JP4813763B2 - ウインドウワイパブレードのためのスポイラ - Google Patents

Description

【０００１】
背景技術
本発明はウインドウワイパブレードのためのスポイラであって、少なくとも１つの保持条片と、該保持条片に配置された少なくとも１つの係止エレメントとが設けられており、該係止エレメントがウインドウワイパブレードの支持ヨークに係止されるべく設けられていて、２つの係止条片を有している形式のものに関する。
【０００２】
ヨーロッパ特許公開第０５９９６３７号明細書から公知であるこの種のスポイラは、車両速度が比較的高い場合に、拭取るべきウインドウガラスに所要の圧着力でウインドウワイパが載着されるのを保証するのに役立つ。スポイラは互いに間隔をおいて配置された２つの係止エレメントを備えており、該係止エレメントは支持ヨーク内のそれぞれ１つの長穴内に係合する。その際、長穴の、縦方向に沿って互いに対向して位置する縁に係止条片が係合する。このことにより、支持ヨークの縦軸線に対して平行にスポイラに作用する力が係止エレメントに作用してこれを変形させるおそれがある。
【０００３】
本発明の課題は冒頭に記載した形式のスポイラを改良して、ウインドウワイパブレードにおけるスポイラの位置決めを改善することにある。
【０００４】
発明の利点
請求項１の特徴を有する本発明によるスポイラは、スポイラの信頼性のよい位置決めが当接部によって保証されるという利点を有している。一般的にいえば、本発明によるスポイラは係止条片と当接部との間の機能的な分割に基づいている。当接部は支持ヨーク内の対応する開口の縁に当接することにより、スポイラが最適に位置決めされるように、かつスポイラに作用する力の発生時にスポイラが滑動しないように働く。係止条片は支持ヨーク内の開口からの当接部の引き抜けを妨げるだけに役立つ。当接部の存在により、スポイラに作用する力によって係止条片が湾曲されられることがなく、このことが全体として特に支持ヨークへの信頼性のよい固定を保証する。
【０００５】
本発明の有利な１実施形によれば、両方の当接部の外面が保持条片の平面に対して９０°とは異なる角度を成して延びており、その結果、外面が挿入案内傾斜面のように作用する。この形式で、支持ヨークへのスポイラの装着と係止とが簡単化される。
【０００６】
両方の当接部が保持条片の平面に対して平行な１断面内でそれぞれ１つのほぼ半円形の横断面を有しており、かつ、両方の当接部が２つの結合ウエブによって互いに結合されており、該結合ウエブが、対応する当接部の、保持条片とは逆の側の端部から出発して、それぞれ対向して位置する当接部へ延びていると有利である。これらの結合ウエブは当接部を安定化し、かつ強度を増大せしめる。
【０００７】
本発明の有利なさらに別の１実施形によれば、両方のそれぞれの係止条片が結合ウエブのそれぞれ１つに配置されていて、結合ウエブから出発して保持条片へ向かって延びている。この構成では極めてわずかな費用で係止条片の所要の弾性が得られる。
【０００８】
本発明の有利な構成が従属請求項に記載されている。
【０００９】
次に、添付図面に示した有利な実施形につき本発明を説明する。
【００１０】
実施例の説明
図１に支持ヨーク１０が示されており、該支持ヨークは（図示されていない）ウインドウワイパアームに固定されるべく、かつ拭取り条片１２（図２参照）を受容すべく設けられている。支持ヨーク１０にスポイラ１４（図４参照）が取付けられており、該スポイラは、拭取り条片と支持ヨークとから成るウインドウワイパブレードを備えた車両が比較的高速で運動している際に、拭取るべきウインドウガラスから拭取り条片１２が持ち上がるのを妨げるのに役立つ。
【００１１】
スポイラ１４は、その縦軸線に沿う方向で見て互いに間隔をおいて位置する２つの保持条片１６を有している。それぞれの保持条片１６は係止エレメント１８を備えており、該係止エレメントは支持ヨーク内の長穴状の切欠２０内に係合するために設けられている。
【００１２】
それぞれの係止エレメント１８は２つの当接部２２を有しており、該当接部はスポイラの縦軸線に沿う方向で見て互いに間隔をおいて位置している。それぞれの当接部は保持条片１６に対して平行な１横断面で見て、ほぼ１８０°の角度範囲にわたって延びる環状の横断面を有している。両方の当接部２２は、保持条片１６への移行部領域内で両方の当接部によって規定された輪郭が支持ヨーク内の切欠２０の輪郭にほぼ相応するように配置されかつ寸法決めされている。支持ヨークの対応する切欠内への係止エレメントの挿入を容易にするために、両方の当接部２２は、保持条片１６の平面に対してほぼ垂直に延びる外面２４ａを有する移行区分から出発して、保持条片１６とは逆の側の端部へ向かって挿入案内傾斜面の形状でテーパしている。要するに、テーパした区分の外面２４ｂと保持条片１６の平面とが９０°とは異なる角度を挟んでいる。
【００１３】
両方の当接部２２は保持条片１６とは逆の側の端部で２つの結合ウエブ２６によって互いに結合されており、その結果、係止エレメントは保持条片１６とは逆の側では一貫して延びる１つの端面を有している。それぞれの結合ウエブ２６は係止条片２８を備えており、該係止条片はそれぞれの係止ウエブ２６から出発して保持条片１６へ向かって延びている。それぞれの係止条片２８はその外側に傾斜面３０を備えており、該傾斜面は対応する係止エレメントの、保持条片１６とは逆の側の端部から出発して保持条片へ向かって増大する厚さを有している。
【００１４】
組付けのためにスポイラは支持ヨーク１０上へ押圧されるだけでよい。当接部の斜めに延びる外面２４ｂによって係止エレメントは容易に支持ヨークの対応する切欠内へ挿入案内されることができる。切欠内への係止エレメントの挿入時に、傾斜面３０が切欠の外縁に接することにより係止条片２８が内向きに押圧され、その際、係止条片は図５に示した回転軸線Ｄを中心として旋回する。保持条片１６が支持ヨークの外側に当接するまで係止エレメントが切欠内へ貫通挿入された際に、再び係止条片２８は弾性的に外向きにそれらの出発位置へ撥ね戻る。その際、係止条片２８はそれらの自由端で支持ヨークの下側に当接し、これによりスポイラが支持ヨークから外れることを妨げる。当接部はそれらの外面２４ａによって、スポイラが最適に支持ヨークに位置決めされることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 スポイラを装着した本発明によるウインドウワイパブレードの斜視図である。
【図２】 スポイラを備えた本発明によるウインドウワイパブレードを下方から見た斜視図である。
【図３】 図２のＩＩＩで示した領域の拡大図である。
【図４】 スポイラを下方から見た斜視図である。
【図５】 図４のＶで示した領域の拡大図である。
【符号の説明】
１０ 支持ヨーク、 １２ 拭取り条片、 １４ スポイラ、 １６ 保持条片、 １８ 係止エレメント、 ２０ 切欠、 ２２ 当接部、 ２４ａ 外面、 ２４ｂ 外面、 ２６ 結合ウエブ、 ２８ 係止条片、 ３０ 傾斜面、 Ｄ 旋回軸線

Claims (5)

1. ウインドウワイパブレードのためのスポイラであって、平面状に延びる少なくとも１つの保持条片（１６）と、該保持条片に配置された少なくとも１つの係止エレメント（１８）とが設けられており、該係止エレメントが、ウインドウワイパブレードの支持ヨークに係止されるべく設けられていて、２つの係止条片（２８）を有している形式のものにおいて、係止エレメントが２つの当接部（２２）を有しており、前記支持ヨークの備える切欠（２０）に当接部（２２）が当接するように、該当接部がスポイラの長手方向に沿って互いに間隔をおいて配置されており、かつ、両方の係止条片が両方の当接部の間に配置されていることを特徴とするウインドウワイパブレードのためのスポイラ。
2. 両方の当接部（２２）の外面が保持条片の平面に対して９０°と異なる角度を成して延びており、その結果、該外面が、切欠（２０）内への係止エレメントの挿入を案内する挿入案内傾斜面のように作用することを特徴とする請求項１記載のスポイラ。
3. 両方の当接部（２２）が保持条片の平面に対して平行な１断面内でそれぞれ１つのほぼ半円形の横断面を有しており、かつ、両方の当接部が２つの結合ウエブ（２６）によって互いに結合されており、該結合ウエブが、対応する当接部の、保持条片とは逆の側の端部から出発して、それぞれ対向して位置する当接部へ延びていることを特徴とする請求項２記載のスポイラ。
4. 両方のそれぞれの係止条片（２８）がそれぞれ１つの結合ウエブ（２６）に配置されていて、結合ウエブから出発して保持条片へ向かって延びていることを特徴とする請求項３記載のスポイラ。
5. 支持ヨーク（１０）を備えたウインドウワイパブレードとスポイラ（１４）とから成る構造集合体において、スポイラ（１４）が平面状に延びる少なくとも１つの保持条片（１６）を有しており、保持条片（１６）には少なくとも１つの係止エレメント（１８）が支持ヨーク（１０）に係止されるべく設けられており、支持ヨークが係止エレメント（１８）のための長細い切欠（２０）を備えており、係止エレメント（１８）がスポイラ（１４）の長手方向に沿って互いに間隔をおいて配置された２つの当接部（２２）を有しており、前記支持ヨークの長細い切欠の一方の端部にそれぞれの当接部が当接するように係止エレメントの当接部（２２）が配置されており、かつ寸法決めされていることを特徴とする構造集合体。

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