JP4687050B2 - フラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像が転写された記録媒体にフラッシュランプからフラッシュ光を照射して、記録媒体上にトナー像を定着させるフラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式で画像を形成する画像形成装置は、粉体のトナーにより形成したトナー像を記録媒体上に転写した後に、転写されたトナー像に熱エネルギーを加え、粉体トナーを溶融させることで記録媒体上にトナー像を定着させる構成となっている。トナー像を定着させる方式としては、ヒートローラで熱圧着する方式の他、トナー像が転写された記録媒体にフラッシュランプからフラッシュ光を照射して、記録媒体にトナー像を定着させるフラッシュ定着装置を用いる方式がある。
このフラッシュ定着装置としては、記録紙の幅に応じて、フラッシュランプの角度を変えて、記録紙へ効率のよい照射ができるようにしたものが開示されている(特許文献1)。
すなわち、この装置では、幅広の記録紙にトナー定着をする場合は、フラッシュランプの軸方向を搬送方向に対して直交させ、幅狭の記録紙にトナー定着をする場合には、フラッシュランプの軸方向を搬送方向に対して斜めに、フラッシュランプの角度を変えるようにしている。
最近のニーズは、印刷コスト削減のために幅方向に同一画像を複数印刷することや、幅広用紙へ印刷することであり、上記の装置では、幅広の用紙にトナー定着をする場合には、フラッシュランプの軸方向を搬送方向に対して直交させるため、フラッシュランプを長くする必要がある。
特開昭61−219977
しかしながら、フラッシュランプを長くすると製造コストが跳ね上がってしまう。また、標準的な長さのフラッシュランプを同電圧で発光させた場合に比べ、電圧に対する光量(光エネルギー)の歩留りが低下してしまうことがわかった。
本発明は、上記事実を考慮し、フラッシュランプを長くすることなく、幅広の記録媒体へフラッシュ光を効率よく照射して、トナーを定着させることを目的とする。
本発明の請求項1に係るフラッシュ定着装置は、トナー像が転写された記録媒体にフラッシュランプからフラッシュ光を照射して、記録媒体にトナー像を定着させるフラッシュ定着装置において、前記記録媒体の搬送方向に対して軸方向を斜めとされた複数の前記フラッシュランプを互いに平行、かつ、前記搬送方向に対する直交方向に並ぶように配置し、前記記録媒体の幅の広狭に対応して、前記フラッシュランプの配列間隔の広狭を変更する間隔変更手段を有すると共に、隣接する前記フラッシュランプの軸方向における端側の一部領域をそれぞれ前記搬送方向からみてオーバーラップさせたことを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体の搬送方向に対して軸方向を斜めにして複数配置されたフラッシュランプは、間隔変更手段によって、その配列間隔の広狭を、トナー像を定着させる記録媒体の幅の広狭に対応して変更できる。すなわち、記録媒体の幅が狭い場合は、それに対応して配列間隔を狭くし、記録媒体の幅が広い場合には、それに対応して配列間隔を広げることができる。
従って、フラッシュランプを長くすることなく、幅広の記録媒体にもトナー定着ができる。また、フラッシュランプは、標準的な長さのものが使用できるので、長いフラッシュランプを使用する場合に比べ、製造コストが抑えられ、フラッシュランプへ投入する電圧に対するフラッシュ光の光エネルギーの歩留まりがよくなる。
また、フラッシュランプの配列間隔の広狭を変更することにより、フラッシュランプ全体の照射幅を記録媒体の幅に合わせることができるので、フラッシュランプから発せられる光エネルギーの無駄が無くなり、記録媒体に対してフラッシュ光を効率良く照射して、トナー定着ができる。
さらに、トナー定着の際には、全てのフラッシュランプを毎回発光させることになるので、全てのフラッシュランプの寿命が同時期となり、一括交換でき、交換の手間が省ける。
本発明の請求項2に係るフラッシュ定着装置では、請求項1の構成において、前記フラッシュランプの配列間隔の広狭に対応して、フラッシュランプへの入力電圧の高低を変更する電圧変更手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、電圧変更手段によって、フラッシュランプへの入力電圧の高低を、フラッシュランプの配列間隔の広狭に対応させて変更できる。すなわち、フラッシュランプの配列間隔が広い場合は、それに対応して入力電圧を高くし、フラッシュランプの配列間隔が狭い場合には、それに対応して入力電圧を低くすることができる。
フラッシュランプの配列間隔を狭くすると、隣接するフラッシュランプの照射領域の重なりが大きくなるが、その分、入力電圧を低くすることで、フラッシュランプの光エネルギーの無駄を抑えることができる。このように、必要なエネルギーだけを投入できるので、フラッシュランプの不要な消耗を防ぐことができる。
本発明の請求項3に係るフラッシュ定着装置では、請求項1の構成において、前記フラッシュランプの累積発光回数が多くなるに連れて、発光周波数を高くする第1周波数変更手段を有することを特徴とする。
フラッシュランプの累積発光回数が多くなるに連れて、光エネルギーが下落し、特にフラッシュランプの端部では、光エネルギーが落ち方が顕著である。第1周波数変更手段が、フラッシュランプの発光周波数を高くすることにより、フラッシュランプの発光周期を短くし、フラッシュランプの端部から照射される光エネルギーの重なりを大きくし、良好なトナーの定着を確保することができる。
本発明の請求項4に係るフラッシュ定着装置では、請求項1の構成において、前記フラッシュランプから発せられる光量の多少に対応して、発光周波数の高低を変更する第2周波数変更手段を有することを特徴とする。
この構成では、フラッシュランプの累積発光回数によって、一律に発光周波数を決定するのではなく、フラッシュランプから発せられる光量の多少から、第2周波数変更手段がフラッシュランプの発光周波数を決定するようにしている。
また、請求項1に係るフラッシュ定着装置の構成について付言すると、フラッシュランプの中央部に比べ、発せられる光量が少ないフラッシュランプの軸方向端部を、隣接するフラッシュランプの軸方向端部と、それぞれ搬送方向からみてオーバーラップ(重なり)するように配置させている。このため、軸方向端部と中央部とで記録媒体へ照射される光量に差が無くなり、平均化できるので、記録媒体に対してフラッシュ光を効率良く照射して、トナー定着ができる。
さらに、記録媒体へ照射される光量を平均化できるので、トナー定着にムラがなくなり、帯状の定着ムラや濃度ムラが起こりにくくなる。また、主走査・副走査方向ムラとの干渉も避けることができ、トナー像の良好な定着ができる。
本発明の請求項に係るフラッシュ定着装置では、請求項の構成において、前記記録媒体の幅の広狭に対応して、発光させるフラッシュランプの選択する選択手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体の幅の広狭に対応して、発光させるフラッシュランプの選択できる。すなわち、記録媒体の幅が広い場合は、それに対応して発光させるフラッシュランプを多くし、記録媒体の幅が狭い場合には、それに対応して発光させるフラッシュランプを少なくすることができる。
このように、記録媒体の幅に合わせて必要なランプだけを発光させることができるので、幅狭時の光エネルギーの無駄を減らすことができる。
本発明の請求項に係るフラッシュ定着装置では、請求項の構成において、前記記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を変更する角度変更手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、印刷内容(文字主体又は画像主体)、記録媒体幅、スクリーン角度、フラッシュランプの劣化具合等の条件に合わせて、角度変更手段が記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を最適化する。
例えば、記録媒体の幅が広い場合は、それに対応して、記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を大きくすることができる(搬送方向に対して直角に近づける)。
また、記録媒体の幅が狭い場合や記録媒体に照射される光量を増やす場合には、それに対応して、記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を小さくする(搬送方向に対して平行に近づける)ことができる。
さらに、フラッシュランプ劣化すると、特に、フラッシュランプの端部の光量の低下が顕著となるので、これを補うために、記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を大きくしてオーバラップを増やし、フラッシュランプの端部の光量低下を補うようにできる。
本発明の請求項に係るフラッシュ定着装置では、請求項の構成において、前記記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度に対応して、フラッシュランプの発光周波数を変更する第3周波数変更手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、フラッシュランプの劣化時に、記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を大きくしてオーバラップを増やすと共に、第3周波数変更手段がフラッシュランプの発光周波数を変更し、発光周期を短くすることにより、フラッシュランプ端部の光量低下を補うことができる。
本発明の請求項に係る画像形成装置は、請求項1に記載したフラッシュ定着装置を備え、電子写真方式で形成したトナー像を定着することを特徴とする。
本発明は、上記構成としたので、フラッシュランプを長くすることなく、幅広の記録媒体へフラッシュ光を効率よく照射して、トナー定着ができる。
本発明のフラッシュ定着装置に係る第1実施形態を図1〜図10に基づき説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置の全体概略について説明する。
画像形成装置10は、図1に示すように、感光体ドラム12を備えている。この感光体ドラム12の周囲には、感光体ドラム12を帯電させる帯電器14、画像を露光する光学系16、感光体ドラム12に形成された静電潜像を現像する現像器18、感光体ドラム12を除電する除電器20、感光体ドラム12に残留した残留トナーをクリーニングするクリーナブレード22及びクリーナブラシ24が設けられている。
感光体ドラム12は、帯電器14により帯電された後、光学系16により画像が露光される。これにより、感光体ドラム12に画像に応じた静電潜像が形成される。感光体ドラム12に形成された静電潜像は、現像器18によって現像されることにより、感光体ドラム12上にトナー像が形成される。感光体ドラム12に形成されたトナー像は、感光体ドラム12に対向して配置された転写器26により、用紙ホッパー28から連続送りされる記録媒体32(連続用紙)に転写される。トナー像を転写した後、感光体ドラム12は除電器20により除電され、感光体ドラム12に残留した残留トナーは、クリーナブレード22及びクリーナブラシ24によりクリーニングされる。
トナー像が転写された記録媒体32は、本発明のフラッシュ定着装置としてのフラッシュ定着ユニット34へ搬送され、フラッシュ定着ユニット34から発せられるフラッシュ光により、フラッシュ定着される。このフラッシュ光の発光周波数は、フラッシュ定着ユニット34の近傍に設けられたフラッシュ制御ユニット(フラッシュ制御回路)62により、制御される。そして、フラッシュ定着された記録媒体32は、搬送されてスタッカ44に収容される。以上のように、画像形成装置10において、一連の画像形成が行われる。
次に、本発明の要部であるフラッシュ定着ユニット34について、詳細に説明する。
フラッシュ定着ユニット34は、図2に示すように、トナーを定着させる(トナーを溶融させる)光エネルギーを供給するためのフラッシュ光を発するフラッシュランプ38を備えている。このフラッシュランプ38は、図2に示すように、記録媒体32の搬送方向(A方向)に対して軸方向を平行にして、一定間隔で8本配置されている。
なお、フラッシュランプ38の軸方向は、記録媒体32の搬送方向(A方向)に対して平行である場合に限られず、搬送方向に対して斜めに設置されていてもよい。
記録媒体32の搬送路側から見てフラッシュランプ38の背面側には、8本のフラッシュランプ38の背面側を包囲すると共に前面側(搬送路側)に開口が形成された形状とされ、フラッシュランプ38から背面側へ射出されたフラッシュ光を搬送路側へ反射する反射板40が設けられている。
反射板40は、フラッシュランプ38が発光されたときに、記録媒体32に照射されるフラッシュ光が照射領域の略全面に亘って略均一な光量(=エネルギー)になるように形状等が調整されている。また、フラッシュランプ38の前面側(搬送路側)にはカバーガラス46が配置されている。カバーガラス46は反射板40の開口を閉止するように設けられており、このカバーガラス46によってフラッシュランプ38に付着する塵埃等の侵入が阻止される。
図3には、フラッシュランプ38を発光させるための駆動回路が示されている。
図3に示すように、各々のフラッシュランプ38は、その両端がそれぞれ電源回路68に接続されている。すなわち、フラッシュランプ38の一端は、電源端子60Aとコンデンサ61の一端に各々に接続され、フラッシュランプ38の他端は、チョークコイル65の一端に接続されている。チョークコイル65の他端は、電源端子60Bとコンデンサ61の他端に各々接続されている。電源端子60A、60BにはFV電源63が接続され、FV電源63は、フラッシュ制御回路62に接続されている。フラッシュ制御回路62は、FV電源63にコンデンサ61へ電流を蓄積するよう命令し、FV電源63は、コンデンサ61へ電流が十分蓄積されるまで電流を投入するようになっている。投入された電流が、ある一定量以上蓄積されると、FV電源63からフラッシュ制御回路62へ通達し、フラッシュ制御回路62からFV電源63へ供給停止命令を出すようになっている。
フラッシュ制御回路62に管理された発光トリガ回路64により、フラッシュランプ38のトリガワイヤ66に電流が流れ、フラッシュランプ38に封入されたXeガスが励起され、コンデンサ61に充電された電流が、フラッシュランプ38内に流れ込み発光するようになっている。
図4には、フラッシュランプ38の配列間隔(ピッチ)を変更する構成の一例が示されている。
図4(A)に示すように、各々のフラッシュランプ38の両端部は、台座50に載せられると共に、フラッシュランプ38の軸方向両端部に、L字状の固定部材52を取り付けることにより、フラッシュランプ38は台座50に固定されている。この台座50は、ネジ部54が形成された回転部材56に設置されている。また、固定部材52は、回転部材56に平行に延設されたガイドレール(不図示)に支持され、回転部材56の軸方向へスライド可能とされている。また、回転部材56の一端側には、図4(B)に示す調節ノブ58が設けられ、調節ノブ58を回すと回転部材56が回転するようになっている。この調節ノブ58の近傍に設置されているフラッシュランプ38Aの位置には、ネジ部54は、形成されておらず、このフラッシュランプ38Aの位置は固定されている。これ以外のフラッシュランプ38が設置されている回転部材の位置には、ネジ部54が形成されており、図4(C)に示すように、ネジ部54のネジ溝54Aに、台座50の下端から延びる突起48が、係合している。このネジ溝54Aのピッチは、調節ノブ58から遠ざかるに連れて、広くなっている。
すなわち、図4(A)に示すように、記録媒体幅小〜大(例えば、10in.以下〜18in.以上)に合わせて、調節ノブ58を回転させることにより、ガイドレールに沿って、台座50が直動し、フラッシュランプ38の間隔を、変更できるようになっている。なお、図4では、フラッシュランプ38の数を6本に省略して図示している。
図5には、フラッシュランプ38の配列間隔の長さの一例が示されている。
図5に示すように、例えば、記録媒体幅が600mm(約24in.)である場合は、フラッシュランプ38の配列間隔を75mmとし、記録媒体幅が400mm(約16in.)である場合は、フラッシュランプ38の配列間隔を50mmとしている。なお、記録媒体幅でなく、印字領域幅を基準にフラッシュランプ38の配列間隔を決定するようにしてもよい。
また、反射板40の側面側に配置された側面反射板40Aは、ガイド部材(不図示)に支持されて、記録媒体の幅方向へ移動できるようになっている。そして、側面反射板40Aはフラッシュランプ38の最外側の固定部材52に連結されており、フラッシュランプ38の配列間隔を変更するのに連動して、動くようになっている。
図6には、記録媒体幅(フラッシュランプの間隔)に対応して、決定されるフラッシュランプの駆動電圧が示されている。
予め設定された記録媒体幅に対応する駆動電圧設定値は、図6(A)、(B)に示すように、例えば、記録媒体幅10inに対しては1350Vであり、30in.に対しては2320Vである。また、このテーブルは、フラッシュ制御回路62に設けられており、テーブルにない記録媒体幅の場合は、駆動電圧は比例計算によりフラッシュ制御回路62で算出される。
そして、図3に示すように、画像形成する記録媒体の幅は幅設定部86によってユーザにより設定されるか、又は幅センサ84にて検出され、フラッシュ制御回路62に出力される。
このように、駆動電圧を記録媒体幅に応じて変更することで、必要なエネルギーだけ投入できるので、余分な光エネルギーを与えることがなく、無駄のないトナーを定着が可能となる。
図7には、フラッシュランプの端部から照射される光エネルギーの重複幅について示されている。
フラッシュランプ38からフラッシュ光が照射されると、図7(A)に示すような光エネルギーのプロファイル70が形成される。フラッシュランプ38の端部から照射される光エネルギーは、中央部に比べ弱いため、その端部からの光エネルギー同士を重複するように、フラッシュ光は照射されている。
重複幅Dは、図7(A)に示す式から算出され、フラッシュランプ発光長(アーク長)300mmの場合は、図7(B)に示す表2の通りになり、フラッシュランプ発光長(アーク長)500mmの場合は、図7(C)に示す表3の通りになる。この表から判るように、例えば、搬送速度が同じ1000mm/secでも、発光周波数を4.0Hzから6.0Hzに変更することにより、重複幅Dが長くなる。
図8(A)に示すように、フラッシュランプの発光初期の光エネルギーのプロファイル70は、中央部に対して端部の相対エネルギーが10%低下し、フラッシュランプの寿命付近のプロファイル72では、中央部に対して端部の相対エネルギーが15%低下する。すなわち、フラッシュランプの寿命付近においては、フラッシュランプの端部のエネルギーの低下は、中央部に比べ、著しくなることがわかる。
図8(B)には、フラッシュランプの発光初期でのエネルギーの重複状態が示され、図8(C)、(D)には、フラッシュランプの寿命付近でのエネルギーの重複状態が示されている。
フラッシュランプの発光初期では、フラッシュランプの中央部とフラッシュランプの端部とのエネルギー差が小さいので、図8(B)に示すように、重複幅Dが小さくてもフラッシュランプの中央部70Aのエネルギーと、フラッシュランプの端部の重複部70Bのエネルギーとの差は、ほとんどない。
一方、フラッシュランプの寿命付近では、フラッシュランプの中央部とフラッシュランプの端部とのエネルギー差が大きいので、図8(C)に示すように、重複幅Dの場合、フラッシュランプの中央部72Aのエネルギーと、フラッシュランプの端部の重複部72Bのエネルギーとの差は、多大である。
このため、図8(D)に示すように、重複幅Dをそれよりも長い重複幅D1とすることにより、フラッシュランプの中央部72Aのエネルギーと、フラッシュランプの端部の重複部72Bのエネルギーとの差を、ほとんどなくすことができる。
すなわち、図7(A)(B)に示すように、搬送速度を変えない場合は、フラッシュランプ38の発光周波数を高くし、重複幅Dを長くすることにより、記録媒体へ照射される光エネルギーのムラが無くなり、良好なトナーが可能となる。
図9には、光エネルギーのフラッシュランプの累積発光回数に対応して発光周波数を高くする一例が示されている。
図9(A)には、累積発光回数に対するフラッシュランプの端部のエネルギーの下落率を示されている(フラッシュランプの発光初期の中央部を100%とする)。例えば、相対エネルギーが5%ずつ下落する時点のフラッシュ回数(C0〜C4)をカウンタで測定し、その回数に対応して、必要な重複幅Dが得られる発光周波数(f0〜f4)を特定する。具体的には、図9(B)に示すようなテーブルをフラッシュ制御回路62の設け、これを用いてフラッシュ回数に対応して発光周波数を変更していく。
なお、この例では、予め決められたテーブルを用いて発光周波数を変更したが、ユーザがチェックパタンを印刷しチェックパタンの濃度を検出することで定着性を判定して、発光周波数を入力するようにしてもよい。
図10には、累積発光回数から発光周波数を決定する構成に代えて、フラッシュランプから照射される光量を直接測定して発光周波数を決定する一例が示されている。
図10(A)に示すように、記録媒体32の幅方向端部で、フラッシュランプ38の端部の下方に、図10(B)に示すように、記録媒体32の下側に温度センサ74を設置し、その温度センサ74が検出した温度を光量に変換して、基準とする光量を1.0とし、その出力値によって周波数を変更するようにしてもよい。すなわち、図10(C)に示すようなテーブルを用いて、出力値に対応して発光周波数を変更していく。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11には、第2実施形態に係るフラッシュランプの配置が示されている。
図11(A)に示すように、記録媒体32の搬送方向(A方向)に対して、6本のフラッシュランプ38が斜め配置されている。フラッシュランプ38の端部で一定のオーバーラップ(重なり)OLが形成されるように、隣接するフラッシュランプ38に一定の配列間隔Pと、搬送方向に対して一定の角度Bをもたせて、フラッシュランプ38は配置されている。
図11(B)に示すように、フラッシュランプ38の長さが350mmで、配列間隔Pが105mmである場合、角度Bは、オーバーラップ量が12%〜48%できる20度〜35度が最適となる。
図12には、フラッシュランプの発光分布(光エネルギー分布)が示されている。
図12に示すように、斜め配置では、主走査方向及び副走査方向に対して、斜めに発光分布が形成される。また、光量の弱いフラッシュランプ38の端部からの発光分布が主走査方向に重なっている。すなわち、フラッシュランプ38の軸方向を搬送方向に対して平行又は直交させる場合に、主走査方向及び副走査方向にできる光エネルギーの帯状のムラや濃度ムラが、斜め配置ではできにくくなることがわかる。
図13には、記録媒体の幅の広狭に対応して、発光させるフラッシュランプを選択自在とした一例が示されている。
フラッシュランプ38は、2本毎に3分割して、図3で示した発光トリガ回路64及び電源回路68に接続され、それぞれがフラッシュ制御回路62からの信号により、発光を制御される。幅広の記録媒体32A(例えば、A1ノビ、A2ノビ)にフラッシュ定着を行う場合は、6本全てのフラッシュランプ38を発光させ、中程度の幅の記録媒体32B(例えば、A3ノビ)の場合は、4本のフラッシュランプ38を発光させ、幅狭の記録媒体32C(例えば、A4ノビ)の場合は2本のフラッシュランプ38を発光させる。
図14には、記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を変更自在とした一例が示されている。
この例では、フラッシュランプ38の1本毎に独立して反射板41を設け、この反射板41の両端部にアーム82が回転自在に取り付けられている。このアーム82をスライド移動させることにより、フラッシュランプ38の搬送方向に対する角度を変えることができる。
また、フラッシュランプ38の発光周波数をフラッシュ制御回路62で制御し、角度が大きい場合には、発光間隔を短くし、角度が小さい場合には、発光間隔が長くなるようにする。このようにすることにより、記録媒体の搬送方向のオーバーラップ量を調整することができる。
また、記録媒体幅に合わせて、角度を調整し、幅広の記録媒体にフラッシュ定着をする場合には、角度を大きくし、幅狭の記録媒体の場合は角度を小さくする。図13に示した例と組み合わせれば、多彩な記録媒体幅に対応することができる。
また、印刷内容に応じてスクリーンを変える場合でも、そのスクリーン角度に干渉しない角度にフラッシュランプ38を調整することができる。例えば、モノクロ印刷では、通常スクリーン角度は45度であるので、フラッシュランプ38を20度〜35度にすれば、スクリーン角度との干渉が少なくなる。また、カラー印刷では、通常、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロ)K(ブラック)の各色に対して、0度、15度、45度、75度といったスクリーン角度を組み合わせて使用するので、フラッシュランプ38を30度付近にすれば、スクリーン角度との干渉が少なくなる。
また、フラッシュランプ38の劣化時にはフラッシュランプ38の端部から光量が低下するので角度を大きくしオーバーラップ量を増やすことにより光量のムラを抑えることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体概略を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るフラッシュランプを示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るフラッシュランプの発光駆動回路を示した図である。 図4は、第1実施形態に係るフラッシュランプの配列間隔を変更する構成を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る配列間隔の長さを示す図である。 図6は、本実施形態に係る記録媒体幅に対応して、決定される駆動電圧を示す図である。 図7は、第1実施形態に係るフラッシュランプの端部から照射される光エネルギーの重複幅を示す図である。 図8は、第1実施形態に係るフラッシュランプから照射される光エネルギーのプロファイルを示す図である。 図9は、第1実施形態に係る光エネルギーのフラッシュランプの累積発光回数に対応して発光周波数を高くする一例を示す図である。 図10は、第1実施形態に係るセンサによって周波数を決定する一例を示す図である。 図11は、第2実施形態に係るフラッシュランプの配置を示す図である。 図12は、第2実施形態に係るフラッシュランプの発光分布を示す図である。 図13は、第2実施形態に係る記録媒体の幅の広狭に対応して、発光させるフラッシュランプを選択自在とした一例を示す図である。 図14は、第2実施形態に係る記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を変更自在とした一例を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
32 記録媒体
34 フラッシュ定着ユニット
38 フラッシュランプ
56 回転部材(間隔変更手段)
58 調節ノブ(間隔変更手段)
62 フラッシュ制御回路(電圧変更手段、第1〜第3周波数変更手段)
82 アーム(角度変更手段)

Claims (8)

  1. トナー像が転写された記録媒体にフラッシュランプからフラッシュ光を照射して、記録媒体にトナー像を定着させるフラッシュ定着装置において、
    前記記録媒体の搬送方向に対して軸方向を斜めとされた複数の前記フラッシュランプを互いに平行、かつ、前記搬送方向に対する直交方向に並ぶように配置し、前記記録媒体の幅の広狭に対応して、前記フラッシュランプの配列間隔の広狭を変更する間隔変更手段を有すると共に、隣接する前記フラッシュランプの軸方向における端側の一部領域をそれぞれ前記搬送方向からみてオーバーラップさせたことを特徴とするフラッシュ定着装置。
  2. 前記フラッシュランプの配列間隔の広狭に対応して、フラッシュランプへの入力電圧の高低を変更する電圧変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  3. 前記フラッシュランプの累積発光回数が多くなるに連れて、発光周波数を高くする第1周波数変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  4. 前記フラッシュランプから発せられる光量の多少に対応して、発光周波数の高低を変更する第2周波数変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  5. 前記記録媒体の幅の広狭に対応して、発光させるフラッシュランプを選択する選択手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  6. 前記記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度を変更する角度変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  7. 前記記録媒体の搬送方向に対するフラッシュランプの角度に対応して、フラッシュランプの発光周波数を変更する第3周波数変更手段を有することを特徴とする請求項6に記載のフラッシュ定着装置。
  8. 請求項1に記載したフラッシュ定着装置を備え、電子写真方式で形成したトナー像を定着することを特徴とする画像形成装置。
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