JP4619965B2 - 基地局装置及び基地局試験方法 - Google Patents

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本発明は、専用の試験装置を備えることなく、基地局装置の動作監視を行うことができる基地局装置及び基地局試験方法に関する。
従来から無線通信システムの正常性確認及び無線特性試験を行うために、基地局に基地局試験用擬似端末を装備し、基地局と擬似端末との間で通信を行うことにより、基地局が正常に動作しているか否かを判定する無線基地局試験装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この無線基地局試験装置は、試験種別情報に応じて、(1)端末機能部の送信電力に基づき電圧定在波比を求める空中線障害試験、(2)パケットエラーレートを所定範囲に調整し、調整後の端末機能部の送信電力に基づき受信感度を求める受信機障害試験、(3)端末機能部の受信電力値に基づき無線アナログ部からの送信電力を求める送信機障害試験、のいずれか又は複数の試験を制御するものである。
特開2005−151189号公報
しかしながら、特許文献1に示す無線基地局試験装置にあっては、1基の基地局毎に基地局試験用擬似端末ならびに制御装置が必要となり、基地局装置の構成が複雑になるとともに、基地局装置のコストアップになるという問題がある。特に、移動端末との無線通信を行う通信エリアを複数のセクタにより構成する基地局装置においては、セクタ数と同数の基地局試験用擬似端末ならびに制御装置が必要になるため、構成の複雑化及びコストアップの問題が顕著となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、専用の試験装置を備えることなく、基地局装置の動作監視を行うことができる基地局装置及び基地局試験方法を提供することを目的とする。
本発明は、位置を特定する情報とこの位置に存在する移動端末における受信状況情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段と、移動端末の位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記位置情報受信手段において受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択手段と、前記端末選択手段により選択された移動端末に対して、受信状況情報の送信要求を送信する受信状況要求手段と、前記受信状況情報の送信要求に応じて、移動端末が送信した受信状況情報を受信する受信状況受信手段と、前記計測情報記憶手段に記憶されている動作試験を行うべき位置の受信状況情報と、前記受信状況受信手段により受信した受信状況情報とを比較して、動作状況を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、位置を特定する情報と、この位置に存在する移動端末において受信されるべき信号強度の情報、移動端末の送信電力の情報及び基地局側の受信信号強度情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段と、移動端末の位置情報を受信する位置情報受信手段と、前記位置情報受信手段において受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択手段と、前記端末選択手段により選択された移動端末に対して、端末側の受信信号強度情報と送信電力情報の送信要求を送信する受信状況要求手段と、前記送信要求に応じて移動端末が送信した端末側の受信信号強度情報と、該受信信号強度情報を送信したときの送信電力の情報を受信する受信状況受信手段と、前記移動端末が送信した受信信号強度情報及び送信電力情報を受信したときの基地局側の受信信号強度情報を求める受信信号強度取得手段と、受信状況受信手段により受信した端末側の受信信号強度情報、該受信信号強度情報を送信したときの送信電力の情報及び前記受信信号強度取得手段により求めた基地局側の受信信号強度情報と、前記計測情報記憶手段に記憶されている情報とを比較して、動作状況を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明は、前記判定手段は、前記移動端末が送信した端末側の受信強度情報と、前記計測情報記憶手段に記憶されている端末側の受信強度情報とを比較し、前記移動端末が送信した端末側の受信強度が前記計測情報記憶手段に記憶されている端末側の受信強度より小さい場合には、送信系に不具合が発生したと判定することを特徴とする。
本発明は、前記判定手段は、前記移動端末が送信した端末の送信電力値と、前記計測情報記憶手段に記憶されている端末の送信電力値とを比較して、前記移動端末が送信した端末の送信電力値が前記計測情報記憶手段に記憶されている端末の送信電力値より大きい場合において、前記受信信号強度取得手段により取得した基地局側の受信信号強度情報と前記計測情報記憶手段に記憶されている基地局側の受信信号強度情報とを比較し、正常値の範囲内であれば受信系に不具合が発生したと判定し、異常値であれば送信系に不具合が発生したと判定することを特徴とする。
本発明は、前記判定手段は、多数の移動端末が送信した情報を統計的に処理した結果と前記計測情報記憶手段に記憶されている情報とを比較することにより動作状況を判定することを特徴とする。
本発明は、位置を特定する情報とこの位置に存在する移動端末における受信状況情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段を備えた基地局装置における基地局試験方法であって、移動端末の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、前記位置情報受信ステップにおいて受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択ステップと、前記端末選択ステップにより選択された移動端末に対して、受信状況情報の送信要求を送信する受信状況要求ステップと、前記受信状況情報の送信要求に応じて、移動端末が送信した受信状況情報を受信する受信状況受信ステップと、前記計測情報記憶手段に記憶されている動作試験を行うべき位置の受信状況情報と、前記受信状況受信手段により受信した受信状況情報とを比較して、動作状況を判定する判定ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、移動通信の基地局が正常に動作しているか否かを、ユーザが使用する移動端末が送信する受信状況報告を用いて判定するようにしたため、基地局毎に専用の試験装置を備えることなく基地局の動作監視を行うことが可能になるという効果が得られる。このため、基地局装置の構成を簡単にすることができるともに、コストを抑えることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態による基地局装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、試験対象の基地局である。符号2は、基地局1の通信エリア内に存在する移動端末である。符号11は、基地局1の処理動作を統括して制御する制御部である。符号12は、移動端末2との間で無線通信回線を確立して情報通信を行う無線通信部である。符号13は、自己の通信エリア内に存在する移動端末の位置を特定する位置特定部である。符号14は、位置特定部13が特定した移動端末の位置情報を移動端末の識別情報と関連付けて記憶する位置情報記憶部である。符号15は、基地局1と移動端末2との相対位置を変化させて計測した信号強度等の情報が予め記憶された計測情報記憶部である。符号16は、位置情報記憶部14に記憶された位置情報と、計測情報記憶部15に記憶された信号強度等の情報を参照して、無線通信部12の動作状況を判定する動作監視部である。符号17は、動作監視部16が動作状況判定を行った結果得られる監視情報を記憶する監視情報記憶部である。
符号21は、移動端末2の処理動作を統括して制御する制御部である。符号22は、基地局1との間で無線通信回線を確立して情報通信を行う無線通信部である。符号23は、GPS(Global Positioning System)の機能を使用して、自己の位置情報を得る位置測定部である。符号24は、基地局2の動作監視部16からの要求に応じて、受信状況の情報や位置情報等の応答を行う応答部である。
ここで、図6を参照して、基地局1と移動端末2の位置関係を説明する。ここでは、3台の移動端末2が基地局1の通信エリア内に存在するものとして説明する。移動端末2には、それぞれ端末識別情報が付与されているが、この端末識別情報を「A」、「B」、「C」であるものとする。端末識別情報Aの移動端末2は、位置測定部23により現時点の位置情報(緯度・経度情報)を取得する。そして、移動端末2は、基地局1からの位置情報要求に応じて、取得した位置情報を基地局1へ送信する。これを受けて、基地局1は、端末識別情報Aの移動端末2が送信した位置情報(緯度・経度情報)と、基地局1自身の位置情報(緯度・経度情報)とから、端末識別情報Aの移動端末2の相対位置を求める。移動端末2の相対位置は、基地局1の位置を原点(0,0)で表現し、東西南北の方向と距離で表現する。例えば、端末識別情報Aの移動端末2のように、基地局1から南へ1km、西へ2kmの位置である場合、位置情報は(S1,W2)と表現する。同様に、端末識別情報Bの移動端末2は、基地局1から北へ2km、西へ1kmの位置である場合、位置情報は(N1,W1)と表現する。また、端末識別情報Cの移動端末2のように、基地局1から東へ3kmの位置である場合、位置情報は(0,E3)と表現する。ここでは、距離の単位を「km」としたが、距離の単位は、図1に示す計測情報記憶部15に記憶されている計測情報を得るための計測を行ったときの計測位置間隔で決まるものである。すなわち、予め行う計測を基地局1からの距離が1km毎に計測を行ったのであれば、距離の単位は、1kmとなり、500m毎に計測を行ったのであれば、距離の単位は、0.5kmとなる。以下の説明では、距離の単位を1kmであるものとして説明する。
次に、図3を参照して、図1に示す位置情報記憶部14のテーブル構造を説明する。図3は、図1に示す位置情報記憶部14のテーブル構造を示す図である。位置情報記憶部14は、基地局1の通信エリア内に現時点で存在する移動端末2の端末識別情報と、移動端末2から送信された位置情報(緯度・経度情報)と基地局1自身の位置情報(緯度・経度情報)とから求めた相対位置の位置情報(方向と距離情報)とが関係付けられて記憶される。この位置情報は、移動端末2が基地局1の通信エリア外へ出た場合に削除され、新たに通信エリア内に入った場合に新たに登録される。また、自己の位置を計測する機能を持っていない移動端末2は、基地局1に通信エリア内に存在していても位置情報記憶部14に登録されない。図3に示す例は、図6に示す位置関係にある移動端末2の位置情報が登録されている状態を示している。
次に、図4を参照して、図1に示す計測情報記憶部15のテーブル構造を説明する。図4は、図1に示す計測情報記憶部15のテーブル構造を示す図である。計測情報記憶部15は、基地局1との位置関係を変化させて計測した計測情報がマトリクス状に記憶されている。図4に示す例では、7×7のマトリクスで構成された計測情報テーブルのテーブル構造を示しており、マトリクスの中心が基地局1の位置を意味している。例えば、相対位置(0,0)の欄は、基地局1からの距離が1km未満の領域に移動端末2が存在している場合の計測情報が記憶されている。また、相対位置(0,E3)の欄は、図6に示す端末識別情報Cの移動端末2のように、基地局1から東へ3kmの位置に移動端末2が存在している場合の計測情報が記憶されている。マトリクスを構成する各欄に記憶されている計測情報は、その位置における移動端末側のRSSI値(信号強度を示す値)と、移動端末から送信を行った場合の送信電力値と、この送信電力値により送信を行った場合の基地局側のRSSI値とが記憶されている。
次に、図5を参照して、図1に示す監視情報記憶部17のテーブル構造を説明する。図4は、図1に示す監視情報記憶部17のテーブル構造を示す図である。監視情報記憶部17は、計測情報記憶部15と同様なマトリクス構造のテーブルを有しており、動作監視部16は、所定の条件に基づいて、動作監視の判定結果を書き込む欄が設けられている。各欄に書き込まれる監視情報は、基地局1と移動端末2との位置関係毎に、基地局1の送信系の判定結果と受信系の判定結果の情報が書き込まれる。
次に、図2を参照して、図1に示す基地局1と移動端末2の動作を説明する。まず、位置特定部13は、自己の通信エリア内に存在している(位置登録されている)移動端末の中から1つの移動端末2を選択する(ステップS1)。そして、位置特定部13は、選択した移動端末2に対して、位置情報要求を無線通信部12を介して送信する(ステップS2)。制御部21は、基地局1から位置情報要求が送信されて、無線通信部22を介して、位置情報要求が受信されるまで待機する(ステップS3、S4)。そして、制御部21は、無線通信部22を介して位置情報要求を受信すると、応答部24に対して、位置情報の応答を行う指示を出す。これを受けて、応答部24は、位置測定部23から出力される現時点の緯度・経度情報を読み出し、無線通信部22を介して、この緯度・経度情報を位置情報要求の応答の位置情報として基地局1へ送信する(ステップS5)。
次に、位置特定部13は、無線通信部12を介して、位置情報の受信を試みて、移動端末2から位置情報が送信された場合は、この位置情報を受信する(ステップS6)。このとき、所定時間待機し、移動端末2から位置情報が送信されない場合は、位置情報要求を送信した先の移動端末2には、位置測定部23が備えてられていないと見なして(ステップS7)、ステップS1へ戻って次の移動端末2を選択する。
一方、移動端末2から位置情報要求の応答があり、位置情報を受信できた場合、位置特定部13は、基地局1が設置されている位置の緯度・経度情報と、移動端末2から送信された緯度・経度情報とから、この移動端末2と基地局1との相対位置関係を求めて、求めた相対位置情報と移動端末2の端末識別情報とを関係付けて位置情報記憶部14へ登録する(ステップS8)。そして、位置特定部13は、基地局1との相対位置情報を登録していない移動端末2が基地局1の通信エリア内に存在するか否かを判定し(ステップS9)、相対位置情報を登録していない移動端末2が存在する場合は、ステップS1に戻って、ステップS2〜S8の処理を繰り返す。
なお、図2に示すステップS1〜S9の処理動作は、所定時間経過毎に実行し、位置情報記憶部14に記憶されている相対位置情報の更新を行う。
次に、基地局1の通信エリア内に存在する移動端末2の相対位置情報の登録が終了した時点で、位置特定部13は、制御部11に対して、相対位置情報の登録が終了したことを通知する。これを受けて、制御部11は、動作監視部16に対して、動作監視の実行を指示する。動作監視部16は、制御部11から動作監視の実行を指示されると、位置情報記憶部14に登録されている端末識別情報に基づいて、1台の移動端末2を選択する(ステップS10)。そして、動作監視部16は、選択した移動端末2に対して、受信状況報告要求を送信する(ステップS11)。制御部21は、基地局1から受信状況報告要求が送信されて、無線通信部22を介して、受信状況報告要求が受信されるまで待機する(ステップS12、S13)。そして、制御部21は、無線通信部22を介して受信状況報告要求を受信すると、応答部24に対して、受信状況報告を行う指示を出す。これを受けて、応答部24は、無線通信部22において受信された信号強度を示すRSSI値(端末側RSSI値)を求める。そして、応答部24は、求めたRSSI値と、これから行う送信に用いる送信電力値とを含む受信状況報告を基地局1へ送信する(ステップS14)。
次に、動作監視部16は、無線通信部12を介して、移動端末2が送信した受信状況報告を受信する(ステップS15)とともに、無線通信部12において受信された信号の強度を示すRSSI値(基地局側RSSI値)を求める。そして、動作監視部16は、受信した受信状況報告に含まれる端末側RSSI値(報告値)、端末の送信電力値(報告値)及び基地局側のRSSI値(測定値)と、受信状況報告を送信した移動端末2の相対位置情報で特定される相対位置に記憶されている端末側RSSI値(記憶値)、端末の送信電力値(記憶値)及び基地局側のRSSI値(記憶値)とに基づいて、基地局1の動作状況判定を行う(ステップS16)。
この動作状況判定は、以下のように行う。まず、報告値の端末側RSSI値と、記憶値の端末側RSSI値とを比較し、基地局1の送信系が正常であればほぼ同様の値の範囲となるが、報告値の端末側RSSI値が記憶値の端末側RSSI値より小さい場合、基地局1の送信系に不具合が発生したと判定する。また、報告値の端末の送信電力値と、記憶値の端末の送信電力値とを比較して、基地局1の送信系及び受信系が正常であれば、ほぼ同様の値の範囲となるが、報告値の端末の送信電力値が記憶値の端末の送信電力値より大きい場合、基地局1の送信系もしくは受信系に不具合が発生したと判定する。ここでさらに、測定値の基地局側RSSI値と、記憶値のRSSI値を参照し、正常値の範囲内であれば基地局1の送信系は異常はなく、受信系に異常が発生したと判定し、異常値であれば、受信系には問題がなく、送信系のみに不具合が発生したと判定する。
動作監視部16は、上記の動作状況判定を行った結果を監視情報記憶部17へ登録する(ステップS17)。このとき、動作監視部16は、受信状況報告を送信した移動端末2の相対位置を示す欄に、基地局1の送信系と受信系の判定結果(正常または不具合発生のいずれか)を登録する。そして、動作監視部16は、位置情報記憶部14に登録されている移動端末のうち、受信状況報告を未だ送信していない移動端末2が存在するかを判定し(ステップS18)、受信状況報告を未だ送信していない移動端末2が存在する場合は、ステップS10に戻って、ステップS10〜S17の処理を繰り返す。動作監視部16は、ステップS10において移動端末2を選択する場合、受信状況報告を未だ送信していない移動端末2のうち、図5に示す監視情報記憶部17のテーブルにおいて判定結果が登録されていない位置に存在する移動端末2を優先的に選択するようにすれば、基地局1がカバーする通信エリア内の受信状況を効率よく把握することができるようになる。
このように、移動通信の基地局が正常に動作しているか否かを、ユーザが使用する移動端末が送信する受信状況報告を用いて判定するようにしたため、基地局毎に専用の試験装置を備えることなく基地局の動作監視を行うことが可能となる。このため、基地局装置の構成を簡単にすることができるともに、コストを抑えることが可能となる。
なお、図2に示す位置情報要求の送信(ステップS2)と、受信状況報告要求の送信(ステップS11)は、移動端末2が既に通信中である場合は、通信中のパケット列の中に位置情報要求及び受信状況報告要求のパケットを挿入して送信するようにしてもよい。また、位置情報の送信(ステップS5)及び受信状況報告の送信(ステップS14)についても、移動端末2が既に通信中である場合は、通信中のパケット列の中に位置情報及び受信状況報告のパケットを挿入して送信するようにしてもよい。
また、緯度・経度情報に加え、地図情報を合わせて活用することで、建物の中で使用されている移動端末なのか、道路上等の屋外で使用されている移動端末であるかを区別して、動作監視の判定を行うようにしてもよい。建造物の中では受信電界強度が一定しないため、屋外で使用されている移動端末から送信された信号を優先的に使用した方が動作監視をするための測定精度を上げるには有利である。
また、移動端末からの受信状況報告を長期に渡り収集し、基地局の長期的な変化を監視するようにしてもよい。このようにすることにより、多数の移動端末からの受信状況報告を利用できるため、統計的に確度を向上させることができるとともに、移動端末側の不具合の影響を取り除くことが可能となる。
なお、本発明の移動端末は、移動通信を使用した携帯電話機や移動通信機能を有した携帯情報端末(PDA)、モバイル端末、カーナビ装置などを含むものである。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局の試験処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示す装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示す位置情報記憶部14のテーブル構造を示す説明図である。 図1に示す計測情報記憶部15のテーブル構造を示す説明図である。 図1に示す監視情報記憶部17のテーブル構造を示す説明図である。 図1に示す基地局1と移動端末2の位置関係を示す説明図である。
符号の説明
1・・・基地局、11・・・制御部、12・・・無線通信部、13・・・位置特定部、14・・・位置情報記憶部、15・・・計測情報記憶部、16・・・動作監視部、17・・・監視情報記憶部、2・・・移動端末、21・・・制御部、22・・・無線通信部、23・・・位置測定部、24・・・応答部

Claims (6)

  1. 位置を特定する情報とこの位置に存在する移動端末における受信状況情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段と、
    移動端末の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記位置情報受信手段において受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択手段と、
    前記端末選択手段により選択された移動端末に対して、受信状況情報の送信要求を送信する受信状況要求手段と、
    前記受信状況情報の送信要求に応じて、移動端末が送信した受信状況情報を受信する受信状況受信手段と、
    前記計測情報記憶手段に記憶されている動作試験を行うべき位置の受信状況情報と、前記受信状況受信手段により受信した受信状況情報とを比較して、動作状況を判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  2. 位置を特定する情報と、この位置に存在する移動端末において受信されるべき信号強度の情報、移動端末の送信電力の情報及び基地局側の受信信号強度情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段と、
    移動端末の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    前記位置情報受信手段において受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択手段と、
    前記端末選択手段により選択された移動端末に対して、端末側の受信信号強度情報と送信電力情報の送信要求を送信する受信状況要求手段と、
    前記送信要求に応じて移動端末が送信した端末側の受信信号強度情報と、該受信信号強度情報を送信したときの送信電力の情報を受信する受信状況受信手段と、
    前記移動端末が送信した受信信号強度情報及び送信電力情報を受信したときの基地局側の受信信号強度情報を求める受信信号強度取得手段と、
    受信状況受信手段により受信した端末側の受信信号強度情報、該受信信号強度情報を送信したときの送信電力の情報及び前記受信信号強度取得手段により求めた基地局側の受信信号強度情報と、前記計測情報記憶手段に記憶されている情報とを比較して、動作状況を判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  3. 前記判定手段は、前記移動端末が送信した端末側の受信強度情報と、前記計測情報記憶手段に記憶されている端末側の受信強度情報とを比較し、前記移動端末が送信した端末側の受信強度が前記計測情報記憶手段に記憶されている端末側の受信強度より小さい場合には、送信系に不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記判定手段は、前記移動端末が送信した端末の送信電力値と、前記計測情報記憶手段に記憶されている端末の送信電力値とを比較して、前記移動端末が送信した端末の送信電力値が前記計測情報記憶手段に記憶されている端末の送信電力値より大きい場合において、前記受信信号強度取得手段により取得した基地局側の受信信号強度情報と前記計測情報記憶手段に記憶されている基地局側の受信信号強度情報とを比較し、正常値の範囲内であれば受信系に不具合が発生したと判定し、異常値であれば送信系に不具合が発生したと判定することを特徴とする請求項2または3に記載の基地局装置。
  5. 前記判定手段は、多数の移動端末が送信した情報を統計的に処理した結果と前記計測情報記憶手段に記憶されている情報とを比較することにより動作状況を判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の基地局装置。
  6. 位置を特定する情報とこの位置に存在する移動端末における受信状況情報とが関係付けられて予め記憶された計測情報記憶手段を備えた基地局装置における基地局試験方法であって、
    移動端末の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
    前記位置情報受信ステップにおいて受信した位置情報に基づいて、動作試験を行うべき位置に存在する移動端末を選択する端末選択ステップと、
    前記端末選択ステップにより選択された移動端末に対して、受信状況情報の送信要求を送信する受信状況要求ステップと、
    前記受信状況情報の送信要求に応じて、移動端末が送信した受信状況情報を受信する受信状況受信ステップと、
    前記計測情報記憶手段に記憶されている動作試験を行うべき位置の受信状況情報と、前記受信状況受信手段により受信した受信状況情報とを比較して、動作状況を判定する判定ステップと
    を有することを特徴とする基地局試験方法。
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