JP4846592B2 - M3ムスカリン性アセチルコリン受容体アンタゴニスト - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、8−アゾニアビシクロ[3,2,1]オクタンの新規な誘導体、医薬組成物、その製法、およびMムスカリン性アセチルコリン受容体媒介性疾患の治療におけるその使用に関する。
発明の背景
末梢および中枢神経系におけるコリン作動性ニューロンから放出されるアセチルコリンは、2つの主要なクラスのアセチルコリン受容体−ニコチンおよびムスカリン性アセチルコリン受容体との相互作用によって、多くの異なる生物学的プロセスに影響を及ぼす。ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChRs)は、7回膜貫通ドメインを有するG−タンパク質結合型受容体のスーパーファミリーに属する。M−Mと呼ばれるmAChRsの5つのサブタイプが存在し、各々が別個の遺伝子の産物である。これら5つのサブタイプの各々は、独特の薬理学的特性を示す。ムスカリン性アセチルコリン受容体は、脊椎動物の器官に幅広く分布しており、ここに、これらの受容体は、生命維持機能の多くの媒介となっている。ムスカリン性受容体は、阻害性および興奮性作用の両方の媒介となることができる。例えば、気道に見られる平滑筋において、MmAChRsが収縮応答の媒介となる。参考に、Caulfield(1993 Pharmac.Ther.58:319−79)を参照のこと。
肺において、mAChRsは、気管および気管支における平滑筋、粘膜下腺、および副交感神経節に局在している。ムスカリン性受容体密度は、副交感神経節において最も大きく、次いで、粘膜下腺から気管平滑筋、次いで気管支平滑筋の順に密度が減少する。ムスカリン性受容体は、肺胞にはほとんど存在しない。肺におけるmAChR発現および機能の参考のために、FryerおよびJacoby(1998 Am J Respir Crit Care Med 158(5,pt3) S 154−60)を参照のこと。
mAChRsの3つのサブタイプ、M、MおよびMmAChRsが、肺において重要なものとして同定された。気道平滑筋に位置するMmAChRsは、筋収縮の媒介となる。MmAChRsの刺激は、刺激性Gタンパク質Gq/11(Gs)の結合を介して、酵素ホスホリパーゼCを活性化し、その結果、ホスファチジルイノシトール−4,5−ビホスフェートの遊離を導き、それにより、収縮性タンパク質のリン酸化をもたらす。MmAChRsは、また、肺の粘膜下腺にも見られる。該MmAChRs集団の刺激は、粘液分泌をもたらす。
mAChRsは、気道平滑筋におけるコリン作動性受容体集団の約50−80%を構成する。その正確な機能は今だ不明であるが、それらは、cAMP生成の阻害を介して、気道平滑筋のカテコールアミン媒介性弛緩を阻害する。ニューロンMmAChRsは、節後副交感神経に位置する。正常な生理学的条件下で、ニューロンMmAChRsは、副交感神経からのアセチルコリン放出を厳格に調節する。阻害性MmAChRsもまた、いくつかの種の肺における交感神経において同定されている。これらの受容体は、ノルアドレナリンの放出を阻害し、かくして、肺への交感神経入力を減少させる。
mAChRsは、肺副交感神経節に見られ、そこで、それらは、神経伝達を増強するように機能する。これらの受容体はまた、末梢性肺実質に局在しているが、該実質におけるその機能は知られていない。
肺におけるムスカリン性アセチルコリン受容体機能不全は、種々の異なる病態生理学的状態において注目されている。特に、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)において、炎症性の状態が、肺平滑筋に分布する副交感神経における阻害性Mムスカリン性アセチルコリン自己受容体機能の喪失を導き、その結果、迷走神経刺激後のアセチルコリン放出増加を引き起こす(Fryerら、1999 Life Sci 64 (6−7) 449−55)。該mAChR機能不全は、MmAChRsの刺激増加によって媒介される気道活動過多および応答過多をもたらす。かくして、強力なmAChRアンタゴニストの同定は、これらのmAChR−媒介性病態における療法として有用であろう。
COPDは、慢性気管支炎、慢性気管支梢炎および気腫を包含する種々の進行性の健康問題を包含する不明確な用語であり、それは、世界における死亡および罹患の主要な原因である。喫煙は、COPDの発症の主要な危険因子であり、アメリカ合衆国だけでほぼ五千万人が紙巻きタバコを吸っており、毎日、概算で三千人が習慣にし始めている。その結果として、COPDは、2020年までに、世界中の健康負担として上位5つのなかに入ると予想される。現在、吸入抗−コリン作動薬療法は、COPDの一次療法として「最も基準となるもの(gold standards)」と考えられている(Pauwelsら、2001 Am.J.Respir.Crit.Care Med.163:1256−1276)。
気道過反応性疾患の治療のための抗−コリン作動薬療法の使用を支持する大きな証拠にもかかわらず、肺の徴候に対する臨床上使用のために入手可能な抗−コリン作動性化合物は、比較的少数である。より詳細には、アメリカ合衆国において、現在、イプラトロピウム(Ipratropium)臭化物(Atrovent(登録商標);アルブテロールと併用したCombivent(登録商標))が気道過反応性疾患の治療のために市販されている唯一の吸入用抗−コリン作動薬である。該化合物は強力な抗−ムスカリン剤であるが、作用が短く、そのため、COPD患者に緩解を提供するには、1日に4回ほどの多くの投与を必要とする。欧州およびアジアにおいて、近年、長期作用性抗−コリン作動薬チオトロピウム(Tiotropium)臭化物(Spiriva(登録商標))が承認されたが、該製品は、現在、アメリカ合衆国において入手できない。かくして、mAChRsにて阻害をもたらすことができる、長期作用性で、かつ、喘息およびCOPDのような気道過反応性疾患の治療のために1日1回投与することのできる新規な化合物に対する要望が依然としてある。
mAChRsは、体中に広く分布しているので、抗−コリン作動薬を呼吸管に局所的に与えることができることが、使用される薬物の低投与量を可能にするので、特に有益である。さらに、長期作用性であり、特に、受容体または肺に保持される局所作用性薬物を設計できることが、全身に抗−コリン作動薬を使用した場合に見られうる望ましくない副作用の回避を可能にするであろう。
発明の概要
本発明は、アセチルコリンがMmAChRに結合するムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)媒介性疾患の治療法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする方法を提供する。
本発明は、また、必要とする哺乳動物において、アセチルコリンのその受容体への結合を阻害する方法であって、有効量の式(I)の化合物を上記哺乳動物に投与することを特徴とする方法に関する。
Figure 0004846592
発明の詳細な記載
本発明は、式(I)
Figure 0004846592
[式中:
指し示されるH原子は、エキソ位であり;
R1は、N原子の正電荷と結合したアニオンを示し;
R1は、限定するものではないが、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオンおよびトルエンスルホン酸イオンであってもよく;
R2は、直鎖または分枝鎖低級アルキル基(好ましくは1〜6個の炭素原子を有する)、シクロアルキル基(5〜6個の炭素原子を有する)、シクロアルキル−アルキル(6〜10個の炭素原子を有する)、ヘテロシクロアルキル(5〜6個の炭素原子およびヘテロ原子としてNまたはOを有する)、ヘテロシクロアルキル−アルキル(6〜10個の炭素原子およびヘテロ原子としてNまたはOを有する)、アリール、置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、および置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され;
R3は、(C−C12)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−フェニル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−CN、(C−C)アルキル−ハロゲン、(C−C)アルキル−CF、(C−C)アルキル−OCH、(C−C)アルキル−O−(C−C)アルキル−OCHおよび(C−C)アルキル−O−(C−C)アリールからなる群から選択され、好ましいR3置換基は、エンド位にある]
によって示される8−アゾニアビシクロ[3,2,1]オクタンの新規な誘導体、医薬組成物、その製法、およびMムスカリン性アセチルコリン受容体媒介性疾患の治療におけるその使用に関する。

アリール、ヘテロアリール、および複素環含有部分の全ては、下記に定義されるように置換されていてもよい。
本明細書中で使用される場合、「アリール、ヘテロアリール、および複素環含有部分」なる語は、環およびアルキルの両方、もし包含されるならば、アルケニル環、例えば、アリール、アリールアルキル、およびアリールアルケニル環を示す。「部分」および「環」なる語は、全体を通じて、交換可能に使用されうる。
本明細書中で使用される場合、「置換されていてもよい」なる語は、特に定義されないかぎり、ハロゲン、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素;ヒドロキシ;ヒドロキシ置換されたC1−10アルキル;C1−10アルコキシ、例えば、メトキシまたはエトキシ;S(O)m’1−10アルキル(ここに、m’は0、1または2である)、例えば、メチルチオ、メチルスルフィニルまたはメチルスルホニル;アミノ、モノおよびジ置換アミノ、例えば、NR基;NHC(O)R;C(O)NR;C(O)OH;S(O)NR;NHS(O)、C1−10アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはt−ブチル;ハロ置換C1−10アルキル、例えば、CF;置換されていてもよいアリール、例えば、フェニル、または置換されていてもよいアリールアルキル、例えば、ベンジルまたはフェネチル、置換されていてもよい複素環、置換されていてもよい複素環式アルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキル(ここに、これらのアリール、ヘテロアリール、または複素環部分は、ハロゲン;ヒドロキシ;ヒドロキシ置換アルキル;C1−10アルコキシ;S(O)m’1−10アルキル;アミノ、モノおよびジ置換アルキルアミノ、例えば、NR基;C1−10アルキルまたはハロ置換C1−10アルキル、例えば、CFによって、1〜2回置換されていてもよい)などの基を意味する。
適当な医薬上許容される塩は、当業者によく知られており、無機酸および有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酢酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フェニル酢酸およびマンデル酸の塩基性塩を包含する。さらに、式(I)の化合物の医薬上許容される塩は、また、医薬上許容されるカチオンと共に形成されていてもよい。適当な医薬上許容されるカチオンは、当業者によく知られており、アルカリ、アルカリ土類、アンモニウムおよび第四アンモニウムカチオンを包含する。
本明細書で使用される場合、下記の用語は以下に示すとおりである。
・「ハロ」−全ハロゲン、すなわち、クロロ、フルオロ、ブロモおよびヨード。
・「C1−10アルキル」または「アルキル」−鎖長が限定されないかぎり、1〜10個の炭素原子の直鎖および分枝鎖の両方の基であり、限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル等を包含する。
・「シクロアルキル」は、本明細書で使用される場合、好ましくは3〜8個の炭素原子からなる、環状基を意味し、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を包含する。
・「アルケニル」は、本明細書中で使用される場合、全ての事象において、鎖長が限定されないかぎり、2−10個の炭素原子の直鎖または分枝鎖基を意味し、限定するものではないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル等を包含する。
・「アリール」−フェニルおよびナフチル。
・「ヘテロアリール」(それ自体あるいは「ヘテロアリールオキシ」または「ヘテロアリールアルキル」等のいずれかの組み合わせで)−1以上の環がN、OまたはSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する5−10員の芳香環系、例えば、限定するものではないが、ピロール、ピラゾール、フラン、チオフェン、キノリン、イソキノリン、キナゾリニル、ピリジン、ピリミジン、オキサゾール、テトラゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、またはベンゾイミダゾール。
・「複素環」(それ自体あるいは「複素環式アルキル」または「ヘテロシクロアルキル」等のいずれかの組み合わせで)−1以上の環がN、OまたはSからなる群から選択される1以上のヘテロ原子を含有する飽和または部分不飽和4−10員環系、例えば、限定するものではないが、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モノホリン、テトラヒドロピラン、チオモルホリンまたはイミダゾリジン。さらに、硫黄がスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよい。
・「アリールアルキル」または「ヘテロアリールアルキル」または「複素環式アルキル」は、別記しないかぎり、本明細書中で使用される場合、本明細書中で定義されるとおりのアリール、ヘテロアリールまたは複素環部分に結合した上記のとおりのC1−10アルキルを意味する。
・「スルフィニル」−対応するスルフィドの酸化物S(O)。「チオ」なる語は、スルフィドを示し、「スルホニル」なる語は、完全に酸化されたS(O)基を示す。
本発明において有用な好ましい化合物は:
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロヘキシルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロプロピルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−8−ブチル−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−8−(4−クロロブチル)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−ドデシル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−プロペン−1−イル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(フェニルメチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−エチル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−プロピル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−シクロヘキシルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(3−シアノプロピル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[2−(メチルオキシ)エチル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}エチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
N−(エンド)−(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−メチル−8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;および
N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
を包含する。
製法
調製
式(I)の化合物は、合成手法(そのいくつかは、下記のスキームにおいて説明される)を適用することによって得られうる。これらのスキームに提供される合成は、本明細書中に概説される反応との適合性を達成するように、適当に保護された置換基を用いて、反応する種々の異なるR1、R2およびR3を有する式(I)の化合物を製造するために応用可能である。この場合、その後に続く脱保護により、次いで、一般に開示される性質を有する化合物を得る。いくつかのスキームは、特定の化合物を用いて示されるが、これは単なる例示目的に過ぎない。
一般的な製法をスキームIに示す。該合成は、化合物1を用いて開始した。HC(CN)(R2)(R2)由来のアニオンとのカップリング反応により、2を提供した。次いで、R3−R1での処理により、式(I)の第四アンモニウム塩をもたらした。
スキームI
Figure 0004846592
式(I)の化合物を導くより特別な製法をスキームIIに概説する。ジフェニルアセトニトリルの1を用いるアルキル化により、化合物3を提供した。次いで、CF(CHBrでの処理により、第四アンモニウム塩4を提供した。
スキームII
Figure 0004846592
式(I)のN−エンド化合物への特定の経路をスキームIIIに説明する。ヨウ素およびポリマーに支持されたトリフェニルホスフィンを用いるアルコール5の処理により、ヨウ化物6を得、それを次いで、塩基性条件下、二置換アセトニトリル誘導体13との反応によって、化合物7に変換することができる。7のベンジル基の除去により、第二級アミン8を誘導する。R3−R1および臭化メチルを用いる8の連続したN−アルキル化により、ジアステレオ異性体混合物として、式(I)の第四アンモニウム塩10を提供する。DCM、EAまたはヘキサンなどの溶媒からなる有機溶媒混合物中での再結晶化により、式(I)の純粋なN−エンド異性体11を得る。
スキームIII
Figure 0004846592
試薬および条件:a)ヨウ素、ポリマーに支持されたトリフェニルホスフィン、DCM;b)NaH、DMF;c)ClCOCHClCH、mw、140℃またはH、10%Pd(OH);d)R3−R1、KCO、アセトニトリル;e)MeBr、アセトン;f)再結晶化
別法では、第二級アミン8は、N−Boc保護されたアルコール誘導体14から、スキームIVに示されるように、BOC基の同時除去を伴って二置換アセトニトリル13で置換することができるトシラート誘導体の生成によって調製することができる。
スキームIV
Figure 0004846592
試薬および条件:a)塩化トシル、TEA;b)NaH、DMF
合成例
本発明をここに、単なる例示であって、本発明の範囲の制限として解釈されるべきではない下記の実施例を引用して記載する。ほとんどの試薬および中間体は、市販されているか、または文献に記載される手法にしたがって調製される。文献に記載されていない中間体の調製もまた、下記に説明される。
フラッシュカラムクロマトグラフィーは、別記しないかぎり、Merck9385シリカを用いて実施した。
LC/MS分析は、下記の条件下で行った。
カラム:3.3cmx4.6mm ID,3μm ABZ+PLUS
流速:3ml/分
注入量:5μl
温度:室温
溶媒:A:0.1%ギ酸+10mM酢酸アンモニウム
B:95%アセトニトリル+0.05%ギ酸
勾配: 時間 A% B%
0.00 100 0
0.70 100 0
4.20 0 100
5.30 0 100
5.50 100 0
Gilson分取HPLCは、下記の条件下で行った。
カラム:75x33mm ID,S−5μm,12nm
流速:30mL/分
注入量:0.800mL
室温
溶媒A:水中における0.1%トリフルオロ酢酸
溶媒B:アセトニトリル中における0.1%トリフルオロ酢酸
中間体1:3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオニトリルの調製
Figure 0004846592
a)((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−メタノールの調製
(エンド)−3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(0.50g,2.05mmol)およびLiAlH(6.16mL,THF中1.0M,6.16mmol)の混合物をマイクロ波反応器中、80℃で60分間加熱した。次いで、該溶液を飽和NaSO溶液と混合し、セライトでろ過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.31g,97%)。
LCMS (ES) m/z 156 (M+H)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.28 (s, 1H), 1.59 (m, 4H), 1.90 (m, 1H), 2.13 (m, 4H), 2.32 (s, 3H), 3.17 (s, 2H), 3.59 (d, 2H).
b)(エンド)−3−ヨードメチル−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタンの調製
ヨウ素(6.67g,25.8mmol)および((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−メタノール(2.0g,12.9mmol)のCHCl(120mL)中溶液をPPh(樹脂上,8.6g,3mmol/g,25.8mmol)と混合した。得られた混合物を17時間攪拌し、ろ過し、濃縮して、標題化合物を得た(2.63g,77%)。
LCMS (ES) m/z 266 (M+H)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 2.05 (m, 4H), 2.39 (m, 3H), 2.79 (d, 3H), 2.98 (m, 2H), 3.45 (d, 2H), 3.81 (s, 2H).
c)3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオニトリルの調製
(エンド)−3−ヨードメチル−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン(1.06g,4.0mmol)およびPhCHCN(2.32g,12.0mmol)のDMF(20mL)中溶液をNaH(0.288g,12.0mmol)と混合した。得られた混合物を室温で60分間攪拌した。次いで、ろ過および逆相HPLC(Gilson)による精製により、標題化合物を得た(1.16g,93%)。
LCMS (ES) m/z 331 (M+H)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.64 (m, 2H), 2.14 (m, 1H), 2.26 (m, 2H), 2.34 (m, 2H), 2.52 (m, 2H), 2.75 (m, 5H), 3.83 (s, 2H), 7.39 (d, 10H).
一般的調製法
3−((3−エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオニトリル(33.0mg,0.10mmol)のCHCl(0.5mL)およびMeCN(0.5mL)中溶液をRBr(1.0mmol)およびKCO(27.6mg,0.20mmol)と混合した。得られた混合物を室温で、ある特定の反応時間(下記実施例で明記する)攪拌した。次いで、それをDMSO(0.3mL)で希釈し、濃縮した。逆相HPLC(Gilson)による精製により、目的化合物を得た。
実施例1
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロヘキシルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率15%で調製された。
LCMS (ES) m/z 427 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.29 (m, 3H), 1.43 (m, 2H), 1.83 (m, 8H), 2.19 (m, 1H), 2.42 (m, 6H), 3.00 (m, 2H), 3.04 (s, 3H), 3.10 (d, 2H), 3.84 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.49 (m, 4H)
実施例2
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロプロピルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率51%で調製された。
LCMS (ES) m/z 385 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 0.48 (m, 2H), 0.83 (m, 2H), 1.13 (m, 1H), 1.82 (m, 2H), 2.22 (m, 1H), 2.42 (m, 6H), 3.01 (m, 2H), 3.12 (m, 3H), 3.19 (d, 2H), 3.90 (m, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.50 (m, 4H).
実施例3
Figure 0004846592
(3−エンド)−8−ブチル−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率26%で調製された。
LCMS (ES) m/z 387 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.04 (m, 3H), 1.45 (m, 2H), 1.74 (m, 2H), 1.84 (d, 2H), 2.21 (m, 1H), 2.45 (m, 6H), 3.00 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 3.20 (m, 2H), 3.83 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例4
Figure 0004846592
(3−エンド)−8−(4−クロロブチル)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率37%で調製された。
LCMS (ES) m/z 421 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.88 (m, 6H), 2.18 (m, 1H), 2.45 (m, 6H), 3.01 (m, 2H), 3.04 (s, 3H), 3.28 (m, 2H), 3.67 (m, 2H), 3.84 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例5
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−ドデシル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率10%で調製された。
LCMS (ES) m/z 499 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 0.95 (t, 3H), 1.36 (m, 18H), 1.73 (m, 2H), 1.82 (d, 2H), 2.18 (m, 1H), 2.46 (m, 6H), 3.00 (d, 2H), 3.02 (s, 3H), 3.19 (m, 2H), 3.82 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例6
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−プロペン−1−イル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=3時間)に従うことによって、収率37%で調製された。
LCMS (ES) m/z 371 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.83 (m, 2H), 2.20 (m, 1H), 2.36 (m, 2H), 2.47 (m, 4H), 3.02 (m, 5H), 3.85 (s, 2H), 3.92 (d, 2H), 5.71 (m, 2H), 6.09 (m, 1H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.51 (m, 4H).
実施例7
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(フェニルメチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=3時間)に従うことによって、収率39%で調製された。
LCMS (ES) m/z 421 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.85 (d, 2H), 2.17 (m, 1H), 2.45 (m, 4H), 2.73 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 3.04 (d, 2H), 3.86 (s, 2H), 4.45 (s, 2H), 7.34 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.48 (m, 4H), 7.56 (m, 5H).
実施例8
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=10日)に従うことによって、収率40%で調製された。
LCMS (ES) m/z 375 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.84 (m, 2H), 2.04 (m, 1H), 2.22 (m, 2H), 2.34 (m, 2H), 2.50 (m, 2H), 2.74 (s, 1H), 2.95 (d, 1H), 3.01 (d, 1H), 3.14 (s, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.40 (m, 1H), 3.81 (m, 1H), 3.99 (m, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.48 (m, 4H).
実施例9
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−エチル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率60%で調製された。
LCMS (ES) m/z 359 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.32 (t, 3H), 1.83 (d, 2H), 2.21 (m, 1H), 2.36 (m, 4H), 2.52 (m, 2H), 3.02 (m, 5H), 3.35 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例10
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−プロピル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率20%で調製された。
LCMS (ES) m/z 373 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.02 (t, 3H), 1.74 (m, 1H), 1.81 (d, 2H), 2.18 (m, 1H), 2.34 (m, 2H), 2.45 (m, 4H), 3.00 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 3.17 (m, 2H), 3.82 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例11
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率29%で調製された。
LCMS (ES) m/z 413 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.48 (m, 2H), 1.79 (m, 4H), 2.18 (m, 3H), 2.42 (m, 6H), 3.00 (m, 5H), 3.22 (m, 2H), 3.82 (s, 2H), 5.05 (m, 2H), 5.86 (m, 1H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例12
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=70時間)に従うことによって、収率23%で調製された。
LCMS (ES) m/z 441 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.80 (d, 2H), 2.03 (m, 2H), 2.19 (m, 1H), 2.41 (m, 8H), 3.01 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 3.30 (m, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例13
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率43%で調製された。
LCMS (ES) m/z 449 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.78 (d, 2H), 2.07 (m, 2H), 2.26 (m, 4H), 2.46 (m, 3H), 2.71 (t, 2H), 2.97 (d, 2H), 2.99 (s, 3H), 3.21 (m, 2H), 3.80 (s, 2H), 7.25 (m, 2H), 7.31 (m, 4H), 7.41 (m, 5H), 7.47 (m, 4H).
実施例14
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−シクロヘキシルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率21%で調製された。
LCMS (ES) m/z 441 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.04 (m, 2H), 1.29 (m, 4H), 1.62 (m, 2H), 1.75 (m, 7H), 2.18 (m, 1H), 2.34 (m, 4H), 2.49 (m, 2H), 3.00 (m, 5H), 3.24 (m, 2H), 3.82 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例15
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(3−シアノプロピル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率48%で調製された。
LCMS (ES) m/z 398 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.83 (d, 2H), 2.17 (m, 3H), 2.42 (m, 6H), 2.60 (t, 2H), 3.01 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 3.32 (m, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例16
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[2−(メチルオキシ)エチル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率24%で調製された。
LCMS (ES) m/z 389 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.80 (d, 2H), 2.18 (m, 1H), 2.34 (m, 2H), 2.48 (m, 4H), 3.00 (m, 2H), 3.10 (s, 3H), 3.38 (s, 3H), 3.50 (m, 2H), 3.81 (m, 2H), 3.93 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.42 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
実施例17
Figure 0004846592
(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}エチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
標題化合物は、一般的な実験法(反応時間=7日)に従うことによって、収率28%で調製された。
LCMS (ES) m/z 433 (M)+; 1H-NMR(CDCl3) δ 1.80 (d, 2H), 2.18 (m, 1H), 2.34 (m, 2H), 2.48 (m, 4H), 3.01 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 3.36 (s, 3H), 3.50 (m, 2H), 3.56 (m, 2H), 3.64 (m, 2H), 3.91 (m, 2H), 3.96 (s, 2H), 7.35 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.49 (m, 4H).
中間体2:(3−エンド)−tert−ブチル 3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
Figure 0004846592
炭素上の水酸化パラジウム(パールマン(Pearlman)触媒,2.6g,20%(w/w))を含有するエタノール(45ml)および6N HCl(2ml)中における(3−エンド)−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)メタノール(2.31g,10mmol)の溶液を室温で18時間、水素化した(55psi H)。触媒のろ過後、ろ液を真空下で濃縮した。残渣をEtOH(45ml)および6N HCl(2ml)中に再溶解し、それに、炭素上の水酸化パラジウム(2.6g)を加えた。反応混合物を室温で2日間、水素化した(55psi H)。触媒をセライトでろ過し、ろ液を蒸発させた。残渣およびジ−tert−ブチルジカルボネート(3.2g,15mmol)を60mlのジオキサン:1N NaOH(2:1)中に溶解し、室温で一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチル(3X50ml)と水(50ml)の間に分配した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発させた。残留油状物をアミノプロピルSPEカートリッジ(30g)上に負荷し、DCM(4X30ml)、EA(4X30ml)およびMeOH(2X30ml)で溶出することによって精製した。DCMフラクションを合わせ、蒸発させて、無色油状物を得た(1.95g,81%)。
LC/MS: 1.65 min (100 %), MH+: 242. NMR (CDCl3): 4.15 ppm (broad, 2H), 3.64 ppm (d, 2H), 2.20 ppm (broad, 2H),1.97 ppm (broad, 2H), 1.85 ppm (m, 1H), 1.60 ppm (m, 2H), 1.40-1.50 ppm (s+broad, 11H)
中間体3:(3−エンド)−tert−ブチル 3−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
Figure 0004846592
(3−エンド)−tert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(840mg,3.48mmol)のCHCl(5ml)中溶液に、塩化トシル(1.33g,6.97mmol)およびトリエチルアミン(91ml,7.35mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。該混合物を10mlのDCMおよび2mlの飽和NaHCOで希釈した。有機層を疎水性フリットで単離し、真空下で濃縮した。残渣をCombiFlash(110gのシリカ,65分でEA/20%〜60%ヘキサンを用いて溶出する)によって精製して、標題化合物を得た(1.24g,90%)。
LC/MS: m/z, 396 (M+H)+, 2.43 min.
中間体4:(3−エンド)−3−(ヨードメチル)−8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
Figure 0004846592
ヨウ素(5.08g,20mmol)のDCM(100ml)中溶液に、[8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]メタノール(2.31g,10mmol)およびポリマーで支持されたPPh(9.0g,2.21mmol/g,20mmol)を加えた。17時間攪拌後、反応混合物をろ過し、真空下で濃縮して、標題化合物を得た(3.07g,90%)。
LC/MS: m/z, 342 (M+H)+, 1.42 min.
中間体5:(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−[8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]プロパンニトリル
Figure 0004846592
100ml丸底フラスコ中における(3−エンド)−3−(ヨードメチル)−8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2.1g,6.16mmol)、PhCHCN(3.56g,18.5mmol)およびNaH(0.44g,18.5mmol)の混合物を30分間、アルゴンでフラッシュした後、攪拌下でゆっくりとDMF(20ml)を加えた。得られた混合物を室温で60分間攪拌した後、EA(200ml)および水(100ml)で希釈した。水層を分離し、EA(2X100ml)で抽出した。合わせた有機層を蒸発させ、残渣をCombiFlash(110gのシリカ、65分でEA/20%〜60%ヘキサンを用いて溶出する)によって精製して、標題化合物を得た(1.50g,60%)。
LC/MS: m/z, 407 (M+H)+, 1.90 min; 1H-NMR(CDCl3) 1.29 (d, 2H), 1.74 (m, 2H), 2.04-2.15 (m, 5H), 2.66 (s, 2H), 3.15(s, 2H), 3.52 (s, 2H), 7.24-7.41 (m, 15H).
中間体6:(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル
Figure 0004846592
a)(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−[8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]プロパンニトリルから
1.5mlのDCE中における(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−[8−(フェニルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]プロパンニトリル(82mg,0.2mmol)の溶液に0℃にて、クロロギ酸1−クロロエチル(115mg,0.8mmol)をゆっくりと加えた。該混合物をマイクロ波中、140℃で80分間加熱した。LC/MSは、〜70%の所望の生成物および13%の出発材料を示した。反応時間のさらなる延長は、LC/MSによって評価したとき、収率を改善しなかった。反応混合物を1mlのMeOHでクエンチし、1時間熱還流した。溶媒蒸発後、残渣を逆相Gilson HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%TFA(10/90〜70/30,v/v,12分かける)で溶出して精製して、標題化合物を得た(56mg,88%)。
LC/MS: m/z, 317 (M+H), 1.54 min.
b)(3−エンド)−tert−ブチル3−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートから
(3−エンド)−tert−ブチル3−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(0.46g,1.16mmol)、PhCHCN(0.67g,3.31mmol)およびNaH(84mg,3.5mmol)の混合物に、アルゴン下で10分間、6mlの乾燥DMFをゆっくりと加えた。得られた混合物をマイクロ波反応器中、220℃で60分間加熱した。該溶液をろ過し、Gilson逆相HPLCにより、アセトニトリル/水/0.1%TFA(10/90〜70/30,v/v,12分かける)で溶出して精製して、標題化合物をTFA塩として得た(400mg,80%)。
LC/MS: m/z, 317 (M+H), 1.64 min
中間体7:(3−エンド)−3−[8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−アザビシクロ [3.2.1]オクタ−3−イル]−2,2−ジフェニルプロパンニトリル
Figure 0004846592
10mlの乾燥アセトニトリル中における(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(TFA塩,256mg,0.59mmol)の溶液に、6−ブロモ−1−ヘキセン(108mg,0.65mmol)およびKCO(447mg,3.24mmol)を加えた。該混合物を16時間熱還流し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗残渣を10gのアミノプロピルSPEカートリッジ上に負荷し、トルエン(3x5ml)およびEA(3x5ml)で連続的に溶出することによって精製した。トルエンフラクション2および3ならびにEAフラクション1および2を合わせ、蒸発させて、標題化合物を薄黄色油状物として得た(150mg,64%)。
LC/MS: m/z, 399 (M+H), 1.93 min.
実施例18:N−(エンド)−(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
Figure 0004846592
1mlのアセトン中における(3−エンド)−3−[8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(300mg,0.75mmol)の溶液に、t−ブチルエーテル中におけるブロモメタン(2M,7.5ml,15mmol)およびKCO(104mg,0.75mmol)を加え、次いで、室温で16時間攪拌した。DCM(20ml)の添加およびろ過後、ろ液を真空下で濃縮して粗生成物を得、それをDCM/EA/ヘキサンで再結晶化して、〜250mgの白色固体を得た。それは、NMRによって測定したとき、〜5%エキソ異性体を含有していた。同条件下でもう一度再結晶化することにより、純粋なエンド異性体を得た(148mg,40%)。
LC/MS: m/z, 413 (M+H), 1.93 min.
中間体8:(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−(8−{2−[(フェルメチル)オキシ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)プロパンニトリル
Figure 0004846592
中間体7のために概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(TFA塩,160mg,0.37mmol)を2−ブロモエチルフェニルメチルエーテル(80mg,0.37mmol)と反応させて、標題化合物を得た(150mg,90%)。
LC/MS: m/z, 451 (M+H), 1.93 min.
中間体9
(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−[8−(3−フェニルプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]プロパンニトリル
Figure 0004846592
中間体7のために概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(TFA塩,160mg,0.37mmol)を3−ブロモプロピルベンゼン(74mg,0.37mmol)と反応させて、標題化合物を得た(140mg,87%)。
LC/MS: m/z, 435 (M+H), 1.85 min
中間体10
(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−{8−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}プロパンニトリル
Figure 0004846592
中間体7のために概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(TFA塩,160mg,0.37mmol)を3−ブロモプロピルフェニルエーテル(80mg,0.37mmol)と反応させて、標題化合物を得た(150mg,90%)。
LC/MS: m/z, 451 (M+H), 2.00 min.
実施例19:N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−メチル−8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
Figure 0004846592
実施例18において概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−(8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)プロパンニトリル(150mg,0.33mmol)をブロモメタン(2M,3.3ml,6.6mmol)と反応させて、標題化合物を得た(115mg,63%)。
LC/MS: m/z, 465 (M+H), 2.01 min.
実施例20:N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
Figure 0004846592
実施例18において概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−[8−(3−フェニルプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]プロパンニトリル(140mg,0.3mmol)をブロモメタン(2M,3.2ml,6.4mmol)と反応させて、標題化合物を得た(100mg,59%)。
LC/MS: m/z, 449 (M+H), 2.02 min.
実施例21:N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
Figure 0004846592
実施例18において概説された標準的な手法にしたがって、(3−エンド)−3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニルプロパンニトリル(150mg,0.33mmol)をブロモメタン(2M,3.3ml,6.6mmol)と反応させて、標題化合物を得た(115mg,63%)。
LC/MS: m/z, 465 (M+H), 2.04 min.
略語
BOC tert−ブチルオキシカルボニル
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
ES エレクトロスプレーイオン化
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
NMR 核磁気共鳴
SPE 固相抽出
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
生物学的実施例
本発明のMmAChRにおける化合物の阻害効果は、下記のイン・ビトロおよびイン・ビボアッセイによって決定される。
カルシウム動員による受容体活性化の阻害の分析
CHO細胞に発現されたmAChRsの刺激を、以前に記載されたように10、受容体活性化カルシウム動員をモニターすることによって分析した。MmAChRsを安定に発現しているCHO細胞を96ウェル黒壁/透明底プレート中で培養した。18〜24時間後、培地を吸引し、100μlの負荷培地(アール塩、0.1%RIA−等級BSA(Sigma,St.Louis MO)および4μM Fluo−3−アセトキシメチルエステル蛍光インジケーター色素(Fluo−3 AM,Molecular Probes,Eugene,OR)を含有するEMEM)で置換し、37℃で1時間インキュベートした。次いで、該色素含有培地を吸引し、新しい培地(Fluo−3 AMを含有しない)で置換し、細胞を37℃で10分間インキュベートした。次いで、細胞を3回洗浄し、100μlのアッセイバッファー(0.1%ゼラチン(Sigma)、120mM NaCl、4.6mM KCl、1mM KHPO、25mM NaHCO、1.0mM CaCl、1.1mM MgCl、11mMグルコース、20mM HEPES(pH7.4))中、37℃で10分間インキュベートした。50μlの化合物(該アッセイ中、最終で1x10−11−1x10−5M)を加え、プレートを37℃で10分間インキュベートした。次いで、プレートを、色素負荷された細胞が6ワットアルゴンレーザーからの励起光(488nm)に曝露される蛍光強度プレートリーダー(FLIPR,Molecular Probes)中に置いた。0.1%BSAを含有するバッファー中で調製された50μlのアセチルコリン(0.1−10nM最終)を50μl/秒の速度で添加することによって、細胞を活性化した。細胞質カルシウム濃度の変化としてモニターされるカルシウム動員は、566nm発光強度の変化として測定された。発光強度の変化は、直接、細胞質カルシウムレベルに関係する11。全96ウェル由来の発光した蛍光は、冷却CCDカメラを用いて同時に測定される。毎秒、データポイントを集める。次いで、GraphPad PRISMソフトウェアを用いて、該データをプロットおよび分析した。
メタコリン誘導性気管支収縮
メタコリンに対する気道応答は、覚醒非拘束BalbCマウス(各群n=6)におて決定された。気圧プレスチモグラフィーを用いて、メタコリンでの気管支攻撃の間に起こる気道抵抗の変化に相関することが示されている12小休止の増加(enhanced pause)(Penh)を測定した(測定単位なし)。マウスを50μlのビヒクル(10%DMSO)中における50μlの化合物(0.003−10μg/マウス)の鼻腔内投与によって前処理し、次いで、プレスチモグラフィーチャンバー中に置いた。該チャンバー中では一度、該マウスを10分間平衡化した後、5分間、ベースラインPenh測定を行った。次いで、マウスをメタコリンのエーロゾル(10mg/ml)で2分間攻撃した。Penhは、メタコリンエーロゾルの始めに開始し、その後5分間続けて、7分間連続的に記録した。各マウスのデータは、GraphPad PRISMソフトウェアを用いることによって、分析およびプロットした。
ムスカリン性受容体放射性リガンド結合アッセイ
SPAフォーマットにおける0.5nM [H]−N−メチルスコポラミン(NMS)を用いる放射性リガンド結合研究を用いて、ムスカリン性アンタゴニストのM、M、M、MおよびMムスカリン性アセチルコリン受容体に対する結合を評価する。96ウェルプレート中において、SPAビーズを受容体含有膜と共に、4℃で30分間プレインキュベートする。次いで、50mM HEPESおよび試験化合物を加え、室温で(振盪しながら)2時間インキュベートする。次いで、ビーズをスピンダウンし、シンチレーションカウンターを用いてカウントする。
単離したモルモット気管における効力および作用持続時間の評価
成体雄性Hartelyモルモット(Charles River, Raleigh, NC; 400−600g)から気管を取り出し、修飾したKrebs−Henseleit溶液中に置いた。該溶液の組成(mM)は、NaCl 113.0、KCl 4.8、CaCl 2.5、KHPO 1.2、MgSO 1.2、NaHCO 25.0およびデキストロース11.0であり、それを95%O:5%COのガスで満たし、37℃で維持した。各気管から付着組織を除去し、縦に切開した。綿棒で管腔表面をやさしくこすることによって、上皮を除去した。個々のストリップを、幅が約2軟骨輪になるように切断し、Krebs−Henseleit溶液を含有し、Grass FT03C力−変位変換器に連結された10−mlウォータージャケット付き器官浴中に絹糸で吊した。Apple G4コンピューター上で作動するMP100WS/Acknowledgeデータ獲得システム(BIOPAC Systems, Goleta, CA, www.biopac.com)によって、機械的応答を等尺的に記録した。組織は、長さ−張力評価によって最適であることが決定された1.5gの静止張力下で平衡化させ、Krebs−Henseleit溶液で15分毎に1時間洗浄した。平衡化期間後、肺組織を10μMカルバコールでプラトーに達するまで収縮させ、それをデータ分析のための基準収縮として用いた。次いで、組織を、ベースラインの状態に達するまで1時間にわたり15分毎にリンスした。次いで、調製物を少なくとも30分間放置した後、実験を開始した。
濃度−応答曲線は、1nMで開始した半対数的増加におけるカルバコールの累積的添加(Van Rossum, 1963, Arch. Int. Pharmacodyn., 143:299)によって得られた。応答がプラトーに達するまで、各濃度で調製物と接触させた後、次のカルバコール濃度を添加した。対の組織をmAChRアンタゴニスト化合物またはビヒクルに30分間曝露した後、カルバコール累積濃度−応答曲線を作成した。全データは、nが異なる動物の数である、平均±標準誤差(s.e.m.)として与えられる。
表面潅流(作用持続時間)研究のために、組織をKrebs−Henseleit溶液で2ml/分にて、実験期間の間、連続的に表面潅流した。アゴニストおよびアンタゴニストのストック溶液を、表面潅流管系に挿入した22ゲージ針で注入した(0.02ml/分)。Macintosh G4コンピューター(Apple, Cupertino, CA www.apple.com)と適合した市販のデータ獲得システム(MP100WS/Acknowledge; BIOPAC Systems, Goleta, CA, www.biopac.com)を用いて、機械的応答を等尺的に記録した。組織を1.5gの最適な静止張力下で吊り下げた。60分の平衡化期間後、実験期間の間、組織をカルバコール(1μM)で収縮させた。持続的な収縮に達したら、イソプロテレノール(10μM)を投与して該組織を最大限に弛緩させ、この変化を基準として用いた。イソプロテレノール曝露を停止し、カルバコールにより誘導された緊張を回復させた。ムスカリン性受容体アンタゴニストを1組織につき1濃度にて、阻害の持続的なレベルに達するまで注入した。次いで、化合物を除去し、再び、カルバコールにより誘導された緊張を回復させた。
下記のパラメーターを各濃度のアンタゴニストについて決定し、n匹の動物について平均±S.E.M.として表した。カルバコールにより誘導された収縮の阻害は、基準応答(イソプロテレノール)に対するパーセントとして表し、この弛緩の2分の1を達成するのに必要な時間を測定した(応答のオンセット)。化合物除去後の緊張回復は、最大緊張回復の2分の1を達成するのに必要な時間として測定された(応答のオフセット)。アンタゴニストの除去後60および180分に、阻害の残存レベルを測定し、イソプロテレノール基準に対するパーセントとして表した。
アンタゴニスト濃度−応答曲線は、アンタゴニスト除去後0、60および180分での最大弛緩データをプロットすることによって得られた。回復(シフトと呼ばれる)は、0分阻害曲線IC50と60分および180分にて同様の緊張回復を生じる化合物の濃度の比から算出された。
応答のオンセットおよびオフセットに関する2分の1時間を、対応する濃度に対してプロットし、データを非線形回帰で適合させた。これらの値をIC50(阻害濃度−応答曲線から決定した)で当てはめ、Ot50(そのIC50濃度にて、オンセット応答の2分の1に達するのに必要な時間)およびRt50(そのIC50濃度にて、回復応答の2分の1に達するのに必要な時間)と称した。
処方−投与
したがって、本発明は、さらに、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、もしくは生理学的に機能的な誘導体(例えば、塩およびエステル)、および医薬上許容される担体または賦形剤、および所望により、1以上の他の治療成分を含む医薬処方を提供する。
以後、「活性成分」なる語は、式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、もしくは生理学的に機能的な誘導体を意味する。
式(I)の化合物は、口または鼻を介する吸入によって投与されるであろう。
吸入による肺への局所送達のための乾燥粉末組成物は、例えば、吸入器または吹き入れ器において使用するための、例えばゼラチン製の、カプセルおよびカートリッジ中、または例えば薄層状アルミニウムホイル製の、ブリスター中において提供されうる。粉末ブレンド処方は、一般に、本発明の化合物および適当な粉末基剤(担体/希釈剤/賦形剤物質)、例えば、単糖類、二糖類または多糖類(例えば、ラクトースまたはデンプン)、有機または無機塩(例えば、塩化カルシウム、リン酸カルシウムまたは塩化ナトリウム)、ポリアルコール(例えば、マンニトール)、またはその混合物の吸入用粉末ミックスを含有し、あるいは該吸入用粉末ミックスを1以上の付加的な材料、例えば、下記に論じるように、処方の化学的および/または物理的安定性または性能を改善するために該ブレンド処方中に含ませる添加剤またはその混合物と共に含有する。ラクトースの使用が好ましい。各カプセルまたはカートリッジは、一般に、20μg〜10mgの式(I)の化合物を、所望により別の治療活性成分と共に、含有していればよい。別法では、本発明の化合物は、賦形剤を用いないで提供されてもよく、または例えば共沈もしくはコーティングによって、該化合物、任意の他の治療活性材料および賦形剤を含んでなる粒子に成形してもよい。
適当には、薬剤ディスペンサーは、リザーバー(reservoir)・ドライパウダー吸入器(RDPI)、マルチドース(multi-dose)・ドライパウダー吸入器(MDPI)および定量吸入器(MDI)からなる群から選択されるタイプのものである。
リザーバー・ドライパウダー吸入器(RDPI)によって、複数回分の(計量されていない投与量)の薬剤を乾燥粉末形態で含むのに適当な貯蔵器形態パックを有し、該貯蔵器から送達位置へ薬剤投与量を計量しながら供給するための手段を含む吸入器が意味される。計量手段は、例えば、計量カップまたは穴あきプレートを含んでいてもよく、それは、カップが貯蔵器由来の薬剤で満たされる第1の位置から、計量された薬剤用量が吸入患者に利用可能になる第2の位置へ移動可能である。
マルチドース・ドライパウダー吸入器(MDPI)によって、乾燥粉末形態で薬剤を投薬するのに適当な吸入器であって、薬剤が、複数回分の所定の投与量(またはその一部)の薬剤を含有する(または運搬する)マルチドース・パック内に含まれる吸入器が意味される。好ましい態様において、担体は、ブリスターパック形態を有するが、また、例えば、カプセルベースのパック形態や、プリンティング、ペインティングおよび真空吸蔵(vacuum occlusion)を包含するいずれかの適当な加工処理によって、その上に薬剤が負荷された担体含むこともできる。
該処方は、予め計量することができ(例えば、Diskus,GB 2242134またはDiskhaler、GB 2178965、2129691および2169265参照)、または使用時に計量することができる(例えば、Turbuhaler,EP69715参照)。単位投与用装置の例は、Rotahalerである(GB 2064336参照)。Diskus吸入装置は、複数のコンテナを明確にするように(各コンテナはその中に、好ましくはラクトースと組み合わせた、式(I)の化合物を含有する吸入可能な処方を有する)、その長さに沿って一定間隔があいた複数の凹部を有するベースシート、およびそれを剥離可能に密閉する蓋シートから形成される細長いストリップを含む。好ましくは、該ストリップは、ロール状に巻かれるように十分に柔軟である。蓋シートおよびベースシートは、好ましくは、互いに閉じられていない先端部分を有し、該先端部分の少なくとも1つは、巻き上げ手段に取り付けられるように構成されている。また、好ましくは、ベースシートと蓋シートとの間の密閉シールは、それらの幅全体にまで及んでいる。蓋シートは、好ましくは、ベースシートから縦方向に、該ベースシートの一方の先端から剥がされる。
一の態様において、マルチドース・パックは、薬剤を乾燥粉末形態で包み込むための複数のブリスターを含むブリスターパックである。該ブリスターは、典型的には、薬剤放出を容易にするために、規則的に配置される。
一の態様において、マルチドース・ブリスターパックは、一般に、円板形態のブリスターパック上に環状に配置された複数のブリスターを含む。別の態様において、マルチドース・ブリスターパックは、例えば、ストリップまたはテープからなる形態で細長い。
好ましくは、マルチドース・ブリスターパックは、互いに剥離可能に固定された2つの部材間で定義される。US特許第5,860,419号、第5,873,360号および第5,590,645号は、該一般的種類の薬剤パックを記載する。該態様において、装置は、通常、各薬剤投与量を利用するために、部材をばらばらに剥離するための剥離手段を含む開封ステーションと共に提供される。適当には、該装置は、剥離可能な部材が、その長さに沿って一定間隔をおいた複数の薬剤コンテナを明確にする細長いシートである場合の使用に適応し、該装置は、各コンテナを順番に表示させるための表示手段と共に提供される。より好ましくは、該装置は、シートの1つが複数のポケットを有するベースシートであり、他方が蓋シートであり、各ポケットおよび蓋シートの隣接部分がコンテナの各々を明確にしている場合の使用に適応し、該装置は、蓋シートおよびベースシートを開封ステーションでばらばらに引っ張るための駆動手段を含む。
定量吸入器(MDI)によって、エーロゾル形態で薬剤を投薬するのに適当な薬剤ディスペンサーが意味され、ここに、該薬剤は、プロペラントベースのエーロゾル薬剤処方を含有するのに適当なエーロゾルコンテナ中に含まれる。該エーロゾルコンテナは、典型的には、エーロゾル形態の薬剤処方を患者に放出するための計量バルブ、例えば、スライドバルブと共に提供される。該エーロゾルコンテナは、一般に、予め決められた量の薬剤を各作動時にバルブによって送達するように設計され、それは、コンテナを固定したままバルブを押し下げることによって、またはバルブを固定したままコンテナを押し下げることによって開くことができる。
吸入による肺への局所送達のためのスプレー組成物は、例えば、水性溶液または懸濁液として、または適当な液化プロペラントを用いて加圧したパック、例えば、定量吸入器から送達されるエーロゾルとして処方されてもよい。吸入に適当なエーロゾル組成物は、懸濁液または溶液のいずれかであることができ、一般に、所望により別の治療活性成分と組み合わせた式(I)の化合物および適当なプロペラント、例えば、フルオロカーボンまたは水素含有クロロフルオロカーボンまたはその混合物、特に、ヒドロフルオロアルカン、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラ−フルオロエタン、特に、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパンまたはその混合物を含有する。二酸化炭素または他の適当な気体もまた、プロペラントとして使用してもよい。該エーロゾル組成物は、賦形剤を含有していなくてもよく、または所望により、当該分野でよく知られた付加的な処方賦形剤、例えば、界面活性剤、例えば、オレイン酸またはレシチンおよび共溶媒、例えば、エタノールを含有していてもよい。加圧式処方は、一般に、バルブ(例えば、計量バルブ)で閉められ、マウスピースと共に提供されるアクチュエーター中に取り付けられたキャニスター(例えば、アルミニウム製のキャニスター)中に保持されるであろう。
吸入による投与のための薬剤は、望ましくは、制御された粒径を有する。肺への局所的送達のための気管支系への吸入に最適な空気力学的粒径は、通常、1−10μm、好ましくは2−5μmである。肺への全体的送達を達成するための肺胞領域中への吸入に最適な空気力学的粒径は、5−3μm、好ましくは1−3μmである。20μmより大きい空気力学的粒径を有する粒子は、一般に、吸入した場合は、大きすぎて末梢気道に到達できない。処方の平均空気力学的粒径は、例えば、カスケードインパクションによって測定されうる。平均幾何学的粒径は、例えば、レーザー回折、光学的手段によって測定されうる。
所望の粒径を達成するために、製造される活性成分の粒子は、通常の手段によって、例えば、結晶化制御、微粉化またはナノミリングによって、サイズを減少させてもよい。所望のフラクションを空気分級によって分離させてもよい。別法では、所望の大きさの粒子を、例えば、スプレードライし、スプレードライパラメーターを所望の範囲の大きさの粒子を生じるように調節することによって、直接製造してもよい。好ましくは、該粒子は結晶性であるが、所望により、非晶質材料を使用してもよい。ラクトースなどの賦形剤を使用する場合、一般に、賦形剤の粒径は、本発明の吸入される薬剤よりもはるかに大きいであろう。そのような「粗大な(coarse)」担体は、呼吸に適さない。賦形剤がラクトースである場合、典型的には、それは、85%以下のラクトース粒子がMMD60−90μmを有し、15%以上がMMD15μm未満を有する粉砕されたラクトースとして存在するであろう。担体のほかに、乾燥粉末ブレンド中の添加材料は、呼吸に適していてもよく(すなわち、空気力学的に10ミクロン未満)、または呼吸に適さなくてもよい(すなわち、空気力学的に10ミクロンより大きい)。
使用されうる適当な添加材料は、アミノ酸、例えば、ロイシン;水溶性または水不溶性の天然または合成界面活性剤、例えば、レシチン(例えば、大豆レシチン)および固体状脂肪酸(例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、およびステアリン酸)およびその誘導体(例えば、塩およびエステル);ホスファチジルコリン;糖エステルを包含する。添加材料は、また、着色料、味マスキング剤(例えば、サッカリン)、帯電防止剤、滑沢剤(例えば、公開されたPCT特許出願第WO87/905213号を参照のこと。その教示は、出典明示により本明細書の一部とされる)、化学的安定化剤、バッファー、保存料、吸収促進剤、および当業者に既知の他の材料を包含しうる。
また、徐放性コーティング材料(例えば、ステアリン酸またはポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリ乳酸)を活性材料または粒子を含有する活性材料上に使用してもよい(例えば、特許第US3,634,582号、第GB1,230,087号、第GB1,381,872号を参照のこと。その教示は、出典明示により本明細書の一部とされる)。
鼻腔内スプレーは、水性または非水性ビヒクルと共に、増粘剤、バッファー塩あるいはpHを調整するための酸またアルカリ、等張性調整剤または抗酸化剤などの薬剤を添加して処方されうる。
噴霧による吸入のための溶液は、水性ビヒクルと共に、酸またはアルカリ、バッファー塩、等張性調整剤または抗菌剤などの薬剤を添加して処方されうる。それらは、ろ過またはオートクレーブ中での加熱によって滅菌されてもよく、あるいは非滅菌製品として提供されてもよい。
好ましい単位投与量処方は、本明細書中に上記したような活性成分の有効投与量、またはその適当なフラクションを含有するものである。
本明細書および添付の特許請求の範囲を通し、文脈上他の意味に解すべき場合をのぞき、「含む」なる語および「含まれた」「含んでいる」などのそのバリエーションは、示された整数または工程あるいは整数の群を含むものと理解されるべきであるが、いずれの他の整数または工程あるいは整数または工程の群を排除するものではない。
特許および特許出願を含め、本明細書中で引用された全ての出版物は、あたかも個々の出版物が詳細かつ個々に、出典明示により全体が示されるかの如く本明細書の一部とされることが示されているかの如く、出典明示により本明細書の一部とされる。
上記の記載は、その好ましい具体例を包含する本発明を十分に開示するものである。本明細書中に特に開示される具体例の修飾および改良は、添付の特許請求の範囲の範囲内にある。さらに工夫することなく、当業者は、上記の記載を用いて、本発明をその完全な範囲まで利用することができると確信する。したがって、本明細書中の実施例は、単なる例示として解釈されるべきであり、何ら本発明の範囲を制限するものではない。排他的財産または特典が請求される本発明の具体例は、特許請求の範囲のとおり定義される。

Claims (7)

  1. 構造式I:
    Figure 0004846592
    [式中:
    R1は、N原子の正電荷と結合したアニオンを示し;
    R2は、アリールであり
    R3は、(C−C12)アルキル、( −C)アルケニル、(C−C)アルキル(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル−フェニル、(C−C)アルキル−OH、(C−C)アルキル−CN、(C−C)アルキル−ハロゲン、(C−C)アルキル−CF、(C−C)アルキル−OCH、(C−C)アルキル−O−(C−C)アルキル−OCHおよび(C−C)アルキル−O−フェニルからなる群から選択される
    を有する化合物。
  2. R3置換基がエンド位にある請求項1記載の化合物。
  3. 指し示されたH原子がエキソ位にある請求項1または2記載の化合物。
  4. R1が塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオンおよびトルエンスルホン酸イオンからなる群から選択される請求項1または2記載の化合物。
  5. (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロヘキシルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(シクロプロピルメチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−8−ブチル−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−8−(4−クロロブチル)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−ドデシル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−プロペン−1−イル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンヨウ化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(フェニルメチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−エチル−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−プロピル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(4,4,4−トリフルオロブチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(2−シクロヘキシルエチル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−(3−シアノプロピル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[2−(メチルオキシ)エチル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    (3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(2−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}エチル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    N−(エンド)−(3−エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−8−(5−ヘキセン−1−イル)−8−メチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−メチル−8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;
    N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−(3−フェニルプロピル)−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物;および
    N−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−8−メチル−8−[3−(フェニルオキシ)プロピル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物
    からなる群から選択される請求項1記載の化合物。
  6. 式:
    Figure 0004846592
    で示されるN−(エンド)−(3−エンド)−(2−シアノ−2,2−ジフェニルエチル)−(8−エンド)−メチル−8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン臭化物である請求項1記載の化合物。
  7. 式:
    Figure 0004846592
    で示される(3−エンド)−2,2−ジフェニル−3−(8−{2−[(フェニルメチル)オキシ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)プロパンニトリル。
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