JP4678819B2 - ブレーキシュー着脱装置及び着脱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラム式ブレーキシューのリターンスプリング着脱のためのブレーキシュー着脱装置及び着脱方法に関する。
図13は、ドラムブレーキの基本構造を例示しており、図においてはリーディング、トレーリングシュー1、1がブレーキドラム9内にあって非制動時にはリターンスプリング6によって縮径状態にあり、制動時にはホイールシリンダ8によって拡径されてシュー1、1の外周に貼着されたライニング5がブレーキドラム9の内周に接して制動されるようになっている。
本発明の対象とするリターンスプリング6は、シュー1、1のウエブに設けられた係止ピン2に端部が引っ掛けられて係止されているもので、狭い領域内でのリターンスプリング6の着脱が容易でなく、点検やブレーキシュー1、1あるいはライニング5の交換等が容易ではない。
図14、15は前軸ブレーキのリターンスプリング6の脱装(取り外し)の従来の一般的な方法を示している。
図14はブレーキシュー1、1間に縮張されたリターンスプリング6を梃子22でナックルスピンドル23を支点とし、図15では梃子22の先端22fをリターンスプリング6のフック状先端部6aにかけてこじり、梃子22の端部22rをB方向に動かし先端部6aをb方向に移動させるとともに、A方向に動かして係止ピン2から先端部6aをはずすようにしている。リターンスプリング6を着装の場合も同要領である。
図16、17は後軸ブレーキのリターンスプリング6Rの脱装(取り外し)の従来の一般的な方法を示している。
図16はブレーキシュー1R、1R間に縮張されたリターンスプリング6Rを梃子23Rでアクスル24を支点とし、図17では梃子23Rの先端23fをリターンスプリング6Rのフック状先端部6Rrにかけてこじり、梃子23Rの端部23rをBr方向に動かし先端部23fをBb方向に移動させるとともに、Ar方向に動かして係止ピン2Rから先端部6Rrをはずすようにしている。リターンスプリング6Rを着装の場合も同要領である。
上記の従来の方法では、梃子22あるいは23Rを使用するに際して片手でブレーキシューの保持、位置修正等を行うことがベストにもかかわらず、両手を使わないと作業ができないうえに、梃子22あるいは23Rによる作業にかなりの力と熟練を必要とする等の問題があった。
上記の梃子の使用による問題解決のために、梃子を使用しない方法が提案されている。
その1つは、リターンスプリングの端部を係止する係止ピンを設けた板をブレーキシューのウエブ面に回動させるよう取り付けて、リターンスプリングの両端部間の距離をかえるようにしている(例えば、特許文献1)。
また、リターンスプリングの端部を係止する係止ピンを設けた円板をブレーキシューのウエブ面に回動させるよう取り付けて、リターンスプリングの両端部間の距離をかえるようにしている(例えば、特許文献2)。
これらの提案は、いずれもカム機能を有する板材をブレーキシューのウエブ面に回動させるように取り付けてレンチ等で回動させるので、部品点数及び重量が増えかつ、狭所で使用できる専用工具を必要とする欠点がある。
本発明にかかわるブレーキシュー着脱装置及び着脱方法は、上記のような特別な部品の付設なしで、従来の梃子に類似した装置によって、格別な熟練なしで、片手でリターンスプリングの着脱が可能なブレーキシュー着脱装置及び着脱方法種を提供するものである。
実公昭45−8966号公報 特開2004−100818号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、ブレーキシューにリターンスプリングの着脱用部材を設けることなく、かつ着脱操作が容易なブレーキシュー着脱装置及び着脱方法の提供を目的としている。
本発明(請求項1に係る発明)によれば、制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱装置(11A)において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(27)を設けて構成され、前記突起(27)は小円弧で形成される頂部(27a)を挟んでフック側に平面(27b)が連結され、その平面(27b)のフック側の端部に円弧状斜面(27f)が滑らかに連結され、頂部(27a)の反フック側は円弧状斜面(27r)が滑らかに連結されている。
上記において、着脱とは取り付け及び取り外しをいう。中央部とは、棒状部材のフックと突起との距離が、リターンスプリングの係止部分とナックルスピンドルまたはアクスルチューブとの距離と実質的に等しい位置をいう。
また、本発明(請求項2に係る発明)によれば、制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱装置(11B)において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(57)を設けて構成され、前記突起(57)は、小円弧で形成される頂点(47a)を挟んだフック側の円弧状斜面(47f)と滑らかに接続された第1の突起部(47)と、その第1の突起部の反フック側に第1の突起より低い平面(37b)が形成されてその平面(37b)の端部に頂部を介して円弧状斜面(37r)が設けられている第2の突起部(37)とで構成されている。
なお、上記第1の突起部は前軸ブレーキに適し、第1の突起部に連結する部分は後軸ブレーキに適しており、1つのブレーキシュー着脱装置で前軸ブレーキ及び後軸ブレーキに兼用できる。
本発明(請求項3に係る発明)によれば、制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱方法において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(17)を設けたブレーキシュー着脱装置(11)を準備し、該装置先端のフック(16)を係止ピン(2)に係止されたリターンスプリングの端部(6a)に引っ掛け、棒状部材の突起の頂部(17a)を近接する円柱状部材(23または24)に接触させて支点とし、リターンスプリング(6)を伸長させて係止ピン(2)に着装させるのに際し、突起(17)のフックの反対側斜面(17r)を円柱状部材(23または24)のフック側の円弧面(23f、24f)に接触させ、取っ手(19)を作動しリターンスプリングの端部(6a)を円柱状部材(23または24)の反対方向(図7のb方向)に移動させつつ突起の頂部(17a)を円柱状部材の円弧部(23f、24f)を滑らせて係止ピン(2)にリターンスプリング(6)を着装させる。
上記において、着装とは取り付けをいう。上記の方法は後軸ブレーキのリターンスプリング取り付けに特に効果がある。
本発明(請求項4に係る発明)によれば、制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱方法において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(17)を設けたブレーキシュー着脱装置(11)を準備し、該装置先端のフック(16)を係止ピン(2)に係止されたリターンスプリングの端部(6a)に引っ掛け、棒状部材の突起の頂部(17a)を近接する円柱状部材(23または24)に接触させて支点とし、リターンスプリング(6)を伸長させて係止ピン(2)から脱装させるのに際し、突起(17)のフック側斜面(17a)を円柱状部材(23または24)のフック側の円弧面(23f、24f)に接触させ、リターンスプリングの端部(6a)を円柱状部材(23または24)方向に移動させつつ突起の頂部(17a)を円柱状部材の円弧部(23f、25f)を滑らせ、係止ピン(2)からリターンスプリング(6)を脱装させる。
上記において、脱装とは取り外しをいう。上記の方法は後軸ブレーキのリターンスプリング取り外しに特に効果がある。
上述した様な構成を具備する本発明によれば、
(a) 先端にフックを設けた棒状部材の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起部を設けて構成されているので、フックでリターンスプリングの端部を引っ掛け、突起の頂部を梃子の支点とするように近接部材に接触してリターンスプリングを伸長させ、係止ピンに着脱させるので、梃子作用により作業が容易な利点がある。また、装置が簡単で安価な利点がある。
(b) 突起を小円弧で形成される頂部を挟んだフック側の円弧状斜面と反フック側の円弧状斜面とが滑らかに連結すれば、頂部を梃子の支点としてリターンスプリングを伸長させ、円弧状斜面をすべり面にしてリターンスプリングの端部を移動させることが容易な利点がある。
(c) 突起を小円弧で形成される頂部を挟んでフック側に平面が連結され、その平面のフック側の端部に円弧状斜面が滑らかに連結され、頂部の反フック側は円弧状斜面に滑らかに連結すれば(請求項1に係る発明)、頂部を梃子の支点としてリターンスプリングを伸長させ、円弧状斜面をすべり面にしてリターンスプリングの端部を移動させることが容易な利点がある。
ここで、前記「平面」は、フロント用とリア用とで兼用する際に必要なカムリフトである。リア用として用いられる場合には、スプリング取付用のストッパーとしての効果がある。
(d) フック側に第1の突起を設け、その突起(第1の突起)の反フック側に第1の突起より低い平面が形成され、その平面の端部に頂部を介して円弧状斜面を設ければ(請求項2に係る発明)、第1の突起(47)で後軸ブレーキ用に、付設部分(37)で前軸ブレーキ用に使用できる利点がある。
(e) リターンスプリングの着脱方法として(図1記載)のブレーキシュー着脱装置を使用し、先端のフックをリターンスプリングの端部に引っ掛けて突起を支点として伸長させて係止ピンに着脱させるので、伸長時に支点のずれがなくスプリング先端の位置が安定して着脱が容易で片手で作業できる利点がある。
(f) 突起の頂部を支点とする近接部材を円柱状部材にすれば、接触曲面を滑らせるので突起部の移動が容易となりリターンスプリングの端部の移動を小さな力で行える利点がある。
(g) リターンスプリングの着装(取り付け)には、突起の頂部を支点としてリターンスプリングを伸長させ、ついで突起の反フック側の斜面を円柱状部材のフック側の円弧面に接触させてリターンスプリングの端部を反円柱状部材の方向に移動させて係止ピンに着装させれば(請求項3に係る発明)、特に後軸ブレーキのシューの着装にかかわる作業を容易に行える利点がある。
(h) リターンスプリングの脱装(取り外し)には、突起の頂部を支点としてリターンスプリングを伸長させ、ついで突起のフック側斜面を円柱状部材の反フック側円弧面に接触させてリターンスプリングの端部を円柱状部材の方向に移動させて係止ピンから脱装させれば(請求項4に係る発明)、特に後軸ブレーキのシューの脱装にかかわる作業を容易に行える利点がある。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明のブレーキシュー着脱装置の第1実施形態を示す側面図である。
図1において、ブレーキシュー着脱装置11は、棒状部材12の先端に、図においては、上向きに開いたフック16が形成され、後端には作業用の取っ手19が形成されている。符号16Aはフック16が下向きに開いたものを示しており、使い勝手によって選択する。
棒状部材12の長さ方向の中央部に突起17が設けられていて、突起17のフック16側が前棒部13であり、突起17の取っ手19側が後棒部14で、全体が一体に形成されている。ここで、突起17の設けられている中央部とは、リターンスプリング6の係止部分である係止ピン2とナックルスピンドル23またはアクスルチューブ24との間の距離と、フック16と突起17との間の距離が実質的に等しい位置をさしている。
後棒部14は、前棒部13に対して、突起17とは逆方向に若干傾斜して構成されている。
前棒部13の長さ、後棒部14の長さと、レバー(梃子)比はブレーキのサイズや構成によって異なるが、本実施例のトラック用においては、レバー比は1:3にして後棒部14の長さを大きくしている。
図2は図1のX−X断面による突起17の断面である。
図1も参照して、突起17は円弧状に湾曲した部分を有する突起であって、いわゆるカムと同機能を有し、回転によりフック16に高さ方向の変位をあたえるようになっている。
突起17は、頂部17aを挟んでフック側が円弧状の斜面17fであり、取っ手19側の円弧状斜面17rとが頂部17aを形成する小円弧に連続して突起が形成されている。本実施例では厚さは10mmにされている。
頂部17aの高さhは、本実施例では、44mmにしている。この高さ44mmは前軸ブレーキに最適な高さであって、後軸ブレーキにも使用が可能である。
図3は、ブレーキシュー着脱装置の第2実施形態であって、後軸ブレーキに適する突起27を設けたブレーキシュー着脱装置11Aを示している。
図4を参照して、突起27は、小円弧で形成される頂部27aを挟んでフック側が前棒部13にほぼ平行な直平面27bと円弧状の斜面27fが連結されて形成され、取っ手19側の斜面27rに滑らかに連続して形成されている。
頂部27aの高さhは、本実施例では、15mmにしている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図5は、ブレーキシュー着脱装置の第3実施形態であって、後軸ブレーキ及び前軸ブレーキのそれぞれに適する突起部47及び37を一体に設けたブレーキシュー着脱装置11Bを示している。
図6も参照して、突起57は、第1突起部47と第2突起部37とから形成され、第1突起部47は前記第1実施形態の突起17と同様に形成され、第2突起部37は前記第2実施形態の突起27の反フック側部分と同様に形成されている。
第1突起部47は頂部47aを支点とし、第2突起部37は頂部37aを支点として、それぞれが後軸ブレーキ、前軸ブレーキ用に形成されている。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図7及び図8は、図1の第1実施形態を示すブレーキシュー着脱装置11を使用して、前軸ブレーキのリターンスプリング6を着脱する状態を示している。
点線で1部を示すブレーキシューの一方の係止ピン2に係止されたリターンスプリング6のフック状端部6aを係止ピン2から取り外す要領を説明する。
まず、図1(請求項1)のブレーキシュー着脱装置11を準備する。
ついで、図7の点線で示すように、ブレーキシュー着脱装置11の端部にあるフック16をリターンスプリング6のフック状端部6aに引っ掛ける。
ついで、突起17の頂部17aを近接の円柱状部材であるナックルスピンドル23に接触させて梃子の支点とする
ついで、明示しない取っ手19をB方向に動かしてフック状端部6aを引っ掛けてb方向に移動させる。
ついでその状態でA方向に力を加える。この加力によって図8に示すように、点線の位置にあった突起17はナックルスピンドル23の係止ピン2の方向(図においては左方向)に移動する。このときの突起17の左方向への移動は、斜面17rがナックルスピンドル23の円弧面23fを接点がたとえば17bに移動して楔がすべり込むようにきわめて軽い力で移動し、実線のようになる。
そして、C方向に伸長したリターンスプリング6のフック状端部6aは係止ピン2から遊離して取り外しが可能になる。
この取り外しの一連の動作は片手で行える。
上記はリターンスプリング6の取り外しの要領であるが、上記手順を逆にすれば予め引っ掛けたフック状端部6aを引っ張って係止ピン2に係止して装着することができる。
図9及び図10は、図1の第1実施形態を示すブレーキシュー着脱装置11を使用して、後軸ブレーキのリターンスプリング6Rを着装(取り付け)する状態を示している。
最初に、図1のブレーキシュー着脱装置11を準備する。
ついで、図9の点線で示すように、ブレーキシュー着脱装置11の端部にあるフック16をリターンスプリング6Rのフック状端部6Raに引っ掛ける。
ついで、突起17の頂部17aを近接の円柱状部材であるアクスルチューブ24に接触させて梃子の支点とする
ついで、後棒部14をB方向に動かして前棒部13をb方向に動かし、リターンスプリング6Rを伸長させ、フック状端部6Raを吊りあげる。
ついでその状態でC方向に力を加える。この加力によって、図10に示すように、点線の位置にあった突起17はアクスルチューブ24の係止ピン2Rの方向(図においては左方向)に移動する。このときの突起17の左方向への移動は、斜面17rが円弧面24fを接点17aから17cに移動して楔がすべり込むようにきわめて軽い力で移動し、実線のようになる。
そして、b方向に伸長したリターンスプリング6Rのフック状端部6Raは係止ピン2Rに着装取り付けが可能になる。
この取り外しの一連の動作は片手で行える。
図11及び図12は、図1の第1実施形態を示すブレーキシュー着脱装置11を使用して、後軸ブレーキのリターンスプリング6Rを脱装(取り外し)する状態を示している。
最初に、図1のブレーキシュー着脱装置11を準備する。
ついで、図11の点線で示すように、ブレーキシュー着脱装置11の端部にあるフック16を係止ピン2Rに係止されているリターンスプリング6Rのフック状端部6Raに引っ掛ける。
ついで、突起17の頂部17aを近接の円柱状部材であるアクスルチューブ24に接触させて梃子の支点とする
ついで、取っ手19をB方向に動かして前棒部13をb方向に動かし、フック状端部6Raを吊りあげる。
ついでその状態でC方向に力を加える。この加力によって図12に示すように、点線の位置にあった突起17はアクスルチューブ24の係止ピン2Rの方向(図においては右方向)に移動する。このときの突起17の右方向への移動は、斜面17fが円弧面24rを接点17aが17bに移動して楔がすべり込むようにきわめて軽い力で移動し、実線のようになる。
そして、b方向に伸長したリターンスプリング6Rのフック状端部6Raは係止ピン2Rから取り外しが可能になる。
この取り外しの一連の動作は片手で行える。
後軸ブレーキに対する図9及び図10のリターンスプリングの取り付け、図11及び図12のリターンスプリングの取り外しは、図1のブレーキシュー着脱装置11による作業で説明したが、図3の高さのやや低い突起27を備えたブレーキシュー着脱装置11Aの使用によれば作業性が一層容易である。
また、前軸ブレーキと後軸ブレーキに対して、ブレーキシュー着脱装置を使い分けるわずらわしさを省くには図5前軸ブレーキ及び後軸ブレーキ用のそれぞれの突起を備えたブレーキシュー着脱装置11Bの使用によればよい。
以上の実施形態はドラム式ブレーキのリターンスプリングを対象にしたが、本発明の突起を備えた梃子であれば、スプリングの伸長とスプリング端の移動による係止ピンあるいは係止孔への着脱(取り付け、取り外し)が容易であり、技術の範囲はドラム式ブレーキに限定されないことを付記する。
本発明のブレーキシュー着脱装置を示す側面図。 図1のX−X断面図。 ブレーキシュー着脱装置の別の形態を示す側面図。 図3のX−X断面図。 ブレーキシュー着脱装置のさらに別の形態を示す側面図。 図5のX−X断面図。 図1のブレーキシュー着脱装置による前ブレーキのリターンスプリングの着脱方法を示す説明図。 図7の突起の作用を示す説明図。 図1のブレーキシュー着脱装置による後ブレーキのリターンスプリングの着装(取り付け)方法を示す説明図。 図9の突起の作用を示す説明図。 図1のブレーキシュー着脱装置による後ブレーキのリターンスプリングの脱装(取り外し)方法を示す説明図。 図11の突起の作用を示す説明図。 ドラムブレーキの基本構造を示す説明図。 前ブレーキのリターンスプリングの従来の着装状態を示す説明図。 前ブレーキのリターンスプリングの従来の着脱状態を示す説明図。 後ブレーキのリターンスプリングの従来の着装状態を示す説明図。 後ブレーキのリターンスプリングの着脱状態を示す説明図。
符号の説明
1・・・ブレーキシュー
2、2R・・・係止ピン
5・・・ブレーキライニング
6・・・(前軸ブレーキ)リターンスプリング
6a・・・端部
6R・・・(後軸ブレーキ)リターンスプリング
6Ra・・・端部
8・・・ホイールシリンダ
10・・・バッキングプレート
11、11A、11B・・・ブレーキシュー着脱装置
12・・・棒状部材
13・・・前棒状部
14・・・後棒状部
16・・・フック
17、27,57・・・突起
17a、27a、37a、47a・・・(突起の)頂部
17f・・・突起のフック側斜面
17r・・・突起の反フック(取っ手)側斜面
19・・・取っ手
22・・・梃子
23・・・(円柱状部材)ナックルスピンドル
24・・・(円柱状部材)アクスルチューブ

Claims (4)

  1. 制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱装置において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(27)を設けて構成され、前記突起(27)は小円弧で形成される頂部(27a)を挟んでフック側に平面(27b)が連結され、その平面(27b)のフック側の端部に円弧状斜面(27f)が滑らかに連結され、頂部(27a)の反フック側は円弧状斜面(27r)が滑らかに連結されていることを特徴とするブレーキシュー着脱装置。
  2. 制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱装置において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(57)を設けて構成され、前記突起(57)は、小円弧で形成される頂点(47a)を挟んだフック側の円弧状斜面(47f)と滑らかに接続された第1の突起部(47)と、その第1の突起部の反フック側に第1の突起より低い平面(37b)が形成されてその平面(37b)の端部に頂部を介して円弧状斜面(37r)が設けられている第2の突起部(37)とで構成されていることを特徴とするブレーキシュー着脱装置。
  3. 制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱方法において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(17)を設けたブレーキシュー着脱装置(11)を準備し、該装置先端のフック(16)を係止ピン(2)に係止されたリターンスプリングの端部(6a)に引っ掛け、棒状部材の突起の頂部(17a)を近接する円柱状部材(23または24)に接触させて支点とし、リターンスプリング(6)を伸長させて係止ピン(2)に着装させるのに際し、突起(17)のフックの反対側斜面(17r)を円柱状部材(23または24)のフック側の円弧面(23f、24f)に接触させ、取っ手(19)を作動しリターンスプリングの端部(6a)を円柱状部材(23または24)の反対方向に移動させつつ突起の頂部(17a)を円柱状部材の円弧部(23f、24f)を滑らせて係止ピン(2)にリターンスプリング(6)を着装させることを特徴とするブレーキシュー着脱方法。
  4. 制動力を解除時にドラム内で拡張していた一対のブレーキシュー(1、1)を縮径させるためのリターンスプリング(6)を着脱させるブレーキシュー着脱方法において、先端にフック(16)を設けた棒状部材(12)の長さ方向の中央部に円弧状に湾曲している部分を有する突起(17)を設けたブレーキシュー着脱装置(11)を準備し、該装置先端のフック(16)を係止ピン(2)に係止されたリターンスプリングの端部(6a)に引っ掛け、棒状部材の突起の頂部(17a)を近接する円柱状部材(23または24)に接触させて支点とし、リターンスプリング(6)を伸長させて係止ピン(2)から脱装させるのに際し、突起(17)のフック側斜面(17a)を円柱状部材(23または24)のフック側の円弧面(23f、24f)に接触させ、リターンスプリングの端部(6a)を円柱状部材(23または24)方向に移動させつつ突起の頂部(17a)を円柱状部材の円弧部(23f、25f)を滑らせ、係止ピン(2)からリターンスプリング(6)を脱装させることを特徴とするブレーキシュー着脱方法。
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