JP4824904B2 - スロットマシン - Google Patents
スロットマシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP4824904B2 JP4824904B2 JP2003168421A JP2003168421A JP4824904B2 JP 4824904 B2 JP4824904 B2 JP 4824904B2 JP 2003168421 A JP2003168421 A JP 2003168421A JP 2003168421 A JP2003168421 A JP 2003168421A JP 4824904 B2 JP4824904 B2 JP 4824904B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winning
- control
- flag
- display result
- game
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には、可変表示装置の表示結果が導出される以前に入賞の発生を許容するか否かが決定されるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスロットマシンでは、可変表示装置に導出表示された表示結果が、予め定められた入賞態様となった場合に入賞が発生する。これら入賞が発生するか否かは、表示結果が導出表示される以前に行われる内部抽選により決定される。詳しくは、この内部抽選に当選することでその旨を示す内部当選フラグ(決定情報)を設定するとともに、内部当選フラグが設定されていることを条件に、この内部当選フラグにより許容された入賞が発生可能とされている。
【0003】
近年においては、特定の内部当選フラグが設定されたことを条件に、可変表示装置の操作手順(例えば、リールの停止順)を異ならせることにより、その際の操作手順に応じて異なる種類の入賞を発生させることができるスロットマシン、すなわち同一の内部当選フラグに対して異なる種類の入賞を発生させることができるスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−794号公報(第13−18頁、第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなスロットマシンにおいては、同一の内部当選フラグに対して異なる入賞を発生させること、すなわち異なる表示結果を導出させることができるものの、特定の内部当選フラグが設定された際に、遊技者が選択した可変表示装置の操作手順によって導出できる表示結果が決まってしまうことから、可変表示装置の停止操作が行われた時点で導出可能な表示結果の種類が分かってしまうので十分に興趣を高めることができなかった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、所定の入賞の発生が許容された際に、複数の異なる表示結果を導出させることが可能なスロットマシンにおいて、どの表示結果となるかを分かりづらくすることにより従来よりも興趣を高めることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、
1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
遊技の制御を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から送信されたコマンドに応じて演出手段の制御を行う演出制御手段と、
を備え、
前記遊技制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に前記入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別入賞の発生を許容する旨の特別決定情報が設定され、該特別入賞に対応する特別表示結果を導出させることができなかった場合に、該特別決定情報を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
前記事前決定手段により特定決定情報が設定されたときに、互いに異なる複数の操作方法からいずれか1つの操作方法が選択され、該選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記可変表示装置の表示結果として所定数の遊技用価値が付与される第1の表示結果を導出させる制御を行い、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記第1の表示結果を導出させない制御を行う表示制御手段と、
前記持越手段により前記特別決定情報が持ち越されていることを条件として、特定状態に制御する特定状態制御手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、遊技用価値が付与されない外れ表示結果を導出させる第1の制御よりも、前記所定数の遊技用価値よりも少ない数の遊技用価値が付与される第2の表示結果を導出可能な第2の制御を高い割合で選択する一方、前記特定状態でない状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、前記第2の制御よりも前記第1の制御を高い割合で選択する表示制御選択手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報が設定されたときに、前記選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果が導出されたことを条件として該特定状態を継続させる一方、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果が導出されなかったことを条件として該特定状態を終了させ、前記表示制御手段に前記特別入賞に対応する前記特別表示結果を導出させる制御を行わせる特定状態終了手段と、
を含み、
前記演出制御手段は、前記特定状態であることを条件として、前記事前決定手段により前記特定決定情報が設定されたときに前記選択された操作方法を報知する報知手段を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定決定情報が設定されたときに、表示制御選択手段により第1の制御が選択されるか、第2の制御が選択されるか、によって第1の表示結果または第2の表示結果のうち導出される割合の高い表示結果が決まるので、第1の表示結果が導出されるのか第2の表示結果が導出されるのかが分かりづらくなる。更に、所定条件の成立を契機として、第1の制御と第2の制御の選択割合が異なる。すなわちゲームの流れの変化によって第1の表示結果が導出される割合と第2の表示結果が導出される割合が異なるため、従来よりも興趣の高いゲーム性を実現できる。
また、報知手段により操作方法が報知されないときでも、第2の表示結果を導出させることができるうえに、報知手段により操作方法が報知されたときには、報知された操作方法に従って停止操作手段の操作を行うことで第2の表示結果が導出されたときに付与される遊技用価値よりも大きい遊技用価値が付与される第1の表示結果を導出させることができるとともに、特定遊技状態の終了も回避できるので、より興趣を高めることができる。
尚、第1の制御が選択されたときに第2の表示結果を導出させる割合及び第2の制御が選択されたときに第1の表示結果を導出させる割合は0%を含む。
また、上記では、前記表示制御選択手段が、前記特定決定情報が設定されたときに、前記可変表示装置の表示結果として前記第1の表示結果を前記第2の表示結果に比較して高い割合で導出させる第1の制御または前記可変表示装置の表示結果として前記第2の表示結果を前記第1の表示結果に比較して高い割合で導出させる第2の制御からいずれか一方の制御を選択する構成としているが、例えば、前記表示制御選択手段が、前記特定決定情報が設定されたときに、前記可変表示装置の表示結果として前記第1の表示結果を導出させることが可能な第1の制御または前記可変表示装置の表示結果として前記第2の表示結果を前記第1の表示結果に比較して高い割合で導出させる第2の制御からいずれか一方の制御を選択する構成としても良い。また、この構成とした場合において第2の制御が選択されたときに第1の表示結果が導出される割合は0%を含む。更には、前記表示制御選択手段が、前記特定決定情報が設定されたときに、前記可変表示装置の表示結果として前記第1の表示結果を導出させることが可能な第1の制御または前記可変表示装置の表示結果として前記第2の表示結果を導出させることが可能な第2の制御からいずれか一方の制御を選択する構成としても良く、これらのような構成とした場合でも、所定条件の成立を契機として、第1の制御と第2の制御の選択割合、すなわちゲームの流れの変化によって第1の表示結果が導出される割合と第2の表示結果が導出される割合が異なるため、従来よりも興趣の高いゲーム性を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、図1に示すように、本実施例のスロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設されており、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
【0016】
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ34L、34C、34R(図2参照)によって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0017】
また、本実施例のスロットマシン1には、メダルが投入可能なメダル投入口4、クレジットを用いて賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。
【0018】
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6、または1枚BETスイッチ5を操作すれば良い。賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0019】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
【0020】
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対してクレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9(図1参照)から払い出されるようになっている。
【0021】
図2は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図2に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御される。
【0022】
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rが接続されているとともに、メダル投入部4から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ31、メダル払出穴9から払い出されるメダルを検出する払出センサ33、リール2L、2C、2Rの基準位置を検出するリールセンサ35が接続されており、これら接続されたスイッチ、センサの検出信号が入力されるようになっている。
【0023】
また、遊技制御基板40には、前述したリールモータ34L、34C、34Rが接続されているとともに、メダル払出穴9よりメダルを払い出すためのホッパーモータ32が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0024】
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行うCPU、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込み及び読み出しを行うRAMを備えるメイン制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、ホッパーモータ32、リールモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43等、が搭載されており、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
【0025】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51(図1参照)、遊技効果LED52、スピーカ53、54が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0026】
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備えるサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、遊技効果LED52の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94等、が搭載されており、サブ制御部91は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41から送信されるコマンドや、演出制御基板90に接続されたスイッチ、センサからの検出信号を受けて、演出を行うための各種の制御を行う。
【0027】
図3は、各リール2L、2C、2Rの図柄配列を示す図であり、各リール2L、2C、2Rには「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」、「盾」の図柄が21個配列されている。
【0028】
本実施例では、図4に示すように、通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、2枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、5枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、15枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。本実施例では、チェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞を小役入賞ともいう。また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ(再遊技)入賞が発生する。また、「黒7−黒7−スイカ」または「白7−白7−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、1枚のメダルが払い出されるとともに、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って、15枚のメダルが払い出されるJac入賞が高確率で発生するシングルボーナスゲーム(SBゲーム)が1ゲーム付与されるシングルボーナス入賞(SB入賞)が発生する。
【0029】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「黒7−黒7−白7」または「白7−白7−黒7」の図柄の組合せが揃えば、RB入賞が発生し、その対価として1枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、前述したJac入賞が高確率で発生する複数回のレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。このため、RB入賞が発生することで、SB入賞が発生したときよりも多くのメダルの獲得が期待できる。
【0030】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄の組合せが揃えば、BB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なビッグボーナス(BB)が発生し、通常遊技状態よりも小役入賞の発生確率が高い複数回のビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。このため、BB入賞が発生することで、SB入賞やRB入賞が発生したときよりも多くのメダルの獲得が期待できる。
【0031】
これら通常遊技状態におけるRB入賞の発生を契機としてメイン制御部41が前述したRBを発生させる制御を行うとともに、通常遊技状態におけるBB入賞の発生を契機としてメイン制御部41が前述したBBを発生させる制御を行う。すなわちメイン制御部41は、本発明の特別遊技状態発生手段に該当する。
【0032】
本実施例では、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41が、乱数抽選により入賞の発生を許容するか否かを決定するための内部抽選処理を毎ゲーム実行するとともに、この内部抽選処理においていずれかの入賞の発生が許容されたときに、その旨を示す内部当選フラグを設定する(以下フラグの当選ともいう)。
【0033】
内部当選フラグは、図4に示すように、各入賞に対応して定められており、内部抽選処理により各々対応する内部当選フラグが設定されたことを条件に対応する入賞の発生が許容されることとなる。すなわちメイン制御部41が行う内部抽選処理は、本発明の事前決定手段として機能する。
【0034】
図4に示すように、通常遊技状態におけるスイカ入賞、リプレイ入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(スイカフラグ、リプレイフラグ)が当選した場合であって、各リール2L、2C、2Rが停止された際に該当する図柄が引込範囲(本実施例では停止された際の図柄を除き最大4図柄)内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。
【0035】
また、通常遊技状態におけるベル入賞の組合せは、内部抽選処理によりベル入賞を許容する内部当選フラグ(ベルフラグ)が当選し、かつその際選択された入賞条件に一致する操作方法にて各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われた場合に有効化された入賞ラインに揃う。
【0036】
ベル入賞の入賞条件は、6通りの停止順と、2通りの停止タイミングと、を組み合わせた12通りの操作方法であり、これら入賞条件のうち各リールの停止順(以下有効停止順と称す)とは、左−中−右、左−右−中、中−左−右、中−右−左、右−左−中、右−中−左のいずれかの停止順であり、停止タイミング(以下有効停止タイミングと称す)とは、最初に停止すべきリール(以下第1停止リールと称す)が、各リール毎に定められた黒エリア(図3参照)が表示領域の下段位置に表示されているタイミング、または各リール毎に定められた白エリア(図3参照)が表示領域の下段位置に表示されているタイミングのうち、どちらのタイミングで第1停止リールの停止操作が行われたかである。
【0037】
これら入賞条件は、後述するリール制御振分処理によって、12通りの入賞条件に応じた制御パターンが別個に定められたリール制御テーブルのうち、どのテーブルが選択されるか、によって決まるようになっており、ベルフラグが当選したゲームでは、当該ゲームにおいて選択されたリール制御テーブルの入賞条件に一致する操作方法にて各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われることでベル入賞の組合せが揃うこととなる。このため、通常遊技状態におけるベル入賞の組合せの出現率は、平均してベルフラグの当選確率の1/12程度となる。
【0038】
また、通常遊技状態におけるチェリー入賞の組合せは、内部抽選処理によりチェリー入賞を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ)が当選した場合であって、各リール2L、2C、2Rが停止された際に該当する図柄が引込範囲内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。更に、前述したベルフラグが当選し、かつ入賞条件に一致しない操作方法で停止操作が行われたときにチェリー入賞の組合せを揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルが選択されたときにも、各リール2L、2C、2Rが停止された際に該当する図柄が引込範囲内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。
【0039】
また、通常遊技状態におけるBB入賞、RB入賞、SB入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ、SBフラグ)が当選し、その後移行するBB入賞、RB入賞、SB入賞が発生不可能に制御される状態(以下、ストックタイムと称す)が解除されてBB入賞、RB入賞、SB入賞の発生可能な状態(以下放出状態ともいう)となり、各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲内にあれば有効化された入賞ラインに揃う。尚、BB入賞の組合せは、BBフラグの当選時に行われる後述の放出抽選に当選してBBフラグの放出状態となったときでも有効化された入賞ラインに揃えることが可能となる。
【0040】
前述したBBフラグ、RBフラグ、SBフラグの当選により移行するストックタイムの制御、すなわちBB入賞、RB入賞、SB入賞の発生が不可能な状態にするための制御及びその状態の解除はメイン制御部41によって行われる。すなわちメイン制御部41は、本発明の不可状態制御手段及び不可状態解除手段として機能する。
【0041】
また、通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。これに対してBBフラグまたはRBフラグ、SBフラグは、各々許容する入賞が発生しないときに次ゲーム以降に持ち越す(ストックする)ことが可能とされている。
【0042】
また、既にBBフラグまたはRBフラグが持ち越されている状態でも、内部抽選処理によるBBフラグまたはRBフラグの抽選を行うとともに、この状態でBBフラグまたはRBフラグが当選したときには、既に持ち越されているBBフラグまたはRBフラグとは別個に、当選したBBフラグまたはRBフラグも次ゲーム以降に持ち越すようになっており、本実施例では、BBフラグ及びRBフラグを各々最大で256個まで持ち越すことが可能とされている。
【0043】
一方、既にSBフラグが持ち越されている状態でも、内部抽選処理によるSBフラグの抽選を行うが、本実施例では、SBフラグを持ち越すことが可能な最大個数が1個とされているため、新たに当選したSBフラグは無効とされ、次ゲーム以降に持ち越されることはない。
【0044】
これら持ち越されているBBフラグ、RBフラグ、SBフラグは、前述したストックタイムが解除されることで1つ放出され、この放出されたBBフラグ、RBフラグ、SBフラグに応じてBB入賞、RB入賞、SB入賞が発生可能な放出状態に制御されるとともに、それ以降のゲームにおいてBB入賞、RB入賞、SB入賞が発生することで、放出されたBBフラグ、RBフラグ、SBフラグはクリアされる。これらBBフラグやRBフラグ、SBフラグを持ち越す制御はメイン制御部41によって行われる。すなわちメイン制御部41は、決定情報持越手段として機能する。
【0045】
メイン制御部41は、前述した内部抽選処理の実行後、内部抽選処理の結果に応じて当該ゲームにおいて適用されるリール制御テーブルを選択するためのリール制御振分処理を行う。リール制御テーブルとは、各リール2L、2C、2Rの停止操作がなされた際にメイン制御部41が行うリール停止処理の制御パターンを定めたテーブルであり、具体的には、各リール2L、2C、2Rの停止タイミング毎に引込図柄数が定められている。本実施例では、図5に示すように、通常遊技状態においてテーブル番号01〜08、09−01〜12、10−01〜12のリール制御テーブルが適用される。
【0046】
これらリール制御テーブルのうち、テーブル番号01のリール制御テーブルは、「チェリー−any−any」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、チェリーフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号02のリール制御テーブルは、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、スイカフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号03のリール制御テーブルは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、リプレイフラグ当選時に選択される。
【0047】
また、テーブル番号04のリール制御テーブルは、「黒7−黒7−スイカ」「白7−白7−スイカ」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、SBフラグの放出状態において内部抽選処理の結果がハズレの時(以下ハズレ時と称す)またはSBフラグの放出状態におけるベルフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号05のリール制御テーブルは、「黒7−黒7−白7」「白7−白7−黒7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、RBフラグの放出状態におけるハズレ時及びベルフラグ当選時に選択される。また、テーブル番号06のリール制御テーブルは、「黒7−黒7−黒7」「白7−白7−白7」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、BBフラグの放出状態におけるハズレ時及びベルフラグ当選時に選択される。
【0048】
また、テーブル番号07のリール制御テーブルは、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに引き込まないようにするためのテーブルであり、放出状態以外のハズレ時に選択されるとともに、BBフラグ、RBフラグの当選時にも選択される。また、テーブル番号08のリール制御テーブルも、いずれの入賞図柄の組合せも入賞ラインに引き込まないようにするためのテーブルであるが、SBフラグが当選した旨を示すSB当選目(例えば、中リール2Cに18〜16番の「盾・スイカ・盾」が停止してかつスイカ入賞の組合せも入賞ラインに揃わない表示結果や、右リール2Rに18〜16番の「盾・盾・盾」が停止する表示結果等)を優先的に引き込むためのテーブルであり、SBフラグの当選時に選択される。
【0049】
また、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルは、前述した12通りのベル入賞の入賞条件に応じた制御パターンが別個に定められたテーブルであり、各テーブルに対応する入賞条件に一致する停止操作が行われたときに「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、BBフラグの放出状態及び後述する特定状態以外のベルフラグ当選時の99/1200の割合で各々選択され、後述する特定状態におけるベルフラグ当選時の1/1200の割合で各々選択される。また、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルも、各テーブルに対応する入賞条件に一致する停止操作が行われたときに「ベル−ベル−ベル」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであるが、各テーブルに対応する入賞条件に一致しない停止操作が行われたときに「チェリー−any−any」の組合せをいずれかの入賞ラインに優先的に引き込むためのテーブルであり、BBフラグの放出状態及び後述する特定状態以外のベルフラグ当選時の1/1200の割合で各々選択され、後述する特定状態におけるベルフラグ当選時の99/1200の割合で各々選択される。
【0050】
図6は、本実施例のスロットマシン1においてBBフラグ、RBフラグ及びSBフラグが当選してから放出されるまでのメイン制御部41の制御の流れを示すフローチャートである。
【0051】
まず、BBフラグ、RBフラグ、SBフラグが当選するまで当選待ちの状態を循環する(Sa1、Sa6、Sa8)。
【0052】
Sa1、Sa6、Sa8の状態でBBフラグが当選した場合には、当選したBBフラグを放出するか否かを決定するためのBBフラグ放出抽選を行い(Sa2)、BBフラグの放出が当選した場合には(Sa3)、当選したBBフラグを放出し、放出したBBフラグにより許容されるBB入賞が発生可能な放出状態に移行させるとともに、BB入賞(Sa5)によるBBの終了後、再びSa1、Sa6、Sa8の状態に戻る。また、BBフラグの放出が当選しなかった場合には、当選したBBフラグをストックするとともに(Sa4)、それ以前にBBフラグ、RBフラグが1つもストックされていない場合には、ストックタイムに移行させて再びSa1、Sa6、Sa8の状態に戻る。
【0053】
Sa1、Sa6、Sa8の状態でRBフラグが当選した場合には、当選したBBフラグをストックするとともに(Sa7)、それ以前にBBフラグ、RBフラグが1つもストックされていない場合にはストックタイムに移行させて再びSa1、Sa6、Sa8の状態に戻る。
【0054】
Sa1、Sa6、Sa8の状態でSBフラグが当選した場合には、当選したSBフラグをストックするとともに(Sa9)、それ以前にBBフラグ、RBフラグが1つもストックされていない場合にはストックタイムに移行させる。
【0055】
次いで、ストックされているBBフラグ、RBフラグ、SBフラグのうちのいずれか1つを選択し、次回放出する内部当選フラグとして決定するための放出フラグ振分抽選と(Sa10)、1/3、1/20、1/100のうちのいずれか1つの確率を選択し、その後移行する特定状態の終了確率として決定するための特定状態終了確率抽選を行う(Sa11)。
【0056】
そして、SBフラグがストックされていない(持ち越されていない)状態とは制御が異なる特定状態、具体的には、BBフラグ、RBフラグ、SBフラグが放出されやすい状態に移行させる。特定状態においては、ベルフラグが当選し、かつベル入賞が発生しなかったときに当該特定状態の終了確率に応じた確率に基づく特定状態終了抽選を行い、この抽選に当選することで特定状態が終了するとともに、ストックタイムも解除され、放出フラグ振分抽選にて決定された内部当選フラグにより許容されるBB入賞、RB入賞、SB入賞のいずれかが発生可能な放出状態に移行させる(Sa12)。
【0057】
そして、放出された内部当選フラグがBBフラグまたはRBフラグであれば(Sa13、Sa15)、BB入賞(Sa14)によるBBまたはRB入賞(Sa16)によるRBの終了後、再び放出フラグ振分抽選(Sa10)、特定状態終了確率抽選(Sa11)を経て、再び特定状態に移行させる。また、放出された内部当選フラグがSBフラグであれば、SB入賞(Sa17)によるSBゲームの後、再びSa1、Sa6、Sa8の状態に戻る。
【0058】
このため、一度SBフラグが当選し、SBフラグが放出されてSB入賞が発生するまでは、BBフラグ、RBフラグ、SBフラグの放出されやすい特定状態がループするようになる。
【0059】
尚、本実施例では、一度ストックされたBBフラグ及びRBフラグが特定状態においてのみ放出されるようになっているが、特定状態以外において所定の解除条件が成立したときに一度ストックされたBBフラグ及びRBフラグが放出されるようにしても良い。
【0060】
本実施例のスロットマシン1では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法、すなわち各リール2L、2C、2Rの有効停止順及び第1停止リールの有効停止タイミングが報知される入賞条件報知状態、いわゆるアシストタイム(以下ATと称す)を発生させることが可能とされている。AT中のゲームでは、ベルフラグが当選した場合、すなわちベル入賞の発生が許容されたときに、液晶表示器51及びリールランプ55を用いてその際適用されるリール制御テーブルに応じた入賞条件に適合する操作方法が報知される。これにより、AT以外の状態では、ベルフラグの当選により許容されたベル入賞を1/12程度しか発生させることができないのに対して、ATが発生することで、ベル入賞の入賞条件に適合する操作方法が報知されるため、その操作方法に従って各リール2L、2C、2Rの停止操作を行うことにより、ベルフラグの当選により許容されたベル入賞を取りこぼすことなく全て発生させることができるようになる。
【0061】
図7は、サブ制御部91によるATに関連する制御の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、サブ制御部91は、まず、特定状態か否かを確認し(Sb1)、特定状態であれば、ATを発生させるか否かを決定するためのAT抽選を行う(Sb2)。次いでAT抽選に当選したか否かを確認し(Sb3)、ATに当選した場合には、ATを発生させるとともに(Sb4、Sb5)、ATの終了後Sb1のステップに戻る。
【0062】
このようにサブ制御部91では、メイン制御部41により特定状態に制御されていることを条件にAT抽選が行われるとともに、AT抽選では、約1/10の当選確率にて抽選が行われるようになっている。このため、特定状態に移行すること、すなわちSBフラグの当選を契機として、当該特定状態が終了するまでの間、すなわちBBフラグ、RBフラグ、SBフラグの放出状態となるまでの間、高確率でATが発生することとなる。
【0063】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1では、ベル入賞及びチェリー入賞の発生を許容するベルフラグが当選したときに、リール制御振分処理によりテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されるか、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されるか、によって導出させることが可能な表示結果、すなわちベル入賞の組合せを導出させることが可能か、ベル入賞よりも高い割合でチェリー入賞の組合せを導出させることが可能か、が決まるので、各リール2L、2C、2Rの表示結果が導出されるまで、ベル入賞が発生するかチェリー入賞が発生するか、が分かりづらくなるため、従来のように各リール2L、2C、2Rの停止操作を行った時点で導出可能な表示結果が決まってしまうものに比較して興趣を高めることができる。更に、本実施例では、特定状態へ移行する契機となるSBフラグの当選前と当選後で、ベルフラグの当選時にテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合とテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合が異なる。すなわちゲームの流れの変化によってベルフラグの当選時にベル入賞の組合せのみを導出させることができる割合と、ベル入賞よりも高い割合でチェリー入賞の組合せを導出させることができる割合とが異なるようになるため、より興趣の高いゲーム性を実現できる。
【0064】
尚、本実施例では、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、ベル入賞の組合せのみが導出可能に制御され、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、ベル入賞の組合せに比較して高い割合でチェリー入賞の組合せが導出可能に制御されるようになっているが、例えば、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、チェリー入賞の組合せに比較して高い割合でベル入賞の組合せを導出可能に制御し、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、ベル入賞の組合せに比較して高い割合でチェリー入賞の組合せを導出可能に制御するようにしたり、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、ベル入賞の組合せのみを導出可能に制御し、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときに、チェリー入賞の組合せのみを導出可能に制御するようにしても良く、このような構成とした場合でも、ゲームの流れに応じてベル入賞の組合せが導出される割合とチェリー入賞の組合せが導出される割合とが異なるようになるため、より興趣の高いゲーム性を実現できる。
【0065】
また、本実施例では、SBフラグの当選、すなわちSB入賞の発生が許容されたことを契機としてベルフラグ当選時においてテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合とテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合が変化する。すなわちこれらリール制御テーブルの選択率の変化によりSB入賞の発生が許容された旨を報知することが可能となる。詳しくは、SBフラグの当選を契機としてテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合が高まり、チェリー入賞の組合せが揃いやすくなるため、これらチェリー入賞の組合せが高い頻度で揃うことによりSB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0066】
尚、本実施例では、SBフラグの当選を契機としてテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合とテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合を変化させているが、例えば、BB入賞やRB入賞の発生が許容されたとき、すなわち本実施例の場合には、BBフラグやRBフラグの放出を契機としてテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合とテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合を変化させるようにしても良く、このようにすることで、チェリー入賞の組合せが高い頻度で揃うことによりSB入賞よりも付与される価値の高いBB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0067】
また、本実施例では、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときには、各リール2L、2C、2Rの停止順と第1停止リールの停止タイミングが各リール制御テーブルに応じた入賞条件に一致しなければベル入賞の組合せを揃えることができないのに対して、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときには、左リール2Lの停止操作のタイミングさえ正確であればチェリー入賞の組合せを揃えることができる。すなわちベルフラグが当選し、テーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときにベル入賞の組合せが揃うための条件と、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されたときにチェリー入賞が揃うための条件と、が異なるので興趣を高めることができる。
【0068】
また、本実施例では、SBフラグの当選を契機にストックタイムが解除されやすい特定状態、すなわちBBフラグ、RBフラグ、SBフラグが放出されやすい状態への移行を契機としてテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合とテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合が変化するため、これらの変化に伴いチェリー入賞の組合せが高い頻度で揃うことで、ストックタイムの解除に伴うBB入賞やRB入賞、SB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0069】
また、本実施例では、SBフラグの当選後のベルフラグの当選時に、SBフラグ当選前にテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合にてテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択され、SBフラグ当選前にテーブル番号09−01〜12のリール制御テーブルが選択される割合にてテーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが選択されるようになっている。すなわちSBフラグの当選を契機として、ベル入賞の組合せのみを導出させることができる割合と、ベル入賞よりも高い割合でチェリー入賞の組合せを導出させることができる割合と、が逆転するので、これらリール制御テーブルの選択率の変化を遊技者に対して認識させることができる。。
【0070】
また、本実施例では、ベル入賞の組合せが揃うか、チェリー入賞の組合せが揃うかによってメダルの払出枚数が異なる。すなわち同一の内部当選フラグが当選したときでも、表示結果として揃った入賞の組合せに応じて異なる大きさの価値が付与されるのでより興趣を高めることができる。
【0071】
また、本実施例では、テーブル番号10−01〜12のリール制御テーブルが高い割合で選択される特定状態において前述したATが高確率で発生するようになっており、特定状態においては、ATが発生しているとき以外でも、左リール2Lの停止操作を正確なタイミング(チェリー図柄の引込範囲)で行えば、チェリー入賞を揃えることができるうえに、ATの発生に伴い報知された操作方法に従って各リール2L、2C、2Rの停止操作を行うことでチェリー入賞が発生したときよりもメダルの払出枚数が多いベル入賞を発生させることができるのでより興趣を高めることができる。
【0072】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0073】
例えば、前記実施例では不可状態として、BB入賞、RB入賞、SB入賞の発生が不可能に制御されるストックタイムを適用しているが、不可状態とは、特別入賞の発生が不可能または困難な状態であれば良く、例えば、毎ゲームまたは所定ゲーム毎にBB入賞、RB入賞、SB入賞が発生可能に制御されるが、各リールの停止タイミングや停止順等、各リールの停止操作が入賞条件を満たす操作方法で行われないためにBB入賞、RB入賞、SB入賞を発生させることができないように制御される状態や、BB入賞、RB入賞、SB入賞を発生させることが可能に制御される確率(BB入賞、RB入賞、SB入賞を揃えられるリール制御が選択される確率等)が、通常に比較して極端に低く制御される状態を不可状態として適用しても良い。
【0074】
また、前記実施例では、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用価値としてパチンコ球を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機の種別が限定されるものではない。
【0075】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0076】
本発明の請求項1は、
1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リール2C、2L、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)から送信されたコマンドに応じて演出手段の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
を備え、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に前記入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段(内部抽選処理)と、
前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別入賞(SB入賞)の発生を許容する旨の特別決定情報(SBフラグ)が設定され、該特別入賞に対応する特別表示結果を導出させることができなかった場合に、該特別決定情報(SBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
前記事前決定手段により特定決定情報が設定されたときに、互いに異なる複数の操作方法からいずれか1つの操作方法が選択され、該選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記可変表示装置の表示結果として所定数の遊技用価値が付与される第1の表示結果を導出させる制御を行い、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記第1の表示結果を導出させない制御を行う表示制御手段と、
前記持越手段により前記特別決定情報が持ち越されていることを条件として、特定状態に制御する特定状態制御手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、遊技用価値が付与されない外れ表示結果を導出させる第1の制御よりも、前記所定数の遊技用価値よりも少ない数の遊技用価値が付与される第2の表示結果を導出可能な第2の制御を高い割合で選択する一方、前記特定状態でない状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、前記第2の制御よりも前記第1の制御を高い割合で選択する表示制御選択手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報(ベルフラグ)が設定されたときに、前記選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果が導出されたことを条件として該特定状態を継続させる一方、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果(ベル入賞の組合せ)が導出されなかったことを条件として該特定状態を終了させ、前記表示制御手段に前記特別入賞に対応する前記特別表示結果を導出させる制御を行わせる特定状態終了手段と、
を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記特定状態であることを条件として、前記事前決定手段により前記特定決定情報(ベルフラグ)が設定されたときに前記選択された操作方法(停止順、第1停止リールの停止タイミング)を報知する報知手段(液晶表示器51、リールランプ55による報知)を含む。
【0083】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0084】
(a)請求項1項の発明によれば、特定決定情報が設定されたときに、表示制御選択手段により第1の制御が選択されるか、第2の制御が選択されるか、によって第1の表示結果または第2の表示結果のうち導出される割合の高い表示結果が決まるので、第1の表示結果が導出されるのか第2の表示結果が導出されるのかが分かりづらくなる。更に、所定条件の成立を契機として、第1の制御と第2の制御の選択割合が異なる。すなわちゲームの流れの変化によって第1の表示結果が導出される割合と第2の表示結果が導出される割合が異なるため、従来よりも興趣の高いゲーム性を実現できる。
また、報知手段により操作方法が報知されないときでも、第2の表示結果を導出させることができるうえに、報知手段により操作方法が報知されたときには、報知された操作方法に従って停止操作手段の操作を行うことで第2の表示結果が導出されたときに付与される遊技用価値よりも大きい遊技用価値が付与される第1の表示結果を導出させることができるとともに、特定遊技状態の終了も回避できるので、より興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。
【図2】スロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図3】リールの図柄配列を示す図である。
【図4】通常遊技状態において入賞の対象となる図柄の組合せ等を示す図である。
【図5】リール制御テーブルの制御内容及び選択率等を示す図である。
【図6】BBフラグまたはRBフラグが当選してから放出されるまでのメイン制御部の制御の流れを示す図である。
【図7】ATの発生に係るサブ制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン、2L、2C、2R リール、41 メイン制御部、51 液晶表示器、55 リールランプ、91 サブ制御部
Claims (1)
- 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
遊技者の操作により前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
遊技の制御を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から送信されたコマンドに応じて演出手段の制御を行う演出制御手段と、
を備え、
前記遊技制御手段は、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に前記入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別入賞の発生を許容する旨の特別決定情報が設定され、該特別入賞に対応する特別表示結果を導出させることができなかった場合に、該特別決定情報を次ゲーム以降に持ち越す持越手段と、
前記事前決定手段により特定決定情報が設定されたときに、互いに異なる複数の操作方法からいずれか1つの操作方法が選択され、該選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記可変表示装置の表示結果として所定数の遊技用価値が付与される第1の表示結果を導出させる制御を行い、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときには前記第1の表示結果を導出させない制御を行う表示制御手段と、
前記持越手段により前記特別決定情報が持ち越されていることを条件として、特定状態に制御する特定状態制御手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、遊技用価値が付与されない外れ表示結果を導出させる第1の制御よりも、前記所定数の遊技用価値よりも少ない数の遊技用価値が付与される第2の表示結果を導出可能な第2の制御を高い割合で選択する一方、前記特定状態でない状態において前記特定決定情報が設定され、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されたときに、前記第1の表示結果を導出させない制御として、前記第2の制御よりも前記第1の制御を高い割合で選択する表示制御選択手段と、
前記特定状態において前記特定決定情報が設定されたときに、前記選択された操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果が導出されたことを条件として該特定状態を継続させる一方、前記選択された操作方法とは異なる操作方法にて前記停止操作手段が操作されて前記第1の表示結果が導出されなかったことを条件として該特定状態を終了させ、前記表示制御手段に前記特別入賞に対応する前記特別表示結果を導出させる制御を行わせる特定状態終了手段と、
を含み、
前記演出制御手段は、前記特定状態であることを条件として、前記事前決定手段により前記特定決定情報が設定されたときに前記選択された操作方法を報知する報知手段を含む、
ことを特徴とするスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168421A JP4824904B2 (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | スロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168421A JP4824904B2 (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | スロットマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005000461A JP2005000461A (ja) | 2005-01-06 |
JP4824904B2 true JP4824904B2 (ja) | 2011-11-30 |
Family
ID=34093918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003168421A Expired - Fee Related JP4824904B2 (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | スロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4824904B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130493A (ja) * | 2005-05-19 | 2007-05-31 | Kpe Inc | スロットマシン |
JP2007275450A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Heiwa Corp | 遊技機 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3748289B2 (ja) * | 1996-04-09 | 2006-02-22 | アビリット株式会社 | スロットマシン |
JP4381590B2 (ja) * | 2000-09-27 | 2009-12-09 | アルゼ株式会社 | 遊技機 |
JP2002253738A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-10 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP4170606B2 (ja) * | 2001-05-02 | 2008-10-22 | アルゼ株式会社 | 遊技機 |
JP2002346050A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-03 | Olympia:Kk | 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2002219214A (ja) * | 2001-09-14 | 2002-08-06 | Yamasa Kk | 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003168421A patent/JP4824904B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005000461A (ja) | 2005-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5220997B2 (ja) | 遊技機及びリールテープ | |
JP2005131323A (ja) | スロットマシン | |
JP2004329330A (ja) | スロットマシン | |
JP2005204922A (ja) | スロットマシン | |
JP2006149977A (ja) | スロットマシン | |
JP2005006703A (ja) | スロットマシン | |
JP5319913B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4172326B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2018158076A (ja) | 遊技機 | |
JP2005000459A (ja) | スロットマシン | |
JP2005013625A (ja) | スロットマシン | |
JP2005137800A (ja) | スロットマシン | |
JP4824904B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2006158604A (ja) | スロットマシン | |
JP2008161379A (ja) | 遊技機 | |
JP6912854B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2014079631A (ja) | 遊技機 | |
JP4363908B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2006006423A (ja) | スロットマシン | |
JP4269320B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2005040255A (ja) | スロットマシン | |
JP6761527B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4796746B2 (ja) | スロットマシン | |
JP7221250B2 (ja) | 表示装置 | |
JP4381736B2 (ja) | スロットマシン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090625 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090819 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100428 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100512 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20100716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110809 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4824904 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |