JP4781781B2 - 工作機械及び工作機械におけるプログラムデータ作成方法 - Google Patents

工作機械及び工作機械におけるプログラムデータ作成方法 Download PDF

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Description

この発明は、複数の機構部を備え、それらの機構部をNC(numerical control)プログラムに基づいて同時に作動制御するようにした工作機械及び工作機械における電子カム等のプログラムデータ作成方法に関するものである。
NCプログラムの制御による旋盤等の数値制御工作機械を使用して加工部品を製造する場合において、多品種少量の生産を次々に切り替えて実施することが要求される。このような要求に対して、従来のNCプログラムの作成方法や数値制御工作機械は、十分に対応できるものとはいえなかった。つまり、NCプログラムを作成する上で補助ツールを使用することにより一定レベルのNCプログラムを作成することができたとしても、作成されたプログラムは補助ツールで決められた画一的な動作パターンによるものとなる。この結果、このようなNCプログラム作成方法を多品種少量の生産に適用した場合、被加工物の加工時間が長くなったり、加工部品の精度が低下したりするという問題があった。
このような問題点に対処するため、特に、加工精度の低下に対処するために、例えば特許文献1に開示されるような工作機械におけるNCプログラムのデータ更新方法も従来から提案されている。
すなわち、この従来方法においては、図9(a)に示すように、例えば複数の機構部(ここでは、チャンネル1及びチャンネル2と称する)の間で、NCプログラムに基づいて直線的加減速動作が同時に行われる場合、それらの動作の待ち合わせ指令前における停止タイミングを比較して、動作が先に停止する側のチャンネル1における余裕時間Tsを算出している。そして、図9(b)及び(c)に示すように、待ち合わせ指令前における動作が先に停止するように作成されたチャンネル1側のNCプログラムにおいて、余裕時間Tsを無くして、動作時間をTから余裕時間Tsを含めたTaに拡張するように、指定された最高動作速度をVからV1に下げる。このようにして、更新プログラムが作成される。
この従来方法の場合、前述した図9(b)及び(c)に示すように、最高動作速度をVからV1に下げることによって、等速動作時間をtbからtb1に長くするように変更しているが、加速度(減速を含む)αを変更するものではない。この結果、加速動作時間はtaからta1に短くなるとともに、減速動作時間もtcからtc1に短くなる。このように、待ち合わせ指令前における動作が先に停止するチャンネル1側において、余裕時間Tsを利用して最高動作速度を下げた更新プログラムを作成し、その更新プログラムを用いてチャンネル1の制御を実行させることにより、動作速度を低下させるとともに、動作停止タイミングを一致させることにより、機械振動を低減して加工精度を向上させるようにしている。
また、図10(a)〜(d)に示すように、NCプログラムに基づいて加減速動作の開始及び終了が漸減的に行われる場合(以下、この動作をS字加減速動作という)にも、前記直線的加減速動作の場合と同様に、余裕時間Tsを無くして、動作時間をTから余裕時間Tsを含めたTaに拡張するように、最高動作速度をVからV1に下げている。この場合、図10(a)〜(d)に示すように、加速度αを変更することなく、最高動作速度をVからV1に下げることによって、等速動作時間をtbからtb1に長くするように変更している。この結果、加速動作時間はtaからta1に短くなるとともに、減速動作時間もtcからtc1に短くなる。また、このS字加減速動作においては、加加速度Jを変更せず二次加速度時間tax,tcxを一定に保って、一次加速動作時間をtay,tcyからtay1,tcy1に短くするように変更している。
特開2003−256009号公報
以上のようにして、データ更新が実行されるが、この従来のデータ更新方法においては、次のような問題があった。
すなわち、図9に示す直線的加減速動作におけるデータ更新は、加速度αを変更することなく、加減速動作時間ta,tcを短くして最高動作速度Vを下げている。また、図10に示すS字加減速動作におけるデータ更新は、加加速度Jを変更することなく、一次加速動作時間tay,tcyを短くすることにより、加減速動作時間ta,tcを短くして最高動作速度Vを下げている。しかしながら、以上のように、最高動作速度Vを下げたとしても、最高動作速度Vは定速であるため、機械振動原因としての比率はそれほど高くない。従って、最高動作速度Vを変化させたとしても、機械振動の低減効果を十分に発揮することができず、このため、被加工物の加工精度の向上や、機械寿命の延長に対する悪影響を排除することが困難であった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、複数の機構部において加工等の動作が同時に行われる際に、それらの機構部で発生する機械振動を効率的に低減することができて、被加工物の加工精度の向上や機械寿命の延長を達成することができる工作機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、工作機械に係る請求項1に記載の発明においては、複数の機構部を動作プログラムに基づいて同時に作動制御するようにした工作機械において、前記動作プログラムから、複数の機構部間で同時に行われる動作の待ち合わせ指令前における停止タイミングを比較して、動作が先に停止する側の機構部の余裕時間を算出する算出手段と、動作が先に停止する側の機構部の動作プログラムにおいて、その動作プログラムで動作させた場合の等速動作速度が維持されるとともに、余裕時間が減少させたり無くされたりするように、加速度及び加加速度のうちの少なくとも一方を変更して、更新プログラムを作成するプログラム作成手段と、更新プログラムを用いて前記機構部の制御を実行させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、前記プログラム作成手段で作成された更新プログラムにおける加速度データ及び加加速度データの少なくとも一方が、予め設定された規定値を下回らないように余裕時間の減少度合を調整する調整手段を設けたことを特徴とする。
工作機械におけるプログラムデータ作成方法に係る請求項3に記載の発明においては、複数の機構部を動作プログラムに基づいて同時に作動制御するようにした工作機械において、前記動作プログラムから、複数の機構部間で同時に行われる動作の待ち合わせ指令前における停止タイミングを比較して、動作が先に停止する側の機構部の余裕時間を算出し、待ち合わせ指令前における動作が先に停止する側の機構部の動作プログラムにおいて、その動作プログラムで動作させた場合の等速動作速度が維持されるとともに、余裕時間が減少させたり無くされたりするように、加速度及び加加速度のうちの少なくとも一方を変更して、更新プログラムを作成し、更新プログラムを用いて前記機構部の制御を実行することを特徴とした。
なお、この発明において、加加速度とは、いわゆる加加加速度等、一つの加速度内における1または複数の加速度変化を全て含むものとする。
従って、複数の機構部において被加工物の加工や工具の移動等の動作が同時に行われる際に、待ち合わせ指令前における動作が先に停止する機構部の余裕時間を利用して、その余裕時間を減少させたり無くしたりするように、加速度または加加速度を変更することにより、更新プログラムが作成される。よって、この更新プログラムを用いて機構部の動作を制御すれば、機構部で発生する機械振動を効率的に低減することができて、加工精度を向上させることができる。
さらに、前記の構成において、更新プログラムの作成時に、算出された加速度または加加速度を予め設定された規定値と比較して、規定値よりも小さいときに余裕時間の減少度合を調整するとよい。このように構成すると、加速度または加加速度が著しく低下して、機構部の制御が不能になったり、機構部の動作の確認が困難になったりするのを防止することができる。
以上のように、この発明によれば、複数の機構部において加工等の動作が同時に行われる際に、それらの機構部で発生する機械振動を有効に低減することができて、被加工物の加工精度を向上させることができるとともに、機械寿命を延長させることができるという効果を発揮する。
以下に、この発明の一実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の工作機械21は、制御ユニット部27を備え、この制御ユニット部27により、主軸回転用モータ22、工具移動用モータ23、被加工物移動用モータ24、背面主軸台移動用モータ25、背面主軸回転用モータ26の駆動がそれぞれ制御される。
前記主軸回転用モータ22は、駆動回路28及び主軸回転制御回路29を介して制御ユニット部27に接続され、被加工物を着脱可能に保持する主軸(図2に示すA1)を回転駆動させる。また、主軸回転用モータ22には、そのモータ22の回転を検出するためのパルスエンコーダ30が設けられている。このパルスエンコーダ30は、主軸回転用モータ22の回転に同期して回転検出信号を発生して、制御ユニット部27及び速度信号生成回路31に対して出力する。速度信号生成回路31は、パルスエンコーダ30から出力される回転検出信号を主軸回転用モータ22の回転速度に相当する主軸回転速度信号に変換して、主軸回転制御回路29に出力する。
前記主軸回転制御回路29は、後述するクロック信号発生回路47から出力されるクロック信号を基準にして、主軸上の被加工物の回転を所望の回転速度となるように制御するためのものである。すなわち、この主軸回転制御回路29は、制御ユニット部27から出力される主軸回転速度指令信号と、速度信号生成回路31から出力される主軸回転速度信号とを比較して、その差に応じた制御信号を前記クロック信号に基づいて生成する。そして、主軸回転制御回路29にて生成された制御信号は、駆動回路28に出力される。
前記駆動回路28は、主軸回転制御回路29から出力された制御信号に基づいて、主軸回転用モータ22の回転速度,すなわち主軸の回転速度が後述する主軸回転速度指令値と一致するように、主軸回転用モータ22への供給電力を制御する。そして、これらの駆動回路28、主軸回転制御回路29、及び速度信号生成回路31によって、主軸回転用モータ22の回転速度に対するフィードバック制御系が構成されている。
前記工具移動用モータ23は、駆動回路32及び工具送り制御回路33を介して制御ユニット部27に接続され、被加工物を加工するための工具(旋削加工用バイト等であって、図2に示すTS1等)を、例えば主軸回転用モータ22,すなわち主軸の回転中心軸に対して直交する方向(X軸方向、Y軸方向)、または主軸と平行な方向(Z軸方向)等に移動させる。また、工具移動用モータ23には、そのモータ23の回転を検出するためのパルスエンコーダ34が設けられている。このパルスエンコーダ34は、工具移動用モータ23の所定回転角度毎に回転検出信号を発生して、工具送り制御回路33に出力する。
前記工具送り制御回路33は、パルスエンコーダ34から出力される回転検出信号に基づいて、実際の工具の移動位置を認識するとともに、認識した実際の工具の移動位置と後述する制御ユニット部27から出力される工具位置指令信号とを比較して、この比較結果に基づいて工具駆動信号を生成する。そして、工具送り制御回路33にて生成された工具駆動信号は、駆動回路32に出力される。駆動回路32は、工具送り制御回路33から出力された工具駆動信号に基づいて、工具移動用モータ23への供給電力を制御する。そして、この駆動回路32及び工具送り制御回路33によって、工具の移動位置に対するフィードバック制御系が構成されている。
前記被加工物移動用モータ24は、駆動回路35及び被加工物送り制御回路36を介して制御ユニット部27に接続され、被加工物を、例えば主軸回転用モータ22の回転中心軸,すなわち主軸の回転中心軸に対して平行な方向(図2にZ1で示すZ軸方向)に移動させる。また、被加工物移動用モータ24には、そのモータ24の回転を検出するためのパルスエンコーダ37が設けられている。このパルスエンコーダ37は、被加工物移動用モータ24の所定回転角度毎に回転検出信号を発生して、被加工物送り制御回路36に出力する。
前記被加工物送り制御回路36は、パルスエンコーダ37から出力される回転検出信号に基づいて、実際の被加工物の移動位置を認識するとともに、認識した実際の被加工物の移動位置と制御ユニット部27から出力される被加工物位置指令信号とを比較して、この比較結果に基づいて被加工物駆動信号を生成する。そして、被加工物送り制御回路36にて生成された被加工物駆動信号は、駆動回路35に出力される。駆動回路35は、被加工物送り制御回路36から出力された被加工物駆動信号に基づいて、被加工物移動用モータ24への供給電力を制御する。そして、この駆動回路35及び被加工物送り制御回路36によって、被加工物の移動位置に対するフィードバック制御系が構成されている。
前記背面主軸台移動用モータ25は、駆動回路38及び背面主軸台送り制御回路39を介して制御ユニット部27に接続され、背面主軸(図2に示すA2)及び背面主軸回転用モータ26等を支持する背面主軸台を、例えば主軸回転用モータ22の回転中心軸,すなわち背面主軸の回転中心軸に対して平行な方向(Z軸方向)または、これと直交する方向(X軸方向)に移動させる。また、背面主軸台移動用モータ25には、そのモータ25の回転を検出するためのパルスエンコーダ40が設けられている。このパルスエンコーダ40は、背面主軸台移動用モータ25の所定回転角度毎に回転位置信号を発生して、背面主軸台送り制御回路39に出力する。
前記背面主軸台送り制御回路39は、パルスエンコーダ40から出力される回転位置信号に基づいて、実際の背面主軸台の移動位置を認識するとともに、認識した実際の背面主軸台の移動位置と制御ユニット部27から出力される背面主軸台位置指令信号とを比較して、この比較結果に基づいて背面主軸台駆動信号を生成する。そして、背面主軸台送り制御回路39にて生成された背面主軸台駆動信号は、駆動回路38に出力される。駆動回路38は、背面主軸台送り制御回路39から出力された駆動信号に基づいて、背面主軸台移動用モータ25への供給電力を制御する。そして、この駆動回路38及び背面主軸台送り制御回路39によって、背面主軸台の移動位置のフィードバック制御系が構成されている。
前記背面主軸回転用モータ26は、駆動回路41及び背面主軸回転制御回路42を介して制御ユニット部27に接続され、被加工物を着脱可能に保持する前記背面主軸を回転駆動させる。また、背面主軸回転用モータ26には、そのモータ26の回転を検出するためのパルスエンコーダ43が設けられている。このパルスエンコーダ43は、背面主軸回転用モータ26の回転,すなわち背面主軸の回転に同期して回転検出信号を発生して、制御ユニット部27及び速度信号生成回路44に出力する。速度信号生成回路44は、パルスエンコーダ43から出力される回転検出信号を背面主軸回転用モータ26の回転速度に相当する背面主軸回転速度信号に変換して、背面主軸回転制御回路42に出力する。
前記背面主軸回転制御回路42は、後述するクロック信号発生回路47から発生するクロック信号を基準にして、所望の回転速度となるように背面主軸回転用モータ26の回転,すなわち被加工物を保持する背面主軸の回転を制御するためのものである。すなわち、この背面主軸回転制御回路42は、制御ユニット部27から出力される背面主軸回転速度指令信号と、速度信号生成回路44から出力される背面主軸回転速度信号とを比較して、その差に応じた制御信号を前記クロック信号に基づいて生成する。そして、背面主軸回転制御回路42にて生成された制御信号は、駆動回路41に対して出力される。
前記駆動回路41は、背面主軸回転制御回路42から出力された制御信号に基づいて、背面主軸回転用モータ26の回転速度が後述する背面主軸回転速度指令値となるように、背面主軸回転用モータ26への供給電力を制御する。そして、これらの駆動回路41、背面主軸回転制御回路42、及び速度信号生成回路44によって、背面主軸回転用モータ26(背面主軸)の回転速度のフィードバック制御系が構成されている。
一方、前記制御ユニット部27は、中央演算ユニット45、パルス信号発生回路46a、46b、クロック信号発生回路47、分割タイミング信号発生回路48、NC部用RAM(ランダムアクセスメモリ)49、最適化ボタン50、ROM(リードオンリメモリ)51、及びPC部用RAM52を備えている。
前記中央演算ユニット45は、制御ユニット部27全体の信号処理等を司る演算部であって、周知のマルチプロセッシング処理、すなわち多重処理を行う。ここで、多重処理とは、複数のプログラムを記憶しておき、これらのプログラムを短い時間で切り換えながら実行させて、見かけ上、複数のプログラムが同時処理されているようにするものを指す。この場合、時分割処理するものや、各々のプログラムに優先順位を付しておいて、その優先順位が高い順に処理を切り換えながらタスク処理が実行される。
前記各パルス信号発生回路46a,46bは、パルスエンコーダ30,43に接続されるとともに、中央演算ユニット45にも接続されている。そして、各パルス信号発生回路46a,46bは、パルスエンコーダ30,43から出力された回転検出信号をインターフェース等を介して入力し、その回転検出信号に基づいて所定回転角度毎にパルス信号を発生して、中央演算ユニット45に出力する。この実施形態において、パルス信号発生回路46a,46bは、主軸回転用モータ22あるいは、背面主軸回転用モータ26が一回転する間に、主軸回転用モータ22、背面主軸回転用モータに同期して、等間隔で所定個数のパルス信号を出力するようになっている。
前記クロック信号発生回路47は、中央演算ユニット45から出力される所定の指令信号を受けて、所定の周期、例えば0.25ミリ秒周期のクロック信号を生成し、分割タイミング信号発生回路48に出力する。分割タイミング信号発生回路48は、クロック信号発生回路47から出力されたクロック信号の発生回数をカウントし、そのカウントの結果に基づいて例えば1ミリ秒経過する毎に分割タイミング信号を生成して中央演算ユニット45に出力する。従って、分割タイミング信号発生回路48は、1ミリ秒周期の分割タイミング信号を後述する割込みタイミング信号として中央演算ユニット45に出力することになる。なお、クロック信号及び分割タイミング信号の周期は上述した数値に限られることなく、中央演算ユニット45の処理能力、パルスエンコーダ30,34,37,40,43の分解能、各モータ22〜26の性能等を考慮して適宜設定可能である。
前記NC部用RAM49は、中央演算ユニット45における各種演算の結果を読み出し可能に一時的に記憶するように構成されている。このNC部用RAM49は、工作機械21に実際の加工動作を行わせるためのNCプログラム(機械稼動用の動作プログラム)を含む各種のデータを格納している。すなわち、NC部用RAM49の一部には、第1のチャンネル加工手順記憶部49aと、第2のチャンネル加工手順記憶部49bと、第3のチャンネル加工手順記憶部49cと、電子カムデータテーブル記憶部49dとが設けられている。
なお、電子カムデータテーブル記憶部49dに記憶されるデータテーブルは、いわゆる電子カム制御を行うためのものである。この電子カム制御とは、主軸等の基準軸に取りつけられたパルスエンコーダが出力するパルス信号による時々刻々の回転位置データと、基準軸の単位回転位置ごとに対応してそれぞれ設定された移動軸の指令位置データとから、時々刻々の移動軸の移動指令データを生成する。そして、この移動指令データと回転位置データとから回転物の回転速度に同期する移動軸の指令速度データを生成して、その指令速度データと前記移動指令データに基づいて、工具の位置を制御するようにしている。
次に、前記NC部用RAM49の第1のチャンネル加工手順記憶部49a、第2のチャンネル加工手順記憶部49b、及び第3のチャンネル加工手順記憶部49cに記憶されたNCプログラムにより、実際に作動される機構部を、図1及び図2に基づいて説明する。
まず、第1のチャンネル加工手順記憶部49aに記憶されたNCプログラムにより、チャンネル1の機構部における前記主軸回転用モータ22、工具移動用モータ23及び被加工物移動用モータ24が制御される。これによって、主軸台61上の主軸A1は、図2に矢印で示すように主軸台61とともにZ1軸方向に移動制御されるとともに、C1回転方向に回転制御される。一方、刃物台62上の工具TS1は、刃物台62とともに同図に矢印で示すようにX1軸及びY1軸方向に移動制御される。
すなわち、チャンネル1では、主軸台61の移動制御、主軸A1の回転制御、工具TS1を支持する刃物台62の各矢印方向の移動制御が行われる。一方、工具TS1は、刃物台62に設置されていて、バイト等の非可動のもの、あるいはドリル等の回転可能なものを取りつけ可能としている。この場合、ドリル等の回転可能なものを使う場合には、第1のチャンネル加工手順記憶部49aに記憶されたNCプログラムにより、回転が制御される。
また、前記第2のチャンネル加工手順記憶部49bに記憶されたNCプログラムにより、チャンネル2の機構部の前記背面主軸台移動用モータ25、背面主軸回転用モータ26及び工具TS2の回転が制御される。これによって、背面主軸A2は、背面主軸台63とともに図2に矢印で示すようにX2軸方向及びZ2軸方向に移動制御されるとともに、C2回転方向に回転制御される。一方、工具TS2は、固定刃物台64に設置されていて、前記工具TS1と同様に、バイト等の非可動のもの、あるいはドリル等の回転可能なものを取りつけ可能としている。この場合、ドリル等の回転可能なものを使う場合には、第2のチャンネル加工手順記憶部49bに記憶されたNCプログラムにより、回転が制御される。
さらに、前記第3のチャンネル加工手順記憶部49cに記憶されたNCプログラムにより、前記工具移動用モータ23が制御される。これによって、チャンネル3の工具TS3は、刃物台65とともに図2に矢印で示すようにX3,Y3,Z3軸方向に移動制御される。すなわち、チャンネル3の機構部では、この工具TS3を支持する刃物台65が移動制御されるとともに、刃物台65に保持される工具TS3がドリル等の回転工具の場合は、その工具の回転が制御される。
なお、この実施形態では、前記のように、工具TS1がチャンネル1に、工具TS2がチャンネル2に、工具TS3がチャンネル3に割り付けられているが、工具TS1あるいは工具TS3は、いずれのチャンネルで制御しても良く、この工具のチャンネル割り当ては必要に応じて適宜に変更することができる。同様に主軸及び背面主軸についても、チャンネル割り当ては、必要に応じて任意に変更することができる。
前記NC部用RAM49の電子カムデータテーブル記憶部49dは、識別番号が付与された複数の電子カムデータテーブルを記憶している。各々の電子カムデータテーブルは、主軸回転用モータ22(主軸)の所定の累積回転数毎に対応して設定された被加工物の位置データ、及び工具の位置データを記憶しておくためのものである。それぞれの電子カムデータテーブルは、前記第1〜第3チャンネル加工手順記憶部49a〜49cにより呼び出されて、各チャンネルの機構部の動作を制御する。なお、前述した所定の累積回転数は、大きな記憶容量を必要とするが、主軸回転用モータ22の所定回転角度毎(累積回転角度毎)に対応して記憶させてもよい。
図1に示す前記最適化ボタン50は、図示しない操作パネル等に設けられ、工作機械を動作させるための機械稼動用の更新プログラムファイルを作成する際に、起動用として操作される。
前記ROM51は、各種処理プログラムを記憶する記憶部である。そして、このROM51には、例えばねじ切り加工を行う際の、所定時間間隔毎(例えば1ミリ秒毎)における被加工物の移動位置及び工具の移動位置を確定するための演算プログラムや、孔加工や切削加工等を行う際の、主軸回転用モータ22の所定回転角度毎における被加工物、工具、及び孔加工用工具の移動位置を確定するための演算プログラム等が記憶されている。
また、中央演算ユニット45は、ROM51内に記憶されたプログラムに基づいて、パルス信号発生回路46a,46bから出力されたパルス信号の発生回数をカウントし、そのカウント結果に基づいて、主軸回転用モータ22(主軸)の累積回転数あるいは累積回転角を算出する。
前記PC部用RAM52は、中央演算ユニット45における各種演算の結果を読み出し可能に一時的に記憶するように構成されている。このPC部用RAM52は、プログラム作成ツールあるいは人手により作成されたNCプログラムを変換若しくは変更するときに、参照するデータの全てを格納するようになっている。すなわち、PC部用RAM52の一部には、最適データ変換プログラム記憶部52aと、電子カムデータ記憶テーブル52bと、機械固有情報記憶部52cと、NCプログラム記憶部52dとが設けられている。なお、記憶部52dに記憶されるNCプログラムファイルは、プログラム作成ツール、あるいは、人手により予め作成されたものである。このようにして作成されたNCプログラムファイルは、プログラム作成ツールに準備される数値制御装置との通信機能、あるいはフレキシブルディスク等の媒体を利用して数値制御装置に備えられるディスク読込装置を利用して、部品の加工に先立ちロードされる。
前記最適データ変換プログラム記憶部52aには、最適データ変換プログラムが格納される。電子カムデータ記憶テーブル52bには、最適データ変換プログラムを実行したことによりNCプログラムが電子カムデータ化された際に、そのデータを格納する。機械固有情報記憶部52cには、NCプログラムに記述されるコマンドの実行に必要な時間や動作条件等、最適データ変換プログラムが実行の時に参照されるデータを格納する。NCプログラム記憶部52dには、最適データ変換プログラムの処理対象となるNCプログラムを格納する。
そして、この実施形態においては、前記中央演算ユニット45を含む制御ユニット部27により、前記最適化ボタン50の操作に基づくNCプログラムの変更時、すなわち動作プログラムを更新プログラムへの更新時に、複数の機構部間で同時に行われる待ち合わせ指令前における動作の停止タイミングを比較して、待ち合わせ指令前における動作が先に停止する側の機構部の余裕時間を算出する算出手段が構成されている。
また、同制御ユニット部27により、動作が先に停止する側の機構部の動作プログラムとしての更新プログラムにおいて、余裕時間を減少させたり無くしたりするように、NCプログラム記憶部52dに記憶されたNCプログラムで動作させた場合の等速動作速度を変更することなく加速度または加加速度を変更して、更新プログラムを作成するプログラム作成手段が構成されている。
さらに、同前記制御ユニット部27により、更新プログラムの作成に際して、その更新プログラムの加速度または加加速度を、予め設定された規定値と比較して、規定値よりも小さいときに余裕時間の減少度合を調整する調整手段が構成されている。
加えて、制御ユニット部27により、更新プログラムを用いて前記機構部の制御を実行させる制御手段が構成されている。
次に、前記のように構成された工作機械において、更新プログラムの作成動作について説明する。
さて、この工作機械21において、被加工物の加工に先立って、NCプログラム(動作プログラム)を被加工物の加工仕様等に適合するように最適化する場合には、操作パネル上の最適化ボタン50を操作すると、前記制御ユニット部27の制御のもとで、図3のフローチャートに示す各ステップ(以下単にSという)100〜114の動作が順に実行される。
すなわち、S100においては、PC部用RAM52のNCプログラム記憶部52dから、NCプログラムが読み出される。そして、それらのプログラムが解析されて、異なった機構部(チャンネル1〜3)間の待ち合わせ処理が検出される。そして、待ち合わせ前の被加工物の加工,工具の移動,工具の配置換え等の動作の停止タイミングが比較される。
そして、前記S100における解析結果に基づき、S101において、図4に示すように、それらのチャンネル1〜3間(図4ではチャンネル1とチャンネル2とを図示)において、動作の停止タイミングに余裕時間Tsが存在しないか否かが判別され、余裕時間Tsが存在する場合には、その余裕時間Tsの長さが算出される。また、余裕時間Tsが存在しない場合には図3のプログラムが終了する。なお、ここで、余裕時間Tsは、最長の動作時間に対するそれより短い動作時間の差を指すものとする。なお、図4においては、チャンネル1の動作時間がチャンネル2の動作時間に比して短い。
次に、S102では、図5(a)に示すように、S100における解析結果に基づき、動作が先に停止する側の機構部(チャンネル1)のNCプログラムにおいて、動作時間Tに加えて余裕時間Tsを含めて全動作時間Taが計算される。続いて、S103においては、同じくS100における解析結果に基づき、動作が先に停止する側の機構部であるチャンネル1における位置決め動作がS字加減速動作であるか否かが判別される。なお、前回の待ち合わせ指令または動作開始から今回の待ち合わせ指令の間に複数の位置決め動作が存在する場合、余裕時間Tsを各位置決め動作に割り振って、S103以降の計算を各位置決め動作ごとに実施する。
このS103の判別において、動作がS字加減速動作でなくて、図5及び図6に示すように直線的加減速動作である場合には、次のS104において、チャンネル1の動作において等速動作部分が存在しないか否かが判別される。図5(a)に示すように、動作中に等速動作部分(tbの部分)が存在する場合には、S105において、最高動作速度(=等速動作速度)Vが固定パラメータとして設定される。
さらに、S106においては、加速度、加減速動作時間及び等速動作時間が計算されて、図5(b)の動作を表すデータが作成される。この場合、図5(a)及び(b)から明らかなように、前記余裕時間Tsを含む全動作時間Ta内で、指定された最高動作速度Vは変更されることなく、加速度がαからα1に小さくなるように変更されて、等速動作時間がtbからtb2に短くなるように計算される。その結果、加速動作時間はtaからta2に長くなるとともに、減速動作時間もtcからtc2に長くなる。
なお、ここで、チャンネル1〜3のすべてが同時に動作される場合は、停止タイミングが最も遅いチャンネルに合わせて、他の2つのチャンネルの加速度、加減速動作時間及び等速動作時間が計算されて、加減速の動作時間が延長される。これは、後述する各ケースの場合も同様である。
前記S104の判別において、図6(a)及び(b)に示すように、動作中に等速動作部分が存在しない場合には、等速動作に関する固定パラメータが設定されることなく、S107に進行する。このS107においては、加速度及び加減速動作時間が計算されて、更新プログラムが作成される。この場合も図5(a)及び(b)の場合と同様であって、図6(a)及び(b)に示すように、前記余裕時間Tsを含む全動作時間Ta内で、加速度がαからα1に小さくなるように変更されて、加減速動作時間がta,tcからta2,tc2に長くなるように計算される。
一方、前記S103の判別において、図7及び図8に示すように、余裕時間Tsの存在する動作がS字加減速動作である場合には、次のS108において、等速動作部分が存在しないか否かが判別される。この判別において、図7に示すように、動作中に等速動作部分が存在する場合には、S109において、最高動作速度(=等速動作速度)V及び加速度α及び逆方向の加速(減速)度−(マイナス)αが固定パラメータとして設定される。
続いて、S110においては、加加速度、二次加減速動作時間、一次加減速動作時間及び等速動作時間が計算されて、データが作成される。この場合、図7(a)〜(d)に示すように、前記余裕時間Tsを含む全動作時間Ta内で、指定された最高動作速度V及び加速度αは変更されることなく、加加速度がJからJ1に小さくなるように変更されて、等速動作時間がtbからtb2に短くなるように計算される。その結果、加速動作時間はtaからta2に長くなるとともに、一次減速動作時間もtcからtc2に長くなる。また、この加減速動作時間ta2,tc2中では、加加速度がJからJ1に小さくされることにより、二次加速動作時間がtax,tcxからtax2,tcx2に長くなるとともに、一次加速動作時間がtay,tcyからtay2,tcy2に短くなる。
さらに、前記S108の判別において、図8に示すように、等速動作部分が存在しない場合には、固定パラメータが設定されることなく、S111に進行する。このS111においては、加加速度及び二次加減速動作時間が計算されて、データが作成される。この場合、図8(a)〜(d)に示すように、前記余裕時間Tsを含む全動作時間Ta内で、加加速度がJからJ1に小さくなるように変更される。その結果、加減速動作時間はta,tcからta2,tc2に長くなるとともに、その加減速動作時間ta2,tc2中で、二次加速動作時間がtax,tcxからtax2,tcx2に長くなる。
その後、S112においては、前記S106,S107,S110,S111で作成された更新プログラム中の加速度α、加加速度J1等が、予め設定された規定値と比較されて、それらの規定値よりも低いか否かが判別される。規定値よりも低くない場合には、次のS113において、作成動作データについてデータ作成時間間隔ごとに補間点が計算された後、最適動作プログラムとしてPC部用RAM52に格納された後に、NC部用RAM49の所定記憶部にロードされて、プログラムの更新動作が終了する。
これに対して、ステップ112の判断において、加速度及び加加速度が規定値よりも低いとされた場合には、S114において、その加速度や加加速度等を示す規定値が固定パラメータとして設定される。そして、前記S106,S107,S110あるいはS111で算出された加減速動作時間等がキャンセルされて、新たな固定パラメータをもとに、S106,S107,S110あるいはS111と同様な計算がなされ、新たな加減速動作時間及び二次加減速動作時間が算出されて、S113に進行する。従って、過度に遅い速度を現出させる加速度データあるいは加加速度データ等が設定されることはない。
以上のように、この実施形態においては、複数の機構部(チャンネル)において被加工物の加工や工具の移動等の動作が同時に行われる際に、待ち合わせ指令前における動作が先に停止するチャンネルの余裕時間Tsを減少させたり無くしたりするように、加速度αまたは加加速度Jを変更して、更新プログラムが作成される。
従って、この更新プログラムを用いて各チャンネルの動作を制御すれば、それらのチャンネルで発生する機械振動を低減することができて、加工精度や機械寿命を向上させることができる。つまり、加速状態における機械速度の変化率を低くすれば、機械振動を有効に低減でき、このため、加工精度や機械寿命に対して良好な影響を与えることができる。
さらに、前記更新プログラムの作成に際して、変更される加速度α1や加加速度J1を予め設定された規定値と比較して、規定値よりも小さいときには、余裕時間Tsの減少度合を調整するようになっている。このため、被加工物の加速度または加加速度が小さくなりすぎて、その被加工物の移動制御が不能になったり、動作の確認が困難になったりするのを防止することができ、装置の動作を確認しながら確実に制御できるものとなる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態においては、数値制御工作機械における数値制御部に記憶されるプログラムファイルを一旦編集して、その後、NC部用RAM49に記憶させるようにしたが、NC部用RAM49からCPUがNCプログラムを読み出す段階において、読み出しと同時に上述した処理を実行してもよい。この場合は、NCプログラムを適宜先読みして解釈を行い、上述した処理を行った上で数値制御工作機械を動作させるように構成すると良い。
・ S字加減速の場合、前記実施形態のS110及びS111においては、加加速度のみを変更するようにしたが、加速度も低くなるように変更すること。
一実施形態の工作機械における電気回路の構成を示すブロック図。 図1の工作機械における各機構部としてのチャンネル構成を示す図。 図1の工作機械におけるプログラムの更新動作を示すフローチャート。 異なったチャンネルで同時に行われる動作における余裕時間を説明する線図。 (a)は等速動作部分を有する直線的加減速動作の速度を示す線図、(b)はプログラムの更新後の直線的加減速動作の速度を示す線図。 (a)は等速動作部分を有しない直線的加減速動作の速度を示す線図、(b)はプログラムの更新後の直線的加減速動作の動作を示す線図。 (a)は等速動作部分を有するS字加減速動作における加減速度を示す線図、(b)は同じく速度を示す線図、(c)は同じくプログラムの更新後の等速動作部分を有するS字加減速動作における加減速度を示す線図、(d)は同じく速度を示す線図。 (a)は等速動作部分を有しないS字加減速動作における加減速度を示す線図、(b)は同じく速度を示す線図、(c)は同じくプログラムの更新後の等速動作部分を有しないS字加減速動作における加減速度を示す線図、(d)は同じく速度を示す線図。 (a)は従来の工作機械において等速動作部分を有する直線的加減速動作の速度を示す線図、(b)はプログラムの更新前の直線的加減速動作の動作を示す線図、(c)はプログラムの更新後の直線的加減速動作の動作を示す線図。 (a)は従来の工作機械において等速動作部分を有するS字加減速動作における加減速度を示す線図、(b)は同じく速度を示す線図、(c)は同じくプログラムの更新後の等速動作部分を有するS字加減速動作における加減速度を示す線図、(d)は同じく速度を示す線図。
符号の説明
21…工作機械、22…主軸回転用モータ、23…工具移動用モータ、24…被加工物移動用モータ、25…背面主軸台移動用モータ、26…背面主軸回転用モータ、27…算出手段、プログラム作成手段、調整手段及び制御手段を構成する制御ユニット部、45…中央演算ユニット、49…NC部用RAM、50…最適化ボタン、51…ROM、52…PC部用RAM、T…動作時間、Ta…全動作時間、Ts…余裕時間、V,V1…最高動作速度、α,α1…加速度、J,J1…加加速度。

Claims (3)

  1. 複数の機構部を動作プログラムに基づいて同時に作動制御するようにした工作機械において、
    前記動作プログラムから、複数の機構部間で同時に行われる動作の待ち合わせ指令前における停止タイミングを比較して、動作が先に停止する側の機構部の余裕時間を算出する算出手段と、
    動作が先に停止する側の機構部の動作プログラムにおいて、その動作プログラムで動作させた場合の等速動作速度が維持されるとともに、余裕時間が減少させたり無くされたりするように、加速度及び加加速度のうちの少なくとも一方を変更して、更新プログラムを作成するプログラム作成手段と、
    更新プログラムを用いて前記機構部の制御を実行させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする工作機械。
  2. 前記プログラム作成手段で作成された更新プログラムにおける加速度データ及び加加速度データの少なくとも一方が、予め設定された規定値を下回らないように余裕時間の減少度合を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 複数の機構部を動作プログラムに基づいて同時に作動制御するようにした工作機械において、
    前記動作プログラムから、複数の機構部間で同時に行われる動作の待ち合わせ指令前における停止タイミングを比較して、動作が先に停止する側の機構部の余裕時間を算出し、
    待ち合わせ指令前における動作が先に停止する側の機構部の動作プログラムにおいて、その動作プログラムで動作させた場合の等速動作速度が維持されるとともに、余裕時間が減少させたり無くされたりするように、加速度及び加加速度のうちの少なくとも一方を変更して、更新プログラムを作成し、
    更新プログラムを用いて前記機構部の制御を実行する
    ことを特徴とした工作機械におけるプログラムデータ作成方法。
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