JP4608883B2 - 容器入り即席食品製品 - Google Patents

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Description

この発明は容器入りの即席食品製品に関する。例えば、即席焼きそば、即席スパゲティ、即席ビーフン、即席ラーメン、即席スープ、即席中華食品などの即席食品を容器に収納した容器入り即席食品製品に関する。
調理の過程で湯を注いで湯戻しする即席食品が広く普及している。
特に、調理の利便性を高めるために、容器本体と蓋からなる容器に乾燥した即席食品を収納した形で販売する、いわゆるカップ焼きそば、カップスパゲティ、カップ麺などがある。これら即席食品の調理過程において、容器本体に所要量の湯を注いで容器本体の中に収納されている即席食品を喫水させ、所要時間をかけて湯戻しする。
これら即席食品の調理過程では、湯戻しの後、湯切りを行なう。以下、カップ焼きそばを例に説明を続ける。
カップ入り焼きそばでは、スチロールなどの素材で作られた容器に、油揚げ乾燥麺などの乾燥麺と、液体状または乾燥粉末状のソース調味料を袋詰した調味料袋と、風味や食味の向上に寄与するための乾燥野菜や乾燥肉類などのかやく具材を袋詰したかやく具材袋と、紅生姜や青海苔などの薬味を袋詰した薬味袋などが収納されており、当該容器内に熱湯を注ぎ、湯戻しした後に熱湯を排出するだけで食することができる。
調理の過程は主に以下のようである。
第1の手順として、外装フィルムを破り、即席食品製品の蓋に設けられた開封用つまみをつまんで蓋の一部を開ける。
第2の手順として、利用者は自らの手で、容器の中に収められているソース調味料袋と、かやく具材袋と、薬味袋とを探して取り出す。
第3の手順として、ソース調味料袋と薬味袋は別途保管し、かやく具材袋を自らの手で開封し、かやく具材を容器本体内の乾燥焼きそば麺の上または下に散りばめる。
第4の手順として、容器本体の中に所要量の湯を注ぐ。例えば、容器本体の側面に、所要量の湯を注いだ場合の喫水線の目安となる線が付されており、調理者は当該線を目安として湯を注ぐ。容器本体に湯が所要量注がれると、乾燥やきそば麺と乾燥かやく具材は湯に喫水する。このように湯を注いだ後、蓋を閉めて湯戻しに必要な所要時間の経過を待つ。所要時間の経過により、乾燥麺と乾燥かやく具材は湯戻しされる。
第5の手順として、湯戻し後、既に不要となった湯を捨てるために排湯して湯切りを行なう。
従来の即席食品製品は、湯切りが簡単に行なえるように種々の工夫がなされている。
例えば、特開2001−240149号公報や、特開2002−193346号公報によれば、容器のフランジ部分に湯切り口が設けられている。
また、例えば、特開2000−109141号公報によれば、蓋が二層構造を持っており、下層の一部に複数の湯切り口が設けられている構造をしており、上層に当たる部分を剥離して下層を剥き出しにすると、下層の湯切り口が現れる仕組みとなっている。
容器本体のフランジ付近に湯切り口が設けられる場合もありうる。いずれであっても蓋を容器本体に取り付けたまま容器を傾けて、湯切り口を内部の湯の喫水面より下にし、当該湯切り口を通じて容器内部の湯を捨てる。
第6の手順として、湯切り後、別途保管しておいたソース調味料袋を開封して液体状または粉末状のソースをふりかけ、箸などでソースを麺に馴染ませるようにかき混ぜる。
第7の手順として、薬味袋を開封して紅生姜や青海苔などの薬味を好みに応じて載せ、調理が終了する。
特開2001−240149号公報 特開2002−193346号公報 特開2000−109141号公報
まず、上記の従来の即席食品製品では、上記第5の手順の排湯において以下の問題を有していた。
特開2001−240149号公報と特開2002−193346号公報の技術によれば、設けられる湯切り口の数や大きさに制限が多く、排湯能力が小さいという問題がある。排湯能力を多くするために湯切り口の大きさを大きくすると細かい麺くずなどが湯切り口からこぼれ出ることとなる。
また、特開2001−240149号公報と特開2002−193346号公報の技術によれば、紙製の蓋の一部を切り取り、その切り取り断面と容器フランジとの隙間を湯切り口とするため、切り取りにより形成される断面の形状、大きさが一定せず、消費者の切り取り方によっては思わず大きな湯切り口が形成されたり、所定の大きさより小さい隙間しか開かない場合があり得る。
特開2000−109141号公報の技術によれば、設けられる湯切り口の数の制限は緩和されている。
しかし、第1の問題として、湯切り口が容器本体の上面に多数個並べられているため、排湯の際、すべての湯切り口から勢い良く湯が飛び散るため、滝のように幅広く排湯が散らばるという問題がある。滝のように幅広く排湯が散らばるため、しぶきが手にかかる恐れもある。また、排湯は台所の流し台などで行なうが、滝のように幅広く排湯が散らばるため、流し台の排水溝などに排湯を集中することができない。
第2の問題として、フィルム、接着剤への負荷の問題がある。蓋が2層構造を持ち、湯切りは下層の薄く軟らかいフィルムを剥き出しにして湯切り口を露出して行なうが、湯切り口が設けられているフィルムの蓋が直接フランジに接着されており、湯や麺などの内容物による圧力は当該フランジ付近に集中し、当該圧力をフィルム材および接着剤により直接受け止めなければならない。また、湯切り口がフィルムの蓋に設けられているため、排湯が当該蓋の上を直接流れて行き、さらに接着個所の上を排湯が直接流れ落ちる。このようにフィルム材および接着剤への水流圧の負荷や熱負荷が大きい。
第3の問題として、湯切り後、蓋をはがしにくいという問題がある。湯切り口が薄く軟らかいフィルムに設けられており、直接熱湯を湯切りするので、フィルムが熱でさらに軟らかくなる。一方、フランジ部には強くシールされているため、蓋を引っ張ってはがす際、フィルムが露出した部分は軟らかく伸縮性が有りはがしにくい。強く引っ張った場合、一部のフィルム残滓がフランジ上に残る問題も発生する。
本発明の容器入り即席食品製品は上記問題の解決を図るものである。
次に、本発明の容器入り即席食品製品は以下の問題の解決も図る。
第1は、上記の従来の即席食品製品では、上記第2の手順において、かやく具材袋、調味料袋、薬味袋など袋体を取り出しにくいという問題である。従来においてそれら袋体は容器本体内の乾燥麺の上に無秩序に投入されているだけで、湯を容器本体に注ぐ前に、利用者が自らの手でそれら袋体を容器本体内から探して取り出す必要がある。上記特許文献1から3は、容器の上面が蓋材によりシールされ、湯戻し用の湯を注ぐために一時的に開ける上面開口は、例えば、蓋の1/3程度の面積であって、袋体が奥に隠れている場合が多い。他の部分は湯切りまでシールを維持しなければならない。つまり、従来の特許文献1から3の容器では、袋体を取り出す開口面積が小さく、奥から引き出して取り出す必要がある。これら作業は難しい場合がある。
第2は、上記の従来の即席食品製品では、麺と具材が混在した状態のままで湯戻しと湯切りを行なうという問題である。
具材混在湯切りの第1の不具合は、上記第5の手順において、湯切りの際の湯切り口へのかやく具材の目詰まりが発生する恐れがある。湯切りの湯の流れにかやく具材が流されて湯切り口に目詰まりする場合がある。野菜などかやく具材は大きい場合があり、湯切り口を塞いでしまう場合があり得る。
次に、具材混在湯切りの第2の不具合は、上記第6および第7の手順による調理後、かやく具材の量が少なく見えてしまうという問題である。食品会社が企業努力により、かやく具材の量を多くしたりかやく具材の種類内容を工夫しても、上記第6および第7の手順の調理後、かやく具材が容器本体の内部のあちこちに散乱している上、大量の麺の内部や下に大半のかやく具材が隠されてしまい、消費者にはかやく具材の量が少なく見えてしまう。このかやく具材量が少なく見えることは消費者の印象を悪くする。
次に、具材混在湯切りの第3の不具合は、上記第6および第7の手順による調理後、やきそばを喫食する際に、かやく具材が容器本体の底面または側面にへばりついている場合、消費者がそれらかやく具材を食べにくいという問題である。多数のかやく具材が容器本体の底面や側面にへばりついている状態であるので、消費者がやきそばを喫食する際にはそれらかやく具材を食べにくい。消費者がやきそば麺をほとんど喫食し終わった時点で容器本体の底面に多数のかやくがへばりついて残っているのを発見する場合も少なくない。
次に、具材混在湯切りの第4の不具合は、上記第6および第7の手順による調理後、容器内部でかやく具材が散らばっており、見栄えが悪いという問題がある。湯切り作業およびソース調味料の混ぜ合わせ作業の結果、かやく具材が容器側壁にへばりつくように散らばっていることは経験上良く見られる現象である。この見栄えの悪さは消費者の印象を悪くする。
本発明は、上記湯切りの問題を解決するため、湯切り能力を低減させることなく排湯の飛び散りを抑え、排湯流を集中させることができる容器入り即席食品製品を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記紙材および接着剤への負荷の問題を解決するため、紙の蓋の接着位置を工夫し、紙材および接着剤に印加される麺や湯の圧力を低減し、かつ、排湯が接着個所の上を直接流れることのない容器入り即席食品製品を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記袋体の収納個所の問題を解決するため、袋体が取り出しやすい容器入り即席食品製品を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記具材混在湯切りの問題を解決するため、具材の調理空間を工夫することにより、湯切りの際に確実に具材を湯切り口から遠ざけて目詰まりを無くすとともに、湯切り作業やソース混ぜ合わせ作業を経ても具材が散らばらずに見栄え良く、隠れずに綺麗にかつ食べやすいように具材を盛り付けることができる容器入り即席食品製品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体の一部に設けられた小空間である湯切りポケットであって、前記容器本体内の空間と前記湯切りポケット内の空間とを導通させる一つ以上の湯切り口を備えた湯切りポケットと、
開封用つまみと排湯口開口用つまみを備え、前記フランジ部分および前記湯切りポケットの上縁部分にシールされ、前記容器本体の上面および前記湯切りポケットの上面を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を開けることにより前記湯切りポケットの上面が開口し、
湯切りの際、排湯が前記容器本体空間から前記湯切り口を通して前記湯切りポケット内に入り、前記湯切りポケット空間により緩衝されて外部に排出される、容器入り即席食品製品である。
なお、湯切りポケットは排湯のバッファとなるので、湯切りポケットの深さや大きさは、個々の湯切り口の大きさに比べて十分に大きいものとする。
また、前記湯切りポケットの上縁が前記フランジ部分の高さと略同一でその両端が前記フランジ部分とつながっており、前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を切り取った状態において、前記湯切りポケットの上面が開口し、残りの蓋による前記湯切りポケットの上縁へのシールが維持されていることが好ましい。
また、前記蓋において、前記排湯口開口用つまみ近傍の外周端を起点として、前記湯切りポケットの上縁をシールしている個所に沿って蓋の一部が剥離するように切れ目を設けることが好ましい。
上記構成により、湯切り時に、湯切りポケット付近において、湯切りポケット空間以外の容器本体上面がしっかり密封されているので、湯切り作業を行いやすくなる。
また、湯切りポケットの仕切り板の側面に湯切り口を設ける構成であるので、湯切り口の数や大きさや位置の制限を緩和して湯切り能力を向上させることができる。また、湯切り口の位置が仕切り板の側面にあるので、フランジ部分の高さより低い位置にあるので、湯切り時の水圧が大きく、湯切り圧力が高くなる。そのため、特開2000−109141号公報の技術に比べ、本発明の方が湯切り能力、排湯能力が高い。
さらに、湯切りポケット空間が排湯のバッファとなり、複数の湯切り口から出た排湯が外に直接飛び散ることがなく、排湯流を集中させて外に導くことができる。
また、湯切りの際、排湯が湯切りポケットの仕切り板から湯切りポケット内に入り、蓋材とのシール個所上を通過することなく湯切りポケットから直接外部に排出されるので、熱湯を湯切りしても蓋材には影響が小さく、接着個所への直接の熱負荷、水流圧負荷もかかることがない。
また、本願は特開2000−109141号公報のように蓋を2重構造とする必要がなく、湯切り口が蓋材には設けられていないので、熱湯を湯切りしても蓋材には影響がなく、湯切り後、紙材などの蓋を簡単にはがずことができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体の上面開口の一部を塞ぐ湯切り板であって、前記フランジ部分の高さと略同一で、内縁と外縁を持ち、前記外縁において前記フランジ部分につながる湯切り板と、
前記湯切り板に設けられ、容器本体内の空間と外空間とを導通させる一つ以上の湯切り口と、
開封用つまみと排湯口開口用つまみを備え、前記フランジ部分および前記湯切り板の内縁にシールされ、前記容器本体の上面および前記湯切り口を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を剥離することにより、前記湯切り口が開口し、残りの蓋による前記湯切り板の内縁へのシールが維持されて前記容器本体の上面開口の密封が維持され、
湯切りの際、排湯が前記湯切り板から外部に排出される、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、即席食品と湯の圧力が強く印加されるフランジ付近において、湯切り板が設けられており、構造的強度が強く、かつ、湯切り口は湯切り板上に設けられているので、湯切りの際、蓋と湯切り板の接着個所より湯切り口の方が低い位置にあり、当該接着個所の上を排湯が直接流れ落ちることがない。また、湯切り口は湯切り板上に自由に設けることができ、湯切り口の数や大きさや位置の制限は緩和されているので湯切り能力の向上が図られている。
次に、本発明の第3の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
前記容器本体の一部に設けられ、前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される袋体を収納する袋体ポケットと、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記即席食品の湯戻し用の湯を注ぐために前記蓋の開封用つまみをつまんで蓋の一部を開封した場合に、前記袋体ポケットの上に位置している蓋部分が開封される、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、開封つまみをつまんで蓋の一部を開封すれば、手元近くに袋体があり、すぐに袋体を取り出すことができ、従来のように袋体を探す手間、奥の方に落ち込んだ袋体を取り出す手間がなくなる。
なお、袋体ポケットに相当するものを蓋の内面に設けておく構成も可能である。蓋を開封すれば蓋の裏に袋体が取り付けられている構造でも簡単に袋体を取り出すことができるからである。
次に、本発明の第4の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
前記容器本体の一部に設けられ、前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される具材を前記即席食品とは分離した状態で湯戻しと湯切りの調理をするために前記具材を収納する具材調理ポケットであって、前記容器本体内の空間と前記具材調理ポケット内の空間を導通させる一つ以上の湯切り口を備えた具材調理ポケットと、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記具材調理ポケットの底面の高さおよび前記湯切り口が設けられている位置の高さが、前記即席食品を湯戻しするために前記容器本体に所定量の湯を注いだ状態において湯の喫水線より低く、前記具材調理ポケット内の具材にも前記湯が十分に浸水する、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、即席食品の湯戻し作業、湯切り作業を通じて、付属の具材を即席食品本体とは別に分離した状態とすることができ、湯切り後に具材を即席食品本体にトッピングすることができ、見栄え良く、具材が隠れることなく綺麗に、かつ具材を食べやすく盛り付けることができる。
なお、具材調理ポケットに相当するものを蓋の内面に設けておく構成も可能である。
次に、本発明の即席食品製品は、上記のように各種ポケットを設ける構造の他、以下のように各種の取り付け体を設ける構造も可能である。
本発明の第5の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体内に設けられた支持形状と、
前記容器本体の支持形状により支持される、着脱可能な取り付け体であって、前記容器本体の支持部により支持されている状態において湯切り用の湯切りポケット空間を形成し、前記容器本体内の空間と前記湯切りポケット内の空間とを導通させる一つ以上の湯切り口を備えた取り付け体と、
開封用つまみと排湯口開口用のつまみを備え、前記フランジ部分と前記取り付け体の少なくとも一部とにシールされ、前記容器本体および前記湯切りポケット空間の上面を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を開けることにより前記湯切りポケット空間の上面が開口し、
湯切りの際、排湯が前記容器本体空間から前記湯切り口を通して前記湯切りポケット空間に入り、前記湯切りポケット空間により緩衝されて外部に排出される、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、取り付け体に湯切り口を設けることにより湯切り口の数や大きさや位置の制限を緩和して湯切り能力を向上させ、かつ、取り付け体により仕切られた湯切りポケット空間が排湯のバッファとなり、複数の湯切り口から出た排湯が外に直接飛び散ることがなく、排湯流を集中させて外に導くことができる。
また、取り付け体は容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
なお、前記取り付け体の上縁が前記フランジ部分の高さと略同一で、前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を切り取った状態において、前記湯切りポケット空間の上面が開口し、残りの蓋による前記取り付け体の湯切りポケット空間を仕切っている上縁部分へのシールが維持され、前記湯切りポケット空間以外の前記容器本体上面の密封が維持されていることが好ましい。
上記構成により、湯切り時に、湯切りポケット空間以外の容器本体上面がしっかり密封されているので、湯切り作業を行いやすくなる。
また、前記蓋において、前記排湯口開口用つまみ近傍の外周端を起点として、前記取り付け体の前記湯切りポケット空間を仕切っている上縁部分をシールしている個所に沿って蓋の一部が剥離するように切れ目を設けることが好ましい。
上記構成により、湯切り時に、湯切りポケット空間の上面のみを確実に開封しやすくなる。
本発明の第6の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体内に設けられた支持形状と、
前記容器本体の支持形状により支持される、着脱可能な取り付け体であって、前記容器本体の上面開口の一部を塞ぐ湯切り板を備え、当該湯切り板が前記フランジ部分の高さと略同一で内縁と外縁を持ち、前記支持形状に支持されている状態において前記湯切り板の外縁が前記フランジ部分と密着する取り付け体と、
前記湯切り板に設けられ、容器本体内の空間と外空間とを導通させる一つ以上の湯切り口と、
開封用つまみと排湯口開口用つまみを備え、前記フランジ部分および前記湯切り板の内縁にシールされ、前記容器本体の上面および前記湯切り口を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記蓋の排湯口開口用つまみをつまんで蓋の一部を剥離することにより、前記湯切り口が開口し、残りの蓋による前記湯切り板の内縁へのシールが維持されて前記容器本体の上面開口の密封が維持され、
湯切りの際、排湯が前記湯切り板から外部に排出される、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、即席食品と湯の圧力が強く印加されるフランジ付近において、湯切り板とフランジが密着しており構造的強度が強く、かつ、排湯が蓋と湯切り板の内縁との接着個所の上を直接流れ落ちることがない。また、湯切り口は取り付け体の湯切り板上に自由に設けることができ、湯切り口の数や大きさや位置の制限は緩和されているので湯切り能力の向上が図られている。
また、取り付け体は容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
なお、前記蓋において、前記排湯口開口用つまみ近傍の外周端を起点として、前記取り付け体の湯切り板の内縁をシールしている個所に沿って蓋の一部が剥離するよう切れ目を設けることが好ましい。
上記構成により、湯切り時に、湯切りポケット空間の上面のみを確実に開封しやすくなる。
本発明の第7の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体内に設けられた支持形状と、
前記容器本体の支持形状により支持される、着脱可能な取り付け体であって、前記容器本体の支持形状により支持されている状態において前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される袋体を収納する袋体収納空間を形成する取り付け体と、
開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記即席食品の湯戻し用の湯を注ぐために前記蓋の開封用つまみをつまんで蓋の一部を開封した場合に、前記袋体収納空間の上に位置している蓋部分が開封される、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、開封つまみをつまんで蓋の一部を開封すれば、手元近くに袋体があり、すぐに袋体を取り出すことができ、従来のように袋体を探す手間、奥の方に落ち込んだ袋体を取り出す手間がなくなる。
また、取り付け体は容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
本発明の第8の容器入り即席食品製品は、
開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
前記容器本体内に設けられた支持形状と、
前記容器本体の支持形状により支持される、着脱可能な取り付け体であって、前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される具材を前記即席食品とは分離した状態で湯戻しと湯切りの調理をするために前記具材を収納する具材調理空間を形成する取り付け体と、
前記取り付け体に設けられ、前記容器本体内の空間と前記具材調理空間を導通させる一つ以上の湯切り口と、
開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
前記具材調理空間の底面の高さおよび前記湯切り口が設けられている位置の高さが、前記即席食品を湯戻しするために前記容器本体に所定量の湯を注いだ状態において湯の喫水線より低く、前記具材調理空間内の具材にも前記湯が十分に浸水する、容器入り即席食品製品である。
上記構成により、即席食品の湯戻し作業、湯切り作業を通じて、付属の具材を即席食品本体とは別に分離した状態とすることができ、湯切り後に具材を即席食品本体にトッピングすることができ、見栄え良く、具材が隠れることなく綺麗に、かつ具材を食べやすく盛り付けることができる。
ここで、取り付け体は湯切り作業の後、蓋を取り去り、容器本体からそのまま離脱させて取り出すことができるので、取り付け体ごと取り出しておき、ソース調味料との混ぜ合わせ作業終了後、最後に、取り付け体の具材調理空間から具材を取り出して最後にトッピングすることが可能となり、見栄え良く、具材が隠れることなく綺麗に、かつ具材を食べやすく盛り付けることができる。
ここで、容器本体内の支持形状による取り付け体の支持は、支持形状が嵌合形状であり、取り付け体を当該嵌合形状に対して嵌合できる嵌合体とする組み合わせ、支持形状が係止形状であり、取り付け体を当該係止形状に対して係止できる係止体とする組み合わせ、支持形状がフック受容形状であり、取り付け体を当該フック受容形状に対して引っ掛けられるフックとする組み合わせ、支持形状が螺合形状であり、取り付け体を当該螺合形状に対して螺合できる螺合体とする組み合わせなど、多様な態様、組み合わせが可能である。
本発明の容器入り即席食品製品は、上記本発明の第1の容器入り即席食品製品から第8の容器入り即席食品製品を組み合わせた容器入り即席食品製品とすることができることは言うまでもない。
例えば、湯切りポケット、袋体ポケット、具材調理ポケットを容器本体の内壁にそれぞれ独立に設けても良く、一つのポケット兼用することができる。例えば袋体ポケットと具材調理ポケットとして兼用するなどである。
また、一つの取り付け体上に湯切りポケット空間、袋体収納ポケット空間、具材調理ポケット空間を形成するものであっても良い。
また、湯切り口の大きさや形状は特に限定されない。湯切りの際、中身の即席食品が通過せず、排湯のみが通過するものであれば良い。例えば、楕円、四角形や六角形などの多角形、ハート型などの自由形、スリット状、メッシュ状など多様な形状、大きさが可能である。
本発明の容器入り即席食品製品によれば、湯切り口の数、形状、大きさなどの自由度が大きくなり、湯切り口に関する制限が緩和され、湯切り能力が向上する。湯切り口の位置をフランジ部分の高さより低い位置とすると湯切り時の水圧が大きく、湯切り圧力が高くなり、湯切り能力、排湯能力が高くなる。
また、湯切りポケット空間が排湯のバッファとなり、複数の湯切り口から出た排湯が外に直接飛び散ることがなく、排湯流を集中させて外に導くことができる。
また、湯切り口が蓋材には設けられていないので、熱湯を湯切りしても蓋材には影響がなく、湯切り後、紙材などの蓋を簡単にはがずことができる。
本発明の容器入り即席食品製品によれば、即席食品と湯の圧力が強く印加されるフランジ付近において、フランジと一体に湯切り板が設けられており、構造的強度が強く、かつ、排湯が蓋と湯切り板の内縁との接着個所の上を直接流れ落ちることがない。
本発明の容器入り即席食品製品によれば、袋体の収納場所を工夫することができ、湯戻し作業前に消費者が簡単に袋体を取り出すことができる。
本発明の容器入り即席食品製品によれば、具材の収納場所を工夫することができ、湯切りの際に、確実に具材を湯切り口から遠ざけて目詰まりを無くすとともに、具材が散らばらない。また、具材が容器本体の底面や側面に散乱させることなく、具材の全量を見栄え良く即席食品に添えて配置することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の容器入り即席食品製品の実施例を説明する。
なお、以下の図において、即席食品や具材などの図示は省略し、容器に関する構造を中心に示している。
本発明の実施例1にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例1の容器入り即席食品製品は、湯切りポケットを備えた容器入り即席食品製品である。
図1(A)は実施例1の容器入り即席食品製品100の蓋開封前の平面図の例、図1(B)は側面図の例を示す図である。この例では角形タイプの容器を用いた即席食品製品の例として説明するが、円形タイプの容器を用いた即席食品製品でも適用可能なことは言うまでもない。
蓋10は紙、プラスチックフィルム、裏面にアルミニウム箔加工を施した紙またはプラスチックフィルムなど、特に素材は限定されないが、エコロジーを考慮した素材とすることが好ましい。
蓋10は、開封用つまみ11と排湯口開口用12つまみを備え、フランジ部分21および湯切りポケットの仕切り板32の上縁部分322にシールされ、容器本体20の上面および湯切りポケットの上面を密封するものである。外形は容器本体の上面開口を適切に密封できる形であれば特に制限されない。例えば、容器本体の上面開口に相似形でやや大きめとしてマージンを持つ外形とする。
図1の構成例では、蓋10は、開封用つまみ11、排湯口開口用つまみ12、容器本体の上面を密封する第1の蓋部分13、湯切りポケット上面を密封する第2の蓋部分14、第1の蓋部分13と第2の蓋部分14とが剥離し易いように設けられている切れ目15を備えている。切れ目15は排湯口開口用つまみ12近傍の外周端を起点として、湯切りポケットの仕切り板32上縁322をシールしている個所に沿って第2の蓋部分14が剥離するように設けられている。ここで、第2の蓋部分14を剥離した状態において、残りの蓋の部分である第1の蓋部分13の湯切りポケットの仕切り板の上縁322のシールが維持されるように工夫することが好ましい。
図2(A)は実施例1の容器本体20の平面図の例、図2(B)は実施例1の容器本体20のA−A線に沿った断面から湯切りポケット側を見た様子を示す断面図、図2(C)は実施例1の容器本体20のB−Bに沿った断面図である。
即席食品や、調味料などの袋体は、図示していないが、容器本体20の中に収められている。
容器本体20は発泡性プラスチック、紙、裏面にアルミニウム箔加工を施した紙またはプラスチック素材など、特に素材は限定されないが、エコロジーを考慮した素材とすることが好ましい。
容器本体20は即席食品を収納する器であり、湯戻し作業および湯切り作業も行なう。容器本体20の大きさや形は特に制限されず、収納する即席食品の大きさや器としての形状に応じて製作する。
本実施例1の構成例では、容器本体20は開口の外周上縁のフランジ部分21、側壁22、容器本体空間23を備え、さらに、内面側壁の一部に湯切りポケット30を備えている。
湯切りポケット30は、湯戻しのため容器本体20内に注がれた湯を湯切りする際に、容器本体空間23から湯切り口を通して出てくる排湯を一時的に緩衝するバッファとして働く小空間を提供するものであり、排湯は湯切りポケット空間31を介して外部に排出される。湯切りポケット30は排湯のバッファとなるので、湯切りポケット30の深さや大きさは、個々の湯切り口の大きさに比べて十分に大きいものとする。
湯切りポケットの仕切り板32は容器本体20を容器本体空間23と湯切りポケット空間31に仕切るものであり、この構成例では湯切りポケットの仕切り板32の上縁322は容器本体のフランジ部分21の高さと略同一で仕切り板32の両端はフランジ部分21とつながっている。
また、湯切りポケットの仕切り板32は図2(B)に示すように、仕切り板32の側面321には容器本体空間23と湯切りポケット空間31とを導通させる複数の湯切り口33を備えている。本発明の即席食品製品の容器では、湯切り口は湯切りポケットの仕切り板32上に自由に設けることができる。排湯能力は個々の湯切り口の大きさと数により決まるので適切な大きさと数とする。
個々の湯切り口33の大きさは、湯切りする即席食品よりやや小さく、即席食品が通過せず、湯のみが通過する大きさとする。湯切り口の大きさは小さ過ぎると排湯能力が低下するので即席食品の大きさを考慮して適切な大きさとする。
湯切り口の数は、湯切りポケットの仕切り板32上に多数設けておけば良く、排湯能力が向上する。
仕切り板32の上縁322には第1の蓋部分13と第2の蓋部分14の切れ目15があり、第2の蓋部分14を取り去った後も第1の蓋部分15のシールが維持される部分であるため、接着を確実とすべく、図2(C)に示すように上縁322の幅を広くする工夫が施されている。
なお、蓋において、排湯口開口用つまみ12近傍の外周端を起点として、湯切りポケットの上縁322をシールしている個所に沿って第2の蓋部分14が剥離するよう切れ目15を設け、第2の蓋部分14が第1の蓋部分13から剥離し易いように以下の工夫を施すこともできる。
第1の工夫は、図3(A)に示す工夫であり、仕切り板の上縁322上において、接着剤16を介して接着している1つながりの蓋を、第1の蓋部分13と第2の蓋部分14の2つの蓋部分に分離しやすいように境界に点線などの切れ目15を入れるものである。切れ目15に沿って切断しやすくなり、第2の蓋部分14のみを剥離しやすくなる。
第2の工夫は、図3(B)に示す工夫であり、第1の蓋部分13と第2の蓋部分14が、少なくとも、湯切りポケットの上縁322において重なり合っており、当該重なり合っている領域において、湯切りポケットの上縁322に第1の蓋部分13がシールされ、当該第1の蓋部分13の上に接着剤層と離型剤層が塗布され、その上に第2の蓋部分14が積層され、排湯口開口用つまみ12の近傍の外周端を起点として、第1の蓋部分13と第2の蓋部分14の重なり合う領域が設けられていることが好ましい。つまり、仕切り板の上縁322上において、接着剤16を塗布して第1の蓋部分13を接着し、その上に接着剤16を塗布し、さらにその一部領域に離型材17を塗布して第2の蓋部分14を接着する。第2の蓋部分14のうち、接着剤16で第1の蓋部分13に接着している部分は剥離しにくく、離型材17を介して第1の蓋部分13に接着している部分は剥離し易い。ここで、離型材17を塗布した境界付近に切れ目(第2の蓋部分14のみのハーフカット)を設けておくと第2の蓋部分14が仕切り板の上縁322上において剥離しやすくなる仕組みとしたものである。
ここで、第2の蓋部分14を切り取った状態において、残りの蓋である第1の蓋部分13による湯切りポケットの上縁322へのシールが維持されていることが好ましい。この例では、湯切りポケットの上縁322の高さがフランジ部分21の高さと略同一であり、かつ、湯切りポケットの仕切り板の両端がフランジ部分21に一体につながっているので、第1の蓋部分13の湯切りポケットの上縁322へのシールが維持されていることにより、湯切りポケット30の上面のみが開口し、容器本体20の上面のうち、湯切りポケット30に近い付近は密封状態が保たれ、湯切り作業が行いやすくなり、湯切り作業を通じて容器本体20から麺などの即席食品や湯が直接こぼれ出すことがなくなる。
本実施例1の容器入り即席食品製品100の調理手順は以下のようになる。
まず、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封する(図4(A))。容器本体空間23が開口する。その容器本体空間23に湯を注ぐ。
再び、開封用つまみ11をつまんで蓋を閉じる(図4(B))。
所定の時間の経過を待ち、湯戻しが終了すれば、湯切りを行なう。
まず、蓋の排湯口開口用つまみ12をつまんで第2の蓋部分14を剥離して除去する。第2の蓋部分14を開封することにより湯切りポケットの上面が開口し、湯切りポケット空間31が覗く(図5(A))。
湯切りポケット30を下側にして容器全体を傾けて排湯を行なう(図5(B))。排湯は容器本体空間23から湯切りポケットの仕切り板32の複数の湯切り口33を通して湯切りポケット空間31に入り、湯切りポケット空間31で緩衝された後、湯切りポケットの上面開口から外部に注ぎ出る。複数の湯切り口33から勢い良く湯切りされた湯が直接外に注ぎ出ることなく、一旦、湯切りポケット空間31において緩衝された後、その出口、つまりここでは容器の角部分から集中して排湯流が整然と流れ出すこととなる。
その後、蓋10を除去し、即席食品に対する残りの調理作業を行なう。
例えば、即席やきそばであれば調味料袋体からソースを取り出してやきそば麺と混ぜ合わせる。
例えば、麺の湯戻しと湯切りを行なう即席ラーメンであれば、スープ調理用の湯を注いで調味料袋体からスープの素を取り出して混ぜ合わせ、スープを作成する。
なお、上記構成例は角形タイプの容器を用いた例であるが、円形タイプの容器を用いた場合であっても湯切りポケット30を同様に設けることができる。
本実施例1の容器入り即席食品製品によれば、容器本体の湯切りポケットの側壁に湯切り口を設けることにより湯切り口の数や大きさや位置の制限を緩和して湯切り能力を向上させることができ、かつ、湯切りポケット空間が排湯のバッファとなり、複数の湯切り口から出た排湯が外に直接飛び散ることがなく、排湯流を集中させつつ外に導くことができる。
本発明の実施例2にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例2の容器入り即席食品製品の容器は、実施例1に示した湯切りポケットを備えた容器の変形型であり、湯切りポケットの内部にさらに中仕切り板を備えたものである。なお、以下の構成例は角形タイプの容器の例であるが、円形タイプの容器であっても同様に適用することができる。
図6(A)は実施例2の容器本体20aの平面図の例、図6(B)は実施例2の容器本体20aのC−Cに沿った断面から湯切りポケット30a側を見た様子を示す断面図、図6(C)は実施例2の容器本体20aのD−Dに沿った断面図である。なお、実施例2の蓋開封前の容器入り即席食品製品100aの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、その図示を省略する。
即席食品や、調味料などの袋体は、図示していないが、容器本体20aの中に収められている。
本実施例2の即席食品製品100aは、湯切りポケット30a以外の構造については実施例1の即席食品製品100と同様で良い。
湯切りポケット30aは、実施例1と同様、容器本体空間23からの排湯を一時的に緩衝するバッファとして働く空間を提供するものであり、実施例2のものは、湯切りポケット空間の中に中仕切り板35を備えている。
中仕切り板35は、図6(C)に示すように湯切りポケット空間31を第1の湯切りポケット空間311と第2の湯切りポケット空間312の2つの空間に分けるもので、中仕切り板35には図6(A)に示すように第1の湯切りポケット空間311と第2の湯切りポケット空間312とを導通させる複数の湯切り口36を備えている。
容器本体内空間23からの排湯は、湯切りポケット30aの仕切り板32から湯切り口33を通して第1の湯切りポケット空間311に入り、中仕切り板35の湯切り口36を通して第2の湯切りポケット空間312に入り、第1の湯切りポケット空間311と第2の湯切りポケット空間312を介して外部に排出されることとなる。
ここで、仕切り板32の湯切り口33の大きさと、中仕切り板35の湯切り口36の大きさについて工夫をすることができる。例えば、仕切り板32の湯切り口33の大きさを湯戻し後の即席食品の大きさよりやや小さいものとして通常の湯切りを行ない、中仕切り板35の湯切り口36の大きさをさらに小さいものとし、通常の湯切りによりこぼれ出た食品くずを捕捉する細湯切りを行なう。このように、通常湯切りと細湯切りの2段階の湯切りを行なうことにより、食品くずを確実に捕捉する能力を備えることとなる。なお、細湯切りを行なう湯切り口36の大きさが小さくても、通常の湯切りが済んだ排湯の2度目の湯切りであるので、細湯切りは素早く行なわれ、湯切り能力の低下を招くことがない。
実施例2の容器入り即席食品製品100aの調理の手順は、以下のようになる。
蓋の開封、湯の注入、湯戻しは実施例1の図4と同様である。
湯切りは、まず、蓋の排湯口開口用つまみ12をつまんで第2の蓋部分14を剥離して除去する。第2の蓋部分14を開封することにより湯切りポケットの上面が開口し、第2の湯切りポケット空間312が覗く(図7(A))。実施例1と同様、残りの第1の蓋部分13による湯切りポケットの上縁322へのシールは維持されることが好ましい。
湯切りポケット30aを下側にして容器全体を傾けて湯切りを行なう(図7(B))。排湯は容器本体空間23から湯切りポケットの仕切り板32の複数の湯切り口33から第1の湯切りポケット空間311に入り、さらに、中仕切り板35の湯切り口36から第2の湯切りポケット空間312に入り、湯切りポケット30aの上面開口から外部に注ぎ出る。排湯は湯切りポケット空間311および第2の湯切りポケット空間312で緩衝されるので、勢い良く湯切りされた湯が直接注ぎ出ることなく、その出口、つまりここでは容器の角部分から集中して排湯流が整然と流れ出すこととなる。
本実施例2の容器入り即席食品製品によれば、湯切りは2段階にわたり行なわれるので細かい食品くずについても確実に捕捉することができ、食品くずを台所の流し台などに放流することはなくなる。
本発明の実施例3にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例3の容器入り即席食品製品は、フランジ部分の高さと略同一で容器本体の上面開口の一部を塞ぐ湯切り板を備えたものである。なお、以下の構成例は角形タイプの容器を用いた例であるが、円形タイプの容器を用いた場合であっても同様に適用することができる。
図8(A)は実施例3の容器入り即席食品製品100bの容器本体20bの平面図の例、図8(B)は実施例3の容器本体20bのE−Eに沿った断面から湯切り板40側を見た様子を示す断面図、図8(C)は実施例3の容器本体20bのF−Fに沿った断面図である。即席食品や、調味料などの袋体は、図示していないが、容器本体20bの中に収められている。
なお、実施例3の蓋開封前の即席食品製品100bの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、その図示を省略する。
湯切り板40は、その上面の高さがフランジ部分21の高さと略同一で、容器本体20bの上面開口の一部を塞ぐ形で設けられている。湯切り板40は内縁402と外縁401を持ち、外縁401においてフランジ部分21と一体につながっている(図8(A)、図8(B)、図8(C))。
また、湯切り板40には、容器本体空間23と外部空間とを導通させる一つ以上の湯切り口41が設けられている(図8(A))。
実施例3の即席食品製品において、蓋10は容器本体20bおよび湯切り板40の内縁402に接着されている。
図9は、蓋10の容器本体20bおよび湯切り板40への接着範囲の一例を示す図である。黒く塗りつぶした部分が接着剤を塗布する範囲の一例である。この例では接着剤の塗布範囲はフランジ部分21と湯切り板40の内縁部分402となっている。この例では、湯切り板40の全面には接着剤を塗布せず、湯切り口41が設けられている範囲には接着剤を塗布しない。このように接着剤を塗布すると、第1の蓋部分13についてはその周囲のみにぐるりと接着剤が塗布され、また、第2の蓋部分14についてもその周囲のみにぐるりと接着剤が塗布されている状態となる。
ここで、第1の蓋部分13と第2の蓋部分14の切れ目15が湯切り板40の内縁部分402に沿って設けられていることが好ましい。ここで、第2の蓋部分14が切れ目15に沿って第1の蓋部分13から剥離し易いようにする工夫は実施例1と同様に施すことができる。このように切れ目15を設けておくことにより、切れ目15に沿って第2の蓋部分14を剥離すれば、第1の蓋部分13について、その周囲の接着が維持されて第1の蓋部分13による容器本体への密封が維持され、容器本体20bの上面は湯切り板40の湯切り口41のみを介して外部と導通する状態となる。
実施例3の容器入り即席食品製品100bの調理の手順は、以下のようになる。
蓋の開封、湯の注入、湯戻しは実施例1の図4と同様である。
湯切りは、まず、蓋の排湯口開口用つまみ12をつまんで第2の蓋部分14を剥離して除去する。第2の蓋部分14を開封することにより、容器本体20bの上面は湯切り板40の湯切り口41のみを介して外部と導通している状態となる(図10(A))。残りの第1の蓋部分13による容器本体への密封が維持される。
次に、湯切り板40を下側にして容器全体を傾けて湯切りを行なう(図10(B))。排湯は容器本体空間23から湯切り板40の複数の湯切り口41から外部に注ぎ出る。
ここで、湯切りの際、容器本体20b内部の即席食品および湯の圧力は、位置が低くなる程強くなるが、本実施例3の即席食品製品の容器では、位置が最も低く、圧力が最も強く印加されるフランジ付近において、湯切り板40とフランジ部分21が一体に成型されており、構造的強度が強くなっている。従来例のように蓋を直接フランジ部分21に接着剤で接着する構造よりも本発明の即席食品製品の容器は強い構造となっている。
また、湯切りの際、湯切り口41から流れ出た排湯は湯切り口41から湯切り板40上を流れ落ちるが、第1の蓋部分13の接着個所である湯切り板の内縁402上を流れることはなく、湯切り板の内縁402の接着個所に対して上から排湯の熱負荷や水流圧力の負荷を与えることはない。また、湯切り板40はしっかりした肉厚の構造体(例えば、発泡スチロールのような素材)であり、湯切り板の内縁402上の接着個所に対する下方からの熱や圧力の影響が湯切り板40により遮断されている。従来技術のように排湯が蓋の上を直接流れ落ちる構成に比べ、本発明の即席食品製品の容器では湯切り板の内縁402における蓋の接着個所に対する排湯熱や水流圧力の影響が低減されている。
本発明の実施例4にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例4の即席食品製品は、実施例1に示した湯切りポケットと、実施例3に示した湯切り板の両方を組み合わせた構造を備えた例である。
図11(A)は実施例4の容器入り即席食品製品100cの容器本体20cの平面図の例、図11(B)は実施例4の容器本体20cのG−Gに沿った断面から湯切りポケット30側を見た様子を示す断面図、図11(C)は実施例4の容器本体20cのH−Hに沿った断面図である。即席食品や、調味料などの袋体は、図示していないが、容器本体20cの中に収められている。
なお、実施例4の蓋開封前の容器入り即席食品製品100cの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、その図示を省略する。
図11の例では、湯切りポケット30の上面に湯切り板40が設けられている構造となっている。湯切りポケット30の働きは実施例1に示した通りであり、湯切り板40の働きは実施例3に示した通りである。なお、仕切り板32の上縁322は同時に湯切り板40の内縁402となっている。
蓋10の容器本体20cおよび湯切り板40への接着範囲の一例は、実施例3に示した図9と同様で良い。湯切りポケット30および湯切り板40への第1の蓋部分13の接着は、この仕切り板32の上縁322でもあり湯切り板40の内縁402でもある個所に接着されることとなる。
実施例4の容器入り即席食品製品では、湯切りの際、排湯は容器本体空間23から湯切りポケットの仕切り板32の湯切り口33を通して湯切りポケット空間31に入り、湯切りポケット空間31から湯切り板40の湯切り口41を通して外部に放出される(図12(A)、図12(B))。
実施例4の例でも二段階の湯切りが行なわれるので、実施例2で示したものと同様、湯切りポケットの仕切り板32の湯切り口33の大きさを即席食品よりやや小さめとして通常の湯切りを行い、湯切り板40の湯切り口41の大きさを小さくして細湯切りを行なうことができる。
本発明の実施例5にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例5の容器入り即席食品製品は、袋体ポケットを備えたものである。なお、以下の構成例は円形タイプの容器を用いた例であるが、角形タイプの容器を用いた場合であっても同様に適用することができる。
図13(A)は実施例5の蓋開封前の容器入り即席食品製品100dの平面図の例、図13(B)はその側面図の例を示す図である。
蓋10は、開封用つまみ11を備え、容器本体のフランジ部分21にシールされ、容器本体20dの上面を密封している。
図14(A)は実施例5の容器入り即席食品製品100dの容器本体20dの平面図の例、図14(B)は実施例5の容器本体20dのI−Iに沿った断面から袋体ポケット50側を見た様子を示す断面図、図14(C)は実施例5の容器本体20dのJ−Jに沿った断面図である。即席食品は、図示していないが、容器本体20dの中に収められている。
本実施例5の容器入り即席食品製品は、容器本体20dの内壁の一部に袋体ポケット50を備えている。袋体ポケット50は、即席食品の付属物として容器本体20d内に同封される袋体を収納するポケットである。例えば、具材などのかやく袋体、粉末スープやソースなどの調味料袋体、ごまや紅生姜などの薬味袋体など多様なものがある。これら袋体を消費者が取り出しやすいように提供するものである。袋体ポケットの大きさや付属の袋体を収納できる大きさとする。なお、袋体自体の図示は省略している。
ここで、袋体ポケット50の位置を工夫し、開封用つまみ11の付近に袋体ポケット50を設置する。このように袋体ポケット50の位置を工夫することにより、即席食品の湯戻し用の湯を注ぐために、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋10の一部を開封した場合に、袋体ポケット50の上に位置している蓋部分が開封され、消費者の手元近くに袋体が見え、すぐに袋体を取り出すことができ、従来の即席食品製品のように袋体を探す手間や、奥の方に落ち込んだ袋体を取り出す手間が不要となる(図15(A))。
次に、袋体ポケット50の構造における仕切り板52の高さの工夫について説明する。
即席食品製品100dを開封するまで、袋体が袋体ポケット50に収納されている状態が維持されていなければならない。未開封の状態において袋体ポケット50の上面には蓋10が存在するが、仕切り板52の高さが低い場合、袋体ポケット50の上面と蓋10の間に隙間が生じることとなる。この隙間が十分に狭く、袋体が抜け出ない幅であれば良い。このように、仕切り板52の高さを工夫することにより、袋体ポケット50の上に位置する蓋10が、容器本体の上面の密封に加え、袋体ポケット空間51に収納されている袋体が袋体ポケット50から飛び出さないように蓋をする働きを兼ねることができる。
なお、この例では、仕切り板52の上縁522がフランジ部分21の高さと略同一となっており、蓋10のシールがフランジ部分21に加え、袋体ポケットの上縁522にもシールされている構造となっている。蓋10がフランジ部分21に加え袋体ポケットの上縁522にもシールされることにより、袋体ポケット空間51が完全に密封され、蓋の開封まで袋体が袋体ポケット50から抜け出ることはない。
なお、上記構成例は円形タイプの容器を用いた例であるが、角形タイプの容器を用いた場合であっても袋体ポケット50を同様に設けることができる。
図15(B)は実施例1に示した角形タイプの容器において、湯切りポケット30の対角線上の角部分に袋体ポケット50を設けた場合の例を示している。
上記構成により、開封つまみをつまんで蓋の一部を開封すれば、手元近くに袋体があり、すぐに袋体を取り出すことができ、従来のように袋体を探す手間、奥の方に落ち込んだ袋体を取り出す手間がなくなる。
本発明の実施例6にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例6の容器入り即席食品製品は、蓋の裏側に袋体ポケットを備えたものである。
図16(A)は円形タイプの容器入り即席食品製品の蓋10eの裏面を示している。蓋10eの裏面には袋体ポケット50eが設けられている。この袋体ポケット50eは袋状をしており、図16(A)の状態においてその上辺である開口辺53のみが開口しており、内部に収納される袋体を出し入れする口となっている。なお、袋体自体は図示を省略している。
ここで、袋体ポケット50eの蓋の裏面における取り付け位置および取り付け方向の工夫について説明する。
袋体ポケット50eの蓋の裏面における取り付け位置は、開封用つまみ11の近くとし、さらに、袋体ポケットの取り付け方向として、袋体ポケットの出入り口となる開口辺53が蓋10eの外周辺側を向いていることが好ましい。このように、袋体ポケット50eの蓋の裏面における取り付け位置を工夫することにより、即席食品の湯戻し用の湯を注ぐために蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封した場合に、袋体ポケットが取り付けられている蓋部分が開封されて、袋体ポケットが見え、さらに、袋体ポケットの取り付け方向を工夫することにより、袋体の出し入れ口である開口辺53が消費者の手前に来るので、内部に収納されている袋体を簡単に取り出すことができる(図17(A))。また、同時に内部に収納した袋体が蓋を開封するまでは抜け出ないという効果も得ることができる。つまり、開口辺53は容器本体20の側壁に向いて設けられているため、開口辺53と容器本体20の側壁の隙間が狭くなっており、その隙間の幅が袋体が抜け出ない程度に小さいものであれば蓋を開封するまでは袋体が抜け出ない。
図16(B)は角形タイプの容器入り即席食品製品の蓋10eの裏面を示している。蓋10eの裏面には図16(A)と同様に袋体ポケット50eが設けられている。この袋体ポケット50eも袋状をしており、図16(A)の状態においてその上辺である開口辺53(五角形において上の二辺)のみが開口しており、内部に収納される袋体を出し入れする口となっている。
袋体ポケット50eの蓋の裏面における取り付け位置および取り付け方向の工夫も同様であり、袋体ポケット50eの蓋の裏面における取り付け位置は、開封用つまみ11の近くとし、さらに、袋体ポケットの取り付け方向として、袋体ポケットの開口辺53が蓋10eの外周辺側を向いていることが好ましい。図17(B)に示すように、図17(A)と同様、袋体の出し入れ口である開口辺53が消費者の手前に来るので、内部に収納されている袋体を簡単に取り出すことができ、同時に内部に収納した袋体が蓋を開封するまでは抜け出ないという効果も得ることができる。
本発明の実施例7にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例7の容器入り即席食品製品は、具材調理ポケットを備えたものである。
図18(A)は実施例7の容器入り即席食品製品100fの容器本体20fの平面図の例、図18(B)は実施例7の容器本体20fのK−Kに沿った断面から具材調理ポケット60側を見た様子を示す断面図、図18(C)は実施例7の容器本体20fのL−Lに沿った断面図である。この構成例は、角形タイプの容器を用いた例であり、具材調理ポケット60に加え、湯切りポケット30も備えている構成である。この構成例では具材調理ポケット60は湯切りポケット30の対角線上の角に設けられている。即席食品は図示を省略しているが容器本体20fの内部に収められている。また袋体の図示も省略している。
なお、具材調理ポケット60は、具材の湯戻しと湯切りの調理空間を提供するものであるが、実施例5に述べた袋体ポケット50として兼用することができる。
なお、実施例7の蓋開封前の容器入り即席食品製品100の平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、その図示を省略する。蓋10の構成、湯切りポケット30の構成、蓋10の接着などについても実施例1と同様で良く、ここでの説明は省略する。
具材調理ポケット60は、容器本体20fの内面側壁の一部に設けられ、即席食品の付属物として容器本体20f内に同封される具材を即席食品とは分離した状態で湯戻しと湯切りの調理をするための具材調理空間を提供するものである。
具材を具材調理ポケット60に収納して湯戻しと湯切りを行なうので、容器本体空間23において湯戻しと湯切りが行なわれる即席食品とは分離された形で具材の調理を行なうことができ、湯切りまで混在することがない。
具材調理ポケット60は、具材調理ポケット空間61と仕切り板62を備え、仕切り板62により容器本体空間23とは仕切られて具材調理ポケット空間61が形成されている。仕切り板62の側面が621で上縁が622であり、仕切り板の側面621には容器本体空間23と具材調理ポケット空間61を導通させる一つ以上の湯切り口63が設けられている。
ここで、具材調理ポケット60の底面の高さおよび湯切り口63の位置の高さは、即席食品を湯戻しするために容器本体20fに所定量の湯を注いだ状態において湯の喫水線より低く、具材調理ポケット内の具材にも湯が十分に浸水することが好ましい。容器本体空間23の即席食品の湯戻しと並行して具材調理ポケット空間の具材の湯戻しが行なわれるからである。
実施例7の容器入り即席食品製品100fの調理の手順は以下のようになる。
まず、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封する(図19(A))。この構成例では開封用つまみ11の設けられている角に具材調理ポケット60が設けられているので、具材調理ポケットがすぐに覗く。
この例では具材調理ポケット60を袋体ポケットとして兼用するので袋体が収納されており、消費者は蓋を開封してすぐに袋体を取り出すことができる。袋体を取り出し、そのうち、湯戻しが必要な具材を袋体から取り出して具材調理ポケット60内に入れる。
その後、湯戻し用の湯を所定量注ぎいれ、蓋を閉じ、所定時間の経過を待つ(図19(B)。具材は湯の喫水線より低い位置に収納されているので十分に湯に浸ることとなる。
湯戻しが終わると、排湯口開口用つまみ12をつまみ、第2の蓋部分14を取り去る。第2の蓋部分14を取り去ると湯切りポケット空間31が覗く(図20(A))。
次に、湯切りポケット30が下になるように即席食品製品100f全体を傾けて排湯を行なう(図20(B))。湯切りポケット30により緩衝されて容器の角部分から集中して排湯流が整然と流れ出す。
次に、第1の蓋部分13をすべて取り去り、容器本体20fの上面全面を開口し、その後、即席食品に対する調理を続行する。
例えば、即席やきそばであれば調味料袋体からソースを取り出してやきそば麺と混ぜ合わせる。
例えば、麺の湯戻しと湯切りを行なう即席ラーメンであれば、スープ調理用の湯を注いで調味料袋体からスープの素を取り出して混ぜ合わせ、スープを作成する。
即席食品に対する調理が終了した後、具材調理ポケット60に収納されている具材を取り出し、容器本体内の即席食品の上にトッピングする(図21)。
実施例7の容器入り即席食品製品によれば、即席食品の湯戻し作業、湯切り作業を通じて、付属の具材を即席食品本体とは別に分離した状態とすることができ、湯切り後に具材を即席食品本体にトッピングすることができ、見栄え良く、具材が隠れることなく綺麗に、かつ具材を食べやすく盛り付けることができる。
なお、上記例は角形タイプの容器であるが、例えば即席食品が即席ラーメンであれば円形タイプの容器とすることができる。
また、上記説明では、当初、具材は袋体に収められているものとして説明したが、当初から乾燥具材が剥き出しの状態で具材調理ポケット60内に収められているものでも構わない。この場合、具材を袋体から取り出して具材調理ポケット60内に入れる手間を省くことができる。
本発明の実施例8にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例8の容器入り即席食品製品は、蓋の裏側に具材調理ポケットを備えたものである。
図22(A)は円形タイプの容器入り即席食品製品100gの蓋10gの裏面を示している。図22(B)はM−Mに沿った側断面を示している。
蓋10gの裏面には具材調理ポケット60gが設けられている。この具材調理ポケット60gは箱型をしており、側壁62の開口部分に閉塞蓋64が取り付けられ、具材調理ポケット空間61が形成されている。この具材調理ポケット空間61内には乾燥具材が剥き出しの状態で収められている。なお、乾燥具材の図示は省略する。
閉塞蓋64には湯切り口63が設けられている。この湯切り口63の大きさは、具材調理ポケット空間61内に収納されている具材より小さく、湯切りの際、具材が湯切り口63から抜け出ないようになっている。
ここで、具材調理ポケット60gの底面の高さおよび湯切り口63の位置の高さは、実施例7と同様、即席食品を湯戻しするために容器本体20に所定量の湯を注いだ状態において湯の喫水線より低く、具材調理ポケット内の具材にも湯が十分に浸水することが好ましい。容器本体空間23の即席食品の湯戻しと並行して具材調理ポケット空間61内の具材の湯戻しが行なわれるからである。
実施例8の容器入り即席食品製品100gの調理は以下のようになる。
まず、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封し、湯戻し用の湯を所定量注ぎ入れる。湯戻し用の湯は本体容器空間23から湯切り口63を介して具材調理ポケット空間61の中にも浸水し、乾燥具材が湯に十分に喫水する(図23(A))。蓋を閉じ、所定時間の経過を待つ。
湯戻しが終わると、容器本体20fを傾けて排湯を行なう(図23(B))。なお、湯切り用に、湯切りポケット30を設けた構成とすることができる。
この湯切りにおいて、具材調理ポケット空間61の中に浸水していた湯が湯切り口63を介して本体容器空間23に出て行き、さらに、本体容器空間23から湯切り口(例えば、湯切りポケット30の湯切り口33)を介して外部空間に注ぎ出る(図23(B)、図23(C))。
次に、蓋10gを容器本体20から取り去り、容器本体20の上面全面を開口し、その後、即席食品に対する調理を続行する。
例えば、即席やきそばであれば調味料袋体からソースを取り出してやきそば麺と混ぜ合わせる。
例えば、麺の湯戻しと湯切りを行なう即席ラーメンであれば、スープ調理用の湯を注いで調味料袋体からスープの素を取り出して混ぜ合わせ、スープを作成する。
即席食品に対する調理が終了した後、つまみ65をつまんで閉塞蓋64を取り去り、具材調理ポケット60g内に収納されている具材を取り出し、容器本体内の即席食品の上にトッピングする(図24(A))。
上記説明では具材調理ポケット60gの底面側の閉塞蓋64を取り去る構成として説明したが、蓋10gの表面から具材調理ポケット60gの上面側が開口するように開口蓋18を設ける構成でも良い。蓋10gを具材調理ポケット60gごと容器本体20から取り出した後、蓋10gの表面から開口蓋18を取り除けば、その下にある具材調理ポケット空間61が開口する仕組みとなっている(図24(B))。
本発明の実施例9にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例9の容器入り即席食品製品は、実施例1に示した湯切りポケットを備えた取り付け体を用い、容器本体の支持形状に支持させて着脱自由としたものである。一例として、容器本体内に支持形状を設け、当該支持形状に対して取り付け体を嵌合させて取り付けるものを示す。支持形状が嵌合形状で取り付け体が嵌合体となる組み合わせの例である。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例であるが円形タイプの容器でも適用できる。
図25(A)は実施例9の容器本体20hの平面図の例、図25(B)は実施例9の容器本体20hのN−Nに沿った断面図である。即席食品の図示は省略するが容器本体20h内に収められている。
なお、実施例9の蓋開封前の即席食品製品100hの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
図25において、容器本体20hは外周縁に凹型の支持形状24を持っている。この支持形状24は取り付け体70hと嵌合し合う形状となっている。
図26は取り付け体70hの構成例を示す図であり、図26(A)が取り付け体70hの平面図、図26(B)がO−O線を水平方向にとった側面図、図26(C)がO−O線に沿った側断面の端面を示す図、図26(D)がP−P線側から見た湯切りポケット730のみを示した図である。
取り付け体70hは、容器本体20hの支持形状24と合致する嵌合部71と湯切りポケット730を備えている。また、この例では取り付け体70hの容器本体20hへの着脱を容易とするための指かけフック72を備えている。
取り付け体70hの一部に形成されている湯切りポケット730は、仕切り板732と背板737を備えている。仕切り板732は側面7321と上縁7322と湯切り口733を備えている(図26(D))。この例では湯切りポケット空間730と容器本体20hの側壁22が接する部分に背板737を備え、湯切りポケット空間730が袋状なっている(図26(B)、図26(C))。
湯切りポケット730の仕切り板732の上縁は、実施例1と同様、フランジ部分21の高さと略同一となっている。
湯切り口733は、即席食品の大きさよりやや小さい径を持ち、容器本体空間23と湯切りポケット空間731とを導通させるものである。
図27は、取り付け体70hを容器本体20hに嵌合して取り付けている状態を示す図である。取り付け体70hの上面の高さは容器本体20hのフランジ部分21の高さと略同一となっている。図27(B)は図27(A)におけるQ−Q線に沿った断面図である。
蓋10は、実施例1と同様、容器本体のフランジ部21と湯切りポケットの仕切り板の上縁7322において接着される。また、取り付け体70hの嵌合部71にもシールすることができる。フランジ部21と嵌合部71の双方にシールするとシールする幅が太くなり、蓋のシール強度が向上し、さらに、後述するように、湯切り後、蓋をはがすと取り付け体70hを併せて容器本体20hから取り出すことができるからである。
実施例9の容器入り即席食品製品100hの調理の手順は以下のようになる。
まず、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封し、湯戻し用の湯を所定量注ぎ入れる(図28(A))。取り付け体70hは邪魔にならないので湯の注ぎ入れの障害とはならない。蓋を閉じ、所定時間の経過を待つ(図28(B))。
湯戻しが終了すれば、湯切りを行なう。まず、蓋の排湯口開口用つまみ12をつまんで第2の蓋部分14を剥離して除去する。第2の蓋部分14を開封することにより湯切りポケット730の上面が開口し、湯切りポケット空間731が覗く(図29(A))。実施例1と同様、第1の蓋部分13による湯切りポケットの仕切り板の上面7322に対するシールは維持されることが好ましい。
湯切りポケット730を下側にして容器全体を傾けて湯切りを行なう(図29(B))。排湯は容器本体空間23から湯切りポケットの仕切り板732の複数の湯切り口733を通して湯切りポケット空間731に入り、湯切りポケット空間731で緩衝された後、湯切りポケット730の上面開口の角部分から集中して排湯流が整然と流れ出すこととなる。
次に、蓋10を取り去り、さらに、取り付け体70hも取り去り、容器本体20hの上面全面を開口し、その後、即席食品に対する調理を続行する(図30)。取り付け体70hと蓋10がシールされている場合、蓋10を取り去ると取り付け体70hも併せて取り外すことができる。
例えば、即席やきそばであれば調味料袋体からソースを取り出してやきそば麺と混ぜ合わせる。
例えば、麺の湯戻しと湯切りを行なう即席ラーメンであれば、スープ調理用の湯を注いで調味料袋体からスープの素を取り出して混ぜ合わせ、スープを作成する。
上記に示したように、取り付け体70hの仕切り板732に湯切り口733を設けることにより湯切り口の数や大きさや位置の制限を緩和して湯切り能力を向上させ、かつ、取り付け体の湯切りポケット730が排湯のバッファとなり、排湯流を集中させて外に導くことができる。また、取り付け体は容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
本発明の実施例10にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例10の容器入り即席食品製品は、実施例3に示した湯切り板を備えた取り付け体を用い、容器本体の支持形状に支持させて着脱自由としたものである。一例として、容器本体内に支持形状を設け、当該支持形状に対して取り付け体を嵌合させて取り付けるものを示す。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
なお、実施例10の蓋開封前の容器入り即席食品製品100iの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
また、実施例10の容器本体20iの構成も実施例9の容器本体20hと同様で良く、ここでの図示を省略する。
図31(A)は実施例10の取り付け体70iの平面図の例、図31(B)は実施例10の取り付け体70iのR−Rを水平方向にとった平面図である。
取り付け体70iは、容器本体20iの支持形状24と合致する嵌合部71と湯切り板740を備えている。また、この例では取り付け体70iの着脱を容易とするための指かけフック72を備えている。
湯切り板740は、実施例3と同様、外縁7401と内縁7402を持ち、一つ以上の湯切り口741を備えている。
図32は、取り付け体70iを容器本体20iに嵌合して取り付けている状態を示す図である。この例では取り付け体70iの上面の高さは容器本体20iのフランジ部分21の高さと略同一となっている。図27(B)は図27(A)におけるS−S線に沿った断面図である。
蓋10は、容器本体のフランジ部21と湯切り板の内縁7402において接着され、実施例3と同様、湯切り板の内縁7402に沿って切れ目15が設けられている。なお、実施例9と同様、蓋10はフランジ部21に加え、取り付け体70iの嵌合部71にもシールすることが好ましい。
実施例10の容器入り即席食品製品100iの手順は以下のようになる。なお、即席食品の図示は省略する。
まず、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋の一部を開封し、湯戻し用の湯を所定量注ぎ入れる(図33(A))。取り付け体70iは邪魔にならないので湯の注ぎ入れの障害とはならない。蓋を閉じ、所定時間の経過を待つ(図33(B))。
湯戻しが終了すれば、湯切りを行なう。まず、蓋の排湯口開口用つまみ12をつまんで第2の蓋部分14を剥離して除去する。第2の蓋部分14を開封することにより湯切り板740の上面が開口する(図34(A))。実施例3と同様、第1の蓋部分13による湯切り板の内縁7402に対するシールは維持され、容器本体空間23の上面は第1の蓋部分13によりしっかり密封されていることが好ましい。
湯切り板740を下側にして容器全体を傾けて排湯を行なう(図34(B))。排湯は容器本体空間23から湯切り板740の複数の湯切り口741から流れ出すこととなる。即席食品および湯の圧力は湯切り板の外縁7401に最も強くかかるが取り付け体70iは容器本体の支持形状24と嵌合しており、さらに、蓋10により嵌合部71がシールされており、当該部分の構造的強度が強くなっている。また、排湯は湯切り板740の上を流れるのみで、湯切り板の内縁7402と蓋の接着個所の上を排湯が流れることもない。
次に、蓋10を取り去り、さらに、取り付け体70iも取り去り、容器本体20iの上面全面を開口し、その後、即席食品に対する調理を続行する(図35)。
上記に示したように、取り付け体70iの湯切り板740に湯切り口741を設けることにより湯切り口の数や大きさや位置の制限を緩和して湯切り能力を向上させ、かつ、取り付け体の湯切り板740により排湯に対する構造的強度が強くなる。また、取り付け体は容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
本発明の実施例11にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例11の容器入り即席食品製品は、実施例5に示した袋体ポケットを備えた取り付け体を用い、容器本体の支持形状に支持させて着脱自由としたものである。一例として、容器本体内に支持形状を設け、当該支持形状に対して取り付け体を嵌合および係止させて取り付けるものを示す。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
なお、実施例11の蓋開封前の容器入り即席食品製品100jの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
実施例11の容器本体20jの構成を図36に示す。容器本体20jは実施例9の容器本体20hと同様に、フランジ部21、側壁22、容器本体空間23を持ち、嵌合形状である支持形状24を備えているが、図36の構成では、さらに、側壁内面の一部が内側に張り出すように形成されている支持形状26が設けられている。この支持形状26は取り付け体70jを載せ置くことにより取り付け体70jを係止する係止形状となっている。この実施例11では、容器本体20内において、取り付け体70jは支持形状24に嵌合されるとともに、支持形状26に係止されることにより支持される例となっている。
図37(A)は実施例11の取り付け体70jの平面図の例、図37(B)は実施例11の取り付け体70jのT−Tを水平方向にとった側面図であり、図37(C)はT−Tに沿った側断面の端面を示す図である。図37(D)はU−U線側から見た湯切りポケット730のみを示した図である。
取り付け体70jは、容器本体20jの支持形状24と合致する嵌合部71と袋体ポケット750を備えている。なお、この例では実施例9に示した湯切りポケット730も備えた構成とする。また、この例では取り付け体70jの着脱を容易とするための指かけフック72を備えている。
袋体ポケット750は、実施例5と同様、仕切り板752および背板753を持ち、袋状の袋体ポケット空間751を形成している。ここに、かやく袋体、薬味袋体、調味料袋体など各種袋体を収納しておく。
袋体ポケット750の位置を工夫して、開封用つまみ11の付近に袋体ポケット750を設置する工夫は実施例5と同様である。即席食品の湯戻し用の湯を注ぐために、蓋の開封用つまみ11をつまんで蓋10の一部を開封した場合に、袋体ポケット750の上に位置している蓋部分が開封され、消費者の手元近くに袋体が見え、すぐに袋体を取り出すことができる。また、袋体ポケット750の構造における仕切り板752の高さの工夫についても実施例5と同様であり、蓋10を未開封の状態において、袋体が袋体ポケット750から抜け出ない工夫を施すことが好ましい。
湯切りポケット730は実施例9と同様であるのでここでの説明は省略する。
図38は、容器本体20jに取り付け体70jを取り付けた様子を示す図である。取り付け体70jが支持形状24に嵌合されるとともに、支持形状26の上面に係止されることにより支持される。蓋10jを容器本体のフランジ部21と取り付け体70jの外縁周辺にシールすることにより、蓋10jはしっかりと容器本体上面をシールすることができる。また、取り付け体70jは上面は蓋10jにより固定され、下面は支持形状24および支持形状26により支持され、しっかりと固定される。
実施例11の容器入り即席食品製品100jの調理の手順は、実施例5および実施例9と同様であるのでここでの説明は省略する。
上記に示したように、実施例11の即席食品製品では、開封つまみをつまんで蓋の一部を開封すれば、手元近くに袋体があり、すぐに袋体を取り出すことができ、従来のように袋体を探す手間、奥の方に落ち込んだ袋体を取り出す手間がなくなる。
また、取り付け体70jは容器本体から簡単に取り外すことができるので、喫食前に取り付け体を取り外せば邪魔になることもない。
本発明の実施例12にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例12の即席食品製品は、実施例1(実施例9)に示した湯切りポケットと、実施例5(実施例11)に示した袋体ポケットと、実施例7に示した具材調理ポケットとを備えた取り付け体を用い、容器本体の支持形状に支持させて着脱自由としたものである。なお、ここでは具材調理ポケットを袋体ポケットとして兼用するタイプの構成例を示す。一例として、容器本体内に支持形状を設け、当該支持形状に対して取り付け体を嵌合させて取り付けるものを示す。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
実施例12の蓋開封前の容器入り即席食品製品100kの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
また、実施例12の容器本体20kの構成も実施例9の容器本体20hと同様で良く、ここでの図示を省略する。
図39(A)は実施例12の取り付け体70kの平面図の例、図39(B)は実施例12の取り付け体70kのV−V線に沿った即断面の端面を示す図、図39(C)はW−W線に沿った側断面の端面を示す図である。
図39(A)に示すように、実施例12の取り付け体70kは、湯切りポケット730と、具材調理ポケット760を備えている。また、湯戻し用の湯を注入するための大きな開口部77を備えている。
湯切りポケット730は実施例9に示したように仕切り板732には湯切り口733を備え、仕切り板732と背板737により湯切りポケット空間731が形成されている(図39(B))
具材調理ポケット760は実施例7に示したように具材調理ポケット空間61を備えているが、仕切り板762は図39(C)に示すように箱型をしており、湯切り口63は底面に設けられている(図39(A))。
具材調理ポケット760は実施例11に示した袋体ポケット750としての役割も兼務する。つまり、未開封の状態においては、具材調理ポケット760を袋体ポケットとして用い、具材袋体や薬味袋体や調味料袋体などの付属の袋体をその具材調理ポケット空間761に収納しておく。蓋を開封して袋体を取り出した後は具材調理ポケット760として用いる。つまり、具材袋体を開けて湯戻しが必要な具材を具材調理ポケット空間761に入れる。こうすることで具材調理ポケット760が本来の具材調理ポケットとして用いることができる。
実施例12の容器入り即席食品製品100kの調理の手順は以下のようになる。なお、容器20k内の即席食品の図示は省略している。
開封用つまみ11をつまんで蓋10の一部を開封する。開口部77と具材調理ポケット760の上面が開口する(図40(A))。
具材調理ポケット空間761に収納されている各種袋体を取り出し、具材袋体を開けて湯戻しが必要な具材を具材調理ポケット空間761に入れる。なお、具材は袋体に袋詰せずに、当初から具材調理ポケット760に剥き出しにして他の袋体とともに入れておく構成でも良い。具材袋体の利用者による開封を省略することができる。
湯を開口部77から所定量注入する。ここで、開口部77は消費者の手前に大きく開口しており、湯の注入に際して取り付け体70kが障害となることはない。
蓋10を閉じて湯戻しに必要な所定時間の経過を待つ。
湯切りの手順は実施例9、具材の取り出しは実施例7に示した手順と同様で良いので以降の手順の説明は省略する。
上記実施例9から実施例12の即席食品製品の構成例は角形タイプの容器の例として説明したが円形タイプの容器であっても適用できる。実施例13は一例として実施例12に示した容器を円形タイプの容器に適用した例を示す。
図41(A)は実施例13の容器本体20mの平面図の例、図41(B)は実施例13の容器本体20mのX−X線に沿った断面図である。図41において、容器本体20mは外周縁に凹型の支持形状24を持っている。この支持形状は後述する取り付け体70mと嵌合し合う形状となっている。なお、ここでは円形であるので、回転を制動しやすいように、溝25を設ける工夫をしている。
図42は取り付け体70mの構成例を示す図であり、図42(A)が取り付け体70mの平面図である。
取り付け体70mは、実施例12の取り付け体70mと同様、容器本体20mの支持形状24と合致する嵌合部71、湯切りポケット730、具材調理ポケット760、開口部77を備えている。また、この例では支持形状の溝25に対応してギザ79が設けられている。
図42(B)が取り付け体70mを容器本体20mに嵌合して取り付けた様子を示す図である。
図43(A)は即席食品製品の蓋を開封した様子である。具材調理ポケット760と開口部77の上面が開口する。即席食品、袋体の図示は省略している。具材調理ポケット760に収納されている袋体を取り出し、具材袋体を開封して具材を具材調理ポケットに入れる。所定量の湯を開口部77から注入する。開口部77は手前に大きく開口しているので取り付け体70mは湯の注入の障害とはならない。
図44(A)は蓋の第2の蓋部分14を取り去り、湯切りポケット730の上面を開口した様子を示す図である。図44(B)に示すように湯切りを行なう。
図45に示すように、容器本体20mから蓋10と取り付け体70mを取り出し、即席食品に必要な調理を施す。湯戻しと湯切りが済んだ具材を具材調理ポケットから取り出して容器本体20mの即席食品上にトッピングする。
本発明の実施例14にかかる容器入り即席食品製品を示す。
上記実施例9から実施例13の容器入り即席食品製品は、取り付け体の嵌合部71がリング状をしている例であるが、実施例14の容器入り即席食品製品は、取り付け体が橋梁状をしている例である。
実施例14の即席食品製品の取り付け体70nは、湯切りポケット730と袋体ポケット750の2つのポケットを備えた構成例である。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
図46(A)は実施例14の容器本体20nの平面図の例、図46(B)は実施例14の容器本体20nのY−Yに沿った断面図である。なお、実施例14の蓋開封前の即席食品製品100nの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。即席食品の図示も省略するが容器本体20n内に収められている。
図46において、容器本体20nは2箇所の角縁に凹型の支持形状241と242を持っている。この支持形状は後述する取り付け体70nと嵌合し合う形状となっている。
図47は取り付け体70nの構成例を示す図であり、図47(A)が取り付け体70nの平面図、図47(B)がZ−Z線に沿った断面図、図47(C)がAA−AA線側から見た湯切りポケット730のみを示した図である。
取り付け体70nは、嵌合部711および712、湯切りポケット730、袋体ポケット750、橋梁部78を備えている。それぞれの上面は同じ高さであることが好ましい。
嵌合部711は容器本体20nの支持形状241と合致する部分であり、嵌合部712は容器本体20nの支持形状242と合致する部分であり、それぞれ、実施例9に示した湯切りポケット730の湯切りポケット空間731の背板737、袋体ポケット750の袋体ポケット空間の背板としての役割も兼務している。
湯切りポケット730は、実施例9に示したものと同様であり、袋体ポケット750は、実施例7(実施例11)に示したものと同様に考えることができる。
橋梁部78は、嵌合部711と嵌合部712をつなぐ橋梁部分であり、容器本体20nに対して取り付け体70nを対角線上に取り付けて支える役割をしている。
図48は、取り付け体70nを容器本体20nに取り付けた様子を示す図である。取り付け体70nを取り付けた状態において、容器本体20nのフランジ部分21の高さと取り付け体70nの上面が略同一の高さであることが好ましい。
蓋10は、容器本体20nのフランジ部分21、湯切りポケット730の上面にシールされている。なお、袋体ポケットの上面に対してもシールしても良い。袋体ポケット空間を密封できるからである。また、橋梁部78の上面に対してもシールしても良い。蓋のシール強度が強くなるからである。
実施例14の即席食品製品100nの調理の手順は以下のようになる。
開封用つまみ11をつまんで蓋10の一部を開封する。容器本体空間23と袋体ポケット750の上面が開口する(図49(A))。
袋体ポケット空間751に収納されている各種袋体を取り出し、湯を容器本体空間23から所定量注入する。ここで、橋梁部78が存在するがその両側は大きく開口しているので、湯の注入に際して取り付け体70nが障害となることはない。
蓋10を閉じて湯戻しに必要な所定時間の経過を待つ(図49(B))。
湯切りは実施例9と同様、蓋の第2の蓋部分14を取り除き(図50(A))、湯切りを行う(図50(B))。排湯は湯切りポケットの湯切り口733から湯切りポケット空間731に入り、緩衝されて外部に放出される。
容器本体20nから蓋10および取り付け体70nを取り除き、即席食品の調理を行なう(図51)。
本発明の実施例15にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例15の即席食品製品は、実施例14と同様、取り付け体が橋梁状であり、その嵌合部が板状であり、取り付け体を容器本体に嵌合させた状態において、湯切りポケット空間や袋体ポケット空間や具材調理ポケット空間を形成する例である。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
図52(A)は実施例15の容器本体20pの平面図の例、図52(B)は実施例15の容器本体20pのAB−ABに沿った断面図である。即席食品の図示は省略する。
なお、実施例15の蓋開封前の即席食品製品100pの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
図52において、容器本体20pは2箇所の角縁に凹型の支持形状241aと242bを持っている。これらの支持形状は後述する取り付け体70pと嵌合し合う形状となっている。
図53は取り付け体70pの構成例を示す図であり、図53(A)が取り付け体70pの平面図、図53(B)がAC−AC線に沿った断面図、図53(C)がAD−AD線側から見た湯切りポケット730のみを示した図である。
取り付け体70pは、嵌合部711および712、橋梁部78を備えている。それぞれの上面は同じ高さであることが好ましい。
嵌合部711は容器本体20pの支持形状241aと合致する部分であり、また、容器本体を、即席食品が収納される第1の空間である容器本体空間23と、第2の空間に仕切る仕切り板732としての役割を兼務する。仕切り板732の外側が湯切りポケット空間731aとなる。仕切り板732の側面7321には複数の湯切り口733が設けられている。
嵌合部712は容器本体20pの支持形状242aと合致する部分であり、容器本体を、即席食品が収納される第1の空間である容器本体空間23と、袋体を収納する第2の空間に仕切る仕切り板752としての役割を兼務する。仕切り板752の外側が袋体ポケット空間751aとなる。
橋梁部78は、嵌合部711と嵌合部712をつなぐ橋梁部分であり、容器本体20pに対して取り付け体70pを対角線上に取り付けて支える役割をしている。
図54は、取り付け体70pを容器本体20pに取り付けた様子を示す図である。取り付け体70pを取り付けた状態において、容器本体20pのフランジ部分21の高さと取り付け体70pの上面が略同一の高さであることが好ましい。嵌合部711である仕切り板732により、湯切りポケット空間731aが形成され、嵌合部712である仕切り板752により、袋体ポケット空間751aが形成される。
形成された湯切りポケット空間731aは実施例14の湯切りポケット空間731と同様であり、袋体ポケット空間751aは実施例14の袋体ポケット空間751と同様である。
蓋10は、容器本体20pのフランジ部分21、嵌合部711の上面にシールされている。なお、嵌合部712の上面に対してもシールしても良い。袋体ポケット空間が密封されるからである。また、橋梁部78の上面に対してもシールしても良い。蓋のシール強度が強くなるからである。
実施例15の即席食品製品100pの調理の手順は実施例14の即席食品製品100nの場合と同様で良いのでここでの説明は省略する。
本発明の実施例16にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例16の即席食品製品は、実施例14と同様、取り付け体が橋梁状をしている例であり、取り付け体に、実施例4と同様、湯切りポケット730と湯切り板740を設け、さらに、実施例12と同様、具材調理ポケット760を設けた例である。
以下の構成例は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できる。
実施例16の容器本体20qは実施例14に示した図46と同様で良い。
また、実施例16の蓋開封前の即席食品製品100qの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
図55は取り付け体70qの構成例を示す図であり、図55(A)が取り付け体70qの平面図、図55(B)がAE−AE線に沿った断面図、図55(C)がAF−AF線側から見た湯切りポケット730のみを示した図、図55(D)がAF−AF線側から見た具材調理ポケット760のみを示した図である。
取り付け体70qは、嵌合部711と仕切り板732と湯切り板740、嵌合部712と仕切り板762、橋梁部78を備えている。それぞれの上面は同じ高さであることが好ましい。
嵌合部711は容器本体20qの支持形状241と合致する部分であり、仕切り板732とともに湯切りポケット空間731を形成している。仕切り板の側面7321には複数の湯切り口733が設けられている(図55(C))。なお、湯切りポケット空間731の上面に湯切り板740が設けられている。
嵌合部712は容器本体20qの支持形状242と合致する部分であり、仕切り板762とともに具材調理ポケット空間761を形成している。仕切り板の側面7621には複数の湯切り口763が設けられている(図55(D))。
橋梁部78は、嵌合部711と嵌合部712をつなぐ橋梁部分であり、容器本体20qに対して取り付け体70qを対角線上に取り付けて支える役割をしている。
取り付け体70qを容器本体20qに取り付けた例や、蓋とのシール範囲、調理の手順は、実施例1、実施例5、実施例7、実施例14、実施例15などと同様に考えることができ、ここでの説明は省略する。
本発明の実施例17にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例17の即席食品製品は、実施例14と同様、取り付け体が橋梁状をしている例であり、取り付け体に、湯切りポケット730、袋体ポケット750、具材調理ポケット760を設けた例である。
以下の説明は角形タイプの容器に適用した例として説明するが円形タイプの容器でも適用できることは言うまでもない。
実施例17の容器本体20rは実施例14に示した図46と同様で良い。
また、実施例17の蓋開封前の即席食品製品100rの平面図の例および側面図の例は図1と同様で良く、蓋10の構成も実施例1と同様で良く、その図示を省略する。
図56は取り付け体70rの構成例を示す図であり、図56(A)が取り付け体70rの平面図、図56(B)がAG−AG線に沿った断面図である。
取り付け体70rは、嵌合部711と湯切りポケットの仕切り板732、嵌合部712と袋体ポケットの仕切り板752、具材調理ポケットの仕切り板762、橋梁部78を備えている。それぞれの上面は同じ高さであることが好ましい。
嵌合部711は容器本体20rの支持形状241と合致する部分であり、仕切り板732とともに湯切りポケット空間731を形成している。仕切り板の側面7321には複数の湯切り口733が設けられている。
嵌合部712は容器本体20rの支持形状242と合致する部分であり、仕切り板752とともに袋体ポケット空間751を形成している。
具材調理ポケットの仕切り板762は具材調理ポケット空間761を形成している。
橋梁部78は、嵌合部711と嵌合部712をつなぐ橋梁部分であり、容器本体20rに対して取り付け体70rを対角線上に取り付けて支える役割をしている。
取り付け体70rを容器本体20rに取り付けた例や、蓋とのシール範囲、調理の手順は、実施例1、実施例5、実施例7、実施例14、実施例15などと同様に考えることができ、ここでの説明は省略する。
本発明の実施例18にかかる容器入り即席食品製品を示す。
実施例18の即席食品製品は、容器本体の支持形状への取り付け体の取り付けがフック方式の例である。支持形状がフック受容形状をしており、取り付け体がフック受容形状に引っ掛けることができるフック体となっている。容器本体が角形タイプであっても、円形タイプであっても適用することができる。また、取り付け体が角形タイプ容器の外周を囲む枠形状、円形タイプの外周を囲むリング形状、容器本体に橋渡しする橋梁形状であっても適用することができる。
ここでは、フック受容形状とフック体に関する部分を取り出して説明することとし、他の部分の図示を省略する。
図57(A)は実施例17の容器本体20sを示す平面図である。容器本体20sの内壁にはフック受容形状である支持形状27が設けられている。図57(B)はAH−AH線に沿った断面図である。
図58は実施例17の取り付け体70sを示す図である。取り付け体70sはフック791が設けられたフック体となっており、フック791はフック受容形状27に引っ掛けることができる形状となっている。
図59は、容器本体20sに取り付け体70sを取り付けた様子を示す図である。容器本体20sのフック受容体27に取り付け体70sのフック791を引っ掛けて取り付け体70sを取り付けている。
実施例17の即席食品製品の他の構造、調理の手順は、実施例9の即席食品製品などと同様で良く、ここでの説明は省略する。
実施例19は、即席食品製品の容器内に収納されている即席食品の形状を工夫したものである。
即席食品は容器本体20内に収めれば良い。
乾燥麺など大きいものについて、本発明の湯切りポケット、袋体ポケット、具材調理ポケットなどが容器本体内に設けられている場合、それらポケット類と衝突しない大きさとする必要がある。
特に、具材調理ポケット60を蓋の内面に形成した実施例8の即席食品製品の容器の場合、具材調理ポケット60gが存在するので、乾燥麺の形状を工夫することができる。図59は、本発明の実施例8の即席食品製品の容器に収納される円形タイプの乾燥麺の形状の例を示す図である。図60(A)が上面図、図60(B)が斜視図である。図60(C)が実施例8の即席食品製品の容器内に即席食品を収納した様子を示す断面図である。
図59に示すように、乾燥麺200はその一部にかやく具材収納部の形状に適する凹部210を持っている。図60(C)に示すように、開封前の初期状態において、当該凹部210に具材調理ポケット60gの少なくとも一部が挿入される形で収納することができる形状となっている。
上記構成とすれば、蓋10の裏に具材調理ポケット60gを設けた構造としても、容器全体の高さを小さく保つことができ、容器全体の高さが大きくなってかさ張るということはない。
上記各実施例において示した湯切り口の例は円形の孔であったが、湯切り口は円形の孔に限定されない。例えば、楕円、四角形や六角形などの多角形、ハート型などの自由形、スリット状、メッシュ状など多様な形状が可能である。
本発明の容器入り即席食品製品は、湯切りポケットに関しては、即席やきそば、即席スパゲティ、即席ビーフンなど湯切りを行なう即席麺類、また、湯切りを行なうタイプの高級即席ラーメンの即席食品製品に適用できる。さらに、即席ワンタンや即席ぎょうざなど湯戻しが必要となる中華食品であっても適用できる。袋体ポケットに関しては、湯切りの要、不要にかかわらず、各種即席食品製品に広く適用できる。具材調理ポケットに関しては、具材の湯戻しが必要なタイプの即席食品製品に広く適用できる。
実施例1の蓋開封前の即席食品製品100を示す図 実施例1の容器本体20を示す図 第2の蓋部分14が第1の蓋部分13から剥離し易い工夫を説明する図 実施例1の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例1の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 実施例2の容器本体20aを示す図 実施例2の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 実施例3の容器本体20bを示す図 実施例3の容器本体20bの上面において接着剤を塗布する範囲を示す図 実施例3の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 実施例4の容器本体20cを示す図 実施例4の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 実施例5の蓋開封前の即席食品製品100dを示す図 実施例5の容器本体20dを示す図 実施例5の即席食品製品の袋体取り出しの手順を示す図 実施例6の蓋10eの裏面を示す図 実施例6の即席食品製品の袋体取り出しの手順を示す図 実施例7の容器本体20fを示す図 実施例7の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例7の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に具材をトッピングする様子を示す図 実施例8の蓋10gの裏面、容器20gの断面を示す図 実施例8の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に具材をトッピングする様子を示す図 実施例9の容器本体20hを示す図 実施例9の取り付け体70hを示す図 実施例9の取り付け体70hを容器本体20hに取り付けた様子を示す図 実施例9の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例9の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に取り付け体70hを取り外す様子を示す図 実施例10の取り付け体70iを示す図 実施例10の取り付け体70iを容器本体20iに取り付けた様子を示す図 実施例10の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例10の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に取り付け体70iを取り外す様子を示す図 実施例11の容器本体20jの構成を示す図 実施例11の取り付け体70jを示す図 実施例11の取り付け体70jを容器本体20jに取り付けた様子を示す図 実施例12の取り付け体70kを示す図 実施例12の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例13の容器本体20mを示す図 実施例13の取り付け体70mおよび取り付け体70mを容器本体20mに取り付けた様子を示す図 実施例13の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例13の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に取り付け体70mを取り外す様子を示す図 実施例14の容器本体20nを示す図 実施例14の取り付け体70nを示す図 実施例14の取り付け体70nを容器本体20nに取り付けた様子を示す図 実施例14の即席食品製品の湯戻し調理の手順を示す図 実施例14の即席食品製品の湯切り調理の手順を示す図 湯切り後に取り付け体70nを取り外す様子を示す図 実施例15の容器本体20pを示す図 実施例15の取り付け体70pを示す図 実施例15の取り付け体70pを容器本体20pに取り付けた様子を示す図 実施例16の取り付け体70qを示す図 実施例17の取り付け体70rを示す図 実施例18の容器本体20sを示す図 実施例18の取り付け体70sを示す図 実施例18の取り付け体70sを容器本体20sに取り付けた様子を示す図 本発明の即席食品製品内の円形タイプの乾燥麺200の形状の例を示す図
符号の説明
10 蓋
11 開封用つまみ
12 排湯口開口用つまみ
13 第1の蓋部分
14 第2の蓋部分
15 切れ目
16 接着剤
17 離型材
18 開口蓋
20 容器本体
21 フランジ部分
22 側壁
23 容器本体空間
24 支持形状
30 湯切りポケット
31 湯切りポケット空間
32 仕切り板
33 湯切り口
35 中仕切り板
36 湯切り口
40 湯切り板
41 湯切り口
50 袋体ポケット
51 袋体ポケット空間
60 具材調理ポケット
61 具材調理ポケット空間
70 取り付け体
71 嵌合部
72 指かけフック
730 湯切りポケット
740 湯切り板
750 袋体ポケット
760 具材調理ポケット
77 開口部
78 橋梁部
79 ギザ
100 即席食品製品

Claims (2)

  1. 開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
    開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
    前記蓋の内面の一部に、前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される袋体を収納する袋体ポケットと、
    前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
    前記袋体ポケットが、蓋の裏面において前記開封用つまみの付近に取り付けられ、前記袋体ポケットの出入り口となる開口辺が前記蓋の外周辺側を向いていることを特徴とする容器入り即席食品製品。
  2. 開口の外周上縁にフランジ部分を備え、即席食品が収納される容器本体と、
    開封用つまみを備え、前記フランジ部分にシールされ、前記容器本体の上面を密封する蓋と、
    前記蓋の内面の一部に設けられ、前記即席食品の付属物として前記容器本体内に同封される具材を前記即席食品とは分離した状態で湯戻しと湯切りの調理をするために収納する具材調理ポケットであって、前記容器本体内の空間と前記具材調理ポケット内の空間を導通させる一つ以上の湯切り口を備えた具材調理ポケットと、
    前記容器本体の中に収納された即席食品とを備え、
    前記具材調理ポケットの底面の高さおよび前記湯切り口が設けられている位置の高さが、前記即席食品を湯戻しするために前記容器本体に所定量の湯を注いだ状態において湯の喫水線より低く、前記具材調理ポケット内の具材にも前記湯が十分に浸水する、容器入り即席食品製品。
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