JP4793373B2 - エンジンの冷却構造 - Google Patents
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上述のレシプロエンジン、または、ロータリエンジンにおいては、排気ガス温度の過度の上昇を抑制してNOX(窒素酸化物)の発生を抑えるという要請と併せて、エンジンオイルを貯溜するオイルパンの容量を拡大するという要請がある。
上述のエンジンとしては、レシプロエンジンまたはロータリエンジンを用いることができる。
しかも、上記延出部を利用して走行風を排気マニホールドへ案内することができ、この結果、排気マニホールドの冷却を行なうことができる。
上記構成によれば、走行風取入れ用の開口部から上記遮熱カバーに走行風を導入することができるので、排気マニホールドの冷却を効果的に行なうことができる。
上記構成によれば、上記排気マニホールドを下方側に湾曲形成したので、この湾曲部により、排気マニホールド下方を通過する走行風の流れが該湾曲部で抑制されて流速が低下するため、この湾曲部により、走行風をより一層効果的に排気マニホールドへ案内することができ、該排気マニホールドの冷却を効果的に行なうことができる。
上述の車両構成部材は、サスペンションクロスメンバの側部部材に設定してもよい。
上記構成によれば、延出部と車両構成部材(つまり周辺部材)との両者により、走行風が排気マニホールドに集中するように案内することができ、排気マニホールドの冷却をより一層効果的に行なうことができる。
上記構成によれば、延出部の上記段差形状により、走行風を、オイルパンと同一高さ位置の延出部からその上方側の排気マニホールドへ効果的に案内することができ、該排気マニホールドの冷却を行なうことができる。また、上述の段差形状により延出部の剛性向上を図ることもできる。
図面はエンジンの冷却構造を示すが、まず、図1、図2、図3を参照してエンジンおよびその配設構造について説明する。なお、この実施例においては、エンジンとしてロータリエンジンを用いている。
この場合、上述のテンションボルト7をリヤ側からフロントサイドハウジング2に締結して、各ハウジング2〜6を一体的に固定するものである。
上述のロータリエンジン1の一方側、つまり、排気マニホールド9を接続した側と同側には、フランジ部13を介して吸気マニホールド14が接続されている。
また、上述のエキセントリックシャフトの後端部(リヤ側端部)には、図1に示すように、フライホイール20を連結している。
図4は図1の要部拡大側面図、図5は図2の要部拡大正面図、図6は車両右側前方から見た状態で示す斜視図、図7は車両右側後方から見た状態で示す斜視図、図8は図4のA−A線矢視断面図である。
また、下部遮熱カバー11は、図5、図6、図8に示すように、支持部材29を介して排気マニホールド9に支持されている。同様に、上部遮熱カバー10も図示しない支持部材を介して排気マニホールド9に支持されている。
上述の延出部26は、この開口部31の下方側に配設されていて、該延出部26は、排気マニホールド9に走行風を案内する形状に構成されている。さらに詳しくは、該延出部26は、走行風を上述の開口部31に導入するように構成されている。
要するに、上述の延出部26は車両前方側が低く、車両後方側が高くなる段差形状に構成されたものである。
このサスペンションクロスメンバ33は、断面ハット形状のアッパ部材34aと断面逆ハット形状のロア部材34bとから成り、車幅方向に延びるサスペンションクロスメンバフロント34と、断面ハット形状のアッパ部材35aと断面逆ハット形状のロア部材35bとから成り、車両前後方向に延びるサスペンションクロスメンバサイド35と、アッパ部材36aとロア部材36bとから成り、車幅方向に延びると共に、サスペンションクロスメンバサイド35の後端部相互間を連結するサスペンションクロスメンバリヤ36(補強フレーム)と、を備えている。
また、上述のサスペンションクロスメンバ33は、図8に示す立上り部37を介して、車体剛性部材としてのフロントサイドフレーム(図示せず)に連結固定されている。
なお、図8において、37はロータハウジング5内に配設されエキセントリックシャフトを駆動するためのロータ、38はロータリセス、39は吸気マニホールド14に連通接続された吸気ポートである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印R車両後方を示す。
しかも、上記延出部26を利用して走行風Xを排気マニホールド9へ案内することができ、この結果、排気マニホールド9の冷却を行なうことができ、延いては、排気ガス温度の過度の上昇を抑制してNOXの発生を抑えることができる。
この構成によれば、走行風取入れ用の開口部31から上記遮熱カバー10,11に走行風Xを導入することができるので、排気マニホールド9の冷却を効果的に行なうことができる。
この構成によれば、上記排気マニホールド9を下方側に湾曲形成したので、この湾曲部9Aにより、走行風Xをより一層効果的に排気マニホールド9へ案内することができ、該排気マニホールド9の冷却を効果的に行なうことができる。
この構成によれば、延出部26と車両構成部材(つまり周辺部材としてのサスペンションクロスメンバサイド35参照)との両者により、走行風Xが排気マニホールド9に集中するように案内することができ、排気マニホールド9の冷却をより一層効果的に行なうことができる。
この構成によれば、延出部26の上記段差形状により、走行風Xを、オイルパン21と同一高さ位置の延出部26からその上方側の排気マニホールド9へ効果的に案内することができ、該排気マニホールド9の冷却を行なうことができる。また、上述の段差形状により延出部26の剛性向上を図ることもできる。
図9の実施例では、延出部26の前部に、車両前方側が低く、車両後方側が高くなるスラント部40(傾斜部)を一体形成し、このスラント部40により、排気マニホールド9、詳しくは開口部31に走行風を効果的に案内すべく構成したものである。
この発明のエンジンは、実施例のロータリエンジン1に対応し、
以下同様に、延出部側方の車両構成部材は、サスペンションクロスメンバ33におけるサスペンションクロスメンバサイド35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
9…排気マニホールド
10,11…遮熱カバー
21…オイルパン
26…延出部
31…開口部
35…サスペンションクロスメンバサイド(車両構成部材)
Claims (5)
- 車両前後方向に気筒が配列されるよう、エンジンルーム内にエンジンが配設された
エンジンの冷却構造であって、
上記エンジンの一方側に排気マニホールドが接続されると共に、
該排気マニホールド下方にオイルパンの一側から排気マニホールド下方側に延びる延出部が形成され、
上記延出部は、排気マニホールドに走行風を案内する形状に構成された
エンジンの冷却構造。 - 上記排気マニホールドの外周には、遮熱カバーが配設されると共に、
該遮熱カバーの下方側には、走行風取入れ用の開口部が形成され、
上記延出部は、上記開口部下方側に配設され、走行風を該開口部に導入するように構成された
請求項1記載のエンジンの冷却構造。 - 上記排気マニホールドは、車両前後方向に延設されると共に、
上記延出部より車両後方側において該排気マニホールドが下方側に湾曲形成された
請求項1記載のエンジンの冷却構造。 - 上記延出部の側方に、車両構成部材が配設された
請求項1記載のエンジンの冷却構造。 - 上記延出部は車両前方側が低く、車両後方側が高くなる段差形状に構成された
請求項1記載のエンジンの冷却構造。
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