JP4658498B2 - 記録再生装置 - Google Patents
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しかし、監視者が24時間ずっとモニタを見ながら監視することは現実的ではない。そこで、複数の監視カメラが撮影した画像を記録装置に記録しておき、記録されている画像を再生してモニタに分割表示等させることで、監視者が不在時の監視結果等を確認している。
ここで、カメラA〜カメラDまでの4台の例で、画像の循環記録(エンドレス記録)について説明する(図1参照)。カメラが出力する画像の単位は、コマ(フレーム)単位でもフィールド単位でもどちらでもよい。ここでは、コマ(フレーム)を画像の出力単位として説明する。
カメラAの1コマの出力画像をA1a、A1aの次にカメラAが出力する1コマの画像をA1b、A1bの次にカメラAが出力する1コマの画像をA1c、A1cの次にカメラAが出力する1コマの画像をA1d、A1dの次にカメラAが出力する1コマの画像をA2a、A2aの次にカメラAが出力する1コマの画像をA2b、以下同様とする。また、カメラB〜カメラDまでもカメラAと同様である。
各カメラは、例えば1/30秒毎もしくは1/60秒毎に、1コマの画像の出力を開始する。そのコマの出力が終了すると、速やかに次のコマの出力を開始する。その繰り返しの周期、すなわち同期信号SYNCの周期が1/30秒毎もしくは1/60秒毎というわけである。なお、ここでは、説明の便宜上、各カメラからの各映像信号(画像情報)の同期信号のタイミングは、一致しているか、概ね一致しているものとしている。もちろん、各カメラからの各映像信号の同期信号のタイミングがバラバラであっても構わない。その場合、一般的な監視装置では、各カメラから入力してくる各映像信号を、いわゆるスイッチャ(切替制御装置)でバッファして同期信号のタイミングを一致させて後段に出力するようにしている。
図1に示すように、記録装置20がB1を記録している最中は、カメラAはA1b、カメラCはC1b、カメラDはD1bの画像を出力中である。しかし、記録装置20は、カメラBからの画像B1しか記録しない。同様に、記録装置20がC1を記録している最中は、カメラAはA1c、カメラBはB1c、カメラDはD1cの画像を出力中である。しかし、記録装置20は、カメラCからの画像C1しか記録しない。D1以降の記録の場合も以下同様である。
このように循環記録された複数ソース(複数チャネル、複数の撮影装置)からの画像を通常再生するときは、記録された順に、A1、B1、C1、D1、A2、B2、C2、D2、A3、B3、C3、D3、A4・・の順に各コマを再生する。各コマの画像データには、どのソース(撮像手段)からの画像かを特定するID(撮影装置識別情報)が含まれているので、A1、A2、A3・・は、カメラAの画像を表示するウィンドウ等(1つの画面を1/4に分割した小画面等)に表示される。同様に、B1、B2、B3・・は、カメラBの画像を表示するウィンドウ等(1つの画面を1/4に分割した小画面等)に表示される。カメラCとカメラDからの画像も同様である。
また、特許文献2に示す従来の技術では、複数のカメラを用いて記録した画像を分割画面に表示する際、映像変化が一番大きい映像を強調表示する監視システムおよび制御装置が提案されている。
ここで、モニタの分割画面に、複数のカメラが現在撮影している実況画像データと、記録装置に記録されている複数のカメラによる録画画像データとを同時に表示することができれば、更に効率的な監視を行うことが期待できる。しかし、複数に分割された分割画面において、実況画像データと録画画像データが混在すると、監視者は、どの画像データが実況画像データであり、どの画像データが録画画像データであるのか混乱する可能性がある。
特許文献1にて提案されている録画再生装置では、ニュース番組や天気予報番組等の即時情報性を有する番組であることを自動的に判定したり、緊急で挿入されたニュース速報等を自動的に判定したりして、再生時の表示画面に当該情報の日時情報が表示されるようにしたり、ニュース速報のテロップにマスキングをしたりしている。特許文献1には、即時情報性を有する番組であることを判定したり、ニュース速報を判定したりする具体的な方法が説明されていないが、これらの判定やマスキングのサイズ及び位置等を判断するには非常に複雑な処理を要すると推定される。複数の分割画面の画像データ毎に複雑な判定処理等を行っていては、表示時間が遅れて画像データを滑らかに表示できなくなる可能性がある。
また、特許文献2にて提案されている監視システムおよび制御装置では、監視モード及び記録モードでは分割画面に実況画像データ(現在撮影中の画像データ)のみを分割表示し、再生モードでは分割画面に録画画像データ(記録装置から読み出して再生している画像データ)のみを分割表示しており、実況画像データと録画画像データとを分割画面に同時に表示できない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、現在撮影中の実況画像データと、記録装置から読み出して再生した録画画像データとの複数の画像データを表示装置に同時に表示可能であり、且つ監視者が実況画像データと録画画像データとを容易に区別することができる記録再生装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の記録再生装置では、次々と画像情報を出力する複数の撮影装置と、画像データを記録及び再生可能な記録装置と、画像データを表示可能な表示装置と、撮影装置に所定の順番で撮影装置識別情報を割り付け、複数の撮影装置から入力される画像情報に、当該画像情報に対応する撮影装置識別情報を付与して実況画像データとし、当該実況画像データを前記所定の順番で循環的に記録装置に出力する切替制御装置とを備える。そして記録装置は、切替制御装置から入力される実況画像データを順次記録するとともに、記録を行いながら記録済みの録画画像データを順次再生して切替制御装置に出力することが可能である。
また表示装置の表示領域は、複数の実況画像データを表示可能な実況画像領域と、複数の録画画像データを表示可能な録画画像領域と、に区別されており、切替制御装置は、任意に選択された撮影装置識別情報が付与されている実況画像データと、任意に選択された撮影装置識別情報が付与されている録画画像データと、を表示装置に同時に表示することが可能であり、選択された実況画像データを前記実況画像領域に表示するとともに、選択された録画画像データを前記録画画像領域に表示することで、表示装置に表示されている画像データのそれぞれが、実況画像データであるか録画画像データであるかを識別可能に表示する。
このように、複数の画像データを表示装置に同時に表示可能である。
これにより、複数の画像データを表示装置に同時に表示可能であり、且つ監視者が実況画像データと録画画像データとを容易に区別することができる記録再生装置を比較的容易に実現することができる。
これにより、複数の画像データを表示装置に同時に表示可能であり、且つ監視者が実況画像データと録画画像データとを容易に区別することができる記録再生装置を比較的容易に実現することができる。
●[全体構成(図1)]
記録再生装置1は、複数の撮影装置A〜D、切替制御装置10、記録装置20、表示装置30とで構成されている。ただし、撮影装置の数は4台に限定されるものではなく、本実施の形態では撮影装置が4台の場合の例を説明している。
撮影装置A〜D(CCDカメラ等)は、例えば1/60秒周期で1コマの画像情報を次々と出力する。
ID付与手段12A〜12Dは、撮影装置A〜Dから入力される画像情報に、ID(撮影装置に対応させた撮影装置識別情報)を付与して画像データ(以下、ID付与手段から出力された時点の画像データを実況画像データと記載する)と成し、実況画像データを切替手段14及び選択合成手段18に出力する。
切替手段14は、例えば1/60秒毎に1個の実況画像データを選択して記録装置20に出力する。この場合、記録装置20に出力される実況画像データは、所定の順番で循環的に出力される。図1の例の場合、A1(A1a)、B1(B1b)、C1(C1c)、D1(D1d)、A2(A2a)・・の順番で循環的に出力される。
選択合成手段18は、ID付与手段から出力された実況画像データ及び記録装置20から読み出されて再生された録画画像データ(伸張手段24から出力された画像データ)が入力され、設定手段16から指示された設定に基づいて、複数の実況画像データ及び複数の録画画像データの中から指示された画像データを選択し、選択した画像データに基づいた表示データを生成して表示装置30に出力する(例えば1/60秒毎に出力する)。
設定手段16は、監視者等からの指示(撮影装置A〜Dの実況画像データと、撮影装置A〜Dの録画画像データとを表示装置30に表示する入力指示等)に基づいた信号を選択合成手段18と書込み読出し手段26とに出力する。設定手段16は、例えばキーボード、マウス、設定ボタン等である。
圧縮手段22は、切替手段14から入力された画像データを圧縮して書込み読出し手段26に出力する。
伸張手段24は、書込み読出し手段26が記憶手段28から読み出した画像データを伸張(復元)して録画画像データを生成し、切替制御装置10の選択合成手段18に出力する。
書込み読出し手段26は、圧縮手段22から入力される画像データを記憶手段28に書き込んで記録する。また、書込み読出し手段26は、設定手段16から指示による信号に基づいて、指示された画像データを記憶手段28から読出し、伸張手段24に出力する。
記憶手段28は、例えばHard Disk Drive(以下HDDと記載する)等である。
次に、図2及び図3を用いて、実況画像データと録画画像データとを同時に表示するとともに、表示された画像データが監視者等に実況か録画か容易に識別可能となる表示の例について説明する。
図2は実況画像データと録画画像データとを異なる領域に表示させて、表示された画像データが実況または録画のどちらであるかを容易に識別可能とした例である。
例えば表示装置30の表示画面をメニュー領域31m、実況画像領域31a、録画画像領域31bの3つの領域に分割する。ここで、例えば監視者が撮影装置Cからの実況画像データの表示の追加を所望する場合、メニュー領域31mの「表示追加」(32a)を指示(選択)し、メニュー32bから「実況」を指示(選択)し、メニュー32cから「C」を指示(選択)する。すると実況画像領域31aに撮影装置Cからの実況画像データを表示するウィンドウが追加される。
このように、任意に選択されたID(撮影装置識別情報)が付与されている実況画像データを実況画像領域31aに表示させることができる。
このように、任意に選択されたID(撮影装置識別情報)が付与されている録画画像データを録画画像領域31bに表示させることができる。
更に、監視者等は、ウィンドウ表示されている画像データを選択し、選択した画像データを実況画像領域31aまたは録画画像領域31bのどちらかに移動させることも可能である。例えば図2に示したように実況画像領域31aに表示されているウィンドウB(撮影装置Bの実況画像データを表示しているウィンドウ)の画像データを選択すると(マウスでクリック等すると)、メニュー32dが表示され、メニュー32dから「録画」を指示(選択)すると、当該ウィンドウBは実況画像領域31aから削除され、録画画像領域31bにウィンドウBが追加される。録画画像領域31bに追加されたウィンドウBにて表示される画像データは、撮影装置Bの録画画像データである。
例えば設定手段16にて監視者は表示画面の分割数を指示することが可能である。図3(A)及び(B)の例は表示画面を9個に分割する指示を与えた場合の例である。
図3(A)に示すように、例えば監視者等がB行a列の分割画面に撮影装置Dの実況画像データの表示を所望する場合、B行a列の分割画面を選択して(マウスでクリック等して)メニュー32mを表示させる。そしてメニュー32mから「実況」を指示(選択)するとメニュー32nが表示される。更にメニュー32nから「D」を指示すると、B行a列の分割画面に撮影装置Dの実況画像データが表示される。
このように、任意に選択されたID(撮影装置識別情報)が付与されている実況画像データを任意の分割画面に表示させることができる。
このように、任意に選択されたID(撮影装置識別情報)が付与されている録画画像データを任意の分割画面に表示させることができる。
なお、上記に記載したように選択合成手段18は、各画像データが実況画像データであるか録画画像データであるかの判断は容易であり、且つどの撮影装置の画像データであるかも容易に判断可能である。
また、メニュー32qから「速度」を指示(選択)すると、2倍速、4倍速等の早送りした速度で録画画像データを表示することもできる(図示せず)。なお、早送りだけでなく、スロー再生、一時停止等を可能にすることもできる。
例えば監視者等は、図3(B)に示す表示画面を監視し、現在日時表示領域31zより現在が2004年3月9日の14時30分00秒であることを認識することができ、A行a列には撮影装置Aからの実況画像データが表示されており、A行b列には撮影装置Bからの実況画像データが表示されており、A行c列には撮影装置Cからの実況画像データが表示されており、B行a列には撮影装置Dからの実況画像データが表示されていることを容易に認識することができる。更に当該監視者等は、B行b列、B行c列、C行b列、C行c列には録画画像データが表示されており、各分割画面にはそれぞれ撮影装置A、撮影装置B、撮影装置C、撮影装置Dが撮影した録画画像データが表示されており、2004年3月9日の2時10分00秒に撮影された録画画像データが表示されていることを容易に認識することができる。
なお、録画日時情報32tは、書込み読出し手段26が記憶手段28に書き込む際に追加してもよいし、切替手段14またはID付与手段12等で追加するようにしてもよい。
また、同時に表示した実況画像データと録画画像データとを容易に識別可能に表示することで、監視者が「実況画像データ(現在の状況)」なのか「録画画像データ(過去の状況)」なのか混乱することを防止することができる。
なお、実況画像データと録画画像データとを識別可能に表示する方法は、上記の説明の他にも、画像データの色彩を変更(例えば録画画像データをセピア色に変更等)してもよいし、各画像データの表示部の外枠部を変更(例えば実況画像データの外枠部を青色、録画画像データの外枠部を赤色に変更等)してもよく、種々の方法が考えられる。
表示装置30の表示画面の表示内容等は、本実施の形態に限定されるものではない。
本実施の形態の説明に用いた数値等は一例であり、この数値等に限定されるものではない。
10 切替制御装置
12A〜12D ID付与手段
14 切替手段
16 設定手段
18 選択合成手段
20 記録装置
22 圧縮手段
24 伸張手段
26 書込み読出し手段
28 記憶手段
30 表示装置
A〜D 撮影装置
Claims (1)
- 次々と画像情報を出力する複数の撮影装置と、
画像データを記録及び再生可能な記録装置と、
画像データを表示可能な表示装置と、
撮影装置に所定の順番で撮影装置識別情報を割り付け、複数の撮影装置から入力される画像情報に、当該画像情報に対応する撮影装置識別情報を付与して実況画像データとし、当該実況画像データを前記所定の順番で循環的に記録装置に出力する切替制御装置とを備え、
記録装置は、切替制御装置から入力される実況画像データを順次記録するとともに、記録を行いながら記録済みの録画画像データを順次再生して切替制御装置に出力することが可能であり、
表示装置の表示領域は、複数の実況画像データを表示可能な実況画像領域と、複数の録画画像データを表示可能な録画画像領域と、に区別されており、
切替制御装置は、
任意に選択された撮影装置識別情報が付与されている実況画像データと、任意に選択された撮影装置識別情報が付与されている録画画像データと、を表示装置に同時に表示することが可能であり、
選択された実況画像データを前記実況画像領域に表示するとともに、選択された録画画像データを前記録画画像領域に表示することで、表示装置に表示されている画像データのそれぞれが、実況画像データであるか録画画像データであるかを識別可能に表示する、
ことを特徴とする記録再生装置。
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