JP4576899B2 - Method for manufacturing column-beam joint structure and column-beam joint structure - Google Patents
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Description
本発明は、柱梁接合部から離れた梁の部位に降伏点を設定する柱及び梁を有する鋼構造物の柱梁接合構造の製造方法及び柱梁接合構造に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a column-to-beam connection structure and a column-to-beam connection structure of a steel structure having a column and a beam for setting a yield point at a beam part away from the beam-to-column connection.
柱梁接合部から離れた部位に降伏点を設定するいわゆるRBS工法(Reduced Beam Section Connections)が適用される柱梁接合構造としては、例えば、図12に示すように、柱梁接合部2bから離れた梁2のフランジ3及び補強プレート23、24に続き連なった切欠き部(切欠き)25が形成された柱梁接合構造60が非特許文献1で提案されている。また、例えば、図13に示すように縦方向のリブプレート26に切欠き部(切欠き)27を形成した柱梁接合構造70が特許文献1で提案されている。また、例えば、図14に示すようにカバープレート28に切欠き部(切欠き)29を形成した柱梁接合構造80が特許文献2で提案されている。斯かる柱梁接合構造60、70及び80の夫々は、地震等による大きな外力が与えられた際に、当該外力に起因して柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じることを防止するようになっている。
As a column beam connection structure to which a so-called RBS method (Reduced Beam Section Connections) in which a yield point is set at a site away from the beam-column joint is applied, for example, as shown in FIG. 12, the beam beam is separated from the beam-
しかしながら、非特許文献1における柱梁接合構造60では、梁に補強プレートを取り付けるのに多くの溶接を必要とし手間がかかる。切欠き部25の端面は、破断の起点なるノッチを除去するため、グラインダ仕上げを行う必要があり、また、梁の中央部に比して、設計応力の大きい梁端部に対し、より高強度の材質の鋼材を用いたり、フランジプレートの厚さを増して梁端部の強度を増加させる経済設計が困難となる。
However, in the column-beam
また、特許文献1における柱梁接合構造70では、梁に溶接するリブプレートが比較的大きなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線も長くなる。
Moreover, in the column
また、特許文献2における柱梁接合構造80では、梁に溶接するカバープレート28が比較的大きなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線も長くなる。さらに、切欠き29の降伏部分には、カバープレート28と梁のフランジ3の溶接部分があり、この溶接部分に欠陥等があった場合には切欠き29に損傷を生じてしまう虞がある。
Further, in the column-
本発明は、前期諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、梁のフランジを大きく切欠く必要をなくして梁の曲げ耐力を有効に利用することができると共に、地震等による外力に起因して柱梁接合部で延性破断や脆性破壊が生じることを防止することができ、梁の所望の耐力を維持することのできる柱梁接合構造の安価な製造方法及び柱梁接合構造を提供することにある。 The present invention has been made in view of various points in the previous period, and the purpose of the present invention is to eliminate the need to greatly cut out the flange of the beam, and to effectively use the bending strength of the beam, as well as due to an earthquake or the like. An inexpensive method for manufacturing a column beam joint structure that can prevent ductile fracture and brittle fracture from occurring due to an external force and can maintain the desired strength of the beam, and a column beam joint structure Is to provide.
本発明の柱梁接合構造の一つの例は、柱と梁とを接合した鋼構造物の柱梁接合部において、略水平面をなして一端を柱面に接合されると共に、他端を柱面と対向する第二の梁フランジプレートに接合される少なくとも一つの第一の梁フランジプレートを有し、第一の梁フランジプレートと第二の梁フランジプレートとは略鉛直面をなしてウェブプレートに接合され、第一の梁フランジプレートは柱面から離れた位置に切欠きを有しており、この切欠きに対して第二の梁フランジプレート側に位置する第一の梁フランジプレートの部位は、第二の梁フランジプレートよりも拡幅されてなることを特徴とする。 One example of the column beam connection structure of the present invention is a column beam connection portion of a steel structure in which a column and a beam are bonded, and one end is bonded to a column surface in a substantially horizontal plane and the other end is a column surface. At least one first beam flange plate that is joined to a second beam flange plate facing the first plate, and the first beam flange plate and the second beam flange plate form a substantially vertical plane to form a web plate The first beam flange plate is joined and has a notch at a position away from the column surface, and the portion of the first beam flange plate located on the second beam flange plate side with respect to this notch is The second beam flange plate is wider than the second beam flange plate.
上記の柱梁接合構造によれば、第一の梁フランジプレートは、切欠きを形成した1枚のプレートから製造されるので、柱梁接合構造60のように補強プレート23、24を溶接する必要がない。また、第一の梁フランジプレートは溶接により第二の梁フランジプレートと接合されるため、第一の梁フランジプレートに対し、より高強度の材質の鋼材を用いたり、フランジプレートの厚さを増して梁端部の強度を増加させる経済設計が容易となる。ここで、第一及び第二の梁フランジプレートとウェブプレートとは鋼板等の金属材料で構成され、工場での溶接により梁に形成され、鉄骨建方時に柱に溶接される。
According to the above-mentioned column beam connection structure, the first beam flange plate is manufactured from a single plate in which a notch is formed. Therefore, it is necessary to weld the reinforcing
また、上記の柱梁接合構造によれば、梁部材はビルトアップメンバーとなり、高層ビル等のより大きな部材断面に適応できる。また、切欠き部(切欠き)をより安価に製造することができると共に、梁の端部と中央部で部材の材質と断面を変化させることができ経済設計が可能となる。 Moreover, according to said column beam connection structure, a beam member becomes a built-up member and can adapt to larger member cross sections, such as a high-rise building. In addition, the notch (notch) can be manufactured at a lower cost, and the material and the cross section of the member can be changed at the end and center of the beam, so that economic design is possible.
請求項1に記載の柱梁接合構造の製造方法では、少なくとも一つの第一のプレートを、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに接合すると共に、少なくとも一つの第二のプレートを、第一のプレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位にそれぞれ接合し、夫々接合した第一及び第二のプレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のプレート間における梁のフランジの側端面とによって構成される少なくとも一つの凹み形状を形成する。
In the manufacturing method of the beam-column joint structure according to
請求項1に記載の柱梁接合構造の製造方法によれば、凹み形状には切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。
According to the manufacturing method of the column beam connection structure according to
請求項2に記載の柱梁接合構造の製造方法では、少なくとも一つの第一のリブプレートを、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに略鉛直面をなして接合すると共に、少なくとも一つの第二のリブプレートを、第一のリブプレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位に略鉛直面をなしてそれぞれ接合し、夫々接合した第一及び第二のリブプレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のリブプレート間における梁のフランジの外面とによって構成される少なくとも一つの凹み形状を形成する。
3. The method of manufacturing a column beam connection structure according to
請求項2に記載の柱梁接合構造の製造方法によれば、凹み形状部分には切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。また、梁に溶接するリブプレートがより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。
According to the manufacturing method of the column beam joint structure according to
請求項3に記載の柱梁接合構造の製造方法では、少なくとも一つの第一のカバープレートを、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに略水平面をなして接合すると共に、少なくとも一つの第二のカバープレートを、第一のカバープレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位に略水平面をなしてそれぞれ接合し、夫々接合した第一及び第二のカバープレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のカバープレート間における梁のフランジの外面とによって構成される少なくとも一つの断面欠損部位を形成する。
In the method for manufacturing a column-to-column connection structure according to
請求項3に記載の柱梁接合構造の製造方法によれば、断面欠損部位には切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。また、梁に溶接するカバープレートがより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。さらに、断面欠損部位には、溶接部分がないため、溶接部分に欠陥等あった場合による損傷の恐れがない。
According to the method for manufacturing a column-beam joint structure according to
本発明の他の柱梁接合構造は、柱と梁とを接合した鋼構造物の柱梁接合部において、一端で柱面に接合されていると共に柱面から離れた位置に切欠きを有している少なくとも一つの第一の梁フランジプレートと、一端で第一の梁フランジプレートの他端に接合されている少なくとも一つの第二の梁フランジプレートと、第一及び第二の梁フランジプレートが接合されているウェブプレートとを具備している。斯かる柱梁接合構造によれば、第一の梁フランジプレートは、切欠きを形成した1枚のプレートから製造されるので、柱梁接合構造60のように補強プレート23、24を溶接する必要がない。また、第一の梁フランジプレートは溶接により第二の梁フランジプレートと接合されるため、第一の梁フランジプレートに対し、より高強度の材質の鋼材を用いたり、フランジプレートの厚さを増して梁端部の強度を増加させる経済設計が容易となる。第一及び第二の梁フランジプレートとウェブプレートとは鋼板等の金属材料で構成され、工場での溶接により梁に形成され、鉄骨建方時に柱に溶接される。
The other column beam connection structure of the present invention has a notch at a position apart from the column surface while being bonded to the column surface at one end in the column beam connection part of the steel structure in which the column and the beam are bonded. At least one first beam flange plate, at least one second beam flange plate joined at one end to the other end of the first beam flange plate, and first and second beam flange plates; Web plates being joined together. According to such a beam-to-column connection structure, the first beam flange plate is manufactured from a single plate in which a notch is formed. Therefore, it is necessary to weld the reinforcing
請求項4に記載の柱梁接合構造は、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに接合されている少なくとも一つの第一のプレートと、第一のプレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位にそれぞれ接合されている少なくとも一つの第二のプレートと、第一及び第二のプレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のプレート間における梁のフランジの側端面とによって構成される少なくとも一つの凹みとを具備している。
The beam-to-column connection structure according to
請求項4に記載の柱梁接合構造によれば、凹みには切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。
According to the beam-column joint structure of
請求項5に記載の柱梁接合構造は、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに接合されている少なくとも一つの第一のリブプレートと、第一のリブプレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位に接合されている少なくとも一つの第二のリブプレートと、第一及び第二のリブプレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のリブプレート間における梁のフランジの外面とによって構成される少なくとも一つの凹みとを具備している。
The beam-to-column connection structure according to
請求項5に記載の柱梁接合構造によれば、凹み部分には切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。また、梁に溶接するリブプレートがより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。 According to the column beam connection structure of the fifth aspect, it is not necessary to make a notch in the recessed portion. Accordingly, it is not necessary to grind the end face of the notch. Moreover, the rib plate welded to the beam becomes smaller, and the length of the welding line required for this is shortened.
請求項6に記載の柱梁接合構造は、柱及び梁の柱梁接合部を補強するように当該柱及び梁のフランジのそれぞれに接合されている少なくとも一つの第一のカバープレートと、第一のカバープレートよりも柱梁接合部から離れた梁のフランジの部位に接合される少なくとも一つの第二のカバープレートと、第一及び第二のカバープレートのそれぞれ互いに対向する端部と第一及び第二のカバープレート間における梁のフランジの外面とによって構成される少なくとも一つの断面欠損部位とを具備している。
The beam-to-column connection structure according to
請求項6に記載の柱梁接合構造によれば、断面欠損部位には切欠きを作る必要がない。これに伴って切欠き部の端面をグラインダ仕上げする必要がない。また、梁に溶接するカバープレートがより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。さらに、断面欠損部位には、溶接部分がないため、溶接部分に欠陥等あった場合による損傷の恐れがない。 According to the beam-column joint structure of the sixth aspect, it is not necessary to make a notch in the cross-sectional defect site. Accordingly, it is not necessary to grind the end face of the notch. Further, the cover plate to be welded to the beam becomes smaller, and the length of the welding line required for this is shortened. Furthermore, since the cross-sectional defect portion has no welded portion, there is no risk of damage due to a defect or the like in the welded portion.
本発明によれば、梁のフランジを大きく切欠く必要をなくして梁の曲げ耐力を有効に利用することができると共に、地震等による外力に起因して柱梁接合部で延性破断や脆性破壊が生じることを防止することができ、梁の所望の曲げ耐力維持することのできる柱梁接合構造の安価な製造方法及び柱梁接合構造を提供し得る。 According to the present invention, it is possible to effectively use the bending strength of the beam by eliminating the need to greatly cut the flange of the beam, and at the same time, ductile fracture or brittle fracture is caused at the column beam joint due to external force due to an earthquake or the like. It is possible to provide an inexpensive method for manufacturing a beam-column joint structure and a beam-column joint structure that can prevent the occurrence of the beam and maintain a desired bending strength of the beam.
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されず、本発明の主旨を超えない範囲において、種々の改良並びに設計の変更が行われ得る。 Next, examples of embodiments of the present invention will be described in more detail based on preferred examples shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples, and various improvements and design changes can be made without departing from the gist of the present invention.
(第1の実施の形態)
図1から図5において、本例の柱梁接合構造1は、柱2aと梁2が接合されている。第一の梁フランジプレート5の一端は、略水平面をなして柱梁接合部2bにおいて溶接により柱2aの柱面に接合されている。また、梁2のウェブ(ウェブプレート)4は、ガセットプレート11を介してボルト12により柱2aと接合されている。梁2は、溶接組み立てされたビルトアップH形梁である。梁端部の第一の梁フランジプレート5の他端は、梁中央部の第二の梁フランジプレート5aの一端と溶接部6により突合せ溶接されている。梁2は、第一及び第二の梁フランジプレート5及び5aが略鉛直面をなして隅肉溶接6aによりウェブ4に接合されることでビルトアップH形梁を形成している。第一及び第二の梁フランジプレート5及び5aとウェブ4とは、好ましくは、工場での溶接により梁2が構成されるように夫々互いに接合され、このようにして構成された梁2は鉄骨建方時に柱2aに接合される。
(First embodiment)
In FIG. 1 to FIG. 5, in the column-beam
地震時に梁2に生じる外力が本例の柱梁接合構造1に加えられた場合には、梁2に生じる曲げ応力は、柱梁接合部2bで大きく生じると共に、柱梁接合部2bから離れるに従い漸次小さくなる。柱梁接合部2bには、当該柱梁接合部2bから離反した位置よりも大きな曲げ応力が加えられるが、本例の柱梁接合構造1では、柱梁接合部2bでは第一の梁フランジプレート5の幅が広く補強されている一方、第一の梁フランジプレート5の柱面から離反した位置には切欠き(切欠き部)7が形成されているので、柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じうる程度の大きな外力が加えられたとしても、柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じるよりも先に切欠き部7で塑性変形を生じさせて降伏ヒンジが形成されるようになっている。
When an external force generated in the
第一の梁フランジプレート5は、鋼板から切欠き7を付けた状態で切断されるため、補強プレートを梁2に溶接する必要がない。また、応力の大きい梁端部に対応する第一の梁フランジプレート5に高強度の材質の鋼板を用い、応力の小さい梁中央部に対応する第二の梁フランジプレート5aに通常の材質の鋼板を使用して鋼材量の低減を行うことができる。更に、切欠き部7を構成する第一の梁フランジプレート5の切欠き量や柱梁接合部2bでのフランジの拡大幅を自由に変化させることができるので、設計の自由度が広がる。
Since the first
(第2の実施の形態)
図6及び図7において、本例の柱梁接合構造30は、柱2aと梁2の柱梁接合部2bを補強するように当該柱2a及び梁2のフランジ3の夫々に接合される一対の第一のプレート15と、一対の第一のプレート15よりも柱梁接合部2bから離れた梁2のフランジ3の部位に接合される一対の第二のプレート16と、プレート15及び16のそれぞれ互いに対向する端部とプレート15及び16間における梁2のフランジ3の側端面とによって構成される凹み形状の凹み8とを具備している。プレート15及び16は、好ましくは、工場での溶接により梁2に接合され、鉄骨建方時に柱2aに接合される。プレート15及び16の終端部は、回し溶接14により滑らかに仕上げることは勿論のこと、溶接時のタブ等はグラインダ仕上げにより除去して滑らかに仕上げることができる。
(Second Embodiment)
6 and 7, the column-beam
柱梁接合構造30によれば、第1の実施形態と同様に、柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じるよりも先に凹み8で塑性変形を生じさせて降伏ヒンジを形成させることが可能になる。凹み8では、切欠き部を形成する必要(切欠き加工を行う)がなく、またこれに伴う端面のグラインダ仕上げの必要もない。
According to the beam-column
(第3の実施の形態)
図8及び図9において、本例の柱梁接合構造40は、柱2aと梁2の柱梁接合部2bを補強するように当該柱2a及び梁2のフランジ3の夫々に略鉛直面をなして接合される一対の第一のリブプレート17と、一対の第一のリブプレート17よりも柱梁接合部2bから離れた梁2のフランジ3の部位に略鉛直面をなして接合される一対の第二のリブプレート18と、リブプレート17及び18のそれぞれ互いに対向する端部とリブプレート17及び18間における梁2のフランジ3の外面3aとによって構成される凹み形状の凹み9とを具備している。リブプレート17及び18は、好ましくは、工場での溶接により梁2に接合され、鉄骨建方時に柱2aに接合される。リブプレート17及び18の終端部は、回し溶接14により滑らかに仕上げられている。凹み9のフランジ3には、降伏ヒンジ誘発用の切欠き19が設けられていてもよい。
(Third embodiment)
8 and 9, the column
柱梁接合構造40によれば、第1の実施形態と同様に、柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じるよりも先に凹み9で塑性変形を生じさせて降伏ヒンジを形成させることが可能になる。凹み9では、切欠き部を形成する必要(切欠き加工をする必要)がなく、またこれに伴う端面のグラインダ仕上げの必要もない。また、梁2に溶接するリブプレート17及び18がより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。
According to the beam-column
(第4の実施の形態)
図10及び図11において、本例の柱梁接合構造50は、柱2aと梁2の柱梁接合部2bを補強するように当該柱2a及び梁2のフランジ3の夫々に略水平面をなして接合される第一のカバープレート20と、第一のカバープレート20よりも柱梁接合部2bから離れた梁2のフランジ3の部位に略水平面をなして接合される第二のカバープレート21と、カバープレート20及び21の夫々互いに対向する端部とカバープレート20及び21間における梁2のフランジ3の外面3aとによって構成される断面欠損部位10とを具備している。カバープレート20及び21は、好ましくは、工場での溶接により梁2に接合され、鉄骨建方時に柱2aに接合される。カバープレート20及び21の終端部は、回し溶接14により滑らかに仕上げられている。断面欠損部位10のフランジ3には、降伏ヒンジ誘発用の切欠き22が設けられていてもよい。
(Fourth embodiment)
10 and 11, the column
これによれば、第1の実施形態と同様に、柱梁接合部2bで延性破断や脆性破壊が生じるよりも先に断面欠損部位10で塑性変形を生じさせて降伏ヒンジを形成させることが可能になる。断面欠損部位10では、切欠き部を形成する必要(切欠き加工をする必要)がなく、またこれに伴う端面のグラインダ仕上げの必要もない。また、梁2に溶接するカバープレート20及び21がより小さなものとなり、これに伴って必要とされる溶接線の長さも短くてすむ。
According to this, similarly to the first embodiment, it is possible to form a yield hinge by causing plastic deformation at the
1 柱梁接合構造
2 梁
2a 柱
2b 柱梁接合部
3 フランジ
4 ウェブプレート
5 第一の梁フランジプレート
5a 第二の梁フランジプレート
7 切欠き
8、9 凹み
10 断面欠損部位
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