JP4680636B2 - 物品搬送装置および物品処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カード状物品を収納し、収納したカード状物品を搬送する物品搬送装置および物品搬送装置を備える物品処理装置に関する。
この種の物品搬送装置として、交通機関における自動清算機等に用いられる特許文献1に示すような券処理装置や、クレジットカードやIDカード等の発行装置に組み込まれた特許文献2に示すようなカード搬送装置が知られている。
特許文献1に示されている券処理装置は、搬送経路を収納用に分岐させて1または2枚程度のカード状物品(乗車券や回数券など)を収納する装置である。
また、特許文献2に示されているカード搬送装置は、排出のための開口を設けたスタッカにカード状物品を積み重ねて収納し、最下段のカード状物品から一枚ずつ順番に開口から排出する装置である。
特開平7−334714号公報 特開平9−102018号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような券処理装置は、軽量かつ薄いカード状物品を1または2枚程度収納できれば足りる装置であり、例えば10枚以上の多数枚を収納する装置への適用は、分岐させる搬送経路が複雑になってスペースを多くとり、また、収納できるカード状物品の重量や厚さ等による制約も多くて困難だった。
一方、特許文献2に示されるようなカード搬送装置は、最初に収納されたカード状物品の上に二枚目以降のカード状物品が積み重なって収納される構成であるため、二枚目のカード状物品が最初のカード状物品と開口との間(隙間)にくさび状に嵌り込み、搬送不良を引き起こす恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、多数枚のカード状物品の収納に適し、且つ、カード状物品の搬送不良を防止できる物品搬送装置および物品処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、カード状物品を積層状態で収納する空間を有する物品収納部と、空間に収納されたカード状物品のうち最下位置にあるカード状物品を搬送する第1の搬送部と、第1の搬送部の動作を制御する搬送制御部と、空間に連続すると共に一のカード状物品が通過する開口を有しており、物品収納部から複数のカード状物品が搬送されるのを規制する規制部とを有し、搬送制御部は、空間に最初のカード状物品が収納されると、そのカード状物品を開口に向けて搬送するように第1の搬送部の動作を制御し、第1の搬送部によって搬送された最初のカード状物品の少なくとも一部分が開口に進入している状態で第1の搬送部によるカード状物品の搬送を停止させるように第1の搬送部の動作を制御し、第1の搬送部は、その第1の搬送部が空間を画成する下面の少なくとも一部を構成する水平位置から空間の下方を開放する傾斜位置に揺動するように設けられ、規制部を挟むように空間の反対側に配置され、開口から進出したカード状物品を搬送する第2の搬送部と、傾斜位置にある第1の搬送部に接続する搬送経路を形成するように配置された第3の搬送部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、カード状物品を積層状態で収納する。そのため、カード状物品の重量や厚さによる影響を受け難く、多数枚の収納が可能となる。また、空間に収納された最初のカード状物品を開口に向けて搬送し、開口に一部分を進入させた状態で搬送を停止する。そのため、最初のカード状物品が開口を塞いでしまい、他のカード状物品が開口にくさび状に嵌り込んでしまうのを防止してカード状物品の分離繰り出し不良を防止し、カード状物品の搬送不良を防止する。さらに、本発明によれば、第1の搬送部が水平位置にあるときにはカード状物品が収納され、傾斜位置あるときには収納されたカード状物品が第3の搬送部に送り込まれ、第3の搬送部によって搬送されるようになる。そのため、物品搬送装置を一時保留用に用いたときに、必要に応じた返却を効果的に行える。また、一括した返却が可能となるために、確実に、かつ、短時間での返却を可能にする。
また、規制部は、可動上壁部と固定下壁部とを有し、可動上壁部の下端面と固定下壁部の上端面とは対向するように配置され、開口は、可動上壁部の下端面と固定下壁部の上端面との間の隙間によって形成され、可動上壁部は、一のカード状物品が開口から通過可能となるように固定下壁部に対する高さを調製されているようにしてもよい。
また、本発明は、空間に最初のカード状物品が収納されたことを検出する第1の検出手段と、最初のカード状物品の少なくとも一部分が開口に進入していることを検出する第2の検出手段とを更に備え、搬送制御部は、第1の検出手段および第2の検出手段の検出結果に基づいて第1の搬送部の動作を制御するようにしてもよい。
本発明では、第1の検出手段によって最初のカード状物品が収納されたことが検出されると第1の搬送部がカード状物品を開口に向けて搬送するようになる。また、第2の検出手段によって最初のカード状物品の少なくとも一部分が開口に進入していることが検出されると第1の搬送部によるカード状物品の搬送を停止するようになる。そのため、最初のカード状物品が収納された状態での搬送および最初のカード状物品の少なくとも一部分が開口に進入している状態での搬送停止の確実性を高めることが可能になる。
また、本発明は、空間の上方の位置で揺動可能に軸支されたアーム部と、アーム部の先端部分に設けられ、空間に収納されたカード状物品の上面に当接してカード状物品を積層下方に押圧する押圧部と、アーム部を揺動させる揺動制御部とを更に備え、揺動制御部は、アーム部を揺動させて、押圧部を、空間の上方である上方位置からカード状物品の上面に当接する下方位置へ移動させるようにしてもよい。
このようにすると、押圧部がカード状物品の上面に当接して、積層下方に押圧するようになる。それにより、カード状物品の分離繰り出しの際には、積み重なるカード状物品の挙動を安定させ、カード状物品の分離繰り出しが確実なものとなる。
また、本発明に係る物品処理装置は、物品搬送装置を備える物品処理装置であって、カード状物品を物品搬送装置に搬送するとともに、物品関連情報が記憶されたカード状物品から物品関連情報を読み取る読取搬送部と、物品搬送装置における第3の搬送部に接続され、第3の搬送部によって搬送されたカード状物品が排出される返却部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、物品搬送装置でカード状物品を積層状態で収納する。そのため、カード状物品の重量や厚さによる影響を受け難く、多数枚の収納が可能となる。また、物品搬送装置で、最初のカード状物品が開口を塞ぐ。そのため、他のカード状物品が開口にくさび状に嵌り込んでしまうのを防止してカード状物品の分離繰り出し不良を防止し、カード状物品の搬送不良を防止する。
また、読取搬送部は、カード状物品の物品関連情報を読み取るとともに、物品搬送装置に搬送し、物品搬送装置の第3の搬送部は、返却部までカード状物品を搬送するようになる。それにより、読取搬送部によって物品関連情報を読み取った後のカード状物品を一旦収納し、第2の搬送部によって搬送する前に、必要に応じて返却部に搬送し、返却することも可能となる。
本発明に係る物品搬送装置および物品処理装置によれば、多数枚のカード状物品の収納に適し、且つ、カード状物品の搬送不良を防止できる。
本実施の形態に係るカード状物品は、厚さ2mm以下の略長方形のカード(以下、単に「景品」という)である。またその景品は、パチンコやスロットゲーム等の遊技を行った遊技者(以下、「利用者」という)が、その遊技で獲得したパチンコ玉やコイン枚数などのポイントに応じて受け取ることができる特殊な景品であり、他の商品その他の対価と交換できる。景品には、景品の真偽を示す識別情報、上記ポイントに対応する対価情報等の物品関連情報が磁気テープやIC等の記憶部に記憶されている。
また、本実施の形態に係る物品処理装置(以下、「景品処理装置」という)は、物品搬送装置(以下、「景品搬送装置」という)を備えている。また、景品処理装置は、景品交換所に設置されており、利用者によって投入された景品を、対価情報に応じた対価と交換する装置である。以下、景品処理装置、景品搬送装置の順番に図面を参照しながら詳細を説明する。なお、図1は景品処理装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図1において、景品の流れは点線の矢印で示しており、対価の流れは一点鎖線の矢印で示している。
図1に示すように景品処理装置100は、利用者が実際に接する部分101(以下、「接客部」という)を備える。接客部101には、景品繰出部1、シャッタ2、受け皿3、表示/操作部4等が設けられている。
景品繰出部1は、景品の投入口および投入口から投入された景品が積み重ねられる床部を有する収納部と、床部に積み重ねられた景品の一枚が通過する放出口が設けられた通過制限部と、床部に積み重ねられた景品のうち、最下段の景品を放出口から繰り出す繰出部とを有し、投入口から利用者によって投入された景品Pを、一枚ずつ分離して繰り出す。
シャッタ2は、投入口を覆うようにスライド移動して投入口を遮蔽し、また開放する。受け皿3は、貨幣やコイン等の対価や景品が排出(返却や払い出し)される口部と、返却等された対価や景品を保持する受け部とを有する。本実施の形態では、受け皿3が、本発明における返却部に相当する。表示/操作部4は、タッチパネル等の操作手段を備えた液晶ディスプレイ等からなり、利用者が視覚によって所定の情報を読み取り、また、タッチパネル等を介して所定の操作を行えるように構成されている。
また、景品処理装置100は、景品繰出部1から繰り出された景品を受け付けて景品搬送装置7に搬送するとともに、景品に記憶されている物品関連情報を読み取る読取搬送部5、景品搬送装置7から搬送される景品Pを収納するスタッカ部10、受け皿3に対価の払出しを行う対価処理部11、係員が所定の操作を行う係員操作部12、景品処理装置100全体の動作制御を行う制御部8とを備えている。制御部8は、CPUや各要素(景品繰出部1、シャッタ2、表示/操作部4、読取搬送部5、対価処理部11、係員操作部12)との接続を可能とするインターフェース(いずれも図示せず)等を備え、各要素の制御および景品Pの正当性の判定や景品Pに対応する対価の確認等を行う。特に、本実施の形態に係る制御部8は、本発明における搬送制御部、揺動制御部として作動し、景品搬送装置7における各動作制御、および最初の景品が収納されたか否か、あるいは、最初の景品の一部分が開口に進入している状態か否かの判定等を行う。更に、制御部8は、後述するようにタイマセットされた時間の計測を行うタイマ部と、リトライ回数をカウントするカウント部とを有している。
読取搬送部5は、搬送ベルト、プーリ、ローラ、駆動モータおよび物品関連情報を読み取るリーダ等(いずれも、図示せず)を有し、景品繰出部1から繰り出された景品の物品関連情報を読み取って正当性(真偽)の判定や対価の確認のための情報を制御部8に入力し、読み取りが終了した後の景品を景品搬送装置7まで搬送する。また、読取搬送部5は、後述する返却搬送部76に接続されているリジェクト機構を備え、読み取りができなかった景品は、リジェクト機構によって返却搬送部76に排出される。
景品搬送装置7は、後述するように景品収納部71、保留搬送部72、第1の検出手段73、第2の検出手段74、収納搬送部75、返却搬送部76を有する。景品搬送装置7は、読取搬送部5によって物品関連情報が読み取られた後の景品を収納して一旦保留する。そして景品搬送装置7は、利用者から返却を希望する所定の操作が無ければ、そのままスタッカ部10に景品を収納し、所定の操作があれば受け皿3に景品を返却する。
スタッカ部10は、例えば、第1スタッカ10a、第2スタッカ10b、第3スタッカ10cの3種類を備え、各スタッカ10a, 10b, 10c内に景品Pを分別収納する。景品搬送装置7から一枚ずつ分離して繰り出された景品Pは、例えば景品Pに記憶された物品関連情報に応じて一枚ずつ分別され、各スタッカ10a, 10b, 10cにそれぞれ収納される。
対価処理部11は、読取搬送部5によって読み取られ、制御部8に入力された対価情報に基づいて対応する対価を受け皿3に払い出すものであり、例えば、硬貨払出装置や紙幣払出装置が相当する。
係員操作部12は、景品処理装置100の背面に設けられ、景品の集計情報が表示されたり、係員によって各種設定が行われたりする表示部、係員にメンテナンス等を含めた各種操作が行われる押しボタン等が備え付けられている。
続いて、本実施の形態に係る景品搬送装置7について図2〜5を参照しながら説明する。なお、図2〜5は、景品搬送装置7の概略側断面図であり、図2は最初の景品Pが収納された状態、図3は最初の景品Pの一部分が開口に進入している状態、図4は二枚目の景品Pが収納されている状態、図5は収納された景品Pが返却されている状態を示している。なお、以下の説明において積み重なる景品Pの鉛直上方向が積層上方、鉛直下方が積層下方であり、収納された景品Pが開口に向けて搬送される方向を搬送方向という。
景品搬送装置7は、図2に示すように景品Pを積層状態で収納する空間SP(以下、「収納空間」という)を有する景品収納部71と、収納空間SPに収納された景品Pのうち最下位置にある景品Pを搬送する保留搬送部72とを有する。また景品搬送装置7は、収納空間SPに最初の景品Pが収納されたことを検出する第1の検出手段73と、最初の景品Pの少なくとも一部分が開口Hに進入していることを検出する第2の検出手段74とを有する。
景品収納部71は、本実施の形態では物品収納部に相当し、積層された複数の景品Pが占有する直方体形状の収納空間SPを囲むように設けられた前壁77、後壁71a、および左右の一対の側壁を有する。
前壁77は、本実施の形態では規制部に相当し、収納空間SPに連続すると共に一枚の景品Pが通過する開口Hを有する。前壁77は、略矩形の平板からなる可動上壁部77bと固定下壁部77cとを備え、可動上壁部77bの下端面と固定下壁部77cの上端面とが対向するように配置され、この下端面と上端面との間の隙間によって開口Hが形成されている。可動上壁部77bは、図示しないベースに上下動可能、かつ上下方向の適宜の位置に固定可能に取り付けられており、固定下壁部77cの上端面に対する下端面の高さ(隙間寸法)が、一枚の景品Pのみが通過可能となるように調節されている。一方、固定下壁部77cは、その上端面が保留搬送部72の搬送面(後述する「搬送ベルト72cの上面」)の延長面上となるように固定されている。なお、本実施の形態に係る前壁77によれば、収納対象となる景品Pの厚さが変わっても、可動上壁部77bの高さを調節することで一枚の景品Pのみが通過可能な開口Hを形成することが可能となる。
また、本実施の形態に係る前壁77の可動上壁部77bの下端縁(開口Hを臨む縁)には、テーパ面77aが形成されている。このテーパ面77aによって最下段(最下位置)の景品Pが二段目の景品Pからスムーズに分離され、開口Hから正確に繰り出される。
以上、本実施の形態に係る前壁77では、積層される複数の景品Pを保持する機能に加え、規制部としての機能、つまり複数の景品Pが搬送されるのを規制する機能を兼用させるような構成とした。しかし、前壁77に規制部としての機能を兼用させることなく、前壁77とは全く別の部材によって規制部を形成してもよい。また、前壁77に景品Pが通過可能な孔を形成し、その孔の少なくとも一部分を覆う規制板を設けて景品Pの一枚のみが通過可能な開口Hを形成するように構成した規制部としてもよい。このように規制部は、開口Hを通過する景品Pを一枚ずつ分離することができる態様であれば足りる。
後壁71aは、読取搬送部5に連絡する入口に配置された上下一対の搬入ローラ71c、71dを備え、搬入ローラ71c、71dの駆動によって景品Pが収納空間SPに投入される。
一対の側壁は、対向面によって積み重なる(積層される)景品Pを支えて保持し、かつ、景品Pの搬送をガイドする。
保留搬送部72は、本発明における第1の搬送部に相当し、第1ローラ72aと、第1ローラ72aに対して揺動可能に取り付けられた第2ローラ72bと、第1ローラ72aおよび第2ローラ72bに巻き掛けられ、上面に景品Pが積層される搬送ベルト72cと、第1ローラ72aを回転駆動するモータ部(図示せず)とを有する。
第1ローラ72aおよび第2ローラ72bの各ローラ軸は、図示しない連結筐体に回転自在、かつ、両軸が平行になるように軸支されており、更に第1ローラ72aのローラ軸が図示しないベースに回転自在に固定されている。また第1ローラ72aのローラ軸は、モータ部の駆動軸にプーリ、ベルト等を介して連結されている。一方、第2ローラ72bは、連結筐体を介して第1ローラ72aのローラ軸を支点に揺動可能に構成されており、第2ローラ72bのローラ軸に移動駆動手段となるソレノイド(電気エネルギーを機械的な直線運動に変える機構)が連結され、ソレノイドの作用によって第2ローラ72bが揺動する。
なお、本実施の形態に係る第2ローラ72bは従動ローラであるが、第2ローラ72bをモータ部に連結して駆動ローラとしてもよい。また、第2ローラ72bは、偏芯軸となるカムローラ72dを有し、カムローラ72dを搬送ベルト72cから出没させて景品Pの送り出しをアシストさせるようになっている。搬送ベルト72cは、第1ローラ72aおよび第2ローラ72bに巻き掛けられたゴム製の無端ベルトであり、適宜にカムローラ72dの出没孔が形成されている。モータ部は、制御部8に接続され、制御部8の指示(駆動制御)を受けて第1ローラ72aの正転、反転駆動、および駆動停止を行う。なお、この正転とは、景品Pを搬送方向へ搬送させる回転であり、反転とはその逆方向へ搬送させる回転である。
また、保留搬送部72は、搬送ベルト72cの上面が収納空間SPを画成する下面の少なくとも一部を構成する水平位置と、収納空間SPの下方を開放する傾斜位置との間を、第2ローラ72bの揺動によって移動し、移動制御部として作動する制御部8によって第2ローラ72bの揺動制御が行われる。
第1の検出手段73は光電センサであり、収納空間SPを積層方向(上下方向)に挟むような位置に配置されている第1の発光部73aと第1の受光部73b、および制御部8によって構成されている。第1の発光部73aは、第1の受光部73bに向けて光を照射し、第1の受光部73bは、第1の発光部73aから照射された光の入射の有無に関する信号(入射信号、遮断信号)を制御部8に入力する。制御部8は、第1の受光部73bから入力された信号(検出結果)に基づき、最初の景品Pが景品収納部71に収納されたか否かを判定する。
第2の検出手段74は光電センサからなり、開口Hに少なくとも一部分が進入している景品Pが占有する領域を挟むように配置されている第2の発光部74aと第2の受光部74b、および制御部8によって構成されている。第2の発光部74aと第2の受光部74bは、前壁77を挟むように収納空間SPの反対側(外側)に配置されている。第2の発光部74aは、第2の受光部74bに向けて光を照射し、第2の受光部74bは、第2の発光部74aから照射された光の入射の有無に関する信号(入射信号、遮断信号)を制御部8に入力する。制御部8は、第2の受光部74bから入力された信号(検出結果)に基づき、最初の景品Pの一部分が開口Hに進入しているか否かを判定する。
また、景品搬送装置7は、収納空間SPの上方の位置で揺動可能に軸支されたアーム部78aと、アーム部78aの先端部分に設けられ、収納空間SPに収納された景品Pの上面に当接して景品Pを積層下方に押圧する押圧部78bとを有する。
アーム部78aは、後壁71aの上方近傍に配置された軸78cと、軸78cから前壁77側に伸び、軸78cを支点に揺動して収納空間SP内に進入、退出する先端部分を有する。また、アーム部78aは、上方に突出して先端に従動ローラを設けたサブアーム部78dを有する。
押圧部78bは、アーム部78aの先端部分に回転自在に設けられたローラ状のウエイトからなり、アーム部78aの下方揺動によって降下して収納空間SPに収納された景品Pの上に当接し、景品Pを積層下方に押圧する。
また本実施の形態では、制御部8がアーム部78aを揺動させる揺動制御部として作動する。制御部8は、図示しないソレノイドによってサブアーム部78dを押し下げてアーム部78aを降下させ、押圧部78bを景品Pの上面に当接させる。本実施の形態では、押圧部78bを景品Pの上面に当接させる位置が下方位置となる。また、制御部8は、ソレノイドによってサブアーム部78dを持ち上げてアーム部78aを上昇させ、押圧部78bと景品Pとが干渉しない上方の位置で保持する。本実施の形態では、この位置が本発明における上方位置となる。
更に景品搬送装置7は、前壁77を挟むように収納空間SPの反対側(外側)に配置され、開口Hから進出した景品Pを搬送する収納搬送部75と、傾斜位置にある保留搬送部72に接続する搬送経路を形成するように配置された返却搬送部76とを有する。
収納搬送部75は、第2の搬送部に相当し、開口Hの外側近傍に配置された上部繰り出しローラ75aおよび下部繰り出しローラ75bを有する。上部、下部繰り出しローラ75a,75bは、開口Hを通過した景品Pを挟む上下の位置に配置されている。また、収納搬送部75は、スタッカ部10に接続され、スタッカ部10まで景品Pを搬送する。
また、収納搬送部75は、上部繰り出しローラ75aを含む複数のローラに巻き掛けられている上部ベルト75cと、下部繰り出しローラ75bを含む複数のローラに巻き掛けられている下部搬送ベルト75dと、上部、下部繰り出しローラ75c、75dを回転駆動するモータ(図示せず)とを有する。上部ベルト75cと下部搬送ベルト75dは、上部、下部繰り出しローラ75a,75bに掛け回された対向位置で景品Pを挟みつけるように接し、摩擦力によって景品Pを開口Hから引っ張り出す。モータは、制御部8に接続され、制御部8の指示(駆動制御)を受けて上部、下部繰り出しローラ75c、75dの正転、反転駆動、および駆動停止を行う。なお、ここで正転とは、開口Hを通過する景品Pを外部に引っ張り出す方向に作用する回転であり、反転とは、景品Pを収納空間SPに向けて押し戻す方向に作用する回転である。
返却搬送部76は、第3の搬送部に相当し、景品収納部71の下方に配置された返却用搬送ローラ76aと、返却用搬送ローラ76aを含む複数のローラ(図示せず)に巻き掛けられている返却用搬送ベルト76bと、返却用搬送ローラ76aを回転駆動するモータ(図示せず)とを有している。返却搬送部76は、受け皿3(図1参照)に連絡するように設けられている。
返却用搬送ローラ76aは、図5に示すように、第1ローラ72aに対して第2ローラ72bの揺動半径L1に対応した距離を開けた位置に配置されており、傾斜位置に達したときの第2ローラ72bに近接して平行に並ぶ。それにより、返却用搬送ベルト76bと搬送ベルト72cとが接続され、保留搬送部72に接続する搬送経路を形成するようになっている。
返却用搬送ベルト76bは、保留搬送部72の搬送ベルト72cよりも幅が広く、かつ、衝撃を緩衝できるゴム材等の無端ベルトであり、景品収納部71から落下する景品Pの衝撃を緩和しつつ、正確な受け止めを可能にしている。
モータは、プーリやベルト等を介して返却用搬送ローラ76aに連結され、かつ、制御部8に接続されている。モータは、制御部8の指示(駆動制御)によって返却用搬送ローラ76aの駆動および停止を行い、景品Pを受け皿3まで搬送する。
以上の構成からなる景品搬送装置7の作用を説明する。
第1の検出手段73では、第1の発光部73aから第1の受光部73bに向けて光の照射が行われており、第1の受光部73bでは、照射された光の入射信号を制御部8に入力している。制御部8は、第1の受光部73bから入射信号が入力されると、景品収納部71に景品Pが収納されていないと判定する。
また、第2の検出手段74では、第2の発光部74aから第1の受光部74bに向けて光の照射が行われており、第2の受光部73bでは、照射された光の入射信号を制御部8に入力している。制御部8は、第2の受光部73bから入射信号が入力されると、開口Hに景品Pの一部分が進入していない状態であると判定する。
図2に示すように、読取搬送部5から景品Pが搬送されてくると、搬入ローラ71c,71dが景品Pを挟みつけながら引っ張り込み、収納空間SPに送り込む。収納空間SPに送り込まれた景品Pは収納空間SP内に落下して搬送ベルト72cの上面に載り、第1の受光部73bへ入射する光を遮る。すると、第1の受光部73bは、光の入射が遮られたことを示す遮断信号を制御部8に入力する。制御部8は、第1の受光部73bから遮断信号が入力されると、最初の景品Pが景品収納部71に収納されたと判定し、場合によって押圧部73bを下方位置(景品Pに当接する位置)に移動させる。更に制御部8は、搬送制御部として作動し、第1の検出手段73による検出結果に基づいて保留搬送部72および収納搬送部75を正転駆動させる。なお、制御部8は、読取搬送部5の搬送駆動も停止させ、景品収納部71に他の景品Pが投入されないようにする。
図3に示すように、保留搬送部72は、景品Pを開口Hに向けて搬送させ、開口H内に進入させる。収納搬送部75は、開口Hから出てくる景品Pを挟みつけて引っ張り出す。それにより、開口Hを通過した景品Pは、開口Hに一部分が進入している状態で第2の受光部73bに入射する光を遮る。すると、第2の受光部74bは、光の入射が遮られたことを示す遮断信号を制御部8に入力する。制御部8は、第2の受光部74bから遮断信号が入力されると、景品Pの一部分が開口Hに進入している状態であると判定し、押圧部73bを上方位置(収納空間SPの上方位置)に移動させる。更に制御部8は、搬送制御部として作動し、第2の検出手段74による検出結果に基づいて保留搬送部72および収納搬送部75の駆動を停止させる。
その後、制御部8は、図4に示すように読取搬送部5を駆動させ、他の景品Pを景品収納部71に送り込む。このときに、本実施の形態では、最初の景品Pが開口Hを塞いだ状態にある。そのため、他の景品Pが開口Hにくさび状に嵌り込むことによって生じる搬送不良を防止でき、最初の景品Pの上に多数枚の景品Pを順次、積み重ねて大量に収納させることも可能になる。
複数枚の景品Pの収納が完了すると、制御部8は、ソレノイドを駆動制御して押圧部78bを降下させ、積層された景品Pを押圧した状態で、保留搬送部72および収納搬送部75を正転駆動させる。それにより景品Pは、最下位置から順番に一枚ずつ分離繰り出しされる。
一方、収納した複数枚の景品Pを返却する必要が生じた場合、図5に示すように制御部8が揺動制御部として作動し、保留搬送部72を水平位置から傾斜位置に移動させるとともに、保留搬送部72(反転駆動)および返却搬送部76を駆動制御する。図5では、水平位置にある保留搬送部72を実線で示し、傾斜位置にある保留搬送部72を二点鎖線で示す。その後、制御部8は、押圧部78bを下方に揺動させて景品Pを押し出す。
すると、保留搬送部72の上面に積層されていた景品Pは、保留搬送部72の搬送ベルト72cに沿って滑り落ちて返却搬送部76に一括に送り込まれる。返却搬送部76では、保留搬送部72から送り込まれてきた景品Pを受け止め、受け皿3まで搬送する。
このように本実施の形態に係る景品搬送装置7によれば、最初の景品Pが開口Hを塞ぐため、他の景品Pが開口Hにくさび状にはまり込んで景品Pの分離繰り出し不良や搬送不良を生じない。
なお、従来の技術を応用し、開口Hにシャッタを設けるような構成も考えられるが、このような構成であれば、設置スペース、部品点数、コストの面で適当でなく、更に、故障等の修理やメンテナンスが非常に面倒になるため、景品Pの搬送で対応できる本景品搬送装置7は非常に有効である。
また、収納、搬送対象となる景品Pが、不特定多数の人の介在による埃、反り、折れ、水濡れ、その他の不具合を持つ恐れの高いものであったとしても、本景品搬送装置7によれば押圧部78bで収納した景品Pを押圧しながら搬送できるため、景品Pの確実な繰り出しや搬送が可能であり、景品Pの持つ不具合の影響を受け難い。更に、そのような景品Pを使用することで生じる景品P間の磨耗、擦れによる静電気等にも影響され難く、確実な分離繰り出し、および搬送が可能になる。
続いて、景品搬送装置7を備えた景品処理装置100の動作について図6、図7、図8を参照して説明する。図6は、景品処理装置100の動作手順を説明するフローチャートであり、図7は最初の景品収納処理の動作手順を示すフローチャートであり、図8は景品返却処理の動作手順を示すフローチャートである。なお、図6〜図8では、ステップをSと略記している。
景品処理装置100は、動作開始に際してステップ1に進み、利用者からの動作開始のための信号を受け付ける。ここで利用者は、表示/操作部4に表示された所定の表示内容を確認し、動作開始のための受付開始操作を行う。利用者が受付開始操作を行うと動作開始のための信号が表示/操作部4から制御部8に入力され、ステップ2に進む。
ステップ2に進むと景品投入準備処理が行われる。景品投入準備処理が開始すると、制御部8が景品繰出部1の投入口を開放するようにシャッタ2を駆動制御し、利用者が景品Pを投入口から投入できる状態とする。
後続のステップ3に進むと、景品処理装置100が、利用者による景品Pの投入を受け付ける。ここで利用者は、対価交換を希望する景品Pの一枚もしくは複数枚を景品繰出部1の投入口に一括して投入する。
景品Pの投入を終えた利用者は、表示/操作部4の表示内容を確認し、処理開始操作を行う。すると、この操作に伴う信号が表示/操作部4から制御部8に入力され、ステップ4に進んで景品繰出処理が行われる。景品繰出処理が開始すると、制御部8がシャッタ2によって投入口を閉鎖させ、景品繰出部1が景品Pを一枚ずつ繰り出す。
後続のステップ5に進むと読取処理が行われ、読取搬送部5は、繰り出された景品Pの正当性を判定する識別情報や対価情報等の物品関連情報の読み取りを開始してステップ6に進み、読取不可であればステップ7に進み、読取可であればステップ8に進む。ここでステップ7に進むと、受け皿3に景品Pが返却されるリジェクト処理が行われてステップ4に進み、景品繰出処理が行われて次の景品Pが繰り出される。一方、ステップ8に進むと、制御部8が景品収納の有無によって処理を分岐させ、第1の受光部73bから入射信号が入力されていれば景品収納無しと判定してステップ9に進み、入射信号が入力されずに遮断信号が入力されていれば景品収納有りと判定してステップ10に進む。ステップ10に進むと景品収納処理が開始し、制御部8は、読取搬送部5を駆動制御して景品Pを景品収納部71の収納空間SPに投入させ、既に収納されている景品Pに積み重ねて収納する。
一方、ステップ9に進んで最初の景品収納処理が開始すると、図7に示すようにステップ21に進み、制御部8が第1の受光部73bから遮断信号の入力があるまで待機し、遮断信号の入力があるとステップ22に進む。
ステップ22に進むと制御部8は搬送制御部として作動し、保留搬送部72および収納搬送部75を正転駆動させる。それにより景品Pを開口に向けて搬送するとともに開口Hに進入させ、更に通過させて収納搬送部75に受け渡す。
続くステップ23に進むと制御部8が、タイマセットおよびリトライ回数セットの各処理を行う。タイマセットは、制御部8が、第2の受光部74bから遮断信号の入力があるまで待機する時間(監視時間)をセットする処理である。また、リトライ回数セットは、景品Pの載置不良を解消するために行われる一連の処理(以下、リトライ処理という)を繰り返す回数をセットする処理である。
続くステップ24に進むと制御部8が第2の受光部74bからの遮断信号の入力の有無を判定し、入力されていないときはステップ26に進む。そして制御部8は、図示しないタイマ部の時間計測結果から、ステップ23においてセットした時間を経過しているか否か(タイムアウトか否か)を判定し、タイムアウトではないと判定するとステップ24に戻る。このように制御部8は、ステップ23でセットした時間がタイムアウトとなるまで第2の受光部74bからの遮断信号の入力を待ち、遮断信号の入力があるとステップ25に進んで保留搬送部72および収納搬送部75の駆動を停止させて後続のステップ34に進む。ここでステップ25に進んで保留搬送部72および収納搬送部75の駆動が停止されると、最初の景品Pの一部分が開口Hに進入した状態となり、その状態で留めおくことにより、他の景品Pが収納されたときに開口Hにはまり込んで目詰まりを生じるということが防止される。
なお、本実施の形態において最短の正常動作(景品Pの載置不良等がなく、景品Pが正常に搬送されて開口Hに進入する動作)が行われると、リトライ処理は行われずにステップ24から後続のステップ25、ステップ34に進む。そして上昇位置にある押圧部78bを降下させることなく最初の景品収納処理を終了する。このように正常動作の場合に押圧部78bの動作を行わずに最初の景品収納処理を終了するようにすると、正常動作の場合の最初の景品収納処理の時間を短縮できる。
一方、ステップ26に進んでタイムアウトと判定されるとステップ27に進み、制御部8は保留搬送部72および収納搬送部75の駆動を停止させる。
後続のステップ28に進むと、制御部8が押圧部78bの位置によって処理を分岐させ、押圧部78bが下方位置(景品Pに当接している位置)にあるときはステップ29に進み、上方位置(収納空間SPの上方)にあるときは、ステップ31に進んで押圧部78bを降下させる。押圧部78bを降下させることにより、例えば、景品Pが前壁77に寄りかかって斜めになり、載置不良を生じている場合であっても、押圧部78bを景品Pに干渉させることで載置不良を修復することができる。また、押圧部78bを景品Pに干渉させて押圧することにより、景品Pを開口Hに進入させる確実な繰り出しをサポートできる。
ステップ29に進むと、制御部8はソレノイドに指示して押圧部78bを上方位置まで上昇させてステップ30に進む。ステップ30に進むと、制御部8は、カウント部によって計測された結果からリトライ回数終了か否かを判定し、終了していなければステップ31に進んで押圧部78bを降下させ、終了していればステップ34に進む。ここで、リトライ回数終了の場合、最初の景品Pが開口Hに進入していなくても、ステップ34、ステップ35に進み、最初の景品収納処理を終了する。これは、装置を極力停止させない方が良いという点、また、景品Pが頻繁に開口Hにはまり込んでくさび状になるというものではないという点、更に景品Pを収納させて搬送を開始したときに、必要に応じて異常に対処すれば足りるという点で、リトライ回数が所定回数に達したときには、景品Pの収納を優先する方が効率的だからである。
ステップ31に進んで押圧部78bを降下させて後続のステップ32に進むと、制御部8は保留搬送部72および収納搬送部75を正転駆動させてステップ33に進み、再度、監視時間を決めるタイマセットを行ってステップ24に戻り、一連の動作処理を繰り返す。
一方、ステップ34およびステップ35に進むと、制御部8はソレノイドに指示して押圧部78bを上昇させて最初の景品収納処理を終了する。
なお、最初の景品収納処理におけるリトライ処理(ステップ27〜ステップ33)の間に適宜に保留搬送部72や収納搬送部75を逆転駆動させてもよい。保留搬送部72や収納搬送部75を逆転駆動させることにより、収納空間SP内の最初の景品Pの収納状態を変化させたり、搬送ベルト72c等と景品Pとの接触位置を変えて景品Pへ作用する摩擦力を変化させることが可能となり、景品Pの載置不良の解消を図ることが可能となる。
最初の景品収納処理が終了すると、図6に示すようにステップ11に進み、制御部8が繰出完了か否か(景品繰出部1に景品Pが残っていないか)を判定する。ここで、制御部8に、景品繰出部1に設けられたセンサ(図示せず)から景品P無しの信号が入力されると、制御部8は繰出完了と判定してステップ12に進み、景品P有りの信号が入力されるとステップ4に進んで景品繰出処理からの一連の動作手順を繰り返す。
ステップ12に進むと景品繰出終了処理が行われる。景品繰出終了処理が開始すると、読取搬送部5は、景品Pから読み取った総ての情報を制御部8に入力し、制御部8は、入力された情報に基づく各種情報(対価の合計額等の情報)を表示/操作部4に表示させる。また、制御部8は、景品繰出部1に指示して景品繰り出しに伴う動作を停止させる。
続くステップ13に進むと、利用者による景品確定操作を受け付ける。ここで利用者は、表示/操作部4を操作して対価交換を希望するか否かの選択を行い、希望する場合には、交換希望の操作を行い、希望しない場合には取り消し操作を行う。交換希望または取り消し希望に係る各情報は、表示/操作部4から制御部8に入力される。
後続のステップ14に進むと制御部8が、表示/操作部4から入力された各情報に基づき、対価交換確定か、対価交換取り消しかを判定する処理を行う。つまり表示/操作部4から交換希望の情報が入力されたときには、対価交換確定と判定してステップ15に進み、取り消し希望の情報が入力されたときには、対価交換取り消しと判定してステップ16に進む。
ステップ15に進んで対価交換処理が開始すると、制御部8が対価処理部8に対価に関する情報を入力する。すると対価処理部8では、入力された情報に基づいて所定の対価(例えば、貨幣やコイン等)を受け皿3に払い出す。受け皿3に払い出された対価を利用者が総て受け取り、受け皿3が空になると図示しないセンサが検知し、受け取り完了信号を制御部8に入力する。制御部8は、受け取り完了信号が入力さると収納搬送部75を駆動制御して景品Pをスタッカ部10に搬送し、かつ、景品Pを各スタッカ(第1〜第3スタッカ)10a、10b、10cに分別収納して景品処理装置の一連の動作処理を終了する。なお、本実施の形態では、最初の景品Pの先端が開口Hを通過して既に収納搬送部75に繰り出された状態となっているため、最初の景品Pの繰り出しのために要する時間が短縮される。その結果、収納搬送部75からスタッカ部10に総ての景品Pが搬送される時間の短縮を図ることが可能となる。
一方、ステップ16に進むと景品返却処理が行われる。景品返却処理が開始すると、図8に示すようにステップ51に進んで制御部8は、保留搬送部72および収納搬送部75を反転駆動させてステップ52に進み、ソレノイドに指示して押圧部78bを降下させて景品Pに当接させる。この一連の動作処理により、開口Hに進入している最初の景品Pが景品収納部71内(収納空間SP内)に戻される。
続くステップ53に進むと、制御部8が第2の受光部74bから入射信号が入力されるまで待機し、入射信号が入力されるとステップ54に進んで、保留搬送部72および収納搬送部75の駆動を停止させる。
続くステップ55に進むと制御部8がソレノイドに指示して押圧部78bを上昇させて上方位置まで移動させる。本実施の形態に係る押圧部78bは、後壁71a側にある軸78cを支点に揺動し、前壁77に沿うように降下して景品Pに当接する。そのため、上方位置にあるほど前壁77に接近し、景品Pの枚数が多ければ多いほど、景品Pに当接する押圧部78bが前壁77に近くなる。この状態で景品Pを返却しようとしても、図5のBで示すように、押圧部78bと第1ローラ72aとの間に景品Pが挟まれ、うまく返却できない場合がある。そこで押圧78bを上昇させ、景品Pから離間させるようにする。
続くステップ56に進むと、制御部8が揺動制御部として作動し、保留搬送部72を傾斜位置まで移動させて景品収納部71の下方を開く。すると、収納空間SP内で保持されていた景品Pが、傾いた搬送ベルト72cに沿って滑り落ちる。
続くステップ57に進むと、制御部8がソレノイドに指示して押圧部78bを再び降下させて下方位置まで移動させ、後続のステップ58に進むと保留搬送部72の反転駆動および返却搬送部76の駆動を行わせて景品Pを受け皿3に向けて搬送する。続くステップ59に進むと、返却搬送時間を監視するためのタイマセットが行われ、後続のステップ60に進むとタイムアップするまで景品Pを受け皿3に搬送する一連の処理が続けられる。
続くステップ61に進むと、制御部8が揺動制御部として作動し、保留搬送部72を傾斜位置から水平位置まで移動させて収納空間SPの下部を閉じ、後続のステップ62、ステップ63に進むと、押圧部78bの上昇(上方位置への移動)および保留搬送部72および返却搬送部76の駆動停止が行われて一連の動作処理が終了する。
このように本実施の形態に係る景品処理装置100は、景品搬送装置7で多数枚の景品Pを収納し、最初に収納した景品Pから順番に搬送でき、更に、最初の景品Pを搬送するときに、他の景品Pが開口Hにくさび状に嵌りこんで搬送不良を生じるということが防止される。
また、本景品処理装置100では、投入された現物である景品Pを一旦保留し、保留した景品Pをそのまま返却するという目的を達成するために景品搬送装置7を有しており、景品搬送装置7における保留搬送部72の移動、および返却搬送部76の駆動によって景品Pの返却が可能になる。更に、開口Hに進入している最初の景品Pについても、押圧部78bの昇降、保留搬送部72や収納搬送部75の逆転駆動によって容易に収納空間SPに戻すことができ、その最初の景品Pを含む総ての景品Pを容易に、かつ確実に返却できる。
また、収納対象となる景品Pの枚数が多い場合などは、一枚ずつの返却では長時間かかって利用者に不快感を与えてしまう。そのため、本処理装置100の如く、一括した返却を可能にすれば、そのような不快感も与えず、更に、景品処理装置100の処理効率の面からも好適である。
以上、実施の形態によって本発明に係る物品搬送装置および物品搬送装置を備えた物品処理装置の説明をした。しかし、本発明は以上の実施の形態に係る装置のみに限定されない。
例えば、上記実施の形態では、カード状物品として特殊な景品の場合を例に説明したが、このような景品に限定されず、クレジットカードやIDカードその他の各種カードであってもよい。また、カード状物品に記憶されている情報も識別情報や対価情報に限定されず、カード状物品の種別を示す種別情報や利用者の個人IDを含む所有者情報等であってもよい。
また、最初の景品Pが収納されたか否かの判定は、収納空間SP内に実際に景品が投入されたことを検出して判定する場合のみに限定されず、例えば、読取搬送部5によって最初の景品Pか否かを予め検出しておき、その景品Pが収納空間SP内に投入されたときには、制御部8が最初の景品が収納されたと判定して保留搬送部72の動作制御を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る景品処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る景品搬送装置の概略側断面図であり、最初の景品Pが収納された状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る景品搬送装置の概略側断面図であり、最初の景品Pの一部分が開口に進入している状態を示している。 本発明の実施の形態に係る景品搬送装置の概略側断面図であり、二枚目の景品Pが収納されている状態を示している。 本発明の実施の形態に係る景品搬送装置の概略側断面図であり、収納された景品Pが返却されている状態を示している。 本発明の実施の形態に係る景品処理装置の動作手順を説明するフローチャートである。 最初の景品収納処理の動作手順を示すフローチャートである。 景品返却処理の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・景品繰出部、3・・受け皿(返却部)、5・・・読取搬送部
8・・・制御部、7・・・景品搬送装置、71・・・景品収納部
72・・・保留搬送部(第1の搬送部)
72a・・第1ローラ、72b・・第2ローラ、72c・・搬送ベルト
73・・第1の検出手段、73a・・第1の発光部、73b・・第1の受光部
74・・第2の検出手段、74a・・第2の発光部、74b・・第2の受光部
75・・収納搬送部(第2の搬送部)、76・・返却搬送部(第3の搬送部)
77・・前壁(規制部)、
SP・・・収納空間、H・・・開口、P・・・景品P(カード状物品)

Claims (5)

  1. カード状物品を積層状態で収納する空間を有する物品収納部と、
    前記空間に収納されたカード状物品のうち最下位置にあるカード状物品を搬送する第1の搬送部と、
    前記第1の搬送部の動作を制御する搬送制御部と、
    前記空間に連続すると共に一のカード状物品が通過する開口を有しており、前記物品収納部から複数のカード状物品が搬送されるのを規制する規制部と、を有し、
    前記搬送制御部は、
    前記空間に最初のカード状物品が収納されると、該カード状物品を前記開口に向けて搬送するように前記第1の搬送部の動作を制御し、
    前記第1の搬送部によって搬送された前記最初のカード状物品の少なくとも一部分が前記開口に進入している状態で前記第1の搬送部によるカード状物品の搬送を停止させるように前記第1の搬送部の動作を制御し、
    前記第1の搬送部は、該第1の搬送部が前記空間を画成する下面の少なくとも一部を構成する水平位置から前記空間の下方を開放する傾斜位置に揺動するように設けられ、
    前記規制部を挟むように前記空間の反対側に配置され、前記開口から進出したカード状物品を搬送する第2の搬送部と、
    前記傾斜位置にある前記第1の搬送部に接続する搬送経路を形成するように配置された第3の搬送部と、を備えることを特徴とする物品搬送装置。
  2. 前記規制部は、可動上壁部と固定下壁部とを有し、
    前記可動上壁部の下端面と前記固定下壁部の上端面とは対向するように配置され、
    前記開口は、前記可動上壁部の前記下端面と前記固定下壁部の前記上端面との間の隙間によって形成され、
    前記可動上壁部は、一の前記カード状物品が前記開口から通過可能となるように前記固定下壁部に対する高さを調節されていることを特徴とする請求項1記載の物品搬送装置。
  3. 前記空間に最初のカード状物品が収納されたことを検出する第1の検出手段と、
    前記最初のカード状物品の少なくとも一部分が前記開口に進入していることを検出する第2の検出手段と、を更に備え、
    前記搬送制御部は、前記第1の検出手段および第2の検出手段の検出結果に基づいて前記第1の搬送部の動作を制御することを特徴とする請求項1または2記載の物品搬送装置。
  4. 前記空間の上方の位置で揺動可能に軸支されたアーム部と、
    前記アーム部の先端部分に設けられ、前記空間に収納されたカード状物品の上面に当接してカード状物品を積層下方に押圧する押圧部と、
    前記アーム部を揺動させる揺動制御部と、を更に備え、
    前記揺動制御部は、
    前記アーム部を揺動させて、前記押圧部を、前記空間の上方である上方位置から前記カード状物品の上面に当接する下方位置へ移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の物品搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の前記物品搬送装置を備える物品処理装置であって、
    前記カード状物品を前記物品搬送装置に搬送するとともに、物品関連情報が記憶されたカード状物品から前記物品関連情報を読み取る読取搬送部と、
    前記物品搬送装置における前記第3の搬送部に接続され、前記第3の搬送部によって搬送されたカード状物品が排出される返却部と、を備えることを特徴とする物品処理装置。
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