JP4677920B2 - 内燃機関及び内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関及び内燃機関の制御装置に関する。更に具体的には、1の気筒に接続する2以上の吸気通路を備える内燃機関及びその吸気を制御する制御装置に関するものである。
特開昭61−178517号公報には内燃機関の吸気装置が開示されている。この装置において、各気筒の吸気ポートにはそれぞれ吸気制御弁が備えられている。吸気制御弁は、高速で吸気ポートを開閉する高速弁であり、吸気バルブ(吸気弁)が開弁してから閉弁するまでの間に全開し、吸気バルブが閉弁した後に全閉するように制御される。吸気バルブと吸気制御弁とがこのように制御された場合、吸気バルブが開弁してピストンが下降を開始しても吸気制御弁が閉弁されている間は気筒内に空気が流入せず、気筒内が負圧となる。従って、吸気制御弁の上流側の吸気ポートと気筒内とに大きな圧力差が生じる。この状態で吸気制御弁が開弁されると、圧力差により多量の空気が高速で気筒内に導かれることとなる。また、気筒内の圧力が上昇して大気圧となった後も、慣性力により空気は燃焼室内に流入し続ける。これにより上記従来技術によれば、機関回転数が少ないような場合であっても、高い充填効率で燃焼室内に空気を流入させることができるものとしている。
特開昭61−178517号公報 特開2004−225674号公報 特開2004−293454号公報 特開2002−213261号公報
上記従来技術の装置において、1の気筒には1の吸気ポートが接続され、吸気ポートのそれぞれに吸気制御弁が配置されている。このため、吸気制御弁が開度が小さい状態で固着故障した場合には、その吸気制御弁を有する気筒の空気量が大幅に減少することとなる。その結果、この気筒においては燃料がオーバーリッチな状態となり燃焼不良を起こしたり、発生トルクが大幅に減少したりすることが考えられる。
これに対して、燃料リッチな状態やトルクの減少を抑えるため、各気筒への流入空気量が、吸気制御弁が固着故障した気筒の空気量と同一になるように制限することが考えられる。具体的には、例えば、スロットルバルブの開度を小さくし、吸気通路から流入する空気量自体を減少するように調整することにより、固着故障した気筒と他の気筒との間の吸入空気量の差を小さくすることができる。しかし、吸気制御弁の固着開度が小さい場合、吸入空気量の差を小さくしようとすると、全気筒で空気量が不足する。その結果、内燃機関の最低出力を確保することができず、吸気制御弁の故障時の退避走行が困難となることが考えられる。
の発明は、上記の課題を解決することを目的として、吸気ポートに配置された吸気制御弁のいずれかが開度の小さい状態で固着故障した場合にも、気筒内に導入される空気量を確保できるように改良した内燃機関及びその制御装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、吸気制御弁が正常である場合であっても、高い充填効率で気筒に空気を導入しつつ、大きなスワールを発生させて燃焼の安定化を図ることを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関であって、
気筒と、
前記気筒に接続する、少なくとも第1吸気通路と第2吸気通路とを含む複数の吸気通路と、
前記第1吸気通路に備えられ、前記内燃機関の燃焼の1サイクルごとに、前記第1吸気通路を開閉できる第1制御弁と、
前記第2吸気通路に備えられ、前記第2吸気通路を開閉する第2制御弁と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
1の気筒に接続する少なくとも第1吸気通路と第2吸気通路とを含む2以上の吸気通路とを備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置において、
前記第1吸気通路に備えられた第1制御弁を、前記内燃機関の燃焼の1サイクルごとに開閉するように作動させる第1制御弁制御手段と、
前記第2吸気通路に備えられた第2制御弁の開閉を制御する第2制御弁制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記第1制御弁を作動させる作動領域であるか否かを判定する第1作動領域判定手段を備え、
前記第1制御弁制御手段は、前記第1制御弁の作動領域であると判定された場合に、前記第1制御弁を作動させ、
前記第2制御弁制御手段は、前記第1制御弁が作動している間、前記第2制御弁を閉じるように制御することを特徴とする。
第4の発明は、第2または第3の発明において、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段を備え、
前記第2制御弁制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出された場合に、前記第2制御弁を開くように制御することを特徴とする。
第5の発明は、第2から第4のいずれかの発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と第2制御弁が配置された第2吸気通路とが接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
故障が検出された前記第1制御弁が、判定開度よりも小さい開度の閉弁側で固着故障しているか否かを判定する閉弁固着判定手段と、を備え、
前記第1制御弁制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出され、前記閉弁側で固着故障していると判定された場合に、故障が検出されていない前記第1制御弁の全てを、閉弁するように制御し、前記閉弁側で固着故障していると認められない場合に、故障が検出されていない前記第1制御弁の全てを、開弁するように制御することを特徴とする。
第6の発明は、第2から第4のいずれかの発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と第2制御弁が配置された第2吸気通路とが接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
前記第1制御弁の故障が検出された場合に、故障が検出された前記第1制御弁の故障時の固着開度を検出する固着開度検出手段と、を備え、
前記第1制御弁制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出された場合に、故障が検出されていない全ての前記第1制御弁の開度を、前記固着開度に制御することを特徴とする。
第7の発明は、第2から第6のいずれかの発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と第2制御弁が配置された第2吸気通路とが接続し、前記複数の気筒の前記第1吸気通路と前記第2通路とは、スロットルバルブを備える第3吸気通路に接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
故障が検出された第1制御弁を備える前記気筒について、故障時の第1制御弁の開度及び第2制御弁の開度に応じて吸気等価開口面積を算出する吸気等価開口面積算出手段と、
前記第1制御弁の故障が検出された場合に、前記スロットルバルブの開度を前記吸気等価開口面積より小さくなるように制御するスロットル開度制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第8の発明は、第2から第6のいずれかの発明において、
前記スロットル開度制御手段は、前記スロットルバルブの開度を、前記吸気等価開口面積の半分以下となるように制御することを特徴とする。
第9の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
1の気筒に接続する、少なくとも第1吸気通路と第2吸気通路とを含む2以上の吸気通路を備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置において、
前記第1吸気通路に備えられた第1制御弁を、前記内燃機関の燃焼の1サイクルごとに開閉するように作動させる第1制御弁制御手段と、
前記第1制御弁が作動している間、前記第2吸気通路と前記気筒との接続部に備えられた吸気バルブの開弁を停止する吸気バルブ制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
前記吸気バルブ制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出された場合に、前記吸気バルブの開弁の停止を禁止することを特徴とする。
第11の発明は、第9または第10の発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路とが接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
故障が検出された前記第1制御弁が、判定開度よりも小さい開度の閉弁側で固着故障しているか否かを判定する閉弁固着判定手段と、を備え、
前記第1制御弁制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出され、前記閉弁側で固着故障していると判定された場合に、故障が検出されていない前記第1制御弁の全てを、閉弁するように制御し、前記閉弁側で固着故障していることが認められない場合に、故障が検出されていない前記第1制御弁の全てを、開弁するように制御することを特徴とする。
第12の発明は、第9または第10の発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路とが接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
故障が検出された前記第1制御弁の故障時の固着開度を検出する固着開度検出手段と、を備え、
前記第1制御弁制御手段は、前記第1制御弁の故障が検出された場合に、故障が検出されていない全ての前記第1制御弁の開度を、前記固着開度に制御することを特徴とする。
第13の発明は、第9から第12のいずれかの発明において、
前記内燃機関は複数の気筒を備え、前記複数の気筒のそれぞれには、第1制御弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路とが接続し、前記複数の気筒の前記第1吸気通路と前記第2通路とは、スロットルバルブを備える第3吸気通路に接続し、
前記第1制御弁の故障を検出する故障検出手段と、
故障が検出された第1制御弁を備える前記気筒について、故障時の第1制御弁の開度及び第2吸気通路の開口面積に応じて吸気等価開口面積を算出する吸気等価開口面積算出手段と、
前記第1制御弁の故障が検出された場合に、前記スロットルバルブの開度を前記吸気等価開口面積より小さくなるように設定するスロットル開度制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第14の発明は、前記スロットル開度制御手段は、前記スロットルバルブの開度を、前記吸気等価開口面積の半分以下となるように設定することを特徴とする。
第1の発明によれば、内燃機関の各気筒には、内燃機関の燃焼の1サイクルごとに開閉できる第1制御弁を有する第1吸気通路と、第2制御弁を有する第2吸気通路とが接続されている。この構造により、第1制御弁または第2制御弁のいずれかが固着故障した場合にも、故障していない制御弁の配置された吸気通路からの吸気を確保して、内燃機関の運転を継続することができる。
第2の発明によれば、内燃機関の制御装置には、第1吸気通路に備えられた第1制御弁を、内燃機関の燃焼の1サイクルごとに開閉するように作動させる第1制御弁制御手段と、第2吸気通路に備えられた第2制御弁の開閉を制御する第2制御弁制御手段とが備えられている。従って、その運転状態に応じて、各制御弁の開閉を制御することができ、運転状態に応じてスワールを強化して必要な空気を気筒内に導入することができる。また、いずれかの制御弁が故障した場合にも、故障していない制御弁を制御することにより吸気を確保して内燃機関の運転を継続することができる。
第3の発明によれば、第1制御弁の作動中は、第2制御弁が閉弁するように制御される。これにより、発生するスワール量を大幅に増大させることができ、内燃機関の燃焼の安定化を図ることができる。
第4の発明によれば、第1制御弁の故障が検出された場合には、第2制御弁が開弁するように制御される。これにより、第1制御弁が閉弁側で固着故障した場合にも、第2制御弁側からの吸気を確保することができ、内燃機関の運転を継続することができる。
第5または第11の発明によれば、複数の気筒を有する場合に、いずれかの第1制御弁が閉弁側で固着故障している場合には、第1制御弁の全てが閉弁され、開弁側で固着故障している場合には、第1制御弁の全てが開弁される。これにより、第1制御弁が固着故障した気筒と他の気筒との間で発生するトルクのばらつきを抑えることができる。
第6または第12の発明によれば、複数の気筒を有する場合に、いずれかの第1制御弁が故障している場合には、全ての第1制御弁の開度が、その故障した第1制御弁の固着開度に制御される。これにより、第1制御弁が固着故障した気筒と他の気筒との間で発生するトルクのばらつきを抑えることができる。
第7〜第8及び第13〜第14のいずれかの発明によれば、第1制御弁が故障した場合に、故障した第1制御弁を有する気筒の吸気等価開口面積よりも、スロットルバルブの開度が小さくなるように制御される。これにより、故障した第1制御弁を有する気筒と、他の気筒とに流入する空気量の差を小さくすることができ、気筒間のトルクのばらつきを抑えることができる。
第9の発明によれば、内燃機関の制御装置には、第1吸気通路に備えられた第1制御弁を、内燃機関の燃焼の1サイクルごとに開閉するように作動させる第1制御弁制御手段と、第2吸気通路に備えられた吸気バルブの開弁を停止する吸気バルブ制御手段とが備えられている。従って、その第1制御弁の作動状態に応じて、吸気バルブの開弁を停止することができ、発生するスワールを強化することができる。
第10の発明によれば、第1制御弁の故障が検出された場合には、吸気バルブの開弁の停止が禁止される。これにより、第1制御弁が閉弁側で固着故障した場合にも、第2吸気通路側からの吸気を確保することができ、内燃機関の運転を継続することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるシステム構成を説明するための模式図である。また、図2は内燃機関の1つの気筒の上部を模式的に表した図である。図1に示すシステムは内燃機関2を備えている。内燃機関2は気筒4を備えている。図1においては1つの気筒4の断面のみを表しているが、実際には内燃機関2は複数の気筒4を備えている。気筒4内部にはピストン6が配置されている。ピストン6は、コンロッド8を介してクランクシャフト(図示せず)に接続されている。クランクシャフトの近傍には、内燃機関2の機関回転数に応じた出力を発する回転数センサ10が配置されている。
気筒4内のピストン6上部には燃焼室12が設けられている。燃焼室12の天井部には、後述するように、2つの吸気ポート14a、14b及び2つの排気ポート16a、16bが連通している。吸気ポート14a、14bと燃焼室12との接続部には、それぞれ吸気バルブ18a、18bが備えられている。また、排気ポート16a、16bと燃焼室12との接続部には、それぞれ排気バルブ20a、20bが備えられている。内燃機関2は、吸気バルブ18a、18bをそれぞれ駆動する吸気カム22と、排気バルブ20a、20bをそれぞれ駆動する排気カム24とを備えている。吸気カム22及び排気カム24は、それぞれ、カムシャフト等を介して、図示しないVVT機構(Variable Valve Timing Mechanism)に連結されている。VVT機構は、吸気カム22又は排気カム24を介して、各吸気バルブ18a、18b又は排気バルブ20a、20bの作用角及びリフト量を変化させ得るものとする。VVT機構は特に新規なものではないため、ここではその詳細な説明は省略する。
図2に示すように、各気筒4の吸気ポート14a(第1吸気通路)には、パルスチャージ弁26(第1制御弁)が備えられ、吸気ポート14b(第2吸気通路)にはスワールコントロール弁(以下「SC弁」とする)28(第2制御弁)が備えられている。パルスチャージ弁26は、モータ30に接続されて回転することにより吸気ポート14aを高速で開閉することができる高速弁である。パルスチャージ弁26は作動中、燃焼の1サイクルごとに、後述するタイミングで吸気ポート14aを開閉するように制御される。SC弁28は、吸気ポート14bに配置され、電子制御により吸気ポート14bを開閉することができる。但し、SC弁28は、パルスチャージ弁26のようにモータにより高速で1サイクルごとに開閉されるものではなく、その開度を指示する信号に応じて開度が設定され、吸気ポート14bに流入する空気量を調整するものである。
図1を参照して、各気筒4の吸気ポート14a、14bは、上流側で集合して共通の吸気通路32(第3吸気通路)に接続されている。吸気通路32には電子制御式のスロットルバルブ34が設けられている。スロットルバルブ34はその開度を変更することにより、吸気通路32内に流入する空気量を調整する。スロットルバルブ34の開度は、アクチュエータ(図示せず)を介して、アクセル操作などによる加減速要求等に基づいて電気的に制御される。すなわち、アクセル開度に基づかずにスロットル開度を制御することができる。スロットルバルブ34の上流において吸気通路32には、エアフロメータ36が配置されている。エアフロメータ36は、吸気通路32内に流入する空気流量に応じた出力を発する。一方、各気筒4の排気ポート16a、16bは、下流側で集合して共通の排気通路38に接続されている。
内燃機関2は、制御装置(ECU;Electronic Control Unit)40を備えている。制御装置40は、回転数センサ10、エアフロメータ36等の各種センサから、内燃機関2の制御に必要な情報を取得する。また、取得した情報に基づいて、クランクシャフト、VVT機構、パルスチャージ弁26、SC弁28、スロットルバルブ34等を制御する。
実施の形態1のシステムは、制御装置40の制御信号により、パルスチャージ弁26作動及びSC弁28の開閉を制御する。すなわち、実施の形態1のシステムは、その運転状態に応じて、パルスチャージ弁26又はSC弁28のいずれか一方全開とし、他方を全閉とした「片弁閉」、パルスチャージ弁26を作動させSC弁28を閉弁した「パルスチャージ弁+片弁閉」、パルスチャージ弁26及びSC弁28を共に全開とした「両弁全開」のいずれかの状態を選択して、制御する。
図3は、ある吸気量におけるSC弁28とパルスチャージ弁26の制御状態と、発生するスワール量との関係を説明するためのグラフである。図3において縦軸はスワール量を表している。また、図3において、点線で「パルスチャージ弁のみ」とした棒グラフは、比較のため従来技術のように1気筒に1の吸気ポートのみが接続され、この吸気ポートにパルスチャージ弁が設置され、パルスチャージ弁が作動された場合のスワール量を表したものである。一方、実線で表す棒グラフは、それぞれ、上記の両弁全開、片弁閉、パルスチャージ弁+片弁閉の状態に、各弁を制御した場合のスワール量を表している。
図3に示すように、両弁全開とした場合のスワール量は小さい。片弁閉の状態では、パルスチャージ弁26あるいはSC弁28の一方を閉弁される。これにより、気筒4内に流入させる空気が、吸気ポート14a、14bのいずれか一方の吸気ポート側に集中し、ポート内の空気流速を上げることができる。ここで、スワール量は空気の流速の2乗に比例する。従って、片弁閉とすることにより、両弁全開の場合に比べて発生するスワール量をある程度大きくすることができる。スワール量は大きくなる。また、パルスチャージ弁+片弁閉の状態とすることにより、更に発生するスワール量は大きくなる。
パルスチャージ弁+片弁閉の状態において、パルスチャージ弁26は以下のように制御される。図4は、パルスチャージ弁26作動時におけるパルスチャージ弁26と吸気バルブ18aとの開閉タイミングを説明するためのグラフである。図4において、横軸はクランク角、縦軸は吸気バルブ18aのリフト量あるいはパルスチャージ弁26の開度を表している。パルスチャージ弁26は、その作動中モータ30により回転し、燃焼の1サイクルごとに1度開閉する。具体的に、図4に示すように、吸気バルブ18aは吸気のTDC(Top Dead Center;上死点)より少し前に開弁し、BDC(Bottom Dead Center;下死点)付近で閉弁する。一方、パルスチャージ弁26は、吸気バルブ18aが開弁した後しばらくの間閉じた状態にあり、吸気バルブ18aが閉弁する少し前に開弁する。パルスチャージ弁26は、吸気バルブ18aが閉弁した後再び吸気バルブ18aが開弁する前のいずれかのタイミングで閉弁する。
このように制御することにより、吸気バルブ18a開弁した後ピストン6がTDCから下降を開始しても、パルスチャージ弁26が閉鎖した状態においては、気筒4内に空気が流入しない。このため気筒4内の負圧が次第に大きくなり、その結果パルスチャージ弁26上流側の吸気ポート14a内と気筒4内との圧力差が大きくなる。この状態でパルスチャージ弁26が開弁すると、圧力差により、大量に高速の空気が気筒4内に流入する。気筒4内に空気が充填されるに連れて気筒4内が次第に大気圧に近づいても、吸気バルブ18aが開弁している間は慣性力により空気の流入は続けられる。従って、より高い充填率で吸気を行うことができる。
また、パルスチャージ弁26の作動中にはSC弁28を閉弁する。従って、パルスチャージ弁26の作動中に流入する空気は、吸気ポート14a側に集中する。その結果、気筒4内に流入する空気の流速を、更に高速にすることができる。ここで、気筒4内に発生するスワール量は空気の流速の2乗に比例する。従って、気筒4内に発生するスワール量は、パルスチャージ弁+片弁閉の状態とすることにより、大幅に向上する。
また、SC弁28を閉弁してパルスチャージ弁26を作動することにより、パルスチャージ弁26が開弁すると、一気に空気が気筒4内に流れ込み、気筒4内の残留ガスが一旦SC弁28側の吸気ポート14bに押し出される。このため、残留ガスが筒内の局所的な部分に滞留するのを防止することができる。これにより燃焼の安定化を図ることができる。
更に、このシステムは各吸気ポート14a、14bにそれぞれSC弁28とパルスチャージ弁26とを設けた構造とされ、パルスチャージ弁26が吸気バルブ18aの近くに設置されている。これにより、負圧発生時のデットボリュームの減少化が図られる。その結果、発生する負圧をより大きくし、あるいはポンピングロスを小さくすることができる。
図5は、パルスチャージ弁26とSC弁28の作動領域を説明するためのグラフである。図5において、縦軸はトルク(Tr)を表し、横軸は機関回転数(Ne)を表している。パルスチャージ弁26は機関回転数に応じてモータ30の回転により開閉するものであるため、機関回転数が大きくなった場合には正確な作動が困難となる。一方、機関回転数が大きく、発生トルクが大きな場合には、吸入空気量は大きくなっている。従って、機関回転数が大きな場合には、パルスチャージ弁26を作動させなくても、必要なスワールを確保しつつ多量の空気を導入することができる。このため、実施の形態1においてはパルスチャージ弁26の効果的な作動の観点から、図5に示すように、機関回転数がある程度小さい領域を作動領域とし、この作動領域においてパルスチャージ弁26を作動させることとする。なおパルスチャージ弁26は、作動領域以外においては全開とされる。
一方、SC弁28は、パルスチャージ弁26が正常に作動している領域では、全閉にされる。これにより、上記のようにパルスチャージ弁+片弁閉の状態となり、発生するスワールをより大きくすることができる。また、パルスチャージ弁26が全開している作動領域外の領域であってもトルクがある程度小さい領域では、SC弁28は全閉とする。その結果、パルスチャージ弁26の作動領域外のトルクが小さい領域においては、上記の片弁閉の状態となり、パルスチャージ弁26側の吸気ポート14aのみから空気が導入される。従って、上記のようにある程度高速で空気を気筒4内に流入させることができ、ある程度のスワールを確保することができる。
次にパルスチャージ弁26が作動中に固着故障した場合の制御について説明する。まず、いずれかの気筒4のパルスチャージ弁26が故障し、所定の判定開度以下の閉弁側で固着している場合、その他の全ての気筒4のパルスチャージ弁26を全閉にした状態で停止させる。また全ての気筒4のSC弁28は全開とする。これにより、各気筒内4に導入される空気量の均一化を図ることができ、各気筒4の発生トルクのばらつきを抑えることができる。このとき、各気筒4において吸気ポート14bのみが開放された片弁閉の状態となっている。従って、ある程度のスワール量を確保しつつ、気筒4内に必要な量の空気を充填することができる。従って、実施の形態1のシステムによれば、パルスチャージ弁26が閉弁側で固着故障した場合にも、各気筒4内の燃焼の安定化を図り、安定した退避走行を可能とすることができる。
一方、ある気筒4のパルスチャージ弁26が判定開度より大きい開弁側で固着故障した場合、他の全ての気筒4のパルスチャージ弁26を全開として停止させる。これにより、各気筒4内に導入される空気量を均一にすることができる。また、全ての気筒4のSC弁28は通常通りの制御を行う。すなわち、SC弁28は、機関回転数が低い領域あるいは低トルクの領域では閉弁され、一方、機関回転数あるいはトルクがある程度高くなる領域では、SC弁28は開弁とされる(図5)。これにより、低トルク、低回転数の領域においても、片弁閉の状態とすることができ、ある程度のスワールを発生させることができる(図3)。従って、ある気筒4のパルスチャージ弁26が開弁側で固着した場合にも、各気筒4内で発生するトルクを均一にすることでき、またトルクが低い状態においては、スワールを発生させて燃焼の安定化を図り、安定した退避走行を行うことができる。
図6は、この発明の実施の形態1においてシステムが実行する制御の具体的なルーチンについて説明するためのフローチャートである。図6に示すルーチンにおいて、まず、パルスチャージ弁26の開度が検出される(ステップS100)。パルスチャージ弁26の開度は、パルスチャージ弁26ごとに設けられた開度センサ(図示せず)の出力に従って求められる。次に、パルスチャージ弁26に異常が認められるか否かが判定される(ステップS102)。パルスチャージ弁26が異常か否かは、パルスチャージ弁26の現在の開度と、指示開度との間の差が判定値より大きくなっているか否かに基づいて判定される。
ステップS102において、指示開度と現在の開度との差が、判定値より大きいことが認められない場合、パルスチャージ弁26には異常がないものと判定される。この場合、次に、パルスチャージ弁26の作動領域であるか否かが判定される(ステップS104)。上記したようにパルスチャージ弁26は、機関回転数が一定以下の場合に作動するように制御される。具体的には、現在の機関回転数に基づいて、その回転数が判定値以下であるか否かにより、パルスチャージ弁26の作動領域であるか否かが判定される。
ステップS104においてパルスチャージ弁26の作動領域であることが認められない場合、パルスチャージ弁26は全開で停止される(ステップS106)。次に、SC弁28の閉弁領域であるか否かが判定される(ステップS108)。SC弁28の閉弁領域であるか否かは、トルクと機関回転数に従って判定される。その結果、SC弁28の閉弁領域であることが認められた場合、SC弁28が閉弁される(ステップS110)。これにより、吸気ポート14a側のみが開かれた状態となるため、流入する空気を吸気ポート14a側に集中させることができる。従って、機関回転数やトルクが小さい場合にも気筒4内に発生するスワール量を大きくすることができる。一方、SC弁28の閉弁領域であることが認められない場合には、SC弁は開弁される(ステップS112)。この場合、吸気ポート14a、14bが共に開かれた状態となるが、導入される空気量が大きいためスワール量を十分に確保して気筒4内に必要な空気を導入することができる。その後、一旦、この処理を終了する。
一方、ステップS104においてパルスチャージ弁26の作動領域であることが認められると、次に、パルスチャージ弁26が作動するよう制御される(ステップS114)。パルスチャージ弁26は、モータ30に制御信号40から制御信号が送られて、モータ30が回転することにより作動する。次にSC弁28を閉弁される(ステップS116)。これにより、吸気ポート14b側は閉じられ、パルスチャージ弁+片弁閉の状態とすることができる。すなわち、気筒4内に導入される空気を吸気ポート14a側に集中させることができると共に、パルスチャージ弁26の作動により発生する気筒4内の負圧により、更に空気の流速を早めた状態で気筒4内に空気を導入することができる。従って、機関回転数が少ない場合にも、大きなスワールを発生させて気筒4内に空気を導入することができる。その後、一旦この処理を終了する。
一方、ステップS102において、パルスチャージ弁26の異常が認められた場合、次にパルスチャージ弁26が全開にされる(ステップS118)。次に、SC弁28が全開にされる(ステップS120)。次に、パルスチャージ弁26が閉弁側で固着しているか否かが判定される(ステップS122)。ここでは、パルスチャージ弁26を全開にしてから一定サイクル経過した後も、パルスチャージ弁26が全開とならず、判定開度以下で固着しているか否かが判定される。ステップS122において、いずれかのパルスチャージ弁26開度≦判定開度であることが認められた場合には、閉弁側で固着したものと認められる。従って、次に、他のパルスチャージ弁26が全閉とされる(ステップS124)。これにより、各気筒4内に流入する空気量を均一にすることができる。次に、各気筒4のSC弁28が全開とされる(ステップS126)。これにより、吸気通路32から供給される空気は、吸気ポート14b側に集中して流入し、各気筒4へ流入する。従って、パルスチャージ弁26が固着した場合にも、片弁閉の状態にしてスワールを確保した状態で各気筒4へ十分に空気を供給することができる。
一方、ステップS124において、パルスチャージ弁26の開度≦判定開度の成立が認められない場合、パルスチャージ弁26は判定開度より大きい開度の開弁側で固着しているものと推定される。従って、次に、内燃機関2の全気筒4のパルスチャージ弁26が全開とされる(ステップS128)。これによって、各気筒4内に流入する空気量にばらつきが発生するのを抑えることができる。次にSC弁28の閉弁領域であるか否かが判定される(ステップS130)。ここでは機関回転数とトルクとに従って、SC弁28の閉弁領域であるか否かが判定される。SC弁28の閉弁領域にあると認められた場合には、SC弁28が閉じられる(ステップS132)。これにより、吸気ポート14a側は開かれ、吸気ポート14b側は閉じられた「片弁閉」の状態となる。従って回転数やトルクが小さい場合にも大きなスワールを発生させつつ、必要な量の空気を気筒4内に導入することができる。一方、ステップS134においてSC弁28の閉弁領域にあると認められない場合には、SC弁28は全開にされる(ステップS126)。その後、一旦この処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態1においては、2つの吸気ポート14a、14bのそれぞれに、パルスチャージ弁26とSC弁28とを設ける。これにより、パルスチャージ弁26を作動させてSC弁28を閉じることにより、パルスチャージ弁26によるより高い充填効率で空気を導入しつつ、より大きなスワールを発生させて燃焼の安定化を図ることができる。また、パルスチャージ弁26が故障した場合にも必要な空気量を確保し、スワールを確保して退避走行を可能とすることができる。
図7は、この発明の実施の形態1においてシステムが実行する制御のルーチンの他の例を説明するためのフローチャートである。図7に示すルーチンは、図6のルーチンのステップS122〜S124に代えて、ステップS150〜S154を実行する点を除き、図6のルーチンと同じものである。すなわち、図7のルーチンでは、ステップS102においてパルスチャージ弁26の異常が認められた後、パルスチャージ弁26、SC弁28が全開にされる。次に、パルスチャージ弁26が閉弁側で固着しているか否か判定される(ステップS150)。ここでは、パルスチャージ弁26に全開の制御信号が送られてから一定時間経過した後、パルスチャージ弁26が全開となっていないかどうかに基づいて判定される。ここでパルスチャージ弁26が全開であると認められた場合には、ステップS128〜S132及びS126に従って、パルスチャージ弁26及びSC弁28の制御を行う。
一方、S150において、パルスチャージ弁26が閉弁側で固着していることが認められた場合、次に、最小開度が求められる(ステップS152)。ここでは、各パルスチャージ弁26に備えられた開度センサ(図示せず)により各パルスチャージ弁26の開度が検出され、固着故障したパルスチャージ弁26の開度が最小開度として求められる。次に、全開している(故障していない)他のパルスチャージ弁26の開度が、求められた最小開度に設定される(ステップS154)。これにより、気筒4内に導入される空気量をより均一にさせることができる。その後、SC弁28が全開にされる(ステップS126)。その後、この処理を一旦終了する。
このように実施の形態1においては、パルスチャージ弁26の開度を、全開、全閉のいずれかとする場合に限らず、全てのパルスチャージ弁26の開度を、固着故障したパルスチャージ弁26の開度と同一にすることができる。これにより、気筒4内に導入される空気量をより均一にすることができ、気筒4ごとの発生トルクの変動を抑えることができる。
なお、実施の形態1においては、故障していないパルスチャージ弁26の開度を故障したパルスチャージ弁26の開度に従って調整する場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、パルスチャージ弁26の故障が検出された場合に、直ちにSC弁28を全開するように制御するものであってもよい。このようにすることによりパルスチャージ弁26が閉弁側で固着故障した場合にも、ある程度の空気を気筒4内に導入することができ、パルスチャージ弁26の固着故障時の退避走行を可能とすることができる。また、実施の形態1においては、全パルスチャージ弁26の開度を調整した後、パルスチャージ弁26が閉弁側で固着した場合には、SC弁28は全開とする場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、パルスチャージ弁26の開度に応じてSC弁28を閉弁又は開弁するように制御するものであってもよい。
また実施の形態1においては、各気筒4に2つの吸気ポート14a、14bを備え、そのそれぞれにパルスチャージ弁26とSC弁28とを備える場合について説明した。しかし、この発明において内燃機関2の構成はこれに限るものではない。この発明においては1の気筒に複数の吸気ポートが接続され、その吸気ポートのうち少なくともいずれか1の吸気ポートに高速で開閉する高速弁が設けられているものであればよい。
なお、例えば、実施の形態1においてステップS104を実行することにより、この発明の「第1作動領域判定手段」が実現し、ステップS102を実行することにより「故障検出手段」が実現し、ステップS122を実行することにより「閉弁固着判定手段」が実現し、ステップS152を実行することにより「固着開度検出手段」が実現し、ステップS114、又はステップS124若しくはS126、又はステップS128若しくはS154を実行することにより、この発明の「第1制御弁制御手段」が実現し、ステップS116、又はステップS110若しくはステップS112、又はステップS126若しくはステップS132を実行することにより、この発明の「第2制御弁制御手段」が実現する。
実施の形態2.
実施の形態2のシステムは、SC弁28を有しない点を除き、実施の形態1のシステムと同様の構成を有する。すなわち、実施の形態2のシステムにおいても各気筒4には2つの吸気ポート14a、14bが接続され、一方の吸気ポート14aにはパルスチャージ弁26が設置されている。しかし、吸気ポート14bにはSC弁28が配置されておらず、また、この吸気ポート14bには、他の種類の弁も配置されていない。また実施の形態2のシステムにおいて、特に制御装置40は、VVT機構を介して各吸気バルブ18a、18bの開閉をそれぞれ別個に制御できる。このようなVVT機構はすでに公知のものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
実施の形態2のシステムは、実施の形態1と同様の制御を、パルスチャージ弁26と吸気バルブ18bとを制御することにより実現する。すなわち、パルスチャージ弁26が正常に作動している場合、その作動中は吸気バルブ18bを閉じた状態とし、吸気バルブ18bの開閉制御を停止する。つまり、パルスチャージ弁26が設置されている側の吸気バルブ18aは、TDCより少し前で開弁しBDC付近で閉弁するように、通常通りに制御される(図4)。一方、パルスチャージ弁26が設けられていない吸気ポート14b側の吸気バルブ18bは開閉制御されず閉じたままの状態となる。これにより、パルスチャージ弁26が正常に作動している間、上記のパルスチャージ弁+片弁閉の状態と同様の状態とすることができる。実施の形態1において説明したように、この状態においては、大きなスワールを発生させて、気筒4内に空気を導入することができる。従って、燃焼の安定化を図ることができる。なお、パルスチャージ弁26の作動領域以外の領域では、パルスチャージ弁26は全開にされ、吸気バルブ18bの開閉停止は禁止されて、吸気バルブ18a、18b共に通常のタイミングで開閉される。
また、パルスチャージ弁26が固着故障した場合、吸気バルブ18bの開閉制御の停止が禁止される。すなわち、吸気ポート14a、14bのいずれのポート側においても、吸気バルブ18a、18bは、TDCの少し前で開弁しBDC付近で閉弁するように制御される。これにより、パルスチャージ弁26が固着故障した場合には、閉弁側で固着していても吸気ポート14b側からの吸気が可能となるため、固着故障時の退避走行を可能にすることができる。
またパルスチャージ弁26は実施の形態1と同様に、固着故障したパルスチャージ弁26が閉弁側で固着している場合には、全パルスチャージ弁26を閉弁とする。その結果、この状態では、少なくとも「片弁閉じ」の状態が確保され、ある程度スワール量を確保して内燃機関2の運転を行うことができる。また、パルスチャージ弁26が開弁側で固着故障している場合には、全パルスチャージ弁26を全開とする。これにより少なくとも各気筒4の吸気量を均一にした状態で、退避走行可能な空気量を確保することができる。
図8は、この発明の実施の形態2においてシステムが実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図6のフローチャートのステップS108に代えてステップS200を実行し、ステップS116に代えてステップS202を実行し、ステップS120に代えてステップS204を実行する点、ステップS110〜S112、S126、S130〜S132を実行しない点を除き、図6のフローチャートと同じものである。
具体的に、ステップS102においてパルスチャージ弁26の異常が認められず、かつステップS104においてパルスチャージ弁26の作動領域であることが認められない場合には、パルスチャージ弁26を全開にして(ステップS106)、更に、吸気バルブ18bの開閉制御停止を禁止する(ステップS200)。これにより吸気ポート14a、14bは共に開いた状態で、吸気バルブ18bは通常通りに開閉制御される。その後一旦この処理が終了する。
ステップS104においてパルスチャージ弁26の作動領域であることが認められた場合、パルスチャージ弁26が作動され(ステップS114)、吸気バルブ18bを閉弁した状態で開閉制御が停止される(ステップS202)。その後一旦この処理が終了する。これにより、吸気ポート14bは閉鎖された状態となり、パルスチャージ弁26が設置された吸気ポート14a側のみが開いた状態となる。従って、パルスチャージ弁+片弁閉と同様の状態とすることができ、大きなスワールを発生させて、気筒4内に吸気することができる。従って燃焼の安定化を図ることができる。
一方、ステップS102において、パルスチャージ弁26の異常が認められた場合、パルスチャージ弁26を全開すると共に、吸気バルブ18bの開閉制御停止を禁止する(ステップS204)。すなわち、吸気バルブ18bは通常通りに開弁制御される。これにより、たとえパルスチャージ弁26が閉弁側で固着している場合にも、各気筒4への吸気を確保することができる。その後、ステップS122においてパルスチャージ弁が閉弁側で固着故障していると判定された場合には、他の全パルスチャージ弁26が閉弁され(ステップS124)、一旦この処理が終了する。一方、パルスチャージ弁が開弁側で固着故障していると判定された場合には、他のパルスチャージ弁26が全開にされ(ステップS128)、一旦この処理が終了する。
以上説明したように、実施の形態2においては、パルスチャージ弁26が設けられた吸気ポート14a以外の吸気ポート14bには、SC弁や他の弁を設けず、吸気バルブ18bの制御を行う。具体的に、パルスチャージ弁26の作動中、吸気ポート14bを閉じることにより、大きなスワールを発生させることができ、燃焼の安定化を図ることができる。また、パルスチャージ弁26の故障が認められた場合には、通常通りの吸気バルブ18bを制御する。これにより、パルスチャージ弁26が固着故障した場合にも各気筒4において吸気を確保することができる。
なお、実施の形態2においては、図6の制御と同様に、パルスチャージ弁26が故障した場合には、その他のパルスチャージ弁26は、固着開度に応じて全閉または全開となるように制御する場合について説明した。しかし、この発明においてはこれに限るものではなく、図7に示すように、固着開度を求めて、その他のパルスチャージ弁26は求められた固着開度に固定するようにしてもよい。
また、実施の形態2においては、パルスチャージ弁26の作動中に限り、吸気バルブ18bの開閉制御を停止して吸気ポート14bを閉じる場合について説明した。しかし、この発明において、吸気バルブ18bの制御はこれに限るものではない。例えば、図6や図7のルーチンにおいて、SC弁28を全閉に制御するステップS110、S132の場合には、吸気バルブ18bの開閉制御を停止して吸気ポート14bを閉じるようにし、一方、SC弁28を全開にするステップS112、S116、S134の場合に、吸気バルブ18bの開閉制御停止を禁止して、通常通りに吸気行程において開閉するように制御するものであってもよい。これにより、吸気ポート14a側のみが全開となるときには、吸気ポート14b側が全閉となる「片弁閉」の状態とすることができ、ある程度のスワールを確保することができる。また空気量が大きく、片弁閉を行わなくてもスワールを確保できる場合には、通常どおりに吸気バルブ18bを制御することができる。
なお、例えば、実施の形態2において、ステップS200又はステップS202又はステップS204を実行することにより、この発明の「吸気バルブ制御手段」が実現する。
実施の形態3.
実施の形態3のシステムは実施の形態1のシステムと同様の構成を有する。但し、特に実施の形態3のシステムにおいては、制御装置40はスロットルバルブ30の開度(以下「スロットル開度」とする)を、パルスチャージ弁26の固着故障の場合に制御することができる。
図9は、スロットルバルブ34の開口面積と、パルスチャージ弁16aが故障した気筒4と故障していない気筒4間の空気の流量差を説明するためのグラフである。図9において横軸はスロットルバルブ34の吸気等価開口面積を表し、縦軸は流量差を表している。また、故障していないパルスチャージ弁26の吸気等価開口面積は100、故障した気筒のパルスチャージ弁26の吸気等価開口面積は40の場合を表している。図9に示すように、パルスチャージ弁26が固着故障した気筒4と故障していない気筒4との間の空気の流量差は、スロットルバルブ34の開口面積が小さくなるに連れて、小さくなっている。特に、スロットルバルブ34の開口面積を固着故障した気筒4の吸気等価開口面積(ここでは40)の半分以下の開口面積(ここでは20)とする場合、その流量差は大幅に小さくなっている。
従って、実施の形態3においては、パルスチャージ弁26が故障してSC弁28を全開とする際、同時に、スロットルバルブ34の開口面積が故障した気筒4の吸気等価開口面積の半分以下となるようにする。なお、吸気等価開口面積は、吸気ポート14a側の吸気バルブ18aの開口面積をA1、固着したパルスチャージ弁26の開口面積をA2、吸気ポート14bの開口面積をBとすると、次式(1)に従って求めることができる。
Figure 0004677920
図10は、この発明の実施の形態3においてシステムが実行する制御のルーチンを説明するためのフローチャートである。図10に示すルーチンは、図7に示すルーチンのステップS154の後に、ステップS300、S302を実行する点を除き、図7のルーチンと同じものである。具体的に、パルスチャージ弁26が閉弁側の固着故障が認められ(ステップS150)、固着開度が検出されて(ステップS152)、全パルスチャージ弁26が固着開度に設定され(ステップS154)、SC弁28が全開とされた後(ステップS126)、固着故障時におけるスロットル開度が算出される(ステップS300)。スロットル開度の算出においては、まず、上記(1)に従って吸気等価開口面積が求められる。次に、吸気等価開口面積の1/2の値にスロットルバルブ34の開口面積が設定され、これに応じてスロットル開度が求められる。次に、算出されたスロットル開度にスロットルバルブ34の開度を制御する(ステップS302)。スロットル開度は制御装置40からの制御信号により制御される。その後、SC弁28が全開になるように設定された後(ステップS126)、この処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態3においては、パルスチャージ弁26が固着故障した場合に、スロットルバルブ34の開口面積を、最小吸気等価開口面積の半分に設定する。これにより、パルスチャージ弁26が固着故障した気筒4と故障していない気筒4との間の空気流量の差を小さく抑えることができ、発生トルクの気筒間のばらつきを抑えることができる。
実施の形態3においては、図7の制御にスロットル開度の制御を組み合わせる場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、例えば図6に示す制御において、閉弁側での固着故障が検出された場合に、ステップS300、S302と同様にスロットル開度を制御するようにしてもよい。また、実施の形態2に説明したようにSC弁28が設けられていないような場合にも、実施の形態3のスロットル開度の制御を組み合わせることができる。具体的には、例えば図8において、パルスチャージ弁26の閉弁側での固着故障が認められた場合に(ステップS122)、パルスチャージ弁28の開度制御を行った後(ステップS124)、その最小吸気等価開口面積に応じてスロットル開度の制御を行えばよい。
なお、例えば、実施の形態3において、ステップS300が実行されることにより、この発明の「吸気等価開口面積算出手段」が実現し、ステップS302を実行することにより、「スロットル開度制御手段」が実現する。
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に限定されるものではない。また、実施の形態において説明する構造や、方法におけるステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
この発明の実施の形態1におけるシステムの構成を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1におけるシステムの構成を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1において吸気ポートに設けられた各弁の作動状態と発生するスワール量との関係を説明するためのグラフである。 この発明の実施の形態1における吸気バルブの開閉タイミングとパルスチャージ弁の開閉タイミングとを説明するためのグラフである。 この発明の実施の形態1におけるパルスチャージ弁とSC弁の作動領域を説明するためのグラフである。 この発明の実施の形態1においてシステムが実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1においてシステムが実行する他の例の制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2においてシステムが実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。 スロットルバルブの開度と、パルスチャージ弁が故障した気筒としていない気筒との間の空気流量の差との関係を説明するためのグラフである。 この発明の実施の形態3においてシステムが実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2 内燃機関
4 気筒
6 ピストン
8 コンロッド
10 回転数センサ
12 燃焼室
14a 吸気ポート(第1吸気通路)
14b 吸気ポート(第2吸気通路)
16a、16b 排気ポート
18a、18b 吸気バルブ
20a、20b 排気バルブ
22 吸気カム
24 排気カム
26 パルスチャージ弁(第1制御弁)
28 スワールコントロール弁(SC弁)(第2制御弁)
30 モータ
32 吸気通路(第3吸気通路)
34 スロットルバルブ
36 エアフロメータ
38 排気通路
40 ECU

Claims (13)

  1. 1の気筒に接続する少なくとも第1吸気通路と第2吸気通路とを含む2以上の吸気通路備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置において、
    前記第1吸気通路に備えられたパルスチャージ弁を、前記内燃機関の燃焼の1サイクルごとに、前記第1吸気通路の吸気バルブの開弁タイミングより後の所定のタイミングで開閉するように作動させるパルスチャージ弁制御手段と、
    前記第2吸気通路に備えられたスワールコントロールを、前記パルスチャージ弁が作動している期間中、閉弁するように制御するスワールコントロール弁制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記パルスチャージ弁を作動させる作動領域であるか否かを判定する第1作動領域判定手段を備え、
    前記パルスチャージ弁制御手段は、前記パルスチャージ弁の作動領域であると判定された場合に、前記パルスチャージ弁を作動させることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段を備え、
    前記スワールコントロール弁制御手段は、前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、前記スワールコントロール弁を開くように制御することを特徴とする請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、前記スワールコントロール弁が配置された第2吸気通路とが接続され
    前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    故障が検出された前記パルスチャージ弁が、判定開度よりも小さい開度の閉弁側で固着故障しているか否かを判定する閉弁固着判定手段と、を更に備え、
    前記パルスチャージ弁制御手段は、
    前記パルスチャージ弁の故障が検出され、前記閉弁側で固着故障していると判定された場合に、故障が検出されていない前記パルスチャージ弁の全てを、閉弁するように制御し、
    前記閉弁側で固着故障していると認められない場合に、故障が検出されていない前記パルスチャージ弁の全てを、開弁するように制御することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、前記スワールコントロール弁が配置された第2吸気通路とが接続され
    前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、故障が検出された前記パルスチャージ弁の故障時の固着開度を検出する固着開度検出手段と、を更に備え、
    前記パルスチャージ弁制御手段は、前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、故障が検出されていない全ての前記パルスチャージ弁の開度を、前記固着開度に制御することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、前記スワールコントロール弁が配置された第2吸気通路と、が接続され、前記複数の気筒の前記第1吸気通路と前記第2通路とは、スロットルバルブを備える第3吸気通路に接続され
    前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    故障が検出された前記パルスチャージ弁を備える前記気筒について、故障時の前記パルスチャージ弁の開度及び前記スワールコントロール弁の開度に応じて吸気等価開口面積を算出する吸気等価開口面積算出手段と、
    前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、前記スロットルバルブの開度を前記吸気等価開口面積より小さくなるように制御するスロットル開度制御手段と、
    、更に備えることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記スロットル開度制御手段は、前記スロットルバルブの開度を、前記吸気等価開口面積の半分以下となるように制御することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 1の気筒に接続する、少なくとも第1吸気通路と第2吸気通路とを含む2以上の吸気通路を備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置において、
    前記第1吸気通路に備えられたパルスチャージ弁を、前記内燃機関の燃焼の1サイクルごとに、前記第1吸気通路の吸気弁の開弁タイミングより後の所定のタイミングで開閉するように作動させるパルスチャージ弁制御手段と、
    前記パルスチャージ弁が作動している期間中、前記第2吸気通路と前記気筒との接続部に備えられた吸気バルブの開弁を停止する吸気バルブ制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    前記吸気バルブ制御手段は、前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、前記吸気バルブの開弁の停止を禁止することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路と、が接続され、前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    故障が検出された前記パルスチャージ弁が、判定開度よりも小さい開度の閉弁側で固着故障しているか否かを判定する閉弁固着判定手段と、を更に備え、
    前記パルスチャージ弁制御手段は、
    前記パルスチャージ弁の故障が検出され、前記閉弁側で固着故障していると判定された場合に、故障が検出されていない前記パルスチャージ弁の全てを、閉弁するように制御し、
    前記閉弁側で固着故障していることが認められない場合に、故障が検出されていない前記パルスチャージ弁の全てを、開弁するように制御することを特徴とする請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路と、が接続され
    前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    故障が検出された前記パルスチャージ弁の故障時の固着開度を検出する固着開度検出手段と、を更に備え、
    前記パルスチャージ弁制御手段は、前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、故障が検出されていない全ての前記パルスチャージ弁の開度を、前記固着開度に制御することを特徴とする請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記内燃機関は複数の気筒備えられ、前記複数の気筒のそれぞれには、前記パルスチャージ弁が配置された第1吸気通路と、第2吸気通路と、が接続され、前記複数の気筒の前記第1吸気通路と前記第2通路には、スロットルバルブを備える第3吸気通路に接続され
    前記パルスチャージ弁の故障を検出する故障検出手段と、
    故障が検出されたパルスチャージ弁を備える前記気筒について、故障時のパルスチャージ弁の開度及び第2吸気通路の開口面積に応じて吸気等価開口面積を算出する吸気等価開口面積算出手段と、
    前記パルスチャージ弁の故障が検出された場合に、前記スロットルバルブの開度を前記吸気等価開口面積より小さくなるように設定するスロットル開度制御手段と、
    、更に備えることを特徴とする請求項から11のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記スロットル開度制御手段は、前記スロットルバルブの開度を、前記吸気等価開口面積の半分以下となるように設定することを特徴とする請求項12に記載の内燃機関の制御装置。
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