JP4549874B2 - 測位装置、測位サーバ装置及び測位システム - Google Patents

測位装置、測位サーバ装置及び測位システム Download PDF

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Description

この発明は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波によって現在位置を特定する測位装置、測位サーバ装置及び測位システムに関するものである。
従来の測位システムでは、GPS衛星からの電波の観測結果により計算される位置座標は、例えば、ITRF94系と呼ばれる世界測地系の3次元座標、あるいは、これを変換して得られる緯度、経度、楕円体高の地理座標として与えられる。ところが、既に過去の測量において位置座標が確定している点では、GPS導入前の測量における測量誤差を含んでいたり、あるいは、測量後の地殻変動によって世界測地系に対する位置が移動していたりするため、GPS観測によって測位した場合に、周囲の確定座標値と整合が取れなくなったり、過去の測位値と一致しなくなったりすることになる。
このため、例えば、VRS(Virtual Reference Station:仮想基準点)方式による従来の測位装置において、例えば特許文献1では、仮想基準点を既に確定している既存測地系の座標値に変換して与えることにより、測位結果を周囲の座標値が準拠する既存測地系によって得るようにした技術が示されている。
このVRS方式のGPS測量では、測位点に設置されGPSによる測位を行う移動局と、位置座標が既知の複数の固定基準点に設置された複数の固定基準局と、この固定基準局での観測データから補正観測データを作成し移動局に配信するデータ配信局とにより構成される。データ配信局においては、固定基準局における観測データから、例えば上空の電離層や対流圏の自然条件、また、衛星軌道や時計の誤差を補正し、移動局が測位する測位点の近傍に仮想基準点を仮定し、その仮想基準点における仮想の観測データを生成する。移動局においては、仮想基準点の観測データと測位点における観測データとを比較し、仮想基準点からの変位である基線ベクトルを算出する。測位点の位置座標は、仮想基準点の座標に基線ベクトルを加算することで得る。
このようなVRS方式をはじめとするGPS測量については、例えば土屋淳、辻宏道著「新・GPS測量の基礎」(社)日本測量協会,2002年発行に記されている。
特開2004−170290号公報(段落番号0013)
従来の測位システムは以上のように構成され、仮想基準点を既存測地系によって与えるものであるが、この場合、GPS衛星の座標は世界測地系のままで変更されないので、仮想基準点に対するGPS衛星の位置は実際の配置に一致しないことになり、正しい測位点の座標が得られなくなるという課題があった。また、観測されるGPS衛星の電波やこれから計算される行路差等はそのまま用いるため、測位点の正しい既存測地系の座標値が得られないという課題があった。
例えば、仮想基準点で世界測地系と既存測地系との座標値が同一となって、そこから離れるに従って両者に差異が生じるような場合、仮想基準点から離れた測位点では、得られる座標値は世界測地系の座標値そのものであり、既存測地系の座標値にはならない。正しい既存測地系の座標値にて測位点の位置を得ようとすれば、算出された測位点の座標値をデータ配信局に送信し、仮想基準点で行ったような既存測地系の座標値への変換を施して、移動局に再度返信しなければならず、通信量が増大してしまい、複数の移動局での同時測位や連続的な測位が難しくなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、測位点毎に補正のために座標値を再度送受信することなく、測位点の測量結果を既存測地系の座標値で算出することができる測位装置、測位サーバ装置及び測位システムを得ることを目的とする。
この発明に係る測位装置は、GPS衛星の電波を受信して測位点の概算位置の座標値をコード測位により算出すると共に、受信された上記測位点の補正を行うための補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い、上記測位点の世界測地系の座標値を算出するGPS測位手段と、該GPS測位手段により算出された測位点の概算位置の座標値を送信すると共に、複数の図形領域に対してそれぞれの図形領域対応する測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータが設定されている中から、上記測位点の概算位置の座標値を含む図形領域、当該図形領域に対応する変換パラメータ及び上記補正データを受信する通信手段と、上記GPS測位手段により算出された測位点の世界測地系の座標値が上記通信手段により受信された図形領域の内部となる上記通信手段により受信された変換パラメータを用いて、上記測位点の世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換する変換手段とを備えたものである。
この発明によれば、GPS衛星の電波を受信して測位点の概算位置の座標値をコード測位により算出すると共に、受信された上記測位点の補正を行うための補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い、上記測位点の世界測地系の座標値を算出するGPS測位手段と、該GPS測位手段により算出された測位点の概算位置の座標値を送信すると共に、複数の図形領域に対してそれぞれの図形領域対応する測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータが設定されている中から、上記測位点の概算位置の座標値を含む図形領域、当該図形領域に対応する変換パラメータ及び上記補正データを受信する通信手段と、上記GPS測位手段により算出された測位点の世界測地系の座標値が上記通信手段により受信された図形領域の内部となる上記通信手段により受信された変換パラメータを用いて、上記測位点の世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換する変換手段とを備えたことにより、複数の測位点に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網における通信量を増大させることなく、測位点の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。

以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による測位システムの構成を示すブロック図である。この測位システムでは、後述の測位点101上に位置する測位装置である移動局1と、後述の固定基準点102上に設置されている固定基準局2と、データ配信局3に設置された測位サーバ装置30が、専用回線又はインターネット等で構成される通信網100により接続されている。
図1において、移動局1は、GPS衛星の電波を観測することにより測位を行うGPS測位手段11と、観測した座標値の変換を行う変換手段12と、通信網100を介して通信を行う携帯電話機等で構成される通信手段13を備えている。また、GPS測位手段11は、GPS衛星の電波を受信するGPSアンテナ14と、信号を処理するGPS受信部15と、受信信号から位置を算出するGPS測位部16を備えている。
固定基準局2は、GPS衛星の電波を受信するGPSアンテナ21と、信号を処理するGPS受信部22と、受信信号から位置を算出するGPS測位部23と、通信網100を介して通信を行う通信手段24を備えている。データ配信局3に設置されている測位サーバ装置30は、記憶手段31と、変換パラメータ設定手段32と、図形領域設定手段33と、補正データ生成手段34と、通信網100を介して通信を行う通信手段35を備えている。
測位サーバ装置30における記憶手段31には固定基準局2の情報が格納されている。すなわち、固定基準局2の固定基準点102の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値、予め作成されている世界測地系の座標値によって決まる三角形網の情報が格納されている。この三角形網の情報は、例えば、三角形領域の個数、三角形領域を構成する固定基準点102を識別する番号、三角形領域の頂点の座標値の組で構成される。
この三角形網は、例えば、固定基準局2のうち、正常に動作し通信できているものを選択し、その固定基準点102の世界測地系の座標値でドロネー三角形分割を行って作成される。ドロネー三角形分割は、座標値のうち、緯度、経度又は平面直角座標系のXとYとを用いて2次元平面で行う。固定基準点102は間引いて構成することもできる。ここでは、三角形網は世界測地系の座標値によって構成されているが、世界測地系の座標値と既存測地系の座標値のずれが小さい場合には、この三角形網は既存測地系の座標値により構成しても良い。
測位サーバ装置30における変換パラメータ設定手段32は、測位点101の座標を世界測地系の座標値から既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータを設定する。この実施の形態1では、変換パラメータ設定手段32は、記憶手段31に格納されている三角形網の中から選択された三角形領域に対して、その頂点を構成する3個の固定基準点102の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値を変換パラメータとして設定する。
測位サーバ装置30における図形領域設定手段33は、変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータで適正に既存測地系の座標値に変換できる図形領域を設定する。この実施の形態1では、図形領域設定手段33は、記憶手段31に格納されている三角形網の中から選択された三角形領域を図形領域として設定する。
測位サーバ装置30における補正データ生成手段34は、VRS方式又は後述のFKP(Flaechen Korrektur Parameter:面補正パラメータ)方式によるGPS測量で使用するGPS衛星電波の観測値の補正量を示す搬送波位相等の補正データを生成する。
データ配信局3は専用回線又はインターネット等で構成される通信網100を介して移動局1及び固定基準局2と接続され、データの送受信を行う。
このような図1に示す測位システムにおいて、移動局1はGPS衛星からの電波を観測することにより測位点101の位置を算出する。
図2は測位システムの測位の状況を示す図である。図2において、移動局1と固定基準局2a,2b,2cと測位サーバ装置30が通信網100を介してそれぞれ接続され、移動局1のGPSアンテナ14と、固定基準局2a,2b,2cのGPSアンテナ21a,21b,21cがGPS衛星5からの電波をそれぞれ受信する。移動局1の測位点101の世界測地系の座標値をp(x,y,z)、固定基準局2aの固定基準点102aの世界測地系の座標値をra(xa,ya,za)、固定基準局2bの固定基準点102bの世界測地系の座標値をrb(xb,yb,zb)、固定基準局2cの固定基準点102cの世界測地系の座標値をrc(xc,yc,zc)とする。
図3は移動局1の測位点101の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。図3において、ra,rb,rcは固定基準点102a,102b,102cの世界測地系の座標値、Ra,Rb,Rcは固定基準点102a,102b,102cの既存測地系の座標値を示し、固定基準点102a,102b,102cによって構成され、内部に測位点101を含む三角形領域を図形領域201とし、測位点101の座標値pから図形領域201に下ろして距離dだけ離れた垂線の足の点111の座標値をp’とし、固定基準点102a,102b,102cの既存測地系の座標値Ra,Rb,Rcで構成される三角形を図形領域202とし、点111を既存測地系の座標値に変換した図形領域202上の点を点112とし、点112から距離dだけ離れた点113を測位点101の既存測地系の座標値Pとする。また、e3(=e1×e2)は図形領域201に垂直なベクトル、E3(=E1×E2)は図形領域202に垂直なベクトルを示している。この実施の形態1では、標高も考慮して3次元的に座標変換を行うため、このe3とE3により、それぞれ図形領域201、図形領域202に対して垂直な軸を定義する。
図4は移動局1から測位サーバ装置30に送信する測位点101の概算位置の座標値を示す図であり、図5は測位サーバ装置30から移動局1に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。
固定基準点102は、例えば、国土地理院が設置している電子基準点であり、その位置座標が測地成果2000と呼ばれる1997.0年元期の座標にて与えられている。例えば、この測地成果2000による座標値によって構成される座標系を既存測地系とする。固定基準局2では、例えばスタティック測位と呼ばれるGPSによる測位方法によって、その現在の世界測地系の座標値が観測されている。地殻変動の影響により、一般に、現在観測される世界測地系の座標値は、元々与えられた既存測地系(測地成果2000)による座標値とは一致しない。
測位サーバ装置30は、移動局1から移動局1のGPS観測によってコード測位と呼ばれる方法によって算出された図4に示す測位点101の概算位置の座標値を受け取り、複数の固定基準局2a,2b,2cからはそれぞれで観測した観測値を受け取り、上記VRS方式であれば仮想基準点と仮想観測データを作成し、もう一つの方式であるFKPであれば面補正パラメータを作成し、さらに、図5に示す変換パラメータと図形領域を作成して、これらを移動局1に配信する。
ここで、コード測位とは、GPS衛星5からの電波によって送られるコード信号と呼ばれる信号のGPS衛星5から移動局1までの到達時間によって測位する方式である。到達時間から距離が計算され、複数のGPS衛星5からの距離の条件により測位点101の位置を算出する。通常、数mから数十m程度の誤差を有する。これに対し、VRS方式及びFKP方式は、ともに、GPS衛星5からの電波の位相差によっていわゆる干渉測位をリアルタイムに行うもので、高精度での測位が可能である。2地点にてGPS衛星5の電波を観測し、その位相差から、例えば固定基準点102等の既知参照点から測位点101への基線ベクトルを算出する。
VRS方式では、コード測位によって得られた位置あるいはその近傍に既知参照点としての仮想基準点を仮定し、複数の固定基準局2a,2b,2cの世界測地系の座標値と現時点での観測データから、仮想基準点における観測データを推定し、これと移動局1の観測データにより測位を行う。仮想基準点の座標値が測位点101の真の座標値に近く、観測データが適切に推定できていれば、電離層遅延等の効果が相殺され、測位点101の座標値を精度良く求めることができる。
FKP方式では、複数の固定基準局2a,2b,2cでの搬送波位相等の観測値から観測データの補正値を算出し、その補正量を面で近似した面補正パラメータを作成して、これを移動局1に配信する。移動局1においては、面補正パラメータにより、概算位置における補正量を算出し、その補正量により観測値の補正を行った上で干渉測位を行うことにより正確な位置を算出する。概算位置は真の位置に十分近接するため、補正量の算出に概算位置を用いて構わない。
測位サーバ装置30は、補正データと共に、観測された世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータと図形領域を作成して移動局1に配信する。この変換は、例えば、以下のように行う。測位サーバ装置30は、図4に示す測位点101で観測された概算位置の座標値を受け取り、固定基準点102を頂点としこの概算位置を含む三角形領域を図形領域201として選択する。3個の固定基準局2a,2b,2cでは、固定基準点102a,102b,102cの既存測地系の座標値と共に世界測地系の座標値が得られている。i番目の固定基準点102の既存測地系の座標値をRi(Xi,Yi,Zi)、世界測地系の座標値をri(xi,yi,zi)と表記する。
いま、この3点で構成される図形領域201に基づいて、世界測地系の座標値から既存測地系の座標値への変換を行う。a,b,c番目の固定基準点102a,102b,102cからなる図形領域201が選択されたとする。座標値をそれぞれra(xa,ya,za)、rb(xb,yb,zb)、rc(xc,yc,zc)とする。このとき、e1=rb−ra,e2=rc−ra、e3=e1×e2とすれば、測位点101の世界測地系の座標値p(x,y,z)は、次の式(1)により表される。
p=ra+k1e1+k2e2+de3/‖e3‖ (1)
ここで、k1、k2は変数で、0≦k1≦1,0≦k2≦1,0≦k1+k2≦1であり、次の式(2)により表される。
Figure 0004549874
ここで、dは世界測地系の座標値pと図形領域201がのる平面との距離であり、d=(p−ra)e3/‖e3‖である。これを用いて、例えば、E1=Rb−Ra,E2=Rc−Ra、E3=E1×E2として、次の式(3)に示すように、pの図形領域201への垂線の足111を線形補間により変換し、さらに距離dだけ図形領域202から離して、点113の既存測地系の座標値Pを得る。あるいは、上記特許文献1に記載された補間方式を採用しても良い。
P=Ra+k1E1+k2E2+dE3/‖E3‖ (3)
この場合、変換を行うのに必要になる変換パラメータは、固定基準点102a,102b,102cの世界測地系の座標値ri(xi,yi,zi)、i=a,b,cと既存測地系の座標値Ri(Xi,Yi,Zi)、i=a,b,cである。
図形領域201は、また、この変換が有効となる領域である。上記変換は図形領域201の頂点を構成する固定基準点102によって定義されているため、この図形領域201の内部の測位点101に適用される。したがって、変換が有効となる領域はこの図形領域201となる。これを規定するには、図形領域201の頂点を構成する固定基準点102a,102b,102cについて、世界測地系の座標値(xi,yi,zi)が必要である。ただし、変換パラメータとしても使用しているので、再度配信することを省略しても良い。
移動局1では、GPSアンテナ14、GPS受信部15にてGPS衛星5からの電波を受信し、GPS測位部16が概算位置の座標値p0を算出し、通信手段13が図4に示す概算位置の座標値p0を測位サーバ装置30に送信する。また、GPS測位部16は、データ配信局3からの補正データを用いて干渉測位を行い、測位点101の世界測地系の座標値pを算出する。さらに、変換手段12は、世界測地系の座標値pが図形領域201の内部であることを確認して、変換パラメータにより既存測地系の座標値Pに変換する。世界測地系の座標値pが三角形である図形領域201の外部であれば、世界測地系の座標値pを測位サーバ装置30に送信し、それを含む図形領域201と変換パラメータの配信を再度受ける。
このように構成しているため、例えば、測位点101を連続的に移動させて測位する場合でも、新たに算出される世界測地系の座標値pに対し上記の変換を施すことで、測位サーバ装置30から新たに変換パラメータを受け取ることなく既存測地系の座標値Pを得ることができる。また、VRS方式では、仮想基準点が測位点101と離れている場合においても、測位点101に対して適切な変換を行うので、十分な精度の測位点101の既存測地系の座標値を得ることができる。このような構成により、測位点101を既存測地系の座標値にて測位することができる。
次に動作について説明する。
図6はこの発明の実施の形態1による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。ステップST1において、移動局1のGPS受信部15は、GPS衛星5からの電波に対してコード信号によるコード測位を行い、GPS測位部16は測位点101の概算位置の座標値p0を算出し、通信手段13は図4に示す測位点101の概算位置の座標値p0を通信網100を介してデータ配信局に接地されている測位サーバ装置30に送信する。
ステップST2において、測位サーバ装置30の通信手段35は、移動局1より送信された測位点101の概算位置の座標値p0を受信する。ここでは、初回なので概算位置の座標値p0であるが、後にステップST11の処理から戻った場合には、世界測地系の座標値pである。以下、ステップST9までは測位サーバ装置30により実行される。
ステップST3において、図形領域設定手段33は、予め作成されて記憶手段31に格納されている固定基準点102によって構成される三角形網から、その内部に測位点101を含む一つの三角形領域を選択する。ステップST4において、変換パラメータ設定手段32は、選択された三角形領域の頂点を構成する記憶手段31に格納されている固定基準点102の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値を読み出す。ここで、固定基準点102の世界測地系の座標値は、固定基準局2からの観測データにより随時更新されて記憶手段31に格納されている。
ステップST5において、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33は、上記ステップST3で選択された三角形領域をそのまま図形領域201として設定し、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32は、上記ステップST4で読み出した固定基準点102の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値をそのまま変換パラメータとして設定する。
ステップST6において、測位サーバ装置30の通信手段35は、上記ステップST5で設定された図5に示す図形領域201と変換パラメータを移動局1に送信する。図5において、ここでは、図形領域201を示す部分は変換パラメータの一部と重複しているため、図形領域201を省略しても良い。また、一連のデータとして示しているが、それぞれ別々に構成しても良い。
ステップST7において、測位サーバ装置30の通信手段35は、各固定基準局2a,2b,2cから固定基準点102a,102b,102cでの搬送波位相等の観測データを受信する。この搬送波位相は固定基準局2a,2b,2cのGPS受信部22に到達する電波の位相を示し、異なる地点ではGPS衛星5までの距離が異なるため、同時刻に到達する電波の位相に差が生じている。
ステップST8において、測位サーバ装置30の補正データ生成手段34は、移動局1で測位点101の干渉測位を行うための補正データを生成する。このとき、VRS方式では、測位の過程において任意の点を仮想基準点として設定し、例えば概算位置の座標値p0を仮想基準点として設定し、上記ステップST7で受信した最低3個の固定基準点102a,102b,102cでの搬送波位相から、仮想基準点での搬送波位相を補間生成することにより、仮想基準点及びその搬送波位相を補正データとして生成する。また、FKP方式では、上記ステップST7で受信した最低3個の固定基準点102a,102b,102cでの搬送波位相を用いて、例えばそれらの固定基準点102a,102b,102cで囲まれる領域での搬送波位相を平面近似し、この面の面補正パラメータを補正データとして生成する。
ステップST9において、測位サーバ装置30の通信手段35は上記ステップST8で生成された補正データを移動局1に送信する。すなわち、VRS方式では仮想基準点及びその搬送波位相である補正データを送信し、FKP方式では面補正パラメータである補正データを送信する。
ステップST10において、移動局1のGPS測位部16は、送信された補正データを用いて測位点101の干渉測位を行い、測位点101についての世界測地系の座標値pを算出する。以下、移動局1の処理である。
ステップST11において、移動局1の変換手段12は、上記ステップST10で算出された世界測地系の座標値pが、上記ステップST6で送信された三角形領域である図形領域201の内部かどうかを判定する。この場合、例えば、上記変数k1,k2についての条件、0≦k1≦1,0≦k2≦1,0≦k1+k2≦1を満たすかどうかにより判定する。上記ステップST11で図形領域201の外部に出ている場合には、移動局1の通信手段13は、上記ステップST10で算出された世界測地系の座標値pを測位サーバ装置30に送信することにより、上記ステップST2の処理に戻り、再度、ステップST2以降の処理を行う。
上記ステップST11で、世界測地系の座標値pが三角形領域である図形領域201の内部にある場合には、ステップST12において、移動局1の変換手段12は、世界測地系の座標値pに対し、上記ステップST6で送信された変換パラメータを用いて、例えば上記式(3)に従って世界測地系の座標値pを変換し、既存測地系の座標値Pを求める。
ステップST13において、引き続き動作を実行するかどうかを判定する。これは、例えば、GPS測位部16に動作の終了を意味する入力がなされたかどうかで判定する。継続する場合は、ステップST7に戻り測位処理を繰り返す。移動局1の測位点101が移動した場合でも、測位点101が図形領域201の内部にある限り、同一の変換パラメータにより、世界測地系の座標値pを既存測地系の座標値Pに変換できるので、変換パラメータと図形領域201の配信は不要となる。
以上のように、この実施の形態1によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態1によれば、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32が、既存測地系の座標値と世界測地系の座標値との差を線形補間するための変換パラメータを設定し、移動局1の変換手段12が、線形補間するための変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、容易に測位点101の位置を算出することができるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33が三角形領域を図形領域201として設定し、移動局1のGPS測位部16により、測位点101の世界測地系の座標値が設定された三角形領域内にあるかを判定することにより、移動局1の変換手段12による変換パラメータの適用可否を容易に判定することができるという効果が得られる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による測位システムの構成を示すブロック図は、上記実施の形態1の図1と同じである。また、この発明の実施の形態2による測位システムの処理の流れを示すフローチャートも、基本的には上記実施の形態1の図6と同じである。
上記実施の形態1では、世界測地系の座標値から既存測地系の座標値への変換を3次元的に実施するように構成したが、地平面上の平面的な変換で構成することもできる。世界測地系の座標値と既存測地系の座標値とのずれが地殻変動によるものである場合、そのずれは基線ベクトルに対してppm程度とされている。通常、基線ベクトルの高さ方向の成分は小さく、GPS測位の誤差からみてずれは判別できない。このため、世界測地系の座標値から既存測地系の座標値への変換は地平面上の2次元的な補正で十分となる。
図7は移動局1の測位点101の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。図8は移動局1から測位サーバ装置30に送信する測位点101の概算位置の2次元の座標値を示す図であり、図9は測位サーバ装置30から移動局1に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。ここでは、世界測地系、既存測地系とも、緯度、経度、楕円体高の組、あるいは、UTM(ユニバーサル横メルカトル投影法)座標系、平面直角座標系により表現する。以下では、水平面上にxy軸をとった例えば平面直角座標系として説明する。
ただし、平面直角座標系ではX軸が北にY軸が東にとられるが、以下では一般的にx軸を右方向に、y軸を上方向にとって説明する。軸を置きかえることで平面直角座標系その他を表すことができる。
この場合、変換パラメータは、世界測地系の座標値で、平面直角座標系のXとYにより平面的に表現される三角形領域が既存測地系の座標値での三角形領域に拡大縮小や回転及びせん断によって重なるような変換、すなわちアフィン変換を考える。この変換によって世界測地系で算出される測地点101の座標値を既存測地系の座標値に変換し、周囲と整合のとれた位置座標を得るようにする。このアフィン変換の概要を図7に示す。三角形領域の図形領域201が同様に三角形領域の図形領域202に変換される。このアフィン変換は、P(X,Y),p(x,y)として、次の式(4)で表される。
X=αx+βy+Δx
Y=γx+δy+Δy (4)
ここで、α,β,γ,δは変数であり、(Δx,Δy)は平行移動を表すベクトルである。この式(4)によるアフィン変換は、図6のステップST12において、移動局1の変換手段12により行われる。
3個の固定基準点102a,102b,102cについて、世界測地系の座標値(xi,yi),i=a,b,cが、それぞれ既存測地系の座標値(Xi,Yi),i=a,b,cに変換されるとして、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32は、次の式(5)により6個の連立方程式を立て、これを解いて6個の未知数、α,β,γ,δ,Δx,Δyを求める。
Xi=αxi+βyi+Δx
Yi=γxi+δyi+Δy , i=a,b,c (5)
次に動作について説明する。
測位サーバ装置30は、図6のステップST2において、移動局1より図8に示す測位点101の2次元の概算位置の座標値p0を受け取り、図6のステップST5において、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33は、(xi,yi)、i=a,b,cで指定される三角形領域の固定基準点102a,102b,102cの世界測地系の座標値を図形領域201として設定し、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32は、上記式(5)の連立方程式を解いて、変数α,β,γ,δと平行移動を表すベクトルΔx,Δyを求めて、これを変換パラメータとして設定する。図6のステップST6において、測位サーバ装置30の通信手段35は、上記ステップST5で設定された図9に示す変換パラメータと図形領域201を移動局1に送信する。
図6のステップST12において、移動局1の変換手段12は、測位した世界測地系における測位点101の座標値p(x,y)に対して、測位サーバ装置30から送信された変換パラメータを用いて、上記式(4)によるアフィン変換を行って、図7に示すように世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換する。なお、高さの値は変更しない。その他の動作は実施の形態1と同様である。
以上のように、この実施の形態2によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32が、2次元のアフィン変換をするための変換パラメータを設定し、移動局1の変換手段12が、設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値にアフィン変換することにより、容易に測位点101の位置を算出することができると共に、2次元のアフィン変換をするための変換パラメータを使用することにより、精度が大きく劣化することなく、配信するデータの量を減らすことができ、変換自体も簡単な演算で実行できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態2によれば、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33が三角形領域を図形領域201として設定し、移動局1のGPS測位部16により、測位点101の世界測地系の座標値が設定された三角形領域内にあるかを判定することにより、移動局1の変換手段12による変換パラメータの適用可否を容易に判定することができるという効果が得られる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による測位システムの構成を示すブロック図は、上記実施の形態1の図1と同じである。上記実施の形態1及び上記実施の形態2では、固定基準局2の固定基準点102の世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値により、変換パラメータと図形領域201とを設定している。しかし、地殻変動が急激に起こるものではないことを勘案すれば、これらの固定基準点102の世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値は、必ずしもリアルタイムに取得する必要はなく、予め取得している座標値を用いて得るように構成しても良い。
図10はこの発明の実施の形態3による測位システムにおける図形領域の設定を説明する図である。変換パラメータと図形領域201の設定に当たっては、固定基準点102を含む基準点103を用いる。世界測地系の座標値と既存測地系の座標値のずれが激しく複雑な地域では、GPS観測を行っている固定基準点102のみの変換パラメータでは、そのずれを近似するのが難しくなる。そこで、固定基準点102以外にも、既存測地系の座標値と、最近観測された世界測地系の座標値とが既知である基準点103を含め、より細かい三角形網を構成して既存測地系の座標値を得るように構成する。
基準点103は三角形領域の頂点等が該当し、その座標値は測位サーバ装置30の記憶手段31に格納されている。既存測地系の座標値と世界測地系の座標値、あるいは、後者に代えて、既存測位系の元期と既存測地系の座標値の1年あたりの変化分である速度ベクトルを保持するように構成しても良い。このようにすれば、常に最新の世界測地系の座標値を測位することなく、既存測地系の座標値+速度ベクトル×(時刻−元期)を用いることにより、同様の効果を得ることが期待できる。
変換のための変換三角形網は、固定基準点102と基準点103とを合わせて生成されて、測位サーバ装置30の記憶手段31に格納されている。すなわち、この変換三角形網は、固定基準点102である点とその他の基準点103である点の和集合を考え、これらの点を頂点とする三角形で領域を分割して生成される。例えば、固定基準点102のみを頂点とする三角形領域、基準点103のみを頂点とする三角形領域、固定基準点102と基準点103双方を混在させて共に頂点とする三角形領域が存在する。ここで使用するのは、固定基準点102では世界測地系の座標値、基準点103では世界測地系の座標値又は速度ベクトルにより世界測地系の座標値に補正した座標値である。例えば、固定基準点102に基準点103を合わせて、それらの世界測地系の座標値でドロネー三角形分割を行って変換三角形網を作成する。ドロネー三角形分割は、位置座標のうち、緯度経度、又は平面直角座標系等、水平面上に定義されたxy平面により、2次元平面で行う。
次に動作について説明する。
図11はこの発明の実施の形態3による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1の図6と同一ステップについては説明を省略する。
ステップST21において、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33は、予め作成された変換三角形網から一つの三角形領域を選択する。これは、その内部に測位点101の概算位置の座標値p0を含む三角形領域で、以後のステップST5において、図形領域設定手段33がこの三角形領域を図形領域201として設定する。図10においては、この三角形領域は基準点103で構成される。補正データ生成手段34による補正データの生成には固定基準局2が用いられるが、この基準点103は補正データ生成用の固定基準局2とは無関係に選択される。
ステップST22において、変換パラメータ設定手段32は、記憶手段31より、図形領域201として設定された三角形領域の基準点103の既存測地系の座標値と世界測地系の座標値を読み出す。ここでは、a,b,c番目の基準点103a,103b,103cが選択されたとし、以下では、これらの世界測地系の座標値をそれぞれra(xa,ya,za)、rb(xb,yb,zb)、rc(xc,yc,zc)とし、既存測地系の座標値をそれぞれRa(Xa,Ya,Za)、Rb(Xb,Yb,Zb)、Rc(Xc,Yc,Zc)とする。その他の処理は、上記実施の形態1又は上記実施の形態2の処理と同一である。
なお、この実施の形態3の場合、測位サーバ装置30から移動局1に送信する変換パラメータと図形領域201は、実施の形態1の図5又は実施の形態2の図9に示す固定基準点102a,102b,102cの世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値の代りに、基準点103a,103b,103cの世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値となる。
以上のように、この実施の形態3によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態3によれば、基準点103群により図形領域201を設定し、変換パラメータを得るように構成したので、基準点103を密に配置することにより、世界測地系の座標値と既存測地系の座標値のずれが激しく複雑な場合でも、測位点101近傍の基準点103の座標を用いて変換パラメータを設定することができ、適切に既存測地系の座標値を得ることができるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態3によれば、基準点103の座標情報は測位サーバ装置30の記憶手段31に格納されるようにし、変換パラメータと図形領域201は測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32と図形領域設定手段33にて設定するように構成したので、地殻変動に伴う基準点103の世界測地系の座標値の変化は、記憶手段31の値を更新するだけで良く、一元的に最新の情報を管理でき、また、移動局1に変換パラメータと図形領域201の設定演算や基準点103の座標情報の保持にかかる負担をかけないようにすることができるという効果が得られる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による測位システムの構成を示すブロック図は、上記実施の形態1の図1と同じである。上記実施の形態1〜上記実施の形態3においては、変換パラメータは三角形領域の頂点を構成する3個の固定基準点102又は基準点103から決定し、図形領域201は三角形領域として構成したが、これに限るものではない。
図12は移動局1の測位点101の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。図13は図形領域を説明する図である。測位点101の近傍121における基準点103に関し、その既存測地系の座標値から世界測地系の座標値への移動ベクトル131により、測位点101の移動ベクトル132を求める。ここで、移動ベクトルとは、世界測地系の座標値から既存測地系の座標値を引いたものである。また、図形領域201は図13に示す測位点101を中心とした半径λの円領域とする。
以下では、平面直角座標系等、水平面に設置された2次元のxy平面にて説明する。高さ方向への変動は非常に小さいとみなす。測位点101の近傍121の固定基準点102を含む基準点103の移動ベクトル131から、測位点101の移動ベクトル132を推定する方法としては、例えば、Z.K.Shen,D.D.Jackson,B.X.Ge:Crustal deformation across and beyond the Los Angels basin from geodetic measurements,JOURNAL OF GEOPHYSICAL RESEARCH,Vol.101,No.B12,pp27957-27980,1996年発行に示された方法を用いる。これは、図12に示すように、測位点101の近傍121内の基準点103の移動ベクトル131から、測位点101の移動ベクトル132を決定するものである。図12では、測位点101から距離2Dの近傍121内にある基準点103a,103b,103c,103dが選択され、その外になる基準点103eは選択されない。測位点101の移動ベクトル132を算出するには、3個以上の基準点103が必要である。
測位点101の近傍においてひずみが一様であるとする。ひずみ場の平行移動成分を(dx,dy)、測位点101の近傍121におけるひずみ場の回転成分をω、ひずみ成分をτxx,τyy,τxyとすれば、i番目の基準点103の移動ベクトル131は以下の式(6)に示すようにモデル化される。
Figure 0004549874
なお、ここで測位点101の座標は、便宜上、概算位置の座標値p0(x0,y0)としている。再度、pによって変換パラメータを求める場合も同様である。また、ひずみ成分τxx,τyy,τxyは、それぞれx軸方向の垂直ひずみ、y軸方向の垂直ひずみ、せん断ひずみを示している。
また、εxi,εyiは、i番目の基準点103に関する誤差で、例えば、次の式(7)のように設定する。
Figure 0004549874
測位点101からの距離が大きくなるほど、誤差も大きくなる。σxi,σyiは実際の観測によって算出される観測誤差の標準偏差である。あるいは、すべて一定値とみても良い。Dは距離定数と呼ばれるパラメータである。未知数である6個の変換パラメータを求めるには、3個以上の基準点103が必要で、その移動ベクトル131から、εxi,εyiにより、近い基準点103ほど重みを付けて最小二乗法によって変換パラメータdx,dy,ω,τxx,τyy,τxyを決定する。パラメータDは、例えば、35kmといった値が用いられる。また、近傍121を測位点101の概算位置p0から2Dの範囲とする。
これらの変換パラメータを用いて、干渉測位で得られた測位点101の世界測地系の座標値p(x,y)における移動ベクトル132を求める。移動ベクトル132を(Dx,Dy)とし、測位点101の既存測地系の座標値P(X,Y)とすれば、次の式(8)により、移動ベクトル132から測位点101の既存測地系の座標値P(X,Y)を求めることができる。
Figure 0004549874
当初用いた測位点101の概算位置の座標値p0が誤差を持ち、干渉測位で得られた世界測地系の座標値p(x,y)と異なっている場合でも、又は、測位点101が移動している場合でも、上記式(8)により測位点101の既存測地系の座標値P(X,Y)を求めることができる。
図形領域201については、例えば、以下のように決定する。用いた基準点103の数が4個以上の場合、上記変換パラメータにより求めた基準点103の移動ベクトル132と実際の移動ベクトル131の誤差を算出すると、次の式(9)となる。
Figure 0004549874
これにより、
Figure 0004549874
であり、この中からσxi,σyiの最大値σmを求め、
Figure 0004549874
として、これが一定値εmax以下になるような距離λ、
Figure 0004549874
を考える。測位点101の概算位置の座標値p0を中心とし、半径λの円領域の内部では、誤差がεmax以下になると期待できる。図形領域設定手段33は、図13に示すように、測位点101の概算位置の座標値p0を中心とし、半径λの円領域を図形領域201として設定する。
用いた基準点103の数が3個の場合は、例えば、測位点101を中心とし3基準点までの距離の最小値を半径とする円領域を図形領域201として設定する。また、上記実施の形態1〜実施の形態3と同様に、3基準点を頂点とする三角形領域を図形領域201としても良い。
次に動作について説明する。
図15はこの発明の実施の形態4による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1の図6と同一ステップについては説明を省略する。ステップST31において、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33は移動局1から受け取った測位点101の概算位置の座標値の近傍121に存在する記憶手段31に格納されている基準点103を抽出する。ステップST32において、変換パラメータ設定手段32は記憶手段31に格納されている抽出された基準点103の既存測地系の座標値と世界測地系の座標値を読み出す。
ステップST33において、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32は、上記式(6)及び式(7)を解くことにより、変換パラメータ変換パラメータdx,dy,ω,τxx,τyy,τxyを設定し、図形領域設定手段33は、上記式(9)〜式(12)により半径λを求めることにより図形領域201を設定する。ここで、上記Shenの方法を用いる。ステップST34において、通信手段35は移動局1に設定した変換パラメータと図形領域201を配信する。
図14は測位サーバ装置30から移動局1に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。ここでは、例えば、図形領域201が半径λの円領域とすると、図14に示すような形式となる。
さらに、ステップST35において、移動局1の変換手段12は、測位した世界測地系における測位点101の座標値p(x,y)に対して、測位サーバ装置30から送信された変換パラメータを用いて、上記式(8)により世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換する。
以上のように、この実施の形態4によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態4によれば、測位サーバ装置30の変換パラメータ設定手段32が、測位点101の近傍におけるひずみ場の回転成分、ひずみ成分及び平行移動成分を変換パラメータとして設定し、移動局1の変換手段12が、設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、容易に測位点101の位置を算出することができると共に、測位点101の周囲に存在する世界測地系の座標値と既存測地系の座標値とが既知の3個以上の基準点103の情報を用いることができるため、個々の基準点103の位置の誤差に左右されにくくなり、精度良く既存測地系の座標値への変換を行うことができるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態4によれば、測位サーバ装置30の図形領域設定手段33が測位点101の概算位置の座標値を中心とする所定の半径λの円領域を図形領域201として設定し、移動局1のGPS測位部16により、測位点101の世界測地系の座標値が設定された円領域内にあるかを判定することにより、移動局1の変換手段12による変換パラメータの適用可否を容易に判定することができると共に、円領域を図形領域201として設定することにより、図形領域201の情報として半径λのみを送信すれば良く、通信網100における通信量を少なくすることができという効果が得られる。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜上記実施の形態4においては、変換パラメータ及び図形領域201をデータ配信局3の測位サーバ装置30にて生成しているが、これとは別のデータ生成局を備え、変換パラメータ及び図形領域201はこのデータ生成局にて生成するように構成しても良い。
図16はこの発明の実施の形態5による測位システムの構成を示すブロック図である。この測位システムでは、測位点101上に位置する測位装置である移動局1と、固定基準点102上に設置されている固定基準局2と、データ配信局3に設置された補正サーバ装置30Aと、データ生成局4に設置された測位サーバ装置40が、専用回線又はインターネット等で構成される通信網100により接続されている。
データ配信局3に設置されている補正サーバ装置30Aは、記憶手段31と補正データ生成手段34と通信手段35を備えている。また、データ生成局4に設置されている測位サーバ装置40は、記憶手段41と変換パラメータ設定手段32と図形領域設定手段33と通信手段42を備えている。このように、この実施の形態5による測位システムでは、上記実施の形態1のデータ配信局3をデータ配信局3とデータ生成局4に分離し、上記実施の形態1のデータ配信局3の変換パラメータ設定手段32と図形領域設定手段33を、この実施の形態5ではデータ生成局4に設置されている測位サーバ装置40に移動した構成となっている。
補正サーバ装置30Aの記憶手段31には、固定基準点102を識別する番号と固定基準点102の世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値が格納されており、測位サーバ装置40の記憶手段41には、固定基準局102及び基準点103の世界測地系の座標値及び既存測地系の座標値と、変換三角形網の三角形領域の個数、各三角形領域を構成する固定基準局102及び基準点103を識別する番号又はその頂点の座標値が格納されている。
図17はこの発明の実施の形態5による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、同一ステップについては説明を省略する。ステップST41において、データ配信局3の補正サーバ装置30Aの通信手段35は、データ生成局4の測位サーバ装置40に測位点101の概算位置の座標値p0を送信する。ステップST42からステップST44は測位サーバ装置40にて実行される。
ステップST42において、データ生成局4の測位サーバ装置40の図形領域設定手段33は、記憶手段41に格納されている予め作成された変換三角形網から一つの三角形領域を選択する。これは、その内部に移動局1から受け取った概算位置の座標値p0を含む三角形領域である。ステップST43おいて、変換パラメータ設定手段32は、記憶手段41に格納されている選択された三角形領域の頂点を構成する固定基準局102又は基準点103の既存測地系の座標値と世界測地系の座標値を読み出す。
ステップST44において、上記実施の形態と同様に、図形領域設定手段33は図形領域201を設定し、変換パラメータ設定手段32は変換パラメータを設定する。ステップST45において、測位サーバ装置40の通信手段42は補正サーバ装置30Aに変換パラメータと図形領域201を送信し、補正サーバ装置30Aの通信手段35は、変換パラメータと図形領域201を受信する。このように、データ生成局4に設置されている測位サーバ装置40は、移動局1より図4又は図8で示されるような測位点101の概算位置の座標値を受け取り、図5、図9又は図14で示されるような変換パラメータと図形領域201を移動局1に返信する。
以上のように、この実施の形態5によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置40の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置40の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態5によれば、データ生成局4に設置されている専用の測位サーバ装置40により、変換パラメータと図形領域201の設定を実行するように構成したので、データ配信局3の負荷を軽減することができるという効果が得られる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6による測位システムの構成を示すブロック図は、上記実施の形態5の図16と同じである。上記実施の形態5においては、データ生成局4への変換パラメータと図形領域201の作成指示はデータ配信局3から行ったが、移動局1から変換パラメータと図形領域201の作成と配信の指示を行うように構成しても良い。
図18はこの発明の実施の形態6による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、同一ステップについては説明を省略する。ステップST51において、移動局1のGPS測位部16が、通信手段13を介してデータ生成局4の測位サーバ装置40に測位点101の概算位置の座標値p0を送信し、測位サーバ装置40の通信手段42は測位点101の概算位置の座標値p0を受信する。この座標値は、初回は測位点101の概算位置の座標値p0であるが、以降は世界測地系の座標値pである。
ステップST52からステップST54は測位サーバ装置40の処理である。ステップST52において、測位サーバ装置40の図形領域設定手段33は、記憶手段41に格納されている予め作成された変換三角形網から一つの三角形領域を選択する。これは、その内部に移動局1から受け取った測位点101の概算位置の座標値p0を含む三角形領域である。ステップST53において、変換パラメータ設定手段32は、記憶手段41より、選択された三角形領域の頂点を構成する固定基準局102又は基準点103の既存測地系の座標値と世界測地系の座標値を読み出す。
ステップST54において、上記実施の形態と同様に、図形領域設定手段33は図形領域201を設定し、変換パラメータ設定手段32は変換パラメータを設定する。ステップST55において、通信手段42は移動局1に変換パラメータと図形領域201を送信する。このように、測位サーバ装置40は、図4又は図8で示されるような測位点101の概算位置の座標値p0を受け取り、図5、図9又は図14で示されるような変換パラメータと図形領域201を返信する。
以上のように、この実施の形態6によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置40の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置40の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態6によれば、データ生成局4の測位サーバ装置40が行う変換パラメータと図形領域201の設定動作を、データ配信局3の補正サーバ装置30Aを経由せず、移動局1から直接指示し、結果を移動局1に直接返信するように処理することにより、世界測地系から既存測地系への座標値の変換を行わない場合は、データ生成局4における変換パラメータと図形領域201の設定動作を省略するように構成することができ、また、そのような場合も、移動局1とデータ配信局3との通信やデータ配信局3の処理は変更がなく、データ配信局3では、従来からの補正データの生成と配信動作を行うことにより、既存のシステムをそのまま利用することができるという効果が得られる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7による測位システムの構成を示すブロック図は、上記実施の形態5の図16と同じである。上記実施の形態6においては、GPSによる測位点101の観測時に既存測地系の座標に変換したが、後にまとめて変換するように構成しても良い。
図19はこの発明の実施の形態7による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。なお、同一ステップについては説明を省略する。まず、図中のステップST61からステップST63までの処理で、通常のGPSを利用する干渉測位を行い、測位点101についての世界測地系の座標値pを算出する。測位は、必要な測位対象地点全てについて順に実行する。
ステップST61において、移動局1のGPS測位部16は測位点101の数を示す変数Nを0に初期化する。ステップST1からステップST9では、データ配信局3の補正データ生成手段34により補正データを生成し、それを用いてステップST10において、移動局1のGPS測位部16は補正データを使用して干渉測位を実行し、測位点101についての世界測地系の座標値pを算出する。ステップST62において、移動局1のGPS測位部16は変数Nに1を加える。
ステップST63において、移動局1のGPS測位部16は処理を継続するかどうかを判断し、継続する場合はステップST7に戻り、そうでない場合は、ステップST64に進む。このステップST63終了時点で、測位点101の個数はNで表されている。ステップST64において、移動局1の変換手段12は変数mを1に初期化する。ステップST51において、この実施の形態においては、データ生成局4の測位サーバ装置40は、m番目の測位点101の世界測地系の座標値pを移動局1から受け取る。
ステップST52からステップST55までは、上記実施の形態6と同様、データ生成局4にて図形領域201と変換パラメータを設定し移動局1に配信する。以上、データ生成局4は、測位点101の世界測地系の座標値pを受け取り、図5、図9又は図14で示されるような変換パラメータと図形領域201を返信する。
ステップST65において、移動局1の変換手段12はm番目の測位点101の世界測地系の座標値pが、図形領域201の内部かどうかを判定する。外部の場合は、ステップST51に戻り、再度処理をさせる。ステップST12において、移動局1の変換手段12は、世界測地系の座標値pに対し、変換パラメータを用いて上記実施の形態と同様に既存測地系の座標値Pを求める。ステップST66において、移動局1の変換手段12は変数mに1を加える。ステップST67において、変換手段12はN個の測位点101全てに処理を行ったかどうかを判定し、N個の測位点101の処理が終了していない場合にはステップST65に戻り、そうでなければ処理を終了する。
この実施の形態7は、移動局1とデータ配信局3及びデータ生成局4との接続に異なる手段を用いる場合に適用される。例えば、現状では、山間部においては移動局1の測位点101が携帯電話の通話エリアから外れることがある。一方、補正サーバ装置30Aからの補正データについては、例えばDGPS(ディファレンシャルGPS)と呼ばれる方式に倣い、放送電波に乗せて移動局1に配信、又は打ち上げが計画されている準天象衛星から移動局1に配信することも企画され、移動局1を広範囲で利用できることが期待されている。この場合、補正データを用いて世界測地系での測位を行った後、携帯電話が接続可能になり、すなわち、移動局1が通信網100に接続可能な場所にてデータ生成局4に接続し、変換パラメータと図形領域201を取得することにより、既存測地系の座標値Pに変換することができる。
以上のように、この実施の形態7によれば、移動局1のGPS測位部16により算出された測位点101の世界測地系の座標値が、測位サーバ装置40の図形領域設定手段33により設定された図形領域201内にある限り、移動局1の変換手段12が、測位サーバ装置40の変換パラメータ設定手段32により設定された変換パラメータを用いて、測位点101の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することにより、複数の測位点101に対しても、同一の変換パラメータを用いることができ、通信網100における通信量を増大させることなく、測位点101の位置を既存測地系の座標値で精度良く算出することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態7によれば、移動局1が、N個の測位点101の世界測地系の座標値を一括して算出し、その後、N個の測位点101の世界測地系の座標値を一括して既存測地系の座標値に変換することにより、移動局1を広範囲で利用することができるという効果が得られる。
この発明の実施の形態1による測位システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による測位システムの測位の状況を示す図である。 この発明の実施の形態1による測位システムにおける移動局の測位点の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。 この発明の実施の形態1による測位システムにおける移動局から測位サーバ装置に送信する測位点の概算位置の座標値を示す図である。 この発明の実施の形態1による測位システムにおける測位サーバ装置から移動局に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。 この発明の実施の形態1による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による測位システムにおける移動局の測位点の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。 この発明の実施の形態2による測位システムにおける移動局から測位サーバ装置に送信する測位点の概算位置の2次元の座標値を示す図である。 この発明の実施の形態2による測位システムにおける測位サーバ装置から移動局に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。 この発明の実施の形態3による測位システムにおける図形領域の設定を説明する図である。 この発明の実施の形態3による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による測位システムにおける移動局の測位点の既存測地系の座標値への変換を説明する図である。 この発明の実施の形態4による測位システムにおける図形領域を説明する図である。 この発明の実施の形態4による測位システムにおける測位サーバ装置から移動局に送信する変換パラメータと図形領域を示す図である。 この発明の実施の形態4による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による測位システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7による測位システムの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 移動局(測位装置)、2,2a,2b,2c 固定基準局、3 データ配信局、4 データ生成局、5 GPS衛星、11 GPS測位手段、12 変換手段、13 通信手段、14 GPSアンテナ、15 GPS受信部、16 GPS測位部、21,21a,21b,21c GPSアンテナ、22 GPS受信部、23 GPS測位部、24 通信手段、30 測位サーバ装置、30A 補正サーバ装置、31 記憶手段、32 変換パラメータ設定手段、33 図形領域設定手段、34 補正データ生成手段、35 通信手段、40 測位サーバ装置、41 記憶手段、42 通信手段、100 通信網、101 測位点、102,102a,102b,102c 固定基準点、103,103a,103b,103c,103d,103e 基準点、111 点、112 点、113 点、131 移動ベクトル、132 移動ベクトル、201 図形領域、202 図形領域。

Claims (14)

  1. GPS衛星の電波を受信して測位点の概算位置の座標値をコード測位により算出すると共に、受信された上記測位点の補正を行うための補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い、上記測位点の世界測地系の座標値を算出するGPS測位手段と、
    該GPS測位手段により算出された測位点の概算位置の座標値を送信すると共に、複数の図形領域に対してそれぞれの図形領域に対応する測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータが設定されている中から、上記測位点の概算位置の座標値を含む図形領域、当該図形領域に対応する変換パラメータ及び上記補正データを受信する通信手段と、
    上記GPS測位手段により算出された測位点の世界測地系の座標値が上記通信手段により受信された図形領域の内部となる上記通信手段により受信された変換パラメータを用いて、上記測位点の世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換する変換手段とを備えた測位装置。
  2. 変換手段は、線形補間するための変換パラメータを用いて、測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  3. 変換手段は、アフィン変換するための変換パラメータを用いて、測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  4. 変換手段は、測位点の近傍におけるひずみ場の回転成分、ひずみ成分及び平行移動成分である変換パラメータを用いて、測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  5. 通信手段は三角形領域を図形領域として受信することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  6. 通信手段は測位点の概算位置の座標値を中心とする所定の半径の円領域を図形領域として受信することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
  7. 基準点の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値を含む上記基準点の情報を格納している記憶手段と、
    複数の基準点のGPS衛星からの観測データにより、測位点の干渉測位を行い上記測位点の世界測地系の座標値を算出するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、GPSを使用して測位された測位点の世界測地系の概算位置の座標値を含む図形領域を設定する図形領域設定手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、上記測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータを複数の図形領域ごとに設定する変換パラメータ設定手段と、
    上記測位点の世界測地系の概算位置の座標値及び上記複数の基準点のGPS衛星からの観測データを受信すると共に、上記測位点にて上記補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い上記測位点の世界測地系の座標値を算出し、上記世界測地系の座標値が上記図形領域に対応する上記変換パラメータを用いて上記世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換するように、上記補正データ生成手段により設定された補正データ、上記図形領域設定手段により設定された図形領域及び上記変換パラメータ設定手段により設定された変換パラメータを上記測位点上に位置する測位装置に送信する通信手段とを備えた測位サーバ装置。
  8. 基準点の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値を含む上記基準点の情報を格納している記憶手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、GPSを使用して測位された測位点の世界測地系の概算位置の座標値を含む図形領域を設定する図形領域設定手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、上記測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータを複数の図形領域ごとに設定する変換パラメータ設定手段と、
    上記測位点の世界測地系の座標値を受信すると共に、上記測位点にて世界測地系の座標値が上記地図領域に対応する上記変換パラメータを用いて上記世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換するように、上記図形領域設定手段により設定された図形領域及び上記変換パラメータ設定手段により設定された変換パラメータを上記測位点上に位置する測位装置に送信する通信手段とを備えた測位サーバ装置。
  9. 変換パラメータ設定手段は既存測地系の座標値と世界測位系の座標値との差を線形補間するための変換パラメータを設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の測位サーバ装置。
  10. 変換パラメータ設定手段は世界測地系の座標値を既存測地系の座標値にアフィン変換するための変換パラメータを設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の測位サーバ装置。
  11. 変換パラメータ設定手段は、世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための測位点の近傍におけるひずみ場の回転成分、ひずみ成分及び平行移動成分を、変換パラメータとして設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の測位サーバ装置。
  12. 図形領域設定手段は基準点を頂点とする三角形領域を図形領域として設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の測位サーバ装置。
  13. 図形領域設定手段は測位点の概算位置の座標値を中心とする所定の半径の円領域を図形領域として設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の測位サーバ装置。
  14. 測位点の位置を既存測地系の座標値で算出する測位装置と測位サーバ装置とを備えた測位システムにおいて、
    上記測位装置が、
    GPS衛星の電波を受信して測位点の概算位置の座標値をコード測位により算出すると共に、上記測位サーバ装置から送信された上記測位点の補正を行うための補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い、上記測位点の世界測地系の座標値を算出するGPS測位手段と、
    該GPS測位手段により算出された測位点の概算位置の座標値を上記測位サーバ装置に送信すると共に、上記測位サーバ装置から、複数の図形領域に対してそれぞれの図形領域対応する測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータが設定されている中から、上記測位点の概算位置の座標値を含む図形領域、当該図形領域に対応する変換パラメータ及び上記補正データを受信する通信手段と、
    上記GPS測位手段により算出された測位点の世界測地系の座標値が上記通信手段により受信された図形領域の内部となる上記通信手段により受信された変換パラメータを用いて、上記測位点の世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換する変換手段とを備え、
    上記測位サーバ装置が、
    基準点の世界測地系の座標値と既存測地系の座標値を含む上記基準点の情報を格納している記憶手段と、
    複数の基準点のGPS衛星からの観測データにより、測位点の干渉測位を行い上記測位点の世界測地系の座標値を算出するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、GPSを使用して測位された測位点の世界測地系の概算位置の座標値を含む図形領域を設定する図形領域設定手段と、
    上記記憶手段に格納されている基準点の情報を使用して、上記測位点の世界測地系の座標値を既存測地系の座標値に変換するための変換パラメータを複数の図形領域ごとに設定する変換パラメータ設定手段と、
    上記測位点の世界測地系の座標値及び上記複数の基準点のGPS衛星からの観測データを受信すると共に、上記測位点にて上記補正データを用いて上記測位点の干渉測位を行い上記測位点の世界測地系の座標値を算出し、上記世界測地系の座標値が上記図形領域の内部に対応する上記変換パラメータを用いて上記世界測地系の座標値を上記既存測地系の座標値に変換するように、上記補正データ生成手段により設定された補正データ、上記図形領域設定手段により設定された図形領域及び上記変換パラメータ設定手段により設定された変換パラメータを上記測位装置に送信する通信手段とを備えた
    ことを特徴とする測位システム。
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