【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ＩＣカードとＩＣカード用リーダライタの発明に関する。
詳しくは、１のＩＣカードに複数のオペレーティングシステム（以下「ＯＳ」とも表現する。）を搭載したＩＣカードにおいて、ＩＣカードに設けた光センサがリーダライタ等から受光した外部光量または光信号を検知することにより、ＩＣカード自身が使用するＯＳを選択して処理を開始するＩＣカードとその読み書き用に使用するＩＣカード用リーダライタに関する。
【０００２】
【従来技術】
従来の携帯可能電子媒体、例えば従来のＩＣカードでは、「ＩＳＯ／ＩＥＣ７８１６−４」に規定されるように単一の目的（アプリケーション）に使用することを前提としてＩＣカードの開発・設計を行なっていたため、メモリに複数のオペレーティングシステムを追加することは考えられていなかった。
しかし、ＩＣカード用ＩＣチップについても汎用のオペレーションシステム化が進み、ＪＡＶＡやＭＵＬＴＯＳカードのように、複数のＯＳを搭載することが実用化されるようになってきている。
【０００３】
このような複数ＯＳ搭載のＩＣカードとしては、（１）金融機関向けのＩＣカードとして、キャッシュカードとクレジットカードの両機能を備えるＩＣカード、（２）交通機関向けＩＣカードとして、定期券とプリペイド乗車券の両機能を備えるＩＣカード、（３）通信端末向けのＩＣカードであって、携帯電話機用のＳＩＭカードとして、あるいは公衆電話用のプリペイドカードとしての両機能を備えたＩＣカード、等が考えられる。また、これらと企業、団体、学校、資格証等のＩＤカードとしての機能、の２または３以上のＯＳを備えたＩＣカードなどを考えることができる。
【０００４】
図５は、ＩＣカードの一般的な構成を示す図である。
ＩＣカード１０は、図５に示すように、外部との接点となる端子基板１８、および演算、制御を行うプロセッサ１１、揮発性メモリ（ＲＡＭ）１２、書き換え可能なプログラムコード、永続属性を持つデータを保存する不揮発性メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）１３、プロセッサ１１を補佐するコプロセッサ１４、書き換え不可能なプログラムコード（カードオペレーティングシステム（ＯＳ））やアプリケーションのロード／インストールの実行を行うプログラムや書き換えしないデータが記憶されるＲＯＭ１５を有している。リーダライタ２０との交信は、端子基板１８を通じて行われる。
上記、プロセッサ１１の制御のもと、２種類のメモリ、ＲＡＭ１２とＥＥＰＲＯＭ１３が管理され、特に負荷の生じる演算を行うためのコプロセッサ１４を持つこともある。
【０００５】
これら複数のＯＳを搭載したＩＣカード１０がリーダライタ２０にセットされた際は、次のような手順でＩＣカードとリーダライタの間で信号の授受がされるのが一般的である。
図６は、ＩＣカードとリーダライタと演算装置との関係を示す図である。
図６のように、ＩＣカード１０はリーダライタ２０に挿入され、演算装置３０の指示によりＩＣカードへの書込みおよびＩＣカードからの読取がされる。演算装置３０とリーダライタ２０の間は、接続ケーブル３２で接続されている。
ただし、図６は、ＩＣカードの用いられ方の例示として図示したものであってＩＣカード１０は演算装置（パーソナルコンピュータ等）に接続したリーダライタでの使用に限定されるものではない。従って、交信する相手側はマルチメディア端末や金融機関のＡＴＭ（Automatic Teller Machine) 、あるいは予約用の端末等のいずれであっても良い。
【０００６】
ＩＣカード１０がリーダライタ２０のカード挿入口２１に挿入されると、ＩＣカードおよびリーダライタのそれぞれの接点間の接続が行われる。これにより、リーダライタ内からＩＣカード１０に電源が供給される。
次いで、リセット信号がリーダライタ２０からＩＣカードへ送られ、使用するアプリケーションの識別子を含む信号がＩＣカードのプロセッサ１１に送信される。
これに応じてＩＣカード１０のプロセッサ１１からは、カードの属性を含むリセット応答（ＡＴＲ）信号が、リーダライタ２０に送信される。この後、プロセッサ１１は、コマンド待ちの状態となる。
【０００７】
【発明が解決しようとする問題】
複数のＯＳを搭載を搭載したＩＣカードの場合、上述の手順によりＩＣカードが装着された端末装置またはリーダライタが使用するＩＣカードのＯＳを選択してオペレーションし、サービスを提供することになる。
この場合、端末装置またはリーダライタから上記のように特定の電気信号をＩＣカードに与えて、適切なＯＳが選択されるが、電気信号以外の他の信号を与えて選択させることで操作方法の多様性を持たせることも必要と考えられる。
また、外部環境の変化、特に外部環境やリーダーライタ内の明るさの変化に応じて、ＯＳを切り換える様な使用方法も必要と考えられる。
そこで、本発明では、ＩＣカードに光センサを備えさせ、ＩＣカードを端末に装着した場合に外部環境の光量値を検知して、あるいは端末からの光信号を受けて自動的に目的のＯＳに切り替えることを研究して完成したものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第１は、カード基材の表面に光センサを実装したＩＣカードであって、当該光センサがＩＣカードが使用される外部環境の光量値を検知することにより、当該検知した光量値に基づいて、搭載した複数のオペレーティングシステムのうちのいずれか１のオペレーティングシステムを選択することを特徴とする光センサによりオペレーティングシステムの切り替え可能なＩＣカード、にある。
【０００９】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第２は、複数のオペレーティングシステムを搭載したＩＣカードにおいて、カード基材の表面に実装した光センサがＩＣカードが使用される外部環境の光量を検知し、当該検知した光量値に基づいて、搭載した複数のオペレーティングシステムのうちのいずれか１のオペレーティングシステムを選択し、その後、外部のリーダライタ装置に対して、リセット応答信号を送信することを特徴とする光センサによりオペレーティングシステムの切り替え可能なＩＣカード、にある。
【００１０】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第３は、カード基材の表面に光センサを実装したＩＣカードであって、当該光センサがＩＣカードが使用されるリーダライタの光信号を受信することにより、当該受信した光信号に基づいて、搭載した複数のオペレーティングシステムのうちのいずれか１のオペレーティングシステムを選択することを特徴とする光センサによりオペレーティングシステムの切り替え可能なＩＣカード、にある。
【００１１】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第４は、複数のオペレーティングシステムを搭載したＩＣカードにおいて、カード基材の表面に実装した光センサがリーダライタの光信号を受信して、当該受信した光量値に基づいて、搭載した複数のオペレーティングシステムのうちのいずれか１のオペレーティングシステムを選択し、その後、外部のリーダライタ装置に対して、リセット応答信号を送信することを特徴とする光センサによりオペレーティングシステムの切り替え可能なＩＣカード、にある。
【００１２】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第５は、複数のオペレーティングシステムを搭載し、オペレーティングシステム切り換え用の光センサを備えたＩＣカードの読み取り書き込みに使用するリーダライタであって、ＩＣカードの光センサに一定光量値を与える照明または光信号発生器を備えることを特徴とするＩＣカード用リーダライタ、にある。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図１は、本発明のＩＣカードの外観構成を示す図である。図１（Ａ）は、ＩＣカード１０の平面図、図１（Ｂ）は、図１（Ａ）のＡ−Ａ線における横断面を示している。図１（Ａ）のように、ＩＣカード１０の表面は、通常のＩＣカードと同様に端子基板１８を備えるが、本発明のＩＣカード１０は、カード基材の表面に光センサ１を備えていることを特徴とする。光センサ１としては、ＣＣＤのような個体撮像素子が小型にできＩＣカードへの装着が可能である。あるいはＭＯＳデバイスであってもよい。光センサ１は明るさを検知できれば基本的に問題ないが、色光により判別するために、カラー識別能を備えていても良い。
他に、表示装置３等を備えるのも自由である。
図１（Ｂ）のように、光センサ１は、ＩＣカード基材のオーバーシート４が光センサ１の一部を覆うように設けても良く、光センサを埋没する凹部を穿孔してからその中に嵌合させるように装着してもよい。
なお、カード基材の表面とは、カードが外部環境に接する面を意味し、顕著な図柄等がある面を意味するものではない。したがって、端子基板とは反対側のいわゆる裏面に光センサを設ける場合であっても良い。
【００１４】
図２は、本発明のＩＣカードの構成を示す図である。本発明のＩＣカード１０も、通常のＩＣカードのように、外部との接点となる端子基板１８、および演算、制御を行うプロセッサ１１、揮発性メモリ（ＲＡＭ）１２、書き換え可能なＥＥＰＲＯＭ１３、ＲＯＭ１５、必要によりプロセッサ１１を補佐するコプロセッサ１４、を有している。光センサ１は、必要によりＡ／Ｄ変換回路２を介してＩＣチップ１０ｃに接続している。したがって、光センサ１が検知した光量値はＩＣチップ１０ｃのプロセッサ１１に供給されて、ＯＳ切り換えの制御がなされる。ＩＣカードが光信号を受信する場合は、受信信号の解析がプロセッサ１１によりなされる。
【００１５】
図３は、本発明のＩＣカードがリーダライタに挿入された状態を示す図である。図３（Ａ）は、ＩＣカードがリーダライタ２０に完全に挿入されて使用される状態、図３（Ｂ）は、ＩＣカードがリーダライタ２０に略半分挿入されて使用される状態を示している。いずれの場合も、ＩＣカード１０は板バネ７等によりリーダライタ側のコネクタ２２に押圧されている。
ＩＣカードによるオペレーティングシステムの選択は、具体的には、ＩＣカード１０がリーダライタ２０に挿入され、リーダライタによって活性化され、コールドリセットされた後であって、ＩＣカードがリーダライタ側にＡＴＲ（リセット応答信号）を送信する前に行われることが必要となる。
【００１６】
ＩＣカードがリーダライタに完全に挿入される場合は、光センセ１は必ずリーダライタの中に位置するので、リーダライタ２０の箱体に完全に覆われ、外部からの光の進入が遮断される。この場合、次の手順となる。
▲１▼リーダライタから電源が供給され、ＩＣカードが活性化される。
▲２▼リーダライタからＩＣカードがリセット信号を受信する。
▲３▼供給された電力により、ＩＣカード上の光センサが作動し、光センサが光量を検知する。（通常は、光量値＞０）。
▲４▼検知した光量値と、あらかじめＩＣカード内に記憶されている閾値を比較し、対応付けられているＯＳが立ち上がる。
▲５▼ＩＣカードが、リーダライタにＡＴＲを送信する。
【００１７】
この場合、光センサに対してリーダライタ内を一定の明るさに照明が切り換えられるような状態とするか、図３（Ａ）のように光源５と光導入路６をリーダライタに設けることも好ましい。
光源５は、単なる照明光を与えるものに限らず、一定の光信号をパルス状に発光する光信号発生器であっても良い。
【００１８】
ＩＣカードの全体がリーダライタの箱体に覆われない場合、光センセ１がリーダライタの外に露出する使用方法ができ、次の手順となる。
▲１▼リーダライタから電源が供給され、ＩＣカードが活性化される。
▲２▼リーダライタからＩＣカードにリセット信号が送信される。
▲３▼ＩＣカード上の光センサが光量を検知する。（通常は、光量値＞０）。
この時、光センサが検知するのはリーダライタが設置されている環境下の光量値であり、その大小により選択されるＯＳが異なってくる。
▲４▼検知した光量値に対応付けられているＯＳが立ち上がる。
▲５▼ＩＣカードが、リーダライタにＡＴＲを送信する。
【００１９】
この場合は、外部の環境の光量をそのまま検知しても良いが、図３（Ｂ）のように、ＩＣカードの下面側に光源５を設けて一定の明るさの照明をして光量値を調整することもできる。外部環境の明るさが不安定に変化する場合は一定の照明を設けることが好ましい。この場合の光源５も、一定の光信号をパルス状に発光するものであっても良い。
本発明のＩＣカード用リーダライタは、図３（Ａ）や（Ｂ）図示の構成とすることができる。
【００２０】
図４は、オペレーティングシステム選択の際のフローチャートを示す。
ＩＣカードをリーダライタに挿入すると、リーダライタ２０からは、ＩＣカード１０に電力が供給され、ＩＣカードが活性化される（Ｓ１）。その後、リーダライタからＩＣカードはリセット信号を受信する（Ｓ２）。
ＩＣカードはリーダライタから供給された電力により、ＩＣカード内の光センサ１が作動し、カード外部環境の光量を検知する（Ｓ３）。検知した光量値と、あらかじめＩＣカード内に記憶されている閾値を比較し（Ｓ４）、適切なオペレーティングシステム（ＯＳ）を立ち上げる。
【００２１】
図４の場合、検知した光量値に対して、２種の閾値が設定されており、閾値１に対して検知した光量値が小さい場合は、オペレーティングシステムＡを選択し（Ｓ５）、ＡＴＲ信号を送信する（Ｓ６）。検知した光量値がより大きい場合は、閾値２との比較を行う（Ｓ７）。
閾値２に対して検知した光量値が小さい場合は、オペレーティングシステムＢを選択し（Ｓ８）、ＡＴＲ信号を送信する（Ｓ９）。検知した光量値がより大きい場合は、オペレーティングシステムＣを選択し（Ｓ１０）、ＡＴＲ信号を送信する（Ｓ１１）。
上記例は、オペレーティングシステムが３種の場合を説明しているが、オペレーティングシステムは２種であっても良く、また、３種以上であっても良い。
【００２２】
【発明の効果】
本発明のＩＣカードは、上記のように、光センサを備えるので、次のような使用方法を採用することができ、以下の効果を生じる。
（１）使用環境に応じたＯＳを選択できる。
例えば、外部環境が暗い場合は、表示装置３（図１）を発光表示させるようにＯＳを切り換える自動操作をすることができる。これにより常時発光表示させる場合に比べて消費電力の低減を図ることができる。
また、夜間は酒類の販売を禁止するため、自動販売用のＯＳを動作させないようにすることもできる。
【００２３】
（２）リーダライタの種別によりＯＳを選択できる。
一定の目的のリーダライタは、一定の光量値を与えるように、リーダライタ内や光導入路の照明を調整することにより、自動的にＩＣカードがＯＳを切り換える操作をさせることができる。これにより、リーダライタにＯＳ切り換えのための特別なソフトウェアを搭載する必要がなくなる。
例えば、照明Ｌ１では社員証としてのＯＳが機能し、照明Ｌ２ではバンキングカードとしてのＯＳを機能させ、照明Ｌ３では自動販売のＯＳを機能させる、というような使用方法が可能となる。
【００２４】
本発明のＩＣカード用リーダライタは、一定の光量値を与える照明または光信号発生器を備えているので、外部照明が著しく変動する環境下においても、光センサに対して安定した検知精度を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のＩＣカードの外観構成を示す図である。
【図２】 本発明のＩＣカードの構成を示す図である。
【図３】 本発明のＩＣカードがリーダライタに挿入された状態を示す図である。
【図４】 オペレーティングシステム選択の際のフローチャートを示す。
【図５】 ＩＣカードの一般的な構成を示す図である。
【図６】 ＩＣカードとリーダライタおよび演算装置との関係を示す図である。
【符号の説明】
１ 光センサ
２ Ａ／Ｄ変換回路
３ 表示装置
４ オーバーシート
５ 光源
６ 光導入路
１０ ＩＣカード
１０ｃ ＩＣチップ
１１ プロセッサ
１２ 揮発性メモリ（ＲＡＭ）
１３ 不揮発性メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）
１４ コプロセッサ
１５ ＲＯＭ
１８ 端子基板
２０ リーダライタ
２１ カード挿入口
３０ 演算装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an IC card and an IC card reader / writer.
Specifically, in an IC card in which a plurality of operating systems (hereinafter also referred to as “OS”) are mounted on one IC card, an optical sensor provided on the IC card detects an external light amount or an optical signal received from a reader / writer or the like. Thus, the present invention relates to an IC card for selecting an OS to be used by the IC card itself and starting processing, and an IC card reader / writer used for reading and writing the IC card.
[0002]
[Prior art]
In a conventional portable electronic medium, for example, a conventional IC card, an IC card is developed and designed on the assumption that it is used for a single purpose (application) as defined in “ISO / IEC7816-4”. Therefore, it was not considered to add multiple operating systems to the memory.
However, IC card IC chips are also being developed as general-purpose operation systems, and it is becoming practical to install a plurality of OSs such as JAVA and MULTIS cards.
[0003]
As such an IC card equipped with a plurality of OSs, (1) an IC card for a financial institution, an IC card having both cash card and credit card functions, and (2) a commuter pass and a prepaid as an IC card for transportation IC card having both functions of a boarding ticket, (3) IC card for a communication terminal, such as an SIM card for a mobile phone or an IC card having both functions as a prepaid card for a public phone Conceivable. In addition, an IC card having two or more OSs, such as these, functions as an ID card of a company, a group, a school, a certificate, etc. can be considered.
[0004]
FIG. 5 is a diagram showing a general configuration of an IC card.
As shown in FIG. 5, the IC card 10 includes a terminal board 18 serving as a contact point with the outside, a processor 11 that performs calculation and control, a volatile memory (RAM) 12, rewritable program code, and data having a permanent attribute. A non-volatile memory (EEPROM) 13 that stores data, a coprocessor 14 that assists the processor 11, a non-rewritable program code (card operating system (OS)), a program that executes application loading / installation, and data that is not rewritten A ROM 15 is stored. Communication with the reader / writer 20 is performed through the terminal board 18.
Under the control of the processor 11, two types of memories, the RAM 12 and the EEPROM 13, are managed, and there may be a coprocessor 14 for performing a particularly heavy load calculation.
[0005]
When the IC card 10 loaded with a plurality of OSs is set in the reader / writer 20, signals are generally exchanged between the IC card and the reader / writer in the following procedure.
FIG. 6 is a diagram illustrating a relationship among the IC card, the reader / writer, and the arithmetic device.
As shown in FIG. 6, the IC card 10 is inserted into the reader / writer 20, and writing to the IC card and reading from the IC card are performed according to instructions from the arithmetic unit 30. The arithmetic device 30 and the reader / writer 20 are connected by a connection cable 32.
However, FIG. 6 is illustrated as an example of how the IC card is used, and the IC card 10 is not limited to use with a reader / writer connected to an arithmetic device (such as a personal computer). Therefore, the other party to communicate with may be a multimedia terminal, an ATM (Automatic Teller Machine) of a financial institution, a reservation terminal, or the like.
[0006]
When the IC card 10 is inserted into the card insertion slot 21 of the reader / writer 20, connection between respective contacts of the IC card and the reader / writer is performed. Thereby, power is supplied to the IC card 10 from within the reader / writer.
Next, a reset signal is sent from the reader / writer 20 to the IC card, and a signal including the identifier of the application to be used is sent to the processor 11 of the IC card.
In response to this, the processor 11 of the IC card 10 transmits a reset response (ATR) signal including card attributes to the reader / writer 20. Thereafter, the processor 11 enters a command waiting state.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of an IC card equipped with a plurality of OSs, the service is provided by selecting and operating the OS of the IC card used by the terminal device or reader / writer to which the IC card is mounted according to the above-described procedure.
In this case, a specific electrical signal is given to the IC card from the terminal device or the reader / writer as described above, and an appropriate OS is selected. Diversity is also considered necessary.
In addition, it is considered necessary to have a usage method that switches the OS in accordance with changes in the external environment, particularly changes in the external environment and the brightness in the reader / writer.
Therefore, in the present invention, when the IC card is provided with an optical sensor and the IC card is mounted on the terminal, the light amount value of the external environment is detected, or the optical signal from the terminal is received and the target OS is automatically set. It was completed by researching switching.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The first of the gist of the present invention for solving the above problems is an IC card in which an optical sensor is mounted on the surface of a card substrate, and the optical sensor detects a light amount value of an external environment in which the IC card is used. In the IC card, the operating system can be switched by the optical sensor, wherein one of the plurality of installed operating systems is selected based on the detected light quantity value. .
[0009]
The second of the gist of the present invention for solving the above-mentioned problems is that, in an IC card equipped with a plurality of operating systems, an optical sensor mounted on the surface of the card substrate detects the amount of light in the external environment where the IC card is used. Then, based on the detected light quantity value, any one of a plurality of installed operating systems is selected, and then a reset response signal is transmitted to an external reader / writer device. The IC card can switch the operating system by the optical sensor.
[0010]
The third of the gist of the present invention for solving the above-mentioned problems is an IC card in which an optical sensor is mounted on the surface of a card substrate, and the optical sensor receives an optical signal of a reader / writer in which the IC card is used. And an operating system switchable IC card by an optical sensor, wherein one of the plurality of installed operating systems is selected based on the received optical signal. .
[0011]
The fourth of the gist of the present invention for solving the above problems is that, in an IC card equipped with a plurality of operating systems, the optical sensor mounted on the surface of the card substrate receives the optical signal of the reader / writer and receives the received signal. An optical sensor that selects any one of a plurality of installed operating systems based on the measured light quantity value and then transmits a reset response signal to an external reader / writer device. The IC card can switch the operating system.
[0012]
A fifth aspect of the present invention for solving the above-described problems is a reader / writer used for reading and writing an IC card having a plurality of operating systems and provided with an optical sensor for switching between operating systems. An IC card reader / writer comprising an illumination or an optical signal generator for giving a constant light quantity value to the optical sensor.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing an external configuration of an IC card according to the present invention. 1A is a plan view of the IC card 10, and FIG. 1B shows a cross section taken along the line AA of FIG. 1A. As shown in FIG. 1A, the surface of the IC card 10 includes a terminal substrate 18 as in the case of a normal IC card, but the IC card 10 of the present invention includes the optical sensor 1 on the surface of the card base. It is characterized by being. As the optical sensor 1, a solid-state imaging device such as a CCD can be made small and can be mounted on an IC card. Alternatively, it may be a MOS device. The optical sensor 1 basically has no problem as long as it can detect the brightness, but may be provided with a color discrimination capability in order to discriminate by color light.
In addition, it is also free to provide the display device 3 and the like.
As shown in FIG. 1 (B), the optical sensor 1 may be provided so that the IC card substrate oversheet 4 covers a part of the optical sensor 1, and the optical sensor 1 is formed after perforating a recess in which the optical sensor is embedded. You may mount | wear so that it may fit in.
In addition, the surface of a card | curd base material means the surface where a card | curd contacts an external environment, and does not mean the surface with a remarkable pattern etc. Therefore, the photo sensor may be provided on the so-called back surface opposite to the terminal substrate.
[0014]
FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the IC card of the present invention. The IC card 10 of the present invention also has a terminal board 18 as a contact point with the outside, a processor 11 that performs calculation and control, a volatile memory (RAM) 12, a rewritable EEPROM 13, a ROM 15, A coprocessor 14 is provided to assist the processor 11 if necessary. The optical sensor 1 is connected to the IC chip 10c via the A / D conversion circuit 2 as necessary. Therefore, the light quantity value detected by the optical sensor 1 is supplied to the processor 11 of the IC chip 10c, and OS switching is controlled. When the IC card receives an optical signal, the received signal is analyzed by the processor 11.
[0015]
FIG. 3 is a view showing a state in which the IC card of the present invention is inserted into the reader / writer. FIG. 3A shows a state in which the IC card is completely inserted into the reader / writer 20, and FIG. 3B shows a state in which the IC card is inserted into the reader / writer 20 and used. Yes. In either case, the IC card 10 is pressed against the connector 22 on the reader / writer side by the leaf spring 7 or the like.
Specifically, the operating system is selected by the IC card after the IC card 10 is inserted into the reader / writer 20, activated by the reader / writer, and cold reset. It is necessary to be performed before transmitting the reset response signal.
[0016]
When the IC card is completely inserted into the reader / writer, the optical sensor 1 is always located in the reader / writer, so that it is completely covered by the box of the reader / writer 20 and the entry of light from the outside is blocked. . In this case, the procedure is as follows.
(1) Power is supplied from the reader / writer and the IC card is activated.
(2) The IC card receives a reset signal from the reader / writer.
(3) The optical sensor on the IC card is activated by the supplied electric power, and the optical sensor detects the amount of light. (Normally, the light quantity value> 0).
(4) The detected light amount value is compared with a threshold value stored in advance in the IC card, and the associated OS is started up.
(5) The IC card transmits ATR to the reader / writer.
[0017]
In this case, the light in the reader / writer can be switched to a constant brightness with respect to the optical sensor, or the light source 5 and the light introduction path 6 may be provided in the reader / writer as shown in FIG. preferable.
The light source 5 is not limited to a device that simply provides illumination light, but may be an optical signal generator that emits a constant optical signal in pulses.
[0018]
When the entire IC card is not covered by the reader / writer box, the optical sensor 1 can be used to be exposed to the outside of the reader / writer, and the following procedure is performed.
(1) Power is supplied from the reader / writer and the IC card is activated.
(2) A reset signal is transmitted from the reader / writer to the IC card.
(3) The optical sensor on the IC card detects the amount of light. (Normally, the light quantity value> 0).
At this time, the light sensor detects the light amount value in the environment where the reader / writer is installed, and the OS to be selected differs depending on the magnitude.
(4) The OS associated with the detected light quantity value starts up.
(5) The IC card transmits ATR to the reader / writer.
[0019]
In this case, the amount of light in the external environment may be detected as it is. However, as shown in FIG. 3B, the light source 5 is provided on the lower surface side of the IC card to illuminate with a certain brightness, and the light amount value is obtained. It can also be adjusted. When the brightness of the external environment changes unstablely, it is preferable to provide constant illumination. The light source 5 in this case may also emit a constant optical signal in a pulse shape.
The reader / writer for an IC card of the present invention can be configured as shown in FIGS.
[0020]
FIG. 4 shows a flowchart for selecting an operating system.
When the IC card is inserted into the reader / writer, power is supplied from the reader / writer 20 to the IC card 10 and the IC card is activated (S1). Thereafter, the IC card receives a reset signal from the reader / writer (S2).
In the IC card, the optical sensor 1 in the IC card is activated by the power supplied from the reader / writer, and detects the amount of light in the external environment of the card (S3). The detected light amount value is compared with a threshold value stored in advance in the IC card (S4), and an appropriate operating system (OS) is started up.
[0021]
In the case of FIG. 4, two types of threshold values are set for the detected light amount value. When the detected light amount value is small with respect to the threshold value 1, the operating system A is selected (S5), and the ATR signal is output. Transmit (S6). When the detected light amount value is larger, comparison with the threshold value 2 is performed (S7).
When the detected light amount value is smaller than the threshold value 2, the operating system B is selected (S8), and an ATR signal is transmitted (S9). When the detected light quantity value is larger, the operating system C is selected (S10), and an ATR signal is transmitted (S11).
The above example describes the case where there are three operating systems, but there may be two operating systems, or three or more operating systems.
[0022]
【The invention's effect】
Since the IC card of the present invention includes the optical sensor as described above, the following usage method can be adopted, and the following effects are produced.
(1) An OS can be selected according to the usage environment.
For example, when the external environment is dark, it is possible to perform an automatic operation for switching the OS so that the display device 3 (FIG. 1) displays light. As a result, power consumption can be reduced as compared with the case where the light emission display is always performed.
In addition, since the sale of alcoholic beverages is prohibited at night, the OS for vending can be prevented from operating.
[0023]
(2) The OS can be selected according to the type of reader / writer.
The reader / writer for a certain purpose can automatically switch the OS by the IC card by adjusting the illumination in the reader / writer or the light introduction path so as to give a certain light amount value. This eliminates the need to install special software for OS switching in the reader / writer.
For example, it is possible to use the lighting L1 so that the OS as an employee ID card functions, the lighting L2 allows the OS as a banking card to function, and the lighting L3 allows the vending OS to function.
[0024]
Since the IC card reader / writer of the present invention includes an illumination or an optical signal generator that gives a constant light amount value, it provides stable detection accuracy to the optical sensor even in an environment where the external illumination varies significantly. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an external configuration of an IC card according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of an IC card according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a state in which the IC card of the present invention is inserted into a reader / writer.
FIG. 4 shows a flowchart for selecting an operating system.
FIG. 5 is a diagram showing a general configuration of an IC card.
FIG. 6 is a diagram illustrating a relationship between an IC card, a reader / writer, and an arithmetic device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Optical sensor 2 A / D conversion circuit 3 Display apparatus 4 Oversheet 5 Light source 6 Light introduction path 10 IC card 10c IC chip 11 Processor 12 Volatile memory (RAM)
13 Nonvolatile memory (EEPROM)
14 Coprocessor 15 ROM
18 Terminal board 20 Reader / writer 21 Card insertion slot 30 Arithmetic unit
