JP4822280B2 - 移動体行動解析装置 - Google Patents

移動体行動解析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4822280B2
JP4822280B2 JP2007061560A JP2007061560A JP4822280B2 JP 4822280 B2 JP4822280 B2 JP 4822280B2 JP 2007061560 A JP2007061560 A JP 2007061560A JP 2007061560 A JP2007061560 A JP 2007061560A JP 4822280 B2 JP4822280 B2 JP 4822280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
behavior
moving body
mobile
series data
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007061560A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008225734A (ja
Inventor
直彦 鈴木
洋一 佐藤
貴訓 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
University of Tokyo NUC
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, University of Tokyo NUC filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007061560A priority Critical patent/JP4822280B2/ja
Publication of JP2008225734A publication Critical patent/JP2008225734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4822280B2 publication Critical patent/JP4822280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の移動体に関する位置時系列データを移動体ごとに検出し、その位置時系列データに基づいて、移動体の異常行動と移動体行動パターンを検出する移動体行動解析装置に関するものである。
従来の移動体、例えば、人物、車両の行動解析装置では、正確な位置情報入力が得られるものとして、移動体の行動パターンを識別している。特許文献1に記載の移動体行動解析装置では、操作者が、通常行動パターンと、それと異なる異常行動パターンを予め区別して登録し、その登録に基づいて移動体の行動が異常であるか否かを識別している。
特許文献2に記載の移動体行動解析装置では、認証装置などのIDの履歴情報に基づいて、移動体の異常行動、および、移動体行動パターンを検出している。
特開2004−328622号公報 特開2006−65572号公報
しかしながら、従来の移動体行動解析装置では、異常行動を検出するための移動体行動パターンを予め登録する必要があるため、異常行動の検出精度が、過去の学習データや操作者の技能に依存し、安定しないという問題点があった。また、方向、速度などの単純な指標からなる移動体行動データを用いるため、広いエリアにおける移動体の異常行動、および、複雑な移動体行動パターンの検出が困難であるという問題点があった。
また、IDの履歴情報に基づいた移動体行動解析装置では、不特定多数の移動体を評価することが困難であるという問題点があった。また、リアルタイムに得られた移動体の行動データから、行動パターン検出、および、異常行動検出を行う際に演算量が大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、異常行動を判定するための移動体行動パターンを予め登録することなく、少ない演算量で高精度に、移動体の異常行動と移動体行動パターンを検出することを目的とする。
本発明に係る請求項1に係る移動体行動解析装置は、複数の移動体について前記移動体ごとに位置時系列データを検出する移動体位置時系列データ検出装置と、前記移動体位置時系列データ検出装置で検出された前記位置時系列データを予め格納する移動体位置時系列データ蓄積装置と、移動体異常行動検出手段と、移動体行動特徴データ検出手段と、移動体行動パターン検出手段とを備える。前記移動体異常行動検出手段は、前記移動体ごとに前記位置時系列データを所定の時系列データ統計的分析手法によりモデル化し、一の前記移動体に対応する前記モデルと、他の複数の前記移動体に対応する前記モデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、前記一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する。前記移動体行動特徴データ検出手段は、前記モデル間の前記所定の類似度を変換して得られる多次元ベクトルを前記移動体の所定の行動特徴データとして検出する。前記移動体行動パターン検出手段は、前記移動体行動特徴データ検出手段から検出された前記所定の行動特徴データをクラスタリングし、当該クラスタそれぞれの前記所定の行動特徴データに対応する移動体行動パターンを検出し、それに対応する前記モデルを検出する。
本発明に係る請求項に係る移動体行動解析装置は、複数の移動体について前記移動体ごとに位置時系列データを検出する移動体位置時系列データ検出装置と、前記複数の移動体の属性を前記移動体ごとに検出する移動体属性検出装置と、前記移動体位置時系列データ検出装置で検出された前記位置時系列データを前記移動体属性検出装置で検出された前記属性ごとに予め格納する移動体位置時系列データ蓄積装置と、移動体異常行動検出手段と、移動体行動特徴データ検出手段と、移動体行動パターン検出手段とを備える。前記移動体異常行動検出手段は、一の前記属性の前記移動体ごとに前記位置時系列データを所定の時系列データ統計的分析手法によりモデル化し、一の前記移動体に対応する前記モデルと、他の複数の前記移動体に対応する前記モデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、前記一の属性の前記一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する。前記移動体行動特徴データ検出手段は、前記モデル間の前記所定の類似度を変換して得られる多次元ベクトルを前記一の属性の前記移動体の所定の行動特徴データとして検出する。前記移動体行動パターン検出手段は、前記移動体行動特徴データ検出手段から検出された前記所定の行動特徴データをクラスタリングし、当該クラスタそれぞれの前記所定の行動特徴データに対応する移動体行動パターンを検出し、それに対応する前記モデルを検出する。
本発明の移動体行動解析装置によれば、異常行動を判定するための移動体行動パターンを予め登録することなく、少ない演算量で高精度に、移動体の異常行動と移動体行動パターンを検出することができる。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係る移動体行動解析装置を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る移動体行動解析装置は、移動体位置時系列データ検出装置1と、移動体位置時系列データ蓄積装置31と、移動体異常行動検出手段32と、移動体行動特徴データ検出手段33と、移動体行動パターン検出手段34と、移動体異常行動再検出手段35と、移動体行動パターン蓄積装置36と、現在移動体異常行動検出手段37と、現在移動体行動パターン検出手段38と、表示装置39と、移動体行動パターン更新手段40とを備える。
移動体位置時系列データ検出装置1は、複数の移動体について移動体ごとに位置時系列データを検出する。本実施の形態では、移動体位置時系列データ検出装置1は、n個の移動体位置時系列データ検出装置1−1〜1−nからなる。移動体位置時系列データ検出装置1−1〜1−nそれぞれは、例えば、異なる場所に設置され、複数の移動体の移動を連続的に検出する。
この移動体位置時系列データ検出装置1には、対象空間内の人物の位置時系列データを検出する場合には、例えば、カメラ、GPS、RFID、レーザレーダが用いられ、対象空間内の車両の位置時系列データを検出する場合には、例えば、GPS、通過センサ、カメラが用いられる。なお、n個の移動体位置時系列データ検出装置1(1−1〜1−n)は、同一種類のセンサで構成する必要はなく、複数種類のセンサで構成してもよい。
移動体位置時系列データ検出装置1で検出される位置時系列データを図2に示す。このように、位置時系列データは、例えば、移動体ごとに検出される位置の時系列データである。ここで、IDは予め登録されたものではなく、移動体位置時系列データ検出装置1が位置時系列データに対して便宜的に付与するものにすぎない。移動体位置時系列データ蓄積装置31は、移動体位置時系列データ検出装置1で検出された位置時系列データを予め格納する。
移動体異常行動検出手段32は、移動体ごとに位置時系列データを所定の時系列データ統計的分析手法によりモデル化する。本実施の形態では、所定の時系列データ統計的分析手法は、隠れマルコフモデルである。また、モデル化される位置時系列データは、移動体位置時系列データ蓄積装置31に予め格納された位置時系列データである。
隠れマルコフモデルでは、移動体ごとの位置時系列データに基づいて、対象空間内の移動体の位置と移動体の状態とを対応づける。その対応づけにより、ここでは、例えば、各状態間の遷移確率と各状態遷移時における速度、方向、位置の観測確率が得られるものとする。
移動体の位置と移動体の状態とを対応させた隠れマルコフモデルの例を図3に示す。この図において、番号は移動体の状態を表しており、番号そのものは割り当て番号に過ぎない。また、矢印は、各状態における遷移の方向を示す。
本実施の形態では、移動体異常行動検出手段32は、移動体位置時系列データ検出装置1で検出された移動体ごとの位置時系列データすべてを、隠れマルコフモデルによってモデル化する。なお、隠れマルコフモデルについては、例えば、非特許文献1に記述のように周知である(非特許文献1:「確率的言語モデル」北研二、東京大学出版会(1999))。
複数の移動体のうち、i番目の一の移動体に対応するモデルである隠れマルコフモデルをλ0iとし、全ての移動体に対応するモデルである隠れマルコフモデルをλallとする。このとき、一の移動体iに対応する隠れマルコフモデルをλ0iとし、以下の式(1)を用いてλiに補正する。
Figure 0004822280
ここで、αは0以上1以下の係数である。以下で説明する隠れマルコフモデルは、式(1)で補正した隠れマルコフモデルλiを指すものとする。
移動体異常行動検出手段32は、一の移動体に対応する隠れマルコフモデルと、他の複数の移動体に対応する隠れマルコフモデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する。本実施の形態では、所定の類似度は、一の移動体iに対応する隠れマルコフモデルλiと、他の複数の移動体j(≠i)に対応する隠れマルコフモデルλjとの間の確率的距離である。そして、移動体異常行動検出手段32は、その確率的距離の最小値が予め定められた所定の閾値以上である場合に、一の移動体iの行動が異常であると判定する。確率的距離をD(λi,λj)とすると、式(2)および式(3)のように示される。
Figure 0004822280
Figure 0004822280
ここで、Oiは一の移動体iの位置時系列データの観測データ、Tiは観測データOiのデータ長を表し、L(Oi|λi)は観測データOiの隠れマルコフモデルに対する尤度、つまり、もっともらしさを表す。なお、隠れマルコフモデル間の確率的距離D(λi,λj)については、例えば、非特許文献2に記述のように周知である(非特許文献2:B.H.Juang,L.R.Rabiner,"A probabilistic distance measure for hidden Markov models," AT&T Technichal Journal, Vol.64, No.2, pp.391-408,Feb.1985.)。
図4に、移動体の通常行動に対応する隠れマルコフモデルを細い実線で示し、移動体の異常行動に対応する隠れマルコフモデルを太い点線で示す。細い実線の隠れマルコフモデル同士、つまり、類似する隠れマルコフモデルの間では、確率的距離D(λi,λj)の値は小さくなる。その一方で、細い実線の隠れマルコフモデルと太い点線の隠れマルコフモデル、つまり、類似しない隠れマルコフモデルの間では、確率的距離D(λi,λj)の値は大きくなる。
図1の移動体異常行動検出手段32は、一の移動体iの隠れマルコフモデルと、一の移動体iを除く複数の移動体j(≠i)の隠れマルコフモデルそれぞれとの間の確率的距離D(λi,λj)を算出する。そして、移動体異常行動検出手段32は、その確率的距離D(λi,λj)の最小値が予め定められた所定の閾値以上である場合に、一の移動体iの行動が異常であると判定する。
なお、本実施の形態では、移動体異常行動検出手段32は、予め定められた所定の閾値を用いて、移動体の行動を異常と判定した。しかし、これに限ったものではなく、確率的距離D(λi,λj)の小さいほうから一定数、または、一定割合を、移動体の行動を異常と判定してもよい。また、確率的距離D(λi,λj)の最小値が予め定められた所定の閾値以上となる場合に、移動体の行動を異常と判定した。しかし、これに限ったものではなく、確率的距離D(λi,λj)の小さいほうから一定数、または、一定割合の平均値などの代表値が予め設定された所定の閾値以上であることを用いて、移動体の行動を異常と判定してもよい。
移動体行動特徴データ検出手段33は、所定の類似度である確率的距離D(λi,λj)に基づいて、移動体の所定の行動特徴データを検出する。本実施の形態では、ヤング・ハウスホルダー変換を確率的距離D(λi,λj)に用いて、移動体の行動特徴データを検出する。この検出について、以下、説明する。
まず、確率的距離D(λi,λj)の二乗値をi行j列の要素とするN×N行列をRとする。式(4)により、行列Rを行列Bに変換する。
Figure 0004822280
ここで、行列Jは、J=IN・1N・1t N/Nである中心化行列であり、INは単位行列、1Nは成分全て1であるN次元ベクトルである。
次に、行列Bを固有値分解し、固有値と固有ベクトルを求める。本実施の形態では、M個の固有値d1,d2,…dM(ここで、d1≧d2≧…≧dM≧0)が得られたものとする。そして、それら固有値それぞれに対応する固有ベクトルをV1={v11,v12,…,v1N}t、V2={v21,v22,…,V2N}t,…,VM={vM1,vM2,…,VMN}tとする。このとき、移動体iの行動特徴データをSiと表すと、行動特徴データは以下の式(5)で表される。
Figure 0004822280
式から分かるように、行動特徴データSiはM次元ベクトルとなる。なお、ヤング・ハウスホルダー変換の詳細は、例えば、非特許文献3に記述のように周知である(非特許文献3:G.Young,A.Householder,"Discussion of a set of points in terms of their mutual distances,"Psychometrika,Vol.3,pp.19-22,1938.)。
移動体行動パターン検出手段34は、移動体行動特徴データ検出手段33から検出された行動特徴データに基づいて、1つ以上の平均的な移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを構築する。
本実施の形態では、移動体行動パターン検出手段34は、移動体iの行動特徴データSiをクラスタリングし、そのクラスタそれぞれに対応する移動体行動パターンを検出する。ここでは、移動体iの行動特徴データSiをM次元空間においてクラスタリングするk-meansクラスタリングを用いる。
図5を用いて、移動体行動パターン検出手段34が、クラスタそれぞれに対応する移動体行動パターンを検出する動作を説明する。図5には、クラスタ53と、クラスタに対応するクラスタ中心51と、行動特徴データ52が示されている。行動特徴データ52はM次元空間であるが、図5では簡易的に2次元空間で示されている。
まず、k-meansクラスタリングにおけるクラスタ53の数(以下、クラスタ数)を決定する。このクラスタ数は、所定の範囲の値にあるKに対して、式(6)の指標A(K)を最大にするKに決定される。
Figure 0004822280
ここで、var+(Ck)はクラスタk内のデータ間の距離の分散、var-(Ck)はクラスタk内データとクラスタk以外のデータ間の距離の分散を示す。このとき、クラスタ数Kは、A(K)の評価値に基づくものに限ったものではなく、後述する別の値を用いてもよい。
図5は、上記の値K、つまり、クラスタ数が「3」である場合が示されている。そして、図5(a)には、クラスタ数に対応して「3」個のクラスタ中心51が示されている。次に、クラスタ中心51の初期値を選ぶ。クラスタ中心51に初期値を選ぶ方法としては、例えば、クラスタ中心51と行動特徴データ52との間のユークリッド距離が一定値以下となる値を選ぶ。この手順を「手順1」とする。
次に、各行動特徴データ52と、クラスタ中心51それぞれのユークリッド距離を演算し、各行動特徴データ52は、複数のクラスタ中心51のうち、最もユークリッド距離が小さいクラスタ中心51のクラスタ53に属するものとする。この手順を「手順2」とする。図5(b)は、行動特徴データ52が、いずれのクラスタ53に属するかを示したものである。
そして、図5(c)に示すように、クラスタ53それぞれに属する行動特徴データ52の重心を演算し、クラスタ中心51の位置をその重心の位置に変更する。具体的には、式(7)の指標Fが最小となるzkに、クラスタ中心51の位置を変更する。この手順を「手順3」とする。
Figure 0004822280
ここで、Ckはクラスタ53の範囲を示す。以上の「手順2」と「手順3」を収束するまで繰り返す。そして、収束したクラスタ中心51と対応する隠れマルコフモデルを構築する。
以上のように、移動体行動パターン検出手段34は、移動体行動特徴データ検出手段33から検出された行動特徴データ52をクラスタリングし、そのクラスタ53それぞれに対応する移動体行動パターンを検出する。そして、移動体行動パターン検出手段34は、その移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを構築する。
図6の場合には、2つの平均的な移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデル、つまり、状態が「1→4→7→8→9→6→3」に遷移する隠れマルコフモデルと、状態が「2→5→6→3」に遷移する隠れマルコフモデルが得られる。
移動体異常行動再検出手段35は、移動体行動パターン検出手段34で検出された隠れマルコフモデルと、複数の移動体の位置時系列データそれぞれとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、移動体の行動が異常であると判定する。
ここで、所定の適合度には、例えば、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルに対する移動体の位置時系列データの尤度、つまり、もっともらしさを用いる。隠れマルコフモデルに対する尤度は、前向き確率、または、Viterbiアルゴリズムの生成する経路の発生確率により求める。なお、前向き確率、および、Viterbiアルゴリズムについては、例えば、上述した非特許文献1に記述のように周知である。
本実施の形態において、移動体異常行動再検出手段35は、移動体異常行動検出手段32で行動が異常であると判定された移動体以外の全ての移動体の位置時系列データそれぞれについて所定の適合度をそれぞれ演算する。そして、移動体異常行動再検出手段35は、その所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、移動体の行動が異常であると判定する。また、移動体異常行動再検出手段35は、上述の動作に加えて、所定の適合度が予め設定された所定の閾値以下にあった位置時系列データを省いて、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを再構成する。
移動体行動パターン蓄積装置36は、移動体行動パターン検出手段34で検出された隠れマルコフモデルを予め格納する。本実施の形態では、移動体異常行動再検出手段35で再構成された隠れマルコフモデルも予め格納する。
現在移動体異常行動検出手段37は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された隠れマルコフモデルそれぞれと、一の移動体の位置時系列データそれぞれとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、一の移動体の行動が異常であると判定する。本実施の形態では、一の移動体の位置時系列データは、移動体位置時系列データ検出装置1で検出する位置時系列データを用いる。
ここで、所定の適合度は、例えば、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルに対する移動体の位置時系列データの尤度を用いる。隠れマルコフモデルに対する尤度は、上述した前向き確率、または、Viterbiアルゴリズムの生成する経路の発生確率により求める。
現在移動体行動パターン検出手段38は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された隠れマルコフモデルそれぞれと、一の移動体の位置時系列データとから算出される所定の適合度に応じて、尤度が最大となる一の移動体の移動体行動パターンを検出する。本実施の形態では、一の移動体の位置時系列データは、移動体位置時系列データ検出装置1で検出する位置時系列データを用いる。
ここで、所定の適合度は、例えば、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルに対する移動体の位置時系列データの尤度を用いる。隠れマルコフモデルに対する尤度は、上述した前向き確率、または、Viterbiアルゴリズムの生成する経路の発生確率により求める。
なお、現在移動体異常行動検出手段37で行動が異常であると判定された移動体の位置時系列データに対しては、現在移動体行動パターン検出手段38は、以上の検出を行わないようにしても構わない。
表示装置39は、移動体異常行動検出手段32が検出した過去の移動体の異常行動、および、移動体行動パターン検出手段34が検出した過去の移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。また、移動体異常行動再検出手段35が検出した過去の移動体の異常行動、および、移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。
また、表示装置39は、現在移動体異常行動検出手段37が検出する現在の移動体の異常行動、および、現在移動体行動パターン検出手段38が検出する現在の移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。
本実施の形態では、表示装置39は、以上のそれぞれの表示に対し、人物映像、顔映像、移動体の位置時系列データをディスプレイにおいて表示するものとする。なお、移動体異常行動検出手段32が過去の移動体の異常行動を検出したとき、または、現在移動体異常行動検出手段37が現在の移動体の異常行動を検出するときにアラーム表示を行ってもよい。
移動体行動パターン更新手段40は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された移動体行動パターンの隠れマルコフモデルを更新する。
例えば、移動体行動パターン更新手段40は、移動体位置時系列データ検出装置1から検出された位置時系列データと、移動体位置時系列データ蓄積装置31に予め格納された位置時系列データとを合わせる。そして、移動体行動パターン更新手段40は、その位置時系列データに基づいて、移動体異常行動検出手段32と、移動体行動特徴データ検出手段33と、移動体行動パターン検出手段34と同様の動作を行うことにより、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを構築する。そして、移動体行動パターン更新手段40は、その隠れマルコフモデルにより移動体行動パターン蓄積装置36を更新する。
あるいは、現在移動体行動パターン検出手段38で得られた移動体行動パターンについて、その移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルのみにより更新してもよい。
以上のように構成された移動体行動解析装置は、異常行動を判定するための移動体行動パターンを予め登録することなく、移動体の位置時系列データに基づいて、移動体の異常行動と移動体行動パターンを高精度に検出することができる。そして、移動体行動解析装置は、移動体に対して予めIDを登録することなく、上記の検出が可能である。そのため、商業施設、公共施設、空港、駅、ATMコーナー、駐車場、オフィスビル、エレベータなど、あらゆる場所のあらゆる不特定多数の人物に対して、不審な行動を行っている人物を検出するセキュリティ機能や、人物行動パターン分類を行うマーケティング分析機能を有することができる。
また、移動体異常行動再検出手段35を設けたことにより、移動体異常行動検出手段32で検出できなかった移動体の異常行動をさらに検出することができる。これにより、異常行動の検出を漏れなく行うことができる。
また、移動体行動パターン蓄積装置36と現在移動体異常行動検出手段37を設けたことにより、移動体位置時系列データ検出装置1で新たに検出された移動体に対して、異常行動を少ない演算量で検出することができる。
また、移動体行動パターン蓄積装置36と現在移動体行動パターン検出手段38を設けたことにより、移動体位置時系列データ検出装置1で新たに検出された移動体に対して、移動体行動パターンを少ない演算量で検出することができる。
また、移動体行動パターン更新手段40を設けたことにより、新しい行動パターンを用いて検出可能となるため信頼性を高めることができるともに、移動体行動パターン蓄積装置36で格納する容量を減らすことができる。
なお、本実施の形態では、移動体位置時系列データ検出装置1は、移動体の具体的な位置を検出するものであったが、これに限ったものではなく、通過センサ、認証機能付きゲートなどの特定場所の通過を検出するセンサであってもよい。また、移動体の位置だけでなく、カメラなどを用いて手の動き、足の動き、頭の動き、顔の向きなどの移動体の行動データそのものを検出する装置であってもよい。
また、移動体異常行動検出手段32は、対象空間内の移動体の位置と移動体の状態とを対応させて隠れマルコフモデルを作成するとしたが、隠された状態系列を用いてもよい。また、移動体の行動に対応した隠れマルコフモデルを作成するときに、速度、方向、位置が観測確率として得られるとしたが、カメラ画像中の移動体オブジェクトの大きさ、色ヒストグラム、形状を特徴量として加えてもよい。
また、移動体異常行動検出手段32は、所定の類似度として隠れマルコフモデル同士の確率的距離を用いたが、それに限ったものではなく、物理的な距離指標を用いてもよい。
また、移動体行動特徴データ検出手段33は、ヤング・ハウスホルダー変換を用いて移動体の行動特徴データを得た。しかし、これに限ったものではなく、例えば、最小二乗法や、Spectral Clustering、操作者によって予め登録された変換方法を用いて移動体の行動特徴データ33を得てもよい。
なお、Spectral Clusteringの詳細は非特許文献4のように周知である(非特許文献4:A.Y.Ng,M.I.Jordan,and Y. Weiss."On spectral clustering: Analysis and an algorithm,"Proc.Neural Info.Processing Systems(NIPS 2001),pp849-856,2001)。
また、移動体行動パターン検出手段34のk-meansクラスタリングにおいて、クラスタ数、および、クラスタ中心51の初期値は、例えば、ファジィクラスタリング、最大距離アルゴリズムなどの別のクラスタリング手法によって求めてもよく、あるいは、操作者によって予め設定された値であってもよい。また、操作者が、行動パターンそのものを予め定義しておいてもよい。
また、移動体異常行動検出手段32および移動体異常行動再検出手段35それぞれにおいて、移動体の異常行動を検出するものとしたが、いずれか一方のみで検出するものであってもよい。
<実施の形態2>
図7は、本実施の形態に係る移動体行動解析装置を示すブロック図である。図7に示すように、本実施の形態に係る移動体行動解析装置は、移動体位置時系列データ検出装置1と、移動体属性検出装置2と、移動体位置時系列データ蓄積装置31と、移動体異常行動検出手段32と、移動体行動特徴データ検出手段33と、移動体行動パターン検出手段34と、移動体異常行動再検出手段35と、移動体行動パターン蓄積装置36と、現在移動体異常行動検出手段37と、現在移動体行動パターン検出手段38と、表示装置39と、移動体行動パターン更新手段40とを備える。
移動体位置時系列データ検出装置1は、複数の移動体について移動体ごとに位置時系列データを検出する。本実施の形態では、移動体位置時系列データ検出装置1は、n個の移動体位置時系列データ検出装置1−1〜1−nからなる。
移動体属性検出装置2は、複数の移動体の属性を移動体ごとに検出する。本実施の形態では、移動体属性検出装置2は、m個の移動体属性検出装置2−1〜2−mからなる。移動体属性検出装置2で検出される属性は、移動体が人物であれば、例えば、個人ID、性別、年齢、所属会社、所属部署、役職、住所、居室場所、居室階床、ある建物の住民か否かを示す属性、ある店舗の店員か否かを示す属性が該当する。移動体属性検出装置2で検出される属性は、移動体が車両であれば、例えば、車両ID、車両属性(自家用車、トラックなど)、運転手ID、性別、年齢、所属などの運転者属性が該当する。
移動体位置時系列データ蓄積装置31は、移動体位置時系列データ検出装置1で検出された位置時系列データと、移動体属性検出装置2で検出された属性とのマッチングを行い、位置時系列データを属性ごとに予め格納する。
移動体異常行動検出手段32は、一の属性の移動体ごとに位置時系列データを所定の時系列統計的分析手法によりモデル化する。本実施の形態においても、所定の時系列データ統計的分析手法は、隠れマルコフモデルである。
そして、移動体異常行動検出手段32は、一の移動体に対応する隠れマルコフモデルと、他の複数の移動体に対応する隠れマルコフモデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、一の属性の一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する。本実施の形態においても、所定の類似度は、一の移動体に対応する隠れマルコフモデルと、他の複数の移動体に対応する隠れマルコフモデルとの間の確率的距離である。また、移動体異常行動検出手段32は、その確率的距離の最小値が予め定められた所定の閾値以上である場合に、一の属性の一の移動体の行動が異常であると判定する。
移動体行動特徴データ検出手段33は、所定の類似度である確率的距離に基づいて、一の属性の移動体の所定の行動特徴データを検出する。
移動体行動パターン検出手段34は、移動体行動特徴データ検出手段33から検出された所定の行動特徴データを用いて、1つ以上の平均的な移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを構築する。本実施の形態においても、移動体行動パターン検出手段34は、移動体の所定の行動特徴データをクラスタリングし、そのクラスタそれぞれに対応する移動体行動パターンを検出する。
移動体異常行動再検出手段35は、移動体行動パターン検出手段34で検出された隠れマルコフモデルと、一の属性の複数の移動体の位置時系列データそれぞれとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、一の属性の移動体の行動が異常であると判定する。本実施の形態では、移動体異常行動再検出手段35は、上述の動作に加えて、所定の適合度が予め設定された所定の閾値以下にあった位置時系列データを省いて、移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルを再構成する。
移動体行動パターン蓄積装置36は、移動体行動パターン検出手段34で検出された隠れマルコフモデルを予め格納する。本実施の形態では、移動体異常行動再検出手段35で再構成された隠れマルコフモデルも予め格納する。
現在移動体異常行動検出手段37は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された隠れマルコフモデルそれぞれと、一の属性の一の移動体の位置時系列データとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、一の属性の一の移動体の行動が異常であると判定する。本実施の形態では、一の移動体の位置時系列データは、移動体位置時系列データ検出装置1で検出する位置時系列データを用いる。
一の属性の移動体の移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルが、移動体行動パターン蓄積装置36に格納されていない場合には、現時移動体異常行動検出手段37は、全体または属性なしの移動体行動パターンに対する適合度を用いる。
現在移動体行動パターン検出手段38は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された隠れマルコフモデルそれぞれと、一の属性の一の移動体の位置時系列データとから算出される所定の適合度に応じて、一の属性の一の移動体の移動体行動パターンを検出する。本実施の形態では、一の移動体の位置時系列データは、移動体位置時系列データ検出装置1で検出する位置時系列データを用いる。
一の属性の移動体の移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルが、移動体行動パターン蓄積装置36に格納されていない場合には、現時移動体行動パターン検出手段38は、全体または属性なしの移動体行動パターンに対する適合度を用いる。
なお、現在移動体異常行動検出手段37で行動が異常であると判定された移動体の位置時系列データに対しては、現在移動体行動パターン検出手段38は、以上の検出を行わないようにしてもよい。
表示装置39は、移動体異常行動検出手段32が検出した過去の移動体の異常行動、および、移動体行動パターン検出手段34が検出した過去の移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。また、移動体異常行動再検出手段35が検出した過去の移動体の異常行動、および、移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。
また、表示装置39は、現在移動体異常行動検出手段37が検出する現在の移動体の異常行動、および、現在移動体行動パターン検出手段38が検出する現在の移動体行動パターンをディスプレイにおいて表示する。
本実施の形態では、表示装置39は、以上のそれぞれの表示に対し、人物映像、顔映像、移動体の位置時系列データをディスプレイにおいて表示するものとする。なお、移動体異常行動検出手段32が過去の移動体の異常行動を検出したとき、または、現在移動体異常行動検出手段37が現在の移動体の異常行動を検出するときにアラーム表示を行ってもよい。
移動体行動パターン更新手段40は、移動体行動パターン蓄積装置36に予め格納された移動体行動パターンの隠れマルコフモデルを更新する。一の属性の移動体の移動体行動パターンに対応する隠れマルコフモデルが、移動体行動パターン蓄積装置36に格納されていない場合には、移動体行動パターン更新手段40は、全体および属性なしの移動体行動パターンを更新する。
以上のように構成された移動体行動解析装置は、異常行動を判定するための移動体行動パターンを予め登録することなく、移動体の位置時系列データに基づいて、移動体の異常行動と移動体行動パターンを高精度に検出することができる。また、移動体属性検出手段2を設けたことにより、各人物、各人物の所属するグループ、各車両、各運転手など、行動パターンの傾向が類似する属性ごとに異常行動検出、移動体行動パターン検出をすることができる。そのため、検出する速度を速くすることができる。
また、移動体異常行動再検出手段35を設けたことにより、移動体異常行動検出手段32で検出できなかった移動体の異常行動をさらに検出することができる。これにより、異常行動の検出を漏れなく行うことができる。
また、移動体行動パターン蓄積装置36と現在移動体異常行動検出手段37を設けたことにより、移動体位置時系列データ検出装置1で新たに検出された移動体に対して、異常行動を少ない演算量で検出することができる。
また、移動体行動パターン蓄積装置36と現在移動体行動パターン検出手段38を設けたことにより、移動体位置時系列データ検出装置1で新たに検出された移動体に対して、移動体行動パターンを少ない演算量で検出することができる。
また、移動体行動パターン更新手段40を設けたことにより、新しい行動パターンを用いて検出可能となるため信頼性を高めることができるともに、移動体行動パターン蓄積装置36で格納する容量を減らすことができる。
なお、本実施の形態では、移動体位置時系列データ検出装置1と移動体属性検出装置2とを個別に設けた。しかし、これに限ったものではなく、一体化した装置、例えば、顔画像認識を用いて、人物位置検出と人物属性検出の両方を検出する装置を用いてもよい。
実施の形態1に係る移動体行動解析装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る移動体行動解析装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る移動体行動解析装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る移動体行動解析装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る移動体行動解析装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係る移動体行動解析装置の動作を示す図である。 実施の形態2に係る移動体行動解析装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1−1,1−2,1−3,1−n 移動体位置時系列データ検出装置、2−1,2−2,2−3,2−m 移動体属性検出装置、31 移動体位置時系列データ蓄積装置、32 移動体異常行動検出手段、33 移動体行動特徴データ検出手段、34 移動体行動パターン検出手段、35 移動体異常行動再検出手段、36 移動体行動パターン蓄積装置、37 現在移動体異常行動検出手段、38 現在移動体行動パターン検出手段、39 表示装置、40 移動体行動パターン更新手段、51 クラスタ中心、52 行動特徴データ、53 クラスタ。

Claims (12)

  1. 複数の移動体について前記移動体ごとに位置時系列データを検出する移動体位置時系列データ検出装置と、
    前記移動体位置時系列データ検出装置で検出された前記位置時系列データを予め格納する移動体位置時系列データ蓄積装置と、
    前記移動体ごとに前記位置時系列データを所定の時系列データ統計的分析手法によりモデル化し、一の前記移動体に対応する前記モデルと、他の複数の前記移動体に対応する前記モデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、前記一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する移動体異常行動検出手段と
    前記モデル間の前記所定の類似度を変換して得られる多次元ベクトルを前記移動体の所定の行動特徴データとして検出する移動体行動特徴データ検出手段と、
    前記移動体行動特徴データ検出手段から検出された前記所定の行動特徴データをクラスタリングし、当該クラスタそれぞれの前記所定の行動特徴データに対応する移動体行動パターンを検出し、それに対応する前記モデルを検出する移動体行動パターン検出手段とを備える、
    移動体行動解析装置。
  2. 前記所定の時系列データ統計的分析手法は、隠れマルコフモデルであり、
    前記所定の類似度は、前記一の移動体に対応する前記モデルと、前記他の複数の移動体に対応する前記モデルとの間の確率的距離であり、
    前記移動体異常行動検出手段は、
    前記確率的距離の最小値が予め定められた所定の閾値以上である場合に、前記一の移動体の行動が異常であると判定する、
    請求項1に記載の移動体行動解析装置。
  3. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルと、前記複数の移動体の前記位置時系列データそれぞれとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、前記移動体の行動が異常であると判定する移動体異常行動再検出手段をさらに備える、
    請求項1または請求項2に記載の移動体行動解析装置。
  4. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルを予め格納する移動体行動パターン蓄積装置と、
    前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記モデルそれぞれと、一の前記移動体の前記位置時系列データとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、前記一の移動体の行動が異常であると判定する現在移動体異常行動検出手段とをさらに備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の移動体行動解析装置。
  5. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルを予め格納する移動体行動パターン蓄積装置と、
    前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記モデルそれぞれと、一の前記移動体の前記位置時系列データとから算出される所定の適合度に応じて、尤度が最大となる前記一の移動体の移動体行動パターンを検出する現在移動体行動パターン検出手段とをさらに備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の移動体行動解析装置。
  6. 前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記移動体行動パターンの前記モデルを更新する移動体行動パターン更新手段をさらに備える、
    請求項4または請求項5に記載の移動体行動解析装置。
  7. 複数の移動体について前記移動体ごとに位置時系列データを検出する移動体位置時系列データ検出装置と、
    前記複数の移動体の属性を前記移動体ごとに検出する移動体属性検出装置と、
    前記移動体位置時系列データ検出装置で検出された前記位置時系列データを前記移動体属性検出装置で検出された前記属性ごとに予め格納する移動体位置時系列データ蓄積装置と、
    一の前記属性の前記移動体ごとに前記位置時系列データを所定の時系列データ統計的分析手法によりモデル化し、一の前記移動体に対応する前記モデルと、他の複数の前記移動体に対応する前記モデルそれぞれとの間の所定の類似度を、予め定められた基準に照合することにより、前記一の属性の前記一の移動体の行動が異常であるか否かを判定する移動体異常行動検出手段と、
    前記モデル間の前記所定の類似度を変換して得られる多次元ベクトルを前記一の属性の前記移動体の所定の行動特徴データとして検出する移動体行動特徴データ検出手段と、
    前記移動体行動特徴データ検出手段から検出された前記所定の行動特徴データをクラスタリングし、当該クラスタそれぞれの前記所定の行動特徴データに対応する移動体行動パターンを検出し、それに対応する前記モデルを検出する移動体行動パターン検出手段とを備える、
    移動体行動解析装置。
  8. 前記所定の時系列データ統計的分析手法は、隠れマルコフモデルであり、
    前記所定の類似度は、前記一の移動体に対応する前記モデルと、前記他の複数の移動体に対応する前記モデルとの間の確率的距離であり、
    前記移動体異常行動検出手段は、
    前記確率的距離の最小値が予め定められた所定の閾値以上である場合に、前記一の属性の前記一の移動体の行動が異常であると判定する、
    請求項7に記載の移動体行動解析装置。
  9. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルと、前記一の属性の前記複数の移動体の前記位置時系列データそれぞれとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、前記一の属性の前記移動体の行動が異常であると判定する移動体異常行動再検出手段をさらに備える、
    請求項7または請求項8に記載の移動体行動解析装置。
  10. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルを予め格納する移動体行動パターン蓄積装置と、
    前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記モデルそれぞれと、前記一の属性の一の前記移動体の前記位置時系列データとから算出される所定の適合度の最大値が、予め定められた所定の閾値以下である場合に、前記一の属性の前記一の移動体の行動が異常であると判定する現在移動体異常行動検出手段とをさらに備える、
    請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の移動体行動解析装置。
  11. 前記移動体行動パターン検出手段で検出された前記モデルを予め格納する移動体行動パターン蓄積装置と、
    前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記モデルそれぞれと、前記一の属性の一の前記移動体の前記位置時系列データとから算出される所定の適合度に応じて、尤度が最大となる前記一の属性の前記一の移動体の移動体行動パターンを検出する現在移動体行動パターン検出手段とをさらに備える、
    請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の移動体行動解析装置。
  12. 前記移動体行動パターン蓄積装置に予め格納された前記移動体行動パターンに対応する前記モデルを更新する移動体行動パターン更新手段をさらに備える、
    請求項10または請求項11に記載の移動体行動解析装置。
JP2007061560A 2007-03-12 2007-03-12 移動体行動解析装置 Active JP4822280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061560A JP4822280B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 移動体行動解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061560A JP4822280B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 移動体行動解析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008225734A JP2008225734A (ja) 2008-09-25
JP4822280B2 true JP4822280B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=39844298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007061560A Active JP4822280B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 移動体行動解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4822280B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11496507B2 (en) 2017-03-09 2022-11-08 Nec Corporation Abnormality detection device, abnormality detection method and abnormality detection program

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017449B1 (ko) 2009-01-28 2011-02-25 서경대학교 산학협력단 은닉 마르코프 모델 기반 동작 인식 방법 및 이를 실현시키기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체
JP4677060B1 (ja) 2009-09-04 2011-04-27 パナソニック株式会社 位置校正情報収集装置、位置校正情報収集方法、及び位置校正情報収集プログラム
JP5358851B2 (ja) * 2009-11-12 2013-12-04 将文 萩原 不審行動検知方法および不審行動検知装置
JP5675229B2 (ja) 2010-09-02 2015-02-25 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP5928165B2 (ja) * 2012-06-01 2016-06-01 富士通株式会社 異常遷移パターン検出方法、プログラム及び装置
CN103810717B (zh) * 2012-11-09 2016-08-24 浙江大华技术股份有限公司 一种人体行为检测方法及装置
JP6493417B2 (ja) 2015-01-15 2019-04-03 日本電気株式会社 情報出力装置、カメラ、情報出力システム、情報出力方法及びプログラム
JP6448506B2 (ja) * 2015-10-13 2019-01-09 日本電信電話株式会社 パターン抽出装置、方法、及びプログラム
CN108615055B (zh) * 2018-04-19 2021-04-27 咪咕动漫有限公司 一种相似度计算方法、装置及计算机可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0569222A (ja) * 1991-09-06 1993-03-23 Hitachi Koki Co Ltd 切断機のブレード着脱装置
JP3996428B2 (ja) * 2001-12-25 2007-10-24 松下電器産業株式会社 異常検知装置及び異常検知システム
JP2004021342A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Shigeo Kaneda 集団的行動判別システム、集団的行動判別方法および集団的行動判別プログラム
JP2004328622A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 行動パターン識別装置
JP4027838B2 (ja) * 2003-05-08 2007-12-26 独立行政法人科学技術振興機構 隠れマルコフモデルによる運動データの認識・生成方法、それを用いた運動制御方法及びそのシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11496507B2 (en) 2017-03-09 2022-11-08 Nec Corporation Abnormality detection device, abnormality detection method and abnormality detection program

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008225734A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4822280B2 (ja) 移動体行動解析装置
Liu et al. Robotic room-level localization using multiple sets of sonar measurements
Zhang et al. Deep neural networks for wireless localization in indoor and outdoor environments
Vishnu et al. Human fall detection in surveillance videos using fall motion vector modeling
Ferris et al. Wifi-slam using gaussian process latent variable models.
US7426301B2 (en) Usual event detection in a video using object and frame features
US20180129873A1 (en) Event detection and summarisation
Li et al. Probabilistic location recognition using reduced feature set
Zeeshan Zia et al. Explicit occlusion modeling for 3d object class representations
JP2006012174A (ja) ビデオ中の異常事象を検出する方法
JP2004523840A (ja) モデル集合によるオブジェクトの分類
CN109151995B (zh) 一种基于信号强度的深度学习回归融合定位方法
US11836751B2 (en) Measuring relatedness between prediction tasks in artificial intelligence and continual learning systems
Fergani Evaluating C-SVM, CRF and LDA classification for daily activity recognition
Sayed et al. From time-series to 2d images for building occupancy prediction using deep transfer learning
Amayri et al. Estimating occupancy using interactive learning with a sensor environment: Real-time experiments
Cupec et al. Place recognition based on matching of planar surfaces and line segments
CN110401977B (zh) 一种基于Softmax回归多分类识别器的多楼层室内定位方法
Alshamaa et al. A hidden markov model for indoor trajectory tracking of elderly people
CN112182498B (zh) 一种基于网络表示学习的老人看护装置与方法
Zhang et al. Transfer learning‐based online multiperson tracking with Gaussian process regression
Milotta et al. Egocentric visitors localization in natural sites
US7388494B2 (en) RFID systems and methods for probabalistic location determination
Li et al. Optimal feature selection for activity recognition based on ant colony algorithm
CN116071783A (zh) 一种羊生殖健康预警系统及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070313

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4822280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250