JP4849074B2 - 内燃機関の回転速度算出装置、内燃機関の始動状態予測装置、内燃機関のフリクション定量化装置、及び内燃機関の自動停止制御装置 - Google Patents

内燃機関の回転速度算出装置、内燃機関の始動状態予測装置、内燃機関のフリクション定量化装置、及び内燃機関の自動停止制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動機によって出力軸に初期回転が付与される内燃機関について、その回転速度を算出する回転速度算出装置、並びにこれを搭載する内燃機関の始動状態予測装置、内燃機関のフリクション定量化装置、及び内燃機関の自動停止制御装置に関する。
例えば下記特許文献1には、内燃機関の出力軸(クランク軸)にスタータによって初期回転を付与する際のバッテリの端子電圧の変動に基づき、内燃機関の回転速度を算出するものも提案されている。ここでは、内燃機関の圧縮上死点近傍においては、クランク軸の回転を妨げる力が大きくなるため回転速度が低下し、ひいてはバッテリの放電電流が増大するために電圧が低下することに着目している。これによれば、電圧の変動周期を、「720°CA/(気筒数)」の角度変化に要する時間として、内燃機関の回転速度を算出することができる。
特開2007−83965号公報
ところで、バッテリの内部抵抗は、バッテリの残存容量(SOC)や、バッテリの劣化度合いに応じて大きく変動し、SOCが小さいほど、また劣化の度合いが大きいほど、大きくなる傾向にある。このため、クランキング時のバッテリの電流の変動量がSOCの大小やバッテリの劣化度合いにはさほど影響されないにもかかわらず、電圧の変動量は、これらSOCの大小やバッテリの劣化度合いに依存して大きく変化する。更に、一般に、SOCが小さくなる場合やバッテリが劣化する場合には、バッテリの端子電圧が低下するため、SOCが小さい場合やバッテリが劣化する場合には、変動量のみならず端子電圧の絶対値も大きく変動することとなる。
そしてこのようにSOCや劣化度合いに大きく依存するパラメータであるバッテリの端子電圧を用いる場合には、内燃機関の回転速度の算出精度も低下しやすい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動機によって出力軸に初期回転が付与される内燃機関について、その回転速度をより適切に算出することのできる回転速度算出装置、並びにこれを搭載する内燃機関の始動状態予測装置、内燃機関のフリクション定量化装置、及び内燃機関の自動停止制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これを流れる電流の検出値の急激な変化を緩和する緩和手段と、該緩和手段の出力としての前記電流値に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する手段と、前記電流値が急増した後、規定値以下に減少することで、前記緩和する処理を一旦リセットするリセット手段とを備えることを特徴とする。
内燃機関は、燃焼室を膨張させる場合と比較して圧縮させる場合には大きなトルクを要する。このため、電動機によって初期回転が付与される際、出力軸の回転速度は、燃焼室の膨張及び圧縮の周期に同期して増減する。一方、電動機は、回転に伴って誘起電圧が生じ、この誘起電圧は、電動機に流れる電流を低減させる。したがって、電動機によって内燃機関の出力軸に初期回転を付与する際には、電動機に流れる電流も周期的に増加減少する。上記発明では、この点に着目し、電動機に流れる電流値の周期的な増減に基づき回転速度を算出することができる。特に、電流値は、電動機に電力を供給する給電手段の電圧値と比較して、給電手段の残存容量等による変動が小さいため、こうした変動に起因する回転速度の算出精度の低下を招きにくい。このため、上記発明では、回転速度をより適切に算出することができる。
ところで、クランキング開始時には、通常、電動機が回転していないため、電動機には、給電手段の電圧と、給電手段及び電動機間の抵抗とに応じて定まる大きい電流が流れる。一方、緩和手段を備える場合、前記電動機を流れる電流についての現在までの複数の検出値に基づき現在の電流値を算出することとなる。ここで、クランキングの開始時から継続して緩和手段による処理を実行する場合、緩和手段によって変化の緩和された電流値にクランキング開始時の大電流が大きな影響を及ぼす。この点、上記発明では、リセット手段を備えることで、クランキング開始時の大電流の影響を好適に除去することができ、ひいては、回転角度の算出精度を高めることができる。
請求項記載の発明は、内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これに流れる電流値を入力とし、前記電流値の周期的な増減に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する回転速度算出装置と、前記電流値に基づき、前記電動機のトルクを算出するトルク算出手段と、前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関の始動可能性を予測する予測手段とを備えることを特徴とする。
電動機を流れる電流によって電動機のトルクを調節することができる。このため、電動機を流れる電流に基づき、電動機のトルクを算出することができる。一方、電動機のトルクが同一であったとしても、クランキングに伴う内燃機関の回転速度は、内燃機関のフリクション等に起因して様々な値を取り得る。このため、内燃機関のトルクとそのときの回転速度とによって、内燃機関のフリクション等、内燃機関の回転を妨げる状態を推定することができる。このため、これらによって内燃機関の始動可能性を予測することができる。特に、上記発明では、電動機のトルクを算出するために利用するパラメータである電流値に基づき回転速度を算出するために、同一の電気的な状態量によって、回転速度及びトルクの双方を算出することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記予測手段は、前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関の将来のクランキングに際しての回転速度を予測する手段を備え、該予測される回転速度と、前記内燃機関のクランキングに要求される規定回転速度との比較に基づき、前記内燃機関の始動成功の可能性を予測することを特徴とする。
上述したように、内燃機関のトルクとそのときの回転速度とによって、内燃機関のフリクション等、内燃機関の回転を妨げる状態を推定することができる。このため、これらトルクと回転速度とによって、将来のクランキングに際しての回転速度を予測することができる。このため、予測される回転速度に基づき始動可能性を適切に予測することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記予測手段は、前記算出される回転速度についての前記内燃機関の複数回のクランキングに際しての値及びその際のトルクに基づき、前記電動機のトルク及び回転速度の関係を示す曲線を定める手段と、前記電動機の給電手段の充電状態に基づき、前記電動機の回転速度及び前記電動機のトルクの関係を定める曲線を予測する手段と、これら2つの曲線の交点に基づき、前記内燃機関のクランキングに伴う回転速度を予測する手段とを備えることを特徴とする。
算出される回転速度についての内燃機関の複数回のクランキングに際しての値及びその際のトルクから、電動機のトルクと回転速度との関係を定めることができる。そして、この関係は、内燃機関のフリクション等、内燃機関の回転を妨げる状態と相関を有するものとなる。一方、電動機の給電手段の状態によっても、トルクと回転速度との関係が変化する。このため、上記2つの曲線の交点は、内燃機関の回転を妨げる状態と、給電手段の状態とに応じた回転速度を示すと考えられる。このため、上記発明では、クランキングに伴う回転速度を好適に予測することができる。
請求項6記載の発明は、内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これに流れる電流値を入力とし、前記電流値の周期的な増減に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する回転速度算出装置と、前記電流値に基づき、前記電動機のトルクを算出するトルク算出手段と、前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関のフリクションを定量化するフリクション定量化手段とを備えることを特徴とする。
電動機を流れる電流によって電動機のトルクを調節することができる。このため、電動機を流れる電流に基づき、電動機のトルクを算出することができる。一方、電動機のトルクが同一であったとしても、クランキングに伴う内燃機関の回転速度は、内燃機関のフリクション等に起因して様々な値を取り得る。このため、内燃機関のトルクとそのときの回転速度とによって、内燃機関のフリクション等、内燃機関の回転を妨げる状態を推定することができる。上記発明では、この点に着目し、算出されるトルクとそのときの回転速度とに基づき、内燃機関のフリクションを定量化することができる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の内燃機関のフリクション定量化装置と、前記内燃機関の自動停止条件が成立する場合、前記定量化されるフリクションに基づき、前記内燃機関を自動的に停止させるに際して前記内燃機関の回転角度を所定角度に固定させる制御を行う自動停止制御手段とを備えることを特徴とする。
内燃機関を自動的に停止させる際には、アクチュエータの操作が制限されるために、回転角度の制御にとって、アクチュエータの操作量の適合が非常に重要になる。ここで、操作量の適切な値は、内燃機関のフリクションに依存する。この点、上記発明では、フリクションに基づき回転角度を所定角度に固定する制御を行うために、アクチュエータの操作量を都度のフリクションに見合った適切な値に設定することができ、ひいては回転角度を所定角度に好適に制御することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる回転速度算出装置等をガソリン機関を動力発生装置とする車両に適用した第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。
内燃機関10は、ポート噴射式のガソリン機関である。また、内燃機関10は、車両の動力発生装置であり、その出力軸(クランク軸12)が駆動輪に機械的に接続されている。一方、発電装置20は、発電機としてのオルタネータ22と、オルタネータ22の出力を制御する制御回路としてのレギュレータ24とを備えて構成されている。ここで、オルタネータ22のロータは、内燃機関10のクランク軸12と機械的に連結されており、クランク軸12の回転力によって回転する。
発電装置20のバッテリ端子TBには、鉛蓄電池としてのバッテリ30が接続されている。そして、バッテリ30には、これと並列に、スイッチ42を介して電気負荷44が接続されている。更に、バッテリ30には、電気負荷として、内燃機関10のクランク軸12に初期回転を付与するスタータ40が接続されている。一方、バッテリ端子TB及びバッテリ30間の給電ラインと、発電装置20のイグニッション端子TIGとは、イグニッションスイッチ46を介して接続されている。
上記バッテリ30の電気負荷の1つとしての電子制御装置(エンジンECU50、電池ECU60)は、マイクロコンピュータを主体として構成されている。ここで、電池ECU60は、バッテリ30から放電される電流やバッテリ30へと充電される電流を検出する電流センサ52の検出値や、バッテリ30の温度を検出する温度センサ54の検出値、更にはバッテリ30の電圧を検出する電圧センサ56の検出値に基づき、バッテリ30の状態を監視する。特に、電池ECU60は、バッテリ30の都度の充放電電流の累積演算に基づき、バッテリ30の充電状態(SOC:State Of Charge)を算出する。ここで、SOCは、バッテリ30の放電能力を定量化した物理量である。詳しくは、バッテリ30の満充電に対する現在の充電量の割合を定量化したものである。SOCは、通常「5時間率容量」や、「10時間率容量」等によって定量化される。バッテリ30は、その端子が開放されているときの電圧である開放端電圧が、SOCに依存することが知られている。詳しくは、SOCが大きいほど、開放端電圧が高くなる。具体的には例えば、SOCが「100%」のときの開放端電圧は、「12.8V」であり、「0%」のときの開放端電圧は、「11.8V」である。
一方、エンジンECU50は、内燃機関10や、発電装置20を制御対象とする。特に、エンジンECU50では、SOCについての電池ECU60から出力される情報に基づき、発電装置20のバッテリ端子TBに印加される電圧(発電装置20の出力電圧)を制御する。詳しくは、エンジンECU50は、発電装置20の指令端子TRに、出力電圧の指令値(指令電圧)を出力する。これにより、レギュレータ24では、出力電圧を指令電圧に制御する。また、エンジンECU50は、発電装置20のモニタ端子TFを介して、発電装置20の発電能力を示す発電状態信号を取り込む。ここで、発電能力とは、レギュレータ24内のスイッチング素子のオン・オフの時比率(詳しくは、オン・オフ周期に対するオン時間の比:Duty)によって定量化される。この出力電圧の制御は、SOCを許容範囲内としつつも、発電装置20による発電による内燃機関10の燃料消費量の増量量を極力低減するように行われる。
更に、エンジンECU50は、車両の停止時において、内燃機関10のアイドル回転速度制御を停止し内燃機関10を自動的に停止させるいわゆるアイドルストップ制御(自動停止処理)や、アイドルストップ制御から内燃機関10を自動的に始動させる自動始動処理を行う。ここで、自動始動処理は、スタータ40を起動させることで内燃機関10のクランク軸12に初期回転を付与した後、燃焼制御を行うことで実行される。
ところで、内燃機関10の始動を適切に行ううえでは、上記スタータ40によってクランク軸12に初期回転を付与するクランキングに際してのクランク軸12の回転速度に下限値がある。このため、通常、スタータ40の生成するトルクが、クランク軸12の回転速度を下限値以上とするうえで十分となるように設計がなされている。ただし、内燃機関10のピストンの往復動作に伴う抵抗等、クランク軸12の回転を妨げる力(フリクション)は、経年変化等によって変化し得る。そして、フリクションが上記設計に際して想定外な値に変化する場合には、クランキング時の回転速度が上記下限値を下回る事態を生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、毎回のクランキング時においてスタータ40に流れる電流に基づき、スタータ40のトルク及び回転速度を算出し、これに基づきフリクションを把握することで、クランキング時の回転速度が下限値を下回るか否かを予測する。以下、これについて詳述する。ここでは、まず、電流に基づくスタータ40の回転速度の算出処理を説明した後、上記予測にかかる処理について説明する。
スタータ40は、回転に伴い誘起電圧を生じる。そして、この誘起電圧は、スタータ40を流れる電流を減少させるものである。したがって、スタータ40の起動直後においては、スタータ40が回転しておらず誘起電圧が生じていないため、スタータ40には、バッテリ30及びスタータ40間の抵抗とバッテリ30の電圧とに応じた大電流が流れる。そして、この電流は、スタータ40の回転開始に伴い誘起電圧が生じることで減少する。これにより、内燃機関10における燃料の燃焼制御が開始されるまでの間は、スタータ40のトルクと内燃機関10のクランク軸12に加わる負荷トルクとに応じて、スタータ40及びクランク軸12が回転するようになる。ここで、負荷トルクは、内燃機関10の燃焼室が膨張する際と圧縮される際とで相違する。このため、スタータ40及びクランク軸12の回転速度も、燃焼室の膨張及び圧縮に起因して周期的に上昇及び下降を繰り返す。そして、この回転変動は、スタータ40を流れる電流の周期的な変化を引き起こす。したがって、電流の周期的な変化に基づき、クランキング時の内燃機関10の回転速度を算出することができる。
ここで、本実施形態では、スタータ40を流れる電流を検出する専用のセンサを備えない関係上、スタータ40を流れる電流を、バッテリ30の放電電流にて代用する。図2(a)に、クランキング時のバッテリ30の放電電流の推移を模式的に示す。この図では、バッテリ30が充電される側において電流を正と定義しているため、バッテリ30の電流が小さいほど(バッテリ30の充電電流が負でその絶対値が大きいほど)、スタータ40に流れる電流が大きいことを意味している。図示されるように、バッテリ30の放電電流が一旦大きく増大した後、減少し、その後、周期的な増減を繰り返す。このため、放電電流の極大値間の時間間隔や、極小値間の時間間隔に基づき、スタータ40の回転速度を算出することができ、ひいては、クランク軸12の回転速度を算出することができる。
図2(a)では、バッテリ30の充電電流の極小値(放電電流の極大値)間の時間間隔T1,T2,T3を示している。これら各時間間隔におけるスタータ40の回転速度はそれぞれ、「720/{(気筒数)・T1}」、「720/{(気筒数)・T2}」、「720/{(気筒数)・T3}」となる。このため、スタータ40とクランク軸12の回転速度比が「1」なら、クランク軸12の回転速度もこれと等しくなり、また、回転速度比が「1」でない場合には、回転速度比を乗じた速度がクランク軸12の回転速度となる。
ところで、実際の電流の挙動は、図2(b)のようになる。すなわち、実際の電流の極大値や極小値には、内燃機関10の燃焼室の膨張及び圧縮の周期に起因したもののみならず、これに起因しないノイズ成分によるものが多く含まれる。このため、電流を検出する検出手段の検出値を直接用いたのでは、上記極大値間の間隔や極小値間の間隔に基づく回転速度の算出が困難となる。これに対し、図2(c)に示すように、検出値の急激な変化を緩和する処理(なまし処理)を施すことで、この処理の施された電流の極大値及び極小値と、内燃機関10の燃焼室の膨張及び圧縮の周期との1対1の対応付けが可能となる。このため、本実施形態では、電流センサ52の検出値になまし処理を施し、この処理後の値を用いて極大値(極小値)を特定する。図2(c)では、今回のサンプリング値に「1/6」の重み係数を乗算して且つ、前回の電流値に「5/6」の重み係数を乗算してこれらを加算する加重平均処理であるいわゆる「1/6なまし処理」をした場合を例示している。図示されるように、この場合、ノイズ成分を好適に除去することができ、電流の極大値や極小値を、内燃機関10の燃焼室の膨張及び圧縮の周期と適切に対応付けることができる。
なまし処理を行う場合、今回の値は、現在及びそれ以前のサンプリング値に基づき算出される。このため、スタータ40の起動開始に同期してなまし処理を開始する場合には、スタータ40の回転開始前の大電流の影響がなまし処理後の電流値に長期にわたって影響を及ぼすおそれがある。そして、この場合には、極大値や極小値となる真のタイミングに対して、なまし処理後の値に基づくタイミングがずれたものとなり、ひいては回転速度の算出精度が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、スタータ40の起動に伴い大電流が流れてこれが減少するタイミングにおいて、なまし処理を一旦リセットする。これにより、スタータ40が停止しているために流れる大電流の影響を好適に除去する。
図3に、なまし処理のリセット処理の効果を示す。図に示す例では、バッテリ30の充電電流が「−300A」となることでリセット処理を施した場合を実線にて、リセット処理を施さない場合を1点鎖線にてそれぞれ示している。図示されるように、リセット処理を施さない場合には、スタータ40の起動直後の大電流の影響により、バッテリ30の充電電流の極大点のタイミングがリセット処理を施した場合と比較して遅れている。
リセット処理を施す場合には、電流に基づきクランキング時の回転速度を算出することが特に有効である。これに対し、上記特許文献1に見られるように、バッテリ30の電圧値の変動に基づき回転速度を算出する場合には、リセット処理を施すことが困難となる。図4(a)に、SOCが「100%」、「80%」、「70%」である場合のクランキングに伴う電流波形を示し、図4(b)に、同様の場合についての電圧波形を示す。図示されるように、電流値は、SOCの変動の影響をあまり受けないため、リセット処理を行うスレッシュを簡易に定めることができる。これに対し、電圧値は、SOCの変動を大きく受けるため、スレッシュを固定値として定めることができない。
上記考察に基づき、本実施形態では、電流センサ52の検出値になまし処理を施して且つ、このなまし処理の出力値が所定値となることでリセット処理を施す。次に、図5を用いて、これらなまし処理及びリセット処理として最適な処理について考察する。図5(a)において、破線は、電流センサ52の検出値そのものを示し、1点鎖線は、「1/2なまし処理」後の値を示し、実線は、「1/8なまし処理」後の値を示し、2点鎖線は、「1/16なまし処理」後の値を示す。図示されるように、検出値の変化の緩和の度合いが過度に小さい場合(1/2なまし処理の場合)には、ノイズを十分に除去することができない。これに対し、緩和の度合いが過度に大きい場合(1/16なまし処理の場合)には、電流の挙動が内燃機関10の燃焼室の膨張及び圧縮の周期を適切に反映しなくなるおそれがある。こうした点を踏まえ、なまし処理における重み付け係数は、予めスタータ40や内燃機関10の仕様等に基づき適合しておく。
一方、図5(b)には、リセットのスレッシュを様々に設定した際のなまし処理の出力値の挙動を示している。詳しくは、破線にて「−200A」とした場合を示し、1点鎖線にて「−300A」とした場合を示し、実線にて「−400A」とした場合を示し、2点鎖線にて「−500A」とした場合を示す。図示されるように、リセットのスレッシュを、「−200A〜−500A」の範囲で変化させても極大値や極小値の算出には影響を及ぼさない。このため、クランキング時のバッテリ30の充電電流の極小値として取り得ない小さい値(放電電流の極大値として取り得ない大きい値)にするという条件下、ある程度自由度を有してリセットのスレッシュを設定することができる。
図6に、上記なまし処理及びリセット処理を利用したクランキング時のクランク軸12の回転速度の算出処理の手順を示す。この処理は、電池ECU60によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理においては、まずステップS10において、クランキング時であるか否かを判断する。この処理は、ユーザがスタータスイッチをオンとしたか否かを判断する処理とすればよい。そしてクランキング時であると判断される場合、ステップS12において、クランキング時の回転速度の算出が完了した旨を示す回転速度算出完了フラグが未だオフであるか否かを判断する。そして、オフであると判断される場合には、回転速度を算出すべく、ステップS14において、スタータ40を流れる電流をサンプリングする。詳しくは、電流センサ52の検出値をサンプリングする。続くステップS16においては、今回のサンプリング値に基づき、「1/8なまし処理」によって今回の電流値を算出する。続くステップS18においては、リセット処理がなされた旨を示すリセットフラグがオンであるか否かを判断する。
ステップS18においてリセットフラグがオフであると判断される場合、未だリセット処理がなされていないことから、リセット処理を行うタイミングを監視すべくステップS20に移行する。ステップS20においては、なまし処理後の電流値(バッテリ30の充電電流値)が閾値電流Ith以上であるか否かを判断する。この処理は、リセット処理を行うタイミングであるか否かを判断するためのものである。そして、閾値電流Ith以上であると判断される場合、ステップS22においてリセット処理を行うとともに、リセットフラグをオンとする。
一方、上記ステップS18においてリセットフラグがオン状態であると判断される場合には、ステップS24において、なまし処理の出力値の極大点か極小点が規定数以上であるか否かを判断する。この処理は、回転速度を算出するのに適切な数の極大点(極小点)が現れたか否かを判断するものである。ここで、規定数は、「2」以上の数とする。そして、規定数以上と判断される場合には、ステップS26において、電流値の極大点間の間隔(極小点間の間隔)に基づき、回転速度を算出する。ここで、極大点(極小点)の数が「2」である場合には、「720/{(気筒数)・(時間間隔)}」にて回転速度を算出すればよい。また、規定数が「3」以上である場合には、各間隔から算出される回転速度の平均値を最終的な回転速度として算出すればよい。そして、回転速度の算出が完了すると、ステップS28において、回転速度算出完了フラグをオンとして且つリセットフラグをオフとする。
なお、上記ステップS10、S12、S20、S24において否定判断される場合や、ステップS22,S28の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図7に、上記回転速度の算出に基づきなされる内燃機関10の将来の始動可能性の予測に関する処理の手順を示す。この処理は、電池ECU60によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、クランキング時における電流の検出値に基づき、スタータ40のトルクと、そのときのクランク軸12の回転速度とを算出する。ここで、クランク軸12の回転速度の算出に関する処理は、先の図6に示したものである。一方、トルクの算出は、図8に示すマップを用いて行う。図8に示すマップは、スタータ40を流れる電流及びスタータ40の温度とスタータ40のトルクとの関係を示すものである。ここで、本実施形態では、スタータ40の温度を検出する専用の検出手段を備えないため、バッテリ30の温度を検出する温度センサ54の検出値にて代用する。なお、上記マップを作成する際には、スタータ40の電流とトルクとの関係を定める代わりに、バッテリ30の放電電流とトルクとの関係を定めるようにすることが望ましい。これにより、クランキング時のバッテリ30の放電電流とスタータ40を流れる電流とのずれを考慮してマップを作成することができる。
上記ステップS30の処理が完了する場合、先の図7に示すステップS32において、上記ステップS30にて算出された回転速度及びトルクの算出値のうちの、同一温度領域における算出値の数が規定数以上となるか否かを判断する。この処理は、回転速度とトルクとの関係を定める曲線として内燃機関10のフリクションを定量化するのに十分な算出値があるか否かを判断するためのものである。ここで、同一温度領域にある算出値の数を問題とするのは、内燃機関10のフリクションが温度に応じて変化するためのである。なお、ここでは、バッテリ30の温度を検出する温度センサ54の検出値によって内燃機関10の温度を代用すればよい。これは、内燃機関10の燃焼制御がなされていない場合には、バッテリ30の温度と内燃機関10の温度とは略等しいと考えられることを根拠としている。
上記ステップS32において規定数以上であると判断される場合、ステップS34において、クランキング時の回転速度とトルクとの関係を示す曲線であるフリクションカーブを作成する。ここでは、上記ステップS30において算出される回転速度及びトルクの算出値群のうち同一温度領域にあるものを用いて、例えば、回転速度及びトルクの一方を説明変数、他方を目的変数とする単回帰式を作成する。図9に、こうして作成されるフリクションカーブを例示する。
続くステップS38においては、SOCに基づき、スタータ40のトルクと内燃機関10の回転速度との関係を示すT−Nカーブを作成する。図10に、T−Nカーブを例示する。T−Nカーブは、スタータ40及びバッテリ30間のループ回路内の起電力及び抵抗による電圧降下から回転速度及びトルクの関係を定めるものであり、図11に示すモデルに基づき算出される。図11においては、バッテリ30の開放端電圧V0、スタータ40の誘起電圧Vm、バッテリ30の内部抵抗Rb,スタータ40の内部抵抗Rs、バッテリ30及びスタータ40間の配線抵抗Rvとしている。このモデルによれば、スタータ40に流れる電流Iを用いて以下の関係が成立する。
V0=I・(Rb+Rv+Rs)+Vm …(c1)
上記の式(c1)において、スタータ40のフィールド磁界の磁束密度B、磁界を横切る長さL、及び回転速度Nを用いて「Vm=BLN」が成り立つことから、以下の式(c2)が導ける。
V0=I・(Rb+Rv+Rs)+B・L・N …(c2)
一方、スタータ40のトルクは、下記の式(c3)にて表現できる。
T=B・L・I …(c3)
上記の式(c2)及び(c3)から電流Iを消去することで、下記の式(c4)が導ける。
T=(V0−B・L・N)B・L/(Rb+Rv+Rs)
=(V0−B・L・N)B・L/R …(c4)
上記の式(c4)がT−Nカーブであり、抵抗値Rと開放端電圧V0とを求めることで、T−Nカーブを予測することができる。ここで、配線抵抗Rvと内部抵抗Rsとについては、温度特性を考慮して、図12(a)に示す温度と抵抗Rv+Rsとの関係を示すマップに基づき、これら2つの抵抗値の和を算出する。一方、バッテリ30の内部抵抗Rbについては、温度依存性のみならずSOC依存性を考慮して、図12(b)に示すSOC及び温度と内部抵抗Rbとの関係を定めるマップを用いて内部抵抗Rbを算出する。更に、開放端電圧V0は、バッテリ30の分極電圧Vp、バッテリ30の端子電圧Vbを用いて「V0=Vb−Rb・I−Vp」と表現できることに鑑み、分極電圧Vpを図13に示すマップを用いて算出することで算出する。図13には、SOC及び温度と分極電圧Vpとの関係を定めるマップを示している。
こうしてT−Nカーブを予測すると、先の図7に示すステップS38において、上記ステップS34において作成されたフリクションカーブとステップS36にて予測されたT−Nカーブとの交点を算出する。この交点は、現時点で内燃機関10を始動させたとした場合のクランキング時の回転速度の予測値となる。すなわち、上記フリクションカーブが現在の内燃機関10のフリクションからクランキング時の回転速度とトルクとの間に想定される関係を示す一方、T―Nカーブがバッテリ30の現在の状態に基づき回転速度とトルクとの間に想定される関係を示すため、これらの交点は、現時点でのクランキング時の回転速度として想定される値となる。なお、上記フリクションカーブとしては、現在の温度を含む温度領域のものを用いる。
続くステップS40においては、上記交点の回転速度が下限速度Nmin以上であるか否かを判断する。ここで、下限速度Nminは、内燃機関10の始動性を良好に保つことのできる速度の下限値に基づき設定されるものである。そして、下限速度Nmin以上であると判断される場合には、ステップS42において、始動可能であると判断する。一方、下限速度Nmin未満であると判断される場合には、ステップS44において、始動不可能であると判断する。なお、始動不可能と判断される場合には、先の図1に示す表示器62を介してユーザにその旨を通知する。
なお、上記ステップS32において否定判断される場合や、ステップS42,S44の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)電流センサ52の検出値の周期的な増減に基づき、内燃機関10のクランキング時の回転速度を算出した。これにより、電圧の周期的な変動を利用する場合と比較して、SOCの変動による影響を受けにくいため、回転速度をより適切に算出することができる。
(2)回転速度の算出に先立ち、電流センサ52の検出値になまし処理を施して且つ、このなまし処理の出力値が規定値となることで、なまし処理を一旦リセットした。これにより、スタータ起動直後の大電流の影響を好適に除去することができ、ひいては、回転角度の算出精度を高めることができる。
(3)電流センサ52の検出値に基づき算出されるトルクとそのときの回転速度に基づき、内燃機関のフリクション等、内燃機関10の回転を妨げる状態を把握することで、内燃機関10の始動可能性を予測した。これにより、内燃機関10の始動可能性を適切に予測することができる。特に、スタータ40のトルクを算出するために利用するパラメータである電流値に基づき回転速度を算出するために、同一の電気的な状態量によって、回転速度及びトルクの双方を算出することができる。更に、これら処理を、電池ECU60単体で行うことができるため、予測にかかる処理を簡易且つ適切に行うことができる。
(4)フリクションカーブとT−Nカーブとの交点に基づき、内燃機関10のクランキングに伴う回転速度を予測し、この速度と下限速度Nminとの比較に基づき、内燃機関10の始動成功の可能性を予測した。これにより、クランキングに伴う回転速度を好適に予測することができ、ひいては、始動可能性を適切に予測することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、スタータ40を用いることなく内燃機関10の燃焼制御によって、内燃機関10の自動始動制御を行う。この場合には、内燃機関10の自動停止制御に際してのクランク軸12の最終的な回転角度(停止位置)を目標値に高精度に制御することが望まれる。しかし、停止制御時には、スロットルバルブや燃料噴射弁等のアクチュエータの操作が制限され、また、クランク軸12に負荷トルクを付与する発電装置20の発電量も制限される。このため、クランク軸12の回転を制御する上記各種アクチュエータ(発電装置20を含む)の操作量を高精度に適合することが要求される。この適合は、内燃機関10のフリクションにも依存する。しかし、内燃機関10の経年変化等により、適合時のフリクションと現在のフリクションとが相違する場合には、操作量の適合値が適切なものとならないおそれがある。
そこで本実施形態では、内燃機関10のフリクションを定量化し、これに基づき、内燃機関10の自動停止制御を行う。以下、これについて詳述する。
図14に、内燃機関10のフリクションの定量化にかかる処理の手順を示す。この処理は、電池ECU60によって例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、図14において、先の図7に示した処理と同一の処理については、便宜上同一の符号を付している。
この一連の処理では、先の図7同様、ステップS34の処理が完了すると、ステップS50において、フリクション定量値FEを算出する。ここでは、ステップS32において作成されるフリクションカーブにおいて回転速度Nが規定速度Xとなる点におけるトルク値をフリクション定量値FEとする。こうして定量化されたフリクション定量値FEは、その値が大きいほど、内燃機関10のフリクションが大きいことを意味する。これは、内燃機関10のフリクションが大きいほど、同一の回転速度とするために要求されるスタータ40のトルクが大きくなることによる。なお、ステップS50の処理が完了する場合や、ステップS32において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図15に、上記フリクション定量値FEに基づく内燃機関10の自動停止制御の処理手順を示す。この処理は、エンジンECU50によって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS60において、内燃機関10の自動停止条件成立時であるか否かを判断する。この条件は、周知のアイドルストップ実行条件に基づき設定すればよい。そして、自動停止条件が成立すると判断される場合、ステップS62において、電池ECU60の算出するフリクション定量値FEを取得する。続くステップS64においては、フリクション定量値FEに基づき内燃機関10の自動停止制御を行う。ここでは、クランク軸12の最終的な回転角度(最終的な停止位置)を目標値に制御すべく、スロットルバルブや燃料噴射弁、発電装置20等のクランク軸12の回転を制御するアクチュエータを操作するに際し、その操作量をフリクション定量値FEに応じて設定する。ここで、クランク軸12(又はピストン)の最終的な停止位置の制御の詳細については、例えば特開2005−315202号公報に記載されたものとすればよい。
なお、上記ステップS64の処理が完了する場合や、ステップS60において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(5)クランキング時の電流値に基づき、スタータ40のトルクと、内燃機関10の回転速度とを算出し、これらに基づき内燃機関10のフリクションをフリクション定量値FEとして定量化した。これにより、内燃機関10のフリクションを好適に定量化することができる。
(6)フリクション定量値FEに基づき、内燃機関10を自動的に停止させる制御を行った。これにより、内燃機関10のフリクションの変化にかかわらず、自動停止制御を好適に行うことができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、フリクション定量値FEを用いて、内燃機関10のフリクションが増大していると判断される場合に、ユーザにその旨通知する処理を行う。
図16に本実施形態にかかるフリクション増大通知に関する処理手順を示す。この処理は、電池ECU60によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS70において、フリクション定量値FEが閾値Fmax以上であるか否かを判断する。ここで、閾値Fmaxは、内燃機関10の円滑な運転を行うことのできるフリクションの最大値に応じて設定されている。そして、閾値Fmax以上であると判断される場合、フリクションの増大に起因して内燃機関10の円滑な運転が妨げられるおそれがあるとして、ステップS72に移行する。この判断は、フリクション定量値FEが、内燃機関10のフリクションが大きいほど大きい値となることを根拠としている。
ステップS72においては、先の図1に示した表示器62を通じて、ユーザにフリクションが増大した旨を通知する。具体的には、フリクションの増大が内燃機関10の潤滑油(エンジンオイル)の劣化によるケースが多いことに鑑みれば、エンジンオイルの交換を奨励する通知としてもよい。
なお、上記ステップS72の処理が完了する場合や、ステップS70において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)の効果や、先の第2の実施形態の上記(5)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)フリクション定量値FEを利用することで、ユーザに内燃機関10のフリクションの増大を通知することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・クランキング時における内燃機関10の回転速度を算出する手法としては、先の図6にて例示したものに限らない。例えば、極大点間の間隔と、極小点間の間隔との双方から回転速度を算出してもよい。
・極大点や極小点を特定するに先立ち電流値の変化を緩和する緩和手段としては、上記「1/8なまし処理」を行うものに限らず、加重平均処理の重み係数は、内燃機関10やスタータ40の仕様等に応じて適宜変更してよい。また、緩和手段としては、加重平均処理を行うものに限らず、例えば移動平均処理を行うものであってもよい。また、ディジタルフィルタ処理を行うものにも限らず、例えばRCフィルタ等であってもよい。この際、スタータ40を流れる電流の現在までの複数の検出値に基づき現在の電流値を算出するものであるなら、回転速度を高精度に算出する観点から電流値に基づきリセット処理を行うことが望ましい。このため、電流値に基づき回転速度を算出することが特に有効である。
・上記各実施形態では、クランキング時における電流の検出値及び温度に基づき、スタータ40のトルクを推定したが、電流の検出値のみによっても簡易的にトルクを推定することはできる。
・先の図7では、T−Nカーブを算出するためにバッテリ30の開放端電圧V0を推定するに際し、クランキング時のバッテリ30の内部抵抗Rbを用いたが、これに限らず、開放端電圧V0推定時の内部抵抗Rbを用いてもよい。また、SOC等と開放端電圧V0とを関係付けるマップを予め作成しておいて、これを利用するようにしてもよい。
・内燃機関10の始動成功の可能性を予測する予測手段としては、上記T−Nカーブとフリクションカーブとの交点に基づくものに限らない。例えば、T−Nカーブによって所定のトルク値に応じた回転速度を予測し、これを規定回転速度(下限速度Nmin)と比較するに際し、所定のトルク値を、フリクション定量値FEに応じて可変設定するようにしてもよい。更に、フリクション定量値FEから内燃機関10のフリクションが規定値以上であるか否かに基づき、始動が不可能であるか否かを予測するようにしてもよい。
・上記第2の実施形態では、回転速度Nが規定速度Xとなる際のフリクションカーブによるトルク値によって、フリクションを定量化したがこれに限らない。例えば、トルクが規定トルクとなる際のフリクションカーブによる回転速度の値によって、フリクションを定量化してもよい。また、フリクションカーブを作成することなく、回転速度及びトルクとフリクションとを関係付けるマップを予め作成しておくことで、これを利用するようにしてもよい。
・上記実施形態では、スタータ40に流れる電流を、バッテリ30の放電電流にて代用したがこれに限らず、スタータ40の電流を検出する専用の検出手段の検出結果としてもよい。
・スタータ40に流れる電流の検出値の変化を緩和手段にて緩和処理するに際し、リセット処理を行わなくても、クランキングに際しての回転速度を算出することはできる。
・内燃機関10の出力軸に初期回転を付与する電動機としては、スタータ40に限らない。例えば、内燃機関10の自動停止再始動装置を搭載するものにあっては、スタータ40とは別に再始動時に出力軸に初期回転を付与して且つ回生制御をも行うモータジェネレータを搭載するものがある。この場合、内燃機関10の出力軸に初期回転を付与する電動機を、このモータジェネレータとして、再始動時にこれに流れる電流に基づき内燃機関10の回転速度を算出してもよい。
・バッテリ30としては、鉛電池に限らず、例えばニッケル水素電池であってもよい。
・内燃機関としては、ポート噴射式の火花点火式内燃機関に限らず、例えば筒内噴射式の火花点火式内燃機関であってもよい。更に、ディーゼル機関等、圧縮着火式内燃機関であってもよい。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる内燃機関の回転速度の算出手法を説明するためのタイムチャート。 同実施形態にかかる内燃機関の回転速度の算出手法を説明するためのタイムチャート。 電流に基づく回転速度の算出と電圧に基づく回転速度の算出を比較するためのタイムチャート。 上記実施形態にかかる内燃機関の回転速度の算出手法を説明するためのタイムチャート。 同実施形態にかかる回転速度の算出処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる内燃機関の始動可否予測の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるスタータのトルクの推定手法を示す図。 同実施形態にかかるフリクションカーブの算出手法を示す図。 同実施形態にかかるクランキング時の回転速度の予測手法を示す図。 バッテリ及びスタータ間の閉ループ回路の等価回路図。 上記実施形態にかかる各種抵抗値の推定手法を示す図。 同実施形態にかかる分極電圧の推定手法を示す図。 第2の実施形態にかかるフリクションの定量化の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる内燃機関の自動停止の処理手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるフリクションの増大の有無の判断処理の手順を示す流れ図。
符号の説明
10…内燃機関、20…発電装置、30…バッテリ(給電手段の一実施形態)、40…スタータ(電動機の一実施形態)、52…電流センサ、56…電圧センサ、60…電池ECU(内燃機関の回転速度算出装置の一実施形態)。

Claims (7)

  1. 内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これを流れる電流の検出値の急激な変化を緩和する緩和手段と、
    該緩和手段の出力としての前記電流値に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する手段と、
    前記電流値が急増した後、規定値以下に減少することで、前記緩和する処理を一旦リセットするリセット手段とを備えることを特徴とする内燃機関の回転速度算出装置。
  2. 内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これに流れる電流値を入力とし、前記電流値の周期的な増減に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する回転速度算出装置と、
    前記電流値に基づき、前記電動機のトルクを算出するトルク算出手段と、
    前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関の始動可能性を予測する予測手段とを備えることを特徴とする内燃機関の始動状態予測装置。
  3. 前記予測手段は、前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関の将来のクランキングに際しての回転速度を予測する手段を備え、該予測される回転速度と、前記内燃機関のクランキングに要求される規定回転速度との比較に基づき、前記内燃機関の始動成功の可能性を予測することを特徴とする請求項記載の内燃機関の始動状態予測装置。
  4. 前記予測手段は、前記算出される回転速度についての前記内燃機関の複数回のクランキングに際しての値及びその際のトルクに基づき、前記電動機のトルク及び回転速度の関係を示す曲線を定める手段と、前記電動機の給電手段の充電状態に基づき、前記電動機の回転速度及び前記電動機のトルクの関係を定める曲線を予測する手段と、これら2つの曲線の交点に基づき、前記内燃機関のクランキングに伴う回転速度を予測する手段とを備えることを特徴とする請求項記載の内燃機関の始動状態予測装置。
  5. 前記回転速度算出装置は、
    前記電動機を流れる電流の検出値の急激な変化を緩和する緩和手段と、
    該緩和手段の出力としての前記電流値に基づき、前記回転速度を算出する手段と、
    前記電流値が急増した後、規定値以下に減少することで、前記緩和する処理を一旦リセットするリセット手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の始動状態予測装置
  6. 内燃機関の出力軸に初期回転を付与する電動機について、これに流れる電流値を入力とし、前記電流値の周期的な増減に基づき、前記内燃機関のクランキング時の回転速度を算出する回転速度算出装置と、
    前記電流値に基づき、前記電動機のトルクを算出するトルク算出手段と、
    前記算出されるトルク及び前記算出される回転速度に基づき、前記内燃機関のフリクションを定量化するフリクション定量化手段とを備えることを特徴とする内燃機関のフリクション定量化装置。
  7. 請求項6記載の内燃機関のフリクション定量化装置と、
    前記内燃機関の自動停止条件が成立する場合、前記定量化されるフリクションに基づき、前記内燃機関を自動的に停止させるに際して前記内燃機関の回転角度を所定角度に固定させる制御を行う自動停止制御手段とを備えることを特徴とする内燃機関の自動停止制御装置。
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