JP4650757B2 - 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法 - Google Patents

鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4650757B2
JP4650757B2 JP2001177224A JP2001177224A JP4650757B2 JP 4650757 B2 JP4650757 B2 JP 4650757B2 JP 2001177224 A JP2001177224 A JP 2001177224A JP 2001177224 A JP2001177224 A JP 2001177224A JP 4650757 B2 JP4650757 B2 JP 4650757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
steel
concrete
staircase
stairs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001177224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002364139A (ja
Inventor
精文 横森
友二 間野
成樹 望月
賢一郎 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2001177224A priority Critical patent/JP4650757B2/ja
Publication of JP2002364139A publication Critical patent/JP2002364139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4650757B2 publication Critical patent/JP4650757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、階段とコンクリート床とを緊密かつ確実に連結すると共に、該連結部の強度的信頼度を向上することを目的とした鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに鉄骨階段取付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来鉄骨階段と床コンクリートとは、床コンクリート内へ埋設したナットに、階段側から挿通したボルトを螺合して固定するなどの装置が知られている。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】
前記従来の方法によれば、予め床コンクリートにナットなどを埋設しておく為に、階段側に型枠がある。そこでコンクリート硬化後、型枠を除去してから階段を取付けなければならなかった。そこでナットと、階段取付け部の孔のずれがあったり、型枠の設置と取り外しに時間が掛かるなどの問題点があった。
【0004】
また先付けで鉄骨階段を設置する場合には、鉄骨階段側にアンカー等の取付け手段を予め設けた状態で当該鉄骨階段を架設し、コンクリートを打設して、取付け手段を床コンクリート内に埋設して、取付け手段をコンクリートに固着する必要があった。従って、ある階にコンクリートを打設する場合には、その階より上階に延びる鉄骨階段を予め組み立てなければならなかった。よって、コンクリートを打設する予定の階より上の鉄骨階段を支持するために、鉄骨階段用の仮設のサポート類が必要であった。つまり、コンクリート打設階の躯体(床等)用の仮設部材に、加えて鉄骨階段用の仮設部材を要するので、仮設部材が多くなる問題点があった。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
この発明は、コンクリート床の型枠兼用の階段取付金物を使用することにより、前記従来の問題点を改善することに成功したのである。
【0006】
即ちこの発明は、構築予定の床コンクリートの厚みとほぼ同一高さの塞ぎ板の下端に直角方向へ、仮設用のサポートを取付けできる支持板を連設すると共に、前記塞ぎ板にインサート取付け手段を設け、前記支持板及び/又は塞ぎ板に鉄骨階段取付け手段を備えたことを特徴とする鉄骨階段取付金物である。また、この発明は、インサート取付け手段はボルト孔とし、階段取付け手段は、鉄骨階段との固定片としたことを特徴とする鉄骨階段取付金物である。
【0007】
また、他の発明は、コンクリート製の床の端面であって、床用型枠を構築すると共に、階段取付け部分に、インサートを埋設して一体に接続した鉄骨階段取付金物に、鉄骨階段の端部を固定して、以下のように構成したことを特徴とする鉄骨階段取付け構造である。
(1)前記鉄骨階段取付金物は、一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定し、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とした。
(2)前記コンクリート製の床は、前記鉄骨階段取付金物の端縁と前記床用型枠の階段側の端縁とを対向させ又は重ねて、コンクリートを打設して、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外して構築した。
(3)前記鉄骨階段取付金物の高さは前記コンクリート製の床の厚さと略同一に形成した。
【0008】
また、鉄骨階段取付け方法の発明は、
(1)構築予定階で、所定位置と高さで、インサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定階の床用型枠の階段側の端縁とを対向し又は重ねて前記鉄骨階段取付金物は一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定でき、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とし、
(2)階段構築位置に鉄骨階段を配置し、
(3)前記鉄骨階段の下端部を既設階の床に固定すると共に、前記鉄骨階段の上端部を前記階段取付金物の一側に固定して、前記階段取付金物を床型枠の一部として、
(4)構築予定階にコンクリートを打設して、前記鉄骨階段取付金物の上縁を定規としてコンクリートの上面を均し、前記階段取付金物のインサートを埋設し、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外し、構築予定階にコンクリート床を造成することを特徴とした鉄骨階段取付け方法である。
【0009】
また、他の鉄骨階段取付け方法の発明は、
(1)構築予定の中間踊り場階で、所定位置と高さで、中間踊り場階用のインサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定の中間踊り場階の床用型枠の端縁とを対向し又は重ねて前記鉄骨階段取付金物は一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定でき、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とし、
(2)階段構築位置に、半階分の第1の鉄骨階段を配置し、
(3)前記第1の鉄骨階段の下端部を既設階の床に固定すると共に、前記第1の鉄骨階段の上端部を中間踊り場階の鉄骨階段取付金物の一側に固定して、該中間踊り場型枠の一部とし、
(4)中間踊り場階のコンクリートの打設後、あるいは打設前に、構築予定の次階で、所定位置と高さで、次階用のインサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定の次階の床用型枠の階段側の端縁とを対向し又は重ねて、
(5)階段構築位置に、半階分の第2の鉄骨階段を配置し、
(6)前記第2の鉄骨階段の下端部を中間踊り場用の鉄骨階段取付金物の他側に固定すると共に、第2の鉄骨階段の上端部を前記次階用の鉄骨階段取付金物に固定して、該次階用の床型枠の一部とし、
(7)構築予定の次階にコンクリートを打設して、前記鉄骨階段取付金物の上縁を定規としてコンクリートの上面を均し、前記鉄骨階段取付金物のインサートを埋設し、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外し、構築予定の次階にコンクリート床を造成することを特徴とした鉄骨階段取付け方法である。
【0010】
また、前記発明における取付金物と、インサートとの固定は、ボルトナットを使用し、又は溶接その他従来知られている固定手段は何れも使用することができる。またインサートの形状構造について特に制約はない。
【0011】
また、階段取付金物は、型枠の一部として使用した後、そのまま階段支持部材として残留するので、階段の取付け部の補強になることは勿論、型枠を堅固に保持し、かつ前記のように上下階段の連結部材ともなる。
【0012】
また、取付金物の上端面は床コンクリートの上縁を設定することができる。
【0013】
また、前記における構築予定階又は中間踊り場階での鉄骨階段取付金物の支持は、パイプサポートなど各種サポート類からなる仮設用支持手段により下方から支持する。
【0014】
【発明の実施の形態】
構築予定の床(コンクリート)の厚さと同一高さの縦方向の塞ぎ板1の下端に横方向の支持板2を連設する。塞ぎ板1の表面1bに、鉄骨階段20固定用の固定金物片3、4を縦に固着する。塞ぎ板1の透孔9、9に挿通したボルト7、7にY字状のインサート6を螺合固定する(図1(c))。塞ぎ板1の固定金物片3、4に透孔10、10を穿設し、支持板2に、仮設用のサポート(パイプサポート等)を固定する為の透孔45、45を穿設して、取付金物5とする(図1(a))。
【0015】
また、1階分の鉄骨階段20の上下端部に取付金物5を連結し、前記取付金物5のインサート6をコンクリート製の床へ埋設して鉄骨階段を固定する。1階分の鉄骨階段を上下2つに分割した場合には、下側の鉄骨階段の下端部に取付金物5が固定され、上側の鉄骨階段の上端部に取付金物5が固定される。中間踊り場を鉄骨階段とせずに、現場打ちコンクリート製とする場合には、更に中間踊り場用の取付金物5が、下側の鉄骨階段の上端部、上側の鉄骨階段の下端部に夫々固定される。
【0016】
【実施例1】
図面に基づきこの発明の取付金物(鉄骨階段取付金物)5、鉄骨階段取付け方法について説明する。
【0017】
[階段の取付金物5の構成]
【0018】
床用型枠と略同一厚さの支持板2に、床コンクリートの厚さと同一の高さを有する塞ぎ板1を、立設固定する。支持板2で、塞ぎ板1の位置より床用型枠側を巾Lの床側片2aとし、鉄骨階段側を巾Lの階段側片2bとする(図2(b))。ここで、
<L
とする。本実施例では、支持板の巾L=125mmとした場合、L=13mm程度に形成する。
【0019】
前記塞ぎ板1で、床側(L側)の表面を1aとし、鉄骨階段側面(L側)を表面1bとする。
【0020】
前記支持板2の上面と塞ぎ板1の表面1bとの間に、両端部に鉄骨階段20と固定する為の固定金物片3、3を縦に固着し、同じく中央部へ固定金物片4、4を縦に固着する(この実施例では、固定金物4は固定金物3と同一構造)。端部の固定金物片3と中央部の固定金物片4とで、夫々床に取り付けられる鉄骨階段に対応し、夫々ささら桁17、17の位置に合わせて配置されている。固定金物片3、4に、鉄骨階段20のささら桁17と固定する為に、ささら桁17の透孔18と連通する透孔10を穿設する。
【0021】
また、前記塞ぎ板1の横方向に適宜間隔を設けて、透孔9、9を穿設する。前記塞ぎ板1の一側の表面1a側に、Y字状のインサート6を配置し、他側の表面1b側から前記透孔9、9に挿入したボルト7、7で、インサート6を固定する(図1(b)(c))。
【0022】
また、中央部の固定金物片4、4間に、両鉄骨階段階段(ささら桁)間を塞ぐ吹き抜け板41を配置し、該吹き抜け板41に突設されたボルト軸42、42を、塞ぎ板1の透孔46から貫通してナット43、43で固定する(図6)。この際、塞ぎ板1の表面1bと吹き抜け板41との間はフィラープレート44介して、固定され、所定間隙が設けられている。また、吹き抜け板41の下縁41aと、支持板2の上面とも所定間隙を設ける。
【0023】
また、支持板2で、サポート39で支持する位置に、サポート取付け用の治具47を取付ける為の透孔45、45を穿設する。以上のようにして、取付金物5を構成する(図1(a)、図2(a)(b))。前記取付金物5は、予め工場で製造組立し、あるいは、インサート6は、鉄骨階段構築現場で、塞ぎ板1に取付けることもできる。
【0024】
前記治具47は、サポート39のフランジ39aと固定する為のフランジ48の上面に、取付金物5と固定する為の略逆U字状の逆U字状金具49を固着して構成してある。逆U字状金具49は上面が平坦に形成され、取付金物5の支持板2を載置できかつ支持板2の透孔45、45と連通する透孔(図示していない)が穿設してある(図3、図4)。
【0025】
また、前記において、取付金物5の支持板2に予め、サポート取付け用の治具47を取り付けて、取付金物5を構成することもできる。
【0026】
[鉄骨階段20の構成]
【0027】
階段状に配置した踏み板19、19の両端部を、鋼板製のささら桁17、17で挟んで固定して、鉄骨階段20を構成する。前記ささら桁17の床躯体(取付金物)に固定する部分に透孔18、18を穿設してある。また、ささら桁17の他側に固定できる、鋼板製の中間踊り場21を用意する。また、前記踏み板19は、無機系(モルタル系を含む)材質の踏み板を、階段状に屈曲した薄い鋼板でサンドイッチして構成されている。
【0028】
前記鉄骨階段20は、半階分を形成し、2つの鉄骨階段20、20及び中間踊り場21を組み合わせて、1階分の階段を構成する。
【0029】
また、構築現場に搬入される前に予め工場で、あるいは構築現場に搬入後に、鉄骨階段20Bのささら桁17の上端部に、取付金物5を固定する。即ち、取付金物5の固定金具3、4をささら桁17、17に添わせ、透孔10、18にボルト11を挿入して、ナット12で螺合緊結して行う。この際、取付金物5の一側5aに鉄骨階段20Bが固定され、他側5bは、鉄骨階段は設けられていない(図4等)。
【0030】
前記実施例において、鉄骨階段20A、20Bと中間踊り場21とから階段を構成したが、踏み段部と中間踊り場片とが一体となった鉄骨階段20A、20Bを使用することもできる(図示していない)。この場合、両中間踊り場片で、中間踊り場を構成する。
【0031】
[構築方法]
【0032】
次に、この実施例の構築方法について説明する。
【0033】
(1) 基準階(既設階)Fでは、取付金物5の一側5aに下方に向けた鉄骨階段20が固定された状態で、コンクリート製の床23が構築されている(図7(a)、図5)。
【0034】
(2) 構築予定階F用の取付金物5は、インサート6及びサポート取付用の治具47が取り付けられてる。階段20及び床用の型枠24を支持するためのサポート(汎用品)39を、取付金物5の設置位置(鉄骨階段20の設置位置)に合わせて予め墨出しした所定位置に立てる。サポート39の上側のフランジ39aに、次階F用の取付金物5を架設し、治具47のフランジ48とサポート39のフランジ39aとをボルト・ナットで固定する。
【0035】
(3)サポートの立設に並行して、構築予定階F(Fの次階)を構築する為の床用の型枠24をはじめとした型枠及び鉄筋を従来の方法により構築する。この際、例えば床用の型枠24は、水平に配置した木製の根太37a、角材36aを介して、サポート38、38で支持する(図4)。
【0036】
この際、床用の型枠24の階段側の端縁24aは、サポート取付け用の治具47の逆U字状金具49の上面に載置され、取付け金具5の床側片2aの端縁とを、わずかな隙間(1〜数mm程度)を空けて対向させる。床用の型枠24の端縁24aを治具47に載せながら、サポート39をレベル調節した後、サポート39を固定する。
【0037】
また、前記床用の型枠24及び鉄筋の構築に並行して、あるいは構築後に、構築予定階F(Fの次階)に向かう一側の鉄骨階段20A、中間踊り場21、他側の鉄骨階段20Bを配置する(図7(a))。
【0038】
(4) 一側の鉄骨階段20Aの下端部のささら桁17を、基準階F(既設)の取付金物5の他側5bにボルト11、ナット12で固定する(図5)と共に、鉄骨階段20A他側及び鉄骨階段20Bの下端部に中間踊り場21をボルトナットで固定する。
【0039】
鉄骨階段20Bのささら桁17を、構築予定階Fの取付金物5の固定金物片3、4に、透孔10、18に挿通したボルト11、ナット12で、固定する(図4)。この際、予め所定位置に配置した取付金物5(サポート39)に合わせるだけで、容易に鉄骨階段20Bを正確な位置に配置することができる。また、中間踊り場21の下面を、ボックス型サポート等で支持する(図示していない)。
【0040】
以上の作業により、鉄骨階段20A、20Bは、架設され、作業階段として使用することもできる。この際、取付金物5の塞ぎ板1が堰板として、床用型枠の一部として機能するので、階段部分の床用型枠の構築作業が軽減される。
【0041】
(5) 次に、床用型枠24を初めとした型枠内に、コンクリートを打設する(図7(c))。この際、取付金物5の塞ぎ板1の上縁1cを定規として、未だ固まらないコンクリートの上面23aを均すことができるので、コンクリート打設・均し作業を軽減できる。また、取付金物5に吹き抜け板41が取付けられているので、コンクリート打設又は均し作業中に、コンクリートが過誤により両鉄骨階段の間から下方に漏れることを防止できる。
【0042】
また、取付金物5の他側5bに上階に向かう鉄骨階段20が接合されていないが、塞ぎ板1で塞ぐので、コンクリートの打設に支障が無い。
【0043】
また、前記における中間踊り場21は、中間踊り場21の端部を貫通したアンカー鉄筋を階段室壁26内に埋設して、躯体(階段室壁)への固定される(図示していない)。
【0044】
(6) コンクリートが固化発現後、床用型枠24を初め、不要な型枠、サポート38、39等を取り外せば、次階Fのコンクリート製の床23を初めとした躯体の構築が完了する(図7(d)、図4、図5)。
【0045】
ここで、取付金物5のインサート6、6がコンクリート内に埋設されるので、取付金物5を介して、鉄骨階段20A、20Bが躯体に固定される。また、取付金物5は打ち込み型枠として残置され、コンクリート製床23の下面端部が取付金物5で補強されるので、該部を補強できる。
【0046】
(7) 以上で、鉄骨階段の構築が完了する(図4、図5)。次階の鉄骨階段20C等も同様に組み立てる。図3〜図5中で、30は床の仕上げ面である。また、吹き抜け板41の上縁は、床仕上げ面30より上方に位置しているので、床からごみや、物が階段側に落下することを防止する。
【0047】
[他の実施例]
【0048】
(1) また、前記取付金物5の実施例において、支持板2に塞ぎ板1を立設してたが他の構成とすることもできる。即ち、支持板2を片2aと片2bに分離し、塞ぎ板1と支持板2の鉄骨階段側2bとを一枚の板で構成し、L字状に屈曲して、床型枠側片2aを溶接固着することもできる(図1(d))。また、支持板2の床型枠側片2aを省略することもできる(図1(e))。
【0049】
また、前記実施例において、Y字状のアンカー6を使用したが、鉄骨階段20を取付金物5をコンクリート製の床の端面に支持できれば、アンカーの形状構造は任意である。例えば、ボルト状金具13に適宜長さのU字状の鉄筋21を係止し、透孔9を貫通したボルト状金具13の螺糸部にナット14を螺合して、アンカーとすることもできる(図1(d))。
【0050】
(2)前記実施例の取付方法において、取付金物5は、予めパイプサポート39で支持して、その後に鉄骨階段20を取付金物5に固定したが、鉄骨階段20の上端部に取付金物5を固定し、取付金物5の下方にパイプサポート39を取り付けて支持することもできる(図示していない)。
【0051】
(3)前記実施例において、床用の型枠24の階段側の端縁24aは、取付け金具5の床側片2aの端縁とを対向させたが、実施例3で述べるような両端縁を重ねて、固定することもできる(図11)。この場合には、型枠24の不具合があった場合にも、施工性を高める等の効果があるので、望ましい。この場合に使用する治具47は、実施例3で述べるように、サポート39のフランジ39aと固定する為のフランジ48の上面に、取付金物5と固定する為の受け金具(横設した角パイプ状)49を固着して構成してある。受け金具49は一側上面に取付金物5の支持板2を載置でき、かつ支持板2の透孔45、45と連通する透孔(図示していない)が穿設してあり、他側上面に、使用する床用型枠24の厚さ分だけ下がった段差50が形成されている(図11)。
【0052】
【実施例2】
この実施例は、実施例1では、鉄骨製の中間踊り場を使用したが、この実施例では、中間踊り場も鉄筋コンクリート製を採用したもので、構築方法が前記実施例1と異なる。前記実施例1と同じ取付金物5、鉄骨階段20を使用する。
【0053】
(1) 前記実施例1の構築方法と同様に、基準階(既設階)Fでは、取付金物5の一側5aに下方に向けた鉄骨階段20が固定された状態で、コンクリート製の床23が構築されている(図8(a)、図5)。
【0054】
(2) 構築予定階F0−1用の取付金物5は、前記構築方法1と同様に、インサート6及びサポート取付用の治具47が取り付けられている。階段20及び床用の型枠24を支持するためのサポート(汎用品)39を所定位置に立て、サポート39の上側のフランジ39aに、F0−1階用の取付金物5を架設し、治具47のフランジ48とサポート39のフランジ39aとをボルト・ナットで固定する。
【0055】
実施例1と同様に構築した中間踊り場階F0−1(FとFの中間階)を構築する為の踊り場用の型枠29を、前記型枠24と同様に、その端部を治具47の逆U字状金具49上に載置し、サポート39のレベルを調節して、固定する。
【0056】
また、前記型枠29及び鉄筋の構築に平行して、あるいは構築後に、構築予定のF0−1階に向かう一側の鉄骨階段20Aを配置する(図8(a))。前記他側の鉄骨階段20Bの上端(次階との連結部)に、取付金物5の一側5aが固定されている。
【0057】
(3) 前記実施例1と同様に、鉄骨階段20Aの下端部のささら桁17を、基準階F(既設)の取付金物5にボルト11、ナット12で固定する(図5参照)と共に、鉄骨階段20Aの上端部のささら桁17を、サポート39で支持したF0−1階用の取付金物5に固定する(図8(b)、図4参照)。
【0058】
(4) 次に、型枠29を初めとした型枠上に、コンクリートを打設して中間踊り場28を構築する(図8(c))。また、F0−1階の取付金物5の他側5bに上階に向かう鉄骨階段20Bが接合されていないが、塞ぎ板1で塞ぐので、コンクリートの打設に支障が無い。
【0059】
(5) 前記中間踊り場F0−1階のコンクリートを打設した後、同様に、F階構築用の型枠24を構築すると共に、F階用の取付金物5を固定したサポート39、39を所定位置に立設する。F階の型枠24の端縁24aをF階用の取付金物5の治具47の逆U字状金具49に載置し、レベル調節後にサポート39、39を固定する。この作業と並行して又は作業後に、鉄骨階段20Bを配置する(図8(c))。
【0060】
(6) 中間踊り場F0−1階の取付金物5の他側5bに、鉄骨階段20Bのささら桁17の下端部を同様にして、ボルト11、ナット12で固定する(図5参照)とと共に、鉄骨階段20Bのささら桁17の上端部を構築予定階Fの取付金物5に固定する(図8(d)、図4参照)。
【0061】
(7) 次に、床用型枠24を初めとした型枠上に、コンクリートを打設する(図8(e))。この際、取付金物5の塞ぎ板1の上縁1cを定規として、未だ固まらないコンクリートの上面23aを均すことができる。また、F階の取付金物5の他側5bに上階に向かう鉄骨階段20が接合されていないが、塞ぎ板1で塞ぐので、コンクリートの打設に支障が無い。
【0062】
(8) コンクリートが固化発現後、床用型枠24を初め、不要な型枠、サポート38、39等を取り外せば、次階Fのコンクリート製床23を初めとした躯体の構築が完了する(図8(f)、図4参照)。
【0063】
また前記実施例1と同様に、取付金物5、5のインサート6、6がコンクリート内に埋設されるので、取付金物5を介して、鉄骨階段20A、20Bが躯体に固定される。また、取付金物5は打ち込み型枠として残置され、コンクリート製床23の下面端部が取付金物5で補強されるので、該部を補強できる。
【0064】
(9) 以上で、鉄骨階段の構築が完了する(図3、図4参照)。次階の鉄骨階段20C等も同様に組み立てる(図示していない)。
【0065】
[他の実施例]
【0066】
前記実施例1の取付方法と他の実施例と同様に、鉄骨階段20の上端部に取付金物5を固定し、取付金物5の下方にパイプサポート39を取り付けて支持することもできる(図示していない)。
【0067】
また、取付金物5、鉄骨階段20、サポート用の治具47の他の実施例は、前記実施例1と同様である(図示していない)。
【0068】
【実施例3】
図9、図10に基づきこの発明の取付金物(鉄骨階段取付金物)5について説明する。
【0069】
[階段の取付金物5の構成]
【0070】
床用型枠と略同一厚さの支持板2に、床コンクリートの厚さと同一の高さを有する塞ぎ板1を、立設固定する。支持板2で、塞ぎ板1の位置より床用型枠側を巾Lの床側片2aとし、鉄骨階段側を巾Lの階段側片2bとする(図9(b))。ここで、
<L
とする。本実施例では、支持板の巾L=125mmとした場合、L=13mm程度に形成する。
【0071】
前記塞ぎ板1で、床側(L側)の表面を1aとし、鉄骨階段側面(L側)を表面1bとする。
【0072】
前記支持板2の上面と塞ぎ板1の表面1bとの間に、両端部に鉄骨階段20と固定する為の固定金物片3、3を縦に固着し、同じく中央部へ固定金物片4、4を縦に固着する(この実施例では、固定金物4は固定金物3と同一構造)。端部の固定金物片3と中央部の固定金物片4とで、夫々床に取り付けられる鉄骨階段に対応し、夫々ささら桁17、17の位置に合わせて配置されている。固定金物片3、4に、鉄骨階段20のささら桁17と固定する為に、ささら桁17の透孔18、18と連通する透孔10、10を上下2段に穿設する。
【0073】
また、前記塞ぎ板1の横方向に適宜間隔を設けて、透孔9、9を穿設する。前記塞ぎ板1の一側の表面1a側に、基端部にナット7aを取り付けた鋼棒からなるインサート6の基端部を前記透孔9、9に挿入し、他側の表面1b側からナット7aを螺合して、鋼棒上のナット7aで塞ぎ板1を挟み、インサート6を固定する(図9(b)(c))。前記インサート6の先端部には、定着用の突部(ナット)が形成してある。
【0074】
また、中央部の固定金物片4、4間に、両鉄骨階段階段(ささら桁)間を塞ぐ吹き抜け板41を配置し、該吹き抜け板41に突設されたボルト軸42、42を、塞ぎ板1の透孔46から貫通してナット43、43で固定する(図6参照)。この際、塞ぎ板1の表面1bと吹き抜け板41との間はフィラープレート44介して、固定され、所定間隙が設けられている。また、吹き抜け板41の下縁41aと、支持板2の上面とも所定間隙を設ける。
【0075】
また、支持板2で、サポート39により支持する位置に、サポート取付け用の治具47を取付ける為の透孔45、45を穿設する。以上のようにして、取付金物5を構成する(図9(a)(b))。前記取付金物5は、予め工場で製造組立し、あるいは、インサート6は、鉄骨階段構築現場で、塞ぎ板1に取付けることもできる。
【0076】
前記治具47は、サポート39のフランジ39aと固定する為のフランジ48の上面に、取付金物5と固定する為の受け金具(横設した角パイプ状)49を固着して構成してある。受け金具49は一側上面に取付金物5の支持板2を載置でき、かつ支持板2の透孔45、45と連通する透孔(図示していない)が穿設してあり、他側上面に、使用する床用型枠24の厚さ分だけ下がった段差50が形成されている(図10)。
【0077】
また、前記において、実施例1と同様に、取付金物5の支持板2に予め、サポート取付け用の治具47を取り付けて、取付金物5を構成することもできる。
【0078】
[構築方法]
【0079】
この実施例の取付金物5を使用した階段の構築方法については、中間踊り場21を鋼製とした場合は前記実施例1と同様であり(図7(a)〜(d))、また、中間踊り場21を現場で構築する鉄筋コンクリート製とした場合は前記実施例2と同様である(図8(a)〜(f))。
【0080】
この実施例では、サポート取付け用の治具47の受け金具49と、床用の型枠24の階段側の端縁24aとの配置が、前記実施例1、2と異なる。
【0081】
(1) 即ち、鉄骨階段20の設置位置に合わせて予め墨出しした所定位置に、サポート39の上側のフランジ39aに、取付金物5を架設し、治具47のフランジ48とサポート39のフランジ39aとをボルト・ナットで固定する。また、床用型枠24も前記実施例と同様に構築するが、床用の型枠24の階段側の端縁24aは、サポート取付け用の治具47の受け金具49の段差部50の上面に載置され、床用の型枠24の階段側の端縁24a側は、支持板2の下面と、段差部50とに挟持される(図10)。
【0082】
(2) 前記実施例1又は実施例2と同様の手順で、鉄骨階段(この実施例では、セメント系の踏み板19が使用されている)20A、20Bを架設すれば、同様に、鉄骨階段20A等を作業階段として使用することもできる。また、同様に、取付金物5の塞ぎ板1が堰板として、床用型枠の一部として機能するので、階段部分の床用型枠の構築作業が軽減される。
【0083】
(3) また、床用型枠24を初めとした型枠内に、コンクリートを打設すれば、前記実施例1、2と同様に、取付金物5の塞ぎ板1の上縁1cを定規として、未だ固まらないコンクリートの上面23aを均すことができるので、コンクリート打設・均し作業を軽減できる。また、取付金物5の他側5bに上階に向かう鉄骨階段20が接合されていないが、塞ぎ板1で塞ぐので、コンクリートの打設に支障が無い。
【0084】
(4) コンクリートが固化発現後、床用型枠24を初め、不要な型枠、サポート38、39等を取り外せば、次階Fのコンクリート製の床23を初めとした躯体の構築が完了するが(図7(d)、図8(f)、図10)、取付金物5のインサート6、6がコンクリート内に埋設されるので、取付金物5を介して、鉄骨階段20A、20Bが躯体に固定される。また、取付金物5は打ち込み型枠として残置され、コンクリート製床23の下面端部が取付金物5で補強されるので、該部を補強できる。
【0085】
また、床用の型枠24の端縁24aが、支持板2の下面と、段差部50とに挟持された状態でコンクリートが打設されるので、型枠24を取り外した後、コンクリート製の床23の下面23bと取付金物5の支持板2の下面2cとが面一に形成され、外観上見栄えが良い形状とすることができる(図10)。更に、床23の下面(天井面)をシートやボード類で覆う場合にも、施工性が良い。また、床用の型枠24は一般に、型枠用板材を現場切断加工で構成するので、切断面の直線性が悪い場合であっても、型枠24の端縁24aが、支持板2の下面と、段差部50とに挟まれるので、切断面の影響を受けず、施工性が良い。また、型枠24の端縁24aは、図の奥行き方向(図10)で、サポート39に点支持されている構造状態であるので、実施例1、2の付け合わせタイプ(図4、5)では、型枠24上のコンクリートの重みで、型枠24の端縁24aに反りが生じる場合もあるが、本実施例の場合、型枠24の端縁24aが、支持板2の下面と、段差部50とに挟まれるので反りによりコンクリートの漏れが生じるおそれもない。よって、実施例1、2の場合も本実施例の段差50を有するサポート取付用治具を使用することが望ましい(図11)。
【0086】
【発明の効果】
この発明は、鉄骨階段の端部へ取付金物を固定し、あるいは構築予定階で床用型枠と共に支持した取付金物に鉄骨階段を固定するので、該取付金物を型枠の一部に使用でき、取付金物が一種の捨型枠となり、寸法精度を容易に保ち得ると共に、型枠の構成が容易となり、かつ型枠の解体作業などの労力を節減できる効果がある。
【0087】
また、この発明の取付金物では、塞ぎ板を打設予定の床コンクリートの厚みとほぼ同一の高さに形成したので、塞ぎ板の上縁を定規として、容易にコンクリートの均し作業ができる効果がある。
【0088】
また、この発明は、床用の型枠の一部を構成する取付金物を使用して、鉄骨階段を取付けることができるので、鉄骨階段を踏み段部分のみから構成し、階段接続部分の床(フロア踊り場、中間踊り場)を現場打ちコンクリート構造として、容易に鉄骨階段を施工することができる。よって、柱や梁の位置に合わせてオーダー・メイドで設計生産しなければならなかった階段接続部分の床(フロア踊り場、中間踊り場)を分離して、踏み段部分を構成できる。従って、踏み段部分のみからなる鉄骨階段を、階高と階段巾との条件のみで設計できるので、鉄骨階段のレディー・メイドとして設計生産できるので、現場工期の短縮を図ることができる。また、レディー・メイドとして設計生産できるので、鉄骨階段を通常の商品と同様にインターネットを通じた注文販売として取り扱うこともできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の実施例の取付金物の斜視図である。
(b)取付金物で、インサートの取付けを表す分解図である
(c)取付金物で、インサートを取り付けた状態の側面図である。
(d)(e)他の取付金物の側面図である。
【図2】(a)は同じく取付金物の平面図である。
(b)は同じく側面図である。
【図3】同じく取付金物に鉄骨階段を取り付けた状態の拡大正面図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】実施例の既設階Fの断面図である。
【図6】図3のB−B線における断面図である。
【図7】(a)〜(d)はこの発明の階段の取付け方法を説明する図である。
【図8】(a)〜(f)はこの発明の階段の他の取付け方法を説明する図である。
【図9】(a)この発明の実施例3の取付金物の斜視図である。
(b)取付金物で、インサートの取付けを表す分解図である
(c)取付金物で、インサートを取り付けた状態の断面図である。
【図10】この発明の実施例3で、図3のA−A線における断面図に相当する図である。
【図11】この発明の実施例1において、実施例3のサポート用の治具を使用した場合であって、図3のA−A線における断面図に相当する図である。
【符号の説明】
1 塞ぎ板
1c 塞ぎ板の上縁
2 支持板
3、4 固定金物片
5 取付金物
6 インサート
7 ボルト(インサート固定用)
9 透孔(インサート固定用)
10 透孔(鉄骨階段固定用)
11 ボルト(鉄骨階段固定用)
12 ナット(鉄骨階段固定用)
13 ボルト状金物
14 ナット(ボルト状金物固定用)
15 U字状鉄筋
17 ささら桁
18 透孔(ささら桁)
19 踏み板
20、20A、20B、20C 鉄骨階段
21 中間踊り場
23 コンクリート製床
24 床用型枠
25 サポート
26 階段室壁
28 中間踊り場コンクリート床
29 中間踊り場型枠
39 パイプサポート
47 パイプサポート用の治具

Claims (5)

  1. 構築予定の床コンクリートの厚みとほぼ同一高さの塞ぎ板の下端に直角方向へ、仮設用のサポートを取付けできる支持板を連設すると共に、前記塞ぎ板にインサート取付け手段を設け、前記支持板及び/又は塞ぎ板に鉄骨階段取付け手段を備えたことを特徴とする鉄骨階段取付金物。
  2. インサート取付け手段はボルト孔とし、階段取付け手段は、鉄骨階段との固定片としたことを特徴とする請求項1記載の鉄骨階段取付金物。
  3. コンクリート製の床の端面であって、床用型枠を構築すると共に、階段取付け部分に、インサートを埋設して一体に接続した鉄骨階段取付金物に、鉄骨階段の端部を固定して、以下のように構成したことを特徴とする鉄骨階段取付け構造
    (1)前記鉄骨階段取付金物は、一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定し、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とした。
    (2)前記コンクリート製の床は、前記鉄骨階段取付金物の端縁と前記床用型枠の階段側の端縁とを対向させ又は重ねて、コンクリートを打設して、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外して構築した。
    (3)前記鉄骨階段取付金物の高さは前記コンクリート製の床の厚さと略同一に形成した。
  4. (1)構築予定階で、所定位置と高さで、インサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、
    該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定階の床用型枠の階段側の端縁とを対向し又は重ねて前記鉄骨階段取付金物は一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定でき、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とし、
    (2)階段構築位置に鉄骨階段を配置し、
    (3)前記鉄骨階段の下端部を既設階の床に固定すると共に、前記鉄骨階段の上端部を前記階段取付金物の一側に固定して、前記階段取付金物を床型枠の一部として、
    (4)構築予定階にコンクリートを打設して、前記鉄骨階段取付金物の上縁を定規としてコンクリートの上面を均し、前記階段取付金物のインサートを埋設し、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外し、構築予定階にコンクリート床を造成することを特徴とした鉄骨階段取付け方法。
  5. (1)構築予定の中間踊り場階で、所定位置と高さで、中間踊り場階用のインサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定の中間踊り場階の床用型枠の端縁とを対向し又は重ねて前記鉄骨階段取付金物は一側に前階からの鉄骨階段の上端部を固定でき、他側に次階に向かう鉄骨階段の下端部を固定でき、かつ中央部に前記両鉄骨階段の間を塞ぐことができる吹き抜け板を配置した構造とし、
    (2)階段構築位置に、半階分の第1の鉄骨階段を配置し、
    (3)前記第1の鉄骨階段の下端部を既設階の床に固定すると共に、前記第1の鉄骨階段の上端部を中間踊り場階の鉄骨階段取付金物の一側に固定して、該中間踊り場型枠の一部とし、
    (4)中間踊り場階のコンクリートの打設後、あるいは打設前に、構築予定の次階で、所定位置と高さで、次階用のインサート付きの鉄骨階段取付金物を支持すると共に、該鉄骨階段取付金物の端縁と構築予定の次階の床用型枠の階段側の端縁とを対向し又は重ねて、
    (5)階段構築位置に、半階分の第2の鉄骨階段を配置し、
    (6)前記第2の鉄骨階段の下端部を中間踊り場用の鉄骨階段取付金物の他側に固定すると共に、第2の鉄骨階段の上端部を前記次階用の鉄骨階段取付金物に固定して、該次階用の床型枠の一部とし、
    (7)構築予定の次階にコンクリートを打設して、前記鉄骨階段取付金物の上縁を定規としてコンクリートの上面を均し、前記鉄骨階段取付金物のインサートを埋設し、前記コンクリートが固化発現後に、前記鉄骨階段取付金物を残置すると共に前記床用型枠を取り外し、構築予定の次階にコンクリート床を造成することを特徴とした鉄骨階段取付け方法。
JP2001177224A 2001-06-12 2001-06-12 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法 Expired - Lifetime JP4650757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001177224A JP4650757B2 (ja) 2001-06-12 2001-06-12 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001177224A JP4650757B2 (ja) 2001-06-12 2001-06-12 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002364139A JP2002364139A (ja) 2002-12-18
JP4650757B2 true JP4650757B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=19018097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001177224A Expired - Lifetime JP4650757B2 (ja) 2001-06-12 2001-06-12 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4650757B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100464594B1 (ko) * 2002-06-17 2005-01-03 두하요코모리주식회사 철근콘크리트구조물의 조립식 계단의 시공방법
KR100903880B1 (ko) 2009-04-11 2009-06-26 김용근 조립식 계단
KR100953083B1 (ko) 2009-06-15 2010-04-19 김용근 조립식 계단
CN116357026B (zh) * 2023-04-07 2024-05-31 山东华科规划建筑设计有限公司 一种型钢混凝土楼梯梯板

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2611882B2 (ja) * 1991-04-08 1997-05-21 株式会社竹中工務店 階段の施工方法
JP3482531B2 (ja) * 1992-10-26 2003-12-22 株式会社横森製作所 階段の構築方法
JP3959517B2 (ja) * 2001-01-25 2007-08-15 株式会社横森製作所 鉄骨階段の取付金物及び取付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002364139A (ja) 2002-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08269911A (ja) コンクリート壁高欄の取付部の構造
JP2000038841A (ja) 階段と階段室の構築方法及び階段の支持装置
JP3959517B2 (ja) 鉄骨階段の取付金物及び取付け方法
JPH08312090A (ja) 段型型枠を残置するコンクリート階段の施工方法と段型型枠
JP4650757B2 (ja) 鉄骨階段取付金物及び鉄骨階段取付け構造並びに取付け方法
JP3421298B2 (ja) 建物用内部階段およびその建造方法
KR102372473B1 (ko) 가설브라켓을 이용한 pc기둥과 pc거더의 접합부 시공구조 및 시공방법
JPH0593448A (ja) 標準化したステツプモジユール
KR100930281B1 (ko) 철골계단의 부착금구 및 철골계단의 부착장치 그리고부착방법
KR200383309Y1 (ko) 슬러리 벽이 적용된 지하층의 슬래브 시공을 위한 거푸집구조체
JPH11166294A (ja) 鉄骨入りコンクリート梁及びこれを用いた床施工法
JP4061611B2 (ja) PCa階段の取付構造、PCa階段の取付方法、PCa階段
JP3408629B2 (ja) プレキャストコンクリート基礎構造
JP3662207B2 (ja) 建築用コンクリート基礎の連結ブロック及び建築用コンクリート基礎の施工方法
JP3066711B2 (ja) 布基礎構築用型枠装置
JPH10331254A (ja) Src大梁とpc小梁の建方用仕口構造
KR200368283Y1 (ko) 철골 계단 시공 구조
JP2543752Y2 (ja) 型枠の連結金具
JP2759131B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造柱の基礎梁構築工法
JP2938386B2 (ja) 住宅用基礎の型枠施工方法
JP2004204508A (ja) 階段の構築方法及び階段用型枠
JP2001207460A (ja) 建築基礎工法
JP2004353254A (ja) 建築物の基礎構造及びその施工方法
JP2759360B2 (ja) 鉄筋コンクリート造建物の構築工法
JP2780055B2 (ja) 鉄筋コンクリート造建築物の構築工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4650757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term