JP4640706B2 - 電子音楽装置、電子音楽システムおよびプログラム - Google Patents

電子音楽装置、電子音楽システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザ毎に環境設定を行うことができる電子音楽装置、電子音楽システムおよびプログラムに関する。
ユーザ毎に環境設定を行うことができる電子音楽装置は、従来から知られている。
このような電子音楽装置として、電子音楽装置またはサーバ内に、ユーザ毎の環境設定情報をID番号とともに記憶しておき、ユーザによって入力されたID番号に対応する環境設定情報を読み出して、当該電子音楽装置に設定するようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特願2003−58160号公報
しかし、上記従来の電子音楽装置では、ユーザに対して、パネル操作子などを用いてID番号を入力させるようしており、特に多くの電子楽器のように、文字および数字を直接入力できるキーボードを備えていないものでは、ID番号を入力する作業は非常に面倒である。さらに、上記従来の電子音楽装置では、ユーザに対して、「ID番号を入力して自分の環境設定情報を読み出して設定する」という作業を意識的に行わせる必要があり、この点でもユーザへの負担を強いている。
また、ユーザによっては、過去のあの時期の設定に戻したいという要望があるが、上記従来の電子音楽装置では、この要望に応えることはできなかった。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、ユーザ毎の環境設定をユーザに負担をかけずに行うとともに、ユーザの望む過去の設定にできる限り戻すことが可能となる電子音楽装置、電子音楽システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電子音楽装置は、ユーザの生体/所有物情報を認証する認証手段と、当該電子音楽装置の環境を設定するための環境設定情報を、各ユーザの生体/所有物情報毎にそれぞれ複数個記憶できる記憶手段と、前記認証手段によって生体/所有物情報が認証されたことに応じて、当該認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、直近に記憶された1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出し、該読み出された環境設定情報に基づいて、前記生体/所有物情報が認証された後の当該電子音楽装置の初期環境を自動設定する第1の設定手段と、ユーザ操作に応じて、前記記憶手段に記憶された、前記認証手段によって認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報を選択する選択手段と、該選択手段によって選択された、前記認証された生体/所有物情報に対応する1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、該読み出し手段によって読み出された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境を設定する第2の設定手段とを有することを特徴とする。
好ましくは、前記認証手段は、前記生体/所有物情報を複数の段階に認証し、前記読み出し手段は、前記認証手段によって認証された段階に応じた数または種類の環境設定情報を前記記憶手段から読み出すことを特徴とする。
さらに好ましくは、前記複数の段階は、ユーザ登録の有無、あるいは課金の有無に応じて決定されることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の電子音楽システムは、電子音楽装置と、サーバとからなる電子音楽システムであって、前記電子音楽装置は、ユーザの生体/所有物情報を取得する取得手段と、該取得手段によって取得された生体/所有物情報を前記サーバに送信する送信手段と、前記サーバから環境設定情報を受信する受信手段と、該受信手段によって受信された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境を自動設定する設定手段とを有し、前記サーバは、前記電子音楽装置から生体/所有物情報を受信する受信手段と、該受信手段によって受信した生体/所有物情報を認証する認証手段と、前記電子音楽装置の環境を設定するための環境設定情報を、各ユーザの生体/所有物情報毎にそれぞれ複数個記憶できる記憶手段と、前記認証手段によって生体/所有物情報が認証されたことに応じて、当該認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、直近に記憶された1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す第1の読み出し手段と、ユーザ操作に応じて、前記記憶手段に記憶された、前記認証手段によって認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報を選択する選択手段と、該選択手段によって選択された、前記認証された生体/所有物情報に対応する1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す第2の読み出し手段と、前記第1または第2の読み出し手段によって読み出された環境設定情報を前記電子音楽装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項5に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
請求項1または5に記載の発明によれば、ユーザの生体/所有物情報が認証されると、記憶手段に記憶された、前記認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報が自動的に、あるいはユーザ操作に応じて選択され、該選択された1の環境設定情報が前記記憶手段から読み出され、該読み出された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境が設定されるので、異なる時期に記憶された環境設定情報を読み出して設定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記生体/所有物情報が複数の段階に認証され、該認証された段階に応じた数または種類の環境設定情報が前記記憶手段から読み出されるので、認識された段階に応じて、環境設定情報の数または種類を制御することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記複数の段階は、ユーザ登録の有無、あるいは課金の有無に応じて決定されるので、ユーザは、ユーザ登録をしたり、料金を支払ったりすることで、より充実したサービスを受けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、電子音楽装置の機能の大部分をサーバ側に移行させたので、電子音楽装置には、生体/所有物情報の取得機能と情報の送受信機能を最小限備えておけばよく、これにより、電子音楽装置のサイズを小さくすることができるとともに、その製造コストを削減することができる。また、電子音楽装置のサイズが小さくなったことで、携帯性に富むようになったので、場所に囚われず環境設定を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の電子音楽装置は、音高情報を入力するための鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数のスイッチやホイール、ジョイスティックを含む設定操作子2と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、設定操作子2の操作状態を検出する検出回路4と、各ユーザの生体/所有物情報を取得する生体/所有物情報取得回路5と、装置全体の制御を司るCPU6と、該CPU6が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM7と、楽曲データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM8と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ9と、各種情報等を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)および発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置10と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する外部記憶装置11と、外部からのMIDIメッセージを入力したり、MIDIメッセージを外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/F)12と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバコンピュータ(以下、「サーバ」と略して言う)102とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)13と、演奏操作子1から入力された演奏データや予め設定された楽曲データ等をオーディオ信号に変換する音源回路14と、該音源回路14からのオーディオ信号に各種効果を付与するための効果回路15と、該効果回路15からのオーディオ信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム16とにより構成されている。
上記構成要素3〜15は、バス17を介して相互に接続され、CPU6にはタイマ9が接続され、MIDII/F12には他のMIDI機器100が接続され、通信I/F13には通信ネットワーク101が接続され、音源回路14には効果回路15が接続され、効果回路15にはサウンドシステム16が接続されている。ここで、通信I/F13および通信ネットワーク101は、有線方式のものに限らず、無線方式のものであってもよい。また、両方式のものを備えていてもよい。
生体/所有物情報取得回路5は、各ユーザの生体情報または所有物情報を取得し、取得された生体情報または所有物情報を、バス17を介して、RAM8の所定位置に確保された生体/所有物情報格納領域(図示せず)に格納する。ここで、生体情報としては、各ユーザを特定できるものであれば、その種類は問わないが、たとえば、指紋、虹彩、声紋、静脈および顔などを挙げることができる。所有物情報も、各ユーザを特定できるものであれば、その種類は問わないが、たとえば、非接触式カード(磁気カードやIC(Integrated Circuit)カードなど)、ハードウェアトークン(USBトークンなど)および非接触IC内蔵携帯電話端末などに記載された情報(IDなど)を挙げることができる。ユーザの利便性を考慮すると、非接触式カード、非接触IC内蔵携帯電話端末、顔または指紋などを使用することが好ましい。なお、生体情報と所有物情報は、いずれか一方のみ取得できるようにし、取得した情報に基づいて各個人を認証するようにすればよい。この場合、生体/所有物情報取得回路5は、生態情報取得回路または所有物情報取得回路のいずれか一方のみ備えていればよい。もちろん、これに限らず、生体/所有物情報取得回路5は、生態情報取得回路と所有物情報取得回路の両方を備え、生体情報と所有物情報の両方を取得できるようにし、情報を取得する際に、ユーザの指示に応じて、または自動的に、いずれかの情報を取得するようにしてもよいし、両方の情報を取得するようにしてもよい。また、取得する情報の種類も、いずれか1種類だけ取得するようにすればよいが、これに限らず、複数種類取得し、取得した複数種類の情報に基づいて、各個人を認証するようにしてもよい。この場合、認証精度は向上するものの、認証手続きが複雑化するため、CPU6が演算能力の低いものであるときには、CPU6の負担が大きくなる。
外部記憶装置11としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置11には、前述のように、CPU6が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM7に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置11に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM8に読み込むことにより、ROM7に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU6にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
通信I/F13は、上述のように、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、該通信ネットワーク101を介して、サーバ102に接続される。外部記憶装置11に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていない場合には、通信I/F13は、サーバ102からプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる電子音楽装置は、通信I/F13および通信ネットワーク101を介してサーバ102へとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバ102は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワーク101を介して電子音楽装置へと配信し、電子音楽装置が通信I/F13を介して、これらプログラムやパラメータを受信して外部記憶装置11に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
なお、本実施の形態の電子音楽装置は、上述の構成から分かるように、電子楽器上に構築されている。電子楽器の形態を採るようにした場合、その形態は鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。
以上のように構成された電子音楽装置が実行する制御処理を、まずその概要を図2を参照して説明し、次に図3を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態の電子音楽装置が実行する制御処理の概念を示すブロック図である。
同図に示すように、あるユーザの生体/所有物情報が、生体/所有物情報取得回路5によって取得されると(ブロック21)、CPU6は、取得された生体/所有物情報の認証を行う(ブロック22)。ここで、生体/所有物情報の認証は、たとえば前記外部記憶装置11上に構築された認証情報DB(データベース)11aに、取得された生体/所有物情報が登録されているかどうかを判別することによって行う。この認証の結果、取得された生体/所有物情報が認証情報DB11aに登録されていないときには、その生体/所有物情報を認証情報DB11aに登録する(ブロック23)。
このようにして生体/所有物情報が登録された後、ユーザが前記設定操作子2を用いて環境設定を行い、本実施の形態の電子音楽装置の使用を終了する(あるいは、ユーザが替わり、新たなユーザの生体/所有物情報が取得される)と、CPU6は、設定された環境を再現させる環境設定情報を、登録された生体/所有物情報に対応付けて、たとえば外部記憶装置11上に構築された環境設定情報DB11bに登録する(ブロック24)。ここで、環境設定情報としては、たとえば、ユーザインターフェース、音色、音量、効果、自動演奏および自動伴奏等を設定するためのもの、作成または編集中の音色パラメータおよび自動演奏データ等を挙げることができる。そして、これらすべてを設定対象としてもよいし、このうちの一部のみを設定対象としてもよい。また、他の種類の情報を設定対象としてもよい。
次に、登録済みの生体/所有物情報と同じユーザの生体/所有物情報が、生体/所有物情報取得回路5によって取得されると、CPU6は、同様にして、取得された生体/所有物情報の認証を行う(ブロック22)。このとき、取得された生体/所有物情報は、既に認証情報DB11aに登録されているので、CPU6は、環境設定情報DB11bから、この生体/所有物情報に対応付けて登録されている環境設定情報を読み出して、表示装置10および楽音発生部(前記音源回路14および効果回路15からなる)25に設定する(ブロック24)。この設定により、表示装置10には、読み出された環境設定情報に応じたUI(ユーザインターフェース)が提供され、楽音発生部25には、読み出された環境設定情報に応じた音色、音量、効果、自動演奏および自動伴奏等が提供される。なお、あるユーザが自動演奏データや音色パラメータ等を作成、編集中に、本実施の形態の電子音楽装置の使用を終了したときに、これらの情報も、環境設定情報DB11bに登録するようにしておけば、その後、同じユーザが再度本実施の形態の電子音楽装置を使用した場合、登録された情報が読み出されてRAM8等に設定され、自動演奏データや音色パラメータ等が作成、編集途中の状態が再現される。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図3は、本実施の形態の電子音楽装置、特にCPU6が実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。本制御処理では、主として、
(1)生体/所有物情報取得・認証処理(ステップS1およびS2)
(2)認証NG処理(ステップS4およびS5)
(3)認証OK処理(ステップS6)
(4)通常処理(ステップS7)
(5)新たな生体/所有物情報取得時処理(ステップS9)
(6)終了処理(ステップS11)
の各処理を行う。
本実施の形態の電子音楽装置の電源(図示せず)がオンされて、本実施の形態の電子音楽装置が起動されると、CPU6は、処理を上記(1)生体/所有物情報取得・認証処理に進める。この(1)生体/所有物情報取得・認証処理では、まず、前記生体/所有物情報取得回路5を生体/所有物情報の取得可能状態にさせる。そして、生体/所有物情報取得回路5が、あるユーザの生体/所有物情報を取得すると、その生体/所有物情報は、前述のように、前記RAM8の生体/所有物情報格納領域に格納される(ステップS1)。次に、認証情報DB11aに登録されている生体/所有物情報と、生体/所有物情報格納領域に格納された生体/所有物情報とを照合させる(ステップS2)。
この照合の結果、取得された生体/所有物情報が認証されなかった場合、すなわち、取得された生体/所有物情報が認証情報DB11aに登録されていなかった場合には、CPU6は、処理を前記(2)認証NG処理に進める一方、取得された生体/所有物情報が認証された場合、すなわち、取得された生体/所有物情報が認証情報DB11aに登録されていた場合には、CPU6は、処理を前記(3)認証OK処理に進める。
(2)認証NG処理では、まず、取得された生体/所有物情報を認証情報DB11aに新規登録し(ステップS4)、次に、デフォルトの環境設定情報を自電子音楽装置に設定する(ステップS5)。
(3)認証OK処理では、認証された生体/所有物情報と対応付けられている環境設定情報を、環境設定情報DB11bから読み出し、読み出された環境設定情報を自電子音楽装置に設定する(ステップS6)。
次に、CPU6は、処理を前記(4)通常処理に進める。この(4)通常処理では、ユーザが前記演奏操作子1を用いて行った演奏操作に応じて、あるいは自動演奏データや自動伴奏データの再生に応じて、音源回路14から楽音を発生させる演奏処理や、ユーザが前記設定操作子2を用いて選択した各種演奏パラメータを設定する環境設定処理などを行う。
そして、生体/所有物情報取得回路5が、新たな生体/所有物情報を取得すると、CPU6は、処理を前記(5)新たな生体/所有物情報取得時処理に進める。この(5)新たな生体/所有物情報取得時処理では、現在設定されている環境を再現するために必要な環境設定情報を、現在認証されている生体/所有物情報と対応付けて、環境設定情報DB11bに登録した後、新たに取得された生体/所有物情報を認証するために、処理を前記(1)生体/所有物情報取得・認証処理に進める。
次に、ユーザが、たとえば電源スイッチ(図示せず)を押すことで、本実施の形態の電子音楽装置の作動を終了させると、CPU6は、処理を前記(6)終了処理に進める。この(6)終了処理では、現在設定されている環境を再現するために必要な環境設定情報を、現在認証されている生体/所有物情報と対応付けて、環境設定情報DB11bに登録した後、本実施の形態の電子音楽装置へのメイン電源の供給を停止させる。
なお、本実施の形態では、電子音楽装置の使用を終了するとき、あるいは、ユーザが替わり、新たなユーザの生体/所有物情報を取得したときに、そのときに電子音楽装置に設定されている環境を再現させる環境設定情報を保存するようにしたが、これに加えて、任意の時点で、その時点の環境設定情報を保存できるようにしてもよい。この事情は、後述する第2の実施の形態でも、同様である。
このように、本実施の形態では、各ユーザが設定した環境を再現させるための環境設定情報が、認証された生体/所有物情報と対応付けられて自動的に登録され、そのユーザが次回電子音楽装置を使用するときには、前回設定された環境が自動的に再設定されるので、ユーザ毎の環境設定を各ユーザに負担をかけずに行うことができる。また、本実施の形態の電子音楽装置の電源がオンされたときに、生体/所有物情報取得回路5が生体/所有物情報の取得可能状態になって、その生体/所有物情報の取得および認証が自動的に行われるので、ユーザに「自分の環境設定情報を読み出して設定する」と言うことをあまり意識させずに、ユーザ毎の環境設定を行うことができる。さらに、当該電子音楽装置の使用を終了するとき、あるいは現在認証中の生体/所有物情報とは異なる生体/所有物情報が検出されたときに、設定されている環境を再現させるための環境設定情報が、現在認証中の生体/所有物情報に対応付けて環境設定情報DB11bに登録されるので、ユーザの最後の設定状態を復元することができ、これにより、電子音楽装置を次回使用する際に、自然な状態で使用することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電子音楽装置について説明する。
本実施の形態の電子音楽装置は、上記第1の実施の形態の電子音楽装置に対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、そのハードウェアは、上記第1の実施の形態の電子音楽装置と同様のハードウェア、すなわち図1に記載のものをそのまま使用することにする。
本実施の形態の電子音楽装置は、上記第1の実施の形態の電子音楽装置が単独で行う制御処理を、サーバ102と協働して行う点を第1の特徴とする。そして、ユーザを、第1種ユーザと第2種ユーザの2種類のユーザに分け、第2種ユーザに対しては、環境設定情報の履歴を保存できるようにして、過去に保存された環境設定情報を遡って読み出して、本実施の形態の電子音楽装置に設定できるようにした点を第2の特徴とする。
図4は、本実施の形態の電子音楽装置およびサーバ102が実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。
本制御処理は、主として、前記図3の制御処理を、電子音楽装置とサーバ102によって実現したものである。具体的には、電子音楽装置は、
(11)生体/所有物情報を取得し、取得した生体/所有物情報をサーバ102に送信する処理(ステップS1およびS21)
(12)新たな生体/所有物情報が取得されたとき、あるいは終了が指示されたときに、現在の環境設定情報を、現在認証されている生体/所有物情報とともにサーバ102に送信する処理(ステップS23およびS24)
(13)サーバ102から受信した環境設定情報を自電子音楽装置に設定する処理(ステップS22)
(14)通常処理(ステップS7)
の各処理を行い、サーバ102は、
(21)上記(11)の処理によって、電子音楽装置から送信されてきた生体/所有物情報を受信し、受信した生体/所有物情報を認証する処理(ステップS101)
(22)認証NG処理(ステップS103およびS104)
(23)認証OK処理(ステップS105)
(24)上記(12)の処理によって、電子音楽装置から送信されてきた環境設定情報および生体/所有物情報を受信し、受信した環境設定情報を、受信した生体/所有物情報に対応付けて、サーバ102の外部記憶装置(図示せず)上に構築された環境設定情報DBに登録する処理(ステップS111)
の各処理を行う。
本実施の形態の電子音楽装置が実行する制御処理は、前記第1の実施の形態の電子音楽装置が実行する制御処理から容易に類推できるので、その説明は省略する。
サーバ102が実行する制御処理も、前記第1の実施の形態の電子音楽装置が実行する制御処理から容易に類推できるものの、上記(22)〜(24)の処理には、ユーザを2種類に分けたことによる特有の処理が含まれているので、以下、その特有の処理を中心にして説明する。
(22)認証NG処理では、ユーザを最初は第1種ユーザに設定した後、サーバ102の前記外部記憶装置上に構築された認証情報DBに新規登録し(ステップS103)、デフォルトの環境設定情報を電子音楽装置に送信する(ステップS104)。
図5は、認証情報DBおよび環境設定情報DBのデータ構造の一例を示す図である。認証情報DBおよび環境設定情報DBは、本実施の形態では、1つのデータベース(認証情報・環境設定情報データベース)によって構成され、ユーザ毎に、生体/所有物情報、第1種ユーザ/第2種ユーザのいずれであるかを示す情報、第2種ユーザである場合のユーザ情報、および複数の環境設定情報をそれぞれ格納する領域を備えている。そして、便宜上、認証に関する情報、具体的には、生体/所有物情報、第1種ユーザ/第2種ユーザのいずれであるかを示す情報、および第2種ユーザである場合に入力されるユーザ情報からなる集合を認証情報DBと言い、環境設定情報からなる集合を環境設定情報DBと言っている。したがって、認証情報DBと環境設定情報DBとが独立して、サーバ102の外部記憶装置上に構築されている訳ではない。もちろん、これに限らず、認証情報DBと環境設定情報DBとを独立して、サーバ102の外部記憶装置上に構築するようにしてもよい。あるいは、認証情報DBを本実施の形態の電子音楽装置の外部記憶装置11上に構築し、環境設定情報DBをサーバ102の外部記憶装置上に構築してもよい(または、認証情報DBをサーバ102の外部記憶装置上に構築し、環境設定情報DBを本実施の形態の電子音楽装置の外部記憶装置11上に構築してもよい)。なお、図5中、カッコ書きは、第2種ユーザが設定された場合に格納される情報の領域である。後述するように、ユーザは、ユーザ登録したときに、第2種ユーザとして設定されるので、ユーザ登録時に入力したユーザ情報が格納される領域が設けられている。そして、前述のように、第2種ユーザとして設定されると、環境設定情報の履歴(複数の環境設定情報)が保存されるので、これらの環境設定情報を格納する複数の領域も設けられている。
(23)認証OK処理では、認証された生体/所有物情報と対応付けられている環境設定情報を、サーバ102の前記環境設定情報DBから読み出し、読み出した環境設定情報を電子音楽装置に送信する(ステップS105)。ここで、ユーザが第1種ユーザの場合には、環境設定情報は、1つだけしか保存できないので、それを読み出す。一方、ユーザが第2種ユーザの場合には、環境設定情報は、前述のように、複数個保存できるので、直近に保存されたものを読み出す。なお、環境設定情報が複数個保存されている場合に、どの環境設定情報を読み出すかを、本実施の形態の電子音楽装置のユーザが選択できるようにしてもよい。この場合の制御処理は、後述する図6の履歴リスト要求・配信処理から簡単に実現できるので、その手順の説明は省略する。
(24)登録処理では、ユーザが第1種ユーザの場合には、受信した環境設定情報を、環境設定情報を保存する1つの領域であって、受信した生体/所有物情報に対応する領域に保存する(既に前回の環境設定情報が保存されているときには、上書きする)。一方、ユーザが第2種ユーザの場合には、受信した環境設定情報を、環境設定情報を保存する複数の領域であって、受信した生体/所有物情報に対応する領域に追加保存する。ここで、環境設定情報を追加保存する際に、保存領域が満杯である場合には、既に保存されている環境設定情報のいずれかを選択し、選択した環境設定情報を、新たに保存する環境設定情報で上書きする。このときの選択方法としては、(a)最も古く保存した環境設定情報を選択する方法と(b)ユーザ自ら選択する方法のいずれかが考えられる。この(a)または(b)のいずれかの方法を予め選択して設定しておけばよいが、これに限らず、この(a)または(b)のいずれかの方法をユーザが選択できるようにしてもよい。
本実施の形態の電子音楽装置は、さらに、サーバ102に複数保存された環境設定情報のリストである、履歴リストの送信をサーバ102に要求し、これに応じて、サーバ102が送信した履歴リストを受け取り、その履歴リストに記載された複数の環境設定情報から、ユーザがいずれかを選択し、選択した環境設定情報を配信するようにサーバ102に依頼することで、サーバ102から配信された環境設定情報を受信し、この受信した環境設定情報に基づいて環境設定を行うことができるようにも構成されている。
図6は、本実施の形態の電子音楽装置およびサーバ102が実行する、履歴リスト要求・配信処理の手順を示すフローチャートである。
本履歴リスト要求・配信処理では、本実施の形態の電子音楽装置は、
(31)履歴リスト要求処理(ステップS31)
(32)履歴リスト受信時処理(ステップS32〜S36)
の各処理を行い、サーバ102は、
(41)履歴リスト配信処理(ステップS121〜S124)
(42)環境設定情報配信処理(ステップS125)
の各処理を行う。
ユーザが、サーバ102に対して履歴リストの配信を要求すると、本実施の形態の電子音楽装置は、処理を前記(31)履歴リスト要求処理に進める。この(31)履歴リスト要求処理では、通信I/F13を介して、そのユーザの生体/所有物情報と履歴リスト要求をサーバ102に送信する。
電子音楽装置から送信されてきた生体/所有物情報および履歴リスト要求を受信すると、サーバ102は、処理を前記(41)履歴リスト配信処理に進める。この(41)履歴リスト配信処理では、まず、受信した生体/所有物情報を、前記認証情報DBに登録されているユーザ毎の生体/所有物情報と照合する(ステップS121)。次に、照合の結果、受信した生体/所有物情報が第1種ユーザのものであるときには、第1種ユーザは環境設定情報をただ1つ保存できるのみであり、環境設定情報を複数保存できない(つまり、履歴機能はない)ので、履歴機能はない旨の警告情報を電子音楽装置に送信する(ステップS123)。一方、受信した生体/所有物情報が第2種ユーザのものであるときには、その生体/所有物情報と対応付けられている、複数の環境設定情報の、たとえば名称を記載した履歴リスト情報を電子音楽装置に送信する(ステップS124)。
サーバ102から警告情報または履歴リスト情報が送信されてくると、本実施の形態の電子音楽装置は、処理を前記(32)履歴リスト受信時処理に進める。この(32)履歴リスト受信時処理では、サーバ102から警告情報が送信されてきたときには、履歴機能はない旨の警告を表示装置10に表示させる(ステップS33)。一方、サーバ102から履歴リスト情報が送信されてきたときには、その履歴リスト情報に従って履歴リストを表示装置10に表示させて、ユーザからの選択操作を待ち(ステップS34)、ユーザが、履歴リストに記載された複数の環境設定情報の名称のうち、いずれかを選択すると、選択された名称に対応する環境設定情報の配信要求(選択された履歴要求)とそのユーザの生体/所有物情報をサーバ102に送信する(ステップS35)。
電子音楽装置から、選択された履歴要求とそのユーザの生体/所有物情報が送信されてくると、サーバ102は、処理を前記(42)環境設定情報配信処理に進める。この(42)環境設定情報配信処理では、環境設定情報DBから、送信されてきた生体/所有物情報に対応する、要求された履歴の環境設定情報を読み出して、電子音楽装置に送信する(ステップS125)。
サーバ102から送信されてきた環境設定情報を受信すると、本実施の形態の電子音楽装置は、前記(32)履歴リスト受信時処理において、受信した環境設定情報を自電子音楽装置に設定する(ステップS36)。
図7は、本実施の形態の電子音楽装置およびサーバ102が実行する、ユーザ登録処理の手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、本実施の形態の電子音楽装置の、たとえば設定操作子2を用いて、ユーザが、自分のユーザ情報を入力すると、本実施の形態の電子音楽装置は、入力されたユーザ情報とそのユーザの生体/所有物情報をサーバ102へ送信する(ステップS41)。
電子音楽装置から送信されてきたユーザ情報と生体/所有物情報を受信すると、サーバ102は、受信した生体/所有物情報を、前記認証情報DBに登録されているユーザ毎の生体/所有物情報と照合し、照合された生体/所有物情報のユーザを第2種ユーザに設定する(ステップS131)。そして、受信したユーザ情報を認証情報DBに登録し(ステップS132)、必要であれば、課金処理を行う(ステップS133)。
以上のように、本実施の形態では、ユーザ情報の登録(および必要に応じて課金)と引き換えに、複数の環境設定情報を保存できるようにしている。
なお、本実施の形態では、第1種ユーザと第2種ユーザで、保存できる環境設定情報の数を異ならせた(履歴の有無)が、これに限らず、保存できる情報の種類を異ならせてもよい。具体的には、第1種ユーザに対しては、ユーザインターフェースのみを保存可能とし、第2種ユーザに対しては、これに加えて、他の設定(音色、音量および効果等の各種楽音パラメータの設定値)も保存可能とすることが考えられる。また、ユーザの種類は、2種類に限らず、それより多くてもよい。たとえば、第1種ユーザを「ユーザ登録の未登録者」、第2種ユーザを「無料ユーザの登録者」、第3種ユーザを「有料ユーザの登録者」と言うように、ユーザを分類し、各ユーザ種毎に、保存できる環境設定情報の数や種類を異ならせるようにしてもよい。
このように、本実施の形態では、電子音楽装置側では、生体/所有物情報の取得、取得した生体/所有物情報のサーバへの送信、サーバからの環境設定情報の受信、受信した環境設定情報の設定、および現在の環境設定情報のサーバへの送信のみを行い、サーバ側で、生体/所有物情報の認証、環境設定情報DBから認証結果に応じた環境設定を読み出して電子音楽装置へ配信、および電子音楽装置からの現在の環境設定情報の環境設定情報DBへの登録の各処理を行うようにしたので、電子音楽装置には、生体/所有物情報の取得機能と情報の送受信機能を最小限備えておけばよく、これにより、電子音楽装置のサイズを小さくすることができるとともに、その製造コストを削減することができる。また、電子音楽装置のサイズが小さくなったことで、携帯性に富むようになったので、場所に囚われず環境設定を行うことができる。また、電子音楽装置が変わっても、自身の環境設定情報をサーバから取得して設定できることから、たとえば自宅と音楽教室やコンサート会場等の複数の場所や電子音楽装置で、同じ環境を簡単に再現することができる。さらに、ユーザを複数種類に分け、ユーザの種類毎に環境設定情報の数または種類を異ならせたので、ユーザの種類に応じて、環境設定情報の数または種類を制御することができる。また、第2種ユーザに対しては、ユーザ毎に複数の環境設定情報を保存できるようにしたので、異なる時期に保存された環境設定情報を読み出して設定することができる。さらに、ユーザの種類を、ユーザ登録の有無、あるいは課金の有無に応じて決定するようにしたので、ユーザは、ユーザ登録をしたり、料金を支払ったりすることで、より充実したサービスを受けることができる。
本実施の形態の特徴の1つは、前述のように、環境設定情報の履歴を保存できるようにした点であり、この特徴は、前記第1の実施に形態の電子音楽装置には備わっていないが、これに限らず、第1の実施の形態の電子音楽装置にも備えるようにしてもよい。この場合、本実施の形態と同様に、ユーザを第1種ユーザと第2種ユーザの2種類のユーザに分け、第2種ユーザに対しては、環境設定情報の履歴を保存できるようにして、過去に保存された環境設定情報を遡って読み出して、本実施の形態の電子音楽装置に設定できるようにすればよい。そして、第1種ユーザから第2種ユーザへの変更も、本実施の形態と同様に、ユーザがユーザ情報を入力してユーザ登録したときに、行われるようにすればよい。ただし、第1の実施の形態の電子音楽装置は、本実施の形態と異なり、サーバ102と協働して、制御処理を行うものではなく、単独で制御処理を行う、いわゆるスタンドアローン型の装置であり、このような装置自体にユーザ登録をしても無意味であるため、ユーザ登録はサーバ102に行い、入力されたユーザ情報が、電子音楽装置からサーバ102に送信されたときに、ユーザの種類が第1種ユーザから第2種ユーザに移って、環境設定情報の履歴が保存できるようになればよい。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る電子音楽装置について説明する。
本実施の形態の電子音楽装置は、前記第1の実施の形態の電子音楽装置に対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、そのハードウェアは、前記第1の実施の形態の電子音楽装置と同様のハードウェア、すなわち図1に記載のものをそのまま使用することにする。
図8は、本実施の形態の電子音楽装置、特にCPU6が実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、CPU6は、待機状態(生体/所有物情報の検出に必要な機能のみが生きている状態)で、生体/所有物情報が検出されるのを常時監視し(ステップS51およびS52)、生体/所有物情報が検出されると、主電源(図示せず)をオンして(ステップS53)、生体/所有物情報取得回路5から生体/所有物情報を取得する(ステップS54)。これ以降の処理は、前記第1または第2の実施の形態と同様であるので、その手順の図示と説明をともに省略する。
このように、本実施の形態では、電子音楽装置を待機状態にした状態で、生体/所有物情報取得回路5を待機状態にしておき、生体/所有物情報取得回路5による生体/所有物情報の検出に応じて電子音楽装置の電源をオンするようにしたので、生体/所有物情報の認証と電子音楽装置の電源オンを兼ねることができ、ユーザに、より一層「自分の環境設定情報を読み出して設定する」と言うことを意識させずに、ユーザ毎の環境設定を行うことができる。
なお、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の電子音楽装置が実行する制御処理の概念を示すブロック図である。 図1の電子音楽装置、特にCPUが実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る電子音楽装置およびサーバが実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。 認証情報DBおよび環境設定情報DBのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電子音楽装置およびサーバが実行する、履歴リスト要求・配信処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る電子音楽装置およびサーバが実行する、ユーザ登録処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る電子音楽装置、特にCPUが実行する制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2…設定操作子(第2の設定手段),5…生体/所有物情報取得回路(認証手段、取得手段),6…CPU(認証手段、読み出し手段、第1の設定手段、第2の設定手段、送信手段、受信手段、取得手段),11…外部記憶装置(記憶手段),13…通信I/F(送信手段、受信手段)

Claims (5)

  1. ユーザの生体/所有物情報を認証する認証手段と、
    当該電子音楽装置の環境を設定するための環境設定情報を、各ユーザの生体/所有物情報毎にそれぞれ複数個記憶できる記憶手段と、
    前記認証手段によって生体/所有物情報が認証されたことに応じて、当該認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、直近に記憶された1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出し、該読み出された環境設定情報に基づいて、前記生体/所有物情報が認証された後の当該電子音楽装置の初期環境を自動設定する第1の設定手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記記憶手段に記憶された、前記認証手段によって認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報を選択する選択手段と、
    該選択手段によって選択された、前記認証された生体/所有物情報に対応する1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    該読み出し手段によって読み出された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境を設定する第2の設定手段と
    を有することを特徴とする電子音楽装置。
  2. 前記認証手段は、前記生体/所有物情報を複数の段階に認証し、
    前記読み出し手段は、前記認証手段によって認証された段階に応じた数または種類の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子音楽装置。
  3. 前記複数の段階は、ユーザ登録の有無、あるいは課金の有無に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の電子音楽装置。
  4. 電子音楽装置と、サーバとからなる電子音楽システムであって、
    前記電子音楽装置は、
    ユーザの生体/所有物情報を取得する取得手段と、
    該取得手段によって取得された生体/所有物情報を前記サーバに送信する送信手段と、
    前記サーバから環境設定情報を受信する受信手段と、
    該受信手段によって受信された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境を自動設定する設定手段と
    を有し、
    前記サーバは、
    前記電子音楽装置から生体/所有物情報を受信する受信手段と、
    該受信手段によって受信した生体/所有物情報を認証する認証手段と、
    前記電子音楽装置の環境を設定するための環境設定情報を、各ユーザの生体/所有物情報毎にそれぞれ複数個記憶できる記憶手段と、
    前記認証手段によって生体/所有物情報が認証されたことに応じて、当該認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、直近に記憶された1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す第1の読み出し手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記記憶手段に記憶された、前記認証手段によって認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報を選択する選択手段と、
    該選択手段によって選択された、前記認証された生体/所有物情報に対応する1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す第2の読み出し手段と、
    前記第1または第2の読み出し手段によって読み出された環境設定情報を前記電子音楽装置に送信する送信手段と
    を有する
    ことを特徴とする電子音楽システム。
  5. 電子音楽装置を制御する制御手順であって、
    ユーザの生体/所有物情報を認証する認証手順と、
    当該電子音楽装置の環境を設定するための環境設定情報を、各ユーザの生体/所有物情報毎にそれぞれ複数個記憶できる記憶手段から、前記認証手順によって生体/所有物情報が認証されたことに応じて、当該認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、直近に記憶された1の環境設定情報を読み出し、該読み出された環境設定情報に基づいて、前記生体/所有物情報が認証された後の当該電子音楽装置の初期環境を自動設定する第1の設定手順と、
    ユーザ操作に応じて、前記記憶手段に記憶された、前記認証手順によって認証された生体/所有物情報に対応する複数の環境設定情報のうち、いずれか1の環境設定情報を選択する選択手順と、
    該選択手順によって選択された、前記認証された生体/所有物情報に対応する1の環境設定情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手順と、
    該読み出し手順によって読み出された環境設定情報に基づいて、当該電子音楽装置の環境を設定する第2の設定手順と
    を含む制御手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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