JP4748906B2 - 甲殻類の幼生養殖方法および装置 - Google Patents

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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Description

【0001】
本発明は甲殻類の幼生養殖方法および装置に関する。
本発明は、限定するものではないが、特にテヌス・エス・ピー・ピー(Thenus spp.)用の幼生の養殖方法および装置であり、説明のため、そのような適用について述べる。しかし、本発明および本発明のエレメントは、ロックロブスターやスリッパロブスターの幼生のような他の適用にも使用できる。
甲殻類の商業種用の幼生養殖戦略を開発する多くの試みがなされてきている。現在まで、これらはロックおよびスリッパロブスター幼生の種のための戦略開発に集中されてきた。これらの経過を表1にまとめる。
【0002】
【表1】
幼生養殖成果の年表を表2に示す。
【0003】
【表2】
【0004】
現在のロックおよびスリッパロブスター幼生用の4つの主要な商業的研究養殖タンクシステムは、サザーンロックロブスター(Jasus edwardsii)用のタスマニアン・アクアカルチャー・アンド・フィッシャリー・インスティチュート(TAFI)によって開発されたシステム、J. edwardsiiおよびイースタンロックロブスター(Jasus verreauxi)用のニュージーランドのナショナル・インスティチュート・オブ・ウオーター・アンド・アトモスフェリック・リサーチ(NIWA)によって開発されたシステム、日本ロックロブスター(Panulirus japonicus)用の日本の三重水産研究所(FRIM)、ジャパン・シー−ファーミング・アソシエーション(JSFA)および東京理科大学の科学技術研究所によって開発されたシステムである。これらのシステムの概略の特徴および発表された結果は以下のとおりである。
1.(TAFI)
サザーンロックロブスター
30Lタンク中10L水
1L当たり新たに孵化した幼生20の放養密度
幼若体は得られなかった。
2.アップウエリング(upwelling)タンクシステム(NIWA)
サザーンロックロブスター
4×72Lタンクの組み合わせ
1L当たり新たに孵化した幼生26の放養密度
1990中1のみの幼若体生存
3.ゼロ水移動タンクシステム(FRIM)
日本ロックロブスター
200Lタンク中150〜180L
1L当たり新たに孵化した幼生20の放養密度
1%未満の幼若体期への生存率(10までの幼若体)
4.(JSFA)
日本ロックロブスター
200Lタンク中150〜180L
1L当たり新たに孵化した幼生20ないし1L当たり最終期の幼生1の放養密度
幼若体期への生存率約1%(100までの幼若体)
【0005】
通常モートン・ベイ・バッグ(Moreton Bay Bug)として知られているスリッパロブスターであるテヌス・エス・ピー・ピー(Thenus spp.)は、西部オーストラリアのシャーク・ベイから北部ニューサウスウエールズのコフツ・ハーバーまでのオーストラリアの北部海岸の全域で見られる(Kailolaら、1993)。2種のテヌス種、マッド・バッグ(Thenus sp.)とサンド・バッグ(Thenus orientalis)、が存在する。マッド・バッグは全体が褐色で、歩行肢に褐色のストライプを有し、一方、サンド・バッグは全体に小さな斑点があり、歩行肢にスポットを有している。マッド・バッグは細かい泥の底を好み、典型的には10〜30mの水深の沿岸水域のトロール漁で採れる。サンド・バッグは大きく、粗い粒径の堆積物を好む傾向にあり、沿岸の棚や沖合いの水深30〜60mからのトロール漁で採れる。
現在、モートン・ベイ・バッグの商業的養殖は世界中のどこでも行なわれていない。商業化における主なハードルは幼生期を通してのバッグの維持が困難なことである。他のスリッパまたはロックロブスター種と同様、モートン・ベイ・バッグはフィロソマ(phyllosoma)幼生と呼ばれる非常に特徴的な扁平した幼生期を有する。彼等はプランクトンの中で巡回し、水柱を上昇、下降し、これが養殖環境へ適応させることを困難にしている。
しかしながら、最近、モートン・ベイ・バッグ・フィロソマ幼生の養殖条件についての広範な研究が着手され、これらの種の商業的養殖の高い可能性が示唆された(Mikami, 1995)。モートン・ベイ・バッグのフィロソマ幼生は、小規模では高い生存率で25〜35日間で4幼生期を通過し、1年で商業的大きさに達する(250g)。
【0006】
Mikamiの研究(1995)に次いで、本出願人によって過去5年にわたり、さらなる研究が着手されている。この研究の主な狙いは、小さな実験的規模からのモートン・ベイ・バッグ養殖の商業化である。現在まで、ただ1つのもっとも重要な問題はモートン・ベイ・バッグ幼生養殖の技術面を解決することである。
【0007】
1つの態様において、本発明は、
幼生養殖液を少なくとも10cmの深さに保持するタンクを準備し、
該タンクの周囲に配置され、幼生養殖液の水平な循環を起こさせるための複数の出口を介し、幼生の損傷を防ぐ選択した出口流速で、実質的に滅菌され、濾過された幼生養殖液を該タンクに連続的に供給し、
幼生スクリーンを含む排水アセンブリーを介して養殖液を、幼生の損傷を防ぐ選択した流速で連続的に排水し、かつ、
養殖液を幼生種の養殖に適応する温度に維持する工程を含むことを特徴とする甲殻類の幼生養殖方法にある。
さらなる1つの態様において、本発明は、
実質的に滅菌され、濾過された幼生養殖液の供給源、
少なくとも10cmの深さに該幼生養殖液を保持するためのタンク、
該供給源と接続され、該養殖液をタンクに送り、水平な循環を起こさせるための複数の出口、
幼生スクリーンを有し、選択された幼生をタンクに維持するために配置された排水手段、および
該養殖液の温度制御手段を含んでなる甲殻類の幼生養殖装置にある。
【0008】
幼生養殖タンクは1方向の連続循環流が維持できるような、水平断面が円また楕円とすることができる。代わりに、幼生養殖タンクは環状タンクを含んでなることができる。さらなる別の態様として、幼生養殖タンクは、コーナーの部分と接続した直線部分を有する環状水路を含んでなり、これにより線寸法と、保持能力を選択できるようにすることができる。例えば、モジュール成分をプラスチック材料で成型し、ボルト締めしてアセンブリーとし、環状水路を形成することができる。モジュール成分には、予め形成された継手シールを設けてもよく、代わりに、硬化シリコンまたは他のシーラントのようなin situ流し込みシールで密閉してもよい。
タンクの深さは1m未満が好ましい。好ましくは、水深を約10〜20cmに維持する。深さが比較的浅いことは幼生の摂餌頻度の増加さ可能にする。好ましい環状および/またはモジュール環状水路構造の場合、環状水路の断面は、例えば、30cmの深さとすることができる。断面の巾は少なくとも部分的に、養殖液出口の配置によって定まる適当な寸法とすることができるが、この寸法も30cm程度であることが好ましい。
モートン・ベイ・バッグのフィロソマ幼生について、1L当り新たに孵化した幼生約40の典型的な放養密度が使用され、1L当り約10〜15の最終期幼生まで徐々に減少させる。
工業的状況において、床面積を増加させるために、タンクは積み重ねて配列してもよい。
【0009】
養殖液は養殖する種に応じて選択する。一般に、養殖液は、海水または当該生物が野生で存在する天然の環境媒体に適合するように選択した成分の合成海水である。
【0010】
水出口は複数のノズルを含んでなることができる。ノズルは、巡回路の周囲を一定の流れで、連続した一方向の循環を促進するために選択した数であってよい。ノズルの数およびタンクの容量は容積流量を調節するために使用できる。
ノズルの流速は、タンクの循環を維持し、かつ幼生に対する剪断による損傷を避けるような流速から選択できる。好ましくは、モートン・ベイ・バッグの第1フィロソマ期のような、少なくとも幼生期の初期においては流速は4〜6m/分の範囲に維持する。好ましくは、流量は、タンク中の養殖液の循環を維持する最少の流量とする。
出口はタンクの底部またはタンクの頂部に位置させることができる。例えば、出口はタンクの底部または液面の上を含めタンクの壁面上のいずれかの部位に位置した線形または環状幹線マニホールドと連結させることができる。単一のマニホールドまたは複数のマニホールドを設けることができる。好ましいモジュール環状水路タンクと合体させた本発明の1つの具体例において、出口は、環状水路の内外壁の上部に配置された19mmポリエチレンマニホールドから延長した4mmノズルを有する管で、モジュール構造の組み立て後に取り付ける。出口はタンクの下方底部に延長し、ノズルは好ましくは幾分内側に壁から離して所望の循環方向に向けられている。
養殖液は連続的1方向システムで供給でき、または幾らかの再循環を利用できる。例えば、1方向供給において、海水のような養殖液は1μmフィルター、好ましくは0.5μmフィルターを通してヘッダー・タンク中に天然供給源から濾過できる。
【0011】
排水手段は、好ましくは約1mmのサイズのメッシュを備える。メッシュを通る流量は個々の例で経験的に決めることができる。しかし、単位面積当りの流量が流入速度より大きく下回ることが好ましく、したがって、好ましくはメッシュの表面積を最大にする。排水手段はタンク中の養殖液の水面を維持するために使用できる。この目的のため、排水手段は10〜20cmの所望の水位にセットした表面排水管を含んでいてもよい。別法として、排水手段は養殖液カラムの何れの水準に位置させてもよく、それにより水位は養殖液供給量/排水量で制御できる。排水管が水位を調節する場合、これは、廃水または再循環させる養殖液を取り込む、長さの調節できる立て管に対して拡大した面積を有する排水メッシュ付き排水入口によって提供できる。
タンクには、選択した間隔でタンクから光を遮るカバーまたは他の手段が設けられている。昼間は光をタンクから遮断して幼生の摂餌頻度を最大にする。この目的のために、タンクを不透明の材料で形成することが好ましい。
細菌、プロトゾアまたは糸状菌の汚染はフィロソマ幼生の養殖において深刻な問題である。幼生養殖における主な汚染源は、入ってくる水、餌料、空気、人手および出発カルチャー(卵、水および孵化タンクからの新たな孵化幼生)である。幼生養殖水はいずれの生物もない状態に保持すべきである。したがって、濾過後、濾過海水はUV滅菌、サブミクロン濾過、塩素化、酸性化またはオゾン化のような適当ないずれかの手段により滅菌してよい。例えば、濾過海水は、約10L/時/ワット以上のアークまたはたの光源からのUV照射に曝して細菌を最少にすることができる。
別法として、養殖水を約10ppmの塩素濃度で、好ましくはエアレーションなしで約12時間インキュベーションして維持し、ついで塩素を中和するに十分なチオ硫酸ナトリウムを添加する。
濾過し、滅菌した供給液の温度は適当なサーモスタットを有するヒーターおよび/またはチラーのような適当な手段で所望の範囲に維持してよい。
【0012】
1方向システムの代わりとして、幼生養殖タンクおよび2つ以上のサブタンクを含んでなる半循環システムを用意することができる。好ましくは2つのサブタンクを使用する。サブタンクの各々は、少なくとも幼生養殖タンクと同じ容量である。この具体例において、濾過、滅菌した水を含むサブタンクは水中ポンプを用いて幼生養殖タンクへ循環し、約24時間滞留させる。24時間後、ポンプをもう1つのサブタンクに移すことができ、水は略同温、好ましくは±0.5℃の範囲内で調節する。ついで、水を再び幼生養殖タンクに循環させてよい。好ましくは流量は1方向システムと同じとする。1つのサブタンクの水を使用中、もう1つのサブタンクを空にし、乾燥することができる。
半循環の場合、養殖水は、例えば、10%塩素で12時間滅菌し、ついで10%チオ硫酸ナトリウムで中和することができる。好ましくは、養殖水は、残留塩素がないことを確認するために養殖システムに導入する前にPalintestTM(DPD No.1)によるようなテストを行なう。
モートン・ベイ・バッグのフィロソマ幼生の場合、養殖液の温度は好ましくは24〜27℃の範囲である。フィロソマ幼生は24〜30℃の温度範囲で養殖できるが、26℃より低い温度では成長速度がより遅く、28℃より高温では脱皮不成功、共食いおよび病気の危険が増加する。幼生を養殖タンクに移す場合、幼生養殖システムの温度を実質的に、孵化タンクのような幼生供給源の温度と同じ±0.5℃に保持することが好ましい。養殖水温度を変える必要がある場合、温度変化は好ましくは1時間当り1度以内に保つことが好ましい。
【0013】
養殖液の塩度は種によって変わる。モートン・ベイ・バッグのフィロソマ幼生の場合、25〜40ppt、好ましくは34〜36pptの範囲の塩度に保つ。フィロソマ幼生は突然の塩度の変化に非常に耐えられず、したがって、塩度変化は1日当り±1ppt内に保つべきである。
全フィロソマ期を通じて、フィロソマ幼生は強い正の光走性反応を示す。日中の表面における幼生の集合を避けるため、養殖システムは黒いプラスチックシートによるごとく、カバーすることができる。
pH水準は7〜9に保持してよく、好ましくは、天然の海水pHレベルである8.2〜8.5とする。
強いエアレーションは幼生を損傷するので、養殖タンク中ではエアレーションを避けることが好ましい。養殖水の酸素濃度は好ましくは、26〜27℃で7ppm以上に保つ。幼生の酸素消費は非常に低く、一般に、エアレーションなしで、放養密度を調整する大きな表面積での養殖水の循環が幼生の要求する酸素を供給するのに適している。
本発明のフロー・スルー・システムにおいて、好ましいフィロソマ幼生の最大放養密度は:
1L当たり40第1齢幼生
1L当たり25第2齢幼生
1L当たり10第3齢幼生、および
1L当たり5第4齢幼生である。
これより高い放養密度は脱皮のときの高い共食いをもたらし得る。脱皮前/脱皮後幼生は脱皮間期の幼生に食べられる。
【0014】
フィロソマ幼生には好ましくは調節した餌料を与える。最大のフィロソマ幼生の成長および生存率はチョップした、新鮮な生の軟体動物肉、好ましくは生のピピガイ(pipi)(Donax spp.)を使用するこのにより得られることが判明した。冷凍餌料をもちいると新鮮な餌料よりも成長速度が遅くなる。ブライン・シュリンプ(Artemia spp)も使用できるが、第1齢フィロソマ幼生用のみである。ピピガイの使用は時々、脱皮時に高いレベルの死亡率の原因となる。これは脱皮死症候(MDS)と称される。他の種においてのMDSの原因は未だ不明であるが、テヌス(Thenus)において、MDSは餌料品質の季節的変動と関連している。餌料の標準的品質を得るために、二枚貝の強化が好ましい。
緑微藻類ナンノクロロプシス・エス・ピー・ピー(Nannochloropsis spp.)または他の微藻類および/またはイソクルシス・エス・ピー・ピー(Isochrsis spp.)、ケトセロス・エス・ピー・ピー(Chaetoceros spp.)およびパブロバ・エス・ピー・ピー(Pavlova spp.)のような珪藻種を強化に使用することが有用であることが証明された。強化は、ピピガイを、25〜28℃で、好ましくは20×10より大きい細胞密度の藻類水で養殖することを含んでなる。例えば、40Lの藻類水当り、ピピガイ約1kg(貝付き湿潤重量)を使用してよい。好ましくは、水を12時間毎に交換する。該強化法は少なくとも24時間、好ましくは48時間行なうことができる。藻類水のアンモニア濃度は1ppm以下に維持すべきである。ピピガイの肉(内臓、生殖腺、鰓および外套)含量は総重量の約20%である。
好ましい藻類の代わりに、マリンシグマ(Nisshin Science)、マリングロース(Nisshin Science)およびAlgamac-2000(Bio Marine)のような乾燥した商業的種を使用することもできる。これらの商業的製品の細胞数はmL当り>2千万に保持すべきである。
餌料の調製はいずれかの適当な手段で行なうことができる。好ましいピピガイの場合、肉を粗くチョップし、第1の洗浄が0.5〜2.0mm、その後が<0.5mmのような少なくとも2段階のメッシュを通して洗浄する。大きいメッシュサイズは幼生期によって変えることが好ましい。例えば、第1齢には1.0mmが使用でき、第2齢には1.5mm、第3および第4齢には2.0mmが使用できる。該大および小のメッシュサイズの間で保持されたチョップした肉片はわきに置いてよい。大きいメッシュサイズで保持されたチョップした肉片は再度チョップにかけ、上記の工程を繰り返す。
細菌感染を避けるために、餌料は給餌前に滅菌しなければならない。例えば、肉はUV滅菌した海水中で注意深く洗浄し、ついで0.1%塩素海水中、30分以上インキュベートすることができる。ついで、幼生に給餌する前に小さいメッシュ上で餌料粒子をUV滅菌海水で洗浄する。
【0015】
好ましい餌料物質を海水と共に、例えば、ピペットを使用して養殖水に均等に分配することができる。餌料粒子は養殖タンクの底部に沈降する。給餌後、養殖タンクに残る餌料粒子は次の餌料を添加する前に清掃する。給餌レベルは成長期および脱皮間期に応じて変わる。給餌レベルは前の給餌がどの位残っているかを考慮して調整すべきである。
フィロソマ幼生は孵化の夜から摂餌を開始する。幼生脱皮の同期性を得るために、第1日の朝は給餌をしないことが好ましい。フィロソマ幼生がより多く摂餌を開始するにつれ、好ましくは給餌レベルを残る餌料のレベルに応じて調節する。給餌は早朝および遅い夕方の1日2回が好ましい。第5〜6日に、フィロソマ幼生は脱皮の準備を開始するので、第5日の晩から給餌レベルを減少できる。
第1齢フィロソマ幼生は早朝、第2齢に脱皮するので、その朝の給餌レベルは最少にしてよく、その遅い夕方により多くする。第7〜9日は、依然、1日2回給餌が許容されるが、第9日近くにフィロソマ幼生はより多くの摂餌を開始する。残る餌料のレベルを定期的にモニターしてフィロソマ幼生が餓えるのを避けることが好ましく、要すれば1日3回給餌する。第9〜10日は、脱皮前でも給餌レベルは依然として高い。夜間に十分な餌料が利用できるようにし、朝の共食いを避けることが好ましい。
幼生は通常、早朝(午前4〜5時)に第3齢に脱皮する。したがって、脱皮期の前および間に十分な餌料が利用できるようにすることがこのましい。タンクに餌料が残っていない場合、脱皮前に追加の給餌をすることが好ましい。脱皮後の幼生は3〜6時間摂餌しないので、朝の給餌は最少にすべきで、午後に高いレベルとする。第12〜16日、幼生には1日3回、好ましくは8時間毎に常に餌料が利用できるように給餌することが好ましい。フィロソマ幼生の飢餓は、第3齢フィロソマ幼生が第4齢フィロソマ幼生に脱皮する時に高いレベルの共食いを起こさせる。
第4齢フィロソマ幼生(第15〜27日)には第15〜17日にわたって1日3回給餌でき、好ましくは常に餌料が利用できるようにする。第18〜21日は、フィロソマ幼生の給餌レベルがピークとなる。幼生には1日3回以上給餌でき、好ましくは3回の給餌のいずれかが2時間以上の遅れがないようにする。第21〜30日から、フィロソマ幼生はニスト(nisto)期への変態を開始する。したがって、第4齢フィロソマ幼生の数の減少と共に給餌レベルを減らすべきである。フィロソマ幼生が第25〜26日ごろに摂餌しなくなるとき、給餌は1日2回のみに減少できる。
最適な養殖条件(物理的および栄養的)下、フィロソマ幼生の脱皮間期を同調させることが好ましい。これら脱皮のタイミングは養殖条件(温度、餌料条件、放養密度等)に依存しており、全幼生期を通じて最適な養殖条件に維持することが好ましい。
【0016】
幼生は、余分なタンクなしに、本発明のただ1つの養殖タンクを使用して養殖できる。第4齢フィロソマ幼生がニストに変態する時、変態前フィロソマ幼生をニスト・タンクに移す。変態は、常に日没直後の遅い夕方に起こる。変態前フィロソマ幼生は外部の形態の変化:触角基部におけるW型ギャップの出現(これらは眼窩となる)、甲皮上の小さなドットおよび体色の白への変化によって同定できる。変態前フィロソマ幼生は海水と共にニスト・タンクに移すべきである。
細菌汚染を避けるため、ヒトと養殖水の接触は避けるべきである。例えば、幼生を取り扱う前には抗菌石鹸で手を洗うことが好ましい。プラスチック器具は、使用しない場合は、例えば、0.01%塩素水浴中に保持することができる。好ましくは、3〜4日毎に水を完全に変える。ガラス器具は真水で注意して洗浄し、乾燥して棚に保管する。
フィロソマ幼生は孵化直後から摂餌を始めることができるが、これは幼生の卵黄保持および温度に依存する。一般に、フィロソマ幼生は孵化後、6〜12時間で摂餌を始めるが、餌料なしでも72時間は生存できる。27℃で48時間までの飢餓は生存および脱皮に何の影響もない。一般に、無回帰点(point of no return)の50%レベル(PNR50)は孵化後72時間であるが、これは幼生の卵黄保持に応じて変化する。最初の給餌の遅れは第1齢の期間を延長する。第2齢に脱皮後、最初の飢餓は成長にさらなる影響を及ぼさない。
フィロソマ幼生は脱皮期の前および後(脱皮の±12時間)は脱皮間期の中間におけるよりも摂餌が少ない。脱皮間期の中間では、フィロソマ幼生は、日夜、一定の摂餌をする。フィロソマ幼生は飢餓に対して強力な許容度を有し、餌料なしでも72時間以上生存できるが、長期の飢餓および低給餌レベルは脱皮時のMDSの危険性を増加する。
フィロソマ幼生は受動的な摂餌者ではなく、餌に近ずき、攻撃する。フィロソマ幼生は付属肢を使って餌を攻撃(pick up)し、甲皮の中央部(腹面)に位置する口部へ送る。口部は上唇、一対の小顎片、大顎および第1顎肢からなる。上唇および小顎片は大顎の頂部を覆う。餌料粒子は第1顎肢により小顎片に押し込まれ、小さな餌料塊に粗く切断される。ついで、前チップ上にはさみ様の構造を有する大顎が餌料をより小さな片に砕く。したがって、フィロソマ幼生は高水分含量の柔らかい餌料塊のみを食べることができる。
フィロソマ幼生が餌料物質を内臓系に摂取後、中腸腺細胞の細胞質内の脂質に富んだ小球の出現により中腸腺が透明から白色に変化する。摂取した餌料のほんの一部が中腸域に行き、そこで消化の主要部分が起こる。餌料の大部分は中腸細管を通過し、食後5〜10分で肛門を経て排泄される。フィロソマ幼生の糞は、脂質に富んだ偽糞(pseudo-faeces)である。
フィロソマ幼生はプランクトンであり、通常、水流と同じ方向に泳ぐ。しかし、フィロソマ幼生は非常に光感受性でもあり、10〜15m/分の水流を横切って光源の方へ泳ぐこともできる。孵化場において、フィロソマ幼生は日中、光の居との最も高いスポットに集合しているが、夜は水カラム中に一様に分散している。フィロソマ幼生は0.5μEm−2sec−1の照度レベルでも強い光感受性光走性を示す。フィロソマ幼生は10〜15m/分の水流に対抗してタンクの底部まで泳ぎ、餌料をピック・アップすることもできる。フィロソマ幼生が健康な場合、彼等は体を回転させて泳ぐ。
【0017】
通常、脱皮は日の出ごろの早朝にのみ起こる。前脱皮期(フィロソマ幼生の内部化学的組成が変化する)は実際の脱皮の2〜3時間前に開始する。後脱皮期幼生は体色の変化(透明から白−ピンク)および甲皮の膨張で同定できる。後脱皮フィロソマ幼生は2〜3時間、非常に軟らかく、脆弱である。後脱皮期フィロソマ幼生の動きは水流に依存している。脱皮間の幼生が後脱皮および前脱皮期のフィロソマ幼生を食べる場合、共食いは脱皮のときのみ起こる。後脱皮フィロソマ幼生は脱皮後2〜4時間で摂餌し始める。
変態は日没近くの遅い夕方にのみ起こり、この過程はわずか10〜20分続くだけである。前変態フィロソマ幼生はその外部形態:甲皮の中間の小さいドット(変態後甲皮の頂部端となる)および触角基部のW型ギャップ(眼窩となる)によって区別できる。前変態フィロソマ幼生の体全体は厚く、明るい白色になる傾向にある。
フィロソマ幼生の共食いは脱皮の時にのみ見ることができ、脱皮間期のフィロソマ幼生が前および後脱皮期のフィロソマ幼生を食べる。しかし、脱皮間期をとおしてフィロソマ幼生の栄養要求が満足されれば、共食いのレベルを最小にすることができる。
【0018】
フィロソマ幼生の病気の原因は細菌、糸状菌、栄養、ウイルスおよび環境またはストレス起源に分けられる。フィロソマ幼生養殖における主要な問題は細菌による汚染である。細菌汚染の最も普通の汚染源はスターターカルチャー(卵)、流入する水および餌料である。濾過、UVのような物理的方法および/または化学的方法による海水の滅菌が細菌起源の病気の予防に有効である。細菌から由来する多くの重大な病気がある。
幼生養殖の最後に近くに(第4齢フィロソマ幼生の間)、ビブリオ感染が内臓ブロックをもたらす。この症候は中腸細管に餌料が蓄積するもの(便秘)である。幼生は6〜12時間後に死亡する。中腸経路がビブリオに感染され、もはや内臓中物中腸細管から排泄されない。この病気は伝染性ではない。養殖タンクの底面上の細菌の蓄積がこの病気の原因と考えられる。毎日の、特に底面の手入が予防の重要な因子である。別法として、養殖タンクの交換でこの病気の死亡率を減じることができる。
一対の触角腺は触角基部に位置する排泄器官である。触角腺は嚢と呼ばれる単一細胞層によって囲まれ、そこでは血リンパからアンモニアが選択的に運ばれる。嚢は甲皮表面で開口に接続しており、アンモニアは開口を経て排泄される。この開口の直径は5μm以下である。触角腺の開口周囲の高いアンモニア濃度のため、繊維状細菌が容易に増殖し、触角腺の開口を塞ぎ、細胞層に壊死を起こさせる。健康な触角腺は透明であるが、壊死後、その色は褐色/黒に変化する。両方の触角腺が感染すると、幼生は24〜48時間後に死亡する。10ppmのストレプトマイシンが細菌の増殖を防ぐが、触角腺の壊死は治療できない。幼生タンクシステムを毎日掃除することが、このタイプの病気による死亡率を減少させる重要な手段である。
繊維状(Leucothrix sp)細菌感染は外骨格の表面に見ることができる。貧弱な水質管理が原因である。10ppmのストレプトマイシン硫酸塩が有効な予防手段であるが、抗生物質の連続使用は避けるべきである。
糸状菌起源の病気には、海水に普通に見られる水産糸状菌からの感染を含めることができ、時々、幼生の外骨格表面、特にペリオポッド(periopod)の外肢剛毛の上で増殖する。水産糸状菌は、孵化および脱皮後3〜4日に増殖を開始しる。外肢剛毛茎上で増殖する糸状菌は餌料粒子を引き付け、その結果幼生が一緒に「糊付け」される。これらの幼生は直に死亡しないが、摂餌および泳ぎが破壊的で、糸状菌の出現後2または3日で高い死亡率を生じる。20ppmのホルマリン1日2回が水産糸状菌の増殖を予防できるが、幼生外骨格上表面に既にいる糸状菌に対しては効果がない。
【0019】
栄養は、最適な成長を得るためだけでなく、いずれの種類の病気の予防にも重要である。フィロソマ幼生は、栄養要求が適当に満たされていれば、細菌起源の病気に対しては幾分抵抗性を有するはずである。脱皮死症候(MDS)は脱皮時に見られる破局的症候である。幼生は過程の半ばから単に脱皮を中止し、死亡する。この症候は脱皮の時まで予測できない。脱皮間期の間、幼生は生存し、活性は常に高く、脱皮間期は通常同調される。天然の餌料(二枚貝、ピピガイ)の栄養含量の季節的変動がMDSの主な原因と考えられる。早春(9月)から真夏(12月)の間、非強化ピピガイの給餌でMDSの高いレベルが見られる。MDSレベルは真夏(1月)から秋(6月)の間は低い。
上記したピピガイの強化(栄養価の改善)がこの症候を予防する有効な方策である。しかし、時々、MDSは強化ピピガイを給餌したフィロソマ幼生でも起こる。明かに、高密度(個々の摂餌より少ない)および調和しない環境条件(調和しない栄養摂取)のような他の因子がMDSと何らかの相関がある。
環境(物理的および化学的)ストレス起源の病気は伝染性でない。環境ストレスは、血リンパがクランピングした粒子とと共に白いスポットとして表れ得る。高いレベルの化学的汚染(塩素、ホルマリン等)および物理的ストレス(高い放養密度、カバーからの真水水滴)が原因となりうる。フィロソマ幼生はこれらの白いスポット出現の24時間以内に死亡する。治療はない。
後幼生(ニスト)養殖
ニスト期に変態後、ニストをニスト・タンクで養殖する。ニストの外骨格は透明で、石灰化されていない。ニストは、外骨格の下の色素沈着の進行により透明‐白からオレンジに変色する。ニスト養殖タンク内の水質はフィロソマ幼生養殖のものと同じである。ニストは高密度(L当り>100ニスト)で養殖できる。ニスト期の間、給餌は必要ない。ニスト期は約7日続き、温度を26〜27℃に保持する。共食いを避けるため、前変態フィロソマ幼生を他の脱皮間フィロソマ幼生から分離する。1方向環状水路タンクのような幼生養殖タンクと同じ設計をニスト用に使用できる。変態タンクでは幼生養殖タンクにおけると同様に水を処理する。給餌は必要ない。エアレーションも必要ない。
【0020】
幼若カルチャー
7日後、ニストは幼若期に脱皮する。幼若期への脱皮は常に夜に起こる。幼若体の外骨格は石灰化され、色素沈着している。つぎの朝、新たに脱皮した幼若体をニスト・タンクから集め、幼若体保持タンクに移す。
幼若体は夜行性である。好ましくは、1日1回のみ夕方給餌し、翌日の朝、残りの餌料および糞を掃除する。残りの餌料の量に従って給餌レベルを調整する。第1齢幼若体用の餌料サイズは第2または第3齢フィロソマ幼生の餌料サイズと同様である。チョップした強化ピピガイの肉は少なくとも第4齢幼若体まで適当であり、ついで非強化のピピガイ、イカ、イタヤガイおよびイガイを使用できる。幼若体の養殖に適した温度は26〜27℃である。
【0021】
抱卵ストック(broodstock)
捕獲後、好ましくは穏やかなエアレーションおよび/または水交換器を備えた容器中で、生きた卵を持った雌をタンクに貯蔵できる。給餌は必要ない。環境条件、特に水温および塩度は生きた動物の貯蔵の間一定にたもつべきである。
ついで、卵を持った雌を水に移す。卵を持った雌は水なしでも約30時間生存できるが、長期の空気への暴露は物理的にストレスがあり、時々、孵化場へ移した数日後に卵を持った雌は腹部から卵をこすり落とす。
卵を持った雌の少数(<6)を純酸素を加え、水(10〜20L)と共にパックしたプラスチックバッグに移すことができる。プラスチックバッグをエスキー(esky)に載せ、孵化場に送る。卵を持った雌と卵は悪影響なくバッグ中で24〜36時間移動できる。
多数の卵を持った雌(>6)については、魚運送業者を推奨する。動物当り10L以上の海水が適当な容量である。移動の間、純空気または酸素を1分当り2L以上供給すべきである。この方法による24時間までの移動の間、卵を持った雌または卵に悪影響はない。
卵を持った雌は、好ましくは1時間当り100%以上の海水を交換するエアレーション付き(2L空気/分)保持タンクに保持する。最少、動物当り30Lの海水が必要である。海水は好ましくは使用前にUV滅菌する。タンクは好ましくは黒いプラスチックシートのようなものでカバーする。保持タンク内の水温を好ましくは20〜28℃、特に好ましくは26〜27℃に保持する。1日の温度変化は1℃以下とすべきである。
雌は1日1回、夕方給餌してよく、好ましくは翌朝残った餌料を掃除する。餌料は、好ましくは、ピピガイ、イカおよびイガイのような軟体動物肉kら選択される。餌料は、好ましくは少なくとも半時間0.1%塩素溶液で滅菌され、ついで、給餌前にUV滅菌海水で注意深く洗浄する。
【0022】
抱卵ストック保持タンク
抱卵ストック保持タンクは丸または四角の200L以上の容量のタンクを含んでなることができる。好ましくは、保持タンクの頂部に黒いカバーシートを設け、抱卵ストックのストレスを最少にする。典型的には1分当り>2L空気の穏やかなエアレーションを備えてよい。海水はタンクの一端、好ましくはタンクの底から供給でき、他端の、好ましくはタンクの頂部から排出できる。
供給水は好ましくは、1〜5μmの濾過、UV滅菌水で、動物当り少なくとも30Lの海水とする。1時間当りの>100%の交換率が好ましく、温度は20〜28℃、好ましくは26〜27℃である。
雌には好ましくは、1日1回夕方給餌し、翌朝、例えば、サイホンによって餌料を掃除し、タンクの底をスポンジでこする。10〜15日毎に新しい清掃したタンクと交換することがこのましい。
【0023】
孵化システム
孵化システムは典型的には100〜200Lの容量を有する丸または四角のタンクを含んでなることができる。海水をタンクの一端、好ましくは底から供給する。好ましくは、保持タンクの頂部に、15〜20cmの開口を有する黒いカバーシートを設けることができる。出口付近で約2L/分の緩やかなエアレーションを行なうことが望ましいことがある。給水は0.5〜1μm濾過、UV滅菌水とすべきである。好ましくは1時間当り約100%の交換率を使用し、好ましくは温度を26〜27℃に保つ。
孵化タンクは午後準備し、雌を遅い午後移動させる。孵化タンク中での給餌は必要ない。孵化タンクは、幼生収穫後、0.1%塩素で6時間滅菌すべきである。翌朝までに幼生が孵化しない場合、雌を保持タンクに戻し、他の孵化タンクをセットする。
胚の色が琥珀−褐色に目視できるようになると、個々の卵を持った雌を100〜200L孵化タンクに移動できる。孵化タンクは午後に準備すべきであり、幼生孵化に先立ち、雌を遅い午後に移動させる。あらかじめ濾過し、UV滅菌した海水を、幼生が逃げるのを予防するため500μmのメッシュを通してタンクから排出しながら、1時間当り約100%の交換率で給水できる。好ましくは、出口付近で、1分当り約2Lの緩やかなエアレーションを行う。
孵化は常に日ので頃に起こる。卵が孵化する時、雌は尾を数回はね、幼生は水中に分散する。これが約10〜20分続く。孵化は朝だけに起こり、時々、2〜3日の朝に亘る。雌のストレスを最少にするために、照明は避ける。
孵化後、幼生は非常に軟らかく、脆弱であり、遊泳能力を欠き、したがって、強いエアレーションは避けるべきである。孵化後20〜30分で幼生の外骨格が硬くなり、光源の方へ泳ぎ出す。幼生が水面(光源)に集まる時に幼生の採取が可能である。
幼生は水の中だけで移動できる。ガラスビーカーまたはガラスボウルが採取用に適した容器である。
本発明をさらに容易に理解し、実施するために、本発明の好ましい具体例を説明する添付の図面および実施例を参照されたい。
【0024】
実施例
抱卵ストック保持システム
海水を1μmフィルターに連続して給水し、ついでUV滅菌する。給水は動物当り30Lで、1時間当りの交換率100%にセットする。温度を26〜27℃に維持する。滅菌した水を容量200Lの丸型タンクに供給する。黒いプラスチックカバーシートを保持タンクの頂部に用意し、抱卵ストックのストレスを最少にする。タンクは>2L/分で穏やかにエアレーションする。水をタンクの底の一端から供給し、他端のタンク頂部から排出する。
卵を持った雌をタンクに導入し、1日夕方1回給餌する。翌朝タンクに残った餌料を清掃する。餌料は0.1%塩素溶液で少なくとも半時間滅菌したピピガイで、給餌前にUV滅菌海水で注意深く洗浄したものである。
胚の色が琥珀−褐色に目視できるようになる時、個々の卵を持った雌を孵化タンクに送る。
【0025】
孵化システム
上記と同様に水を濾過、滅菌し、約100%/時の交換率で連続して供給し、温度は26〜27℃である。水は200L容量の丸型タンクに供給する。処理した水をタンクの一端の底部から供給する。幼生が逃げるのを防ぐために、水を500μmメッシュを通して排出する。15〜20cmの開口を有する黒いカバーシートでタンクをカバーする。出口付近で2L/分の穏やかなエアレーションを行なう。
孵化タンクは午後に準備し、雌を遅い午後に移動させる。孵化タンクでは給餌は必要ない。孵化タンクは幼生採取後6時間0.1%塩素で滅菌する。翌朝までに幼生が孵化しない場合は、雌を保持タンクに戻し、他の孵化タンクをセットする。
孵化は常に日の出頃に起こる。卵が孵化する時、、雌は尾を数回はね、幼生は水中に分散する。これが約10〜20分続く。孵化は朝だけに起こり、時々、2〜3日の朝に亘る。雌のストレスを最少にするために、照明は避ける。
孵化後、幼生は非常に軟らかく、脆弱であり、遊泳能力を欠き、したがって、強いエアレーションは避けるべきである。孵化後20〜30分で幼生の外骨格が硬くなり、光源の方へ泳ぎ出す。幼生が光源に集まる時に幼生の採取が可能である。
幼生は水の中だけで移動でき、ガラスボウルを孵化した幼生の移動に使用した。
【0026】
幼生養殖
図1および図2を参照し、支柱10からなる支持ベースが、所望の作業高さを与えるタンク担持部位13を含むタンクフレーム12を支持している。養殖タンク14が担持部位13上で支持され、昼間に使用する黒いプラスチックカバー15が備えられている。
一連の3つのサブタンク16が用意されており、該サブタンクには1ミクロン濾過海水供給水(図示せず)が供給されている。各サブタンク16の容量は幼生養殖タンク14と同じである。
水中ポンプおよびフィルターアセンブリー17が1つのサブタンク16から他への選択的移動に使用される。各サブタンクはサーモスタット制御ヒーター18を備えている。各サブタンク16は、廃水ドレイン21と繋がるコック付き排水管20を有している。
水中ポンプおよびフィルターアセンブリー17は、UV滅菌器23に給水するフレキシブルパイプ22に接続する出口を有する。UV滅菌器23は、ホース24を介してタンク14に滅菌された水を給水する。タンク14の床を通して伸長し、排水管27を介してサブタンク16へ水を返送する排水マニホールド26と繋がる頂部開口を有する立て管25の高さを調節することによりタンク14における水深を15cmにセットする。タンク14は、立て管25を囲み、タンクの床から立て管25の上まで広がるメッシュアセンブリー31を有する。
図3および図4を参照し、給水ホース24は、タンク14の底部周囲内面付近に配置された流入ノズル環33に均等に分配するためのマニホールド32ヘ給水する。複数のノズル34が流入ノズル環33に配置され、ノズルは全て、タンク14内で1方向エンドレス循環を導入するように方向付けられている。ノズル流速は第1齢フィロソマ幼生期で5m/分に調節され、第4齢期で15〜20m/分までに徐々に増加させる。
【0027】
使用に際し、水中ポンプ17を使用してサブタンク16内の水16を幼生養殖タンク14に24時間循環させる。24時間後、ポンプ17を、同じ温度(±0.5℃)に水を調節した他のサブタンク16に移す。ついで、水を再び幼生養殖タンク14に循環させる。流量は1方向フロースルーシステムと同じである。
1つのサブタンクの水を使用している間に、他のサブタンクを空にし、乾燥する。サブタンク16に供給する養殖水16は10%塩素で12時間滅菌し、ついで10%チオ硫酸ナトリウムで中和する。養殖タンクシステムに導入する前に塩素中和をPalintestTM(DPD No.1)で確認する。
図5および図6に示す具体例において、外部オーバーフロータンク36と繋がるサイホン35が水位を維持する。この具体例では、水は原水入口37から、ふフィルター−ヘッダータンク41を経てUV滅菌器23に供給される。ヘッダータンク41はヒーターおよびサーモスタットアセンブリー42を有する。ヘッダータンクは給水管43を介してUV滅菌器23に給水する。
使用に際して、入口37で水は0.5μmフィルター40で濾過され、ヘッダータンク41に供給される。ヘッダータンク42に給水後、濾過、温度調節(26〜27℃)された水が滅菌器23を通過し、そこで10L/時/ワットのUV照射に付される。塩度の範囲を34〜36pptに維持し、1日当り±1pptの塩度変化に保持する。昼間に幼生が水面に集まるのを予防するため、養殖システムを黒いプラスチックシートでカバーする。pHレベルを8.2〜8.5(天然の海水pHレベル)に保持する。養殖水の酸素濃度を、エアレーションなしに養殖水を循環させることにより7ppm以上に維持した。
【0028】
放養密度
図5および図6のフロースルーシステムの下、フィロソマ幼生の最大放養密度は:
1L当たり40第1齢幼生
1L当たり25第2齢幼生
1L当たり10第3齢幼生、および
1L当たり50第4齢幼生である。
図7の具体例において、図1の構成に代わる半循環システムを提供する。ここでは、環状の幼生養殖タンク50はモジュール直線溝部51とコーナー溝部52のアセンブリーを含んでなる。溝部51および52は実質的に不透明なプラスチック材料で形成され、溝断面の壁の高さおよび巾が各々30cmである。成型された部分をボルト締めして一体としタンク50を形成し、シリコンシーラントで密閉する。
各々、幼生養殖タンク50と同じまたはそれ以上の容量の2つのサブタンク53および54を用意する。UV滅菌ユニット55および水中ポンプ56が、あらかじめ0.5〜1.0μmで濾過し、10%塩素で12時間滅菌し、10%チオ硫酸ナトリウムで中和した養殖液を循環させる。新しい養殖水は養殖システムに導入する前に、PalintestTM(DPD No.1)で塩素が残留していないことを確認する。
養殖液はUV滅菌器55を介し、約10L/時/ワットのUV照射に付して配送される。滅菌器55は、ヒーター/チラー/サーモスタットを含んでなる温度制御手段と組み合わさっており、温度を±0.5℃の範囲で維持する。スプリッター管60を経て、タンク50の内外壁の頂部端に位置する内61および外62環状主管にマニホールドされている配送管57により養殖液はタンク50に送られる。
複数の滴下器63が環状主管61および62から各々の壁の下方へタンク50の底部に向かって伸長している。各滴下器は循環方向に書く壁から離れた方法に指向しているノズル64で終止している。
1mmメッシュを付した排水管65が使用中のサブタンクへの再循環を可能とし、タンク50中の水位を調節する。
このシステムの基本的操作は、1つのサブタンクの水を、水中ポンプを使用して24時間幼生養殖タンクに循環させることである。24時間後、同じ温度(±0.5℃)に水を調節したもう1つのサブタンクにポンプを移動す。ついで、水を再び幼生養殖タンクに循環させる。1つのサブタンクを使用中、他のサブタンクは空にして廃水し、乾燥し、予備処理された養殖液の再チャージの準備をする。
図8の具体例において、これは、海の水を供給源とする1方向フロースルーシステムの説明である点以外は図7のものと実質的に同じである。このシステムは、少なくとも1.0μm、好ましくは0.5μmで濾過された海水をUV滅菌/温度制御アセンブリー55に配送し、それから配送管に送る。排水管65はシステムを通過し流れ出る水を集め、直接廃水する。
図9の具体例において、養殖水を再生する完全な循環システムを説明する。この具体例においては、多スプリッター管60を介して養殖液を供給される複数のタンク50がある。タンク容量の合計と同じ容量を保持する溜め66が備えられている。この溜めは、水溜め部67を有し、水溜め67にマニホールドされている排水管65からの養殖液を受ける。ポンプ70が養殖液をバイオフィルター71、泡分離器72および加工ユニット73に配送する。加工ユニットはUV滅菌器、オゾン発生器およびベンチュリ管を有するミキサーパワーヘッドの機能と温度制御機能を一体化したものである。
【0029】
幼生用餌料
餌料の標準的品質を得るために、二枚貝の強化が必要である。緑色微藻類ナンノクロロプシス・エス・ピー・ピー(Nannochloropsis spp.)を、温度範囲を25〜28℃に維持してピピガイと共に養殖する。細胞密度を20×10/mL以上に維持する。藻類カルチャーは40Lの藻類水当りピピガイ1kg(湿潤重量)の割合で使用し、水を12時間毎に交換する。藻類水のアンモニア濃度を1ppmより低く維持する。この強化過程を48時間続ける。ピピガイは貝中のピピガイの湿潤重量に基づいて20%のピピガイ肉を生産する。
強化されたピピガイを、まな板上でカーブしたディックナイフ(dick knife)で粗くチョップした。この片を、給餌すべき幼生期に応じて0.5〜2.0mmの大きなメッシュ、ついで0.5mmの小さいメッシュにとおした。用いた大きいメッシュは第1齢には1.0mm、第2齢には1.5mm、第3および第4齢には2.0mmであった。大、小のメッシュサイズの間に保持されたチョップした肉片をわきに置いた。大きなサイズのメッシュに保持された肉片は再びチョップし、上の工程を繰り返した。
加工された餌料は給餌前にUV滅菌海水で注意深く洗浄し、ついで0.1%塩素海水溶液で30分間インキュベーションした。洗浄した餌料片は、幼生に給餌する前に、再度小さなメッシュの上でUV滅菌海水で洗浄した。
滅菌海水で調製した餌料はピペットを使用して養殖水に均一に分布させた。餌料粒子は養殖タンクの底部に沈降する。給餌後、次の餌料を添加する前に養殖タンクに残る餌料粒子を清掃した。
給餌レベルは成長期および脱皮間期に応じて変わる。給餌レベルは前回の給餌でどのくらい餌料が残ったかを考慮して調整した。以下に1トンタンク中1000フィロソマ幼生に対して標準化した1日の給餌レベルを示す。
【0030】
第1齢(第1日〜第5日)
(第1日)
フィロソマ幼生は孵化の夜から摂餌を開始した(チョップした肉片50mL)。幼生脱皮の同期性を得るために、第1日の朝は給餌をしなかった。
(第2〜4日)
フィロソマ幼生がより多く摂餌を開始し、給餌レベルを残る餌料のレベルに応じて調節した。給餌は1日2回(早朝および遅い夕方50〜70mL)行なった。 (第5〜6日)
フィロソマ幼生は脱皮の準備を開始し、第5日の夕方ら給餌レベルを減少した(朝50〜70mL,遅い夕方30〜40mL)。
第2齢(第6日〜第10日)
(第6〜7日)
第1齢フィロソマ幼生は早朝、第2齢に脱皮するので、その朝の給餌レベルは最少にし、その遅い夕方により多くした(早朝50〜60mL,午後60〜80mL)。
(第7〜9日)
1日2回給餌したが(50〜60mL)、第9日近くにフィロソマ幼生はより多くの摂餌を開始し、1日3回の給餌が必要となった。
(第9〜10日)
脱皮前でも給餌レベルは依然として高かった。夜間に十分な餌料が利用できるようにし(70〜80mL)、朝の共食いを避けた。
第3齢(第10〜16日)
幼生は早朝(午前4〜5時)に脱皮し、したがって、脱皮期の前および間に十分な餌料が利用できるようにした。タンクに餌料が残っていなかったので、脱皮前に追加の給餌(20〜30mL)を行なった。脱皮後の幼生は3〜6時間摂餌しなかったので、朝の給餌は最少にし(50〜60mL)、午後に高いレベルとした(100mL〜120mL)。
(第12〜16日)
幼生には1日3回(8時間毎に70〜80mL)、常に餌料が利用できるように給餌した。
第4齢(第15日〜第27日)
(第15〜17日)
1日3回(60〜70mL)給餌し、常に餌料が利用できるようにした。
(第18〜21日)
フィロソマ幼生の給餌レベルがピークとなった。幼生には1日3回給餌した(100〜120mL)。
(第21〜30日)
フィロソマ幼生はニスト期への変態を開始し、したがって、第4齢フィロソマ幼生の数の減少と共に給餌レベルを減らした。フィロソマ幼生が第25〜26日ごろに摂餌しなくなるとき、給餌を1日2回のみに減少させた(60〜80mL)。共食いを避けるため、前変態フィロソマ幼生を他の脱皮間フィロソマ幼生から分離した。
【0031】
ニスト
ニストは幼生と同じ設計のタンクで、同様に処理した水で養殖される。
ニスト期に変態後、ニストをニスト・タンクで養殖する。ニスト養殖タンク内の水質はフィロソマ幼生養殖のものと同じである。ニストは高密度(L当り>100ニスト)で養殖できる。ニスト期の間、給餌は必要ない。ニスト期は約7日続き、温度を26〜27℃に保持する
【0032】
幼若カルチャー
7日後、ニストは幼若期に脱皮する。幼若期への脱皮は常に夜に起こる。幼若体の外骨格は石灰化され、色素沈着している。つぎの朝、新たに脱皮した幼若体をニスト・タンクから集め、幼若体保持タンクに移す。
幼若体は夜行性である。1日1回のみ夕方給餌し、翌日の朝、残りの餌料および糞を清掃する。残りの餌料の量に従って給餌レベルを調整する。第1齢幼若体用の餌料サイズは第2または第3齢フィロソマ幼生の餌料サイズと同様である。チョップした強化ピピガイの肉は少なくとも第4齢幼若体まで適当であり、ついで非強化のピピガイ、イカ、イタヤガイおよびイガイを使用できる。幼若体の養殖に適した温度は26〜27℃である。
以上は、本発明の説明のための実施例であり、これら全ておよび当業者にあきらかなそれらの修飾および変形も本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明による半再循環装置の側面図である。
【図2】 図2は図1の装置の平面図である。
【図3】 図3は図1および図2の装置と共に使用するのに適した幼生養殖タンクの詳細な平面図である。
【図4】 図4は図3のタンクの立面図である。
【図5】 図5は本発明の装置を通る流れの平面図である。
【図6】 図6は図5のタンクの詳細の同じ縮尺ではない立面図である。
【図7】 図7は図1で説明した半再循環システムの別の具体例である。
【図8】 図8は図5で説明したシステムの流れの別の具体例である。
【図9】 図9は本発明の完全再循環幼生養殖システムの説明である。
【符号の説明】
各図において、同じエレメントは、適宜に同じ番号で示している。

Claims (33)

  1. 幼生養殖液を少なくとも10cmから1m未満の深さに保持する環状タンクを準備し、
    該タンクの環状側壁の周囲に配置され、幼生養殖液の水平な循環を起こさせるための複数の出口を介し、幼生に損傷を与えないように選択された出口からの流速で、実質的に滅菌され、濾過された幼生養殖液を該タンクに連続的に供給し、
    該養殖液を、そこを通る養殖液の流速が幼生に損傷を与えないように選択される幼生スクリーンを含む、タンクの深さを制御する排水アセンブリーを通して連続的に排水し、かつ、
    実質的に滅菌され、濾過された幼生養殖液の温度を調節することにより、養殖液を幼生種の養殖に適応する温度に維持する工程を含むことを特徴とするテヌス・エス・ピー・ピー(Thenus spp.)のロックロブスターまたはスリッパロブスターの幼生の養殖方法。
  2. 実質的に滅菌され、濾過された幼生養殖液の供給源、
    少なくとも10cmから1m未満の深さに該幼生養殖液を保持するための環状タンク、
    該供給源と接続され、該養殖液をタンクに送り、水平な循環を起こさせるための、タンクの環状側壁にある、複数の出口、
    そこを通る養殖液の流速が幼生に損傷を与えないように選択される幼生スクリーンを含み、タンク内での選択されたレベルを維持するために配置された排水手段、および
    該養殖液の供給源の温度制御手段
    を含んでなるテヌス・エス・ピー・ピーのロックロブスターまたはスリッパロブスターの幼生の養殖装置。
  3. 幼生養殖タンクが実質的に部分円形の末端部分と接続した直線部分を有する環状水路を含む請求項2記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  4. 該水路が、該実質的に部分円形の末端部分および直線部分のモジュール構造を含んでおり、直線部分の長さによって、保持容量を選択する請求項3記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  5. 該部分円形の末端部分と直線部分がプラスチック材料で成型され、ボルト締めされてアセンブリーとされ、環状水路を形成する請求項3または4記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  6. タンクが1m未満の深さを有する請求項2〜5いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  7. 養殖液の深さを10〜20cmに維持する請求項2〜6いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  8. タンクが積み重ね配列に適応する請求項2〜7いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  9. 水出口が、該環状タンクによって定められた巡回路の周囲を一定の流れで、連続した一方向の循環を促進するために指向された複数のノズルを含んでなる請求項2〜8いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  10. 使用中のノズルからの流速が6m/分未満である請求項9記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  11. 流量が、タンク内の養殖液の循環を維持する最低の流量である請求項10記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  12. 該複数の出口が線形または環状幹線マニホールドで該連続供給源に接続されている請求項2〜11いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  13. 線形または環状幹線マニホールドが、養殖液の選択した水面より上のタンクの上部周辺に配置され、該出口がタンクの底部にあり、滴下器でマニホールドと接続されている請求項12記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  14. タンクが環状タンクで、マニホールドの1つがタンクの内および外壁部位の各々に配置されている請求項13記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  15. 複数の出口がノズルを含んでなり、水平の循環が、該ノズルを所望の循環方向成分を有する方向に向け、方向成分をタンクの壁の内側に指向させることにより行われる請求項2〜14いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  16. 養殖液供給源が循環、非循環および部分的循環供給源から選択される連続的供給源である請求項2〜15いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  17. 該養殖液に混入する粒子を1μm以下の粒径で濾過する請求項2〜16いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  18. 養殖液が物理的、化学的または照射手段の1種以上で滅菌されている請求項2〜17いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  19. 滅菌がUV滅菌、サブミクロン濾過、塩素滅菌/中和、酸性化/中和およびオゾン化の1種以上である請求項18記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  20. 排水手段が1mmのサイズのメッシュを有するメッシュ付排水開口部を備えている請求項2〜19いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  21. メッシュ付排水開口部が、使用時、該複数の出口を通過する出口からの流速よりも小さくなるように選択された流出速度をもたらすように選択されたものである請求項20記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  22. 排水手段が養殖液水面を10〜20cmとするようにセットされた表面排水管を含んでなる請求項20または21記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  23. 表面排水管が長さを調節できる立て管にセットされている請求項22記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  24. タンクにカバー手段が備えられ、該カバー手段およびタンクが、使用時、周囲の光を実質的に透さないように選択されている請求項2〜23いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  25. 温度制御手段がサーモスタットを含み、ヒーターおよびチラーの一方または両方を含んでなる請求項2〜24いずれか1項記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  26. 温度制御手段が養殖液の温度を、選択した温度±0.5℃の温度を維持するように選択される請求項25記載の甲殻類の幼生養殖装置。
  27. 幼生がモートン・ベイ・バッグ(Moreton Bay Bugs)のフィロソマ(phyllosoma)幼生であり、養殖液の温度を26〜27℃に維持する請求項1記載の方法。
  28. 養殖液の温度をタンクに導入する幼生供給源の温度と実質的に同じ温度±0.5℃に維持する請求項1または27記載の方法。
  29. 養殖液の塩度を25〜40pptの範囲に維持する請求項27または28記載の方法。
  30. 塩度の変動が1日当たり、±1ppt未満である請求項29記載の方法。
  31. pH水準を7−9の間に保持する請求項27または29記載の方法。
  32. 養殖水の酸素濃度を26〜27℃で少なくとも7ppmに維持するように該循環および放養密度を選択する請求項27または28記載の方法。
  33. フィロソマ幼生の最大放養密度が:
    1L当たり40第1齢幼生
    1L当たり25第2齢幼生
    1L当たり10第3齢幼生、および
    1L当たり5第4齢幼生である請求項32記載の方法。
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