JP4636163B2 - スイッチ回路 - Google Patents
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Description
コンバータ、D/Aコンバータ等の周辺部まで内蔵している。
ない問題がある。汎用入出力ポートは、入力アナログ電圧がハイレベルとローレベルの何れであるかを判別することしかできない。
複数の抵抗の直列回路と、複数の抵抗にそれぞれ並列に接続された複数のスイッチと、第2のコンデンサとからなり、複数の抵抗の合成抵抗値が複数のスイッチの動作状態と1対1に対応する第2の時定数を有する第2の充放電回路と、
第1および第2の充放電回路がそれぞれ接続された第1および第2の入出力ポートと、
第1および第2の入出力ポートを通じて第1および第2の充放電回路をそれぞれ充電または放電することによって、第1および第2の時定数を測定し、測定された第1および第2の時定数の比率から複数のスイッチの動作状態を判別する制御部と
を備えるキー入力装置である。
第1および第2の時定数の測定のために第3の入出力ポートを使用する。
複数のコンデンサの並列回路と、複数のコンデンサにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチと、第2の抵抗とからなり、複数のコンデンサの合成コンデンサ値が複数のスイッチの動作状態と1対1に対応する第2の時定数を有する第2の充放電回路と、
第1および第2の充放電回路がそれぞれ接続された第1および第2の入出力ポートと、
第1および第2の入出力ポートを通じて第1および第2の充放電回路をそれぞれ充電または放電することによって、第1および第2の時定数を測定し、測定された第1および第2の時定数の比率から複数のスイッチの動作状態を判別する制御部と
を備えるキー入力装置である。
・同時に2以上のキースイッチの状態を判別できる。
・複数のスイッチの状態を判別するために必要となる情報処理装置の入出力ポート数を従来に比して少なくできる。
・A/Dコンバータポートではなく、汎用入出力ポートを使用できる。
・この発明は、キーのとりうる全ての組合せ状態を時間軸上に分布させるので、スイッチの状態を判別するのに要する時間が長くなりすぎない範囲で、1つのポートに割り当てるスイッチの数を増やすことができる。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
「第1の実施の形態の構成」
図5にこの発明の第1の実施の形態の構成を示す。情報処理装置1は、汎用入出力ポートとしてGPIO0、GPIO1およびCAPTimerを有する。汎用入出力ポートは、ハ
イレベルおよびローレベルの入力または出力を扱う。入出力ポートが入力ポートして機能するか、出力ポートとして機能するかは、情報処理装置1内の制御部としてのCPU(Central Processing Unit)によって指定される。
Memory)、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、タイマー等が制御される。なお、CP
Uに代えてシーケンサを使用しても良い。
出力ポートGPIO1が6個の抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R6とコンデンサCを介して接地される。各抵抗に並列にキースイッチS1,S2,S3,S4,S5およびS6とが接続されている。入出力ポートCAPTimerがコンデンサCの接地されていない
側の電極に接続される。
判別する被測定充放電回路がキースイッチS1−S6、抵抗R1−R6およびコンデンサCによって構成される。
置1のCPUは、GPIO1をハイレベルとすることによって、被測定充放電回路を充電し、充電時の電圧変化がCAPTimerを通じて測定される。このように、充電動作が時分
割でなされる。
動作状態に応じて定まる合成抵抗値(Rxと表記する。Rxは、相対値である。)とコンデンサCとで定まる。
に影響しない。さらに、各充放電回路の電圧変化を測定するポートが共通のポートCAPTimerを使用するので、ポート間の性能差(主としてしきい値のバラツキ)の影響を受け
ない利点がある。
キースイッチS1−S6の動作状態の全ての組合せと、合成抵抗値Rxとが1対1に対応するようになされている。すなわち、合成抵抗値Rxは、キースイッチの動作状態に応じて一意に定まる値となる。一例として、抵抗R1−R6の値が下記の相対値(比率)で示すように2の巾乗の値に設定されている。2の巾乗の値は、ソフトウェア処理に適している。さらに、一例として、基準抵抗Rrefは、抵抗R1−R6の何れかの値と等しい値
に設定されている。
R2 =21 =2
R3 =22 =4
R4 =23 =8
R5 =24 =16
R6 =25 =32
R2 =31 =3
R3 =32 =9
R4 =33 =36
R5 =34 =81
R6 =35 =243
上述したように、時定数の比は、基準充放電回路の基準抵抗Rrefと被測定充放電回路
の合成抵抗値Rxの比の関係を利用して、合成抵抗値Rxを求める。合成抵抗値Rxは、キースイッチS1−S6の動作状態と一意に対応しているので、合成抵抗値RxからキースイッチS1−S6の動作状態が判別できる。
ートは、情報処理装置1のCPUによってハイレベルまたはローレベルを出力する出力状態と、ハイインピーダンスとされる入力状態との一方が指定される。図8において、太線で示す波形の区間が各ポートの出力状態の区間であり、細線で示す波形の区間が各ポートが入力状態の区間の波形である。
区間である。
入出力ポートGPIO0がハイレベルに立ち上がり、コンデンサCが基準抵抗Rrefを通
じて充電される。充電によって、コンデンサCの端子電圧(GPIO1およびCAPTimerの入力電圧)が基準抵抗RrefとコンデンサCとで定まる時定数でもって徐々に大きくなる。
に到達し、入出力ポートCAPTimerがローレベルからハイレベルに遷移することが情報
処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt3において、CPUが全ての入出力ポートGPIO0、GPIO1およびCAPTimerをローレベルに変化させる。これに
よって、コンデンサCの充電電荷が放電される。
入出力ポートGPIO1がハイレベルに立ち上がり、コンデンサCがOFFしているキースイッチと並列の抵抗(合成抵抗値Rx)を通じて充電される。充電によって、コンデンサCの端子電圧(GPIO0およびCAPTimerの入力電圧)が合成抵抗値Rxとコンデ
ンサCとで定まる時定数でもって徐々に大きくなる。
に到達し、入出力ポートCAPTimerがローレベルからハイレベルに遷移することが情報
処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt5において、CPUが全ての入出力ポートGPIO0、GPIO1およびCAPTimerをローレベルに変化させる。これに
よって、コンデンサCの充電電荷が放電される。t1−t2の期間の長さ、並びにt3−t4の期間の長さは、コンデンサCを放電させるのに必要な長さに設定される。
3−t2)と、被測定充放電回路の充電時の電圧がしきい値THに達するのに要する充電時間Tx(t5−t4)とがそれぞれCPUによって測定される。充電時間の比率から時定数の比を求めることができる。コンデンサCが二つの充放電回路の間で共通とされているので、時定数の比は、充電抵抗の比となる。
図9に示すように、入出力ポートGPIO0およびGPIO1をそれぞれ入出力ポートCAPTimerとして使用することによって、ポート数をより少なくすることができる。基
準抵抗Rrefと並列にダイオードDが接続される。ダイオードDのアノードがコンデンサ
Cと接続され、ダイオードDのカソードが入出力ポートGPIO0と接続される。
図10を参照してこの発明の第2の実施の形態の動作について説明する。図10は、入出力ポートGPIO0(CAPTimer0)およびGPIO1(CAPTimer1)のそれぞれにおける状態を表す。さらに、コンデンサCの端子電圧Vcの変化が図10に示されている。各ポートは、情報処理装置1のCPUによってハイレベルまたはローレベルを出力する出力状態と、ハイインピーダンスとされる入力状態との一方が指定される。図10において、太線で示す波形の区間が各ポートの出力状態の区間であり、細線で示す波形の区間が各ポートが入力状態の区間の波形である。
充電によって、コンデンサCの端子電圧Vcが基準抵抗RrefとコンデンサCとで定まる
時定数でもって徐々に大きくなる。
電圧がしきい値THに到達し、入出力ポートGPIO1(CAPTimer1)の入力がロー
レベルからハイレベルに遷移することが情報処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt12において、CPUが入出力ポートGPIO0およびGPIO1をローレベルに変化させる。これによって、コンデンサCの充電電荷がダイオードDおよび入出力ポートGPIO0を通じて放電される。
充電される。充電によって、コンデンサCの端子電圧Vcが基準抵抗Rrefとコンデンサ
Cとで定まる時定数でもって徐々に大きくなる。
電圧がしきい値THに到達し、入出力ポートGPIO1(CAPTimer1)の入力がロー
レベルからハイレベルに遷移することが情報処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt14において、CPUが入出力ポートGPIO0およびGPIO1をローレベルに変化させる。これによって、コンデンサCの充電電荷がダイオードDおよび入出力ポートGPIO0を通じて放電される。t14−t13が基準充電時間Trefである。
xとコンデンサCとで定まる時定数でもって徐々に大きくなる。
電圧がしきい値THに到達し、入出力ポートGPIO0(CAPTimer0)の入力がロー
レベルからハイレベルに遷移することが情報処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt16において、CPUが入出力ポートGPIO0およびGPIO1をローレベルに変化させる。これによって、コンデンサCの充電電荷がダイオードDおよび入出力ポートGPIO0を通じて放電される。t16−t15が充電時間Txである。
図11に示すように、入出力ポートGPIO0、GPIO1およびCAPTimerを使用
する点では、第1の実施の形態と同様の構成である。基準充放電回路のためのコンデンサC11と被測定充放電回路のためのコンデンサC12とが別々に設けられている。コンデンサC11およびC12の容量が同一とされる。コンデンサC11およびC12の容量の差は、信号処理(ソフトウェア処理)によってキャンセルするようになされる。
図12に示すように、基準充放電回路が固定の容量値を有する基準コンデンサCrefと
第1の抵抗Rとから構成される。被測定充放電回路が複数のコンデンサC1−C6と、複数のコンデンサC1−C6とそれぞれ直列に接続された複数のスイッチS1−S6と、抵抗Rとから構成される。
以上の第1乃至第4の実施の形態は、充電時間を測定する例である。しかしながら、この発明では、放電時間を測定しても良い。図13は、放電時間を測定する場合のタイミングチャートである。
充電区間である。
。入出力ポートGPIO0がローレベルに立ち下がり、コンデンサCが基準抵抗Rrefを
通じて放電される。放電によって、コンデンサCの端子電圧(GPIO1およびCAPTimerの入力電圧)が基準抵抗RrefとコンデンサCとで定まる放電時定数でもって徐々に小さくなる。
Hに到達し、入出力ポートCAPTimerがハイレベルからローレベルに遷移することが情
報処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt23において、CPUが全ての入出力ポートGPIO0、GPIO1およびCAPTimerをハイレベルに変化させる。こ
れによって、コンデンサCが充電される。
。入出力ポートGPIO1がローレベルに立ち下がり、コンデンサCがOFFしているキースイッチと並列の抵抗(合成抵抗値Rx)を通じて放電される。放電によって、コンデンサCの端子電圧(GPIO0およびCAPTimerの入力電圧)が合成抵抗値Rxとコン
デンサCとで定まる時定数でもって徐々に小さくなる。
Hに到達し、入出力ポートCAPTimerがハイレベルからローレベルに遷移することが情
報処理装置1のCPUによって検出される。タイミングt25において、CPUが全ての入出力ポートGPIO0、GPIO1およびCAPTimerをハイレベルに変化させる。こ
れによって、コンデンサCが充電される。充電時間は、コンデンサを充電できるのに必要な時間に選定される。
23−t22)と、被測定充放電回路の放電時の電圧がしきい値THに達するのに要する放電時間Tx(t25−t24)とがそれぞれCPUによって測定される。放電時間の比率から時定数の比を求めることができる。コンデンサCが二つの充放電回路の間で共通とされているので、時定数の比は、放電抵抗の比となり、合成抵抗値Rxが求められる。合成抵抗値Rxは、上述したように、キースイッチS1−S6の動作状態の組合せに対応するので、情報処理装置1は、合成抵抗値RxからキースイッチS1−S6の動作状態を判別することができる。
従来技術とこの発明との間で、必要とする入出力ポート数を比較した結果を図14のグラフに示す。図14の横軸が使用ポート数であり、縦軸が読み取り可能なキースイッチ数である。図14において、線20aが1ポート当たり6個のスイッチを割り当てたこの発明の特性を示し、線20bが1ポート当たり8個のスイッチを割り当てたこの発明の特性を示す。さらに、線31は、図1に示した従来の第1の方式(ダイレクト方式)の場合の特性であり、線32は、図2に示した従来の第2の方式(キーマトリクス)の場合の特性である。
この発明は、電子機器のパネルに設けられた操作スイッチのみならず、機器内部のセンサスイッチからなるスイッチ回路に対しても適用することができる。
C コンデンサ
R1−R6 被測定充放電回路の抵抗
S1−S6 スイッチ
GPIO0,GPIO1,CAPTimer 汎用入出力ポート
1 情報処理装置
Claims (8)
- 固定の抵抗値を有する基準抵抗と第1のコンデンサとからなり、固定の第1の時定数を有する第1の充放電回路と、
複数の抵抗の直列回路と、上記複数の抵抗にそれぞれ並列に接続された複数のスイッチと、第2のコンデンサとからなり、上記複数の抵抗の合成抵抗値が上記複数のスイッチの動作状態と1対1に対応する第2の時定数を有する第2の充放電回路と、
上記第1および第2の充放電回路がそれぞれ接続された第1および第2の入出力ポートと、
上記第1および第2の入出力ポートを通じて上記第1および第2の充放電回路をそれぞれ充電または放電することによって、上記第1および第2の時定数を測定し、測定された上記第1および第2の時定数の比率から上記複数のスイッチの動作状態を判別する制御部と
を備えるキー入力装置。 - 上記制御部は、さらに第3の入出力ポートを有し、
上記第1および第2の時定数の測定のために上記第3の入出力ポートを使用する請求項1記載のキー入力装置。 - 上記複数の抵抗の値が互いに異なり、上記複数の抵抗の値が2の巾乗の値にそれぞれ設定される請求項1記載のキー入力装置。
- 上記第1および第2のコンデンサが共通のコンデンサとされた請求項1記載のキー入力装置。
- 上記基準抵抗と並列に上記共通のコンデンサの放電路を形成する素子が接続された請求項4記載のキー入力装置。
- 固定の容量値を有する基準コンデンサと第1の抵抗とからなり、固定の第1の時定数を有する第1の充放電回路と、
複数のコンデンサの並列回路と、上記複数のコンデンサにそれぞれ直列に接続された複数のスイッチと、第2の抵抗とからなり、上記複数のコンデンサの合成コンデンサ値が上記複数のスイッチの動作状態と1対1に対応する第2の時定数を有する第2の充放電回路と、
上記第1および第2の充放電回路がそれぞれ接続された第1および第2の入出力ポートと、
上記第1および第2の入出力ポートを通じて上記第1および第2の充放電回路をそれぞれ充電または放電することによって、上記第1および第2の時定数を測定し、測定された上記第1および第2の時定数の比率から上記複数のスイッチの動作状態を判別する制御部と
を備えるキー入力装置。 - 上記制御部は、さらに第3の入出力ポートを有し、
上記第1および第2の時定数の測定のために上記第3の入出力ポートを使用する請求項6記載のキー入力装置。 - 上記複数の抵抗の値が互いに異なり、上記複数の抵抗の値が2の巾乗の値にそれぞれ設定される請求項6記載のキー入力装置。
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