JP4674115B2 - 感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、監視領域における火災発生等の各種の異常を感知して警報等を行う感知器に関する。
従来から、監視領域における火災発生等の各種の異常を感知して警報等が提案されている。例えば、火災の発生を、この火災により発生する熱で感知する熱感知器が提案されている。このような感知器は、一般的に、監視領域における異常を感知する感知素子と、制御回路等の電気素子を載置するための回路基板と、これら感知素子や回路基板を収容する感知器本体とを備えて構成されている。
そして、この感知器本体の内部空間のうち、感知素子や回路基板の裏面側の内部空間には、硬化樹脂である充填剤が注入されて封止層が形成されていた。このように封止層を形成するのは、天井等の設置面において生じる結露水等が感知器本体の内部に浸入することで、回路基板に載置した電気素子にショート等の不具合が生じることを防止するためである(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−272702号公報
しかしながら、従来の感知器においては、感知器本体の裏面の封止層を硬化性樹脂にて形成していたので、硬化後の封止層に亀裂が生じて防水性が保てなくなる等の不具合が生じる可能性があった。特に、回路基板に接続されたリード線が、封止層を貫通して感知器本体の外部に引き出されていたので、このリード線が引っ張られた場合等にこのリード線の根元部分も動いて封止層に亀裂を生じさせ、この亀裂から水等が浸入する可能性があった。あるいは、リード線が硬質の封止層と擦れて損傷する可能性があった。従って、感知器の耐久性を長期間に渡って保証することが困難であった。
このような問題に対処するためには、封止層を形成する充填剤として、硬化性樹脂に代えて、硬化後にも軟性を失わない非硬化性樹脂を用いることが考えられる。しかしながら、単に非硬化性樹脂を用いた場合には、封止層が柔らかくなり過ぎることにより、リード線の周囲の非硬化性樹脂が外力を受けるとこれに伴って変形してしまい、リード線を適切に固定できずに却ってその損傷を招く等、新たな問題を生じさせる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、感知器の封止層を貫通して引き出されるリード線を確実かつ長期間に渡って安定的に固定可能とすることで、信頼性や耐久性の高い感知器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の感知器は、監視領域の異常を検出する感知素子と、所定の電気素子を載置する回路基板とを、感知器本体に収容して構成された感知器において、前記感知器本体の内部空間を封止する封止層と、前記回路基板から前記封止層を貫通して当該封止層の外部に至るように引き出されたリード線と、前記リード線を固定するガイド手段と、を備え、前記ガイド手段は、前記感知器本体の内径よりも大きな外径を有するように形成され、この感知器本体の内部に屈曲状に配置され、この屈曲状態における頂点の近傍において前記リード線を固定する。
また、請求項2に記載の感知器は、請求項1に記載の感知器において、前記ガイド手段は、少なくともその一部を前記封止層の内部に埋設されることにより、当該感知器に固定されている。
また、請求項3に記載の感知器は、請求項1又は2に記載の感知器において、前記ガイド手段は、前記封止層の外部において前記リード線を固定する。
また、請求項4に記載の感知器は、請求項1から3のいずれか一項に記載の感知器において、前記ガイド手段には、前記リード線から前記封止層に伝達される振動を低減するための振動吸収手段を設ける。
また、請求項5に記載の感知器は、請求項1から4のいずれか一項に記載の感知器において、前記封止層を非硬化性樹脂にて形成すると共に、前記ガイド手段を弾性部材にて形成する。
請求項1に記載の感知器によれば、ガイド手段によってリード線を固定することができ、リード線に外力が加えられた場合においても、このリード線から封止層に余分な振動や力が伝わることを防止でき、封止層に亀裂が生じることや、リード線が封止層と擦れて損傷することを防止できる。従って、感知器の信頼性や耐久性を向上させることができる。また、ガイド手段の屈曲状態における頂点の近傍においてリード線を固定しているので、ガイド手段の各部の中でも最も弾性変形が容易な部分においてリード線を固定でき、リード線の振動等を一層確実に吸収できる。
また、請求項2に記載の感知器によれば、ガイド手段の一部を封止層の内部に埋設することで、感知器に対するガイド手段の固定を行っているので、従来と同様に封止層を形成するだけでガイド手段の固定を行うことができ、ガイド手段の固定のための特別な作業が不要になり、感知器の耐久性を容易に向上させることができる。
また、請求項3に記載の感知器によれば、ガイド手段によるリード線の固定を、封止層の外部において行っているので、この固定部分が封止層に拘束されることなく可動でき、ガイド手段がリード線の挙動に追従可能になるので、ガイド手段によってリード線を効果的にガイドできる。また、リード線に伴って固定部分が可動しても、この挙動が直ちに封止層に伝達されないため、ガイド手段を介して封止層を損傷等させることを防止できる。
また、請求項4に記載の感知器によれば、リード線から封止層に伝達される振動が振動吸収手段によって低減されるので、リード線の振動等を一層確実に吸収できる。
また、請求項5に記載の感知器によれば、非硬化性樹脂にて形成した封止層による強固な固定効果と、ガイド手段による弾性的な振動効果とを組み合わせて、リード線を総合的に良好な状態で保持することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る感知器の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態に共通の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態について説明し、〔III〕最後に、本発明の各実施の形態に対する変形例について説明する。
〔I〕本発明の基本的構成
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る感知器は、監視領域の異常を感知する感知素子と、所定の電気素子を載置する回路基板とを、感知器本体に収容して構成されている。この感知器による具体的な感知対象は任意であり、例えば、火災による熱や煙、あるいは、ガス漏れによる一酸化炭素を感知する。以下の説明では、火災による熱を感知する熱感知素子を備えた熱感知器について例示する。
この熱感知器は、従来の封止層のみによる封止構造に加えて、リード線を固定するためのガイド手段を備えて構成されている。このガイド手段は、例えば、封止層の外部において、あるいは、封止層の内部において、前記リード線を固定する。特に、封止層の外部においてリード線を固定する場合、リード線を、従来と同様に封止層にて固定できると共に、さらにガイド手段にて固定することができる。そして、封止層を従来と同様に硬化性樹脂にて形成する一方、ガイド手段に弾性力を持たせることで、この硬化性樹脂によってリード線を強固に固定できると同時に、ガイド手段によってリード線の移動を緩やかに規制し、リード線の移動によって生じる硬化性樹脂の破損等を防止できる。なお、以下の説明において、内側とは、感知器の設置面に近接する方向であり、外側とは、感知器の各部を中心として前記内側と反対に至る方向である。
〔II〕本発明の実施の形態
次に、本発明に係る感知器の各実施の形態について説明する。ただし、これら各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
まず、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態1に係る感知器の正面図、図2は、図1の感知器のA−A矢視断面図、図3は、図1の感知器の背面図である。これら各図に示すように、本実施の形態1に係る感知器1は、概略的に、感知器本体10、本体カバー20、熱感知ユニット30、及び、回路基板40を備えて構成されている。
(感知器本体10について)
このうち、感知器本体10は、感知器1の構造体として機能するものであり、これら特許請求の範囲における感知器本体に対応する。この感知器本体10は、その内部に熱感知ユニット30及び回路基板40を収容することにより、これら熱感知ユニット30及び回路基板40を一体に保持すると共に外部から保護する。図4は、感知器本体10の正面図、図5は、図4の感知器本体10の側面図、図6は、図4の感知器本体10のB−B矢視断面図である。
これら各図に示すように感知器本体10は、略円環状のベース部11と、このベース部11の内円から外側に向けて略直角に立上る立上げ部12と、この立上げ部12に形成された支持部13とを備えて構成されている。
このうち、ベース部11は、感知器本体10の基体として機能するもので、その両側方には一対の取付け孔11aが形成されている。そして、天井等の設置面に打設された図示しない取付けネジを、この取付け孔11aに挿通させることによって、感知器1を当該設置面に取付けることができる。また、立上げ部12の正面中心には開口部12aが形成されており、この開口部12aには、熱感知ユニット30をその内側から支持する支持部13が形成されている。また、開口部12aの周縁には熱感知ユニット30に略対応する径の段差部12bが形成されており、この段差部12bに熱感知ユニット30を配置し、この熱感知ユニット30を接着や超音波溶着によって段差部12bに固着することにより、熱感知ユニット30を感知器本体10に固定することができる。
(本体カバー20について)
次に、図1〜3の本体カバー20の構成について説明する。この本体カバー20は、感知器本体10を外部から保護するための保護手段である。この本体カバー20は、感知器本体10の外形に略対応した略円環状の正面形状をしており、その側方には、側壁21が一体に形成されており、この側壁21は、図2に示すように、感知器本体10の厚み(内側端部から外側端部に至る長さ)に略対応した厚みで形成され、感知器本体10の側方を略完全に覆う。
(熱感知ユニット30について)
次に、図1〜3の熱感知ユニット30について説明する。この熱感知ユニット30は、監視領域における温度に応じた電流を出力することにより、この監視領域の熱感知を行うためのものである。図7は、熱感知ユニット30の正面図及び縦断面図を相互に関連させて示した図、図8は、図7の熱感知ユニット30に設けられるセラミック素子等の平面図及び縦断面図を相互に関連させて示した図である。
これら各図に示すように、熱感知ユニット30は、セラミック素子31と、このセラミック素子31の外側と内側とに設けた一対の電極32、33と、これらセラミック素子31及び電極32、33を覆う一対のラミネートフィルム34、35とを備えて構成されている。
このうち、セラミック素子31は、その感知状態を他の状態変化へ変換するもので、特許請求の範囲における熱感知素子に対応する。このセラミック素子31は、監視領域の温度が変化すると焦電効果によって焦電電流を出力する強誘電性物質を薄膜状に焼結して形成されており、このように薄型のセラミック素子31を熱感知素子として用いることで、感知器1を全体的に薄型化することができる。
また、電極32、33は、セラミック素子31から出力された焦電電流を回路基板40へ図示しない電線を介して出力するための電極手段であり、金属板をセラミック素子31に接着することにより、あるいは、金属をセラミック素子31に蒸着すること等により形成されている。
また、ラミネートフィルム34、35は、セラミック素子31及び電極32、33を覆うものであって、これらセラミック素子31及び電極32、33よりも大きい直径の略薄厚円板状のフィルム材として形成されている。ラミネートフィルム34、35は、セラミック素子31及び電極32、33をその間に挟持した状態で相互に接着されることにより、これらセラミック素子31及び電極32、33に接触した状態で、これらセラミック素子31及び電極32、33を覆っている。
(回路基板40について)
次に、図1〜3の回路基板40について説明する。この回路基板40は、感知器1の電気的構成要素を相互に電気的に接続するためのもので、特許請求の範囲における回路基板に対応する。この回路基板40は、感知器本体10の内部に収容されており、その内側には、感知器1に対して電力を供給するため及び感知器1からの出力を行うための4本のリード線41が接続されている。
(封止層50について)
このようにリード線41が引き出された状態において、回路基板40の内側近傍空間は、封止層50にて封止されている。この封止層50は、特許請求の範囲における封止層に対応する。図2及び図3に示すように、感知器本体10に熱感知ユニット30及び回路基板40を収容した後、回路基板40の内側からリード線41を引き出した状態で、この回路基板40の内側に、当該内側の空間部が略満たされる程度に充填剤が注入されている。そして、この充填剤がその性質に応じた所定の硬化方法、例えば熱硬化や光硬化にて硬化されることで、封止層50が形成されており、この封止層50によって、感知器本体10を密閉して防水性を確保することができる。
ここで、封止層50を形成する充填剤としては、硬化後にも非弾性を示す硬化性樹脂、例えば、ウレタン樹脂が用いられている。従って、感知器本体10の内側の空間部を封止層50によって強固に封止し、特に、リード線41をその周囲から移動困難に支持して、従来の同様の密閉性を確保することができる。
(ガイドプレート60について)
ここで、図2、3に示すように、感知器本体10の内側には、ガイドプレート60が配置されている。このガイドプレート60は、リード線41を固定するものであり、特許請求の範囲におけるガイド手段に対応する。図9は、ガイドプレート60の正面図、図10は、図9のガイドプレート60の側面図、図11は、図2の要部拡大図である。
これら図9、10に示すように、ガイドプレート60は、全体として略平板状に形成されており、略方形状の中央部61の両側方に、略横長四角形状の側方部62を一体に備えて構成されている。このガイドプレート60の具体的素材や形成方法は任意であるが、例えば、これら中央部61と側方部62とを樹脂にて一体成型することで、ガイドプレート60を容易かつ安価に形成できる。特に、このガイドプレート60を弾性樹脂や弾性金属にて構成することで、このガイドプレート60に弾性力を持たせることができ、後述するように、この弾性力によってリード線41を弾性的に保持することができると共に、ガイドプレート60を感知器本体10に弾性固定することができる。
このうち、中央部61には、6つのガイド孔61aが形成されている。このガイド孔61aの各々は、貫通孔であり、その内径は、1本のリード線41の外径よりも若干小さくなるように形成されている。従って、このガイド孔61aにリード線41を挿通させることにより、このガイド孔61aの周辺の中央部61が微細に弾性変形しつつこのリード線41に係止するので、この中央部61によってリード線41をその周囲から支持でき、リード線41が、その長手方向や、この長手方向に略直交する方向に移動することを規制できる。あるいは、ガイド孔61aの各々の内径を、1本のリード線41の外径と同一若しくは若干大きくなるように形成してもよく、この場合においても、リード線41が、その長手方向に対して略直交する方向に移動することを規制できる。なお、本実施の形態においては、リード線41が4本であるのに対してガイド孔61aが6つ形成されているが、これは2つのガイド孔61aが予備用として形成されているためであり、少なくともリード線41の数に対応した数のガイド孔61aが形成されていればよい。あるいは、リード線41の固定機能が維持できる場合には、1つのガイド孔61aに複数のリード線41を挿通させてもよい。
また、側方部62は、中央部61を感知器本体10に支持させるための支持手段として機能するものである。すなわち、図11に示すほうに、この側方部62が、感知器本体10の内部空間の内隅部に係止することで、ガイドプレート60が感知器本体10に位置決めされている。また、左右一対の側方部62を含めたガイドプレート60の全長L(図10)は、感知器本体10の内径D(図6)よりも若干長くなるように決定されている(L>D)。従って、図11に示すように、このガイドプレート60を、その中央部61が内側に突出するように屈曲させて、この感知器本体10に嵌め入れることで、この屈曲に抗するガイドプレート60の反発力を利用して、このガイドプレート60を感知器本体10に仮止めすることができる。また、封止層50を形成する前に、このようにガイドプレート60を仮止めできるので、組立て作業者がこのガイドプレート60から手を離して他の作業を行うこと等ができ、感知器1の製造が容易になる。
特に、上述のようにガイドプレート60を弾性樹脂や弾性金属の如き弾性部材にて形成することで、この弾性反発力を利用してリード線41の振動等を容易かつ一層確実に吸収することができる。さらに、このようにガイドプレート60を感知器本体10に嵌め入れた状態において、このガイドプレート60の側方部62の端部が充填剤による封止層50の内部に埋設されており、この充填剤によってガイドプレート60が強固に固定されている。従って、ガイドプレート60を固定するための特別な構造や作業が不要になる。特に、封止層50は従来と同様の硬化性樹脂にて形成していることから、この封止層50による強固な固定効果と、ガイドプレート60による弾性的な振動効果とを組み合わせて、リード線41を総合的に良好な状態で保持することができる。
ここで、図11に示すように、ガイドプレート60の側方部62の中央部61寄りの部分と、この中央部61とは、封止層50の外側に突出するように配置されている。従って、中央部61のガイド孔61aを介して行われるリード線41の固定も、封止層50の外側で行われている。このように固定を封止層50の外側において行うのは、以下のような理由による。すなわち、封止層50の内側(内部)においてガイドプレート60によるリード線41の固定を行った場合において、リード線41に外力が加わった時には、このリード線41の振動等をガイドプレート60にて防止できる一方で、このリード線41の振動を受け止めるガイドプレート60が振動等してしまい、この振動等が封止層50に加わることで、結局は、この封止層50のひび割れ等を招く可能性がある。これに対して、封止層50の外側においてガイドプレート60によるリード線41の固定を行った場合には、このリード線41の振動を受け止めるガイドプレート60が振動等しても、この振動が直ちには封止層50に伝わらないので、この封止層50のひび割れ等を効果的に防止できる。この点から、少なくとも中央部61のみを封止層50の外部に露出させればよく、側方部62についてはその全体を封止層50に埋設してもよい。ただし、中央部61の振動を側方部62を介して封止層50に伝えることは極力避けることが好ましいため、本実施の形態のように、中央部61に加えて側方部62の一部を封止層50から露出させて、中央部61から封止層50へ伝達される振動等を低減することが一層好ましい。
また、本実施の形態1においては、リード線41の固定が、ガイドプレート60の各部の中でも最も弾性変形が容易な部分において行われている。すなわち、ガイドプレート60は、図9、10に示すように左右略対称に形成されており、その左右の略中央に中央部61が配置されている。さらに、このように構成されたガイドプレート60は、上述したように、屈曲させた状態で感知器本体10に固定されているため、この屈曲によってガイドプレート60の側面形状が放物線を形成すると共に、この放物線の頂点の近傍に中央部61が位置することになる。ここで、この放物線の端部に相当する側方部62のみが封止層50にて固定されており、放物線の頂点の近傍の中央部61は直接固定されておらず開放されているので、この中央部61は内外方向に容易に弾性変形可能である。このように弾性変形容易な中央部61においてリード線41を固定することで、リード線41がその長手方向に振動したり引っ張られたような場合においても、この挙動にガイドプレート60が容易に追従可能になり、リード線41の振動等を一層確実に吸収できる。
(実施の形態1の効果)
このように本実施の形態1によれば、ガイドプレート60の全長Lを、感知器本体10の内径Dよりも長くなるように決定しているので、ガイドプレート60の屈曲に抗するガイドプレート60の反発力を利用して、このガイドプレート60を感知器本体10に仮止めすることができ、感知器1の製造が容易になる。また、ガイドプレート60を弾性部材にて形成することで、この弾性反発力を利用してリード線41の振動等を容易かつ一層確実に吸収することができる。さらに、ガイドプレート60の端部が封止層50の内部に埋設されているので、ガイドプレート60を強固に固定できる。特に、封止層50を従来と同様の硬化性樹脂にて形成していることから、リード線41を総合的に良好な状態で保持することができる。また、封止層50の外側においてガイドプレート60によるリード線41の固定を行っているので、封止層50のひび割れ等を効果的に防止できる。さらに、中央部61に加えて側方部62の一部を封止層50から露出させているので、封止層50のひび割れ等を一層効果的に防止できる。また、リード線41の固定が、ガイドプレート60の各部の中でも最も弾性変形が容易な部分において行われているので、リード線41の振動等を一層確実に吸収できる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2の感知器は、実施の形態1とは異なる形状のガイドプレートを備えて構成されており、これによってリード線41の振動等の吸収効果が一層高められている。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号を付してその説明を省略する。
図12は、本実施の形態2に係る感知器の背面図、図13は、本実施の形態2に係るガイドプレートの正面図、図14は、図13のガイドプレートの中央部周辺の拡大図である。これら各図に示すように、本実施の形態2に係る感知器70には、ガイドプレート80が設けられている。このガイドプレート80は、概略的に、中央部81と、4本の側方部82とを一体に備えて構成されている。
これら各図に示すように、中央部81にはガイド孔81aが形成されており、これらガイド孔81aの相互間には、スリット81bが形成されている。このスリット81bは、貫通状の切欠き部であり、このようにスリット81bを形成することで、リード線41の振動に伴ってガイド孔81aに力が加わった場合に、この中央部81がスリット81bの間隔分だけ変形して、ガイド孔81aに対する力が吸収される。従って、中央部81から側方部82に伝達される振動や力を軽減でき、封止層50に伝達される振動等を一層軽減することができる。このスリット81bは、特許請求の範囲における振動吸収手段に対応する。
また、図12に示すように、中央部81からはその4方に向けて側方部82が延出されており、これら4つの側方部82の各々の下端部が封止層50によって封止されている。このように側方部82の数を実施の形態1の構造よりも増やしているため、リード線41からガイドプレート80に伝達された振動等の吸収力が向上し、封止層50に伝達される振動等を一層軽減できる。このように、側方部82の数については変更可能であり、あるいは、この側方部82の幅についても変更して同様の効果を得ることができる。最も極端には、側方部82を中央部の全周に至る円盤状に形成してもよい。ただし、このように側方部82の数や幅を増やした場合には、ガイドプレート80の強度を上げる一方でその弾性力を低減させる可能性があるため、これら強度と弾性力とのバランスを考慮して、側方部82の数や幅を決定することが好ましい。
(実施の形態2の効果)
このように本実施の形態2によれば、実施の形態1の基本的効果と略同様の効果を奏し、かつ、ガイドプレート80から封止層50に伝達される振動等を一層軽減することができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
また、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、封止層50の亀裂が完全に防止できない場合においても、その亀裂発生防止効果が従来の感知器に比べて若干でも向上している限りにおいて、本発明の課題が達成されている。
(ガイド手段の構成について)
また、ガイド手段は、各実施の形態に示したようなプレート形状以外の形状にて形成されてもよく、例えば、ガイド手段を略直方体状の樹脂ブロックとして形成してもよい。また、ガイド手段を感知器1に固定するための構造も変更可能であり、例えば、感知器本体10に超音波溶着や接着によって固定してもよい。このような各種の構造によってガイド手段を固定できる場合には、ガイド手段を封止層50に埋設しなくてもよい。また、複数のリード線41を共通のガイド手段でガイドする以外にも、各リード線41を異なるガイド手段にてガイドしてもよい。
この発明を、熱感知器等の各種の感知器に適用することで、これら感知部の信頼性や耐久性を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る感知器の正面図である。 図1の感知器のA−A矢視断面図である。 図1の感知器の背面図である。 感知器本体の正面図である。 図4の感知器本体の側面図である。 図4の感知器本体のB−B矢視断面図である。 熱感知ユニットの正面図及び縦断面図を相互に関連させて示した図である。 図7の熱感知ユニットに設けられるセラミック素子等の平面図及び縦断面図を相互に関連させて示した図である。 実施の形態1に係るガイドプレートの正面図である。 図9のガイドプレートの側面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る感知器の背面図である。 実施の形態2に係るガイドプレートの正面図である。 図13のガイドプレートの中央部周辺の拡大図である。
符号の説明
1 感知器
10 感知器本体
11 ベース部
11a 取付け孔
12 立上げ部
12a 開口部
12b 段差部
13 支持部
20 本体カバー
21 側壁
30 熱感知ユニット
31 セラミック素子
32、33 電極
34、35 ラミネートフィルム
40 回路基板
41 リード線
50 封止層
60、80 ガイドプレート
61、81 中央部
61a、81a ガイド孔
62、82 側方部
81b スリット

Claims (5)

  1. 監視領域の異常を検出する感知素子と、所定の電気素子を載置する回路基板とを、感知器本体に収容して構成された感知器において、
    前記感知器本体の内部空間を封止する封止層と、
    前記回路基板から前記封止層を貫通して当該封止層の外部に至るように引き出されたリード線と、
    前記リード線を固定するガイド手段と、を備え、
    前記ガイド手段は、前記感知器本体の内径よりも大きな外径を有するように形成され、この感知器本体の内部に屈曲状に配置され、この屈曲状態における頂点の近傍において前記リード線を固定する、
    感知器。
  2. 前記ガイド手段は、少なくともその一部を前記封止層の内部に埋設されることにより、当該感知器に固定されている、
    請求項1に記載の感知器。
  3. 前記ガイド手段は、前記封止層の外部において前記リード線を固定する、
    請求項1又は2に記載の感知器。
  4. 前記ガイド手段には、前記リード線から前記封止層に伝達される振動を低減するための振動吸収手段を設けた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の感知器。
  5. 前記封止層を非硬化性樹脂にて形成すると共に、前記ガイド手段を弾性部材にて形成した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の感知器。
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