JP4713788B2 - シナリオ編集装置、シナリオ表示装置、ならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

シナリオ編集装置、シナリオ表示装置、ならびにそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の質問と回答を組み合わせた質問群(シナリオ)を作成するシナリオ編集装置並びに編集されたシナリオを表示する装置、並びに汎用パソコンをシナリオ編集装置、表示装置として機能させるためのプログラム及びそのようなプログラムを記録する記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、人手により行われている官公庁や、銀行などの窓口業務を無人化する動きがある。例えば、市町村役場の窓口における転入、転出とか出産、死亡届等の提出といった業務がそうである。こういった業務を無人化するに際しては、現在窓口において、人が行っている対話を通じて行う案内を、コンピュータに代行させなければならない。そのためには、コンピュータが対話形式で必要なデータを収集してゆくよう所要なアプリケーションを作成し、コンピュータに搭載しておく必要がある。シナリオ編集装置は、こういった対話形式アプリケーションを作成する装置である。
【0003】
ここで、対話の進め方に質問が上位から下位に順次進むツリー形式と、質問に対する回答を星型に自由接続し、回答に応じて次の質問を準備する形式とがある。図25は、質問に対する回答を星型に自由接続した質問例であり、図26はツリー形式の質問例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図25に示した質問を星型に自由接続する形式の場合、各質問の接続関係をディスプレイに表示する場合、各質問の位置とそれらの接続線の配線が複雑となるばかりでなく、接続線が交差する場合に接続関係を見やすくするための質問の位置の再配置処理など、レイアウトの計算が複雑となり、それだけ、表示のための処理時間が大きくなり、実現性に困難があった。他方、レイアウトを人が行なうこととすると、本来の目的とは異なる作業に時間を取られ、効率的な作業を行なえないもので、これまた、実現性が乏しいものであった。その上、この形式では、シナリオに従った問答結果のみをデータとして記録すると、質問の経過が分かり難く、どのようにして最終的な結論が導き出されたのかが記録として残らないという課題もある。
【0005】
次に、図26に示すように質問が上位から下位へ流れるツリー形式で表示する場合、上記自由接続するもののような実現性に問題はないものの、ある枝の下位に属する質問から、異なる枝の質問へ接続する事は出来ず、前もって準備された質問の進め方に制限されるという課題がある。特に、窓口業務の代行を行う場合には、意に反した回答も予想されるので、ツリー形式の質問では、対処できない場合が多々あることとなる。
【0006】
一方、編集されたシナリオを表示し、利用者に対話的に回答させるシナリオ表示装置においては、そのシナリオに同一質問が複数含まれる場合、現状ではその対象者に対して同じ質問を何度も行うこととなり、効率が悪く、よいサービスとは言えないものであった。
また、既に回答した内容を後で修正するとシナリオの流れが変更され、全ての質問を改めてやり直さなければならないという課題もある。
本発明は、上記課題に鑑み、別の枝の質問に接続することが出来て、ツリー形式における課題を解決すると共に、自由接続する形式のような表示上の課題を解決する新規なシナリオ編集装置を提供することを第1の目的としている。
【0007】
本発明の第2の目的は、同じ質問を何度も発したりすることなく、また、既に回答した質問を修正した場合において修正前の質問と回答の内容、論理は継承するようにして、効率よく質問が進められるようにしたシナリオ表示装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、汎用パソコンに搭載して、汎用パソコンをシナリオ編集装置、表示装置として機能させるためのプログラム、そのようなプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の質問と回答を組み合わせてツリー状に構成した質問群(シナリオ)が複数個結合されたものの表示装置であって、その複数個結合されたシナリオの先頭から順番に質問を取りだして回答を求め、質問と得られた回答を記憶し、その回答に基づいて次の質問を取り出すとともに、取り出した質問が既に回答済みの質問と同一であれば、既回答を、取り出した質問の回答とし、その回答に基づいて次の質問を取り出し、結合されたシナリオの終端に至れば質問を終了する機能を有することを特徴としている。
【0013】
このように本発明のシナリオ表示装置によれば、複数の質問と回答を組み合わせてツリー状に構成した質問群(シナリオ)を複数個結合した一連のシナリオをもとに、この構成の先頭から順に質問を取り出して表示しその回答を求める。この質問に対して回答が得られると質問とこの回答を記憶して、この回答につながった質問を次に取りだして回答を求めてゆく。この際、取り出した質問がすでに行った質問と同一であれば、その回答を取り出した質問の回答として、その回答に基づいて次の質問を取り出してゆく。一連のシナリオの質問が終端に至れば質問を終了する。
【0014】
また、本発明はシナリオに基づいて質問を行ってゆく際、既回答の質問に対して回答の変更を受け付け、当該質問とそれに対する新たな回答を記憶するとともに、当該質問以降の既回答の質問と得られた回答を、回答変更後に継続する質問、回答のストリームから外す一方、そのストリームから過去において回答した質問と同一のものを検出し、スキップするとともに、その質問に対する回答と同じ論理の分岐を選択し、表示する
【0015】
【発明の実施の形態】
≪実施の形態1≫
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるシナリオ編集装置の概観を示す図である。図からわかるように、本編集装置は、本体1、ディスプレイ2、キーボード3、マウス4という汎用パソコンを使用している。図2は、同パソコンの内部構成を示す図であり、CPU11、主記憶12とインターフェース15が内部バス13を介して接続され、インターフェース15には、外部記憶装置14、ディスプレイ、マウスが接続されている。主記憶12若しくは外部記憶装置14には、質問情報Q、回答情報A、質問接続情報QCといった情報のほかに、質問・回答入力処理プログラムPqa、接続先入力処理プログラムPci、表示処理プログラムPdといったプログラムが格納されている。
【0016】
ここで、質問情報Qは、図6(b)に示すように質問番号に対応させて質問内容を記載したものをいい、回答情報Aとは、図6(c)に示すように質問番号に対応して回答番号と回答内容を記載したものをいう。更に、質問接続情報QCとは、図6(d)に示すように、回答番号に対応させて次の質問番号を記載したものをいう。また、質問・回答入力処理プログラムPqaは、操作者から質問情報、回答情報を受け付ける処理を行うプログラムで、受け付ける処理には、既に質問情報Q、回答情報Aとして外部記憶装置に記録されているものから選択させる処理並びに新たな質問、回答を作成する処理を含む。新たな質問、回答を作成した場合、質問情報Q、回答情報Aは上書き更新される。この処理も質問・回答入力処理プログラムが行う。
【0017】
接続先入力処理プログラムPciは、回答と次の質問との接続関係を作成する処理を行うプログラムである。表示処理プログラムPdは、上記各プログラムが作成した情報を視覚的に分かりやすく表示するプログラムである。
図3は、シナリオ編集装置及びシナリオ表示装置を機能ブロックで示した図である。シナリオ編集装置30は、シナリオ作成者が使用する装置であり、シナリオ表示装置40は、シナリオを実行するユーザが使用する装置である。
【0018】
ここで、シナリオとは、所要データを収集するために設定された一連の質問及び回答の集まりをいう。
シナリオ編集装置30において、質問入力処理部31、回答入力処理部32、接続先入力処理部33は、シナリオ作者からの質問入力と、回答入力と、質問及び回答の流れを規定する接続関係の入力を受付ける。接続先記録処理部34は、これらの入力をシナリオ情報35として記憶する。ツリー表示処理部36は、入力された接続関係をツリー表示する。
【0019】
一方、シナリオ表示装置40において、質問表示処理部41は、作成されたシナリオ情報に従って、質問を表示し、回答入力処理部42は、その回答を受付ける。これらの質問及び回答を繰り返すことによりシナリオが実行される。これらの一連の問答は、回答記録44として問答記憶処理部43によって記録される。図4は、シナリオ編集装置の行う処理を示すフローチャートである。図中、nは変数で、編集処理を開始する際に1に設定され、1の質問・回答を処理する度に、1づつアップされる(ステップS1、S8)。この変数は、質問番号に相当する。
【0020】
処理を開始して最初は、質問事項を作成する処理を行う。このとき、ディスプレイ2には、図8に前景ウインドウとして示す案内一覧のウインドウが表示される。図8に背景ウインドウとして示すシナリオ編集ウインドウは、最初何等の質問事項も表記されていない。案内一覧のウインドウを見て、操作者は、該当する質問内容があるか調べ、有ればカーソルをその項目まで移動し、ウインドウ下部に設けられた選択ボタンをクリック操作する(ステップS2)。すると、背景のシナリオ編集ウインドウに選択した質問事項が質問番号1として表示される。一方、質問内容がシナリオ編集ウインドウには無い場合、追加ボタンをクリックし、図示しない質問文入力画面を開いて質問文を入力する(ステップS3)。質問文の選択あるいは入力が終わると、図7に示すような案内編集ウインドウが表示され、回答文を選択あるいは入力する処理に入る。図7の案内編集ウインドウの下半分に示すように回答内容が表示され、その中から選択する場合は、カーソルを選択しようとする内容にあわせ、確定ボタンをクリックする(ステップS4)。表示された回答内容の中には、適切な回答項目が用意されていない場合には、回答内容を書き換えることになる。書き換え後確定ボタンをクリックすれば、質問に対する回答内容が記憶される。そして、質問内容と回答内容とがシナリオ編集ウインドウに表示される(ステップS5)。各質問・回答内容の表示画面での配列などは表示処理プログラムによって決定される。このプログラムの行う表示処理を示したのが図5である。
【0021】
図5の処理について説明をする。最初、一覧表として質問事項も回答事項も記載されていないシナリオ編集ウインドウを表示しておく。続いて、操作者が質問事項を選択若しくは入力すると、その内容を取得して(ステップS11)、質問の履歴を参照し、既に質問済みの項目かどうか判定する(ステップS12)。これまでに発していない質問であれば、その質問内容をウインドウ内の左端列の第1行に表示する(ステップS13)。この後、回答内容の選択若しくは入力があれば、それを取得し(ステップS14)、回答列を右に1列移動し回答項目数だけの回答行を確保し(ステップS15、16)、回答内容を記述する(ステップS17)。そして、ツリー表示処理を再起的に呼び出して(ステップS18)、順次入力される質問を左端列の下位行に表示してゆくと共に、回答列を順次右に移動し、その列に新たな回答行を確保して、回答内容を表示するという処理を繰り返す。一方、ステップS12において、既に質問した内容と同じ質問であると判断された場合には、新たな列をウインドウ内右端寄りに確保して(ステップS19)、そこにJUMP表示を行う(ステップS20)。図7のシナリオ編集ウインドウの右側欄に「JUMP」列が設けられており、その列内に矢印が記載されているが、これがJUMP表示である。次に、図5の処理を更に詳細に説明するために、図7のシナリオ編集ウインドウWが作成される過程を具体例に用いて説明する。
【0022】
最初の質問内容として、「年齢5歳以上16歳未満のお子さんがいますか?」という質問を選択したとすると、シナリオ編集ウインドウWには、1行目左端にその質問内容が表記され、その右側の列(図中、列番号1の列)に「開始」と表記される。「開始」は、この質問が、最初の質問であることを示している。続いて、前記質問に対する回答として「はい、いいえ」を選択したとすると、「開始」を記載した列の右側に1列追加し(図中、列番号2の列)、且つ、上記質問を記載した行以外の行(図では、2行目と5行目)に「はい」と「いいえ」を表示する。この回答のうち「はい」と答えた場合にする質問が選択されると、「はい」と同じ行の左端列にその選択された質問を記載する。図から、「学校に通学していますか?」という質問が選択されたことがわかる。同様に「いいえ」と答えた場合にする質問が選択(若しくは入力)されると、「いいえ」と同じ行の左端にその質問を記載する。続いて、質問「学校に通学していますか?」「職業についてない60歳以上の家族がいますか?」に対する回答が選択されると、既存の列の右側に新たに1列確保し、更にその列内の未使用行に、それぞれの質問の回答を表記する。図では、列番号3の列の3行と4行、6行と9行に、それぞれの回答が記載されている。このうち6行目の回答に対してする質問「2000cc以上の自動車を所持していますか?」が選択(若しくは入力)されると、その質問を、同一行の左端に記載し、これに対する回答「はい、いいえ」が選択されると、右端に新たに列を確保して、新たな行に回答を記入する。
【0023】
続いて、新たに記載した回答のうち「はい」と答えた場合に対する質問が選択され、その質問が既にした質問、例えば「学校に通学していますか?」と同じであった場合には、質問は繰り返し表記されること無く、新たな列が右端に確保され、JUMPと表記されると共に、その列に7行目の回答「はい」から2行目の質問「学校に通学していますか?」まで矢印が引かれ、回答に対する質問が既に問われた質問であることを視覚上も明確にする。同様に9行目の回答「いいえ」に対する質問も既に問われたものであるので、新たにJUMP列を確保し、回答から質問まで矢印が引かれる。
【0024】
以上のようにして、シナリオ編集ウインドウには図7に示した内容の表示がなされる。
なお、図からはわからないが、実施に際しては、選択中の質問行を赤色で表示し、該当する回答行を水色で表示する。
図8は、質問および回答を入力して記憶する機能の操作画面例である。同図のように、質問「通勤/通学にどれだけの時間をかけていますか。」に対応して回答「30分未満」、「1時間未満」、「2時間未満」、「2時間以上」を選択入力させて、これらの質問と入力を記録している。
【0025】
図9は、ツリー表示の任意の回答に質問を接続もしくは既に接続している関係を置き換える機能の操作画面例である。
同図では、4行目の回答に対して、次の質問を4行目の1列に追加するものではあるが、その質問を既入力の質問リストのなかから「通勤、通学時間の質問」を選択している。
【0026】
図10は、先の図7に図8で入力された質問を接続した場合の画面表示例である。同図は、図6に示したシナリオ情報例を元に表示している。図10のシナリオ編集が完了した段階で、外部記憶装置には、図6に示した質問情報、回答情報、質問接続情報の内容が格納される。そして、シナリオ編集装置からシナリオ情報3が出力される。
【0027】
図11は、シナリオ編集装置から出力されたシナリオ情報をシナリオ表示装置2が表示した例として、ナビゲーション画面を示す。図からわかるようにシナリオ表示装置2は、シナリオ編集装置1で作成されたシナリオ情報3に従って、質問を表示し、その回答の入力を受付け、さらに、次の質問を繰り返すことによって、順次ナビゲーションを行う。
【0028】
例えば、同図の例では、一連の質問と回答を実行することにより、その結果として住民異動に際して、役所に届ける手続きが示される。
図12は、ナビ結果確認画面を示す。これは、実行した一連の質問と回答の流れ(過程)を表わすものである。このような画面を表示することによって、最終的な結論に至った理由を確認することができる。例えば、ある手続きをすることが必要であるとの結論が示されたときに、それがなぜなのかを確認することができるように、質問した内容とその回答が表示される。
(まとめ)
本実施の形態のポイントをまとめると以下のようになる。
1)ツリー型のシナリオをスプレッド(表形式)で表示する。
【0029】
これにより電算処理が格段に行ないやすくなった。
2)1行1質問とすることで、整列された質問の一覧とした。
3)枝の異なる質問へ別途列を追加して明示することで、ツリー型の短所を補った。
4)分岐点をボタンで表示し、分岐点の編集を容易なものとした。
≪実施の形態2≫
本実施の形態は、2以上のシナリオを連結して新たなシナリオを作成し、その新たなシナリオをユーザーに対して表示し回答させる場合において、重複する質問があった場合の処理方法である。
図13は、連結前のシナリオAと、シナリオBとを示している。シナリオは既述したように質問と回答の繋がりを言うが、この図の表記はそのうち質問だけをブロックで示し、回答は質問から分岐している枝で示す。例えば、シナリオAにおいて、質問1からは2本の線が分岐しているが、上側の線(質問2に繋がる線)は回答「はい」を選択した場合、下側の線(質問3に繋がる線)は回答「いいえ」を選択した場合に該当する。シナリオAは例えば住民票を作成する場合のシナリオ、シナリオBは国民年金を作成する場合のシナリオとする。この2シナリオは、いくつかの質問が重複しているのが理解される。従って、この2シナリオを単純に図14に示すように連結した場合、質問2、3、4、5、7が重複してしまう。このため、市役所等へ転出、転入届をしに来たユーザーによる対話形式の操作で、質問の流れが、図15(b)に示すように質問1→質問2→質問5と進んだ場合、次は質問2をユーザーに提示することとなるが、この質問については、すでに当該ユーザーは「いいえ」と回答しているので、質問5→質問2と進むとき、回答を待つまでも無く「いいえ」と回答したものとしてこの質問をスキップし、質問8に進むこととしている。なお、シナリオを連結するツールとしては、一方のシナリオの最下位の回答と他方のシナリオの最上位の質問とをリンクできるものであれば、いずれのツールでも使用できるが、例えば上記実施形態の編集装置によることもできる。
【0030】
上記のように、重複した質問をユーザーに対して発することの無いようにするため、本実施の形態では、ユーザーが回答操作する際に、図16〜18に示す処理を行っている。この処理に適用されるシナリオは図15に示した連結シナリオである。この処理は、ユーザーが画面上に表示された質問を見ながら回答を選択する操作をしている際に実行される。また、この処理に際して、図19に示す回答情報を更新する。回答情報は、図6に示したものに加えて、回答済みフラグ欄が設けられ、ユーザーの回答操作に応じて、回答内容に対応する所のフラグをONする。例えば、質問1に対しては「はい」と回答された場合には、「はい」の箇所のフラグをONする。
【0031】
さて、処理がスタートすると、ユーザーに対して最上位の質問1が表示される(S161)。その質問に対する回答としてユーザーが「はい」か「いいえ」かいずれかを選択すると(S162)、回答情報の回答済み欄のユーザーの回答に対応する個所のフラグがONされる(S163)。これが終わると、全質問が終了していないことを条件として(S164)、次順位の質問が探索されるが、表示するに先立って、既質問との重複の有無が判定される(S165)。この判定は、図17、18に示すサブルーチンを実行することによりなされる。
【0032】
まず、これまで作成した回答情報をサーチして(S171)、回答済み質問をリストアップする(S172)。図20は、ユーザーの回答操作が質問5まで進んだ段階で、回答済みの質問をリストアップした例を示している。白抜きの枠が回答済みの質問、網掛けの枠が未回答の質問である。この図から、質問1、2、5が回答済みであることが分かる。
【0033】
回答済み質問をリストアップしたら、続いて、各回答済み質問の直前の質問が回答済みかをチェックする(S173、174、176、177)。もし、直前の質問が未回答なら、回答済みとなっている質問を未回答に変更する(S175)。回答済みの質問より前の質問が未回答であることは論理上有り得ないのであるが、バグ、誤ったソフトウェアの処理によりたまたまそういった場合が生じたとしても、これを是正するため上記の処理が設けられる。
【0034】
全ての回答済み質問に対して、ステップS173〜177の処理が終わると、今度は、更新後の回答情報から未回答の質問を検索し(S178)、回答済み質問と同一の質問があるかどうかを判定する(S179)。そして、同一質問が見つかれば、未回答の質問を回答済みに変更する。この変更は、回答済みの質問が「はい」と回答されていたら、同様に、「はい」側のフラグをONにする(S180)。図21は、上記処理により質問5に続く質問2が未回答から回答済みに変更された状態を示している。すべての未回答質問に対して、回答済み質問との同一性の照合が終了すると(S181)、最後に更新後の回答情報をサーチし、未回答で直前の質問が回答済みになっている質問を探索する(S182)。図21からも理解されるように、上記処理により回答済みに変更された質問2に続く質問8が探索される事になる(先行する質問2では「いいえ」と回答されているので、質問2に続いて選択される質問は3でなく、8となる)。
【0035】
以上のようにして次に表示すべき質問が探索されると、メインルーチンにリターンし、その質問が表示される(S167)。このようにすれば、質問をユーザーに表示している際に、繰り返し同じ質問が表示されるという不都合が解消される。なお、名ルーチンにリターンした時、質問が存在するかを判定しているが(S166)、これはサブルーチンにおいて、重複する質問が検索されると、次の質問へとスキップする処理がなされ、スキップ数がおおいと、場合によっては、すべての質問がスキップされ、質問の終了になる事もあるからである。
《第3の実施の形態》
この実施の形態では、ユーザーが質問に答えながら操作を進めている段階で、過去の質問に対する回答も変更が必要と考え、変更した場合の処理を扱っている。図22を用いて説明すると、ユーザーが、質問1→質問2→質問4→質問2→質問3→質問4まで操作を進めている段階で、質問1の回答を修正すべきと考え、「戻る」ボタンを操作して質問1まで戻り、質問1に対する回答として質問3を選んだとする。この場合において、質問3は、「戻る」ボタン操作前に、すでに回答をしているので、もう一度同じ質問に対する回答操作は無駄であるので、質問3をスキップして、次順位の質問6を表示する処理を行う。なお、質問3の回答によっては質問7を表示する場合もあるが、今の場合は、過去に同一質問に対して「はい」と回答しているので、それと同一論理の質問6を表示することとしている。
【0036】
上記のような処理を行う方法を図23、24を用いて説明する。ユーザーが質問1まで戻って回答を変更した段階で、それまで回答が進んでいた質問列(質問2→質問4→質問2→質問3→質問4)をシナリオの分岐から外す。シナリオの分岐から外すということは、その方向には質問が進まないことを意味し、回答済みフラグはリセットされる。ただし、この際、質問3に対しては、質問1の回答変更で選ばれる質問と同じなので、回答済みフラグはONのままにしておく。図23は上記処理によってシナリオの分岐から外され、未回答に変更された質問を網掛けで示している。この結果、質問1、3、6、7がシナリオの流れに沿った質問とされる。続いて、残った質問から、過去において回答した質問と同一のものを検出し、その質問はスキップする処理を行う。そして、過去の質問に対する回答と同じ論理の分岐を選択し、表示する。この結果、図24に太い矢印で示すように質問6が表示される。質問6に回答した後は、次順位の質問はシナリオの分岐から外されているので、もはや表示される事はなく、その段階で、回答処理は終了する。
【0037】
上記各実施の形態は、シナリオ編集装置、表示装置を示したが、実施の形態の説明からも理解されるように、特徴はシナリオ編集処理のやり方、シナリオ表示処理の手順にあるので、そのような編集処理を実行し、表示処理の手順を実行するプログラムを汎用パソコンにインストールすることによっても、実施することが出来る。また、そのようなプログラムはCD-ROMなどの記録媒体
に格納しておくこともできる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明は、質問を順番に行なうためのシナリオ作成業務を、利用者はレイアウトや接続関係を意識することなく、自由に質問を組み合わせて作成、編集することを可能としている。
また、視認性を良くするため、対象行を着色するなど、ツリー形式でありながら電子計算機で処理の容易な二次元表示を行い、ツリー型接続の難点であった自由接続を可能とした事により、自由度の高いシナリオ編集を可能としている。
【0039】
本発明にかかるシナリオ表示装置においては、シナリオ編集装置が作成したシナリオを元に適切な質問を順次表示可能であり、質問及び回答を文字列として保存することにより、実際に質問をした流れを記録することが出来る。
また、本発明にかかるシナリオ表示装置によれば、既に同じ質問があればこれを回答済みとして処理し、さらにその次の質問を探す。そして、一度回答した質問についても、後で回答を覆すことが可能であり、それに伴って必要な質問を必要な部分のみに絞って回答できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシナリオ編集装置及びシナリオ表示装置の外観を示す図である。
【図2】シナリオ編集装置及び表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】シナリオ編集装置及び表示装置の機能ブロック図である。
【図4】シナリオ編集動作を示すフローチャートである。
【図5】シナリオ編集動作の主要部を示すフローチャートである。
【図6】シナリオ情報のブロック構成及びシナリオ情報の例である。
【図7】 2次元的なツリー形式で表形する画面表示例である。
【図8】質問および回答を入力して記憶する操作画面例である。
【図9】ツリー表示の任意の回答に質問を接続もしくは既に接続している関係を置き換える機能の操作画面例である。
【図10】先の図7に図8で入力された質問を接続した場合の画面表示例である。
【図11】ナビゲーション画面を示す。
【図12】ナビ結果確認画面を示す。
【図13】第2の実施の形態を示す図であり、連結される2つのシナリオを示している。
【図14】図13に示した2シナリオを連結した状態を示す図である。
【図15】前記シナリオで重複質問をスキップすることを説明する図である。
【図16】第2の実施の形態のシナリオ表示装置の質問表示動作を説明するフローチャートである。
【図17】重複判定動作を説明するフローチャートである。
【図18】重複判定動作を説明するフローチャートである。
【図19】回答情報を示す図である。
【図20】回答済み質問と未回答質問とを洗い出した状態を示す図である。
【図21】重複判定の結果、どの質問を選択するかを説明する図である。
【図22】第3の実施の形態を説明する、シナリオ図である。
【図23】シナリオの分岐から外す質問を示す図である。
【図24】質問のやり直しする場合に表示するシナリオを説明する図である。
【図25】従来の星型接続シナリオの表示方法を示す。
【図26】従来のツリー型シナリオの表示方法を示す。

Claims (1)

  1. 複数の質問と回答を組み合わせてツリー状に構成した質問群(シナリオ)が複数個結合されたものの表示装置であって、
    その複数個結合されたシナリオの先頭から順番に質問を取りだして回答を求め、質問と得られた回答を記憶し、その回答に基づいて次の質問を取り出すとともに、取り出した質問が既に回答済みの質問と同一であれば、既回答を、取り出した質問の回答とし、その回答に基づいて次の質問を取り出し、結合されたシナリオの終端に至れば質問を終了する機能を有し、
    既回答の質問に対して回答の変更を受け付け、当該質問とそれに対する新たな回答を記憶するとともに、当該質問以降の既回答の質問と得られた回答を、回答変更後に継続する質問、回答のストリームから外す一方、そのストリームから過去において回答した質問と同一のものを検出し、スキップするとともに、その質問に対する回答と同じ論理の分岐を選択し、表示することを特徴とするシナリオ表示装置。
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