JP4595212B2 - 位置情報設定装置および環境情報獲得装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばフロア内における各種OA機器の位置情報を設定するための位置情報設定装置に関する。また、本発明は、各種OA機器が設置される環境の情報、たとえばフロア情報を得るための環境情報獲得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、LANと呼ばれるネットワークシステムが普及しつつあり、オフィス内やビル内など比較的狭い場所に設置されたコンピュータ同士を接続して、たとえばデータのやり取りや、プリンタやスキャナなどの周辺機器の共有が行われている。その際、ネットワーク上の各種OA機器(たとえば、パソコン、サーバ、プリンタ、スキャナ、デジタル複写機、ファクシミリ装置など)の利用効率を高めるためには、各OA機器の物理的な位置、すなわち、各OA機器がフロア内または室内(以下単に「フロア内」という)のどこに設置されているかという位置情報をあらかじめ各OA機器に入力し設定(登録)しておく必要がある。また、場合によっては、たとえば各OA機器が設置されているフロアの情報(形状や広さ、高さ等)などの環境情報をも登録しておく必要がある。
【0003】
このような各OA機器の位置情報の入力は、従来、主に、ネットワークの管理者によりいちいちOA機器ごとに手作業で行われていた。また、フロアの情報などの環境情報の入力についても、管理者の手作業で行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方法にあっては、管理者の手作業によって各OA機器に位置情報を入力するため、管理者は、OA機器を新しく設置したり既に設置されているOA機器を別の場所に移動したりする度に、すなわち、レイアウト変更が発生する度に、いちいち位置情報の入力という管理者にとってめんどうな作業を行わなければならない。したがって、ネットワークの管理に手間がかかるのみならず、レイアウト変更が発生したにもかかわらず再入力が行われていない場合は、結局、位置情報自体が不正確となり、ネットワーク自体の利便性が逆に損なわれてしまうおそれさえある。また、位置情報を利用したアプリケーションの運用についても、管理に手間がかかると低コストでの運用が困難になる。このような不具合は、同じく管理者の手作業によって入力されるフロアの情報などの環境情報についても当てはまる。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、フロア内に設置されているOA機器の正確な位置情報を容易にかつ自動的に取得して当該機器に入力することができる位置情報設定装置を提供することである。
【0006】
その第2の目的は、OA機器が設置されるフロアの情報などの環境情報を自動的に獲得することができる環境情報獲得装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0008】
(1)ネットワークに接続された複数の機器において当該機器に含まれる少なくとも一つの機器の位置情報を設定するための位置情報設定装置であって、所定の位置に設置された基準位置部材と、前記複数の機器のうち、位置情報を設定したい一の機器に対し着脱可能であり、接続の際に当該機器を自動的に認識し、組み込み、設定を行う接続部、所定の物理的媒体を用いて前記基準位置部材との位置関係を検出し位置情報を取得する位置情報取得手段、取得された位置情報を前記接続部を介して前記機器に送信する位置情報送信手段、および操作のため管理者が指示の入力を行う操作部、を備えており移動可能な置認識部材と、を有し、前記位置認識部材側に設けられた前記操作部を介して管理者からの処理開始の指示を受けることにより、当該操作部が設けられている一の位置認識部材の前記位置情報取得手段が前記位置情報を自動的に取得するとともに前記位置情報送信手段が前記接続部を介して前記位置情報を自動的に前記機器に送信する、ことを特徴とする位置情報設定装置。
【0009】
(2)前記物理的媒体は、光であることを特徴とする上記(1)に記載の位置情報設定装置。
【0010】
(3)前記基準位置部材は、入射光を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材に対して光を発するとともに反射されて戻って来る光を受ける光学手段と、発光と受光の時間差を検出する時間差検出手段と、前記基準位置部材の方向を検出する方向検出手段と、検出された時間差および方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(2)に記載の位置情報設定装置。
【0011】
(4)複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、入射光を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材に対して光を発するとともに反射されて戻って来る光を受ける光学手段と、前記各基準位置部材に対する発光と受光の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(2)に記載の位置情報設定装置。
【0012】
(5)前記物理的媒体は、電波であることを特徴とする上記(1)に記載の位置情報設定装置。
【0013】
(6)前記物理的媒体は、データの伝送が可能なデータ線であって、一端が前記基準位置部材に取り付けられ、他端が前記位置認識部材に接続可能であり、少なくとも一部が前記基準位置部材内に引出し巻取り可能に収納されることを特徴とする上記(1)に記載の位置情報設定装置。
【0014】
(7)前記基準位置部材は、前記データ線の引出し長さを検出する引出し長さ検出手段と、前記データ線の引出し方向を検出する引出し方向検出手段とを有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材により検出された引出し長さおよび引出し方向を前記データ線を通じて受信する受信手段と、受信された引出し長さおよび引出し方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(6)に記載の位置情報設定装置。
【0015】
(8)前記物理的媒体は、音であることを特徴とする上記(1)に記載の位置情報設定装置。
【0016】
(9)前記基準位置部材は、入射音を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材に対して音を発するとともに反射されて戻って来る音を受ける音響手段と、発音と受音の時間差を検出する時間差検出手段と、前記基準位置部材の方向を検出する方向検出手段と、検出された時間差および方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(8)に記載の位置情報設定装置。
【0017】
(10)複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、入射音を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材に対して音を発するとともに反射されて戻って来る音を受ける音響手段と、前記各基準位置部材に対する発音と受音の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(8)に記載の位置情報設定装置。
【0018】
(11)複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、音を発する発音手段を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材から発せられた音を受ける受音手段と、受けた音の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(8)に記載の位置情報設定装置。
【0019】
(12)前記物理的媒体は、撮像素子であることを特徴とする上記(1)記載の位置情報設定装置。
【0020】
(13)前記基準位置部材は、見る角度によって見える形状が異なる形状を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材を撮像して画像データを取得する撮像手段と、撮像して得られた画像データを解析して前記基準位置部材の撮像されたサイズを認識するサイズ認識手段と、撮像して得られた画像データを解析して前記基準位置部材の撮像された形状を認識する形状認識手段と、認識されたサイズおよび形状に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする上記(12)記載の位置情報設定装置。
【0021】
(14)前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材の所定の座標系における絶対位置を記憶する記憶手段を有し、記憶された前記基準位置部材の絶対位置を用いて絶対的な位置情報を算出することを特徴とする上記(1)〜(13)のいずれか1つに記載の位置情報設定装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を使って本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成を示す図である。
【0026】
図1において、フロア10内には、ネットワーク(たとえば、イーサネット(登録商標)などのLAN)を通じて相互に通信可能に接続された複数のOA機器(たとえば、パソコン20a,20b、スキャナ30、プリンタ40)が設置されている。
【0027】
本実施の形態では、位置認識部材100から特定の光を基準位置部材150に向けて発射し、基準位置部材150で反射された反射光を再び位置認識部材100で受光することにより、位置認識部材100は、自己の現在位置を自動的に測定する。基準位置部材150は、たとえば、入射光を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体で構成されている。また、基準位置部材150は、フロア10内に設置されている仕切り板や机、棚、OA機器などにより位置認識部材100からの光が遮断されないように、フロア10内のすべてのOA機器を見通すことができる位置、たとえば、フロア10の天井や、天井に近い壁の上部などに固定されている。
【0028】
なお、フロア10内に存在する相互にネットワーク接続されたOA機器の種類および台数は、もちろん、図1に示す例に限定されない。たとえば、OA機器の種類は、パソコン20、スキャナ30およびプリンタ40以外に、ワークステーション、サーバ、デジタル複写機、ファクシミリ装置などであってもよい。また、設置台数についても、同じ種類のOA機器をそれぞれ複数台設置してもよい。さらに、ネットワークは、ケーブルを使用する有線式に限定されるわけではなく、ケーブルの代わりに赤外線や電波などを利用する無線式(いわゆる無線LAN)であってもよい。以下では、便宜上、フロア10内に設置されている任意のOA機器を符号「50」で表す。
【0029】
図2は、位置認識部材100の構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
位置認識部材100は、図2に示すように、CPU102、ROM104、電源を切ると記憶していた内容が消えてしまう揮発性の通常のRAM106、電源を切っても記憶した内容が保存される不揮発性RAM108、操作のため管理者が各種の入力を行う操作パネル110、当該位置認識部材100をOA機器50と接続するためのインタフェース112、基準位置部材150に対する当該位置認識部材100の位置データ(距離と方向)を検出する位置データ検出部114、当該位置認識部材100が設置されている絶対方向を測定する設置方向測定部116、および上記各部の間で信号をやり取りするための汎用バス118を有する。
【0031】
ROM104は、プログラムを記憶し、RAM106は、ワーキングエリアとして一時的にデータを記憶する。不揮発性RAM108は、たとえば、基準位置部材150の設置位置に関する情報(以下「基準位置情報」という)をはじめとして、各種の設定値およびパラメータを記憶する。
【0032】
インタフェース112は、好ましくは、コネクタ型、アダプタ型、カード型またはボード型など、任意の適当な形態をとっており、かつ、いわゆるプラグ・アンド・プレイに対応している。したがって、位置認識部材100は、インタフェース112により、OA機器50に対し着脱可能であり、しかも、OA機器50に接続されるだけで、すぐ使える状態になる。なお、位置情報の取得対象となるOA機器50には、当該インタフェース112に対応する接続部52が設けられている。
【0033】
設置方向測定部116は、たとえば、内蔵するジャイロメータによって位置認識部材100の姿勢ないし方向(設置されている絶対方向)を測定する。ここでは、絶対方向を、たとえば、水平面内において北の方角を基準(0)とする水平角θと、水平面を基準(0)とする仰角φとで表す。また、以下、設置方向測定部116の測定結果、すなわち位置認識部材100の絶対方向を、設置方向情報(θ0 ,φ0 )で表す。
【0034】
図3は、位置データ検出部114の構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
位置データ検出部114は、光を発射する発光部120、発光部120から発射される光を外周光と識別可能に特徴的に変調する変調部122、発光部120から発射され基準位置部材150で反射された光を受けるための受光部124、受光部124で受光された光を検波する検波部126、発光部120から発光されてから基準位置部材150で反射され受光部124で受光されるまでの時間的な遅れ(遅れ時間)、すなわち、発光と受光の時間差を検出する時間管理部128、発光部120と受光部124を収納した光学ユニット130を所定の2種類の方向に回転駆動する可動部132、可動部132を制御して光学ユニット130の向きを変更させる可動部制御部134、当該位置データ検出部114を位置認識部材100内の汎用バス118と接続するためのインタフェース136、および汎用バス138を有する。変調部122と検波部126は、時間管理部128にそれぞれ接続されており、変調部122の変調処理は、時間管理部128によってコントロールされ、また、検波部126の検波結果は、時間管理部128に送られる。
【0036】
発光部120は、たとえば、レーザ光源またはLED(発光ダイオード)などで構成されている。
【0037】
可動式の発光部120から発射される光は、上記のように、変調部122によって特徴的に変調されるため、基準位置部材150で反射され受光部124で受光された光は、検波部126でその変調が検波されることで、容易に外周光と区別される。この検波結果は、時間管理部128に送られる。時間管理部128は、変調部122での変調状態と検波部126での検波結果から、発光部120から発射された光と基準位置部材150からの反射光との同一性を確認した後、発光部120から発射された光が基準位置部材150で反射されて受光部124に戻って来るまでの前記遅れ時間dを測定する。後述するように、この遅れ時間dを用いて、位置認識部材100(ひいては、当該位置認識部材100が接続されているOA機器50)と基準位置部材150との間の距離Iを計算することができる。
【0038】
可動部制御部134は、操作パネル110を通じて入力された方向指示に従って、可動部132を駆動し、光学ユニット130の向き、すなわち、発光部120の向きを制御する。
【0039】
図4は、可動部132の構造の一例を示す概略図である。
【0040】
可動部132は、光学ユニット130を水平角方向(θ方向)に回転可能な水平角方向回転部140と、光学ユニット130を仰角方向(φ方向)に回転可能な仰角方向回転部142とを有する。水平角方向回転部140は、位置データ検出部114における不動部分144の上に設けられ、仰角方向回転部142は、水平角方向回転部140の上に設けられている。光学ユニット130は、仰角方向回転部142に取り付けられている。水平角方向回転部140および仰角方向回転部142は、たとえば、図示しないモータによってそれぞれ駆動される。このような機構により、光学ユニット130は、水平角方向(θ方向)および仰角方向(φ方向)にそれぞれ独立に駆動される。
【0041】
なお、ここでは、可動部132の基準方向は、位置認識部材100が絶対基準方向(北を基準とする水平角が0ラジアン、水平面を基準とする仰角が0ラジアンの方向)にある時に光学ユニット130も絶対基準方向にあるように設定されている。以下、可動部132の方向、すなわち、位置認識部材100に対する光学ユニット130の相対的な向きを、可動部132の上記基準方向を基準(0)とする水平角θm と仰角φm とで表す。可動部132の方向(θm ,φm )は、もちろん、可動部制御部134で把握されている。
【0042】
図5は、OA機器50の構成の一例を示すブロック図である。なお、図5では、便宜上、すべてのOA機器に共通の構成のみを示している。
【0043】
OA機器50は、当該OA機器50を位置認識部材100と接続するための前記接続部(位置認識部材用インタフェース)52、当該OA機器50をネットワークと接続するためのネットワークインタフェース54、CPU56、プログラムを記憶するROM58、一時的にデータを記憶するRAM60、特に各種の設定値およびパラメータを記憶する不揮発性RAM62、および上記各部の間で信号をやり取りするための汎用バス64を有する。
【0044】
図6は、第1の実施の形態に対応する位置認識部材100の全体動作を示すメインフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、位置認識部材100のROM104に制御プログラムとして記憶されており、CPU102によって実行される。この場合、たとえば、位置認識部材100は、OA機器50との接続を確認し、操作パネル110に設けられたスタートキー(図示せず)が押された後、図6に示す処理手順を実行するように構成されている。
【0045】
まず、ステップS1000では、不揮発性RAM108から、現在記憶されている基準位置情報(基準位置部材150の位置情報)を読み込む。
【0046】
そして、ステップS1100では、設置方向測定部116により測定された位置認識部材100の設置方向情報(θ0 ,φ0 )を読み込む。
【0047】
なお、これらの2つのステップS1000、S1100の順序は、逆であってもよい。
【0048】
そして、ステップS1200では、管理モードが設定されているか否かを判断する。この判断は、たとえば、操作パネル110に設けられた管理モード設定用のキー(図示せず)が押されたか否かによって行われる。ここで、管理モードは、管理者が操作パネル110を操作して基準位置情報を手入力するためのモードである。管理モードが設定されている場合は(S1200:YES)、ステップS1300に進み、管理モードが設定されていない場合は(S1200:NO)、ステップS1700に進む。
【0049】
<管理モード設定時>
ステップS1300では、管理者によって、操作パネル110を通じて基準位置情報が手入力される。ここで、基準位置情報は、基準位置部材150が設置されている基準位置を所定の座標系における絶対位置で表した情報である。具体的には、基準位置情報は、たとえば、高度基準面(床面または高度基準面)に対する設置高度Hr (図8(A)参照)、および/または、既定義の二次元の絶対座標系(XY座標系)における設置座標(Xr ,Yr )などから構成される。あるいは、基準位置情報は、たとえば、フロア10の絶対位置情報(緯度、経度、高度、または、ビルの住所、階数)および当該フロア10に対する基準位置部材150の相対位置情報の組合せとして与えられてもよい。
【0050】
そして、ステップS1400では、不揮発性RAM108内の基準位置情報を更新するか否かを判断する。この判断は、たとえば、操作パネル110に設けられた更新確認用のキー(図示せず)が押されたか否かによって行われる。基準位置情報を更新する場合は(S1400:YES)、ステップS1500に進み、基準位置情報を更新しない場合は(S1400:NO)、ステップS1600に進む。
【0051】
ステップS1500では、不揮発性RAM108に今まで記憶されていた基準位置情報を削除するとともにステップS1300で入力された新しい基準位置情報を不揮発性RAM108に保存することにより、内容を最新のものにした後、図6の制御プログラムを終了する。
【0052】
ステップS1600では、ステップS1300で入力された基準位置情報を破棄した後、図6の制御プログラムを終了する。
【0053】
<管理モード非設定時>
一方、ステップS1700では、ステップS1000で読み込んだ基準位置情報およびステップS1100で読み込んだ設置方向情報(θ0 ,φ0 )を用いて、位置認識部材100の位置(ひいては、位置認識部材100が接続されているOA機器50の位置)を自動的に測定する。この位置測定処理は、具体的には、当該位置認識部材100から光を基準位置部材150に向けて発射し、基準位置部材150で反射されて戻って来る反射光を再び当該位置認識部材100で受光することによって行われるが、この詳細は、図7のフローチャートを使って、後で説明する。
【0054】
なお、ここで自動的に取得される位置情報は、たとえば、フロア10内の相対座標(二次元平面上または三次元空間内の座標)であり、そのフロア10自体の絶対位置情報(緯度、経度、高度、または、ビルの住所、階数)と重ね合わせて利用される。したがって、取得された位置情報により、フロア10内の各種OA機器50の配置図を自動的に作成することが可能となる。
【0055】
そして、ステップS1800では、ステップS1700での位置測定処理の結果として、位置の測定が成功したか否かを判断する。この判断は、後述する位置測定失敗フラグ(図7のステップS1725参照)の値を確認することによって行われる。位置の測定が成功した場合は(S1800:YES)、ステップS1900に進み、位置の測定が失敗した場合は(S1800:NO)、ただちに図6の制御プログラムを終了する。
【0056】
ステップS1900では、ステップS1700で取得した位置情報をインタフェース112を通じてOA機器50に送信した後、図6の制御プログラムを終了する。なお、OA機器50は、入力された位置情報を自己の位置情報として設定する。
【0057】
図7は、図6中の位置測定処理の内容を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、位置認識部材100のROM104にサブルーチンの制御プログラムとして記憶されており、CPU102によって実行される。
【0058】
まず、ステップS1705では、各種の初期設定を行う。たとえば、位置の測定が失敗したことを示す位置測定失敗フラグを「0」にリセットする。
【0059】
そして、ステップS1710では、位置データ検出部114に対して一定の時間間隔で発光を開始すべき旨の制御信号を送り、発光部120から一定の時間間隔で外周光と識別可能に変調された光の発射を開始させる。
【0060】
そして、ステップS1715では、管理者によって、操作パネル110を通じて可動部132の方向、すなわち、光学ユニット130(特に発光部120)の向きを調整するための指示が手入力される。
【0061】
そして、ステップS1720では、操作がキャンセルされたか否かを判断する。この判断は、管理者による操作パネル110からの指示があったか否か、具体的には、操作パネル110に設けられた位置測定キャンセル用のキー(図示せず)が押されたか否かによって行われる。操作がキャンセルされた場合は(S1720:YES)、ステップS1725に進み、操作がキャンセルされていない場合は(S1720:NO)、ステップS1730に進む。
【0062】
ステップS1725では、位置の測定が失敗したものとして、位置測定失敗フラグを「1」にセットした後、図6に示すメインフローチャートにリターンする。
【0063】
一方、ステップS1730では、ステップS1715で入力された方向指示に応じた制御信号を位置データ検出部114に送り、可動部制御部134を通じて、光学ユニット130が所望の方向に向くように可動部132を制御する。これにより、光学ユニット130内の発光部120から所望の方向に光が発射されることになる。そして、その際、発光部120から発射された光が基準位置部材150に的中すると、その光は入射方向と平行な逆の方向に反射されるため、基準位置部材150からの反射光は光学ユニット130内の受光部124で受光されることになる。
【0064】
そして、ステップS1735では、その受光があったか否か、すなわち、発光部120から発射され基準位置部材150に的中して反射された光(反射光)が受光部124で受光されたか否かを判断する。この判断は、発光部120から発射された光と受光部124で受光された光との同一性を検波部126の検波結果により確認することによって行われる。反射光の受光があった場合は(S1735:YES)、ステップS1740に進み、反射光の受光がなかった場合は(S1735:NO)、ステップS1715に戻り、反射光の受光を確認するまで方向指示入力とこれに基づく方向制御を続行する。
【0065】
ステップS1740では、反射光を受けたことを管理者に報知する。報知の方法としては、たとえば、操作パネル110のディスプレイ(図示せず)にメッセージを表示したり、操作パネル110に設けられた専用の表示ランプ(図示せず)を点灯させたり、操作パネル110に内蔵された専用のブザー(図示せず)を鳴らすなど、任意の適当な方法(またはその組合せ)を採用すればよい。
【0066】
そして、ステップS1745では、位置データ検出部114に対して発光を停止すべき旨の制御信号を送り、発光部120の発光動作を停止させる。なお、ステップS1740とステップS1745の各処理は、順序が逆であってもよい。
【0067】
そして、ステップS1750では、反射光を受光した時に時間管理部128で測定された遅れ時間(発光と受光の時間差)dを時間管理部128から取得する。
【0068】
そして、ステップS1755では、反射光を受けたときの可動部132の方向を表す可動部方向情報(当該位置認識部材100に対する発光部120の相対的な向きに関する情報)(θm ,φm )を可動部制御部134から取得する。
【0069】
そして、ステップS1760では、ステップS1100で読み込んだ設置方向情報(θ0 ,φ0 )、ステップS1750で取得した遅れ時間d、およびステップS1755で取得した可動部方向情報(θm ,φm )に基づいて、基準位置部材150に対する位置認識部材100の相対位置、たとえば、基準位置部材150の位置を基準にして表現される相対座標(x,y,h)を計算する。
【0070】
ここで、図8(A)に示す立面図および図8(B)に示す平面図を使って、かかる相対位置(x,y,h)の計算方法を具体的に説明しておく。なお、図8(A)中の高度基準面は、定義された床面または標高基準面である。また、図8(A)および図8(B)中の方向(θ,φ)は、反射光を受光したときの光学ユニット130の絶対方向であり、それぞれ、北を基準(0ラジアン)とする水平角θ(半時計回りに正)と、水平面を基準(0ラジアン)とする仰角φ(上向きに正)とで表されている。これらの水平角θおよび仰角φは、それぞれ、次の式、
θ=θ0 +θm
φ=φ0 +φm
によって与えられる。
【0071】
まず、位置認識部材100と基準位置部材150との間の距離I(m)を、次の計算式、
I=(c・d)/2=d×1.5×108
ただし、d:遅れ時間(sec)
c:光速(=3.0×108 m/sec)
によって求める。
【0072】
次に、位置認識部材100と基準位置部材150の高度差h(m)および位置認識部材100と基準位置部材150の水平距離L(m)を、それぞれ、次の計算式、
h=I・sinφ=I・sin(φ0 +φm )
L=I・cosφ=I・cos(φ0 +φm )
によって求める。
【0073】
そして、位置認識部材100と基準位置部材150の南北変位(南北方向の水平距離)x(m)および東西変位(東西方向の水平距離)y(m)を、それぞれ、次の計算式、
x=L・cosθ=I・cos(θ0 +θm )
y=L・sinθ=I・sin(θ0 +θm )
によって求める。このようにして、基準位置部材150に対する位置認識部材100の相対位置(x,y,h)が計算される。
【0074】
そして、ステップS1765では、ステップS1000で読み込んだ基準位置情報およびステップS1760で計算した位置認識部材100の相対位置(x,y,h)に基づいて、さらに位置認識部材100の絶対位置を計算した後、図6に示すメインフローチャートにリターンする。
【0075】
たとえば、基準位置情報として基準位置部材150の設置高度Hr (m)を用いて、位置認識部材100の絶対高度H(m)を、次の計算式、
H=Hr −h
によって求める。
【0076】
また、二次元の平面上において絶対的な直交座標系(XY座標系)が定義されている場合は、さらに、基準位置情報としてこの絶対座標系における基準位置部材150の位置情報(Xr ,Yr )を用いることで、位置認識部材100の二次元の絶対座標(X,Y)を、次の計算式、
X=Xr −x
Y=Yr −y
によって求めることができる。
【0077】
なお、位置認識部材100の絶対位置としてどのような内容のものを計算するかは、必要に応じて管理者が適宜、任意に決めることができ、そのために必要な基準位置情報は、その都度、前述した管理モード設定時に管理者によって設定、入力され、不揮発性RAM108に格納される(図6中のステップS1200〜ステップS1500参照)。
【0078】
したがって、本実施の形態によれば、位置認識部材100を位置情報の取得対象となるOA機器50と接続するだけで、位置認識部材100は自動的に自己の現在位置を測定して当該OA機器50に送信するので、フロア10内に設置されているOA機器50の正確な位置情報を容易かつ自動的に取得して当該OA機器50に入力することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0079】
なお、本実施の形態では、位置情報を設定したいときにのみ、位置認識部材100を位置情報の取得対象となるOA機器50に接続するようにしているが、本発明は、これに限定されない。位置認識部材100は、あらかじめ各OA機器に組み込まれていてもよい。
【0080】
また、本実施の形態では、光学ユニット130の向きを管理者の指示によって電動で変化させるようにしているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、光学ユニット130の向きを完全に手動で変化させるようにしてもよいし、逆に、反射光を受けるまで光学ユニット130の向きを完全に自動で変化させるようにしてもよい。
【0081】
また、本実施の形態では、位置認識部材100の相対位置を計算した後、さらにその絶対位置を計算し、得られた絶対位置を位置情報としてOA機器50に送信するようにしているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、相対位置のみを計算してOA機器50に送信するようにしてもよい。この場合、絶対位置の計算は、必要に応じて、相対位置情報を入力したOA機器50またはその情報が転送されたネットワーク上の管理サーバ(図示せず)で行われる。また、場合によっては、相対位置の計算さえも行わず、相対位置の計算に必要なデータを、取得後ただちにOA機器50に送信することも可能である。この場合、位置認識部材100の位置(相対位置、絶対位置)の計算は、必要に応じて、該当するOA機器50またはネットワーク上の管理サーバで行われる。
【0082】
次に、第1の実施の形態の一変更例を説明する。
【0083】
本変更例の特徴は、図9に示すように、位置認識部材100aが、図2に示す第1の実施の形態における設置方向測定部116を有しないことにある。このため、本変更例では、1つの基準位置に1つの基準位置部材150を設置するだけで済む第1の実施の形態に対して、図10に示すように、異なる4つ(一般的には4つ以上)の基準位置にそれぞれ1つの基準位置部材150a,150b,150c,150dを設置することで、位置認識部材の設置方向情報や、反射光を受けたときの可動部132の可動部方向情報(当該位置認識部材に対する発光部120の相対的な向き)が不明であっても、位置認識部材100aの三次元の位置の計算を可能にしている。ただし、二次元の位置を求める場合等においては、3つの基準位置部材を使用して位置情報を得ることも可能であり、さらに、二次元の位置を求める場合であって機器すなわち位置認識部材が基準位置部材に対してあらかじめ決められた側に存在するときには、2つの基準位置部材を使用して位置情報を得ることも可能である。
【0084】
なお、その他の構成は、図2に示す第1の実施の形態に対応する位置認識部材100と同じであるので(図3、図4も参照)、その説明を省略する。
【0085】
また、本変更例に対応する位置認識部材100aの全体動作についても、基準位置情報として4つの基準位置部材150a〜150dの設置位置情報を扱う点を除いて、図6に示す第1の実施の形態に対応する位置認識部材100の全体動作と同じであるので、その説明を省略する。
【0086】
次に、図11に示す制御フローチャートに従って位置認識部材100aの位置測定動作を説明する。なお、図11に示すフローチャートは、位置認識部材100aのROM104にサブルーチンの制御プログラムとして記憶されており、CPU102によって実行される。
【0087】
本変更例では、図11に示すように、複数(ここでは4つ)の基準位置を扱うために、ステップS1706、ステップS1707、ステップS1751、およびステップS1752を図7に示すフローチャートに挿入し、ステップS1755を削除している。
【0088】
ステップS1705は、図7に示すフローチャートのステップと同様であるので、その説明を省略する。
【0089】
そして、ステップS1706では、4つの基準位置の中から、位置認識部材100aとの距離を測定すべき最初の目標基準位置を選択する。この選択は、任意の適当な方法で行えばよい。たとえば、選択の順番としては、各基準位置に付された番号の順番でもよいし、管理者の指定による順番でもよい。
【0090】
そして、ステップS1707では、ステップS1706または後述するステップS1752で選択した目標基準位置を、たとえば、操作パネル110のディスプレイに表示する。なお、位置データ検出部114から発射される光は、この表示された目標基準位置に設置されている基準位置部材150a〜150dに向けて順次発射される。
【0091】
ステップS1710〜ステップS1750は、図7に示すフローチャートの各ステップと同様であるので、その説明を省略する。
【0092】
そして、ステップS1751では、ステップS1707で表示した目標基準位置が順番的に最後の基準位置か否かを判断する。最後の基準位置でない場合は(S1751:NO)、ステップS1752に進み、最後の基準位置である場合は(S1751:YES)は、ステップS1760に進む。
【0093】
ステップS1752では、未選択の基準位置の中から、目標となる次の基準位置を選択した後、ステップS1707に戻る。
【0094】
一方、ステップS1760では、基準位置ごとにステップS1750で取得した遅れ時間(時間差)dに基づいて、各基準位置部材150a〜150dに対する位置認識部材100aの相対位置(ここでは、たとえば、各基準位置に対する距離I)を計算する。
【0095】
具体的には、当該位置認識部材100aと各基準位置部材150a〜150dの距離を、それぞれ、I1 ,I2 ,I3 ,I4 (m)とし、また、各基準位置部材150a〜150dからの反射光の遅れ時間を、それぞれ、d1 ,d2 ,d3 ,d4 (sec)とすると、各距離I1 〜I4 (m)は、それぞれ、次の計算式、
I1 =(c・d1 )/2=d1 ×1.5×108
I2 =(c・d2 )/2=d2 ×1.5×108
I3 =(c・d3 )/2=d3 ×1.5×108
I4 =(c・d4 )/2=d4 ×1.5×108
ただし、c:光速(=3.0×108 m/sec)
によって与えられる(図10参照)。
【0096】
そして、ステップS1765では、ステップS1000で読み込んだ基準位置情報およびステップS1760で計算した位置認識部材100aの相対位置情報(I1 〜I4 )に基づいて、位置認識部材100aの絶対位置を計算した後、図6に示すメインフローチャートにリターンする。
【0097】
すなわち、たとえば、既定義の三次元の絶対座標系(XYH座標系)における各基準位置部材150a〜150dの座標を、それぞれ、(Xr1,Yr1,Hr1),(Xr2,Yr2,Hr2),(Xr3,Yr3,Hr3),(Xr4,Yr4,Hr4)とすると、これらの基準位置座標(Xr1,Yr1,Hr1)〜(Xr4,Yr4,Hr4)および対応する距離I1 〜I4 (m)に基づいて、周知の計算方法により、位置認識部材100aの三次元の絶対位置座標(X,Y,H)を計算することができる。
【0098】
なお、変更例を含めた第1の実施の形態では、光を利用して位置を測定しているが、同じ電磁波に属する電波を利用して、第1の実施の形態と基本的に同様の構成により位置測定を行うことも可能である。
【0099】
(第2の実施の形態)
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成を示す図である。
【0100】
第2の実施の形態の特徴は、図12に示すように、位置認識部材200は、データ伝送可能なデータ線270を利用して、自己の現在位置を自動的に測定することにある。
【0101】
データ線270の一端は、位置認識部材200に接続可能であり、他端は、基準位置部材250に固定されている。すなわち、位置認識部材200と基準位置部材250は、物理的な紐状のデータ線270によって互いにつなぐことができる。データ線270は、非測定時、その一部が基準位置部材250の中に、巻かれた状態で収納されている(非測定状態P参照)。
【0102】
フロア10内のOA機器50(たとえば、パソコン20a,20b、スキャナ30、プリンタ40a,40b)には、第1の実施の形態の場合と同様、その設置位置に関する情報(位置情報)を入力する際に、位置認識部材200が接続される。このとき、位置認識部材200を引っ張ることでデータ線270が基準位置部材250から引き出され、位置認識部材200と基準位置部材250の距離と方向を基準位置部材250内で検出することができる。これらの検出値がデータ線270を通じて位置認識部材200に転送されることにより(測定状態Q参照)、位置認識部材200は、自己の現在位置を自動的に測定し、測定した結果(位置情報)を位置認識部材200が接続されているOA機器50に位置情報として出力することができる。
【0103】
ここで、データ線270は、たとえば、引出しと巻取りに適した形状・サイズの電線またはケーブルで構成されている。また、基準位置部材250は、第1の実施の形態の場合と同様、フロア10内のすべてのOA機器50を見通すことができる位置、たとえば、フロア10の天井や、天井に近い壁の上部などに固定されている。
【0104】
図13は、位置認識部材200および基準位置部材250の各構成の一例を示すブロック図である。
【0105】
位置認識部材200は、図13に示すように、CPU202、ROM204、RAM206、不揮発性RAM208、当該位置認識部材200をOA機器50と接続するためのインタフェース212、当該位置認識部材200を基準位置部材250と接続するためのインタフェース214、および上記各部の間で信号をやり取りするための汎用バス218を有する。データ線270の一端(位置認識部材200側)は、インタフェース214に接続されて固定されている。
【0106】
位置認識部材200は、インタフェース212により、OA機器50に対し着脱可能である。この位置認識部材200は、好ましくは、カード型で、小型軽量に作られている。
【0107】
基準位置部材250は、引き出されたデータ線270の長さ(当該基準位置部材250と位置認識部材200の距離に対応する)を検出する距離データ検出部252と、データ線270が引き出された方向(当該基準位置部材250に対する位置認識部材200の方向に対応する)を検出する方向データ検出部254とを有する。
【0108】
図14は、基準位置部材250の構造の一例を示す斜め下方から見た概略図である。
【0109】
基準位置部材250は、天井または壁に固定される固定部256と、固定部256に対して該固定部256の中心線を軸にそれぞれ独立に回転可能な第1回転部258および第2回転部260とを有する。
【0110】
第1回転部258には、図15に示すように、データ線270が巻かれており、第1回転部258は、たとえば、ばね力により、常時、データ線270を巻き取る方向に付勢されている。データ線270の他端(基準位置部材250側)は、この第1回転部258に固定されている。なお、ばね力に代えて、モータのような駆動手段を設けてデータ線270を巻き取るようにしてもよい。
【0111】
第2回転部260には、データ線270を通すための通し穴262が形成されている。データ線270は、この通し穴262を通って外部へ引き出される。
【0112】
前記距離データ検出部252は、たとえば、第1回転部258の回転角を検出するセンサで構成されており、検出した結果(第1回転部258の回転角)をデータ線270を通じて位置認識部材200に送信する。すなわち、距離データ検出部252は、第1回転部258の回転角を検出することで、引き出されたデータ線270の長さ、ひいては、当該基準位置部材250と位置認識部材200の距離に関するデータを取得する。
【0113】
一方、前記方向データ検出部254は、たとえば、第2回転部260の回転角を検出するセンサで構成されており、検出した結果(第2回転部260の回転角)を同じくデータ線270を通じて位置認識部材200に送信する。すなわち、方向データ検出部254は、第2回転部260の回転角を検出することで、データ線270が引き出された方向(二次元平面上の方向)に関するデータを得る。つまり、ここでは、各OA機器が概ね所定の二次元平面上に設置されている場合を想定している。
【0114】
次に、図16に示す制御フローチャートに従って位置認識部材200の動作を説明する。なお、図16に示すフローチャートは、位置認識部材200のROM204に制御プログラムとして記憶されており、CPU202によって実行される。
【0115】
まず、ステップS2000では、OA機器50に対して、位置認識部材200がOA機器50に接続されているか否かを確認するための要求である接続確認要求を送信する。
【0116】
そして、ステップS2100では、OA機器50との接続の有無を判断する。この判断は、ステップS2000で送信された接続確認要求に対する応答信号をOA機器50から受信したか否かによって行う。接続確認要求に対するOA機器50からの応答信号は、当該位置認識部材200が管理者により引っ張られてデータ線270が引き出された状態で、当該位置認識部材200がOA機器50とインタフェース212を通じて接続されたときに受信される。この時点においてデータ線270の引出しは完了している(図12の測定状態Q参照)。OA機器50と接続されている場合は(S2100:YES)、ステップS2200に進み、OA機器50と接続されていない場合は(S2100:NO)、ステップS2000に戻って、OA機器50と接続されるまで待機する。
【0117】
ステップS2200では、基準位置部材250の距離データ検出部252および方向データ検出部254から、データ線270を通じて、データ線270の引出し長さすなわち基準位置部材250と位置認識部材200の距離に関するデータ(第1可動部258の回転角)およびデータ線270の引出し方向に関するデータ(第2可動部260の回転角)をそれぞれ取り込む。
【0118】
そして、ステップS2300では、ステップS2200で受信した基準位置部材250からのデータに基づいて、基準位置部材250に対する位置認識部材200の相対位置、たとえば、距離と二次元方向を計算する。
【0119】
具体的には、たとえば、基準位置部材250の第1可動部258の回転角と、基準位置部材250と位置認識部材200の距離との対応関係を示すデータテーブル、および、基準位置部材250の第2可動部260の回転角と、基準位置部材250に対する位置認識部材200の二次元方向(データ線270の二次元の引出し方向)との対応関係を示すデータテーブルをそれぞれあらかじめ作成して不揮発性RAM208に格納しておき、これらのデータテーブルを参照して、当該位置認識部材200と基準位置部材250の距離、および、基準位置部材250に対する当該位置認識部材200の二次元方向を求める。
【0120】
そして、ステップS2400では、不揮発性RAM208から、基準位置情報(基準位置部材250の設置位置に関する情報)を読み込む。
【0121】
そして、ステップS2500では、ステップS2300で得た位置認識部材200の相対位置情報(距離と二次元方向)およびステップS2400で読み込んだ基準位置情報に基づいて、位置認識部材200の絶対位置、たとえば、三次元の絶対位置座標(X,Y,H)を計算する。この計算結果が、OA機器50の位置情報として扱われる。
【0122】
そして、ステップS2600では、ステップS2500で計算した結果(位置情報)をインタフェース212を通じてOA機器50に送信した後、図16の制御プログラムを終了する。なお、OA機器50は、入力された位置認識部材200の位置情報を自己の位置情報として設定する。
【0123】
したがって、本実施の形態によれば、位置認識部材200を位置情報の取得対象となるOA機器50と接続するだけで、位置認識部材200は自動的に自己の現在位置を測定して当該OA機器50に送信するので、フロア10内に設置されているOA機器50の正確な位置情報を容易かつ自動的に取得して当該OA機器50に入力することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0124】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、光を利用して位置認識部材の位置を自動的に測定する第1の実施の形態に対して、音を利用して位置認識部材の位置を自動的に測定する点で相違している。
【0125】
本発明の第3の実施の形態に係る位置情報設定装置および当該装置における位置認識部材は、図1および図2に示す第1の実施の形態に対応する位置情報設定装置および当該装置における位置認識部材と同様の基本的構成を有するので、図示を省略する。なお、以下の説明では、便宜上、第3の実施の形態に対応する位置認識部材を符号「300」で、基準位置部材を符号「350」でそれぞれ表し、同一の構成要素には同一の符号を用いる。
【0126】
図17は、第3の実施の形態に対応する位置データ検出部の構成の一例を示すブロック図である。なお、この位置データ検出部314は、図3に示す位置データ検出部114と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0127】
この位置データ検出部314は、図17に示すように、音を発射する発音部320と、発音部320から発射され基準位置部材350で反射された音(反射音)を受けるための受音部324とを有する。発音部320から発射される音は、変調部122によって、外周音と識別可能に特徴的に変調される。発音部320から発射され基準位置部材350で反射され受音部324で受音された音の時間的な遅れ(遅れ時間)d、すなわち、発音と受音の時間差dは、時間管理部128で、変調部122での変調状態と検波部126での検波結果から検出される。なお、発音部320、受音部324、および可動部132は、音響ユニット330に収納されている。
【0128】
発音部320は、たとえば、波長が短いため指向性(直進性)が比較的良い超音波を発生する任意の適当な振動子で構成されている。
【0129】
基準位置部材350は、たとえば、入射音を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体で構成されている。
【0130】
次に、第3の実施の形態に対応する位置認識部材300の動作を説明する。
【0131】
まず、この位置認識部材300の全体動作は、図6に示すフローチャートに従って同様に説明することができるので、ここでの説明は省略する。
【0132】
図18は、第3の実施の形態に対応する位置測定処理の内容を示すフローチャートである。なお、図18に示すフローチャートは、位置認識部材300のROM104にサブルーチンの制御プログラムとして記憶されており、CPU102によって実行される。
【0133】
本実施の形態では、図18に示すように、ステップS1711、ステップS1736、ステップS1741、およびステップS1746を図7に示すフローチャートに挿入し、ステップS1710、ステップS1735、ステップS1740、およびステップS1745を削除している。
【0134】
ステップS1705は、図7に示すフローチャートのステップと同様であるので、その説明を省略する。
【0135】
そして、ステップS1711では、位置データ検出部314に対して一定の時間間隔で発音を開始すべき旨の制御信号を送り、発音部320から一定の時間間隔で外周音と識別可能に変調された音の発射を開始させる。
【0136】
ステップS1715〜ステップS1730は、図7に示すフローチャートの各ステップと同様であるので、その説明を省略する。
【0137】
そして、ステップS1736では、反射音の受音があったか否か、すなわち、発音部320から発射され基準位置部材350に的中して反射された音(反射音)が受音部324で受音されたか否かを判断する。この判断は、発音部320から発射された音と受音部324で受音された音との同一性を検波部126の検波結果により確認することによって行われる。反射音の受音があった場合は(S1736:YES)、ステップS1741に進み、反射音の受音がなかった場合は(S1736:NO)、ステップS1715に戻り、反射音の受音を確認するまで方向指示入力とこれに基づく方向制御を続行する。
【0138】
ステップS1741では、反射音を受けたことを管理者に報知する。報知の方法は、第1の実施の形態の場合と同様である(図7のステップS1740参照)。
【0139】
そして、ステップS1746では、位置データ検出部314に対して発音を停止すべき旨の制御信号を送り、発音部320の発音動作を停止させる。なお、ステップS1741とステップS1746の各処理は、順序が逆であってもよい。
【0140】
ステップS1750〜ステップS1765は、図7に示すフローチャートの各ステップと同様であるので、その説明を省略する。ただし、この場合、ステップS1750では、時間管理部128から、反射音を受けたときに時間管理部128で測定された遅れ時間(発音と受音の時間差)dが取得され、また、ステップS1755では、可動部制御部134から、反射音を受けたときの可動部132の方向情報(当該位置認識部材300に対する発音部320の相対的な向きに関する情報)(θm ,φm )が取得される。位置の計算方法は、第1の実施の形態の場合と同様である。
【0141】
したがって、本実施の形態によれば、位置認識部材300を位置情報の取得対象となるOA機器50と接続するだけで、位置認識部材300は自動的に自己の現在位置を測定して当該OA機器50に送信するので、フロア10内に設置されているOA機器50の正確な位置情報を容易かつ自動的に取得して当該OA機器50に入力することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0142】
次に、第3の実施の形態の変更例をいくつか説明する。
【0143】
第1の変更例の特徴は、図17に示す第3の実施の形態における可動部132(および可動部制御部134)を有しないことにある。これは、音は光と比べて指向性(直進性)が悪いため、音波の到達範囲がある程度の広がりを持つので、音波の到達範囲内に複数の基準位置部材をそれぞれ適当に設置することにより、音響ユニットを動かさなくてもそれら複数の基準位置部材に音波を当てることが可能であるからである。この場合、基準位置部材(逆反射体)350は、3つ以上(ただし、同一直線上にない、以下同様)(二次元の位置を求める場合)または4つ以上(ただし、同一平面上にない、以下同様)(三次元の位置を求める場合)設置し、かつ、どの逆反射体からの反射音かを同定可能にするため、各逆反射体ごとに反射音の周波数を変えるようにしている。なお、二次元の位置を求める場合であって機器すなわち位置認識部材が基準位置部材に対してあらかじめ決められた側に存在するときには、2つの基準位置部材を使用して位置情報を得ることも可能である。
【0144】
本変更例に対応する位置計算方法の概要は、次のとおりである。ここでは、簡単化のため、二次元の絶対座標(X,Y)を求める場合を例にとって説明する。なお、図19に示す例では、逆反射体350a,350bは2つしか設置されていないが、これは、位置認識部材300aの座標(X,Y)のいずれか一方の符号がわかっていることを前提とするためである。既定義の二次元の絶対座標系(XY座標系)における各逆反射体350a,350bの絶対座標を、それぞれ、(Xr1,Yr1),(Xr2,Yr2)とする。
【0145】
各逆反射体350a,350bからの反射音は検波部126で周波数から同定できるので、発音と受音の時間差、すなわち、遅れ時間d1 ,d2 を時間管理部128でそれぞれ検出することで、この検出結果(d1 ,d2 )に基づいて、下記の式を用いて、位置認識部材300aの二次元の絶対位置(X,Y)を決定することができる。ただし、前提として、たとえば、X>0またはY>0とする。
【0146】
(Xr1-X)2+(Yr1-Y)2=[(v・d1 )/2]2
(Xr2-X)2+(Yr2-Y)2=[(v・d2 )/2]2
ここで、vは、空気中の音速(m/sec)であって、一般には、温度の関数である。よって、より正確な位置を求めるためには、測定時の空気の温度を検出することが好ましい。
【0147】
第2の変更例は、逆反射体からの反射音を利用する第3の実施の形態に対して、3つ以上(二次元の位置を求める場合)または4つ以上(三次元の位置を求める場合)の基準位置部材から同時に発射される音を受音することで、位置認識部材の位置を自動的に測定する点で相違している。なお、二次元の位置を求める場合であって機器すなわち位置認識部材が基準位置部材に対してあらかじめ決められた側に存在するときには、2つの基準位置部材を使用して位置情報を得ることも可能である。
【0148】
この場合、図17に示す第3の実施の形態における発音部320(および変調部122ならびに可動部132および可動部制御部134)は、省略することができる。また、この場合、各基準位置部材360に発音部と変調部を設け(共に図示せず)、どの基準位置部材360からの音かを同定可能にするため、基準位置部材360ごとに変調部により発射音の周波数を変えるようにする。また、発音は、すべての基準位置部材360から同時に行われ、かつ、一定の時間間隔で行われるように構成されている。
【0149】
本変更例に対応する位置計算方法の概要は、次のとおりである。ここでは、簡単化のため、二次元の絶対座標(X,Y)を求める場合を例にとって説明する。なお、図20に示す例では、基準位置部材360a,360b,360cは3つ設置されており、既定義の二次元の絶対座標系(XY座標系)における各基準位置部材360a,360b,360cの座標を、それぞれ、(Xr1,Yr1),(Xr2,Yr2),(Xr3,Yr3)とする。
【0150】
すべての基準位置部材360a,360b,360cは同時に発音を行い、各基準位置部材360a,360b,360cからの音は検波部126で周波数から同定できるので、任意の二組の二つの基準位置部材間の受音の時間差t、たとえば、基準位置部材360aと基準位置部材360b間の受音の時間差t1 、および、基準位置部材360aと基準位置部材360c間の受音の時間差t2 を時間管理部128でそれぞれ検出することができる。そして、この検出結果(t1 ,t2 )に基づいて、下記の式を用いて、位置認識部材300bの二次元の位置(X,Y)を決定することができる。
【0151】
(Xr1-X)2+(Yr1-Y)2=L1 2
(Xr2-X)2+(Yr2-Y)2=L2 2
(Xr3-X)2+(Yr3-Y)2=L3 2
|L1 -L2 |=v・t1
|L1 -L3 |=v・t2
ただし、vは、空気中の音速(m/sec)であって、一般には、温度の関数である。よって、より正確な位置を求めるためには、測定時の空気の温度を検出することが好ましい。
【0152】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、光の反射を利用する第1の実施の形態、紐状のデータ線を利用する第2の実施の形態、および音の反射を利用する第3の実施の形態に対して、光学的に取得された画像情報を利用する点で相違している。
【0153】
図21は、本発明の第4の実施の形態に係る位置情報設定装置における位置認識部材の構成の一例を示すブロック図である。
【0154】
図21において、位置認識部材400は、CPU402、ROM404、RAM406、不揮発性RAM408、操作パネル410、当該位置認識部材400をOA機器50と接続するためのインタフェース412、基準位置部材450を撮像してその画像情報を取得する光学系センサ414、および上記各部の間で信号をやり取りするための汎用バス418を有する。光学系センサ414は、たとえば、撮像素子にCCDを用いた小型カメラで構成されており、好ましくは、撮像方向を手動または自動で調整することができる機構を備えている。
【0155】
また、基準位置部材450は、図示しないが、たとえば円錐体等、見る角度(方向)によって見える形状が異なるように形作られている。このため、撮像方向(角度)によって映し出される基準位置部材450の形状が異なるので、その形状を認識することで、基準位置部材450に対する位置認識部材400の方向を検出することができる。なお、位置認識部材400と基準位置部材450の距離については、当然、両者の距離によって映し出される基準位置部材450のサイズ(大きさ)が異なるので、そのサイズを認識することで、位置認識部材400と基準位置部材450の距離を検出することができる。
【0156】
位置認識部材400は、基準位置に固定された基準位置部材450を光学系センサ414で撮像して得られた画像情報を解析して、基準位置部材450の撮像されたサイズと形状を認識し、この認識結果(基準位置部材450の撮像サイズと形状)から、基準位置部材450に対する距離と方向を求めることにより、自己の現在位置を自動的に測定する。この場合、好ましくは、基準位置部材450の認識サイズと、位置認識部材400と基準位置部材450の距離との対応関係を示すサイズ/距離データテーブル、および、基準位置部材450の認識形状と、基準位置部材450に対する位置認識部材400の方向との対応関係を示す形状/方向データテーブルをそれぞれあらかじめ作成して不揮発性RAM408に格納しておく。
【0157】
なお、本実施の形態では、方向を検出するために、見る角度によって見える形状が異なるように基準位置部材450を作っているが、本発明は、これに限定されない。たとえば、見る角度によって見える色が変わるように基準位置部材450を色付けしてもよい。この場合、光学系センサ414は、たとえば、カラーの小型カメラで構成されている。また、形状と色を組み合わせて方向を検出するようにしてもよい。
【0158】
次に、図22に示す制御フローチャートに従って位置認識部材400の動作を説明する。なお、図22に示すフローチャートは、位置認識部材400のROM404に制御プログラムとして記憶されており、CPU402によって実行される。
【0159】
まず、ステップS3000では、OA機器50に対して、位置認識部材400がOA機器50に接続されているか否かを確認するための要求である接続確認要求を送信する。
【0160】
そして、ステップS3050では、OA機器50との接続の有無を判断する。この判断は、ステップS3000で送信された接続確認要求に対する応答信号をOA機器50から受信したか否かによって行う。接続確認要求に対するOA機器50からの応答信号は、当該位置認識部材400がOA機器50とインタフェース412を通じて接続されたときに受信される。OA機器50と接続されている場合は(S3050:YES)、ステップS3100に進み、OA機器50と接続されていない場合は(S3050:NO)、ステップS3000に戻って、OA機器50と接続されるまで待機する。
【0161】
ステップS3100では、光学系センサ414に対して撮像を行うべき旨の制御信号を送り、光学系センサ414によって撮像された基準位置部材450の映像を画像情報として取り込む。なお、この場合、光学系センサ414の画角内に基準位置部材450が収まるように撮像方向が調整されていなければならないが、ここでは、撮像方向の調整は、当該位置認識部材400がOA機器50と接続されたときにすでに行われているものとする。
【0162】
そして、ステップS3150では、ステップS3100で取り込んだ映像(画像情報)を解析して、基準位置部材450を探索する。
【0163】
そして、ステップS3200では、ステップS3150の探索結果として光学系センサ414の映像内に基準位置部材450を発見したか否かを判断する。基準位置部材450を発見した場合は(S3200:YES)、ステップS3250に進み、基準位置部材450を発見していない場合は(S3200:NO)、ステップS3150に戻って、基準位置部材450を発見するまで探索処理を続行する。
【0164】
ステップS3250では、探索した基準位置部材450のサイズと形状を認識する。この認識は、周知の適当な認識技術を利用して行われる。たとえば、図23に示すように、撮像された映像470内に基準位置部材450が映し出されている場合、その映し出された基準位置部材450のサイズと形状を認識する。なお、図23中の符号「C」は、光学系センサ414の撮像中心である。
【0165】
そして、ステップS3300では、ステップS3250で認識したサイズに基づいて、不揮発性RAM408に記憶されているサイズ/距離データテーブルを参照して、当該位置認識部材400と基準位置部材450の距離を検出する。
【0166】
そして、ステップS3350では、ステップS3250で認識した形状に基づいて、不揮発性RAM408に記憶されている形状/方向データテーブルを参照して、基準位置部材450に対する当該位置認識部材400の方向を検出する。これにより、基準位置部材450に対する位置認識部材400の相対位置(ここでは、距離と方向)の計算が完了する。なお、ステップS3300とステップS3350の各処理は、順序が逆であってもよい。
【0167】
そして、ステップS3400では、不揮発性RAM408から、基準位置情報(基準位置部材450の設置位置に関する情報)を読み込む。
【0168】
そして、ステップS3450では、ステップS3300およびステップS3350で求めた位置認識部材400の相対位置(距離と方向)ならびにステップS3400で読み込んだ基準位置情報に基づいて、位置認識部材400の絶対位置、たとえば、三次元の絶対座標(X,Y,H)を計算する。この計算結果が、OA機器50の位置情報として扱われる。
【0169】
そして、ステップS3500では、ステップS3450で計算した結果(位置情報)をインタフェース412を通じてOA機器50に送信した後、図22の制御プログラムを終了する。なお、OA機器50は、入力された位置認識部材400の位置情報を自己の位置情報として設定する。
【0170】
したがって、本実施の形態によれば、位置認識部材400を位置情報の取得対象となるOA機器50と接続するだけで、位置認識部材400は自動的に自己の現在位置を測定して当該OA機器50に送信するので、フロア10内に設置されているOA機器50の正確な位置情報を容易かつ自動的に取得して当該OA機器50に入力することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0171】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の特徴は、電磁波(電波または光)を送信してから受信するまでの時間差によって送信装置と受信装置の距離を求めることで、OA機器50の位置情報を自動的に獲得することにある。また、同様の方法でOA機器50が設置される環境の情報、たとえばフロア情報を自動的に獲得することもできる。なお、以下では、電磁波として電波を例にとって説明する。
【0172】
図24は、本発明の第5の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成の一例を示す概略図である。
【0173】
図24において、フロア10内には、当該フロア10内の各種OA機器50の位置情報を管理する位置情報管理サーバ500、所定の位置に固定され主として電波を送信する3つの送信用無線機510a,510b,510c、位置情報の取得対象となるOA機器50に設置され主として電波を受信する受信用無線機520、および任意の適当な位置に設置され主として電波を送信する基準用無線機530が設けられている。
【0174】
送信用無線機510a〜510cは、フロア10内のすべてのOA機器50を見通すことができる位置、たとえば、一番高い位置であるフロア10の天井にそれぞれ固定されている。送信用無線機510a〜510cは、基準用無線機530と併用されて、受信用無線機520の位置を測定するために用いられる。
【0175】
ただし、二次元の位置を求める場合、2つの送信用無線機と1つの基準用無線機とを使用して機器すなわち受信用無線機の位置情報を得ることも可能であり、さらに、二次元の位置を求める場合であって機器すなわち受信用無線機が送信用無線機および基準用無線機に対してあらかじめ決められた側に存在するときには、1つの送信用無線機と1つの基準用無線機とを使用して位置情報を得ることも可能である。
【0176】
受信用無線機520は、他の実施の形態における位置認識部材100,200,300,400と同様、コンパクトで移動可能な装置であり、設置位置を測定したいOA機器50の所へ自由に移動させて測定に供することができる。
【0177】
基準用無線機530は、3つの送信用無線機510a〜510cを使用するだけでは確定できない受信用無線機520の三次元位置を確定するために用いられ、3つの送信用無線機510a〜510cよりも下方であれば、どの位置に設置してもよい。
【0178】
位置情報管理サーバ500は、受信用無線機520から送られて来るデータ(ここでは、各無線機510a〜510c、530からの電波の受信時刻)に基づいて、受信用無線機520の位置、すなわち、位置情報の取得対象であるOA機器50の位置を算出し、保存する機能を有する。このとき、受信用無線機520から位置情報管理サーバ50にデータを送信する方法は、特に限定されず、有線式でも無線式でもよい。なお、送信用無線機510a〜510cおよび基準用無線機530をはじめて設置した場合、位置情報管理サーバ500は、各無線機510a〜510c、530が設置された位置を把握しておかなければならない。これらの位置情報を自動的に取得する方法については、後述する。
【0179】
送信用無線機510a〜510c、受信用無線機520および基準用無線機530は、いずれも、電波を送信しかつ受信する機能を有する。すなわち、各無線機510a〜510c,520,530は、電波を送信する送信部540(図25参照)と、電波を受信する受信部550(図26参照)とを有する。好ましくは、各無線機510a〜510c,520,530は、電波の送受信方向を調整するための任意の適当な調整機構を備えている。
【0180】
図25は、送信部540の構成の一例を示すブロック図である。
【0181】
送信部540は、位置情報管理サーバ500からの送信コマンドを受信する送信コマンド受信部541、当該送信部540のIDおよび送信時刻を送信データに付加する送信データ処理部542、送信データを電波の形で送信する電波送信部543、位置情報管理サーバ500から送られて来る時刻データと同期をとるタイマ同期部544、および時刻をカウントして現在の時刻を送信データ処理部542に公開するタイマ545を有する。
【0182】
図26は、受信部550の構成の一例を示すブロック図である。
【0183】
受信部550は、受信電波のフィルタとして受信する周波数帯を限定する帯域フィルタ551、受信したデータを解析して送信部IDを特定したり間違って受信したデータを削除したりする識別部552、受信時刻を記録する受信時刻記録部553、送信部ID、送信時刻および受信時刻を含むデータを位置情報管理サーバ500に所定の方法で送信するデータ送信部554、位置情報管理サーバ500から送られて来る時刻データと同期をとるタイマ同期部555、および時刻をカウントして現在の時刻を受信時刻記録部553に公開するタイマ556を有する。
【0184】
次に、受信用無線機520の位置を測定する方法について説明する。ここでは、便宜上、送信用無線機510a〜510cを「送信点A1 ,A2 ,A3 」と、受信用無線機520を「受信点B」と、基準用無線機530を「基準点G」とそれぞれ呼ぶことにする。
【0185】
まず、送信点A(A1 ,A2 ,A3の総称)と受信点Bの距離Iは、送信点Aが電波を送信した時刻T1 と受信点Bが電波を受信した時刻T2 の差(T2 -T1)を用いて、次の計算式、
I=(T2 -T1 )・c
ただし、c:光速(=3.0×108 m/sec)
によって求められる。
【0186】
ここで、たとえば、3つの送信点A1 ,A2 ,A3 と1つの受信点Bとを含む、三次元のXYZ座標系で構成された測定空間を考える。この場合、各送信点A1 ,A2 ,A3 の位置は既知であるとし、上記の計算式を用いて受信点Bの位置を計算すると、3つの送信点A1 ,A2 ,A3 を通る平面に対して面対称な2つの点(測定位置)が得られる。そこで、測定空間に基準点G(送信と受信の双方の働きをする)を置いて、受信点Bの位置を確定する。このとき、条件として、基準点Gは、3つの送信点A1 ,A2 ,A3 を通る平面上にないこと、たとえば、当該平面がXY平面の場合はZ座標の値が負の領域(下方)にあることが必要である。
【0187】
基準点Gを用いる場合の具体的な測定手順は、次のとおりである。
【0188】
(a)3つの送信点A1 ,A2 ,A3 から受信点Bに電波をそれぞれ送信して受信点Bの位置を測定し、2つの測定位置P1 ,P2 を得る。
【0189】
(b)同様に、3つの送信点A1 ,A2 ,A3 から基準点Gに電波をそれぞれ送信して基準点Gの位置を測定する。このとき、基準点Gの位置は、条件により、所定の領域に限定されているので、計算上得られる2つの測定位置のうちのいずれか一方に確定される。
【0190】
(c)基準点Gと2つの送信点A1 ,A2 から受信点Bに電波をそれぞれ送信して受信点Bの位置を測定する。もし基準点Gと2つの送信点A1 ,A2 が同一直線上に並べば、送信点A2 に代えて送信点A3 を使用する。この測定により、2つの測定位置P3 ,P4 を得る。
【0191】
(d)上記の手順(a),(c)で得られた4つの測定位置P1 ,P2 ,P3 ,P4 の中から、同じ位置を示す2点(たとえば、測定位置P1 とP3 )を抽出し、この位置を受信点Bの位置とする。
【0192】
なお、以上では、各送信点A1 ,A2 ,A3 の位置が既知であることを前提としている。3つの送信点A1 ,A2 ,A3 は、同一平面上にあり、たとえば、フロア10内の天井にある場合を想定すると、Z=一定の座標平面上にあると考えることができる。このような3つの送信点A1 ,A2 ,A3 の位置を自動的に取得する方法は、次のとおりである。
【0193】
すなわち、2つの送信点A1 とA2 から残りの送信点A3 に電波をそれぞれ送信して、同一平面上において送信点A1 ,A2 に対する送信点A3 の相対位置を求める。同様にして、送信点A2 ,A3 に対する送信点A1 の相対位置と、送信点A3 ,A1 に対する送信点A2 の相対位置とをそれぞれ求める。これにより、3つの送信点A1 ,A2 ,A3 の相対位置をそれぞれ取得することができる。
【0194】
さらに、基準点Gを加えることで、4つの点A1 ,A2 ,A3 ,Gの三次元の相対位置を取得することができる(上記手順(b)参照)。この結果、前述した方法により、三次元空間内における受信点Bの位置を測定することができる。
【0195】
次に、第5の実施の形態に対応する位置情報設定装置の動作を説明する。なお、ここでは、図24に示す環境を例にとって説明する。
【0196】
図27は、管理者による初期設定の作業手順を示すフローチャートである。
【0197】
まず、ステップS4000では、管理者は、3つの送信用無線機(送信点)510a〜510cをフロア10内の天井に設置する。
【0198】
そして、ステップS4100では、位置情報管理サーバ500を操作して、3つの送信用無線機510a〜510cの相対位置を前述の方法によってそれぞれ取得する。取得した位置情報は、位置情報管理サーバ500に記憶させておく。
【0199】
そして、ステップS4200では、基準用無線機(基準点)530をフロア10の4つのコーナF1 ,F2 ,F3 ,F4 のうちの1つのコーナの床の上に設置する。基準用無線機530を設置するコーナの順番は、任意に決めてよい。
【0200】
そして、ステップS4300では、位置情報管理サーバ500を操作して、3つの送信用無線機510a〜510cに対する基準用無線機530の相対位置を前述の方法(上記手順(b)参照)によって取得する。取得した位置情報は、位置情報管理サーバ500に記憶させておく。
【0201】
そして、ステップS4400では、管理者は、フロア10のすべてのコーナについて位置情報の取得を完了したか否か、すなわち、フロア10の全景に関する情報(環境情報)を取得したか否かを判断する。フロア10の全景を取得した場合は(S4400:YES)、ステップS4500に進み、フロア10の全景を取得していない場合は(S4400:NO)、ステップS4200に戻って、基準用無線機530を次のコーナの床の上に設置して、位置の測定を行う。
【0202】
すなわち、ステップS4200〜ステップS4400では、管理者は、基準用無線機530をフロア10の4つのコーナF1 ,F2 ,F3 ,F4 に順次設置してそれぞれの位置を測定し、各結果を位置情報管理サーバ500に記憶させる。このように各コーナの位置情報を持つことにより、位置情報管理サーバ500は、フロア10の形状や広さ、高さなどに関する情報を取得することができる。なお、フロアが複雑な形状をしている場合は、それぞれのコーナに順次基準用無線機530を設置して位置の測定を行う。以上の作業は、送信用無線機510a〜510cをはじめて設置したときに1回だけ行えばよい。
【0203】
そして、ステップS4500では、基準用無線機530をフロア10内の床の上の任意の適当な位置、たとえば、送信用無線機510a〜510cおよび位置情報の取得対象となるすべてのOA機器50を見通すことができる任意の位置に設置して、初期設定を終了する。
【0204】
図28は、OA機器50の位置を測定する際の位置情報管理サーバ500の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図28に示すフローチャートは、位置情報管理サーバ500のROM(図示せず)に制御プログラムとして記憶されており、CPU(図示せず)によって実行される。ここでは、位置情報管理サーバ500は、受信用無線機520との接続を確認し、受信用無線機520のタイマと同期をとった後、図28に示す処理手順を実行するものとする。その際、受信用無線機520は、すでに管理者により、位置情報の取得対象となるOA機器50に近接して配置されている(具体的には、そのOA機器50の上に置かれ、または取り付けられている)ものとする。
【0205】
まず、ステップS5000では、すべての無線機、すなわち、送信用無線機(送信点)510a〜510c、受信用無線機(受信点)520、および基準用無線機(基準点)530にそれぞれ同期信号(時刻データ)を送信して、すべてのタイマと同期をとる。
【0206】
そして、ステップS5100では、3つの送信用無線機510a〜510cに対して、送信データを送信すべき旨の送信コマンドを送信し、3つの送信用無線機510a〜510cから基準用無線機530に送信データ(送信部IDおよび送信時刻を含む)を電波でそれぞれ送信させる。
【0207】
そして、ステップS5200では、基準用無線機530が3つの送信用無線機510a〜510cからの送信データをすべて受信したか否かを判断する。この判断は、基準用無線機530からのデータ(送信部ID、送信時刻および受信時刻を含む)に含まれる送信部IDを確認することによって行われる。すべて受信した場合は(S5200:YES)、ステップS5300に進み、受信していない無線機がある場合は(S5200:NO)、ステップS5100に戻って、関係する無線機510a〜510c,530についての送受信方向の調整を待った後、再度、送信コマンドの送信を行う。
【0208】
ステップS5300では、基準用無線機530からのデータに基づいて、前述の方法により、基準用無線機530の位置を取得する(上記手順(b)参照)。
【0209】
そして、ステップS5400では、3つの送信用無線機510a〜510cに対して、送信データを送信すべき旨の送信コマンドを送信し、3つの送信用無線機510a〜510cから受信用無線機520に送信データを電波でそれぞれ送信させる。
【0210】
そして、ステップS5500では、受信用無線機520が3つの送信用無線機510a〜510cからの送信データをすべて受信したか否かを判断する。この判断は、受信用無線機520からのデータに含まれる送信部IDを確認することによって行われる。すべて受信した場合は(S5500:YES)、ステップS5600に進み、受信していない無線機がある場合は(S5500:NO)、ステップS5400に戻って、関係する無線機510a〜510c,520についての送受信方向の調整を待った後、再度、送信コマンドの送信を行う。
【0211】
ステップS5600では、基準用無線機530および任意の2つの送信用無線機(たとえば、送信用無線機510a,510b)に対して、送信データを送信すべき旨の送信コマンドを送信し、基準用無線機530および2つの送信用無線機510a,510bから受信用無線機520に送信データを電波でそれぞれ送信させる。
【0212】
そして、ステップS5700では、受信用無線機520が基準用無線機530および2つの送信用無線機510a,510bからの送信データをすべて受信したか否かを判断する。この判断は、受信用無線機520からのデータに含まれる送信部IDを確認することによって行われる。すべて受信した場合は(S5700:YES)、ステップS5800に進み、受信していない無線機がある場合は(S5700:NO)、ステップS5600に戻って、関係する無線機5300,510a,510bについての送受信方向の調整を待った後、再度、送信コマンドの送信を行う。
【0213】
なお、ステップS5400(およびステップS5500)とステップS5600(およびステップS5700)の各処理は、順序が逆であってもよい。
【0214】
ステップS5800では、受信用無線機520からのデータに基づいて、前述の方法により、受信用無線機520の位置を計算し(上記手順(d)参照)、当該OA機器50の位置情報として登録する。
【0215】
その後、受信用無線機520は、管理者によって元の場所に戻される。
【0216】
したがって、本実施の形態によれば、5つの無線機510a〜510c,520,530を使用することで、フロア10内に設置されているOA機器50の正確な位置情報を自動的に獲得することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0217】
また、4つの無線機510a〜510c,530を使用することで、フロア10の形状や広さ、高さなど、OA機器50が設置される環境情報をも自動的に獲得することができ、この点からも、管理者の手間の削減を図ることができる。
【0218】
なお、上記各実施の形態において、位置認識部材100,200,300,400および位置情報管理サーバ500の動作は、上述の処理手順(図6、図7、図11、図16、図18、図22、図28参照)を記述した所定のプログラムをCPUが実行することによって行われるものであり、この所定のプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMなど)によって提供されることもできる。この場合、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されているプログラムは、通常、ハードディスクに転送され記憶される。また、この所定のプログラムは、たとえば、単独で上記各処理を実行するアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、また、各装置100,200,300,400およびサーバ500の一機能としてこれらの各装置100,200,300,400およびサーバ500のソフトウェアに組み込んでもよい。
【0219】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の位置情報設定装置によれば、位置認識部材を位置情報の取得対象となる機器と接続するだけで自動的に位置認識部材の現在の位置情報を取得して当該機器に送信するので、フロア内に設置されている当該機器の正確な位置情報を容易かつ自動的に取得して当該機器に入力することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0220】
また、複数の電磁波送信手段と1つの電磁波受信手段を使用することで、フロア内に設置されている機器の正確な位置情報を自動的に獲得することができる。したがって、ネットワークの管理の手間の削減やネットワークの利便性の向上を図ることができるとともに、設置位置情報を利用したアプリケーションの運用を低コストで行うことができる。
【0221】
また、複数の電磁波送信手段と1つの電磁波受信手段を使用することで、機器が設置されるたとえばフロアの情報などの環境情報をも自動的に獲得することができ、この点からも、管理者の手間の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態に対応する位置認識部材の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す位置データ検出部の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す可動部の構造の一例を示す概略図である。
【図5】OA機器の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態に対応する位置認識部材の全体動作を示すメインフローチャートである。
【図7】図6中の位置測定処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】相対位置の計算方法の説明に供する図である。
【図9】第1の実施の形態の一変更例に対応する位置認識部材の構成を示すブロック図である。
【図10】第1の実施の形態の一変更例に対応する位置計算方法の説明に供する図である。
【図11】第1の実施の形態の一変更例に対応する位置測定処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成を示す図である。
【図13】第2の実施の形態に対応する位置認識部材および基準位置部材の各構成の一例を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態に対応する基準位置部材の構造の一例を示す概略図である。
【図15】データ線の巻き取りの状態を示す概略図である。
【図16】第2の実施の形態に対応する位置認識部材の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態に対応する位置データ検出部の構成の一例を示すブロック図である。
【図18】第3の実施の形態に対応する位置測定処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態の第1の変更例に対応する位置計算方法の説明に供する図である。
【図20】第3の実施の形態の第2の変更例に対応する位置計算方法の説明に供する図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態に係る位置情報設定装置における位置認識部材の構成の一例を示すブロック図である。
【図22】第4の実施の形態に対応する位置認識部材の動作を示すフローチャートである。
【図23】光学系センサで撮像された映像の一例を示す図である。
【図24】本発明の第5の実施の形態に係る位置情報設定装置の構成の一例を示す概略図である。
【図25】送信部の構成の一例を示すブロック図である。
【図26】受信部の構成の一例を示すブロック図である。
【図27】第5の実施の形態に対応する位置情報設定装置における管理者による初期設定の作業手順を示すフローチャートである。
【図28】第5の実施の形態に対応する位置情報設定装置における、OA機器の位置を測定する際の位置情報管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 フロア
50 OA機器
100,200,300,400 位置認識部材
150,250,350,360,450 基準位置部材
114 位置データ検出部
116 設置方向測定部
120 発光部
124 受光部
130 光学ユニット
132 可動部
252 距離データ検出部
254 方向データ検出部
270 データ線
320 発音部
324 受音部
330 音響ユニット
414 光学系センサ
500 位置情報管理サーバ
510a,510b,510c 送信用無線機
520 受信用無線機
530 基準用無線機
540 送信部
550 受信部

Claims (14)

  1. ネットワークに接続された複数の機器において当該機器に含まれる少なくとも一つの機器の位置情報を設定するための位置情報設定装置であって、
    所定の位置に設置された基準位置部材と、
    前記複数の機器のうち、位置情報を設定したい一の機器に対し着脱可能であり、接続の際に当該機器を自動的に認識し、組み込み、設定を行う接続部、所定の物理的媒体を用いて前記基準位置部材との位置関係を検出し位置情報を取得する位置情報取得手段、取得された位置情報を前記接続部を介して前記機器に送信する位置情報送信手段、および操作のため管理者が指示の入力を行う操作部、を備えており移動可能な置認識部材と、を有し、
    前記位置認識部材側に設けられた前記操作部を介して管理者からの処理開始の指示を受けることにより、当該操作部が設けられている一の位置認識部材の前記位置情報取得手段が前記位置情報を自動的に取得するとともに前記位置情報送信手段が前記接続部を介して前記位置情報を自動的に前記機器に送信する、ことを特徴とする位置情報設定装置。
  2. 前記物理的媒体は、光であることを特徴とする請求項1に記載の位置情報設定装置。
  3. 前記基準位置部材は、入射光を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材に対して光を発するとともに反射されて戻って来る光を受ける光学手段と、発光と受光の時間差を検出する時間差検出手段と、前記基準位置部材の方向を検出する方向検出手段と、検出された時間差および方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の位置情報設定装置。
  4. 複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、入射光を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材に対して光を発するとともに反射されて戻って来る光を受ける光学手段と、前記各基準位置部材に対する発光と受光の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の位置情報設定装置。
  5. 前記物理的媒体は、電波であることを特徴とする請求項1に記載の位置情報設定装置。
  6. 前記物理的媒体は、データの伝送が可能なデータ線であって、一端が前記基準位置部材に取り付けられ、他端が前記位置認識部材に接続可能であり、少なくとも一部が前記基準位置部材内に引出し巻取り可能に収納されることを特徴とする請求項1に記載の位置情報設定装置。
  7. 前記基準位置部材は、前記データ線の引出し長さを検出する引出し長さ検出手段と、前記データ線の引出し方向を検出する引出し方向検出手段とを有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材により検出された引出し長さおよび引出し方向を前記データ線を通じて受信する受信手段と、受信された引出し長さおよび引出し方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の位置情報設定装置。
  8. 前記物理的媒体は、音であることを特徴とする請求項1に記載の位置情報設定装置。
  9. 前記基準位置部材は、入射音を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材に対して音を発するとともに反射されて戻って来る音を受ける音響手段と、発音と受音の時間差を検出する時間差検出手段と、前記基準位置部材の方向を検出する方向検出手段と、検出された時間差および方向に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の位置情報設定装置。
  10. 複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、入射音を入射方向と平行な逆の方向に反射する逆反射体を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材に対して音を発するとともに反射されて戻って来る音を受ける音響手段と、前記各基準位置部材に対する発音と受音の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の位置情報設定装置。
  11. 複数の基準位置部材が異なる位置にそれぞれ設置され、各基準位置部材は、音を発する発音手段を有し、前記位置情報取得手段は、前記各基準位置部材から発せられた音を受ける受音手段と、受けた音の時間差を検出する時間差検出手段と、検出された時間差に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の位置情報設定装置。
  12. 前記物理的媒体は、撮像素子であることを特徴とする請求項1記載の位置情報設定装置。
  13. 前記基準位置部材は、見る角度によって見える形状が異なる形状を有し、前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材を撮像して画像データを取得する撮像手段と、撮像して得られた画像データを解析して前記基準位置部材の撮像されたサイズを認識するサイズ認識手段と、撮像して得られた画像データを解析して前記基準位置部材の撮像された形状を認識する形状認識手段と、認識されたサイズおよび形状に基づいて位置情報を算出する位置情報算出手段とを有することを特徴とする請求項12記載の位置情報設定装置。
  14. 前記位置情報取得手段は、前記基準位置部材の所定の座標系における絶対位置を記憶する記憶手段を有し、記憶された前記基準位置部材の絶対位置を用いて絶対的な位置情報を算出することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の位置情報設定装置。
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