JP4722013B2 - 空調装置及び空調装置の空調方法 - Google Patents

空調装置及び空調装置の空調方法 Download PDF

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Description

本発明は、環境試験室や空気中の水分を嫌う物品の製造施設などで、低湿度環境(低露点環境)の形成に用いる空調装置及び空調方法に関する。
従来の低湿度環境形成用の空調装置は、空気を吸着剤層に通すことによって除湿し、必要に応じて、冷却又は加熱してから、低湿度環境に供給している。
このような空調装置では、吸着剤層が一定量の水分を吸着すると、それ以上の吸着が困難となるため、定期的に吸着材を再生しなければならない。しかし、このような作業は、煩雑であると共に装置の稼働率が低下する原因となる。
この問題を解決しうる空調装置が特許文献1に開示されている。この空調装置は、円盤状に形成した吸着材層を回転させて、i)空気を主処理域で除湿し、ii)除湿した吸着剤を外気処理域に移動させて、主処理域に供給する外気を予め除湿し、iii)続いて、吸着剤を再生域に移動させて高温空気にさらして再生して、iv)再生した吸着剤を主処理域に移動して再び除湿に使用する、構成を備える。また、主処理域を通過した除湿空気と再生域を通過した高温空気とを分離するために、パージ用気体を流通させる。
特許第3081601号公報
しかし、特許文献1に開示された構成だけでは、空調装置から出力される空気を、意図した湿度、温度に制御できない場合が生じる。このため、主処理域の入口に冷却装置を設けて主処理域出口空気温度の湿度、温度を制御したり、主処理域の出口に冷却及び加熱装置を設けて温度制御することが行われている。しかし、この手法では、例えば、室内湿度(室内露点温度)が低く、室内の冷房負荷が少ない時には、主処理域の入口で冷却し、除湿効果を上げる一方、温度が下がった空気を出口で加熱するという処理を行うことになり、再加熱損失を発生させてしまう。
また、特許文献1に開示された空調装置は、パージ用気体の風速、風量などを適切にするための工夫を開示していない。このため、空調装置の使用環境によっては、空調装置のパージ用気体が無駄になったり、不足したりし、ひいては、除湿及び冷房性能に影響が生ずることがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、損失の少ない空調装置及び空調方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、パージ用気体を使用する空調装置において、パージ用気体の量を適切化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の空調装置は、
空気を吸着剤層に通風することにより除湿すると共に空気から吸熱手段で熱量を吸収して低温化し、低湿低温化対象領域に供給し、
除湿に用いた吸着剤層に再生用の高温気体を通風して再生する再生処理と再生された吸着剤層にパージ手段によりパージ用気体を通風するパージ処理とを施し、パージ後の吸着剤層を除湿に再使用する空調装置であって、
前記吸着剤層で除湿された空気を供給する低湿低温化対象領域の空気温度を測定する低湿低温化対象領域空気温度測定手段と、
前記パージ手段によるパージ用気体の通風量を前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度に応じて制御する通風量制御手段と、
を備えることを特徴とする。
例えば、前記通風量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記パージ手段によるパージ用気体の通風量を増加し、前記空気温度が前記目標温度よりも低い場合には、前記通風量が減少するように制御する。
前記吸着剤層を回転し、除湿域と再生域とパージ域とを回転方向にこの順番で備えるロータと、空気を前記ロータの除湿域に通風させ、再生用気体を前記ロータの再生域に通風させ、パージ用気体を前記ロータのパージ域に通風させる手段と、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気の温度に応じて前記ロータの回転数を制御する回転数制御手段と、をさらに配置してもよい。この場合、パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段を配置し、前記回転数制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数より高い状態において、前記ロータの回転数を減少させ、前記空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記ロータの回転数が所定の上限回転数より低い状態において、回転数を増加させる制御を行うように構成してもよい。
例えば、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度に応じて、除湿前の空気から前記吸熱手段が吸収する熱量を制御する吸熱量制御手段を配置してもよい。この場合、パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段を配置し、前記吸熱量制御手段は、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しい状態において、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段の測定した空気温度に応じて、前記吸熱手段による吸熱量を制御する、ように構成してもよい。
また、パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段と前記吸熱量制御手段とをさらに配置し、前記通風量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の下限通風量より高い状態において、前記通風量を減少させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された空気温度が所定の下限温度と等しく、且つ、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の上限通風量より低い状態において、前記通風量を増加させてもよい。
そして、前記吸熱量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された空気温度が所定の上限温度より低い状態において、前記吸熱量を減少させることで除湿前の空気温度を上昇させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された空気温度が所定の下限温度より高い状態において、前記吸熱量を増加させることで除湿前の空気温度を低下させてもよい。
さらに、前記回転数制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された空気温度が所定の上限温度と等しく、且つ、前記回転数が所定の上限回転数より低い状態において前記回転数を増加させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数より高い状態において、前記回転数を減少させるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の空調方法は、
空気を吸着剤層に通風させて除湿する除湿ステップと、
除湿前の空気から熱量を吸収する冷却ステップと、
前記除湿ステップと冷却ステップで除湿及び冷却された空気を低湿低温化対象領域へ供給する供給ステップと、
前記吸着剤層の前記除湿ステップにおいて除湿に使用した部分に再生用気体を通風させて前記吸着剤層を再生する再生ステップと、
前記吸着剤層の前記再生ステップで再生された部分にパージ用気体を通風させて前記再生ステップで通風させた前記再生用気体を排気するパージステップと、
前記除湿ステップで除湿された空気を供給する低湿低温化対象領域の空気温度を測定する温度測定ステップと、
前記パージステップで通風させるパージ用気体の量を前記測定ステップで測定された空気の温度に応じて制御する通風量制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、パージ用気体の通風量を吸着剤層で除湿された空気を供給する低湿低温化対象領域の空気温度に応じて制御する。従って、再生用気体の熱が除湿空気の温度に与える影響を抑えることができる。これにより、空気温度を適切な値に維持できる範囲が広くなり、熱損失を抑えることができる。また、パージ用気体の無駄や不足を防止でき、ひいては、適切な空調に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る空調装置300の構成について説明する。
空調装置300は、図1に示すように、吹出口21及び27と、吸込口23及び25と、吸着ロータ30と、外気処理用冷水コイル50と、主処理用冷水コイル52と、加熱コイル60と、送風機80及び排風機82と、VAV装置100と、冷水制御弁110と、ロータ回転用モータ120と、ドライルーム室内温度計130と、主処理入口温度計132と、コントローラ150と、空気を送風するのに使用する風路201〜223と、から構成される。
なお、空調装置300はリチウムイオン電池の製造現場等、低温低湿度環境が要求されるドライルーム10を低湿低温化対象領域とする。
吹出口21は再生用気体HAを屋外へ排気し、吹出口27は除湿後の空気SAをドライルーム10へ送風するためのものである。吸込口23は屋外から外気OAを空調装置300内に取り込み、吸込口25はドライルーム10内から還気RAと空調装置300内に取り込むためのものである。
吸着ロータ30は、図2に示すように、シリカゲルやゼオライトなどの吸着剤から構成された通気性の円板状吸着剤層Xを備える。吸着ロータ30の回転経路は、ロータ回転方向に、主処理域31と、外気処理域33と、再生域35と、パージ域37とに、この順に区画された構成を有する。吸着ロータ30の回転に伴い、吸着剤層Xの各部が主処理域31、外気処理域33、再生域35、パージ域37の順に移行し、再び主処理域31に戻る。
図1と図2とに示すように、風路201は吸込口23と吸着ロータ30の外気処理域33とを外気処理用冷水コイル50を介して接続し、外気OAを冷却すると共に外気処理域33の吸着剤層Xに導く。
風路203は外気処理域33とVAV(Variable Air Volume;可変風量)装置100とを接続する。風路205はVAV装置100とパージ域37とを接続する。これにより、外気処理域33を通過した空気のうち、VAV装置100で制御された流量の空気(パージ用気体)PAがパージ域37に導かれる。
風路207はパージ域37と加熱コイル60とを接続し、風路209は加熱コイル60と再生域35とを接続する。これにより、パージ域37を通過したパージ用気体PAが、加熱コイル60により加熱されて、再生用気体HAとして、再生域35に導かれる。
風路211は再生域35と排風機82とを接続し、風路213は排風機82と吹出口21とを接続し、再生域35を通過した再生用気体HAは排風機82により吹出口21へ送風される。風路215は風路213と風路207とを接続し、排風機82が送出した空気の一部を加熱コイル60に戻すことにより、一部を再生域35に循環させて熱効率を改善する。
風路217は吸込口25と送風機80とを接続し、風路219は風路203と風路217とを接続する。この構成により、吸込口25より取り入れたドライルーム10からの還気RAと外気処理域33を通過した外気OAの一部との混合気MAが、送風機80を介して、主処理用冷水コイル52により冷却されて主処理域31に導かれ、主処理域31で除湿される。
風路223は主処理域31と吹出口27とを接続し、主処理域31で除湿された空気を吹出口27に導き、ドライルーム10に供給する。
前述のように、外気処理用冷水コイル50は、風路201内を流れる外気OAを冷却する。主処理用冷水コイル52は、風路207内を流れる混合気MAを冷却する。加熱コイル60は、風路215内を流れる再生用気体HAを加熱する。
送風機80は風路217を通じて混合気MAを主処理域31に通風し、排風機82は風路223を通じて再生用気体HAを屋外へ排気する。
VAV装置100は、コントローラ150から指示された流量のパージ用気体PAを通過させ、パージ域37に供給する。VAV装置100は、パージ用気体PAの実際の風量(m/h)を測定し、測定値をパージ風量としてコントローラ150に送信する。
冷水制御弁110は、コントローラ150からの指示に従って、主処理用冷水コイル52へ供給する冷水量を制御する。コントローラ150は、主処理入口温度計132で測定された主処理入口温度が低いときには、制御弁を閉じるように指示する閉信号を冷水制御弁110に供給して、冷水量を減少させることで、主処理入口温度を上げさせる。また、コントローラ150は、測定された主処理入口温度が高いときには、制御弁を開けるように指示する開信号を冷水制御弁110に供給して、冷水量を増加させることで、主処理入口温度を低下させる。
ロータ回転用モータ120は、コントローラ150からの制御信号に従った速度で、吸着ロータ30を回転させる。
ドライルーム室内温度計130は、ドライルーム10内の代表位置に配置され、ドライルーム10内の空気温度を測定し、この値をドライルーム室内温度としてコントローラ150に送信する。
主処理入口温度計132は、風路221に配置され、主処理用冷水コイル52で冷却された混合気MAの温度を測定し、主処理入口温度としてコントローラ150に送信する。
コントローラ150は、CPU151と、ROM153と、RAM155と、I/O157とを備え、空調装置300を制御する。
CPU(Central Processing Unit)151は、ROM153に格納されたプログラムを読み出して実行する。
ROM(Read Only Memory)153は図3を参照して後述する空調処理を含む、空調装置300の制御を行うプログラム及び初期設定値を格納する。ここで、初期設定値は、上限パージ風量Vmaxと、下限パージ風量Vminと、上限処理入口温度TImaxと、下限処理入口温度TIminと、上限回転数Rmaxと、下限回転数Rminと、である。測定値は、主処理入口温度TIと、ドライルーム室内温度TRと、パージ風量Vと、回転数Rと、である。
RAM(Random Access Memory)155は、CPU151のワークエリアとして機能する。
I/O(入出力装置)157は、ロータ回転用モータ120、ドライルーム室内温度計130及び主処理入口温度計132から各種測定値を受信してCPU151に供給し、CPU151が出力した、VAV装置100、冷水制御弁110及びロータ回転用モータ120へ制御信号を送信する。各設定値、制御方法については後述する。
次に、上記構成を有する空調装置300の動作について、図1から図3を参照して詳細に説明する。
まず、空調装置300に取り込まれた空気の流れに沿って、空調装置300の動作の概略を、外気処理、主処理、再生、パージの順に説明する。
(1) 外気処理
送風機80は、吸入口23から外気OAを取り込み、風路201を介して外気処理用冷水コイル50に導く。外気処理用冷水コイル50には、冷水が供給されており、該コイルの出口に設置するサーモスタット(図示せず)で制御し、外気OAを除湿効率の改善のために冷却する。送風機80は、さらに、冷却された外気OAを、風路201を介して、吸着ロータ30の外気処理域33の吸着剤層Xに通風させる。外気OAは、吸着剤層Xの水分吸着により予め除湿される。外気処理後の吸着剤層Xは、吸着ロータ30の回転により再生域35に移行する。
(2)主処理
送風機80は、吸込口25よりドライルーム10から取り込んだ還気RAと外気処理後の外気OAの一部との混合気MAを、主処理用冷水コイル52を介して主処理域31に送風する。主処理用冷却コイル52は、混合気MAを主処理域31に至る前に、除湿効率改善のため冷却する。混合気MAは、主処理域31の吸着剤層Xの水分吸着により混合気MAを除湿する。主処理後の吸着剤層Xは、吸着ロータ30の回転により外気処理域33に移行する。
送風機80は主処理後の空気SAを、吹出口27からドライルーム10へ送風する。主処理後の空気SAによって、ドライルーム10は低湿低温度雰囲気を形成する。
(3) 再生
排風機82は、パージ後のパージ用気体PAと再生後の再生用気体HAの一部との混合気を、再生用気体HAとして加熱コイル60を介して再生域35に導く。加熱コイル60は、再生用気体HAを、吸着剤層Xの水分脱着温度以上に加熱する。加熱された再生用気体HAが再生域35で吸着剤層Xを通過することにより、吸着剤層Xから水分が脱着され、吸着剤層Xが再生される。再生後の吸着剤層Xは、吸着ロータ30の回転によりパージ域37に移行する。
(4) パージ
排風機82は、外気処理後の外気OAの一部を、VAV装置100を介して、パージ用気体PAとしてパージ域37に導く。VAV装置100の制御により、パージ用気体の流量は、コントローラ150が指示する流量に制御される。吸着剤層Xに残留する再生用気体HAは、パージ域37において、パージ用気体PAの通風により、排気(パージ)される。パージ後の吸着剤層Xは、吸着ロータ30の回転により主処理域31に移行する。
このようにして、吸着剤層Xを吸着ロータ30により回転させながら、外気を取り込んでから、外気処理域33で外気処理を行った後、主処理域31で主除湿を行って除湿してドライルーム10に供給することにより、ドライルーム10を目標温度に制御する一方で、再生域35で吸着剤層Xを再生して、主処理域31に移動させることで、吸着剤層Xを再利用しながら、温度制御が可能となる。
また、パージ用気体にて、再生域35で高温になった吸着剤層Xを冷却することにより、再生用気体で高温になった吸着剤層Xが主処理後の空気の温度を上昇させることを防止するという動作を繰り返す。
次に、図1〜図4を参照して、吹出口27からドライルーム10に供給する空気を目標温度に制御する処理について説明する。
この空調装置300が動作している間、CPU151は、図3に示す処理を、例えば、周期的なタイマ割込などにより、繰り返して実行する。
まず、CPU151は、I/O157を介して、主処理入口温度計132が検出した主処理入口温度TIと、ドライルーム室内温度計130で取り込んだドライルーム室内温度TRと、VAV装置100が実測したパージ用気体PAの流量Vと、ロータ回転用モータ120が実測した吸着ロータ30の回転数Rと、ユーザがコントローラ150に入力したドライルーム室内設定温度TT(℃)と、を取り込み、RAM155に格納する。そして、CPU15は、パージ風量上限値Vmaxと、パージ風量下限値Vminと、処理入口温度上限値TImaxと、処理入口温度下限値TIminと、回転数上限値Rmaxと、回転数下限値Rminと、の各種設定値をROM153から読み出し、RAM155に格納する(ステップS10)。
続いて、CPU151は、ドライルーム室内温度計130で計測されたドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS15)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS15:YES)、CPU151はステップS15の処理に戻る。一方、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS15:NO)、CPU151は、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより低いか否かを判別する(ステップS20)。
ステップS20で、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより低いと判別された場合(ステップS20:YES)、CPU151はパージ風量Vが下限パージ風量Vminと等しいか否かを判断する(ステップS25)。パージ風量Vが下限パージ風量Vminと不等であると判別された場合(ステップS25:NO)、パージ風量Vが下限パージ風量Vminより高い状態である。この場合、CPU151はI/O157を通じてVAV装置100にパージ風量Vの減少を指示する減少信号を送信することでパージ風量Vを所定値減少させる(ステップS30)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS35)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS35:NO)、CPU151はステップS25の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS35:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
ステップS25で、パージ風量Vが下限パージ風量Vminと等しいと判別された場合(ステップS25:YES)、CPU151は主処理入口温度TIが上限処理入口温度TImaxと等しいか否かを判別する(ステップS40)。主処理入口温度TIが上限処理入口温度TImaxと不等であると判別された場合(ステップS40:NO)、主処理入口温度TIが上限処理入口温度TImaxより低い状態である。この場合、CPU151は、I/O157を通じて冷水制御弁110に、制御弁を閉じるように指示する閉信号を送信することで制御弁を所定値閉じさせる。CPU151は冷水制御弁110の弁を閉じさせることで、処理入口温度TIを上昇させる(ステップS45)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS50)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS50:NO)、CPU151はステップS40の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS50:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
ステップS40で、主処理入口温度TIが上限処理入口温度TImaxと等しいと判別された場合(ステップS40:YES)、CPU151は回転数Rが上限回転数Rmaxと等しいか否かを判別する(ステップS55)。回転数Rが上限回転数Rmaxと等しいと判別された場合(ステップS55:YES)、CPU151は他の処理へ移行する。回転数Rが上限回転数Rmaxと不等であると判別された場合(ステップS55:NO)、回転数Rは上限回転数Rmaxより低い。この場合、CPU151は、I/O157を通じてロータ回転用モータ120に回転数Rの増加を指示する増加信号を送信することで回転数Rを所定値だけ増加させる(ステップS60)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS65)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS65:NO)、CPU151はステップS55の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS65:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
図4に示すように、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより高いと判別された場合(ステップS20:NO)、CPU151は回転数Rが下限回転数Rminと等しいか否かを判別する(ステップS100)。回転数Rが下限回転数Rminと不等であると判別された場合(ステップS100:NO)、回転数Rは下限回転数Rminより高い。この場合、CPU151は、I/O157を通じてロータ回転用モータ120に回転数Rの減少を指示する減少信号を送信することで回転数Rを所定値だけ減少させる(ステップS105)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS110)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS110:NO)、CPU151はステップS100の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS110:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
ステップS100で、回転数Rが下限回転数Rminと等しいと判別された場合(ステップS100:YES)、CPU151は主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIminと等しいか否かを判別する(ステップS115)。主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIminと不等であると判別された場合(ステップS115:NO)、主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIminより高い状態である。この場合、CPU151は、I/O157を通じて冷水制御弁110に、制御弁を開けるように指示する開信号を送信することで制御弁を所定値開けさせる。CPU151は冷水制御弁110の弁を開けさせることで、主処理入口温度TIを低下させる(ステップS120)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS125)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS125:NO)、CPU151はステップS115の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS125:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIminと等しいと判別された場合(ステップS115:YES)、CPU151はパージ風量Vが上限パージ風量Vmaxと等しいか否かを判断する(ステップS130)。パージ風量Vが上限パージ風量Vmaxと等しいと判別された場合(ステップS130:YES)、CPU151は他の処理へ移行する。パージ風量Vが上限パージ風量Vmaxと不等であると判別された場合(ステップS130:NO)、パージ風量Vが上限パージ風量Vmaxより低い状態である。この場合、CPU151はI/O157を通じてVAV装置100にパージ風量Vの増加を指示する増加信号を送信することでパージ風量Vを所定値増加させる(ステップS135)。そして、CPU151はドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいか否かを判別する(ステップS140)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと不等であると判別された場合(ステップS140:NO)、CPU151はステップS130の処理に戻る。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTと等しいと判別された場合(ステップS140:YES)、CPU151はステップS15へ戻る。
以上の制御を繰り返すことにより、空調装置300は、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより低い場合、パージ風量Vが所定の下限パージ風量Vminより高い状態において、パージ風量Vを減少させ、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより高い場合、吸着ロータ30の回転数Rが下限回転数Rminと等しく、且つ、主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIと等しく、且つ、パージ風量Vが所定の上限パージ風量Vmaxより低いとき、前記パージ風量Vを増加させる。
また、空調装置300は、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより低い場合、パージ風量Vが下限パージ風量Vminと等しく、且つ、主処理入口温度TIが上限処理入口温度TImaxより低いとき、主処理入口温度TIを上昇させ、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより高い場合、吸着ロータ30の回転数Rが下限回転数Rminと等しく、且つ、主処理入口温度TIが下限処理入口温度TIminより高いとき、主処理入口温度TIを低下させる。
さらに、空調装置300は、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより低い場合、パージ風量Vが下限パージ風量と等しく、且つ、主処理入口温度TIが上限処理入口温度と等しく、且つ、吸着ロータ30の回転数Rが上限回転数Rmaxより低いとき、吸着ロータ30の回転数Rを増加させ、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより高い場合、吸着ロータ30の回転数が下限回転数Rminより高いとき、吸着ロータ30の回転数Rを減少させる。
なお、本実施例においては、パージ風量の制御を比例制御で行っているが、上限値下限値近くにおいてCPU151はパージ風量と、その上限値又は下限値との偏差を求め、当該偏差に比例した出力と、当該偏差の積分に比例する出力と、当該偏差の微分に比例した出力との和を出力し、上限値又は下限値に向かって制御する、いわゆるPID制御を行っても良い。主処理入口温度TI及び回転数についても同様である。
なお、初期設定値に関して、パージ風量を小さくしすぎると、高温の再生用気体HAが十分に排気されず、除湿の効率が低下する。一方、パージ風量Vの上限は、通風抵抗や運転時の消費エネルギーとのバランスその他の諸条件から定まる。よって、絶対湿度を設定湿度以下に維持できるパージ風量Vの制御範囲は一定範囲に制限される。CPU151は、予め設定された値を読み出すのでなく、ステップS10の前に絶対湿度、設定湿度及びパージ風量その他諸条件から、上限パージ風量と、下限パージ風量と、を算出する構成としてもよい。
また、主処理入口温度TIを高くしすぎると、混合気MAが十分に冷却されず、除湿の効率が低下する。一方、主処理入口温度TIの下限は、主処理用冷水コイル52の性能、このコイルに通水する冷水の温度、冷水供給装置の性能、運転時の消費エネルギーとのバランスなどから定まる。よって、絶対湿度を設定湿度以下に維持できる主処理入口温度TIの制御範囲は一定範囲に制限される。そこで、CPU151は、予め設定された値を読み出すのでなく、別に測定されたドライルーム室内の絶対湿度と、主処理出口空気の設定湿度及び主処理入口温度TIその他諸条件と、から上限処理入口温度TImaxを算出する構成としてもよい。
また、除湿、再生、パージを十分に行うには、主処理域31と、外気処理域33と、再生域35と、パージ域37と、に一定時間以上空気を通風する必要がある。そして、各域に空気が通風される時間は吸着ロータ30の回転数により定まる。よって、主処理出口空気の絶対湿度を主処理出口空気の設定絶対湿度以下に維持できる回転数の制御範囲は一定範囲に制限される。そこで、CPU151は、予め設定された値を読み出すのでなく、別に測定された主処理出口空気の絶対湿度と、主処理出口空気の設定絶対湿度その他諸条件と、から、上限回転数及び下限回転数を算出する構成としてもよい。
図5は吸着ロータに直径Φ=1940mmのロータを使った場合の制御を示す一例を示す。図5(a)は、パージ風量Vと、主処理入口温度TIと、回転数Rと、の制御によるドライルーム室内温度TRの制御の一例を示す。同図(b)は、同図(a)におけるシステムの運転状態ポイントがT1、T2、T3、T4の時のパージ風量Vと、主処理入口温度TIと、回転数Rと、主処理出口空気絶対湿度XOと、主処理出口空気温度TOと、ドライルーム室内温度TRとを具体的な数値で示したものである。
例えば、システムの運転状態ポイントがT1の時、即ち主処理出口空気温度TOが14.7(℃)、かつパージ風量Vが1418(m/h)、主処理空気入口温度10(℃)、ロータ回転数が8(rph)である時、ユーザがドライルーム室内設定温度TTとして23(℃)及び主処理出口空気の設定絶対湿度として0.0064(g/kg)を入力したときを考える。CPU151はパージ風量Vと、主処理入口温度TIと、回転数Rと、の調整により、ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTの23(℃)になるように制御を行う。また、初期設定値は、上限パージ風量Vmaxが1418(m/h)、下限パージ風量Vminが443(m/h)、上限処理入口温度TImaxが11(℃)、下限処理入口温度TIminが10(℃)、上限回転数が10(rph)、下限回転数が8(rph)であるとする。
まず、コントローラ150は、各測定値と、設定値と、を読み出す(ステップS10)。ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TT(23℃)より低い時(ステップS20:YES)、パージ風量1418(m/h)は下限パージ風量443(m/h)より大きいので(ステップS25:NO)、CPU151はパージ風量を減少させる(ステップS30)。
すると、図4(a)に示すように、システムの運転状態は当初のT1から、パージ風量が減少するにつれて、高温の吸着剤の冷却量が減少するため、主処理出口空気温度TOが上昇する結果、ドライルーム室内温度TRが上昇する。システムの運転状態T2においては、パージ風量は、下限パージ風量443(m/h)となる。ここで、図4(b)から、運転状態T2における主処理入口温度TIは10(℃)、主処理出口空気温度TOは19.6(℃)である。
運転状態T2においては、主処理出口空気温度TOは19.6(℃)であるが、それでもなおドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TT(23℃)より低いとき(ステップS35:NO)、この時パージ風量443(m/h)は下限パージ風量443(m/h)と等しく(ステップS25:YES)、且つ主処理入口温度TIは10(℃)で上限処理入口温度TImaxの11(℃)より低いので(ステップS40:NO)、CPU151は制御弁を徐々に閉め、主処理入口温度TIを上昇させる(ステップS45)。
そして、図4(a)に示すように、運転状態T2より、除湿前の空気の温度である主処理入口温度TIが上昇するにつれて、主処理出口空気温度TOはさらに上昇し、その結果ドライルーム室内温度TRもさらに上昇する。運転状態T3においては、主処理入口温度TIは、上限処理入口温度TImax(11℃)と等しくなる。ここで、図4(b)から、運転状態T3における回転数は8(rph)、主処理出口空気温度TOは20.8(℃)である。
運転状態T3においては、主処理出口空気温度TOは20.8(℃)となったが、それでもなおドライルーム室内温度TRが、ドライルーム室内設定温度TT(23℃)より低いとき(ステップS50:NO)、このときのパージ風量443(m/h)は下限パージ風量443(m/h)と等しく(ステップS25:YES)、且つ主処理入口温度11(℃)は上限処理入口温度TImax(11℃)と等しく(ステップS40:YES)、且つ回転数8(rph)は上限回転数10(rph)より小さいので(ステップS55:NO)、CPU151は回転数Rを上昇させる(ステップS60)。
図4(a)に示すように、運転状態T3より、回転数Rが上昇するにつれて、パージの時間が短くなって高温の吸着剤の冷却時間が短くなるので、主処理出口空気温度TOは上昇し、その結果ドライルーム室内温度TRは上昇する。運転状態T4においては、回転数Rは、上限回転数10(rph)となる。ここで、図4(b)から、運転状態T4における主処理出口空気温度TOはドライルーム室内設定温度TTと同じ23(℃)になる。
運転状態T1からT4までの間、絶対湿度はそれぞれ0.00466(g/kg)、0.00453(g/kg)、0.00575(g/kg)、0.00449(g/kg)であり設定湿度である0.00664(g/kg)以下に保たれている。
ドライルーム室内温度TRがドライルーム室内設定温度TTより高く、ドライルーム室内温度TRを低下させたいときは、図4のステップS100からステップS140までに示したように、回転数R、主処理入口温度TI、パージ風量Vの順で制御する。
なお、本実施例では、パージ風量制御、主処理入口温度制御及び回転数制御の3つの制御を組み合わせてドライルーム室内温度の制御を行ったが、この3つの制御のうち、いずれか1つ又は2つの制御のみで処理出口温度の制御を行っても良い。また、本実施例では、ドライルーム室内温度を上昇させるときは、パージ風量制御、主処理入口温度制御、回転数制御の順で制御を行い、ドライルーム室内温度を低下させるときは、逆の順番で制御を行っているが、環境の変化に伴い、制御の順番を変えてもよい。
本発明の実施の形態によれば、除湿後の空気の加熱、冷却を必要とせずに、制御範囲内で、パージ用気体の通風量と、主処理入口温度と、吸着ロータの回転数と、を制御することで、低湿度環境を維持しつつ、除湿後の空気の温度を制御することができる。そのため、除湿後の空気の加熱、冷却のためのレヒータ、レクーラが不要で、レヒータ・レクーラ本体、供給配管及び容量制御装置などの分だけイニシャルコストが低減する。また、レヒータ、レクーラ本体、供給配管及び容量制御装置の設置スペースの分、空調装置全体の所要面積が低減し、そのため工場でのユニット化が容易となる。さらに、除湿後の空気の冷却、加熱によるエネルギー損失が無く、装置全体のエネルギー効率が上昇し、その結果ランニングコストが低減する。
具体的には、本発明の実施によって、設置スペースについては、従来装置と比較して、装置全体の所要面積を10〜20%低減でき、ランニングコストについては年間15%程度の省エネルギーが可能となる。
本発明の実施の形態に係るシステムフロー図である。 吸着ロータの斜視図である。 本発明の実施の形態に係る制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る制御処理のフローチャートである。 (a)本発明の実施の形態に係る主処理出口温度の制御の一例である。(b)本発明の実施の形態に係るシステムの運転状態での状態値である。
符号の説明
10 ドライルーム
21、27 吹出口
23、25 吸込口
30 吸着ロータ
50 外気処理用冷水コイル
52 主処理用冷水コイル
60 加熱コイル
80 送風機
82 排風機
100 VAV装置
110 冷水制御弁
120 ロータ回転用モータ
130 ドライルーム室内温度計
132 主処理入口温度計
150 コントローラ
201〜223 風路
HA 再生用気体
MA 混合気
OA 外気
PA パージ用気体
SA 主処理出口空気
TO 主処理出口空気の温度
XO 主処理出口空気の絶対湿度
X 吸着剤層

Claims (8)

  1. 空気を吸着剤層に通風することにより除湿すると共に空気から吸熱手段で熱量を吸収して低温化し、低湿低温化対象領域に供給し、
    除湿に用いた吸着剤層に再生用の高温気体を通風して再生する再生処理と再生された吸着剤層にパージ手段によりパージ用気体を通風するパージ処理とを施し、処理後の吸着剤層を除湿に再使用する空調装置であって、
    前記低湿低温化対象領域の空気の温度を測定する低湿低温化対象領域空気温度測定手段と、
    前記パージ手段によるパージ用気体の通風量を前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度に応じて制御する通風量制御手段と、
    を備えることを特徴とする空調装置。
  2. 前記通風量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記パージ手段によるパージ用気体の通風量を増加し、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度よりも低い場合には、前記通風量が減少するように制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記吸着剤層を回転し、除湿域と再生域とパージ域とを回転方向にこの順番で備えるロータと、
    空気を前記ロータの除湿域に通風させ、再生用気体を前記ロータの再生域に通風させ、パージ用気体を前記ロータのパージ域に通風させる手段と、
    前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度に応じて前記ロータの回転数を制御する回転数制御手段と、
    をさらに備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空調装置。
  4. パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段を備え、
    前記回転数制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数より高い状態において、前記ロータの回転数を減少させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記ロータの回転数が所定の上限回転数より低い状態において、回転数を増加させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の空調装置。
  5. 前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度に応じて、除湿前の空気から前記吸熱手段が吸収する熱量を制御する吸熱量制御手段を備える、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の空調装置。
  6. パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段と、
    除湿前の空気温度を測定する入口温度測定手段と、
    を備え、
    前記吸熱量制御手段は、前期低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合は、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の上限温度より低い状態において、前記吸熱量を減少させることで除湿前の空気温度を上昇させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の下限温度より高い状態において、前記吸熱量を増加させることで除湿前の空気温度を低下させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の空調装置。
  7. パージ用気体の通風量を測定する通風量測定手段と前記吸熱量制御手段とをさらに備え、
    前記通風量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の下限通風量より多い状態において、前記通風量を減少させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が所定の目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の下限温度と等しく、且つ、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の上限通風量より少ない状態において、前記通風量を増加させ、
    前記吸熱量制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定されたパージ用気体の通風量が所定の下限通風量と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の上限温度より低い状態において、前記吸熱量を減少させることで除湿前の空気温度を上昇させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の下限温度より高い状態において、前記吸熱量を増加させることで除湿前の空気温度を低下させ、
    前記回転数制御手段は、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より低い場合には、前記通風量測定手段で測定された通風量が所定の下限通風量以下と等しく、且つ、前記入口温度測定手段により測定された除湿前の空気温度が所定の上限温度と等しく、且つ、前記回転数が所定の上限回転数より低い状態において前記回転数を増加させ、前記低湿低温化対象領域空気温度測定手段で測定された空気温度が前記目標温度より高い場合には、前記ロータの回転数が所定の下限回転数より高い状態において、前記回転数を減少させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の空調装置。
  8. 空気を吸着剤層に通風させて除湿する除湿ステップと、
    除湿前の空気から熱量を吸収する冷却ステップと、
    前記除湿ステップと冷却ステップで除湿及び冷却された空気を低湿低温化対象領域へ供給する供給ステップと、
    前記吸着剤層の前記除湿ステップにおいて除湿に使用した部分に再生用気体を通風させて前記吸着剤層を再生する再生ステップと、
    前記吸着剤層の前記再生ステップで再生された部分にパージ用気体を通風させて前記再生ステップで通風させた前記再生用気体を排気するパージステップと、
    前記除湿ステップで除湿された空気を供給する低湿低温化対象領域の空気温度を測定する温度測定ステップと、
    前記パージステップで通風させるパージ用気体の量を前記測定ステップで測定された空気の温度に応じて制御する通風量制御ステップと、
    を備えることを特徴とする空調方法。
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