JP4788723B2 - ディスクアレイシステム、ディスクアレイ装置および構成情報復帰方法 - Google Patents
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本発明は、構成情報標準化機能を有するディスクアレイシステム、ディスクアレイ装置および構成情報復帰方法に関する。
従来のディスクアレイ装置は、内部のキャッシュメモリに保持している制御情報をHDDに構成情報として保存する。
この構成情報は、各機種ごとの固有フォーマットで記録されており各機種間の互換性がないという問題点があった。
そのためディスクアレイ装置のコントローラ部のみを上位機種など他の機種に交換したい場合でもデータのバックアップ、論理ディスクの再構築、データのリストアなどを行う必要があり、コントローラの交換後に運用を行うまでに多大な時間を要することが多かった。
上述した背景に関連する技術を次に開示する。
特許文献1に開示の記憶装置は、記録媒体に対して情報の書き込み及び読み出しを行う少なくとも1つのヘッドと、不揮発性メモリが設けられた制御基板と、不揮発性メモリから読み出した制御情報に基づいて記録媒体に対する情報の書き込み及び読み出しを制御する制御部とを備え、制御手段は、制御情報を任意のタイミングで記録媒体に記録してバックアップを行うように構成することが記載されている。
上記構成により、制御基板上に実装された不揮発性メモリに動作パラメータや欠陥ブロック情報等の制御情報が格納されている構造の記憶装置において、制御基板を交換しても記憶装置が正常に動作することを可能にしている。
特許文献2に開示のストレージ装置は、RAIDを構成する複数のディスクドライブと、複数のディスクドライブの構成情報を記憶する記憶装置と、を備えたストレージ装置であって、ストレージ装置に接続される保守端末装置によって、予め定められた所定の構成情報の組み合わせのうち、選択された構成情報の組み合わせが記憶装置に記憶され、複数のディスクドライブは、選択された構成情報の組み合わせに基づいた構成を有することが記載されている。
上記構成により、製造時のコスト削減を可能にしている。
特許文献3に開示の情報処理装置は、あるディスク装置が故障等により交換されると、RAIDコントローラは、当該交換されたディスク装置を構成要素とするRAIDを認識し、各RAIDが冗長性を持つRAIDかどうかを判定し、RAIDコントローラは、冗長性を持つRAIDについては、交換前のディスク装置に記録されていたデータを復元して交換後のディスク装置に記録するリビルド処理を実行し、一方、冗長性を持たないRAIDについては、ユーザの判断を介在させることなく、前回と同一の構成で当該RAIDを自動的に再作成することが記載されている。
上記構成により、ディスク装置が故障等によって交換された場合に、このディスク装置を構成要素とする非冗長性のRAIDを自動的に再構成することを可能にしている。
特開2004−127351号公報
特開2005−267326号公報
特開2007−233607号公報
ここで、特許文献1から3と関連して、従来のディスクアレイ装置では、制御情報は機種ごとに異なるため、構成情報も機種ごとに異なり機種間での互換性がないという問題がある。
ディスクアレイ装置は、内部のキャッシュメモリに制御情報を有し、制御情報にはRAID情報、コントローラ状態やHDD状態などのリソース情報、各種設定情報などを保持し、ディスクアレイ装置の制御に使用することが好ましい。
キャッシュメモリは、通電しているときしか情報を保持できないため、通常、ディスクアレイ装置は、電源を切断するときにはキャッシュメモリ上の制御情報を構成情報としてHDDに保存するからである。
そのため、上位装置などにコントローラを置き換えて最初に起動したときに、論理ディスクの構築やデータのリストアなどの作業が必要となり、実際に使用できるようになるまでに多くの時間がかかってしまうという問題があった。
また、特許文献1から特許文献3のいずれも、ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリを備え、キャッシュメモリに管理されている制御情報を全て機種固有フォーマットとして格納するか、制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択することに関して記載はなく、これによる効果も示唆されていない。
そこで、本発明は、ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリを備え、キャッシュメモリに管理されている制御情報を全て機種固有フォーマットとして格納するか、制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する構成を有し、保守端末から保守コマンドを実行することにより、構成情報を各機種固有のフォーマットと機種間で互換性も持つ標準フォーマットの2つを切り替えて使用するディスクアレイシステム、ディスクアレイ装置および構成情報復帰方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる第1のディスクアレイシステムは、ホストと、保守端末と、ディスクアレイ装置とで構築されるディスクアレイシステムであって、前記ディスクアレイ装置は、ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリと、前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納手段と、制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択手段と、前記格納手段から前記制御情報を読み出す構成情報復帰手段とを有することを特徴とする。
本発明にかかる第1のディスクアレイ装置は、ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリと、前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納手段と、制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択手段と、前記格納手段から前記制御情報を読み出す構成情報復帰手段とを有することを特徴とする。
本発明にかかる構成情報復帰方法は、第1のキャッシュメモリにより、ディスクアレイの制御情報を管理する工程と、前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納工程と、制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択工程と、前記格納工程で格納された前記制御情報を読み出す構成情報復帰工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、保守端末から保守コマンドを実行することにより、構成情報を各機種固有のフォーマットと機種間で互換性も持つ標準フォーマットの2つを切り替えて使用できることにより、コントローラを置き換えるだけで以前に使っていた論理ディスクやその内部のデータをすぐに使用することができるディスクアレイシステム、ディスクアレイ装置および構成情報復帰方法を提供することを可能とする。
本発明は、以下に記載することを実現する。
内部のキャッシュメモリで管理している制御情報をHDDに保存するときに保守端末からの操作により全制御情報をそのまま機種固有フォーマットとして保存するかRAID情報のみを抽出して標準フォーマットに変換して保存するかを選択できることを可能とする。
また、HDDから読み出した構成情報が標準フォーマットなのか機種固有フォーマットなのかを判別し、それぞれのフォーマットに合わせて制御情報を復元し、キャッシュメモリに展開することを可能とする。
これらの機能により制御情報に互換性をもたないディスクアレイ機種間でもHDDを付け替えるだけで構成の再構築を行うことなく論理ディスク内のデータを引き継ぐことができる。
上記を実現する本発明は、以下の態様を有する。
ディスクアレイ装置に接続して構成情報の保存フォーマットを設定し、ディスクアレイ装置内部の制御情報からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットの構成情報に変換し、起動時にリードした構成情報が標準フォーマットか固有フォーマットかを判別し、制御情報の復元方法を切り替えてキャッシュメモリへの展開を行うこと構成を有する。
また、保存する構成情報のフォーマットを外部のホストから選択できる機能を有する。
また、キャッシュメモリからRAID情報のみを抽出し構成情報としてHDDに保存する機能を有する。
さらに、HDDから構成情報を読み出すときにRAID情報か装置情報かを判別し、キャッシュメモリへの展開を切り替える機能を有する。
上記態様を有する本発明について以下、実施の形態を用いて説明する。
以下に説明する実施の形態は、本発明にかかるディスクアレイシステムを好適に実施する形態であって、これに限定されることはなく、当業者が容易に想到できる範囲内において、変形、修正可能とする。
以下に説明する実施の形態は、本発明にかかるディスクアレイシステムを好適に実施する形態であって、これに限定されることはなく、当業者が容易に想到できる範囲内において、変形、修正可能とする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかるディスクアレイシステムについて図1および図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかるディスクアレイシステムの構成の一例を示す図である。
図2は、本実施形態にかかるディスクアレイシステムにおいて、格納されるRAID情報の一例を示す図である。
第1の実施形態にかかるディスクアレイシステムについて図1および図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかるディスクアレイシステムの構成の一例を示す図である。
図2は、本実施形態にかかるディスクアレイシステムにおいて、格納されるRAID情報の一例を示す図である。
図1を参照すると、本実施形態のディスクアレイ装置1は、コントローラ10と、ハードディスクドライブ群5とで構成されている。
コントローラ10は、内部に、選択手段としてのホストコントローラ2と、構成情報復帰手段としてのディスクコントローラ3と、キャッシュメモリ4とを有し、ディスクコントローラ3を通じて格納手段としてのHDD群5の各HDD6に接続されている。
キャッシュメモリ4にはディスクアレイ装置1の制御情報を有している。
またホストコントローラ2には、HDD6に対してI/Oを指示するホスト100、ディスクアレイ装置1に保守コマンドを発行する保守端末101が接続されている。
ディスクアレイ装置1には、複数のHDD6が接続されており、複数のディスクでRAIDを構成して管理している。
このRAIDグループから領域を確保して論理ディスクとしてホストに見せることにより、ホストはこの論理ディスクに対してデータの書き込み、読み込みを行っている。
ディスクアレイ装置1は、ホスト100からの書き込みや読み込みの要求があったとき、キャッシュメモリ上の制御情報からRAID情報を参照する。
RAID情報には、論理ディスクを構成しているHDD番号や、RAIDタイプ、ストライプサイズなどのRAID情報が記録されている。
これを図2に示す。
これを図2に示す。
これらの情報を基に、論理ディスクへのI/O要求を各HDD6への書き込み要求に変換し、ディスクコントローラ3を通してディスクへの書き込みを行う。
また制御情報には、各コントローラの状態や、その他の各種設定情報なども記録しており必要なときに制御に使用したり、保守端末やホストを通じて状態の報告を行ったりしている。
これらの制御情報は、キャッシュメモリ上に存在するため通電しているときのみ有効であり、電源を切断したときには保持することができない。
そのためディスクアレイ装置1は、必要なときに制御情報から構成情報を作成してディスクコントローラ3を通してHDD6に書き込みを行っている。
また電源投入時にはHDD6に保存している構成情報から制御情報を復元してキャッシュメモリに展開することにより電源切断前の状態の復帰を行っている。
(第2の実施形態)
第1の実施形態で説明したディスクアレイシステムの処理について図1および図3を参照して説明する。
図3は、RAID情報を変換して得られる構成情報の一例を示す図である。
第1の実施形態で説明したディスクアレイシステムの処理について図1および図3を参照して説明する。
図3は、RAID情報を変換して得られる構成情報の一例を示す図である。
ディスクアレイ装置1には、複数のHDD6が接続されており、論理ディスクの構築時や各種設定の設定時などにキャッシュメモリ上の制御情報を構成情報として、HDD6に記録している。
ディスクアレイ装置1は、制御情報の一部に構成情報の保存フォーマットを保持しており、これは外部に接続されているホスト100から変更することができる。
保存フォーマットが通常フォーマット指定のとき、ディスクアレイ装置は制御情報から機種固有フォーマットの構成情報を作成してそのままHDD6に書き込みを行う。
保存フォーマットが標準フォーマット指定のとき制御情報からRAID情報のみを取り出して標準フォーマットに変換を行いHDD6に書き込みを行う。
ここで、RAID情報はRAIDを構成しているRAIDタイプ、HDD番号、ストライプサイズなど論理ディスクを構成するための最低限の情報である。
このRAID情報を変換して得られる構成情報を各機種間で共通の構成情報標準フォーマットとして定義する。
これを図3に示す。
これを図3に示す。
ディスクアレイ装置1は、起動時はキャッシュメモリが無効なのでHDDの構成情報をリードしたあとキャッシュメモリに展開して制御情報を復元しようとする。
このとき構成情報の情報から保存フォーマットが機種固有フォーマットで保存された情報だった場合、ディスクアレイ装置は構成情報をそのままキャッシュメモリに展開して制御情報として使用する。
構成情報が標準フォーマットで保存されていた場合は構成情報からRAID情報に変換した後キャッシュメモリに展開して制御情報を復元する。
ここでコントローラ1を制御情報のフォーマットが異なるコントローラ2に交換し、HDDはそのまま使用してディスクアレイ装置2を構成したとする。
このディスクアレイ装置2を起動したとき、HDDの構成情報をリードしてキャッシュメモリに展開するときに、構成情報の保存フォーマットが機種固有フォーマットのときは制御情報のフォーマットが異なるため起動することができない。
構成情報の保存モードが標準フォーマットのときはRAID情報のみを制御情報に展開して起動する。
ディスクアレイ装置2はディスクアレイ装置1の機種固有の情報は引き継ぐことはできないが、RAID情報は引き継げているため論理ディスク内のデータはそのまま使用することができる。
本実施形態は、以下に記載する効果を有する。
第1の効果は、上位機種などへのコントローラのみを交換したときに論理ディスクの再構築やデータのリストア作業が不要なことである。その理由は機種間で互換性をもつ構成情報標準フォーマットに対応したため、制御情報の異なるコントローラ間であっても構成情報を引き継ぐことができることによる。
第2の効果は、上位機種などへのコントローラのみを交換したときに論理ディスクの再構築やデータのリストア作業が不要なことである。その理由は機種間で互換性をもつ構成情報標準フォーマットに対応したため、制御情報の異なるコントローラ間であっても構成情報を引き継ぐことができることによる。
1 ディスクアレイ装置
2 ホストコントローラ
3 ディスクコントローラ
4 キャッシュメモリ
5 ハードディスクドライブ群
6 HDD
10 コントローラ
100 ホスト
101 保守端末
2 ホストコントローラ
3 ディスクコントローラ
4 キャッシュメモリ
5 ハードディスクドライブ群
6 HDD
10 コントローラ
100 ホスト
101 保守端末
Claims (6)
- ホストと、保守端末と、ディスクアレイ装置とで構築されるディスクアレイシステムであって、
前記ディスクアレイ装置は、ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリと、
前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納手段と、
制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択手段と、
前記格納手段から前記制御情報を読み出す構成情報復帰手段とを有することを特徴とするディスクアレイシステム。 - 前記構成情報復帰手段は、前記制御情報を読み出した際に、前記制御情報が機種固有フォーマット、標準フォーマットのいずれであるかを判別する判別手段と、
読み出した前記制御情報を復元する復元手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイシステム。 - ディスクアレイの制御情報を管理するキャッシュメモリと、
前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納手段と、
制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択手段と、
前記格納手段から前記制御情報を読み出す構成情報復帰手段とを有することを特徴とするディスクアレイ装置。 - 前記構成情報復帰手段は、前記制御情報を読み出した際に、機種固有フォーマット、標準フォーマットのいずれであるかを判別する判別手段と、
読み出した前記制御情報を復元する復元手段とを有することを特徴とする請求項3に記載のディスクアレイ装置。 - キャッシュメモリにより、ディスクアレイの制御情報を管理する工程と、
前記キャッシュメモリに管理されている制御情報を格納する格納工程と、
制御情報を全て機種固有フォーマットとして前記格納手段に格納するか、前記制御情報の中からRAID情報のみを抽出して標準フォーマットへ変換して保存するかを選択する選択工程と、
前記格納工程で格納された前記制御情報を読み出す構成情報復帰工程とを有することを特徴とする構成情報復帰方法。 - 前記構成情報復帰工程は、前記制御情報が読み出された際に、前記制御情報が機種固有フォーマット、標準フォーマットのいずれであるかを判別する判別工程と、
読み出した前記制御情報を復元する復元工程とを有することを特徴とする請求項5に記載の構成情報復帰方法。
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JP2008044181A JP4788723B2 (ja) | 2008-02-26 | 2008-02-26 | ディスクアレイシステム、ディスクアレイ装置および構成情報復帰方法 |
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