JP4725915B2 - 左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルの製造方法及び該動物モデルを使用する左室拡張不全による心不全治療薬の検査方法 - Google Patents

左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルの製造方法及び該動物モデルを使用する左室拡張不全による心不全治療薬の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルの製造方法に関し、特に、左室拡張不全による心不全の治療薬の検査用として使用される左室拡張障害を起こした心不全の治療薬検査用動物モデルの製造方法に関する。また本発明は、左室拡張障害による心不全治療薬の検査方法に関し、特に、製造された左室拡張障害を起こした心不全の治療薬検査用動物モデルを使用する左室拡張障害による心不全治療薬の検査方法に関する。
これまで、心不全は、心筋の収縮機能不全に基づいて発症するものと考えられており、そのために、心不全の治療薬としては、心筋の収縮を強める薬剤が使用されている。しかしながら、最近、心不全の症例において、左室の収縮機能が保持されているにもかかわらず、心不全をきたす患者が多く、その数は心不全の患者の40パーセントにも及ぶことが発見されて、しかも、この場合、必ずしも予後が良好といえないことが分かってきた。このような心不全の患者にあっては、左室の拡大が認められないために、左室拡張機能障害による左室拡張不全が心不全の原因とされており、これは拡張不全とよばれている。このような拡張不全による心不全は、これまでの収縮不全による心不全とは心不全の発生のメカニズムが異なるので、収縮不全による心不全と拡張不全による心不全は峻別されている。したがって、収縮不全による心不全と拡張不全による心不全の治療法は、自ずと異なり、左室拡張不全の治療には、急性憎悪期における治療薬や慢性期における治療薬の使用が提案されてはいるが、何れも完全ではなく、特効薬的に左室の心筋弛緩を改善する薬剤、即ち、左室拡張不全を改善する心不全の治療薬は見つかっていない。
新規薬物の薬理作用及び薬物の新規薬理作用を求める検査は、一般に、実験用小動物を薬物の適用対象にして行われる。したがって、例えば、薬物の左室拡張不全による心不全に対する薬物の薬理作用を求める検査は、左室拡張不全の動物のモデルに対して行われるのが最適であり、そのために、左室拡張不全の動物のモデルを必要とする。しかし、従来から、左室拡張不全の動物のモデルが容易に見つからず、また容易に得られないことから、左室拡張不全による心不全の特効的治療用薬剤は未だ見つかっておらず、左室拡張不全による心不全の患者の治療が難しいとされている。
本発明は、従来、心不全の40%とも言われている左室の心筋弛緩不全、例えば左室拡張不全による心不全の特効的治療用薬を探すための薬物の薬理作用の検査用動物モデルを提供することを目的としている。
本発明は、心筋弛緩不全、即ち左室拡張不全による心不全について薬物の薬効検査を行うことができる動物モデルを提供する。
即ち、本発明は、麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液を、注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせることを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルの製造方法にあり、また、本発明は、ウレタン及びα−クロラロースにより麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を、正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせることを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルの製造方法にあり、さらに、本発明は、麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を、正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせたところで、前記静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入及びカテコールアミン水溶液の注入を継続しながら、被験薬物を静脈内に注入して、左室拡張末期圧を測定して、測定された左室拡張末期圧を、カテコールアミン水溶液の注入前の正常左室拡張末期圧と対比することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルによる左室拡張不全による心不全の治療薬の検査方法にあり、さらにまた、本発明は、ウレタン及びα−クロラロースにより麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を、正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせたところで、前記静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入及びカテコールアミン水溶液の注入を継続しながら、被験薬物を静脈内に注入して、左室拡張末期圧を測定して、測定された左室拡張末期圧を、カテコールアミン水溶液の注入前の正常左室拡張末期圧と対比することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルによる左室拡張不全による心不全の治療薬の検査方法にある。

本発明の筋弛緩障害による心不全治療薬の検査用モデルの製造方法において、水溶性のカルシウム塩水溶液の注入量を、塩化カルシウムとして、4mg/kg/分乃至16mg/kg/分とすることができ、また、カテコールアミン水溶液の注入量が、ノルエピネフリンとして、1μg/kg/分乃至120μg/kg/分とすることができる。また、筋弛緩障害による心不全検査用モデルによる左室拡張不全治療薬の検査方法において、塩化カルシウム水溶液の注入量が、塩化カルシウムとして、4mg/kg/分乃至16mg/kg/分とすることができ、また、ノルエピネフリン水溶液の注入量が、ノルエピネフリンとして、1μg/kg/分乃至120μg/kg/分とすることができる。そしてまた、本発明は、被験薬の検査において、被験薬投与後の左室拡張末期圧の測定を、カテコールアミン水溶液を静脈内に注入して、5分経過後に行なうことができる。
本発明は、麻酔された実験用小動物の静脈内に、水溶性のカルシウム塩水溶液、例えば塩化カルシウム水溶液を注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液、例えば塩化カルシウム水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液、例えばノルエピネフリン水溶液を静脈内に注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を正常左室拡張末期圧以上に上昇させることにより左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルを容易に製造するものであり、この製造した筋弛緩障害による心不全治療薬の検査用モデルを使用して、対象とする薬物が左室拡張不全による心不全の治療薬として薬理作用を有するか否かを生体内で検査することが容易となる。このように、本発明によると、左室拡張不全による心不全の治療薬としての薬理作用を有する薬物を見出すことが容易となり、左室拡張不全による心不全の新規治療薬剤の提供を促すことができる。
本発明においては、麻酔された実験用小動物の静脈内に、水溶性のカルシウム塩水溶液、例えば塩化カルシウム水溶液を注入し、そしてこの静脈内への塩化カルシウム水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液、例えばノルエピネフリン水溶液、即ちノルアドレナリン水溶液を静脈内に注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を正常左室拡張末期圧以上に上昇させることにより左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルを容易に製造することができる。本発明において、検査用動物モデルを製造する上で、水溶性のカルシウム塩水溶液の注入量は、塩化カルシウムとして、4mg/kg/分乃至16mg/kg/分(カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分)とするのが好ましく、また、カテコールアミン水溶液の注入量は、例えば、ノルエピネフリンとして、1μg/kg/分乃至120μg/kg/分とするのが好ましい。しかし、ノルエピネフリンとしての注入量は、20μg/kg/分乃至60μg/kg/分とするのが目的とする検査用動物モデルが容易に製造できるので好ましく、さらに35μg/kg/分乃至45μg/kg/分とするのが検査用動物モデルがより容易に且つ確実に製造できるので好ましい。ノルエピネフリンとしての注入量が120μg/kg/分以上であると、急激な血圧の上昇が起こり、時には実験用小動物が死亡に至るために、急激な血圧の上昇を抑制する薬剤の量が増えて、被験薬の効果の判定が難しくなるので好ましくない。また、ノルエピネフリンとしての注入量が1μg/kg/分以下であると、検査用動物モデルの歩留まりが低下して好ましくない。本発明において、塩化カルシウムは、一緒に注入されるノルエピネフリンと協働して作用するために、塩化カルシウムとしての注入量が16mg/kg/分以上であると、不整脈の発生が多くなり、時には実験用小動物が死亡に至るために好ましくなく、塩化カルシウムとしての注入量が4mg/kg/分以下であると、検査用動物モデルの歩留まりが低下して好ましくない。
塩化カルシウム水溶液は、ブドウ糖溶液又は生理食塩水中に塩化カルシウムを溶解して製造することができるが、ブドウ糖溶液に溶解して製造することが好ましい。また、ノルエピネフリン水溶液はノルエピネフリンを蒸留水に溶解して製造することができる。塩化カルシウム水溶液の静脈内注入及びノルエピネフリン溶液の静脈内注入は、異なる静脈又は同一静脈の別個の箇所で行われるのが好ましい。本発明において、検査用動物モデルを得るのに実験用小動物が使用される。実験用小動物としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ及びミニブタを使用することができる。これら実験用小動物は、事前に、例えば、ウレタン及びα−クロラロース等により常法により麻酔される。
以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明は、以下の例示及び説明により何ら限定されるものではない。
例1
本例においては、8週令の体重300〜330gのウイスター(wistar)雄性ラットを用いた。麻酔はウレタン1000mg/kgとα−クロラロース80mg/kgを腹膜下に注射して行い、呼吸は自然呼吸とした。本例において、塩化カルシウム溶液は、5%ブドウ糖溶液に塩化カルシウムを溶解して調製し、ノルエピネフリン水溶液は、ノルエピネフリン1mgを蒸留水41μlに溶かして、ノルエピネフリン溶液を調製した。本例において、左室拡張不全による心不全治療用の被験薬として、4−〔3−(4−ベンジルピペリジン―1−イル)プロピオニル〕−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンの1塩酸塩(以下、前記化合物という)を使用した。前記化合物については、その100mgを溶剤のジメチルスルホキシド(DMSO)の1mlに溶解して前記化合物溶液を調製し、この前記化合物溶液は4℃の温度において保存した。
本例においては、前記ラットの右外頚静脈に塩化カルシウム水溶液又は塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の持続注入用カテーテルを挿入し、また、右大腿静脈に被験薬溶液持続注入用カテーテルを挿入し、さらに、右総頚動脈より左心室にマイクロチップカテーテル(ミラー(Millar)社SPC−320)を挿入した。
心電図を第1誘導でとり、また、A/Dコンバーターを介して心電図及び左室圧を同時にパーソナルコンピュータに記録した。心電図のR波に一致する圧を左室拡張末期圧として、20拍を測定し、その平均値を求め、その測定時の左室拡張末期圧とした。前記ラットの血圧,脈拍、心電図を15分間モニターし、これらが安定したところで、前準備として右外頚静脈より、ラットの体重に応じて塩化カルシウム濃度を調整した塩化カルシウムの5%ブドウ糖溶液を、毎分16.6μl(塩化カルシウム:9.0mg/kg/分)で20分間注入した。
次いで直ちに、右外頚静脈より前記塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液を、塩化カルシウムは、前記塩化カルシウム水溶液の用法及び容量を変更せずに、また、ノルエピネフリンは、ノルエピネフリンとして40μg/kg/分で注入を開始し、この開始後も、この塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続した。塩化カルシウム及びノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、対照となる体重が300gの第一のラットには、右大腿静脈より、対照となる被験薬の生理食塩水0.2mlを30秒掛けて注入して、対照1とした。また、同じく対照となる体重が310gの第二のラットには、塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、右大腿静脈より、対照となる被験薬の溶剤のジメチルスルホキシド(DMSO)1%水溶液の0.2mlを同様に30秒掛けて注入して、対照2とした。また、対照となる体重が310gの第三のラツトには、塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、右大腿静脈より、被験薬として左室拡張心不全に対する薬理作用を検査する前記化合物0.3mg/kgを含む前記化合物の1%DMSO水溶液0.2mlを同様に30秒掛けて注入して、対照3とした。さらに対照となる体重が330gの第四のラットには、塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、右大腿静脈より、被験薬として、左室拡張心不全に対する薬理作用を検査する前記化合物0.3mg/kgを含む前記化合物の1%DMSO溶液0.2mlを同様に30秒掛けて注入して、対照4とした。本例において、対照1乃至4については、被験薬の注入を30秒掛けて行った後においても、右外頚静脈よりの塩化カルシウム及びノルエピネフリンの注入は継続した。また、本例において、対照1及び2のラットについては、前記被験薬を30秒掛けて注入した後に、注入した被験薬に対して1/10の濃度の希釈被験薬を10μl/分で、被験薬注入開始後15分までの間に追加注入した。本例において、対照3については、前記被験薬を0.3mg/kgを含む前記化合物の1%DMSO溶液0.2mlを30秒掛けて注入した後に、さらに前記化合物の1%DMSO溶液を前記化合物0.02mg/kg/分で被験薬注入開始後15分までの間に追加注入した。しかし、対照4については、前記被験薬を30秒掛けて注入したのみで被験薬の追加注入は行わなかった。夫々のラットについて、左室拡張末期圧は、1分毎に、心電図のR波に一致する圧を左室拡張末期圧として、20拍を測定しその平均値から求めた。被験薬の注入開始15分後に、被験薬の検査試験を終了した。この試験における5分毎の結果を次の表1に示す。
表1
(注1) 「前5分」の「前」は塩化カルシウム投与開始前を意味し、「後5分」・・「後40分」の「後」は塩化カルシウム投与開始後を意味する。
(注2) 対照1乃至4の欄の丸括弧内は被験薬を示す。
本例は、20乃至25℃の室温において行った。本例において、塩化カルシウム投与後からノルエピネフリン静注開始直前において、左室拡張末期圧は、対照1において、7.7〜8.5mmHgであり、対照2において、7.6〜8.6mmHgであり、対照3においては、7.5〜8.6mmHgであり、また対照4においては、8.4〜9.3であり、塩化カルシウム投与後からノルエピネフリン静注開始直前までは、左室拡張末期圧は、対照1乃至4の間で殆ど変わっていない。しかし、ノルエピネフリン溶液静注開始10分後からの左室拡張末期圧は、対照1においては、11.9〜47.3mmHgと上昇し、また、対照2においても、10.1〜49.4mmHgと上昇して、共に、左室拡張不全が発症し継続した。これらに対し、被験薬の前記化合物溶液の検査用の事例の対照3においては、ノルエピネフリン溶液静注開始10分後に、左室拡張末期圧が10.1mmHgに上昇し、左室拡張不全の発症がみられた。しかし、対照3においては、被験薬の前記化合物溶液の静注開始10分後(ノルエピネフリン溶液静注開始15分後)においては、左室拡張末期圧は12.5mmHgに上昇したが、被験薬の前記化合物溶液の静注開始15分後(ノルエピネフリン溶液静注開始20分後)においては、左室拡張末期圧は11.8mmHgに下がった。この対照3の左室拡張末期圧は同時点における対照1及び2左室拡張末期圧に対して1/2以下の低い値であり、左室拡張末期圧の低下をはかることができ、被験薬の前記化合物の静注により左室拡張不全を起こすに至らなかったことを示している。
また、同じく被験薬の前記化合物溶液の検査用の事例の対照4においても、被験薬の前記化合物溶液の静注開始10分後(ノルエピネフリン溶液静注開始15分後)においては、左室拡張末期圧は16.4mmHgに上昇したが、被験薬の前記化合物溶液の静注開始15分後(ノルエピネフリン溶液静注開始20分後)においては、左室拡張末期圧は15.3mmHgに下がった。この対照4の左室拡張末期圧は同時点における対照1及び2左室拡張末期圧に対して1/2以下の低い値であり、左室拡張末期圧の低下をはかることができ、被験薬の前記化合物の静注により左室拡張不全を起こすに至らなかったことを示している。
そしてまた、対照3及び4の結果からみて、被験薬の追加静注を行うことにより、被験薬の検査が良好となって検査結果の判定が容易となることが分かる。さらに、対照1乃至4の結果からみて、被験薬の前記化合物は、左室拡張不全の治療薬又は予防薬として有効であるといえる。
例2
左室拡張不全について、組織ドプラ(Doppler)法による左室心室壁拡張期の壁速度による検討
本例においては、9週令の体重310及び320gのウイスター(wistar)雄性ラットを用いた。麻酔はウレタン1000mg/kgとα−クロラロース80mg/kgを腹膜下に注射して行い、呼吸は自然呼吸とした。本例において、左室拡張不全による心不全治療用の被験薬には、例1と同様に、4−〔3−(4−ベンジルピペリジン―1−イル)プロピオニル〕−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピンの1塩酸塩(以下、前記化合物という)を使用した。また、対照となる被験薬には、例1と同様に、ジメチルスルホキシド(DMSO)の1%水溶液を使用した。
本例において、前記化合物の100mgをジメチルスルホキシド(DMSO)の1mlに溶かして、前記化号物のDMSO溶液を調製し、この溶液を4℃の温度にて保存した。ノルエピネフリン1mgを蒸留水41μlに溶かしてノルエピネフリン溶液を調製した。
本例は、前記例1と同様に、20乃至25℃の室温において行われた。本例においても、前記例1と同様に、前記ラットの右外頚静脈に塩化カルシウム水溶液又は塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の持続注入用カテーテルを挿入し、また、同じく右総頚動脈より大動脈にマイクロチップカテーテル(ミラー(millar)社SPC−320)を挿入した
心電図を第1誘導でとり、前記ラットの血圧、脈拍及び心電図を15分間モニターし、これらが安定したところで、前準備として右外頚静脈より、5%ブドウ糖水溶液中に溶解して調製した塩化カルシウム水溶液を、毎分16.6μl(塩化カルシウムとして9.0mg/kg/分)で25分間注入した。
次いで直ちに、前記塩化カルシウム水溶液を、その用法及び容量を変更せずに注入しながら右外頚静脈より前記ノルエピネフリン溶液をノルエピネフリンとして40μg/kg/分で注入を開始した。また、ノルエピネフリン溶液静注5分後、前記塩化カルシウム溶液及びノルエピネフリン溶液の注入を持続しながら、対照となる体重が310gの第一のラットには、塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、右大腿静脈より、被験薬として溶剤のDMSOの1%水溶液0.2mlのみを30秒掛けて注入して対照5とした。さらに、対照となる体重が320gの第二のラットに、対照5と同様に、塩化カルシウムを含むノルエピネフリン水溶液の右外頚静脈よりの注入(静注)を開始してから5分後に、右外頚静脈よりの塩化カルシウム溶液を含むノルエピネフリン水溶液による塩化カルシウムの注入及びノルエピネフリンの注入を持続しながら、右大腿静脈より、被験薬の前記化合物0.3mg/kgを含む前記化合物1%DMSO水溶液0.2mlを、対照5と同様に30秒掛けて注入して対照6とした。この対照6については、さらにその後、被験薬の前記化合物を0.02mg/kg/分で20分間追加注入した。夫々のラットについて、超音波診断装置を用いて、左室心室壁の拡張期の壁運動を調べた。超音波診断装置としては、東芝株式会社製の超音波診断装置(Toshiba Powervision SSA−380APSK−70LT)を使用し、10MHzの超音波で検査した。超音波による検査は、夫々のラットについて、先ず、前胸部を剃毛して、心尖部からエコープローブを当てて、心尖部左室長軸層を描出し、僧帽弁後尖の基部にパルスドップラーのサンプルボリュームを置き、左室心室壁の拡張期の壁速度Ea波を測定することにより行った。ノルエピネフリン投与前の壁速度Ea波(m/秒)を1.00とし、それに対する被験薬投与後の壁速度Ea波(m/秒)の比を求めた。その結果を次の表2に示す。
表2
(注1) 「前5分」は、被験薬注入開始前5分を意味する。
(注2) 「0分」〜「30分」は、被験薬静注開始後の時間0乃至30分を示す
本例において、ノルエピネフリンの注入開始後5分後では、対照5におけるノルエピネフリン投与前後の左室心室壁の壁速度Ea波の速度比は0.85に低下し、左室の拡張機能が低下していることを示している。さらに、対照5においては、その後さらに低下して、ノルエピネフリンの注入開始後30分で、対照5における左室心室壁の壁速度Ea波の速度比は0.51にまで低下し、左室の拡張機能が更に低下していることを示している。これは、対照5において、ノルエピネフリンの注入開始後5分後で左室心筋に拡張障害が起こり左室が拡張不全に陥り、ノルエピネフリンの注入開始後30分後では、左室の拡張不全が更に進行していることを示している。これに対して、前記化合物を投与した対照6の場合には、ノルエピネフリンの注入開始後20分までは、ノルエピネフリン投与前後の左室心室壁の壁速度Ea波の速度比が1.00〜1.04であり、左室の拡張機能において殆ど変化がみられないことを示しており、また、ノルエピネフリンの注入開始後30分においても、ノルエピネフリン投与前後の左室心室壁の壁速度Ea波の速度比が0.95であり、左室心室壁の壁速度Ea波の速度比に殆ど変化がみられず、左室の拡張機能において殆ど変化がないことを示している。したがって、前記化合物を投与した場合では、ノルエピネフリンの注入開始後においても、前記化合物の投与により、左室拡張不全に陥ることを治療又は予防することを示している。
以上、例1及び例2の結果から、前記化合物の投与が、左室心筋の拡張障害を解消でき、また、左室心筋の拡張障害が起こらないように予防できることを示しており、前記化合物が、左室拡張不全による心不全の治療薬及び予防薬となることを示している。
本発明は、薬物が左室拡張不全による心不全の治療薬として薬理作用を有するか否かを生体内で検査することが容易となるので、左室拡張不全による心不全の治療薬の開発を助けることとなる。したがって、従来その治療が困難とされていた左室拡張不全による心不全の治療を可能にし、左室拡張不全による心不全による死亡率を低下させことに寄与し、社会に貢献するところが大きい。

Claims (4)

  1. 麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液を、注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルの製造方法。
  2. ウレタン及びα−クロラロースにより麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全治療薬の検査用動物モデルの製造方法。
  3. 麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を、正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせたところで、前記静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入及びカテコールアミン水溶液の注入を継続しながら、被験薬物を静脈内に注入して、左室拡張末期圧を測定して、測定された左室拡張末期圧を、カテコールアミン水溶液の注入前の正常左室拡張末期圧と対比することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルによる左室拡張不全による心不全の治療薬の検査方法。
  4. ウレタン及びα−クロラロースにより麻酔された実験用小動物の静脈内に水溶性のカルシウム塩水溶液を、カルシウムとして1.45mg/kg/分乃至5.78mg/kg/分の注入量で注入し、この静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入を継続しながら、カテコールアミン水溶液を静脈内に、ノルエピネフリンとして1μg/kg/分乃至120μg/kg/分の注入量で、少なくとも5分間注入して、前記動物の心臓の左室拡張末期圧を、正常左室拡張末期圧以上の高い左室拡張末期圧にさせたところで、前記静脈内への水溶性のカルシウム塩水溶液の注入及びカテコールアミン水溶液の注入を継続しながら、被験薬物を静脈内に注入して、左室拡張末期圧を測定して、測定された左室拡張末期圧を、カテコールアミン水溶液の注入前の正常左室拡張末期圧と対比することを特徴とする左室拡張障害を起こした心不全検査用動物モデルによる左室拡張不全による心不全の治療薬の検査方法。
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