JP4696544B2 - 化粧シート用ポリエステルフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、特にドリル、ルーター等による切削加工適性に優れ、さらには印刷、ラミネート加工等に優れた化粧シート用ポリエステルフィルムに関する。
本発明のポリエステルフィルムは、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂を主体としてなり、上記加工適性に特に優れるので、パチンコ等の遊技機装飾板、ICカードなどのカード類、建材等の切削加工が施される各種化粧シートとして好適に使用することが可能である。
これまでの切削加工に優れる化粧シートの例については、特許文献1〜3などが挙げられる。特許文献1では、引っ張り伸度、引っ張り弾性率を規定したポリオレフィン系基材樹脂シートを用いた例が見られる。しかしながら、オレフィン系シートは傷つきやすいなど意匠性の面で満足されているものではない。一方、耐傷性の面で優位と言われるポリエステル系化粧シートに関しては、特許文献2に発砲ポリエステルフィルムに印刷を施し、表層に非晶質ポリエステル樹脂層を押出ラミネートにより形成した例が、また特許文献3には、応力−歪み曲線を規定した化粧シートに関し、ポリエステル樹脂層を押出ラミネートにより形成した例が見られる。これら特許文献2、3のポリエステル系化粧シートの例は延伸による配向が施されておらず、印刷インクの溶剤、清掃の際の薬品など、耐薬品性などの物性面で劣るため、十分に満足されているものではない。
さらには、近年の環境意識の高まりから、非石油系ポリマーとして普及し始めたポリ乳酸フィルムを化粧シートに使用した例が、特許文献4、5に見られる。しかしながら、これらの文献にはフィルムに関して特に具体的な記述はなく、切削加工、印刷、ラミネートなどの加工に適したフィルムの開示が望まれていた。
また、二軸延伸ポリエステルフィルムの破断伸度、破断強度を低下させる方法の例が、特許文献6、7に見られる。しかしながらこれらの例はいずれも包装材料を意図したフィルムに関するものであり、化粧シート用としての具体的な記述はなく、本発明の課題を解消するには十分とは言えない。
特開2000−202977号公報(実施例1) 特開2002−86652号公報(実施例1) 特開2003−340977号公報(実施例2) 特開平11−129426号公報(実施例1) 特開平11−227147号公報(実施例) 特開平5−104618号公報(実施例1、2) 特開2001−191407号公報(実施例1〜8)
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解消することにあり、切削加工適性に優れ、さらには印刷や清掃等での耐薬品性、ラミネート加工等に優れた化粧シート用ポリエステルフィルムを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するため、次の構成を有する。すなわち、フィルム長手方向と幅方向の破断強度の平均値が30〜150MPaかつ、80℃、30kg/mの張力下におけるフィルム長手方向の寸法変化率が0〜3%の範囲であるフィルムであり、延伸を行った後に弛緩させながら熱処理したことを特徴とする、化粧シート用ポリエステルフィルムである。
本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムは、特にドリル、ルーター等による切削加工に優れ、さらには印刷や清掃等での耐薬品性、ラミネート加工等に優れる。このため本発明のポリエステルフィルムを用いた化粧シートは、パチンコ等の遊技機装飾板、ICカードなどのカード類、建材等の切削加工が施される各種化粧シートとして好適に使用することが可能である。
本発明にかかるポリエステルフィルムにおけるポリエステルとは、エステル結合により構成される高分子量体の総称であり、例えばポリヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸およびグリコールの重縮合ポリマーが挙げられる。
ポリヒドロキシカルボン酸としては、乳酸、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ビドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸から得られるポリマーが代表的に挙げられる。これらのポリヒドロキシカルボン酸は単一のヒドロキシカルボン酸からでもよいし、複数のヒドロキシカルボン酸からなる共重合体でもよい。
ポリヒドロキシカルボン酸の中で特に耐熱性の面から好ましいものは、ポリ乳酸系樹脂、あるいは乳酸と他のヒドロキシカルボン酸との共重合体が挙げられる。ポリ乳酸系樹脂は単独で用いても良いが、2種類以上の混合物であってもかまわない。
さらに、高い耐熱性と透明性を発現する上で、本発明のポリエステルフィルムに使用するポリ乳酸系樹脂は、L−乳酸の割合が95モル%以上であることが好ましく、98モル%以上であることがさらに好ましい。98モル%以上となると、耐熱性が高くなり、さらに切削加工適性、物性の長期安定性、耐ブロッキング特性などが良好となるため特に好ましい。
また、ジカルボン酸とグリコールの重縮合ポリマーは、以下に例示されるようなジカルボン酸成分、グリコール成分の重縮合により得られる高分子量体である。
ジカルボン酸成分の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキシンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等が挙げられる。一方、グリコール成分の例としてはエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコール、ジエチレングリコール等が挙げられる。なお、これらのジカルボン酸成分、グリコール成分は2種以上を併用してもよい。
さらに、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、本発明で使用するポリエステルにはトリメリット酸、トリメシン酸、トリメチロールプロパン等の多官能化合物を共重合させて使用することもできる。また、上記ポリエステルは単独で使用してもよいし、2種以上をブレンドして使用しても構わない。
また本発明においては、使用するポリエステルの融点が150℃以上であることが好ましい。特に成形加工時の耐熱性、印刷時の耐熱性の点から、ポリエステルの融点はさらに好ましくは165℃以上であり、特に好ましくは210℃以上である。融点が150℃未満であると耐熱性が悪くなる傾向が見られ、ラミネート加工時のカールの原因になったり、切削加工の際に刃物に融着し切断面の形状を悪化させる場合があるので好ましくない。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、フィルム長手方向と幅方向の破断強度の平均値が30〜150MPaであることが必要である。好ましくは、50〜140MPaの範囲であり、特に好ましくは75〜130MPaの範囲である。破断強度の平均値がこの範囲より高いと、バリの発生の原因となるなど切削加工適性が悪化する。また、破断強度の平均値がこの範囲より低いと、ラミネート加工時の張力で容易に破断してしまうなど、ラミネート加工適性が大きく悪化する。
破断強度の平均値を上記範囲とする手法は特に限定されないが、たとえば縦延伸、横延伸の温度、延伸倍率のコントロールによる手法が挙げられ、破断強度の平均値が上記範囲を越える場合に上記範囲内に低下させるには、延伸温度をTg〜Tg+30℃の範囲内の温度で上昇させる方法、延伸倍率を1.5〜4.5倍の範囲で低下させる方法が挙げられる。また、破断強度が上記範囲未満である場合に上昇させて範囲内とするには、延伸温度を同じ範囲で低下させる方法、延伸倍率を同じ範囲で上昇させる方法などが挙げられる。
また、ポリエステル中の共重合成分の割合を上昇させることにより、また、共重合ポリエステルを積層して熱処理により配向を崩すことにより破断強度を低下させることは可能であるが、この場合融点の低下により耐熱性、切削加工適性が悪化するため、上述の通りポリエステルの融点が150℃以上であることが好ましい。
また、本発明にかかるポリエステルフィルムは、フィルム長手方向と幅方向の破断伸度の平均値が10〜120%の範囲であることが好ましい。より好ましくは60〜120%、特に好ましくは80〜120%の範囲である。破断伸度の平均値が10%未満であるとフィルムが破断し易くなる傾向がありラミネート加工適性など、取り扱いが困難となる場合がある。また、破断伸度の平均値がこの範囲を超えると切削加工適性が悪化する場合があるため好ましくない。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、80℃、30kg/mの張力下におけるフィルム長手方向の寸法変化率が0〜3%の範囲であることが必要である。ここで、寸法変化率がプラスの場合はフィルムが伸びていることを、寸法変化率がマイナスの場合はフィルムが縮んでいることを示す。寸法変化率が0%未満(マイナス)であると、ラミネート加工における接着剤乾燥工程、また印刷加工におけるインク乾燥工程での加熱張力下において、収縮力が大きく加工が安定せず、良好な化粧シートを作成することができない。また3%を越えるとなると前記接着乾燥工程やインク乾燥工程における伸びが大きく、カールの原因となったり、また同様に加工が安定しないのでやはり良好な化粧シートを作成することができない。
上記加熱張力下における寸法変化率を0〜3%の範囲とする方法については特に限定されるものではないが、フィルム製膜工程中における熱処理工程において、120℃以上の熱処理を施すことが好ましい。さらに好ましくは140℃以上であり、特に好ましくは200℃以上である。また、熱処理時間は一般にはフィルム製膜工程中の熱処理ゾーンの長さと生産性(製膜速度)を考慮して、熱処理時間を設定することが可能であるが、好ましくは熱処理時間7秒以上、特に好ましくは10秒以上とすることが好ましい。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、化粧シートの表皮層に用いるのに特に好適であり、その場合フィルムのヘイズ(濁度)が10%以下であることが好ましい。より好ましくは8%以下、特に好ましくは5%以下である。ヘイズが低いと透明性に優れるため、化粧シートにした際に、印刷が映え、美麗性に優れたものとすることが可能である。
また、本発明のポリエステルフィルムは、幅方向の厚み斑が8%以下であることが好ましく、さらに好ましくは5%以下である。厚み斑がこの範囲より大きくなると、加工時に必要な張力が大きくなり、化粧シートにカールが発生する場合がある他、接着剤の塗布斑の原因などとなり、化粧シートの美麗性が悪化する場合がある。なお、厚み斑は小さければ小さいほど、加工適性が安定するため好ましい。フィルム幅方向厚み斑の調整については、2軸延伸、熱処理後の厚み斑から、口金のリップ間隙を対応する位置のボルトにより調整することなどにより低減させることが可能である。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、静摩擦係数が0.05〜0.8の範囲であることが好ましい。より好ましくは0.1〜0.6の範囲である。。静摩擦係数が上記範囲内にあると、取り扱い性が良くなり、ラミネート加工などの際に皺や巻きずれなどが発生しにくくなるので好ましい。
本発明にかかるポリエステルフィルムの表面粗さRaは15〜300nmの範囲であることが好ましい。ここで、表面粗さRaとは中心線平均粗さのことであり、この定義はたとえば奈良治郎著「表面粗さの評価法」(総合技術センタ、1983)などの文献に示されている。上記Raの範囲は好ましくは15〜200nmであり、さらに好ましくは15〜45nm、特に好ましくは15〜30nmの範囲である。特に加飾シートにした際に光沢の望まれるものについては、表面が平滑であることが好ましく、すなわち表面粗さRaが小さいことが好ましい。一方で、表面粗さを15nm以上にすると、加工時などでフィルム表面に引っ掻きキズが発生しにくくなるので好ましい。
また、上記の静摩擦係数、表面粗さを達成する上で本発明にかかるポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂には、有機滑剤、無機粒子、有機粒子等を含有させることができる。
好ましい有機滑剤としては、エチレンビスステアリン酸アミド等のアミド系有機滑剤、モノエステル系有機滑剤、脂肪酸塩、シリコン系化合物、カルナウバワックス、キャンデリラワックスなどが挙げられる。有機滑剤のフィルム中への好ましい添加量としては、ポリエステル樹脂全体に対して0.1〜0.5質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.3〜0.5質量%の範囲である。
また、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、カオリン、タルク、アルミナ、ジルコニア、スピネル、湿式あるいは乾式シリカなどの無機粒子、アクリル酸系ポリマー類、ポリスチレン等を構成成分とする有機粒子等を配合することが可能であり、なかでも分散性等の点からシリカ、アルミナ等の無機粒子を好ましく用いることができる。これら無機粒子、有機粒子の粒子系は表面粗さ等の物性が上述の範囲である限り任意とすることが可能であるが、好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.1〜3μmの粒径である。また、無機粒子、有機粒子のフィルムへの添加量は、ポリエステル樹脂全体に対して0.001〜30質量%の範囲であり、より好ましくは0.01〜1質量%の範囲である。
また、本発明にかかるポリエステルフィルムには、ポリエステル樹脂全体に対して、好ましくは30質量%以下の範囲、特に好ましくは5質量%以下の範囲で、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色防止剤などの各種添加剤や改質剤を含有させてもよい。
本発明にかかるポリエステルフィルムは耐薬品性、耐熱性の面、経時安定性の面で、1軸または2軸に配向させた配向フィルムであることが好ましい。特に延伸を行った後に定長または幅方向に弛緩させながら熱処理することにより配向結晶化させた2軸延伸フィルムであることが好ましい。これらの配向フィルムの製造方法は特に限定されるものではないが、ポリエステル樹脂としてポリ乳酸系樹脂を使用した一例を以下に示す。
ポリ乳酸系樹脂と無機粒子等添加剤のマスターペレットにより添加剤を希釈混合させ、適度な温度(たとえば60〜140℃程度の温度)で乾燥し十分に水分を除去(200ppm以下、好ましくは50ppm以下の水分率)後、押出機内で180〜240℃程度の好適な条件で溶融し、ポリマー流を形成させる。かかる溶融ポリマーは5〜50μm程度の濾過精度を有するフィルターを通過させポリマーを濾過し粗大異物を除去する。濾過後のポリマーは、スリット状の口金からシート状に押し出し、静電印加法などの手法で10〜50℃程度に温度制御したキャスティングドラムに密着させて冷却固化させ未延伸フィルムを作成する。このフィルムを連続して縦方向に1.1〜5倍程度加熱延伸し、しかる後にテンター内に導入してクリップで把持しながら横方向に2〜6倍加熱延伸して、適宜80〜150℃程度の温度で熱処理を行い延伸フィルムを得る。
フィルムの厚みとしては特に限定されるものではないが、通常10〜500μm程度、好ましくは20〜250μm程度、特に好ましくは38〜200μm程度である。化粧シートに使用する際には表面に光沢、深みを持たせるためには上述の範囲内で厚いものが好ましいが、ラミネート加工、切削加工などの加工適性の面からは上述の範囲内で薄いものが好ましい。
また、ポリエステルフィルムの美麗性、印刷抜け防止の点から、フィルムの製造工程において、フィルターによる溶融ポリマーの濾過工程を有することが好ましい。フィルターによる濾過により粗大異物、変性ポリマーが十分除去され、フィルム品位上問題となる粗大突起、フィッシュアイを防止するだけでなく、製造工程でも破れの減少となり安定した製膜が可能となる。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、単膜構成でもよいし、別の層を積層した2層以上からなる複合フィルムであっても構わない。複合フィルムとする場合の手法については、特に限定されるものではないが、共押し出しによる方法、インラインコーティング、オフラインコーティングによる方法などが一般的手法として挙げられ、さらにはドライラミネーションによる方法、押し出しラミネーションによる方法が挙げられる。このとき積層比は特に限定されるものではない。
本発明にかかるポリエステルフィルムは、破断強度、熱寸法安定性等のフィルムの物性を上述の範囲に制御したことにより、特にラミネート加工適性に優れ、ドライラミネート、押出ラミネート等を施すのに適しており、印刷した基材に貼り合わせて化粧シートを作成することが可能である。
さらに本発明にかかるポリエステルフィルムは、破断強度、熱寸法安定性等のフィルムの物性を上述の範囲に制御したことにより、ドリルやルーターによる切削加工、穴あけ加工、座繰加工にも適しており、様々な加工を施すことが可能である。
本発明にかかるポリエステルフィルムを用いた化粧シートは、上記加工適性に優れるため、遊技機(特にパチンコのゲージ盤など)、カード類(ICカードなど)の他、たとえば自動車内装材・外装材、電化製品、建材、家具等に用いることができる。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
[特性の測定方法]
(1)破断伸度、破断強度
フィルム幅方向を幅、フィルム長手方向を長さとする、幅10mm、長さ150mmに切り出したフィルム試料を5サンプル用意する。これらのフィルム試料をオリエンテック社製引張試験機にかけて、測定温度23℃、初期長50mm、引張速度300mm/分の条件で、これ以外の条件はJISZ1702に準じて引張試験を行い、破断伸度(%)、破断強度(MPa)を測定した。5サンプルの破断伸度(%)の平均値をフィルム長手方向の破断伸度(%)、5サンプルの破断強度(MPa)の平均値をフィルム長手方向の破断強度(MPa)とした。
次に、フィルム長手方向を幅、フィルム幅方向を長さとする以外は上記と同様にして、フィルム幅方向の破断伸度(%)、フィルム幅方向の破断強度(MPa)を求めた。
(2)加熱張力下での長手方向の寸法変化率
セイコーインスツルメンツ(株)社製TMA/SS6100を用いて測定した。
測定試料幅4mm、測定試料長(フィルム長手方向)20mmとし、荷重120gの条件下(30kg/m)にて、初期温度25℃、昇温速度20℃/分の条件にて寸法変化曲線を測定し、80℃の時の数値を本評価における測定値とした。
(3)ヘイズ
スガ試験器製ヘイズメーターを使用し、JIS−K7105に準じて測定を行った。
(4)厚み斑
500mm幅のフィルムロールについて、幅方向直線上に等間隔(10mm間隔)で、フィルム厚みを測定した。厚み斑=(最大厚み−最小厚み)/平均厚みで算出し、さらに、測定場所をかえて5回測定を繰り返し、平均値により本厚み斑の試験結果とした。なお、平均厚みとは、上記測定点の総平均から得られるフィルム厚みである。
(5)耐薬品性
以下に述べる、薬品処理前後における表面形状の変化の測定により、耐薬品性を評価した。フィルムサンプルを5cm角の試験片、薬品2種類(酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK))を準備した。水平なテーブルの上に試験片を静置し、10cmの高さから1試験片につき1種類の薬品を1滴滴下し、自然乾燥させた。未処理サンプル3枚、酢酸エチル処理サンプル3枚、MEK処理サンプル3枚について、高精度薄膜段差計ET−10((株)小坂研究所製)により2次元表面粗さ(Ra)を測定した。なお、測定条件は、触針先端半径:0.5μm、針圧:5mg、測定長1mm、カットオフ:0.08mmである。また、Raの定義はたとえば奈良治郎著「表面粗さの評価法」(総合技術センタ、1983)に示されたものである。1枚のサンプルにつき、5回の測定を行い、さらに3枚の試験片について測定を繰り返し、これら計15回の測定のRaの平均値により未処理サンプル、酢酸エチル処理サンプル、MEK処理サンプルのRa(nm)をそれぞれ算出した。ΔRa(nm)=薬品処理サンプルのRa(nm)−未処理サンプルのRa(nm)の計算式により表面形状の変化を計算し、さらに以下の基準にて判定した。
○:いずれの薬品処理によるΔRaの数値も10nm以下である。
×:いずれかの薬品によるΔRaの数値が10nmを越える。
(6)ラミネート加工適性
紙にフィルムをラミネートした化粧シート(以下、紙/フィルムの化粧シートとする)を以下に述べる手法にてラミネート加工により作製し、加工適性を評価した。
幅500mm、長さ200m、ロール外面にコロナ処理を施し3インチ紙管に巻いたフィルムロールを準備した。またコート紙(ミラーコートゴールド、135kg)表面に、オフセット4色印刷を施した紙を準備した。準備したフィルムロールのコロナ処理面側に接着剤(東京インキ(株)製SAT644W)を塗布(ドライ塗布厚み5g/m)し、コート紙の印刷面側にプリントラミネート機を用いてラミネート加工により化粧シートを作製した。なお、ラミネート条件は、ラインスピード20m/分、乾燥温度80℃、ラミロール温度55℃、また、ロール巻出し時のフィルム張力は、7〜30kg/mの範囲で、均一に接着剤が塗布できる最低限の張力とした。続けて、貼り合わせ品の接着斑、カールの状態を評価を以下の通り行った。
・接着斑:目視にて、接着の状態を以下の基準にて判定した。
○:接着面の塗布斑、塗布スジ、塗布抜けなどなく美麗である(合格)。
×:接着面の塗布斑、塗布スジ、塗布抜けなど見られる(不合格)。
・カール:フィルム/紙の化粧シート1枚を水平な机の上に置いた際に、化粧シートと机の最も離れた箇所の机−化粧シート間の距離をカール高さとして評価した。
○:カール高さ30mm未満(合格)。
×:カール高さ30mm以上(不合格)。
(7)切削加工適性
板厚1.5mmのブナ合板に接着剤(昭和高分子(株)製 ポリゾール1000J)を塗布量:30g/mの塗布量で塗布し、前記ラミネート加工適性評価にて作成した紙/フィルムの化粧シートを、化粧シートの紙側と上記ブナ合板の接着材塗布面とが向かい合うようにして貼り合わせた。5mm径のボール盤による穴開け加工、およびルーターによる廻し切り穴開け加工(回転数18000回転/分、送り速度7m/分)を行った。フィルムの切断面を目視により確認し、以下の基準にて判定した。
◎:切断面にフィルムの切断屑(バリ、糸引き)の付着が全く見られず、さらに切断面の変形、層間剥離が見られない(合格)。
○:切断面にフィルムの切断屑(バリ、糸引き)の付着が見られないももの、切断面の変形、層間剥離が見られる(合格)。
×:フィルムの切断屑(バリ、糸引き)の付着が見られる(不合格)。
[フィルム作成に使用する樹脂]
以下に実施例で用いた樹脂について示す。
・ポリ乳酸A(PLA):
重量平均分子量約17万、L−乳酸成分量98.5%、D−乳酸成分量1.5%、溶融粘度600Pa・s(220℃、剪断速度100sec−1)、融点168℃のポリ乳酸樹脂である。
・ポリ乳酸B(PLA):
ポリ乳酸Aに対し、平均粒径1.6μmのシリカ粒子(水澤化学工業(株)製ミズカシルP−527)を210℃で二軸押出機を用いて、ポリ乳酸樹脂に対するシリカ濃度を5質量%で混合した。
・ポリエチレンテレフタレートA(PET):
エチレングリコールとテレフタル酸の重縮合により得られる融点265℃、固有粘度0.65dl/gのポリエチレンテレフタレートである。
・ポリエチレンテレフタレートB(PET):
平均粒径1.6μmのシリカ粒子(水澤化学工業(株)製ミズカシルP−527)を重縮合の際に、ポリエチレンテレフタレート樹脂に対するシリカ濃度が5質量%となるように添加して得られたポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.65dl/g、融点265℃)である。
・共重合ポリエチレンテレフタレートA(PET−G):
イーストマンケミカル社製、Eastar PETG 6763を使用した。
・共重合ポリエチレンテレフタレートB(PET/I):
ジオール成分としてエチレングリコール、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸:イソフタル酸=83:17のモル比率で重縮合した、融点215℃、固有粘度0.67dl/gの共重合ポリエチレンテレフタレートである。
[フィルムの作製]
実施例1
フィルムへの無機粒子(シリカ)添加量が、フィルムを構成するポリエステル樹脂全体に対して0.03質量%となるよう、上述のポリ乳酸原料をポリ乳酸A:ポリ乳酸B=994:6の質量比率で混合し、120℃、2kPa以下の真空条件下で5時間乾燥した。乾燥後の樹脂を、スクリュー径65mmの単軸押出機に供給し、押出機シリンダ温度225℃で溶融させた。溶融ポリマーは20μmの濾過精度を有する焼結ディスクフィルターを通過せしめ、引き続き口金温度220℃でフィルム状に押し出し、25℃に冷却したドラム上に静電印加キャストして未延伸フィルムを作製した。連続して75℃の加熱ロール6本により8秒間予熱し、赤外線加熱ヒーターと加熱ロールを併用して延伸温度83℃でロール間で長手方向に2.8倍延伸(縦延伸)した後、フィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、75℃の温度で加熱しつつ横方向に3.1倍延伸(横延伸)し、幅方向に2%弛緩させながら142℃、15秒間の熱処理を行い平均厚み100μmとなるように、ポリマー押出量を調整し、本発明のポリ乳酸フィルムを得た。得られたフィルムの特性は、表1に示したとおりであり、本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムとして良好なものであった。
実施例2
フィルムへの無機粒子(シリカ)添加量が、フィルムを構成するポリエステル樹脂全体に対して0.1質量%となるよう、上述のポリ乳酸原料をポリ乳酸A:ポリ乳酸B=980:20の質量比率で混合し、120℃、2kPa以下の真空条件下で5時間乾燥した。溶融押出条件は実施例1と同じ条件で行い、縦延伸温度を80℃、縦延伸倍率は3.0倍とした以外は同じ製膜条件にて、実施例1と同様に厚み調整を行って、平均厚み100μmのポリ乳酸フィルムを得た。得られたポリ乳酸フィルムの特性は表1に示した通りであり、若干透明性に劣るものの、本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムとして良好なものであった。
実施例3
主層(A層)の両面に副層(B層)を積層した積層厚み比率A:B:A=5:90:5のポリエステルフィルムを以下の手法により作製した。主層を構成するポリエステルとして、共重合ポリエチレンテレフタレートAを熱風オーブン中で78℃、6時間の条件で乾燥した。乾燥後の樹脂をスクリュー径65mmの単軸押出機に供給し、押出機シリンダ温度285℃で溶融させた。また、副層を構成するポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートA:ポリエチレンテレフタレートB=99:1の質量比率で混合し、180℃、2kPa以下の真空条件下で4時間乾燥した。乾燥後の樹脂をスクリュー径45mmの単軸押出機に供給し、主層と副層の溶融ポリマーはそれぞれ20μmの濾過精度を有する焼結ディスクフィルターを通過せしめ、ピノールにて所望の積層比率で合流後、口金温度285℃でフィルム状に押し出し、25℃に冷却したドラム上に静電印加キャストして未延伸フィルムを作製した。連続して93℃の加熱ロール6本により8秒間予熱し、赤外線加熱ヒーターと加熱ロールを併用して延伸温度96℃でロール間で長手方向に3.2倍延伸(縦延伸)した後、フィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、115℃の温度で加熱しつつ横方向に3.3倍延伸(横延伸)し、幅方向に3%弛緩させながら235℃、10秒間の熱処理を行った。主層、副層の積層厚み比率一定で、ポリマー押出量を調整して、平均厚み100μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は、表1に示したとおりであり、本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムとして特に優れたものであった。
実施例4
主層に用いる樹脂を共重合ポリエチレンテレフタレートBとし、乾燥条件を160℃、2kPa以下の真空条件で5時間乾燥とした以外は実施例3と同じ条件にて製膜を行い、実施例3と同様の厚み調整を行って、平均厚み100μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は、表1に示したとおりであり、本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムとして良好なものであった。
比較例1
フィルムへの無機粒子(シリカ)添加量が0.05質量%となるよう樹脂原料をポリエチレンテレフタレートA:ポリエチレンテレフタレートB=99:1の質量比率で混合し、180℃、2kPa以下の真空条件下で4時間乾燥した。乾燥後の樹脂を、スクリュー径65mmの単軸押出機に供給し、押出機シリンダ温度285℃で溶融させた。溶融ポリマーは20μmの濾過精度を有する焼結ディスクフィルターを通過せしめ、引き続き口金温度280℃でフィルム状に押し出し、25℃に冷却したドラム上に静電印加キャストして未延伸フィルムを作製した。連続して93℃の加熱ロール6本により8秒間予熱し、赤外線加熱ヒーターと加熱ロールを併用して延伸温度96℃でロール間で長手方向に3.2倍延伸(縦延伸)した後、フィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、115℃の温度で加熱しつつ横方向に3.3倍延伸(横延伸)し、幅方向に3%弛緩させながら235℃、10秒間の熱処理を行い、平均厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。得られたフィルムの特性は、表2に示したとおりであり、切削加工適性に劣るものであった。
比較例2
延伸後の熱処理温度を100℃とした以外は、実施例4と同じ条件にて製膜しポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムの特性は表2に示した通りであり、カールが大きくラミネート加工適性、切削加工適性ともに劣るものであった。
比較例3
共重合ポリエチレンテレフタレートAを熱風オーブン中で78℃、6時間の条件で乾燥した。乾燥後の樹脂をスクリュー径65mmの単軸押出機に供給し、押出機シリンダ温度285℃で溶融させた。溶融ポリマーは20μmの濾過精度を有する焼結ディスクフィルターを通過せしめ、引き続き口金温度285℃でフィルム状に押し出し、25℃に冷却したドラム上に静電印加キャストして未延伸フィルムを作製した。得られたフィルムを評価したところ、表2に示す通り、耐薬品性に劣るものであり、さらにラミネート加工中に乾燥ゾーンのオーブン中でフィルムが伸びてしまい、加工不可能であった。
Figure 0004696544
Figure 0004696544
本発明の化粧シート用ポリエステルフィルムは、特にドリル、ルーター等による切削加工適性に優れ、さらには印刷、ラミネート加工等に適している。このため本発明のポリエステルフィルムは、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂を主体としてなり、上記加工適性に特に優れるので、パチンコ等の遊技機装飾板、ICカードなどのカード類、建材等の切削加工が施される各種化粧シートとして好適に使用することが可能である。

Claims (5)

  1. フィルム長手方向と幅方向の破断強度の平均値が30〜150MPaかつ、80℃、30kg/mの張力下におけるフィルム長手方向の寸法変化率が0〜3%の範囲であるフィルムであり、
    延伸を行った後に弛緩させながら熱処理したことを特徴とする、化粧シート用ポリエステルフィルム。
  2. フィルム長手方向と幅方向の破断伸度の平均値が10〜120%の範囲である請求項1に記載の化粧シート用ポリエステルフィルム。
  3. フィルム幅方向の厚み斑が8%以下の請求項1又は2に記載の化粧シート用ポリエステルフィルム。
  4. ポリ乳酸系ポリエステル樹脂または/およびポリエチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂からなる請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート用ポリエステルフィルム。
  5. パチンコゲージ板装飾に用いる請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート用ポリエステルフィルム。
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