JP4540503B2 - 湿式電気掃除機用吸引ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、被洗浄物の汚れを水分と空気と共に吸引する湿式電気掃除機用の吸引ノズルに関する。
従来より、主に業務用として、吸引ノズルの内部の噴射ノズルから被洗浄物に洗浄液を噴射しながら、被洗浄物の汚れを水分と空気と共に吸引する湿式電気掃除機が使用されている。
このような湿式電気掃除機には、下記特許文献1のように、吸引ノズルの先端部と噴射ノズルの噴射口との間に該噴射ノズルから噴射される洗浄液を遮蔽する遮蔽板が設けられることもある。かかる湿式電気掃除機では、吸引ノズルを被洗浄物から離しているときに、噴射ノズルから噴射される洗浄液を遮蔽板により遮蔽して、洗浄液が吸引ノズルから飛散しないようにすることができる。
特開2001−299903号公報
被洗浄物の汚れを吸引した後には、遮蔽板自体、遮蔽板と吸引ノズルの内壁面との間、遮蔽板と噴射ノズルとの間、噴射ノズルの噴射口、吸引ノズルの内壁面等に、被洗浄物からのゴミ等(以下、付着物という)の絡み付き、引っ掛かり、巻き付き、挟まりなどが起こりやすい。
しかし、特許文献1記載の湿式電気掃除機における吸引ノズルでは、遮蔽板自体、遮蔽板と吸引ノズルの内壁面との間等に付着した付着物を除去し難い構造となっている。
また、湿式電気掃除機においては、被洗浄物の大きさや形状等によって、先端部が略筒形状の吸引ノズル、先端部が幅広形状の吸引ノズル等を使い分けることが望まれている。
しかし、特許文献1には、そのような観点で吸引ノズルの構造を工夫することについては言及されていない。
従って、本発明の目的は、噴射ノズル及び遮蔽板を内部に備えた吸引ノズルにおいて、遮蔽板自体、遮蔽板と吸引ノズルの内壁面との間等の付着物を除去し易いと共に、先端部の形状を変更することができる湿式電気掃除機用吸引ノズルを提供することにある。
本発明は、吸引ホースに連結され、被洗浄物に噴射ノズルから洗浄液を噴射し且つ該被洗浄物の汚れを水分と空気と共に吸引する湿式電気掃除機用の吸引ノズルであって、前記吸引ホース側の後方部と、前記吸引ノズルの先端部側の前方部と、該後方部と該前方部との間の中央部とに分割され、該前方部の後端部に該中央部の前端部が連結され、該中央部の後端部に該後方部の前端部が連結されるようになっており、前記後方部の内部には、前記噴射ノズルと噴射された洗浄液を遮蔽する遮蔽板が配置されている湿式電気掃除機用吸引ノズルを提供することにより、上記目的を達成したものである。なお、吸引ホース側の前記後方部は、前記吸引ホースと直接連結するが、先端部側の前記前方部及び該前方部と該後方部との間の中央部は、前記吸引ホースと直接には連結せず、該後方部を介して連結する。
本発明の湿式電気掃除機用吸引ノズルによれば、噴射ノズル及び遮蔽板を内部に備えた吸引ノズルにおいて、遮蔽板自体、遮蔽板と吸引ノズルの内壁面との間等の付着物を除去し易いと共に、先端部の形状を変更することができる。
以下、本発明の湿式電気掃除機用吸引ノズル(以下単に「吸引ノズル」という)を、その好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の吸引ノズル11は、図1及び図2に示すように、被洗浄物に噴射ノズル51から洗浄液Wを噴射し、該被洗浄物の汚れを水分と空気と共に吸引する湿式電気掃除機用の吸引ノズルである。
そして、本実施形態の吸引ノズル11は、該吸引ノズル11と、該吸引ノズル11から吸引される汚れ、水分及び空気の混合流Aを導通する吸引ホース12と、該混合流Aから空気Cを吸引して排気する出力1.5kW以下の電動ファン15と、該吸引ホース12からの該混合流Aから分離される汚れと水分(汚水B)を貯溜する汚水タンク14とを備え、床等の建物構造部の清掃に用いられる湿式電気掃除機における吸引ノズルとして使用される。
本実施形態の吸引ノズル11について更に詳述する。
吸引ノズル11は、図3に示すように、屈曲した全体形状を有する中空体である。その先端部11Dは開口し、被洗浄物との接触面となっている。その後端部も開口し、吸引ホース12との連結部(ホース連結部79)となっている。
吸引ノズル11は、図4に示すように、先端部11D側の前方部11Aと、吸引ホース12側の後方部11Bと、前方部11Aと後方部11Bとの間の中央部11Cとに分割されるようになっている。そして、それらは連結されるが、嵌合により連結するのが簡便であり、好ましい。本実施形態では、前方部11Aにおける筒状の後端嵌合部64の内側に、中央部11Cにおける筒状の前端嵌合部82を嵌合させて、前方部11Aと中央部11Cとが連結されるようになっており、また、中央部11Cにおける筒状の後端嵌合部89の内側に、後方部11Bにおける筒状の前端嵌合部72を嵌合させて、中央部11Cと後方部11Bとが連結されるようになっている。
先ず、前方部11Aについて詳述する。
前方部11Aは、吸引ノズル11における先端部11D側の部位で、図5に示すように、全体形状が略筒形状で、後端嵌合部64と連通する筒状の前方本体63を有している。
前方部11Aの先端部61には、図5に示すように、全周に亘って軟質部材62が設けられている。軟質部材62は、洗浄時に先端部61と被洗浄物との間の隙間防止(これにより吸引効果の向上や洗浄液の飛散防止が図られる)や被洗浄物の損傷防止の役割を果たす部材で、軟質な材であれば、その材質に特に制限はない。本実施形態においては、ゴムシートを用いている。
軟質部材62には、図5に示すように、通気機構として、先端部61から後端嵌合部64に向けて延びる通気用スリット62Aが設けられている。通気用スリット62Aは、洗浄時に先端部61と被洗浄物とが密着しても、通気用スリット62Aを介して通気を確保し、吸引ノズル11から通気しないことに起因する電動ファン15への過負荷を防止するためのものである。
軟質部材62の内側には、図5に示すように、その内周面に沿って、ブラシ67が所定間隔をあけて複数束設けられている。ブラシ67は、複数本の毛から1束が形成されたもので、被洗浄物から汚れを掻き出して除去するためのものである。
後端嵌合部64は、図5に示すように、前方本体63の中央部11C側に設けられた円形断面を有する筒状の部位で、その内側に、中央部11Cの前端嵌合部82が嵌合されるようになっている。
前方部11Aの後端嵌合部64の上部には、図5に示すように、ピストン切欠部65が設けられている。ピストン切欠部65は、平面視で、後端部68から先端部61に向けて凹の略半円形を有している。ピストン切欠部65には、図3に示すように、前方部11Aと中央部11Cとの嵌合状態下において、中央部11Cの円筒状のガイド凸状体85(後述)が嵌るようになっている。
次に、後方部11Bについて詳述する。
後方部11Bは、図1及び図2に示すように、吸引ノズル11における吸引ホース12に連結される部位である。後方部11Bは、図4に示すように、側面視で屈曲した後方本体73を主体として構成されている。
後方部11Bの前端部71側は、図4に示すように、中央部11Cの後端嵌合部89(後述)に嵌合される前端嵌合部72となっている。前端嵌合部72の外周面には、120°ずつ離間して3個の係合凸条72Aが設けられている。係合凸条72Aは、それに対応して中央部11Cにおける後端嵌合部89に設けられた3個の係合溝89A(後述)に係合するようになっている。
後方部11Bのホース連結部79は、図1〜図3に示すように、吸引ホース12の一端部12Aと嵌合する部位である。
後方部11Bの下方には、図4及び図9に示すように、送液チューブ52との連結部であるチューブ連結部55が配されている。また、図4、図9及び図10に示すように、チューブ連結部55と噴射ノズル51とを連通する屈曲管路54が、後方部11Bの外周下部を貫通して設けられている。
後方部11Bの内部には、図4及び図10に示すように、噴射ノズル51が配置されている。噴射ノズル51の噴射口51Aは、後方部11Bの前端部71から突出している。
噴射ノズル51は、図1、図4及び図10に示すように、屈曲管路54及びチューブ連結部55を介して、送液チューブ52に連結されており、送液チューブ52から送給される洗浄液を噴射口51Aから被洗浄物に向けて噴射できるようになっている。
噴射ノズル51は、噴射口51Aを交換することにより、円錐状、放射状、平面的な扇状に噴射または噴霧したり、洗浄液を勢いよく直線状に噴射することができる。
円錐状又は扇状に噴射する噴射口における放射角度は、例えば90°〜150°、好ましくは110°〜130°である。
次に、中央部11Cについて詳述する。
中央部11Cは、図3及び図4に示すように、前方部11Aと後方部11Bとの間の部位で、図6に示すように、全体形状が略筒形状である。中央部11Cは、筒状の中央本体83と前端部81側の前端嵌合部82と後端部90側の後端嵌合部89とを有している。
前端嵌合部82には、前方部11Aの後端嵌合部64が嵌合されるようになっており、後端嵌合部89には、後方部11Bの前端嵌合部72が嵌合されるようになっている。
中央部11Cには、噴射ノズル51から噴射された洗浄液を遮蔽する遮蔽板53が、図10に示すように、中央部11Cと後方部11Bとの嵌合状態下において、噴射ノズル51の噴射口51Aの前方に配置するように設けられている。詳細には、遮蔽板53は、中央部11と後方部11Bとの嵌合状態下において、中央部11Cの内部における中央部1の前端部81と噴射ノズル51の噴射口51Aとの間に設けられている。
遮蔽板53について詳述する。
遮蔽板53は、図7及び図8に示すように、中央部11Cの後端部90側の面が、後端部90から中央部11Cの前端部81に向けて凹に湾曲している。詳細には、遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の面は、その全体形状が椀状となっている。
遮蔽板53は、椀状の板本体53Cを主体として構成されており、遮蔽板53における中央部11Cの前端部81側の面も丸みを帯びている。
板本体53Cの上部には、正面視で矩形の導通部53Aが設けられている。導通部53Aは、噴射ノズル51から噴射された洗浄液を導通するための開口部分で、遮蔽板53が下降したときに遮蔽板53と噴射ノズル51とが接触しないような形状で設けられている。導通部53Aは、板本体53Cの正面視における中心部には掛からないように配置されている。
遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の端縁53Eは、図10に示すように、中央部11Cと後方部11Bとの嵌合状態下において、側面視で、噴射ノズル51の噴射口51Aよりも中央部11Cの後端部90側に位置している。詳細には、遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の端縁53Eは、中央部11Cと後方部11Bとの嵌合状態下において、略全周(導通部53Aを除く全周)に亘って、噴射ノズル51の噴射口51Aよりも中央部11Cの後端部90側に位置している。
上述した遮蔽板53における形状等の各工夫は、主として、遮蔽板53による洗浄液の遮蔽効果を向上させるためのものである。
板本体53Cの上部には、導通部53Aを跨ぐように、正面視でコ字状部分53Dが延設されている。
コ字状部分53Dには、ピストン86(後述)と連結される棒状部分53Bが延設されている。棒状部分53Bは、図10に示すように、中央部11Cの上壁面に設けられた軸部貫通穴87を貫通している。棒状部分53Bの周囲にはコイルばね88が設けられている。
中央部11Cの前端嵌合部82の上部には、図10に示すように、遮蔽板53に連結したピストン86及び該ピストン86をガイドするガイド凸状体85が設けられている。
ピストン86は、遮蔽板53の棒状部分53Bの頭部に連結され、ピストンガイドの役目を果たすガイド凸状体85内に収容されている。ピストン86は、遮蔽板53が負圧状態下にあっても、引っ掛かり等によりで下方に移動しない場合に、ピストン86を押して遮蔽板53を強制的に下方に移動させるためのものである。
遮蔽板53は、電動ファン15の作動中に吸引ノズル11が被洗浄物に接触し、更に、吸引ノズル11内が所定の負圧状態になっている間だけ、図9(b)及び図10(b)に示すように、所定の位置に下降するようになっており、この状態においては、図11(b)に示すように、噴射ノズル51から噴射された洗浄液Wが被洗浄物に到達することができる。
また、電動ファン15が作動中であっても、遮蔽板53は、吸引ノズル11が被洗浄物と非接触の状態では、図9(a)及び図10(a)に示すように、コイルばね88の作用により上昇するようになっており、この状態においては、図11(a)に示すように、噴射ノズル51から噴射されている洗浄液Wを遮蔽板53によって遮蔽することができる。
中央部11Cの前端嵌合部82における両側部には、図6、図9及び図10に示すように、洗浄液流通用の一対の流通切欠部84が設けられている。一対の流通切欠部84は、側面視で、後端部90に向けて凹の略半円形である。
尚、この流通切欠部84は、本実施形態のように、略筒形状の前方部11Aと組み合わせて使用する場合には、直接的に機能せず、図13に示すような幅広形状で、前方部11Aと中央部11Cとの嵌合状態下において流通切欠部84と連通する中空拡開部66を備えた前方部11A’と組み合わせて使用したときに機能する。詳細については後述する。
中央部11Cの後端嵌合部89には、図6に示すように、120°ずつ離間して3個の係合溝89Aが設けられている。係合溝89Aは、それに対応して後方部11Bにおける前端嵌合部72に設けられた3個の係合凸条72Aに係合するようになっている。
以上の構成を有する前方部11A、後方部11B及び中央部11Cは、図3に示すように、前方部11Aと中央部11Cとが、後端嵌合部64への前端嵌合部82の嵌合により連結され、また、中央部11Cと後方部11Bとが、後端嵌合部89への前端嵌合部72の嵌合により連結されて、吸引ノズル11を構成する。
ここで、図3に示すように、前方部11Aと中央部11Cとを連結させると、中央部11Cにおけるピストン86をガイドするガイド凸状体85が、前方部11Aの後端嵌合部64の上部に形成されたピストン切欠部65に嵌る。また、中央部11Cと後方部11Bとを連結させると、後方部11Bにおける前端嵌合部72の係合凸条72Aが、中央部11Cにおける後端嵌合部89の係合溝89Aに係合する。
次に、吸引ノズル11における噴射ノズル51と遮蔽板53との位置関係について説明する。
電動ファン15が作動していないときは、図9(a)及び図10(a)に示すように、遮蔽板53の板本体53Cは、コイルばね88の作用により、噴射ノズル51の噴射口51Aと対向する位置に配置し、噴射口51Aを遮るようになっている。
電動ファン15が作動し、吸引ノズル11を被洗浄物に接触させたときは、吸引ノズル11内が所定の負圧状態になるため、この状態においては、遮蔽板53は下方に引っ張られて所定位置に移動し、図9(b)及び図10(b)に示すように、噴射ノズル51の噴射口51Aと遮蔽板53の導通部53Aとが側面から見ると重なった位置になる。
一方、電動ファン15が作動している状態であっても吸引ノズル11が被洗浄面と非接触の状態では、吸引ノズル11内の負圧が解除されて圧力が常圧になるので、遮蔽板53はコイルばね88の付勢力によって上方に引っ張られて移動し、再び、図9(a)及び図10(a)に示すように、板本体53Cが噴射口51Aと対向する位置に戻る。
次に、本実施形態の吸引ノズル11を備えた湿式電気掃除機の一形態について詳述する。
前記吸引ホース12は、図1及び図2に示すように、吸引ノズル11と前記汚水タンク14とを連通するホースであり、吸引ノズル11から吸引される汚れ、水分及び空気の混合流Aを汚水タンク14内に導通するものである。
吸引ホース12の一端部12Aは、図1〜図3に示すように、後方部11Bのホース連結部79と嵌合し、吸引ノズル11の内部と連通しており、その他端部12Bは、前記汚水タンク14の上部の導入口14Aに嵌合している。
吸引ホース12としては、従来より湿式電気掃除機用として用いられている吸引ホースを特に制限なく使用することができ、例えば、蛇腹状のホース、外側が蛇腹状で内側が平滑管状のホース、平滑管状のホース等が挙げられる。本形態の湿式電気掃除機においては、ホースの曲がり易さを確保しつつ、ホース内面の汚水の付着を防止する観点から、外側が蛇腹状で内側が平滑管状のホースを用いている。
前記汚水タンク14は、混合流Aから分離された汚れ及び水分(汚水B)を貯溜するタンクであり、本形態の湿式電気掃除機においては、略円筒形である。汚水タンク14の上部には、混合流Aを導入する導入口14A及び混合流Aから汚水Bをほぼ分離した空気C’を排出する排出部14Bが設けられている。
汚水タンク14の排出部14Bと電動ファン15の吸引部15Aとの間には、混合流Aから汚水Bをほぼ分離した空気C’から更に汚れ及び水分を分離するフィルタ16が設けられている。
前記電動ファン15は、混合流Aから汚水Bをほぼ分離した空気C’を吸引し、排気部15Bから空気Cを排出するもので、湿式電気掃除機のコンパクト化の面で、出力1.5kW以下のものが家庭用の湿式電気掃除機には適している。被洗浄物等の条件に応じて、1.2kW以下や1.0kW以下の電動ファンを用いることもできる。
次に、本実施形態の吸引ノズル11を備えた前記湿式電気掃除機の一使用態様及びその効果について説明する。
電動ファン15が作動していないときは、図9(a)及び図10(a)に示すように、遮蔽板53の板本体53Cは、コイルばね88の作用により、噴射口51Aと対向する位置に配置している。
電動ファン15が作動している状態において、吸引ノズル11を被洗浄物に接触させたときは、吸引ノズル11内が所定の負圧状態になるため、遮蔽板53は下方に引っ張られて移動し、図9(b)及び図10(b)に示すように、噴射ノズル51の噴射口51Aと遮蔽板53の導通部53Aとが側面から見ると重なった位置になる。そのため、噴射ノズル51から噴射された洗浄液Wは、図11(b)に示すように、遮蔽板53の導通部53Aを通して被洗浄物に到達することができる。
そして、洗浄液が付着した被洗浄物からは、その汚れが前方部11Aのブラシ67で掻き出されること等により除去され、除去された汚れは、水分及び空気と共に吸引ノズル11から吸引される。
一方、電動ファン15が作動している状態であっても吸引ノズル11が被洗浄面と非接触の状態のときは、吸引ノズル11内の圧力が常圧になるため、遮蔽板53は、コイルばね88の付勢力によって上方に引っ張られて移動し、図9(a)及び図10(a)に示すように、板本体53Cが噴射口51Aと対向する位置に戻る。そのため、噴射ノズル51から噴射された洗浄液Wは、図11(a)に示すように、遮蔽板53の板本体53Cにより遮られる。
このように、洗浄液Wが噴射されている状態であっても、吸引ノズル11内が所定の負圧にならなければ、洗浄液Wは、遮蔽板53の板本体53Cによって遮られて、吸引ノズル11内で吸引ホース12側へ吸引されるため、吸引ノズル11から外部に飛散することはない。
しかも、本実施形態の吸引ノズル11においては、遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の面の全体形状が椀状となっており、遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の端縁53Eが中央部11Cと後方部11Bとの嵌合状態下において噴射ノズル51の噴射口51Aよりも中央部11Cの後端部90側に位置しているため、噴射ノズル51の噴射口51Aが遮蔽板53により包囲される。
その結果、遮蔽板53で遮られた洗浄液Wは、吸引ノズル11の内壁面に反射したり、遮蔽板53から垂れたりすることがほとんどなく、吸引ホース12に向けて直接吸引される。そのため、平板状の遮蔽板を備えた吸引ノズルに比して、遮蔽板53の正面視の投影面積を小さくしても十分な遮蔽効果を発揮させることができる。
また、遮蔽板53の正面視の投影面積を小さくでき、しかも遮蔽板53における中央部11Cの前端部81側の面が丸みを帯びている(凸状体である)ため、遮蔽板53に付着物が付き難い。そのため、遮蔽板53への付着物に起因する吸引力の低下が抑えられ、また、遮蔽板53の上下動を阻害し難い。このような効果は、落とした食べ物や吐出物等の比較的大きな固形物もしくは半固形物のようなものを吸引する場合に特に顕著に奏される。凸状体としては、椀状、錐体状あるいは釣鐘状等が挙げられる。
また、本実施形態の吸引ノズル11によれば、前方部11Aと中央部11Cと後方部11Bとに3分割できるので、全体形状が椀状の遮蔽板53を備えた吸引ノズル11の組立が容易である。
また、遮蔽板53自体、遮蔽板53と吸引ノズル11の内壁面との間、遮蔽板53と噴射ノズル51との間、噴射ノズル51の噴射口51A、吸引ノズル11の内壁面等を露出させるため、これらの部分の清掃が容易であると共に、噴射口51Aにセットされるノズルチップの交換も容易である。更に、ノズルチップを外し、噴射ノズル51内部に詰まった異物(洗浄液内に混入していたもの)の除去も容易である。
本発明の吸引ノズルにおける中央部の遮蔽板は、図7及び図8に示すような、中央部11Cの後端部90側の面の全体形状が椀状となっている遮蔽板53に制限されない。
例えば、図12に示すように、横断面が略半円形状の半筒状の形状を有している遮蔽板53’を用いることができる。
図12に示す遮蔽板53’における板本体53Cは、略半筒形状でその上下端面部に平板状の平板部53Fが設けられた形状を有している。下方の平板部53Fは、板本体53Cで遮られた洗浄液が遮蔽板53から垂れ難くするために、板本体53Cの端縁53Eよりも中央部11Cの後端部90に向けて延出している。その他の形状は、図7及び図8に示す椀状の遮蔽板53と同様であるため、対応する部位には同じ符号を付し、説明を省略する。
このような略半筒形状の遮蔽板53’によっても、椀状の遮蔽板53と同様の効果が奏される。略半筒形状の遮蔽板53’は、洗浄液が円錐状に噴射される噴射ノズル51と組み合わさせて使用される場合よりも、洗浄液が横方向に扇状に噴射される噴射ノズル51と組み合わせて使用される場合の方が、高い洗浄液遮蔽効果が得られ、好ましい。
ところで、本実施形態の吸引ノズル11においては、前方部11Aと中央部11Cが分割できるようになっているため、前方部11Aを形状の異なるものに交換することにより、吸引ノズル11の先端部11Dの形状を変更することができる。
従って、前方部は、図5に示すような略筒形状のものに制限されず、例えば、図13に示すような幅広形状の前方部11A’でもよい。
図13に示す前方部11A’は、後端嵌合部64と連通する幅広形状の前方本体63及び後端嵌合部64から前方本体63に向けて拡がる一対の中空拡開部66を備え、その全体形状が後端嵌合部64から先端部61に向けて拡がる形状を有している。
中空拡開部66は、略半円弧状の中空断面を有しており、後端嵌合部64の両側部及び前方本体63に接続する部位ではそれらに連通している。一対の中空拡開部66の中空部分は、前方部11Aと中央部11Cとの嵌合状態下において、中央部11Cの前端嵌合部82の両側部に形成された一対の流通切欠部84に対応してそれぞれ配置されるようになっている。
その他の構成は、図5に示す略筒形状の前方部11Aと同様であるため、対応する部位には同じ符号を付し、説明を省略する。
図13に示す幅広形状の前方部11A’を組み合わせた吸引ノズル11によれば、噴射ノズル51から噴射された洗浄液は、中央部11Cの流通切欠部84及び前方部11Aの中空拡開部66を介して、前方部11Aの先端部61から幅方向に拡がった状態で被洗浄物に到達する。そのため、被洗浄物を広い幅(面積)に亘って効果的に洗浄することができ、作業効率に優れている。
本発明の吸引ノズルは、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、例えば以下に示すように適宜変更が可能である。
前述した実施形態においては、吸引ノズル11が前方部11A、中央部11C及び後方部11Bに3分割されるようになっているが、本発明においては、更に分割されるようになっていてもよい。
遮蔽板53及びその導通部53A、板本体53C等の形状は、遮蔽板53の機能を達成できれば種々の形状とすることができる。
吸引ノズル11における遮蔽板53の構造及びそれを移動させる機構は、前述の実施形態のものに限定されない。
遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の端縁は、必ずしも、中央部11Cと後方部11Bとの嵌合状態下において、噴射ノズル51の噴射口51Aよりも中央部11Cの後端部90側に位置していなくてもよい。遮蔽板53における中央部11Cの後端部90側の面は、必ずしも湾曲していなくてもよい。
噴射ノズル51の数は1個に限定されず、2個以上でもよい。噴射ノズル51の噴射角度も被洗浄物の形状等に応じて変えてもよい。
噴射ノズル51の噴射口51Aは、必ずしも後方部11Bの前端部71から突出していなくてもよい。遮蔽板53の板本体53Cが中央部11Cの前端部81から突出していてもよい。
通気機構62Aは、前記実施形態のように吸引ノズル11の先端部11Dに設けられていることが好ましいが、噴射ノズル51の噴射口51Aよりも吸引ノズルの先端部11D寄りに設けられていれば、所望の効果が得られる。また、通気機構62Aは、前記実施形態のようなスリットに制限されず、例えば孔を設けたり、先端部に波形状の部材を用いることにより、実現することもできる。
本発明の吸引ノズルは、フローリング等の平滑な被洗浄物の洗浄よりも、カーペット等の細かい凹凸のある布地織物のような被洗浄物の洗浄に適しているが、それ以外にも、畳、フローリング、窓ガラス、壁、屋根、塀等の建物構造部の洗浄にも用いることができる。また、建物構造部以外にも、例えば、車のシート等の乗り物の座席やソファーやベッドの洗浄にも用いることもできる。
図1は、本発明の一実施形態の吸引ノズルを備えた湿式電気掃除機を、そのハウジングを仮想的に透過して示す斜視図である。 図2は、図1に示す湿式電気掃除機の全容を、汚れ、水分等の流通経路と共に示す模式図である。 図3は、本発明の一実施形態の吸引ノズルを示す斜視図で、前方部と中央部と後方部とを連結した状態を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態の吸引ノズルを示す斜視図で、前方部と中央部と後方部とを分割した状態を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態の吸引ノズルにおける前方部を示す図で、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 図6は、本発明の一実施形態の吸引ノズルにおける中央部を示す図である。 図7は、図6に示す中央部における遮蔽板を示す斜視図である。 図8は、図6に示す中央部における遮蔽板を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)に示すB−B断面図、(c)は(a)に示すC−C断面図である。 図9は、本発明の一実施形態の吸引ノズルにおける中央部と後方部とを連結した状態を示す正面図で、(a)は遮蔽板が上方に位置する状態を示す図、(b)は遮蔽板が下方に位置する状態を示す図である。 図10(a)は図9(a)に示すXA−XA断面図、図10(b)は図9(b)に示すXB−XB断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、それぞれ図10(a)及び図10(b)に示す状態において、噴射ノズルから洗浄液を噴射したときの状態を示す模式的部分断面図である。 図12は、別の形態の遮蔽板を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)に示すB−B断面図である。 図13は、別の形態の前方部を示す斜視図である。
符号の説明
11 吸引ノズル
11A 前方部
11B 後方部
11C 中央部
11D 先端部
12 吸引ホース
12A 一端部
12B 他端部
14 汚水タンク
14A 導入口
14B 排出部
15 電動ファン
15A 吸引部
15B 排気部
16 フィルタ
51 噴射ノズル
51A 噴射口
52 送液チューブ
53 遮蔽板
53A 導通部
53B 棒状部分
53C 板本体
53D コ字状部分
53E 端縁
54 屈曲管路
55 チューブ連結部
61 先端部
62 軟質部材
62A 通気機構
63 前方本体
64 後端嵌合部
65 ピストン切欠部
66 中空拡開部
67 ブラシ
68 後端部
71 前端部
72 前端嵌合部
72A 係合凸条
73 後方本体
79 ホース連結部
81 前端部
82 前端嵌合部
83 中央本体
84 流通切欠部
85 ガイド凸状体
86 ピストン
87 軸部貫通穴
88 コイルばね
89 後端嵌合部
89A 係合溝
90 後端部
A 混合流
B 汚水
C 空気
C’ 混合流Aから汚水Bをほぼ分離した空気
W 洗浄液

Claims (8)

  1. 吸引ホースに連結され、被洗浄物に噴射ノズルから洗浄液を噴射し且つ該被洗浄物の汚れを水分と空気と共に吸引する、噴射ノズル及び遮蔽板を内部に備えた湿式電気掃除機用の吸引ノズルであって、
    前記吸引ホース側の後方部と、前記吸引ノズルの先端部側の前方部と、該後方部と該前方部との間の中央部とに分割され、該前方部の後端部に該中央部の前端部が連結され、該中央部の後端部に該後方部の前端部が連結されるようになっており、
    前記後方部の内部には、前記噴射ノズルが配置されており、前記中央部の内部には、前記噴射ノズルから噴射された洗浄液を遮蔽する遮蔽板が配置されており、前記噴射ノズルの噴射口は、前記後方部の前端部から突出している湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  2. 前記遮蔽板は、前記中央部と前記後方部との嵌合状態下において、該中央部の内部における該中央部の前端部と前記噴射ノズルの噴射口との間に設けられている請求項1記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  3. 前記遮蔽板における前記中央部の後端部側の面は、該後端部から該中央部の前端部に向けて凹に湾曲している請求項1又は2に記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  4. 前記遮蔽板における前記中央部の後端部側の面は、その全体形状が椀状となっている請求項3記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  5. 前記遮蔽板における前記中央部の後端部側の端縁は、該中央部と前記後方部との嵌合状態下において、側面視で、前記噴射ノズルの噴射口よりも該中央部の後端部側に位置している請求項3又は4に記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  6. 前記遮蔽板には、前記噴射ノズルから噴射された洗浄液を導通する導通部が、該遮蔽板が下降したときに該遮蔽板と該噴射ノズルとが接触しない形状で設けられている請求項1〜5の何れかに記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  7. 前記中央部の上部には、前記遮蔽板に連結したピストン及び該ピストンをガイドするガイド凸状体が設けられており、前記前方部の後端部の上部には、ピストン切欠部が設けられており、該ピストン切欠部には、該前方部と前記中央部との嵌合状態下において、該中央部の前記ガイド凸状体が嵌るようになっている請求項 1〜6の何れかに記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
  8. 前記遮蔽板における前記中央部の前端部側の面は、該中央部の後端部から前端部に向けて凸形状となっている請求項1〜7の何れかに記載の湿式電気掃除機用吸引ノズル。
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