JP4664415B2 - 光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法、光情報記録再生プログラム並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法、光情報記録再生プログラム並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法、光情報記録再生プログラム並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、より詳細には、情報記録層を2層以上有し、前記複数の情報記録層の中に他の層と異なる記録特性をもつ情報記録層が存在する多層光情報記録媒体などに関するものである。
近年、画像等の膨大な情報処理のために、光情報記録媒体の記録容量の向上が求められている。
光情報記録媒体の記録容量を向上させる一方法としては、光情報記録媒体の情報記録層の多層化が考えられる。例えば、現在のところ、DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc;登録商標)等において情報記録層を2層まで有する多層光情報記録媒体が規格化され、販売されている。
ところで、2層以上の情報記録層を有する多層光情報記録媒体においては、再生光入射側から遠い方の情報記録層に記録された情報を再生するためには、再生光入射側に近い方の情報記録層において再生光を透過させる必要があるので、再生光入射側に近い方の情報記録層の反射率を低く設定する必要があるという問題点がある。また、多層化に伴って再生光入射側から遠い方の情報記録層からの戻り光の強度が小さくなってしまうという問題点もある。
このような問題点の存在により、特に、情報の書き換え可能な情報記録層の多層化は、困難な状況であり、現在のところ2層が限界となっている。
そこで、近年、情報の書き換え可能な情報記録層以外に、様々なコンテンツが記録されている情報記録層で、かつ再生のみ可能な再生専用の情報記録層又は追記録可能な情報記録層を追加して記録容量を向上させた光情報記録媒体(以下、「ハイブリッド光情報記録媒体」という)が求められてきている。
なお、以下、前記書き換え可能な情報記録層をRE(RE-writable)層と呼び、前記再生専用の情報記録層をROM(Read Only Memory)層と呼び、前記追記録可能な情報記録層をR(Recordable)層と呼ぶ。
このような、ハイブリッド光情報記録媒体に関する従来技術の一例として特許文献1には、2層以上の光ディスクにおいて、再生光の入射面から所定距離以遠の層をRE層とし、所定距離より近い層をROM層とした光ディスクが開示されている。
特許文献1の光ディスクは、前記構造を有することにより、RE層における記録状態と未記録状態との混在が、ROM層の再生時に影響しないようにしている。
ところで、ハイブリッド光情報記録媒体における情報の記録・再生を行う光情報記録再生装置においては、光情報記録媒体が何層の情報記録層からなり、また、各情報記録層がどのような記録特性を持っているのか等を特定する必要があるが、このような光情報記録媒体の構造を示す情報として識別情報が用いられている。
また、非特許文献1によれば、現在、市販されているBDディスクの識別情報は、再生光の入射面から最遠の層に設けられているとの記載がある。
特開2002−304730号公報(2002年10月18日公開)
小川博司、田中伸一監修「ブルーレイディスク読本」オーム社、平成18年12月10日発行、P.161-162
しかしながら、前記従来のハイブリッド光情報記録媒体にて、識別情報が、再生光の入射面から最遠の層に設けられているとした場合、例えば、特許文献1に開示された、再生光の入射面側から奥がRE層、手前がROM層の光ディスクでは、まず、最遠のRE層にある識別情報にアクセスする必要がある。
そうすると、ROM層に光情報記録再生装置を動作させるためのソフトウェアプログラムなどが記録されている場合には、最初にRE層の識別情報を読み、そのまま同じRE層のユーザ領域にアクセスし、その後にROM層にアクセスすることになり、識別情報を読んでからソフトウェアプログラムを起動させるまでの処理時間が長くなってしまうという問題点がある。
ここで、光情報記録再生装置を動作させるためのソフトウェアプログラム(例えば、OS:operating systemなど)を起動させる場合、識別情報を読んだ後、ROM層に記録された情報を最初に読むというのが一般的であるという理由について説明する。
まず、ROM層に記録されるということは、その光情報記録媒体を扱うときに、その内容を変えることなく使用される情報が記録されていることになる。すなわち、必ずアクセスすべき内容が記録されているとも言える。
例えば、上述の例のように、光情報記録再生装置を動作させるためのソフトウェアプログラムがROM層に記録されている場合、RE層への記録を行うよりも、ROM層を再生することが優先されることが好ましい。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能な光情報記録媒体などを提供することにある。
本発明の光情報記録媒体は、前記課題を解決するために、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記識別情報記録領域に記録されていることを特徴としている。
前記構成によれば、光情報記録媒体は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっている。
ここで「情報記録層」は、例えば、情報が記録される情報記録領域若しくは情報記録面を含んでおり、特定の記録特性を備える反射膜や記録膜等からなる単膜、多層膜、又は2層間の界面における媒体面方向(再生光の入射面の面内方向)の所定範囲を指す。
ここで、本発明の光情報記録媒体に記録される情報は、光情報記録媒体の出荷時に予め情報が記録される場合、出荷後にユーザによって情報が記録される場合及び出荷後に以下で説明する光情報記録再生装置の動作において情報が記録される場合などを含む概念である。
また、光情報記録媒体は、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層(以下、単に「RE層又はR層」という)である。
また、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層(以下、単に「ROM層」という)である。
すなわち、光情報記録媒体は、ROM層、RE層及びR層といった記録特性の異なる情報記録層が多層化されたいわゆるハイブリッド光情報記録媒体である。
また、「追記録することのみが可能」とは、情報の読み出しは可能であり、記録において、追記録のみ可能であることを指す。
また、前記構成によれば、RE層若しくはR層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる。
ところで、以下で説明する本発明の光情報記録再生装置においては、光情報記録媒体が何層の情報記録層からなり、また、各情報記録層がどのような記録特性を持っているのか等を特定する必要があるが、「識別情報」とは、このような光情報記録媒体の構造を示す情報のことである。
また、前記構成によれば、前記再生光の光スポット位置のRE層若しくはR層に含まれる前記識別情報記録領域からROM層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記識別情報記録領域に記録されている。
ここで、「層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報」は、層間移動許可情報を認識した直後に層間移動させても良いし、必ずしも層間移動許可情報を認識した直後に層間移動させなくても良い。すなわち、層間移動許可情報は、層間移動の許可があったことを認識させるための情報であり、層間移動許可情報を認識した後は、識別情報記録領域に記録されている情報をすべて読みきるまでの間であれば、いつ層間移動が行われても良い。
また、「層間移動許可情報」が記録される位置は、識別情報記録領域の情報の記録開始位置から記録終了位置までの間であれば、どこに記録されていても良い。なお、「層間移動許可情報」が、識別情報記録領域の情報の記録終了位置に記録された場合は、識別情報記録領域に記録されている情報をすべて読んだ後、層間移動許可情報層が認識された直後に層間移動させることになる。
したがって、例えば、RE層若しくはR層における識別情報記録領域に予め記録されている識別情報を読み出している間に、層間移動許可情報が認識された場合、前記識別情報の読み出しにより本発明の光情報記録媒体の構造が特定できた段階で、予め定められた前記層間移動を行うように光情報記録再生装置を構成すれば、識別情報を取得して光情報記録媒体の構造の特定ができた後、そのまま同じRE層又はR層に光スポットを移動させることなく、ROM層に移動させて、ROM層に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
これにより、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
また、本発明の光情報記録再生装置は、前記課題を解決するために、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の光情報記録再生装置の制御方法は、前記課題を解決するために、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置の制御方法であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程とを含んでいることを特徴としている。
前記構成又は前記方法によれば、光情報記録再生装置は又はその制御方法では、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段を備える又は識別情報再生制御工程を含んでいる。これにより、識別情報を取得できるので、光情報記録媒体の構造を特定することができる。
また、前記構成又は前記方法によれば、光情報記録再生装置は又はその制御方法では、前記識別情報再生制御手段によって又は識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記層間移動を行う層間移動制御手段を備える又は層間移動制御工程を含んでいる。
これにより、識別情報から光情報記録媒体の構造が特定された場合に、光スポット位置を層間移動させることができる。
また、前記構成又は前記方法によれば、ROM層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段を備える又は再生制御工程を含んでいる。
したがって、RE層若しくはR層における識別情報記録領域に予め記録されている識別情報の読み出しにより本発明の光情報記録媒体の構造が特定できた段階で、予め定められた前記層間移動を行い、ROM層に予め記録されている情報の再生を行うことができるので、識別情報を取得して光情報記録媒体の構造の特定ができた後、そのまま同じRE層又はR層に光スポットを移動させることなく、ROM層に移動させて、ROM層に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
これにより、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
また、本発明の光情報記録再生装置は、前記構成に加えて、前記識別情報記録領域に、前記層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が記録されており、前記識別情報再生制御手段は、前記識別情報記録領域から前記層間移動許可情報を再生し、前記層間移動制御手段は、前記識別情報再生制御手段によって前記層間移動許可情報が再生されている場合に、前記層間移動を行っても良い。
これにより、層間移動許可情報を有する光情報記録媒体を使用して識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
また、本発明の光情報記録再生装置は、前記構成に加えて、前記層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報を、前記識別情報記録領域に記録する記録制御手段を備えており、前記識別情報再生制御手段は、前記識別情報記録領域から前記層間移動許可情報を再生し、前記層間移動制御手段は、前記識別情報再生制御手段によって前記層間移動許可情報が再生されている場合に、前記層間移動を行っても良い。
これにより、本発明の光情報記録再生装置により、識別情報記録領域に層間移動許可情報が記録されていない光情報記録媒体から識別情報記録領域に層間移動許可情報が記録された光情報記録媒体を作成することが可能となるので、この光情報記録媒体を使用することで、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
また、本発明の光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法は、前記構成又は方法に加えて、前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層における自媒体の内周側への層間移動であっても良い。
前記構成及び方法によれば、RE層又はR層にある識別情報が、自媒体の内周側にある前提では、識別情報管理領域に記録されている識別情報を再生して光情報記録媒体の構造の特定を行い、その後、ROM層の予め情報が記録された領域まで光スポットを移動させる距離を短くできるので、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
また、本発明の光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法は、前記構成又は方法に加えて、前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層における自媒体の外周側への層間移動であっても良い。
前記構成及び方法によれば、RE層又はR層にある識別情報が、自媒体の内周側にある前提では、RE層又はR層の識別情報の記録された識別情報記録領域から、ROM層の予め情報が記録された領域まで光スポットを移動させ、その後、光スポットは、外周側からスタートし、内周側へ移動することになる。
よって、例えば、ROM層に予め記録された情報を再生した後、内周側スタートのRE層又はR層へアクセスする際、光スポットを移動させる距離が短くすむため、速やかに記録動作に入ることができる。
また、本発明の光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法は、前記構成又は方法に加えて、前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層への最短距離の層間移動であることが好ましい。
前記構成又は方法によれば、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を最短にすることができる。
「最短距離」の例としては、各情報記録層が、再生光の入射面の面内方向に沿って互いに平行に形成されている場合、光スポット位置の層間移動における移動前のRE層又はR層の情報記録領域上の位置を通り、再生光の入射面における法線方向に沿う直線と、ROM層の情報記録面との交点の位置をとった場合の、RE層又はR層の情報記録領域上の位置及びROM層の情報記録面との交点の位置間の距離が例示できる。
また、ROM層が2層以上存在している場合には、複数のROM層の情報記録面との前記交点の位置のうち、光スポット位置の層間移動における移動前のRE層又はR層の情報記録領域上の位置に最も近い交点の位置が例示できる。
また、本発明の光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法は、前記構成又は方法に加えて、前記層間移動は、前記第1情報記録層に情報が記録される前に行われることが好ましい。
前記構成又は前記方法によれば、(前記記録制御手段によって)RE層又はR層に情報が記録される前に、ROM層に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得後に、RE層又はR層に情報が記録される場合と比較して、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
また、本発明の光情報記録媒体、光情報記録再生装置及びその制御方法は、前記構成又は方法に加えて、前記第1情報記録層は、前記光情報記録媒体における情報の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域を含んでおり、前記層間移動は、前記管理情報記録領域に記録されている前記管理情報が再生される前に行われることが好ましい。
前記構成又は前記方法によれば、前記管理情報を再生する前に、ROM層に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得後に、前記管理情報を再生する場合よりも、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、前記第1情報記録層及び前記第2情報記録層は、前記再生光による前記識別情報の読み出しに起因して、前記再生光の光スポット位置を前記第1情報記録層から前記第2情報記録層へ層間移動させることができるように構成されていることを特徴としている。
前記構成では、例えば、第1情報記録層における識別情報記録領域に識別情報が予め記録されている場合には、再生光の光スポット位置の第1情報記録層に含まれる識別情報記録領域から第2情報記録層への層間移動が許可されているものとして認識される。
このため、前記構成によれば、第1情報記録層における識別情報記録領域に予め記録されている識別情報を読み出している間に光情報記録媒体の構造が特定できた段階で、予め定められた前記層間移動を光情報記録再生装置が行うことができるので、識別情報を取得して光情報記録媒体の構造の特定ができた後、そのまま同じ第1情報記録層に光スポットを移動させることなく、第2情報記録層に移動させて、第2情報記録層に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
これにより、識別情報の取得から第2情報記録そうに記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
前記第2情報記録層は、該記録層の再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域を含んでおり、前記識別情報記録領域と前記管理情報記録領域とは、自媒体の半径方向に沿って近接するように配置されていることが好ましい。
前記構成によれば、第1情報記録層の識別情報記録領域から第2情報記録層の管理情報記録領域への層間移動が最短距離で行われる。
このため、識別情報の取得後に直ちに管理情報を再生することができるので、第1情報記録層の管理情報記録領域に記録された管理情報を再生する場合と比較して、識別情報の取得から第2情報記録層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体であって、前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記管理情報記録領域にさらに記録されていることを特徴としている。
前記構成では、ユーザによる第1情報記録層への情報の記録の開始前に、再生光の光スポット位置の第1情報記録層に含まれる識別情報記録領域から第2情報記録層への層間移動が実行されるように、層間移動許可情報が管理情報記録領域に記録されている。
このため、前記構成によれば、第1情報記録層にユーザが情報を記録する以前に、第2情報記録層に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得から第2情報記録に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
前記第1情報記録層は、ユーザが所望の情報を記録することが可能なユーザ記録領域をさらに含んでおり、前記ユーザ記録領域は、自媒体の半径方向に沿って前記管理情報記録領域に近接するように配置されていることが好ましい。
前記管理情報記録領域は、自媒体の半径方向に沿って前記ユーザ記録領域の内周側に配置されていることが好ましい。
前記構成では、第1情報記録層であるRE層又はR層が内周から外周に向かって再生される光ディスクにおいて、RE層又はR層の管理情報記録領域が、ユーザ記録領域よりも内周側に配置されている。このため、RE層又はR層のユーザ記録領域に情報が記録される前に、管理情報記録領域が再生され、その後層間移動を行い、第2情報記録層であるROM層に予め記録されている情報を再生する。したがって、層間移動許可情報の取得後に、RE層又はR層に情報が記録される場合と比較して、層間移動許可情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
本発明の光情報記録再生装置は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の光情報記録再生装置の制御方法は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置の制御方法であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程とを含んでいることを特徴としている。
前記構成及び方法によれば、光情報記録媒体の第1情報記録層における管理情報記録領域に予め記録されている管理情報の読み出しにより光情報記録媒体の情報の記録及び再生を管理するための管理情報を取得できた段階で、予め定められた前記層間移動を行い、第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行うことができるので、ユーザによる第1情報記録層への情報の記録が開始する前に、光スポットを第2情報記録層に移動させて、第2情報記録層に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
これにより、識別情報の取得から第2情報記録層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
前記第1情報記録層は、ユーザが所望の情報を記録することが可能なユーザ記録領域をさらに含んでおり、前記層間移動は、前記ユーザ記録領域に情報が記録される前に行われることが好ましい。
前記構成によれば、第1情報記録層であるRE層又はR層に情報が記録される前に、第2情報記録層であるROM層に予め記録されている情報を再生するので、識別情報および管理情報の取得後にRE層又はR層に情報が記録される場合と比較して、識別情報および管理情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
なお、前記光情報記録再生装置及びその制御方法における各手段、各機能、各工程、各ステップ及び各処理のそれぞれは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを各手段として動作させ、コンピュータに各機能を実現させ、若しくはコンピュータに各工程、各ステップ及び各処理を実行させることにより前記光情報記録再生装置及びその制御方法を、コンピュータにて実現させる光情報記録再生プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の光情報記録媒体は、以上のように、前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記識別情報記録領域に記録されているものである。
また、本発明の光情報記録再生装置は、以上のように、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段とを備えているものである。
また、本発明の光情報記録再生装置の制御方法は、以上のように、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程とを含んでいる方法である。
それゆえ、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1について図1〜図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.光情報記録媒体の構成〕
まず、図1に基づき、本発明の実施形態1である光ディスク(光情報報記録媒体)2の構成について説明する。図1は、本実施形態の光ディスク2を概念的に示す模式図である。
本実施形態の光ディスク2は、図1に示すように、少なくともRE/R層(第1情報記録層)4及びROM層(第2情報記録層)5を含んでおり、これらの各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっている。
なお、光ディスク2では、情報記録層は、RE/R層4及びROM層5の2層のみとなっているが、情報記録層は、3層以上であっても良い。また、RE/R層4は、RE層又はR層のいずれであっても良い。
ところで、ROM層は、例えば、異なる材料の界面上に凹凸形状でのプリピット列が形成されて情報が記録される場合がある。そこで、以下では、ROM層の場合、「情報記録面」に情報が記録されると言う場合がある。
一方、RE層若しくはR層の場合は、例えば、情報記録層の媒体表面方向における情報記録領域の物理的性質を変化させることにより情報が記録される。そこで、以下では、RE層若しくはR層の場合、「情報記録領域」に情報が記録されると言う場合がある。
すなわち、「情報記録層」は、以上のように、情報が記録される情報記録領域若しくは情報記録面を含んでおり、特定の記録特性を備える反射膜や記録膜等からなる単膜、多層膜、又は2層間の界面における媒体面方向(再生光の入射面の面内方向)の所定範囲を指す。
なお、上記のように、「情報記録層」を、「情報記録面」に情報が記録される場合と、「情報記録領域」に情報が記録される場合とに区別して説明すると煩雑となるので、以下では、原則として、「情報記録層に情報が記録される」などと言うことにする。
また、光ディスク2に記録される情報は、光ディスク2の出荷時に予め情報が記録される場合、出荷後にユーザによって情報が記録される場合及び出荷後に以下で説明する光ディスク装置(光情報記録再生装置)1の動作において情報が記録される場合などを含む概念である。
また、RE層は、いわゆる書き換え型の情報記録層であり、情報を書き換えることが可能な情報記録層である。
また、R層は、いわゆる追記録型の情報記録層であり、情報を追記録することのみが可能な情報記録層である。
さらに、ROM層は、いわゆる再生専用型の情報記録層であり、情報を読み出すことのみ可能な情報記録層である。
すなわち、光ディスク2は、ROM層、RE層及びR層といった記録特性の異なる情報記録層が多層化されたいわゆるハイブリッド光情報記録媒体である。
また、「追記録することのみが可能」とは、情報の読み出しは可能であり、記録において、追記録のみ可能であることを指す。
RE/R層4は、図1に示すように、識別情報記録領域41、管理情報記録領域42及びユーザ記録領域43を含んでいる。
識別情報記録領域41には、光ディスク2の構造を示す様々な識別情報が予め記録されている。
また、管理情報記録領域42には、光ディスク2における情報の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録されている。
また、ユーザ記録領域43には、ユーザが所望の情報を記録(又は追記録)することが可能な記録領域である。
ところで、以下で説明するが、光ディスク装置1においては、光ディスク2などの光情報記録媒体が何層の情報記録層からなり、また、各情報記録層がどのような記録特性を持っているのか等を特定する必要があるが、「識別情報」とは、このような光情報記録媒体の構造を示す情報のことである。なお、本実施形態では、識別情報から、RE/R層4及びROM層5があること、識別情報がRE/R層4にあることなどを特定(識別)する。
識別情報の具体例としては、図1に示す、ディスクの層のタイプ(再生専用型、追記型、書き換え型)、ディスクのサイズ、ディスクのバージョン(速度等に関連)、ディスクへの記録・再生の標準条件、サーボの極性、記録マークの極性及びディスク固有の番号などが例示できるが、これらの各識別情報の識別情報記録領域41上の記録順序(又は配置方法)は、任意であってよい。なお、これらの記録順序は、通常規格などによって決められている。
ここで、本実施形態の光ディスク2では、上記のような通常の識別情報の他に、識別情報記録領域41に層間移動用Flag(層間移動許可情報)が記録されている。
層間移動用Flagは、再生光の光スポット位置のRE/R層4に含まれる識別情報記録領域41からROM層5への層間移動(以下、単に「層間移動」という)が許可されたこと若しくは許可されていないことを示す情報である。
より具体的には、層間移動用Flagが「0」に設定されている場合は、再生光の光スポット位置のRE/R層4に含まれる識別情報記録領域41からROM層5への層間移動が許可されていないことを示す。
一方、層間移動用Flagが「1」に設定されている場合は、層間移動が許可されていることを示す。
なお、層間移動用Flagが「1」に設定されている場合でも、層間移動用Flagを認識した直後に層間移動させても良いし、必ずしも層間移動用Flagを認識した直後に層間移動させなくても良い。すなわち、層間移動用Flagは、層間移動の許可があったこと若しくは許可がないことを認識させるための情報であり、「1」に設定された層間移動用Flagを認識した後は、識別情報記録領域41に記録されている情報をすべて読みきるまでの間であれば、いつ層間移動が行われても良い。
また、層間移動用Flagが記録される位置は、識別情報記録領域41の情報の記録開始位置から記録終了位置までの間であれば、どこに記録されていても良い。なお、層間移動用Flagが、識別情報記録領域41の情報の記録終了位置に記録された場合は、識別情報記録領域41に記録されている情報をすべて読んだ後、「1」に設定された層間移動用Flag層間移動が認識された直後に層間移動させることになる。
また、層間移動用Flagが「0」に設定されている場合には、層間移動を行わない通常の再生動作を行うようにすれば良い。
なお、層間移動用Flagの値を「0」にしたり、「1」にしたりする設定については、ユーザが、以下で説明する操作部7を介して設定できるようにしても良いし、以下で説明する光ディスク装置1に光ディスク2などが装填された際に、以下で説明するディスク管理部21が、設定できるようにしても良い。
したがって、例えば、RE/R層4における識別情報記録領域41に予め記録されている識別情報を読み出している間に、「1」に設定された層間移動用Flagが認識された場合、識別情報の読み出しにより光ディスク2の構造が特定できた段階で、予め定められた層間移動を行うように以下で説明する光ディスク装置1を構成すれば、識別情報を取得して光ディスク2の構造の特定ができた後、そのまま同じRE/R層4に光スポットを移動させることなく、ROM層5に移動させて、ROM層5に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
なお、図1では、以上の層間移動を概念的に示しており、光ピックアップ12からの再生光のスポット位置が、層間ジャンプ開始位置SPから、層間ジャンプ終了位置EPに層間移動している様子を示している。
ここで、層間ジャンプ開始位置SPは、識別情報記録領域41に予め記録されている識別情報から光ディスク2の構造が特定された時点での識別情報記録領域41上の位置であっても良いし、光ディスク2の内周側(紙面左)から光ディスク2の外周側(紙面右)に向けて識別情報を読み取っていく場合、識別情報記録領域41上の最右端の位置(識別情報がすべて再生された段階に相当、但し、識別情報記録領域41に空き領域が存在しないと仮定している)であっても良い。また、これらの2つの位置間であれば、どの位置を層間ジャンプ開始位置SPとしても良い。
一方、層間ジャンプ終了位置EPは、ROM層5の情報記録面上であれば、いずれの位置であっても構わないが、識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮する観点からは、内周側の情報記録面の端若しくは外周側の情報記録面の端のいずれかであることが好ましい。
以上より、光ディスク2によれば、識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
〔2.光情報記録再生装置の構成〕
次に、図2及び図3に基づき、本発明の実施形態1である光ディスク装置(光情報記録再生装置)1の構成について説明する。なお、〔2.光情報記録再生装置の構成〕において説明すること以外の構成は、〔1.光情報記録媒体の構成〕と同じである。また、説明の便宜上、〔1.光情報記録媒体の構成〕の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2は、光ディスク装置1の本実施形態の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、光ディスク装置1は、主として格納部3、ディスク装填認識部6、記録再生回路群10、光ヘッド11、光ピックアップ12、制御部20を備えている。
また、記録再生回路群10は、主としてピックアップ駆動回路13、レーザ駆動回路14及び再生回路15を備えている。
また、光ディスク装置1は、光ディスク2を含むDVDやBDなどの光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う装置である。
図2に示すように、光ディスク装置1では、回転する光ディスク2の図示しないトラックへ、制御部20がピックアップ駆動回路13を介して光ピックアップ12を移動させるようになっている。
光ピックアップ12には、光ヘッド11が設けられている。そして、制御部20がレーザ駆動回路14を介して記録条件を設定し、光ヘッド11から記録用のレーザビームを光ディスク2の記録部位に照射することによって、光ディスク2のトラックに情報が記録されるようになっている。
また、光ディスク装置1は、制御部20がピックアップ駆動回路13を介して光ピックアップ12を光ディスク2の記録部位へ移動させる。そして、制御部20がレーザ駆動回路14を介して光ヘッド11から再生用のレーザビームを光ディスク2に照射するようになっている。
光ヘッド11が検出した反射光は、再生回路15にて再生信号に変換され、制御部20に入力される。これにより、光ディスク装置1は、光ディスク2のトラックに記録された情報を再生するようになっている。
また、光ディスク装置1には、ディスク装填認識部6が設けられている。ディスク装填認識部6は、光ディスク2の装填を検出するためのものであり、例えば、各種センサが例示できるが、光ディスク2の装填を検出できるものであれば、どのようなセンサを用いても良い。
また、ディスク装填認識部6は、検出した結果を検出信号として制御部20へ出力するようになっている。
操作部7は、ユーザが、光ディスク装置1に各種の操作命令を入力するためのものであり、例えば、操作ボタンとそのインターフェースなどが例示できる。
次に、図3に基づき、光ディスク装置1における主要部(制御部20など)の詳細について説明する。図3は、光ディスク装置1における主要部の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、格納部3は、プログラムやデータ等の各種情報が予め記録されている又は各種情報が記録される記録部である。格納部3は、RAM(random access memory)で構成されていることが好ましいが、ROMを併用する構成であっても良い。
また、格納部3は、主として識別情報再生データ記憶部31、ROM再生データ記憶部32及びソフトウェアプログラム記憶部33を含んでいる。なお、これらの各記憶部に記録される情報以外の情報が格納部3に記録される場合もあることは言うまでもない。
例えば、以下で説明するように、上述した層間移動用Flagを生成し、層間移動用Flagを持たない光情報記録媒体に記録させるための情報や、層間移動用Flagを「0」又は「1」の値に設定するための情報、予め定められた層間移動の層間ジャンプ開始位置SP、層間ジャンプ終了位置EPなどの各種情報も格納部3に記録される又は予め記録されているものとする。
識別情報再生データ記憶部31には、RE/R層4の識別情報記録領域41に記録されている識別情報の再生データが記録される。
ROM再生データ記憶部32には、ROM層5に予め記録されている光ディスク装置1の動作を制御するプログラム(例えば、OS:operating systemなど)や、その他の各種データが記録される。
ソフトウェアプログラム記憶部33には、予め記録される光ディスク装置1を動作させるためのプログラムや、ROM層5の再生データから得られるプログラム、若しくは、アプリケーションソフトなどが記録される。
次に、図3に基づき、本実施形態の光ディスク装置1の主要部である制御部20の詳細について説明する。
図3に示すように、制御部20は、主としてディスク管理部21、再生制御部(再生制御手段,識別情報再生制御手段、層間移動制御手段)22、ピックアップ制御部23、レーザ制御部24、ソフトウェアプログラム管理部25及び記録制御部(記録制御手段)26を備えている。
ディスク管理部21は、ディスク装填認識部6から光ディスク2が装填されたことを示す検出信号を受信したり、光ディスク2から取得した識別情報から光ディスク2の構造を特定したりして、再生制御部22やソフトウェアプログラム管理部25、記録制御部26などを動作の制御などを行うものである。
再生制御部22は、主として識別情報再生指示部(識別情報再生制御手段)221、層間ジャンプ指示部(層間移動制御手段)222及び再生データ処理部223を備えている。
再生制御部22は、識別情報再生指示部221、層間ジャンプ指示部222及び再生データ処理部223を動作させて光ディスク2から識別情報を取得したり、光ディスク2のROM層5を再生したデータを取得したりする制御を行うものである。
識別情報再生指示部221は、ピックアップ制御部23やレーザ制御部24に指示して、光ディスク2の識別情報記録領域41に記録されている識別情報の再生を制御するものである。これにより、光ディスク装置1は、識別情報を取得できるので、光ディスク2の構造を特定することができる。
層間ジャンプ指示部222は、ディスク管理部21によって光ディスク2の構造が特定された場合に、ディスク管理部21からその旨の通知(媒体構造特定通知)、その光ディスク2の構造に関する情報を受信して、ピックアップ制御部23やレーザ制御部24に指示して、再生光の光スポット位置を、上述した層間ジャンプ開始位置SPから層間ジャンプ終了位置EPへ層間移動させる制御を行うものである。
なお、〔1.光情報記録媒体の構成〕では、層間移動用Flagについて説明したが、本実施形態の光ディスク装置1は、この光ディスク2に記録されている層間移動用Flagを用いて、層間移動を制御する構成であっても良いし、層間移動用Flagが存在しない光情報記録媒体に対して、光ディスク装置1側の制御により層間移動を行うように構成しても良い。
光ディスク装置1側の制御により層間移動を行う場合としては、例えば、ディスク管理部21によって、光情報記録媒体の構造が特定されたことをトリガとして層間ジャンプ指示部222を動作させれば良い。
これにより、識別情報から光情報記録媒体の構造が特定された場合に、光スポット位置を層間移動させることができる。
また、再生データ処理部223は、再生回路15から送信される各種再生データを処理(例えば、再生信号の補正処理や、アナログ/デジタル変換など)して、格納部3に処理を行った再生データを記録させるものである。
また、再生データ処理部223は、例えば、ROM層5に予め記録されているソフトウェアプログラムをソフトウェアプログラム記憶部33に一時記録させ、一時記録させた旨をソフトウェアプログラム管理部25に通知し、ソフトウェアプログラム管理部25を動作させてソフトウェアプログラムを起動させる処理などを行うものである。
ソフトウェアプログラム管理部25は、光ディスク2のROM層5や、格納部3に記録されている光ディスク装置1を動作させるためのOSなどのプログラムや、その他のアプリケーションプログラムの起動から終了までの処理を管理して各種プログラムによる動作を実現させるものである。
また、光ディスク装置1は、光ディスク2のようにRE/R層4の識別情報記録領域41に、層間移動用Flagが記録されている場合は、識別情報再生指示部221が、この層間移動用Flagを再生し、識別情報再生指示部221が、「1」に設定された層間移動用Flagを再生していた場合に、層間ジャンプ指示部222が、層間移動を行うようにしても良い。
これにより、層間移動用Flagを有する光ディスク2のような光情報記録媒体を使用して識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
また、光ディスク装置1は、層間移動用Flagが存在していない光情報記録媒体の識別情報記録領域(の空き領域)に、記録制御部26が、層間移動用Flagを生成して、記録するようにしても良い。
この場合、光ディスク装置1の識別情報再生指示部221は、識別情報と共に、記録制御部26によって記録された層間移動用Flagを再生し、識別情報再生指示部221が、「1」に設定された層間移動用Flagを再生していた場合に、層間ジャンプ指示部222が、層間移動を行うようにしても良い。
これにより、光ディスク装置1により、識別情報記録領域に層間移動用Flagが記録されていない光情報記録媒体から識別情報記録領域に層間移動用Flagが記録された光情報記録媒体を作成することが可能となるので、この光情報記録媒体を使用することで、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
なお、記録制御部26による層間移動用Flagの生成等が行われるタイミングとしては、ユーザが操作部7を介して記録制御部26に対して層間移動用Flagが存在していない光情報記録媒体の識別情報記録領域(の空き領域)に、層間移動用Flagを生成して記録させる旨の指示(層間移動許可情報記録指示)を行った時点であっても良いし、ディスク管理部21が、層間移動用Flagが記録されていない光情報記録媒体が装填されたことを認識した時点であっても良い。なお、後者の時点では、ディスク管理部21が記録制御部26に層間移動用Flagの生成等を行うよう指示する構成とすれば良い。
以上によれば、光情報記録媒体(光ディスク2及び以下で説明する光ディスク2A〜2Cのように層間移動用Flagを含む光情報記録媒体以外の光情報記録媒体も含む)のRE層若しくはR層における識別情報記録領域に予め記録されている識別情報の読み出しにより光情報記録媒体の構造が特定できた段階で、予め定められた層間移動を行い、ROM層に予め記録されている情報の再生を行うことができるので、識別情報を取得して光情報記録媒体の構造の特定ができた後、そのまま同じRE層又はR層に光スポットを移動させることなく、ROM層に移動させて、ROM層に記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
これにより、識別情報の取得からROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
〔3.光情報記録再生装置の動作〕
次に、図4(a)〜図9に基づき、光ディスク装置1の動作の詳細について説明する。なお、〔3.光情報記録再生装置の動作〕において説明すること以外の構成は、〔1.光情報記録媒体の構成〕及び〔2.光情報記録再生装置の構成〕と同じである。また、説明の便宜上、〔1.光情報記録媒体の構成〕及び〔2.光情報記録再生装置の構成〕の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、以下の項目では、同様の説明を省略する。
まず、図4(a)の動作フローは、ROM層5が光ディスク2の内周側からスタートして、外周側へ再生されていく場合の動作フローを示し、図4(b)の動作フローは、ROM層5が光ディスク2の外周側からスタートして、内周側へ再生されていく場合の動作フローを示す。
なお、図4(a)及び図4(b)の動作フローのそれぞれは、光ディスク2のスパイラルの方向によって決まっている。
本動作フローでは、光ディスク2を用いた場合について説明し、層間移動用Flagが常に「1」に設定されているものとする(すなわち、以下では、層間移動用Flagに関する説明は、省略する)。また、層間移動用Flagが存在するRE/R層4の識別情報記録領域41は光ディスク2の内周側に存在し、ユーザ記録領域43は内周側スタートで外周側へ再生されていくことを前提とする。
しかしながら、上記のような実施形態に本発明の適用範囲を限定する趣旨ではない。例えば、層間移動用Flagの無い光情報記録媒体の場合、上述したように、光ディスク装置1側の動作により、層間移動などの制御を行うよう光ディスク装置1を構成することも可能である。また、光ディスク装置1により光情報記録媒体を、層間移動用Flagを備えた構成にした後で、層間移動用Flagの値を「1」にして以下で説明する動作を行わせても良い。
また、図4(a)のステップS3(以下、「ステップ」を省略する)及び図4(b)のS13以外の各ステップは、図4(a)及び図4(b)で共通であるので、主として、図4(a)の動作フローについて説明し、図4(b)の動作フローについては、S13の動作フローのみについて説明する。
まず、図4(a)の動作フローでは、S1で、光ディスク2が光ディスク装置1の所定の位置に装填されると、ディスク装填認識部6が、光ディスク2の装填を検出し、その検出信号(装填検出信号)が、制御部20のディスク管理部21に送信されてS2に進む。
S2では、ディスク管理部21が、ディスク装填認識部6からの装填検出信号を受信することをトリガとして、再生制御部22の識別情報再生指示部221を動作させる。
識別情報再生指示部221は、ピックアップ制御部23にピックアップ駆動回路13を動作させて光ピックアップの位置を制御させ、レーザ制御部24にレーザ駆動回路14を動作させて再生用レーザ(再生光)を光ディスク2に照射させる制御を行わせて、光ディスク2の識別情報記録領域41に記録されている識別情報を再生し、その旨を再生データ処理部223に通知(識別情報再生通知)してS3に進む。
S3では、識別情報再生通知を受けた再生データ処理部223が、再生回路15から制御部20に送信されてくるS2で再生された識別情報の再生データを、格納部3の識別情報再生データ記憶部31に記録させて、その旨をディスク管理部21に通知(識別情報取得通知)する。
ディスク管理部21は、識別情報取得通知を受けて、識別情報再生データ記憶部31に記録された識別情報に基づいて光ディスク2の構造を特定し、特定された光ディスク2の構造に応じて、層間ジャンプ指示部222を動作させる。
層間ジャンプ指示部222は、ピックアップ制御部23に光ピックアップ12の再生用レーザの光スポットを現在位置(層間ジャンプ開始位置SP)から予め定められた層間ジャンプ終了位置EPに層間移動させてS4に進む。
なお、図4(a)の動作フローでは、層間ジャンプ終了位置EPは、光ディスク2のROM層5の内周側に定められているものとする。
このような層間移動の例としては、図5、図7及び図9のパターンなどが考えられる。
図5は、光ディスク2で、ROM層5の内周側に層間移動させた場合を示している。
図7は、光ディスク2のROM層5と同様のROM層を2層(2層のROM層5A及びROM層5Bは、再生光の入射方向の手前)備えた光ディスク2Aで、ROM層5Bに層間移動させた場合について示している。
図9は、光ディスク2のRE/R層4と同様のRE/R層を再生光入射方向の手前とし、奥に2層のROM層5A及びROM層5Bを設けた光ディスク2Cで、ROM層5Aに層間移動させた場合を示している。
これらのパターンのように、層間ジャンプ終了位置EPを、光ディスク2、光ディスク2A及び光ディスク2Cの内周側に設定した場合は、識別情報記録領域41に記録されている識別情報を再生して光ディスク2の構造の特定を行い、その後、ROM層5(ROM層5A及びROM層5B)の予め情報が記録された情報記録面上の位置(層間ジャンプ終了位置EP)まで光スポットを移動させる距離を短くできるので、識別情報の取得からROM層5(ROM層5A及びROM層5B)に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
また、図5、図7及び図9の層間移動では、すべてRE/R層4の識別情報記録領域41からROM層5への最短距離の層間移動(紙面真上・真下に移動)となっている。
このような層間移動によれば、識別情報の取得からROM層5(ROM層5A及びROM層5B)に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を最短にすることができる。
なお、「最短距離」の例としては、図5の例のように、ROM層が一層の場合は、層間ジャンプ開始位置SPを通り、再生光の入射面における法線方向に沿う直線と、ROM層5の情報記録面との交点の位置をとった場合の、層間ジャンプ開始位置SP及びROM層5の情報記録面との交点の位置間の距離が例示できる。
また、ROM層が2層以上存在している場合には、図7及び図9のように複数のROM層(ROM層5A及びROM層5B)の情報記録面との前記交点の位置のうち、層間ジャンプ開始位置SPに最も近い交点の位置(図7では、ROM層5B上、図9では、ROM層5A上)などが例示できる。
さて、次に、S4では、層間ジャンプ指示部222による層間移動が終了したことをトリガとして、再生制御部22が、ピックアップ制御部23及びレーザ制御部24を動作させて光ディスク2のROM層5に予め記録されている情報を再生し、その旨を再生データ処理部223に通知(ROM再生通知)する。
再生データ処理部223は、ROM再生通知を受けて、再生回路15から送信されてくるROM再生データをROM再生データ記憶部32若しくはソフトウェアプログラム記憶部33に記録させ、その旨の通知をソフトウェアプログラム管理部25に通知(ROM再生データ保存通知)してS5に進む。
S5では、ソフトウェアプログラム管理部25が、ROM再生データ保存通知を受けて、ROM再生データ記憶部32若しくはソフトウェアプログラム記憶部33に記録されているROM再生データを読み出し、読み出したプログラムを起動して「END」となる。
次に、図4(b)のS13の動作フローについて説明する。
S13では、識別情報再生通知を受けた再生データ処理部223が、再生回路15から制御部20に送信されてくるS12で再生された識別情報の再生データを、格納部3の識別情報再生データ記憶部31に記録させて、その旨をディスク管理部21に通知(識別情報取得通知)する。
ディスク管理部21は、識別情報取得通知を受けて、識別情報再生データ記憶部31に記録された識別情報に基づいて光ディスク2の構造を特定し、特定された光ディスク2の構造に応じて、層間ジャンプ指示部222を動作させる。
層間ジャンプ指示部222は、ピックアップ制御部23に光ピックアップ12の再生用レーザの光スポットを現在位置(層間ジャンプ開始位置SP)から予め定められた層間ジャンプ終了位置EPに層間移動させてS14に進む。
なお、図4(b)の動作フローでは、層間ジャンプ終了位置EPは、光ディスク2のROM層5の外周側に定められているものとする。
このような層間移動の例としては、図6及び図8のパターンなどが考えられる。
図6は、光ディスク2で、ROM層5の外周側に層間移動させた場合を示している。
図8は、光ディスク2のROM層5を再生光入射方向の奥に、RE/R層4を手前に入れ替えた光ディスク2Bで、ROM層5に層間移動させた場合を示している。
これらのパターンのように、層間ジャンプ終了位置EPを、光ディスク2及び光ディスク2Bの外周側に設定した場合は、RE/R層4にある識別情報が、光ディスク2及び光ディスク2Bの内周側にある前提では、層間ジャンプ開始位置SPから層間ジャンプ終了位置EPまで光スポットを移動させ、その後、光スポットは、外周側からスタートし、内周側へ移動することになる。
よって、例えば、ROM層5に予め記録された情報を再生した後、内周側スタートのRE/R層4へアクセスする際、光スポットを移動させる距離が短くすむため、速やかに記録動作に入ることができる。
〔4.層間移動のタイミング〕
次に層間移動の好ましいタイミングについて説明する。なお、ここでは、光ディスク2を光情報記録媒体の例として説明する。
層間移動の好ましい第1のタイミングは、管理情報記録領域42に記録されている管理情報が再生される前である。
これにより、管理情報を再生する前に、ROM層5に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得後に、管理情報を再生する場合よりも、識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
また、層間移動の好ましい第2のタイミングは、RE/R層4のユーザ記録領域43に情報が記録される前である。
これにより、(記録制御部26によって)RE/R層4に情報が記録される前に、ROM層5に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得後に、RE/R層4に情報が記録される場合と比較して、識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
以上より、光ディスク装置1によれば、識別情報の取得から光ディスク2、光ディスク2A〜2Cなどの光情報記録媒体のROM層に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間の短縮が可能となる。
なお、上記では、層間移動用Flagが「1」に設定されている場合は、層間移動が許可されていることを示し、「0」に設定されている場合は、層間移動が許可されていないことを示すことを例に説明したが、これに限定されるものではない。
層間移動が許可されていることを示す情報と、層間移動が許可されていないことを示す情報が、異なるデータとして設定されていれば、上記の説明と同様の動作を行わせることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。上記の実施形態1においては、図1に示したように、光ディスク2の識別情報記録領域41に通常の識別情報とは異なる層間移動用Flagが記録されている。そして、この層間移動用Flagは、再生光の光スポット位置のRE/R層4に含まれる識別情報記録領域41からROM層5への層間移動が許可されたこと若しくは許可されていないことを示す情報である。
光ディスク装置1は、このような層間移動用Flagの設定内容を認識して層間移動を実行し、そうすることにより、識別情報記録領域41に予め記録された識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮するものであった。
これに対し、本発明の実施形態2においては、光ディスクの識別情報記録領域に上記の層間移動の許可、不許可を示す情報を通常の識別情報とは別に記録させるものではない。
すなわち、本実施形態は、光ディスク装置1が光ディスクの識別情報記録領域に予め記録された識別情報から、光ディスクが何層の情報記録層からなり、また、各情報記録層がどのような記録特性を持っているか等の構造を認識することで、現在再生光の光スポット位置があるRE/R層の他に、ROM層が存在することを認識した場合に、上記の層間移動を実行する。このため、上記の層間移動用Flagのような、通常の識別情報とは異なる情報を別途、光ディスクの識別情報記録領域に記録させることが不要となる。
したがって、本実施形態では、通常の識別情報とは異なる情報の再生が不要となり、その結果、上記の層間移動を実行する時期を早めることができる。
以下図面を用いて、本発明の実施形態2について説明する。図10(a)は、本発明の実施形態2の光ディスク2Dを概念的に示す模式図である。以下、本発明の実施形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の光ディスク2Dは、図10(a)に示すように、少なくともRE/R層(第1情報記録層)4D及びROM層(第2情報記録層)5Dを含んでおり、これらの各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっている。なお、光ディスク2Dでは、情報記録層は、RE/R層4D及びROM層5Dの2層のみとなっているが、情報記録層は、3層以上であっても良い。また、RE/R層4Dは、RE層又はR層のいずれであっても良い。
以下では、主として、本実施形態のRE/R層4Dと上記の実施形態1のRE/R層4とで異なる点、及び、本実施形態のROM層5Dと上記の実施形態1のROM層5とで異なる点、について説明する。
先ず、本実施形態のRE/R層4Dと上記の実施形態1のRE/R層4とで異なる点について説明する。
図10(a)に示すように、本実施形態のRE/R層4Dは、識別情報記録領域41D及びユーザ記録領域43Dを含んでいる。そして、このRE/R層4Dの識別情報記録領域41Dには、通常の識別情報が予め記録されている。
すなわち、本実施形態のRE/R層4Dの識別情報記録領域41Dは、上記の実施形態1のRE/R層4の識別情報記録領域41とは異なり、通常の識別情報とは異なる層間移動用Flagが記録されていない。
そして、本実施形態の光ディスク2Dでは、RE/R層4Dの識別情報記録領域41Dに識別情報が予め記録されている場合には、再生光の光スポット位置のRE/R層4Dに含まれる識別情報記録領域41DからROM層5Dへの層間移動が許可されているものとして認識される。
また、上記の実施形態1と同様、識別情報記録領域41Dに予め記録される識別情報には、ディスクの層のタイプ、ディスクのサイズ、ディスクのバージョン、ディスクへの記録・再生の標準条件、サーボの極性、記録マークの極性及びディスク固有の番号などが含まれる。そして、このような様々な情報の各々は、識別情報記録領域41Dに繰り返し記録されるのが通常である。
このため、例えば、識別情報記録領域41Dに予め記録されている識別情報の読み出しを開始した後、光ディスク2Dの構造が特定できた段階で、予め定められた層間移動を行うように光ディスク装置1を構成すれば良い。
この場合、識別情報を取得して光ディスク2Dの構造の特定ができた後、そのまま同じRE/R層4Dに光スポットを移動させることなく、ROM層5Dに移動させて、ROM層5Dに記録された情報(例えば、ソフトウェアなどのプログラム)を読むことが可能となる。
つまり、識別情報記録領域41Dに予め記録されている識別情報のすべての読み出しを行うことなく、上記の層間移動を行うことができるので、識別情報の取得からROM層5Dに記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
次に、本実施形態のROM層5Dと上記の実施形態1のROM層5とで異なる点について説明する。
図10(a)に示すように、本実施形態のROM層5Dは、上記の実施形態1のROM層5とは異なり、ROM層5Dにおける情報の再生を管理するための管理情報が予め記録されている管理情報記録領域51Dを含んでいる。
もちろん、この管理情報記録領域51Dに予め記録される管理情報は、光ディスク2Dにおいて唯一無二の存在である必要はなく、例えば、RE/R層4Dにも図示しない管理情報記録領域が含まれる場合であれば、その管理情報記録領域にも同一の管理情報が記録されていてももちろん構わない。要は、ROM層5Dに自身の情報の再生を管理するための管理情報が予め記録された管理情報記録領域51Dを含んでいれば良い。
さらに、このROM層5Dの管理情報記録領域51Dは、図10(a)に示すように、RE/R層4Dの識別情報記録領域41Dの紙面真下に配置されている。図10(a)は、光ピックアップ12からの再生光のスポット位置が、層間ジャンプ開始位置SPから、層間ジャンプ終了位置EPに層間移動している様子を示すものである。
具体的には、層間ジャンプ開始位置SPは、識別情報記録領域41Dの識別情報から光ディスク2Dの構造が特定された時点での識別情報記録領域41D上の位置である。一方、層間ジャンプ終了位置EPは、ROM層5Dの管理情報記録領域51D上の位置である。
そして、RE/R層4Dの識別情報記録領域41DからROM層5Dの管理情報記録領域51Dへの層間移動が最短距離で行われる。
したがって、識別情報の取得後に直ちに管理情報を再生することができる。このため、RE/R層4Dの図示しない管理情報記録領域に記録された管理情報を再生する場合と比較して、識別情報の取得からROM層5Dに記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
なお、図10(a)のROM層5Dの管理情報記録領域51Dは、RE/R層4Dの識別情報記録領域41Dの紙面真下に配置されているが、本実施形態は、この構成に限られるものではない。例えば、図10(b)に示す光ディスク2Eのように、光ディスク2Eの半径方向に沿って、ROM層5Eの管理情報記録領域51EがRE/R層4Eの識別情報記録領域41Eに近接するように配置されていても良い。
この場合でも、RE/R層4Dの識別情報記録領域41DからROM層5Dの管理情報記録領域51Dへの層間移動が比較的短い距離で行われるので、識別情報の取得後に直ちに管理情報を再生することができる。
また、図10(a)には、層間ジャンプ終了位置EPがROM層5Dの管理情報記録領域51Dの中央付近にある例を示しているが、これに限らない。管理情報記録領域51D内であればよく、また、管理情報記録領域51Dの近傍領域であってもよい。
図10(b)でも、層間ジャンプ終了位置EPがROM層5Eの管理情報記録領域51Eの中央付近にある例を示しているが、これに限らない。管理情報記録領域51E内であればよく、また、管理情報記録領域51Eの近傍領域であってもよい。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。上記の実施形態1においては、図1に示したように、光ディスク2の識別情報記録領域41に通常の識別情報とは異なる層間移動用Flagが記録されている。
これに対し、本発明の実施形態3は、この層間移動用Flagを光ディスク2の識別情報記録領域41に記録するのではなく、光ディスク2の管理情報記録領域42に記録する実施形態である。
以下図1〜3、11を用いて、本発明の実施形態3について説明する。以下では、主として、本実施形態における光情報再生装置の動作と上記の実施形態1における光情報再生装置の動作とで異なる点について説明する。以下、上記の実施形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11(a)は、本実施形態における光情報記録再生装置の動作を示すフローチャートであり、図11(b)は、本実施における光情報記録再生装置の他の動作を示すフローチャートである。
先ず、図11(a)の動作フローは、ROM層5が光ディスク2の内周側からスタートして、外周側へ再生されていく場合の動作フローを示し、図11(b)の動作フローは、ROM層5が光ディスク2の外周側からスタートして、内周側へ再生されていく場合の動作フローを示す。
なお、図11(a)及び図11(b)の動作フローのそれぞれは、光ディスク2のスパイラルの方向によって決まっている。また、図11(a)の動作フローでは、層間ジャンプ終了位置EPは、光ディスク2のROM層5の内周側に定められている。一方、図11(b)の動作フローでは、層間ジャンプ終了位置EPは、光ディスク2のROM層5の外周側に定められている。
本動作フローでは、光ディスク2を用いた場合について説明し、層間移動用Flagが常に「1」に設定されているものとする(すなわち、以下では、層間移動用Flagに関する説明は、省略する)。また、層間移動用Flagが存在するRE/R層4の管理情報記録領域42は光ディスク2の内周側に存在し、ユーザ記録領域43は内周側スタートで外周側へ再生されていくことを前提とする。
また、図11(a)のステップS22(以下、「ステップ」を省略する)、S23、S24、及び、図11(b)のS32、S33、S34以外の各ステップは、図4(a)及び図4(b)の各ステップと共通である。さらに、図11(a)のS22、S23及びS24と図11(b)のS32、S33及びS34とは共通である。このため、以下では、図11(a)のS22、S23及びS24について説明し、これら3つのステップ以外の各ステップについては、その説明を省略する。
図11(a)のS22では、ディスク管理部21が、ディスク装填認識部6からの装填検出信号を受信することをトリガとして、再生制御部22の識別情報再生指示部221を動作させる。
識別情報再生指示部221は、ピックアップ制御部23にピックアップ駆動回路13を動作させて光ピックアップの位置を制御させ、レーザ制御部24にレーザ駆動回路14を動作させて再生用レーザ(再生光)を光ディスク2に照射させる制御を行わせて、光ディスク2の識別情報記録領域41に記録されている識別情報を再生し、その旨を再生データ処理部223に通知(識別情報再生通知)してS23に進む。
S23では、識別情報再生指示部221は引き続き、ピックアップ制御部23にピックアップ駆動回路13を動作させて光ピックアップの位置を制御させ、レーザ制御部24にレーザ駆動回路14を動作させて再生用レーザ(再生光)を光ディスク2に照射させる制御を行わせて、光ディスク2の管理情報記録領域42に記録されている管理情報を再生し、その旨を再生データ処理部223に通知(管理情報再生通知)してS23に進む。
S24では、識別情報再生通知及び管理情報再生通知を受けた再生データ処理部223が、先ず、識別情報再生通知に基づいて、再生回路15から制御部20に送信されてくるS22で再生された識別情報の再生データを、格納部3の識別情報再生データ記憶部31に記録させて、その旨をディスク管理部21に通知(識別情報取得通知)する。
ディスク管理部21は、識別情報取得通知を受けて、識別情報再生データ記憶部31に記録された識別情報に基づいて光ディスク2の構造を特定する。
また、再生データ処理部223は、管理情報再生通知に基づいて、特定された光ディスク2の構造に応じて、層間ジャンプ指示部222を動作させる。
層間ジャンプ指示部222は、ピックアップ制御部23に光ピックアップ12の再生用レーザの光スポットを現在位置(層間ジャンプ開始位置SP)から予め定められた層間ジャンプ終了位置EPに層間移動させてS25に進む。
本実施形態においては、実施形態1の層間移動用Flagを光ディスク2の管理情報記録領域42に記録しているが、本発明はこれに限られるものではない。要は、RE/R層4Dに含まれるユーザ記録領域43に対し、ユーザが所望の情報を記録(又は追記録)することを開始する以前に、上記の層間移動が実行されるように、層間移動用Flagが記録されるべき記録領域が決められていれば良い。
そうすることにより、RE/R層4にユーザが情報を記録される以前に、ROM層5に予め記録されている情報を再生するので、識別情報の取得からROM層5に記録されたプログラムなどを起動させるまでの処理時間を短縮することができる。
なお、本発明の実施形態3は、層間移動用Flagを光ディスク2の識別情報記録領域41に記録するのではなく、光ディスク2の管理情報記録領域42に記録する場合を例に説明したが、これに限らない。層間移動用Flagは、光ディスク2の識別情報記録領域41と管理情報記録領域42の両方に記録されていてもよい。この場合、識別情報記録領域41と管理情報記録領域42の層間移動用Flagの両方、あるいは、いずれかを再生したときに、層間移動が許可されたことを認識し、上記の層間移動を実行することも可能である。
また、本実施形態3の説明に用いた層間移動用Flagの代わりとして、光ディスクの管理情報記録領域42に、光ディスクが何層の情報記録層からなり、また、各情報記録層がどのような記録特性を持っているか等の構造を特定するための情報を持たせておき、その情報を光ディスク装置が認識することで、現在再生光の光スポット位置があるRE/R層の他に、ROM層が存在することを認識した場合に、上記の層間移動を実行することも可能である。
なお、本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体において、前記識別情報は、前記ファイル管理情報が再生される前に前記再生専用層の情報が再生されるための情報を持っていても良い。
また、本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体において、前記識別情報は、前記記録可能な層の前記記録領域に情報が記録をされる前に前記再生専用層の情報が再生されるための情報を持っていても良い。
また、本発明の光情報記録再生方法は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体に記録再生を行う光情報記録再生方法において、前記入射面側から最も距離の遠い情報層の識別情報を再生する識別情報再生工程と、前記再生専用層に移動する層移動工程と、前記再生専用層に記録されている情報を再生する再生専用層情報再生工程と、前記記録可能な層の前記ファイル管理情報の再生を行うファイル管理情報再生工程とを含み、前記再生専用層情報再生工程は、前記ファイル管理情報再生工程よりも前に実施しても良い。
また、本発明の光情報記録再生方法は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体に記録再生を行う光情報記録再生方法において、前記入射面側から最も距離の遠い情報層の識別情報を再生する識別情報再生工程と、前記再生専用層に移動する層移動工程と、前記再生専用層に記録されている情報を再生する再生専用層情報再生工程と、前記記録可能な層の前記記録領域に記録を行う記録工程とを含み、前記再生専用層情報再生工程は、前記記録工程よりも前に実施しても良い。
また、本発明の光情報記録再生装置は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体に記録再生を行う光情報記録再生装置において、前記入射面側から最も距離の遠い情報層の媒体識別情報を再生する識別情報再生手段と、前記再生専用層に移動する層移動手段と、前記再生専用層に記録されている情報を再生する再生専用層情報再生手段と、前記記録可能な層の前記ファイル管理情報の再生を行うファイル管理情報再生手段とを含み、前記再生専用層情報再生手段における情報の再生は、前記ファイル管理情報再生手段の記録よりも前に実施しても良い。
また、本発明の光情報記録再生装置は、2層以上の情報層を有し、各層の情報はディスク面片面からの光の入射により再生可能であり、前記情報層のうち、入射面側から最も距離の遠い情報層を含む、少なくとも1つの情報層が記録領域を持つ記録可能な層であり、前記記録可能な層よりも入射面側からの距離が近い、少なくとも1つの情報層が再生専用層であり、前記入射面側から最も距離の遠い情報層に識別情報とファイル管理情報を有し、前記識別情報は、前記ファイル管理情報よりも内周側に存在する光情報記録媒体に記録再生を行う光情報記録再生装置において、前記入射面側から最も距離の遠い情報層の媒体識別情報を再生する識別情報再生手段と、前記再生専用層に移動する層移動手段と、前記再生専用層に記録されている情報を再生する再生専用層情報再生手段と、前記記録可能な層の前記記録領域に記録を行う記録手段とを含み、前記再生専用層情報再生手段における情報の再生は、前記記録手段の記録よりも前に実施しても良い。
本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、前記識別情報は、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層から前記第2情報記録層への層間移動するために使用されても良い。
前記識別情報のある半径方向近傍の前記第2情報記録層に、該記録層の再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域が設けられていても良い。
本発明の光情報記録媒体は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記管理情報記録領域に記録されていても良い。
前記第1情報記録層は、さらにユーザが所望の情報を記録することが可能な記録領域を含んでおり、前記記録領域は、前記管理情報記録領域の半径方向近傍に設けられていても良い。
前記記録領域は、前記管理情報記録領域の半径方向の外周側に設けられていても良い。
本発明の光情報記録再生装置は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段とを備えていても良い。
前記第1情報記録層は、さらにユーザが所望の情報を記録することが可能な記録領域を含んでおり、前記層間移動は、前記記録領域に情報が記録される前に行われても良い。
本発明の光情報記録再生装置の制御方法は、2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置の制御方法であって、前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程とを含んでいても良い。
前記第1情報記録層は、さらにユーザが所望の情報を記録することが可能な記録領域を含んでおり、前記層間移動は、前記記録領域に情報が記録される前に行われても良い。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、光ディスク装置1の各ブロック、特に制御部20は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、光ディスク装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM、前記プログラムを展開するRAM、前記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである光ディスク装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記光ディスク装置1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、光ディスク装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、ROM層、RE層及びR層が混在した多層構造の光情報記録媒体や該光情報記録媒体に情報を記録・再生するための光情報記録再生装置などに広く適用することができる。
本発明における光情報記録媒体の一実施形態を概念的に示す模式図である。 本発明における光情報記録再生装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 前記光情報記録再生装置における主要部の構成を示すブロック図である。 (a)は前記光情報記録再生装置における動作の一例を示すフローチャートであり、(b)は前記光情報記録再生装置における動作の他の例を示すフローチャートである。 本発明における光情報記録媒体の他の実施形態を概念的に示す模式図である。 本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図である。 本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図である。 本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図である。 本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図である。 (a)は本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図であり、(b)は本発明における光情報記録媒体のさらに他の実施形態を概念的に示す模式図である。 (a)は前記光情報記録再生装置における動作のさらに他の例を示すフローチャートであり、(b)は前記光情報記録再生装置における動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
1 光ディスク装置(光情報記録再生装置)
2,2A〜2E 光ディスク(光情報報記録媒体)
3 格納部
4,4D,4E RE/R層(第1情報記録層)
5,5A,5B,5D,5E ROM層(第2情報記録層)
6 ディスク装填認識部
7 操作部
10 記録再生回路群
11 光ヘッド
12 光ピックアップ
13 ピックアップ駆動回路
14 レーザ駆動回路
15 再生回路
20 制御部
21 ディスク管理部
22 再生制御部(再生制御手段,識別情報再生制御手段、層間移動制御手段)
23 ピックアップ制御部
24 レーザ制御部
25 ソフトウェアプログラム管理部
26 記録制御部(記録制御手段)
31 識別情報再生データ記憶部
32 ROM再生データ記憶部
33 ソフトウェアプログラム記憶部
41,41D,41E 識別情報記録領域
42 管理情報記録領域
43,43D ユーザ記録領域
51,51D,51E 管理情報記録領域
221 識別情報再生指示部(識別情報再生制御手段)
222 層間ジャンプ指示部(層間移動制御手段)
223 再生データ処理部
SP 層間ジャンプ開始位置
EP 層間ジャンプ終了位置
層間移動用Flag(層間移動許可情報)

Claims (24)

  1. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置であって、
    前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、
    前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、
    前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段とを備えていることを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記識別情報記録領域に、前記層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が記録されており、
    前記識別情報再生制御手段は、前記識別情報記録領域から前記層間移動許可情報を再生し、
    前記層間移動制御手段は、前記識別情報再生制御手段によって前記層間移動許可情報が再生され、かつ、前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記層間移動を行うことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. 前記層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報を、前記識別情報記録領域に記録する記録制御手段を備えており、
    前記識別情報再生制御手段は、前記識別情報記録領域から前記層間移動許可情報を再生し、
    前記層間移動制御手段は、前記識別情報再生制御手段によって前記層間移動許可情報が再生され、かつ、前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記層間移動を行うことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  4. 前記層間移動は、前記第1情報記録層から前記第2情報記録層における自媒体の内周側への層間移動であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  5. 前記層間移動は、前記第1情報記録層から前記第2情報記録層における自媒体の外周側への層間移動であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  6. 前記層間移動は、前記第1情報記録層から前記第2情報記録層への最短距離の層間移動であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  7. 前記層間移動は、前記第1情報記録層に情報が記録される前に行われることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  8. 前記第1情報記録層は、前記光情報記録媒体における情報の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域を含んでおり、
    前記層間移動は、前記管理情報記録領域に記録されている前記管理情報が再生される前に行われることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置。
  9. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、
    前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、
    前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、
    前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、
    前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記識別情報記録領域に記録されており、
    前記第1情報記録層及び前記第2情報記録層は、前記層間移動許可情報が認識され、かつ、前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させることができるように構成されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  10. 前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層における自媒体の内周側への層間移動であることを特徴とする請求項9に記載の光情報記録媒体。
  11. 前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層における自媒体の外周側への層間移動であることを特徴とする請求項9に記載の光情報記録媒体。
  12. 前記層間移動は、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層への最短距離の層間移動であることを特徴とする請求項9に記載の光情報記録媒体。
  13. 前記層間移動は、前記第1情報記録層に情報が記録される前に行われることを特徴とする請求項9から12までのいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  14. 前記第1情報記録層は、前記光情報記録媒体における情報の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域を含んでおり、
    前記層間移動は、前記管理情報記録領域に記録されている前記管理情報が再生される前に行われることを特徴とする請求項9から13までのいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  15. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置の制御方法であって、
    前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、
    前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記識別情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程とを含んでいることを特徴とする光情報記録再生装置の制御方法。
  16. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置であって、
    前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御手段と、
    前記識別情報再生制御手段によって再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御手段と、
    前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御手段と
    を備えていることを特徴とする光情報記録再生装置。
  17. 前記第1情報記録層は、ユーザが所望の情報を記録することが可能なユーザ記録領域をさらに含んでおり、
    前記層間移動は、前記ユーザ記録領域に情報が記録される前に行われることを特徴とする請求項16に記載の光情報記録再生装置。
  18. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、
    前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、
    前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、
    前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域を含んでいる光情報記録媒体であって、
    前記第1情報記録層及び前記第2情報記録層は、前記再生光による前記識別情報の読み出しに起因して、前記再生光の光スポット位置を前記第1情報記録層から前記第2情報記録層へ層間移動させることができるように構成されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  19. 前記第2情報記録層は、該記録層の再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域を含んでおり、
    前記識別情報記録領域と前記管理情報記録領域とは、自媒体の半径方向に沿って近接するように配置されていることを特徴とする請求項18に記載の光情報記録媒体。
  20. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、
    前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、
    前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、
    前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が予め記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体であって、
    前記再生光の光スポット位置の前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層への層間移動が許可されたことを示す層間移動許可情報が、前記管理情報記録領域にさらに記録されており、
    前記第1情報記録層及び前記第2情報記録層は、前記層間移動許可情報が認識され、かつ、前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させることができるように構成されていることを特徴とする光情報記録媒体。
  21. 前記第1情報記録層は、ユーザが所望の情報を記録することが可能なユーザ記録領域をさらに含んでおり、
    前記管理情報記録領域は、自媒体の半径方向に沿って前記ユーザ記録領域の内周側に配置されていることを特徴とする請求項20に記載の光情報記録媒体。
  22. 2層以上の情報記録層を含んでおり、前記各情報記録層の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっており、前記2層以上の情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を書き換えることが可能な又は情報を追記録することのみが可能な第1情報記録層であり、前記第1情報記録層と異なる残りの情報記録層のうち、少なくとも一層が、情報を読み出すことのみ可能な第2情報記録層であり、前記第1情報記録層は、自媒体の構造を示す識別情報が予め記録される識別情報記録領域と該記録層の記録及び再生を管理するための管理情報が記録される管理情報記録領域とを含んでいる光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置の制御方法であって、
    前記識別情報記録領域から前記識別情報を再生する識別情報再生制御工程と、
    前記識別情報再生制御工程で再生された前記識別情報から前記光情報記録媒体の構造が特定された場合に、前記再生光の光スポット位置を、前記第1情報記録層に含まれる前記管理情報記録領域から前記第2情報記録層へ層間移動させる層間移動制御工程と、
    前記第2情報記録層に予め記録されている情報の再生を行う再生制御工程と
    を含んでいることを特徴とする光情報記録再生装置の制御方法。
  23. 請求項から1617までのいずれか1項に記載の光情報記録再生装置における各手段としてコンピュータを動作させるための光情報記録再生プログラム。
  24. 請求項23に記載の光情報記録再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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