JP4858375B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来より、ビデオカメラ及びプロジェクタが接続されているサーバ(例えばコンピュータ)と、ネットワークを介して当該サーバに接続される遠隔地のクライアント(例えばコンピュータ)とを備える遠隔指示システムが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
この遠隔指示システムでは、サーバは、サーバに接続されているビデオカメラによって撮影された対象物の撮影画像を、ネットワークを介してクライアントに送信する。クライアントは、クライアントに接続されている表示装置の表示画面に立体物を含む撮影画像を表示し、当該表示画面上にアノテーション画像(線、図形、文字)などが書き込まれると、当該アノテーション画像をネットワークを介してサーバに送信する。サーバは、受信したアノテーション画像をプロジェクタに送信し、プロジェクタは受信したアノテーション画像を対象物を含む投影領域の適切な位置(これは、クライアントが、撮影画像の範囲内でアノテーション画像を書き込んだ位置に対応する)に投影する。
米国特許公開2004/0070674号公報 特開2005−33756号公報
しかしながら、上記遠隔指示システムでは、表示画面に表示されている対象物上に、クライアントのユーザによってアノテーション画像が書き込まれた後で、対象物が移動されると、当該アノテーション画像は意味のないものになる。このため、クライアントのユーザは意味のなくなったアノテーション画像を表示画面から削除するが、この作業は、クライアントのユーザにとって手間と時間がかかる。
また、上記遠隔指示システムでは、当該遠隔指示システムを用いた会議の議事録を作成したりするために、アノテーション画像が投影された対象物の画像を適宜保存しておくことが望ましい。しかしながら、ユーザが、画像を保存する適切なタイミングを判断するのは難しいため、適切な画像の保存を行うことができない可能性がある。また、ユーザは、会議の最中に、画像保存のための適切なタイミングを計らなければならないため、この作業が、ユーザにとって負担となる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの操作負担を軽減することができる情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の情報処理装置は、外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続される情報処理装置であって、前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段と、前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段と、当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記撮影画像の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の情報処理装置は、請求項1記載の情報処理装置において、前記検出手段は、前記撮影装置により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の直後に撮影された撮影画像とを比較することにより、前記対象物の移動を検出することを特徴とする。
請求項3の情報処理装置は、請求項1又は2記載の情報処理装置において、前記検出手段は、前記撮影装置により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の直後に撮影された撮影画像とをそれぞれ複数の小領域に分割し、互いに対応する分割された小領域同士を比較することにより、前記対象物の移動を検出することを特徴とする。
請求項4の情報処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記抽出手段は、前記外部端末からの前記注釈画像の入力中に生じる前記変化領域又は前記外部端末からの前記注釈画像の座標情報に基づいて前記投影領域内の前記注釈画像の領域を無視することを特徴とする。
請求項5の情報処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段で消去される注釈画像の情報を前記外部端末に送信する送信手段をさらに備え、前記外部端末は、前記撮影装置による撮影画像を表示すると共に、前記送信手段からの消去される注釈画像の情報に応じて、当該注釈画像の消去の取消を前記処理手段に対して指示可能な指示部を表示する画像表示手段を備えることを特徴とする。
請求項6の情報処理装置は、請求項5に記載の情報処理装置において、前記画像表示手段は、前記送信手段からの消去される注釈画像の情報に応じて、当該注釈画像を一定時間点滅表示することを特徴とする。
請求項7の情報処理装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の一部が含まれる場合に、当該注釈画像の全てを消去することを特徴とする。
請求項8の情報処理装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内にある注釈画像をも消去することを特徴とする。
請求項9の情報処理装置は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記外部端末から入力された複数の注釈画像を1つのグループとして扱い、少なくとも1つの注釈画像を消去する場合には、同一グループに属する他の注釈画像も消去することを特徴とする。
請求項10の情報処理装置は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記外部端末から前記注釈画像及び当該注釈画像に関連付けられている領域の情報を取得する取得手段を更に備え、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像に関連付けられている領域が含まれる場合に、前記注釈画像を消去することを特徴とする。
請求項11の情報処理装置は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合に、その前の時点における前記撮影画像を記憶することを特徴とする。
請求項12の情報処理装置は、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合にも、その前の時点における前記撮影画像を記憶することを特徴とする。
請求項13の情報処理装置は、対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段と、前記対象物の移動を検出する検出手段と、前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段と、当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記表示領域内に表示された前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記表示領域内の表示の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段とを備えることを特徴とする。
請求項14の情報処理装置は、請求項13に記載の情報処理装置において、前記抽出手段は、前記外部端末からの前記注釈画像の入力中に生じる前記変化領域又は前記外部端末からの前記注釈画像の座標情報に基づいて前記表示領域内の前記注釈画像の領域を無視することを特徴とする。
請求項15の情報処理装置は、請求項13又は14に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の一部が含まれる場合に、当該注釈画像の全てを消去することを特徴とする。
請求項16の情報処理装置は、請求項13乃至15のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内にある注釈画像をも消去することを特徴とする。
請求項17の情報処理装置は、請求項13乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記外部端末から入力された複数の注釈画像を1つのグループとして扱い、少なくとも1つの注釈画像を消去する場合には、同一グループに属する他の注釈画像も消去することを特徴とする。
請求項18の情報処理装置は、請求項13乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記外部端末から前記注釈画像及び当該注釈画像に関連付けられている領域の情報を取得する取得手段を更に備え、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像に関連付けられている領域が含まれる場合に、前記注釈画像を消去することを特徴とする。
請求項19の情報処理装置は、請求項13乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合に、その前の時点における前記表示領域内の表示を記憶することを特徴とする。
請求項20の情報処理装置は、請求項13乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合にも、その前の時点における前記表示領域内の表示を記憶することを特徴とする。
請求項21の情報処理装置は、外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続される情報処理装置であって、前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段と、前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段と、当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記撮影画像の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記撮影画像の記憶を実行する記憶手段とを備えることを特徴とする。
請求項22の情報処理装置は、対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段と、前記対象物の移動を検出する検出手段と、前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段と、当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記表示領域内の表示の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記表示の記憶を実行する記憶手段とを備えることを特徴とする。
請求項23の情報処理装置は、請求項21又は22に記載の情報処理装置において、前記記憶手段は、前記記憶を実行する際に、前記重要度のデータも記憶することを特徴とする。
請求項24の情報処理装置は、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記重要度の算出に用いられる前記変化領域の情報のパラメータには、該変化領域の大きさ、前記変化領域が発生するまでの時間の少なくとも一方が含まれ、前記変化領域に含まれる前記注釈画像の情報のパラメータには、前記変化領域に含まれる前記注釈画像の数、前記変化領域内に複数の注釈画像が含まれる場合における各注釈画像間の距離及び各注釈画像が描画された時間間隔の少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
請求項25のプログラムは、外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続されるコンピュータを、前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段、前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段、及び当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記撮影画像の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段として機能させることを特徴とする。
請求項26のプログラムは、コンピュータを、対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段、前記対象物の移動を検出する検出手段、前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段、及び当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記表示領域内に表示された前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記表示領域内の表示の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段として機能させることを特徴とする。
請求項27のプログラムは、外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続されるコンピュータを、前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段、前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段、及び当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして、各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記撮影画像の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記撮影画像の記憶を行う記憶手段として機能させることを特徴とする。
請求項28のプログラムは、コンピュータを、対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段、前記対象物の移動を検出する検出手段、前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段、及び当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記表示領域内の表示の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記表示の記憶を実行する記憶手段として機能させることを特徴とする。
請求項1、13の発明によれば、対象物の移動により、対象物と注釈画像との位置関係が変化したときに、画像又は表示に対する処理を自動的に行うので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項2の発明によれば、対象物の移動を追跡する処理を実行する場合と比べて、対象物の移動を検出するのに必要な計算量を少なくすることができる。
請求項3の発明によれば、撮影画像のノイズ等の影響を受けずに、正確に対象物の移動を検出することができる。
請求項4、14の発明によれば、必要な注釈画像の入力を確保することができる。
請求項の発明によれば、外部端末のユーザが、注釈画像の消去の取消を指示することができる。
請求項の発明によれば、外部端末のユーザに消去対象の注釈画像を知らせることができる。
請求項7、15の発明によれば、対象物の移動により不要になった注釈画像を全て消去でき、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項8、16の発明によれば、不要になった注釈画像を効果的に消去することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項9、17の発明によれば、複数の注釈画像を一度に消去することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項10、18の発明によれば、変化領域に注釈画像に関連付けられている領域が含まれる場合には、当該注釈画像を自動的に削除することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項11,19の発明によれば、対象物の移動により対象物と注釈画像との位置関係が変化した全ての場合において、その直前の画像又は表示を自動的に記憶するので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項12、20の発明によれば、画像を効果的に記憶することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項21、22の発明によれば、対象物の移動により、対象物と注釈画像との位置関係が変化したときに、撮影画像又は表示の重要度に応じた記憶を自動的に実行するので、適切な記憶を、ユーザの操作負担を軽減した状態で行うことができる。
請求項23の発明によれば、画像又は表示とともに重要度も記憶するので、ユーザは、重要度に応じて画像又は表示を使用することができる。
請求項24の発明によれば、重要度を定量的に判断することができる。
請求項25、26の発明によれば、対象物の移動により、対象物と注釈画像との位置関係が変化したときに画像又は表示に対する処理を自動的に行うことができるので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
請求項27、28の発明によれば、対象物の移動により、対象物と注釈画像との位置関係が変化したときに、撮影画像又は表示の重要度に応じた記憶を自動的に実行するので、適切な記憶を、ユーザの操作負担を軽減した状態で行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置を含む遠隔指示システムの構成を示す図である。
図1の遠隔指示システムは、サーバとして機能するパーソナルコンピュータ(PC)1(情報処理装置)、クライアントとして機能するPC2(外部端末)を備えており、これらは、ネットワーク3を介して互いに接続されている。PC1には、プロジェクタ4(投影装置)、及びビデオカメラ5(撮影装置)が接続されている。プロジェクタ4は、PC1からの制御コマンドに基づいて、対象物8及びスクリーン10に対して、ハーフミラー6を介して単なる光線を照射する又はアノテーション画像(注釈画像)等を投影する。尚、アノテーション画像は、線、文字、記号、図形、色、フォント(書体)等のあらゆる態様の画像を含む。
ビデオカメラ5は、対象物8を含むスクリーン10の反射画像をハーフミラー6を介して撮影し、撮影画像をPC1に出力する。
PC1は、ビデオカメラ5により撮影された撮影画像をネットワーク3を介してPC2に出力する。PC2は、表示部205に接続されており、表示部205は、撮影画像の表示領域12及びユーザインターフェース(UI)14を表示する。尚、PC2は、表示部205を備える一体型のパーソナルコンピュータで構成してもよい。
UI14は、ペン、テキスト、及び消去などのボタン群と、線種や色種のアイコンとを含む。表示領域12には、ビデオカメラ5で撮影された撮影画像が表示される。図1においては、対象物8を含むスクリーン10をビデオカメラ5により撮影した撮影画像が表示領域12に表示されている。
例えば、UI14のペンボタンが押下されて、表示領域12内の対象物8上に図形等が記載されると、当該図形の情報(具体的には、当該図形を示す、表示領域12における座標(x、y))はPC2からPC1に出力される。PC1は、当該図形の情報をプロジェクタ4の座標の情報に変換し、プロジェクタ4に出力する。プロジェクタ4は当該変換された図形の情報に基づいて対象物8上に当該図形を投影する。尚、撮影画像は表示部205の表示領域12に表示されるため、撮影画像における座標(x、y)は、表示領域12における座標(x、y)と一致する。
また、PC2は、PC1に対して制御コマンドを出力し、プロジェクタ4及びビデオカメラ5の動作(例えば、ビデオカメラ5の撮影角度や撮影画像の明るさ、及びプロジェクタ4の投影画像の明るさなど)を制御することができる。
尚、同図においては、クライアントは、PC2の1台が記載されているが、遠隔指示システムは、複数のクライアント(PC)を備えていてもよい。また、プロジェクタ4をPC1に接続し、ビデオカメラ5を不図示の他のPCに接続するようにしてもよい。この場合、ビデオカメラ5の撮影画像は、当該他のPCを介してPC2に出力される。
図2は、PC1〜2の機能構成を示すブロック図である。
PC1は、装置全体を制御すると共にプロジェクタ4、ビデオカメラ5及び三次元計測装置7の動作を制御する制御部101(検出手段、抽出手段、処理手段、取得手段)と、ネットワーク3を介してPC2と情報やデータの送受信を行う送受信部102(送信手段)と、制御プログラム、データ及び情報等を記憶する記憶部103と、プロジェクタ4、及びビデオカメラ5と接続するためのインタフェース(IF)部104とを備えている。制御部101は、送受信部102、記憶部103、及びIF部104に接続されており、さらにIF部104を介してプロジェクタ4、及びビデオカメラ5に接続されている。
尚、PC1は、マウスやキーボードなどで構成される操作部105と、撮影画像を表示する表示部106(表示手段)とをさらに備えていてもよい。
PC2は、装置全体を制御する制御部201と、ネットワーク3を介してPC1と情報やデータの送受信を行う送受信部202と、制御プログラム、データ及び情報等を記憶する記憶部203と、マウスやキーボードなどで構成される操作部204と、表示部205(画像表示手段)とを備えている。制御部201は、送受信部202、記憶部203、操作部204、及び表示部205に接続されている。
図3は、PC1のハードウェア構成を示すブロック図である。
PC1は、装置全体を制御するCPU21、制御プログラムを備えるROM22、ワーキングエリアとして機能するRAM23、各種の情報やプログラムを備えるハードディスクドライブ(HDD)24、マウス及びキーボード25、他のコンピュータと接続するためのネットワークインタフェース26、液晶モニタ又はCRTで構成されるディスプレイ27、及び不図示のUSB機器と接続するためのUSB(universal serial bus)インタフェース28を備えている。CPU21はシステムバス29を介してROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)24、マウス及びキーボード25、ネットワークインタフェース26、ディスプレイ27及びUSBインタフェース28に接続されている。
制御部101は、制御プログラムに従って各種の処理を実行するCPU21に相当する。送受信部102は、ネットワークインタフェース26に相当し、記憶部103は、ハードディスクドライブ(HDD)24に相当する。IF部104は、USBインタフェース28に相当する。操作部105は、マウス及びキーボード25に相当し、表示部106は、ディスプレイ27に相当する。
PC2は、PC1と同様に、図3に示す構成を有している。
図4は、PC1で実行される処理を示すフローチャートである。
PC1の制御部101は、ビデオカメラ5から撮影画像を受信し、記憶部103に記憶する(ステップS1)。この撮影画像は、例えば、0.5秒ごとにフレーム画像としてビデオカメラ5から送られる。
制御部101は、記憶部103に記憶された撮影画像とビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像とをピクセル毎に比較する(ステップS2)。具体的には、制御部101は、ビデオカメラ5から受信した直後のフレーム画像と、その直前に記憶部103に記憶されたフレーム画像とをピクセル毎に比較する。
制御部101は、ステップS2の比較結果に基づいて、対象物8が移動されたか否かを判別する(ステップS3)。このステップS3では、制御部101は、上記2つの撮影画像(フレーム画像)に差分があると、対象物8が移動したと判別する。
尚、制御部101は、アノテーション画像の投影による撮影画像(フレーム画像)の変化は、検知しない。即ち、制御部101は、アノテーション画像の投影前後のフレーム画像間の差分を無視する。これにより、必要な注釈画像の入力を確保することができる。
次いで、制御部101は、対象物8の移動が終了したか否かを判別する(ステップS4)。例えば、制御部101は、連続した50枚のフレーム画像に変化がなければ、対象物8の移動が終了したと判別する。
ステップS4でNOの場合には、当該判別処理を繰り返す。一方、ステップS4でYESの場合には、制御部101は、ビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像(フレーム画像)に含まれる、変化のあった領域(即ち、撮影画像に含まれる対象物8の移動前及び移動後の領域)(以下、変化領域という)を抽出する(ステップS5)。
表示部205の表示領域12内にアノテーション画像が書き込まれると、アノテーション画像を示す座標情報がPC2からPC1に送信される。よって、制御部101は、アノテーション画像を示す座標情報に基づいて、図4のステップS5で抽出された領域のうち、アノテーション画像の領域は除外するようにしてもよい。これにより、必要な注釈画像の入力を確保することができる。
図5(A)は、記憶部103に記憶された撮影画像の一例を示す図であり、図5(B)は、ビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像の一例を示す図である。
図5(A)では、表示領域12内に対象物8a,8bが表示されており、対象物8a上にアノテーション画像9が投影されている。図5(B)では、対象物8aが図5(A)の状態から移動している。同図の符号30は、変化領域を示し、上記ステップS5では、この変化領域30が抽出される。尚、制御部101は、変化領域30に対応する、撮影画像上の座標情報を保持する。
図4に戻り、制御部101は、変化領域30にアノテーション画像が含まれているか否かを判別する(ステップS6)。表示部205の表示領域12内にアノテーション画像が書き込まれると、アノテーション画像を示す座標情報がPC2からPC1に送信される。よって、ステップS6の判別は、制御部101が、上記変化領域30に対応する座標情報にアノテーション画像を示す座標情報が含まれるか否かを判別することにより実行される。
上記ステップS6でNOの場合には、ステップS1に戻る。一方、ステップS6でYESの場合には、制御部101は、撮影画像から変化領域30に含まれるアノテーション画像を消去する(ステップS7)。制御部101は、PC2からアノテーション画像を示す座標情報を受信しているので、当該アノテーション画像を示す座標情報を破棄する又はプロジェクタ4に当該アノテーション画像を示す座標情報を出力しないことで、撮影画像から変化領域30に含まれるアノテーション画像を消去することができる。
その後、制御部101は、消去対象のアノテーション画像の座標情報をPC2へ送信して(ステップS8)、ステップS1に戻る。尚、PC2の制御部201は、消去対象のアノテーション画像の座標情報をPC1から受信し、表示領域12から当該アノテーション画像を消去する。図5(C)は、アノテーション画像9の削除後の撮影画像の一例を示す。
上記ステップS7では、撮影画像から変化領域30に含まれるアノテーション画像を消去したが、変化領域30にアノテーション画像の一部が含まれている場合も、制御部101は、当該アノテーション画像を消去するようにしてもよい。このようなアノテーション画像は対象物が移動することにより意味をなさないからである。
また、制御部101は、変化領域30から所定距離広げた範囲内(例えば、変化領域30から上下左右に30ピクセル広げた範囲)にあるアノテーション画像を消去するようにしてもよい。アノテーション画像を投影した光によって撮影画像の変化が検出されなかった場合でも、不要になったアノテーション画像を消去することができる。
また、制御部101は、複数のアノテーション画像を1つのグループとして扱い、少なくとも1つのアノテーション画像を消去する場合には、同一グループに属する他のアノテーション画像も消去するようにしてもよい。これにより、複数の注釈画像を一度に消去することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。例えば、図6(A)に示すように、アノテーション画像31a,31bを1つのグループとして扱う場合、制御部101は、アノテーション画像31aを消去する場合には、同時にアノテーション画像31bも消去する。同一グループに属する複数のアノテーション画像は、例えば、一定時間内に表示領域12に書き込まれた複数のアノテーション画像、一定距離の範囲内に書き込まれた複数のアノテーション画像、又は一定時間内且つ一定距離の範囲内に書き込まれた複数のアノテーション画像などがある。
さらに、アノテーション画像は、所定の領域と関連付けされていてもよい。この場合、表示部205の表示領域12内にアノテーション画像が書き込まれると、アノテーション画像を示す座標情報及び当該アノテーション画像に関連付けられている領域の座標情報がPC2からPC1に送信される。制御部101は、送受信部102を介して当該アノテーション画像を示す座標情報及び当該アノテーション画像に関連付けられている領域の座標情報を取得する。例えば、図6(B)に示すように、矩形のアノテーション画像31aは、その内部の領域32aと関連付けられている。また、矢印のアノテーション画像31bは、他印の先端にある円形の領域32bと関連付けられている。制御部101は、領域32a又は領域32bが上述した変化領域30に含まれる場合には、それぞれ矩形のアノテーション画像31a又は矢印のアノテーション画像31bを消去する。
削除対象のアノテーション画像の形状等によっては、アノテーション画像が変化領域30に含まれない場合もあるが、変化領域30にアノテーション画像に関連付けられている領域が含まれる場合には、当該アノテーション画像を自動的に削除することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、制御部101が、ビデオカメラ5により撮影された撮影画像に基づいて、対象物8の移動を検出し、対象物8の移動により生じた撮影画像上の変化領域を抽出し、当該変化領域にアノテーション画像が含まれる場合に、当該アノテーション画像を消去するので、対象物の移動により不要になった注釈画像を自動的に削除でき、ユーザの操作負担を軽減することができる。
また、制御部101は、ビデオカメラ5により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の直後に撮影された撮影画像とを比較することにより、対象物8の移動を検出するので、対象物8の移動を追跡する処理を実行する場合と比べて、対象物8の移動を検出するのに必要な計算量を少なくすることができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、制御部101がアノテーション画像を消去する前に、表示部205に「消去中止ボタン」を表示し、ユーザの意思を確認する点で、第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態に係る遠隔指示システムは、図1の遠隔指示システムと同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図7は、PC1で実行される処理を示すフローチャートである。図4の処理と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
ステップS6でYESの場合、制御部101は、変化領域30に含まれるアノテーション画像の点滅表示及び消去中止ボタンの表示の指示をPC2に送信する(ステップS11)。
図8は、撮影画像を表示する表示領域12の一例を示す図である。
PC2の制御部201は、PC1から送受信部202を介して変化領域30に含まれるアノテーション画像の点滅表示及び消去中止ボタンの表示の指示を受信すると、表示部205に当該アノテーション画像を点滅表示させ、消去中止ボタンを表示させる。図8では、表示領域12内でアノテーション画像9が点滅表示され、消去中止ボタン40が表示されている。この消去中止ボタン40は一定時間(例えば1分間)表示され、当該一定時間経過すると、自動的に消される。また、ユーザが、操作部204を介して一定時間内に消去中止ボタン40を押下すると、制御部201は送受信部202を介してPC1の制御部101に消去中止の指示を送信する。
上記ステップS11の処理後、制御部101は、一定時間内に消去中止ボタンが押下されたか否かを判別する(ステップS12)。ここでは、制御部101は、一定時間内にPC2から消去中止の指示を受信した場合に、消去中止ボタンが押下されたと判別し、一定時間内にPC2から消去中止の指示を受信しなかった場合に、消去中止ボタンが押下されていないと判別する。
上記ステップS12でYESの場合には、変化領域30に含まれるアノテーション画像の消去は中止され、ステップS1に戻る。一方、ステップS12でNOの場合には、撮影画像から変化領域30に含まれるアノテーション画像を消去するために、上記ステップS7に進む。
尚、図8の例では、表示部205に消去中止ボタン40が表示されたが、消去ボタンが表示されるようにしてもよい。この場合、消去ボタンが押下された場合に、制御部101は、変化領域30に含まれるアノテーション画像を消去する。
また、制御部101は、複数のアノテーション画像を1つのグループとして扱い、消去中止ボタン40が押下された場合に、同一グループに属する全てのアノテーション画像の消去を中止するようにしてもよい。この場合、消去中止ボタン40は1つのみ表示される。また、制御部101は、一定時間内に点滅する複数のアノテーション画像を1つのグループとして扱うようにしてもよい。この場合、複数のアノテーション画像の点滅は、同時に開始される必要はない。さらに、制御部101は、互いに表示位置の近い(例えば、20ピクセル以下しか離れていない)複数のアノテーション画像を1つのグループとして扱うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、PC2の表示部205は、ビデオカメラ5による撮影画像を表示すると共に、PC1からの消去されるアノテーション画像の情報(座標情報)に応じて、当該アノテーション画像の消去の取消をPC1の制御部101に対して指示可能な消去中止ボタン40を表示するので、PC2のユーザが、アノテーション画像の消去の取消を指示することができる。
また、表示部205は、PC1からの消去されるアノテーション画像の情報に応じて、当該アノテーション画像を一定時間点滅表示するので、PC2のユーザに消去対象のアノテーション画像を知らせることができる。
上記第1及び第2の実施の形態では、制御部101は、記憶部103に記憶された撮影画像とビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像とをピクセル毎に比較することにより、対象物が移動されているか否かを判別している(ステップS2、S3)。これに対して、図9に示すように、制御部101は、記憶部103に記憶された撮影画像とビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像とをそれぞれ複数の小領域に分割し、互いに対応する分割された小領域同士を比較することにより、対象物が移動されているか否かを判別するようにしてもよい。これにより、撮影画像のノイズ等の影響を受けずに、正確に対象物が移動されているか否かを判別することができる。
また、制御部101は、アノテーション画像の周辺の一定数以上の小領域(例えば、5つ以上の小領域)で変化が起きたときに、アノテーション画像を消去するようにしてもよい。これにより、撮影画像のノイズ等の影響を回避し、不要になったアノテーション画像を消去することができる。
上記第1及び第2の実施の形態では、対象物8(8a、8b)が移動した場合を想定したが、例えば、プロジェクタ4又はビデオカメラ5が移動された場合には、撮影画像全体が変化領域となるため、制御部101は撮影画像内の全てのアノテーション画像を消去するようにしてもよい。
上記第1及び第2の実施の形態では、PC1にプロジェクタ4及びビデオカメラ5が接続されているが、図10に示すように、PC1の表示部106とPC2の表示部205に同一の対象物8及び同一のアノテーション画像9を表示するようにしてもよい。図10のシステムでは、対象物8は仮想物体である。図10のシステムでも、PC1は図4及び図7のフローチャートの処理が実行できる。
この場合、PC1の表示部106が対象物8及びPC1から入力されたアノテーション画像を表示部106の表示領域に表示する。そして、制御部101が、対象物8の移動を検出し、対象物8の移動により生じた、表示領域内の変化領域を抽出し、当該変化領域にアノテーション画像が含まれる場合に、当該アノテーション画像を消去する。これにより、対象物の移動により不要になったアノテーション画像を自動的に削除することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図11〜図12(C)に基づいて説明する。本第3の実施形態では、制御部101により抽出された撮影画像上の変化領域にアノテーション画像が含まれた場合に、その直前の画像を記憶する点に特徴を有している。なお、本第3の実施形態に係る遠隔指示システムは、図1の遠隔指示システムと同一の構成を有するので、その説明は省略するものとする。
図11には、PC1で実行される処理がフローチャートにて示されている。この図11に示されるように、PC1の制御部101は、ビデオカメラ5から撮影画像(これを「撮影画像Pf」と呼ぶ)を受信(取得)する(ステップS101)。この撮影画像は、例えば、0.5秒ごとにフレーム画像としてビデオカメラ5から送られる。
制御部101は、ステップS101で取得した撮影画像Pfとビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像(これを「撮影画像Pa」と呼ぶ)とをピクセル毎に比較する(ステップS102)。具体的には、制御部101は、ビデオカメラ5から受信した直後のフレーム画像と、その直前に記憶部103に記憶されたフレーム画像とをピクセル毎に比較する。
制御部101は、ステップS102の比較結果に基づいて、対象物8が移動されたか否かを判別する(ステップS103)。このステップS103では、制御部101は、上記2つの撮影画像(フレーム画像)に差分があると、対象物8が移動したと判別する。なお、制御部101は、アノテーション画像の投影による撮影画像(フレーム画像)の変化は、検知しない。即ち、制御部101は、アノテーション画像の投影前後のフレーム画像間の差分のうちアノテーション画像の領域にあるものを無視する。これにより、必要な注釈画像の入力を確保することができる。
このステップS103における判断が否定された場合(すなわち、対象物が移動していない場合)には、撮影画像Pfを記憶部103に記憶し(ステップS104)、ステップS101に戻る。
これに対し、ステップS103における判断が肯定された場合(すなわち、対象物が移動した場合)には、制御部101は、対象物8の移動が終了したか否かを判別する(ステップS105)。例えば、制御部101は、連続した50枚のフレーム画像に変化がなければ、対象物8の移動が終了したと判別する。
ステップS105の判断が否定された場合には、当該判別処理を繰り返し、ステップS105の判断が肯定された段階で、制御部101は、ビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像(フレーム画像)に含まれる、変化のあった領域(変化領域)を抽出する(ステップS106)。
表示部205の表示領域12内にアノテーション画像が書き込まれると、アノテーション画像を示す座標情報がPC2からPC1に送信される。よって、制御部101は、アノテーション画像を示す座標情報に基づいて、図11のステップS106で抽出された領域のうち、アノテーション画像の領域は除外するようにしてもよい。これにより、必要な注釈画像の入力を確保することができる。
図12(A)には、表示領域12内に対象物8a,8bが表示されており、対象物8a上にアノテーション画像9が投影された状態(撮影画像Pf)が示されている。図12(B)には、対象物8aが図12(A)の状態から移動した状態(撮影画像Pa)が示されている。また、図12(C)には、変化のあった領域を抽出した状態(ステップS106)が示されている。この図12(C)において、符号130、130’で示される領域が変化領域である。なお、制御部101は、変化領域130、130’に対応する、撮影画像上の座標情報を保持する。
図11に戻り、制御部101は、変化領域130、130’にアノテーション画像が含まれているか否かを判別する(ステップS107)。表示部205の表示領域12内にアノテーション画像が書き込まれると、アノテーション画像を示す座標情報がPC2からPC1に送信される。よって、ステップS107の判別は、制御部101が、上記変化領域130,130’に対応する座標情報にアノテーション画像を示す座標情報が含まれるか否かを判別することにより実行される。
上記ステップS107の判断が否定された場合には、ステップS101に戻る。一方、ステップS107の判断が肯定された場合には、制御部101は、撮影画像Pf(対象物の移動前における撮影画像)を、記憶部103内の撮影画像リストに追加する(保存する)(ステップS108)。
なお、上記ステップS107では、変化領域130、130’にアノテーション画像の全てが含まれている場合に、撮影画像Pfを記憶する場合について説明したが、これに限らず、変化領域130、130’にアノテーション画像の一部が含まれている場合にも、撮影画像Pfを記憶するようにしても良い。
また、制御部101は、変化領域130、130’から所定距離広げた範囲内(例えば、変化領域130,130’から上下左右に30ピクセル広げた範囲)にアノテーション画像の少なくとも一部が含まれている場合に、撮影画像Pfを記憶するようにしても良い。このようにすることで、アノテーション画像を投影したプロジェクタの光によって撮影画像の変化が検出されなかった場合でも、適切なタイミングで撮影画像を記憶することができる。
上記のようにしてステップS101〜S108の処理・判断が順次繰り返されることにより、記憶部103の撮影画像リストには、撮影画像が適切なタイミングで蓄積されていくことになる。ユーザは、これら蓄積された撮影画像を用いることにより、本実施形態の遠隔指示システムを用いて行われた遠隔地間の会議などの議事録等を作成することができる。
以上詳細に説明したように、本第3の実施形態によれば、制御部101が、ビデオカメラ5により撮影された撮影画像に基づいて、対象物8の移動を検出し、対象物8の移動により生じた撮影画像上の変化領域を抽出し、当該変化領域にアノテーション画像が含まれる場合に、変化前の撮影画像Pfを記憶部103の撮影画像リストに追加(記憶)するため、適切なタイミングで撮影画像を自動的に記憶することができ、ユーザの操作負担を軽減することができる。また、適切なタイミングで記憶された撮影画像を用いることにより、適切な議事録等を作成することが可能である。
なお、上記第3の実施形態では、撮影画像Pfを記憶部103に記憶する場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、ネットワーク上に存在するPC1とは別の装置(PC)に、撮影画像Pfを記憶するようにしても良い。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図13〜図14(F)に基づいて説明する。この第4の実施形態は、制御部101により抽出された撮影画像上の変化領域にアノテーション画像が含まれた場合の、撮影画像の記憶方法が、上述した第3の実施形態と異なっている。したがって、以下においては、この点を中心にして説明するものとする。
図13には、PC1で実行される処理がフローチャートにて示されている。この図13と、図11(前述した第3の実施形態の処理)とを比較すると分かるように、図13のステップS201〜S206と、図11のステップS101〜S106とは、同一の処理内容となっている。したがって、ここではステップS201〜S206の説明は省略するものとする。
制御部101は、ステップS206において変化領域の抽出を行った後、変化前の撮影画像Pfの重要度を計算する(ステップS207)。ここで、重要度を決定するためのパラメータとして、本実施形態では、変化領域に関するパラメータ(変化領域の大きさに関するパラメータ(β1)、変化領域が発生するまでの時間に関するパラメータ(β2)…など)や、変化領域に含まれるアノテーション画像に関するパラメータ(変化領域に含まれるアノテーション画像の数に関するパラメータ(βn-2)、変化領域内に複数のアノテーション画像が含まれる場合における各アノテーション画像間の距離に関するパラメータ(βn-1)、及び各アノテーション画像が描画された時間間隔に関するパラメータ(βn)…など)を採用することとしている。
ここで、重要度について具体的に説明すると、例えば、図14(A)、図14(B)に示されるように、変化領域130,130’に含まれるアノテーション画像の数が異なる場合には、アノテーション画像の数が多いほど、撮影画像Pfの重要度が高くなるように(「図14(A)の重要度<図14(B)の重要度」となるように)取り扱うこととする。また、図14(C)、図14(D)に示されるように、変化領域130,130’内に複数のアノテーション画像が存在する場合には、各アノテーション画像間の距離が小さい方(接近度が高い方)の撮影画像Pfの重要度が高くなるように(「図14()の重要度<図14()の重要度」となるように)取り扱うこととする。更に、図14(E)、図14(F)に示されるように、変化領域の大きさが異なる場合には、変化領域が大きいほど、撮影画像Pfの重要度が高くなるように(「図14(E)の重要度<図14(F)の重要度」となるように)取り扱うこととする。
また、図示はしていないが、例えば、以前に撮影画像が記憶されてから、次の撮影画像を記憶するか否かの判断を行うまでに要した時間が短い場合と、長い場合とでは、長い方が、その画像について十分に話し合ったものと想定されるので、その時間が長ければ長いほど、撮影画像Pfの重要度が高くなるように取り扱うこととする。
更に、重要度を決定する際に描画されているアノテーション画像の描画間隔(時間間隔)が、短い場合と長い場合とでは、短い方が、その画像について活発な議論がされたものと想定されるので、その時間が短ければ短いほど、撮影画像Pfの重要度が高くなるように取り扱うこととする。
したがって、制御部101では、上記パラメータ(β1〜βn)と、これらパラメータの重み付けを行う重み付け係数(α1〜αn)とを用いて、重要度(γ)を次式(1)のようにして算出する。
γ=α1β1+α2β2+…+αnβn …(1)
図13に戻り、制御部101は、上記のようにして算出された重要度(γ)と、予め定められた重要度の閾値(γs)とを比較して、重要度(γ)が、閾値(γs)以上であるか否かを判断する(ステップS208)。
このステップS208における判断が肯定された場合には、撮影画像Pfの重要度が比較的高いと判断されたことを意味するので、制御部101は、その画像を、記憶部103の撮影画像リストに追加(記憶)する。
これに対し、ステップS208における判断が否定された場合には、撮影画像Pfの重要度があまり高くないと判断されたことを意味するので、制御部101は、その画像を記憶せずに、ステップS201に戻る。
上記のようにしてステップS201〜S209の処理・判断が順次繰り返されることにより、記憶部103の撮影画像リストには、撮影画像が適切なタイミングで蓄積されていくことになる。ユーザは、これら蓄積された撮影画像を用いることにより、本実施形態の遠隔指示システムを用いて行われた遠隔地間の会議などの議事録等を作成することができる。
以上詳細に説明したように、本第4の実施形態によれば、制御部101が、ビデオカメラ5により撮影された撮影画像に基づいて、対象物8の移動を検出し、対象物8の移動により生じた撮影画像上の変化領域を抽出するとともに、変化前の撮影画像の重要度(γ)を算出し、その重要度(γ)が閾値(γs)以上である場合にのみ撮影画像を自動的に記憶することとしているので、撮影画像のうち、重要度の高い画像のみを記憶することができる。また、このような重要度の高い撮影画像を用いて、議事録等を作成することにより、適切な議事録等の作成を行うことが可能である。
なお、上記第4の実施形態では、重要度の算出を、式(1)により行うこととしたが、これに限られるものではなく、その他の統計演算式などを用いて、重要度の算出を行うことも可能である。統計演算式としては、たとえば標準偏差を用いることができる。すなわち、アノテーション画像が描画された時間間隔の全データに対する、各アノテーション画像が描画された時間間隔の標準偏差δnを用いて、
γ=α1δ1+α2δ2+…+αnδn …(2)
と表すことができる。なお、標準偏差を用いた式としては、上記式(2)以外の式を採用することも可能である。
なお、上記第4の実施形態では、重要度(γ)が閾値(γs)以上である場合に、撮影画像を記憶することとしたが、この撮影画像を記憶部103の撮影画像リストに追加(記憶)する際に作成されるテーブル(ファイル名や記憶日時などを管理するテーブル)に、図15に示されるように、重要度を記載することとしても良い。このようにすることで、ユーザは、撮影画像の重要度を参考にしながら、議事録等を作成することができる。
また、上記第4の実施形態では、図13のステップS208において、重要度が閾値以上であるか否かを判断することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、重要度が閾値以上であるか否かの判断をせずに、重要度を算出した画像の全てを、重要度の値とともに記憶部103の撮影画像リストに追加(記憶)することとしても良い。このようにしても、ユーザは、撮影画像の重要度を参考にしながら、議事録等を作成することができる。
なお、上記第3及び第4の実施の形態では、制御部101は、記憶部103に記憶された撮影画像とビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像とをピクセル毎に比較することにより、対象物が移動されているか否かを判別したが、これに限らず、記憶部103に記憶された撮影画像とビデオカメラ5から受信した直後の撮影画像とをそれぞれ複数の小領域に分割し、互いに対応する分割された小領域同士を比較することにより、対象物が移動されているか否かを判別するようにしてもよい(図9参照)。これにより、撮影画像のノイズ等の影響を受けずに、正確に対象物が移動されているか否かを判別することができる。
なお、上記第3及び第4の実施の形態においても、前述した第1、第2の実施形態の場合と同様、図10に示されるように、PC1の表示部106とPC2の表示部205に同一の対象物(仮想物体)8及び同一のアノテーション画像9を表示するようにしてもよい。この図10のシステムでも、PC1は図11や図13のフローチャートに沿った処理を実行することができる。
なお、上記第1又は第2の実施形態と、第3又は第4の実施形態とを併用することも可能である。すなわち、例えば、制御部101は、変化領域内にアノテーション画像が含まれていた場合に、その変化の直前の撮影画像を記憶部103(撮影画像リスト)に記憶するとともに、変化領域に含まれていたアノテーション画像を削除する処理を行うこととすることも可能である。
なお、上記各実施形態では、撮影画像がPC1からPC2に対して、ネットワークを介して、直接送信される場合について説明したが、これに限らず、例えば、PC1の近傍に別のハードウェアを設けておき、PC1から撮影画像を受信したその別のハードウェアからPC2に対して、ネットワークを介して、撮影画像を送信することとしても良い。
PC1〜PC2の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を、各PCに供給し、各PCのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。
また、各PCのCPUが、各PCの機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置を含む遠隔指示システムの構成を示す図である。 PC1〜2の機能構成を示すブロック図である。 PC1のハードウェア構成を示すブロック図である。 PC1で実行される処理を示すフローチャートである。 (A)は、記憶部に記憶された撮影画像の一例を示す図であり、(B)は、ビデオカメラから受信した直後の撮影画像の一例を示す図であり、(C)は、アノテーション画像の削除後の撮影画像の一例を示す。 (A)は、2つのアノテーション画像を1つのグループとして扱う場合の撮影画像の一例を示す図であり、(B)は、アノテーション画像及び当該アノテーション画像に関連付けられている領域を含む撮影画像の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係るPC1で実行される処理を示すフローチャートである。 撮影画像を表示する表示領域の一例を示す図である。 複数の小領域に分割された撮影画像の一例を示す図である。 情報処理装置を含む遠隔指示システムの構成の変形例を示す図である。 第3の実施形態に係るPC1で実行される処理を示すフローチャートである。 図12(A)は、記憶部に記憶された撮影画像の一例を示す図であり、図12(B)は、ビデオカメラから受信した直後の撮影画像の一例を示す図であり、図12(C)は、変化領域の一例を示す図である。 第4の実施形態に係るPC1で実行される処理を示すフローチャートである。 図14(A)〜図14(F)は、重要度について説明するための図である。 データを管理するために用いられるテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 PC(情報処理装置)
2 PC(外部端末)
3 ネットワーク
4 プロジェクタ(投影装置)
5 ビデオカメラ(撮影装置)
6 ハーフミラー
101 制御部(検出手段、抽出手段、処理手段、取得手段)
102 送受信部(送信手段)
103 記憶部
104 IF部
105 操作部
106 表示部(表示手段)
201 制御部
202 送受信部
203 記憶部
204 操作部
205 表示部(画像表示手段)

Claims (28)

  1. 外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続される情報処理装置であって、
    前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段と、
    前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段と、
    当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記撮影画像の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記検出手段は、前記撮影装置により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の直後に撮影された撮影画像とを比較することにより、前記対象物の移動を検出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記検出手段は、前記撮影装置により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の直後に撮影された撮影画像とをそれぞれ複数の小領域に分割し、互いに対応する分割された小領域同士を比較することにより、前記対象物の移動を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記抽出手段は、前記外部端末からの前記注釈画像の入力中に生じる前記変化領域又は前記外部端末からの前記注釈画像の座標情報に基づいて前記投影領域内の前記注釈画像の領域を無視することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段で消去される注釈画像の情報を前記外部端末に送信する送信手段をさらに備え、
    前記外部端末は、前記撮影装置による撮影画像を表示すると共に、前記送信手段からの消去される注釈画像の情報に応じて、当該注釈画像の消去の取消を前記処理手段に対して指示可能な指示部を表示する画像表示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像表示手段は、前記送信手段からの消去される注釈画像の情報に応じて、当該注釈画像を一定時間点滅表示することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の一部が含まれる場合に、当該注釈画像の全てを消去することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内にある注釈画像をも消去することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記処理手段は、前記外部端末から入力された複数の注釈画像を1つのグループとして扱い、少なくとも1つの注釈画像を消去する場合には、同一グループに属する他の注釈画像も消去することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記外部端末から前記注釈画像及び当該注釈画像に関連付けられている領域の情報を取得する取得手段を更に備え、
    前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像に関連付けられている領域が含まれる場合に、前記注釈画像を消去することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合に、その前の時点における前記撮影画像を記憶することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合にも、その前の時点における前記撮影画像を記憶することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段と、
    前記対象物の移動を検出する検出手段と、
    前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段と、
    当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記表示領域内に表示された前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記表示領域内の表示の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  14. 前記抽出手段は、前記外部端末からの前記注釈画像の入力中に生じる前記変化領域又は前記外部端末からの前記注釈画像の座標情報に基づいて前記表示領域内の前記注釈画像の領域を無視することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の一部が含まれる場合に、当該注釈画像の全てを消去することを特徴とする請求項13又は14に記載の情報処理装置。
  16. 前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内にある注釈画像をも消去することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記処理手段は、前記外部端末から入力された複数の注釈画像を1つのグループとして扱い、少なくとも1つの注釈画像を消去する場合には、同一グループに属する他の注釈画像も消去することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記外部端末から前記注釈画像及び当該注釈画像に関連付けられている領域の情報を取得する取得手段を更に備え、
    前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像に関連付けられている領域が含まれる場合に、前記注釈画像を消去することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記処理手段は、前記変化領域に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合に、その前の時点における前記表示領域内の表示を記憶することを特徴とする請求項13乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  20. 前記処理手段は、前記変化領域から所定距離広げた範囲内に前記注釈画像の少なくとも一部が含まれる場合にも、その前の時点における前記表示領域内の表示を記憶することを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  21. 外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続される情報処理装置であって、
    前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段と、
    前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段と、
    当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記撮影画像の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記撮影画像の記憶を実行する記憶手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  22. 対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段と、
    前記対象物の移動を検出する検出手段と、
    前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段と、
    当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記表示領域内の表示の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記表示の記憶を実行する記憶手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  23. 前記記憶手段は、前記記憶を実行する際に、前記重要度のデータも記憶することを特徴とする請求項21又は22のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  24. 前記重要度の算出に用いられる前記変化領域の情報のパラメータには、該変化領域の大きさ、前記変化領域が発生するまでの時間の少なくとも一方が含まれ、
    前記変化領域に含まれる前記注釈画像の情報のパラメータには、前記変化領域に含まれる前記注釈画像の数、前記変化領域内に複数の注釈画像が含まれる場合における各注釈画像間の距離及び各注釈画像が描画された時間間隔の少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  25. 外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続されるコンピュータを、
    前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段、
    前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段、及び
    当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記撮影画像の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  26. コンピュータを、
    対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段、
    前記対象物の移動を検出する検出手段、
    前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段、及び
    当該変化領域に前記注釈画像が含まれる場合に、前記表示領域内に表示された前記注釈画像の消去及び前記変化領域に前記注釈画像が含まれる前の時点における前記表示領域内の表示の記憶の少なくとも一方を実行する処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  27. 外部端末から入力された注釈画像を対象物及び背景を含む投影領域に投影する投影装置、及び当該対象物及び当該背景を含む投影領域を撮影する撮影装置に接続されるコンピュータを、
    前記撮影装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記対象物の移動を検出する検出手段、
    前記対象物の移動により生じた前記撮影画像上の変化領域を抽出する抽出手段、及び
    当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記撮影画像の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記撮影画像の記憶を行う記憶手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  28. コンピュータを、
    対象物及び外部端末から入力された注釈画像を表示領域に表示する表示手段、
    前記対象物の移動を検出する検出手段、
    前記対象物の移動により生じた、前記表示領域内の変化領域を抽出する抽出手段、及び
    当該変化領域の情報と、当該変化領域に含まれる前記注釈画像の情報とをパラメータとして、各パラメータに対し重み付けを行うことにより前記表示領域内の表示の重要度を算出し、前記重要度が予め定めた閾値以上である場合に前記表示の記憶を実行する記憶手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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