JP4713909B2 - 塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は静電塗装用の塗装装置に関し、詳しくは(図1参照)、
送給タンク3A,3Bから圧送手段Pにより加圧供給される塗料Tを電圧印加により帯電させた状態で放出する塗装ガン1を備え、この塗装ガン1に対し複数の送給タンク3A,3B各々の塗料吐出路4a,4bを接続するとともに、それら送給タンク3A,3Bのうち塗装ガン1に対して塗料供給する送給タンク3A,3Bを選択的に切り換えるタンク切換弁11a,11bを設け、送給タンク3A,3Bの夫々に塗料充填路13から分岐した分岐充填路13a,13bを接続するとともに、複数の送給タンク3A,3Bのうち塗料充填路13からの塗料充填の対象とする送給タンク3A,3Bを選択的に切り換える充填切換弁27a,27b、及び、塗料充填路13を通じて送給タンク3A,3Bに充填する塗料Tの塗料種を切り換える塗料切換弁30a〜30nを設ける塗装装置に関する。
上記の如き塗装装置では(同図1参照)、いずれかの送給タンク3A,3Bから供給される塗料Tを塗装ガン1から放出している間に、塗料切換弁30a〜30nにより選択した塗料Ta〜Tnを塗料充填路13を通じて他の送給タンク3A,3Bに充填する運転形態が採られるが、この種の塗装装置では、塗料経路中に存在する導電性の塗料T(特に、水を溶媒とする水系塗料)を通じて塗装ガン1での印加電圧が塗料経路の上流側へ漏洩的に及ぶのを防止するため、塗料吐出路4a,4bを通じて塗装ガン1に塗料供給している状態にある送給タンク3A,3Bへの分岐充填路13a,13b、及び、塗料充填路13から分岐充填路13a,13bを通じて塗料充填を受けている状態にある送給タンク3A,3Bからの塗料吐出路4a,4bの両方(すなわち、充填側とガン側との両方)において、それら流路中における塗料Tの連続を断つ電気的な絶縁部を形成する必要がある。
そして従来、これら分岐充填路13a,13bにおける絶縁部(充填側絶縁部)及び塗料吐出路4a,4bにおける絶縁部(ガン側絶縁部)を形成するには、塗料充填路13からの塗料充填の対象とする送給タンク3A,3Bの切り換えごとや、塗装ガン1に塗料供給する送給タンク3A,3Bの切り換えごとに、次の塗料Tの通流に備え、塗料充填路13の上流部に装備の洗浄液弁32a及び洗浄用空気弁33aの開閉により洗浄液Lと洗浄用空気Asとを順次に塗料充填路13を通じて塗料経路の下流側へ送給する洗浄工程を実施する際、その洗浄工程の最後に送給する洗浄用空気Asを分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bの夫々において前後の仕切弁により流路中に封じ込めることで、その封じ込め空気Asをもって塗料Tの連続を断つ絶縁部を形成する装置構成にしていた(例えば、下記特許文献1参照)。
特許2555431号公報
しかし、上記の如く形成する絶縁部において確実に電気絶縁するには(同図1参照)、前後の仕切弁の閉弁による洗浄用空気Asの封じ込めに先立ち、分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bに対し塗料充填路13を通じ洗浄用空気Asをある程度長時間にわたり通流させて、分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bにおける絶縁部の形成箇所を残留塗料はもとより残留洗浄液や洗浄液の残留蒸気も十分に排除した高い浄化状態にしておく必要があり、この為、前述した従来装置では、塗料充填路13を通じ洗浄液Lと洗浄用空気Asとを順次に塗料経路に送給する各回の洗浄工程に長時間を要して、その間、いずれの送給タンク3A,3Bに対する塗料充填も行えなえず、このことで塗装能率(換言すれば、塗装品の生産効率)が低くなる問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な形成形態をもって絶縁部を形成することで上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
〔1〕本発明の第1特徴構成は塗装装置に係り、その特徴は、
送給タンクから圧送手段により加圧供給される塗料を電圧印加により帯電させた状態で放出する塗装ガンを備え、
この塗装ガンに対し複数の前記送給タンク各々の塗料吐出路を接続するとともに、それら送給タンクのうち前記塗装ガンに対して塗料供給する送給タンクを選択的に切り換えるタンク切換弁を設け、
前記送給タンクの夫々に塗料充填路から分岐した分岐充填路を接続するとともに、複数の前記送給タンクのうち前記塗料充填路からの塗料充填の対象とする送給タンクを選択的に切り換える充填切換弁、及び、前記塗料充填路を通じて前記送給タンクに充填する塗料の塗料種を切り換える塗料切換弁を設ける構成において、
電気絶縁性を有する絶縁流体を前記分岐充填路に供給する充填側の絶縁用供給路と、前記分岐充填路から前記絶縁流体を排出する充填側の絶縁用排出路とを、それらの前記分岐充填路に対する接続箇所が分岐充填路の路長方向で離間する状態に配置して、前記分岐充填路夫々の途中箇所に接続し、かつ、
前記絶縁流体を前記塗料吐出路に供給するガン側の絶縁用供給路と、前記塗料吐出路から前記絶縁流体を排出するガン側の絶縁用排出路とを、それらの前記塗料吐出路に対する接続箇所が塗料吐出路の路長方向で離間する状態に配置して、前記塗料吐出路夫々の途中箇所に接続し、
前記絶縁流体が充満する絶縁部を充填側の前記絶縁用供給路及び前記絶縁用排出路の開閉により前記分岐充填路に形成するとともに、複数の前記分岐充填路のうち前記絶縁部の形成対象とする分岐充填路を選択的に切り換え、かつ、前記絶縁部をガン側の前記絶縁用供給路及び前記絶縁用排出路の開閉により前記塗料吐出路に形成するとともに、複数の前記塗料吐出路のうち前記絶縁部の形成対象とする塗料吐出路を選択的に切り換える絶縁切換手段を設けてある点にある。
つまり、この第1特徴構成の塗装装置では(図1参照)、送給タンク3A,3Bに対する分岐充填路13a,13bや送給タンク3A,3Bからの塗料吐出路4a,4bにおいて、塗料T及び洗浄液Lの通流を断った状態で、それら分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bの夫々に接続の絶縁用供給路17a,17b/9a,9b及び絶縁用排出路25a,25b/5a,5bを開くことにより、それら絶縁用供給路17a,17b/9a,9bの接続箇所と絶縁用排出路25a,25b/5a,5bの接続箇所との間の流路部分を通じ絶縁流体Azを絶縁用供給路17a,17b/9a,9bから絶縁用排出部25a,25b/5a,5bへ通流させて、その通流により分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bにおける上記流路部分に絶縁流体Azを充満させ、これにより、塗料吐出路4a,4bを通じて塗装ガン1に塗料供給している状態にある送給タンク3A,3Bへの分岐充填路13a,13b、及び、塗料充填路13から分岐充填路13a,13bを通じて塗料充填を受けている状態にある送給タンク3A,3Bからの塗料吐出路4a,4bに、それら流路中における塗料Tの連続を断つ電気的な絶縁部(すなわち、分岐充填路13a,13bにおける充填側絶縁部、及び、塗料吐出路4a,4bにおけるガン側絶縁部)を形成する。
そして、この第1特徴構成によれば、各送給タンク3A,3Bに対する分岐充填路13a,13b夫々の途中箇所、及び、各送給タンク3A,3Bからの塗料吐出路4a,4b夫々の途中箇所に接続した絶縁用供給路17a,17b/9a,9b及び絶縁用排出路25a,25b/5a,5bによる絶縁流体Azの通流により充填側及びガン側の絶縁部を形成するから、それら絶縁部の形成にあたり分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bにおける絶縁部の形成箇所を残留塗料Tはもとより残留洗浄液Lや洗浄液Lの残留蒸気も十分に排除した高い浄化状態にするのに、絶縁用供給路17a,17b/9a,9bから供給する絶縁流体Azの通流により絶縁部の形成箇所を十分な高浄化状態にすることができて、先述した従来の塗装装置の如く各回の洗浄工程の最後に塗料充填路13を通じて分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bに対し洗浄用空気Asを長時間にわたり通流させるといったことを不要にすることができる。
すなわち、このことにより、塗料充填路13を通じての洗浄液L及び洗浄用空気Asの送給のためにいずれの送給タンク3A,3Bへの塗料充填も実施できなくなる洗浄工程の必要時間を短くすることができ、その分、先述した従来の塗装装置に比べ塗装能率を高めることができる。
なお、第1特徴構成の実施において、絶縁流体Azには空気に限らず、実用上十分な電気絶縁性を有するものであれば、種々の流体を採用することができる。
また、第1特徴構成の実施において、分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bにおける絶縁部の形成箇所に絶縁流体Azを充満させるのに、その絶縁流体Azの充満領域を仕切るための具体的な仕切り構造については、例えば、充填切換弁27a,27bを利用して分岐充填路13a,13bにおける絶縁流体充満領域の上流側端を仕切る構造や、タンク切換弁11a,11bを利用して塗料吐出路4a,4bにおける絶縁流体充満領域の上流側端を仕切る構造、あるいは、専用の仕切弁を用いて分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bにおける絶縁流体充満領域の上流側端や下流側端を仕切る構造など、種々の構造を採ることができる。
そしてまた、第1特徴構成の実施においては、分岐充填路13a,13bや塗料吐出路4a,4bに形成した充填側やガン側の絶縁部に対し、その絶縁部の必要期間の全体を通じ継続して、又は、間欠的に絶縁流体Azを通流させる実施形態、あるいは、その絶縁部の必要期間における初期の一定期間だけ絶縁流体Azを継続的に通流させ、その後は絶縁流体Azの封じ込めにより絶縁部を維持する実施形態のいずれを採用してもよい。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記絶縁切換手段は、前記タンク切換弁、前記圧送手段、前記充填切換弁、並びに、前記塗料切換弁の動作との連係下で、前記絶縁部の形成、及び、前記絶縁部の形成対象とする前記分岐充填路及び前記塗料吐出路の切り換えを自動的に実施することにおいて、
前記絶縁流体を前記分岐充填路又は前記塗料吐出路における前記絶縁部を通じて前記絶縁用供給路から前記絶縁用排出路へ通流させるパージ状態を、前記塗装ガンからの塗料放出の実施中において前記絶縁部に形成する構成にしてある点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば(図1参照)、仮に、塗装ガン1からの塗料放出の開始時点(すなわち、電圧印加の開始時点)において、その開始時点までの絶縁流体Azの通流による絶縁部の形成にかかわらず充填側やガン側の絶縁部に先の洗浄工程での洗浄液Lの小さな液滴が残存していて、塗装ガン1からの塗料放出の開始後、その残存液滴の気化により洗浄液Lの蒸気が絶縁部中に拡がる状況が生じたとしても、上記パージ状態の形成により、絶縁流体Azの通流をもって洗浄液Lの蒸気を絶縁部から排除することができ、この点で、塗装ガン1での印加電圧が漏洩的に塗料経路の上流側に及ぶことを一層確実に防止し得る絶縁部にすることができて、一層高い安全性を得ることができる。
なお、第2特徴構成の実施においては、塗装ガン1からの塗料放出の全期間を通じ継続して又は間欠的に上記パージ状態を形成する実施形態、あるいは、塗装ガン1からの塗料放出の初期における一定期間にのみパージ状態を継続的に形成する実施形態のいずれを採用してもよい。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記絶縁切換手段は、前記タンク切換弁、前記圧送手段、前記充填切換弁、並びに、前記塗料切換弁の動作との連係下で、前記絶縁部の形成、及び、前記絶縁部の形成対象とする前記分岐充填路及び前記塗料吐出路の切り換えを自動的に実施することにおいて、
前記塗装ガンに対する前記送給タンクからの塗料供給が完了すると、その塗料供給を完了した送給タンクの前記塗料吐出路に対する前記絶縁用供給路を開いて、その絶縁用供給路から供給される絶縁流体の一部又は全部を前記塗装ガンから放出させるガン側洗浄状態を形成し、
その後、その絶縁用供給路から供給される絶縁流体の全部を前記絶縁用排出路へ排出する絶縁部形成状態に切り換える構成にしてある点にある。
つまり、塗装ガン1に塗料供給する送給タンク3A,3Bを切り換える形式(図1参照)では、その切り換えごとに、次の塗料の放出に備えて、それまで塗装ガン1に塗料供給していた送給タンク3A,3Bの塗料吐出路4a,4b、及び、各送給タンク3A,3Bの塗料吐出路4a,4bを合流させた主の塗料吐出路4を洗浄するガン側洗浄を実施する必要があり、従来の塗装装置では、先述の如く、このガン側洗浄を塗料充填路13を通じての洗浄液L及び洗浄用空気Asの順次送給により行っていたが、上記第3特徴構成であれば、塗装ガン1に対する送給タンク3A,3Bからの塗料供給が完了したとき形成する上記ガン側洗浄状態において、絶縁用供給路9a,9bから供給する絶縁流体Azの一部又は全部を塗装ガン1から放出させることにより、その絶縁流体Azを洗浄用流体に兼用利用した状態でガン側洗浄を実施できる。
そして、従前の如く塗料充填路13を通じて洗浄液L及び洗浄用空気Asを順次送給することによりガン側洗浄を行うのでは、分岐充填路13a,13b及び送給タンク3A,3Bを含む長く複雑な経路を通じて洗浄液L及び洗浄用空気Asを塗料充填路13から塗料吐出路4a,4bまで送給する形態になることで、ガン側洗浄に要する時間が長くなるとともに、塗料充填路13からの塗料充填の対象とする送給タンク3A,3Bの切り換えごとに実施する洗浄工程で洗浄した塗料充填路13及び分岐充填路13a,13bをガン側洗浄において不必要に再度洗浄する無駄も生じるが、上記の如く、塗料吐出路4a,4bに接続した絶縁用供給路9a,9bからの絶縁流体Azを利用してガン側洗浄を行うのであれば、塗料充填路13及び分岐充填路13a,13bを不必要に再度洗浄する無駄を省く形態で、ガン側洗浄において洗浄が必要な塗料吐出路4a,4b及び主の塗料吐出路4を迅速に洗浄することができ、これにより、洗浄に要する時間を一層短縮することができて、塗装能率を一層高めることができる。
なお、第3特徴構成の実施においては、ガン側洗浄の全てを絶縁流体Azの利用により行う実施形態に限らず、例えば、ガン側洗浄の前半は塗料充填路13を通じての洗浄液Lの送給により行い、後半のみを絶縁流体Azの利用により行うようにするなど、ガン側洗浄の一部のみを上記の如き絶縁流体Azの利用により行う実施形態を採ってもよい。
図1は静電塗装に用いる塗装装置の装置構成を示し、1はベルカップ1aの回転による遠心作用により塗料を霧状にして放出するベル型の塗装ガンであり、この塗装ガン1には、それから放出させる塗料をガン内での電圧印加により帯電させる高電圧発生器2を電気的に接続してある。
また、塗装ガン1には、シリンダ構造の第1送給タンク3Aからの塗料吐出路4a、及び、同じくシリンダ構造の第2送給タンク3Bからの塗料吐出路4bを接続するとともに、後述のガン側洗浄においてダンプ路を兼ねるガン側の絶縁用排出路5a,5b、及び、カップ内部用とカップ外部用との洗浄用路6a,6bを接続してある。
塗装ガン1において、送給タンク3A,3Bからの塗料吐出路4a,4bは、先端をベルカップ1aに対する塗料供給口とする主の塗料吐出路4に対し仕切弁7a,7bを介して接続し、ガン側絶縁用排出路5a,5bは、塗料吐出路4a,4bの塗料流れ方向における下流側部分に対し開閉弁8a,8bを介して接続してある。
塗料吐出路4a,4bは送給タンク3A,3Bの前端部前面から延出させてあり、塗料吐出路4a,4bの塗料流れ方向における上流側部分には、ガン側の絶縁用供給路9a,9bを開閉弁10a,10bを介して接続し、これらガン側絶縁用供給路9a,9bの接続箇所よりも上流側において塗料吐出路4a,4bには、塗装ガン1に対し塗料供給する送給タンク3A,3Bを選択的に切り換える為のタンク切換弁11a,11bを介装してある。
送給タンク3A,3Bの前端部側面には、塗料充填路13から分岐した分岐充填路13a,13bを接続し、シリンダ構造の送給タンク3A,3Bには、ロッド14a,14bを介してサーボモータ15a,15bに連結したピストン16a,16bを内装してあり、送給タンク3A,3Bの各々について、サーボモータ15a,15bの逆転によりピストン16a,16bを後退移動させることで、塗料充填路13及び分岐充填路13a,13bを通じて所要量の塗料Tを高精度な計量制御下で各送給タンク3A,3Bに充填する。
そしてまた、サーボモータ15a,15bの正転によりピストン16a,16bを前進移動させることで、送給タンク3A,3B内の塗料Tを高精度な供給速度制御下で塗料吐出路4a,4bを通じ塗装ガン1に加圧供給して、その供給塗料Tを電圧印加による帯電状態で塗装ガン1から放出させる。
つまり、これらピストン16a,16b、ロッド14a,14b、及び、サーボモータ15a,15bは、送給タンク3A,3Bから塗装ガン1へ塗料Tを加圧供給する圧送手段Pを構成するものである。
送給タンク3A,3Bに対する分岐充填路13a,13bの塗料流れ方向における下流側部分には、充填側の絶縁用供給路17a,17bを開閉弁18a,18bを介して接続し、これら充填側絶縁用供給路17a,17bの接続箇所よりも下流側において分岐充填路13a,13bには仕切弁19a,19bを介装してある。
充填側の絶縁用供給路17a,17bには、その上流側においてドレン路20a,20bを切換弁21a,21bを介して接続してあり、この接続部よりも上流側において充填側絶縁用供給路17a,17bには、それら充填側絶縁用供給路17a,17bの途中部分をドレン路20a,20bの延長部分として兼用する状態に切り換えるための切換弁22a,22bを介装してある。
また、充填側絶縁用供給17a,17bにおける開閉弁18a,18bよりも上流側の部分と、塗料吐出路4a,4bにおけるタンク切換弁11a,11bよりも上流側の部分との間には、開閉弁23a,23bを介装した逃がし路24a,24bをわたらせてある。
一方、分岐充填路13a,13bの塗料流れ方向における上流側部分には、充填側の絶縁用排出路25a,25bを開閉弁26a,26bを介して接続し、これら充填側絶縁用排出路25a,25bの接続箇所よりも上流側において分岐充填路13a,13bには、塗料充填路13からの塗料充填の対象とする送給タンク3A,3Bを選択的に切り換えるための充填切換弁27a,27bを介装してある。
塗料充填路13の上流側端は、塗料切換弁ユニット28のマニホールド28aに接続してあり、この塗料切換弁ユニット28には、複数の塗料供給路29a〜29nから供給される塗料種の異なる塗料Ta〜Tn(本実施形態では主に、水を溶媒とする水系塗料で互いの色が異なる塗料)のうち、いずれの塗料Ta〜Tnをマニホールド28a及び塗料充填路13を通じて送給タンク3A,3Bに充填するかを選択的に切り換える複数の塗料切換弁30a〜30nを装備してある。
また、塗料切換弁ユニット28のマニホールド28aには洗浄用路31を接続してあり、この洗浄用路31には、洗浄液弁32aを介して洗浄液Lの供給路32を接続するとともに、洗浄用空気弁33aを介して洗浄用空気Asの供給路33を接続してある。
また同様に、カップ内部用及びカップ外部用の洗浄用路6a,6bには、夫々、洗浄液弁34a,35aを介して洗浄液Lの供給路34,35を接続するとともに、洗浄用空気弁36a,37bを介して洗浄用空気Asの供給路36,37を接続してある。
そして、この塗装装置は、図2に示す如く、塗装ロボット38における作業アーム38aの先端部に塗装ガン1を装着するとともに、送給タンク3A,3B、サーボモータ15a,15b、塗料切換弁ユニット28、及び、各弁を作業アーム38aの内部に収納した状態で塗装ロボット38に装備する。
また、この塗装装置には制御器39を付帯装備し、この制御器39をもって塗装ロボット38に対する動作制御との連係下で上記の各弁及びサーボモータ15a,15bを設定プログラムに従い自動操作することにより、いずれかの送給タンク3A,3Bから供給される塗料Tを塗装ガン1から放出して塗装を実施している間に、塗料切換弁30a〜30nにより選択した塗料Tを他の送給タンク3A,3Bに充填する形態で、塗装ガン1からの塗料放出による静電塗装を複数の被塗物Wに対して順次、自動的に実施する構成にしてある。
図3〜図16は、この塗装装置の運転における各工程を示し、次の(イ)〜(カ)では、この図に沿って工程の進行順に各工程を説明する。なお、図3〜図16において、太線は塗料Tの存在部を示し、また、塗りつぶした弁は開弁状態にある弁であり、白抜きの弁は閉弁状態にある弁である。
(イ)図3は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装に先立って実施する捨吹き工程を示し、この工程では、第1送給タンク3Aから塗料吐出路4aを通じて塗装ガン1に供給する塗料Tのうち初期のものを、電圧印加による帯電を施さない状態で塗装ガン1から排出する。
そして、第1送給タンク3Aの系統では、切換弁22aを開弁するとともに開閉弁18a及び開閉弁26aを開弁して、充填側絶縁用供給路17aと充填側絶縁用排出路25aとを開くことで、分岐充填路13aにおける充填側絶縁用供給路17aの接続箇所と充填側絶縁用排出路25aの接続箇所との間の流路部分を通じ、充填側絶縁用供給路17aから充填側絶縁用排出路25aへ所定圧力の絶縁用空気Azを絶縁流体として継続的に通流させる。
また、第2送給タンク3Bの系統では、開閉弁10b及び開閉弁8bを開弁して、ガン側絶縁用供給路9bとガン側絶縁用排出路5bとを開くことで、塗料吐出路4bにおけるガン側絶縁用供給路9bの接続箇所とガン側絶縁用排出路5bの接続箇所との間の流路部分を通じ、ガン側絶縁用供給路9bからガン側絶縁用排出路5bへ同じく所定圧力の絶縁用空気Azを絶縁流体として継続的に通流させる。
つまり、これら絶縁用空気Azの通流により、分岐充填路13a及び塗料吐出路4bにおける上記流路部分(厳密には、分岐充填路13aにおける仕切弁19aと充填切換弁27aとの間の流路部分、及び、塗料吐出路4bにおける仕切弁7bとタンク切換弁11bとの間の流路部分)に絶縁用空気Azを充満させることで、塗装ガン1への塗料供給過程にある第1送給タンク3Aへの分岐充填路13aに、その流路中における塗料の連続を確実に断つ充填側の絶縁部Xを形成するとともに、塗装ガン1への塗料供給を先に終了した空状態にある第2送給タンク3Bからの塗料吐出路4bに、その流路中における塗料の連続を確実に断つガン側の絶縁部Yを形成し、これにより、次の塗装工程において塗装ガン1での印加電圧が塗料を通じて漏洩的に塗料経路の上流側に及ぶのを防止する。
なお、各路を形成する管材、各弁、送給タンク3A,3B、ピストン16a,16b、ロッド14a,14bなど、塗装ガン1での電圧印加による発生電流が導かれる可能性のある部分には、電気絶縁性のある形成材を用いるなどの電気的絶縁処理を施してある。
(ロ)図4は、第1送給タンク3Aからの塗料供給により被塗物Wを塗装する塗装工程に併行して、第2送給タンク3Bへの塗料充填を開始した工程部分を示し、この工程部分では、塗装工程の実施として、第1送給タンク3Aから塗料吐出路4aを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、開閉弁23b及び切換弁21bを開弁して、第2送給タンク3Bを逃がし路24b及び充填側絶縁用供給路17bの途中部分を通じドレン路20bに連通させた状態で、次の塗装工程において必要な塗料種の塗料Tを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13及び分岐充填路13bを通じて第2送給タンク3Bに充填することを開始し、この充填塗料Tのうち初期のものは、逃がし路24bから充填側絶縁用供給路17bの途中部分(すなわち、ドレン路20bの延長部分として兼用した部分)を通じてドレン路20bへ排出する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第1送給タンク3Aへの分岐充填路13aでは、先に形成した充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17aから充填側絶縁用排出路25aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を維持し、また同様に、塗料充填路13からの塗料充填過程にある第2送給タンク3Bの塗料吐出路4bでは、先に形成したガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9bからガン側絶縁用排出路5bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を維持する。
(ハ)図5は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装工程に併行して、先に開始した第2送給タンク3Bへの塗料充填を進行している工程部分を示し、この工程部分では、前記(ロ)と同じく塗装工程の実施として、第1送給タンク3Aから塗料吐出路4aを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、開閉弁23bを閉弁して充填塗料Tの逃がし路24bへの流出を阻止した状態で、次の塗装工程において必要な塗料種の塗料Tを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13及び分岐充填路13bを通じて第2送給タンク3Bに充填する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第1送給タンク3Aへの分岐充填路13aでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17aから充填側絶縁用排出路25aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填路13からの塗料充填過程にある第2送給タンク3Bの塗料吐出路4bでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9bからガン側絶縁用排出路5bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ニ)図6は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装工程に併行して、第2送給タンク3Bへの塗料充填の完了に続く充填側洗浄の前半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、前記(ロ),(ハ)と同じく塗装工程の実施として、第1送給タンク3Aから塗料吐出路4aを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、仕切弁19bを閉弁するとともに、開閉弁18b及び切換弁21bを開弁して分岐充填路13bを充填側絶縁用供給路17bの途中部分を通じドレン路20bに連通させた状態で、洗浄液弁32aを開弁して洗浄液Lを、塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13b、充填側絶縁用供給路17bの途中部分(ドレン路20bの延長部分として兼用した部分)に通流させてドレン路20bへ排出し、これにより、充填側洗浄の前半部として、次の塗料Tの通流に備え塗料切換弁ユニット28のマニホールド28a、塗料充填路13、分岐充填路13bを洗浄液Lにより洗浄するとともに、次の絶縁用空気Azの通流に備えて充填側絶縁用供給路17bの途中部分(ドレン路20bの延長部分として兼用する部分)を洗浄液Lにより洗浄する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第1送給タンク3Aへの分岐充填路13aでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17aから充填側絶縁用排出路25aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填を完了した第2送給タンク3Bの塗料吐出路4bでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9bからガン側絶縁用排出路5bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ホ)図7は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装工程に併行して、第2送給タンク3Bへの塗料充填の完了に続く充填側洗浄の後半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、前記(ロ)〜(ニ)と同じく塗装工程の実施として、第1送給タンク3Aから塗料吐出路4aを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、洗浄液弁32aを閉弁するとともに洗浄用空気弁33aを開弁して、洗浄液Lに代え洗浄用空気Asを、塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13b、充填側絶縁用供給路17bの途中部分に通流させてドレン路20bへ排出し、これにより、充填側洗浄の後半部として、先に洗浄液Lをもって洗浄した塗料切換弁ユニット28のマニホールド28a、塗料充填路13、分岐充填路13bを洗浄用空気Asにより乾燥させるとともに、同じく先に洗浄液Lをもって洗浄した充填側絶縁用供給路17bの途中部分を洗浄用空気Asにより乾燥させる。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第1送給タンク3Aへの分岐充填路13aでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17aから充填側絶縁用排出路25aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填を完了した第2送給タンク3Bの塗料吐出路4bでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9bからガン側絶縁用排出路5bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ヘ)図8は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装工程の終了に続き、ガン側洗浄の前半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、塗装ガン1に対する第1送給タンク3Aからの塗料供給の終了に伴い、開閉弁18a及び開閉弁26aを閉弁して充填側絶縁用供給路17aと充填側絶縁用排出路25aとを閉じることで、分岐充填路13aに対する絶縁用空気Azの通流を断ち、これにより、第1送給タンク3Aの系統での充填側絶縁部Xの形成を解除する。
また、塗料充填及びそれに続く充填側洗浄を完了した第2送給タンク3Bの系統では、開閉弁10b及び開閉弁8bを閉弁してガン側絶縁用供給路9bとガン側絶縁用排出路5bとを閉じることで、塗料吐出路4bに対する絶縁用空気Azの通流を断ち、これにより、第2送給タンク3Bの系統でのガン側絶縁部Yの形成を解除する。
そして、第2送給タンク3B系統の充填切換弁27bを閉弁するとともに、第1送給タンク3A系統の充填切換弁27a及び仕切弁19aを開弁して、塗料充填路13を第1送給タンク3Aに連通させ、かつ、仕切弁7aの開弁状態の下で開閉弁8aを開弁して、塗料吐出路4aと主の塗料吐出路4とガン側絶縁用排出路5aの三者を連通させた状態で、洗浄液弁32aを開弁することにより、洗浄液Lを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13a、塗料吐出路4aに通流させて、その洗浄液Lの一部を電圧印加停止状態の下で塗装ガン1から排出するともに、他部をダンプ路に兼用したガン側絶縁用排出路5aへ排出する。
すなわち、この洗浄液送給により、ガン側洗浄の前半部として、次の塗料Tの通流に備え第1送給タンク3A、塗料吐出路4a、主の塗料吐出路4を洗浄液Lにより洗浄する。
また、この工程部分では、洗浄液弁34a,35aを開弁して、洗浄液Lをカップ内部用及びカップ外部用の洗浄用路6a,6bを通じて塗装ガン1におけるベルカップ1aの内側及び外側に送給し、これにより、次の塗料Tの放出に備えてベルカップ1aの内側及び外側を洗浄液Lにより洗浄する。
(ト)図9は、第1送給タンク3Aからの塗料供給による塗装工程の終了に続くガン側洗浄の後半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、洗浄液弁32a及びタンク切換弁11aを閉弁するのに対し開閉弁10aを開弁して、洗浄液Lに代え絶縁用空気Azを、ガン側絶縁用供給路9aから塗料吐出路4aに通流させて、その絶縁用空気Azの一部を電圧印加停止状態の下で塗装ガン1から排出するとともに、他部をダンプ路に兼用したガン側絶縁用排出路5aへ排出し、これにより、ガン側絶縁用供給路9aからの絶縁用空気Azを洗浄用空気に利用する形態で、ガン側洗浄の後半部として、先に洗浄液Lをもって洗浄した塗料吐出路4a及び主の塗料吐出路4を絶縁用空気Azにより乾燥させる。
また、この塗装工程では、洗浄液弁34a,35aを閉弁するとともに、洗浄用空気弁36a,37aを開弁して、洗浄液Lに代え洗浄用空気Asをカップ内部用及びカップ外部用の洗浄用路6a,6bを通じて塗装ガン1におけるベルカップ1aの内側及び外側に送給し、これにより、先に洗浄液Lをもって洗浄したベルカップ1aの内側及び外側を洗浄用空気Asにより乾燥させる。
(チ)図10は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装に先立って実施する捨吹き工程を示し、この工程では、第2送給タンク3Bから塗料吐出路4bを通じて塗装ガン1に供給する塗料Tのうち初期のものを、電圧印加による帯電を施さない状態で塗装ガン1から排出する。
そして、第2送給タンク3Bの系統では、切換弁22bを開弁するとともに開閉弁18b及び開閉弁26bを開弁して、充填側絶縁用供給路17bと充填側絶縁用排出路25bとを開くことで、分岐充填路13bにおける充填側絶縁用供給路17bの接続箇所と充填側絶縁用排出路25bの接続箇所との間の流路部分を通じ、充填側絶縁用供給路17bから充填側絶縁用排出路25bへ所定圧力の絶縁用空気Azを絶縁流体として継続的に通流させる。
また、第1送給タンク3Aの系統では、開閉弁10a及び開閉弁8aを開弁して、ガン側絶縁用供給路9aとガン側絶縁用排出路5aとを開くことで、塗料吐出路4aにおけるガン側絶縁用供給路9aの接続箇所とガン側絶縁用排出路5aの接続箇所との間の流路部分を通じ、ガン側絶縁用供給路9aからガン側絶縁用排出路5aへ同じく所定圧力の絶縁用空気Azを絶縁流体として継続的に通流させる。
つまり、これら絶縁用空気Azの通流により、分岐充填路13b及び塗料吐出路4aにおける上記流路部分(厳密には、分岐充填路13bにおける仕切弁19bと充填切換弁27bとの間の流路部分、及び、塗料吐出路4aにおける仕切弁7aとタンク切換弁11aとの間の流路部分)に絶縁用空気Azを充満させることで、塗装ガン1への塗料供給過程にある第2送給タンク3Bへの分岐充填路13bに、その流路中における塗料の連続を確実に断つ充填側の絶縁部Xを形成するとともに、塗装ガン1への塗料供給を先に終了した空状態にある第1送給タンク3Aからの塗料吐出路4aに、その流路中における塗料の連続を確実に断つガン側の絶縁部Yを形成し、これにより、前述(イ)と同様、次の塗装工程において塗装ガン1での印加電圧が塗料を通じて漏洩的に塗料経路の上流側に及ぶのを防止する。
(リ)図11は、第2送給タンク3Bからの塗料供給により被塗物Wを塗装する塗装工程に併行して、第1送給タンク3Aへの塗料充填を開始した工程部分を示し、この工程部分では、塗装工程の実施として、第2送給タンク3Bから塗料吐出路4bを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、開閉弁23a及び切換弁21aを開弁して、第1送給タンク3Aを逃がし路24a及び充填側絶縁用供給路17aの途中部分を通じドレン路20aに連通させた状態で、次の塗装工程において必要な塗料種の塗料Tを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13及び分岐充填路13aを通じて第1送給タンク3Aに充填することを開始し、この充填塗料Tのうち初期のものは、逃がし路24aから充填側絶縁用供給路17aの途中部分(すなわち、ドレン路20aの延長部分として兼用した部分)を通じてドレン路20aへ排出する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第2送給タンク3Bへの分岐充填路13bでは、先に形成した充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17bから充填側絶縁用排出路25bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を維持し、また同様に、塗料充填路13からの塗料充填過程にある第1送給タンク3Aの塗料吐出路4aでは、先に形成したガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9aからガン側絶縁用排出路5aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を維持する。
(ヌ)図12は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装工程に併行して、先に開始した第1送給タンク3Aへの塗料充填を進行している工程部分を示し、この工程部分では、前記(リ)と同じく塗装工程の実施として、第2送給タンク3Bから塗料吐出路4bを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、開閉弁23aを閉弁して充填塗料Tの逃がし路24aへの流出を阻止した状態で、次の塗装工程において必要な塗料種の塗料Tを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13及び分岐充填路13aを通じて第1送給タンク3Aに充填する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第2送給タンク3Bへの分岐充填路13bでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17bから充填側絶縁用排出路25bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填路13からの塗料充填過程にある第1送給タンク3Aの塗料吐出路4aでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9aからガン側絶縁用排出路5aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ル)図13は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装工程に併行して、第1送給タンク3Aへの塗料充填の完了に続く充填側洗浄の前半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、前記(リ),(ヌ)と同じく塗装工程の実施として、第2送給タンク3Bから塗料吐出路4bを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、仕切弁19aを閉弁するとともに、開閉弁18a及び切換弁21aを開弁して分岐充填路13aを充填側絶縁用供給路17aの途中部分を通じドレン路20aに連通させた状態で、洗浄液弁32aを開弁して洗浄液Lを、塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13a、充填側絶縁用供給路17aの途中部分(ドレン路20aの延長部分として兼用した部分)に通流させてドレン路20aへ排出し、これにより、充填側洗浄の前半部として、次の塗料Tの通流に備え塗料切換弁ユニット28のマニホールド28a、塗料充填路13、分岐充填路13aを洗浄液Lにより洗浄するとともに、次の絶縁用空気Azの通流に備えて充填側絶縁用供給路17aの途中部分(ドレン路20aの延長部分として兼用する部分)を洗浄液Lにより洗浄する。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第2送給タンク3Bへの分岐充填路13bでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17bから充填側絶縁用排出路25bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填を完了した第1送給タンク3Aの塗料吐出路4aでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9aからガン側絶縁用排出路5aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ヲ)図14は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装工程に併行して、第1送給タンク3Aへの塗料充填の完了に続く充填側洗浄の後半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、前記(リ)〜(ル)と同じく塗装工程の実施として、第2送給タンク3Bから塗料吐出路4bを通じ塗装ガン1に供給する塗料Tを、電圧印加により帯電させた状態で塗装ガン1から放出させる。
また、洗浄液弁32aを閉弁するとともに洗浄用空気弁33aを開弁して、洗浄液Lに代え洗浄用空気Asを、塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13a、充填側絶縁用供給路17aの途中部分に通流させてドレン路20aへ排出し、これにより、充填側洗浄の後半部として、先に洗浄液Lをもって洗浄した塗料切換弁ユニット28のマニホールド28a、塗料充填路13、分岐充填路13aを洗浄用空気Asにより乾燥させるとともに、同じく先に洗浄液Lをもって洗浄した充填側絶縁用供給路17aの途中部分を洗浄用空気Asにより乾燥させる。
そして、塗装ガン1への塗料供給過程にある第2送給タンク3Bへの分岐充填路13bでは、充填側の絶縁部Xを通じて充填側絶縁用供給路17bから充填側絶縁用排出路25bへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持し、同様に、塗料充填を完了した第1送給タンク3Aの塗料吐出路4aでは、ガン側の絶縁部Yを通じてガン側絶縁用供給路9aからガン側絶縁用排出路5aへ絶縁用空気Azを継続的に通流させるパージ状態を引き続き維持する。
(ワ)図15は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装工程の終了に続き、ガン側洗浄の前半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、塗装ガン1に対する第2送給タンク3Bからの塗料供給の終了に伴い、開閉弁18b及び開閉弁26bを閉弁して充填側絶縁用供給路17bと充填側絶縁用排出路25bとを閉じることで、分岐充填路13bに対する絶縁用空気Azの通流を断ち、これにより、第2送給タンク3Bの系統での充填側絶縁部Xの形成を解除する。
また、塗料充填及びそれに続く充填側洗浄を完了した第1送給タンク3Aの系統では、開閉弁10a及び開閉弁8aを閉弁してガン側絶縁用供給路9aとガン側絶縁用排出路5aとを閉じることで、塗料吐出路4aに対する絶縁用空気Azの通流を断ち、これにより、第1送給タンク3Aの系統でのガン側絶縁部Yの形成を解除する。
そして、第1送給タンク3A系統の充填切換弁27aを閉弁するとともに、第2送給タンク3B系統の充填切換弁27b及び仕切弁19bを開弁して、塗料充填路13を第2送給タンク3Bに連通させ、かつ、仕切弁7bの開弁状態の下で開閉弁8bを開弁して、塗料吐出路4bと主の塗料吐出路4とガン側絶縁用排出路5bの三者を連通させた状態で、洗浄液弁32aを開弁することにより、洗浄液Lを塗料切換弁ユニット28から塗料充填路13、分岐充填路13b、塗料吐出路4bに通流させて、その洗浄液Lの一部を電圧印加停止状態の下で塗装ガン1から排出するともに、他部をダンプ路に兼用したガン側絶縁用排出路5bへ排出する。
すなわち、この洗浄液送給により、ガン側洗浄の前半部として、次の塗料Tの通流に備え第2送給タンク3B、塗料吐出路4b、主の塗料吐出路4を洗浄液Lにより洗浄する。
また、この工程部分では、洗浄液弁34a,35aを開弁して、洗浄液Lをカップ内部用及びカップ外部用の洗浄用路6a,6bを通じて塗装ガン1におけるベルカップ1aの内側及び外側に送給し、これにより、次の塗料Tの放出に備えてベルカップ1aの内側及び外側を洗浄液Lにより洗浄する。
(カ)図16は、第2送給タンク3Bからの塗料供給による塗装工程の終了に続くガン側洗浄の後半部を実施している工程部分を示し、この工程部分では、洗浄液弁32a及びタンク切換弁11bを閉弁するのに対し開閉弁10bを開弁して、洗浄液Lに代え絶縁用空気Azを、ガン側絶縁用供給路9bから塗料吐出路4bに通流させて、その絶縁用空気Azの一部を電圧印加停止状態の下で塗装ガン1から排出するとともに、他部をダンプ路に兼用したガン側絶縁用排出路5bへ排出し、これにより、ガン側絶縁用供給路9bからの絶縁用空気Azを洗浄用空気に利用する形態で、ガン側洗浄の後半部として、先に洗浄液Lをもって洗浄した塗料吐出路4b及び主の塗料吐出路4を絶縁用空気Azにより乾燥させる。
また、この塗装工程では、洗浄液弁34a,35aを閉弁するとともに、洗浄用空気弁36a,37aを開弁して、洗浄液Lに代え洗浄用空気Asをカップ内部用及びカップ外部用の洗浄用路6a,6bを通じて塗装ガン1におけるベルカップ1aの内側及び外側に送給し、これにより、先に洗浄液Lをもって洗浄したベルカップ1aの内側及び外側を洗浄用空気Asにより乾燥させる。
つまり、この塗装装置では、上記(イ)〜(カ)を繰り返すことにより、複数の被塗物Wに対して、それぞれ所要塗料種の塗料Ta〜Tnによる塗装を順次に実施する。
以上、本実施形態の塗装装置では、送給タンク3A,3Bから圧送手段Pにより加圧供給される塗料Tを電圧印加により帯電させた状態で放出する塗装ガン1を備え、この塗装ガン1に対し複数の送給タンク3A,3B各々の塗料吐出路4a,4bを接続するとともに、それら送給タンク3A,3Bのうち塗装ガン1に対して塗料供給する送給タンク3A,3Bを選択的に切り換えるタンク切換弁11a,11bを設け、送給タンク3A,3Bの夫々に塗料充填路13から分岐した分岐充填路13a,13bを接続するとともに、複数の送給タンク3A,3Bのうち塗料充填路13からの塗料充填の対象とする送給タンク3A,3Bを選択的に切り換える充填切換弁27a,27b、及び、塗料充填路13を通じて送給タンク3A,3Bに充填する塗料Tの塗料種を切り換える塗料切換弁30a〜30nを設ける基本構成を採っている。
また、この基本構成に対し、電気絶縁性を有する絶縁流体Az(絶縁用空気)を分岐充填路13a,13bに供給する充填側の絶縁用供給路17a,17bと、分岐充填路13a,13bから絶縁流体Azを排出する充填側の絶縁用排出路25a,25bとを、それらの分岐充填路13a,13bに対する接続箇所が分岐充填路13a,13bの路長方向で離間する状態に配置して、分岐充填路13a,13b夫々の途中箇所に接続し、かつ、絶縁流体Azを塗料吐出路4a,4bに供給するガン側の絶縁用供給路9a,9bと、塗料吐出路4a,4bから絶縁流体Azを排出するガン側の絶縁用排出路5a,5bとを、それらの塗料吐出路4a,4bに対する接続箇所が塗料吐出路4a,4bの路長方向で離間する状態に配置して、塗料吐出路4a,4b夫々の途中箇所に接続する構成を付加してある。
そして、付帯装備の制御器39は、絶縁流体Azが充満する絶縁部Xを充填側の絶縁用供給路17a,17b及び絶縁用排出路25a,25bの開閉により分岐充填路13a,13bに形成するとともに、複数の分岐充填路13a,13bのうち絶縁部Xの形成対象とする分岐充填路13a,13bを選択的に切り換え、かつ、絶縁部Yをガン側の絶縁用供給路9a,9b及び絶縁用排出路5a,5bの開閉により塗料吐出路4a,4bに形成するとともに、複数の塗料吐出路4a,4bのうち絶縁部Yの形成対象とする塗料吐出路4a,4bを選択的に切り換える絶縁切換手段を各弁とともに構成する。
また、この絶縁切換手段としての制御器39は、タンク切換弁11a,11b、圧送手段P、充填切換弁27a,27b、並びに、塗料切換弁30a〜30nの動作との連係下で、絶縁部X、Yの形成、及び、絶縁部X,Yの形成対象とする分岐充填路13a,13b及び塗料吐出路4a,4bの切り換えを自動的に実施することにおいて、絶縁流体Azを分岐充填路13a,13b又は塗料吐出路4a,4bにおける絶縁部X、Yを通じて絶縁用供給路17a,17b/9a,9b,から絶縁用排出路25a,25b/5a,5bへ通流させるパージ状態を、塗装ガン1からの塗料放出の実施中において絶縁部X,Yに形成(図4〜図7,図11〜図14参照)する構成にしてある。
さらにまた、この絶縁切換手段としての制御器39は、塗装ガン1に対する送給タンク3A,3Bからの塗料供給が完了すると、その塗料供給を完了した送給タンク3A,3Bの塗料吐出路4a,4bに対する絶縁用供給路9a,9bを開いて、その絶縁用供給路9a,9bから供給される絶縁流体Azの一部を塗装ガン1から放出させるガン側洗浄状態(図9,図16参照)を形成し、その後、その絶縁用供給路9a,9bから供給される絶縁流体Azの全部を絶縁用排出路5a,5bへ排出する絶縁部形成状態(図10,図3参照)に切り換える構成にしてある。
〔別の実施形態〕
次の本発明の別実施形態を列記する。
前述の実施形態ではシリンダ構造の送給タンク3A,3Bを示したが、塗装ガン1に塗料供給する送給タンク3A,3Bは、シリンダ構造のものに限らず、例えばチューブ状のものなど、どのような構造のものであってもよく、また、送給タンク3A,3Bの装備数も2個に限らず、1つの塗装ガン1に対して3個以上の送給タンクを装備してもよい。
そしてまた、送給タンク3A,3Bから塗装ガン1に塗料Tを加圧供給する圧送手段Pも、サーボモータ15a,15bを用いたピストン構造のものに限らず、例えば圧縮空気により塗料Tを塗装ガン1に加圧供給する構造のものなど、どのような構造のものであってもよい。
塗料Tを電圧印加した帯電状態で放出する塗装ガン1は、ベル型の塗装ガンに限られるものではなく、圧縮空気により塗料Tを噴霧する形式のものなど、どのような形式のものであってもよい。
塗料経路の具体的構造、及び、塗料経路に介装する各弁の配置形態は、前述の実施形態で示した構造、配置形態に限られるものではなく、本発明の第1特徴構成の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明による塗装装置は、前述の実施形態で示した如く、塗装ガン1とともに送給タンク3A,3B及び塗料切換弁30a〜30nを塗装ロボット38に搭載する装備形態に限らず、種々の装備形態を採ることができ、例えば、塗装ガン1を塗装ロボット38や自動塗装機の作業アーム38aに装備するのに対して、送給タンク3A,3B及び塗料切換弁30a〜30nを塗装ロボット1とは別箇所に設置する装備形態を採るようにしてもよい。
本発明による塗装装置は、自動車ボディ、単車や自転車の各部、家電製品のケーシング、家具など、どのようなものの塗装にも適用することができる。
塗装装置の装置構成を示す回路図 塗装装置の装備形態を示す側面図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図 装置運転における各工程の状態を示す回路図
符号の説明
3A,3B 送給タンク
P 圧送手段
T 塗料
1 塗装ガン
4a,4b 塗料吐出路
11a,11b タンク切換弁
13 塗料充填路
13a,13b 分岐充填路
27a,27b 充填切換弁
30a〜30n 塗料切換弁
Az 絶縁流体
17a,17b 充填側の絶縁用供給路
25a,25b 充填側の絶縁用排出路
9a,9b ガン側の絶縁用供給路
5a,5b ガン側の絶縁用排出路
X,Y 絶縁部
39 絶縁切換手段

Claims (3)

  1. 送給タンクから圧送手段により加圧供給される塗料を電圧印加により帯電させた状態で放出する塗装ガンを備え、
    この塗装ガンに対し複数の前記送給タンク各々の塗料吐出路を接続するとともに、それら送給タンクのうち前記塗装ガンに対して塗料供給する送給タンクを選択的に切り換えるタンク切換弁を設け、
    前記送給タンクの夫々に塗料充填路から分岐した分岐充填路を接続するとともに、複数の前記送給タンクのうち前記塗料充填路からの塗料充填の対象とする送給タンクを選択的に切り換える充填切換弁、及び、前記塗料充填路を通じて前記送給タンクに充填する塗料の塗料種を切り換える塗料切換弁を設けてある塗装装置であって、
    電気絶縁性を有する絶縁流体を前記分岐充填路に供給する充填側の絶縁用供給路と、前記分岐充填路から前記絶縁流体を排出する充填側の絶縁用排出路とを、それらの前記分岐充填路に対する接続箇所が分岐充填路の路長方向で離間する状態に配置して、前記分岐充填路夫々の途中箇所に接続し、かつ、
    前記絶縁流体を前記塗料吐出路に供給するガン側の絶縁用供給路と、前記塗料吐出路から前記絶縁流体を排出するガン側の絶縁用排出路とを、それらの前記塗料吐出路に対する接続箇所が塗料吐出路の路長方向で離間する状態に配置して、前記塗料吐出路夫々の途中箇所に接続し、
    前記絶縁流体が充満する絶縁部を充填側の前記絶縁用供給路及び前記絶縁用排出路の開閉により前記分岐充填路に形成するとともに、複数の前記分岐充填路のうち前記絶縁部の形成対象とする分岐充填路を選択的に切り換え、かつ、前記絶縁部をガン側の前記絶縁用供給路及び前記絶縁用排出路の開閉により前記塗料吐出路に形成するとともに、複数の前記塗料吐出路のうち前記絶縁部の形成対象とする塗料吐出路を選択的に切り換える絶縁切換手段を設けてある塗装装置。
  2. 前記絶縁切換手段は、前記タンク切換弁、前記圧送手段、前記充填切換弁、並びに、前記塗料切換弁の動作との連係下で、前記絶縁部の形成、及び、前記絶縁部の形成対象とする前記分岐充填路及び前記塗料吐出路の切り換えを自動的に実施することにおいて、
    前記絶縁流体を前記分岐充填路又は前記塗料吐出路における前記絶縁部を通じて前記絶縁用供給路から前記絶縁用排出路へ通流させるパージ状態を、前記塗装ガンからの塗料放出の実施中において前記絶縁部に形成する構成にしてある請求項1記載の塗装装置。
  3. 前記絶縁切換手段は、前記タンク切換弁、前記圧送手段、前記充填切換弁、並びに、前記塗料切換弁の動作との連係下で、前記絶縁部の形成、及び、前記絶縁部の形成対象とする前記分岐充填路及び前記塗料吐出路の切り換えを自動的に実施することにおいて、
    前記塗装ガンに対する前記送給タンクからの塗料供給が完了すると、その塗料供給を完了した送給タンクの前記塗料吐出路に対する前記絶縁用供給路を開いて、その絶縁用供給路から供給される絶縁流体の一部又は全部を前記塗装ガンから放出させるガン側洗浄状態を形成し、
    その後、その絶縁用供給路から供給される絶縁流体の全部を前記絶縁用排出路へ排出する絶縁部形成状態に切り換える構成にしてある請求項1又は2記載の塗装装置。

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