JP4519230B2 - 検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、搬送路上を搬送する検知対象物の物理特性から対応する検知対象物が特定の対象物であることを検知する検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、搬送路上を搬送する検知対象物の種々の物理特性を検知する検知装置には、図15に示すように、検知対象物に対して複数の物理特性を検知するため、複数のセンサ部が搬送上に設置されている。
【0003】
このような検知装置内で検知対象物は搬送路上を個別に搬送される。この搬送路上に設置されるセンサ部は、検知対象物の検知したい物理特性を感知できるものを選択する。通常の場合、検知対象物の検知したい物理特性は複数あるので、種々の物理特性を感知する種々のセンサ部が搬送路上に点在することになる。
【0004】
これらのセンサ部により感知された検知対象の物理特性は、電気信号として伝送路を介して検知処理部に送られる。検知処理部では、センサ部から送られた電気信号に対して、検知対象物の当該物理特性の検知処理を行う。また、全ての物理特性の検知処理が終了すると、統括部により検知結果を総合的に判断して出力部に所定の出力を行う。
【0005】
統括部では検知処理部からの検知結果に応じた指示を対象物振り分け器に出し、対象物振り分け器によって対象物を処理結果に対応した別々の保管庫へと保管される。
【0006】
図16は、従来の検知装置におけるセンサ部と検知処理部の構成例を示す図である。図16に示すように、各センサ部のセンサによって感知した検知対象物の物理特性は、電気信号に変換されてアンプによって増幅した後に、伝送路によって各センサ部に対応して設置されている検知処理部に伝送される。
【0007】
これらの検知処理部ではセンサ部から伝送された電気信号をA/D変換器によりディジタルデータに変換し、検知処理器にて検知処理を行い、この検知処理器と統括部としての中央演算器との共有メモリに検知結果を書き込むことによって検知結果を中央演算器に伝える。
【0008】
中央演算器では、各センサ部から得た電気信号を基に検知した情報を解析し、所定の動作を指示する信号を出力部に出力する。
【0009】
また、検知処理部で処理されるデータを収集する場合は、各検知処理毎に用意しているデータ収集器を用いることによりデータ収集を行うようになっている。
【0010】
しかしながら、上記のような従来の構成の検知装置では、センサ信号の確認をしたい場合、センサ部にて直接センサ信号を計測器で計測(1次元のセンサ情報)したり、データ収集器によって収集されたデータをオフラインで表示したりするようになっている。
【0011】
しかし、このようなものでは、検知処理器に入力されているデータをリアルタイムに確認できないし、物理的に離れて設置されている複数のセンサ部から得られる情報を、リアルタイムに確認することも困難であった。
【0012】
また、1次元のセンサ情報だけでは、センサ部が検知対象のどの部分で反応しているかを確認するのも難しかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、この発明によれば、物理的に離れて設置されている複数のセンサ部のそれぞれからの出力データを確認することできる検知装置を提供することを目的としている。
【0014】
また、この発明によれば、センサ部が検知対象のどの部分で反応しているかを容易に確認することができる検知装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の検知装置は、検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報を選択的に抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された同一の検知対象物に対する上記複数の特定の取得手段からの物理特性情報を同時に出力する出力手段とを具備している。
【0016】
この発明の検知装置は、一括供給される複数の検知対象物を順次搬送する搬送手段と、この搬送手段上に設けられ、搬送される検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報を選択的に抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された同一の検知対象物に対する上記複数の特定の取得手段からの物理特性情報を時間的ずれを補正して同時に出力する出力手段とを具備している。
【0017】
この発明の検知装置は、検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された1次元信号を表示する表示手段とを具備している。
【0018】
この発明の検知装置は、検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、上記取得手段により得られた複数の物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された複数の1次元信号を表示する表示手段とを具備している。
【0019】
この発明の検知装置は、検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、上記取得手段により得られた複数の物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された複数の1次元信号を表示し、かつ上記第1の判定手段による上記検知対象物に対する第1の判定結果を表示する表示手段とを具備している。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
まず、第1の実施形態について説明する。
【0024】
図1は、検知対象物(紙葉類)Sを処理する検知対象物の処理装置(検知システム)の概略構成を示す図である。
【0025】
上記検知対象物の処理装置は、図示しない供給部から供給される種々の物理特性(物理特性情報)を有する検知対象物Sを個別に搬送する搬送路1と、この搬送路1によって搬送される検知対象物Sの種々の物理特性を検知する検知装置2と、この検知装置2の検知結果に基づいて上記搬送路1により搬送された検知対象物Sを振分ける対象物振り分け器(集積手段)3と、この対象物振り分け器3によって振分けられた検知対象物Sを保管する複数の保管庫(集積部)4a、…と、上記検知装置2の各検知対象物Sごとの総合判別結果としての検知結果を出力したり、後述するモニタリングデータ生成器16からのモニタリングデータを出力する出力部5、この出力部5により各センサ部11、…のどのセンサ部11の出力をモニタリングするのかをオペレータ等が設定する設定部(設定手段)6とから構成されている。
【0026】
上記出力部5は、上記検知装置2の各検知対象物Sごとの総合判別結果としての検知結果を1件ごとあるいは複数件まとめてディスプレイあるいはプリンタ等の出力機器により出力したり、後述するモニタリングデータ生成器16からのモニタリングデータを出力するものである。
【0027】
上記対象物振り分け器3が、後述する統括部15からの検知結果に応じた指示に基づいて上記搬送路1により搬送された検知対象物Sを振分けることにより、検知対象物Sが検知結果に対応した保管庫4a、…に保管される。
【0028】
収集モードとしては、検知対象物Sの搬送状態(スキュー、ショートピッチ、スライド等)、検知対象物Sの種類(券種)、後述する統括部15による検査結果(正券、損券、リジェクト券)が設定されるようになっている。
【0029】
上記検知装置2における検知処理は、上記検知対象物Sが後述するセンサ部11、…に対向してから対象物振り分け器3に到達するまでの搬送時間内(検知処理時間の制約)に処理されるものである。
【0030】
図1、図2に示すように、この検知装置2は、複数のセンサ部(取得手段)11、…、分配器12、検知処理部13、データ蓄積部14、統括部(第1の判定手段)15、モニタリングデータ生成器16により構成されている。分配器12と、検知処理部13、データ蓄積部14、モニタリングデータ生成器16とは、データバス17により接続されている。
【0031】
センサ部11、…は、搬送路1上を搬送される検知対象物Sの種々の物理特性を検知(感知)するものである。検知対象物Sに対して感知すべき物理特性が複数あるため、それらの感知すべきそれぞれの物理特性に対応する複数種類のセンサ部11、…が搬送路1に点在している。上記センサ部11、…の検知出力は、分配器12に供給される。
【0032】
上記センサ部11、…の検知される検知対象物Sの物理特性は、自製検知、券種検知、形状検知(長さ、幅、搬送状態チェック)などとなっている。
【0033】
センサ部11、…は、それぞれセンサ11a、アンプ11b、A/D変換器11cにより構成されている。
【0034】
センサ11aは、搬送路1上を搬送されている検知対象物Sの物理特性をアナログの電気信号に変換するものである。アンプ11bは、センサ11aからのアナログの電気信号を増幅するものである。A/D変換器11cは、アンプ11bからの増幅されたアナログの電気信号をディジタル信号に変換しクロック信号とともに分配器12に出力するものである。
【0035】
分配器12は、上記センサ部11、…からの検知出力、つまり検知対象物Sの種々の物理特性を検知処理部13、データ蓄積部14、モニタリングデータ生成器16に供給するものである。分配器12は、非同期でかつ並列に供給される各センサ部11、…からの1走査ラインごとの検知出力を、直列の出力データに置換して次の1走査ラインの走査時に、検知処理器12に出力するものである。分配器12は、上記置換を統括部(中央演算器)15から供給される水平同期信号と基準クロックとを用いて上記置換を行うようになっている。
【0036】
検知処理部13は、複数の検知処理器(第1の判定手段)13a、…と複数の共有メモリ13b、…により構成され、各センサ部11、…からの1つの検知対象物Sごとの種々の物理特性に基づく検知処理を行うものである。上記1つの検知処理器13aと1つの共有メモリ13bとが組になっており、1つの検知処理器13aによる物理特性に基づく検知処理の結果(センサ判定結果)が対応する共有メモリ13bに記憶される。上記共有メモリ13b、…はバス13cにより接続され、統括部15により共有されるものである。上記検知処理器13aは、対象となる検知対象物Sが対象物振り分け器3に到達するまでの搬送時間内に処理される検知処理を行うものである。
【0037】
データ蓄積部14は、データ蓄積器(蓄積手段)14aと共有メモリ14bにより構成されている。上記共有メモリ14bは上記バス13cにより接続され、統括部15により共有されるものである。
【0038】
データ蓄積器14aは、統括部15から供給されるどの検知対象物Sかを示すインデックス情報(特定データ)ごとに、統括部15から供給される総合判定結果を蓄積するものであり、統括部15により選択的にデータ収集条件フラグが立てられるようになっている。
【0039】
また、データ蓄積器14aは、上記インデックス情報(検知対象物S)ごとに、各センサ部11、…からのセンサIDに基づく各センサ部11、…ごとのセンサ判定結果とセンサIDに基づく検知対象物Sの種々の物理特性としての1ラインごとのデータ(検知対象物Sの1枚分のデータ)を蓄積するものである。
【0040】
この検知対象物Sのインデックス情報は、例えば、検知システムの起動時を’0’として、順次、搬送路1上を搬送される検知対象物S毎にシリアルナンバを付けたもので、統括部15より与えられる。このインデックス情報を付与するのは、図1で説明したように各センサ部11、…が搬送路2上に点在するために、同一の検知対象物のデータがセンサ部11、…毎に別々のタイミングで入力され、データだけでは切り分けることが困難であるからである。
【0041】
統括部15は、中央演算器により構成され、検知処理部13からの(つまり共有メモリ13b、…から読出した)検知対象物Sごとの種々の物理特性に基づく検知処理の結果を受けて、これらの検知処理の結果に基づいて検知結果を総合的に判断し、この検知結果(総合判別結果、第2の判定結果)に応じた指示を対象となる検知対象物Sが対象物振り分け器3に搬送されるまでの時間内に(リアルタイムに)対象物振り分け器3に出力するものである。この場合、統括部15は、上記時間内に検知結果が判断できなかった際に、検知結果無しに応じた指示を対象となる検知対象物Sが対象物振り分け器3に搬送されるまでの時間内に対象物振り分け器3に出力するものである。
【0042】
これにより、対象物振り分け器3は統括部15からの検知結果に応じた指示に基づいて対象となる検知対象物Sを振分けて保管庫4a、4bに集積し、統括部15からの検知結果無しに応じた指示に基づいて対象となる検知対象物Sを保管庫4cに集積する。
【0043】
また、統括部15は、総合判別結果と各センサIDごとのセンサ判定結果を、その対象となる検知対象物Sのインデックス情報とともに、データ蓄積部14へ出力するようになっている。
【0044】
統括部15は、総合判別結果として、検知対象物Sの搬送状態(スキュー、ショートピッチ、スライド等)、検知対象物Sの種類(券種)、後述する統括部15による検査結果(正券、損券、リジェクト券)等を判断するものである。
【0045】
また、統括部15は、上記設定部7によりモニタリングが設定されたセンサ部11に対応する識別子(4ビットのセンサID)をモニタリングデータ生成器16へ出力するようになっている。
【0046】
モニタリングデータ生成器16は、各センサ部11、…からの1つの検知対象物Sごとの種々の物理特性のうち、統括部15から供給される(設定部7により設定される)識別子と一致する識別子のセンサ部11からのデータに基いてモニタリングデータを生成するものである。センサ部11の出力データを観測することができるモニタリングデータを生成する。
【0047】
図3は、上記分配器12の回路の構成例を示すものである。この回路は、各センサ部11、…のA/D変換器11cからの電気信号とクロック信号とが入力される先入れ先出し(FIFO)方式のFIFOメモリ31a、31b、…、31k、これらのFIFOメモリ31a、…のデータを中央演算器15から与えられる基準クロック、および水平同期信号に基づいて、出力するデータバス17のビット数に合わせた幅のデータを直列に並べた出力データとしてデータバス17へ出力する制御を行う出力制御回路32から構成されている。
【0048】
上記FIFOメモリ31a、…に入力される入力信号は、それぞれ非同期で、各センサ部11、…に対応する各A/D変換器11c、…のクロック(第1のクロック)の周波数に基づく間隔のディジタル信号である。各FIFOメモリ31a、…は、これらの入力信号をそれぞれデータ幅が8ビットごとのデータに変換する。
【0049】
さらに、FIFOメモリ31a、…は、図4に示すように、この8ビットのデータがどのセンサ部11からのデータかを示す4ビットの識別子を付与して12ビット単位の出力データを生成する。各FIFOメモリ31a、…で生成される12ビット単位の出力データは、出力制御回路32により上記各A/D変換器11c、…のクロック(第1のクロック)の周波数よりも速い基準クロック(第2のクロック)の周波数に基づく間隔に従って12ビット単位の直列のデータとして12ビットのデータバス17に出力される。
【0050】
検知処理器13aは、図5に示すように、4ビットの識別子デコードして選択的にイネーブル信号を出力する識別子デコーダ51とそれぞれ別々の物理特性に基づいた検知処理を実行する複数の処理ハードウェア52、…により構成されている。識別子デコーダ51は分配器12からデータバス17を介して供給される12ビットの内の4ビットの識別子に基づいて対応する1つの処理ハードウェア52にイネーブル信号を出力することにより、分配器12からデータバス17を介して供給される12ビットの内の残りの8ビットのデータが上記イネーブル信号が供給されている処理ハードウェア52に受入れられて処理されるようになっている。
【0051】
これにより、センサ部11の物理特性に対応した検知処理を実行する処理ハードウェア52により検知処理が実行されるようになっている。
【0052】
各処理ハードウェア52の検知処理結果は、対応する共有メモリ13bに記憶されるようになっている。
【0053】
上記出力制御回路32は、図6の(a)(b)に示す、水平同期信号と基準クロックとに基づいて、図6の(c)に示すように、各センサ部11、…からの1走査ライン分のデータを各FIFOメモリ31a、…に記憶する。ついで、出力制御回路32は、次の水平同期信号と基準クロックとに基づいて、図6の(d)に示すように、FIFOメモリ31aに記憶されているデータ(4ビットの識別子を含む)から順に、データバス17へ出力するものである。
【0054】
この結果、非同期でかつ並列に供給される各センサ部11、…からの1走査ラインごとの検知出力を、直列の出力データに置換して次の1走査ラインの走査時に、検知処理部13に出力するものである。
【0055】
上記データ蓄積器14aは、分配器12からデータバス17上に出力される出力データを各データごとに付与されている識別子(センサID)と統括部15から供給される対象となる検知対象物Sのインデックス情報を含めて書き込むことによってデータを収集するものである。
【0056】
図7は、データ蓄積器14に収集されたデータの一例を示す図である。図7では、上記センサ部11、…がk個、そのうちセンサ部1,センサ部2の1ラインのデータ数がn、センサ部kの1ラインのデータ数がm、各センサ部1からkにより収集されるデータのライン数(検知対象物Sの1枚における走査ライン数)をj、検知対象物Sの数をi、データ幅を8ビット、センサ部11を示す識別子を4ビット、検知対象物Sを示すインデックス情報(INDEX)を5ビットとしている。
【0057】
すなわち、左上のS1 0からS1 nが、センサ部1の1ライン目のデータであり、例えばセンサ11aの各CCDからの1ライン分の信号に対応するデータである。各S1 0は、8ビットのデータと4ビットの識別子と5ビットのインデックス情報により構成されている。
【0058】
また、上記左上部のj1に対応する複数走査ライン分のS1 0からS1 nが、1枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部1のデータとなっている。
【0059】
また、上記左上部のj1に対応する複数走査ライン分のS2 0からS2 nが、1枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部2のデータとなっている。
【0060】
さらに、上記j1に対応する複数走査ライン分のSk 0からSk nが、1枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部kのデータとなっている。
【0061】
また、j2に対応する複数走査ライン分のS1 0からS1 nが、2枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部1のデータとなっている。
【0062】
また、j2に対応する複数走査ライン分のS2 0からS2 nが、2枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部2のデータとなっている。
【0063】
さらに、j2に対応する複数走査ライン分のSk 0からSk nが、2枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部kのデータとなっている。
【0064】
また、jiに対応する複数走査ライン分のS1 0からS1 nが、i枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部1のデータとなっている。
【0065】
また、jiに対応する複数走査ライン分のS2 0からS2 nが、i枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部2のデータとなっている。
【0066】
さらに、jiに対応する複数走査ライン分のSk 0からSk nが、i枚目の検知対象物Sに対応するセンサ部kのデータとなっている。
【0067】
次に、第1の実施形態のモニタリングデータ生成器16について、図8を用いて説明する。この場合、たとえば、センサ部11、…として券有検知、表反射検知、厚さ検知の3種類のセンサにより構成されているものとして説明する。
【0068】
すなわち、モニタリングデータ生成器16は、図8に示すように、デコーダ41、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44、画像メモリ45、表示フォーマット設定部46、D/A変換器47により構成されている。
【0069】
デコーダ41は、分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)に基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44に振分けるものである。
【0070】
券有検知データ記憶部42は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ41から供給される物理特性情報としての券の有無を検知するデータ(センサID(1)のセンサ部1のデータ)を記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータ(S1 1からS1 n)を記憶する一時記憶部である。
【0071】
表反射検知データ記憶部43は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ41から供給される物理特性情報としての券の表面の反射を検知するデータ(センサID(2)のセンサ部2のデータ)を記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータ(S2 1からS2 n)を記憶する一時記憶部である。
【0072】
厚さ検知データ記憶部44は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ41から供給される物理特性情報としての券の厚さを検知するデータ(センサID(3)のセンサ部3のデータ)を記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータ(S3 1からS3 n)を記憶する一時記憶部である。
【0073】
画像メモリ45は、表示フォーマット設定部46により設定される表示フォーマットに基づいて、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44のいずれかからの一走査ラインのデータを所定の位置に記憶するものである。
【0074】
表示フォーマット設定部46は、統括部15からの制御信号に基づいて画像メモリ45における表示フォーマットを設定するものである。
【0075】
D/A変換器47は、画像メモリ45からの画像データをアナログデータに変換して出力部5へ出力するものである。
【0076】
次に、上記のような構成において、動作を説明する。
【0077】
すなわち、検知対象物Sが図示しない供給部から順次取出されて搬送路1上を搬送されることにより、センサ部11、…により検知対象物Sの物理特性が検知され、この検知出力が分配器12に供給される。
【0078】
この際、統括部15は供給部から順次取出される検知対象物Sに対するインデックス情報を生成し、搬送制御に伴って管理する。
【0079】
上記分配器12は、上記センサ部11、…からの検知出力、つまり検知対象物Sの種々の物理特性を検知処理部13、データ蓄積器14a、モニタリングデータ生成器16に供給する。
【0080】
上記検知処理部13は、各センサ部11、…からの1つの検知対象物Sごとの種々の物理特性に基づく検知処理を行う。
【0081】
これにより、統括部15は、検知処理部13の共有メモリ13b、…から読出した検知対象物Sごとの種々の物理特性に基づく検知処理の結果を受けて、これらの検知処理の結果に基づいて検知結果を総合的に判断し、この検知結果に応じた指示を対象となる検知対象物Sが対象物振り分け器3に搬送されるまでの時間内に(リアルタイムに)対象物振り分け器3に出力する。この場合、統括部15は、上記時間内に検知結果が判断できなかった際に、検知結果無しに応じた指示を対象となる検知対象物Sが対象物振り分け器3に搬送されるまでの時間内に対象物振り分け器3に出力する。
【0082】
これにより、対象物振り分け器3は統括部15からの検知結果に応じた指示に基づいて対象となる検知対象物Sを振分けて保管庫4a、4bに集積し、統括部15からの検知結果無しに応じた指示に基づいて対象となる検知対象物Sを保管庫4cに集積する。
【0083】
また、統括部15は、総合判定結果としての検知結果を出力部6により出力する。
【0084】
また、統括部15は、総合判別結果と各センサIDごとのセンサ判定結果を、その対象となる検知対象物Sのインデックス情報とともに、データ蓄積部14へ出力する。
【0085】
これにより、データ蓄積器14aは、統括部15から供給されるどの検知対象物Sかを示すインデックス情報(特定データ)ごとに、統括部15から供給される総合判定結果を蓄積する。
【0086】
また、データ蓄積器14aは、上記インデックス情報(検知対象物S)ごとに、各センサ部11、…からのセンサIDに基づく各センサ部11、…ごとのセンサ判定結果とセンサIDに基づく検知対象物Sの種々の物理特性としての1ラインごとのデータ(検知対象物Sの1枚分のデータ)を蓄積する。
【0087】
また、モニタリングデータ生成器16のデコーダ41は、分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)に基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44に振分ける。
【0088】
すなわち、センサID(1)に対応するデータを、券有検知データ記憶部42に振分け、センサID(2)に対応するデータを、表反射検知データ記憶部43に振分け、センサID(3)に対応するデータを、厚さ検知データ記憶部44に振分ける。
【0089】
これにより、検知対象物Sの券有検知データが券有検知データ記憶部42に記憶され、表反射検知データが表反射検知データ記憶部43に記憶され、厚さ検知データが厚さ検知データ記憶部44に記憶される。
【0090】
この際、あらかじめ設定部7によりモニタリングするセンサ部11が設定されている。たとえば、設定部7により1番目のセンサ部11(識別子:センサID(1))のモニタリングが設定されている場合、統括部15は、そのセンサID(1)に対応する券有検知データ記憶部42に対して一走査ラインごとに制御信号を出力する。
【0091】
これにより、券有検知データ記憶部42に記憶された一走査ライン分のデータが、表示フォーマット設定部46に基づいて画像メモリ45に1次元の画像データとして記憶される。
【0092】
この画像メモリ45に記憶された画像データをD/A変換器46によりアナログデータに変換して出力部5へ出力する。
【0093】
これにより、出力部5には、1番目のセンサ部11(識別子:センサID(1))のモニタリングデータが供給され、図9に示すように、1つの検知対象物Sに対する1つのセンサ部11における1走査ライン(データ:S1 0からS1 n)のセンサ出力が表示される。
【0094】
また、設定部7により他のセンサ部11のモニタリングが設定されている場合も、上記同様に動作するようになっている。
【0095】
上記したように、検知対象物Sに対する各センサ部ごとの1走査ラインのデータを観測するためのモニタリングデータを生成し、この生成したモニタリングデータをセンサ部の出力として表示するようにしたものである。
【0096】
これにより、各センサ部から出力される1走査ラインのデータを確認することができる。
【0097】
また、物理的に離れて設置されている各センサ部のそれぞれからの出力データを確認することできる。
【0098】
また、各センサ部が検知対象物Sのどの部分で反応しているかを容易に確認することができる。
【0099】
また、上記第1の実施形態では、1つずつのセンサ部の1走査ラインごとの出力データがモニタリングされる場合について説明したが、これに限らず、第2の実施形態として、複数たとえば2つのセンサ部の出力データが同時にモニタリングされるようにしても良い。
【0100】
この場合、モニタリングデータ生成器16は、上記第1の実施形態と同一の構成で実現できる。
【0101】
すなわち、モニタリングデータ生成器16のデコーダ41は、分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)に基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44に振分ける。
【0102】
すなわち、センサID(1)に対応するデータを、券有検知データ記憶部42に振分け、センサID(2)に対応するデータを、表反射検知データ記憶部43に振分け、センサID(3)に対応するデータを、厚さ検知データ記憶部44に振分ける。
【0103】
これにより、検知対象物Sの券有検知データが券有検知データ記憶部42に記憶され、表反射検知データが表反射検知データ記憶部43に記憶され、厚さ検知データが厚さ検知データ記憶部44に記憶される。
【0104】
この際、あらかじめ設定部7によりモニタリングする2つの(複数の)センサ部11が設定されている。たとえば、設定部7により1番目のセンサ部11(識別子:センサID(1))と3番目のセンサ部11(識別子:センサID(3))のモニタリングが設定されている場合、統括部15は、センサID(1)に対応する券有検知データ記憶部42とセンサID(3)に対応する表反射検知データ記憶部43に対して一走査ラインごとに制御信号を出力する。
【0105】
これにより、券有検知データ記憶部42に記憶された一走査ライン分のデータが、表示フォーマット設定部46に基づいて画像メモリ45に1次元の画像データとして記憶される。表反射検知データ記憶部43に記憶された一走査ライン分のデータが、表示フォーマット設定部46に基づいて画像メモリ45に1次元の画像データとして記憶される。
【0106】
この画像メモリ45に記憶された画像データをD/A変換器46によりアナログデータに変換して出力部5へ出力する。
【0107】
これにより、出力部5には、1番目のセンサ部11(識別子:センサID(1))と3番目のセンサ部11(識別子:センサID(3))のモニタリングデータとが供給され、図10に示すように、1つの検知対象物Sに対する2つのセンサ部11における1走査ライン(データ:S1 0からS1 n)(データ:S3 0からS3 n)のセンサ出力が表示される。
【0108】
上記第2の実施形態において、1番目のセンサ部11と3番目のセンサ部11による同一の検知対象物Sに対する検知タイミングのずれを、検知対象物Sの搬送タイミングのずれ時間に基づいて(センサ部11の搬送路1上の設置位置に基づく)、補正するようにしても良い。
【0109】
また、上記第2の実施形態において、同一の検知対象物Sに対するモニタリングを行うために、デコーダ41が分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)と上記総括部15から供給されるインデックスとに基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44に振分けるようにしても良い。
【0110】
この際、あらかじめ設定部7によりモニタリングするセンサ部11と検知対象物Sが設定されている。
【0111】
また、上記券有検知データ記憶部42、表反射検知データ記憶部43、厚さ検知データ記憶部44が、それぞれ、各検知対象物Sごとのデータをフレーム単位に記憶できるようにし、同一の検知対象物Sに対する検知データの時間差を吸収することにより、同一の検知対象物Sに対する検知データを同時に出力することができる。
【0112】
上記したように、複数のセンサ部のデータを観測するためのモニタリングデータを同時に生成し、この生成したモニタリングデータを同時にセンサ部の出力として表示するようにしたものである。
【0113】
これにより、各センサ部ごとから出力されるデータを確認することができる。
【0114】
また、物理的に離れて設置されている各センサ部のそれぞれからの出力データを確認することできる。
【0115】
また、各センサ部が検知対象物Sのどの部分で反応しているかを容易に確認することができる。
【0116】
次に、第3の実施形態として、複数たとえば2つのセンサ部の1次元の出力データと1つのセンサ部(検知対象物の画像を得るセンサ)の2次元の画像データとが同時にモニタリングされるようにしても良い。
【0117】
上記第3の実施形態のモニタリングデータ生成器16について、図11を用いて説明する。この場合、たとえば、センサ部11、…として券有検知、表反射検知、厚さ検知の3種類のセンサにより構成されているものとして説明する。
【0118】
すなわち、モニタリングデータ生成器16は、図11に示すように、デコーダ61、券有検知データ記憶部62、表反射検知データ記憶部63、厚さ検知データ記憶部64、画像メモリ65、表示フォーマット設定部66、D/A変換器67により構成されている。
【0119】
デコーダ61は、分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)と統括部15からのインデックス情報とに基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部62、表反射検知データ記憶部63、厚さ検知データ記憶部64に振分けるものである。
【0120】
券有検知データ記憶部62は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ41から供給される物理特性情報としての券の有無を検知するデータ(センサID(1)のセンサ部1のデータ)をインデックス情報に基づくフレーム単位に記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータの1枚分(S1 1からS1 n、…:j)ごとをフレーム単位に記憶する一時記憶部である。
【0121】
表反射検知データ記憶部63は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ61から供給される物理特性情報としての券の表面の反射を検知するデータ(センサID(2)のセンサ部2のデータ)をインデックス情報に基づくフレーム単位に記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータの1枚分(S2 1からS2 n、…:j)ごとをフレーム単位に記憶する一時記憶部である。
【0122】
厚さ検知データ記憶部64は、統括部15からの制御信号に基づいて、上記デコーダ61から供給される物理特性情報としての券の厚さを検知するデータ(センサID(3)のセンサ部3のデータ)をインデックス情報に基づくフレーム単位に記憶するものであり、各検知対象物Sごとの一走査ラインのデータの1枚分(S3 1からS3 n、…:j)ごとをフレーム単位に記憶する一時記憶部である。
【0123】
画像メモリ65は、表示フォーマット設定部66により設定される表示フォーマットに基づいて、同一のインデックス情報(同一の検知対象物S)に対する券有検知データ記憶部62における対応するフレーム内の所定の一走査ラインのデータ、厚さ検知データ記憶部64における対応するフレーム内の所定の一走査ラインのデータ、表反射検知データ記憶部63における対応するフレーム内の全てのデータを所定の位置に記憶するものである。
【0124】
表示フォーマット設定部66は、統括部15からの制御信号に基づいて画像メモリ65における表示フォーマットを設定するものである。
【0125】
D/A変換器67は、画像メモリ65からの画像データをアナログデータに変換して出力部5へ出力するものである。
【0126】
次に、上記のような構成において、モニタリングデータ生成器16による動作を説明する。
【0127】
すなわち、モニタリングデータ生成器16のデコーダ61は、分配器12からデータバス17を介して供給される4ビットの識別子(センサID)と統括部15からのインデックス情報とに基づいて、上記識別子に続く8ビットのデータを、券有検知データ記憶部62、表反射検知データ記憶部63、厚さ検知データ記憶部64にフレーム単位に振分ける。
【0128】
すなわち、センサID(1)に対応するデータを、券有検知データ記憶部62のフレーム0に振分け、センサID(2)に対応するデータを、表反射検知データ記憶部63のフレーム0に振分け、センサID(3)に対応するデータを、厚さ検知データ記憶部64のフレーム0に振分ける。
【0129】
これにより、検知対象物Sの1枚分(複数走査ライン分)の券有検知データが券有検知データ記憶部62に記憶され、表反射検知データが表反射検知データ記憶部63に記憶され、厚さ検知データが厚さ検知データ記憶部64に記憶される。
【0130】
この際、あらかじめ設定部7によりモニタリングするセンサ部11が設定されている。たとえば、設定部7により1番目から3番目のセンサ部11(識別子:センサID(1)(2)(3))のモニタリングが設定されている場合、統括部15は、それらのセンサID(1)(2)(3)に対応する券有検知データ記憶部62、表反射検知データ記憶部63、厚さ検知データ記憶部64に対して制御信号を出力する。
【0131】
これにより、券有検知データ記憶部62に記憶された所定の走査ラインのデータが、表示フォーマット設定部66に基づいて画像メモリ65に1次元の画像データとして記憶され、厚さ検知データ記憶部64に記憶された所定の走査ラインのデータが、表示フォーマット設定部66に基づいて画像メモリ65に1次元の画像データとして記憶され、表反射検知データ記憶部63に記憶された1頁分の各走査ラインのデータが、表示フォーマット設定部66に基づいて画像メモリ65に2次元の画像データとして記憶される。
【0132】
この画像メモリ65に記憶された画像データをD/A変換器66によりアナログデータに変換して出力部5へ出力する。
【0133】
これにより、出力部5には、1番目、3番目のセンサ部11(識別子:センサID(1)(3))の一走査ラインのモニタリングデータが供給されるとともに、2番目のセンサ部11(識別子:センサID(2))の一頁分の複数走査ライン分の画面データが供給され、図12に示すように、1つの検知対象物Sに対する2つのセンサ部11における1走査ライン(データ:S1 0からS1 n、S3 0からS3 n)のセンサ出力(1次元信号)が表示されるとともに、1画面分の画像データ(2次元画像)が表示される。
【0134】
すなわち、2次元画像と1次元信号を同時に表示する際は、1次元信号のスキャンする方向の位置関係を2次元画像と合わせ、搬送方向に位置を合わせて表示するものである。
【0135】
これにより、券有検知のセンサ1の出力が、画像の端部に対応して変化している状態を把握でき、券圧検知のセンサ3の出力が、画像の中途部のセロテープ等が貼付けられて券厚により変化している状態を把握できる。
【0136】
上記したように、検知対象物の物理特性として得られる複数の1次元信号を、他の検知対象の物理特性として得られる2次元画像と共に表示すれば、1次元信号が検知対象のどの部分で反応しているのかが容易に把握できる。
【0137】
また、各検知データ記憶部をフレームに別け、検知対象物毎に記憶できるようにし、同一検知対象物に対する検知データの時間差を吸収することにより、同一検知対象物に対する検知データを同時に出力することを実現できる。
【0138】
次に、第4の実施形態として、複数たとえば2つのセンサ部の1次元の出力データと1つのセンサ部(検知対象物の画像を得るセンサ)の2次元の画像データとが同時にモニタリングされるようにし(第3の実施形態)、さらに検知結果や検知対象番号の検知状況を同時に表示するようにしても良い。
【0139】
上記第4の実施形態のモニタリングデータ生成器16について、図13を用いて説明する。この場合、たとえば、センサ部11、…として券有検知、表反射検知、厚さ検知の3種類のセンサにより構成されているものとして説明する。
【0140】
すなわち、モニタリングデータ生成器16は、図13に示すように、デコーダ61、券有検知データ記憶部62、表反射検知データ記憶部63、厚さ検知データ記憶部64、画像メモリ65、表示フォーマット設定部66、D/A変換器67、文字生成部68により構成されている。上記第3の実施形態の同一部位には同一符号を付し、説明を省略する。
【0141】
ただし、デコーダ61は、統括部15からの検知対象物番号と検知対象物の種類と各センサ部の検知結果とを文字生成部68に振分けるものである。
【0142】
文字生成部68は、統括部15からの制御信号に基づいて、デコーダ61から供給される検知対象物番号と検知対象物の種類と各センサ部の検知結果とに基づくフォントデータに変換するものである。
【0143】
画像メモリ65は、表示フォーマット設定部66により設定される表示フォーマットに基づいて、同一のインデックス情報(同一の検知対象物S)に対する券有検知データ記憶部62における対応するフレーム内の所定の一走査ラインのデータ、厚さ検知データ記憶部64における対応するフレーム内の所定の一走査ラインのデータ、表反射検知データ記憶部63における対応するフレーム内の全てのデータ(一画面分のデータ)、文字生成部68からの検知対象物番号と検知対象物の種類と各センサ部の検知結果とに基づくフォントデータを所定の位置に記憶するものである。
【0144】
このような構成により、出力部5には、1番目、3番目のセンサ部11(識別子:センサID(1)(3))の一走査ラインのモニタリングデータが供給されるとともに、2番目のセンサ部11(識別子:センサID(2))の一頁分の複数走査ライン分の画面データが供給され、さらに検知対象物番号と検知対象物の種類と1番目、3番目のセンサ部11の検知結果を示すフォントデータが供給され、図14に示すように、1つの検知対象物Sに対する2つのセンサ部11における1走査ライン(データ:S1 0からS1 n、S3 0からS3 n)のセンサ出力(1次元信号)が表示されるとともに、1画面分の画像データ(2次元画像)が表示され、さらに検知対象物番号(インデックス情報に対応)と検知対象物の種類と1番目、3番目のセンサ部11の検知結果が表示される。
【0145】
すなわち、2次元画像と1次元信号を同時に表示する際は、1次元信号のスキャンする方向の位置関係を2次元画像と合わせ、搬送方向に位置を合わせて表示するものである。
【0146】
上記したように、検知対象物の物理特性として得られる複数の1次元信号を、他の検知対象の物理特性として得られる2次元画像と共に表示すれば、1次元信号が検知対象のどの部分で反応しているのかが容易に把握できる。
【0147】
また、モニタリングしている検知対象物を把握することができ、各センサ部ごとの検知結果も同時に把握することができる。
【0148】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、物理的に離れて設置されている複数のセンサ部のそれぞれからの出力データを確認することできる検知装置を提供できる。
【0149】
また、この発明によれば、センサ部が検知対象のどの部分で反応しているかを容易に確認することができる検知装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の検知対象物の処理装置の概略構成を示す図。
【図2】検知対象物の処理装置の要部の概略構成を示すブロック図。
【図3】分配器の回路の構成例を示す図。
【図4】データ蓄積に関するデータ列を示す図。
【図5】検知処理器の構成例を示す図。
【図6】水平同期信号、基準クロック、各センサからの入力信号、および出力データの関係を説明するためのタイミングチャート。
【図7】データ蓄積器により収集されるデータを説明するための図。
【図8】モニタリングデータ生成器の構成例を示す図。
【図9】出力部の表示例を示す図。
【図10】出力部の表示例を示す図。
【図11】第3の実施形態のモニタリングデータ生成器の構成例を示す図。
【図12】出力部の表示例を示す図。
【図13】第4の実施形態のモニタリングデータ生成器の構成例を示す図。
【図14】出力部の表示例を示す図。
【図15】従来の検知装置の概略構成を示す図。
【図16】従来の検知装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…搬送路
2…検知装置
3…対象物振り分け器
4a、〜…保管庫
5…出力部
6…設定部
11、〜…センサ部
12…分配器
13…検知処理部
13a…検知処理器
14…データ蓄積部
14a…データ蓄積器
15…統括部
16…モニタリングデータ生成器
S…検知対象物

Claims (5)

  1. 検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、
    これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、
    これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報を選択的に抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された同一の検知対象物に対する上記複数の特定の取得手段からの物理特性情報を同時に出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする検知装置。
  2. 一括供給される複数の検知対象物を順次搬送する搬送手段と、
    この搬送手段上に設けられ、搬送される検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、
    これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、
    これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報を選択的に抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された同一の検知対象物に対する上記複数の特定の取得手段からの物理特性情報を時間的ずれを補正して同時に出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする検知装置。
  3. 検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、
    これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、
    これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、
    上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された1次元信号を表示する表示手段と、
    を具備したことを特徴とする検知装置。
  4. 検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、
    これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、
    これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、
    上記取得手段により得られた複数の物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、
    上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された複数の1次元信号を表示する表示手段と、
    を具備したことを特徴とする検知装置。
  5. 検知対象物から得られるそれぞれ別々の物理特性情報を得る複数の取得手段と、
    これらの取得手段により検知対象物ごとに得られる物理特性情報により検知対象物を判定した第1の判定結果を出力する複数の第1の判定手段と、
    これらの第1の判定手段により得られた検知対象物ごとの複数の第1の判定結果により対応する検知対象物を総合判定した第2の判定結果を出力する第2の判定手段と、
    上記取得手段により得られた複数の物理特性情報のうち複数の特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報の1次元信号を選択的に抽出する抽出手段と、
    上記取得手段により得られた物理特性情報のうち特定の取得手段により得られる検知対象物ごとの物理特性情報により2次元画像を生成する生成手段と、
    上記抽出手段により1次元信号が抽出された検知対象物に対して、上記生成手段により生成された2次元画像を表示するとともに上記抽出手段により抽出された複数の1次元信号を表示し、かつ上記第1の判定手段による上記検知対象物に対する第1の判定結果を表示する表示手段と、
    を具備したことを特徴とする検知装置。
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