JP4857777B2 - 光半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は小型で飽和光出力が大きな半導体光増幅器を備えた光半導体素子及びその製造方法に関し、とくに可変波長半導体レーザと共に集積された半導体光増幅器の活性層がその可変波長半導体レーザの活性層と同時に堆積される光半導体素子に関する。
波長多重通信システム(WDMシステム)では、柔軟かつ高度な通信システムを実現するために、広い可変波長範囲を有し高速に波長選択が可能な波長可変半導体レーザが希求されている。
従来、かかる波長可変半導体レーザとして、数nmの波長可変範囲を有する波長可変半導体レーザを複数個集積したアレイ集積型の波長可変半導体レーザが知られている。(例えば特許文献1参照)。
図11は従来の光半導体素子の斜視図であり、アレイ集積型の波長可変半導体レーザを集積した光半導体素子を表している。
図11を参照して、従来の光半導体素子101では、半導体基板1上に複数のDFB(Distributed FeedBack)半導体レーザ14−1〜14−8がアレイ状に形成されており、その光出力は光導波路6−1により光結合器16に送られ合波されて半導体光増幅器17に入力され、増幅されて光半導体素子101から出力される。上記DFB半導体レーザ14−1〜14−8は、所要の波長を出力する一個のDFB半導体レーザのみが駆動されるので、駆動するDFB半導体レーザを切換ることで広範な可変波長範囲を実現することができる。
上述した従来の光半導体素子のDFB半導体レーザに代えて、DFB半導体レーザよりも可変波長範囲が広く波長切換速度も速い他の形式の波長可変半導体レーザを使用することができる。
図12は従来の波長可変半導体レーザの断面図であり、図12(a)はDBR(Distributed Bragg Reflector)半導体レーザを、図12(b)はTTG(Tunable Twin Guide)−DFB半導体レーザを、図12(c)はTDA(Tunable Distributed Amplifier)−DFB半導体レーザを表している。
図12(a)を参照して、波長可変DBR半導体レーザは、発光層となる活性層3を備えた発光部と、屈折率制御層31からなる導波路の下に回折格子3aが設けられた反射部とを有し、その発光部と反射部との間に屈折率制御層31からなる導波路を備えた位相制御部とを有する。この屈折率制御層31は、電流注入により屈折率が変化する。
発光部には活性層を励起する駆動電流30が印加される。反射部には屈折率制御層31の屈折率を制御するDBR制御電流32が印加され、回折格子3aの反射光波長を制御することにより半導体レーザの発振波長を所望の波長に制御する。位相制御部には位相制御電流31Aが印加され、発光部と反射部との位相差を調整する。
このDBR半導体レーザは、10nmの波長可変範囲を有すると報告されている。(例えば、非特許文献1参照。)。
図12(b)を参照して、TTG−DFB半導体レーザは、活性層5と回折格子3aとの間に屈折率制御層31を有する。このTTG−DFB半導体レーザは、7nmの波長可変範囲を有する。(例えば特許文献2を参照。)。
図12(c)を参照して、TDA−DFB半導体レーザは、活性層5と波長制御層7とを光進行方向に周期的に配置し、活性層5へ駆動電流12Aを印加し、波長制御層7へ波長制御電流13Aを印加する。活性層5及び波長制御層7の下には回折格子3aが設けられる。波長制御層7は、キャリア注入により屈折率が変化するので、波長制御電流13Aにより発振波長を変化させることができる。
このTDA−DFB半導体レーザは、DBR半導体レーザより広い単一モードでの連続波長可変範囲を有し、かつ、TTG−DFB半導体レーザに比べて、同一基板上への導波路及び半導体光増幅器の集積が容易でこれらを集積した光半導体素子の製造に適している。
上述したTDA−DFB半導体レーザを従来の光半導体素子101のDFBレーザに適用することで、さらに広範な可変波長範囲を有する光半導体素子を提供することができる。
再び図11を参照して、上述した可変波長半導体レーザ14−1〜14−8、導波路6−1〜6−8、合波器16及び半導体光増幅器17を集積した光半導体素子101では、とくに半導体光増幅器17の飽和光出力が重要である。
かかる光半導体素子101では、集積される可変波長半導体レーザ14−1〜14−8と半導体光増幅器17とに配置される活性層5を同一層構造とし、同時に堆積することが製造の容易さ及び製造コストの観点から望ましい。
しかし、集積される可変波長半導体レーザ14−1〜14−8と半導体光増幅器17との活性層5を同一層構造とすると、以下のような問題が発生する。
即ち、波長可変半導体レーザ14−1〜14−8は、共振器中に屈折率制御層31等の基礎吸収及び自由キャリアによる大きな吸収を生ずる層を含むため、かかる層を含まない通常のDFB半導体レーザに比べて発振しきい値が大きくかつ光出力が小さくなる。このため、波長可変半導体レーザ14−1〜14−8の活性層5の光閉じ込め率Γaを大きくして、発振しきい値の増大及び光出力の低下を防止している。
しかし、波長可変半導体レーザ14−1〜14−8の活性層5の光閉じ込め率Γaを大きくすると、同時に堆積される半導体光増幅器17との活性層5の光閉じ込め率Γaも同様に大きくなる。その結果、光半導体増幅器17の活性層5のモード断面積dW/Γa(d:活性層の厚さ、W:活性層の幅)に比例する光半導体増幅器17の飽和光出力は、小さくなり、所望の光出力を得ることができない。通常のWDMシステムの光源には13dB程度の光出力が求められ、光源−光ファイバ間の損失を考慮すると、光源の出力として16dB程度が必要となる。従って、光半導体増幅器17の飽和光出力も16dB程度が要求される。しかし、かかる飽和光出力は、半導体レーザ14−1〜14−8と半導体光増幅器17の活性層5を同時に堆積する従来の光半導体素子101では、半導体光増幅器17の活性層5の光閉じ込め率Γaが高くなり実現が難しい。
かかる半導体光増幅器17の飽和光出力を大きくするため、光の進行方向に垂直な活性層断面が、光の入力側で小さく出力側で大きくする方法が開示されている。(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、活性層を厚くして活性層断面積を増大しても、活性層の厚さdの増加より光閉じ込め率Γaの増加が大きく、飽和光出力はむしろ低下してしまう。また、活性層の厚さdを薄く活性層幅を広くして活性層断面積を増大すると、活性層の厚さdが薄くなる以上に光閉込め率Γaが増加して同様に飽和光出力は低下する。さらに、活性層の幅を、カットオフ幅を超えて広くすることは高次モード生成の観点から避けねばならず、その効果は制限される。
また、半導体光増幅器の出力側にガイド層を設け、光の一部をガイド層に漏洩することで飽和光出力を大きくする技術が開発されている。(例えば、特許文献4参照。)。しかし、このガイド層は、活性層とは別個の工程で堆積しなければならず、製造工程が増大してしまう。
さらに光半導体増幅器の出力側の活性層の断面積を小さくすることで、即ち出力側の活性層幅を狭くする又は活性層厚を薄くすることで光閉込め率Γaを小さくし、飽和光出力を大きくした光増幅器が知られている。(例えば、特許文献6参照)。
しかし、この光半導体増幅器は光増幅器単体で使用されており、光閉じ込め率Γaが大きな活性層を有する半導体レーザと共に集積して使用される場合について何ら考慮されていない。
例えば、この光半導体増幅器の入力側及び出力側の活性層幅は、それぞれ1.5μm及び1.0μmと例示されている。しかし、この程度の活性層の幅の相違では、TDA−DFB半導体レーザの如く大きな光閉込め率Γaを有する活性層に適用しても光閉込め率Γaを十分に小さくすることは難しく、必要な飽和光出力を得ることができない。仮に、出力側の活性層幅を広くして必要な飽和光出力を得るとしても、活性層幅が広いため高次のモードが発生してしまう。
また、入力側及び出力側の活性層の厚さを、それぞれ0.1μm及び0.08μmとする光半導体増幅器が例示されている。しかし、このように20%程度の活性層厚の相違では、TDA−DFB半導体レーザと共に同一活性層を用いて集積したとき、所望の飽和光出力が得られるほど大きな光閉込め率Γaの低下は望めない。
かかる半導体光増幅器と半導体レーザとを同一活性層を用いて集積した場合に生ずる問題をするために、半導体レーザの活性層と半導体光増幅器の活性層とをバットジョイント(Butt−Joint)で接続しそれぞれ別個に活性層を堆積することで、半導体光増幅器の活性層の層構造を半導体レーザと異ならせ、半導体光増幅器の活性層の光閉じ込め率Γaを小さくする方法が開示されている。また、同様にバットジョイントを用い半導体光増幅器の活性層を選択成長する方法、さらに活性層をMQW(Multi Quantum Well)とし、半導体光増幅器の活性層のMQW構造を無秩序化する方法が開示されている。(例えば、特許文献5参照。)。
しかし、バットジョイントを用いて2つの活性層を別個に堆積するのでは、製造工程が複雑になってしまう。また、光半導体増幅器の活性層を選択成長し、その後にその活性層とバットジョイントする光波路を選択成長で形成しなければならず、良好な接合面を形成しつつ良質の活性層を堆積することは非常に難しい。さらに、MQW構造を無秩序化では、光閉じ込め率Γaの大きな変化を生じさせることは難しい。
特開2003−258368号公報 特開2004−235600号公報 特開平1−268084号公報 特開平7−135372号公報 特表2003−513297号公報 特開平3−284892号公報 ECOC2003 PROCEEDING vol.4,pp886(Th1.2.4)
上述したように、半導体レーザと半導体光増幅器とが集積された光半導体素子において、半導体レーザと半導体光増幅器との活性層を同時に堆積するために活性層を同一層構造としたのでは、半導体光増幅器の活性層の光閉じ込め率が大きく、従来は大きな飽和光出力を有する半導体光増幅器を実現することができなかった。
また、半導体光増幅器の活性層断面積を光出射側で大きくする従来の方法は、活性層断面積の増加よりも光閉じ込め率の増加が大きく、その結果、半導体光増幅器の飽和光出力を効果的に大きくすることが難しい。逆に、光出力側で活性層断面積を小さくする方法は、光増幅器を半導体レーザと共に集積する場合が考慮されておらず、そのまま適用することは難しい。
さらに、半導体レーザと半導体光増幅器間にバットジョイントを設け、それらの活性層を別個に成長させる方法は、 2度の選択成長によりバットジョイントを形成しなければならず、良質のバットジョイントを形成することが難しく、また製造工程が増加するという問題がある。
本発明は、半導体レーザと半導体光増幅器の活性層を同時に堆積することができ、かつ、飽和光出力が大きな半導体光増幅器を備えた光半導体素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の第1構成は、基板上に形成された半導体レーザと半導体光増幅器とを集積した光半導体素子において、前記半導体光増幅器は、光入力側では、前記半導体レーザの活性層と組成および層構造が共通であって、同じ厚さの活性層を有し、光出力側では、前記光入力側の活性層の下部と組成および層構造が共通であって、前記光入力側の活性層より薄い厚さの活性層を有することを特徴とする光半導体素子として提供される。
即ち、本第1構成の半導体光増幅器は、半導体レーザと同じ層構造の活性層を活性層として用いたもので、光入力側はその活性層をそのまま利用し、光出力側はその活性層の上層部分を除去した残りの下層部分を活性層として利用する。
この半導体光増幅器は、同一基板上に形成された半導体レーザの活性層と同じ層構造の活性層を光入力の活性層とし、その上層部を除去した活性層を光出力側の活性層とする。このため、半導体光増幅器の活性層を、半導体レーザの活性層と同時に堆積し、その一部の上層部をエッチングして除去することで形成することができる。このように、第2構成に係る光半導体素子は、一度の活性層の堆積とその一部のエッチング工程のみで必要な活性層を形成することができるので、製造工程の増加が少なく製造が容易である。また、通常の(選択成長ではない)成長方法により堆積された活性層をエッチングした後、活性層にバットジョイントする選択成長層を成長することができる。このように1度の選択成長で活性層に対してバットジョイントする成長層(例えば、導波路)を形成するので、良質のバットジョイントが形成される。
上述した本第1構成に係る光半導体素子の半導体光増幅器は、光入力側で活性層が厚く、光出力側で薄くされている。光閉じ込め率は、活性層の幅よりも活性層の厚さに非常に鋭敏に依存する。このため、光半導体増幅器の光入力側の活性層を光閉込め率Γaの高い活性層で構成しても、同じ活性層の下層部分から構成される光出力側の活性層の光閉込め率Γaを十分に小さくすることができる。
なお、光出力側の活性層の厚さは、共に集積される半導体レーザの活性層の利得及び所望の光出力を考慮して適切に設計する必要がある。通常、光出力側の活性層の厚さは光入力側の活性層の厚さの70%以下、TDA−DFB半導体レーザを集積する場合は60%以下であり、とくに出力の飽和を確実に避けるために50%以下とすることが望ましい。
このように、本発明に係る半導体光増幅器では、光閉じ込め率は光入力側で大きく、光出力側で小さい。このため、光入力側では飽和光出力は小さく、他方、光出力側では飽和光出力は大きい。半導体光増幅器の最大出力は、光出力側の飽和光出力に依存する。従って、この第1構成のように光出力側の飽和光出力が大きい半導体光増幅器では、その最大出力も大きい。
一方、光閉じ込め率が小さい活性層で入射光をその最大出力まで増幅するには、非常に長い活性層を必要とする。その結果、半導体光増幅器の長さが長くなってしまう。
本第1構成では、半導体光増幅器の光入力側に光閉じ込め率が高い厚い活性層を配置する。この光入力側の活性層は光閉じ込め率が高いので単位長当たりの増幅率が高く、入射光を短い領域長で光出力側の入力レベルまで増幅できる。このように、高増幅率の入力側で増幅した光を飽和光出力が大きな光出力側に入力するので、光出力側の領域長は光を直接光出力側に入射する場合に比べて格段に短くなる。他方、光入力側の領域長は、光入力側の単位長当たりの増幅率が高いため、短いもので足りる。このように、高い増幅率の光入力側と飽和光出力の高い光出力側とを有する半導体光増幅器は、短い長さで高い光出力まで増幅できる。
なお、光入力側の出力強度は、光出力側の入力レベル程度であり、通常は飽和光出力に達せずこれにより制限されることはない。仮に、飽和光出力により制限される場合が生じるときは、光入力側と光出力側との間に、その中間の厚さの活性層を有する中間増幅部を設けて光入力側の出力の飽和を回避することもできる。
本発明の第2構成では、第1構成の半導体光増幅器の光入力側及び光出力側にそれぞれ駆動用の電極を備える。これにより、光入力側及び光出力側の活性層にそれぞれ異なる駆動電流を注入することができる。従って、光入力側及び光出力側の飽和光出力及び利得を独立して制御することができる。
なお、第1及び第2の構成の半導体光増幅器では、光入力側と光出力側とは活性層の厚さが違うため、その接続部分に段差が生ずる。この段差面を光進行方向に対して傾斜させることで、段差面からの反射光による擾乱を回避することが好ましい。
本発明の第3構成は、基板上に光進行方向に沿って、半導体レーザ、導波路及び半導体光増幅器を順に集積した光半導体素子の製造方法に関し、基板上に活性層を堆積する工程と、導波路の形成領域上の活性層をエッチングして除去したのち、除去された活性層部分を埋め込む導波路層を堆積する工程と、半導体光増幅器の光出力側の活性層の上層部分をエッチングして除去する工程と、次いで、半導体レーザを構成する活性層、半導体光増幅器を構成する活性層及び導波路を構成する導波路層をメサストライプ状にパターニングする工程とを有する。
この第3構成では、半導体レーザ及び半導体光増幅器の活性層を同時に堆積するので、製造が容易である。とくに、バットジョイント成長によって形成される堆積層が導波路層だけとなり、活性層の堆積にバットジョイント成長を必要としない。このため、バットジョイント成長によって活性層を堆積していた従来の方法に比べ、良質な活性層を堆積できる。
本発明によれば、長さが短く、高増幅率かつ高出力の半導体光増幅器を実現することができる。さらに、半導体光増幅器と半導体レーザの活性層を同時に堆積することができるので、半導体光増幅器と半導体レーザとの集積が容易な光半導体素子を提供することができる。
本発明の第1実施形態は、TDA−DFB半導体レーザと半導体光増幅器とを集積した光半導体素子に関する。
図1は本発明の第1実施形態光半導体素子の平面図であり、TDA−DFB半導体レーザと半導体光増幅器とを集積した光半導体素子の平面構造を表している。図2は本発明の第1実施形態光半導体素子の部分断面図であり、図1中の直線A〜F部分の断面を表している。なお、図1では、簡明にするため、埋め込み層19及びその上の構造を省略している。図3は本発明の第1実施形態光半導体素子の断面図であり、光進行方向に沿う断面を表している。
図1及び図3を参照して、本第1実施形態に係る光半導体素子は、複数の(例えば7個の)半導体レーザ14−1〜14−7からなるアレイ型半導体レーザ14と、各半導体レーザ14−1〜14−7の出力光をそれぞれ導波する複数の導波路15−1〜15−7からなる導波路15と、導波路15により導波された半導体レーザ14の出力光を合波して半導体光増幅器17へ出力する光結合器16と、半導体光増幅器17とを有する。
これらの光学素子14、15、16、17は、活性層5、波長制御層7及び導波路層6を光の伝搬路として構成されている。そして、図3を参照して、この光の伝搬路は、半導体基板1上に形成されたバッファ層2、回折格子層3及びスペーサ層4を介して配置されている。さらに、この光の伝搬路の上には、半導体光増幅器17の光出力側17bを除き、p型のクラッド層8が設けられている。なお、光出力側17bにクラッド層8が設けられないのは、クラッド層8と共に活性層5の上面をエッチングして除去した結果であり、製造工程によっては光出力側17bの活性層5上にクラッド層8が設けられていても差し支えない。
上述した活性層5、波長制御層7及び導波路層6からなる光の伝搬路上に、さらにp型クラッド層9及びコンタクト層10が設けられている。なお、コンタクト層10は、電極抵抗を小さくするために、4元コンタクト層10a及び3元コンタクト層10bを積層した2層の化合物半導体層から構成されている。
アレイを構成する半導体レーザ14−1〜14−7は、それぞれの波長可変範囲がずれたTDA−DFB半導体レーザからなる。半導体レーザ14−1〜14−7の発光領域(利得領域である)は、MQW構造の活性層5と印加電流(注入電流)により屈折率が変化する波長制御層7からなり、活性層5と波長制御層7とが光進行方向に沿って周期的に交互に配置されている。即ち、図2(a)及び図2(b)を参照して、活性層5と波長制御層7とが交互に置き換わるように配置されている。なお、活性層5の上下を挟むように、不図示のSCH層が設けられている。
半導体レーザ14−1〜14−7の下側の回折格子層3は縞状にパターニングされて回折格子3aを形成し、DFBレーザの回折格子を構成している。さらに、活性層5直上のコンタクト層10上に活性層5へ電流を流して励起するための活性層電極12が設けられる。また、波長制御層7直上のコンタクト層10上に波長制御層7へ電流を流して屈折率を変化させ、半導体レーザ14−1〜14−7の発振波長を制御するための波長制御電極13が設けられる。この半導体レーザ14−1〜14−7の一つを選択してその活性層電極12に駆動電流を印加することで、アレイの中の一つの半導体レーザを発振することができる。また、その波長を、波長制御電極13へ印加する電流により制御することができる。
再び図1、図3、図2(c)及び図(d)を参照して、導波路15−1〜15−7及び光結合器16を構成する導波路層6は、波長制御層7と同一の層からなり、波長制御層7と同時に堆積される。勿論、必要ならば導波路15−1〜15−7及び光結合器16を構成する導波路層6を、波長制御層7とは異なる層とし、各別に堆積することもできる。光結合器16は、スラブ導波路を用いた合波器であり、導波路15−1〜15−7から入力された光を合波して半導体光増幅器17の活性層5へ出力する。
半導体光増幅器17は、光入力側17aと光出力側17bとに2分される。光入力側17aの活性層5は半導体レーザ14−1〜14−7の活性層とSCH層を含めて同じである。光出力側17bの活性層5は半導体レーザ14−1〜14−7の活性層5とSCH層のうち、上部のSCH層及び活性層の上部をエッチングして除去した残りの活性層から形成されている。このエッチングにより、活性層5の上面に段差5aが形成される。さらに、半導体光増幅器17直上のコンタクト層10上面には、半導体光増幅器17を駆動するための電極11が形成される。なお、電極11を光入力側と光出力側とに分割して設け、それそれ独立して駆動電流を注入してもよい。このとき、コンタクト層10も同様に分割する。
上述した半導体レーザ14、導波路15及び半導体光増幅器17はメサストライプ状をなし、スラブ導波路状の光結合器16と共にその両側が埋込み層19により埋め込まれている。
上述した光半導体素子の半導体光増幅器17は、活性層からなる利得導波路18を有し、その活性層は光入力側17aで厚く光出力側17bで薄くされている。このため、光入力側17aの単位長当たりの増幅率は大きく、短い長さで光出力側17bの入力として十分な強度まで光入力側に入射された入力光を増幅することができる。他方、光出力側の飽和光出力は大きいから、大きな光出力まで増幅することができる。従って、本第1実施形態の光半導体素子に使用された半導体光増幅器17は、短い素子で大きな光出力を出力することができる。さらに、半導体レーザ14と半導体光増幅器17に用いられる活性層を、同時に堆積することができるので、製造工程が少なく製造が容易である。
次ぎに、上述した光半導体素子の半導体光増幅器17の増幅特性と飽和光出力とについて説明する。
図4は本発明の第1実施形態での活性層厚と飽和光出力比との関係を示す図である。図5は本発明の第1実施形態での活性層厚と増幅利得との関係を示す図である。飽和光出力比は、上述したMQW構造を有する活性層5の厚さが160nmのときの飽和光出力に対する比である。
本第1実施形態の活性層5は、厚さ5nmのウエル層を10層と厚さ10nmのバリア層を11層積層した厚さ160nmのInGaAsP歪みMQWからなり、そのフォトルミネッセンス波長は1.58μmである。なお、活性層5の上下面には、さらに厚さ10nmのInGaAsPからなるSCH層が設けられている。そして、活性層5の光閉じ込め率Γaが0.08程度になるように設計されている。
図4を参照して、活性層5の厚さが160nmの飽和光出力に対して、活性層5の厚さが薄くなると飽和光出力は大きくなる。他方、図5を参照して、活性層5の厚さが薄くなると活性層5の増幅利得は減少する。
本第1実施形態の半導体光増幅器17は、厚く増幅利得が大きな活性層5を有する光入力側17aで大きな増幅率を得て、一方、薄く飽和光出力が小さな活性層5を有する光出力側17bで大きな光出力を得る。これにより、短い素子長で、大きな増幅率と大きな光出力を有する半導体光増幅器17を実現する。
半導体光増幅器17の光入力側17aは、長さ(領域)が460μmであり、利得導波路18として厚さ160nmの活性層5を用いている。この活性層5の飽和光出力は13dBm、増幅利得は110cm-1である。従って、長さ460μmの光入力側17aは、入力された強度が−10dBmの光を、光入力側17aの飽和光出力である強度+13dBmまで増幅する。
半導体光増幅器17の光出力側17bは、長さ(領域長)が280μmであり、利得導波路18として厚さ80nmの活性層5を用いている。この活性層5の飽和光出力は+16dBm、増幅利得は25cm-1である。従って、長さ280μmの光出力側17bは、入力側17bから出力された強度が+13dBmの光を、光主出力側17bの飽和光出力である強度+16dBmまで増幅する。
従って、半導体光増幅器17は、740μmの素子長で、−10dBmの光入力を+16dBmの光出力まで増幅する。これを従来の光半導体素子のように飽和光出力が+16dBmの活性層のみで半導体光増幅器を構成すると、−10dBmの光入力を+16dBmの光出力まで増幅するためには、2400μmの素子長が必要である。このように、本第1実施形態の半導体光増幅器17では、必要な増幅率と必要な飽和光出力を従来の半導体光増幅器と比べて大幅に短い素子長で実現されている。なお、従来の光半導体素子において、飽和光出力が+16dBm未満の活性層で構成すると、短い素子長で必要な増幅率を達成できるが、必要な光出力+16dBmを得ることができない。
次ぎに、上述した第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法を説明する。
図6〜図7は本発明の第1実施形態製造工程断面図(その1)〜(その3)であり、第1実施形態に係る光半島体素子の製造工程を光進行方向に沿う断面で表している。
本発明の第1実施形態に係る光半導体素子の製造では、図6(a)を参照して、まず、n−InP基板1上に、MOCVD法を用いて、厚さ1μmのn−InP層からなるバッファ層2を堆積する。さらにMOCVD法を用いて、バッファ層2上に、厚さ0.07μmのn−InGaAsPからなる回折格子層3を堆積する。この回折格子層3のフォトルミネッセンス波長は1.2μmである。
次いで、半導体レーザ14が形成されるべき半導体レーザ形成領域214に位置する回折格子層3を、EB露光及びドライエッチングを用いて縞状にパターニングし、半導体レーザ形成領域214に約240nm周期の回折格子3aを形成した。
次いで、図6(b)を参照して、MOCVD法を用いて、回折格子3aを埋め込み基板1上全面に延在するスペーサ層4を堆積した。このスペーサ層は、n−InPからなり、回折格子層3上の厚さは0.1μmである。
次いで、MOCVD法を用いて、厚さ10nmのInGaAsP層からなるSCH層、活性層5、及び厚さ10nmのInGaAsP層からなるSCH層をこの順で堆積した。なお、簡明にするため、SCH層は図示していない。活性層5は、InGaAsP歪みMQWからなり、厚さ5nmのウエル層と厚さ10nmのバリア層が交互に積層され、最下層及び最上層がバリア層となっている。この活性層5は、ウエル層を10層、バリア層を11層、交互に積層することで形成され、フォトルミネッセンス波長が1.58μmであった。
次いで、MOCVD法を用いて、基板1上全面に、厚さ0.2μmのp−InP層からなるクラッド層8を堆積した。この活性層5の光閉じ込め率Γaは、以下の工程で説明するクラッド層8及び活性層5のパターニングの後、さらにクラッド層9及び埋込み層19を堆積した時点で0.08程度になる。
次いで、図7(c)を参照して、基板1上全面を覆うSiO2 膜を堆積し、このSiO2 膜をパターニングしてSiO2 マスク41を形成した。このSiO2 マスクは、半導体レーザ形成領域214内に活性層5を残す領域、及び、半導体光増幅器形成領域217を被覆し、他方、半導体レーザ形成領域214内の波長制御層7が形成される領域、導波路形成領域215及び光結合器形成領域216上に堆積されたクラッド層8の上面を表出する。
次いで、SiO2 マスク41をエッチングマスクとして、クラッド層8、図示しないSCH層、活性層5及び図示しないSCH層を順次エッチングしてパターニングする。
次いで、図7(d)を参照して、エッチングマスクとして使用したSiO2 マスク41を選択成長用のマスクとして用いたMOCVD法により、エッチングで除去した活性層5及びSCH層を埋め込むように厚さ180nmのInGaAsP層を堆積する。このInGaAsP層は、フォトルミネッセンス波長が1.4μmであり、半導体レーザ形成領域214では波長制御層7を構成し、導波路形成領域215及び光結合器形成領域216ではそれぞれ導波路15及び光結合器16を構成するスラブ導波路の導波路層6となる。この導波路層6の両端は、半導体レーザ形成領域214の活性層5及び半導体光増幅器形成領域217の活性層5とバットジョイントを形成する。
さらに続けて、SiO2 マスク41を選択成長用のマスクとして用いたMOCVD法により、厚さ0.2μmのp−InP層からなるクラッド層8を堆積する。このとき堆積堆積されたクラッド層8は、SiO2 マスクの下に被覆されて残るクラッド層8と一体となり、一層のクラッド層8を形成する。その結果、活性層5、波長制御層7及び導波路層6上全面がクラッド層8により被覆される。
次いで、図8(e)を参照して、SiO2 マスク41を除去した後、再び、半導体光増幅器17の光出力側形成領域217bに開口を有するレジストマスク42を形成する。そして、レジストマスク42をエッチングマスクとしてクラッド層8、図示しないS7H層及び活性層5の上層部分を順次エッチングして、活性層5の上層部分が除去された残りの厚さ80nmの下層部分を光出力側形成領域217bに残し、これを半導体光増幅器17の光出力側17bを構成する活性層5とする。この残りの下層部分からなる厚さ80nmの活性層5は、0.02程度の光閉じ込め率Γaを有する。なお、活性層5を含むエッチングは、例えばイオンエッチングにより行なうことができる。勿論、他のエッチング方法、例えばウエットエッチングにより行なっても差し支えない。
次いで、レジストマスク42を除去した後、図8(f)を参照して、MOCVD法を用いて基板1上全面に、厚さ1.5μmのp−InP層からなるクラッド層9を堆積する。さらに、MOCVD法を用いて、クラッド層9上に、厚さ0.15μmのp−InGaAsP層からなる4元コンタクト層10a、及び厚さ0.3μmのp−InGaAs層からなる3元コンタクト層10bを順次堆積し、4元コンタクト層10aと3元コンタクト層10bの積層からなるコンタクト層10を形成する。
次いで、図1及び図2を参照して、コンタクト層10上全面にSiO2 膜を堆積し、このSiO2 膜をパターニングして、パターニング用SiO2 マスクを形成する。このパターニング用SiO2 マスクは、半導体レーザ14−1〜14−7の活性層5及び波長制御層7の平面形状、導波路15−1〜15−7の平面形状、光結合器16のスラブ導波路の平面形状、及び半導体光増幅器17の活性層5(即ち、利得導波路)の平面形状を画定するパターン形状を有する。
次いで、パターニング用SiO2 マスクを用いて、コンタクト層10から約3μmの深さまでメサエッチングし、図1及び図2に示すように、半導体レーザ14、導波路15、半導体光増幅器17に含まれるメサストライプ構造、及び光結合器16に含まれるスラブ導波路構造を形成する。ここで、メサストライプ構造部分の幅は、1.5μmとした。
次いで、パターニング用SiO2 マスクをマスクとするMOCVD法を用いた選択成長により、メサストライプ構造を埋め込む半絶縁性InP層からなる埋込み層19を堆積する。
次いで、図3を参照して、半導体レーザ14の活性層5直上に活性層電極12を、波長制御層7直上に波長制御電極13を形成する。また、半導体光増幅器17の直上に電極111を形成する。さらに、基板1の下側にn側電極20を形成する。以上の工程を経て、第1実施形態に係る光半導体素子が製造される。
本第1実施形態に係る光半導体素子の製造では、活性層5を一度に同時に堆積するため良質の活性層5を容易に形成することができる。
図9は本発明の第2実施形態光半導体素子の平面図であり、光半導体素子を構成する半導体光増幅器の一部を表している。
図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る光半導体素子は、図1に示す半導体光増幅器17の光入力側17aと光出力側17bとの接合面が、水平面(活性層5の面)内で傾斜している。即ち、活性層5は光入力側17aで厚く光出力側17bで薄いため、活性層5の上面に段差5aが生ずる。
本第2実施形態では、この段差5a面が活性層5上面と活性層5の延在方位に対して斜めに交差するように形成する。なお、段差5a面は活性層5上面に対して垂直面であっても傾斜面であってもよい。この構造では、段差5a面が光進行方向に対して傾くので、段差5a面からの反射による干渉が小さく、安定した光増幅を実現することができる。
なお、かかる段差5aは、活性層5の上面をエッチングするために用いたレジストマスク42(図8(e)参照)の平面パターンのうち段差5aを画定する部分を、活性層5の延在方向に対して斜めにすることで形成することができる。
図10は本発明の第3実施形態光半導体素子の断面図であり、光半導体素子を構成する半導体光増幅器の一部を表している。
図10を参照して、本発明の第3実施形態に係る光半導体素子では、半導体光増幅器17の光入力側17aと光出力側17bとの接合面が、活性層5aの垂直面から傾けられている。従って、第2実施形態と同様に、安定した光増幅を実現することができる。
なお、かかる段差5a面は、図8(e)に示すレジストマスク42を用いた活性層5のエッチングにおいて、特定の結晶面を表出するエッチングにより形成することができる。
本発明を半導体レーザ及び半導体光増幅器を集積した光半導体素子に適用することで、製造が容易なかつ短素子長で高出力の光半導体素子を実現することができる。
本発明の第1実施形態光半導体素子の平面図 本発明の第1実施形態光半導体素子の部分断面図 本発明の第1実施形態光半導体素子の断面図 本発明の第1実施形態での活性層厚と飽和光出力比との関係を示す図 本発明の第1実施形態での活性層厚と増幅利得との関係を示す図 本発明の第1実施形態製造工程断面図(その1) 本発明の第1実施形態製造工程断面図(その2) 本発明の第1実施形態製造工程断面図(その3) 本発明の第2実施形態光半導体素子の平面図 本発明の第3実施形態光半導体素子の断面図 従来の光半導体素子の斜視図 従来の波長可変半導体レーザの断面図
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 回折格子層
3a 回折格子
4 スペーサ層
5 活性層
5a 段差
6 導波路層
7 波長制御層
8 クラッド層
9 上部クラッド層
10 コンタクト層
10a 4元クラッド層
10b 3元クラッド層
11、20 電極
12 活性層電極
13 波長制御電極
14、14−1〜14−8 半導体レーザ
15、15−1〜15−8 導波路
16 光結合器
17 半導体光増幅器
17a 光入射側
17b 光出力側
18 利得導波路
19 埋込み層
12A、30、33 駆動電流
13A、31A 位相制御電流
31 屈折率制御層
32 DBR制御電流
41 SiO2 マスク
42 レジストマスク
214 半導体レーザ形成領域
215 導波路形成領域
216 光結合器形成領域
217 半導体光増幅器形成領域
217a 光入力側形成領域
217b 光出力側形成領域

Claims (5)

  1. 基板上に形成された半導体レーザと半導体光増幅器とを集積した光半導体素子において、
    前記半導体光増幅器は
    光入力側では前記半導体レーザの活性層と組成および層構造が共通であって、同じ厚さの活性層を有し、
    光出力側では、前記光入力側の活性層の下部と組成および層構造が共通であって、前記光入力側の活性層より薄い厚さの活性層を有することを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記半導体光増幅器の光入力側の活性層上及び光出力側の活性層上に、それぞれ駆動電流注入用の電極を有することを特徴とする請求項1記載の光半導体素子。
  3. 前記半導体光増幅器を構成する活性層は、光入力側と光出力側との接続部分に形成される段差面が光進行方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載の光半導体素子。
  4. 基板上に半導体レーザと、半導体光増幅器と、前記半導体レーザの出力光を前記半導体光増幅器へ導波する経路の少なくとも一部を構成する導波路とを集積した光半導体素子の製造方法において、
    基板上に所定の厚さを有する活性層を堆積する工程と、
    前記導波路の形成領域上の前記所定の厚さを有する活性層をエッチングして除去する工程と、
    除去された前記所定の厚さを有する活性層を埋め込む導波路層を堆積する工程と、
    前記半導体光増幅器の光出力側の利得導波路を形成する領域上に位置する前記所定の厚さを有する活性層の上層部分をエッチングして除去し、光入力側が前記所定の厚さを有する活性層からなり、光出力側が前記所定の厚さより薄い活性層からなる前記半導体光増幅器の活性層を形成する工程と、
    次いで、前記半導体レーザを構成する前記所定の厚さを有する活性層、前記半導体光増幅器活性層及び前記導波路を構成する前記導波路層をメサストライプ状にパターニングする工程とを有することを特徴とする光半導体素子の製造方法。
  5. 前記半導体レーザは、前記所定の厚さを有する活性層の一部が位相制御層に置換された可変波長レーザからなり、
    前記導波路の形成領域上の前記所定の厚さを有する活性層をエッチングして除去する工程と同時に、前記位相制御層の形成領域上の前記所定の厚さを有する活性層をエッチングして除去する工程と、
    前記導波路層を堆積する工程と同時に、除去された前記位相制御層の形成領域上の前記所定の厚さを有する活性層を埋め込む前記導波路層と同じ層からなる前記位相制御層を堆積する工程と、
    続けて、前記所定の厚さを有する活性層、前記導波路層及び前記位相制御層上にクラッド層を堆積する工程とを有することを特徴とする請求項4記載の光半導体素子の製造方法。
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