JP4683048B2 - ブロー成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、ブロー成形用の金型、特に、等速ジョイントブーツとして使用されるエラストマー成形品をブロー成形するための金型に関するものである。
等速ジョイントは、互いの交差角度が変化可能に設けられた入力軸と出力軸を、入力軸から出力軸へ等速回転を伝えることができるようにジョイントするものであり、一方の軸には、ベアリング部品を収納するハウジング(アウタレース)が設けられている。ジョイント内部に潤滑剤(一般的には、グリース)を封じ込め、かつ、ジョイント内部への水や泥などの侵入を防ぐために、等速ジョイントブーツが装着される。等速ジョイントブーツは、伸縮変形自在な蛇腹部と、この蛇腹部の軸方向一端に形成された大径の円筒部と、軸方向他端に形成された小径の円筒部とを有し、大径円筒部がハウジングに固定され、小径円筒部が他方の軸に固定される。また、等速ジョイントブーツは、軽量化を目的として、熱可塑性樹脂からなるものが開発されている。
このようなブーツの中間製品である成形品を製造する方法として、射出ブロー成形が知られている。射出ブロー成形は、射出成形によりパリソンを成形して、パリソンの形状を安定させた後にブロー成形を行う方法である。射出ブロー成形の代表的な例を、図7を参照して説明する。
射出ブロー成形に用いる装置は、図7に示すように、両端に中子101を有する回転体100を備えている。まず、中子101に対して射出成形用の第1外型200を閉じ、中子101と第1外型200により形成されるキャビティ内に射出機構400によって流動状態の熱可塑性エラストマー501を射出する(図7(a))。キャビティ内の熱可塑性エラストマーの温度が下がると、ある程度形状が安定化し、パリソン502が成形される(図7(b))。その後、パリソン502が、ある程度保有熱を有しているうちに、第1外型200を離型し、回転体100を180度回転させる(図7(c))。そして、中子101にパリソン502が付いているままの状態で、ブロー成形用の第2外型300を閉じて、ブローアップを行い、成形品503を成形する(図7(d))。その後、第2外型300を離型し、成形品503を中子101から離型する(図7(e))。
ここで説明した製法は、パリソンの射出成形時の保有熱を利用してブローアップを行う製法(ホットパリソン法)であるが、パリソンの形状が十分安定するまで冷却した後にパリソンを再加熱してブローアップする製法(コールドパリソン法)もある。
以上のように成形された成形品503の先端部分を切断することで、最終製品である等速ジョイントブーツ504を得ることができる。図8は等速ジョイントブーツの概略図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。等速ジョイントブーツ504は、概略、蛇腹形状の胴体部と、その両端の円筒部から構成される。ここで、両端の円筒部は、射出成形時に形作られ、ブロー成形時には変形しないように第2外型300内に嵌め込まれる。これに対して、胴体部はブロー成形時に形作られる。つまり、図8において、等速ジョイントブーツ504は、Aで示す範囲(胴体部)がブロー成形によって形作られ、Bで示す範囲(大径の円筒部)およびCで示す範囲(小径の円筒部)が射出成形によって形作られる。
ここで、ブローアップ時において、パリソン502の大径円筒部の軸方向の環状の端面部分(胴体部と大径円筒部との間の環状の肩部)が、中子101と第2外型300との間をシールしてブローエアーの漏れを防ぐので、第2外型300の内周面と大径円筒部の外周面とを完全に密着して型締めする必要はなく、図10に示すように、第2外型300の内周面と大径円筒部の外周面との間には所定のクリアランスXが設けられる。しかし、Xが大きすぎると(図10(b))ブローアップ時に中子10とパリソン502との間に隙間が生じ(図10(c))、そこからブローエアーが漏れるためパリソン内面に十分な圧力がかからずブロー不足の原因となっていた。したがって、ブロー性を考慮した場合、Xはできる限り小さくなるように第2外型を設計する必要がある(パリソンを型締めした段階で0となるような金型設計が望ましい)。しかし、(1)パリソンの再加熱工程がある場合には加熱による樹脂の膨張や変形、(2)設計段階での想定温度と実成形時の温度との差による金型線膨張量の違い、(3)ブロー金型と中子の位置決め精度、(4)型の取付精度、等の理由により、Xを正確に予測して設計することは困難である。
一方、Xが小さいと、図9に示すように、第2外型300の型締めの際にパーティングラインPで型噛みが発生してしまう(図9中点線で囲んだ部分)。型噛みが発生すると、成形品の大径円筒部が変形し、等速ジョイントブーツとして使用する際のグリースシール性が低下してしまう。したがって、型噛みを防止するためには、Xはできるだけ大きくとる必要がある。しかし、Xが大きいと上述のようにブローエアーが漏れてしまいブロー性が低下する。そして、製品規格にも適合しなくなる。つまり、ブロー性を上げるためにXを小さくすると型噛みが発生してしまい、型噛みを防止するためにXを大きくとるとブロー性が低下してしまう。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ブロー性を維持しつつ型噛みを防止して、形状の安定した熱可塑性エラストマー成形品を成形することができるブロー成形用金型を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるブロー成形用金型は、
筒状の胴体部と、
該胴体部の軸方向一端に形成された大径の円筒部と、
軸方向他端に形成された小径の円筒部と、
前記大径の円筒部と前記胴体部との間の環状の肩部と、
を有し、
前記大径の円筒部及び前記小径の円筒部の最終的な形状が予め射出成形によって付与されているパリソンに対し、ブロー成形により前記胴体部に最終的な形状を付与すべく、中子に装着された前記パリソンを両側からはさみ込んで型締めする一対の外型としてのブロー成形用金型であって
前記大径の円筒部の外周面を遊嵌する環状の遊嵌部と、
前記パリソンの内側に吹き込まれるブローエアーによって前記胴体部の外周面が密着する形状付与部と、
前記遊嵌部と前記形状付与部との間に設けられ、前記ブローエアーが前記大径の円筒部と中子との間から漏れるのを防ぐべく前記パリソンの前記環状の肩部が中子と外型との間をシールする際に、前記環状の肩部が密着する環状の軸方向端面部と、
を備えるブロー成形用金型において、
金型のパーティングラインにおける前記大径の円筒部の外周面と前記遊嵌部の内周面との間のクリアランスは、パーティングライン以外の部分における前記クリアランスよりも大きいことを特徴とする。
パリソンの端部は、パリソンの射出成形時に予め最終的な形状が付与される部分(成形品の円筒部)であり、ブロー成形時にはブローエアーの漏れが生じない程度に所定のクリアランス(パリソンの端部の外周面と金型の遊嵌部の内周面との間の隙間)がある状態で型締めされる。しかし、クリアランスが小さいと型締めの際に金型のパーティングラインで型噛みが発生してしまい、逆にクリアランスが大きいとブローエアーの漏れが発生してブロー性が低下してしまう。そこで、型噛みが生じやすいパーティングライン部分だけクリアランスを部分的に大きくすることにより、ブロー性を維持しつつ型締めの際の型噛みを防止することが可能となる。したがって、成形品の大径円筒部の変形を防止することができる。
前記大径の円筒部の外周形状は、円形であり、前記遊嵌部の内周形状は、楕円形であり、前記楕円形の長径は、前記金型のパーティングライン付近を通ることも好適である。
ブロー成形後の端部(円筒部)の外周形状は、ブロー成形時のエアー圧力により、クリアランスの変化に応じてパーティング付近における外径寸法がその他の部分における外径寸法よりも大きくなる。しかし、このように遊嵌部の内周形状を楕円形状とすることによりクリアランスの量は徐々に変化するので、外周形状の変化はなだらかとなり外観上問題となることはない。また、外周形状の変化が製品規格の寸法公差以内となるようにクリアランスの量を設定すれば製品機能上問題となることはない。
以上説明したように、本発明により、安定した形状の熱可塑性エラストマー成形品を成形することができる。
図1は本発明の実施例に係るブロー成形用金型の模式的断面図である。 図2は等速ジョイントブーツの模式的外観図である。 図3は成形品およびパリソンの模式的縦断面図である。 図4は本発明の実施例に係るブロー成形用金型の模式的断面図である。 図5はパーティングのクリアランス量とエアー漏れ量との関係を示す図表である。 図6はパーティングのクリアランス量と蛇腹形状部の山部の伸長率との関係を示す図表である。 図7は従来技術に係る射出ブロー成形工程の説明図である。 図8は従来技術に係る等速ジョイントブーツの模式的外観図である。 図9は従来技術に係るブロー成形用金型の模式的断面図である。 図10は従来技術に係るブロー成形用金型の模式的断面図である。
符号の説明
10 ブロー成形用金型
11 形状付与部
12 環状遊嵌部
13 環状遊嵌部
14 中子
20 パリソン
21 胴体部
22 大径円筒部
23 小径円筒部
30 成形品
31 胴体部
32 大径円筒部
33 小径円筒部
40 等速ジョイントブーツ
41 胴体部
42 大径円筒部
43 小径円筒部
P パーティングライン
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1〜図4を参照して、実施例に係るブロー成形用金型について説明する。本実施例に係るブロー成形用金型10は、パリソン20をブローアップして成形品30を成形するための金型である。
まず、等速ジョイントについて説明する。等速ジョイントは、互いの交差角度が変化可能に設けられた入力軸と出力軸を、入力軸から出力軸へ等速回転を伝えることができるようにジョイントするものであり、一方の軸には、ベアリング部品を収納するハウジング(アウタレース)が設けられている。ジョイント内部に潤滑剤(一般的には、グリース)を封じ込め、かつ、ジョイント内部への水や泥などの侵入を防ぐために、等速ジョイントブーツが装着される。
次に、図2および図3を参照して、等速ジョイントブーツ、等速ジョイントブーツの中間製品である成形品、および、パリソンについて説明する。図2は最終製品である等速ジョイントブーツの外観図である。図3(a)はパリソンの縦断面図である。図3(b)は成形品の縦断面図である。図2に示すように、等速ジョイントブーツ40は、伸縮変形自在な蛇腹部41と、この蛇腹部41の軸方向一端に形成された大径の円筒部42と、軸方向他端に形成された小径の円筒部43とを有し、大径円筒部42がハウジングに固定され、小径円筒部43が他方の軸に固定される。また、等速ジョイントブーツは、軽量化を目的として、熱可塑性樹脂からなるものが開発されている。
図3(a)に示すように、パリソン20は、胴体部21と、この胴体部の軸方向一端に形成された大径の円筒部22と、軸方向他端に形成された小径の円筒部23とを有し、射出成形によって成形される。図3(b)に示すように、成形品30は、ブロー成形によって形状が付与される蛇腹部31と、この蛇腹部31の軸方向一端に形成された大径の円筒部32と、軸方向他端に形成された小径の円筒部33とを有する。図3中、Aで示す範囲は、パリソン20の胴体部21および成形品30の胴体部31であり、胴体部31は、パリソン20のブロー成形により成形される部分である。また、BおよびCで示す範囲は、パリソン20の大径円筒部22と小径円筒部23および成形品30の大径円筒部32と小径円筒部33であり、パリソン20の射出成形の段階で成形される部分である。すなわち、最終製品である等速ジョイントブーツ40の大径円筒部42はパリソン20の射出成形の段階で成形されることになる。また、成形品30の小径円筒部33の先端の閉じた部分は、ブロー成形後に切断される部分である。
次に、図1および図4を参照して、本実施例に係るブロー成形用金型について説明する。図1は本発明の実施例に係るブロー成形用金型の模式的断面図である。図4(a)は本発明の実施例に係るブロー成形用金型においてパリソンを型締めする前の状態を示す模式的断面図である。図4(b)は本発明の実施例に係るブロー成形用金型においてパリソンを型締めした後の状態を示す模式的断面図である。図1に示すように、本実施例に係るブロー成形用金型10は、パリソン20を両側からはさみ込んで型締めする一対の金型であり、パリソン20の胴体部21に蛇腹形状を付与する形状付与部11と、パリソン20の大径円筒部22を遊嵌するための環状の遊嵌部12と、パリソン20の小径円筒部23を遊嵌するための環状の遊嵌部13とを備える。
次に、本実施例に係るブロー成形用金型10による成形品30のブロー成形について説明する。まず、射出成形により成形され、中子14に取り付けられたままのパリソン20をブロー成形用金型10に型締めする。そして、中子14に設けられた不図示の吹込穴からパリソン20の胴体部21の内周壁にブローエアーを吹き込む。ブローエアーの吹き出し圧により、パリソン20の胴体部21はブロー成形用金型10の形状付与部11に密着し、胴体部21に蛇腹形状が付与される。そして、ブロー成形用金型10および中子14から離型することにより、胴体部31に蛇腹形状を有する成形品30が得られる。
ここで、図4に示すように、本実施例に係るブロー成形用金型10の環状遊嵌部12は、金型のパーティングラインを通る内径Bが、パーティングラインPに対して90度の方向の内径Aよりも大きく設定してある。すなわち、環状遊嵌部12の内径は、パーティングラインPに対して90度の方向が最も小さく、パーティングラインPに向かって徐々に大きくなり、パーティングラインP上において最大となるように設定してある。したがって、環状遊嵌部12の内周形状は、パーティングラインPにおける径が最も大きい楕円形の形状となっている。対して、パリソン20の大径円筒部22の外径Cは全周にわたって一定の円形形状である。したがって、パリソン20の型締め時において、パリソン20の大径円筒部22の外周面と環状遊嵌部12の内周面との間のクリアランス(隙間)は、パーティングラインPに対して90度の方向のクリアランス(AとCとの差)が最も小さく、パーティングラインPに向かうにつれて徐々に大きくなり、パーティングラインPにおけるクリアランス(BとCとの差)が最も大きくなる。
一般に、パリソンの大径円筒部の外周面と環状遊嵌部の内周面との間のクリアランスは、ブローアップ時のブローエアーの漏れを防ぐため、できる限り小さくなるように設定される。しかし、クリアランスが小さいと、型締めの際にパーティングラインにおいてブロー成形用外型がパリソンの一部を噛んでしまい、その後の成形品においてバリ等が発生してしまう。等速ジョイントブーツの大径円筒部は、パリソンの射出成形時に付与された形状で、ハウジングに取り付けられることになるため、バリ等により大径円筒部が変形してしまうと取付精度が低下し、グリースシール性が低下してしまう。一方、クリアランスを大きく取ると、ブローエアーの漏れが発生してブロー性が低下し、蛇腹形状を十分付与することができずに製品規格から外れてしまう。
そこで、本実施例に係るブロー成形用金型10においては、パーティングラインP付近におけるクリアランスを大きくして逃がしとなる部分を設けることにより、型締め時の型噛みを防止し、一方、パーティングラインP付近以外ではクリアランスを小さくして型締め時のシール性を高め、ブローアップ時のブローエアーの漏れを防止してブロー性を向上させている。したがって、型噛みを考慮したクリアランスを全周にわたって均一に設けることになる円形金型と比べた場合、パーティングラインP付近におけるクリアランスを大きくしてもパーティングラインP付近以外ではクリアランスが小さいので、ブローエアーの漏れを十分抑制することができ、型噛みを防止しつつブロー性を向上させることができる。
また、ブロー成形後において成形品30の大径円筒部32の外周形状は、ブロー成形時のエアー圧力により、クリアランスの変化に応じてパーティングラインP付近における外径寸法が、その他の部分における外径寸法よりも大きくなる。しかし、クリアランスの量は徐々に変化するので、大径円筒部32の外周形状の変化はなだらかとなり外観上問題となることはない。また、外周形状の変化が製品規格の寸法公差以内となるようにクリアランスの量を設定すれば製品機能上問題となることはない。
ここで、図5に、パーティングラインのクリアランス量とエアー漏れ量との関係について、楕円形金型と円形金型とを比較した実験結果を示す。楕円型の金型のクリアランスについては、パーティングラインに対して90度の方向を常に0で一定とし、パーティングラインで最大となるように設定した。円形型の金型については、楕円形金型のパーティングラインと同じ量のクリアランスを全周にわたって均一に設けた。図5中のAは、図4(b)において、AとBが同一で、AとCとの差が0(クリアランスが0)の状態を示している。図5に示すように、パーティングのクリアランス量が同じであっても大径円筒部が円形の場合に比べて楕円形の方が漏れ量が少ないことがわかる。
また、図6に、ブロー成形用金型の寸法に対する大径円筒部に隣接する蛇腹形状部の山部G(6山:小径円筒部側から数えて第6番目の山部)の伸長率について、楕円形金型と円形金型とを比較した実験結果を示す。ここで、「伸長率」とはブロー成形後の製品寸法と金型寸法との比を表しており、製品寸法と金型寸法が一致したときが最大で100%となる。また、図6中のDは製品規格下限値、Eは型噛み発生境界値、Fは伸長率測定箇所をそれぞれ示している。これについてもパーティングのクリアランス量が同じであっても大径円筒部が円形の場合に比べて楕円形の方が伸長率が高く、円形では型噛みが発生しないクリアランス量の時には製品規格を満足しない結果となった。
以上の結果より、型噛みを防止するためには、ブロー成形用金型の環状遊嵌部は、パーティングラインにおける内径がパーティングラインに対して90度の方向の内径より0.05〜5.0mm大きい方がよく、製品寸法規格を考慮すると1.0mm以下であることが望ましい。

Claims (2)

  1. 筒状の胴体部と、
    該胴体部の軸方向一端に形成された大径の円筒部と、
    軸方向他端に形成された小径の円筒部と、
    前記大径の円筒部と前記胴体部との間の環状の肩部と、
    を有し、
    前記大径の円筒部及び前記小径の円筒部の最終的な形状が予め射出成形によって付与されているパリソンに対し、ブロー成形により前記胴体部に最終的な形状を付与すべく、中子に装着された前記パリソンを両側からはさみ込んで型締めする一対の外型としてのブロー成形用金型であって
    前記大径の円筒部の外周面を遊嵌する環状の遊嵌部と、
    前記パリソンの内側に吹き込まれるブローエアーによって前記胴体部の外周面が密着する形状付与部と、
    前記遊嵌部と前記形状付与部との間に設けられ、前記ブローエアーが前記大径の円筒部と中子との間から漏れるのを防ぐべく前記パリソンの前記環状の肩部が中子と外型との間をシールする際に、前記環状の肩部が密着する環状の軸方向端面部と、
    を備えるブロー成形用金型において、
    金型のパーティングラインにおける前記大径の円筒部の外周面と前記遊嵌部の内周面との間のクリアランスは、パーティングライン以外の部分における前記クリアランスよりも大きいことを特徴とするブロー成形用金型。
  2. 前記大径の円筒部の外周形状は、円形であり、
    前記遊嵌部の内周形状は、楕円形であり、
    前記楕円形の長径は、前記金型のパーティングライン付近を通ることを特徴とする請求項1に記載のブロー成形用金型。
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