JP4866772B2 - 隔壁汚染防止装置及び隔壁の汚染防止方法 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる短管の端面に設けられる計器類や覗き窓等のごとき隔壁の汚染を防止する隔壁汚染防止装置及び隔壁の汚染防止方法に関するものである。
特許文献1の技術は「流量測定装置」に関する技術であり、下水、屎尿、汚泥、有機物混入排水等の流量を測定する際、流量計の検出部に汚染物質が付着した場合、随時、配管を取り外すことなく洗浄可能としたものである。具体的には、被測定流体が流動する配管に流量計を設置し、該流量計の前段に、通常時は配管内流体の流動に影響を与えず、洗浄状態に切換えた時にのみ流速を増大させて、流量計を洗浄する洗浄流発生装置を設けたものである。
また、スケールの付着および一旦生成されたスケールの洗浄には被測定流体の流速はあまり影響しないので、被測定流体にスケール生成物質が含まれている場合には、特許文献1記載の洗浄装置を設けても、流量計の汚染を防止したり流量計の洗浄を行ったりすることは難しい。
第2発明の隔壁汚染防止装置は、第1発明において、前記清水供給手段は、前記短管内の空間に清水を供給する清水供給部を複数有しており、該複数の清水供給部は、該清水供給部から前記短管内に清水が流出する方向が、前記隔壁表面と略平行かつ前記短管の略接線方向となるように配設されていることを特徴とする。
第3発明の隔壁汚染防止装置は、第1または第2発明において、前記清水供給手段は、前記短管内の空間に清水を供給する清水供給部を複数有しており、該複数の清水供給部は、前記短管の周方向における位置をずらして配設されていることを特徴とする。
第4発明の隔壁汚染防止装置は、第1発明において、前記隔壁は、隔膜式液面計の隔膜であることを特徴とする。
第5発明の隔壁汚染防止装置は、第1発明において、前記隔壁は、圧力計の検出面であることを特徴とする。
第6発明の隔壁汚染防止装置は、第1発明において、前記隔壁は、覗き窓の透明壁であることを特徴とする。
第7発明の隔壁の汚染防止方法は、壁面に短管が連接されており、該短管の先端に該短管内の空間を通して被測定流体の状況を検出する検出手段が取り付けられた、前記被測定流体を内部に収容する容器または配管において、前記短管と前記容器または配管とを連通した状態を維持したまま、前記短管に対し、該短管に設けられる前記検出手段の隔壁よりも前記容器または配管側の空間内の前記被測定流体内に前記隔壁の表面を覆う清水層が形成されるように、清水を供給することを特徴とする。
第2発明によれば、清水供給部から短管内に清水が流出する方向が、隔壁表面と略平行かつ短管の略接線方向となるように配設されているので、各清水供給部から供給された清水によって隔壁表面に清水層を容易に形成することができる。しかも、清水供給部から清水を供給したときに隔壁表面に加わる圧力を小さくできるので、隔膜式液面計などのセンサによる測定の際に、液面などの測定に清水を短管内に供給する供給圧力が与える影響を抑えることができる。
第3発明によれば、各清水供給部から供給された清水を短管内の空間において干渉させることができるから、短管の断面全体に清水を行き渡らせることができ、短管内に清水層を確実に形成させることができる。
第4発明によれば、清水層を介して、被測定流体の液面を測定することができる。
第5発明によれば、清水層を介して、被測定流体の圧力を測定することができる。
第6発明によれば、清水層を介して、被測定流体の状況を目視等で観測することができる。
第7発明によれば、短管の空間内の被測定流体に清水を供給すれば、短管の空間内の被測定流体内に検出手段の隔壁の表面を覆う清水層を形成させることができる。すると、被測定流体が検出手段の隔壁に直接接触することを防ぐことができるので、被測定流体に含まれる物質によって隔壁が汚れたり、スケールが付着したりすることを防止することができる。
本発明の隔壁汚染防止装置は、例えば、古紙離解機本体(以下、単にパルパー本体という)や、下水、汚水、有機物・無機物混入排水用配管等に設けられ、それらの中に収容された処理材料(以下、被測定流体という)の圧力等を測定する計器類における被測定流体と接触する部分(検出面や隔膜等)や被測定流体の混合状態や流動状態を観察する覗き窓等の隔壁が汚染することを防止するために使用される装置である。
なお、以下では、検出手段として隔膜式液面計が取り付けられたパルパー本体に隔壁汚染防止装置が設けられた場合を説明する。
同図において、符号1はパルパー本体を示している。この古紙離解機(パルパー)は、古紙に水(温水)と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の薬品を添加して図示しない攪拌手段により攪拌し繊維(パルプ)を離解するものであり、パルパー本体1内においてパルプが離解される。
なお、以下では、筒状部1aの空間と短管12内の空間を合わせて連通空間12hで示す。
そこで、図1に示すように、短管12の側面には、連通空間12hに水道水或いは工業用水等の清水を供給し得る清水供給手段の清水供給部15a,15bが設けられている。
したがって、供給圧力は、隔膜式液面計4による測定に影響を及ぼさない程度の圧力、即ち、パルパー本体1内部における被測定流体の圧力より10%未満高い圧力とすることが好ましい。
とくに、隔膜式液面計4の隔膜4a表面と平行に清水を供給すれば、供給圧力が隔膜4aに与える影響を抑えることができるので、より好ましい。
清水供給部15a,15bを短管12における同一円周上に配設した場合でも、清水供給部15a,15bから供給する清水の流量等を調節すれば清水層WLを調整することができるのであるが、図1に示すように、清水供給部15a,15bを短管12の軸方向における位置をずらして配置すれば、清水層WLの厚さをより簡単に調整することができる。具体的には、清水供給部15a,15bの短管12の軸方向における間隔Lを調整すれば清水層WLの厚さを変えることができ、例えば、清水供給部15a,15bにおける短管12の軸方向の間隔Lを短くすれば清水層WLを薄くでき、間隔Lを長くすれば清水層WLを厚くすることができるのである。
図2に示すように、清水供給部15a,15bから連通空間12hにおいて同じ向きの水流が発生するように配設すれば、連通空間12hに循環流を形成することができる。循環流を形成させた場合であっても、清水供給部15a,15bから連続的に清水を供給すれば、清水を短管12の断面全体に行き渡らせることができ、清水層WLを形成することができる。
1a 筒状部
3 フランジ
4 隔膜式液面計
4a 隔膜
12 短管
12h 連通空間
15a,15b,15c 清水供給部
Claims (7)
- 壁面に短管が連接されており、該短管の先端に該短管内の空間を通して被測定流体の状況を検出する検出手段が取り付けられた、前記被測定流体を内部に収容する容器または配管において、
前記短管に対し、該短管に設けられる前記検出手段の隔壁よりも前記容器または配管側の空間内の前記被測定流体内に前記隔壁の表面を覆う清水層が形成されるように、清水を供給する清水供給手段を備えている
ことを特徴とする隔壁汚染防止装置。 - 前記清水供給手段は、
前記短管内の空間に清水を供給する清水供給部を複数有しており、
該複数の清水供給部は、
該清水供給部から前記短管内に清水が流出する方向が、前記隔壁表面と略平行かつ前記短管の略接線方向となるように配設されている
ことを特徴とする請求項1記載の隔壁汚染防止装置。 - 前記清水供給手段は、
前記短管内の空間に清水を供給する清水供給部を複数有しており、
該複数の清水供給部は、前記短管の周方向における位置をずらして配設されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の隔壁汚染防止装置。 - 前記隔壁は、隔膜式液面計の隔膜である
ことを特徴とする請求項1記載の隔壁汚染防止装置。 - 前記隔壁は、圧力計の検出面である
ことを特徴とする請求項1記載の隔壁汚染防止装置。 - 前記隔壁は、覗き窓の透明壁である
ことを特徴とする請求項1記載の隔壁汚染防止装置。 - 壁面に短管が連接されており、該短管の先端に該短管内の空間を通して被測定流体の状況を検出する検出手段が取り付けられた、前記被測定流体を内部に収容する容器または配管において、
前記短管と前記容器または配管とを連通した状態を維持したまま、前記短管に対し、該短管に設けられる前記検出手段の隔壁よりも前記容器または配管側の空間内の前記被測定流体内に前記隔壁の表面を覆う清水層が形成されるように、清水を供給する
ことを特徴とする隔壁の汚染防止方法。
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