JP4736884B2 - 間隙閉塞部材 - Google Patents
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Description
そこで、本発明が解決しようとする課題は、基礎と該基礎上に免震装置を介して支持された建物本体との間に生じる隙間を閉塞しつつ、地震時等に免震装置と衝突することがない間隙閉塞部材を提供することにある。
加えて、該免震装置のメンテナンス時に該間隙閉塞部材を取り外すことによって、作業者等が免震建物外部から建物本体下方へ入り込むことが可能となる。
加えて、該免震装置のメンテナンス時に該間隙閉塞部材を取り外すことによって、作業者等が免震建物外部から建物本体下方へ入り込むことが可能となる。
図1は本発明に係る間隙閉塞部材11・21を備えた建物本体10下部を示す側面断面図であり、図2は本発明に係る間隙閉塞部材11の第1の実施例を示す後方斜視図であり、図3は本発明に係る間隙閉塞部材21の第2の実施例を示す後方斜視図であり、図4は同じく前方斜視図であり、図5は建物本体10が定常位置にあるときの間隙閉塞部材11・21を示す側面断面図であり、図6は建物本体10が定常位置から変位したときの間隙閉塞部材11・21を示す側面断面図であり、図7は本発明に係る間隙閉塞部材31・41を備えた建物本体10下部を示す側面断面図であり、図8は本発明に係る間隙閉塞部材31の第3の実施例を示す後方斜視図であり、図9は本発明に係る間隙閉塞部材41の第4の実施例を示す後方斜視図であり、図10は同じく前方斜視図であり、図11は建物本体10が定常位置にあるときの間隙閉塞部材31・41を示す側面断面図であり、図12は建物本体10が定常位置から変位したときの間隙閉塞部材31・41を示す側面断面図である。
具体的には、この基礎3の要所要所に免震装置20・20・・・を設置し、該免震装置20・20・・・の上に跨るようにして、例えばH形鋼からなる躯体7を載置して、この躯体7を土台として、外壁パネル5や床等の建物本体10が構築されている。そして、該免震装置20は、後述する間隙閉塞部材11・21・31・41によって衝撃や風雨から保護されている。
詳しくは、図5及び図6に示すように、免震装置20は、上面にすり鉢形状の転動面を有する下部材20bと、下面にボール保持部を有する上部材20dと、該ボール保持部に転動自在に保持されるボール20cとで構成され、ボール20cは前記転動面を自由に転動することができる。前記上部材20dの周囲には、前記下部材20bの転動面への埃等の堆積を抑止するために、該下部材20b上方を覆う傘部20eが、設けられている。
尚、以下の説明では、図1においての左方向を「前方」とし、図1において紙面に垂直な方向を左右方向として、説明を行なう。
間隙閉塞部材11は、建物本体10のほぼ全周囲に渡って、建物本体10の躯体(架台)7と、基礎3との間に架設されるものであって、基礎3上面に着脱自在に固設されるものである。そして、間隙閉塞部材11は、単数の箱体から構成されるものであって、後述する中間壁11M・11Mが設けられるタイプである。
但し、水切りカバー6は、図1に示すような躯体7側に設ける構成に限定するものではなく、図2に示すような間隙閉塞部材11の上壁11T上面に設ける構成であっても良いものとする。
間隙閉塞部材21は、前記第1の実施例に記載の間隙閉塞部材11と同様に、建物本体10のほぼ全周囲に渡って、建物本体10の躯体7と、基礎3との間に架設されるものであって、基礎3上面に着脱自在に配設されるものである。そして、間隙閉塞部材21は、後述する複数の箱体22・22・・・が連結されて構成される点で、前記第1の実施例に記載の間隙閉塞部材11と異なるものである。また、本実施例における間隙閉塞部材21は、箱体22内に中間壁11Mが設けられていないタイプであるが、箱体22に箱体22内を略水平方向に区画する単数又は複数の中間壁を設ける構成であっても良く、限定するものではない。
本実施例においては、前記第1の実施例に記載の間隙閉塞部材11に形成されていた中間壁11M・11M・・・の役割を、それぞれの箱体22の該左右壁22L・22Rの間が担っている。
また、建物本体10の建設中に雨が降ったとしても、間隙閉塞部材11・21を取り付ける施工手順を遅らせることによって、建物本体10下方に溜った水等を除去することができる。
しかし、本発明においては、間隙閉塞部材11・21を基礎3に対して着脱自在に配設する構成としたので、該免震装置20のメンテナンス時に該間隙閉塞部材11・21を取り外すことによって、作業者等が免震建物外部から建物本体10下方へと入り込むことが可能となり、前記出入口等を設ける必要がなくなる。
詳しくは、図3に示すように、間隙閉塞部材21を構成する箱体22・22・・・のいずれかを内外逆向きに配設したり、間隙閉塞部材21を構成する箱体22・22・・・のいずれかを前壁22Fを有しない箱体とすることによって、建物本体10外部から該箱体のみを取り外す構成とすることができる。
このように、前記間隙閉塞部材11・21を鋼製又は樹脂製とし、前記箱体11・22の前記建物本体10の外周側に面する壁11F・22Fに、外壁パネル15が固設されるので、従来のコンクリート製保護壁やレンガ積み上げ保護壁と比して、外壁パネル15が固設し易くなり、意匠的な自由度が増し、外観上優れたものとなる。
間隙閉塞部材31は、前記第1の実施例に記載の間隙閉塞部材11と同様に、建物本体10のほぼ全周囲に渡って、建物本体10の躯体7と、基礎3との間に架設されるものである。そして、単数の箱体から構成される間隙閉塞部材31であって、後述する中間壁31M・31Mが設けられるタイプである。しかし、該間隙閉塞部材31は、躯体7下面側に着脱自在に配設される点で、前記第1又は第2の実施例に記載の間隙閉塞部材11・21と異なる。
間隙閉塞部材41は、前記間隙閉塞部材31と同様に、建物本体10のほぼ全周囲に渡って、建物本体10の躯体7と、基礎3との間に架設されるものであって、躯体7下面に着脱自在に配設されるものである。しかし、本実施例における間隙閉塞部材41は、後述する複数の箱体42・42・・・を連結して構成される点で、前記第3の実施例に記載の間隙閉塞部材31とは異なる。また、間隙閉塞部材41は、箱体42内に中間壁31Mが設けられていないタイプとしている。
5・15 外壁パネル
10 建物本体
11・21・31・41 間隙閉塞部材
22・42 箱体
11B・31B 下壁
11F・22F・31F・42F 前壁
11L・22L・31L・42L 左壁
11R・22R・31R・42R 右壁
11T・22T・31T・42T 上壁
20 免震装置
Claims (5)
- 基礎上に免震装置を介して支持された建物本体と該基礎との間に配設される間隙閉塞部材であって、
該免震装置側が開放された単数又は複数の箱体で構成され、
該箱体が該基礎上面に着脱自在に固設されて成る
ことを特徴とする間隙閉塞部材。 - 基礎上に免震装置を介して支持された建物本体と該基礎との間に配設される間隙閉塞部材であって、
該免震装置側及び下側が開放された単数又は複数の箱体で構成され、
該箱体が建物本体下面に着脱自在に固設されて成る
ことを特徴とする間隙閉塞部材。 - 前記箱体内を略水平方向に区画する単数又は複数の中間壁を設けることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の間隙閉塞装置。 - 前記間隙閉塞部材を鋼製又は樹脂製とし、
前記箱体の前記建物本体の外周側に面する壁に、外壁パネルが固設されることを特徴とする、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の間隙閉塞部材。 - 前記間隙閉塞部材を樹脂製又は鋼製とし、
前記箱体の前記建物本体の外周側に面する壁に意匠を施すことを特徴とする、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の間隙閉塞部材。
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