JP4714514B2 - 組合せ計量装置 - Google Patents

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本発明は、組合せ演算により所定重量範囲内の重量にして物品を排出する組合せ計量装置に関する。
従来、洗剤や、菓子類、食料品等の物品を計量する組合せ計量装置では、物品の重量を計測するためにロードセル等の重量センサが用いられているが、このような重量センサは高価である。また、組合せ演算に用いる計量値の個数が多いほど計量精度(組合せ計量精度)を向上できることは周知の事実である。そこで、重量センサの個数の増加を抑えて計量精度を向上させるために、各計量ホッパに2つの室を備えたものが、例えば特許文献1に記載されている。このような従来の組合せ計量装置の概略模式図を図8に示す。
この従来の組合せ計量装置は、装置中央の上部に、外部の供給装置から供給される物品を振動によって放射状に分散させる分散フィーダ81が設けられている。分散フィーダ81の周囲には、分散フィーダ81から送られてきた物品を振動によって各供給ホッパ83に送りこむための複数の直進フィーダ82が設けられている。直進フィーダ82の下方には、複数の供給ホッパ83、計量ホッパ86がそれぞれ対応して設けられ、それぞれ円状に配置されている。各計量ホッパ86には、計量ホッパ86内の物品の重量を計測する重量センサ89が取り付けられている。上記の直進フィーダ82、供給ホッパ83、計量ホッパ86及び重量センサ89を有する計量ユニット91が、分散フィーダ81の周囲に複数配置されている。また、計量ホッパ86の下方には、集合シュート90が設けられ、組合せに選択された計量ホッパ86から排出された物品は、集合シュート90上を滑り、その排出口から包装機92へ送出される。
計量ホッパ86は、2つの室86a、86bに分割され、供給ホッパ83には、計量ホッパ86の各室86a、86bへ物品を排出するためのゲート84、85が設けられている。計量ホッパ86の各室86a、86bには、それぞれ物品を集合シュート90上へ排出するためのゲート87、88が設けられている。供給ホッパ83の物品は、計量ホッパ86の各室86a、86bへ供給され、各室86a、86bに保持されている物品の重量が重量センサ89で計量される。
この従来の組合せ計量装置では、各計量ホッパ86の各室86a、86bの物品の計量値に基づいて組合せ演算を行い、組合せ演算の結果、物品の合計重量が所定重量範囲内になるように選択された室(86a、86b)から物品が集合シュート90上へ排出される。この構成の場合、1個の重量センサ89に対し組合せ演算に用いる計量値が2個得られ、高価な重量センサ89の有効活用が図られている。
また、図示しないが、例えば前述の計量ホッパ86の下方に、さらに2つの室(第1室、第2室)に分割されたメモリホッパを設け、より重量センサ89の有効活用が図られている構成のものもある。この場合、メモリホッパの第1室に、計量ホッパ86の一方の室86aから計量済みの物品が供給され、第2室に、計量ホッパ86の他方の室86bから計量済みの物品が供給される。また、計量ホッパ86の各室86a、86bは、図8の構成とは異なり、物品を前述のようにメモリホッパの室へ供給するとともに、集合シュート90上へも排出可能な構成になっている。すなわち、計量ホッパ86の各室86a、86bには、それぞれ物品を集合シュート90上へ排出するためのゲートと、メモリホッパへ排出するためのゲートとが設けられている。メモリホッパの各室にはそれぞれ物品を集合シュート90上へ排出するためのゲートが設けられている。この構成の場合、各計量ホッパ86の各室86a、86b及び各メモリホッパの各室(第1室、第2室)内の物品の計量値に基づいて組合せ演算を行い、組合せ演算で選択された室(86a、86b、第1室、第2室)から物品が集合シュート67上へ排出される。したがって、この構成の場合、1個の重量センサ89に対し組合せ演算に用いる計量値が4個得られ、高価な重量センサ89の有効活用が図られている。
特開昭59−10815号公報
上記従来の図8に示された構成において、例えば計量ホッパ86を取り外して洗浄を行うときに計量ホッパ86を落としたりして、計量ホッパ86に損傷が生じることがある。例えば計量ホッパ86は、装置の中央に配設されているセンター基体に装着されている取付金具に取り付けられているが、その取付金具への取付部分が損傷して取り付けられなくなった場合や、各室86a、86bに分離している仕切り部分が損傷した場合には、その計量ホッパ86は使用できなくなる。このように計量ホッパ86に損傷が生じて使用できなくなった場合や、ある計量ホッパ86を点検する場合に、予備の計量ホッパが無いときには、その計量ホッパ86を取り外した状態で、取り外した部分の計量ホッパの使用を禁止する機能を働かせて、組合せ計量装置の運転を行うことが可能である。しかしながら、この場合、1個の計量ホッパ86を取り外すことにより、組合せ演算に用いる計量値が2個減少し、計量精度が悪くなる。また、前述のように計量ホッパ86の下方に2室に分割されたメモリホッパを設けている構成の場合には、損傷している1個の計量ホッパ86を取り外し、その取り外した部分の計量ホッパ及びそれに対応するメモリホッパの使用を禁止する機能を働かせて運転を行うと、組合せ演算に用いる計量値は4個減少し、計量精度が悪くなる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高価な重量センサの有効活用を図り、かつ、計量ホッパの損傷時等にその計量ホッパを使用しないで運転するときに計量精度の悪化の程度を抑えることができる組合せ計量装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の組合せ計量装置は、1つの重量センサと、それぞれに投入される物品の重量が前記1つの重量センサにより計量される複数の計量ホッパと、それぞれの前記計量ホッパに対応して前記計量ホッパの下方に配設され、それぞれ対応する前記計量ホッパから計量済みの物品が投入される複数のメモリホッパとをそれぞれが有し、前記計量ホッパは、対応する前記メモリホッパと集合シュートとへ選択的に物品を排出可能に構成された、複数の組合せユニットと、前記複数の組合せユニットの各々の前記重量センサによる計量値を取得し、各々の前記計量ホッパに投入されている物品の計量値と各々の前記メモリホッパに投入されている物品の計量値とに基づいて組合せ演算を行うことにより、投入されている物品の計量値の合計が所定重量範囲内になる組合せの前記計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパを選択し、前記選択した計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパに対し物品を前記集合シュート上へ排出させる排出動作を行わせる制御手段と、前記組合せに選択されている前記計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパから排出される物品を集合させて排出するための前記集合シュートと、前記計量ホッパが取り付けられる第1の取付部材と、前記制御手段によって制御され前記第1の取付部材に取り付けられている前記計量ホッパに対し前記メモリホッパへ物品を排出させるように作用する第1の作用部と、前記制御手段によって制御され前記計量ホッパに対し前記集合シュートへ物品を排出させるように作用する第2の作用部と、前記メモリホッパが取り付けられる第2の取付部材と、前記制御手段によって制御され前記第2の取付部材に取り付けられている前記メモリホッパに対し物品を排出させるように作用する第3の作用部とが配設されたホッパ支持基体とを備え、前記メモリホッパは、前記第1の取付部材に取り付け可能であり、前記メモリホッパが前記第1の取付部材に取り付けられたときに、前記第2の作用部が前記メモリホッパに対し物品を排出させるように作用するように構成されている。
この構成によれば、1つの重量センサで複数の計量ホッパ及びメモリホッパの各々に投入されている物品の重量が計量されているので、高価な重量センサの有効活用が図れている。また、1個の計量ホッパが損傷等により使用できない場合には、それに対応するメモリホッパも使用できないので、1個の計量ホッパと1個のメモリホッパを使用しないで運転したときには、組合せ演算に用いられる計量値は2個減少するだけですむ。従来の2室に分割された計量ホッパと2室に分割されたメモリホッパとを用いた構成の場合に、1個の計量ホッパが損傷等により使用できず、その1個の計量ホッパとそれに対応する1個のメモリホッパとを使用しないで運転すると、組合せ演算に用いられる計量値は4個減少する。したがって、本発明の構成により、計量精度の悪化を抑えることができる。また、1個のメモリホッパが損傷等により使用できない場合に、その1個のメモリホッパを使用しないで運転したときには、組合せ演算に用いられる計量値は1個減少するだけですむ。上記の従来構成において2室に分割された1個のメモリホッパを使用しないで運転すると、組合せ演算に用いられる計量値は2個減少する。したがって、本発明の構成により、計量精度の悪化を抑えることができる。
これにより、ある計量ホッパが使用できないときは、その計量ホッパを取り外し、例えばその下方に取り付けられているメモリホッパを、取り外した計量ホッパの代わりに付け替えて使用することができる。例えば、損傷等により1個の計量ホッパが使用できなくなったとき、その計量ホッパの代わりにメモリホッパを使用して運転したときには、組合せ演算に用いられる計量値は1個減少するだけですみ、計量精度の悪化を最小限に抑えることができる。
この場合、前記計量ホッパは、対応する前記メモリホッパへ物品を排出するための第1のゲートと、前記集合シュートへ物品を排出するための第2のゲートとを有し、前記メモリホッパは、物品を排出するためのゲートを有し、前記第1の作用部は、前記計量ホッパの前記第1のゲートを開閉するように作用し、前記第2の作用部は、前記計量ホッパの前記第2のゲートを開閉するように作用し、前記第3の作用部は、前記メモリホッパのゲートを開閉するように作用するように構成され、前記メモリホッパが前記第1の取付部材に取り付けられたときに、前記第2の作用部が前記メモリホッパのゲートを開閉するように作用するように構成されていてもよい。
また、上記構成において、前記メモリホッパを個別に使用禁止に設定する使用禁止手段を設け、前記制御手段は、前記使用禁止手段により任意の前記メモリホッパが使用禁止に設定されているとき、前記任意のメモリホッパを除いた前記計量ホッパ及び前記メモリホッパに投入されている物品の計量値に基づいて組合せ演算を行うように構成されている。
これにより、ある計量ホッパが使用できなくなったとき、その計量ホッパの代わりにメモリホッパを付け替えて運転することができる。
また、上記構成において、前記計量ホッパと前記メモリホッパとはそれぞれの重量が略等しく構成されていることが好ましい。これにより、メモリホッパを計量ホッパの代わりに付け替えて運転するとき、計量ホッパとメモリホッパとの重量バランスが保たれ、重量センサによる計量値の精度の低下を防止できる。
以上の構成において、各々の前記組合せユニットに備えられている前記計量ホッパは2個であるように構成してもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、組合せ計量装置において、高価な重量センサの有効活用を図り、かつ、計量ホッパの損傷時等にその計量ホッパを使用しないで運転するときに計量精度の悪化の程度を抑えることができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における組合せ計量装置の構成の概略を示す模式図である。なお、図1は、組合せ計量装置の各構成要素の正しい形状を示すものではなく、それらの外観形状の概略は図2に示される。
まず、図1に示されるように、組合せ計量装置の前段の装置として、組合せ計量装置へ被計量物である物品を供給するための供給装置1が備えられ、組合せ計量装置の後段の装置として、組合せ計量された物品を包装する包装機14が備えられている。供給装置1は、例えば振動器を取付けたトラフ(trough:大型の細長い容器)であり、図示されていない他の装置から物品がトラフに供給されて、振動器によってトラフを適宜振動させることにより、組合せ計量装置の分散フィーダ3上に物品を送り出す。
組合せ計量装置は、装置上部の中央に、振動器を備えた円錐形状の分散フィーダ3が設けられ、分散フィーダ3の上方には、分散フィーダ3上の物品の量を検出するために、例えば超音波式のレベルセンサ2が設けられている。分散フィーダ3は、供給装置1から供給される物品を振動器による振動によって放射状に分散させる。分散フィーダ3の周囲には、振動器を備えた直進フィーダ4が放射状に複数設けられている。各直進フィーダ4は、分散フィーダ3から送られてきた物品を振動によって各供給ホッパ5に送り出す。各直進フィーダ4の物品の送出側には供給ホッパ5が設けられ、各供給ホッパ5の下方には2つの計量ホッパ8a、8bが設けられている。2つの計量ホッパ8a、8bに対し1つのロードセルで構成された重量センサ7が設けられており、この重量センサ7により計量ホッパ8a、8b内の物品の重量が計測される。また、計量ホッパ8a、8bのそれぞれの斜め下方にメモリホッパ10a、10bが設けられている。上記の直進フィーダ4と、供給ホッパ5と、一対の計量ホッパ8a、8bと、一対のメモリホッパ10a、10bと、重量センサ7とを有する計量ユニット15が、複数備えられており、各直進フィーダ4の下方に、供給ホッパ5、一対の計量ホッパ8a、8b及び一対のメモリホッパ10a、10bがそれぞれ対応して設けられ、複数のそれぞれが円状に配置されている。また、計量ホッパ8a、8b及びメモリホッパ10a、10bの下方には、それらのホッパから排出された物品を集合させて下部の排出口から排出させる集合シュート12が設けられている。
供給ホッパ5には、物品を計量ホッパ8aへ排出するためのゲート6aと計量ホッパ8bへ排出するためのゲート6bとが設けられ、空になっている方の計量ホッパ側のゲートを開いて計量ホッパへ物品を供給する。両方の計量ホッパ8a、8bが空である場合は予め定められた方の計量ホッパへ物品を供給する。計量ホッパ8a、8bの各々には、物品を、対応するメモリホッパ10a、10bへ排出するためのゲート9am、9bmと集合シュート12へ排出するためのゲート9as、9bsとが設けられ、計量ホッパ8a、8bに物品が入っているとき、対応するメモリホッパ10a、10bが空になるとメモリホッパ側のゲート9am、9bmを開いて物品を供給する。すなわち、供給ホッパ5は、その保持している物品を、対応する計量ホッパ8aと8bへ選択的に排出可能な構成であり、計量ホッパ8aは、その保持している物品を、対応するメモリホッパ10aと集合シュート12へ選択的に排出可能な構成であり、計量ホッパ8bは、その保持している物品を、対応するメモリホッパ10bと集合シュート12へ選択的に排出可能な構成である。
制御部31と操作設定表示器32については後述する。
図2の外観図に示されるように、装置中央部に図示されない脚等で支持された略円柱形状のセンター基体(ボディ)13(ホッパ支持基体)が配設されており、センター基体13の上面に分散フィーダ3が取り付けられるとともに複数の直進フィーダ4が放射状に取り付けられ、センター基体13の側面には、複数の供給ホッパ5が円状に配置されて取り付けられるとともに、各供給ホッパ5の下方に一対の計量ホッパ8a、8bが取り付けられ、計量ホッパ8a、8bの下方で少し内側にメモリホッパ10a、10bが取り付けられている。メモリホッパ10a、10bが取り付けられるセンター基体13の下部側面13aの径は、供給ホッパ5及び計量ホッパ8a、8bが取り付けられるセンター基体13の上部側面の径よりも小さくなっている。
図3は本実施の形態における組合せ計量装置の制御系統の概略を示すブロック図である。
組合せ計量装置の制御部31は、CPU等からなる演算制御部311と、RAM及びROM等のメモリからなる記憶部312とで構成されている。記憶部312には、運転用プログラム、運転用設定データである多数の運転パラメータのデータ、その他計量値データ等が記憶される。演算制御部311は、記憶部312に記憶されている運転用プログラムを実行して、供給装置1および組合せ計量装置全体の制御を行うとともに組合せ演算を行う。また、演算制御部311は、I/O回路33を介して入力されるレベルセンサ2の信号を基に、分散フィーダ3上の物品を一定量に保つように、振動制御駆動回路34を介して供給装置1の振動器の動作を制御する。また、振動制御駆動回路34を介して分散フィーダ3の振動器、直進フィーダ5の振動器の動作を制御する。また、ゲート駆動回路35を介して供給ホッパ5、計量ホッパ8a、8b及びメモリホッパ10a、10bのそれぞれのゲートの開閉装置6A,9A,11Aのアクチュエータ(例えばパルスモータ)の動作を制御する。また、各重量センサ7の計測値をA/D変換回路36を介して受け取る。また、操作設定表示器32から信号を入力するとともに、操作設定表示器32へ表示するデータ等の信号を出力する。
演算制御部311による組合せ演算では、複数の計量ホッパ8a、8bおよびメモリホッパ10a、10bの中から、物品の計量値の合計が所定重量範囲(目標重量に対する許容範囲)内となるホッパの組合せが1つ求められる。この組合せ演算では、計量ホッパ8a、8b内の物品の計量値には重量センサ7による計測値が用いられる。各重量センサ7に対応して取り付けられている一対の計量ホッパ8a、8bのうちの一方の計量ホッパ、例えば計量ホッパ8aのみに物品が供給されているときに、計量ホッパ8a内の物品の重量が重量センサ7により計量される。さらに他方の計量ホッパ8bに物品が供給されると、2つの計量ホッパ8a、8b内の物品の合計重量が重量センサ7により計量される。演算制御部311では、この2つの計量ホッパ8a、8b内の物品の合計重量(計量値)から、先に計量されている計量ホッパ8a内の物品の計量値を減算することで、計量ホッパ8b内の物品の計量値を算出する。計量ホッパ8a、8bからメモリホッパ10a、10bへ物品が投入されると、演算制御部311では、計量ホッパ8a、8bにおいて計量及び算出されたときの物品の計量値を、メモリホッパ10a、10bへ投入された物品の計量値として認識する。計量ホッパ8a、8bにおいて計量及び算出されたときの物品の計量値は、記憶部312に保持されている。
操作設定表示器3は、例えばタッチスクリーン式のディスプレイ(表示手段)を備え、その画面上で、組合せ計量装置の運転開始及び停止等の操作を行うことができる。また表示画面を切り替えて組合せ計量装置の運転パラメータの設定等を行うことができる。運転中は通常、組合せ計量装置の運転速度や組合せ演算結果等の運転状況等の表示が行われる。したがって、操作設定表示器3は、組合せ計量装置の操作およびそれらの運転パラメータの設定等を行うための入力手段と、これらの入力手段や組合せ計量装置の運転状況等を表示する表示手段とを備えている。
以上のように構成された本実施の形態における組合せ計量装置の動作について、まずその概略を説明する。供給装置1及び組合せ計量装置の動作は制御部31の制御によって実現される。
まず、物品は、供給装置1によって組合せ計量装置の上方に搬送されてきて、分散フィーダ3上に載せられる。そして、分散フィーダ3の振動によって放射状に分散されて、分散フィーダ3に続く直進フィーダ4を介して円状に複数配置された供給ホッパ5に物品が送られる。各供給ホッパ5の下方に位置する計量ホッパ8a、8bが空の場合に、各供給ホッパ5の物品が計量ホッパ8a、8bに投入される。このとき、供給ホッパ5の1回の投入ではいずれか一方の計量ホッパにのみ物品が投入される。供給ホッパ5の一方のゲート6aが開閉されることで物品が計量ホッパ8aへ投入され、他方のゲート6bが開閉されることで物品が計量ホッパ8bへ投入される。また、各計量ホッパ8a、8bの下方に位置するメモリホッパ10a、10bが空の場合に、計量ホッパ8a、8bのそれぞれのメモリホッパ排出用ゲート9am、9bmが開閉されることで、物品がメモリホッパ10a、10bに投入される。
制御部31は、前述の組合せ演算を行うことにより、物品を排出すべきホッパの組合せを決定し、その組合せのホッパから物品を集合シュート12上へ排出させる。このとき、メモリホッパ10a、10bでは、それぞれのゲート11a、11bが開閉されることで物品が排出され、計量ホッパ8a、8bでは、それぞれの集合シュート排出用のゲート9as、9bsが開閉されることで物品が排出される。物品は集合シュート12上を滑り落ち、その排出口から包装機14へ排出される。包装機14では、例えば、袋を製造しながら、この袋に組合せ計量装置から排出されてきた物品を充填して包装する。
ここで、ある1つの計量ユニット15についてその動作の一例を説明しておく。ここでは、一例として、まず、供給ホッパ5、計量ホッパ8a、8b及びメモリホッパ10a、10bに物品が投入されている状態を考える。組合せ演算により、例えば計量ホッパ8a及びメモリホッパ10bが組合せに選択されたとすると、所定のタイミングで計量ホッパ8a及びメモリホッパ10bから物品が排出されて空になる。続いて、計量ホッパ8bからメモリホッパ10bへ物品が投入されるとともに、供給ホッパ5から計量ホッパ8aへ物品が投入される。その後、所定時間経過後に次の組合せ演算が行われる。
組合せ計量装置では、上記のような動作を行うための運転用設定データとして多数の動作パラメータの設定が必要であり、その設定は操作設定表示器3を用いて行われ、設定されたパラメータの値(設定値)は記憶部312に記憶されている。
また、本実施の形態では、操作設定表示器3を操作することにより、各ホッパ(8a、8b、10a、10b)を個別に使用禁止の設定を行って、運転を行うことが可能である。例えば、操作設定表示器3のディスプレイ画面に、ホッパの使用禁止を設定するための画面を表示し、所望のホッパを指定して使用禁止に設定することができる。ここで、あるメモリホッパを使用禁止に設定すると、それに対応する計量ホッパから使用禁止に設定されたメモリホッパへの物品の排出が禁止されるとともに、そのメモリホッパに対応する計量値を除いて組合せ演算が行われる。また、ある計量ホッパを使用禁止に設定するととともにそれに対応するメモリホッパも使用禁止に設定すると、供給ホッパから使用禁止に設定された計量ホッパへの物品の排出が禁止されるとともに、使用禁止に設定された計量ホッパ及びメモリホッパに対応する計量値を除いて組合せ演算が行われる。ここで、ある計量ホッパが使用禁止に設定された場合に、それに対応するメモリホッパが使用されることは無いので、ある計量ホッパを使用禁止に設定するとそれに対応するメモリホッパも自動的に使用禁止に設定されるようにしておいてもよい。
次に、本実施の形態において用いられる計量ホッパ8a、8b及びメモリホッパ10a、10bの構成の一例について説明する。
図4は計量ホッパの外観斜視図である。この計量ホッパでは、筒状のホッパ本体41に対し、閉じられた状態の内側ゲート9mと外側ゲート9sによってホッパの底面が形成されている。ここで、内側ゲート9mは、計量ホッパ8a、8bのメモリホッパ排出用ゲート9am、9bmとなり、外側ゲート9sは、計量ホッパ8a、8bの集合シュート排出用のゲート9as、9bsとなる。筒状のホッパ本体41の左右の側面に、ホッパ支持板42,43が溶接等によって固設されている。内側ゲート9mの左側上部に、2つの取付具45a、45bが一体的に形成された取付具45が溶接等によって固設されており、一方の取付具45aは連結部A1を介してホッパ支持板42に対し揺動自在に取り付けられている。また、内側ゲート9mの右側上部には、取付具45aと同様の取付具(図示せず)が固設され、その取付具は連結部A1と同様の連結部(図示せず)を介してホッパ支持板43に対し揺動自在に取り付けられている。また、取付具45bに対し、連結部材46が連結部A2を介して揺動自在に取り付けられている。そして、アーム部材47が、連結部A3を介して連結部材46に対し揺動自在に取り付けられるとともに、連結部A4を介してホッパ支持板42に対し揺動自在に取り付けられている。したがって、ホッパ支持板42に対する連結部A1と連結部A4は固定位置であり、アーム部材47の被駆動部52が連結部A4を中心軸として矢印a方向に回動されることにより、連結部A3が上方へ引き上げられ、それにより連結部A2が内側方向へ引っ張られることにより、取付具45とともに内側ゲート9mが連結部A1を中心軸として回動され、内側ゲート9mが開く。
また、外側ゲート9sの左側上部に、取付具48が溶接等によって固設されており、取付具48は連結部A5を介してホッパ支持板42に対し揺動自在に取り付けられている。また、外側ゲート9sの右側上部に、取付具49が溶接等によって固設されており、取付具49は連結部B1を介してホッパ支持板43の図示されていない部分に対し揺動自在に取り付けられている。ホッパ支持板43の図示されていない部分は、ホッパ本体41の右側の側面に沿った部分であるが、この部分は、他方のホッパ支持板42のホッパ本体41の左側の側面に沿った部分の形状と同じ形状である。また、取付具49に対し、連結部材50が連結部B2を介して揺動自在に取り付けられている。そして、アーム部材51が、連結部B3を介して連結部材50に対し揺動自在に取り付けられるとともに、連結部B4を介してホッパ支持板43に対し揺動自在に取り付けられている。したがって、ホッパ支持板43に対する連結部B1と連結部B4は固定位置であり、アーム部材51の被駆動部53が連結部B4を中心軸として矢印b方向に回動されることにより、連結部B3が下方へ引き下げられ、それにより連結部B2が内側方向へ引っ張られることにより、取付具49とともに外側ゲート9sが連結部B1を中心軸として回動され、外側ゲート9sが開く。
上記の構成において、内側ゲート9mを動作させるためのアーム部材47の被駆動部52がフリーの状態のときにホッパ内に物品が投入されると、その物品の重量により内側ゲート9mを開くように力がかかるが、この場合には、連結部A3が下方へ押し下げられるように、すなわち、アーム部材47の被駆動部52が矢印aとは逆方向に回動しようとするように構成されている。このとき、ホッパ支持板42の端部に設けられたストッパ部54によって、アーム部材47の回動が阻止され、内側ゲート9mは閉じた状態が保持される。
同様に、外側ゲート9sを動作させるためのアーム部材51の被駆動部53がフリーの状態のときにホッパ内に物品が投入されると、その物品の重量により外側ゲート9sを開くように力がかかるが、この場合には、連結部B3が上方へ押し上げられるように、すなわち、アーム部材51の被駆動部53が矢印bとは逆方向に回動しようとするように構成されている。このとき、ホッパ支持板43の端部に設けられたストッパ部55によって、アーム部材51の回動が阻止され、外側ゲート9sは閉じた状態が保持される。
また、ホッパ本体41より内側のホッパ支持板42とホッパ支持板43との間に、上下2本の取付棒44が取り付けられている。
図5は、一対の計量ホッパ8a、8bの駆動装置の外観斜視図である。この駆動装置61は、前面板61aの四隅がボルトによりセンター基体13(図2)の外郭部分に固定され、前面板61aより背面側の部分は、センター基体13の内部に収納される。前面板61aの2つの突出部69のそれぞれの前面部分のホッパ取付金具62に計量ホッパが取り付けられる。具体的には、図4に示されている上側の取付棒44が上側の2つの取付部63に引っ掛けられるとともに、下側の取付棒44が下側の2つの取付部64に引っ掛けられることにより、計量ホッパが取り付けられる。この取り付けられたときに、アーム部材47の被駆動部52に駆動アーム(作用部)70が嵌め込まれるとともに、アーム部材51の被駆動部53に駆動アーム(作用部)71が嵌め込まれる。駆動アーム70が取り付けられている連結軸75が回動することにより、連結軸75を中心に駆動アーム70が矢印A方向に回動すると、駆動アーム70とともにアーム部材47の被駆動部52が矢印a方向に回動され、前述したように内側ゲート9mが開く。内側ゲート9mが開いた状態から、駆動アーム70が取り付けられている連結軸75が逆に回動して、駆動アーム70が図5の状態に戻ると、内側ゲート9mが閉じる。同様にして、駆動アーム71が取り付けられている連結軸(図示せず)が回動することにより、その連結軸を中心に駆動アーム71が回動(駆動アーム70の矢印A方向とは逆方向に回動)して、駆動アーム71とともにアーム部材51の被駆動部53が矢印b方向に回動されると、前述したように外側ゲート9sが開く。外側ゲート9sが開いた状態から、駆動アーム71が取り付けられている連結軸が逆に回動して、駆動アーム71が図5の状態に戻ると、外側ゲート9sが閉じる。以上の動作からも明らかであるが、駆動アーム71は、前面板61aの突出部69に対し取付け方向は逆であるものの、駆動アーム70と同様にして、連結軸(図示せず)に取り付けられている。ただし、駆動アーム70は垂直に下がった状態から略前面方向へ向けて回動されることにより、内側ゲート9mが開くが、駆動アーム71は垂直に下がった状態から略背面方向へ向けて回動されることにより、外側ゲート9sが開く。
駆動アーム70が取り付けられている連結軸75の駆動部は、駆動装置61内に収納されており、図示しないが、アクチュエータとして例えばパルスモータを用い、このパルスモータのモータ軸と連結軸75とを、リンク機構やカム等を用いた動作伝達部を介して接続し、パルスモータの回転により連結軸75が前述のように正・逆方向に回動するように、上記の動作伝達部を構成すればよい。また、駆動アーム71が取り付けられている連結軸(図示せず)の駆動部についても、同様である。
また、2つの計量ホッパが取り付けられる取付金具62を背面側から見た図を図6(a)に示し、その側面図を図6(b)に示す。この取付金具62は、長方形の底面部62と、底面部62の前面側の端部に立設されている2つのホッパ取付支持部65とを有し、ホッパ取付支持部65の左右両側から前面側へ突出されるようにして取付部63及び64が設けられている。底面部62の駆動装置61内に延設されている中央部に、例えば四角柱の重量センサ取付部67が立設されている。その重量センサ取付部67が重量センサ7(ロードセル)に固着され、重量センサ7は、駆動装置61内で図示されない所定箇所に固定されている。なお、ホッパ取付支持部65と底面部66との間に補強部68が設けられてあってもよい。
また、本実施の形態では、メモリホッパ10a、10bとして、図4に示された計量ホッパと同じ構成のホッパを用いている。
次に、図7は、1つのメモリホッパ(10a、10b)の駆動装置の外観斜視図である。この駆動装置74は、前面板74aの四隅がボルトによりセンター基体13(図2)の外郭部分に固定され、前面板74aより背面側の部分は、センター基体13の内部に収納される。この駆動装置74が2つ並んで、図5の駆動装置61の下方のセンター基体13に取り付けられることにより、2つのメモリホッパ10a、10bを取り付けてゲートの開閉を行うことができる。この場合、ホッパ取付金具72は、前述した計量ホッパのホッパ取付金具62とは異なり、前面板74aの突出部69の前面部分にボルト73で固定されている。また、突出部69の片側には図5と同様に駆動アーム70が取り付けられているが、もう一方の駆動アーム71(図5)は設けられておらず、したがって、その駆動部も設けられていない。その他、図5と同様の部分には同一符号を付し、以下では、簡単に説明する。図4に示されたホッパの上下の取付棒44が、取付部63、64に引っ掛けられてホッパが取り付けられる。ホッパのアーム部材47の被駆動部52に駆動アーム70が嵌め込まれる。駆動アーム70が取り付けられている連結軸75が回動することにより、連結軸75を中心に駆動アーム70が矢印A方向に回動すると、駆動アーム70とともにアーム部材47の被駆動部52が矢印a方向に回動され、内側ゲート9mが開き、連結軸75が逆に回動して、駆動アーム70が図7の状態に戻ると、内側ゲート9mが閉じる。駆動アーム70が取り付けられている連結軸75の駆動部は、図5の場合と同様にして構成されている。この場合、ホッパの外側ゲート9sを開閉するための駆動アームは無く、外側ゲート9sを動作させるためのアーム部材51の被駆動部53がフリーの状態であるが、前述のように外側ゲート9sは閉じた状態が保持される。このように、図4に示されたホッパをメモリホッパ10a、10bとして用いた場合、外側ゲート9sは使用されず、内側ゲート9mのみがメモリホッパのゲート11a、11bとして使用される。
上記の構成では、計量ホッパ及びメモリホッパは、それぞれ2本の取付棒44を取付部63,64に引っ掛けるだけで装着でき、また、ホッパを上へ持ち上げるだけで取り外せるので、ホッパの着脱が容易である。
本実施の形態では、各計量ユニット15に、それぞれ物品の収納室が1室からなる2つの計量ホッパ(8a、8b)及び2つのメモリホッパ(10a、10b)と、1個の重量センサ7とを有した構成であり、組合せ演算に用いられる計量値は、1個の重量センサ7につき4個得られ、高価な重量センサ7の有効活用が図られている。また、上記の構成において、ある計量ホッパに損傷が生じて使用できなくなった場合や、ある計量ホッパを点検する場合に、予備の計量ホッパが無いときには、その計量ホッパを取り外して組合せ計量装置の運転を行うことになる。このようなとき、本実施の形態では、計量ホッパとメモリホッパとに同じ構成のホッパを用いているため、取り外した計量ホッパの取り付け部分に、メモリホッパを取り付けて(すなわちメモリホッパを計量ホッパに代用して)運転を行うことが可能である。例えば、取り外した計量ホッパに対応してその下方に配設されているメモリホッパを取り付けて運転を行うことが可能である。このような場合、計量ホッパに代用したメモリホッパが無くなるので、操作設定表示器32を用いて、無いところのメモリホッパの使用禁止の設定を行って運転を行う。これにより下方にメモリホッパが無いところの計量ホッパについてはメモリホッパへの物品排出が禁止されるとともに、使用禁止に設定されたメモリホッパに対応する計量値を除いて組合せ演算が行われる。したがって、組合せ演算に用いられる計量値は、1個減少するだけですむ。従来の1個の重量センサにつき4個の計量値が得られる構成、すなわち2室に分割された計量ホッパと2室に分割されたメモリホッパとを用いた構成の場合に、1個の計量ホッパが使用できなくなると、組合せ演算に用いられる計量値は4個減少するのに対し、上記の場合、1個減少するだけですみ、計量精度の悪化を最小限に抑えることができる。
なお、メモリホッパを計量ホッパに代用しないで、計量ホッパを取り外しただけで運転を行う場合には、操作設定表示器32を用いて、取り外した計量ホッパとそれに対応するメモリホッパの使用禁止の設定を行って運転を行う。これにより、供給ホッパから使用禁止に設定された計量ホッパへの物品供給が禁止されるとともに、使用禁止に設定された計量ホッパ及びメモリホッパに対応する計量値を除いて組合せ演算が行われる。したがって、組合せ演算に用いられる計量値は、2個減少するだけですみ、従来の2室に分割された計量ホッパと2室に分割されたメモリホッパとを用いた構成の場合と比較して、計量精度の悪化を抑えることができる。また、常にメモリホッパを計量ホッパに代用しない場合には、メモリホッパと計量ホッパとは異なる構成でもよい。
また、上記のように、計量ホッパを取り外しただけで運転を行う場合には、重量センサ7であるロードセルの負荷のバランスが崩れ、捻りモーメントが発生し、計量値の精度が低下する原因となるので、メモリホッパを計量ホッパに代用して運転を行う方が好ましい。メモリホッパを計量ホッパに代用して運転を行う場合も、同様の理由から、メモリホッパと計量ホッパとの重量がほぼ同等の方がより好ましい。上記の実施の形態では、メモリホッパ及び計量ホッパに同じホッパを用いているので、メモリホッパと計量ホッパの重量は同じである。
なお、計量ホッパとメモリホッパに、2つのゲートを有する同じ構成のホッパを用いて説明したが、本来、メモリホッパは1つのゲートを有していればよい。図4のホッパを計量ホッパに用い、その計量ホッパを図5の駆動装置に取り付けた場合、一方の駆動アーム70は、メモリホッパ排出用ゲートの駆動アームとなり、他方の駆動アーム71は、集合シュート排出用ゲートの駆動アームとなる。この場合に、1つのゲートを有するメモリホッパを用いると、そのメモリホッパを図5の駆動装置に取り付けたときに、集合シュート排出用ゲートの駆動アーム71によってメモリホッパのゲートが駆動されるように、ゲートの駆動機構を構成すればよい。したがって、この場合、メモリホッパの駆動装置は、図7の構成とは、逆に、駆動アーム71(図5)が設けられて、駆動アーム70(図5)を設けない構成とすればよい。すなわち、メモリホッパを計量ホッパに代用するためには、メモリホッパと計量ホッパとの取付け構造が同じであり、メモリホッパを計量ホッパに代えて取付けたときに、計量ホッパの集合シュート排出用ゲートを開閉するために作用する作用部(駆動アーム71)の動作によって、メモリホッパのゲートが開閉されるように構成されてあればよい。この場合も、前述のように、メモリホッパと計量ホッパとの重量がほぼ同等の方が好ましい。
また、メモリホッパについても、計量ホッパと同様、損傷等が生じて使用できなくなることがある。このような場合、本実施の形態では、そのメモリホッパを取り外し、操作設定表示器32を用いて、取り外したところのメモリホッパの使用禁止の設定を行って運転を行う。この場合、組合せ演算に用いられる計量値は、1個減少するだけですむ。従来の2室に分割された計量ホッパと2室に分割されたメモリホッパとを用いた構成の場合に、1個のメモリホッパが使用できなくなると、組合せ演算に用いられる計量値は2個減少するのに対し、上記の場合、1個減少するだけですみ、計量精度の悪化を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、各計量ホッパに対応してメモリホッパを設けているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、メモリホッパを設けない構成も可能である。この場合、各計量ホッパは、1つの排出ゲートを有した構成でよく、1個の計量ホッパを取り外して運転すると、組合せ演算に用いる計量値が1個減少するだけですみ、従来の2室に分割された計量ホッパを用いた構成(図8の構成)の場合と比較して、計量精度の悪化を抑えることができる。また、各重量センサ7に取り付けられている対をなす2つの計量ホッパに対し、1つのメモリホッパを設けた構成でもよい。この場合、対をなす2つの計量ホッパは、同一のメモリホッパへ排出するためのゲートと、集合シュートへ排出するためのゲートとを備えた構成であり、1個の計量ホッパを取り外して運転すると、組合せ演算に用いる計量値が1個減少するだけですむ。この場合に、対をなす2つの計量ホッパの代わりに、2室に分割された1個の計量ホッパを用いた構成にして、1個の計量ホッパを取り外して運転すると、組合せ演算に用いる計量値が3個減少することになり、このような構成と比較して計量精度の悪化を抑えることができる。
また、上記説明では、各重量センサ7に取り付けられる計量ホッパを2個としたが、3個以上とする構成も可能である。ただし、この場合、各計量ユニット15について、例えば供給ホッパを2個以上設け、直進フィーダ4からの物品を各供給ホッパへ振り分けて供給するような構成にする等、計量ホッパへ物品を供給するための構成が複雑になる。
本発明は、高価な重量センサの有効活用が図れる組合せ計量装置として有用である。
本発明の実施の形態における組合せ計量装置の構成の概略を示す模式図である。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置の外観形状の概略を示す側面図である。 本発明の実施の形態における組合せ計量装置の制御系統の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における計量ホッパ及びメモリホッパに用いられるホッパの一例を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態における一対の計量ホッパの駆動装置の一例を示す外観斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態における一対の計量ホッパが取り付けられる取付金具を背面側から見た図であり、(b)は、同取付金具の側面図である。 本発明の実施の形態における1つのメモリホッパの駆動装置の一例を示す外観斜視図である。 従来の組合せ計量装置の構成の概略を示す模式図である。
符号の説明
3 分散フィーダ
4 直進フィーダ
5 供給ホッパ
7 重量センサ
8a、8b 計量ホッパ
10a、10b メモリホッパ
12 集合シュート
31 制御部

Claims (5)

  1. 1つの重量センサと、それぞれに投入される物品の重量が前記1つの重量センサにより計量される複数の計量ホッパと、それぞれの前記計量ホッパに対応して前記計量ホッパの下方に配設され、それぞれ対応する前記計量ホッパから計量済みの物品が投入される複数のメモリホッパとをそれぞれが有し、前記計量ホッパは、対応する前記メモリホッパと集合シュートとへ選択的に物品を排出可能に構成された、複数の組合せユニットと、
    前記複数の組合せユニットの各々の前記重量センサによる計量値を取得し、各々の前記計量ホッパに投入されている物品の計量値と各々の前記メモリホッパに投入されている物品の計量値とに基づいて組合せ演算を行うことにより、投入されている物品の計量値の合計が所定重量範囲内になる組合せの前記計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパを選択し、前記選択した計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパに対し物品を前記集合シュート上へ排出させる排出動作を行わせる制御手段と、
    前記組合せに選択されている前記計量ホッパ及び/又は前記メモリホッパから排出される物品を集合させて排出するための前記集合シュートと
    前記計量ホッパが取り付けられる第1の取付部材と、前記制御手段によって制御され前記第1の取付部材に取り付けられている前記計量ホッパに対し前記メモリホッパへ物品を排出させるように作用する第1の作用部と、前記制御手段によって制御され前記計量ホッパに対し前記集合シュートへ物品を排出させるように作用する第2の作用部と、前記メモリホッパが取り付けられる第2の取付部材と、前記制御手段によって制御され前記第2の取付部材に取り付けられている前記メモリホッパに対し物品を排出させるように作用する第3の作用部とが配設されたホッパ支持基体とを備え、
    前記メモリホッパは、前記第1の取付部材に取り付け可能であり、前記メモリホッパが前記第1の取付部材に取り付けられたときに、前記第2の作用部が前記メモリホッパに対し物品を排出させるように作用するように構成された組合せ計量装置。
  2. 前記計量ホッパは、対応する前記メモリホッパへ物品を排出するための第1のゲートと、前記集合シュートへ物品を排出するための第2のゲートとを有し、
    前記メモリホッパは、物品を排出するためのゲートを有し、
    前記第1の作用部は、前記計量ホッパの前記第1のゲートを開閉するように作用し、前記第2の作用部は、前記計量ホッパの前記第2のゲートを開閉するように作用し、前記第3の作用部は、前記メモリホッパのゲートを開閉するように作用するように構成され、
    前記メモリホッパが前記第1の取付部材に取り付けられたときに、前記第2の作用部が前記メモリホッパのゲートを開閉するように作用するように構成された請求項1に記載の組合せ計量装置。
  3. 前記メモリホッパを個別に使用禁止に設定する使用禁止手段を設け、
    前記制御手段は、前記使用禁止手段により任意の前記メモリホッパが使用禁止に設定されているとき、前記任意のメモリホッパを除いた前記計量ホッパ及び前記メモリホッパに投入されている物品の計量値に基づいて組合せ演算を行うように構成された請求項1または2に記載の組合せ計量装置。
  4. 前記計量ホッパと前記メモリホッパとはそれぞれの重量が略等しく構成された請求項1〜3のいずれかに記載の組合せ計量装置。
  5. 各々の前記組合せユニットに備えられている前記計量ホッパは2個である請求項1〜4のいずれかに記載の組合せ計量装置。
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