JP4731545B2 - 携帯端末 - Google Patents

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本発明は、端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末に関する。
上記のようにトーションバネからの付勢力を作用させるように構成された携帯端末として特許文献1、特許文献2に記載されるものが存在する。
特許文献1では、マイク、キーボードを有した第1の筐体と、スピーカ部、ディスプレイ部を有した第2の筐体とを重ね合わせる形態で、かつ、スライド自在に連結している。そして、第1の筐体と第2の筐体とが重なり合う始端位置と、第1の筐体に対して第2の筐体がスライドした終点位置とに付勢するトーションバネを備えている。
特許文献2では、板状の部材(第1スライドヒンジ部)に突出部を形成し、この突出部に形成した孔部(第1スプリングホール)と、トーションバネの端部のループ状部位とに貫通するリベットによって、トーションバネを支持する構造が示されている。
特開2005‐210649号公報 韓国登録実用新案第20−0395857号明細書
ユーザが常時身に着けて使用されることの多い携帯電話機や、持ち運ぶことの多いPDA(Personal Digital Assistance の略称)のように小型化が要求される携帯端末では、端末本体と可動部とがスライド自在に連結する構造を備えながら、全体の薄さも求められている。
トーションバネはコイル部と、このコイル部に連なる線状の一対の脚部を備えている。また、トーションバネを取付けるために、脚部夫々の端部を曲げ成形することによってループ状部を形成し、このループ状部にリベット等の軸体を挿通し、この軸体をフレーム等に支持する構成が多く採用されている。この構成では、2部材が相対的にスライドする際には、トーションバネの姿勢変化に伴いトーションバネは軸体の周りで回動する。
トーションバネの脚部の端部を支持する軸体として、ループ状部の抜け出しを阻止するため、例えば、リベットの頭部のように大径の抜け止め部が形成されたものを想定できる。また、この軸体でトーションバネの脚部を回動自在に支持するものとしては、フレーム等の表面から抜け止め部までの距離は、トーションバネの脚部の線材の直径より僅かに大きい値に設定する必要がある。
リベットでは、頭部の反対側の端部をカシメによって固定する構造であるため、このカシメ部分がフレームの裏面側に突出する。トーションバネの端部を支持する軸体としてボルトを用いた場合でも、リベットを用いた場合と同様にナットの部位がフレームの裏面側に突出する。
しかしながら、このようにフレーム等の表面から抜け止め部まで距離をトーションバネの脚部の線材の直径より大きくしたものでは、軸体の軸芯方向での長さが長くなりやすい。特に、トーションバネを支持するための軸体としてリベットを用いた場合のように、カシメ部分がフレームの裏面側に突出する構造では、このカシメ部分の突出によっても携帯端末の厚さが拡大しやすいものとなり改善の余地がある。
本発明の目的は、トーションバネの支持構造の合理的な改良により、携帯端末をより薄くする点にある。
本発明の特徴は、端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、
前記一対の端部の少なくとも一方に、前記一対の脚部が存在する仮想平面と平行する姿勢で、かつ、前記線材の直径より薄い板厚の板状の支持プレートを連結固定し、この支持プレートに穿設した貫通孔に軸体を挿通し、この軸体を前記端末本体又は可動部に支持している点にある。
この構成によると、トーションバネを構成する線材の直径より支持プレートの厚さが薄く構成されているので、軸体のフレームからの突出長さを短くした状態で支持プレートを回動自在に端末本体又は可動部に支持できる。つまり、貫通孔に挿通する軸体の突出量を短くできるのである。その結果、トーションバネの支持構造の合理的な改良により、携帯端末をより薄くできる。
本発明は、前記端末本体又は可動部に備えたフレームに膨出部が形成されると共に、この膨出部に前記軸体が挿通する支持孔が形成され、前記軸体は、一方の端部に前記支持プレートの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、前記軸体を、前記支持プレートの貫通孔に挿通した状態で前記フレームの支持孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、膨出部の窪む部位において前記固定用端部がカシメ固定されても良い。これによると、フレームの支持孔に挿通した軸体の固定用端部をカシメ固定した場合に、このカシメ固定の部位が、抜け止め部と逆側のフレームの表面に突出することがない。
本発明は、前記支持プレートと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のシートを備えても良い。これによると、支持プレートとフレームとの間にシートが介在することになり、支持プレートの姿勢を安定させ、コジリを発生させずに軸体を中心とした支持プレートの円滑な回動を実現する。
本発明の特徴は、端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、一対の脚部の端部の少なくとも一方を、前記一対の脚部が存在する仮想平面上でループ状に曲げ成形してフックが形成され、
前記端末本体又は可動部に備えたフレームに、前記フックのループの半径より小さい半径となる円形の領域を突出させた膨出部が形成され、この円形の領域の中心に支持貫通孔が穿設され、
前記フックのループに挿通した軸体を、前記膨出部の突出する方向から前記支持貫通孔に挿通し、この軸体を前記フレームに支持している点にある。
この構成によると、膨出部の半径がトーションバネの端部に形成されたフックのループの半径より小さいので、軸体の軸芯で直交する方向視において、フックのループ部分と膨出部とを重複する位置に配置することが可能となり、しかも、例えば、軸体の端部をカシメによって固定する構造、あるいは、軸体の端部を溶接によって固定する構造を採用した場合のようにフレームの裏面側に軸体の端部が突出する構造であっても、この端部を膨出部の内部に収め軸体の全長を短縮できる。その結果、トーションバネの支持構造の合理的な改良により、携帯端末をより薄くできる。
本発明は、前記軸体の一方の端部に前記ループの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、前記軸体を、前記ループに挿通した状態で前記フレームの支持貫通孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、膨出部の窪む部位において前記固定用端部をカシメ固定しても良い。これによると、フレームの支持孔に挿通した軸体の固定用端部をカシメ固定した場合に、このカシメ固定の部位が抜け止め部と逆側のフレームの表面に突出することがない。
本発明は、前記フックと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のワッシャを備えても良い。これによると、フックとフレームとの間にワッシャが介在することになり、フックの姿勢を安定させ、コジリを発生させずに軸体を中心としたフックの円滑な回動を実現する。
本発明の特徴は、端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、この一対の脚部の一方に一対の脚部が存在する仮想平面と平行する姿勢で、かつ、前記線材の直径より薄い板厚の板状の支持プレートを連結固定し、この一対の脚部の他方に一対の脚部が存在する仮想平面上でループ状に曲げ成形してフックが形成され、
前記支持プレートに穿設した貫通孔に挿通した軸体を、前記端末本体又は可動部の一方に備えたフレームに支持し、
前記端末本体又は可動部の他方に備えたフレームに前記フックのループの半径より小さい半径となる円形の領域を突出させた膨出部が形成され、この円形の領域の中心に支持貫通孔が形成され、前記フックのループに挿通した軸体を前記支持貫通孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、この軸体を前記端末本体又は可動部の他方に備えたフレームに支持している点にある。
この構成によると、トーションバネを構成する線材の直径より支持プレートの厚さが薄く構成されているので、軸体のフレームからの突出長さを短くした状態で支持プレートを回動自在に端末本体又は可動部に支持できる。また、膨出部の半径がトーションバネの端部に形成されたフックのループの半径より小さいので、軸体の軸芯で直交する方向視において、フックのループ部分と膨出部とを重複する位置に配置することが可能となり、しかも、例えば、軸体の端部をカシメによって固定する構造、あるいは、軸体の端部を溶接によって固定する構造を採用した場合のようにフレームの裏面側に軸体の端部が突出する構造であっても、この端部を膨出部の内部に収め軸体の全長を短縮できる。その結果、トーションバネの支持構造の合理的な改良により、携帯端末をより薄くできる。
本発明は、前記端末本体又は可動部の一方に備えたフレームに膨出部が形成され、この膨出部に支持孔が形成され、前記支持プレートを支持する軸体の一方の端部に支持プレートの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、この軸体を支持プレートの貫通孔に挿通した状態で前記膨出部の支持孔に対して膨出部の突出方向から挿通し、膨出部の窪む部位においてこの軸体の固定用端部をカシメ固定すると共に、前記フックを支持する軸体の一方の端部にフックの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、この軸体をフックのループに挿通した状態で膨出部の支持貫通孔に挿通し、膨出部の窪む位置においてこの軸体の固定用端部をカシメ固定しても良い。これによると、フレームの支持孔に挿通した軸体の固定用端部をカシメ固定した場合、及び、フレームの支持貫通孔に挿通した軸体の固定用端部をカシメ固定した場合に、これらのカシメ固定の部位が、抜け止め部と逆側のフレームの表面に突出することがない。
本発明は、前記支持プレートと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のシートを備え、前記フックと前記フレームとの間で前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のワッシャを備えても良い。これによると、支持プレートとフレームとの間にシートが介在し、フックとフレームとの間にワッシャが介在するため、支持プレートとフックとの姿勢を安定させた状態でトーションバネ全体の姿勢変化を実現する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)、(b)には携帯端末の一例として携帯電話機を示している。この携帯電話機は、ディスプレイ1、複数のコントロールキー2、スピーカ3、通信装置(図示せず)等を備えた端末本体Aと、複数の入力キーを備えたキーボード5、マイクロホン6等を備えた可動部Bとをスライド自在に連結した構造を有している。
この携帯電話機は、図1(a)に示すように端末本体Aから可動部Bを引き出した伸張姿勢と、図1(b)に示すように端末本体Aに可動部Bが重なり合うまで押し込んだ格納姿勢とに切換自在に構成されている。
この伸張姿勢と格納姿勢とはトーションバネS(図4を参照)の付勢力によって維持される。このトーションバネSを備えたため、例えば、端末本体Aから可動部Bを引き出す方向に(格納姿勢から伸張姿勢に)人為操作した場合には、操作開始時にはトーションバネSの付勢力に抗して引き操作を行うことになるが、操作ストロークの中間の中立位置(後述する中立線Xに対応している)を超えた直後に、トーションバネSから可動部Bに対して伸張姿勢に向けて付勢力が作用するため、操作力を作用させずとも可動部Bが作動端まで作動する。これとは逆に端末本体Aに可動部Bを押し込む方向に人為操作した場合にも、前述と同様に操作の途中でトーションバネSの付勢力の作用方向が切換わる形態での作動が行われる。
端末本体Aと可動部Bとをスライド自在に連結する構造として、図2、図3に示すように、端末本体Aの裏面側に固定した主フレーム11と、可動部Bの表面側に固定したスライドフレーム12を備えると共に、主フレーム11とスライドフレーム12との間にトーションバネSを備えている。
主フレーム11は、幅方向での両端部にレール状のガイド部11Aを形成している。また、長手方向での中央部で幅方向の一方の端部近くに、スライドフレーム12が配置される方向に突出する膨出部11Bを形成し、この膨出部11Bにバネ支持用の支持孔11Cが形成されている。
前記スライドフレーム12は、主フレーム11から分離不能となるようにガイド部11Aを外側から抱き込む係合部12Aを、その幅方向の両端部に形成している。また、幅方向の両端部の近傍にビス挿通用の複数の連結孔12Bを形成し、その幅方向の一方の端部近くに、主フレーム11が配置される方向に突出する膨出部12Cを形成し、この膨出部12Cにバネ支持用の支持貫通孔12Dが形成されている。
図7に示すように、膨出部12Cは半径R1となる円形の領域を突出することで形成され、この円形の領域の中心位置に支持貫通孔12Dが穿設されている。尚、この膨出部12Cと支持貫通孔12Dとはスライドフレーム12のプレス加工時に形成される。
前記トーションバネSは、ピアノ線等のバネ材料で成る線材の曲げ成形によりコイル状部15と、コイル状部に連設される一対の脚部16とを備えている。このトーションバネSは、一対の脚部16が存在する仮想平面と平行する姿勢となる板状の支持プレート17を、一方の脚部16の端部に溶接固定している。また、他方の脚部16の端部を、前記仮想平面上で、膨出部12Cの半径より大きい半径R2(図7を参照)となるループ状に曲げ成形することによりフック16Aを形成している。
このトーションバネSとして、一対の脚部16の端部夫々に支持プレート17を溶接固定したものを用いても良い。これと同様に、このトーションバネSとして、一対の脚部16の端部夫々にフック16Aを形成しても良い。尚、このように一対のフック16Aを形成したものでは、そのフック16Aのループの半径R2より小さい半径R1の膨出部12Cに支持される構成が必要となる。
図3、図6に示すように、支持プレート17は、脚部16の直径より薄い板厚の金属材料が用いられると共に、貫通孔17Aが穿設されている。特に、脚部16に支持プレート17を溶接固定した状態では、この支持プレート17の厚さ方向での中央と、脚部16の軸芯16X(線材の軸芯)とが略一致するように位置関係が設定される。
尚、支持プレート17は一対の脚部16が存在する仮想平面と平行する姿勢で、かつ、支持プレート17の表面が脚部16の直径方向に突出しない位置に連結固定されるものであれば良く、支持プレート17の厚さ方向での中央と、脚部16の軸芯16Xとを必ずしも一致させる必要はない。
この支持プレート17を脚部16に連結固定する手段として、支持プレート17にトーションバネSの脚部16の直径に等しい幅のスリット状の切り欠きを形成し、この切り欠き部に脚部16の端部を挿入した状態で脚部16と支持プレート17とを溶接固定(ろう付けでも良い)している。
また、この支持プレート17を脚部16に連結固定する構造として、図8に示すように支持プレート17の側端部に溶接固定する構造を採用しても良い。尚、支持プレート17を脚部16の端部に溶接固定する形態として、溶接固定される脚部16の端部の一部を切削加工等によって切欠き、この切欠部を支持プレート17の表面に接触させて溶接固定しても良い。
前記トーションバネSの脚部16に溶接固定された支持プレート17を主フレーム11の支持孔11Cに支持するために用いられる軸体としての支持リベット21が図5、図6に示すように構成されている。つまり、支持リベット21は、金属材料を用いて貫通孔17Aより充分に大径となる抜け止め部21Aと、貫通孔17Aに挿通する軸部21Bと、この軸部21Bより小径で抜け止め部21Aと逆側位置の固定用端部21Cとが形成されている。
前記トーションバネSの脚部16に形成されたフック16Aを前記スライドフレーム12の支持貫通孔12Dに支持するために用いられる軸体としての連結リベット22が図7に示すように構成されている。つまり、連結リベット22は、金属材料を用いてフック16Aの開口径より充分に大径となる抜け止め部22Aと、フック16Aに挿通する軸部22Bと、この軸部22Bより小径で抜け止め部22Aと逆側位置の固定用端部22Cとが形成されている。
〔主フレームとスライドフレームとの連結〕
この主フレーム11とスライドフレーム12とを連結する際には、まず、連結リベット22を、脚部16に形成したフック16Aのループ、ワッシャ24夫々に挿通し、更に、この連結リベット22を膨出部12Cの突出する方向から支持貫通孔12Dに挿通する。そして、この連結リベット22の固定用端部22Cをスライドフレーム12の膨出部12Cの窪む部位においてスライドフレーム12の裏面(抜け止め部22Aと逆側の表面)から突出しないようにカシメ固定する。
このように、フック16Aをスライドフレーム12の膨出部12Cの部位に支持することにより、膨出部12Cの外周を取り囲むようにフック16Aを配置すると同時に、膨出部12Cから裏面側に突出しないように連結リベット22の固定用端部22Cをカシメ固定することが可能となる。
尚、フック16Aのループの半径R2より膨出部12Cの半径R1を小さくしているが、理想的な半径の寸法関係としては、図7に示すように、フック16Aの内周部分と膨出部12Cの外周部分との間に僅かな隙間が形成される程度の寸法関係が望ましい。
次に、主フレーム11のガイド部11Aにスライドフレーム12の係合部12Aを係合させた状態で、主フレーム11の幅方向での両端近傍に樹脂製のガイドロッド25を接触させる位置関係で、スライドフレーム12の連結孔12Bに挿通したビス26でガイドロッド25をスライドフレーム12に固定する。
次に、支持リベット21を、支持プレート17の貫通孔17A、リング状のシート27夫々に挿通し、更に、この支持リベット21を膨出部11Bの突出する方向から支持孔11Cに挿通する。そして、この支持リベット21の固定用端部21Cを主フレーム11の膨出部11Bの窪む部位において主フレーム11の裏面(抜け止め部21Aと逆側の表面)から突出しないようにカシメ固定する。
このように、支持プレート17を主フレーム11の膨出部11Bの部位に支持することにより、支持リベット21の突出量を小さくできると同時に、膨出部11Bから裏面側に突出しないように支持リベット21の固定用端部21Cをカシメ固定することが可能となる。
従って主フレーム11にスライドフレーム12をスライド自在に連結した状態では、ガイドロッド25が主フレーム11の端部に接触することによりガタツキなく円滑なスライドを実現する。
図4(a)、(b)に示す如く、主フレーム11のフレーム面と直交する方向視において、支持リベット21の軸芯Pを通過し、かつ、主フレーム11とスライドフレーム12とのスライド方向と直交する姿勢の仮想直線を中立線Xに設定できる。そして、図4(a)に示すように、スライドフレーム12が格納姿勢にある場合には、トーションバネSの付勢力によってスライドフレーム12が格納姿勢に維持される。尚、この格納姿勢を決めるためのストッパー(図示せず)が主フレーム11とスライドフレーム12との間等に備えられている。
スライドフレーム12を格納姿勢から伸張姿勢の方向に操作した場合には、連結リベット22の軸芯Qが中立線Xを超えるまでトーションバネSの付勢力は格納姿勢の方向に作用するものの、図4(b)に示すように軸芯Qが中立線Xを超えた後には、トーションバネSの付勢力は伸張姿勢の方向に作用する。これにより、スライドフレーム12は伸張姿勢に達するまで移動し伸張姿勢に維持される。尚、この伸張姿勢を決めるためのストッパー(図示せず)が主フレーム11とスライドフレーム12との間等に備えられている。
これとは逆に、スライドフレーム12を伸張姿勢から格納姿勢の方向に操作した場合にも、前述と同様に中立線Xを基準にした軸芯Qの位置によりトーションバネSの付勢方向が切り換わる。
連結リベット22の部位に使用されるワッシャ24は、この連結リベット22が挿通するフック16Aに連なる脚部16とスライドフレーム12との間に隙間を作り出す。これと同様に、支持リベット21の部位に使用されるシート27は、この支持リベット21が挿通する支持プレート17に連なる脚部16と主フレーム11との間に隙間を作り出す。このように隙間を作り出すことにより、トーションバネSの一対の脚部16とコイル状部15とが主フレーム11、あるいは、スライドフレーム12に接触する不都合を回避して円滑な作動を実現する。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、本発明によるとトーションバネSの脚部16の端部に備えた支持プレート17が支持リベット21によって膨出部11Bの部位に支持されるので、例えば、脚部16の端部をループ状に成形したフックにリベットを挿通して支持プレート17に単純にカシメ固定するものと比較すると、この支持リベット21の固定用端部21Cが主フレーム11の裏面側に突出する現象を抑制しながら、この支持リベット21の長さの短縮を可能にし、携帯電話機の厚さの低減を実現している。
また、トーションバネSの脚部16の端部に形成したフック16Aのループが連結リベット22によって膨出部12Cの部位を取り囲むことにより、連結リベット22の軸芯と直交する方向視において膨出部12Cとフック16Aとの一部が重複する位置関係で配置されるので、このフック16Aにリベットを挿通して主フレーム11に単純にカシメ固定するものと比較すると、連結リベット22がスライドフレーム12の裏面側に突出する現象を抑制しながら、この連結リベット22の長さの短縮を可能にし、結果として携帯電話機の厚さの低減を実現している。
特に、主フレーム11のフレーム面と直交する方向視において、この支持リベット21の抜け止め部22Aと重複する領域をスライドフレーム12が移動する構造であっても、支持リベット21の抜け止め部21Aの突出量を小さくできるので、この抜け止め部21Aがスライドフレーム12の端部に接触し、スライド不能に陥る不都合を抑制できるものにしている。
携帯電話機の伸張姿勢と格納姿勢とを示す斜視図 格納姿勢と伸張姿勢とに対応した主フレームとスライドフレームとの斜視図 主フレームとスライドフレームとの分解斜視図 格納姿勢と伸張姿勢とに対応するトーションバネを示す図 支持プレートの支持構造を示す断面図 支持プレートの部位の支持構造を示す分解斜視図 フックの部位の支持構造を示す断面図 支持プレートと脚部とを連結固定する構造の別実施形態を示す図
符号の説明
11 フレーム(主フレーム)
11B 膨出部
11C 支持孔
12 フレーム(スライドフレーム)
12C 膨出部
12D 支持貫通孔
15 コイル状部
16 脚部
16A フック
17 支持プレート
17A 貫通孔
21 軸体(支持リベット)
21A 抜け止め部
21C 固定用端部
22 軸体(連結リベット)
22A 抜け止め部
22C 固定用端部
24 ワッシャ
27 シート
A 端末本体
B 可動部
S トーションバネ

Claims (9)

  1. 端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
    前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、
    前記一対の端部の少なくとも一方に、前記一対の脚部が存在する仮想平面と平行する姿勢で、かつ、前記線材の直径より薄い板厚の板状の支持プレートを連結固定し、この支持プレートに穿設した貫通孔に軸体を挿通し、この軸体を前記端末本体又は可動部に支持している携帯端末。
  2. 前記端末本体又は可動部に備えたフレームに膨出部が形成されると共に、この膨出部に前記軸体が挿通する支持孔が形成され、
    前記軸体は、一方の端部に前記支持プレートの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、
    前記軸体を、前記支持プレートの貫通孔に挿通した状態で前記フレームの支持孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、膨出部の窪む部位において前記固定用端部がカシメ固定されている請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記支持プレートと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のシートを備えている請求項2記載の携帯端末。
  4. 端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
    前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、一対の脚部の端部の少なくとも一方を、前記一対の脚部が存在する仮想平面上でループ状に曲げ成形してフックが形成され、
    前記端末本体又は可動部に備えたフレームに、前記フックのループの半径より小さい半径となる円形の領域を突出させた膨出部が形成され、この円形の領域の中心に支持貫通孔が穿設され、
    前記フックのループに挿通した軸体を、前記膨出部の突出する方向から前記支持貫通孔に挿通し、この軸体を前記フレームに支持している携帯端末。
  5. 前記軸体の一方の端部に前記ループの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、前記軸体を、前記ループに挿通した状態で前記フレームの支持貫通孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、膨出部の窪む部位において前記固定用端部をカシメ固定している請求項4記載の携帯端末。
  6. 前記フックと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のワッシャを備えている請求項4又は5記載の携帯端末。
  7. 端末本体にスライド自在に可動部が連結され、前記端末本体と可動部との間に付勢力を作用させるトーションバネを備えている携帯端末であって、
    前記トーションバネが、線材の成形によりコイル状部と、コイル状部に連設される一対の線状の脚部とを備えると共に、この一対の脚部の一方に一対の脚部が存在する仮想平面と平行する姿勢で、かつ、前記線材の直径より薄い板厚の板状の支持プレートを連結固定し、この一対の脚部の他方に一対の脚部が存在する仮想平面上でループ状に曲げ成形してフックが形成され、
    前記支持プレートに穿設した貫通孔に挿通した軸体を、前記端末本体又は可動部の一方に備えたフレームに支持し、
    前記端末本体又は可動部の他方に備えたフレームに前記フックのループの半径より小さい半径となる円形の領域を突出させた膨出部が形成され、この円形の領域の中心に支持貫通孔が形成され、前記フックのループに挿通した軸体を前記支持貫通孔に対して膨出部の突出する方向から挿通し、この軸体を前記端末本体又は可動部の他方に備えたフレームに支持している携帯端末。
  8. 前記端末本体又は可動部の一方に備えたフレームに膨出部が形成され、この膨出部に支持孔が形成され、
    前記支持プレートを支持する軸体の一方の端部に支持プレートの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、この軸体を支持プレートの貫通孔に挿通した状態で前記膨出部の支持孔に対して膨出部の突出方向から挿通し、膨出部の窪む部位においてこの軸体の固定用端部をカシメ固定すると共に、
    前記フックを支持する軸体の一方の端部にフックの抜け止め部が形成され、他方の端部に固定用端部が形成され、この軸体をフックのループに挿通した状態で膨出部の支持貫通孔に挿通し、膨出部の窪む位置においてこの軸体の固定用端部をカシメ固定している請求項7記載の携帯端末。
  9. 前記支持プレートと前記フレームとの間で、前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のシートを備え、前記フックと前記フレームとの間で前記膨出部の周囲を取り囲むリング状のワッシャを備えている請求項8記載の携帯端末。
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