JP4822403B2 - パンチプレスにおけるタッピング加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金型回転割り出し装置をタップの回転手段として組み込んだパンチプレスにおけるタッピング加工方法に関する。
従来より、加工効率向上のために、パンチ加工からタッピング加工までを連続工程で行えるように、パンチプレスにタッピング装置やタッピング金型などを組み込むことがある。
このうち、パンチプレスに組み込んだタッピング装置の一例としては、例えば特開平8−71848号公報に開示されているものがあり、直線運動を回転運動に変換する装置100(同公報の図1)と、該変換装置100を用いたプレス機械用回転工具装置1を有している。
この構成により、ラム(同公報の図1では打撃子(ストライカ)S)を下降させれば、本願の図に示すように、ダイ73上のワークWを板押さえ70で押さえた状態で、下降するラムの直線運動が回転運動に変換されてタッピング工具であるタップ71に伝達されるので、該タップ71が回転しながら下降することにより、前記ワークWの下穴72にタッピング加工を施す。
特開平8−71848号公報
しかし、前記特開平8−71848号公報では、タップ71(本願の図)を回転させながら下降させるというタップ制御動作と、板押さえ70を下降させてワークWの上面を押さえるという板押さえ制御動作が、前記したラムという同じ駆動源により行われる。
従って、タップ71が回転しながら下降することにより、ワークWの下穴72に食い込めば食い込む程、板押さえ70もワークW上面をより強く押さえつけるようになり、そのため、次のような課題が発生する。
(1)既に有るねじ穴74の周辺が潰され、ねじ穴74が硬くなるので、下穴72のタッピング加工ができない。
即ち、タッピングの加工位置である下穴72の周囲(ワーク領域A)に、既にタッピング加工され雌ねじが切られたねじ穴74が有る場合に、板押さえ70でワーク領域Aが押さえつけられると、その領域Aが潰されるので、ねじ穴74が狭くなる。
その結果、ねじ穴74には、例えば雄ねじが切られた対応するボルトが螺合しにくくなり、該ねじ穴74は硬くなって使用できなくなるので、図5の場合には、下穴72のタッピング加工ができない。
(2)バーリング部をタッピング加工する場合には、バーリング部を潰さないようにするために、加工ピッチが制限される。
即ち、ワークW上に所定の間隔で形成されたバーリング部(例えば本願の図3に相当)をタッピング加工する場合には、例えば両側のバーリング部の部分を前記板押さえ70(本願の図)が強く押さえつけると、バーリング部が潰されてしまい、このバーリング部のタッピング加工が不能になる。
つまり、板押さえ70で押さえつけられないようなワークW上のバーリング部しかタッピング加工ができず、このため、各バーリング部の間隔、即ち加工ピッチが制限されてしまう。
(3)下穴72の周囲に成形部などの突起物が有る場合には、タッピング加工ができない。
即ち、加工位置である下穴72(本願の図)の周囲に突起物である例えば成形部がある場合には、この成形部を前記板押さえ70が強く押さえつけると、成形部が潰されてしまい、製品としての価値が無くなる。
その結果、このような成形部が有るワークについては、タッピング加工ができない。
このように、従来は、既述したように、タップ71(本願の図)を回転させながら下降させるというタップ制御動作と、板押さえ70を下降させてワークWの上面を押さえさせるという板押さえ制御動作が、同じ駆動源(ラム)により行われるので、タップ71の下降に伴って板押さえ70も下降し、該板押さえ70で下穴72の周囲のワーク領域Aが押し潰されることにより、前記(1)〜(3)で述べたように、ねじ穴74が硬くなるなどの不都合が生じ、そのため、タッピング加工が困難若しくは不能となり、又は加工ピッチが制限されることにより、加工効率が極めて低下している。
この課題を解決するために、板押さえを行わない方法、及び板押さえ70の一部をバーリング部や成形部などの突起物から逃がしながら加工を行って、該突起物との干渉を防止する方法が考えられる。
しかし、前者の方法では、加工中にワークWが反ってしまい、タップ71が折れることがあり、また、後者の方法では、逃がす箇所(板押さえ70の一部)が予め定まっているので、その逃がす箇所に対応するような位置にバーリング部などの突起物が形成されたワークしか加工ができず、同様に、加工ピッチが制限されてしまう。
このため、別工程でタッピング加工を行わざるを得ず、加工効率が低下する。
本発明の目的は、タッピング加工中に、加工位置の周囲のワーク部分を板押さえで潰さないようにすることにより、タッピング加工を容易若しくは可能にし、又は加工ピッチの制限を無くし、加工効率の向上を図る。
上記課題を解決するため、本発明は、
請求項1に記載したように、ワーク上の所定の加工位置に対してタッピング加工を行うタップの制御動作と、該加工位置の周囲のワーク部分を押さえる板押さえの制御動作とをそれぞれ独立して行うパンチプレスにおけるタッピング加工方法において、
上記板押さえで押さえられるワーク部分に突起物が無い第1パターンか、突起物が有る第2パターンかを判断し、その後、各パターンにより予め設定されたストローク量だけラムを下降させることにより、板押さえを下降させ、第1パターンの場合には、突起物が無いワーク上面を板押さえで押さえ、第2パターンの場合には、突起物が有るワーク上面を板押さえで押さえることを特徴とするパンチプレスにおけるタッピング加工方法という手段を提供する。
従って、上記請求項1記載の本発明の構成によれば、例えば板押さえ51で押さえられるワークW部分に突起物が無い第1パターンか(図2)、突起物が有る第2パターンか(図3)を判断し(図のステップ101)、その後、各パターンにより予め設定されたストローク量(例えば第1パターンのストローク量をAとすれば(図2)、第2パターンのストローク量は、Aよりも突起物の高さHだけ小さいA−H(図3))だけラム5(図1)を下降させることにより、板押さえ51を下降させ、第1パターンの場合には(図2)、突起物が無いワークW上面を板押さえ51で押さえ(図のステップ102)、第2パターンの場合には(図3)、突起物が有るワークW上面を板押さえ51で押さえ(図のステップ108)、この状態で、ラム5(図1)とは別の金型回転割り出し装置7から成る回転手段と、エアーブロー装置8により作動するピストン61から成る上下動手段を介して、タップホルダ45下端のタップ47を回転させながら下降させることができるので(図のステップ103)、板押さえ51の制御動作とタップ47の制御動作を互いに独立して行うことにより、両制御動作を相互に影響しないようにすることができ、そのため、タップ47が下降しても板押さえ51が下降することは無くなり(図のステップ104のYES)、タッピング加工中に、加工位置(例えば下穴2(図1))の周囲のワークW部分を潰すことはなく、従って、従来のように(図)、加工中に板押さえ70で押さえられた部分(A領域)が潰されることにより、ねじ穴74が硬くなるので、下穴72のタッピング加工が困難になるなどの不都合は生じなくなる。
このため、請求項1記載の本発明によれば、タッピング加工中に、加工位置の周囲のワーク部分を板押さえで潰さないようにすることにより、タッピング加工を容易若しくは可能にし、又は加工ピッチの制限を無くし、加工効率の向上を図るという効果を奏する。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は、パンチプレスを示し、該パンチプレスは、よく知られているように、上部ホルダ1と下部ホルダ221を有し、上方には、本来は上部ホルダ1に装着されたパンチを打圧するラム5が配置されている。
図1には、本発明に係るタッピング加工方法を(図2〜図3)実施するための金型回転割り出し装置7に装着されたタッピング装置35が開示されている(例えば、WO2004/037482の図1、図3)。
上記金型回転割り出し装置7は、本来は、上部ホルダ1側と下部ホルダ221側に設けられている双方を同期させることにより、例えば方向性を有する打ち抜き穴をパンチ加工する金型(パンチとダイ)の回転角度を割り出すものであるが、本発明では、上部ホルダ1側の金型回転割り出し装置7だけを、タップ47の回転手段として用い、ダイD上のワークWの加工位置(例えば、下穴2)に対してタッピング加工を行う。
このため、上部ホルダ1上の金型ホルダ21には、パンチの代わりにタッピング装置35が取り付けられ、このタッピング装置35のタップ47を前記金型回転割り出し装置7で回転させるようになっている。
また、前記ラム5は、既述したように、本来は、パンチを打圧することにより、パンチとダイによりワークWにパンチ加工を行うが、本発明では、このラム5を、後述するシャンク本体37下端の板押さえ51の制御だけに用いる(図2、図3)。
更に、既述したように、前記金型回転割り出し装置7とエアーブロー装置8などは、板押さえ51の制御動作とは独立した、前記タップ47の制御動作だけに用いる。
前記金型ホルダ21は、上部ホルダ1上面にガイドピン23とリフトスプリング27を介して上下動自在に支持されたスライダ25を有し、該スライダ25は、リフトプレート29に一体的に取り付けられている。
上記リフトプレート29には、ホルダ筒31が固定され、該ホルダ筒31は、前記金型回転割り出し装置7の回転筒11に挿入され、該ホルダ筒31には、前記タッピング装置35が取り付けられている。
このタッピング装置35は、シャンク本体37と、ヘッドホルダ57と、ヘッド部材65により構成されている。
即ち、タッピング装置35は、前記ホルダ筒31より若干径が小さいシャンク本体37を有し、該シャンク本体37の下端には、タップ47より下方に突出した板押さえ51が、回転自在に取り付けられている。
また、シャンク本体37は、キー39、キー溝41を介して、前記回転筒11に係合し、該シャンク本体37は回転筒11に対して上下動自在であり、また、回転筒11の回転に従って回転するようになっている。
シャンク本体37の上端は、ホルダ筒31の内方突出部33に対して、係止リング53を介して回転自在に取り付けられ、該シャンク本体37の上端には、ヘッドホルダ57が回転自在に取り付けられている。
このヘッドホルダ57に形成された大径穴57Hの上部には、ガイドピン67と板押さえ用の弾性部材69を介して、ヘッド部材65が上下動自在に取り付けられている。
この構成により、例えば後述する各パターン(図2、図3)により予め設定された所定のストローク量だけ、ラム5を下降させ、板押さえ51でワークW上面を押さえる場合には(図4のステップ101→ステップ102又はステップ108)、次の動作が行われる。
即ち、ラム5が下降して前記ヘッド部材65を打圧すると、先ず、比較的弱い復元力のリフトスプリング27が撓んで、タッピング装置35を搭載した金型ホルダ21全体が下降することにより、シャンク本体37下端の板押さえ51が、該当するワークW上面(図2、図3)に当接し、更に、ラム5を僅かに下降させると、今度は、比較的強い復元力の弾性部材69が撓んで、板押さえ51が前記ワークW上面を強固に固定する。
この場合、本発明によれば、この板押さえ51の制御動作の後は、既述したように、該板押さえ51の制御動作とは独立したタップ47の制御動作が行われるので(図のステップ103)、上記板押さえ以降(図2、図3)、タップ47が下降しても板押さえ51は押圧されずにそのままの位置を保持し、該板押さえ51によりワークW上面は、潰されない。上記板押さえ動作には(図2、図3)、板押さえ51がワークW上面を完全には押さえていないが、該ワークWのバタツキを抑制する程度に、ワークW上面を押さえている場合も含まれる。
上記タッピング装置35を構成するシャンク本体37には、下端にタップ47を備えたタップホルダ45が内蔵され、該タップホルダ45は、キー43、キー溝55を介して、該シャンク本体37に係合している。
これにより、タップホルダ45は、シャンク本体37に対して上下動自在であり、また、前記回転筒11を介してシャンク本体37が回転すると、該タップホルダ45が回転するようになっている。
上記タップホルダ45は、上方に延びてシャンク本体37に形成した大径穴37Hに進入し、該大径穴37Hの底部とフランジ45F間の弾性部材49を介して上方に付勢され、該タップホルダ45は、既述したヘッドホルダ57と後述する押圧ロッド59の下端に当接している。
前記押圧ロッド59は、上方に延びて既述したヘッドホルダ57の大径穴57Hに進入し、該押圧ロッド59は、衝撃吸収手段である弾性部材63を介してピストン61に支持され、該ピストン61は、既述したヘッド部材65に当接している。
また、タップホルダ45には貫通孔45Hが、押圧ロッド59には貫通孔59Hが、ピストン61には貫通孔61Hが、ヘッド部材65にはより大径の貫通孔65Hが、ラム5には噴出口5Hがそれぞれ形成され、これら貫通孔と噴出口は連通している。
この構成により、ラム5がヘッド部材65に当接して、前記したように、シャンク本体37下端の板押さえ51がワークW上面を強固に固定した状態で(図2、図3、図4のステップ102又はステップ108)、エアーブロー装置8(図1)からオイルミストが混入されたエアーブローを供給すれば、該エアーブローは、該ラム5の噴出口5Hからヘッド部材65の貫通孔65Hを通ってピストン61を押圧する。
これにより、ピストン61は、下降を開始し、弾性部材63と押圧ロッド59を介して、タップホルダ45を下降させるので、タップ47も下降してワークW上の加工位置(例えば下穴2)と係合し、金型回転割り出し装置7で回転したタップ47により、タッピング加工が行われる。
また、エアーブローに混入されたオイルミストは、ラム5の噴出口5Hからヘッド部材65の貫通孔65Hを通って、ピストン61、押圧ロッド59、タップホルダ45にそれぞれ形成された前記貫通孔61H、59H、45Hを通過することにより、タップ47に到達すると共に、ヘッド部材65などの潤滑部に進入し、潤滑と冷却を行う。
一方、金型回転割り出し装置7の回転筒11は、上部ホルダ1に回転自在に取り付けられ、該回転筒11の上部には、ウォームホイール13が固定されている。
この構成により、モータなどを介して前記ウォームホイール13を回転させれば、回転筒11が回転するので、該回転筒11に係合したシャンク本体37が回転し、従って、該シャンク本体37に係合しているタップホルダ45が回転することにより、その下端のタップ47も回転する。
従って、金型回転割り出し装置7によりタップ47を回転させながら、既述したエアーブロー装置8により下降させることにより、前記したようにタッピング加工が行われる。
また、下部ホルダ221(図1)のダイDには、タッピング加工状態検出用の作動子227、例えばプランジャが内蔵され、該プランジャ227は、弾性部材231により上方に付勢され、常態においては、図示するように、ダイ本体225の天井に当接している。
そして、このプランジャ227にエアを供給するエア源249、圧力センサ253、該プランジャ227、及び接続路251は、よく知られているように、タッピング加工状態監視機構を構成し、このタッピング加工状態監視機構を用いたタッピング加工状態検出方法については、本願を分割した新たな特許出願で開示したので、詳細な説明は省略する。
また、前記プランジャ227の当接部235には、ワークWの加工位置(下穴2)側と該プランジャ227内の排出孔239とを連通する連通穴241が形成され、タッピング加工中に発生した切粉などが外部に排出されるようになっている。
図2(第1パターン)、図3(第2パターン)は、本発明に係るタッピング加工方法の第1実施例、第2実施例を示し、加工位置(例えば下穴2やバーリング部4、6)の周囲であって板押さえ51で押さえられるワークW部分に、突起物(成形部やバーリング部など)が無い場合が第1パターン(図2)であり、突起物が有る場合が第2パターン(図3)である。
上記第1パターンか第2パターンかは、本発明を実施するための既述した装置(図1)のNC装置(図示省略)が、製品情報(例えばCAD情報)に基づいて判断し(図のステップ101)、その判断に基づいて、各パターンにより予め設定されたストローク量だけラム5を(図1)下降させることにより、板押さえ51を下降させる。
そして、前記第1パターン(図2)の場合には、突起物が無いワークW上面を板押さえ51で押さえ(図のステップ102)、第2パターン(図3)の場合には、突起物が有るワークW上面を板押さえ51で押さえる(図のステップ108)。
この場合、ラム5のストローク量としては、既述したように、例えば第1パターンのストローク量をAとすれば(図2)、第2パターンのストローク量は、Aよりも突起物の高さHだけ小さいA−Hである(図3)。
また、突起物が有る場合は(図3)、この突起物の上下方向は問わず、例えば図3(A)のように下向きバーリング部4の場合でも、また図3(B)のように、上向きバーリング部6の場合でも、板押さえ51は、このバーリング部4、6が有るワークW部分(上面)を押さえる。
以下、図1の装置を利用した本発明に係るタッピング加工方法を、図2〜図に基づいて説明する。
のステップ101において、突起物が無い第1パターンか、突起物が有る第2パターンかを判断し、第1パターンの場合には(図のステップ101の下矢)、ステップ102において、予め設定された第1パターンのストローク量だけラム5を下降させ、突起物が無いワークW上面を板押さえ51で押さえ、第2パターンの場合には(図のステップ101の右矢)、ステップ108において、予め設定された第2パターンのストローク量だけラム5を下降させ、突起物が有るワークW上面を板押さえ51で押さえ、ステップ103において、タップ47を金型回転割り出し装置7により回転させながら、エアーブローにより下降させ、ステップ104において、タップ47が下降端に到達したか否かを判断し、下降端に到達したときには(図のステップ104のYES)、ステップ105において、タップ47の回転と下降を停止し、該タップ47を逆転、上昇させ、ラム5を上昇させる。
即ち、図1の装置のNC装置(図示省略)は、製品情報に基づいて、図2の第1パターンか、図3の第2パターンかを判断した後、ラム5を(図1)制御することにより、前記各パターンに基づいて予め設定されたストローク量A(図2)又はA−H(図3)だけ、該ラム5を下降させることにより、板押さえ51で該当するワークW上面を押さえる。
そして、ラム5が下降端に到達する直前に、金型回転割り出し装置7を作動させてウォームホイール13を回転させると同時に、エアーブロー装置8からオイルミストが混入されたエアーブローをラム5の噴出口5Hから供給することにより、タップ47を回転させながら下降させる。
この場合、タップ47は、ワークWに接触後下穴2に係合してタッピング加工を行いワークWを貫通することにより、下降端に到達する。
タップ47が下降端まで到達したか否かは、例えばピストン61がエアーブローにより押圧される場合の押圧力を圧力センサ(図示省略)で検出することにより、又はウォームホイール13のドグ17により原点センサ15が作動を開始してからのタップ47の回転数をモータ(図示省略)のエンコーダを介して検出することにより、それぞれ分かる。
これにより、NC装置は、タップ47が下降端に到達したと判断した場合には、金型回転割り出し装置7とエアーブロー装置8を制御することより、タップ47の回転と下降を停止し、該タップ47を逆転、上昇させる。
また、NC装置は、ラム5を制御して、所定のストローク量だけ(図2、図3)上昇させることにより、ヘッド部材65(図1)を該ラム5から解放すれば、先ず、比較的強い復元力の弾性部材69が復帰して板押さえ51がワークW上面から離れ、次に、比較的弱い復元力のリフトスプリング27が復帰して金型ホルダ21全体が、前記上昇端に到達したタップ47を伴って上昇する。
この場合、既述したように、本発明によれば、板押さえ51の制御動作と(図のステップ102、108)とタップ47の制御動作とは(図のステップ103)独立して行われるので、前記したように、タップ47(図1)が下穴2に係合してタッピング加工を行いワークWを貫通することにより、下降端に到達ししても(図のステップ104のYES)、板押さえ51は(図2、図3)押圧されずにそのままの位置を保持し、該板押さえ51によりワークW上面は、潰されない。
上記のとおり、本発明は、ワーク上の所定の加工位置に対してタッピング加工を行うタップの制御動作と、該加工位置の周囲のワーク部分を押さえる板押さえの制御動作とをそれぞれ独立して行う場合に利用され、具体的には、パンチプレスの金型回転割り出し装置に装着されたタッピング装置を利用したタッピング加工方法に有用であり、更には、第1パターン(図2)と第2パターン(図3)が混在したパターンであっても、ラムのストローク量制御方式を変えることにより、如何なるパターンにも適用可能となり、極めて有用である。
本発明に係るタッピング加工方法を実施するための装置を示す図である。 本発明に係るタッピング加工方法の第1実施例を示す図である。 本発明に係るタッピング加工方法の第2実施例を示す図である。 本発明の動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 上部ホルダ
2 下穴
4、6 バーリング部
5 ラム
7 金型回転割り出し装置
8 エアーブロー装置
11 回転筒
13 ウォームホイール
15 原点センサ
17 ドグ
21 金型ホルダ
23、67 ガイドピン
25 スライダ
27 リフトスプリング
29 リフトプレート
31 ホルダ筒
33 内方突出部
35 タッピング装置
37 シャンク本体
39、43 キー
41、55 キー溝
45 タップホルダ
47 タップ
49、63、69、231 弾性部材
51 板押さえ
53 係止リング
57 ヘッドホルダ
59 押圧ロッド
61 ピストン
65 ヘッド部材
221 下部ホルダ
223 ワーク支持部
225 ダイ本体
227 作動子
233 開口
235 当接部
239 排出孔
241 連通穴
243 周溝
245 エアー噴射口
247 エアー通路
249 エアー源
251 接続路
253 圧力センサ
D ダイ
W ワーク

Claims (1)

  1. ワーク上の所定の加工位置に対してタッピング加工を行うタップの制御動作と、該加工位置の周囲のワーク部分を押さえる板押さえの制御動作とをそれぞれ独立して行うパンチプレスにおけるタッピング加工方法において、
    上記板押さえで押さえられるワーク部分に突起物が無い第1パターンか、突起物が有る第2パターンかを判断し、その後、各パターンにより予め設定されたストローク量だけラムを下降させることにより、板押さえを下降させ、第1パターンの場合には、突起物が無いワーク上面を板押さえで押さえ、第2パターンの場合には、突起物が有るワーク上面を板押さえで押さえることを特徴とするパンチプレスにおけるタッピング加工方法。
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