JP4566760B2 - 配線回路基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線回路基板の製造方法、詳しくは、複数の配線回路基板が印刷された配線回路基板印刷シートから各配線回路基板を得るための配線回路基板の製造方法に関する。
ハードディスクドライブに搭載される回路付サスペンション基板などの配線回路基板では、金属支持基板の上に、ベース絶縁層、導体パターンおよびカバー絶縁層が順次積層されてなる配線回路要素が一体的に形成されている。
このような金属支持基板を備える配線回路基板では、通常、金属支持基板となる金属支持シートの上に、複数の配線回路要素を、互いに間隔を隔てて整列状態で印刷することにより、配線回路基板印刷シートとして製造し、その後、個々の配線回路基板に分離するようにしている。
配線回路基板印刷シートでは、通常、整列状態の複数の配線回路基板が、タブと呼ばれる連結部を介して支持枠によって支持されている。より具体的には、金属支持シートが、各配線回路基板と支持枠とを連結する連結部を残して、各配線回路基板の外形形状に沿って切り抜かれている(例えば、特許文献1、図1参照。)。
そして、個々の配線回路基板に分離するには、連結部を金型でプレスして、切断するようにしている。
特開平10−326950号公報
しかし、配線回路基板の小型化や導体パターンのファイン化が進むと、連結部をプレスで打ち抜くときの精度が低下して、支持枠から分離された配線回路基板にバリや反りが生じるという不具合がある。
本発明の目的は、配線回路路基板の小型化や導体パターンのファイン化にかかわらず、バリや反りの少ない配線回路基板を製造することのできる、配線回路基板の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の配線回路基板の製造方法は、金属支持シートを用意する工程、前記金属支持シートの上に、複数の配線回路基板に対応して、複数のベース絶縁層を互いに間隔を隔てて形成する工程、各前記ベース絶縁層の上に、導体パターンをそれぞれ形成する工程、各前記ベース絶縁層の上に、各前記導体パターンを被覆するように、カバー絶縁層をそれぞれ形成して、配線回路基板印刷シートを得る工程、前記配線回路基板印刷シートを被覆するエッチングレジストを、一方が各前記配線回路基板間に連続し、他方が前記金属支持シートにおける各前記配線回路基板の外形形状に対応する外周部分が露出する状態で、前記配線回路基板印刷シートを挟むように形成する工程、前記エッチングレジストから露出する前記金属支持シートの前記外周部分をエッチングして、複数の配線回路基板を形成する工程、複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程、および、前記エッチングレジストを除去する工程を含むことを特徴としている。
この方法では、配線回路基板印刷シートを得た後、配線回路基板印刷シートを被覆するエッチングレジストを、一方が各配線回路基板間に連続し、他方が金属支持シートにおける各配線回路基板の外形形状に対応する外周部分が露出する状態で、配線回路基板印刷シートを挟むように形成し、そのエッチングレジストから露出する外周部分をエッチングする。そのため、各配線回路基板と支持枠とを連結する連結部をプレスで打ち抜かずに、エッチングにより、各配線回路基板ごとに分離できるので、配線回路路基板の小型化や導体パターンのファイン化にかかわらず、バリや反りの少ない配線回路基板を製造することができる。
また、この方法では、その後、複数の配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持した後、エッチングレジストを除去する。そのため、分離された複数の配線回路基板をメッシュ板の内側で保持して、それらがバラバラに飛散してしまうことを防止することができる。
また、本発明の配線回路基板の製造方法では、前記メッシュ板には、複数の前記配線回路基板を、各前記配線回路基板ごとに保持するための保持部が設けられており、複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の前記保持部により、各前記配線回路基板を保持することが好適である。
メッシュ板の保持部により各配線回路基板を保持すれば、エッチングレジストを除去した後も、分離された各配線回路基板を、互いに間隔を隔てた整列状態で得ることができる。そのため、互いの接触による各配線回路基板の損傷を防止することができる。
また、メッシュ板に保持部が設けられる場合には、各前記配線回路基板に対応して、前記金属支持シートに孔を穿孔する工程を備え、前記保持部が、各前記孔にそれぞれ挿通されるピンであり、複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の各前記ピンを、各前記配線回路基板の前記孔に挿通することが好適である。
このようにすれば、メッシュ板の各ピンを、各配線回路基板の孔に挿通するのみで、各配線回路基板を、簡易かつ確実に保持することができる。
また、メッシュ板に保持部が設けられる場合には、前記保持部が、互いに隣接する各前記配線回路基板の間にそれぞれ配置される仕切りであり、複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の各前記仕切りを、互いに隣接する各前記配線回路基板の間にそれぞれ配置することも好適である。
このようにすれば、各配線回路基板に孔を穿孔せずとも、メッシュ板の各仕切りを、互いに隣接する各配線回路基板の間にそれぞれ配置するのみで、各配線回路基板を、簡易かつ確実に保持することができる。
本発明の配線回路基板の製造方法によれば、エッチングにより、各配線回路基板ごとに分離できるので、バリや反りの少ない配線回路基板を製造することができる。また、分離された複数の配線回路基板をメッシュ板の内側で保持して、それらがバラバラに飛散してしまうことを防止することができる。
図1は、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態として、金属支持基板付き配線回路基板の製造方法を示す製造工程図である。
図1において、この方法では、まず、図1(a)に示すように、金属支持シート2を用意する。金属支持シート2は、図2が参照されるように、後述するように、金属支持基板付き配線回路基板1(以下、単に、配線回路基板1という。)に対応する配線回路要素10が複数形成される平板形状の金属箔または金属薄板からなり、その金属材料としては、特に制限されないが、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などが用いられる。剛性、耐食性および加工性の観点から、好ましくは、ステンレス箔が用いられる。また、金属支持シート2の厚さは、例えば、10〜100μm、好ましくは、18〜30μmである。
次いで、この方法では、図1(b)に示すように、金属支持シート2の上に、複数の配線回路基板1に対応するパターンで、複数のベース絶縁層3を形成する。
ベース絶縁層3を形成するための絶縁材料としては、特に制限されないが、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂が用いられる。これらのうち、好ましくは、耐熱性および耐薬品性の観点から、ポリイミド樹脂が用いられる。また、好ましくは、パターンの微細加工の容易性の観点から、感光性樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミド樹脂(感光性ポリアミック酸樹脂)が用いられる。
ベース絶縁層3を形成するには、例えば、感光性樹脂(感光性ポリアミック酸樹脂)のワニスを、金属支持シート2の全面に塗工し、乾燥後、フォトマスクを介して露光し、続いて現像することにより、複数の配線回路基板1に対応するパターンとした後、これを、加熱により硬化させる。これによって、図2が参照されるように、平面視略L字形状のベース絶縁層3が、金属支持シート2の上に、互いに間隔を隔てて、縦横の整列状態で形成される。
次いで、この方法では、図1(c)に示すように、各ベース絶縁層3の上に、導体パターン4をそれぞれ形成する。
導体パターン4を形成するための導体材料としては、特に制限されないが、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはこれらの合金などが用いられ、導電性、廉価性および加工性の観点から、好ましくは、銅が用いられる。
また、導体パターン4を形成するには、特に制限されず、例えば、アディティブ法やサブトラクティブ法など、公知のパターンニング法が用いられる。
導体パターン4は、図2が参照されるように、複数のベース絶縁層3に対応して、それぞれ形成する。
各導体パターン4は、図3が参照されるように、複数の配線5と、先端側端子6と、後端側端子7とを一体的に備えている。複数の配線5は、配線回路基板1の長手方向に沿って延び、その幅方向において、互いに間隔を隔てて並列配置されている。
先端側端子6は、配線回路基板1の先端部(長手方向一端部)に配置され、各配線5に対応して、それぞれ設けられている。各先端側端子6は、各配線5の先端部から連続して一体的に形成されており、配線回路基板1の幅方向に沿って互いに間隔を隔てて配置されている。
後端側端子7は、配線回路基板1の後端部(長手方向他端部)に配置され、各配線5に対応して、それぞれ設けられている。各後端側端子7は、各配線5の後端部から連続して一体的に形成されており、配線回路基板1の幅方向に沿って互いに間隔を隔てて配置されている。
なお、導体パターン4の厚さは、例えば、3〜30μm、好ましくは、8〜18μmであり、各配線5の幅は、例えば、5〜500μm、好ましくは、10〜200μmであり、1対の配線5間の間隔は、例えば、5〜500μm、好ましくは、10〜200μmである。
次いで、この方法では、図1(d)に示すように、各ベース絶縁層3の上に、各導体パターン4を被覆するように、カバー絶縁層8をそれぞれ形成して、配線回路基板印刷シート9を得る。
カバー絶縁層8を形成するための絶縁材料としては、特に制限されないが、例えば、ベース絶縁層3と同様の合成樹脂が用いられ、好ましくは、感光性樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミド樹脂(感光性ポリアミック酸樹脂)が用いられる。
カバー絶縁層8を形成するには、例えば、感光性樹脂(感光性ポリアミック酸樹脂)のワニスを、導体パターン4を被覆するように、べース絶縁層3を含む金属支持シート2の全面に塗工した後、フォトマスクを介して露光し、続いて、現像することにより、各配線5が被覆され、その各配線5の両端部において、各先端側端子6および各後端側端子7に対応する部分が開口される各ベース絶縁層3ごとのパターンとした後、これを、加熱により硬化させる。これによって、各ベース絶縁層3ごとに対応して、複数のカバー絶縁層8が形成される。なお、カバー絶縁層8の厚みは、例えば、5〜20μm、好ましくは、7〜15μmである。
このようにして得られる配線回路基板印刷シート9は、図2に示すように、金属支持シート2の上に、ベース絶縁層3、導体パターン4およびカバー絶縁層8が順次積層されてなる複数の配線回路要素10が、互いに間隔を隔てて縦横の整列状態で一体的に形成される。なお、図2および図3では、カバー絶縁層8が省略して示されている。
次いで、この方法では、図1(e)に示すように、得られた配線回路基板印刷シート9をエッチングレジスト11で被覆する。
エッチングレジスト11は、液状レジストまたはドライフィルムフォトレジストを用いて、露光および現像する公知のパターンニング方法により、配線回路基板印刷シート9を挟むように形成する。すなわち、一方のエッチングレジスト11が各配線回路要素10に対応する複数の配線回路基板1間に連続し、他方のエッチングレジスト11が金属支持シート2における各配線回路要素10に対応する各配線回路基板1の外形形状に対応する外周部分が露出するように形成する。
より具体的には、図1(e)に示すように、一方のエッチングレジスト11は、複数の配線回路要素10に対応する複数の配線回路基板1間に連続するように、金属支持シート2の裏面(配線回路要素10が形成されている表面と反対側の裏面)の全面に形成する。また、他方のエッチングレジスト11は、互いに間隔を隔てて配置されている各配線回路要素10に対応する各配線回路基板1間の金属支持シート2の表面が露出するように、各配線回路要素10に対応する各配線回路基板1の上のみに形成する。
なお、各配線回路基板1において、電子部品を実装するときの位置決めのため、あるいは、配線回路基板1を装着するための孔14(例えば、ジンバルや装着孔など:図3参照)を穿孔する必要がある場合には、他方のエッチングレジスト11は、各配線回路基板1において、その孔14を形成する位置に対応する部分も、露出するように形成する。
次いで、この方法では、図1(f)に示すように、エッチングレジスト11から露出する金属支持シート2の外周部分、すなわち、各配線回路基板1間の金属支持シート2、および、必要により、各配線回路基板1における孔14を穿孔する部分に対応する金属支持シート2をエッチングする。エッチングは、例えば、第二塩化鉄水溶液などをエッチング液として、ウエットエッチングする。
このエッチングにより、金属支持シート2は、各配線回路基板1に対応した金属支持基板12となり、その金属支持基板12の上に、ベース絶縁層3、導体パターン4およびカバー絶縁層8からなる配線回路要素10が一体的に形成される複数の配線回路基板1がそれぞれ独立して形成される。また、各配線回路基板1は、他方のエッチングレジスト11に固着されており、他方のエッチングレジスト11を介して互いの間隔が保持されている。
また、必要により、各配線回路基板1に対応して、金属支持基板12には、上記した孔14が穿孔される。なお、孔14の大きさは、例えば、円形の場合には、その直径が、100〜10000μm、好ましくは、2000〜4000μmである。
そして、この方法では、図1(g)に示すように、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を、メッシュ板13で挟持する。
メッシュ板13は、特に制限されないが、例えば、図4(a)に示すように、2枚のメッシュ板13の一側端部が、図示しないヒンジによって、回動自在に連結されており、2枚のメッシュ板13の他側端部を開閉できるものが用いられる。
各メッシュ板13は、ステンレス鋼などからなり、その大きさは、例えば、一辺200〜500mmの矩形平板形状に形成されている。各メッシュ板13の目開きは、特に制限されないが、エッチングレジスト11の剥離液を十分循環させることができ、かつ、除去されたエッチングレジスト11の剥離片の通過を許容できる程度の大きさが必要であり、より具体的には、例えば、一辺が3〜20mm、好ましくは、一辺が5〜10mmの矩形孔として形成される。
そして、この方法では、図4(a)に示すように、2枚のメッシュ板13を開けて、それらの間に、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を介在させた後に、2枚のメッシュ板13を閉じる。これによって、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11が、2枚のメッシュ板13によって挟持される。
その後、この方法では、図1(h)に示すように、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13を、剥離液に浸漬して、エッチングレジスト11を除去する。剥離液としては、例えば、アルカリ水溶液などが用いられる。
各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13を、剥離液に、約1〜10分浸漬すると、エッチングレジスト11が、ぼろぼろと細かい剥離片となって各配線回路基板1から剥離し、これによって、各配線回路基板1が互いに分離される。
分離された各配線回路基板1は、例えば、図4(b)に示すように、2枚のメッシュ板13の間において、保持される。
その後、各配線回路基板1を保持しているメッシュ板13を剥離液から取り出し、次いで、シャワーにて水洗することにより、エッチングレジスト11の剥離片を除去した後、2枚のメッシュ板13を開いて、分離された各配線回路基板1を取り出す。
このような方法によれば、配線回路基板印刷シート9を得た後、その配線回路基板印刷シート9を挟持して被覆するエッチングレジスト11について、その一方のエッチングレジスト11を、複数の配線回路要素10に対応する配線回路基板1の間に連続するように、金属支持シート2の裏面の全面に形成し、他方のエッチングレジスト11を、各配線回路要素10に対応する配線回路基板1の上のみに形成した後に、他方のエッチングレジスト11から露出する各配線回路要素10に対応する配線回路基板1の間の金属支持シート2をエッチングする。そのため、従来のように各配線回路基板1と支持枠とを連結する連結部をプレスで打ち抜かずに、エッチングにより、各配線回路基板1ごとに分離できるので、配線回路路基板1の小型化や導体パターン4のファイン化にかかわらず、バリや反りのない配線回路基板1を製造することができる。
また、この方法では、その後、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を、2枚のメッシュ板13で挟持した後、エッチングレジスト11を除去する。そのため、分離された複数の配線回路基板1を2枚のメッシュ板13の内側で保持して、それらがバラバラに飛散してしまうことを防止することができる。
また、この方法では、各配線回路基板1に孔14が形成される場合には、図5に示すように、一方のメッシュ板13に各孔14に挿通するピン15を設けて、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を2枚のメッシュ板13で挟持するときに、各ピン15を各孔14に挿通させて、エッチングレジスト11が剥離した後の各配線回路基板1を保持するように、することもできる。
すなわち、図5(a)に示すように、2枚のメッシュ板13のうち、例えば、エッチングレジスト11が対向する側の一方のメッシュ板13に、エッチングレジスト11に固着されている各配線回路基板1の孔14に対向する位置に、ピン15を、2枚のメッシュ板13を閉じた状態において他方のメッシュ板13に向かって突出するように、それぞれ形成する。
そして、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を、メッシュ板13で挟持するときに、各ピン15を、エッチングレジスト11を挿通させた後に、各孔14に挿通させる。
このようにすれば、その後に、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13を、剥離液に浸漬して、エッチングレジスト11を除去しても、各配線回路基板1の孔14がピン15に挿通されているので、図5(b)に示すように、分離された各配線回路基板1を、2枚のメッシュ板13の間において、互いに間隔を隔てた整列状態で保持することができる。そのため、互いの接触による各配線回路基板1の損傷を防止することができる。また、この方法では、メッシュ板13の各ピン15を、各配線回路基板1の孔14に挿通するのみで、各配線回路基板1を、簡易かつ確実に保持することができる。
なお、この方法において、各配線回路基板1に穿孔される孔14は、電子部品を実装するときの位置決めのため、あるいは、配線回路基板1を装着するための孔14を兼用することができるが、別途、専用の孔14として穿孔することもできる。さらに、各孔14は、金属支持シート2のエッチングにより穿孔したが、別工程において、レーザ穿孔やドリル穿孔により形成することもできる。
さらにまた、この方法では、図6に示すように、他方のメッシュ板13に、互いに隣接する各配線回路基板1の間に、それらを仕切るための仕切り16をそれぞれ設けて、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を2枚のメッシュ板13で挟持するときに、各仕切り16によって、互いに隣接する配線回路基板1の間を仕切り、エッチングレジスト11が剥離した後の各配線回路基板1を保持するように、することもできる。
すなわち、図6(a)に示すように、2枚のメッシュ板13のうち、例えば、各配線回路基板1が対向する側の他方のメッシュ板13に、エッチングレジスト11に固着されている各配線回路基板1の間に対向する位置に、仕切り16を、2枚のメッシュ板13を閉じた状態において一方のメッシュ板13に向かって突出するように、それぞれ形成する。
各仕切り16の配置および形状は、互いに隣接する配線回路基板1間の接触を防止できれば、特に制限されず、配線回路基板1の形状や整列状態によって適宜決定される。例えば、各配線回路基板1の外周の全体または部分的に囲むように形成することができる。より具体的には、隣接する配線回路基板1の間に、ステンレスの細い板や突起などから、平面視略クランク状に形成したり、配線回路基板1の先端部および後端部の周囲に、それら先端部および後端部の角部を囲むように、ステンレスの細い板や突起などから、平面視略L字状にそれぞれ形成する。
そして、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を、メッシュ板13で挟持するときに、各配線回路基板1を各仕切り16で囲むように、各仕切り16を、互いに隣接する配線回路基板1の間に配置する。
このようにすれば、その後に、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13を、剥離液に浸漬して、エッチングレジスト11を除去しても、各配線回路基板1が各仕切り16によって仕切られているので、図6(b)に示すように、分離された各配線回路基板1を、2枚のメッシュ板13の間において、互いに間隔を隔てた整列状態で保持することができる。そのため、互いの接触による各配線回路基板1の損傷を防止することができる。また、この方法では、各配線回路基板1に対応する孔14が形成されていなくても、メッシュ板13の各仕切り16を、互いに隣接する各配線回路基板1の間にそれぞれ配置するのみで、各配線回路基板1を、簡易かつ確実に保持することができる。
なお、上記の説明では、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13を、剥離液に浸漬したが、例えば、各配線回路基板1が固着されているエッチングレジスト11を挟持したメッシュ板13に対して、剥離液をスプレーすることもできる。
上記の説明で例示した金属支持基板付き配線回路基板1としては、より具体的には、ハードディスクドライブに搭載される回路付サスペンション基板などが例示される。
本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態として、金属支持基板付き配線回路基板の製造方法を示す製造工程図であって、(a)は、金属支持シートを用意する工程、(b)は、金属支持シートの上に、複数の配線回路基板に対応するパターンで、複数のベース絶縁層を形成する工程、(c)は、各ベース絶縁層の上に、導体パターンをそれぞれ形成する工程、(d)は、各ベース絶縁層の上に、各導体パターンを被覆するように、カバー絶縁層をそれぞれ形成して、配線回路基板印刷シートを得る工程、(e)は、配線回路基板印刷シートをエッチングレジストで被覆する工程、(f)は、エッチングレジストから露出する金属支持シートの外周部分をエッチングする工程、(g)は、各配線回路基板が固着されているエッチングレジストを、メッシュ板で挟持する工程、(h)は、メッシュ板を、剥離液に浸漬して、エッチングレジストを除去する工程を示す。 配線回路基板印刷シートの平面図である。 図2に示す配線回路基板印刷シートから形成される配線回路基板の平面図である。 各配線回路基板が固着されているエッチングレジストを、メッシュ板で挟持する工程を説明するための説明図であって、(a)は、メッシュ板の斜視図、(b)は、エッチングレジスト除去後の状態を示す側面図である。 各配線回路基板が固着されているエッチングレジストを、メッシュ板(孔にピンが挿通されている態様)で挟持する工程を説明するための説明図であって、(a)は、メッシュ板の斜視図、(b)は、エッチングレジスト除去後の状態を示す側面図である。 各配線回路基板が固着されているエッチングレジストを、メッシュ板(各配線回路基板の間に仕切りが配置されている態様)で挟持する工程を説明するための説明図であって、(a)は、メッシュ板の斜視図、(b)は、エッチングレジスト除去後の状態を示す側面図である。
符号の説明
1 配線回路基板
2 金属支持シート
3 ベース絶縁層
4 導体パターン
8 カバー絶縁層
9 配線回路基板印刷シート
11 エッチングレジスト
13 メッシュ板
14 孔
15 ピン
16 仕切り

Claims (4)

  1. 金属支持シートを用意する工程、
    前記金属支持シートの上に、複数の配線回路基板に対応して、複数のベース絶縁層を互いに間隔を隔てて形成する工程、
    各前記ベース絶縁層の上に、導体パターンをそれぞれ形成する工程、
    各前記ベース絶縁層の上に、各前記導体パターンを被覆するように、カバー絶縁層をそれぞれ形成して、配線回路基板印刷シートを得る工程、
    前記配線回路基板印刷シートを被覆するエッチングレジストを、一方が各前記配線回路基板間に連続し、他方が前記金属支持シートにおける各前記配線回路基板の外形形状に対応する外周部分が露出する状態で、前記配線回路基板印刷シートを挟むように形成する工程、
    前記エッチングレジストから露出する前記金属支持シートの前記外周部分をエッチングして、複数の配線回路基板を形成する工程、
    複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程、および、
    前記エッチングレジストを除去する工程を含むことを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
  2. 前記メッシュ板には、複数の前記配線回路基板を、各前記配線回路基板ごとに保持するための保持部が設けられており、
    複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の前記保持部により、各前記配線回路基板を保持することを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板の製造方法。
  3. 各前記配線回路基板に対応して、前記金属支持シートに孔を穿孔する工程を備え、
    前記保持部が、各前記孔にそれぞれ挿通されるピンであり、
    複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の各前記ピンを、各前記配線回路基板の前記孔に挿通することを特徴とする、請求項2に記載の配線回路基板の製造方法。
  4. 前記保持部が、各前記配線回路基板の間にそれぞれ配置される仕切りであり、
    複数の前記配線回路基板が形成されているエッチングレジストをメッシュ板で挟持する工程においては、前記メッシュ板の各前記仕切りを、互いに隣接する各前記配線回路基板の間にそれぞれ配置することを特徴とする、請求項2に記載の配線回路基板の製造方法。
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