JP4825502B2 - 情報表示用パネルの製造方法および情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルの製造方法および該情報表示用パネルを搭載する情報表示装置に関するものである。
従来より、液晶(LCD)に代わる情報表示装置として、電気泳動方式、トナー(粒子)移動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式等の技術を用いた情報表示装置が提案されている。
これら従来技術は、LCDと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られる、消費電力が小さい、メモリ機能を有している等のメリットがあることから、次世代の安価な情報表示装置に使用可能な技術として考えられており、携帯端末用情報表示、電子ペーパー等への展開が期待されている。特に、最近では、分散粒子と着色溶液とから成る分散液をマイクロカプセル化し、これを対向する基板間に配置して成る電気泳動方式(例えば、非特許文献1参照)が提案され、期待が寄せられている。
しかしながら、電気泳動方式では、液中を粒子が泳動するために液の粘性抵抗により応答速度が遅くなるという問題がある。さらに、低比重の溶液中に酸化チタン等の高比重の粒子を分散させているため沈降しやすくなっており、分散状態の安定性維持が難しく、情報表示の繰り返し安定性に欠けるという問題を抱えている。また、マイクロカプセル化にしても、セルサイズをマイクロカプセルレベルにして、見かけ上、上述した欠点が現れにくくしているだけであって、本質的な問題は何ら解決されていない。
一方、溶液中での挙動を利用する電気泳動方式に対し、溶液を使わず、導電性粒子と電荷輸送層とを基板の一部に組み入れる方式も提案され始めている(例えば、非特許文献1参照)。しかし、この方式は、電荷輸送層、さらには電荷発生層を配置するために構造が複雑化するとともに、導電性粒子に電荷を一定に注入することは難しいため、安定性に欠けるという問題もある。
上述した種々の問題を解決するための一方法として、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示装置が知られている。このような情報表示装置に用いる情報表示用パネルは、隔壁(スペーサ)上面に接着剤を配置した一方の基板と他方の基板とを貼り合わせることにより作製する。
上述した従来の情報表示用パネルの製造方法では、隔壁上面に接着剤を配置する際には、例えば図9に示すように、接着剤41を付着させた転写フィルム42を支持した装置43を下降させて隔壁44の上面に接触させることにより、転写フィルム42から隔壁44の上面に接着剤41を転写するようにしているため、接着剤41が隔壁44の上面ばかりでなく隔壁44の側面にも付着することがある。
本発明は、基板上に形成した隔壁の上面に、高精度で接着剤層を形成し得る情報表示用パネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報表示用パネルの製造方法は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルの製造方法であって、隔壁上面に接着剤を配置する接着剤層形成工程において、隔壁を形成した基板の水平移動と同期させて、表面に接着剤付フィルムを支持した転写ロールを前記隔壁上面に接触させた状態で回転させることにより、前記接着剤付フィルムの接着剤を前記隔壁上面に転写することを特徴とする。
本発明の情報表示用パネルの製造方法において、前記接着剤付フィルムは、溶媒で希釈した接着剤を用いてフィルム材に厚み0.1〜20μmの膜を形成したものであること、前記転写ロールは、ゴム硬度が60°〜90°(JIS−A)のゴムロールであること、接着剤層を形成する前の基板厚みを測定する測定器と、その厚みの測定結果を基に上下駆動する基板ステージとにより、転写ロールと基板との距離を調整すること、および、前記接着剤層の形成後、紫外線エネルギーあるいは熱エネルギーで接着剤を微硬化させること、が好ましい。
上記本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルを製造する際には、隔壁上面に接着剤を配置する接着剤層形成工程において、隔壁を形成した基板の水平移動と同期させて、表面に接着剤付フィルムを支持した転写ロールを前記隔壁上面に接触させた状態で回転させることにより、前記接着剤付フィルムに付着させた接着剤を前記隔壁上面に転写するから、前記転写ロールの表面に支持された接着剤付フィルムに付着させた接着剤は、隔壁上面のみに転写されることになる。したがって、基板上に形成した隔壁の上面に、高精度で接着剤層を形成し得る情報表示用パネルの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明の製造方法により製造する情報表示用パネルの構成について説明する。本発明方法により製造する情報表示用パネルでは、対向する基板間に表示媒体を封入した情報表示用パネルの基板内に何らかの手段で電界が付与される。電界方向に従って帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の切換によって移動方向を変えることにより、情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の情報表示装置に適用可能な情報表示用パネルの例を、図1〜図3に基づき説明する。
図1に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1、2の外部から加えられる電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図1に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図1において、手前にある隔壁は省略している。
図2に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図2に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図2において、手前にある隔壁は省略している。
図3に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電性を有する1種の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、基板1に設けた電極5と電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させ、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行うか、あるいは、電極6または基板1の色を観察者に視認させて電極6または基板1の色の表示を行っている。なお、図3に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状の隔壁4を設けセルを形成している。また、図3において、手前にある隔壁は省略している。
以上の説明は、粒子群から成る白色表示媒体3Wを粉流体から成る白色表示媒体に、粒子群から成る黒色表示媒体3Bを粉流体から成る黒色表示媒体に、それぞれ置き換えた場合も同様に適用することができる。粉流体については後述する。
以下、本発明の特徴となる情報表示用パネルの製造方法について詳細に説明する。本発明の情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、2枚の基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルであり、以下の(1)〜(7)の工程によって作製する。なお、(4)以外の工程は、従来技術と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(1)基板への隔壁(リブ)および電極パターンの形成工程(後者は、電極を必要とする場合のみ行う)
(2)基板間への表示媒体の充填工程
(3)隔壁上の不要な表示媒体の除去工程
(4)隔壁への接着剤層形成工程(この接着剤層形成工程は、表示媒体の充填工程の前に行われる場合もある)
(5)接着剤層の形成品質を評価する検査工程
(6)アライメントの重ね合わせ工程
(7)2枚の基板の貼り合わせ工程
図4は本発明の情報表示用パネルの製造方法における接着剤層形成工程に用いる接着剤転写装置を例示する図である。この接着剤転写装置は、上記(2),(3)の工程の終了後の隔壁を形成した基板(以下、リブ付基板という)11の隔壁4の上面に接着剤12を転写して接着剤層を形成するものであり、リブ付基板11を水平方向(図示右方向)に移動させる基板搬送装置13の上部の、リブ付基板11の隔壁4と接触する位置に配置される転写ロール14の他、PETフィルム等のフィルム材15上に0.1〜20μmの接着剤12の膜を形成する接着剤配置装置16と、フィルム材15上に形成した接着剤12の膜を所定時間乾燥させて定着させる乾燥炉17と、時計回り方向に回転することにより接着剤12の膜を形成したフィルム材15(以下、接着剤付フィルムという)の送り動作を行うロール18a,18bとを具備して成る。
上記接着剤12としては、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリウレタン系接着剤、天然ゴム系接着剤等が使用できるが、例えば反応性が高い接着剤(2液エポキシ接着剤等)も、接着剤配置装置にクリーニング機構等の接着剤を安定して配置できる機構を具備すれば用いることができる。このような接着剤をトルエン等の溶媒で所定割合(例えば30wt%)に希釈したものを用いて、フィルム材15に厚み2〜20μmの膜を形成することにより、上記接着剤付フィルムを構成するものとする。
上記転写ロール14としては、ゴム硬度が60°〜90°(JIS−A)のゴムロールを用いることが好ましい。
上記フィルム材15としては、PETフィルムを用いることが好ましい。
次に、本発明の情報表示用パネルの製造方法における情報表示用パネルへの接着剤層形成工程について説明する。
まず、基板搬送装置13上にリブ付基板11を載置する。このとき、転写ロール14は、リブ付基板11上に形成した隔壁4に接触した状態になるように配置しておく。この状態において、基板搬送装置13を駆動することによってリブ付基板11を図示矢印Aの如く右方向に水平移動させ、この水平移動と同期させて(速度比1:1で)、転写ロール14を図示矢印Bの如く反時計方向に回転駆動する。
この転写ロール14の回転駆動により、転写ロール14の表面に支持された接着剤付フィルムに付着させた接着剤12は、リブ付基板11の隔壁4の上面のみに転写されることになる。
上記本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、隔壁上面に接着剤層を形成する接着剤層形成工程において、リブ付基板11の水平移動と同期させて、表面に接着剤付フィルムを支持した転写ロール14を隔壁4の上面に接触させた状態で回転させることにより、上記接着剤付フィルムに付着させた接着剤12を隔壁4の上面に転写するから、転写ロール14の表面に支持された上記接着剤付フィルムに付着させた接着剤12は、隔壁4の上面のみに転写されることになる。したがって、リブ付基板11の隔壁4の上面に、高精度で接着剤層を形成し得る情報表示用パネルの製造方法を提供することができる。
なお、本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、フィルム材に接着剤層を形成する装置としてロールコーターを用いた場合には反応性が高い2液エポキシ接着剤等の配置はできないが、本発明方法では接着剤の転写前にフィルム材上に接着剤の膜を形成して、転写後にフィルム材を破棄すれば良いので、反応性が高い2液エポキシ接着剤等の接着剤を使用することも可能であるという利点を有している。
次に、本発明の情報表示用パネルの他の製造方法について説明する。図5は本発明の情報表示用パネルの他の製造方法に用いる製造装置の構成を示す図である。図5に示す本発明の情報表示用パネルの製造装置は、基板供給装置21と、接着剤配置装置22と、接着剤微硬化装置23と、基板払い出し装置24とから成る。この製造装置は、情報表示用パネルのガラス基板(フィルム基板)に対する接着剤配置兼微硬化ラインに設置する。
図6は図5の製造装置における接着剤配置装置の構成を示す図である。接着剤配置装置22は、基板を載置するステージ25と、ステージ25を上下方向に駆動するステージ上下駆動装置26と、ステージ25を図示矢印のように水平方向に駆動するステージ前後進駆動装置27と、ステージ25の上部に配置される基板厚み測定器28の他、図4の接着剤転写装置と同様に構成される、転写ロール14と、PETフィルム等のフィルム材15上に0.1〜20μmの接着剤12の膜を形成する接着剤配置装置16と、フィルム材15上に形成した接着剤12の膜を所定時間乾燥させて定着させる乾燥炉17と、時計回り方向に回転することにより接着剤12の膜を形成したフィルム材15(以下、接着剤付フィルムという)の送り動作を行うロール18a,18bとを具備して成る。この接着剤配置装置22では、ステージ25の上部に配置される基板厚み測定器28によって接着剤を配置する基板の厚み(例えばガラス厚み)を測定し、その測定結果をステージ上下駆動装置26の上下移動に反映させることによって、隔壁付き基板の隔壁上面(頭頂部)のみに接着剤を配置するようにしている。
図7は図5の製造装置における接着剤微硬化装置として用いる紫外線照射器の構成を示す図である。この紫外線照射器23は、基板を水平方向に搬送する基板搬送装置34と、基板の上部から紫外線を照射するUVランプ35等から成る。なお、図7においては接着剤微硬化装置として紫外線照射器を用いたが、代わりに熱処理器を用いても良い。
上記本発明の情報表示用パネルの他の製造方法によれば、図5〜図7に示す製造装置を情報表示用パネルのガラス基板(あるいはフィルム基板)に対する接着剤配置兼微硬化ラインに設置することにより、インラインで効率良く、情報表示用パネルの隔壁付き基板に対してタックの無い接着剤層を形成することができる。
以下、本発明の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板については、少なくとも一方の基板は情報表示用パネル外側から表示媒体3の色が確認できる透明な基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
必要に応じて基板に設ける電極5,6の電極形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類やITO、酸化インジウム、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。多くの場合に表示面側基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能であり導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
隔壁4については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。本発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成される表示セルは、図8に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示側から見える隔壁断面部分に相当する部分(表示セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、情報表示の鮮明さが増す。ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。このうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明の情報表示用パネルで表示媒体として用いる粉流体について説明する。なお、本発明の表示媒体としての粉流体の名称については、本出願人が「電子粉流体(登録商標):登録番号4636931」の権利を得ている。
本発明における「粉流体」は、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。例えば、液晶は液体と固体の中間的な相と定義され、液体の特徴である流動性と固体の特徴である異方性(光学的性質)を有するものである(平凡社:大百科事典)。一方、粒子の定義は、無視できるほどの大きさであっても有限の質量をもった物体であり、重力の影響を受けるとされている(丸善:物理学事典)。ここで、粒子でも、気固流動層体、液固流動体という特殊状態があり、粒子に底板から気体を流すと、粒子には気体の速度に対応して上向きの力が作用し、この力が重力とつりあう際に、流体のように容易に流動できる状態になるものを気固流動層体と呼び、同じく、流体により流動化させた状態を液固流動体と呼ぶとされている(平凡社:大百科事典)。このように気固流動層体や液固流動体は、気体や液体の流れを利用した状態である。本発明では、このような気体の力も、液体の力も借りずに、自ら流動性を示す状態の物質を、特異的に作り出せることが判明し、これを粉流体と定義した。
すなわち、本発明における粉流体は、液晶(液体と固体の中間相)の定義と同様に、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態で、先に述べた粒子の特徴である重力の影響を極めて受け難く、高流動性を示す特異な状態を示す物質である。このような物質はエアロゾル状態、すなわち気体中に固体状もしくは液体状の物質が分散質として安定に浮遊する分散系で得ることができ、本発明の情報表示用パネルで固体状物質を分散質とするものである。
本発明の情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な、対向する基板間に、表示媒体として例えば気体中に固体粒子が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入するものであり、このような粉流体は、小さな電界の力でクーロン力などにより容易に安定して移動させることができる。
本発明に表示媒体として例えば用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示装置では、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で用いられる。
次に、本発明の情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、粉流体となるように調整、構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
また、本発明の粒子は平均粒子径d(0.5)が、0.1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
更に本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
表示媒体に用いる粒子の帯電量は当然その測定条件に依存するが、情報表示用パネルにおける表示媒体に用いる粒子の帯電量はほぼ、初期帯電量、隔壁との接触、基板との接触、経過時間に伴う電荷減衰に依存し、特に表示媒体に用いる粒子の帯電挙動の飽和値が支配因子となっているということが分かった。
本発明者らは鋭意検討の結果、ブローオフ法において同一のキャリア粒子を用いて、表示媒体に用いる粒子の帯電量測定を行うことにより、表示媒体に用いる粒子の適正な帯電特性値の範囲を評価できることを見出した。
更に、本発明において粒子群や粉流体のような表示媒体を乾式の情報表示用パネルに用いる場合には、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1〜図3において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(基板の内側に電極を設けた場合)、表示媒体(粒子群あるいは粉流体)3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動の支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例>
以下の(1)〜(7)の工程によって、図2に示す本発明の情報表示用パネルを製作した。なお、各工程の詳細については以下に詳述する。
(1)基板への隔壁(リブ)および電極パターンの形成工程
(2)基板間への表示媒体の充填工程
(3)隔壁上の不要な表示媒体の除去工程
(4)隔壁への接着剤層形成工程(この接着剤層形成工程は、表示媒体の充填工程の前に行われる場合もある)
(5)接着剤層の形成品質を評価する検査工程
(6)アライメントの重ね合わせ工程
(7)2枚の基板の貼り合わせ工程
(1)材質;ガラス、厚さ200μmの基板1および基板2の表面にそれぞれ、30Ω/□のITOを表面コーティングした。その後、ITOを表面コーティングした基板2上に、フォトレジスト法によって、320μm□の開口部(この部分が表示セルとなる)および線幅30μ高さ40μmの格子状の隔壁パターンを作製して、リブ付基板11とした。
(2)リブ付基板11の表示セル内に、それぞれ帯電特性の異なる、粒子群から成る白色表示媒体および粒子群から成る黒色表示媒体をそれぞれ6g/mの密度となるよう、自由落下法にて充填した。
(3)隔壁上に、微粘着性フィルムをロールによって押し当てて剥がすことによって、隔壁上の不要な表示媒体を除去した。
(4)図4に示す接着剤転写装置を用いて、リブ付基板11の水平移動と同期させて、表面に接着剤付フィルムを支持した転写ロール14を隔壁4の上面に接触させた状態で回転させることにより、上記接着剤付フィルムに付着させた接着剤12を隔壁4の上面に転写により配置した。その際、フィルム材15として用いたPETフィルムに接着剤膜を形成する接着剤12として、セメダインスーパー(2液エポキシ接着剤)を等量配合したものを用いた。そして、上記接着剤12をトルエンで30wt%に希釈したものを用いて、接着剤配置装置16によってPETフィルム表面に厚み3μmの接着剤膜を形成することにより、接着剤付フィルムを構成した。また、転写ロール14として、ゴム硬度85°(JIS−A)のゴムロールを用いて、所定速度で回転駆動した。
(5)隔壁上面の接着剤層形成部分の概観を顕微鏡で観察したところ、隔壁上面のみに接着剤層が形成されていることが確認できた。
(6)&(7)2枚の基板上に形成した電極の位置を、それぞれが対向するように合わせて2枚の基板を貼り合わせ、熱プレスにより100℃、60分保持し、接着剤の硬化を行った。
<実施例2>
以下の(1)〜(7)の工程によって、図2に示す本発明の情報表示用パネルを製作した。なお、各工程の詳細については以下に詳述する。
(1)基板への隔壁(リブ)および電極パターンの形成工程
(2)隔壁への接着剤層形成工程(この接着剤層形成工程は、表示媒体の充填工程の前に行われる場合もある)
(3)基板間への表示媒体の充填工程
(4)隔壁上の不要な表示媒体の除去工程
(5)接着剤層の形成品質を評価する検査工程
(6)アライメントの重ね合わせ工程
(7)2枚の基板の貼り合わせ工程
(1)材質;ガラス、厚さ200μmの基板1および基板2の表面にそれぞれ、30Ω/□のITOを表面コーティングした。その後、ITOを表面コーティングした基板2上に、フォトレジスト法によって、320μm□の開口部(この部分が表示セルとなる)および線幅30μ高さ40μmの格子状の隔壁パターンを作製して、リブ付基板11とした。
(2)図4に示す接着剤配置装置を用いて、リブ付基板11の水平移動と同期させて、表面に練った接着剤12を付着させた転写ロール15を隔壁4の上面に接触させた状態で回転させることにより、転写ロール15に付着させた接着剤12を隔壁4の上面に転写により配置した。その際、接着剤供給装置18から供給する接着剤12として、協立化学(株)製のWR798(粘度53Pa・s;E型粘度計、20rpm、25℃)を用い、転写ロール15として、ゴム硬度85°(JIS−A)のゴムロールを用いて、2.5rpmで回転駆動した。また、緩衝材13として、日東電工(株)製サンマップ(多孔質ポリエチレン)を用いた。その後、図7に示す紫外線照射器を用いて接着剤12を微硬化させた(波長365nmで3000mJ/cm )。
(3)リブ付基板11の表示セル内に、それぞれ帯電特性の異なる、粒子群から成る白色表示媒体および粒子群から成る黒色表示媒体をそれぞれ6g/mの密度となるよう、自由落下法にて充填した。
(4)隔壁上に、微粘着性フィルムをロールによって押し当てて剥がすことによって、隔壁上の不要な表示媒体を除去した。
(5)隔壁上面の接着剤層形成部分の概観を顕微鏡で観察したところ、隔壁上面のみに接着剤層が形成されていることが確認できた。
(6)&(7)2枚の基板上に形成した電極の位置を、それぞれが対向するように合わせて2枚の基板を貼り合わせ、熱プレスにより100℃、60分保持し、接着剤の硬化を行った。
本発明方法によって作製される情報表示用パネルおよび情報表示装置は、ノートパソコン、PDA、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子ブック、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板等の掲示板、電卓、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、電子POP、電子棚札、電子値札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部などに好適に用いられる。
本発明の情報表示用パネルの一例を示す図である。 本発明の情報表示用パネルの他の例を示す図である。 本発明の情報表示用パネルのさらに他の例を示す図である。 本発明の情報表示用パネルの製造方法における接着剤層形成工程に用いる接着剤転写装置を例示する図である。 本発明の情報表示用パネルの他の製造方法に用いる製造装置の構成を示す図である。 図5の製造装置における接着剤配置装置の構成を示す図である。 図5の製造装置における接着剤微硬化装置として用いる紫外線照射器の構成を示す図である。 本発明の情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。 従来の情報表示用パネルの製造方法における接着剤層形成工程を説明するための図である。
符号の説明
1,2 基板
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
4 隔壁
5 電極
6 電極
11 隔壁を形成した基板(リブ付基板)
12 接着剤
13 基板搬送装置
14 転写ロール
15 フィルム材
16 接着剤配置装置
17 乾燥炉
18a,18b ロール
21 基板供給装置
22 接着剤配置装置
23 接着剤微硬化装置
24 基板払い出し装置
25 ステージ
26 ステージ上下駆動装置
27 ステージ前後進駆動装置
28 基板厚み測定器
29 接着剤供給装置
30 第1練りロール
31 第2練りロール
32 版ロール
33 転写ロール
34 基板搬送装置
35 UVランプ

Claims (6)

  1. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に、隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも1種類以上の表示媒体を封入し、基板内に発生させた電界により表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルの製造方法であって、
    隔壁上面に接着剤を配置する接着剤層形成工程において、隔壁を形成した基板の水平移動と同期させて、表面に接着剤付フィルムを支持した転写ロールを前記隔壁上面に接触させた状態で回転させることにより、前記接着剤付フィルムの接着剤を前記隔壁上面に転写することを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。
  2. 前記接着剤付フィルムは、溶媒で希釈した接着剤を用いてフィルム材に厚み0.1〜20μmの膜を形成したものであることを特徴とする請求項1記載の情報表示用パネルの製造方法。
  3. 前記転写ロールは、ゴム硬度が60°〜90°(JIS−A)のゴムロールであることを特徴とする請求項1または2記載の情報表示用パネルの製造方法。
  4. 接着剤層を形成する前の基板厚みを測定する測定器と、その厚みの測定結果を基に上下駆動する基板ステージとにより、転写ロールと基板との距離を調整することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の情報表示用パネルの製造方法。
  5. 前記接着剤層の形成後、紫外線エネルギーあるいは熱エネルギーで接着剤を微硬化させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の情報表示用パネルの製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の製造方法で製造された情報表示用パネルを搭載したことを特徴とする情報表示装置。
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