JP4837594B2 - 車載マルチメディア装置 - Google Patents
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Description
図1において、110はアプリケーションプログラム層であり、アプリケーションプログラム群111と、ユーザからの操作を受け取り画面の遷移およびアプリケーションへの動作命令の発行を行うユーザインタフェース112と、プラットフォームおよび地図ディスクのデータフォーマットの違いを吸収するDB依存部113と、外部装置からのイベントの取りこぼし防止のために設けられたイベントキュー114とから構成されている。120はハードウェアの違いを吸収するためのプラットフォーム依存部121を含むライブラリ層、130はプロセスおよびデバイスのスケジューリングを行うOSカーネル層、140はハードウェア・周辺機器を動作させるためのデバイスドライバ層、150はハードウェア・周辺機器である。
外部から入力されたリモコン等の操作イベントは、デバイスドライバ層140にて受理された後、OSカーネル層130を通過してイベントキュー114に蓄えられる。イベントキュー114に蓄えられた操作イベントは、ユーザインタフェース112内部の操作命令に書き換えられ、アプリケーションプログラム群111にて実行される。この際に画面変異が伴う場合は、アプリケーションプログラム群111よりユーザインタフェース112に対して描画命令が発生し、画面の描画・更新が行われる。
従来の車載マルチメディア装置は、1プロセス・マルチスレッドで実行させる。並列動作が必要なモジュールはユーザインタフェースを含むメインスレッドとは別のスレッドにて動作する。
図2はこの発明の実施の形態1による車載マルチメディア装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2において、1は後述するアプリケーション統括モジュール/アプリケーションモジュール群等のプログラムを予め記録したROM、2はアプリケーション統括モジュール/アプリケーションモジュール群等のプログラムを実行するためのマイクロプロセッサ、3はアプリケーション統括モジュール/アプリケーションモジュール群等のプログラムやデータをこれらプログラムの実行時に一時的に記憶するRAMである。
図3において、14は車載マルチメディア装置、15は車載マルチメディア装置14の外部ハードウェア、16は車載マルチメディア装置14のソフトウェア全体をそれぞれ示している。
図4はこの発明の実施の形態1による車載マルチメディア装置の動作状態を示す図である。
図6(a)において、ユーザ操作部10より入力された数値データや命令データなどの入力データ(入力信号)は、操作部インタフェース11を介して外部入出力制御モジュール20にて一旦受け取られ、操作命令データに変換される。この変換された操作命令データは、外部入出力制御モジュール20からアプリケーション統括モジュール17へ伝えられる。アプリケーション統括モジュール17は、受け取った操作命令データを解析し、この解析結果にしたがった処理を行なう。なお、入力データは、外部入出力制御モジュール20によって操作命令データに変換されずにそのまま統括モジュールへ送信されても良い。
アプリケーション統括モジュール17から配信された操作命令データの種類に応じて、アプリケーションモジュール19は各種動作を実行する(図6(b))。
アプリケーションモジュール19の例について以下に示す。
図7は車載マルチメディア装置14の構成例を示す図であり、カーナビゲーション機能を実現したカーナビゲーション制御モジュール21を図5の最小構成に追加している。図5と同一または相当する構成については同一符号を付してある。カーナビゲーション制御モジュール21はアプリケーションモジュール19の一例である。
外部入出力制御モジュール20によって周辺機器12から取得されたGPS/ジャイロ/車速等の外部データは、アプリケーション統括モジュール17へ一旦送信される。アプリケーション統括モジュール17はこの外部データを解析し、該当するカーナビゲーション制御モジュール21へ外部データを送信する。
図8は車載マルチメディア装置14の構成例を示す図であり、開始画面制御機能を実現した開始画面制御モジュール22を図5の最小構成に追加している。図7と同一または相当する構成については同一符号を付してある。開始画面制御モジュール22はアプリケーションモジュール19の一例である。
車載マルチメディア装置14の電源を投入すると、アプリケーション統括モジュール17やカーナビゲーション制御モジュール21などの各アプリケーションモジュール19は、立ち上がりの初期化に時間がかかるため、電源投入からディスプレイ9の開始画面の表示までに時間がかかる。開始画面制御モジュール22は、アプリケーション統括モジュール17,各アプリケーションモジュール19の初期化が完了する前に起動し、ディスプレイ9を一時的に占有して開始画面の表示を行う。
図9は車載マルチメディア装置14の構成例を示す図であり、ハイパーテキスト閲覧機能を実現したハイパーテキスト閲覧モジュール23を図5の最小構成に追加している。図5と同一または相当する構成については同一符号を付してある。ハイパーテキスト閲覧モジュール23はアプリケーションモジュール19の一例である。
ユーザ操作部10から入力されたデータは外部入出力制御モジュール20にて受け取られ、アプリケーション統括モジュール17へ渡される。アプリケーション統括モジュール17は、受け取ったデータが画面操作に関するものでなく、現在フォーカスのあるアプリケーションモジュール19がハイパーテキスト閲覧モジュール23であれば、ハイパーテキスト閲覧モジュール23に対して、データを配信する。
図10は車載マルチメディア装置14の構成例を示す図であり、ディジタルオーディオ制御機能を実現したディジタルオーディオ制御モジュール24を図5の最小構成に追加している。図5と同一または相当する構成については同一符号を付してある。ディジタルオーディオ制御モジュール24はアプリケーションモジュール19の一例である。
他のアプリケーションモジュール19やユーザ操作部10からの再生・停止・早送り・巻き戻し・選曲等の命令データは、アプリケーション統括モジュール17からディジタルオーディオ制御モジュール24へ配信される。ディジタルオーディオ制御モジュール24は、配信された命令データに応じて再生・停止・早送り・巻き戻し・選曲等の操作を行う。ディジタルオーディオ制御モジュール24が再生する音楽情報は、外部入出力制御モジュール20経由で、例えば周辺機器インタフェース13に接続されたスピーカから出力する。
図11は車載マルチメディア装置14の構成例を示す図であり、つまり、図7〜図10の各種機能を全て実現しており、カーナビゲーション制御モジュール21,開始画面制御モジュール22,ハイパーテキスト閲覧モジュール23,ディジタルオーディオ制御モジュール24が図5の最小構成に追加されている。
もちろん、アプリケーションモジュール19の機能は、図7〜図11の各例に限定されるわけではなく、車載マルチメディア装置14の用途に応じて様々な機能を実現することができる。
図12はこの発明の実施の形態2による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図11と同一符号は同一または相当する構成である。
図12において、25はヒューマンマシンインタフェース用のHMI装置であり、例えばキーボード26,リモコン27,音声マイク28,文字読み取り装置29が示されている。HMI装置25は、外部ハードウェア15のユーザ操作部10に相当するものである。
この実施の形態3では、アプリケーションモジュール19の起動・終了をアプリケーション統括モジュール17が制御する場合について説明する。
まず始めに、アプリケーション統括モジュール17がアプリケーションモジュール19を起動する様子について説明する。アプリケーション統括モジュール17は、アプリケーションモジュール19の起動命令の入力データがユーザからあった際に、アプリケーションモジュール19を起動する。
アプリケーション統括モジュール17によってアプリケーションモジュール19の起動・終了を制御しているので、不要なアプリケーションモジュール19が実行されている状態を防ぐことができ、車載マルチメディア装置の動作時に資源を無駄に利用せずに済むようになる。
図13はこの発明の実施の形態4による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3と同一符号は同一または相当する構成である。
図13において、30は不図示の外部入出力制御モジュール20を介して周辺機器12から入力された音声データを解析(音声認識)しアプリケーションモジュール19に対する操作命令データとして利用したり、音声データを解析して文章に変換したりするための音声認識部である。また、31はアプリケーションモジュール19より送信された文章データを解析して音声データに変換し、不図示の外部入出力制御モジュール20を介して音声データを外部ハードウェア15のスピーカーなどから読上げ出力する文章読上げ部である。図13では、音声認識部30,文章読上げ部31をアプリケーション統括モジュール17内に設けるようにしている。
図14はこの発明の実施の形態5による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3と同一符号は同一または相当する構成である。
図14において、32はアプリケーション統括モジュール17内に設けられた状態遷移検知部である。状態遷移検知部32は、各アプリケーションモジュール19の状態の遷移を検知する働きをしている。
また、該当のアプリケーションモジュール19が状態遷移検知部32によって命令受取不可能状態と検知された場合には、アプリケーション統括モジュール17は、命令実行可能になるまで待機するか、または操作命令データを破棄する。
図15はこの発明の実施の形態6による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図14と同一符号は同一または相当する構成である。
図15のアプリケーション統括モジュール17は、アプリケーションモジュール19の起動や命令受取可否の状態の遷移を検知する状態遷移検知部32と、どのアプリケーションモジュール19で使われるどのような操作命令データであるかを解釈する命令解釈部33と、外部ハードウェア15からの入力データを該当のアプリケーションモジュール19用の操作命令データに変換する命令変換部34とを備えている。なお、命令解釈部33および命令変換部34の機能を状態遷移検知部32として一つにまとめるようにしても良い。
外部ハードウェア15などから入力された入力データは、不図示の外部入出力制御モジュール20を介してアプリケーション統括モジュール17にまず渡される。アプリケーション統括モジュール17では、まず命令解釈部33によって入力データの解釈がなされ、どのアプリケーションモジュール19宛てのデータであるかが判別される。
次に、該当するアプリケーションモジュール19の状態を状態遷移検知部32によって検知する。該当するアプリケーションモジュール19が起動しており、命令受取可能状態の場合には、アプリケーション統括モジュール17は、入力データを該当するアプリケーションモジュール19用の操作命令データへ命令変換部34によって変換し、該当のアプリケーションモジュール19へ送信する。
図16はこの発明の実施の形態7による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図15と同一符号は同一または相当する構成である。
図16において、符号35はアプリケーション存在フラグであり、アプリケーションモジュール19の有無を表している。アプリケーションモジュール19の有無は、実施の形態5,6で述べた状態遷移検知部32で記憶しても良い。
図17はこの発明の実施の形態8による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3と同一符号は同一または相当する構成である。
図17において、符号36はアプリケーション統括モジュール17に設けられた通信インタフェース部(通信I/F部)であり、アプリケーション統括モジュール17は他のアプリケーションモジュール19と通信インタフェース部36によってデータの通信を行う。
図18において、アプリケーション統括モジュール17は、通信インタフェース部36と、アプリケーション統括モジュールアプリケーション部37とを備えている。
通信インタフェース部36は、各アプリケーションモジュール19に共通して設けられる共通通信インタフェース部(共通通信I/F部)38と、通信によって配信された操作命令データを解析するアプリケーション統括モジュール命令解析部39とから構成されている。
なお、共通通信インタフェース部38に関しては、実施の形態10で述べる。
図19はこの発明の実施の形態8による車載マルチメディア装置の構成である。図17と同一符号は同一または相当する構成である。
図19において、符号41は通信インタフェース部(通信I/F部)であり、アプリケーションモジュール19はアプリケーション統括モジュール17や他のアプリケーションモジュール19からの操作命令データを通信インタフェース部41によって受け取る。
図20はこの実施の形態9におけるアプリケーションモジュール19の構成を示す図である。
アプリケーションモジュール19は、他のアプリケーションモジュール19に対して操作命令データを発行できる。この操作命令データは、他のアプリケーションモジュール19の通信インタフェース部41内部の共通通信インタフェース部38にて受け取られ、通信インタフェース部41内の命令解析部44にて、アプリケーションモジュール19固有の操作命令データの解析を行う。解析された操作命令データは、アプリケーションモジュールアプリケーション部42にて実行される。
図21は実施の形態1で示したカーナビゲーション制御モジュール21の構成を示す図である。図21において、45はカーナビゲーション制御モジュール21がアプリケーション統括モジュール17や他のアプリケーションモジュール19と通信を行うためのカーナビゲーション制御モジュールインタフェース部(通信インタフェース部)であり、アプリケーション統括モジュール17,各アプリケーションモジュール19に共通の共通通信インタフェース部38とカーナビゲーション制御モジュール命令解析部48とから構成される。46はカーナビゲーション制御機能を実現するためのカーナビゲーション制御モジュールアプリケーション部である。図22は実施の形態1で示した外部入出力制御モジュール20の構成を示す図である。
外部入出力制御モジュール20にて周辺機器12から取得したGPS/ジャイロ/車速等のデータは、外部入出力制御モジュール20,アプリケーション統括モジュール17を通じて外部データとしてカーナビゲーション制御モジュール21に渡される。カーナビゲーション制御モジュール21では、カーナビゲーション制御モジュールインタフェース部45内部の共通通信インタフェース部38にて外部データを受け取り、カーナビゲーション制御モジュール命令解析部48にてカーナビゲーションシステムを操作するための内部の操作命令データに変換し、カーナビゲーション制御モジュールアプリケーション部46へ渡す。カーナビゲーション制御モジュールアプリケーション部46ではこれらの内部の操作命令データを元に、経路探索、誘導、案内等のカーナビゲーションシステムの動作を実行する。
図23において、54は開始画面制御モジュール22がアプリケーション統括モジュール17や他のアプリケーションモジュール19と通信を行うための開始画面制御モジュールインタフェース部(通信インタフェース部)であり、共通通信インタフェース38および開始画面制御モジュール命令解析部57より構成される。55は開始画面制御機能を実現するための開始画面制御モジュールアプリケーション部である。
電源投入後、アプリケーション統括モジュール17や各アプリケーションモジュール19は立ち上がりの初期化に時間がかかるため、電源投入から開始画面の表示までに時間がかかる。開始画面制御モジュール22は、アプリケーション統括モジュール17,他のアプリケーションモジュール19の初期化が終了する前に起動し、ディスプレイ9を一時的に占有し、開始画面の表示を行う。アプリケーション統括モジュール17,アプリケーションモジュール19が動作可能に成った状態で、開始画面制御モジュール22による開始画面から、他のアプリケーションモジュール19に制御を変更する。
図24は実施の形態1で示したハイパーテキスト閲覧モジュール23の構成を示す図である。
ユーザ操作部10より入力されたユーザの入力データは外部入出力制御モジュール20を介してアプリケーション統括モジュール17にて受け取られ、ハイパーテキスト閲覧モジュール23に対して、操作命令データを配信する。操作命令データは共通通信インタフェース部38を通じて開始画面制御モジュール命令解析部57によって解析され、この解析結果に応じてハイパーテキスト閲覧モジュールアプリケーション部59はディスプレイ9にハイパーテキストを表示する。
図25は実施の形態1で示したディジタルオーディオ制御モジュール24の構成を示す図である。
外部入出力制御モジュール20およびアプリケーション統括モジュール17を経由してユーザ操作部10からの入力データを変換した再生・停止・早送り・巻き戻し・選曲等の操作命令データや、また、他のアプリケーションモジュール19からの再生・停止・早送り・巻き戻し・選曲等の操作命令データは、ディジタルオーディオ制御モジュールインタフェース部62の共通通信インタフェース部38にて受信され、ディジタルオーディオ制御モジュール命令解析部65にて各命令データに変更された後、ディジタルオーディオ制御モジュールアプリケーション部63に送られる。ディジタルオーディオ制御モジュールアプリケーション部63は、各操作命令データに応じて再生・停止・早送り・巻き戻し・選曲等の操作を行う。ディジタルオーディオ制御モジュールアプリケーション部63にて再生された音楽情報は、外部入出力制御モジュール20経由で、周辺機器インタフェース13に接続されたスピーカなどから出力される。
図26および図27はこの発明の実施の形態10による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3、図18、図20と同一符号は同一または相当する構成である。
外部ハードウェア15や他のアプリケーションモジュール19から読出命令を受けたアプリケーションモジュール19をアプリケーション統括モジュール17が読み出すようにしたり、外部から消去命令データを受けたアプリケーションモジュール19をアプリケーション統括モジュール17が消去するようにしても良い。
内部状態およびデータの保存は、アプリケーションモジュール19があらかじめ行っておいて、保存の完了後にアプリケーションモジュール19の削除命令データを発行しても良い。
この発明の実施の形態12における車載マルチメディア装置は、実施の形態1におけるマルチプロセスをマルチスレッドに置き換えたものである。
スレッドは、同一のプロセス空間を共有しているため、コンパイル時の名前空間を同一プロセス内の全てのスレッドで共有する。またコンテキストスイッチの切り替えの際に保存するデータが少量である。
スレッドを、スレッドと同様の機能を持ったリアルタイムOSにおけるタスクに置き換えることも可能である。
図29はこの発明の実施の形態13による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3、図28と同一符号は同一または相当する構成である。
図29中の符号67はアプリケーション統括モジュール17内のライブラリ群である。ライブラリ群67は、通信/描画/画面レイアウト/数値計算等のアプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19に必要な機能を抜き出してライブラリ化したものがそれぞれまとめられており、例えばライブラリ化した通信インタフェース部36,41,描画ライブラリ68,数値計算ライブラリ69,画面レイアウトライブラリ70等である。
また、図30に示すように、外部入出力制御モジュール20に外部入出力ライブラリ(I/Oライブラリ)71を設けて、外部との入出力の制御をアプリケーション統括モジュール17以外のアプリケーションモジュール19にまかせても良い。
さらに、図31のように、各アプリケーションモジュール19が、描画ライブラリ68,外部入出力ライブラリ71を使用して、直接外部ハードウェア15とのやりとりを行っても良い。
実施の形態13で示したライブラリ群67をアプリケーションモジュール19としても良いし、もしくはウインドウズ(登録商標)CEのDLLやUNIX(登録商標)のシェアードライブラリのように、アプリケーションモジュール間で共有可能なライブラリで、実行時にリンクを可能にしても良い。
図32はこの発明の実施の形態14による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。
また、図33のように、通信インタフェース部のライブラリ/描画ライブラリ/画面レイアウトライブラリ/数値計算ライブラリ等をひとまとめにして、共通のライブラリ群72としても良い。
図34はこの発明の実施の形態15による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図3と同一符号は同一または相当する構成である。
図34中の符号73はアプリケーションモジュール19からの描画命令およびアプリケーション統括モジュール17自身の描画命令の制御を行うための描画権制御部である。
アプリケーションモジュール19は、描画が発生した際にアプリケーション統括モジュール17に対して描画命令データを発生する。アプリケーション統括モジュール17は、描画命令データを受けると、描画権制御部73によって、そのアプリケーションモジュール19が描画可能かどうかを判定し、描画可能であれば描画を行う。
アプリケーション統括モジュール17内部で描画要求が発生した際にも、描画可能かどうかの判定を同様に行い、描画可能であれば描画を行う。
つまり、アプリケーションモジュール19は、音声出力が発生した際にアプリケーション統括モジュール17に対して音声出力要求を発生する。アプリケーションモジュール19は、音声出力要求を受けると、音声出力権制御部にて、そのアプリケーションモジュール19が音声出力可能かどうかを判定し、音声出力可能であれば音声を出力する。
アプリケーション統括モジュール17内部で音声出力要求が発生した際にも、音声出力可能かどうかの判定を同様に行い、音声出力可能であれば音声出力を行う。
また、アプリケーションが描画した画面上にアプリケーション統括モジュール17が描画した内容を重畳表示することも可能である。
さらに、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19の描画順序を調整して、重畳表示を行うことも可能である。
さらに、描画する画像サイズは任意に調整することができる。
さらに、複数の描画を行なう際には、ディスプレイ9上の画面の分割しても良く、分割数や分割サイズは任意に調節することが可能であり、特に限定されるものではない。
音声出力権制御モジュールは、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19からの音声出力要求に対し、順序を調整して音声出力することも可能である。
図35はこの発明の実施の形態16による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図14、図30〜図32と同一符号は同一または相当する構成である。
図35中の状態遷移検知部32は、アプリケーションモジュール19からの描画命令およびアプリケーション統括モジュール17自身の描画命令の制御を行う。
描画を音声出力に置き換えても良い。
アプリケーション統括モジュール17内部で音声出力が発生した際も同様に、状態遷移検知部32によって音声出力可能かどうかの判定を行い、音声出力可能であれば音声出力ライブラリに音声出力命令データを発する。
また、アプリケーション統括モジュール17は、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19の描画順序を調整して、重畳表示を行うことも可能である。
さらに、複数の描画を行なう際には、ディスプレイ9上の画面を分割しても良く、分割数や分割サイズは任意に調節することが可能であり、特に限定されるものではない。
さらに、アプリケーション統括モジュール17は、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19からの複数の音声出力権の要求に対し、順序を調整して音声出力することも可能である。
さらに、描画ライブラリ68および音声出力ライブラリは、実施の形態13におけるライブラリのように、アプリケーション統括モジュール17やアプリケーションモジュール19の内部に含まれていても良い。
図36はこの発明の実施の形態17による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。既出の図と同一符号は同一または相当する構成である。
図36中の符号68はアプリケーション統括モジュール17または各アプリケーションモジュール19からの描画命令の制御を行うための描画ライブラリである。
もちろん、描画を音声出力に置き換えても良い。図36において、符号74はアプリケーション統括モジュール17または各アプリケーションモジュール19からの音声出力命令の制御を行うための音声出力ライブラリである。
また、音声出力不可能の場合は、アプリケーションモジュール19に音声出力不可能通知を行なわずに、音声出力命令データを破棄しても良い。
描画ライブラリ68は、アプリケーションが描画した画面上にアプリケーション統括モジュール17が描画した内容を重畳表示することも可能である。
描画ライブラリ68は、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19の描画順序を調整して、重畳表示を行うことも可能である。
さらに、描画する画像サイズは任意に調整することができる。
さらに、複数の描画を行なう際には、ディスプレイ9上の画面の分割をしても良く、分割数や分割サイズは任意に調節することが可能であり、特に限定されるものではない。
音声出力ライブラリ74は、アプリケーション統括モジュール17およびアプリケーションモジュール19からの音声出力要求に対し、順序を調整して音声出力することも可能である。
図37はこの実施の形態18におけるアプリケーション統括モジュール17の構成を示す図であり、図38はこの発明の実施の形態18による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。
画面データ部78には、アプリケーション統括モジュール17を表示するために必要なボタン/メニュー等の画面部品、その描画位置やアニメーション等の画面データが含まれている。
描画コントロール部77および画面データ部78は、操作画面ビルダを用いて自動生成することも可能である。
図39はこの実施の形態19におけるアプリケーションモジュール19の構成を示す図であり、図40はこの発明の実施の形態19による車載マルチメディア装置の構成を示す図である。図40では、アプリケーション統括モジュール17だけでなく、各アプリケーションモジュール19にも描画コントロール部および画面データ部を設けるようにしている。
描画コントロール部75および画面データ部76は、操作画面ビルダを用いて自動生成することも可能である。
描画ライブラリの構成は、実施の形態13,実施の形態14のどちらの方法を用いても良い。
Claims (1)
- 複数の外部ハードウェアと、
上記複数の外部ハードウェアの動作制御に用いられる複数のアプリケーションモジュールからなるアプリケーションモジュール群と、上記アプリケーションモジュール各々の実行をそれぞれ制御するのに用いられるアプリケーション統括モジュールとから構成されるソフトウェアを実行するマイクロプロセッサと、
上記マイクロプロセッサに実行されることにより、上記アプリケーション統括モジュールおよび各アプリケーションモジュールに共通する複数の機能をそれぞれ実現するプログラムを登録した複数のライブラリからなり、全ての上記ライブラリに共通のインタフェースを有するライブラリ群とを備え、
上記アプリケーション統括モジュールは、
上記マイクロプロセッサに実行されることにより、上記各アプリケーションモジュールを実行するプロセス空間で通信を行う通信インタフェース部と、上記マイクロプロセッサに実行されることにより、上記通信インタフェース部を除く上記アプリケーション統括モジュールの全ての機能が実現されるアプリケーション統括モジュールアプリケーション部とを有し、
上記アプリケーションモジュールは、
上記マイクロプロセッサに実行されることにより、上記アプリケーション統括モジュールまたは他の各アプリケーションモジュールを実行するプロセス空間で通信を行う通信インタフェース部と、上記マイクロプロセッサに実行されることにより、上記通信インタフェース部を除く該アプリケーションモジュールに固有の機能が実現されるアプリケーションモジュールアプリケーション部とを有し、
上記アプリケーション統括モジュールおよび上記アプリケーションモジュールは、
上記マイクロプロセッサに実行されることにより、相互のプロセス空間で直接に通信を行う共通通信インタフェース部を共通して有するとともに、
上記マイクロプロセッサは、
上記ソフトウェアを実行して上記外部ハードウェアの動作を制御するにあたり、上記アプリケーション統括モジュールおよび上記アプリケーションモジュールを、独立した別のプロセス空間で並列に実行し、
上記アプリケーション統括モジュールを実行して各アプリケーションモジュールの起動および終了を制御し、
上記アプリケーション統括モジュールおよび上記各アプリケーションモジュールを実行するにあたり、共通する機能に関して上記ライブラリ群の該当機能に関するライブラリから上記共通のインタフェースを介してプログラムを読み出して実行し、
上記アプリケーション統括モジュールを実行することにより、上記複数の外部ハードウェアからのデータを解析し、この解析結果に対応するアプリケーションモジュールまたは上記アプリケーション統括モジュールを実行するプロセス空間に上記データを配信することを特徴とする車載マルチメディア装置。
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