JP4581920B2 - カレントミラー回路および定電流回路 - Google Patents

カレントミラー回路および定電流回路 Download PDF

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本発明は、対をなすトランジスタの共通のベースラインと電源線との間に抵抗が接続されたカレントミラー回路および複数の二次電池のセルが直列に接続されて構成される組電池について各セルごとに設けられた回路に対し定電流を供給する定電流回路に関する。
カレントミラー回路は、入力電流を所定のミラー比に従って変換して出力する回路であり、半導体集積回路装置では頻繁に用いられている。カレントミラー回路は、エミッタが電源線に接地され且つベース同士が接続された一対のトランジスタを備えており、電流入力側のトランジスタのコレクタ・ベース間が直接またはベース電流供給用トランジスタのベース・エミッタ間を介して接続されている。
一対のトランジスタのエミッタ面積が等しい場合において、これらトランジスタの電流増幅率が十分に大きいとミラー比は1になり、入力電流と出力電流は等しくなる。しかし、電流増幅率が大きく取れないとミラー比が1からずれ、出力電流は入力電流よりも小さくなる。特許文献1記載のカレントミラー回路は、制御電流を検出し、その検出した制御電流に応じて入力電流を制御することにより上記ずれを抑えている。
特開平9−204232号公報
ところで、カレントミラー回路において、電源線と一対のトランジスタの共通のベースラインとの間に抵抗が接続される場合がある。この抵抗は、ベースラインのインピーダンスを下げてノイズに対する耐量を高める作用を果たし、実回路においてノイズ対策としてしばしば用いられる。また、この抵抗によりベースラインの電位を電源線の電位に固定することができるので、例えばシステムが低消費電力モードに移行してカレントミラー回路への入力電流が遮断された場合に、トランジスタに流れる漏れ電流を防止する作用も果たす。こうした作用は抵抗値が低いほど大きくなる。
しかしながら、抵抗値を下げることにより抵抗に流れる電流が上記一対のトランジスタのベース電流と同程度以上になると、その抵抗に流れる電流に起因してミラー比がずれてしまう。このため、従来はベースラインのインピーダンス低減やベースラインの電位の固定等の観点から必要と認められる値にまで抵抗値を下げることができない場合があり、上述したノイズ対策や漏れ電流の防止を十分に行うことができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、対をなすトランジスタの共通のベースラインと電源線との間に抵抗が接続されている場合でも高精度のミラー比が得られるカレントミラー回路を提供すること、およびこのカレントミラー回路を用いて、組電池の各セルごとに設けられた回路に対し高精度の定電流を供給する定電流回路を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、共通の電源線と第1および第2のトランジスタのベースとの間に抵抗が接続されており、第3のトランジスタは、第1のトランジスタのベース電流、第2のトランジスタのベース電流および上記抵抗に流れる電流を流す。これに伴って、(補償電流を流さなければ)第1のトランジスタのコレクタ電流とカレントミラー回路の入力電流との間には、第3のトランジスタのベース電流だけの差が生じる。
本発明では、第1および第2のトランジスタのベース電流よりも大きい電流が流れるように上記抵抗の抵抗値が設定されている。これは、第1および第2のトランジスタのベースが接続されたベースラインのインピーダンスを十分に下げてノイズに対する耐量を高めるとともに、ベースラインの電位を電源線の電位に十分に固定してカレントミラー回路に電流が流れないときの第1、第2のトランジスタの漏れ電流を防止するためである。その結果、第3のトランジスタに流れる電流は上記抵抗に流れる電流が支配的となる。
そこで、電流補償回路は、第3のトランジスタのベース電流のうち主要な電流、すなわち抵抗に流れる電流を第3のトランジスタの電流増幅率で除した値にほぼ等しい補償電流を第1のトランジスタへの入力電流(カレントミラー回路の入力電流)に対し付加することにより、第1のトランジスタのコレクタ電流とカレントミラー回路の入力電流との差を補償する。これにより、ベースラインにノイズ対策または漏れ電流防止の観点から必要と認められる比較的低い抵抗値を持つ抵抗を接続しても、カレントミラー回路は高精度のミラー比を保つことができる。
記抵抗に流れる電流と、第1のトランジスタに流れる入力電流はほぼ等しくなる。この条件の下で、電流補償回路は、第1のトランジスタに流れる電流に等しい電流を流す第5のトランジスタのベース電流を補償電流として出力する。第3のトランジスタに流れる電流は上記抵抗に流れる電流が支配的であるため、第3のトランジスタと第5のトランジスタの電流増幅率が等しければ、第3のトランジスタのベース電流と第5のトランジスタのベース電流(=補償電流)は、逆極性であって且つ大きさがほぼ等しくなる。これにより、第1のトランジスタのコレクタ電流とカレントミラー回路の入力電流との差電流を補償できる。なお、上記抵抗に流れる電流と第2のトランジスタに流れる出力電流とがほぼ等しい条件の場合でも同様にして補償できる。
請求項に記載した手段によれば、カレントミラー回路の電流出力側のトランジスタである第2のトランジスタのコレクタ電位が、電源線を基準にして第7のトランジスタのベース・エミッタ間電圧に固定されるので、第2のトランジスタについてアーリー効果の発生を防止でき、より高精度のミラー比が得られる。
請求項に記載した手段によれば、組電池を構成するセルおよびそのセルごとに設けられた回路がnグループ(n≧2)に分けられており、各グループごとに設けられた第1のカレントミラー回路は、基準電流を入力してそれを当該グループに属する上記各回路に出力する。基準電流を出力する基準電流出力回路は何れか1つのグループに設けられており、他のグループへは当該他のグループごとに設けられた第2のカレントミラー回路を介して基準電流が供給される。
これらカレントミラー回路のうち少なくとも上記他のグループにおける第1および第2のカレントミラー回路に請求項1または2に記載したカレントミラー回路を用いたので、基準電流出力回路の出力電流に基づく基準電流を各グループに供給する際および各グループにおいてその基準電流を各回路に出力する際における基準電流のずれを低減することができ、各セルの回路に供給する基準電流の相互のばらつきを低減することができる。
また、この構成によれば、各グループ間で基準電流を精度よく伝達することができるので、各回路ごと(各セルごと)に基準電流出力回路を設ける必要がなくなり、従来よりも格段に小さい回路規模で各回路に高精度の定電流を供給することができる。また、ICとして構成する場合には、定電流回路が形成されるチップ面積を小さくできるので、コストを大幅に低減することができる。
請求項に記載した手段によれば、組電池を構成するセルおよびそのセルごとに設けられた回路を二次電池の低電位側から順にnグループに分け、その各グループごとに当該グループにおいて最も低電位側に位置するセルの低電位側端子を共通の電圧ラインとしてカレントミラー回路を設けたので、電流出力トランジスタに印加される電圧の最大値を、各グループを構成するセルの全加算電圧以下に抑えることができる。
請求項に記載した手段によれば、各グループに属するセルの数は相等しいので、組電池を構成するセルが均等にグループ化され、カレントミラー回路を構成するトランジスタの耐圧を下げることができる。
請求項に記載した手段によれば、基準電流出力回路は、バンドギャップリファレンスで生成される高精度の基準電圧を電圧−電流変換回路により電流に変換するので、高精度の電流を出力できる。そして、その電流を第2のカレントミラー回路で折り返すので、セルごとに設けられた各回路にも高精度の電流を供給することができる。
請求項に記載した手段によれば、セルごとに設けられた回路は、上記第1のカレントミラー回路から出力される定電流により生成された基準電圧を用いてセルの過充電あるいは過放電を検出するので、従来よりも小規模の回路構成でありながら高精度の充放電監視を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を組電池の過充電検出回路に適用した第1の実施形態について図1ないし図7を参照しながら説明する。
図4は、組電池の過充電検出回路および定電流回路の全体構成を示している。組電池1は、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HV)のバッテリとして用いられるもので、二次電池例えばリチウムイオン電池(3.6V/セル)から構成されている。この組電池1は、直列接続された複数のセルグループから構成されており、各セルグループは直列接続された8個のセルBC1〜BC8から構成されている。1つのセルグループには、セルBC1のプラス側端子T1、セルBC2のプラス側端子(セルBC1のマイナス側端子)T2、…、セルBC8のプラス側端子(セルBC7のマイナス側端子)T8およびセルBC8のマイナス側端子TGが設けられている。
二次電池特にリチウムイオン電池は過充電や過放電に弱く、定められた制限電圧範囲内で使用しないと著しく容量が減少したり発熱する虞がある。そのため、組電池1を使用する際には、各セルBC1〜BC8の電圧が所定の上限電圧と下限電圧とで定まる電圧範囲内となるように充電状態(SOC)を監視する必要がある。
組電池1の充電状態を監視し制御するIC2は、上記セルグループごとに1つずつ用いられており、セル電圧を検出して各セルの充電状態を適正状態に保つ充放電制御を実行するようになっている。このため、IC2には、セルBC1〜BC8ごとに過充電検出回路3と過放電検出回路が設けられている。過放電検出回路については図示しないが、過充電検出回路3と同様の構成となっている。組電池1とIC2とが接続されると、組電池1の端子T1、T2、…、TGとIC2内の電圧ラインLN1、LN2、…、GNDとがそれぞれ接続された状態となる。
過充電検出回路3は、目標値とのずれが小さく且つセル間のばらつきも小さい基準電圧を生成するため、高精度の基準電流を必要とする。そこで、IC2は、セルBC1〜BC8の各過充電検出回路3に対し一定の基準電流を供給する定電流回路4を備えている。この定電流回路4は、セルBC1〜BC4に対する4つの過充電検出回路3を1つのグループ(本発明でいう「他のグループ」に相当)とし、セルBC5〜BC8に対する4つの過充電検出回路3をもう1つのグループ(本発明でいう「何れか1つのグループ」に相当)とし、これら各グループについてそれぞれカレントミラー回路5、6を備えている。
さらに、基準電圧VBGを出力する1つのバンドギャップリファレンス7、基準電圧VBGに応じた基準電流を出力する電圧−電流変換回路8、この基準電流を上記カレントミラー回路6に流すためのカレントミラー回路9、および電源回路10、11を備えている。ここで、バンドギャップリファレンス7と電圧−電流変換回路8により基準電流出力回路12が構成されている。
電源回路10は、1グループを構成するセルBC1〜BC4の加算電圧すなわち電圧ラインLN1とLN5との間の電圧を入力し、電源線13と電圧ラインLN5との間に定電圧たとえば5Vを出力するようになっている。同様に、電源回路11は、1グループを構成するセルBC5〜BC8の加算電圧すなわち電圧ラインLN5とGNDとの間の電圧を入力し、電源線14と電圧ラインGNDとの間に定電圧たとえば5Vを出力するようになっている。また、バンドギャップリファレンス7も電圧ラインLN5とGNDとの間の電圧を入力し、基準電圧VBGを出力するようになっている。
電圧−電流変換回路8は、電圧ラインGNDに対しコレクタが接地されたトランジスタQ1、このトランジスタQ1のエミッタにベースが接続されたトランジスタQ2、このトランジスタQ2のエミッタと電圧ラインGNDとの間に接続された抵抗R1、トランジスタQ2のベースに接続された電流供給回路(図示せず)などにより構成されている。カレントミラー回路9は、抵抗R2、電源線14にエミッタが接続され且つベース同士が接続されたトランジスタQ3、Q4および後述するトランジスタQ9(図2参照)により構成されている。
図2は、低電位側のセルBC5〜BC8に対応して設けられたカレントミラー回路6の構成を示している。このカレントミラー回路6(第1のカレントミラー回路に相当)は、基準電流出力回路12からカレントミラー回路9を介して供給される基準電流を入力し、その基準電流を5つの回路すなわちセルBC5〜BC8の過充電検出回路3およびカレントミラー回路5に出力するものである。対をなすトランジスタQ5とQ6のベース同士は接続されており、そのエミッタは電圧ラインGNDに接続されている。トランジスタQ5、Q6のベースと電圧ラインGNDとの間には抵抗R3が接続されている。トランジスタQ5のコレクタとベースは上述したトランジスタQ4のコレクタに接続されており、トランジスタQ6のコレクタにはアーリー効果防止回路15が付加されている。
このアーリー効果防止回路15は、トランジスタQ6のコレクタ側に直列に接続されたトランジスタQ7、トランジスタQ6のコレクタと電圧ラインGNDとの間にベース・エミッタ間が接続され且つトランジスタQ7のベースにコレクタが接続されたトランジスタQ8、および電源線14とトランジスタQ8のコレクタとの間に接続されたトランジスタQ9から構成されている。トランジスタQ9は、上述したようにカレントミラー回路9を構成しており、定電流回路として動作するようになっている。カレントミラー回路6は、これらトランジスタQ6とアーリー効果防止回路15とからなる回路16(二点鎖線で示す)を5回路分備えている。
図1は、高電位側のセルBC1〜BC4に対応して設けられたカレントミラー回路5の構成を示している。このカレントミラー回路5は、入力した基準電流を4つの回路すなわちセルBC1〜BC4の過充電検出回路3に出力するカレントミラー回路17(第1のカレントミラー回路に相当)と、カレントミラー回路6から出力される基準電流を折り返して上記カレントミラー回路17に出力するカレントミラー回路18(第2のカレントミラー回路に相当)とから構成されている。
まず、カレントミラー回路18について説明する。対をなすトランジスタQ10、Q11(第1、第2のトランジスタに相当)のベース同士は接続されており、各エミッタは電源線13に接続されている。トランジスタQ10のコレクタは、抵抗R4と逆流防止用のダイオードD1を介して、カレントミラー回路6を構成するトランジスタQ7のコレクタに接続されている。
電源線13とトランジスタQ10、Q11のベースとの間には抵抗R5が接続されている。この抵抗R5は、少なくともトランジスタQ10、Q11のベース電流よりも大きい電流が流れるようにその抵抗値R5が設定されている。また、トランジスタQ10のコレクタとベースとの間には、トランジスタQ12(第3のトランジスタに相当)のベース・エミッタ間と抵抗R6とが直列に接続されており、トランジスタQ12のコレクタは電圧ラインLN5に接続されている。このトランジスタQ12は、トランジスタQ10、Q11にベース電流を供給するために必要となる。
さらに、カレントミラー回路18は、電流補償回路19を備えている。この電流補償回路19は、電源線13と電圧ラインLN5との間に直列に接続されたトランジスタQ14、Q13(第5、第4のトランジスタに相当)から構成されている。トランジスタQ13は、カレントミラー回路17を構成するトランジスタQ15、Q16(後述)とベース同士およびエミッタ同士が接続されている。トランジスタQ14のベースは、トランジスタQ10のコレクタ(トランジスタQ12のベース)に接続されており、そのベース電流が補償電流となる。
続いて、カレントミラー回路17について説明する。このカレントミラー回路17において、主要な対をなすトランジスタQ15、Q16(第1、第2のトランジスタに相当)のベース同士は接続されており、各エミッタは電圧ラインLN5に接続されている。トランジスタQ15のコレクタは、カレントミラー回路18を構成するトランジスタQ11のコレクタに接続されている。
トランジスタQ15、Q16のベースと電圧ラインLN5との間には抵抗R7が接続されている。この抵抗R7は、少なくともトランジスタQ15、Q16のベース電流よりも大きい電流が流れるようにその抵抗値R7が設定されている。また、トランジスタQ15のコレクタとベースとの間には、トランジスタQ17(第3のトランジスタに相当)のベース・エミッタ間と抵抗R8とが直列に接続されており、トランジスタQ17のコレクタは電源線13に接続されている。
トランジスタQ16のコレクタにはアーリー効果防止回路20が付加されている。このアーリー効果防止回路20は、トランジスタQ16のコレクタ側に直列に接続されたトランジスタQ18(第6のトランジスタに相当)、トランジスタQ16のコレクタと電圧ラインLN5との間にベース・エミッタ間が接続され且つトランジスタQ18のベースにコレクタが接続されたトランジスタQ19(第7のトランジスタに相当)、および電源線13とトランジスタQ19のコレクタとの間に接続されたトランジスタQ20から構成されている。カレントミラー回路17は、トランジスタQ16およびアーリー効果防止回路20からなる回路21(二点鎖線で示す)を4回路分備えている。
ここで、トランジスタQ20は、定電流回路として動作するようになっている。すなわち、電源線13と電圧ラインLN5との間にはトランジスタQ21とQ22とが直列に接続されており、このトランジスタQ21、上記トランジスタQ20、トランジスタQ23および抵抗R9、R10によりカレントミラー回路が構成されている。トランジスタQ22は、トランジスタQ15、Q16とベース同士およびエミッタ同士が接続されており、トランジスタQ20〜Q22にはトランジスタQ15、Q16と同じ電流が流れるようになっている。
カレントミラー回路17は、電流補償回路22を備えている。この電流補償回路22は、電源線13と電圧ラインLN5との間に直列に接続されたトランジスタQ24、Q25(第4、第5のトランジスタ)から構成されている。トランジスタQ24は、カレントミラー回路18を構成するトランジスタQ10、Q11とベース同士およびエミッタ同士が接続されている。トランジスタQ25のベースは、トランジスタQ15のコレクタ(トランジスタQ17のベース)に接続されており、そのベース電流が補償電流となる。
図3は、セルBC1に対応した過充電検出回路3の構成を示している。この過充電検出回路3は、基準電圧生成回路23、電圧検出回路24およびコンパレータ25から構成されている。電圧検出回路24は、セルBC1の高電位側端子に繋がる電圧ラインLN1とセルBC1の低電位側端子に繋がる電圧ラインLN2との間に直列接続された抵抗R12、R13から構成されている。
コンパレータ25(比較回路に相当)は、電圧ラインLN1、LN2間のセルBC1の電圧により動作するようになっており、基準電圧生成回路23から出力される基準電圧と電圧検出回路24から出力される検出電圧(セル電圧)とを比較して過充電検出信号OC1を出力するようになっている。他のセルBC2〜BC8の過充電検出回路3についても同様に構成されており、それぞれ過充電検出信号OC2〜OC8を出力するようになっている。
基準電圧生成回路23は、トリミング抵抗R11と、カレントミラー回路5から出力される基準電流をトリミング抵抗R11に流すカレントミラー回路26とから構成されている。基準電圧生成回路23が温度変動と電圧ばらつきの小さい高精度の基準電圧を生成するためには、カレントミラー回路26を介してトリミング抵抗R11に高精度の電流を流す必要がある。カレントミラー回路26は、電流補償回路27に係る回路部分を除いて上述したカレントミラー回路18と同様の構成を備えている。すなわち、トランジスタQ26〜Q28および抵抗R14、R15は、それぞれトランジスタQ10〜Q12(第1〜第3のトランジスタ)および抵抗R5、R6に相当する。
電流補償回路27は、電圧ラインLN1とLN2との間に直列接続されたトランジスタQ29、Q30(第4、第5のトランジスタに相当)と、カレントミラー回路28とから構成されている。トランジスタQ29は、トランジスタQ26、Q27とベース同士およびエミッタ同士が接続されている。カレントミラー回路28は、トランジスタQ30のベースと電圧ラインLN2との間に接続されたトランジスタQ31と、トランジスタQ26のコレクタ(トランジスタQ28のベース)と電圧ラインLN2との間に接続されたトランジスタQ32とから構成されている。このカレントミラー回路28で折り返されたトランジスタQ30のベース電流が補償電流となる。
次に、本実施形態の作用について図5ないし図7も参照しながら説明する。
組電池1に用いたリチウムイオン電池は、体積エネルギー密度および質量エネルギー密度が大きく、サイクル寿命も長いという優れた特徴がある。その一方で、過充電や過放電に弱いので、過充放電を防止するための高精度の制御が必要になる。そこで、各セルBC1〜BC8に対して設けられた過充電検出回路3および図示しない過放電検出回路は、各セルが過充電状態あるいは過放電状態となったことを高精度に検出する必要がある。
各セルBC1〜BC8の過充電検出回路3における基準電圧生成回路23(図3参照)は、カレントミラー回路26を介してトリミング抵抗R11に定電流(基準電流)を流すことにより基準電圧を生成する。図4に示すように、バンドギャップリファレンス7で生成された高精度の基準電圧VBGは、電圧−電流変換回路8において基準電圧VBGに応じた定電流に変換される。この定電流は、カレントミラー回路9で折り返されてカレントミラー回路6に流れ、カレントミラー回路6においてアーリー効果防止回路15が付加されたトランジスタQ6(図2参照)を介してセルBC5〜BC8の過充電検出回路3内の基準電圧生成回路23に出力される。
また、カレントミラー回路6のトランジスタQ6から出力された定電流は、図1に示すようにカレントミラー回路18で折り返されてカレントミラー回路17に流れ、カレントミラー回路17においてアーリー効果防止回路20が付加されたトランジスタQ16を介してセルBC1〜BC4の過充電検出回路3内の基準電圧生成回路23に出力される。この場合、基準電圧VBGと基準電圧生成回路23のトリミング抵抗R11に流れる基準電流との関係は、電圧−電流変換回路8の抵抗R1の抵抗値およびカレントミラー回路9、6、17、18、26のミラー比によって定まる。
本実施形態では、特に各セルBC1〜BC8のトリミング抵抗R11に流す基準電流の相互のばらつきを低減するため、カレントミラー回路9から出力される基準電流の分配経路に介在するカレントミラー回路6、5(17、18)、26に対し電流補償回路19、22、27およびアーリー効果防止回路15、20を設けている。勿論、カレントミラー回路9に対しても電流補償回路およびアーリー効果防止回路を設けてもよい。なお、抵抗値やミラー比のばらつきに起因する電流のずれ、すなわち基準電圧生成回路23から出力される基準電圧のずれは、トリミング抵抗R11に対するレーザトリミングにより一層低減することができる。
カレントミラー回路9、6、17、18、26において、トランジスタのベースが共通に接続されたベースラインと電源線または電圧ラインとの間に抵抗R2、R3、R5、R7、R14が接続されている。これらの抵抗R2、R3、R5、R7、R14は、少なくともトランジスタのベース電流よりも大きい電流が流れるようにその抵抗値が比較的低く設定されている。これは、ベースラインのインピーダンスを下げてノイズに対する耐量を高めるとともに、ベースラインの電位を電源線または電圧ラインの電位に固定してカレントミラー回路9、6、17、18、26に電流が流れない時(例えば組電池1の制御システムが低消費電力モードにある時)のトランジスタQ3、Q4、Q5、Q6、Q10、Q11、Q15、Q16、Q26、Q27の漏れ電流を防止するためである。
次に、カレントミラー回路18を例として、抵抗R5を付加したことによる影響とその補償方法について説明する。トランジスタQ10、Q11のベースが接続されたベースラインからトランジスタQ12に流れる電流IC(Q12)は、以下の(1)式のようになる。
IC(Q12)=VF/R5+IC(Q10)/hFE(Q10)+IC(Q11)/hFE(Q11)
+IC(Q24)/hFE(Q24) …(1)
ただし、VF:PN接合の順方向電圧
hFE(Qx):トランジスタQxの直流電流増幅率
ここで、トランジスタQ10、Q11、Q24は同種類且つ同サイズの素子として形成されているため、hFE(Q10)=hFE(Q11)=hFE(Q24)であり、上記(1)式の第2項ないし第4項はほぼ等しくなる。すなわち、(1)式は次の(2)式のように近似できる。
IC(Q12)=VF/R5+3・IC(Q10)/hFE(Q10) …(2)
抵抗R5に流れる電流VF/R5がトランジスタQ10、Q11、Q24のベース電流IC(Q10)/hFE(Q10)等と同程度以上になると、トランジスタQ12に流れる電流IC(Q12)において抵抗R5に流れる電流が次第に支配的となり、その電流によってミラー比に誤差が生じるようになる。実設計上の値の一例としてR5=140kΩとすると、VFは約0.7Vであることから抵抗R5に流れる電流は5μAとなる。一方、IC2内で小信号用に流す電流は通常数μAから数十μAであり、hFEを100とした場合のトランジスタのベース電流は通常数十nAから数百nAとなる。従って、一般的には上記(2)式は次の(3)式のように近似でき、この近似に基づくトランジスタQ12のベース電流IB(Q12)は(4)式のようになる。
IC(Q12)=VF/R5 …(3)
IB(Q12)=(VF/R5)/hFE(Q12) …(4)
カレントミラー回路18の入力電流の一部がトランジスタQ12のベース電流IB(Q12)になると、その分だけトランジスタQ10のコレクタ電流IC(Q10)が減少し、ミラー比に誤差が生じる。そこで、電流補償回路19は、補償電流として上記ベース電流IB(Q12)に等しいトランジスタQ14のベース電流IB(Q14)を供給する。
トランジスタQ13とQ15はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ15にはトランジスタQ11のコレクタ電流が流れる。このため、トランジスタQ13、Q14にはトランジスタQ11のコレクタ電流に等しい電流が流れる。このとき、トランジスタQ14のベース電流IB(Q14)は、次の(5)式に示すようになる。
IB(Q14)=IC(Q14)/hFE(Q14) …(5)
トランジスタQ12とQ14は同種類且つ同サイズの素子として形成されているため、直流電流増幅率hFE(Q12)とhFE(Q14)はほぼ等しい。従って、IB(Q12)=IB(Q14)となるための条件式は(6)式に示すようになる。
IC(Q14)=VF/R5 …(6)
つまり、抵抗R5に流れる電流(5μA)とトランジスタQ11(Q14)に流れる電流とが等しい場合に、トランジスタQ12のベース電流IB(Q12)はほぼ完全に補償され、ミラー比はより正確に1に近付く。ミラー比が1であるため、上記補償条件は、抵抗R5に流れる電流とトランジスタQ10に流れる電流とが等しいと言い換えることもできる。なお、仮に(6)式が成立しない場合でも、|IB(Q12)−IB(Q14)|<IB(Q12)となる限り補償効果は得られる。
以上の作用および効果は、カレントミラー17および過充電検出回路3の基準電圧生成回路23に用いられているカレントミラー回路26についても同様となる。ただし、カレントミラー回路26では、電流補償回路27内のトランジスタQ29とトランジスタQ26、Q27とのベース同士、エミッタ同士が接続されているので、トランジスタQ30のベース電流を折り返すためのカレントミラー回路28が必要となる。
ところで、カレントミラー回路6、17は、それぞれ電圧ラインGND、LN5をグランドラインとして動作し、他の電圧ラインをグランドラインとして動作する過充電検出回路3に対して電流を出力する。そのため、トランジスタQ6、Q16に対しアーリー効果防止回路15、20を付加している。これにより、トランジスタQ6、Q16のコレクタ・エミッタ間電圧がVFに制限され、各セルに与えられる基準電流のばらつきを大幅に低減することができる。
図5は、図1ないし図4に示す回路において、電流補償回路19、22の有無およびアーリー効果防止回路15、20の有無に応じて、各セルBC1〜BC8の過充電検出回路3に入力される基準電流I1〜I8のシミュレーション結果値を示している。温度は27℃とし、抵抗R5、R7は140kΩ、カレントミラー回路6への入力電流は5.214μAとし、セルBC1〜BC8の電圧V1〜V8は、意図的にばらつきを持たせることにより32.8V、28.7V、24.6V、20.5V、16.4V、12.3V、8.2V、4.1Vとしている。
この図5によれば、組電池1のように各セルの電位が異なる場合には、アーリー効果防止回路15、20は非常に効果的であり、各グループ内での基準電流のばらつきおよび2つのグループ間での基準電流の差がともに大きく改善され、基準電流の値も狙い値(5.214μA)に近付いている。また、電流補償回路19、22を設けると、上記計算式で示した通りグループ間での基準電流の差および基準電流の狙い値からのずれが改善されることが分かる。つまり、電流補償回路19、22とアーリー効果防止回路15、20とを設けた本実施形態では、これらを設けない従来回路に比べてミラー比が1に近付き、基準電流の精度が格段に高まっている。なお、過充電検出回路3に設けた電流補償回路27の効果も同様であると考えられる。
図6および図7は、カレントミラー回路26における電流補償回路27の有無による基準電流の温度特性のシミュレーション結果を示している。組電池1およびその充電状態を監視し制御するIC2は車両に搭載されるので、例えば−40℃から+140℃の広い温度範囲において用いられる。図6、図7は、それぞれ電流補償回路27を設けた場合(本実施形態)、電流補償回路27を設けていない場合(従来構成)における温度変動に対するカレントミラー回路26の出力電流の変化を示している。
電流補償回路27を設けた本実施形態では、−40℃から+140℃の温度範囲内の電流の変動幅が4nA以下であり、従来構成のものの変動幅30nAに比べて大きく改善されていることが分かる。この温度特性は、カレントミラー回路17、18についても同様になると考えられる。
以上説明したように、本実施形態のIC2に用いたカレントミラー回路9、6、17、18、26は、そのベースラインに比較的低い抵抗値を持つ抵抗R2、R3、R5、R7、R14が接続されているので、十分なノイズ低減効果および漏れ電流防止効果が得られる。その一方で、カレントミラー回路17、18、26は、それぞれ電流補償回路19、22、27を備え、抵抗R5、R7、R14に基づいて流れるトランジスタQ12、Q17、Q28のベース電流に対し補償電流を流すように構成したので、カレントミラー回路17、18、26のミラー比を極力1に近づけることができる。また、カレントミラー回路17、18にアーリー効果防止回路15、20を備えたので、各過充電検出回路3の電位の違いに起因するアーリー効果を抑えることができる。
その結果、基準電流出力回路12から出力される基準電流を他のグループ(セルBC1〜BC4)に供給するカレントミラー回路18、各グループ(セルBC1〜BC4、セルBC5〜BC8)において基準電流を4つの過充電検出回路3に分配するカレントミラー回路6、17、および基準電流をトリミング抵抗R11に出力するカレントミラー回路26における入出力間の電流誤差を低減することができ、各セルBC1〜BC8の過充電検出回路3のトリミング抵抗R11に供給する基準電流のばらつきを低減できるとともに、その絶対的な精度を高めることができる。また、電流補償回路19、22、27を備えると、温度が大きく変動しても電流(ミラー比)の変化が抑制されるので、組電池1およびIC2を車載用として用いる場合でも高い精度を維持できる。
本実施形態によれば、各セルBC1〜BC8の過充電検出回路3ごとにバンドギャップリファレンス7を設ける必要がないので、各セルBC1〜BC8ごとにバンドギャップリファレンスを設けた従来構成に比べ、高い電流精度を保ちつつIC2の回路規模すなわちチップ面積を小さくでき、IC2の製造コストを大幅に低減することができる。
1つのセルグループは直列接続された8個のセルBC1〜BC8から構成されているが、本実施形態ではこれらのセルを高電位側から(別の見方をすれば低電位側から)BC1〜BC4、BC5〜BC8の2グループに分けている(n=2)。そして、各グループについて、それぞれ最も低電位側に位置するセルBC4、BC8の低電位側端子T5、TGに繋がる電圧ラインLN5、GNDを共通の電源線としてカレントミラー回路5(17、18)、6を設けている。これにより、例えばカレントミラー回路17を構成するトランジスタQ18のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q18)がほぼ(VBC1+VBC2+VBC3+VBC4)≒4・VBC以下に抑えられる。
(第2の実施形態)
図8は、カレントミラー回路の構成を示している。このカレントミラー回路29は、図3に示したカレントミラー回路26に対し、アーリー効果防止回路30を付加した構成となっている。このアーリー効果防止回路30は、トランジスタQ27のコレクタ側に直列に接続されたトランジスタQ33(第6のトランジスタに相当)、トランジスタQ33のコレクタと電圧ラインLN1との間にベース・エミッタ間が接続され且つトランジスタQ33のベースにコレクタが接続されたトランジスタQ34(第7のトランジスタに相当)、およびトランジスタQ34のコレクタと電圧ラインLN2との間に接続された定電流回路31から構成されている。
図3に示した過充電検出回路3において、カレントミラー回路26に替えてカレントミラー回路29を用いることにより、セルBC1の電圧VBC1の変化に起因するアーリー効果を抑えることができ、トリミング抵抗R11に対してより高精度の基準電流を出力することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
組電池1に接続されるIC2では、各セルBC1〜BC8に対する過充電検出回路3の電位が異なるためにアーリー効果防止回路15、20を設けたが、アーリー効果が生じない電位構成の場合には設ける必要はない。
上記実施形態では、1つのセルグループに属する8個のセルBC1〜BC8を2グループ(n=2)に分け、この各グループごとにカレントミラー回路5、6を設けたが、3以上のグループ(n≧3)に分けて各グループごとにカレントミラー回路を設けてもよい。この場合、各グループに属するセルの数を相等しくすることが好ましい。
上記実施形態では、セルBC5〜BC8からなるグループ側にバンドギャップリファレンス7と電圧−電流変換回路8を設け、カレントミラー回路6に流れる電流をカレントミラー回路18を介してカレントミラー回路17に供給する構成としたが、これに替えてセルBC1〜BC4からなるグループ側にバンドギャップリファレンス7と電圧−電流変換回路8を設け、カレントミラー回路17に流れる電流をカレントミラー回路を介してカレントミラー回路6に供給する構成としてもよい。
基準電流出力回路12をバンドギャップリファレンス7と電圧−電流変換回路8から構成したが、例えばトランジスタの順方向電圧VFと抵抗値とから定まる電流を出力する定電流回路、ウィルソン定電流回路、自己バイアス方式の定電流回路、ツェナーダイオードと電圧−電流変換回路からなる定電流回路などを用いてもよい。
組電池1は、リチウムイオン電池に限らず、鉛電池、ニッケル水素電池などの二次電池であってもよい。また、上記実施形態で用いたカレントミラー回路17、18、26、29等は、定電流回路以外にも種々適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示し、高電位側に位置するセルのグループに対応して設けられたカレントミラー回路の構成図 低電位側に位置するセルのグループに対応して設けられたカレントミラー回路の構成図 セルBC1に対応した過充電検出回路の構成図 組電池の過充電検出回路および定電流回路の全体構成を示す図 電流補償回路の有無およびアーリー効果防止回路の有無に応じて、各セルの過充電検出回路に入力される基準電流のシミュレーション結果を示す図 カレントミラー回路に電流補償回路を設けた場合の基準電流の温度特性のシミュレーション結果を示す図 カレントミラー回路に電流補償回路を設けない場合の基準電流の温度特性のシミュレーション結果を示す図 本発明の第2の実施形態を示すカレントミラー回路の構成図
符号の説明
1は組電池、3は過充電検出回路、4は定電流回路、6、17はカレントミラー回路(第1のカレントミラー回路)、7はバンドギャップリファレンス、8は電圧−電流変換回路、12は基準電流出力回路、13は電源線、18はカレントミラー回路(第2のカレントミラー回路)、19、22、27は電流補償回路、20、30はアーリー効果防止回路、23は基準電圧生成回路、25はコンパレータ(比較回路)、26、28、29はカレントミラー回路、Q10、Q15、Q26はトランジスタ(第1のトランジスタ)、Q11、Q16、Q27はトランジスタ(第2のトランジスタ)、Q12、Q17、Q28はトランジスタ(第3のトランジスタ)、Q13、Q24、Q29はトランジスタ(第4のトランジスタ)、Q14、Q25、Q30はトランジスタ(第5のトランジスタ)、Q18、Q33はトランジスタ(第6のトランジスタ)、Q19、Q34はトランジスタ(第7のトランジスタ)、BC1〜BC8はセル、LN1〜LN8、GNDは電圧ライン(電源線)である。

Claims (7)

  1. 共通の電源線にエミッタが接続されるとともにベース同士が接続された第1および第2のトランジスタと、
    前記電源線と前記第1および第2のトランジスタのベースとの間に接続され、少なくとも前記第1および第2のトランジスタのベース電流よりも大きい電流が流れるように抵抗値が設定された抵抗と、
    前記第1のトランジスタのコレクタとベースとの間にベース・エミッタ間が接続され、前記第1および第2のトランジスタにベース電流を供給する第3のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタへの入力電流に対し、前記抵抗に流れる電流を前記第3のトランジスタの電流増幅率で除した値にほぼ等しい補償電流を付加する電流補償回路とを備え
    前記抵抗は、前記第1のトランジスタに流れる入力電流または前記第2のトランジスタに流れる出力電流にほぼ等しい電流が流れるようにその抵抗値が設定されており、
    前記電流補償回路は、前記第1または第2のトランジスタに流れる電流に等しい電流を流す第4のトランジスタと、この第4のトランジスタと直列に接続された第5のトランジスタとを備え、前記第5のトランジスタのベース電流を前記補償電流として出力することを特徴とするカレントミラー回路。
  2. 前記第2のトランジスタのコレクタ側に直列に接続された第6のトランジスタと、前記第2のトランジスタのコレクタと前記電源線との間にベース・エミッタ間が接続され且つ前記第6のトランジスタのベースにコレクタが接続された第7のトランジスタとからなるアーリー効果防止回路を備え、前記第6のトランジスタのコレクタから電流を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカレントミラー回路。
  3. 複数の二次電池のセルが直列に接続されて構成される組電池の各セルごとに設けられた回路に対し定電流を供給する定電流回路であって、
    前記組電池を構成するセルおよびそのセルごとに設けられた回路をnグループ(n≧2)に分け、その各グループごとに基準電流を入力してそれを当該グループに属する各セルごとに設けられた回路に出力する第1のカレントミラー回路と、
    何れか1つのグループに設けられ、当該グループの前記第1のカレントミラー回路に一定の基準電流を出力する基準電流出力回路と、
    前記1つのグループを除く他のグループに設けられ、前記基準電流出力回路の出力電流に基づく基準電流を入力してそれを当該グループの前記第1のカレントミラー回路に出力する第2のカレントミラー回路とを備え、
    少なくとも前記他のグループにおける第1および第2のカレントミラー回路に請求項1または2に記載のカレントミラー回路を用いたことを特徴とする定電流回路。
  4. 前記組電池を構成するセルおよびそのセルごとに設けられた回路を前記組電池の低電位側から順にnグループに分け、その各グループごとに当該グループにおいて最も低電位側に位置するセルの低電位側端子に接続された電圧ラインを電源線として前記第1のカレントミラー回路を構成したことを特徴とする請求項3記載の定電流回路。
  5. 前記各グループに属するセルの数は相等しいことを特徴とする請求項3または4記載の定電流回路。
  6. 前記基準電流出力回路は、バンドギャップリファレンスと電圧−電流変換回路とから構成されていることを特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載の定電流回路。
  7. 前記セルごとに設けられた回路は、前記第1のカレントミラー回路から与えられる定電流に応じた基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、この基準電圧と当該セルの電圧とを比較する比較回路とからなる過充放電検出回路を備えていることを特徴とする請求項3ないし6の何れかに記載の定電流回路。
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