JP4677090B2 - Air bearing cylinder - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアベアリングシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エアベアリングシリンダを用いた装置として例えば形状測定装置等が知られている。この形状測定装置は、ワークの表面に沿って摺動するプローブを備えている。そのプローブに設けられたワーク接触子の変位をレーザ変位計で測定することにより、ワークの形状が測定される。そして、このプローブには前記エアベアリングシリンダが使用される。
【0003】
従来のエアベアリングシリンダの構成を具体的に説明する。
図8に示すように、エアベアリングシリンダ61を構成するシリンダブロック62には、同シリンダブロック62の上下端面にて開口するロッド挿通孔63が形成されている。断面四角形状のロッド挿通孔63内には、前記ワーク接触子としての役割を果たすロッド64が自身の長手方向に沿って移動可能に挿通されている。ロッド挿通孔63内には、軸受け部材としての多孔質体69が配設されている。これらの多孔質体69には、エア通路70を介して加圧エアが供給される。多孔質体69から噴出される加圧エアの作用によって、ロッド64がシリンダブロック62に対して非接触的に支承されるようになっている。そして、形状測定されるワーク75に対するロッド64の接触圧が一定となるように制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のエアベアリングシリンダにおいては、1つの充実体からロッド64が形成されていることから、同ロッド64全体の重量が重くなる。そのため、ロッド64の先端をワーク75の表面に沿って摺動させる際に、横方向(図8に示す矢印76方向)から荷重を受ければ、ロッド64が横方向に振れやすくなる。その結果、ワーク75の形状測定精度が低下することとなる。しかも、ロッド64がシリンダブロック62に対して非接触的に支承されていることから、矢印76に示す横からの荷重に対して弱い。従って、ロッド64の重量が重くなるほど、ロッド64の振れがいっそう大きくなる。
【0005】
又、ロッド64は金属製であって、温度変化による寸法変化の影響を受けやすい。すなわち、エアベアリングシリンダ61の周囲の温度変化に伴い、ロッド64がその軸線方向に沿って伸縮する。より具体的にいうと、ロッド64の軸線方向の長さが変化する。この結果、ワーク75の形状測定精度が低下することになる。
【0006】
そこで、上述した問題を解決するために、ロッド64の形成材料をセラミックにすることが考えられる。この構成にすれば、温度変化に伴うロッド64の寸法変化による影響を避けることができるとともに、ロッド64の軽量化を図ることができる。しかしながら、セラミックは焼結した後、研磨等の仕上げ加工を要するため、例えばネジ形状や複雑な形状等に加工することが困難である。その結果、ロッド64の製造コストが大幅に高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロッドの軽量化を図ることができるエアベアリングシリンダを提供することにある。又、その他の目的は、温度変化に伴うロッドの寸法変化を小さくすることができるエアベアリングシリンダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、内部に圧力作用室及びロッド挿通孔を有するシリンダブロックと、前記ロッド挿通孔に挿通されるとともに少なくとも先端側が該ロッド挿通孔から突出されたロッドと、前記圧力作用室又はロッド挿通孔の少なくとも一方の内壁面に設けられ、加圧エアを噴出することによって前記ロッドを非接触的に支承する軸受部材とを備えたエアベアリングシリンダにおいて、前記ロッドを、中空部が設けられた支持部材と、この支持部材の中空部に配置された芯材とから構成し、前記支持部材に対して芯材の一端部を固定し、他端部を自由にしたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のエアベアリングシリンダにおいて、前記支持部材及び芯材は、それぞれ異なる材料にて形成され、前記支持部材の形成材料は芯材のそれよりも比重が低い低比重材であり、前記芯材の形成材料は支持部材のそれよりも熱膨張率が低い低熱膨張材であることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載のエアベアリングシリンダにおいて、前記支持部材及び芯材の接合部分は、隙間が無く一体的に固定されていることを要旨とする。
【0011】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によれば、ロッドは、中空部を有する支持部材と、その支持部材に配置された芯材とから構成されている。そして、芯材の一端部が固定され、他端部が自由になっている。そのため、ロッド全体をみると、その内部が軸線方向に沿って肉抜きされたものであるといえる。従って、ロッドの軽量化を図ることができる。又、支持部材と芯材とを例えば熱膨張率が異なる材料にて形成したとしても、他端部は自由になっている。すなわち、支持部材に対して芯材が接しているのは一端部のみであって、大部分は接していない。従って、周囲の温度変化によって支持部材と芯材との寸法変化に違いが生じても、その影響を受けることはほとんどない。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、支持部材を低比重材で構成したことによってロッド全体の軽量化にいっそう貢献できる。それとともに、芯材を低熱膨張材で構成したことによって、温度変化によって芯材が寸法変化する量を小さくすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、支持部材及び芯材の接合部分は、隙間が無いため、芯材が振れるのをよりいっそう防止することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアベアリングシリンダを形状計測装置のプローブに具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1に示すように、形状計測装置C1は、3次元方向に駆動可能な図示しない可動ヘッドを備えている。そして、本実施形態のエアベアリングシリンダ1はその可動ヘッドに設置されていて、可動ヘッドとともに一体的に駆動されるようになっている。この形状計測装置C1は、エアベアリングシリンダ1と、それに加圧エアを給排するための構造等を備えている。まず、エアベアリングシリンダ1の構造について説明する。
【0016】
エアベアリングシリンダ1を構成する金属製のシリンダブロック2は、ロッド挿通孔3を有している。ロッド挿通孔3は断面略矩形状であって、シリンダブロック2の上下方向に沿って延びている。同ロッド挿通孔3は貫通しており、シリンダブロック2の上下両端面の中央部にて開口している。
【0017】
ロッド挿通孔3にはロッド4が自身の長手方向に沿って移動可能に挿通されている。ここで、図2に示すように、ロッド4における4つの外周面を、説明の便宜上、S1,S2,S3,S4とする。ロッド4の下端側(即ち一端側)は、シリンダブロック2の下端面側にあるロッド挿通孔3の開口から突出している。又、ロッド4の上端側(即ち他端側)は、シリンダブロック2の上端面側にあるロッド挿通孔3の開口から突出している。
【0018】
ロッド挿通孔3の内壁面における所定箇所には、多孔質体取付凹部17,18が形成されている。上部に位置する多孔質体取付凹部17には、上端側軸受け部材としての多孔質体15が設けられている。前記多孔質体15は板状かつ2対(合計4つ)であって、対向した状態で離間配置されている。
下部に位置する多孔質体取付凹部18には、下端側軸受け部材としての多孔質体16が設けられている。前記多孔質体16は板状かつ2対(合計4つ)であって、対向した状態で離間配置されている。
【0019】
基端側多孔質体15は、ロッド4の挿通時においてその外周面S1〜S4に対面するとともに、当該面S1〜S4の上端部に対して加圧エアを噴出する。先端側多孔質体16は、ロッド4の挿通時においてその外周面S1〜S4に対面するとともに、当該面S1〜S4の下端部に対して加圧エアを噴出する。
【0020】
前記多孔質体15,16の形成材料としては、例えば焼結アルミニウム、焼結銅、焼結ステンレス等の金属材料を使用することができる。その他にも、焼結三ふっ化樹脂、焼結四ふっ化樹脂、焼結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等のような合成樹脂材料や、焼結カーボン、焼結グラファイト、焼結セラミックスなどが使用可能である。
【0021】
図1に示すように、シリンダブロック2の一側面には給気ポート21が形成されている。この給気ポート21は、エア供給源Pに対して配管L1 を介して直接的に接続されている。多孔質体取付凹部17のある領域と給気ポート21とは、通路21aを介して連通されている。又、2つの多孔質体取付凹部17,18同士は、通路21bを介して連通されている。
【0022】
従って、給気ポート21に加圧エアを供給すると、その加圧エアは通路21aを通り抜けて基端側多孔質体15の外側面に到達するとともに、通路21a,21bを通り抜けて先端側多孔質体16の外側面に到達する。そして、前記加圧エアは、両多孔質体15,16の内側面からロッド4の外周面S1〜S4に向けて噴出される。上記のように噴出された加圧エアの発生する静圧により、ロッド4がシリンダブロック2のロッド挿通孔3に対して非接触的に支承される。即ち、このエアベアリングシリンダ1は静圧スラスト軸受けを備えたものとなっている。
【0023】
又、図1に示すように、ロッド挿通孔3の内壁面における所定箇所には、更に別の多孔質体取付凹部31が形成されている。この多孔質体取付凹部31は、前記2つの多孔質体取付凹部17,18間に位置している。このような多孔質体取付凹部31には、流体圧シール機能を有しかつ静圧軸受け機能を有する多孔質体(流体圧シール機構)32が設けられている。前記多孔質体32は板状かつ2対(合計4つ)であって、対向した状態で離間配置されている。なお、この多孔質体32の形成材料も、基本的には前記多孔質体15,16の形成材料と同様である。
【0024】
前記通路21bは途中で分岐するとともに、多孔質体取付凹部31につながっている。従って、多孔質体取付凹部31のある領域と給気ポート21とは、通路21a,21bを介して連通されている。従って、給気ポート21に加圧エアを供給すると、その加圧エアは通路21a,21bを通り抜けて多孔質体32に到達し、その内側面からロッド4の外周面S1〜S4に向けて噴出されるようになっている。なお、流体圧シール機構としての多孔質体32は、その機能からしても明らかなように、ロッド4を非接触的に支承する軸受け部材を兼ねている。
【0025】
次に、ロッド4の構造について説明する。
図1〜図5に示すように、ロッド4は、中空部を有する支持部材としての支持筒37を備えている。この支持筒は略四角柱状をしたニッケル鋼製であって、上述したように4つの外周面S1,S2,S3,S4を備えている。前記4つの外周面S1,S2,S3,S4のうち、2つのものS1,S2には、第1及び第2の圧力作用部としての第1及び第2の段差部41,42が形成されている。より具体的にいうと、外周面S1においては第1の段差部41が1箇所だけ形成され、外周面S2においては第2の段差部42が1箇所だけ形成されている。つまり、第1の段差部41も第2の段差部42も、複数ある外周面S1〜S4のうちの1面にのみそれぞれ形成されている。
【0026】
本実施形態では、第1の段差部41は、ロッド4の自重分を解消するための推力をロッド4にもたらす役割を果たす。第2の段差部42は、ロッド4を下方向に駆動制御するための推力をもたらす役割を果たす。このような段差部41,42は、研削加工や金型加工によって形成される。
【0027】
ロッド4の長手方向を基準としたとき、第1の段差部41は第2の段差部42よりも高い位置にある。即ち、これら2つの段差部41,42は、同じ高さに配置されておらず、ロッド4の長手方向において段違いに配置されている。これら2つの外周面S1,S2は、ロッド4の中心を基準として互いに反対面側となる位置関係にあるとともに、いずれもフラットではなくなっている。第1の段差部41は、ロッド4の下端側を向くようにして形成されている。第2の段差部42は、ロッド4の上端側を向くようにして形成されている。
【0028】
残りの2つの外周面S3,S4は、段差部41,42のような凹凸を備えておらず、完全にフラットになっている。2つのフラットな外周面S3,S4は、ロッド4の中心を基準として互いに反対面側となる位置関係に形成されている。なお、両段差部41,42の有効受圧面積を任意の大きさに変更してもよい。ちなみに、本実施形態において、第1の段差部41の有効受圧面積は、第2の段差部42の有効受圧面積よりも大きくなっている。
【0029】
ロッド挿通孔3にロッド4を挿通した場合、ロッド挿通孔3の内壁面とロッド4の外周面S1〜S4との間には2つの空間ができる。第1の段差部41が配置されている空間を第1の圧力作用室27と呼び、第2の段差部42が配置されている空間を第2の圧力作用室28と呼ぶことにする。
【0030】
図1に示すように、ロッド4の長手方向を基準としたとき、第1の圧力作用室27は第2の圧力作用室28よりも上側に配置される。第1の圧力作用室27は前記流体圧シール機構である多孔質体32のすぐ上側に位置し、第2の圧力作用室28は当該多孔質体32のすぐ下側に位置している。言い換えると、両圧力作用室27,28間には、ロッド4に対して加圧エアを噴出する多孔質体32が配設されている。そして、これら2つの圧力作用室27,28は、多孔質体32によりシールされることによって、互いに独立した状態で隔てられている。
【0031】
ロッド4における支持筒37の外側面には連通溝45,46が形成されている。上部貫通溝45によって、ロッド4の外周面S1側にある第1の圧力作用室27と、外周面S2側にある第1の圧力作用室27とに対し、同じエア圧が作用するようになっている。又、下部貫通溝46によって、ロッド4の外周面S1側にある第2の圧力作用室28と、外周面S2側にある第1の圧力作用室28とに対し、同じエア圧が作用するようになっている。
【0032】
図1に示すように、シリンダブロック2の一側面には、第1の推力ポート25が設けられている。第1の推力ポート25は、通路25aを介して第1の圧力作用室27に連通している。従って、第1の推力ポート25に供給された制御エアは、前記通路25aを経て第1の圧力作用室27に到ることができる。
【0033】
一方、シリンダブロック2において第1の推力ポート25がある位置のちょうど反対面側の箇所には、第2の推力ポート26が設けられている。第2の推力ポート26は、通路26aを介して第2の圧力作用室28に連通している。従って、第2の推力ポート26に供給された制御エアは、前記通路26aを経て第2の圧力作用室28に到ることができる。
【0034】
そして、第1及び第2の段差部41,42に制御エアが作用すると、ロッド4が上方に所定の力で押圧される。従って、ロッド4を前進させる推力、より具体的にいうとロッド4をシリンダブロック2の下端面から突出させる方向の推力が、ロッド4にもたらされる。ただし、第1の段差部41のもたらす推力のほうが、第2の段差部42のもたらす推力よりも数倍大きく設定されている。これは両段差部41,42の役割の相違に基づくものである。
【0035】
図1に示すように、第2の推力ポート26に接続された配管L4は、エア供給源Pと給気ポート21とをつなぐ配管L1 に対して接続されている。この配管L4の途上には、レギュレータR1及び圧力制御弁としての電空レギュレータR2が設けられている。レギュレータR1は、エア供給源Pからの加圧エアを所定圧力に減圧する役割を果たす。このレギュレータR1の下流側に位置する電空レギュレータR2は、同レギュレータR1により減圧された加圧エアを更に減圧して所望の制御エアにする役割を果たしている。即ち、配管L4上では2段階の減圧が行われる。
【0036】
従って、第2の推力ポート26には、減圧された一定圧力値の制御エアが配管L4を介して供給される。なお、レギュレータR1の設定圧は手動により適宜調節可能であり、電空レギュレータR2の設定圧力は外部の図示しないコントローラにより適宜調節可能となっている。
【0037】
又、第1の推力ポート25に接続された配管L7 は、エア供給源Pと給気ポート21とをつなぐ配管L1 に対して接続されている。この第1の推力ポート25側の配管L7には、手動により設定圧が適宜調節可能なレギュレータR3が設けられている。なお、このレギュレータR3の設定圧は、前記レギュレータR1の設定圧とは異なる値、即ちロッド4の自重分を解消する推力をもたらすのに最適な値に設定されている。従って、第1の推力ポート25側には、常に一定圧力値の制御エアが供給される。
【0038】
なお、形状測定されるワークWがレンズ等である場合には、ワーク接触子38の下端を直接接触すると、ワークWが損傷するおそれがある。このような不具合が生じないようにするために、ワーク接触子38の下端部に図示しない治具を取り付けてもよい。但し、この場合において、レギュレータR3の設定圧は、ロッド4の自重分のみならず、前記治具の自重分を解消する推力をもたらすのに最適な値に設定するのは勿論のことである。
【0039】
前記支持筒37内には、略円柱状をなす芯材としてのワーク接触子38が設けられている。このワーク接触子38は、その中心線が支持筒37の中心と一致する位置に配置されている。要するに、ワーク接触子38は支持筒37の軸線上に配置されている。ワーク接触子38は支持筒37の軸線方向に沿って延設され、その上下両端部が支持筒37の上下開口からそれぞれ突出されている。ワーク接触子38の下端部(即ち固定端)は支持筒37の下端部に貫通され、両者37,38の接合部分に形成された段差部同士は互いに係合されている。そして、ワーク接触子38の下端部と支持筒37の下端部との接合部分は固定されている。つまり、ワーク接触子38は、支持筒37の中空部において片持ち状に支持されている。又、ワーク接触子38の下端部と支持筒37の下端部とは、接着剤によって固定されているため、それらの接合部分の隙間は、接着剤の存在によってゼロとなっている。
【0040】
支持筒37及びワーク接触子38は、共に金属製であって、それぞれ異なる材料にて形成されている。具体的にいうと、支持筒37は、ワーク接触子38よりも比重が低い低比重材にて形成されている。この低比重材としては、低比重金属、例えばアルミニウム合金等がある。低比重材を金属にする以外にセラミックやカーボン等に変更することが可能である。本実施形態におけるアルミニウム合金の比重は、2.7となっている。この値以外にも、アルミニウム合金の比重を1.0〜3.0の範囲内で任意の値に変更してもよい。ちなみに、アルミニウム合金の熱膨張率は23.8×10-6/℃となっている。
【0041】
又、ワーク接触子38は、支持筒37よりも熱膨張率が低い低熱膨張材にて形成されている。低熱膨張材としては、低熱膨張金属、例えばニッケル合金がある。低熱膨張材を金属にする以外にセラミックやカーボン等に変更することが可能である。本実施形態におけるニッケル合金の熱膨張率は、1×10-6/℃となっている。ちなみに、ニッケル合金の比重は7.86となっている。
【0042】
エアベアリングシリンダ1から上方へ離間した位置には、レーザ変位計44が配置されている。このレーザ変位計44からレーザ光が、ワーク接触子38の上端部(即ち自由端)に設けられた受光モジュール43に向けて照射されるようになっている。これにより、ロッド4の変位量が算出され、ワークWの立体形状が計測されるようになっている。
【0043】
次に、上記のように構成されたエアベアリングシリンダ1を備えた形状計測装置C1の作用について説明する。
エア供給源Pから供給される加圧エアは、給気ポート21を介して常時多孔質体15,16,32に供給される。従って、多孔質体15,16,32からロッド4に対して噴出される加圧エアの圧力により、ロッド4がロッド挿通孔3内の多孔質体15,16,32に対して非接触的に支承される。又、エア供給源Pから供給される制御エアは、第1の推力ポート25を介して、一定の圧力で常時第1の圧力作用室27内に供給される。従って、ロッド4は、それらの自重分にほぼ見合う大きさの推力で持ち上げられる。即ち、ロッド4の自重が解消される。
【0044】
この状態で、ワークWにロッド4における支持筒37の下端面が接触しながら、エアベアリングシリンダ1はワークWの表面に沿って移動する。このとき、第2の圧力作用室28に制御エアが供給又は排出されることにより、ワークWに対するワーク接触子38の接触圧が一定となるように制御される。そして、レーザ変位計44からのレーザ光が受光モジュール43に向けて照射され、ロッド4の変位量が算出される。この変位量に基づいてワークWの立体形状が計測される。
【0045】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)中空部を有する支持筒37内にワーク接触子38が片持ち状に配置されている。そのため、ロッド4全体を1つの部材としてみた場合に、その内部はロッド4の軸線上に沿って肉抜きされたものであるといえる。よって、ロッド4の軽量化を図ることができる。このことから、ロッド4の下端面がワークの表面に沿って摺動するとき、横方向(図1に示す矢印50方向)からの荷重を受けても、ロッド4は振れにくくなる。その結果、ロッド4の変位量を高精度に算出できるので、ワークWの形状測定精度を向上することができる。又、ロッド4の軽量化を図ることができることから、同ロッド4の応答性を向上することができる。
【0046】
(2)支持筒37の形成材料は、ワーク接触子38よりも比重が低い低比重金属からなる。そのため、更なるロッド4全体の軽量化に貢献することができる。特に、本実施形態において、支持筒37はアルミニウム合金からなるため、熱伝導性が比較的高い。従って、ワーク接触子38の熱が支持筒37に逃げ易くなるので、温度変化に伴うワーク接触子38の軸線方向への寸法変化をいっそう小さくすることができる。しかも、支持筒37はその表面積がワーク接触子38の表面積が大きいことから、ワーク接触子38から支持筒37に熱が逃げても、支持筒37による放熱性能を高くすることができる。
【0047】
(3)ワーク接触子38の形成材料は、支持筒37よりも熱膨張率が低い低熱膨張金属からなる。そのため、温度変化に伴いワーク接触子38がその軸線方向に沿って寸法変化するのを小さくすることができ、ロッド4の変位量を正確に測定することができる。従って、ワークWの形状測定精度をよりいっそう向上することができる。特に、本実施形態では、ワーク接触子38はニッケル合金からなるため、ワーク接触子38の下端面がワークWに摺動しても摩耗しにくく、ワーク接触子38の寿命を長くすることができる。
【0048】
(4)支持筒37及びワーク接触子38は、いずれも金属製である。そのため、支持筒37及びワーク接触子38を例えばセラミック製にした場合と比較して、加工が非常に行い易くなる。しかも、低比重金属と低熱膨張金属とを組み合わせることにより、温度変化に伴うロッドの寸法変化を小さくすることができるばかりでなく、軽量化も図ることができる。つまり、ロッド4を全体的にセラミック製にした場合と同等の性能を発揮することができる。従って、ロッド4の製造コストが大幅に上昇するのを抑制できて、形状計測装置C1に適した高精度なエアベアリングシリンダ1を提供することができる。
【0049】
(5)中空部を有する支持筒37内にワーク接触子38が片持ち状に配置されている。そのため、支持筒37に対するワーク接触子38の接触部分の面積が小さいといえる。このことから、温度変化によって支持筒37がその軸線方向に沿って寸法変化しても、その寸法変化による影響をワーク接触子38が受けにくくなる。つまり、ワーク接触子38の寸法変化を最小限に抑えることができる。従って、ロッド4の変位量をいっそう正確に測定することができる。
【0050】
(6)支持筒37及びワーク接触子38は接着剤によって固定されている。そのため、支持筒37とワーク接触子38との接合部分の間にある隙間を接着剤によって完全に無くすことができる。従って、ワーク接触子38がその横方向(図1に示す矢印50方向)に沿ってかかる荷重によって振れるのを確実に防止することができる。
【0051】
(7)第1の圧力作用室27及びその内部に配置された第1の段差部41に制御エアが作用して、ロッド4の自重分を解消するための推力がロッド4にもたらされる。その結果、ロッド4に働く重力とがバランスし、制御精度に与える重力の影響が低減される。又、第2の圧力作用室28に供給された制御エアは、その内部に配置された第2の段差部42に作用して、ワークWの表面に対するロッド4の接触圧を制御するための推力をもたらす。従って、ロッド4の接触圧を常に一定にすることができるので、形状測定の精度向上に貢献することができる。
【0052】
(8)第1及び第2の圧力作用室27,28は互いに独立していることから、各圧力作用室27,28には各々適圧の制御エアを別個に供給することができる。ゆえに、自重解消に必要な推力を得るための制御エアと、ワークWに対するロッド4の接触圧を制御するのに必要な推力を得るための制御エアとを切り離すことができる。よって、それらを共通化しなくてもよくなるというメリットがある。その結果、小さな制御圧での駆動制御が可能となり、その制御圧を適宜調整することによって、ロッド4を高精度で駆動制御することができる。
【0053】
(9)ロッド4に対して加圧エアを噴出する多孔質体32によって、両圧力作用室27,28間がシールされている。このため、流体圧シール機構である当該多孔質体32を流れる制御エアの方向が常に一定になる。つまり、多孔質体32の内面側からは常時加圧エアが噴出しており、その噴出した加圧エアは両圧力作用室27,28側へ常時流れ込んでいるからである。よって、両圧力作用室27,28内の圧力の大小関係が変化したとしても、ロッド4の推力値に変動は起こらない。従って、推力特性に優れたエアベアリングシリンダ1を実現することができる。
【0054】
(10)圧力作用部である第1及び第2の段差部41,42が、ロッド4の長手方向に沿って段違いに配置されていて、ロッド4の形状も比較的単純なものとなっている。このため、製造時における加工箇所が少なくて済むようになる。従って、高性能であるにもかかわらず、安価かつ製造が容易なエアベアリングシリンダ1とすることができる。
【0055】
(11)このエアベアリングシリンダ1におけるロッド4の支持筒37は、略四角柱状、即ち非円形状である。このため、ロッド4はロッド挿通孔3内を自由に回転することができず、回り止めが図られている。従って、ワークWの形状測定時に受光モジュール43が不用意に回転するような心配がない。
【0056】
(12)第1及び第2の段差部41,42は、4つある外周面S1〜S4のうちの1面にのみそれぞれ形成されているため、ロッド4の製造時における加工箇所が最小限になる。このことは、よりいっそう製造コストの低減及び製造の容易化に貢献している。
【0057】
(13)流体圧シール機構である多孔質体32は、ロッド4を非接触的に支承する軸受け部材を兼ねている。このため、多孔質体15,16のみを備える構成に比べ、軸受け全体としての剛性が高くなり、より大きな横荷重に耐えうるエアベアリングシリンダ1とすることができる。又、このような構成であれば、第3の軸受け部材を別途配設する必要もなくなるため、部品点数の増加を防止することができ、ひいては製造コストの低減も図ることができる。
【0058】
(14)両圧力作用室27,28が互いに独立していることから、それらに対応する段差部41,42の有効受圧面積の大小関係を任意に設定することが容易である。そして、ここでは第1の段差部41の有効受圧面積を、第2の段差部42の有効受圧面積よりもかなり大きく(具体的には5倍に)設定している。従って、かかる設定によれば、自重解消用の推力よりも小さい推力をロッド4にもたらすことができる。従って、狭い範囲での微妙な圧力調整が可能となり、より高精度にロッド4を駆動制御することができる。このため、ワーク接触子38を極めて高精度の接触圧でワークWに対し押し付けることが可能となり、ワークWの変形や破損等を確実に防止することができる。
【0059】
(15)ロッド4を非接触的に支承すべく加圧エアを噴出する軸受け部材として、微細な孔を有する多孔質体15,16,32を使用している。そのため、加圧エアが多孔質体15,16,32の内側面からロッド4の外周面に向けてムラなく均等に噴出される。従って、ロッド4と多孔質体15,16,32とのクリアランスが小さくても、ロッド4が多孔質体15,16,32と摺接する可能性は低く、ロッド4の偏心を抑制することができる。
【0060】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 図6に示すように、詳細に言えばロッド4の軸線方向に対して直交する方向における支持筒37の一辺を長くしてもよい。この構成にすれば、支持筒37が大型化したことにより、各多孔質体15,16,32の面積が大きくなるため、ロッド4の横方向の剛性を強くすることができる。従って、ロッド4が大型化した分だけその重量が多少重くなったことを考慮しても、ロッド64をよりいっそう振れにくくすることができる。
【0061】
・ 図7に示すように、第1及び第2の段差部41,42をともにロッド4の突出端側である下端側を向くように形成してもよい。このようにロッド4を形成すれば、自重解消用の推力の方向と駆動制御用の推力の方向とを同一にすることができる。又、自重解消用の推力の方向と駆動制御用の推力の方向とが反対方向になるものと比較して、構造が簡単なものとなりかつ製造が容易になる。つまり、ロッド4の製造にあたって上半部の中心線からずらした位置に下半部を設けた構造とする必要がなく、しかもロッド挿通孔3内への組み付けも簡単だからである。加えて、左右の重量バランスに優れたロッド構造とすることができる。
【0062】
・ ワーク接触子38の下端部と支持筒37の下端部とを接着剤ではなくネジによる螺合関係にて固定してもよい。但し、この構成を採用する場合には、ワーク接触子38の振れを小さくするために、ワーク接触子38と支持筒37との螺合部分の隙間をできるだけ少なくするのが好ましい。従って、この螺合部分の隙間を無くすために、接着剤を塗布してもよい。
【0063】
・ 前記実施形態において、支持筒37及びワーク接触子38同士は、ロッド4の下端部において固定されている。この場所以外にも、例えばロッド4の中央部付近又は上端部において、両部材37,38同士を固定してもよい。要するに、支持筒37に対してワーク接触子38を固定する位置を任意の位置に変更してもよい。なお、ロッド4の上端部において、両部材37,38同士を固定した場合には、ワーク接触子38の上端面をワークWに接触させ、下端面に受光モジュール43を設けるのが好ましい。
【0064】
・ 支持筒37の形成材料とワーク接触子38との形成材料を共にニッケル合金又はアルミニウム合金に変更してもよい。
・ 支持筒37とワーク接触子38とを固定する接着剤にアルミナ、シリカ等のセラミック系の成分をフィラーとして含ませてもよい。この構成にすれば、温度変化に伴うワーク接触子38の寸法変化量をよりいっそう小さくすることができる。
【0065】
・ ロッド4に対して加圧エアを噴出するという条件を満たすものであれば、流体圧シール機構として多孔質体32以外のものを用いることも許容される。又、流体圧シール機構は、必ずしも軸受け部材を兼ねるものでなくてもよい。
【0066】
・ 多孔質体32等のような流体圧シール機構に対し、多孔質体15,16とは別系統で加圧エアを供給するようにしてもよい。
・ 第1及び第2の段差部41,42を、ロッド4の中心を基準として互いに反対面側とはならない位置関係、例えば隣接する面に形成することも可能である。
【0067】
・ 前記実施形態では、ロッド4の長手方向に沿って離間した上下2つの場所に軸受け部材としての多孔質体15,16を設けたものを例示した。これに対し、一方の多孔質体15(又は16)のみを用い、他方のもの16(又は15)を省略して実施してもよい。
【0068】
・ ロッド4は四角柱状に限定されることはなく、例えば六角柱状などの多角柱状であってもよい。
・ 軸受け部材である多孔質体15,16,32を、シリンダブロック2側ではなくロッド4側に設けた構成も許容される。このようにすると、エアベアリングシリンダ1全体をスリム化することが容易になる。
【0069】
・ 第1及び第2の段差部41,42は、必ずしも、両方ともロッド4の突出端側である下端側を向くようにして形成されていなくてもよく、そのいずれか一方がロッド4の上端側を向くようにして形成されていてもよい。
【0070】
・ エアベアリングシリンダ1の向きは任意の向きに変更することが可能である。例えば、ロッド4を上下方向に沿って配置するのではなく、左右方向(横向き)に配置してもよい。
【0071】
・ 第1の段差部41の有効受圧面積を、第2の段差部42の有効受圧面積よりも小さく設定した構成にしても勿論よい。
・ 実施形態の場合、配管L7上には手動により設定圧が調節可能なレギュレータR3が設けられていた。このレギュレータR3に代えて、例えば上述したレギュレータR1及び電空レギュレータR2を設けてもよい。
【0072】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に示す。
(1)請求項1において、前記支持部材及び芯材は、それぞれ異なる材料にて形成され、前記支持部材の形成材料は芯材のそれよりも比重が低い低比重材であることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0073】
(2)請求項1において、前記支持部材及び芯材は、それぞれ異なる材料にて形成され、前記芯材の形成材料は支持部材のそれよりも熱膨張率が低い低熱膨張材であることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0074】
(3)請求項2又は3において、前記低比重材は、その比重が1.0〜3.0の範囲内で設定されていることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
(4)請求項2又は3において、前記低熱膨張材は、その熱膨張率が0.05×10-7/℃〜4×10-6/℃の範囲内で設定されていることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0075】
(5)請求項3において、前記支持部材及び芯材は、接着剤によって互いに固定されていることを特徴とするエアベアリングシリンダ。この構成にすれば、接着剤によって支持部材と芯材との接合部分の隙間をゼロにすることができる。
【0076】
(6)前記(5)において、前記接着剤はセラミックからなるフィラーを含んでいることを特徴とするエアベアリングシリンダ。
(7) 請求項1〜3、前記(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記第1及び第2の圧力作用部を前記ロッドの長手方向に沿って段違いに配置するとともに、前記両圧力作用室間に前記ロッドに対して加圧エアを噴出する流体圧シール機構を配設したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。この構成にすれば、ロッドに対して加圧エアを噴出する流体圧シール機構によって両圧力作用室間をシールしているため、当該シール機構を流れる制御エアの方向が一定になる。よって、両圧力作用室内の圧力の大小関係が変化したとしても、ロッドの推力値に変動は起こらない。また、両圧力作用部をロッドの長手方向に沿って段違いに配置したことにより形状が単純化するため、製造時における加工箇所が少なくて済むようになる。この結果、安価かつ製造が容易であって、しかも推力特性に優れたエアベアリングシリンダを提供することができる。
【0077】
(8) 請求項1〜3、前記(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記ロッドは略角柱状であって、前記第1及び第2の圧力作用部は、複数あるロッド外周面のうちの1面にのみそれぞれ形成されていることを特徴とするエアベアリングシリンダ。この構成にすれば、略角柱状、即ち非円形状のロッドであるため、ロッド挿通孔内における回り止めが図られるとともに、ロッド製造時における加工箇所が最小限になる。この結果、よりいっそう安価かつ製造が容易なものとなる。
【0078】
(9) 請求項1〜3、前記(8)のいずれかにおいて、前記流体圧シール機構は、前記ロッドを非接触的に支承する軸受け部材を兼ねることを特徴とするエアベアリングシリンダ。この構成にすれば、流体圧シール機構はロッドを非接触的に支承する軸受け部材を兼ねるものであるため、軸受け全体としての剛性が高くなり、より大きな横荷重に耐えうるものとなる。また、部品点数の増加を防止することができる。この結果、耐荷重性の向上及び部品点数の増加防止を図ることができる。
【0079】
(10) 内部に圧力作用室及びロッド挿通孔を有するシリンダブロックと、前記ロッド挿通孔に挿通されるとともに少なくとも先端側が該ロッド挿通孔から突出されたロッドと、前記圧力作用室又はロッド挿通孔の少なくとも一方の内壁面に設けられ、加圧エアを噴出することによって前記ロッドを非接触的に支承する軸受部材とを備えたエアベアリングシリンダにおいて、前記ロッドを、中空部を有する支持部材と、支持部材の中空部に配置された芯材とから構成したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0080】
(11) 内部に圧力作用室及びロッド挿通孔を有するシリンダブロックと、前記ロッド挿通孔に挿通されるとともに少なくとも先端側が該ロッド挿通孔から突出されたロッドと、前記圧力作用室又はロッド挿通孔の少なくとも一方の内壁面に設けられ、加圧エアを噴出することによって前記ロッドを非接触的に支承する軸受部材とを備えたエアベアリングシリンダにおいて、前記ロッドを、中空部を有する支持部材と、支持部材の中空部に配置された芯材とから構成し、前記支持部材に対して芯材を一箇所で支持したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0081】
(12) 内部に圧力作用室及びロッド挿通孔を有するシリンダブロックと、前記ロッド挿通孔に挿通されるとともに少なくとも先端側が該ロッド挿通孔から突出されたロッドと、前記圧力作用室又はロッド挿通孔の少なくとも一方の内壁面に設けられ、加圧エアを噴出することによって前記ロッドを非接触的に支承する軸受部材とを備えたエアベアリングシリンダにおいて、前記ロッドを、中空部を有する支持部材と、支持部材の中空部に配置された芯材とから構成し、前記芯材を前記支持部材に対して片持ち状に支持したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0082】
(13) 内部に圧力作用室及びロッド挿通孔を有するシリンダブロックと、前記ロッド挿通孔に挿通されるとともに少なくとも先端側が該ロッド挿通孔から突出されたロッドと、前記圧力作用室又はロッド挿通孔の少なくとも一方の内壁面に設けられ、加圧エアを噴出することによって前記ロッドを非接触的に支承する軸受部材とを備えたエアベアリングシリンダにおいて、前記ロッドを、中空部を有する支持部材と、支持部材の中空部に配置された芯材とから構成し、前記支持部材の両端部を除く箇所で芯材を支持したことを特徴とするエアベアリングシリンダ。
【0083】
(14)請求項1〜3のうちいずれかに記載のエアベアリングシリンダを備え、前記ロッドを構成する芯材の一端をワークに接触した状態で移動させることにより、ワークの形状を測定する形状測定装置であって、前記ロッドを構成する芯材の他端に設けた受光モジュールと、この受光モジュールから所定距離離れた位置に設けられ受光モジュールに対してレーザ光を照射し、かつロッドの変位を計測するレーザ変位計とを備えたことを特徴とする形状測定装置。
【0084】
(15)シリンダブロックに形成されたロッド挿通孔に挿通され、そのロッド挿通孔に設けた軸受け部材によって非接触的に支承され、かつシリンダブロック内に供給される加圧エアによって同ロッド挿通孔の軸線方向に沿って推力が付与されるロッドにおいて、中空部を有する支持部材と、支持部材の中空部に配置される芯材とを備え、前記支持部材に対して芯材を片持ち状に固定したことを特徴とするロッド。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、ロッドの軽量化を図ることができ、ロッドの応答性を向上することができる。
【0086】
請求項2に記載の発明によれば、温度変化に伴うロッドの寸法変化を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、芯材が振れるのをよりいっそう防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のエアベアリングシリンダの断面図。
【図2】同シリンダにおけるロッドの斜視図。
【図3】エアベアリングシリンダの要部拡大断面図。
【図4】ロッドの下端面を示す図。
【図5】ロッドの上端面を示す図。
【図6】別の実施形態におけるエアベアリングシリンダの部分断面図。
【図7】別の実施形態におけるエアベアリングシリンダの断面図。
【図8】従来技術のエアベアリングシリンダの断面図。
【符号の説明】
1…エアベアリングシリンダ、2…シリンダブロック、3…ロッド挿通孔、4…ロッド、27…第1の圧力作用室、28…第2の圧力作用室、37…支持筒(支持部材)、38…ワーク接触子(芯材)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air bearing cylinder.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, a shape measuring device is known as a device using an air bearing cylinder. This shape measuring apparatus includes a probe that slides along the surface of a workpiece. By measuring the displacement of the work contact provided on the probe with a laser displacement meter, the shape of the work is measured. The air bearing cylinder is used for this probe.
[0003]
A configuration of a conventional air bearing cylinder will be specifically described.
As shown in FIG. 8, the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional air bearing cylinder, since the
[0005]
The
[0006]
Therefore, in order to solve the above-described problem, it is conceivable to use ceramic as a material for forming the
[0007]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide an air bearing cylinder capable of reducing the weight of the rod. Another object of the present invention is to provide an air bearing cylinder that can reduce the dimensional change of the rod accompanying the temperature change.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the invention according to
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the air bearing cylinder according to the first aspect, the support member and the core material are formed of different materials, respectively, and the forming material of the support member is that of the core material. The specific material is a low specific gravity material having a low specific gravity, and the material for forming the core material is a low thermal expansion material having a lower coefficient of thermal expansion than that of the support member.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the air bearing cylinder according to the first or second aspect, the joint portion of the support member and the core material is fixed integrally without any gap. .
[0011]
The “action” of the present invention will be described below.
According to invention of
[0012]
According to the second aspect of the present invention, the support member is made of a low specific gravity material, which can further contribute to the weight reduction of the entire rod. At the same time, since the core material is made of a low thermal expansion material, the amount of dimensional change of the core material due to temperature change can be reduced.
[0013]
According to the third aspect of the present invention, there is no gap between the support member and the core member, so that the core member can be further prevented from shaking.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which an air bearing cylinder of the present invention is embodied as a probe of a shape measuring device will be described in detail with reference to the drawings.
[0015]
As shown in FIG. 1, the shape measuring apparatus C1 includes a movable head (not shown) that can be driven in a three-dimensional direction. And the
[0016]
A
[0017]
A
[0018]
Porous body mounting recesses 17 and 18 are formed at predetermined locations on the inner wall surface of the
The porous
[0019]
The proximal-side
[0020]
As a material for forming the
[0021]
As shown in FIG. 1, an
[0022]
Accordingly, when pressurized air is supplied to the
[0023]
Further, as shown in FIG. 1, another porous
[0024]
The
[0025]
Next, the structure of the
As shown in FIGS. 1 to 5, the
[0026]
In the present embodiment, the
[0027]
When the longitudinal direction of the
[0028]
The remaining two outer peripheral surfaces S3 and S4 are not provided with irregularities like the
[0029]
When the
[0030]
As shown in FIG. 1, the first
[0031]
[0032]
As shown in FIG. 1, a
[0033]
On the other hand, a
[0034]
And if control air acts on the 1st and 2nd level | step-
[0035]
As shown in FIG. 1, the pipe L <b> 4 connected to the
[0036]
Therefore, the
[0037]
The pipe L7 connected to the
[0038]
When the workpiece W whose shape is to be measured is a lens or the like, the workpiece W may be damaged if it directly contacts the lower end of the
[0039]
A
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
A
[0043]
Next, an operation of the shape measuring apparatus C1 including the
The pressurized air supplied from the air supply source P is always supplied to the
[0044]
In this state, the
[0045]
Therefore, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) A
[0046]
(2) The forming material of the
[0047]
(3) The material for forming the
[0048]
(4) The
[0049]
(5) A
[0050]
(6) The
[0051]
(7) The control air acts on the first
[0052]
(8) Since the first and second
[0053]
(9) The space between the
[0054]
(10) The first and
[0055]
(11) The
[0056]
(12) Since the first and second stepped
[0057]
(13) The
[0058]
(14) Since both the
[0059]
(15)
[0060]
In addition, you may change embodiment of this invention as follows.
As shown in FIG. 6, in detail, one side of the
[0061]
-As shown in FIG. 7, you may form both the 1st and 2nd level | step-
[0062]
-You may fix the lower end part of the
[0063]
In the embodiment, the
[0064]
Both the forming material of the
A ceramic component such as alumina or silica may be included as a filler in the adhesive that fixes the
[0065]
As long as the condition that the pressurized air is ejected to the
[0066]
-You may make it supply pressurized air with the system | strain different from the
It is also possible to form the first and
[0067]
In the embodiment described above, the
[0068]
The
A configuration in which the
[0069]
The first and
[0070]
-The direction of the
[0071]
Of course, the effective pressure receiving area of the
In the case of the embodiment, the regulator R3 capable of manually adjusting the set pressure is provided on the pipe L7. Instead of the regulator R3, for example, the above-described regulator R1 and electropneumatic regulator R2 may be provided.
[0072]
Next, in addition to the technical idea described in the claims, the technical idea grasped by the above-described embodiment will be described below.
(1) In
[0073]
(2) In
[0074]
(3) The air bearing cylinder according to
(4) In
[0075]
(5) The air bearing cylinder according to
[0076]
(6) The air bearing cylinder according to (5), wherein the adhesive contains a filler made of ceramic.
(7) In any one of
[0077]
(8) In any one of
[0078]
(9) The air bearing cylinder according to any one of
[0079]
(10) A cylinder block having a pressure working chamber and a rod insertion hole therein, a rod that is inserted through the rod insertion hole and at least the tip side protrudes from the rod insertion hole, and the pressure working chamber or the rod insertion hole. An air bearing cylinder provided on at least one inner wall surface and supporting the rod in a non-contact manner by ejecting pressurized air, wherein the rod is supported by a support member having a hollow portion and a support member An air bearing cylinder comprising a core member disposed in a hollow portion of a member.
[0080]
(11) A cylinder block having a pressure action chamber and a rod insertion hole therein, a rod that is inserted into the rod insertion hole and at least the tip side protrudes from the rod insertion hole, and the pressure action chamber or the rod insertion hole An air bearing cylinder provided on at least one inner wall surface and supporting the rod in a non-contact manner by ejecting pressurized air, wherein the rod is supported by a support member having a hollow portion and a support member An air bearing cylinder comprising: a core material disposed in a hollow portion of the member, wherein the core material is supported at one location with respect to the support member.
[0081]
(12) A cylinder block having a pressure action chamber and a rod insertion hole therein, a rod that is inserted through the rod insertion hole and at least the tip side protrudes from the rod insertion hole, and the pressure action chamber or the rod insertion hole An air bearing cylinder provided on at least one inner wall surface and supporting the rod in a non-contact manner by ejecting pressurized air, wherein the rod is supported by a support member having a hollow portion and a support member An air bearing cylinder comprising: a core member disposed in a hollow portion of the member, wherein the core member is supported in a cantilever manner with respect to the support member.
[0082]
(13) A cylinder block having a pressure action chamber and a rod insertion hole therein, a rod that is inserted through the rod insertion hole and at least the tip side protrudes from the rod insertion hole, and the pressure action chamber or the rod insertion hole. An air bearing cylinder provided on at least one inner wall surface and supporting the rod in a non-contact manner by ejecting pressurized air, wherein the rod is supported by a support member having a hollow portion and a support member An air bearing cylinder comprising: a core material disposed in a hollow portion of the member, wherein the core material is supported at locations excluding both end portions of the support member.
[0083]
(14) A shape measurement comprising the air bearing cylinder according to any one of
[0084]
(15) The rod insertion hole is inserted into the rod insertion hole formed in the cylinder block, is supported in a non-contact manner by a bearing member provided in the rod insertion hole, and is supplied to the cylinder block by the pressurized air. The rod to which thrust is applied along the axial direction includes a support member having a hollow portion and a core member disposed in the hollow portion of the support member, and the core member is fixed to the support member in a cantilever shape. A rod characterized by that.
[0085]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the first aspect of the invention, the weight of the rod can be reduced, and the response of the rod can be improved.
[0086]
According to invention of
According to invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of an air bearing cylinder according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a rod in the cylinder.
FIG. 3 is an enlarged sectional view of a main part of an air bearing cylinder.
FIG. 4 is a view showing a lower end surface of a rod.
FIG. 5 is a view showing an upper end surface of a rod.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view of an air bearing cylinder according to another embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view of an air bearing cylinder according to another embodiment.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a prior art air bearing cylinder.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記ロッドを、中空部が設けられた支持部材と、この支持部材の中空部に配置された芯材とから構成し、前記支持部材に対して芯材の一端部を固定し、他端部を自由にしたことを特徴とするエアベアリングシリンダ。A cylinder block having a pressure working chamber and a rod insertion hole therein; a rod inserted through the rod insertion hole and having at least a tip projecting from the rod insertion hole; and at least one of the pressure working chamber or the rod insertion hole In an air bearing cylinder provided with an inner wall surface and a bearing member that supports the rod in a non-contact manner by ejecting pressurized air,
The rod is composed of a support member provided with a hollow portion, and a core material disposed in the hollow portion of the support member, one end portion of the core material is fixed to the support member, and the other end portion is Air bearing cylinder characterized by freedom.
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