから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定を設定しても良い。
図10(3)は、開図形と閉図形を組み合わせた例で、開図形の線画オブジェクトObiとその次に並ぶ閉図形の線画オブジェクトObi+1の組合せを示したものである。線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1を、移動距離Mを適用したあとも最短距離L2を略同じ距離に保つため、移動距離Mの適用によって開図形である線画オブジェクトObiが、閉図形である線画オブジェクトObi+1に近づいた場合、線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の内側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。また、移動距離Mの適用によって開図形である線画オブジェクトObiが、閉図形である線画オブジェクトObi+1と離れた場合、図10(3)とは逆に線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。
図10(4)は、図10(3)と同じく開図形と閉図形を組み合わせた例で、開図形の線画オブジェクトObiと閉図形の線画オブジェクトObi+1が重なるような組合せを示したものである。線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1を、移動距離Mを適用したあとも最短距離L2が略同じ距離に保つため、開図形である線画オブジェクトObiが中心線の法線方向に移動距離Mの適用によって、閉図形である線画オブジェクトObi+1に近づいた場合、線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。
図10(5)は、線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せを示したものである。線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1を、移動距離Mを適用したあとも最短距離L2を略同じ距離に保つため、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいた場合、線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の内側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。また、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の内側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいた場合、図10(3)とは逆に線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。
図10(6)は、線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せであり、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1の一部が重なった状態を示したものである。線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1を、移動距離Mを適用したあとも最短距離L2を略同じ距離に保つため、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1から離れた場合、線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の内側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。また、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の内側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1から離れた場合、図10(3)とは逆に線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に移動距離Mを閉図形の外側に適用する。これにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保っている。
個別情報Sの図形輪郭線に接する部分の線画オブジェクトOの処理は、図10に示したように移動距離Mに準じて法線方向に垂直に移動しても良いが、本発明の効果を一層向上させるため、図11(1)に示すように、任意の角度を有する直線を加えて移動させても良い。また、図11(2)に示すように、任意の曲率を有する曲線を用いても良い。
個別情報Sの図形輪郭線に接する線画オブジェクトの接点の処理は、図10に示したように移動距離Mに準じて中心線に対し垂直に移動しても良いが、本発明の効果を一層向上させるため、図11(1)に示すように、任意の角度を有する直線を加えて移動させても良い。また、図11(2)に示すように、任意の曲率を有する曲線を用いても良い。
図12は曲線の基本図形1に個別情報Sを施した状態を示したものである。基本図形1は図9のステップf24に示す移動距離Mの適用処理に従って、個別情報Sの情報領域境界線SSの範囲にある線画オブジェクトOをその中心線Cより移動距離Mだけ移動する。
図1は、この処理によって得た情報付与済み背景模様2を示した印刷物A1である。印刷物A1は例えば横サイズ150mm程度に収めるように印刷し、画線幅Wは例えば0.1mm程度を設けている。情報付与済み背景模様2は、図3のステップf9によって線画オブジェクトを含む背景模様2の印刷を可能にするものである。また、移動距離Mを小さくすると、個別情報Sを目視で確認することができ、移動距離Mを大きくすると、個別情報Sを目視で確認することができる。なお、この移動距離Mの加減については、印刷物の使用目的に応じて設定するものであり、本発明が意図するものではない。
また、印刷物A1には、個別情報Sを含んだ背景模様2の他に、可視のテキスト5も同時に印刷する。可視のテキスト5には、個別情報Sと同じ情報を有する個別情報6を含めて印刷する。即ち、背景模様2に含まれる個別情報Sと、可視のテキスト5に含まれる個別情報6とが相関することにより、印刷物A1が真正物であることを証明するものである。
(補助具による真偽判定方法)
図13に示すチェックシートB1は、図14(1)の基本図形1の形状をもとに印刷した図1の印刷物A1と同じ横サイズ150mm、同じ画線幅W0.1mmで印刷した背景模様3を有し、フィルム、ガラス、プラスチック板等、透明の素材に印刷したものである。図15に示すように、印刷物A1の上にチェックシートB1を、同サイズの印刷面が略一致するように重ね合わせると、図16に示すように背景模様2と背景模様3において、個別情報Sの情報領域境界線SSの外側は同じ図形として重なるが、情報領域境界線SSの内側は重ならない。これによって、個別情報S部は見た目の濃度差が発生し、目視で容易に付与されている情報を確認することができる。
即ち、チェックシートB1による確認方法によって、印刷物A1における背景領域G1と情報領域G2に相違が生じ、これによって個別情報Sを目視することにより、背景模様2に含まれる個別情報Sと、可視のテキスト5に含まれる個別情報6とが相関しているか否か確認することで、印刷物A1の真偽判定を行うことができる。
(個別情報の読み取りアルゴリズム)
コンピュータ画像処理による確認方法による、印刷物A1また、は印刷物Pの真偽判定の際に用いる装置について個別情報の読み取りアルゴリズムについて説明する。基本的なアルゴリズムは図8に示す通りである。図8のステップf16のイメージング2は、図17に示す処理によって行われるものである。ステップf25において、取得した印刷物A1の画像情報のアフィン変換を解析部U9aが実行する。
ステップf26として、解析部U9aが基本図形のテンプレートB2を記憶部U10のデータベースU10aから読み込む。
ステップf27として、画像処理部U9bが基本図形のテンプレートB2と印刷物A1の画像情報のマッチングを行う。画像情報のマッチングは、例えばテンプレート・マッチングと呼ばれる公知の画像処理方法を適用しても良い。基本図形のテンプレートB2は、図18に示すような基本図形1の形状をもとにした画像情報4からなり、印刷物A1の画像情報と同じ解像度で記憶部U2に記録されたもので、例えば2値画像等の画像形式によるデジタルデータである。このテンプレート・マッチングによって図19に示すような処理画像が現出する。
ステップf13において、図19の処理画像から、画像処理部U9bが個別情報Sを抽出する。
一方、図8のステップf16のイメージング2は、図20に示す処理によって行われるものである。ステップf28においては、解析部U9aがステップf15で取得した印刷物A1の画像情報からテキスト5に含まれる個別情報6部分の切り出しを行う。
ステップf29において、画像処理部U9bがステップf28にて切り出されたテキスト5に含まれる個別情報6部分を、例えばOCR、バーコード等の公知の光学式読み取り処理を行う。
本発明の印刷物A1を示した図。 本発明の機械読み取り用の印刷物の作成装置を示した図。 本発明の機械読み取り用の印刷物の作成方法のフローチャートを示した図。 面版ごとに違う個別情報Sが備わっている背景模様を有する印刷物Pを示した図。 背景模様に不可視の個別情報があらかじめ備わった印刷物に、可視の個別情報を含むテキストを印刷する印刷物の作成方法のフローチャートを示した図。 本発明の機械読み取り用の印刷物の真偽判定装置を示した図。 記憶部U2の相関をデータベースU2aに登録する個別情報Sと個別情報6の相関を示した図。 機械読み取り用の印刷物の真偽判定を行う手順を説明するフローチャートを示した図。 ステップf7のイメージング3の処理の詳細を示した図。 情報領域G2の中での線画オブジェクトOの変化のバリエーションを示した図。 移動距離Mに準じて法線方向に垂直に移動する形態を示した図。 曲線の基本図形1に個別情報Sを施した状態を示した図。 基本図形1の形状をもとに印刷したチェックシートB1を示した図。 背景模様2の形態を有する基本図形1と背景領域G1と任意の個別情報Sから成る情報領域G2を示した図。 印刷物A1の上にチェックシートB1を、同サイズの印刷面が略一致するように重ね合わせた状態を示した図。 個別情報S部の見た目の濃度差が発生している状態を示した図。 ステップf16のイメージング2の処理の詳細を示した図。 基本図形のテンプレートB2を示した図。 テンプレート・マッチングによって現出した処理画像を示した図。 ステップf16のイメージング2の処理の詳細を示した図。 背景領域a1と潜像領域a2にそれぞれ異なるモアレ現象で目視による真偽判定を示した図。
符号の説明
1 基本図形
2 背景模様
3 背景模様
4 画像情報
5 テキスト
6 個別情報
A 線画地紋模様
A” 線画地紋模様
A1 印刷物
a 点
a1 背景領域
a2 潜像領域
B 線画地紋模様
b 点
B1 チェックシート
B2 テンプレート
C 中心線
c 点
d 点
G 情報領域
G1 背景領域
G2 情報領域
形状
L1 最短距離
L2 最短距離
M 移動距離
線画オブジェクト
b1 線画オブジェクト
P 印刷物
P1 印刷物
P2 チェックシート
p1 交差点
p2 交差点
S 個別情報
SS 情報領域境界線
U1 演算部
U10 記憶部
U10a データベース
U1a 解析部
U1b 画像処理部
U2 記憶部
U2a データベース
U2b データベース
U2c データベース
U3 通信インタフェース
U4 入力部
U5 印刷部
U6 表示部
U7 搬送部
U8 読み取り部
U9 演算部
U9a 解析部
U9b 画像処理部
U9c 判定部
W 画線幅
画線幅

Claims (6)

  1. 背景模様2の画線の基本図形が、複数の直線及び曲線を組み合わせた線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmで構成するものであって、前記線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmには、前記基本図形の形状k1、k2・・・・kmと、中心線から所定の向きに所定量移動する移動距離Mと、画線幅W1、W2・・・・Wmとを含むとき、
    個別情報Sを基本図形1上に形成する情報領域G2に変換し基本図形1を背景領域G1と情報領域G2に区分けするステップf22と、
    データベースから読み込まれた基本図形1に含まれる線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・ObmをデータベースU2bから読み込むステップf5と、
    線画オブジェクトObの中心線からの移動距離Mの設定を行うステップf23と、移動距離Mの適用部分に適用処理を行うステップf24とを備え、
    前記適用処理を行うステップf24において、情報領域G2に形成された線画オブジェクトObに前記移動距離を適用する際、個々の線画オブジェクトOb同士の最短距離を、移動距離Mを適用する前の状態と略同じ距離に保つために(a)〜(d)のいずれかのイメージング3処理を行うステップf7によって作成されることを特徴とする印刷物の作成方法。
    (a)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiにおいて点aと点bを結ぶ傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1において点cと点dを結ぶ傾きm2の差が90度以下の角度であるとき、前記移動距離は、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線に対し略同じ法線方向とし、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2が略同じ距離を保つこと。
    (b)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1は交差の関係にあって、前記線画オブジェクトObiにおける点aと点dの傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1における点cと点bの傾きm2の差が90度以下の角度のとき、なおかつ前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1の交差点P1と、線画オブジェクトObiの点aと、前記線画オブジェクトObi+1の点bから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定されるように、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線からの法線方向に前記移動距離を保つこと。
    (c)開図形の線画オブジェクトObiとその次に並ぶ閉図形の線画オブジェクトObi+1の組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
    (d)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
  2. 個別情報の入力を行うステップf1と、
    前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報Sを作成するステップf2と、
    背景模様2を記憶部U2のデータベースU2bから読み込むステップf5と、
    前記背景模様2に個別情報Sを含ませるステップf7と、
    前記個別情報Sを含む前記背景模様2を印刷するステップf9とを備えることを特徴とする請求項1の印刷物の作成方法。
  3. 個別情報の入力を行うステップf1と、
    前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報6を作成するステップf3と、
    前記個別情報Sと個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部U2のデータベースU2aに登録されるステップf4と、
    テキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込むステップf6と、
    前記テキスト5の中に前記他方の個別情報6を含ませるステップf8と、
    前記個別情報6を含むテキスト5を印刷するステップf10とを備えることを特徴とする請求項2の印刷物の作成方法。
  4. 個別情報を入力するステップf1と、
    前記個別情報をコード化しコンピュータで処理可能な個別情報6を作成するステップf3と、
    一方、印刷物Pの画像情報を取得するステップf11と、
    前記印刷物Pを解析するステップf12と、
    前記印刷物Pに含まれる個別情報Sを抽出するステップf13と、
    前記一方の個別情報Sと前記他方の個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部U2のデータベースU2aに登録されるステップf4と、
    前記テキスト5を記憶部U2のデータベースU2cから読み込むステップf6と、
    前記テキスト5の中に前記他方の個別情報6を含ませるステップf8にて処理したイメージを、前記印刷物Pに印刷するステップf14とを備えることを特徴とする請求項1の印刷物の作成方法。
  5. 前記背景模様2の画線の基本図形が、複数の直線及び曲線を組み合わせた線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmで構成するものであって、前記線画オブジェクトOb1、Ob2・・・・Obmには、前記基本図形の形状k1、k2・・・・kmと、中心線から所定の向きに所定量移動する移動距離Mと、画線幅W1、W2・・・・Wmとを含むとき、
    前記線画オブジェクト中に前記移動距離を適用していない図形領域を第1の領域、前記線画オブジェクト中に前記移動距離を適用している図形領域を第2の領域とし、
    前記背景模様2の画線の基本図形において、情報領域G2に形成している線画オブジェクトObに前記移動距離を適用する際、個々の線画オブジェクトOb同士の最短距離を、移動距離Mを適用する前の状態と略同じ距離に保つために(a)〜(d)のいずれかの関係を有することを特徴とする印刷物。
    (a)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiにおいて点aと点bを結ぶ傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1において点cと点dを結ぶ傾きm2の差が90度以下の角度であるとき、前記移動距離は、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線に対し略同じ法線方向とし、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2が略同じ距離を保つこと。
    (b)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る開図形同士の組合せであり、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1は交差の関係にあって、前記線画オブジェクトObiにおける点aと点dの傾きm1と、前記線画オブジェクトObi+1における点cと点bの傾きm2の差が90度以下の角度のとき、なおかつ前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1の交差点P1と、線画オブジェクトObiの点aと、前記線画オブジェクトObi+1の点bから成る扇形の領域内に、交差点P2が設定されるように、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1とも中心線からの法線方向に前記移動距離を保つこと。
    (c)開図形の線画オブジェクトObiとその次に並ぶ閉図形の線画オブジェクトObi+1の組合せであり、前記移動距離の適用によって開図形である前記線画オブジェクトObiが、閉図形である前記線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、前記線画オブジェクトObiと前記線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離Mを適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
    (d)線画オブジェクトObiとその次に並ぶ線画オブジェクトObi+1から成る閉図形同士の組合せであり、閉図形から成る線画オブジェクトObiを中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の外側に適用することによって、閉図形から成る線画オブジェクトObi+1に近づいたとき、前記線画オブジェクトObi+1を中心線に対し法線方向に前記移動距離を閉図形の内側に適用することにより、線画オブジェクトObiと線画オブジェクトObi+1との最短距離L1と、前記移動距離を適用した後の最短距離L2は略同じ距離を保つこと。
  6. 印刷物の印刷面に背景模様2とテキスト5を少なくとも備え、前記背景模様2に不可視の個別情報Sを含み、前記テキスト5に可視の個別情報6を含み、前記不可視の個別情報Sと前記可視の個別情報6との相関の情報が、コンピュータ端末に接続された記憶部UのデータベースU2aに登録されていることを特徴とする請求項5に記載の印刷物。
JP2006052408A 2006-02-28 2006-02-28 印刷物の作成方法とその印刷物 Active JP4873342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052408A JP4873342B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 印刷物の作成方法とその印刷物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052408A JP4873342B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 印刷物の作成方法とその印刷物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007233549A JP2007233549A (ja) 2007-09-13
JP4873342B2 true JP4873342B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=38554105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006052408A Active JP4873342B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 印刷物の作成方法とその印刷物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4873342B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3368332B2 (ja) * 1995-11-16 2003-01-20 財務省印刷局長 複写防止模様の作成方法及びその印刷物
JP3709544B2 (ja) * 2001-12-14 2005-10-26 独立行政法人 国立印刷局 印刷物認証方法、印刷物認証システム、識別情報及び可視情報が埋め込まれた印刷物
JP2006030636A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定体及び真偽判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007233549A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1669046B (zh) 用于印刷文档的可视鉴别图案
CA2502232C (en) Identification document and related methods
CN1846394B (zh) 认证物件的系统和方法
CA2589350C (en) A system for reading and authenticating a composite image in a sheeting
JP4604160B2 (ja) 認証媒体の作製方法及びその認証方法
KR101712167B1 (ko) 보안 요소를 이용하여 프린트의 진위를 검사하기 위한 인쇄물 및 방법
EP1765602A1 (en) Model-based synthesis of band moire images for authenticating security documents and valuable products
JP2001144944A (ja) 印刷物および印刷システム
JP2002236960A (ja) 物理媒体の物理的特性を用いるドキュメント認証方法及び装置
JP4329570B2 (ja) 潜像を有する画像形成体及びその製造方法
JP4661034B2 (ja) 印刷品質検査装置及び方法
US20040156081A1 (en) Passive hidden imaging
JP4873342B2 (ja) 印刷物の作成方法とその印刷物
JP5652789B2 (ja) 立体印刷物
JP4832333B2 (ja) 偽造防止媒体
JP2013095087A (ja) 偽造防止用印刷物、偽造防止用印刷物の作製装置及び偽造防止用印刷物の作製方法
JP2006018525A (ja) タグの作成方法、タグ作成装置、タグ及び物品管理システム
JP4899771B2 (ja) 印刷物
JPH08150800A (ja) 画像形成体及び印刷物並びにこれらの真偽判定方法
JP2013212629A (ja) 偽造防止用印刷物
GB2411862A (en) Printed security information using numismatics
KR100892145B1 (ko) 인쇄물용 대조 요소
JP4491288B2 (ja) 2次元コード及び該2次元コードによる情報検証システム並びに情報検証方法
RU2172679C1 (ru) Печатная форма для производства ценных бумаг
RU2231450C2 (ru) Ценная бумага с элементами защиты от подделки

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4873342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250