JP4607942B2 - ストレージシステムおよびルートスイッチ - Google Patents

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Description

この発明は、配下に複数の記憶装置を接続し、各記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムなどに関するものである。
近年、多くの計算装置は、独立して大量のデータを高い信頼性で格納することができるストレージシステムに接続され、かかるストレージシステムに格納されたデータを取得して各種のデータ処理を実行している。
図16は、従来のストレージシステムの構成を示す図である。図16に示すように、このストレージシステム10は、計算装置11,12と、ルートスイッチ13と、ネットワーク20,30とを備えて構成されており、ネットワーク20は、スイッチ21〜23を有し、ネットワーク30はスイッチ31〜33を有する。そして、スイッチ21〜23、31〜33は、それぞれHDD(Hard Disk Drive)21a〜23a、21b〜23b、31a〜33a、31b〜33bに接続されている。
このうち、計算装置11,12は、ネットワーク20,30に含まれるいずれかのHDDからデータを読み出して、各種の処理を実行する装置である。ルートスイッチ13は、計算装置11,12、ネットワーク20,30に接続され、計算装置11,12、ネットワーク20,30からフレームを取得した場合に、取得したフレームを宛先に出力する装置である。また、スイッチ21〜23、31〜33は、フレームを取得した場合に、取得したフレームを宛先に出力する装置である。
例えば、計算装置11が、ネットワーク20上のHDD23aに格納されたデータを取得する場合には、HDD23a宛のフレームを作成して出力することによって、HDD23aからデータを取得する。
なお、従来のストレージシステムでは、図16に示した構成のほかに、システムの信頼性を向上させるべく、通信経路を2重化する場合がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。図17は、通信経路を2重化したストレージシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、このストレージシステム40は、計算装置41,42と、ルートスイッチ43,44と、ネットワーク50,60とを備えて構成されており、ネットワーク50は、スイッチ51〜56を有し、ネットワーク60は、スイッチ61〜66を有する。そして、スイッチ51〜56、61〜66は、それぞれHDD51a〜55a、51b〜55b、61a〜65a、61b〜65bに接続されている。
ここで、計算機41,42、ルートスイッチ43,44、スイッチ51〜56,61〜66の説明は、図16に示した計算装置11,12、ルートスイッチ13、スイッチ21〜23、31〜33に対する説明と同様であるため説明を省略する。
図17のように構成することで、片方の通信経路に障害が発生し使用できなくなった場合でも、他方の通信経路を使用することで、計算装置とネットワーク50,60の各HDDとの通信経路を維持することができる。
また、通信性能の面で、図17のように通信経路を2重化した場合には、障害が発生していないときでも両方の通信経路を同時に使用する場合が多く、片方の通信経路で障害が発生すると、その通信経路を使用していた通信が他方の通信経路に全て移行される。
特開2006−155392号公報 特開2006−209549号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、通信経路に障害(ケーブルの切断やスイッチの故障など)が発生した場合に、障害の発生した通信経路の先に接続された記憶装置(HDD)と計算装置との通信経路がなくなりアクセスが不可能になるという問題があった。
図18は、図16のストレージシステムの通信経路に障害が発生した場合の問題点を説明する図であり、図19は、図17のストレージシステムの通信経路に障害が発生した場合の問題点を説明する図である。
図18に示すように、例えば、ストレージシステム10において、スイッチ22とスイッチ23との間の通信経路に障害が発生した場合には、スイッチ23に至る通信経路がなくなってしまうので、計算装置11,12は、スイッチ23に接続されたHDD23a,23bにアクセスすることができなくなる。
一方、図19に示すように、例えば、ストレージシステム40において、スイッチ53とスイッチ55との間で通信経路に障害が発生した場合には、かかる通信経路の通信が他方の通信経路(この場合は、スイッチ54とスイッチ56とを結ぶ通信経路)にすべてよってしまい、一部の通信経路のトラフィック量の増大などによりストレージシステム40の性能が低下してしまう。
また、片方の通信経路が故障している間に、もう一方の通信経路が故障してしまった場合には、図18の場合と同様に、障害の発生した通信経路の先に接続されたHDDにアクセスすることができなくなってしまう。これらより、通信経路が2重化されている場合であっても、片系のみの状態にならないほうがよい(たとえば、異なる方向からHDDにアクセス可能であることがよい)。なお、単に通信経路の数を増やして、かかる問題点を解消することも考えられるが、コストなどの問題から現実的でない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、通信経路に障害が発生した場合であっても、かかる通信経路に接続された記憶装置に対するアクセスを可能にするストレージシステムおよびルートスイッチを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、配下に筐体に格納された記憶装置を複数接続し、各筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムであって、前記筐体は、フレームの伝送方向が異なる少なくとも2つ以上の通信経路により前記ルートスイッチに接続され、前記ルートスイッチは、所定の伝送方向で前記筐体へフレームを送信するための第1アドレスと、前記所定の伝送方向とは異なる別の伝送方向で前記筐体へフレームを送信するための第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを前記筐体ごとに記憶する記憶手段と、前記通信経路における障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により前記第1のアドレスに対応する所定の伝送方向の通信経路上に障害が検出された場合には、前記第1のアドレスが登録済みである前記アドレス変換テーブルに前記第2のアドレスを対応付けて登録する登録手段と、前記計算装置から前記第1のアドレスを含むフレームを受信した場合には前記アドレス変換テーブルを参照して、当該第1のアドレスに対応付けられた前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているものと前記判定手段により判定された場合には、前記受信したフレームに含まれる第1のアドレスを当該第2のアドレスに変換したフレームを送出するフレーム制御手段とを有し、前記記憶装置は、前記ルートスイッチから受信したフレームに前記第2のアドレスが含まれている場合に、当該受信したフレームに対する応答フレームに、当該第2のアドレスに変えて前記第1のアドレスを設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記第1のアドレスに対応するポートに前記応答フレームを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、配下に所定の処理を実行する機器を複数接続し、各機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチであって、前記各機器は、フレームの伝送方向が異なる少なくとも2つ以上の通信経路により前記ルートスイッチに接続され、所定の伝送方向で前記機器へフレームを送信するための第1アドレスと、前記所定の伝送方向とは異なる別の伝送方向で前記各機器へフレームを送信するための第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを前記機器ごとに記憶する記憶手段と、前記通信経路における障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段により前記第1のアドレスに対応する所定の伝送方向の通信経路上に障害が検出された場合には、前記第1のアドレスが登録済みである前記アドレス変換テーブルに前記第2のアドレスを対応付けて登録する登録手段と、前記計算装置から前記第1のアドレスを含むフレームを受信した場合には前記アドレス変換テーブルを参照し、当該第1のアドレスに対応付けられた前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているものと前記判定手段により判定された場合には、前記受信したフレームに含まれる第1のアドレスを当該第2のアドレスに変換したフレームを送出するフレーム制御手段とを有することを特徴とする。
また、ストレージシステムは、上記のストレージシステムにおいて、前記フレーム制御手段は、前記記憶装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信元となる第1アドレスと前記アドレス変換テーブルとを比較して、前記第1アドレスを前記第2アドレスに変換し、アドレス変換したフレームを送信先に出力することを要件とする。
また、ストレージシステムは、上記のストレージシステムにおいて、前記記憶装置に至る通信経路の通信性能の低下を検出する通信性能監視手段と、前記通信性能監視手段の検出結果に基づいて、前記記憶装置に至るフレームの経路が分散するようにフレームのアドレスを変更した第3アドレスと前記第2アドレスとを対応付けたアドレス変更テーブルを生成する変更テーブル生成手段と、を更に備え、前記フレーム制御手段は、前記アドレス変更テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御することを要件とする。
また、ルートスイッチは、配下に所定の処理を実行する機器を複数接続し、各機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチであって、前記機器に至る通信経路の障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段の検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記機器に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記機器に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、前記アドレス変換テーブルに基づいて前記機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御手段と、を備えたことを要件とする。
また、ストレージシステムは、配下に複数の記憶装置を接続し、各記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムであって、前記記憶装置は、前記ルートスイッチから当該記憶装置までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続され、前記ルートスイッチは、前記記憶装置に至る通信経路の障害を検出する障害検出手段と、前記障害検出手段の検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記記憶装置に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記記憶装置に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、前記アドレス変換テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御手段と、を備えたことを要件とする。
このストレージシステムによれば、各筐体が、ルートスイッチから筐体までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続されており、ルートスイッチが、筐体に至る通信経路の障害を検出した場合に、アドレス変換テーブルに基づいて、フレームの第2アドレスを第1アドレスに変換して、計算装置と筐体との間で送受信されるフレームを制御するので、通信経路に障害が発生した場合であっても、計算装置は、障害の発生した通信経路の先に接続されたHDDにアクセスすることが可能となる。
また、このストレージシステムによれば、計算装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信先となる第2アドレスとアドレス変換テーブルとを比較して、第2アドレスを第1アドレスに変換し、アドレスを変換したフレームを送信先に出力するので、効率よくアドレス変換を実施でき、通信経路に障害が発生した場合であっても、計算装置は、障害の発生した通信経路の先に接続されたHDDにアクセスすることが可能となる。
また、このストレージシステムによれば、記憶装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信元となる第1アドレスとアドレス変換テーブルとを比較して、第1アドレスを第2アドレスに変換し、アドレス変換したフレームを送信先に出力するので、計算装置に特別な処理を実行させる必要性を無くし、計算装置にかかる負担を軽減させることができる。
また、このストレージシステムによれば、記憶装置に至るフレームの経路が分散するようにフレームのアドレスを変更した第3アドレスと第2アドレスとを対応付けたアドレス変更テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するので、通信性能の低下を防ぐことができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るストレージシステムおよびルートスイッチの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例1にかかるストレージシステムの概要および特徴について説明する。図1および図2は、本実施例1にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図である。図1に示すように、本実施例1にかかるストレージシステム100は、計算装置110,120と、スイッチ130〜135と、通信経路140〜146と、ルートスイッチ200とを備える。そして、スイッチ130〜135は、それぞれHDD130a〜135b,130b〜135bに接続されている。
このうち、計算装置110,120は、スイッチ130〜135に接続されたHDDからデータを読み出して、各種の処理を実行する装置である。スイッチ130〜135は、周知技術のスイッチと同様に、フレームを取得した場合に、取得したフレームを宛先、あるいは配下のHDDに出力する装置である。また、スイッチ130〜135は、ルートスイッチ200からスイッチまでの経路が異なる少なくとも2つ以上(図1に示す例では2つ)の通信経路に接続されている。
具体的に、スイッチ130は、通信経路140,141に接続され、スイッチ131は、通信経路141,142に接続され、スイッチ132は、通信経路142,146に接続され、スイッチ133は、通信経路143,144に接続され、スイッチ134は、通信経路144,145に接続され、スイッチ135は、通信経路145,146に接続されている。
また、スイッチ130〜135は、各スイッチ同士で定期的にデータ通信を実行し、通信経路などの障害を検出した場合には、障害が発生した旨の情報をルートスイッチ200に出力する。
ルートスイッチ200は、計算装置110,120、スイッチ130,133に接続され、計算装置110,120、スイッチ130,133からフレームを取得した場合に、取得したフレームを宛先に出力する装置である。また、本実施例1にかかるルートスイッチ200は、管理部210、アドレス変換部220、ルーティング部230を有する。
このうち、管理部210は、計算装置110,120と、スイッチ130〜135との間で制御情報をやりとりし、計算装置110,120、スイッチ130〜135のポートを制御する処理部である。例えば、図2に示すように、通信経路142において障害発生を検出した場合(スイッチ131,132から通信経路142に障害が発生した旨の情報を取得した場合)には、通信経路142に接続されたスイッチ131,132のポートをオフにし、通信経路146に接続されたスイッチ132,135のポートをオンにする。
アドレス変換部220は、通信経路に障害が発生した場合に、障害の発生した通信経路の先に接続されたスイッチ宛のフレームのアドレスを、障害の発生していない通信経路を通って当該スイッチに届くようなアドレスに変換する処理部である。
例えば、図2に示すように、通信経路142に障害が発生した場合について説明する。アドレス変換部220がスイッチ132宛のフレームを計算装置110から取得した場合に、かかるフレームの経路が通信経路143,144,145,146を介してスイッチ132に到達するようにフレームのアドレスを変換する。また、スイッチ132から上記フレームの応答を取得した場合には、取得したフレームの送信元のアドレスをアドレス変換前のアドレスに戻す。
なお、ルーティング部230は、フレームの送信先となるアドレスにしたがって、フレームを宛先に出力する処理部である。このように、本実施例1にかかるストレージシステム100では、ルートスイッチ200が障害発生に応じてポートを切り替えると共に、送信先となるアドレスを変換するので、通信経路に障害が発生した場合であっても、障害の発生した通信経路の先に接続されたHDDにアクセスすることが可能となる。
また、ルートスイッチ200は、アドレス変換実行後に、HDDからフレームの応答を取得した場合に、フレームの送信元となるアドレスをアドレス変換実行前のアドレスに変換するので、計算装置110,120に特別な処理を実行させることなく、通信経路障害に対応することができる。
次に、ストレージシステム100で送受信されるフレームのデータ構造について説明する。図3は、フレームのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、このフレームは、フレームの始まりを示すSOF(Start Of Frame)と、送信先アドレスおよび送信元アドレスを含むヘッダ部と、各種のデータを含むデータ部と、フレームデータの保護チェックコードを示すCRC(Cyclic Redundancy Check)と、フレームの終わりを示すEOF(End Of Frame)とを備える。
また、各アドレス(送信先アドレス、送信元アドレス)には、各デバイス(計算装置110,120、スイッチ130〜135、ルートスイッチ200)を識別する情報(ファイバチャネルアドレス)が含まれている。そして、ファイバチャネルアドレスは、24ビットで構成され、このファイバチャネルアドレスは、8ビットのドメインアドレス、8ビットのエリアアドレス、8ビットのポートアドレスを含んでいる。すなわち、ファイバチャネルアドレス(24ビット)=ドメインアドレス(8ビット)+エリアアドレス(8ビット)+ポートアドレス(8ビット)となる。
ここで、ドメインアドレスは、スイッチ単体に個別に割り振られる番号であり、エリアアドレスは、スイッチのポートに割り振られる番号である。ポートアドレスは、ループのポート番号(ALPA)である。例えば、図2に示す例では、通信経路140,141,142,146,145,144,143のループ方向でフレームが送信される第1のポートアドレスと、通信経路143,144,145,146,142,141,140のループ方向でフレームが送信される第2のポートアドレスが存在する。すなわち、アドレスのエリアアドレス、ポートアドレスを変更することによって、図2で説明したように、宛先となるスイッチに至るまでの通信経路を変更することができる。
例えば、スイッチ132に送信するフレームの送信先アドレスのエリアアドレスが、通信経路140に接続されたポートの番号を示し、ポートアドレスが第1のポートアドレスに設定されている状態で、通信経路142に障害が発生した場合には、ルートスイッチ200は、スイッチ132に送信するフレームの送信先アドレスのエリアアドレスを通信経路143に接続されたポートの番号に変更し、ポートアドレスを第2のポートアドレスに変更する。
このように、スイッチ200が送信先アドレスを変更することによって、スイッチ132宛のフレームは、通信経路143,144,145,146を介して、スイッチ132に到達することになる(換言すれば、通信経路142を通過することがなくなる)。
なお、計算装置110,120からフレームを取得した各HDD(HDD130a〜135b,130b〜135b)は、例えば、受信したフレームの送信先アドレスを基にして、フレームの応答(以下、応答フレーム)にかかる送信先アドレスを生成することができる。ここで、HDD132aを例にして説明すると、まず、HDD132aは、受信したフレームの送信先アドレスのポートアドレスを参照することにより、フレームのループ方向を判定する。
例えば、ポートアドレスが第1のポートアドレスである場合には、HDD132aは、フレームを通信経路145から受信したこと判定する。一方、ポートアドレスが第2のポートアドレスである場合には、HDD132aは、フレームを通信経路146から受信したこと判定する。
ここで、受信したフレームのポートアドレスが第1のポートアドレスである場合には、HDD132aは、応答フレームの送信先アドレスとして、エリアアドレスに通信経路142に接続されたポートのアドレス、ポートアドレスに第2のポートアドレス、ドメインアドレスに宛先となる計算装置110あるいは計算装置120のドメインアドレス(受信したフレームに含まれる送信元アドレスのドレインアドレス)を設定して、スイッチ132に出力する。
一方、受信したフレームのポートアドレスが第2のポートアドレスである場合には、HDD132aは、応答フレームの送信先アドレスとして、エリアアドレスに通信経路146に接続されたポートのアドレス、ポートアドレスに第1のポートアドレス、ドメインアドレスに宛先となる計算装置110あるいは計算装置120のドメインアドレス(受信したフレームに含まれる送信元アドレスのドレインアドレス)を設定して、スイッチ132に出力する。
このように、ルートスイッチ200が、通信経路の異常に応じて、フレームの送信先アドレスを変更し、HDD130a〜135b,130b〜135bがルートスイッチ200から送信されるフレームのポートアドレスに基づいて応答フレームの送信先アドレスを変更するので、障害が発生した場合であっても、スイッチ130〜135は、通常通り、フレームの送信先アドレスに基づいてフレーム伝送を行えばよく、障害発生時に特別な処理を実行しなくても、ストレージシステム100のデータ通信を正しく実行することができる。
次に、図1に示したスイッチ130〜135の構成について説明する。なお、スイッチ130〜135の構成は同一であるため、ここでは、スイッチ130の構成について説明し、スイッチ131〜135の説明は省略する。
図4は、本実施例1にかかるスイッチ130の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このスイッチ130は、ポート150a,150bと、HDDインターフェース部151と、記憶部152と、制御部153とを備えて構成される。
このうち、ポート150a,150bは、通信経路(図示略)と電気的に接続するためのポートである。なお、ここでは説明の便宜上、ポート150a,150bのみを示すが、その他にポートを有していても構わない。HDDインターフェース部151は、スイッチ130に接続されたHDD130a、130bとデータ通信を実行する処理部である。
記憶部152は、制御部153による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、アドレス管理テーブル152aを記憶する。このアドレス管理テーブル152aは、フレームに含まれる送信先アドレス(ドメインアドレス、エリアアドレス、ポートアドレスを含む)と、この送信先アドレスに対応するポートの識別情報あるいはHDD(スイッチ130に接続されたHDD)の識別情報とを対応付けて記憶するテーブルである。
制御部153は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、フレーム転送部153aと、異常検出部153bと、ポート切替部153cとを備える。
フレーム転送部153aは、ポート150a,150bあるいはHDDインターフェース部151からフレームを取得した場合に、取得したフレームの送信先アドレスと、アドレス管理テーブル152aとを比較して、送信先アドレスに対応するポート150a,150bあるいはHDDインターフェース部151にフレームを出力する処理部である。
異常検出部153bは、定期的に他の装置とデータ通信を実行して通信経路の障害を検出する処理部である。異常検出は、周知の方法を用いればよい。例えば、検査フレームを他の装置に送信し、所定時間以上応答がない場合には、他の装置に至る通信経路に異常が発生したと判定する。異常検出部153bは、通信経路の異常を検出した場合には、異常の発生した通信経路の情報(例えば、異常の発生した通信経路を識別する情報)をルートスイッチ200に出力する。
ポート切替部153cは、ルートスイッチ200から送信されるポート切替情報にしたがって、スイッチ130のポートを切り替える処理部である。例えば、ポート切替部153cは、ポート150aをオンにし、ポート150bをオフにする旨のポート切替情報をルートスイッチから取得した場合には、ポート切替情報にしたがって、ポート150aをオンにし、ポート150bをオフにする。
次に、図1に示したルートスイッチ200の構成について説明する。図5は、本実施例1にかかるルートスイッチ200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このルートスイッチ200は、ポート201a,201bと、記憶部202と、制御部203とを備えて構成される。
このうち、ポート201a,201bは、通信経路(図示略)と電気的に接続するためのポートである。なお、ここでは説明の便宜上、ポート201a,201bのみを示すが、その他のポートを有していても構わない。
記憶部202は、制御部203による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、アドレス変換テーブル202aを記憶する。このアドレス変換テーブル202aは、通信経路の障害発生時に、宛先に送信されるフレームの経路(アドレス)を変更する場合に利用されるテーブルである。
図6は、アドレス変換テーブル202aを説明するための図である。図6に示すように、このアドレス変換テーブル202aは、送信先あるいは送信元のアドレス情報と、各デバイス(計算装置110,120、スイッチ130〜135、HDD130a〜135a,130b〜135b)を識別するデバイス固有情報(WWN)とを対応付けて記憶している。
そして、アドレス情報は、初回アドレス(ドメインアドレス、エリアアドレス、ポートアドレスを含む)と、変更アドレス(ドメインアドレス、エリアアドレス、ポートアドレスを含む)を有する。初回アドレスは、ストレージシステム100が起動した場合に、各デバイスに割り当てられるアドレスを示す。また、変更アドレスは、通信経路に障害等が発生した場合に、現在利用されている通信経路(障害の発生した通信経路を含む)の代わりとなる通信経路を介して該当デバイスに到達するアドレスを示す。
制御部203は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、管理部210と、アドレス変換部220と、ルーティング部230とを備える。
管理部210は、計算装置110,120と、スイッチ130〜135との間で制御情報をやりとりし、計算装置110,120、スイッチ130〜135のポートを制御する処理部である。例えば、図2に示すように、通信経路142において障害発生を検出した場合(スイッチ131,132から通信経路142に障害が発生した旨の情報を取得した場合)には、ポート切替情報を出力することにより、通信経路142に接続されたスイッチ131,132のポートをオフにし、通信経路146に接続されたスイッチ132,135のポートをオンにする。
また、管理部210は、通信経路に障害が発生した場合には、アドレス変換テーブル202aの初回アドレスに対応する変更アドレスを生成し、アドレス変換テーブル202aに記憶する。図7は、通信経路に障害が発生した場合のアドレス変換テーブル202aを説明するための図である。
ここで、図2および図7を用いて管理部210の処理を説明すると、例えば、スイッチ132のデバイス固有情報が「5555・・・」、初回アドレスが「X」に設定されており、通信経路142に障害が発生した場合には、変更アドレス「X’」を生成して、アドレス変換テーブル202aに登録する。
ここで、初回アドレス「X」は、フレームが、通信経路140〜142を介してスイッチ132に到達するためのアドレスである。具体的には、エリアアドレスが通信経路140に接続されたポートのアドレスに設定され、ポートアドレスが第1のポートアドレスに設定され、ドメインアドレスがスイッチ132(あるいは配下のHDD)に割り当てられた番号に設定されたアドレスである。変更アドレス「X’」は、フレームが、通信経路143〜146を介してスイッチ132に到達するためのアドレスである。具体的には、エリアアドレスが通信経路143に接続されたポートのアドレスに設定され、ポートアドレスが第2のポートアドレスに設定され、ドメインアドレスがスイッチ132(あるいは配下のHDD)に割り当てられた番号に設定されたアドレスである。
管理部210が変更アドレスを生成する手法は、どのような方法を用いても構わないが、例えば、障害が予想される通信経路と、スイッチを識別する情報と、変更アドレスとを対応付けて予めテーブルに登録しておき、かかるテーブルと障害の発生した通信経路およびスイッチを識別する情報とを比較して変更アドレスを特定することにより、変更アドレスを生成することができる。
アドレス変換部220は、アドレス変換テーブル202aを基にして、フレームの送信先アドレスあるいは送信元アドレスを変換する処理部である。以下に、アドレス変換部220の処理について、計算装置110,120側からフレームを取得した場合の処理と、スイッチ130〜135側からフレームを取得した場合の処理に分けて説明する。
(計算装置からフレームを取得した場合)
アドレス変換部220は、フレームの送信先アドレスと、アドレス変換テーブル202aとを比較し、送信先アドレスに対応する初回アドレスに変更アドレスが存在するか否かを判定する。そして、変更アドレスが存在する場合には、送信先アドレスを変更アドレスに変更する。なお、変更アドレスが存在しない場合には、送信先アドレスの変更は実行しない。
例えば、送信先アドレスが「A」の場合には、初回アドレス「A」に対応する変更アドレスが存在しないので、送信先アドレスは、「A」のままとなる(図7参照)。なお、送信先アドレスが「X」の場合には、初回アドレス「X」に対応する変更アドレス「X’」が存在するので、送信先アドレスを「X’」に変更する。
(スイッチ側からフレームを取得した場合)
アドレス変換部220は、フレームの送信元アドレスと、アドレス変換テーブル202aとを比較し、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在するか否かを判定する。そして、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在する場合には、かかる変更アドレスに対応する初回アドレスに送信元アドレスを変更する。なお、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在しない場合には、送信元アドレスの変更は実行しない。
例えば、送信元アドレスが「A」の場合には、送信元アドレス「A」に対応する変更アドレスが存在しないので、送信元アドレスは、「A」のままとなる(図7参照)。なお、送信元アドレスが「X’」の場合には、変更アドレス「X’」が存在するので、送信先アドレスを初回アドレス「X」に変更する。
アドレス変換部220は、アドレス変換処理を実行したフレームをルーティング部230に出力する。ルーティング部230は、アドレス変換部220からフレームを取得し、フレームの送信先となるアドレスにしたがって、フレームを宛先に出力する処理部である。
次に、本実施例1にかかるルートスイッチ200の処理手順について説明する。図8は、本実施例1にかかるルートスイッチ200の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、ルートスイッチ200は、フレームを取得し(ステップS101)、アドレス変換テーブル202aを参照し、アドレス情報が変更されているか否かを判定する(ステップS102)。
そして、アドレス情報が変更されている場合には(ステップS103,Yes)、フレームに格納されたアドレスを変換し(ステップS104)、フレームを送信する(ステップS105)。一方、アドレス情報が変更されていない場合には(ステップS103,No)、そのままステップS105に移行する。
このように、ルートスイッチ200がアドレス変換テーブル202aに基づいて、フレームのアドレス(送信先アドレス、送信元アドレス)を変更するので、通信経路に障害が発生した場合であっても、障害の発生した経路の先に接続されたHDDにアクセスすることができる。
上述してきたように、本実施例1にかかるストレージシステム100は、各スイッチ130〜135が、ルートスイッチ200からスイッチ130〜135までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続されており、ルートスイッチ200が、スイッチ130〜135に至る通信経路の障害を検出した場合に、アドレス変換テーブル202aに基づいて、フレームの送信先アドレスを変更アドレスに変換して、計算装置110,120とスイッチ130〜135との間で送受信されるフレームを制御するので、通信経路に障害が発生した場合であっても、計算装置は、障害の発生した通信経路の先に接続されたHDDにアクセスすることが可能となる。
また、ルートスイッチ200は、アドレス変換実行後に、HDDからフレームの応答を取得した場合に、フレームの送信元となるアドレスをアドレス変換実行前のアドレスに変換するので、計算装置110,120に特別な処理を実行させることなく、通信経路障害に対応することができる。
次に、本実施例2にかかるストレージシステムについて説明する。図9〜図11は、本実施例2にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図である。図9に示すように、本実施例2にかかるストレージシステム300は、計算装置310,320と、DE(Device Enclosure)330〜341と、ルートスイッチ400とを備える。
このうち、計算装置310,320は、ルートスイッチ400に接続されたDE330〜341からデータを読み出して、各種の処理を実行する装置である。DE330〜341は、複数のHDDを備える記憶装置であり、最低4つ以上の外部接続用のポートを備えているものとする。
ルートスイッチ400は、ポート数を拡張するためのポート切替マルチプレクサ410を有し、計算装置310,320、各DEに接続され、計算装置310,320、各DEからフレームを取得した場合に、取得したフレームを宛先に出力する装置である。
また、本実施例2にかかるルートスイッチ400は、ルートスイッチ400の各ポート401〜403の通信性能を監視し、通信性能が低下した場合に、通信性能の低下を回避すべく、計算装置310,320からDE330〜341に対するアクセス経路を分散させる経路制御を行う。通信性能が低下する要因としては、複数の計算装置から同一経路にアクセスがある場合や、ルートスイッチ400の1ポートに接続されるDEの数(カスケードの段数)が多い場合等があげられる。
例えば、図10に示すように、計算装置310からDE334内のHDDへのアクセス数が所定値以上となり、計算装置320からDE335へのアクセス数が所定値以上となり、ポート402の使用率が高くなる場合には、図11に示すような経路制御を行う。すなわち、ルートスイッチ400は、計算装置310からDE334に対するフレームの経路がポート401,406、DE330を介してDE334に到達するようにフレームの送信先アドレスを変換する。
また、ルートスイッチ400は、計算機320からDE335に対するフレームの経路がポート403,405、DE330,331を介してDE335に到達するようにフレームの送信先アドレスを変換する。また、図9では未使用だったポート404もオン状態にして、ポート402の通信性能を向上させる。
このように、本実施例2にかかるストレージシステム300は、通信性能が低下した場合に、フレームの通信経路を制御して、1ポートに集中していたアクセスを分散するので、特定のポートの通信性能が低下してしまうという問題を解消し、ストレージシステム300の性能を向上させる。
次に、図9等に示したDE330〜341の構成について説明する。なお、DE330〜341の構成は同一であるため、ここでは、DE330の構成について説明し、DE331〜341の説明は省略する。
図12は、本実施例2にかかるDE330の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このDE330は、ポート380a,380bと、HDDインターフェース部381と、記憶部382と、制御部383とを備えて構成される。
このうち、ポート380a,380bは、通信経路(図示略)と電気的に接続するためのポートである。なお、ここでは説明の便宜上、ポート380a,380bのみを示すが、その他にポートを有している(DE330は、4つ以上のポートを有しているものとする)。HDDインターフェース部381は、DE330に接続されたHDDとデータ通信を実行する処理部である。
記憶部382は、制御部383による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、アドレス管理テーブル382aを記憶する。このアドレス管理テーブル382aは、フレームに含まれる送信先アドレスと、この送信先アドレスに対応するポートの識別情報あるいはHDD(DE330に接続されるHDD)の識別情報とを対応付けて記憶するテーブルである。
制御部383は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、フレーム転送部383aと、ポート切替部383bとを備える。
フレーム転送部383aは、ポート380a,380bあるいはHDDインターフェース部381からフレームを取得した場合に、取得したフレームの送信先アドレスと、アドレス管理テーブル382aとを比較して、送信先アドレスに対応するポート380a,380bあるいはHDDインターフェース部381にフレームを出力する処理部である。
ポート切替部383bは、ルートスイッチ400から送信されるポート切替情報にしたがって、DE330のポートを切り替える処理部である。例えば、ポート切替部383bは、ポート380aをオンにし、ポート380bをオフにする旨のポート切替情報をルートスイッチ400から取得した場合には、ポート切替情報にしたがって、ポート380aをオンにし、ポート380bをオフにする。
次に、図9等に示したルートスイッチ400の構成について説明する。図13は、本実施例2にかかるルートスイッチ400の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このルートスイッチ400は、ポート401〜406と、ポート切替マルチプレクサ410と、記憶部420と、制御部430とを備えて構成される。
このうち、ポート401〜406は、通信経路(図示略)と電気的に接続するためのポートである。なお、ここでは説明の便宜上、ポート401〜406のみを示すが、その他のポートを有していても構わない。
ポート切替マルチプレクサ410は、ポート401,402からフレームを取得した場合に、取得したフレームの送信先アドレスに基づいて、フレームをポート404〜406に振り分ける処理部である。また、ポート切替マルチプレクサ410は、ポート404〜406から取得するフレームを、ポート401あるいはポート402に出力する。
記憶部420は、制御部430による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶部(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、アドレス変換テーブル420aと、経路パターンデータ420bとを記憶する。
アドレス変換テーブル420aは、所定のポートの通信性能が低下した場合に、宛先に送信されるフレームの経路(アドレス)を変更する場合に利用されるテーブルである。なお、アドレス変換テーブル420aのデータ構造は、図6に示したアドレス変換テーブル420aのデータ構造と同じであるため説明を省略する。
経路パターンデータ420bは、ポートの識別情報と、送信元となる計算装置の識別情報(あるいは送信元アドレス)と、宛先となるDEの識別情報(あるいは送信先アドレス)と、当該ポートの通信性能が低下した場合の変更アドレスとを対応付けて記憶するテーブルである。
制御部430は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、ルーティング部430aと、アドレス変換部430bと、管理部430cとを備える。
ルーティング部430aは、アドレス変換部430bからフレームを取得し、フレームの送信先となるアドレスにしたがって、フレームを宛先に出力する処理部である。
アドレス変換部430bは、アドレス変換テーブル420aを基にして、フレームの送信先アドレスあるいは送信元アドレスを変換する処理部である。以下に、アドレス変換部430bの処理について、計算装置310,320側からフレームを取得した場合の処理と、DE330〜341側からフレームを取得した場合の処理に分けて説明する。
(計算装置からフレームを取得した場合)
アドレス変換部430bは、フレームの送信先アドレスと、アドレス変換テーブル420aとを比較し、送信先アドレスに対応する初回アドレスに変更アドレスが存在するか否かを判定する。そして、変更アドレスが存在する場合には、送信先アドレスを変更アドレスに変更する。なお、変更アドレスが存在しない場合には、送信先アドレスの変更は実行しない。
例えば、送信先アドレスが「A」の場合には、初回アドレス「A」に対応する変更アドレスが存在しないので、送信先アドレスは、「A」のままとなる(図7参照)。なお、送信先アドレスが「X」の場合には、初回アドレス「X」に対応する変更アドレス「X’」が存在するので、送信先アドレスを「X’」に変更する。
(DE側からフレームを取得した場合)
アドレス変換部430bは、フレームの送信元アドレスと、アドレス変換テーブル420aとを比較し、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在するか否かを判定する。そして、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在する場合には、かかる変更アドレスに対応する初回アドレスに送信元アドレスを変更する。なお、送信元アドレスに対応する変更アドレスが存在しない場合には、送信元アドレスの変更は実行しない。
例えば、送信元アドレスが「A」の場合には、送信元アドレス「A」に対応する変更アドレスが存在しないので、送信元アドレスは、「A」のままとなる(図7参照)。なお、送信元アドレスが「X’」の場合には、変更アドレス「X’」が存在するので、送信先アドレスを初回アドレス「X」に変更する。
管理部430cは、計算装置310,320と、DE330〜341との間で制御情報をやりとりし、計算装置310,320,DE330〜341のポートを制御するポート切替処理と、ポートの通信性能を監視する通信性能監視処理を実行する処理部である。
(ポート切替処理について)
管理部430cは、例えば、図9〜図11で説明したように、ポート402の通信性能が低下した場合には、DE330〜341にポート切替情報を出力することにより、DE330〜341のポートのオンオフを切り替える。
図9〜図11に示した例では、管理部430cは、DE330に対して、通信経路353に接続されたポートをオフにし、通信経路356に接続されたポートをオンにする。なお、他のDE331〜341に関するポートのオンオフに関する説明は省略するが、図10がポート切替情報出力前の各ポートのオン(網掛け)・オフ(白)状態を示し、図11が、ポート切替情報出力後の各ポートのオン(網掛け)・オフ(白)状態を示している。
(通信性能監視処理について)
管理部430cは、ルートスイッチ400のポート401〜403の通信性能を監視し、通信性能が低下したと判定した場合には、通信性能が低下したポートの識別情報と、経路パターンデータ420bとを比較することによって、変更すべき初回アドレスおよび当該初回アドレスに対応する変更アドレスを判定し、判定した変更アドレスによってアドレス変換テーブル420aを更新する。
例えば、管理部430cは、ポート402の通信性能が低下した場合に、計算装置310からDE334に出力されるフレームの初回アドレス(ポート402,407を介してDE334に到達するためのアドレス)に対して、ポート401,406、DE330を介してDE334に到達する変更アドレスを設定する。
なお、管理部430cが通信性能監視処理を実行する場合には、どのような既存技術を用いても構わないが、例えば、管理部430cは、ルートスイッチ400のポート統計情報やデバイス接続情報等を取得して、ポートを通過するデータの通信量が基準値以上に達した場合に、ポートの通信性能が低下したと判定する。
次に、本実施例2に示した管理部430cの通信性能監視処理の処理手順について説明する。図14は、通信性能監視処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、管理部430cは、各ポートの通信量を取得し(ステップS201)、通信量が基準値以上となっているか否かを判定する(ステップS202)。
そして、通信量が基準値以上である場合には(ステップS203,Yes)、経路パターンデータ420bに基づいて、アドレス変換テーブル420aを更新する(ステップS204)。一方、通信量が基準値未満である場合には(ステップS203,No)、そのまま通信性能監視処理を終了する。なお、図14に示した処理は、定期的に実行されるものとする。
上述してきたように、本実施例2にかかるストレージシステム300は、ルートスイッチ400がポートの通信性能を監視し、ポートの通信性能の低下を検出した場合には、通信性能の低下を回避すべく、計算装置310,320からDE330〜341に対するアクセス経路を分散させる経路制御を行うので、特定のポートの通信性能が低下してしまうという問題を解消し、ストレージシステム300の性能を向上させることができる。
なお、本実施例2では、一例として、管理部430cが、経路パターンデータ420bを予め作成しておき、かかる経路パターンデータ420bを利用して、初回アドレスに対応する変更アドレスを判定していたが、これに限定されるものではない。例えば、管理部430cが、定期的に、フレームのとりうる経路パターンの中で最適な経路を特定し、特定した経路にしたがって、経路パターンデータ420bを随時更新しても良い。
また、このほか、伝送されるフレームの送信先アドレスなどから、使用率の低いDEを検出し、それらをまとめてカスケードの段数を多く(所定段数以上に)し、使用率の高いDEのカスケードの段数を少なく(所定段数未満と)なるような経路制御を行うことによって、通信性能の向上が見込まれる。
ところで、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部あるいは一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図1、図9等に示したストレージシステム100,300およびそのシステムに含まれるルートスイッチ(図5、図13)、スイッチ(図4)、DE(図12)などの各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部がCPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
図15は、実施例にかかるルートスイッチを構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。図15に示すように、このコンピュータ(ルートスイッチ)500は、各種データを受け付ける入力装置501、モニタ502、RAM(Random Access Memory)503、ROM(Read Only Memory)504、記憶媒体からデータを読み取る媒体読取装置505、他の装置との間でデータの送受信を行うポート506、CPU(Central Processing Unit)507、HDD(Hard Disk Drive)508をバス509で接続して構成される。
そして、HDD508には、上記したルートスイッチ200,400の機能と同様の機能を発揮するアドレス変換プログラム508b、ルーティング処理プログラム508cが記憶されている。CPU507がアドレス変換プログラム508b、ルーティング処理プログラム508cを読み出して実行することにより、アドレス変換プロセス507a、ルーティング処理プロセス507bが起動される。このアドレス変換プロセス507aは、図5および図13のアドレス変換部220,430b、ルーティング部230,430aに対応し、ルーティング処理プロセス507bは、管理部210,430cに対応する。
また、HDD508には、アドレス変換データ508aが記憶される。このアドレス変換データ508aは、図5に示したアドレス変換テーブル202aに対応する。CPU507は、HDD508に格納されたアドレス変換データ508aを読み出してRAM503に格納し、RAM503に格納されたアドレス変換データ503aを用いて、ストレージシステムの経路制御を実行する。
ところで、図15に示したアドレス変換プログラム508b、ルーティング処理プログラム508cは、必ずしも最初からHDD508に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにアドレス変換プログラム508b、ルーティング処理プログラム508cを記憶しておき、コンピュータがこれらからアドレス変換プログラム508b、ルーティング処理プログラム508cを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)配下に筐体に格納された記憶装置を複数接続し、各筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムであって、
前記筐体は、前記ルートスイッチから当該筐体までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続され、
前記ルートスイッチは、
前記筐体に至る通信経路の障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段の検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記筐体に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記筐体に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記アドレス変換テーブルに基づいて前記筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御手段と、
を備えたことを特徴とするストレージシステム。
(付記2)前記フレーム制御手段は、前記計算装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信先となる第2アドレスと前記アドレス変換テーブルとを比較して、前記第2アドレスを前記第1アドレスに変換し、アドレスを変換したフレームを送信先に出力することを特徴とする付記1に記載のストレージシステム。
(付記3)前記フレーム制御手段は、前記記憶装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信元となる第1アドレスと前記アドレス変換テーブルとを比較して、前記第1アドレスを前記第2アドレスに変換し、アドレス変換したフレームを送信先に出力することを特徴とする付記1または2に記載のストレージシステム。
(付記4)前記記憶装置に至る通信経路の通信性能の低下を検出する通信性能監視手段と、前記通信性能監視手段の検出結果に基づいて、前記記憶装置に至るフレームの経路が分散するようにフレームのアドレスを変更した第3アドレスと前記第2アドレスとを対応付けたアドレス変更テーブルを生成する変更テーブル生成手段と、を更に備え、前記フレーム制御手段は、前記アドレス変更テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御することを特徴とする付記1に記載のストレージシステム。
(付記5)配下に所定の処理を実行する機器を複数接続し、各機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチであって、
前記機器に至る通信経路の障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段の検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記機器に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記機器に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記アドレス変換テーブルに基づいて前記機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御手段と、
を備えたことを特徴とするルートスイッチ。
(付記6)配下に筐体に格納された記憶装置を複数接続し、各筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチのフレーム制御方法であって、
前記筐体は、前記ルートスイッチから当該筐体までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続されており、
前記ルートスイッチは、
前記筐体に至る通信経路の障害を検出する障害検出ステップと、
前記障害検出ステップの検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記筐体に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記筐体に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成して記憶部に記憶するテーブル生成ステップと、
前記記憶部に記憶されたアドレス変換テーブルに基づいて前記筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御ステップと、
を含んだことを特徴とするフレーム制御方法。
(付記7)前記フレーム制御ステップは、前記計算装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信先となる第2アドレスと前記アドレス変換テーブルとを比較して、前記第2アドレスを前記第1アドレスに変換し、アドレスを変換したフレームを送信先に出力することを特徴とする付記6に記載のフレーム制御方法。
(付記8)前記フレーム制御ステップは、前記記憶装置からフレームを取得した場合に、当該フレームの送信元となる第1アドレスと前記アドレス変換テーブルとを比較して、前記第1アドレスを前記第2アドレスに変換し、アドレス変換したフレームを送信先に出力することを特徴とする付記6または7に記載のフレーム制御方法。
(付記9)前記記憶装置に至る通信経路の通信性能の低下を検出する通信性能監視ステップと、前記通信性能監視ステップの検出結果に基づいて、前記記憶装置に至るフレームの経路が分散するようにフレームのアドレスを変更した第3アドレスと前記第2アドレスとを対応付けたアドレス変更テーブルを生成する変更テーブル生成手段と、を更に含み、前記フレーム制御工程は、前記アドレス変更テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御することを特徴とする付記6に記載のフレーム制御方法。
(付記10)配下に複数の記憶装置を接続し、各記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムであって、
前記記憶装置は、前記ルートスイッチから当該記憶装置までの経路が異なる少なくとも2つ以上の通信経路に接続され、
前記ルートスイッチは、
前記記憶装置に至る通信経路の障害を検出する障害検出手段と、
前記障害検出手段の検出結果に基づいて、障害の発生していない通信経路を介して前記記憶装置に至るフレームのアドレスを示す第1アドレスと障害発生前の前記記憶装置に至るフレームのアドレスを示す第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを生成するテーブル生成手段と、
前記アドレス変換テーブルに基づいて前記記憶装置と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するフレーム制御手段と、
を備えたことを特徴とするストレージシステム。
以上のように、本発明にかかるストレージシステムおよびルートスイッチは、ルートスイッチの配下に複数の機器を接続したネットワーク等に有用であり、特に、通信経路の障害や通信性能の低下に効率よく対応する必要がある場合に適している。
本実施例1にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図(1)である。 本実施例1にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図(2)である。 フレームのデータ構造の一例を示す図である。 本実施例1にかかるスイッチの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例1にかかるルートスイッチの構成を示す機能ブロック図である。 アドレス変換テーブルを説明するための図である。 通信経路に障害が発生した場合のアドレス変換テーブルを説明するための図である。 本実施例1にかかるルートスイッチの処理手順を示すフローチャートである。 本実施例2にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図(1)である。 本実施例2にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図(2)である。 本実施例2にかかるストレージシステムの概要および特徴を説明するための図(3)である。 本実施例2にかかるDEの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2にかかるルートスイッチの構成を示す機能ブロック図である。 通信性能監視処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例にかかるルートスイッチを構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 従来のストレージシステムの構成を示す図である。 通信経路を2重化したストレージシステムの構成を示す図である。 図16のストレージシステムの通信経路に障害が発生した場合の問題点を説明する図である。 図17のストレージシステムの通信経路に障害が発生した場合の問題点を説明する図である。
符号の説明
10,40,100,300 ストレージシステム
11,12,41,42,110,120,310,320 計算装置
13,43,44,200,400 ルートスイッチ
20,30,50,60 ネットワーク
21,22,23,31,32,33,51,52,53,54,55,56,61,62,63,64,65,66,130,131,132,133,134,135 スイッチ
21a,21b,22a,22b,23a,23b,31a,31b,32a,32b,33a,33b,51a,51b,53a,53b,55a,55b,61a,61b,63a,63b,65a,65b,130a,130b,131a,131b,132a,132b,133a,133b,134a,134b,135a,135b HDD
140,141,142,143,144,145,146,350,351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371 通信経路
150a,150b,201a,201b,380a,380b,401,402,403,404,405,406,407,408 ポート
151,381 HDDインターフェース部
152,202,382,420 記憶部
152a,382a アドレス管理テーブル
153,383,430 制御部
153a,383a フレーム転送部
153b 異常検出部
153c,383b ポート切替部
202a,420a アドレス変換テーブル
210,430c 管理部
220,430b アドレス変換部
230,430a ルーティング部
330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341 DE
410 ポート切替マルチプレクサ
420b 経路パターンデータ

Claims (2)

  1. 配下に筐体に格納された記憶装置を複数接続し、各筐体と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチを備えたストレージシステムであって、
    前記筐体は、フレームの伝送方向が異なる少なくとも2つ以上の通信経路により前記ルートスイッチに接続され、
    前記ルートスイッチは、
    所定の伝送方向で前記筐体へフレームを送信するための第1アドレスと、前記所定の伝送方向とは異なる別の伝送方向で前記筐体へフレームを送信するための第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを前記筐体ごとに記憶する記憶手段と、
    前記通信経路における障害を検出する障害検出手段と、
    前記障害検出手段により前記第1のアドレスに対応する所定の伝送方向の通信経路上に障害が検出された場合には、前記第1のアドレスが登録済みである前記アドレス変換テーブルに前記第2のアドレスを対応付けて登録する登録手段と、
    前記計算装置から前記第1のアドレスを含むフレームを受信した場合には前記アドレス変換テーブルを参照して、当該第1のアドレスに対応付けられた前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
    前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているものと前記判定手段により判定された場合には、前記受信したフレームに含まれる第1のアドレスを当該第2のアドレスに変換したフレームを送出するフレーム制御手段と
    を有し、
    前記記憶装置は、
    前記ルートスイッチから受信したフレームに前記第2のアドレスが含まれている場合に、当該受信したフレームに対する応答フレームに、当該第2のアドレスに変えて前記第1のアドレスを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記第1のアドレスに対応するポートに前記応答フレームを出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とするストレージシステム。
  2. 配下に所定の処理を実行する機器を複数接続し、各機器と計算装置との間で送受信されるフレームを制御するルートスイッチであって、
    前記各機器は、フレームの伝送方向が異なる少なくとも2つ以上の通信経路により前記ルートスイッチに接続され、
    所定の伝送方向で前記機器へフレームを送信するための第1アドレスと、前記所定の伝送方向とは異なる別の伝送方向で前記各機器へフレームを送信するための第2アドレスとを対応付けたアドレス変換テーブルを前記機器ごとに記憶する記憶手段と、
    前記通信経路における障害を検出する障害検出手段と、
    前記障害検出手段により前記第1のアドレスに対応する所定の伝送方向の通信経路上に障害が検出された場合には、前記第1のアドレスが登録済みである前記アドレス変換テーブルに前記第2のアドレスを対応付けて登録する登録手段と、
    前記計算装置から前記第1のアドレスを含むフレームを受信した場合には前記アドレス変換テーブルを参照し、当該第1のアドレスに対応付けられた前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
    前記第2のアドレスが前記アドレス変換テーブル内に記憶されているものと前記判定手段により判定された場合には、前記受信したフレームに含まれる第1のアドレスを当該第2のアドレスに変換したフレームを送出するフレーム制御手段と
    を有することを特徴とするルートスイッチ。
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